JP6407438B2 - 乗客コンベヤ用移動手摺 - Google Patents

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Description

この発明は、例えばエスカレータ又は動く歩道等の乗客コンベヤに用いられる乗客コンベヤ用移動手摺に関するものである。
従来、断面C字状の本体部分の内側に外側帆布を貼るとともに、外側帆布の内側に内側帆布を貼り、本体部分の開口部分の両端部において、内側帆布の端部を外側帆布の端部に重なるように折り返したエスカレータのハンドレールが知られている。内側帆布の外側帆布と重なる折り返し部分の長さは、10mm以下になっている。これにより、ハンドレールの屈曲性の向上が図られている(特許文献1参照)。
実開平5−12473号公報
しかし、特許文献1に示されているエスカレータのハンドレールでは、内側帆布と外側帆布とが重なり合う部分の長さを10mm以下にしても、内側帆布及び外側帆布のそれぞれの剛性自体が高いので、ハンドレールの曲げ剛性の低減が難しくなってしまう。これにより、ハンドレールが曲がることによってハンドレールに亀裂が生じたり局部的な異常変形が生じたりしやすくなってしまい、ハンドレールの寿命が短くなってしまう。一方、内側帆布の折り返し部分をなくしてしまうと、ハンドレールの強度を確保することができなくなるおそれがある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、強度を確保しながら長寿命化を図ることができる乗客コンベヤ用移動手摺を得ることを目的とする。
この発明による乗客コンベヤ用移動手摺は、熱可塑性エラストマで構成されている断面C字状の手摺本体、及び手摺本体の内面に設けられている帆布を備え、手摺本体は、手摺本体の開口部分を挟んで対向する一対の対向部を有し、帆布の幅方向端部は、開口部分から一対の対向部に帆布埋設部として埋まっており、帆布埋設部には、帆布の幅方向に沿った複数のスリットが帆布の長手方向について互いに間隔を置いて設けられている。
また、この発明による乗客コンベヤ用移動手摺は、熱可塑性エラストマで構成されている断面C字状の手摺本体、及び手摺本体の内面に設けられている帆布を備え、手摺本体は、手摺本体の開口部分を挟んで対向する一対の対向部を有し、帆布の幅方向端部は、開口部分から一対の対向部に帆布埋設部として埋まっており、帆布埋設部は、手摺本体の長手方向について伸縮性を持っている。
また、この発明による乗客コンベヤ用移動手摺は、熱可塑性エラストマで構成されている断面C字状の手摺本体、及び手摺本体の内面に設けられている帆布を備え、手摺本体は、手摺本体の開口部分を挟んで対向する一対の対向部を有し、帆布の幅方向端部は、開口部分から一対の対向部に帆布埋設部として埋まっており、帆布は、手摺本体の長手方向に沿った複数の縦繊維と、縦繊維に交差する複数の横繊維とで構成されており、複数の縦繊維の配置密度は、帆布の帆布埋設部以外の部分よりも帆布埋設部で低くなっている。
この発明による乗客コンベヤ用移動手摺によれば、帆布埋設部によって手摺本体の対向部の強度を確保しながら、帆布の長手方向についての帆布埋設部の曲げ剛性を低くすることができる。これにより、手摺本体が曲がりやすくすることができ、移動手摺に亀裂が生じたり局部的な異常変形が生じたりすることを抑制することができる。従って、移動手摺の強度を確保しながら、移動手摺の長寿命化を図ることができる。
この発明の実施の形態1によるエスカレータを示す構成図である。 図1のII−II線に沿った断面図である。 図2の移動手摺を示す拡大断面図である。 図3の帆布を広げた状態を示す展開図である。 図4のスリットが設けられている位置で切断したときの移動手摺を示す拡大断面図である。 この発明の実施の形態2によるエスカレータ用移動手摺の帆布を示す展開図である。 この発明の実施の形態3によるエスカレータ用移動手摺の帆布を示す展開図である。 この発明の実施の形態4によるエスカレータ用移動手摺の帆布を示す展開図である。
以下、この発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエスカレータを示す構成図である。図において、乗客コンベヤであるエスカレータでは、トラス1の長手方向上端部に上部機械室2が設けられている。上部機械室2内には、駆動機3とスプロケット体4とが設けられている。
駆動機3は、モータと、モータの駆動力により回転する駆動機スプロケットとを有している。スプロケット体4は、スプロケット回転軸5と、スプロケット回転軸5にそれぞれ同軸に固定されている伝達スプロケット6、第1の手摺用スプロケット7及び図示しない踏段用スプロケットとを有している。
駆動機スプロケット及び伝達スプロケット6間には、無端状の駆動チェーン8が巻き掛けられている。駆動機3の駆動力は、駆動機スプロケットが回転することにより、駆動チェーン8を介して伝達スプロケット6に伝わる。伝達スプロケット6、第1の手摺用スプロケット7及び踏段用スプロケットは、伝達スプロケット6に駆動機3の駆動力が伝わることにより、スプロケット回転軸5の軸線を中心としてスプロケット回転軸5と一体に回転する。
トラス1には、踏段チェーンにより無端状に連結されている図示しない複数の踏段が支持されている。踏段用スプロケットには、踏段チェーンが巻き掛けられている。複数の踏段は、踏段用スプロケットが回転することにより循環移動する。
トラス1上には、一対の欄干9が設けられている。一対の欄干9は、トラス1の幅方向両端部に配置されている。また、一対の欄干9には、無端状の移動手摺10がそれぞれ支持されている。移動手摺10は、欄干9を囲む経路を周回移動可能になっている。
トラス1内には、手摺駆動装置11と、トラス1の長手方向について手摺駆動装置11の両側に配置されている一対の手摺押さえ装置12とが設けられている。
手摺駆動装置11は、移動手摺10に駆動機3の駆動力を伝える装置である。また、手摺駆動装置11は、手摺駆動回転軸13と、手摺駆動回転軸13に同軸に固定されている手摺駆動輪14とを有している。手摺駆動回転軸13には、第2の手摺用スプロケット15が手摺駆動回転軸13と同軸に固定されている。
第1の手摺用スプロケット7及び第2の手摺用スプロケット15間には、無端状の手摺用伝達チェーン16が巻き掛けられている。駆動機3の駆動力は、第1の手摺用スプロケット7が回転することにより、手摺用伝達チェーン16を介して第2の手摺用スプロケット15に伝わる。第2の手摺用スプロケット15及び手摺駆動輪14は、第2の手摺用スプロケット15に駆動機3の駆動力が伝わることにより、手摺駆動回転軸13の軸線を中心として手摺駆動回転軸13と一体に回転する。
手摺駆動輪14は、移動手摺10に押し付けられている。これにより、移動手摺10は、手摺駆動輪14の外周部に沿って曲がっている。手摺駆動輪14と移動手摺10との間には、摩擦力が生じている。従って、移動手摺10には、手摺駆動輪14が回転することにより駆動機3の駆動力が伝わる。移動手摺10は、駆動機3の駆動力を手摺駆動輪14から受けることにより、踏段と同期しながら、欄干9を囲む無端状の経路を周回移動する。
各手摺押さえ装置12は、手摺駆動輪14の外周部に対する移動手摺10の接触距離を多くする方向へ移動手摺10を押さえている。これにより、移動手摺10に張力が与えられている。また、各手摺押さえ装置12は、トラス1に取り付けられている支持部材17と、支持部材17に並べて設けられている複数の案内ローラ18とを有している。
支持部材17は、移動手摺10を押さえている方向へ盛り上がる弧状部材である。各案内ローラ18は、支持部材17に沿って弧状に並んでいる。各手摺押さえ装置12は、各案内ローラ18を移動手摺10に接触させた状態で移動手摺10を押さえている。これにより、各手摺押さえ装置12の位置では、手摺駆動輪14の位置での移動手摺10の曲がり方向とは逆の方向へ移動手摺10が曲がっている。各手摺押さえ装置12は、各案内ローラ18が並ぶ方向へ移動手摺10を案内する。
図2は、図1のII−II線に沿った断面図である。支持部材17には、トラス1の幅方向に沿った複数のローラ軸19が固定されている。各案内ローラ18は、各ローラ軸19に軸受30を介して回転可能に取り付けられている。
移動手摺10の長手方向に直交する断面での移動手摺10の形状は、扁平のC字状になっている。これにより、断面C字状の移動手摺10には、移動手摺10内の空間を開放する開口部分20が移動手摺10の長手方向に沿って形成されている。
手摺駆動輪14は、開口部分20を通して移動手摺10内の空間に挿入され、移動手摺10の内面に接触している。手摺駆動輪14の位置では、開口部分20を内側にして移動手摺10が手摺駆動輪14の外周部に沿って曲がっている。各案内ローラ18は、図2に示すように、移動手摺10の外面に接触している。各手摺押さえ装置12の位置では、開口部分20を外側にして移動手摺10が各案内ローラ18の並び方向に沿って曲がっている。以下、開口部分20を内側にして移動手摺10が曲がっている状態を移動手摺10の内曲げ状態といい、開口部分20を外側にして移動手摺10が曲がっている状態を移動手摺10の外曲げ状態という。
図3は、図2の移動手摺10を示す拡大断面図である。移動手摺10は、断面C字状の手摺本体21と、手摺本体21の内面に設けられている帆布22とを有している。
手摺本体21は、熱可塑性エラストマで構成されている。この例では、手摺本体21が熱可塑性ポリウレタンで構成されている。また、手摺本体21は、移動手摺10の長手方向に沿った板状の本体部23と、移動手摺10の長手方向に沿って本体部23の両縁部に設けられている一対の耳部24とを有している。移動手摺10の長手方向に直交する平面における手摺本体21の断面では、本体部23が移動手摺10の幅方向に沿って配置され、一対の耳部24の形状が移動手摺10の幅方向外側へそれぞれ膨らむ湾曲状になっている。手摺本体21の断面形状は、本体部23及び一対の耳部24によって扁平のC字状になっている。
手摺本体21では、一対の耳部24のそれぞれの端部が、手摺本体21の幅方向について開口部分20を挟んで対向部24aとして対向している。即ち、手摺本体21は、手摺本体21の幅方向について開口部分20を挟んで対向する一対の対向部24aを有している。従って、手摺本体21の長手方向に直交する平面で切断したときの手摺本体21の断面では、一対の対向部24aが開口部分20を挟んで対向している。
帆布22は、複数の繊維を例えば平織り等により織り込んで構成されている。帆布22を構成する繊維としては、例えば綿又はポリエステル等を材料とする繊維が用いられている。移動手摺10の内面の帆布22は、手摺本体21の押出し成形時に同時に帆布22が押し出されることにより一体的に形成されている。この例では、手摺本体21の長手方向に沿った複数の繊維である縦繊維と、縦繊維に垂直に交差する複数の繊維である横繊維とを平織りで織り込むことにより、帆布22が構成されている。
帆布22の幅方向両端部は、開口部分20で手摺本体21の幅方向外側に向けて折り曲げられている。また、帆布22の幅方向両端部は、開口部分20から各対向部24aに帆布埋設部22aとしてそれぞれ埋まっている。帆布埋設部22aは、開口部分20の側面を形成する対向部24aの端面の厚さ方向中間部分から対向部24aに埋まっている。
図4は、図3の帆布22を広げた状態を示す展開図である。帆布22の帆布埋設部22aには、帆布22の幅方向に沿った複数のスリット(即ち、切れ目)25が帆布22の長手方向について互いに間隔を置いて設けられている。各スリット25は、帆布埋設部22aの縁にまで達しており、帆布埋設部22aの縁で開放されている。帆布22の長手方向についての複数のスリット25間の間隔は、手摺駆動輪14及び手摺押さえ装置12のそれぞれの位置での曲げ半径に基づいて決まっている。
図5は、図4のスリット25が設けられている位置で切断したときの移動手摺10を示す拡大断面図である。なお、図3は、図4のスリット25が設けられている位置と異なる位置、即ちスリット25が設けられていない位置で切断したときの移動手摺10を示す拡大断面図である。対向部24aに埋まっている帆布埋設部22aの深さは、スリット25が設けられていない位置よりも、スリット25が設けられている位置で浅くなっている。この例では、スリット25が設けられていない位置での帆布埋設部22aの深さd1が5mm〜15mmの範囲内になっており、スリット25が設けられている位置での帆布埋設部22aの深さd2が1mm〜2mmの範囲内になっている。
次に、動作について説明する。エスカレータでは、駆動機3が駆動すると、踏段用スプロケット及び手摺駆動輪14が同期して回転する。これにより、各踏段が循環移動するとともに、移動手摺10が各踏段と同期して周回移動する。
移動手摺10が周回移動するときには、手摺駆動輪14の位置で移動手摺10が内曲げ状態になり、各手摺押さえ装置12の位置で移動手摺10が外曲げ状態になる。移動手摺10が内曲げ状態になったり外曲げ状態になったりすると、帆布埋設部22aの曲げ剛性が高い場合には移動手摺10が曲がりにくくなり、各対向部24aに亀裂が生じたり局所的な異常変形が生じたりしやすくなる。しかし、本実施の形態では、複数のスリット25が帆布埋設部22aに設けられているので、スリット25が帆布埋設部22aに設けられていない場合よりも各対向部24aの曲げ剛性が低くなっている。これにより、移動手摺10が手摺駆動輪14及び手摺押さえ装置12等に追従して曲がりやすくなり、移動手摺10での亀裂及び異常変形の発生が抑制される。
このような移動手摺10では、帆布22の幅方向端部が、開口部分20から一対の対向部24aに帆布埋設部22aとして埋まっており、帆布22の幅方向に沿った複数のスリット25が、帆布22の長手方向について互いに間隔を置いて帆布埋設部22aに設けられているので、一対の耳部24の強度を帆布埋設部22aで確保しながら、各スリット25によって帆布埋設部22aの曲げ剛性を低くすることができる。これにより、例えば手摺駆動輪14又は手摺押さえ装置12等によって移動手摺10が曲がったときに、各対向部24aを曲がりやすくすることができ、手摺駆動輪14及び手摺押さえ装置12等に追従して移動手摺10を曲がりやすくすることができる。これにより、移動手摺10での亀裂及び局所的な異常変形の発生を抑制することができ、移動手摺10の長寿命化を図ることができる。
また、スリット25が設けられている位置では、対向部24aに埋まっている帆布埋設部22aの深さが1mm〜2mmの範囲内になっているので、移動手摺10の曲げの追従性を各スリット25で確保しながら、帆布22が例えば手摺駆動輪14又は案内ローラ18等の部品に接触したときでも、手摺本体21から帆布埋設部22aを剥がれにくくすることができる。これにより、移動手摺10の長寿命化をさらに図ることができる。
実施の形態2.
図6は、この発明の実施の形態2によるエスカレータ用移動手摺の帆布を示す展開図である。帆布22は、手摺本体21の長手方向に沿った繊維である複数の縦繊維31と、縦繊維31に垂直に交差する繊維である複数の横繊維32とで構成されている。この例では、縦繊維31と横繊維32とを平織りで織り込んで帆布22が構成されている。
複数の縦繊維31のうち、各帆布埋設部22aを構成する縦繊維31aは、伸縮性を持つストレッチ素材で構成されている。これにより、帆布埋設部22aは、手摺本体21の長手方向について伸縮性を持っている。また、帆布埋設部22aを構成する縦繊維31aの伸縮性は、帆布22の帆布埋設部22a以外の部分を構成する縦繊維31bの伸縮性及び横繊維32の伸縮性よりも高くなっている。これにより、手摺本体21の長手方向についての帆布埋設部22aの伸縮性は、帆布22の帆布埋設部22a以外の部分の伸縮性よりも高くなっている。
この例では、帆布埋設部22aの縦繊維31aを構成する材料が熱可塑性ポリウレタンになっているとともに、横繊維32と、帆布22の帆布埋設部22a以外の部分の縦繊維31bとを構成する材料が綿又はポリエステルになっている。また、この例では、複数の縦繊維31の配置密度が帆布22の幅方向全域にわたって同じになっている。さらに、この例では、帆布22にスリット25は設けられていない。他の構成は実施の形態1と同様である。
このような移動手摺10では、帆布埋設部22aが帆布22の長手方向について伸縮性を持っているので、帆布埋設部22aの伸縮によって各対向部24aの曲げ剛性を低くすることができ、例えば手摺駆動輪14及び手摺押さえ装置12等に追従して移動手摺10を曲がりやすくすることができる。これにより、移動手摺10での亀裂及び局所的な異常変形の発生を抑制することができる。また、対向部24aに埋まっている帆布埋設部22aの深さを帆布22の長手方向の全域にわたって確保することができ、手摺本体21から帆布埋設部22aを剥がれにくくすることができる。これにより、移動手摺10の長寿命化を図ることができる。また、各耳部24の強度をより確実に確保することもできる。
また、帆布埋設部22aを構成する縦繊維31aは、熱可塑性ポリウレタンで構成されているので、縦繊維31aの伸縮性をより確実に確保することができる。さらに、手摺本体21を構成する材料を縦繊維31aと同じ熱可塑性ポリウレタンにすることにより、対向部24aと帆布埋設部22aとを融着させやすくすることができ、対向部24aから帆布埋設部22aをさらに剥がれにくくすることができる。これにより、移動手摺10の長寿命化をさらに図ることができる。
なお、上記の例では、帆布埋設部22aを構成する縦繊維31aのみが熱可塑性ポリウレタンで構成されているが、帆布22の帆布埋設部22a以外の部分を構成する縦繊維31bも縦繊維31aと同様に熱可塑性ポリウレタンで構成して、帆布22の長手方向についての伸縮性を帆布22の幅方向全域にわたって持たせてもよい。
実施の形態3.
図7は、この発明の実施の形態3によるエスカレータ用移動手摺の帆布を示す展開図である。帆布22は、手摺本体21の長手方向に沿った繊維である複数の縦繊維31と、縦繊維31に垂直に交差する繊維である複数の横繊維32とで構成されている。この例では、縦繊維31と横繊維32とを平織りで織り込んで帆布22が構成されている。
複数の縦繊維31のうち、帆布埋設部22aを構成する縦繊維31の配置密度は、帆布22の帆布埋設部22a以外の部分を構成する縦繊維31の配置密度よりも低くなっている。これにより、帆布埋設部22aの曲げ剛性は、帆布22の帆布埋設部22a以外の部分の曲げ剛性よりも低くなっている。この例では、帆布22の縦繊維31及び横繊維32のそれぞれを構成する材料が綿又はポリエステルになっている。また、この例では、帆布22にスリット25は設けられていない。他の構成は実施の形態1と同様である。
このような移動手摺10では、各縦繊維31の配置密度が、帆布22の帆布埋設部22a以外の部分よりも帆布埋設部22aで低くなっているので、一対の耳部24の強度を帆布埋設部22aで確保しながら、帆布埋設部22aの曲げ剛性を帆布22の帆布埋設部22a以外の部分よりも低くすることができる。これにより、各対向部24aを曲がりやすくすることができ、移動手摺10での亀裂及び局所的な異常変形の発生を抑制することができる。従って、移動手摺10の長寿命化を図ることができる。
なお、上記の例では、帆布22の縦繊維31及び横繊維32のそれぞれを構成する材料が綿又はポリエステルになっているが、帆布埋設部22aを構成する縦繊維31のみを熱可塑性ポリウレタンで構成してもよいし、すべての縦繊維31を熱可塑性ポリウレタンで構成してもよい。このようにすれば、帆布22の長手方向についての帆布埋設部22aの伸縮性を向上させることができ、移動手摺10の亀裂及び異常変形の発生をさらに確実に抑制することができる。
実施の形態4.
図8は、この発明の実施の形態4によるエスカレータ用移動手摺の帆布を示す展開図である。帆布22は、互いに交差する複数の繊維33で構成されている。この例では、各繊維33を平織りで織り込んで帆布22が構成されている。
帆布22は、帆布22を構成する複数の繊維33を手摺本体21の長手方向及び幅方向のいずれの方向に対しても傾斜させて配置されている。即ち、各繊維33が延びている方向は、手摺本体21の長手方向及び幅方向のいずれの方向に対してもバイアス方向になっている。これにより、帆布22は、移動手摺10が曲がることにより、互いに交差する繊維33同士の交差の角度が変化して伸縮しやすくなる。従って、帆布22には、帆布22の幅方向の全範囲にわたって、手摺本体21の長手方向についての伸縮性が備わっている。即ち、帆布埋設部22aだけでなく、帆布22の帆布埋設部22a以外の部分にも、手摺本体21の長手方向についての伸縮性が備わっている。この例では、各繊維33を構成する材料が綿又はポリエステルになっている。また、この例では、帆布22にスリット25は設けられていない。他の構成は実施の形態1と同様である。
このように、帆布22の互いに交差する複数の繊維33を、手摺本体21の長手方向及び幅方向のいずれの方向に対しても傾斜させることによっても、帆布22の長手方向についての伸縮性を帆布埋設部22aに持たせることができ、移動手摺10での亀裂及び局所的な異常変形の発生を抑制することができる。また、対向部24aに埋まっている帆布埋設部22aの深さも確保することができ、手摺本体21から帆布埋設部22aを剥がれにくくすることができる。これにより、移動手摺10の長寿命化を図ることができる。
なお、上記の例では、帆布22の繊維33を構成する材料が綿又はポリエステルになっているが、繊維33を熱可塑性ポリウレタンで構成してもよい。このようにすれば、帆布22の伸縮性をさらに向上させることができ、移動手摺10の亀裂及び異常変形の発生をさらに確実に抑制することができる。
また、上記実施の形態2及び3では、横繊維32が縦繊維31に垂直に交差しているが、縦繊維31に横繊維32を傾斜して交差させて帆布22を構成してもよい。
また、上記実施の形態2〜4では、実施の形態1での複数のスリット25が帆布埋設部22aに設けられていないが、実施の形態1での複数のスリット25を帆布埋設部22aに設けてもよい。
また、各上記実施の形態では、エスカレータに用いられる移動手摺にこの発明が適用されているが、乗客コンベヤである動く歩道に用いられる移動手摺にこの発明を適用してもよい。

Claims (5)

  1. 熱可塑性エラストマで構成されている断面C字状の手摺本体、及び
    前記手摺本体の内面に設けられている帆布
    を備え、
    前記手摺本体は、前記手摺本体の開口部分を挟んで対向する一対の対向部を有し、
    前記帆布の幅方向端部は、前記開口部分から前記一対の対向部に帆布埋設部として埋まっており、
    前記帆布埋設部には、前記帆布の幅方向に沿った複数のスリットが前記帆布の長手方向について互いに間隔を置いて設けられている乗客コンベヤ用移動手摺。
  2. 各前記スリットが設けられている位置では、前記対向部に埋まっている前記帆布埋設部の深さが1mm〜2mmの範囲内である請求項1に記載の乗客コンベヤ用移動手摺。
  3. 熱可塑性エラストマで構成されている断面C字状の手摺本体、及び
    前記手摺本体の内面に設けられている帆布
    を備え、
    前記手摺本体は、前記手摺本体の開口部分を挟んで対向する一対の対向部を有し、
    前記帆布の幅方向端部は、前記開口部分から前記一対の対向部に帆布埋設部として埋まっており、
    前記帆布埋設部は、前記手摺本体の長手方向について伸縮性を持っており、
    前記帆布は、前記手摺本体の長手方向に沿った複数の縦繊維と、前記縦繊維に交差する複数の横繊維とで構成されており、
    前記帆布埋設部を構成する前記縦繊維の伸縮性は、前記横繊維の伸縮性よりも高くなっている乗客コンベヤ用移動手摺。
  4. 熱可塑性エラストマで構成されている断面C字状の手摺本体、及び
    前記手摺本体の内面に設けられている帆布
    を備え、
    前記手摺本体は、前記手摺本体の開口部分を挟んで対向する一対の対向部を有し、
    前記帆布の幅方向端部は、前記開口部分から前記一対の対向部に帆布埋設部として埋まっており、
    前記帆布埋設部は、前記手摺本体の長手方向について伸縮性を持っており、
    前記帆布は、前記手摺本体の長手方向に沿った複数の縦繊維と、前記縦繊維に交差する複数の横繊維とで構成されており、
    前記帆布埋設部を構成する前記縦繊維は、熱可塑性ポリウレタンで構成されている乗客コンベヤ用移動手摺。
  5. 熱可塑性エラストマで構成されている断面C字状の手摺本体、及び
    前記手摺本体の内面に設けられている帆布
    を備え、
    前記手摺本体は、前記手摺本体の開口部分を挟んで対向する一対の対向部を有し、
    前記帆布の幅方向端部は、前記開口部分から前記一対の対向部に帆布埋設部として埋まっており、
    前記帆布は、前記手摺本体の長手方向に沿った複数の縦繊維と、前記縦繊維に交差する複数の横繊維とで構成されており、
    前記複数の縦繊維の配置密度は、前記帆布の前記帆布埋設部以外の部分よりも前記帆布埋設部で低くなっている乗客コンベヤ用移動手摺。
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