JP6907560B2 - スパンボンド不織布 - Google Patents
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Description
本発明のスパンボンド不織布の好ましい態様によれば、前記のスパンボンド不織布は紙おむつのバックシート用である。
エジェクターで牽引し、延伸した後、ネット上に捕集した不織繊維ウェブから、ランダムに小片サンプル10個を採取し、マイクロスコープで500〜1000倍の表面写真を撮影し、各サンプルから10本ずつ、計100本の繊維の幅を測定し、平均値から単繊維繊維径(μm)を算出した。
(2)紡糸速度(m/分):
上記の単繊維繊維径と使用する樹脂の固形密度から長さ10,000m当たりの質量を単繊維繊度として、小数点以下第二位を四捨五入して算出した。単繊維繊度(dtex)と各条件で設定した紡糸口金単孔から吐出される樹脂の吐出量(以下、単孔吐出量と略記する。)(g/分)から、次の式に基づき、紡糸速度を算出した。
・紡糸速度=(10000×単孔吐出量)/単繊維繊度。
JIS L1913(2010年)6.2「単位面積当たりの質量」に基づき、20cm×25cmの試験片を、試料の幅1m当たり3枚採取し、標準状態におけるそれぞれの質量(g)を量り、その平均値を1m2当たりの質量(g/m2)で表した。
JIS L1913(2010年)の6.3.1に準じ、サンプルサイズ5cm×30cm、つかみ間隔20cm、引張速度10cm/分の条件でMD、CD方向の各3点の引張試験を行い、サンプルが破断したときの強度を引張強度(N/5cm)とし、平均値について小数点以下第二位を四捨五入して算出した。続いて、算出した引張強度(N/5cm)を、上記(3)で求めた目付(g/m2)から、次の式より小数点以下第二位を四捨五入して単位目付当たりの引張強度を算出した。
・単位目付当たりの引張強度=引張強度(N/5cm)/目付(g/m2)。
JIS L1913(2010年)の6.7.3項に準拠して、幅25mm×150mmの試験片を5枚採取し、45°の斜面をもつ水平台の上に試験片の短辺をスケール基線に合わせて置く。手動により試験片を斜面の方向に滑らせて試験片の一端の中央点が斜面と接したとき、他端の位置の移動長さをスケールによって読む。5枚の裏表について測定し、平均値を算出した。
カトーテック(株)製の自動化表面試験機 KES−FB4 AUTO−Aを用いて、試験片の100mm×100mmの範囲をピアノ線で巻かれた10mm×10mmの端子に50gの荷重をかけて、1.0mm/secの速さで滑らせた。各水準2点について測定し、その平均摩擦係数を算出した。
MFRが62g/10分(荷重;2160g、温度;230℃)で、融点が156℃であるポリプロピレン樹脂を用い、脂肪酸アミド化合物として炭素数38のエチレンビスステアリン酸アミド1.0質量%を添加し押出機で溶融し、紡糸温度を235℃として、孔径がφ0.30mmの矩形口金から単孔吐出量0.32g/分で紡出した。口金から紡出された糸条を、冷却固化した後、矩形エジェクターによってエジェクター圧力を0.25MPaとした圧縮エアによって、牽引し延伸して、移動するネット上に捕集して不織繊維ウェブ化した。得られた長繊維の特性は、単繊維繊維径が10.6μmであり、これから換算した紡糸速度は4,153m/分であった。紡糸性については、1時間の紡糸において、糸切れ0回と良好であった。
芯鞘型繊維の芯鞘両成分共にMFRが62g/10分(荷重;2160g、温度;230℃)で、融点が156℃であるポリプロピレン樹脂を用い、芯鞘型繊維の鞘成分のみにエチレンビスステアリン酸アミドを全体の質量に対し0.5質量%となるように添加し、芯鞘質量比が80/20になるように計量して、孔径がφ0.30mmの矩形芯鞘口金から紡糸したこと以外は、実施例1と同様の方法でスパンボンド不織布を得た。得られた芯鞘複合長繊維の特性は、単繊維繊維径が10.6μmであり、これから換算した紡糸速度は4,225m/分であった。紡糸性については、1時間の紡糸において糸切れ0回と良好であった。得られたスパンボンド不織布について、単位目付当たりの引張強度、剛軟度および摩擦係数を測定して評価した。結果を表1に示す。
MFRが170g/10分(荷重;2160g、温度;230℃)、融点が156℃のポリプロピレン樹脂を用い、エジェクター圧力を0.35MPaにしたこと以外は、実施例1と同様の方法でスパンボンド不織布を得た。得られた長繊維の特性は、単繊維繊維径が9.9μmであり、これから換算した紡糸速度は4,680m/分であった。紡糸性については、1時間の紡糸において糸切れ0回と良好であった。得られたスパンボンド不織布について、単位目付当たりの引張強度、剛軟度および摩擦係数を測定して評価した。結果を表1に示す。
単孔吐出量を0.56g/分、エジェクター圧力を0.15MPaとしたこと以外は、実施例1と同様の方法でスパンボンド不織布を得た。得られた長繊維の特性は、単繊維繊維径は16.7μmであり、これから換算した紡糸速度は2,680m/分であった。紡糸性については、1時間の紡糸において糸切れ0回と良好であった。得られたスパンボンド不織布について、単位目付当たりの引張強度、剛軟度および摩擦係数を測定して評価した。結果を表1に示す。
滑材をエチレンビスステアリン酸アミドから、炭素数22のエルカ酸アミドに変更したこと以外は、実施例1と同様の方法でスパンボンド不織布を得た。得られた長繊維の特性は、単繊維繊維径は10.6μmあり、これから換算した紡糸速度は4,223m/分であった。紡糸性については、1時間の紡糸にて糸切れ5回と不良であった。得られた不織布について、単位目付当たりの引張強度、剛軟度および摩擦係数を測定して評価した。結果を表1に示す。
Claims (6)
- 炭素数が23以上50以下の脂肪酸アミド化合物を含有するポリオレフィン系樹脂からなり、単繊維繊維径が6.5μm以上16.3μm以下の芯鞘型繊維からなるスパンボンド不織布であって、前記芯鞘型繊維の鞘成分のみに脂肪酸アミドを含有することを特徴とするスパンボンド不織布。
- 脂肪酸アミド化合物が、エチレンビスステアリン酸アミドであることを特徴とする請求項1記載のスパンボンド不織布。
- 脂肪酸アミド化合物の添加量が、0.01〜5.0質量%であることを特徴とする請求項1または2記載のスパンボンド不織布。
- 摩擦係数が0.1〜0.3であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のスパンボンド不織布。
- 剛軟度が65mm以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のスパンボンド不織布。
- 紙おむつのバックシート用である、請求項1〜5のいずれかに記載のスパンボンド不織布。
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