JP5272315B2 - 不織布および該不織布からなる下敷き材 - Google Patents
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Description
(1)目付が50〜400g/m2、充填密度が0.4〜0.8であって、かつ通気量が0.2〜15.0cc/cm2/secであり、さらに低荷重時の厚さ(a)から高荷重時の厚さ(b)を差し引いた厚さ変化量が0.00〜0.03mmであることを特徴とする不織布。
(ここで、低荷重時の厚さ(a)とは直径16mmの加圧子を使用した荷重2kPaの加圧下での厚さであり、高荷重時の厚さ(b)とは直径16mmの加圧子を使用した荷重200kPaの加圧下での厚さである。)
パーキンエルマ社製示差走査型熱量計DSC−2型を用い、昇温速度20℃/分の条件で測定し、得られた融解吸熱曲線において極値を与える温度を融点とした。また示差走査型熱量計において融解吸熱曲線が極値を示さない樹脂については、ホットプレート上で加熱し、顕微鏡観察により樹脂が完全に溶融した温度を融点とした。
ポリエチレンテレフタレート樹脂の固有粘度IVは以下の方法で測定した。
オルソクロロフェノール100mlに対し試料8gを溶解し、温度25℃においてオストワルド粘度計を用いて相対粘度ηrを下記式により求めた。
ηr=η/η0=(t×d)/(t0×d0)
ここで、η:ポリマー溶液の粘度
η0:オルソクロロフェノールの粘度
t:溶液の落下時間(秒)
d:溶液の密度(g/cm3)
t0:オルソクロロフェノールの落下時間(秒)
d0:オルソクロロフェノールの密度(g/cm3)
ついで、相対粘度ηrから下記式、
IV=0.0242ηr+0.2634
により固有粘度IVを算出した。
不織布からランダムに小片サンプル10個を採取し、走査型電子顕微鏡で500〜3000倍の写真を撮影し、各サンプルから10本ずつ、計100本の繊維の直径を測定し、それらの平均値を、ポリマーの密度で補正し、小数点以下第二位を四捨五入して求めた。
30cm×50cmの不織布を3個採取して、各試料の重量をそれぞれ測定し、得られた値の平均値を単位面積当たりに換算し、小数点以下第一位を四捨五入した。
A.通常荷重時
JIS L 1906(2000年版)の5.1に基づいて、直径10mmの加圧子を使用し、荷重10kPaで不織布の幅方向1mあたり等間隔に10点を0.01mm単位で測定、その平均値の小数点以下第三位を四捨五入した。
B.低荷重時
直径16mmの加圧子を使用し、荷重2kPaで、30cm×50cmの不織布において任意の15点について0.01mm単位で測定し、その平均値の小数点以下第三位を四捨五入した。
C.高荷重時
直径16mmの加圧子を使用し、荷重200kPaで、30cm×50cmの不織布において任意の15点について0.01mm単位で測定し、その平均値の小数点以下第三位を四捨五入した。
上記(4)、(5)A.でそれぞれ求めた目付(g/m2)、通常荷重時の厚さ(mm)、およびポリマー密度から、下記式を用いて算出し、小数点以下第二位を四捨五入した。
(7)通気量(cc/cm2/sec)
JIS L 1906(2000年版)の4.8(1)フラジール形法に基づいて、気圧計の圧力125Paで、30cm×50cmの不織布において任意の45点について測定した。ただし、その平均値は小数点以下第二位を四捨五入した。
上記(5)B.で求めた低荷重時の厚さ(mm)から、上記(5)C.で求めた高荷重時の厚さ(mm)を差し引いた値を、低荷重時に対する高荷重時の厚さ変化量とした。
JIS B 0601(1994年版)の3.1に記載の定義に基づきRa(算術平均粗さ)を求めた。測定は株式会社小坂研究所製のサーフコーダSE−40Cを用いて、カットオフ値2.5mm、評価長さ12.5mm、送り速さ0.5mm/sの条件で、30cm×50cmの不織布の、不織布長さ方向を評価長さ方向とした場合(タテ)、および不織布幅方向を評価長さ方向とした場合(ヨコ)についてそれぞれ表裏各10点、合計40点の測定を行い、その平均値を有効数字一桁となるよう四捨五入した値を表面平均粗さ(μm)とした。
JIS R 3257(1999年版)に記載の試験方法を参考に、試料から採取した3cm×3cmの試験片を、協和界面科学株式会社製FACE接触角計CA−Dの試料台にセットし、その直上5mmの位置から、注射器を用いて2μlの蒸留水を滴下し接触角を測定した。30cm×50cmの不織布の10点で測定を行い、その平均値の小数点以下第一位を四捨五入し、水接触角とした。
試料から採取した不織布長さ方向25cm×不織布幅方向5cmの短冊状の試験片を、平らな台上に固定し、その上に長さ方向15cm×幅方向1.8cmのニチバン株式会社製“セロテープ”(登録商標)を、不織布長さ方向とテープ長さ方向を合わせて、テープ長さ方向10cmの部分のみ、テープと不織布の間に空気が入らないように貼り付けた。テープの不織布に貼り付けていない長さ方向5cm部分を不織布面と垂直方向に立ち上げ、その先端をばねばかりのフック部分に固定し、ばねばかりを垂直方向に引き上げ、テープが完全に剥がれるまでの間にかかった最大荷重を測定し、不織布長さ方向の剥離強度とした。不織布幅方向の剥離強度についても、不織布長さ方向5cm×不織布幅方向25cmの試験片について、テープ長さ方向を不織布幅方向に合わせた他は不織布長さ方向の剥離強度と同様に測定を行った。30cm×50cmの不織布の、不織布長さ方向、不織布幅方向各2点、合計4点について測定を行い、その平均値の小数点以下第二位を四捨五入し、剥離強度とした。
水分率50ppm以下に乾燥した固有粘度IV0.65、融点260℃のポリエチレンテレフタレート樹脂と、水分率50ppm以下に乾燥した固有粘度IV0.66、イソフタル酸共重合率11モル%で融点230℃の共重合ポリエステル樹脂を、それぞれ295℃と280℃で溶融し、ポリエチレンテレフタレート樹脂を芯成分、共重合ポリエステル樹脂を鞘成分とし、口金温度300℃、芯:鞘=80:20の重量比率で細孔より紡出した後、エジェクターにより紡糸速度4400m/分で紡糸し、移動するネットコンベアー上に繊維ウェブとして捕集した。捕集した繊維ウェブを、上下1対のフラットロールで温度190℃、線圧60kg/cmで熱圧着し、単繊維繊度1.7dtex、目付180g/m2、厚さ0.22mmのスパンボンド不織布を製造した。得られた不織布の充填密度は0.6、通気量は1.1cc/cm2/sec、低荷重時に対する高荷重時の厚さ変化量は0.01mm、表面平均粗さは4μm、水接触角は93°、テープ剥離強度は2.6N/18mmであった。
水分率50ppm以下に乾燥した固有粘度IV0.65、融点260℃のポリエチレンテレフタレート樹脂と、水分率50ppm以下に乾燥した固有粘度IV0.66、イソフタル酸共重合率11モル%で融点230℃の共重合ポリエステル樹脂を、それぞれ295℃と280℃で溶融し、ポリエチレンテレフタレート樹脂を芯成分、共重合ポリエステル樹脂を鞘成分とし、口金温度300℃、芯:鞘=80:20の重量比率で細孔より紡出した後、エジェクターにより紡糸速度4200m/分で紡糸し、移動するネットコンベアー上に繊維ウェブとして捕集した。捕集した繊維ウェブを、上下1対のフラットロールで温度200℃、線圧50kg/cmで熱圧着し、単繊維繊度1.2dtex、目付200g/m2、厚さ0.24mmのスパンボンド不織布を製造した。得られた不織布の充填密度は0.6、通気量は0.6cc/cm2/sec、低荷重時に対する高荷重時の厚さ変化量は0.01mm、表面平均粗さは4μm、水接触角は98°、テープ剥離強度は3.0N/18mmであった。
水分率50ppm以下に乾燥した固有粘度IV0.65、融点260℃のポリエチレンテレフタレート樹脂を、295℃で溶融し、口金温度300℃で細孔より紡出した後、エジェクターにより紡糸速度3800m/分で紡糸し、移動するネットコンベアー上に繊維ウェブとして捕集した。捕集した繊維ウェブを、上下1対のフラットロールで温度180℃、線圧60kg/cmで熱圧着し、単繊維繊度2.4dtex、目付80g/m2、厚さ0.11mmのスパンボンド不織布を製造した。得られた不織布の充填密度は0.5、通気量は3.6cc/cm2/sec、低荷重時に対する高荷重時の厚さ変化量は0.01mm、表面平均粗さは4μm、水接触角は90°、テープ剥離強度は2.1N/18mmであった。
重量平均分子量が15万でQ値(Mw/Mn)が1.51、融点が168℃であるポリ乳酸樹脂を、230℃で溶融し、口金温度235℃で細孔より紡出した後、エジェクターにより紡糸速度4300m/分で紡糸し、移動するネットコンベアー上に繊維ウェブとして捕集した。捕集したウェブを、上下1対のフラットロールで温度130℃、線圧60kg/cmの条件で熱圧着し、単繊維繊度1.6dtex、目付150g/m2、厚さ0.19mmのスパンボンド不織布を製造した。得られた不織布の充填密度は0.6、通気量は1.2cc/cm2/sec、低荷重時に対する高荷重時の厚さ変化量は0.02mm、表面平均粗さは4μm、水接触角は88°、テープ剥離強度は2.7N/18mmであった。
水分率50ppm以下に乾燥した固有粘度IV0.60、融点260℃のポリエチレンテレフタレート樹脂を、295℃で溶融し、口金温度300℃で細孔より紡出した後、1600m/分の速度で未延伸糸を巻き取った。続いて、得られた未延伸糸をホットロール−ホットロール系延伸機を用いて延伸倍率3.0倍で延伸し、捲縮を付与してカットし、繊度3dtex、繊維長6mmのポリエチレンテレフタレート繊維を得た。得られた繊維を水槽の中で分散させ、次いで繊維と水の混合溶液をメッシュのドラムを用いて、このドラムを回転させつつ、繊維と水を分離し、湿式不織布を漉き上げた。これを2つのロールを用いて搾水し、次いで、150℃の表面温度のドラムドライヤーの表面で乾燥を行い、さらに、210℃の表面温度のフラットロールを用い、線圧200kg/cmで熱プレスし未延伸糸を融着させ、単繊維繊度2.5dtex、目付190g/m2、厚さ0.23mmの湿式短繊維不織布を製造した。得られた不織布の充填密度は0.6、通気量は0.3cc/cm2/sec、低荷重時に対する高荷重時の厚さ変化量は0.03mm、表面平均粗さは5μm、水接触角は80°、テープ剥離強度は2.1N/18mmであった。
水分率50ppm以下に乾燥した固有粘度IV0.65、融点260℃のポリエチレンテレフタレート樹脂と、水分率50ppm以下に乾燥した固有粘度IV0.66、イソフタル酸共重合率11モル%で融点230℃の共重合ポリエステル樹脂を、それぞれ295℃と280℃で溶融し、ポリエチレンテレフタレート樹脂を芯成分、共重合ポリエステル樹脂を鞘成分とし、口金温度300℃、芯:鞘=80:20の重量比率で細孔より紡出した後、エジェクターにより紡糸速度4400m/分で紡糸し、移動するネットコンベアー上に繊維ウェブとして捕集した。捕集した繊維ウェブを、上下1対のフラットロールで温度180℃、線圧50kg/cmで熱圧着した後、さらに連続して圧着面積率25%、彫刻深さ0.3mm、彫刻ピッチ2.0mmの糸目柄エンボスロールとフラットロールで温度200℃、線圧50kg/cmで熱圧着し単繊維繊度1.4dtex、目付160g/m2、厚さ0.20mmのスパンボンド不織布を製造した。得られた不織布の充填密度は0.5、通気量は2.4cc/cm2/sec、低荷重時に対する高荷重時の厚さ変化量は0.03mm、表面平均粗さは10μm、水接触角は93°、テープ剥離強度は2.9N/18mmであった。
水分率50ppm以下に乾燥した固有粘度IV0.65、融点260℃のポリエチレンテレフタレート樹脂と、水分率50ppm以下に乾燥した固有粘度IV0.66、イソフタル酸共重合率11モル%で融点230℃の共重合ポリエステル樹脂を、それぞれ295℃と280℃で溶融し、ポリエチレンテレフタレート樹脂を芯成分、共重合ポリエステル樹脂を鞘成分とし、口金温度300℃、芯:鞘=70:30の重量比率で細孔より紡出した後、エジェクターにより紡糸速度4700m/分で紡糸し、移動するネットコンベアー上に繊維ウェブとして捕集した。捕集した繊維ウェブを、上下1対のフラットロールで温度200℃、線圧70kg/cmで熱圧着し、単繊維繊度0.7dtex、目付100g/m2、厚さ0.12mmのスパンボンド不織布を製造した。得られた不織布の充填密度は0.6、通気量は0.3cc/cm2/sec、低荷重時に対する高荷重時の厚さ変化量は0.01mm、表面平均粗さは1μm、水接触角は99°、テープ剥離強度は3.3N/18mmであった。
水分率50ppm以下に乾燥した固有粘度IV0.65、融点260℃のポリエチレンテレフタレート樹脂と、固有粘度IV0.66、イソフタル酸共重合率11モル%で融点230℃の共重合ポリエステル樹脂にエチレンビスステアリン酸アミド(以下EBA、日本油脂株式会社製アルフローH−50T)を1.0wt%添加し水分率50ppm以下に乾燥したものを、それぞれ295℃と280℃で溶融し、ポリエチレンテレフタレート樹脂を芯成分、共重合ポリエステル樹脂を鞘成分とし、口金温度300℃、芯:鞘=80:20の重量比率で細孔より紡出した後、エジェクターにより紡糸速度4200m/分で紡糸し、移動するネットコンベアー上に繊維ウェブとして捕集した。捕集した繊維ウェブを、上下1対のフラットロールで温度190℃、線圧60kg/cmで熱圧着し、単繊維繊度1.8dtex、目付150g/m2、厚さ0.20mmのスパンボンド不織布を製造した。得られた不織布の充填密度は0.5、通気量は1.3cc/cm2/sec、低荷重時に対する高荷重時の厚さ変化量は0.02mm、表面平均粗さは4μm、水接触角は111°、テープ剥離強度は1.4N/18mmであった。
水分率50ppm以下に乾燥した固有粘度IV0.65、融点260℃のポリエチレンテレフタレート樹脂と、水分率50ppm以下に乾燥した固有粘度IV0.66、イソフタル酸共重合率11モル%で融点230℃の共重合ポリエステル樹脂を、それぞれ295℃と280℃で溶融し、ポリエチレンテレフタレート樹脂を芯成分、共重合ポリエステル樹脂を鞘成分とし、口金温度300℃、芯:鞘=80:20の重量比率で細孔より紡出した後、エジェクターにより紡糸速度4400m/分で紡糸し、移動するネットコンベアー上に繊維ウェブとして捕集した。捕集した繊維ウェブを、上下1対のフラットロールで温度190℃、線圧60kg/cmで熱圧着し、単繊維繊度1.7dtex、目付180g/m2、厚さ0.22mmのスパンボンド不織布を製造した。製造したスパンボンド不織布の片面に、グラビアコーティング法により長鎖アルキルペンダントポリマーの10wt%トルエン/メタノール混合溶液(一方社油脂工業株式会社製ピーロイル1050)を溶質分の付与量が0.1wt%となるようにコーティングした。得られた不織布の充填密度は0.6、通気量は1.1cc/cm2/sec、低荷重時に対する高荷重時の厚さ変化量は0.01mm、表面平均粗さは4μm、水接触角は122°、テープ剥離強度は1.1N/18mmであった。
水分率50ppm以下に乾燥した固有粘度IV0.65、融点260℃のポリエチレンテレフタレート樹脂と、水分率50ppm以下に乾燥した固有粘度IV0.66、イソフタル酸共重合率11モル%で融点230℃の共重合ポリエステル樹脂を、それぞれ295℃と280℃で溶融し、ポリエチレンテレフタレート樹脂を芯成分、共重合ポリエステル樹脂を鞘成分とし、口金温度300℃、芯:鞘=80:20の重量比率で細孔より紡出した後、エジェクターにより紡糸速度4300m/分で紡糸し、移動するネットコンベアー上に繊維ウェブとして捕集した。捕集した繊維ウェブを、圧着面積率25%、彫刻深さ0.3mm、彫刻ピッチ2.0mmの糸目柄エンボスロールとフラットロールで温度170℃、線圧50kg/cmで熱圧着し、単繊維繊度1.8dtex、目付100g/m2、厚さ0.27mmのスパンボンド不織布を製造した。得られた不織布の充填密度は0.3、通気量は20.8cc/cm2/sec、低荷重時に対する高荷重時の厚さ変化量は0.05mm、表面平均粗さは13μm、水接触角は95°、テープ剥離強度は2.6N/18mmであった。
水分率50ppm以下に乾燥した固有粘度IV0.60、融点260℃のポリエチレンテレフタレート樹脂を、295℃で溶融し、口金温度300℃で細孔より紡出した後、1600m/分の速度で未延伸糸を巻き取った。続いて、得られた未延伸糸をホットロール−ホットロール系延伸機を用いて延伸倍率3.0倍で延伸し、捲縮を付与してカットし、繊度3dtex、繊維長6mmのポリエチレンテレフタレート繊維を得た。得られた繊維を水槽の中で分散させ、次いで繊維と水の混合溶液をメッシュのドラムを用いて、このドラムを回転させつつ、繊維と水を分離し、湿式不織布を漉き上げた。これを2つのロールを用いて搾水し、次いで、150℃の表面温度のドラムドライヤーの表面で乾燥を行い、さらに、180℃の表面温度のフラットロールを用い、線圧100kg/cmで熱プレスし未延伸糸を融着させ、単繊維繊度2.8dtex、目付95g/m2、厚さ0.18mmの湿式短繊維不織布を製造した。得られた不織布の充填密度は0.4、通気量は7.9cc/cm2/sec、低荷重時に対する高荷重時の厚さ変化量は0.04mm、表面平均粗さは6μm、水接触角は78°、テープ剥離強度は2.0N/18mmであった。
水分率50ppm以下に乾燥した固有粘度IV0.65、融点260℃のポリエチレンテレフタレート樹脂と、水分率50ppm以下に乾燥した固有粘度IV0.66、イソフタル酸共重合率11モル%で融点230℃の共重合ポリエステル樹脂を、それぞれ295℃と280℃で溶融し、ポリエチレンテレフタレート樹脂を芯成分、共重合ポリエステル樹脂を鞘成分とし、口金温度300℃、芯:鞘=60:40の重量比率で細孔より紡出した後、エジェクターにより紡糸速度4000m/分で紡糸し、移動するネットコンベアー上に繊維ウェブとして捕集した。捕集した繊維ウェブを、上下1対のフラットロールで上下ロールともに温度220℃、線圧80kg/cmで熱圧着し、単繊維繊度1.2dtex、目付170g/m2、厚さ0.14mmのスパンボンド不織布を製造した。得られた不織布の充填密度は0.9、通気量は0.0cc/cm2/sec、低荷重時に対する高荷重時の厚さ変化量は0.00mm、表面平均粗さは3μm、水接触角は98°、テープ剥離強度は3.0N/18mmであった。
水分率50ppm以下に乾燥した固有粘度IV0.65、融点260℃のポリエチレンテレフタレート樹脂と、水分率50ppm以下に乾燥した固有粘度IV0.66、イソフタル酸共重合率11モル%で融点230℃の共重合ポリエステル樹脂を、それぞれ295℃と280℃で溶融し、ポリエチレンテレフタレート樹脂を芯成分、共重合ポリエステル樹脂を鞘成分とし、口金温度300℃、芯:鞘=60:40の重量比率で細孔より紡出した後、エジェクターにより紡糸速度3700m/分で紡糸し、移動するネットコンベアー上に繊維ウェブとして捕集した。捕集した繊維ウェブを、上下1対のフラットロールで上下ロールともに温度170℃、線圧50kg/cmで熱圧着し、単繊維繊度1.3dtex、目付300g/m2、厚さ0.43mmのスパンボンド不織布を製造した。得られた不織布の充填密度は0.5、通気量は0.5cc/cm2/sec、低荷重時に対する高荷重時の厚さ変化量は0.05mm、表面平均粗さは7μm、水接触角は99°、テープ剥離強度は2.9N/18mmであった。
2:切断対象物
3:切断テーブル
4:下敷き材
5:吸引圧
Claims (11)
- 目付が50〜400g/m2、充填密度が0.4〜0.8であって、かつ通気量が0.2〜15.0cc/cm2/secであり、さらに低荷重時の厚さ(a)から高荷重時の厚さ(b)を差し引いた厚さ変化量が0.00〜0.03mmであることを特徴とする不織布。
(ここで、低荷重時の厚さ(a)とは直径16mmの加圧子を使用した荷重2kPaの加圧下での厚さであり、高荷重時の厚さ(b)とは直径16mmの加圧子を使用した荷重200kPaの加圧下での厚さである。) - 不織布の表面平均粗さが2〜9μmであることを特徴とする請求項1に記載の不織布。
- 不織布を構成する繊維の繊度が0.1〜5.0dtexであることを特徴とする請求項1または2に記載の不織布。
- 不織布を構成する繊維の原料がポリエステル系樹脂であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の不織布。
- 不織布を構成する繊維の原料が生分解性樹脂であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の不織布。
- 不織布を構成する繊維の原料がポリ乳酸樹脂であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の不織布。
- 不織布がスパンボンド不織布であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の不織布。
- 不織布を構成する繊維が滑剤を含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の不織布。
- 不織布の少なくとも片面に離型剤が付与されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の不織布。
- 不織布の水接触角が、100°〜160°であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の不織布。
- 請求項1〜10のいずれかに記載の不織布からなる下敷き材。
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