JP7409566B1 - 長繊維不織布、これを含んでなるエアバッグ包材および長繊維不織布の製造方法 - Google Patents

長繊維不織布、これを含んでなるエアバッグ包材および長繊維不織布の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7409566B1
JP7409566B1 JP2023532475A JP2023532475A JP7409566B1 JP 7409566 B1 JP7409566 B1 JP 7409566B1 JP 2023532475 A JP2023532475 A JP 2023532475A JP 2023532475 A JP2023532475 A JP 2023532475A JP 7409566 B1 JP7409566 B1 JP 7409566B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nonwoven fabric
fiber nonwoven
long fiber
long
melting point
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2023532475A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2024024215A1 (ja
Inventor
千夏 若林
博幸 松浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority claimed from PCT/JP2023/018069 external-priority patent/WO2024024215A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7409566B1 publication Critical patent/JP7409566B1/ja
Publication of JPWO2024024215A1 publication Critical patent/JPWO2024024215A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Nonwoven Fabrics (AREA)

Abstract

熱可塑性樹脂を主成分とする繊維で構成されてなる長繊維不織布であって、前記繊維の平均単繊維直径が10.0μm以上20.0μm以下であり、前記長繊維不織布の断面空隙率が30%以上80%以下である、長繊維不織布。エアバッグ収納部材の装置型に追従できる柔軟性と、エアバッグ収納部材との接触時に破れや裂けが発生しない機械的強度に優れた長繊維不織布を提供する。

Description

本発明は、長繊維不織布、これを含んでなるエアバッグ包材および長繊維不織布の製造方法に関する。
エアバッグ包材は、折りたたまれたエアバッグが収納され、その収納されたエアバッグが意図せず広がってしまったり、収納された位置からずれたりするのを防止するとともに、車両に据え付ける際に、ステアリングのハブなどのエアバッグが収納される部材(以降、単に収納部材と称することがある)との接触から保護する役割を持つものである。そのため、エアバッグ包材には、収納部材の装置の形状に追従できる柔軟性が求められるほか、収納部材との接触時に破れや裂けが発生しない機械的強度が求められる。
このエアバッグ包材には、不織布が用いられることがあり、不織布における柔軟性と機械的強度との両立を図る技術として、これまでにいくつかの提案がなされている。例えば、特許文献1では、タテ方向とヨコ方向との引張強力比が特定の範囲内にあり、一方の引張強力が一定以上であり、かつ、目付が特定の範囲内にある布帛からなることを特徴とするエアバッグカバーが提案されている。
また、特許文献2では、車体側部に配置され、高荷重作用時にカーテン状に膨張して該車体側部を覆うように広がるカーテン状エアバックを収納する包材であって、該包材が熱可塑性合成繊維不織布からなり、該不織布の目付、平均みかけ密度が特定の範囲内にあり、縦方向の引張強度、破断伸度、引裂強度、破裂強度が一定以上、および、剛軟度が一定の範囲であることを特徴とするカーテン状エアバック収納用包材が提案されている。
特開2005-1622号公報 特開2003-306118号公報
特許文献1や2で提案された技術は、特定の方向の引張強力が大きい不織布であることから、一定の機械的特性を有し、ある程度コンパクトな収納ができるものである。しかしながら、このように特定の方向に引張強度が大きくなって、強度のタテヨコ比が大きくなると、強度の強い方向には追従しづらくなり、収納部材への収納性が劣位となる。また、強度の弱い方向では、収納部材との接触時に容易に破れや裂けが生じる可能性が高いという課題がある。
そこで、本発明の目的は、エアバッグ収納部材の装置型に追従できる柔軟性と、エアバッグ収納部材との接触時に破れや裂けが発生しない機械的強度に優れた長繊維不織布を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明は次の構成を有する。
[1]ポリエステルを主成分とする繊維で構成されてなる長繊維不織布であって、前記繊維の平均単繊維直径が10.0μm以上20.0μm以下であり、前記長繊維不織布の断面空隙率が30%以上80%以下である、長繊維不織布。
[2]前記長繊維不織布がエアバッグ包材用である、前記[1]に記載の長繊維不織布。
]前記繊維が高融点重合体の周りに該高融点重合体の融点よりも低い融点を有する低融点重合体を配した複合繊維である、前記[1]に記載の長繊維不織布。
]長繊維不織布の目付が20g/m以上100g/m以下である、前記[1]または[]に記載の長繊維不織布。
]長繊維不織布の長手方向、クロス方向の引裂強力がいずれも30N以上120N以下であり、長手方向、クロス方向の引張伸度がいずれも10%以上40%以下である、前記[1]または[3]に記載の長繊維不織布。
]前記[1]または[3]に記載の長繊維不織布を含んでなる、エアバッグ包材。
]下記(a)~(c)の工程を順に施す、前記[1]に記載の長繊維不織布の製造方法。
(a)ポリエステルを紡糸口金から溶融押出し、紡出された該ポリエステルをエジェクターにより牽引、延伸して繊維を形成する工程。
(b)開繊板により該繊維の配列を規制し、移動するネットコンベアー上に堆積させ、繊維ウェブを形成する工程。
(c)得られた繊維ウェブを予熱し、次いで熱接着する工程。
なお、上記[4]において、「長繊維不織布の長手方向」とは、長繊維不織布を製造する際のシート搬送方向(不織布ロールにおける巻き取り方向)を指し、「長繊維不織布のクロス方向」とは、長繊維不織布を製造する際のシート搬送方向(不織布ロールにおける巻き取り方向)に対して垂直に交差する方向を指す。
本発明の長繊維不織布は、適度な密度を保持しており、エアバッグ包材の縫製作業性において優位である。また、機械的強度に優れた不織布であるため、エアバッグ部材へのエアバッグ収納時に破れや裂けが発生せず、収納作業性に優れる。
本発明の長繊維不織布は、ポリエステルを主成分とする繊維からなる長繊維不織布であって、前記の繊維の平均単繊維直径が10μm以上20μm以下であり、該長繊維不織布の断面空隙率が30%以上80%以下である。
以下に、その構成要素について詳細に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下に説明する範囲に何ら限定されるものではなく、そして、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
[熱可塑性樹脂を主成分とする繊維]
まず、本発明の長繊維不織布は、ポリエステルを主成分とする繊維からなる。ここで、本発明に係る繊維において「ポリエステルを主成分とする」とは、繊維全体の質量に対する当該熱可塑性樹脂の質量の割合が、50質量%より多いことを指す。ポリエステルが機械的強度や耐熱性、耐水性、耐薬品性等の耐久性に優れることから用いられる。
ポリエステルは、酸成分とジオール成分とをモノマーとする高分子重合体である。本発明において、酸成分としては、フタル酸(オルト体)、イソフタル酸およびテレフタル酸等の芳香族カルボン酸、アジピン酸やセバシン酸等の脂肪族ジカルボン酸、およびシクロヘキサンカルボン酸等の脂環族ジカルボン酸等を用いることができる。また、ジオール成分としては、エチレングリコール、ジエチレングリコールおよびポリエチレングリコール等を用いることができる。
前記のポリエステルの具体例としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリ乳酸(PLA)およびポリブチレンサクシネート(PBS)等が挙げられる。後述する高融点重合体として用いられるポリエステルとしては、より融点が高く耐熱性に優れ、かつ、剛性にも優れた、ポリエチレンテレフタレート(PET)が最も好ましく用いられる。
これらのポリエステル原料には、本発明の効果を損なわない範囲で、結晶核剤、艶消し剤、顔料、防カビ剤、抗菌剤、難燃剤、金属酸化物、脂肪族ビスアミドおよび/またはアルキル置換型の脂肪族モノアミド、そして、親水剤等の添加剤を添加することができる。なかでも、酸化チタン等の金属酸化物は、繊維の表面摩擦を低減し繊維同士の融着を防ぐことにより紡糸性を向上し、また長繊維不織布の熱ロールによる融着成形の際、熱伝導性を増すことにより長繊維不織布の融着性を向上させる効果がある。また、エチレンビスステアリン酸アミド等の脂肪族ビスアミドおよび/またはアルキル置換型の脂肪族モノアミドは、熱ロールと不織布ウェブとの間の離型性を高め、搬送性を向上させる効果がある。
本発明に用いる繊維としては、高融点重合体の周りに当該高融点重合体の融点よりも低い融点を有する低融点重合体を配した複合繊維であることが好ましい。このような形態の複合繊維とすることにより、繊維が長繊維不織布内において強固に融着されやすくなり、その結果、長繊維不織布の表面の毛羽立ちを抑え、容易に平滑な表面を得ることができる。さらに、長繊維不織布を構成する繊維同士が、互いに強固に融着されることに加え、融点の異なる繊維同士を混繊させたものに比べて長繊維不織布における繊維同士の融着点の数も多くすることができるため、機械的強度をも向上することができる。
上記の高融点重合体の融点と低融点重合体の融点との間の差(以降、単に「融点の差」と略記することがある)としては、10℃以上140℃以下が好ましい。換言すれば、高融点重合体の融点よりも、10℃以上140℃以下の範囲で低い融点を有する低融点重合体であることが好ましい。融点の差が好ましくは10℃以上、より好ましくは20℃以上、さらに好ましくは30℃以上であることで、各繊維間の融着性を高めることができる。また、前記の融点の差が好ましくは140℃以下、より好ましくは120℃以下、さらに好ましくは100℃以下であることで、前記の繊維同士を融着させる時に、熱ロールに低融点重合体成分が融着してしまうことが抑制され、長繊維不織布の表面の毛羽立ちを少なくでき、さらには、長繊維不織布の表面に発生する欠点をも少なくすることができる。
本発明において、前記の複合繊維における高融点重合体の融点は、160℃以上320℃以下の範囲であることが好ましい。前記の複合繊維における高融点重合体の融点が好ましくは160℃以上、より好ましくは170℃以上、さらに好ましくは180℃以上であることにより、例えば、エアバッグ包材として用いた場合において、熱が加わるような加工を行ったとしてもその形態が維持できるような、形態安定性に優れた長繊維不織布とすることができる。また、前記の複合繊維における高融点重合体の融点が320℃以下、より好ましくは300℃以下、さらに好ましくは280℃以下であることにより、長繊維不織布製造時に溶融するための熱エネルギーを多大に消費し生産性が低下することを抑制することができる。
一方、上記複合繊維における低融点重合体の融点は、前記の融点の差を確保した上で、150℃以上310℃以下の範囲であることが好ましい。上記複合繊維における低融点重合体の融点が好ましくは150℃以上、より好ましくは160℃以上、さらに好ましくは170℃以上であることにより、長繊維不織布をエアバッグ包材として使用する際、熱が加わるような加工を行ったとしてもその形態が維持できるような、形態安定性に優れた長繊維不織布とすることができる。また、上記複合繊維における低融点重合体の融点が好ましくは310℃以下、より好ましくは290℃以下、さらに好ましくは270℃以下であることにより、長繊維不織布を製造する際の融着性に優れ、機械的強度に優れる長繊維不織布を容易に得ることができる。
なお、本発明において、熱可塑性樹脂の融点は、示差走査型熱量計(パーキンエルマー社製「DSC-2」型またはこれと同等の性能を有する示差走査型熱量計)を用い、昇温速度20℃/分、測定温度範囲30℃から350℃の条件で測定し、得られた融解吸熱曲線において極値を与える温度を当該熱可塑性樹脂の融点とする。また、示差走査型熱量計において融解吸熱曲線が極値を示さない樹脂については、ホットプレート上で加熱し、顕微鏡観察により樹脂が溶融した温度を融点とする。
熱可塑性樹脂がポリエステルの場合、高融点重合体と低融点重合体の組み合わせ(以下、高融点重合体/低融点重合体の順に記載することがある)としては、例えば、PET/PBT、PET/PTT、PET/ポリ乳酸、およびPET/共重合PET等の組み合わせを挙げることができ、これらの中でも、紡糸性に優れることからPET/共重合PETの組み合わせが好ましく用いられる。また、共重合PETの共重合成分としては、特に紡糸性に優れることから、イソフタル酸共重合PETが好ましく用いられる。
複合繊維の複合形態については、例えば、同心芯鞘型、偏心芯鞘型および海島型等が挙げられ、なかでも、繊維同士を均一かつ強固に融着させることができることから同心芯鞘型のものが好ましい。さらにその複合繊維の断面形状としては、円形断面、扁平断面、多角形断面、多葉断面および中空断面等の形状が挙げられる。なかでも、複合繊維の断面形状としては円形断面の形状のものを用いることが好ましい態様である。
また、熱可塑性樹脂を主成分とする繊維における高融点重合体と低融点重合体との含有比率は、質量比で90:10~60:40の範囲であることが好ましく、85:15~70:30の範囲がより好ましい態様である。高融点重合体を60質量%以上90質量%以下とすることにより、長繊維不織布の耐久性を優れたものとすることができる。一方、低融点重合体を10質量%以上40質量%以下とすることにより、長繊維不織布を構成する繊維同士が強固に融着され、機械的強度に優れた長繊維不織布とすることができる。
本発明に用いる繊維の平均単繊維直径は、10.0μm以上20.0μm以下である。平均単繊維直径の範囲について、その下限が10.0μm以上、好ましくは10.5μm以上、より好ましくは11.0μm以上であることで、機械的強度に優れた長繊維不織布とすることができる。一方、平均単繊維直径の範囲について、その上限が20.0μm以下、好ましくは19.0μm以下、より好ましくは18.0μm以下であることで長繊維不織布の均一性を向上させ、緻密な表面を有する長繊維不織布とすることができ、例えば、エアバッグ包材用長繊維不織布として難燃加工などの後加工処理を加える場合には、加工剤の塗布ムラを少なくすることができる。
なお、本発明において、長繊維不織布の平均単繊維直径(μm)は、以下の方法によって求められる値を採用することとする。
(i)長繊維不織布からランダムに小片サンプル10個を採取する。
(ii)採取した小片サンプルの表面を走査型電子顕微鏡(以下、SEM、株式会社キーエンス製「VHX-D500」またはこれと同等の性能を有するSEM)を用いて500~2,000倍の範囲で繊維の太さを計測することが可能な写真を撮影する。
(iii)各小片サンプルの撮影した写真から10本ずつ、計100本の繊維を任意に選び出して、その太さを測定する。繊維は断面が円形と仮定し、太さを繊維直径とする。
(iv)それらの算術平均値の小数点以下第二位を四捨五入して算出した値を平均単繊維直径とする。
[長繊維不織布]
本発明の長繊維不織布は、前記のポリエステルを主成分とする繊維からなる。ここで、本発明でいう「長繊維不織布」とは、後述する製造方法によって製造されるような、スパンボンド不織布やメルトブロー不織布などの不織布のことを指すものであり、一定長(例えば、100mm)にカットされた繊維のみから構成されてなる不織布(短繊維不織布)は除かれるものである。
本発明の長繊維不織布は、その長繊維不織布の断面における断面空隙率が30%以上80%以下である。断面空隙率の範囲について、その下限が30%以上、好ましくは33%以上、より好ましくは35%以上であることで、繊維表面がフィルムのようなシート形態になってしまうことが抑制され、適度な柔軟性を有する長繊維不織布とすることができる。一方、断面空隙率の範囲について、その上限が80%以下、好ましくは75%以下、より好ましくは70%以下であることで、長繊維不織布を構成する繊維同士が強固に融着され、機械的強度に優れた長繊維不織布とすることができる。
ここで、本発明における断面空隙率(%)の値とは、以下のようにして求めた値を採用することとする。
(i)長繊維不織布から断面が観察できる小片サンプルを10個採取する。
(ii)採取した小片サンプルの断面を、SEM(株式会社キーエンス製「VHX-D500」またはこれと同等の性能を有するSEM)を用いて1,200倍で写真を撮影する。
(iii)各小片サンプルの撮影した写真を50μm×50μmの大きさに切り取る。
(iv)切り取った各写真をグレースケール画像(8bit画像)とし、画素値の0~127が黒、128~255が白となるように閾値を設定し、二値化する。
(v)画像解析ソフトウェア(「ImageJ」またはこれと同等の機能を有するソフトウェア)を用いて写真全体(白色領域、黒色領域)に対する黒色領域の割合を、断面空隙率とする。
(vi)10個の小片サンプルについて同様に断面空隙率(%)を算出し、10個の小片サンプルの断面空隙率の算術平均値(%)を算出する。
(vii)(vi)で得られた10個の小片サンプルの断面空隙率の算術平均値(%)を小数点以下第1位で四捨五入し、この値を長繊維不織布の断面空隙率(%)とする。
なお、この長繊維不織布の断面空隙率を上記の範囲とするための手段としては、後述するような、熱接着を施す前に予熱することを行ったり、長繊維不織布を構成する繊維の平均単繊維直径を調整したりすることなどが挙げられる。
本発明における長繊維不織布の目付は、20g/m以上100g/m以下であることが好ましい。長繊維不織布の目付の範囲について、その下限が好ましくは20g/m以上、より好ましくは30g/m以上、さらに好ましくは40g/m以上であることで、機械的強度に優れた長繊維不織布となる。一方、長繊維不織布の目付の範囲について、その上限が好ましくは100g/m以下、好ましくは90g/m以下、より好ましくは80g/m以下であることで、軽量化されハンドリング性に優れた長繊維不織布となる。
なお、本発明において、長繊維不織布の目付は、JIS L 1913:2010「一般不織布試験方法」の「6.2 単位面積当たりの質量」に準拠して、以下の手順によって測定される値を採用するものとする。
(i)25cm×25cmの試験片を、試料の幅1m当たり3枚採取する。
(ii)標準状態におけるそれぞれの質量(g)を量る。
(iii)その平均値を1m当たりの質量(g/m)で表す。
本発明における長繊維不織布の厚さは、0.10mm以上0.30mm以下であることが好ましい。厚さを上記の範囲とすることで、エアバッグ包材の縫製作業性ならびにエアバッグ部材への収納性に優れた長繊維不織布となる。
なお、本発明において、長繊維不織布の厚さは、以下の手順によって測定される値を採用するものとする。
(i)厚さ計(株式会社テクロック製“TECLOCK”(登録商標)SM-114またはこれと同等の性能を有する厚さ計)を使用して、長繊維不織布の厚さをクロス方向に10cm間隔で測定する。
(ii)上記算術平均値から小数点以下第3位を四捨五入し、長繊維不織布の厚さ(mm)とする。
本発明の長繊維不織布の見かけ密度は、0.30g/cm以上0.60g/cm以下であることが好ましい。見かけ密度の範囲について、その下限が好ましくは0.30g/cm以上、より好ましくは0.33g/cm以上、さらに好ましくは0.35g/cm以上とすることで、機械的強度に優れた長繊維不織布となる。また、見かけ密度の範囲について、その上限が好ましくは0.60g/cm以下、より好ましくは0.55g/cm以下、さらに好ましくは0.50g/cm以下であることで、適度な柔軟性を有した長繊維不織布となる。そして、エアバッグ包材としての縫製作業時やエアバッグ部材への収納作業時の作業性が優位となる。
なお、本発明において、長繊維不織布の見かけ密度(g/cm)は、前述した方法によって測定される長繊維不織布の目付、厚さの値から、以下の式によって求められる値を採用することとする
見かけ密度(g/cm)=目付(g/m)/厚さ(mm)/1,000。
本発明において、前記の長繊維不織布の長手方向、クロス方向の引裂強力がいずれも30N以上120N以下であることが好ましい。なお、長繊維不織布の見た目から長手方向が決定できる場合、すなわち、不織布ロールにおける巻取方向が一義に決定できる場合には、この方法を長手方向とする。一方で、長繊維不織布が切断された場合などでロール状態にない場合など、見た目から長手方向が決定できない場合には、以下の手順によって長手方向、クロス方向を決定することとする。
(a)長繊維不織布の面内において、任意の1方向を定め、その方向に沿って、長さ30cm、幅5.0cmの試験片を採取する。
(b)採取した方向から30度、60度、90度回転させた方向においても、同様に長さ30cm、幅5.0cmの試験片を採取する。
(c)各方向の試験片について、以下の(c-1)~(c-3)に示す長繊維不織布の引張強力の測定方法に基づいて、各試験片の引張強力を測定する。なお、本発明の長繊維不織布の長手方向およびクロス方向の引張強力(N/5cm)は、JIS L 1913:2010「一般長繊維不織布試験方法」の6.3「引張強さおよび伸び率」に準拠して、以下のように測定される値を採用するものとする。
(c-1)不織布から30cm×5.0cm幅のサンプルを、長手方向およびクロス方向にそれぞれ等間隔(例えば、クロス方向の引張強力を求める際は、長手方向に等間隔)で5枚採取する。
(c-2)つかみ間隔20cm、引張速度100±10mm/minの条件で、サンプルが切断するまで加重を加える。
(c-3)サンプルの最大荷重時の強さを引張強力(N/5cm)とし、5点の平均値を算出し、小数点第一位を四捨五入した値を、長繊維不織布の長手方向およびクロス方向の引張強力とする。
(d)測定により得られた値が最も高い方向をその長繊維不織布の長手方向とし、これに直交する方向をクロス方向とする。最も高い方向が2方向以上ある場合には、それらの方向と直交する方向の引張強力がより低くなる方向をその長繊維不織布の長手方向とし、最も高い方向が2方向以上ある場合において、それらの方向と直交する方向の引張強力も等しい場合、例えば、4方向の引張強力が全て等しい場合には、その4方向のいずれかの方向を長手方向であるとし、これに直交する方向をクロス方向とする。
長手方向、クロス方向の引裂強力の範囲について、その下限が好ましくはいずれも30N以上、さらに好ましくはいずれも40N以上であることで、過度な熱接着による不織布表面のフィルム化および物性低下が抑制され、適度な柔軟性を持った長繊維不織布となる。また、長手方向、クロス方向の引裂強力の範囲について、その上限が好ましくはいずれも120N以下、さらに好ましくはいずれも110N以下であることで、長繊維不織布を構成する繊維同士が適度に熱接着しており、適度な機械的物性を保った長繊維不織布となる。
なお、本発明において、長繊維不織布の長手方向、クロス方向の引裂強力は、定速伸長型引張試験機(ボールドウィン社製「RTG-1250」またはこれと同等の性能を有する定速伸長型引張試験機)を用い、JIS L 1913:2010「一般不織布試験方法」の6.4「引裂強さ」のa)トラペゾイド法に準拠して、以下のように測定される値を採用するものとする。
(i)長繊維不織布から25cm×5.0cm幅のサンプルを、長手方向、クロス方向にそれぞれ等間隔(例えば、クロス方向の引裂強力を求める際は、長手方向に等間隔)で5枚採取する。
(ii)試験片に等脚台形の印をつけ、この印の短辺の中央に短辺と直角に1.0cmの切り込みを入れる。
(iii)試験片を定速伸長型引張試験機にて、つかみ間隔10cmとして台形の短辺は張り、長辺は緩めて、印に沿ってつかみ具に取り付ける。
(iv)引張速度100±10mm/minの条件で、引き裂く時の最大荷重(N)を引裂強力(N)とし、5点の平均値を算出し、小数点第一位を四捨五入した値を、長繊維不織布の長手方向、クロス方向の引裂強力とする。
また、前記の長繊維不織布の長手方向、クロス方向の引裂強力をいずれも上記の範囲とする手段としては、熱接着時の温度や線圧を後述するように調整することなどが挙げられる。
本発明の長繊維不織布の長手方向、クロス方向の引張伸度はいずれも10%以上40%以下とすることが好ましい。このようにすることにより、機械的強度と適度な柔軟性を両立した長繊維不織布とすることができる。
なお、長繊維不織布の長手方向およびクロス方向の引張伸度(%)は、JIS L 1913:2010「一般長繊維不織布試験方法」の6.3「引張強さおよび伸び率」に準拠して、以下のように測定される値を採用するものとする。
(i)長繊維不織布から30cm×5.0cm幅のサンプルを、長手方向およびクロス方向にそれぞれ等間隔(例えば、クロス方向の引張伸度を求める際は、長手方向に等間隔)で5枚採取する。
(ii)つかみ間隔20cm、引張速度100±10mm/minの条件で、サンプルが切断するまで加重を加える。
(iii)サンプルの最大荷重時の伸びを1mmまで測定し、この伸びから伸び率を求めた値を引張伸度(%)とし、5点の平均値を算出し、小数点第一位を四捨五入した値を、長繊維不織布の長手方向およびクロス方向の引張伸度とした。
また、前記の長繊維不織布の引張伸度を上記の範囲とする手段としては、後述するような熱接着時の温度や線圧を調整することなどが挙げられる。
本発明において、前記の長繊維不織布の表面粗さRzは両表面ともに50μm以下であることが好ましい。表面粗さRzを上記のとおりとすることで、縫製作業時にシートの折りたたみ癖がなく作業性に優位となり、また、エアバッグ収納作業時にある1点から連続的に裂けることがない機械的強度を保った長繊維不織布となる。
なお、長繊維不織布の表面粗さRz(μm)については以下の手順によって算出する。
(1)長繊維不織布中の任意の20箇所から、10cm×10cmの試験片を採取する。
(2)各試験片について、表面粗さ計(株式会社ミツトヨ製「サーフテストSJ-210」またはこれと同等の性能を有する表面粗さ計)を使用し、JIS B 0610:2001「製品の幾何特性仕様(GPS)-表面形状:輪郭曲線方式-転がり円うねりの定義及び表示」に準拠して、λc=2.5mm、λs=8μm、測定速度0.5mm/sの条件で21mmの範囲を長繊維不織布のクロス方向に対して測定し、0.1μm単位で最大高さRzをそれぞれの表面で実施する。
(3)各試験片で(2)を繰り返し、最大高さRzの算術平均値(μm)を求め、小数点第1位を四捨五入し、表面粗さRz(μm)とする。
[長繊維不織布の製造方法]
次に、本発明の長繊維不織布の製造方法について説明する。本発明の長繊維不織布は、下記(a)~(c)の工程を順に施すことによって製造されることが好ましい。
(a)ポリエステルを紡糸口金から溶融押出し、紡出された該ポリエステルをエジェクターにより牽引、延伸して繊維を形成する工程。
(b)開繊板により該繊維の配列を規制し、移動するネットコンベアー上に堆積させ、繊維ウェブを形成する工程。
(c)得られた繊維ウェブを予熱し、次いで熱接着する工程。
以下に、上記の各工程について、さらに詳細を説明する。
(a)繊維を形成する工程
まず、この工程では、前記のポリエステルを紡糸口金から溶融押出する。特に、長繊維不織布を構成する繊維を、高融点重合体の周りに該高融点重合体の融点よりも低い融点を有する低融点重合体を配した複合繊維とする場合には、高融点重合体と、低融点重合体とを、それぞれ、その融点以上(融点+70℃)以下で溶融し、高融点重合体の周りに、この高融点重合体の融点に対して、10℃以上140℃以下の低い融点を有する低融点重合体を配した複合繊維となるように、口金温度が融点以上、(融点+70℃)以下の紡糸口金から溶融押出することが好ましい。また、溶融したポリエステルが押出される紡糸口金の吐出孔の形状は、前記の繊維の断面形状に合わせ、円形、楕円形、多角形、多葉形、あるいは、これらの組み合わせの形状が挙げられる。なかでも、円形断面の形状のものを用いることが効率的に繊維同士の接着点を得られ、熱圧着により繊維同士を強固に接着させることができる点の観点からより好ましい態様である。
そして、前記のように溶融押出し、紡出された該熱可塑性樹脂を、エジェクターにより牽引、延伸して繊維を形成する。この際、紡糸速度は、3,000m/分以上6,000m/分以下で牽引することが好ましい。
(b)繊維ウェブを形成する工程
この工程において、上記の工程により形成した繊維については、開繊板により該繊維の配列を規制する。具体的には、エジェクターにて吸引させた繊維をエジェクターの下部に設けられたスリット状を有する開繊板から噴射させることが好ましい。そして、その繊維を移動するネットコンベアー上に堆積させることで繊維ウェブを形成することが好ましい。
(c)繊維ウェブを熱接着する工程
本発明の長繊維不織布の製造方法では、前記の工程で得られた繊維ウェブを、予熱し、次いで熱接着する。
まず、予熱は、捕集した繊維ウェブを上下一対のフラットロールにより融着させる手段、ネットコンベアー上にフラットロールを設置し、ネットコンベアーと当該フラットロールとの間で融着させる手段が好ましく用いられる。
これらの予熱手段で用いられる「フラットロール」とは、ロールの表面に凹凸のない金属製ロールや弾性ロールのことであり、さらに、上下一対のフラットロールとは、金属製ロールと金属製ロールとを対にしたもの、あるいは、金属製ロールと弾性ロールを対にしたものなどのことである。ここで、弾性ロールとは、金属製ロールと比較して、弾性を有する材質からなるロールのことである。弾性ロールとしては、ペーパー製、コットン製、アラミドペーパー製などのいわゆるペーパーロール、あるいは、ウレタン系樹脂、エポキシ樹脂、シリコン系樹脂、ポリエステル系樹脂および硬質ゴム等や、これらの混合物からなる樹脂製ロールなどが挙げられる。
予熱する際の上下一対のフラットロール(これを用いない場合には、不織ウェブに当接させる予熱装置の表面)の温度は、熱可塑性樹脂の融点(繊維が高融点重合体の周りに当該高融点重合体の融点よりも低い融点を有する低融点重合体を配した複合繊維の場合は、その低融点重合体の融点)に対して65℃以上120℃以下低い温度とすることが好ましい。このような温度とすることにより、繊維同士を過度に融着させることなく、長繊維不織布を製造する際の搬送性を改善することができる。
また、予熱する際の線圧は、40N/cm以上1,000N/cm以下であることが好ましい。予熱するための線圧を40N/cm以上とすることで、繊維ウェブを次工程に搬送する上で必要な機械的強度を付与することができる。一方、予熱するための線圧を1,000N/cm以下とすることで、繊維同士の過度な融着を防ぐことができる。
続いて、予熱した繊維ウェブに、熱接着を施す。この熱接着にも、上下一対のフラットロールを用いることが好ましい。中でも、平滑性に優れ、幅方向の厚さのバラつきの小さい長繊維不織布とすることができることから、金属製ロール対を用いることがより好ましい。この組み合わせであれば、長繊維不織布の厚さや機械的物性の均一性をより高いものにすることができる。
熱接着する際の上下一対のフラットロール(これを用いない場合には、不織ウェブに当接させる予熱装置の表面)の温度は、熱可塑性樹脂の融点(繊維が高融点重合体の周りに当該高融点重合体の融点よりも低い融点を有する低融点重合体を配した複合繊維の場合は、その低融点重合体の融点)に対して5℃以上60℃以下低い温度とすることが好ましい。このように温度設定することで、繊維同士が過度に融着し、長繊維不織布が部分的にフィルムのようなシート形態となることを抑制できる。また、熱接着時に用いられるロールに低融点重合体成分が融着して生産性が低下することを抑制することができる。
熱接着における線圧は、90N/cm以上1,000N/cm以下であることが好ましい。熱接着するための線圧を90N/cm以上とすることにより、機械的強度に優れた長繊維不織布とすることができる。熱接着するための線圧を1,000N/cm以下とすることにより、繊維同士の過度な融着を防ぐことができる。
本発明の長繊維不織布の製造方法において、上記の予熱と熱接着とは一つの製造ライン上で連続して行ってもよく、予熱を施した後に一度巻き取り、再度巻き出して熱接着を施すこともできる。なかでも、生産性に優れることから、予熱と熱接着とは一つの製造ライン上で連続して行われることが好ましい態様である。
[エアバッグ包材]
本発明のエアバッグ包材は、前記の長繊維不織布を含んでなるエアバッグ包材である。そして、前記の長繊維不織布の少なくとも片側の表面に難燃剤層を設けてなるものであることが好ましい。具体的には、エアバッグを格納している、エアバッグ包材の内側および/または外側の表面に難燃剤層を設けてなることが好ましい。この難燃剤層を設けることによって、エアバッグ包材として重要な指標である難燃性の高いエアバッグ包材とすることができる。
本発明の長繊維不織布に難燃剤層を設ける際、長繊維不織布の単位面積あたりの該難燃剤層の質量は0.1g/m以上5.0g/m以下であることが好ましい。難燃剤層の単位面積当たりの質量を0.1g/m以上、好ましくは0.2g/m以上とすることにより、適度な難燃性を有するエアバッグ包材とすることができる。また、難燃剤層の単位面積当たりの質量を5.0g/m以下、好ましくは4.0g/m以下とすることで、不織布表面への目止め効果による機械的物性の低下を抑制することができる。
上記の難燃剤層を設ける際、用いる難燃剤溶液中の難燃剤の質量濃度は5%以上20%以下であることが好ましい。難燃剤の質量濃度をこのような範囲とすることで、適度な難燃性を有するエアバッグ包材とすることができる。難燃剤を希釈する溶媒は、特に指定はないが、水を用いることによって、より環境配慮型の製造方法とすることができる。また、難燃剤は、例えば、有機系難燃剤であるハロゲン系、リン系、複合型系や、無機系難燃剤である金属水酸化物、アンチモン系などが好ましく用いられる。
本発明の長繊維不織布に難燃剤層を設ける方法としては、グラビア方式、グラビアオフセット方式、フレキソ方式、ロールコーティング方式、コンマコーティング方式、ナイフコーティング方式などによって、前記の難燃剤溶液を塗布する方法が好ましい。
また、本発明の目的を損ねない範囲で、この難燃剤溶液に他の添加剤を加えることができる。例えば、撥水剤、帯電防止剤、浸透剤などである。これらの加工剤は上記溶媒に混合させることで長繊維不織布に塗布する。
次に、実施例に基づき本発明の長繊維不織布について具体的に説明する。ただし、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。なお、各物性の測定において、特段の記載がないものは、前記の方法に基づいて測定を行ったものである。
[測定方法]
(1)ポリエステルの融点(℃)
示差走査型熱量計「DSC-2型」(パーキンエルマー社製)を用い、昇温速度20℃/分の条件で測定し、得られた融解吸熱曲線において極値を与える温度を融点とした。
(2)ポリエステルの固有粘度(IV)
ポリエステルの固有粘度(IV)は、オルソクロロフェノール100mLに対し試料8gを溶解し、温度25℃においてオストワルド粘度計を用いて相対粘度ηを、下記式により求めた
η=η/η=(t×d)/(t×d
(ここで、ηはポリマー溶液の粘度、ηはオルソクロロフェノールの粘度、tは溶液の落下時間(秒)、dは溶液の密度(g/cm)、tはオルソクロロフェノールの落下時間(秒)、dはオルソクロロフェノールの密度(g/cm)をそれぞれ表す。)
次いで、相対粘度ηから、下記式により固有粘度(IV)を算出した
固有粘度(IV)=0.0242η+0.2634。
(3)平均単繊維直径(μm)
本発明に用いる繊維の平均単繊維直径は、SEM(株式会社キーエンス製「VHX-D500」)を用いて前記の方法で算出した。
(4)長繊維不織布の目付(g/m
長繊維不織布の目付は前記の方法で算出した。
(5)長繊維不織布の厚さ(mm)
長繊維不織布の厚さは、厚さ計“TECLOCK”(登録商標)SM-114(株式会社テクロック製)を使用し、前記の方法で評価した。
(6)長繊維不織布の密度(g/cm
長繊維不織布の密度は前記の方法で算出した。
(7)長繊維不織布の断面空隙率(%)
長繊維不織布の断面空隙率は前記の方法で算出した。
(8)長繊維不織布の引裂強力(N)
長繊維不織布の引裂強力は前記の方法で算出した。
(9)長繊維不織布の引張伸度(%)
長繊維不織布の引張伸度は前記の方法で算出した。
(10)長繊維不織布の縫製作業性
長繊維不織布を幅30cm×長さ50cmの長方形に切り取り、短辺同士を重ね合わせて、幅30cm×長さ25cmの大きさとし、重ね合わせ部の端部から内側10mm部分に、4mmピッチで60番手ナイロンミシン糸(株式会社フジックス製)を用いて波縫い加工を手作業で行い、袋形状とした際の縫製作業性を、健康な男女20人の作業確認により次のA~Dの4段階で評価し、最も多い評価をその長繊維不織布の縫製作業性とした。
A: 長繊維不織布の破れや、長繊維不織布の硬さによる糸詰まり、糸の通しにくさがない。
B: 長繊維不織布の破れはないが、糸詰まりや糸の通しにくさがある。
C: 長繊維不織布の破れがあるが、糸詰まりや糸の通しにくさはない。
D: 長繊維不織布の破れが観察され、糸の詰まりや通しにくさがある。
[使用した樹脂]
次に、実施例・比較例において使用した樹脂について、その詳細を記載する。
・高融点重合体:水分率50質量ppm以下に乾燥した、固有粘度(IV)が0.65で融点が260℃の、ポリエチレンテレフタレート(PET)。
・低融点重合体:水分率50質量ppm以下に乾燥した、固有粘度(IV)が0.64、イソフタル酸共重合率が11mol%で融点が230℃の、共重合ポリエチレンテレフタレート(cо-PET)。
[実施例1]
(繊維を形成する工程)
前記の高融点重合体と低融点重合体とを、それぞれ、295℃、280℃の温度で溶融させた。その後、高融点重合体を芯成分とし、低融点重合体を鞘成分として、口金温度が295℃で、芯:鞘=80:20の質量比率で円形の紡糸口金の吐出孔から紡出した後、エジェクターにより紡糸速度4,900m/分で牽引し、円形断面形状の複合繊維を紡糸した。
(繊維ウェブを形成する工程)
前記の複合繊維については、開繊板により該複合繊維の配列を規制した後、移動するネットコンベアー上に堆積させ、平均単繊維直径が15.5μmの繊維からなる繊維ウェブを捕集、形成した。
(繊維ウェブを熱接着する工程)
捕集した繊維ウェブをネットコンベアー上に設置した金属製フラットロールMFC1によって、温度が135℃で、線圧が45N/cmの条件で予熱した。その後、一対の金属製フラットロールからなるカレンダーロールMFC2によって、両方のフラットロールの温度が150℃で、線圧が450N/cmの条件で熱接着し、長繊維不織布を得た。この長繊維不織布の目付は55g/m、厚さは0.13mm、密度は0.42g/cm、長手方向の引裂強力は59N、クロス方向の引裂強力は78N、長手方向の引張伸度は27%、クロス方向の引張伸度は20%であり、断面空隙率は45%であった。また、縫製作業性はAであった。結果を表1に示す。
[実施例2]
繊維ウェブを形成する工程において、移動するネットコンベアーの速度を変えて長繊維不織布の目付を55g/mから90g/mに変更し繊維ウェブを熱接着する工程において、予熱する際の金属製フラットロールMFC1の温度を135℃から140℃に、熱接着する際のカレンダーロールMFC2の温度を150℃から170℃に変更したこと以外は、実施例1と同様にして、長繊維不織布を得た。この長繊維不織布の厚さは0.15mm、密度は0.60g/cm、長手方向の引裂強力は72N、クロス方向の引裂強力は94N、長手方向の引張伸度は28%、クロス方向の引張伸度は23%であり、断面空隙率は60%であった。また、縫製作業性はAであった。結果を表1に示す。
[実施例3]
繊維を形成する工程において、円形の紡糸口金の吐出孔から紡出する溶融ポリマー量を変えて、繊維の平均単繊維直径を15.5μmから10.6μmに変更し、繊維ウェブを形成する工程において、移動するネットコンベアーの速度を変えて長繊維不織布の目付を55g/mから35g/mに変更し、繊維ウェブを熱接着する工程において、予熱する際の金属製フラットロールMFC1の温度を135℃から130℃に、熱接着する際のカレンダーロールMFC2の温度を150℃から175℃に変更したこと以外は、実施例1と同様にして、長繊維不織布を得た。この長繊維不織布の厚さは0.06mm、密度は0.58g/cm、長手方向の引裂強力は32N、クロス方向の引裂強力は50N、長手方向の引張伸度は23%、クロス方向の引張伸度は20%であり、断面空隙率は75%であった。また、縫製作業性はAであった。結果を表1に示す。
[実施例4]
繊維を形成する工程において、円形の紡糸口金の吐出孔から紡出する溶融ポリマー量を変えて、繊維の平均単繊維直径を15.5μmから16.7μmに変更し、繊維ウェブを熱接着する工程において、熱接着する際のカレンダーロールMFC2の温度を150℃から165℃に変更したこと以外は、実施例1と同様にして、長繊維不織布を得た。この長繊維不織布の目付は55g/m2、厚さは0.16mm、密度は0.34g/cm、長手方向の引裂強力は75N、クロス方向の引裂強力は110N、長手方向の引張伸度は30%、クロス方向の引張伸度は22%であり、断面空隙率は38%であった。また、縫製作業性はAであった。結果を表1に示す。
[実施例5]
繊維を形成する工程において、高融点重合体からなる芯成分と低融点重合体からなる鞘成分の質量比率を芯:鞘=80:20から70:30に変更し、円形の紡糸口金の吐出孔から紡出する溶融ポリマー量を変えて、繊維の平均単繊維直径を15.5μmから11.2μmに変更し、紡糸速度を4,900m/分から4,100m/分に変更し、繊維ウェブを形成する工程において、移動するネットコンベアーの速度を変えて長繊維不織布の目付を55g/mから40g/mに変更し、繊維ウェブを熱接着する工程において、熱接着する際の一対の金属製フラットロールからなるカレンダーロールMFC2の温度を150℃から160℃に変更したこと以外は実施例1と同様にして、長繊維不織布を得た。この長繊維不織布の厚さは0.10mm、密度は0.40g/cm、長手方向の引裂強力は48N、クロス方向の引裂強力は65N、長手方向の引張伸度は25%、クロス方向の引張伸度は18%であり、断面空隙率は52%であった。また、縫製作業性はAであった。結果を表1に示す。
[実施例6]
繊維を形成する工程において、円形の紡糸口金の吐出孔から紡出する溶融ポリマー量を変えて、繊維の平均単繊維直径を15.5μmから11.9μmに変更し、繊維ウェブを形成する工程において、移動するネットコンベアーの速度を変えて長繊維不織布の目付を55g/mから15g/mに変更し、繊維ウェブを熱接着する工程において、予熱する際の金属製フラットロールMFC1の温度を135℃から155℃に、熱接着する際のカレンダーロールMFC2の温度を150℃から185℃に変更したこと以外は、実施例1と同様にして、長繊維不織布を得た。この長繊維不織布の厚さは0.04mm、密度は0.38g/cm、長手方向の引裂強力は12N、クロス方向の引裂強力は21N、長手方向の引張伸度は17%、クロス方向の引張伸度は16%であり、断面空隙率は30%であった。また、縫製作業性はAであった。結果を表1に示す。
[実施例7]
繊維を形成する工程において、円形の紡糸口金の吐出孔から紡出する溶融ポリマー量を変えて、繊維の平均単繊維直径を15.5μmから11.9μmに変更し、繊維ウェブを形成する工程において、移動するネットコンベアーの速度を変えて長繊維不織布の目付を55g/mから110g/mに変更し、繊維ウェブを熱接着する工程において、予熱する際の金属製フラットロールMFC1の温度を135℃から115℃に、熱接着する際のカレンダーロールMFC2の温度を150℃から185℃に変更したこと以外は、実施例1と同様にして、長繊維不織布を得た。この長繊維不織布の厚さは0.21mm、密度は0.52g/cm、長手方向の引裂強力は73N、クロス方向の引裂強力は125N、長手方向の引張伸度は33%、クロス方向の引張伸度は30%であり、断面空隙率は55%であった。また、縫製作業性はAであった。結果を表1に示す。
[実施例8]
繊維を形成する工程において、円形の紡糸口金の吐出孔から紡出する溶融ポリマー量を変えて、繊維の平均単繊維直径を15.5μmから10.6μmに変更し、繊維ウェブを形成する工程において、移動するネットコンベアーの速度を変えて長繊維不織布の目付を55g/mから37g/mに変更し、繊維ウェブを熱接着する工程において、熱接着する際のカレンダーロールMFC2の温度を150℃から132℃に変更したこと以外は、実施例1と同様にして、長繊維不織布を得た。この長繊維不織布の厚さは0.16mm、密度は0.23g/cm、長手方向の引裂強力は35N、クロス方向の引裂強力は48N、長手方向の引張伸度は5%、クロス方向の引張伸度は10%であり、断面空隙率は79%であった。また、縫製作業性はAであった。結果を表1に示す。
[比較例1]
繊維を形成する工程において、円形の紡糸口金の吐出孔から紡出する溶融ポリマー量を変えて、繊維の平均単繊維直径を15.5μmから12.0μmに変更し、繊維ウェブを形成する工程において、移動するネットコンベアーの速度を変えて長繊維不織布の目付を55g/mから50g/mに変更し、繊維ウェブを熱接着する工程において、予熱する際の金属製フラットロールMFC1の温度を135℃から155℃に、熱接着する際のカレンダーロールMFC2の温度を150℃から185℃に変更したこと以外は、実施例1と同様にして、長繊維不織布を得た。この長繊維不織布の厚さは0.08mm、密度は0.63g/cm、長手方向の引裂強力は30N、クロス方向の引裂強力は40N、長手方向の引張伸度は15%、クロス方向の引張伸度は17%であり、断面空隙率は95%であった。また、縫製作業性はDであった。結果を表1に示す。
[比較例2]
繊維ウェブを形成する工程において、移動するネットコンベアーの速度を変えて長繊維不織布の目付を55g/mから110g/mに変更し、繊維ウェブを熱接着する工程において、予熱を実施しないこととした点、熱接着する際の一対の金属製フラットロールからなるカレンダーロールMFC2の温度を、上下のフラットロールともに150℃であったところから上側のフラットロールが200℃、下側のフラットロールが170℃に、線圧を450N/cmから490N/cmの条件に変更したこと以外は、実施例1と同様にして、長繊維不織布を得た。この長繊維不織布の厚さは0.21mm、密度は0.52g/cm、長手方向の引裂強力は150N、クロス方向の引裂強力は204N、長手方向の引張伸度は23%、クロス方向の引張伸度は12%であり、断面空隙率は85%であった。また、縫製作業性はBであった。結果を表1に示す。
[比較例3]
繊維を形成する工程において、円形の紡糸口金の吐出孔から紡出する溶融ポリマー量を変えて、繊維の平均単繊維直径を15.5μmから9.7μmに変更し、繊維ウェブを形成する工程において、移動するネットコンベアーの速度を変えて長繊維不織布の目付を55g/mから80g/mに変更し、繊維ウェブを熱接着する工程において、予熱を実施しないこととした点、熱接着する際の一対の金属製フラットロールからなるカレンダーロールMFC2の温度を、上下のフラットロールともに150℃であったところから上側のフラットロールが190℃、下側のフラットロールが180℃に、線圧を450N/cmから580N/cmの条件に変更したこと以外は、実施例1と同様にして、長繊維不織布を得た。この長繊維不織布の厚さは0.10mm、密度は0.80g/cm、長手方向の引裂強力は4N、クロス方向の引裂強力は25N、長手方向の引張伸度は35%、クロス方向の引張伸度は25%であり、断面空隙率は14%であった。また、縫製作業性はDであった。結果を表1に示す。
[比較例4]
繊維を形成する工程において、円形の紡糸口金の吐出孔から紡出する溶融ポリマー量を変えて、繊維の平均単繊維直径を15.5μmから16.1μmに変更し、紡糸速度を4,900m/分から4,300m/分に変更し、移動するネットコンベアーの速度を変えて長繊維不織布の目付を55g/mから200g/mに変更し、繊維ウェブを熱接着する工程において、捕集した繊維ウェブに、熱風温度250℃のエアーを通過させたあと、一対のフラットロールからなるカレンダーロールMFC2によって、両方のフラットロールの温度が180℃で線圧が490N/cmの条件で熱接着したこと以外は実施例1と同様にして、長繊維不織布を得た。この長繊維不織布の厚さは1.4mm、密度は0.14g/cm、長手方向の引裂強力は69N、クロス方向の引裂強力は88N、長手方向の引張伸度は35%、クロス方向の引張伸度は39%であり、断面空隙率は81%であった。また、縫製作業性はBであった。結果を表1に示す。
Figure 0007409566000001
得られた不織布の特性は表1に示したとおりであり、実施例1~4の長繊維不織布はいずれも、平均単繊維直径が10.0μm以上20.0μm以下、断面空隙率が30%以上80%以下であったことから、長手方向およびクロス方向の引裂強力がいずれも30N以上120N以下、長手方向およびクロス方向の引張伸度がいずれも10%以上40%以下となり、縫製作業性についても問題なく、適度な密度と十分な機械的強度を両立した長繊維不織布の特性を示したものであった。また、実施例6の長繊維不織布は、目付、引裂強力が低いものの、平均単繊維直径が10.0μm以上20.0μm以下、断面空隙率が30%以上80%以下であり、縫製作業性に問題なく、実施例7の長繊維不織布は、目付、引裂強力が高いものの、平均単繊維直径が10.0μm以上20.0μm以下、断面空隙率が30%以上80%以下であり、縫製作業性に問題なく、実施例8の長繊維不織布は引張伸度が低いものの、平均単繊維直径が10.0μm以上20.0μm以下、断面空隙率が30%以上80%以下であり、縫製作業性に問題なく、実施例6~8いずれについても適度な密度を保持した長繊維不織布の特性を示したものであった。一方、比較例1、3はシートが硬く、機械的強度も劣位であった。比較例2、4では厚く、毛羽立ちの多い不織布となり、劣位であった。
本発明の長繊維不織布は、エアバッグ収納部材の装置型に追従できる柔軟性と、エアバッグ収納部材との接触時に破れや裂けが発生しない機械的強度に優れているので、エアバッグ包材用素材として利用することができる。

Claims (7)

  1. ポリエステルを主成分とする繊維で構成されてなる長繊維不織布であって、前記繊維の平均単繊維直径が10.0μm以上20.0μm以下であり、前記長繊維不織布の断面空隙率が30%以上80%以下である、長繊維不織布。
  2. 前記長繊維不織布がエアバッグ包材用である、請求項1に記載の長繊維不織布。
  3. 前記繊維が高融点重合体の周りに該高融点重合体の融点よりも低い融点を有する低融点重合体を配した複合繊維である、請求項1に記載の長繊維不織布。
  4. 長繊維不織布の目付が20g/m以上100g/m以下である、請求項1または3に記載の長繊維不織布。
  5. 長繊維不織布の長手方向、クロス方向の引裂強力がいずれも30N以上120N以下であり、長手方向、クロス方向の引張伸度がいずれも10%以上40%以下である、請求項1または3に記載の長繊維不織布。
  6. 請求項1または3に記載の長繊維不織布を含んでなる、エアバッグ包材。
  7. 下記(a)~(c)の工程を順に施す、請求項1に記載の長繊維不織布の製造方法。
    (a)ポリエステルを紡糸口金から溶融押出し、紡出された該ポリエステルをエジェクターにより牽引、延伸して繊維を形成する工程。
    (b)開繊板により該繊維の配列を規制し、移動するネットコンベアー上に堆積させ、繊維ウェブを形成する工程。
    (c)得られた繊維ウェブを予熱し、次いで熱接着する工程。
JP2023532475A 2022-07-29 2023-05-15 長繊維不織布、これを含んでなるエアバッグ包材および長繊維不織布の製造方法 Active JP7409566B1 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022121166 2022-07-29
JP2022121166 2022-07-29
PCT/JP2023/018069 WO2024024215A1 (ja) 2022-07-29 2023-05-15 長繊維不織布、これを含んでなるエアバッグ包材および長繊維不織布の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP7409566B1 true JP7409566B1 (ja) 2024-01-09
JPWO2024024215A1 JPWO2024024215A1 (ja) 2024-02-01

Family

ID=89451904

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023532475A Active JP7409566B1 (ja) 2022-07-29 2023-05-15 長繊維不織布、これを含んでなるエアバッグ包材および長繊維不織布の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7409566B1 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005001622A (ja) 2003-06-16 2005-01-06 Toray Ind Inc エアバッグカバーおよびエアバッグ収納部材
JP2007284859A (ja) 2006-03-22 2007-11-01 Toray Ind Inc 不織布および該不織布からなる下敷き材
JP2009167566A (ja) 2008-01-18 2009-07-30 Kurashiki Seni Kako Kk エアバッグカバー、その製造方法及びエアバッグ収納部材

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005001622A (ja) 2003-06-16 2005-01-06 Toray Ind Inc エアバッグカバーおよびエアバッグ収納部材
JP2007284859A (ja) 2006-03-22 2007-11-01 Toray Ind Inc 不織布および該不織布からなる下敷き材
JP2009167566A (ja) 2008-01-18 2009-07-30 Kurashiki Seni Kako Kk エアバッグカバー、その製造方法及びエアバッグ収納部材

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2024024215A1 (ja) 2024-02-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4922654B2 (ja) ナノファイバー繊維構造体およびその製造方法および繊維製品
JP7070404B2 (ja) スパンボンド不織布の製造方法
WO2018147251A1 (ja) 熱接着性芯鞘型複合繊維およびトリコット編み地
US20190193032A1 (en) Spunbonded nonwoven fabric and production method therefor
JP2016016536A (ja) フィット性の良い伸縮材料
TW201738060A (zh) 片狀物及其製造方法
JP7409566B1 (ja) 長繊維不織布、これを含んでなるエアバッグ包材および長繊維不織布の製造方法
JP5486331B2 (ja) 生分解性長繊維不織布
WO2024024215A1 (ja) 長繊維不織布、これを含んでなるエアバッグ包材および長繊維不織布の製造方法
EP3508640A1 (en) Spunbonded nonwoven fabric and production method therefor
JP7092193B2 (ja) カーテン用不織布およびその製造方法
JP7160094B2 (ja) 壁装材用不織布およびその製造方法
JP2019210591A (ja) 障子用不織布およびその製造方法
JP2024090462A (ja) 不織布ならびにこれを含む包装材料
JP4140997B2 (ja) ポリエステル系長繊維不織布およびその製造方法
JP2023094153A (ja) 印刷基材用長繊維不織布およびこれを用いてなる印刷基材
JP7050278B2 (ja) ギフトラップ用不織布
JP6158117B2 (ja) 不織布断熱材
WO2023149388A1 (ja) 不織布、その製造方法および建築資材
WO2021132411A1 (ja) スパンボンド不織布、フィルター積層濾材、プリーツフィルター用濾材およびプリーツフィルター
JP2024065357A (ja) アスファルトルーフィング基材用スパンボンド不織布、および、アスファルトルーフィング基材
JP2023147960A (ja) 不織布ロールおよびその製造方法
WO2019245217A1 (ko) 카펫 기포지용 부직포 및 이의 제조방법
JP2005048303A (ja) ポリ乳酸扁平捲縮糸およびカーペット
JP2023144934A (ja) 長繊維不織布、及び、長繊維不織布の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230807

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20230807

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231017

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231023

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231121

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231204

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7409566

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151