JP6763275B2 - 分割型複合繊維およびそれを用いた不織布 - Google Patents
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Description
紡糸状態を1時間観察し、糸切れが0〜2回を○、糸切れが3〜6回を△、そして糸切れ7回以上を×として評価した。
得られた割繊後の極細繊維からなる不織布をエポキシ樹脂に包埋して、次いでミクロトームで切断して試料片を得る。次いで、走査型電子顕微鏡で1000倍の写真を撮影し、任意の100本の繊維の断面の面積を測定した。測定した断面積を、丸形断面形状を有する繊維の断面積とみなし、下記式によって繊維径を算出した。算出した100本の繊維径について、平均値を算出し、小数点以下第二位を四捨五入して繊維径とした。
・繊維径(μm)=√(4×断面積(μm2)/3.14)。
JIS L1913(2010年)の6.2「単位面積当たりの質量」に基づき、20cm×25cmの不織布試験片を、試料の幅1m当たり3枚採取し、標準状態におけるそれぞれの質量(g)を量り、その平均値を1m2当たりの質量(g/m2)で表した。
JIS L1913(2010年)の6.3.1に準じ、サンプルサイズ5cm×30cmで、つかみ間隔20cm、引張速度10cm/分の条件でMD方向3点の引張試験を行い、サンプルが破断したときの強度をMD引張強度(N/5cm)とし、平均値について小数点以下第二位を四捨五入して算出した。続いて、算出したMD引張強度(N/5cm)を、上記(3)で求めた目付(g/m2)から、次の式より小数点以下第二位を四捨五入して単位目付当たりの引張強度を算出した。
・単位目付当たりのMD引張強度=MD引張強度(N/5cm)/目付(g/m2)。
JIS L1913(2010年)の6.7.3に準拠して、幅25mm×150mmの試験片をMD方向とCD方向で各5枚採取し、45°の斜面をもつ水平台の上に試験片の短辺をスケール基線に合わせて置いた。手動により試験片を斜面の方向に滑らせて試験片の一端の中央点が斜面と接したとき他端の位置の移動長さをスケールによって読んだ。MD方向とCD方向の各5枚の裏表について測定し、MD方向とCD方向それぞれの平均値を算出した。
第1成分として、固有粘度0.80dl/g、融点208℃の東レ(株)製“トレコン”(登録商標)1100E(ポリブチレンテレフタレート/イソフタレート共重合体)を、第2成分としてMFRが35g/10分(荷重;2160g、温度;190℃)、融点が160℃であるポリプロピレン樹脂を、それぞれ別の押出機で溶融し、各成分の質量比が50:50となるように計量し、紡糸温度240℃で、分割型複合口金から単孔吐出量0.5g/分で、図1(a)に示された2成分が交互に隣接し16個に区分された断面形状の分割型複合繊維を紡出した。紡出した分割型複合繊維をエジェクターに通し、紡速3700m/分でエジェクターから噴射させ、糸条を牽引、延伸し、移動するネット上に捕集して不織ウェブ化した。引き続き、金属製の水玉柄の彫刻がなされた上ロールおよび金属製でフラットな下ロールから構成される上下一対の接着面積10%のエンボスロールを用いて、線圧200N/cm、熱接着温度80℃で熱接着処理し、続いて繊維を分割させるために孔径φ 0.1mmのノズルを使用してノズルから不織布までの距離を25mmとして、100MPaの水圧、ライン速度5m/分で不織布表面と裏面にウォータージェットパンチ加工を2 回ずつ施し、目付量が30g/m2の分割繊維不織布を作製した。得られた不織布について、割繊後の繊維径、目付、目付当たりの引張強度、および剛軟度を測定して評価した。結果を表1に示す。
第1成分を固有粘度0.64dl/g、融点263℃のポリエチレンテレフタレートとし、紡糸温度を295℃としたこと以外は、実施例1と同様にして紡糸をしたところ、口金とエジェクターの間で糸同士の融着により糸切れが多数発生し、不織ウェブを得ることができなかった。
第1成分を固有粘度0.85dl/g、融点227℃の東レ(株)製“トレコン”(登録商標)1100S(ポリブチレンテレフタレート重合体)とし、紡糸温度を260℃としたこと以外は、実施例1と同様にして紡糸をしたところ、糸切れが散発し紡糸が安定せず紡糸速度2300m/分にして不織ウェブを採取し、以降も実施例1と同様にして熱接着、ウォータージェットパンチ加工を実施し、目付量が30g/m2の分割繊維不織布を作製した。得られた不織布について、割繊後の繊維径、目付、目付当たりの引張強度、および剛軟度を測定して評価した。結果を表1に示す。
2:第2成分からなる領域
3:空洞部
Claims (3)
- 融点が180〜220℃のポリブチレンテレフタレート系樹脂を含有する第1成分と、ポリプロピレン系樹脂を含有する第2成分とからなり、その複合比が、10〜70質量%:90〜30質量%である繊維であって、前記繊維の横断面から見て前記第1成分または前記第2成分が2個以上に区分され、前記第1成分および前記第2成分の少なくとも一部が繊維表面に露出していることを特徴とする分割型複合繊維。
- 請求項1記載の分割型複合繊維からなる不織布を構成する前記分割型複合繊維が割繊され、割繊後の単繊維の平均繊維径が1.0〜8.0μmであることを特徴とする不織布。
- 分割型複合繊維からなる不織布が、スパンボンド法で製造されていることを特徴とする請求項2記載の不織布。
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