JP6900751B2 - 現金処理装置 - Google Patents
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本発明の実施形態は、小売店やスーパーマーケットなどの流通施設および商業施設に設置される現金処理装置に適用される。本実施形態による現金処理装置は、例えば、レジで用いられる釣銭準備金として紙幣および硬貨を出金する釣銭出金、およびレジから回収された紙幣および硬貨を入金する売上入金などの処理を実行可能である。以下、このような本発明の実施形態による現金処理装置の構成および動作について順次詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態による現金処理装置1の構成を示す説明図である。図1に示したように、本実施形態による現金処理装置1は、紙幣投入口101、紙幣一時保留部103、紙幣鑑別部105、万券カセット107、五千券カセット109、千券カセット111、回収カセット113およびリジェクト部115を有する紙幣部と、硬貨投入口117、硬貨鑑別部119、硬貨一時保留部121、硬貨返却部123、出金ホッパ125、硬貨回収庫127および硬貨出金箱129を有する硬貨部と、カードリーダ部131と、操作表示部133と、レシートプリンタ135と、制御部150と、記憶部160と、を備える。紙幣部には紙幣扉が設けられており、紙幣扉が開いている場合に紙幣部の内部への操作が可能となる。同様に、硬貨部には硬貨扉が設けられており、硬貨扉が開いている場合に硬貨部の内部への操作が可能となる。
図2は、操作表示部133に表示されるメニュー画面40の具体例を示す説明図である。図2に示したように、メニュー画面40は、「01:釣銭出金」ボタン、「02:売上入金」ボタン、「03:計数」ボタン、「04:補充」ボタン、「05:抜取り」ボタン、「06:精算集計」ボタン、「07:売上回収」ボタン、「08:精査」ボタンなど、現金処理装置1が実行可能な処理と関連付けられた選択ボタンを含む。操作者は、このメニュー画面40からの選択ボタンの選択により、所望の処理を現金処理装置1に実行させることが可能である。
釣銭出金は、各紙幣カセットおよび出金ホッパ125から釣銭準備金を出金するための処理である。例えば、メニュー画面40において操作者により「01:釣銭出金」ボタンが選択されると、制御部150は、出金方法の選択画面を操作表示部133に表示させる。操作者は、当該出金方法の選択画面において、金額指定出金、金種枚数指定出金およびパターン出金を選択することができる。
売上入金は、レジから回収された紙幣および硬貨を紙幣カセットおよび出金ホッパ125に収納するための処理である。例えば、メニュー画面40において操作者により「02:売上入金」ボタンが選択されると、制御部150は、紙幣投入口101および硬貨投入口117のシャッタを開放し、紙幣および硬貨の投入を誘導する入金誘導画面を操作表示部133に表示させる。その後、制御部150は、紙幣投入口101および硬貨投入口117から投入された紙幣および硬貨を計数する。ここで、紙幣鑑別部105により正常と判断された紙幣は紙幣一時保留部103に集積され、硬貨鑑別部119により正常と判断された硬貨は硬貨一時保留部121に集積される。また、紙幣鑑別部105によりリジェクトされた紙幣は紙幣投入口101から返却され、硬貨鑑別部119によりリジェクトされた硬貨は硬貨返却部123から返却される。
計数は、投入された紙幣および硬貨の計数を行った後、紙幣および硬貨を返却する処理である。例えば、メニュー画面40において操作者により「03:計数」ボタンが選択されると、制御部150は、紙幣投入口101および硬貨投入口117のシャッタを開放し、紙幣および硬貨の投入を誘導する入金誘導画面を操作表示部133に表示させる。その後、制御部150は、紙幣投入口101および硬貨投入口117から投入された紙幣および硬貨を計数する。ここで、紙幣鑑別部105により正常と判断された紙幣は紙幣一時保留部103に集積され、硬貨鑑別部119により正常と判断された硬貨は硬貨一時保留部121に集積される。また、紙幣鑑別部105によりリジェクトされた紙幣は紙幣投入口101から返却され、硬貨鑑別部119によりリジェクトされた硬貨は硬貨返却部123から返却される。
補充は、釣銭用の紙幣および硬貨を紙幣カセットおよび出金ホッパ125に補充するための処理である。例えば、メニュー画面40において操作者により「04:補充」ボタンが選択されると、制御部150は、紙幣投入口101および硬貨投入口117のシャッタを開放し、紙幣および硬貨の投入を誘導する入金誘導画面を操作表示部133に表示させる。そして、紙幣投入口101および硬貨投入口117に紙幣および硬貨が投入されると、制御部150は、投入された紙幣および硬貨を紙幣カセットおよび出金ホッパ125に収納するための制御を行う。
抜取りは、現金精査のために、装置内の全ての紙幣および硬貨、または、入金過多で溢れそうになったリサイクルカセットの紙幣または硬貨を出金するための処理である。例えば、メニュー画面40において操作者により「05:抜取り」ボタンが選択されると、制御部150は、装置内の全ての紙幣および硬貨、または、一部の現金を、紙幣投入口101または硬貨出金箱129に搬送する。
精算集計は、それまでの出金および入金取引を集計し、売上額(入金合計−出金合計)を算出する処理である。例えば、メニュー画面40において操作者により「06:精算集計」ボタンが選択されると、制御部150は、売上額と既に回収カセット113に収納した紙幣額との差分を売上移動金額として算出する。そして、制御部150は、高額券の紙幣を優先して紙幣カセットから回収カセット113に移動させ、出金ホッパ125から硬貨を硬貨回収庫127に移動させ、売上金を作成するための制御を行う。
売上回収は、操作者による売上金の回収を可能とするための処理である。例えば、メニュー画面40において操作者により「07:売上回収」ボタンが選択されると、制御部150は、現金処理装置1の扉を解錠し、回収カセット113の脱着誘導を操作表示部133に表示させる。回収カセット113が脱着され、空の回収カセット113がセットされると、処理が完了する。
精査は、現金処理装置1内の有高を集計するための処理である。例えば、メニュー画面40において操作者により「08:精査」ボタンが選択されると、制御部150は、現金処理装置1の紙幣扉および硬貨扉を解錠し、紙幣カセットからの紙幣の取り出し、および出金ホッパ125からの硬貨の取り出しを誘導する画面を操作表示部133に表示させる。その後、操作者により紙幣および硬貨の取り出しが行われ、現金処理装置1の紙幣扉および硬貨扉が閉められると、制御部150は、紙幣および硬貨の投入を誘導する画面を操作表示部133に表示させる。
本発明の実施形態は、上述した処理のうち、特に「警送運用」での売上回収に関する。そこで、以下では、本発明の実施形態の詳細な説明に先立ち、「警送運用」での売上回収の比較例、および比較例での課題を明らかにする。
本発明の実施形態による現金処理装置1は、「店舗運用」での売上回収と、「警送運用」での売上回収とでは、異なるタイミングで有高の更新およびレシートの印刷を行う。「店舗運用」での売上回収では、例えば、図3を参照して説明した比較例のように、交換後の回収カセット113の正常動作、および交換後の回収カセット113および硬貨回収庫127の空状態が確認された場合に、有高の更新およびレシートの印刷が行われてもよい。一方、「警送運用」での売上回収では、以下に説明する第1〜第4の動作のように、回収カセット113が現金処理装置1から外された後、交換後の回収カセット113の正常動作が確認されることを待たずに、有高の更新およびレシートの印刷が行われ得る。
図4は、第1の動作例による売上回収の動作を示すフローチャートである。図4に示したように、制御部150は、硬貨扉のロックを解除し、硬貨扉の開放を誘導する硬貨扉開誘導画面を操作表示部133に表示させ(S220)、硬貨扉が開かれると、硬貨回収庫127の交換誘導画面を操作表示部133に表示させる(S224)。そして、硬貨回収庫127が交換されると、制御部150は、硬貨扉の閉鎖を誘導する硬貨扉閉誘導画面を操作表示部133に表示させる(S232)。
図6は、第2の動作例による売上回収の動作を示すフローチャートである。図6に示したように、制御部150は、硬貨扉のロックを解除し、硬貨扉の開放を誘導する硬貨扉開誘導画面を操作表示部133に表示させ(S220)、硬貨扉が開かれると、硬貨回収庫127の交換誘導画面を操作表示部133に表示させる(S224)。そして、硬貨回収庫127が交換されると、制御部150は、硬貨扉の閉鎖を誘導する硬貨扉閉誘導画面を操作表示部133に表示させる(S232)。
図7は、第3の動作例による売上回収の動作を示すフローチャートである。図7に示したように、制御部150は、硬貨扉のロックを解除し、硬貨扉の開放を誘導する硬貨扉開誘導画面を操作表示部133に表示させ(S220)、硬貨扉が開かれると、硬貨回収庫127の交換誘導画面を操作表示部133に表示させる(S224)。そして、硬貨回収庫127が交換されると、制御部150は、硬貨扉の閉鎖を誘導する硬貨扉閉誘導画面を操作表示部133に表示させる(S232)。
図8は、第4の動作例による売上回収の動作を示すフローチャートである。第4の動作例は、図7を参照して説明した第3の動作例とS244の処理までは共通するので、図8においては、S248以降の処理を示している。
以上説明したように、本発明の実施形態によれば、「警送運用」での売上回収における有高の更新およびレシートの印刷のタイミングの適切な設定により、次回の売上回収における違算発生を防止することが可能である。
101 紙幣投入口
103 紙幣一時保留部
105 紙幣鑑別部
107 万券カセット
109 五千券カセット
111 千券カセット
113 回収カセット
115 リジェクト部
117 硬貨投入口
119 硬貨鑑別部
121 硬貨一時保留部
123 硬貨返却部
125 出金ホッパ
127 硬貨回収庫
129 硬貨出金箱
131 カードリーダ部
133 操作表示部
135 レシートプリンタ
150 制御部
160 記憶部
Claims (6)
- 現金処理装置であって、
現金を収納する回収カセットと、
前記回収カセットを、前記現金を収納していない他の回収カセットに交換するための回収処理において、前記現金処理装置の有高の更新を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記回収カセットが前記現金処理装置から外された後、前記現金処理装置にセットされた前記他の回収カセットの正常動作は確認されないが、前記他の回収カセットが空状態であることが確認されたことに基づき、前記現金処理装置の有高を更新する、現金処理装置。 - 現金処理装置であって、
現金を収納する回収カセットと、
前記回収カセットを、前記現金を収納していない他の回収カセットに交換するための回収処理において、前記現金処理装置の有高の更新を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記回収カセットが前記現金処理装置から外された後、前記現金処理装置にセットされた前記他の回収カセットの正常動作の確認の際に障害が生じ、障害復旧操作が所定回数に達しても前記障害が解消しない場合には、前記他の回収カセットが空状態であることが確認されていることに基づき、前記現金処理装置の有高を更新する、現金処理装置。 - 前記制御部は、前記有高の更新と併せて、前記回収処理の内容を示す回収情報の出力の制御を行う、請求項1または2に記載の現金処理装置。
- 前記回収カセットは、紙幣を収納する紙幣回収カセット、または硬貨を収納する硬貨回収カセットを含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の現金処理装置。
- 前記現金処理装置は、入金処理において現金が追加され、出金処理において現金が繰り出される収納部をさらに備え、
前記制御部は、精算集計処理において、前記収納部に収納された現金を前記回収カセットに移動させる、請求項1〜4のいずれか一項に記載の現金処理装置。 - 前記制御部は、前記回収カセットを前記現金処理装置から外して、前記回収カセットに収納された現金を抜き取った後に、前記回収カセットを前記現金処理装置に再度セットする他の回収処理において、前記回収処理と異なるタイミングで前記現金処理装置の有高を更新する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の現金処理装置。
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