JP5374198B2 - 貨幣処理機 - Google Patents

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本発明は、店舗等において売上金等の貨幣の入金処理、釣銭等の貨幣の出金処理、および回収業務を行う収集業者へ売上金等の貨幣を引き渡す引渡処理等を行う貨幣処理機に関する。なお、本明細書における「貨幣」は紙幣であっても硬貨であってもよい。
従来より、店舗等において売上金等の貨幣の入金処理、釣銭等の貨幣の出金処理、および回収業務を行う収集業者へ売上金等の貨幣を引き渡す引渡処理等を行う貨幣処理機が知られている。このような貨幣処理機は、貨幣の収納を行う貨幣収納部と、筐体の外部から内部に取り込まれた貨幣を一時的に収納するとともに、この収納された貨幣または筐体の外部から内部に取り込まれた貨幣を貨幣収納部に送ったり筐体の外部に返却したりする貨幣リサイクル処理部と、を備えている。貨幣リサイクル処理部に収納された貨幣(上部の貨幣)と、貨幣収納部に収納された貨幣(下部の貨幣)の管理権限は区別されており、前者の管理権限は貨幣処理機に対して入金処理や出金処理を行う店舗側にあり、後者の管理権限は貨幣処理機から紙幣の回収を行う収集業者の収集特定者側にある。よって、貨幣処理機の上部の貨幣に対する入金処理、出金処理、引渡処理等の操作や、上部の貨幣の入出金情報や在高データへのアクセスは店舗側の権限のある操作者のみが行うことができ、一方、貨幣処理機の下部の貨幣の回収は収集業者の収集特定者のみが行うことができる。ここで、在高データとは、貨幣処理機に収納されている貨幣の金種毎の枚数または合計金額、もしくは金種毎の金額のデータのことをいう。このような貨幣処理機としては、例えば特許文献1に開示されるものが知られている。
特許文献1には、貨幣入出金処理システムにおいて、入出金機が、現金を収納し入出金が可能なリサイクル収納部と、現金を収納するカセット収納部とを備えていることが開示されている。より詳細に説明すると、リサイクル収納部は店舗が管理し、カセット収納部は売上金の回収業務を委託された収集業者が管理するようになっている。入出金機に投入された現金はリサイクル収納部に収納されるようになっている。そして、リサイクル収納部からカセット収納部に現金を送ることにより、店舗側から収集業者側に現金が引き渡される。ここで、リサイクル収納部に収納された現金は釣銭準備金として管理され、一方、カセット収納部に収納された現金は売上金として管理されるようになっている。
特許文献1に開示される貨幣入出金処理システムにおいては、店舗側の店員等の操作者が入出金機に対して現金の入金処理を行うと現金はリサイクル収納部に収納され、入出金機に対して現金の出金処理を行うとリサイクル収納部から現金が筐体の外部に繰り出されるようになっている。また、店舗側の店員等の操作者が入出金機に対して引渡処理を行うと、リサイクル収納部からカセット収納部に現金が送られる。カセット収納部に現金が収納されると、その現金は、売上金の回収業務を委託された収集業者の収集特定者に引き渡されたこととなる。入出金機に対する引渡処理は、概して、店舗のマネージャー等、店舗側の特定の権限を有する者が行うようになっている。また、収集業者の収集特定者が入出金機に対して現金の回収処理の指令を行うと、カセット収納部内のカセットが取り出し可能となり、収集特定者は現金を回収することができるようになる。
前述の回収処理は、収集業者側の管理権限下にある現金を入出金機から取り出す処理であるため、店舗側の操作者は回収処理を行うことができない。また、引渡処理は、店舗側の管理権限下にある現金に関する処理であるため、収集業者の収集特定者は引渡処理を行うことができない。このように、操作する人の所属や権限により、実行することができる処理に制限がある。
一般的に、収集業者の収集特定者が入出金機から現金を回収する作業は、例えば3日に一回等、決まったスケジュールに従って行われる。ここで、予定されたある回収作業と次の回収作業の間の期間に、引渡処理された現金によってカセット収納部の紙幣カセットまたは硬化カセットの少なくとも一方が満杯になると、収集業者の収集特定者に臨時の現金の回収作業を依頼する必要がある。しかしながら、このような臨時の現金の回収作業は有料であり、追加の料金が発生してしまうという問題がある。このため、このような臨時の現金の回収作業ができるだけ発生しないことを望んでいる店舗がある。
一方、臨時の現金の回収作業が発生してしまうことを望んでいない収集業者もある。より具体的に説明すると、一般的に、収集業者の収集特定者による現金の回収作業は、複数の回収対象に関して順番や時刻等の予め定められたスケジュールに沿って行われている。このため、臨時の現金の回収作業が発生してしまうと、このスケジュールの変更が必要となる。また、臨時の現金の回収作業が発生した場所が、当日に現金の回収作業が予定されている場所から遠く離れている場合には、臨時の現金の回収作業のために新たに別の収集特定者を派遣しなければならないこともあり、時間や費用の観点から効率が悪いという問題がある。このようなデメリットがあるため、上述のような追加の料金を受け取ることができたとしても、臨時の現金の回収作業の発生を望んでいない収集業者もある。
特開2002−312833号公報
臨時の現金の回収作業の発生頻度は、上述のような定期的な現金の回収作業の際に、できるだけ多くの現金の回収処理を行うことで低くすることができる。すなわち、現金の回収処理の直前に現金の引渡処理を行い、リサイクル収納部内にある余分な現金をカセット収納部に移すことができると、臨時の現金の回収作業の発生頻度を低くすることができる。このためには、収集業者の収集特定者による現金の回収作業の際に、店舗側のマネージャー等の特定の権限を有する操作者が現金の引渡処理を行う必要がある。なぜならば、収集業者の収集特定者には現金の引渡処理を行う権限がないからである。
しかしながら、収集業者の収集特定者による現金の回収作業は日中に行われることが多く、他の業務の都合等により店舗側のマネージャー等の特定の権限を有する操作者が常に対応できるとは限らない。また、マネージャー等の特定の権限を有する操作者が常駐していない店舗では対応することができない。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、貨幣収納部からの貨幣の回収を可能とする回収処理の指令が制御部に対してなされたときに、貨幣の引渡処理を行い、その後貨幣の回収処理を行うようになっているので、店舗の店員等の第1の管理権限を有する者が貨幣処理機に対して操作を行わずとも、収集業者の収集特定者の第2の管理権限を有する者が貨幣処理機に対して操作を行うだけで、できるだけ多くの貨幣を貨幣収納部から回収することができ、このことにより、貨幣の回収作業の発生頻度を減らすことができる貨幣処理機を提供することを目的とする。
本発明の貨幣処理機は、貨幣を処理する貨幣処理機において、筐体と、前記筐体の外部から内部に貨幣を投入するための投入口と、前記投入口に接続され、貨幣の搬送を行う搬送部と、第1の管理権限下にあり、前記搬送部に接続され、搬送されてきた貨幣を収納するとともに、第1の管理権限下の指令に基づいて、この収納した貨幣を前記搬送部に繰り出すリサイクル式貨幣収納繰出部と、前記第1の管理権限下とは異なる第2の管理権限下にあり、前記搬送部に接続され、搬送されてきた貨幣を収納するとともに、第2の管理権限下の貨幣回収指令に基づいて、この収納した貨幣の当該貨幣処理機外への回収を許容する貨幣収納部と、前記搬送部、前記貨幣収納部および前記リサイクル式貨幣収納繰出部の制御を行う制御部と、を備え、前記制御部は、前記第2の管理権限下における貨幣回収指令が前記制御部に対してなされたときに、前記第1の管理権限下における指令を要することなく前記リサイクル式貨幣収納繰出部に収納された貨幣を前記貨幣収納部へ引き渡す引渡処理を行い、その後前記回収処理を行うよう、前記貨幣収納部、前記搬送部および前記リサイクル式貨幣収納繰出部の制御を行うことを特徴とする。
このような貨幣処理機においては、貨幣収納部は第1の管理権限下とは異なる第2の管理権限下にあり、貨幣収納部に収納された貨幣をこの貨幣収納部から回収するような回収処理は第2の管理権限を有する収集業者の収集特定者により行われるようになっている。ここで、上述のような貨幣処理機においては、貨幣の回収処理の指令が制御部に対してなされたときに、貨幣の引渡処理を行い、その後貨幣の回収処理を行うようになっている。このように、貨幣の回収処理の指令が制御部に対してなされたときにまず貨幣の引渡処理が自動的に行われるので、店舗の店員等の第1の管理権限を有する者が貨幣処理機に対して操作を行わずとも、収集業者の収集特定者の第2の管理権限を有する者が貨幣処理機に対して操作を行うだけで、貨幣の引渡処理を行うことができる。そして、貨幣の回収処理を行う前に貨幣の引渡処理を行うことができるので、貨幣の回収処理を行う直前での時点における貨幣収納部に収納される貨幣の量を多くすることができ、できるだけ多くの貨幣を貨幣収納部から回収することができる。このことにより、貨幣の回収作業の発生頻度を減らすことができる。
本発明の貨幣処理機においては、前記引渡処理において前記リサイクル式貨幣収納繰出部から前記貨幣収納部に引き渡される貨幣の金額または金種毎の枚数である貨幣引渡量は、前記制御部により設定されることが好ましい。
この場合、前記制御部は、前記引渡処理が行われた後に前記リサイクル式貨幣収納繰出部に残されるべき貨幣の金額または金種毎の枚数である貨幣残置量に基づいて、前記貨幣引渡量を算出するようになっていてもよい。
この際に、前記貨幣残置量は、予め設定された一定の値であってもよい。
あるいは、前記貨幣残置量は、前記引渡処理が行われる前において前記リサイクル式貨幣収納繰出部に収納されている貨幣の在高に基づいて算出されるようになっていてもよい。
また、前記貨幣引渡量は、予め設定された一定の値であってもよい。
また、前記貨幣引渡量は、前回の引渡処理が行われてから今回の引渡処理が行われるまでに前記筐体の外部から内部に取り込まれた貨幣の金額または金種毎の枚数に基づいて算出されるようになっていてもよい。
また、前前記貨幣引渡量は、前記引渡処理が行われる前において前記リサイクル式貨幣収納繰出部に収納されている貨幣の在高に基づいて算出されるようになっていてもよい。
また、前記貨幣引渡量は、前記貨幣収納部が収納可能な容量に基づいて算出されるようになっていてもよい。
また、前記貨幣引渡量は、予め指定された金種およびこの金種の在高に基づいて算出されるようになっていてもよい。
また、前記貨幣引渡量は、高額金種を優先するよう設定されるようになっていてもよい。
また、前記制御部は、前記引渡処理を行っている最中に前記貨幣収納部が貨幣で満杯となったときに、前記引渡処理を終了して前記回収処理を行うようになっていてもよい。
また、前記制御部は、前記引渡処理を行っている最中に前記貨幣収納部が貨幣で満杯となったときに、前記引渡処理を中断して前記回収処理を行い、その後前記引渡処理を引き続いて行うようになっていてもよい。
本発明の貨幣処理機によれば、貨幣の回収作業の発生頻度を減らすことができる。
本発明の一の実施の形態における貨幣処理システムの構成を示すブロック図である。 本発明の一の実施の形態における貨幣処理システムの他の構成を示すブロック図である。 図1Aや図1Bに示す貨幣処理システムにおける貨幣処理機を示す斜視図である。 図2Aに示す貨幣処理機において、貨幣収納部を筐体から引き出したときの状態を示す斜視図である。 図2Aに示す貨幣処理機における紙幣処理装置の構成の概略を示す概略構成図である。 図2Aに示す貨幣処理機における硬貨処理装置の構成の概略を示す概略構成図である。 図2Aに示す貨幣処理機における制御ブロック図である。 図2Aに示す貨幣処理機における貨幣の回収作業の動作の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の一の実施の形態の貨幣処理機について説明する。本実施の形態に係る貨幣処理機は、収集特定者側に管理権限がある貨幣収納部と、店舗側に管理権限がある貨幣リサイクル処理部とを1つの筐体内に有するものである。
本実施の形態に係る貨幣処理機は、硬貨および紙幣からなる貨幣の補充処理、納金処理、出金処理、引渡処理、大量引渡処理、両替処理、逆両替処理、精査処理、計数処理、締め処理、回収処理(警備回収処理)等を行う機能を有するものである。図1乃至図5は、本発明の一の実施の形態における貨幣処理システムの構成を示す図である。このうち、図1Aは、本実施の形態の貨幣処理システムの構成を示すブロック図であり、図1Bは、本実施の形態における貨幣処理システムの他の構成を示すブロック図である。また、図2Aは、図1Aや図1Bに示す貨幣処理システムにおける貨幣処理機を示す斜視図であり、図2Bは、図2Aに示す貨幣処理機において、貨幣収納部を筐体から引き出したときの状態を示す斜視図である。また、図3Aは、図2Aに示す貨幣処理機における紙幣処理装置の構成の概略を示す概略構成図であり、図3Bは、図2Aに示す貨幣処理機における硬貨処理装置の構成の概略を示す概略構成図である。また、図4は、図2Aに示す貨幣処理機における制御ブロック図である。また、図5は、図2Aに示す貨幣処理機における貨幣の回収作業の動作の一例を示すフローチャートである。
図1Aに示すように、本実施の形態の貨幣処理システムは、店舗内に設置された貨幣処理機10と、この貨幣処理機10からそれぞれ隔離して店舗外に設けられた現金センター13およびデータセンター14とを備えている。現金センター13およびデータセンター14には、それぞれ中央制御装置が設置されている。以下の記載において、現金センター13やデータセンター14とは、それぞれ中央制御装置を意味している。貨幣処理機10にはコントローラ12が設けられており、このコントローラ12は現金センター13に有線または無線により通信接続されており、現金センター13に対して信号の送受信を行うようになっている。このことにより、コントローラ12を介して現金センター13から貨幣処理機10に対して遠隔操作を行うことができるようになっている。ここで、コントローラ12は貨幣処理機10に対して例えばLAN等により接続される通信制御装置や端末、もしくは、貨幣処理機10に内蔵された通信部等である。
また、図1Aに示すように、現金センター13とデータセンター14とは有線または無線により互いに通信接続されており、現金センター13とデータセンター14との間で様々なデータの送受信が行われるようになっている。このため、貨幣処理機10からコントローラ12を介して現金センター13に送られた、貨幣処理機10における紙幣や硬貨等の貨幣の処理状況に係る情報はデータセンター14にも送られるようになっている。本発明においては、現金センター13およびデータセンター14にそれぞれ中央制御装置が設けられている。しかしながら、中央制御装置はこのような例に限定されることはなく、例えば現金センター13のみ、あるいはデータセンター14のみに設けられていてもよい。
また、図1Aに示すように、店舗には1または複数のキャッシュレジスタ18が設けられている。なお、図1Aでは2つのキャッシュレジスタ18が店舗に設けられた例を示しているが、店舗に3つ以上のキャッシュレジスタ18が設けられていてもよく、あるいは1つのキャッシュレジスタ18のみが店舗に設けられるようになっていてもよい。各キャッシュレジスタ18は、それぞれ店舗側の管理権限下(第1の管理権限下)にあり、これらのキャッシュレジスタ18は店舗の店員等が操作するようになっている。キャッシュレジスタ18における釣銭準備金は、貨幣処理機10から出金された貨幣が店員等によってキャッシュレジスタ18に補充されるようになっている。
本実施の形態の貨幣処理システムの構成は図1Aに示すようなものに限定されることはなく、代わりに図1Bに示すようなものとすることもできる。図1Bに示すような貨幣処理システムは、貨幣処理機10と、この貨幣処理機10からそれぞれ隔離して店舗外に設けられた現金センター13およびデータセンター14とを備えている点では図1Aに示す貨幣処理システムと略同一の構成となっているが、この貨幣処理機10に設けられるコントローラ17は機能の拡張性の高いコントローラとなっている。
コントローラ17は、現金センター13およびデータセンター14にそれぞれ有線または無線により通信接続されており、現金センター13およびデータセンター14に対してそれぞれ信号の送受信を行うようになっている。
図1Bに示す貨幣処理システムにおけるコントローラ17は機能の追加が可能であり、プリンタ17a、カードリーダ17b、スキャナー17cをそれぞれ接続することができるようになっている。プリンタ17aは、貨幣処理機10における紙幣や硬貨等の貨幣の処理状況に係る情報等を印刷するよう構成されている。また、カードリーダ17bは、貨幣処理機10に備えているカードリーダに加えて接続でき、操作者が携帯しているIDカードのID情報を読み取るよう構成されている。そして、コントローラ17に入力された操作者のID情報に係る信号により、操作者の識別が行われるようになっている。また、スキャナー17cは、紙幣の記番号やバーコード等を撮像するよう構成されている。また、このコントローラ17はルーターとしての機能も有している。
また、コントローラ17には操作者のパーソナルコンピュータ17dを接続することも可能となっている。この場合、コントローラ17に接続されたパーソナルコンピュータ17dにより操作者が貨幣処理機10の操作を行うことができることとなる。また、このパーソナルコンピュータ17dは、後述するデータセンター14とも送受信可能とすることができるようになっている。
また、図1Bに示す貨幣処理システムでも、図1Aに示す貨幣処理システムと同様に、店舗には1または複数のキャッシュレジスタ18が設けられている。
次に、図1Aや図1Bに示す貨幣処理機10の構成の詳細について図2乃至図4を用いて説明する。
図2Aに示すように、貨幣処理機10は略直方体形状の筐体11を備えており、この筐体11には、貨幣処理機10を前方から見て上部右側に配置された紙幣処理装置20と、貨幣処理機10を前方から見て上部左側に配置された硬貨処理装置30とがそれぞれ設けられている。また、貨幣処理機10の筐体11において、紙幣処理装置20および硬貨処理装置30の下方には、硬貨および紙幣の収納を行う貨幣収納部40が設けられている。ここで、貨幣処理機10のうち、紙幣処理装置20および硬貨処理装置30は店舗側の管理権限下(第1の管理権限下)にあり、貨幣収納部40は収集特定者側の管理権限下(第2の管理権限下)にある。
以下、紙幣処理装置20、硬貨処理装置30および貨幣収納部40の各構成要素について説明する。
まず、紙幣処理装置20の構成について図2Aおよび図3Aを用いて説明する。図2Aおよび図3Aに示すように、紙幣処理装置20は、当該紙幣処理装置20内への紙幣の取り込みを行う紙幣投入口21と、紙幣処理装置20内に取り込まれた紙幣のうち偽札や識別不能な紙幣等のリジェクトを行う紙幣リジェクト口22と、紙幣処理装置20内に取り込まれた紙幣のうち貨幣収納部40に収納されない紙幣を紙幣処理装置20の外部に返却する紙幣返却口23とを備えている。また、図3Aに示すように、紙幣処理装置20の内部には、紙幣投入口21に投入された紙幣を紙幣処理装置20内で搬送する搬送部25が設けられている。
紙幣投入口21は、操作者により1または束状態の複数の紙幣が短手方向に一括して投入されるよう構成されている。図2Aに示すように、この紙幣投入口21には紙幣ステージ28が配設されている。紙幣ステージ28は、待機時には上昇位置にありこの際には操作者は紙幣投入口21に紙幣を投入することができず、一方、紙幣の処理時には下降して操作者が紙幣投入口21に紙幣を投入することができるように構成されている。また、図3Aに示すように、紙幣投入口21は搬送部25に接続されており、紙幣投入口21に投入された1または束状態の複数の紙幣は、1枚ずつ搬送部25で搬送されるようになっている。また、紙幣リジェクト口22は、図3Aに示すように搬送部25に接続されており、紙幣投入口21により紙幣処理装置20内に取り込まれた紙幣のうち後述する識別部26によりリジェクトすべき紙幣であると識別された紙幣や識別部26で識別することができなかった紙幣が搬送部25から送られるようになっている。操作者はこの紙幣リジェクト口22に送られた紙幣を取り出すことができるようになっている。
紙幣返却口23には、図3Aに示すように、搬送部25に接続された紙幣保留部29が設けられている。この紙幣保留部29には、搬送部25から紙幣が送られるようになっている。また、紙幣返却口23には開閉可能な扉24が設けられている。紙幣保留部29にある紙幣を返却する場合には、紙幣保留部29の装置前面側の壁面が開いて、操作者は扉24から紙幣を取り出すことができるようになっている。扉24は、紙幣の取り出しが可能な状態になれば、自動的に開くようになっている。なお、後述のように、紙幣保留部29内に保留された紙幣は、操作者により紙幣返却口23から取り出される代わりに、貨幣収納部40内に配置された紙幣収納カセット41(後述)に送られる場合もある。
搬送部25は、紙幣処理装置20の内部で紙幣を1枚ずつ順次搬送する機能を有している。具体的には、搬送部25において、紙幣は一対のベルト間に挟まれて搬送路に沿って搬送されるようになっている。また、図3Aに示すように、搬送部25に設けられた搬送路は様々な箇所で分岐するようになっており、この搬送路が分岐する箇所には分岐部材(図示せず)が設けられている。各分岐部材は例えば分岐爪からなり、これらの分岐部材はそれぞれ後述する制御部15により制御されるようになっている。また、搬送部25には、当該搬送部25で搬送される紙幣の識別を1枚ずつ行う識別部26が介設されている。この識別部26は、搬送部25で搬送される紙幣の金種、真偽、正損等を識別するようになっている。識別部26による紙幣の識別結果は後述する制御部15に送られるようになっている。
紙幣処理装置20の内部には、リサイクル式紙幣収納部27が複数(例えば3つ)並列に設けられている。ここで、複数のリサイクル式紙幣収納部27a〜27cは、概して金種毎に紙幣を一時的に収納するようになっている。図3Aに示すように、各リサイクル式紙幣収納部27は、正逆両方向に回転可能なドラム27pをそれぞれ有しており、各ドラム27pに一対のテープが巻き取られるようになっている。搬送部25から各リサイクル式紙幣収納部27に送られた紙幣は、この一対のテープの間に挟まれた状態で1枚ずつ順次ドラム27pにより巻き取られて収納される。また、ドラム27pを逆転させると、巻き取られた紙幣が1枚ずつ搬送部25に送られる。なお、各リサイクル式紙幣収納部27は、上述のような、ドラム27pおよび一対のテープからなり紙幣が一対のテープの間に挟まれた状態でこの一対のテープごとドラム27pにより巻き取られるような構成に限定されることはなく、他の構成とすることもできる。例えば、各リサイクル式紙幣収納部27をスタッカ式(積層式)のものとしてもよい。
紙幣保留部29は、前述のように紙幣返却口23に設けられており、図3Aに示すように搬送部25に接続されている。この紙幣保留部29には、紙幣投入口21に投入された紙幣や、各リサイクル式紙幣収納部27に収納された紙幣が搬送部25により送られるようになっており、搬送部25から送られた紙幣を束状態で複数保留することができるようになっている。図3Aに示すように、紙幣保留部29には一時保留板29aおよび押さえ部材29bが設けられている。ここで、紙幣保留部29にある紙幣を返却する場合には、前述のように、紙幣保留部29の装置前面側の壁面が開いて、操作者は扉24から紙幣を取り出すことができるようになっている。扉24は、紙幣の取り出しが可能な状態になれば、自動的に開くようになっている。また、紙幣保留部29に紙幣が保留される際に、紙幣は一時保留板29aに載せられるようになっており、紙幣保留部29にある紙幣を紙幣収納カセット41に収納させる際には、この紙幣収納カセット41に設けられたステージ41aが紙幣保留部29の一時保留板29aに載せられた紙幣を迎えにいき、一時保留板29aが図3Aの矢印方向に退避することにより紙幣をステージ41a上に載せて紙幣保留部29から紙幣収納カセット41へ下降し、そしてステージ41a上の紙幣を上から押さえ部材29bで押さえて紙幣収納カセット41へ収納するようになっている。
次に、硬貨処理装置30の構成について図2Aおよび図3Bを用いて説明する。図2Aおよび図3Bに示すように、硬貨処理装置30は、当該硬貨処理装置30内への硬貨の取り込みを行う硬貨投入口31と、硬貨処理装置30内に取り込まれた硬貨のうち後述する識別部35aにより識別不能な硬貨等のリジェクトを行ったり、硬貨処理装置30内に取り込まれた硬貨のうち貨幣収納部40に収納されない硬貨を硬貨処理装置30の外部に返却したりする硬貨返却口32とを備えている。また、図3Bに示すように、硬貨処理装置30の内部には、硬貨投入口31に投入された硬貨を硬貨処理装置30内で搬送する搬送部35が設けられている。
硬貨投入口31は、操作者により1または複数の硬貨が一括して投入されるよう構成されている。この硬貨投入口31に投入された硬貨は、硬貨処理装置30の内部に送られるようになっている。硬貨返却口32は、搬送部35の下流側端部に接続されており、この搬送部35から送られた硬貨を貯留するようになっている。操作者はこの硬貨返却口32に貯留された硬貨を取り出すことができるようになっている。ここで、硬貨返却口32には、前述のように、硬貨処理装置30内に取り込まれた硬貨のうち後述する識別部35aにより識別不能な硬貨等が送られるとともに、硬貨処理装置30内に取り込まれた硬貨のうち貨幣収納部40に収納されない硬貨が送られるようになっており、このような硬貨が硬貨返却口32により硬貨処理装置30の外部に返却されるようになっている。
図3Bに示すように、硬貨処理装置30の内部には硬貨繰出部33が設けられている。この硬貨繰出部33は硬貨投入口31に連通しており、操作者により硬貨投入口31から投入された硬貨を一時的に貯留するとともに、この貯留された硬貨を後述する搬送部35に繰り出すようになっている。
搬送部35は、硬貨処理装置30の内部で硬貨を1枚ずつ順次搬送する機能を有している。図3Bに示すように、搬送部35の上流側端部および下流側端部は、硬貨繰出部33および硬貨返却口32にそれぞれ接続されている。また、搬送部35には、当該搬送部35で搬送される硬貨の識別を1枚ずつ行う識別部35aが介設されている。この識別部35aは、搬送部35で搬送される硬貨の金種や真偽等を識別するようになっている。識別部35aによる紙幣の識別結果は後述する制御部15に送られるようになっている。
硬貨処理装置30の内部には、筒状の上入れ上出しタイプのリサイクル式硬貨収納部34が複数(例えば6つ)並列に設けられており、各リサイクル式硬貨収納部34はそれぞれ鉛直方向に延びるようになっている。ここで、複数のリサイクル式硬貨収納部34a〜34fは、概して金種毎に硬貨を積層状態で一時的に収納するようになっている。
図3Bに示すように、搬送部35の途中部分には、硬貨繰出部33から下流側に向かって順に、間隔をおいて7つの選別孔36が設けられている。ここで、7つの選別孔36のうち最も上流側にある選別孔36(オーバーフロー用の選別孔36)は、搬送部35から後述する横方向搬送部38に直接硬貨を送るために設けられている。具体的には、最も上流側にある選別孔36は、識別部35aによる硬貨の識別結果が所定の条件を満たしたときに(例えば、識別部35aにより識別された硬貨の金種に対応するリサイクル式硬貨収納部34が満杯であったときに)、この硬貨を横方向搬送部38上に送るようになっている。また、上流側から2番目〜7番目の選別孔36は、それぞれ各リサイクル式硬貨収納部34a〜34fに対応するものである。
図3Bに示すように、鉛直方向にそれぞれ延びる各リサイクル式硬貨収納部34の上部には、硬貨を一時的に保留する金種別硬貨一時保留部39が設けられている。7つの選別孔36のうち最も上流側にある選別孔36以外の各選別孔36を介して搬送部35から落下した硬貨は、まず金種別硬貨一時保留部39により一時的に保留されるようになっている。そして、この金種別硬貨一時保留部39に保留された硬貨が各リサイクル式硬貨収納部34に収納されるようになっている。また、この金種別硬貨一時保留部39は投出部材を有しており、この投出部材により、金種別硬貨一時保留部39に保留された硬貨を後述する横方向搬送部38上に投げ出すこともできるようになっている。一方、各リサイクル式硬貨収納部34内に収納された硬貨がこのリサイクル式硬貨収納部34から取り出される場合には、まずリサイクル式硬貨収納部34の下部に設けられたステージ(図示せず)が上方に持ち上げられ、ステージ上の硬貨が金種別硬貨一時保留部39に送られ、そしてこの硬貨は金種別硬貨一時保留部39の投出部材により横方向搬送部38上に投げ出されるようになっている。
図3Bに示すように、硬貨処理装置30の内部には硬貨保留部37aが設けられており、この硬貨保留部37aの上部にはシュート37bが設置されている。ここで、後述する横方向搬送部38からシュート37bの上部に送られた硬貨は、当該シュート37b内を通過して硬貨保留部37aに送られるようになっている。硬貨保留部37aに一時的に保留された硬貨は、貨幣収納部40内に配置された硬貨収納カセット42(後述)に送られるようになっている。
図3Bに示すように、硬貨処理装置30の内部において、鉛直方向にそれぞれ延びる各リサイクル式硬貨収納部34の近傍には、例えば略水平方向に延びる循環ベルト38aを有する横方向搬送部38が設けられている。循環ベルト38aは図3Bの時計回りおよび反時計回りの両方に循環移動可能となっている。また、横方向搬送部38の一端は硬貨繰出部33内に位置しており、横方向搬送部38の他端はシュート37bの上部の近傍に位置している。ここで、循環ベルト38aが図3Bにおける反時計回りに回転したときには、横方向搬送部38上にある硬貨は硬貨繰出部33に送られるようになっている。一方、循環ベルト38aが図3Bにおける時計回りに回転したときには、横方向搬送部38上にある硬貨はシュート37bに送られ、最終的には硬貨保留部37aで保留されることとなる。
次に、貨幣収納部40の構成について図2Aおよび図2Bを用いて説明する。図2Aに示すように、貨幣収納部40は、貨幣処理機10の筐体11の下部に設けられている。この貨幣収納部40は、図3Aおよび図3Bに示すように、紙幣を収納する紙幣収納カセット41、および硬貨を収納する硬貨収納カセット42を有している。紙幣収納カセット41には、紙幣処理装置20の紙幣保留部29に保留された紙幣が収納されるようになっている(図3A参照)。硬貨収納カセット42には、硬貨処理装置30の硬貨保留部37aに保留された硬貨が収納されるようになっている(図3B参照)。そして、図2Bに示すように、例えば売上金の回収業務を委託された収集業者の収集特定者によって、貨幣収納部40が筐体11の前面側へ引き出され、この収集特定者が各カセット41、42自体を貨幣収納部40から回収するようになっている。
図2Bに示すように、紙幣収納カセット41の上面にはシャッター41cが設けられている。紙幣収納カセット41が貨幣収納部40に収容された状態でこの貨幣収納部40が筐体11内にセットされた後、特定の処理を行うときに、図示しない駆動装置によって駆動されてシャッター41cは開いた状態となる。具体的には例えば、紙幣の引渡処理が行われるときにはシャッター41cが開いた状態となっており、紙幣保留部29から紙幣収納カセット41に紙幣を送ることができる。引渡処理が終了すると、シャッター41cは閉じた状態となる。一方、貨幣収納部40が筐体11から引き出されるときには、シャッター41cは必ず閉じた状態となる。そして、紙幣収納カセット41は錠を備えた図示しない扉を有し、鍵を持つ特定の権限を有する者でないと開くことができないようになっている。
図3Aに示すように、貨幣収納部40には貨幣収納部セット検知スイッチSW1が設けられており、この貨幣収納部セット検知スイッチSW1により、貨幣収納部40が筐体11にセットされたか否かが検知されるようになっている。また、貨幣収納部40には紙幣収納カセットセット検知スイッチSW2が設けられており、この紙幣収納カセットセット検知スイッチSW2により、紙幣収納カセット41が貨幣収納部40にセットされたか否かが検知されるようになっている。
また、紙幣収納カセット41のステージ41aの下面には遮光板41bが下方に延びるよう取り付けられている。そして、紙幣収納カセット41の近傍における貨幣収納部40には、ステージ停止センサPS1、紙幣フル検知センサPS2、メカエンドセンサPS3、および残留検知センサPS4が設けられている。これらのセンサPS1、PS2、PS3、PS4は光センサからなる。ここで、紙幣の引渡処理を行う際に、ステージ41a上に紙幣が載置された後、ステージ停止センサPS1がステージ41a上にある紙幣により遮光された状態から透光状態となるまでステージ41aが降下することとなる。ここで、ステージ停止センサPS1が遮光状態から透光状態となると、下方に移動しているステージ41aが停止する。この際に、ステージ41aに取り付けられた遮光板41bにより紙幣フル検知センサPS2が透光状態から遮光状態となった場合には、紙幣収納カセット41において紙幣がフル状態であることが検出される。また、ステージ41aが下降して遮光板41bがメカエンドセンサPS3により検知された場合には、ステージ41aは強制的に停止させられるようになっている。また、ステージ41aが下降して遮光板41bにより紙幣フル検知センサPS2が透光状態から遮光状態となった場合に、残留検知センサPS4が透光状態であるならば、カセットエンプティ(残留紙幣なし)が検出される。なお、ステージ41a上に紙幣が残留している場合は、ステージ41aが下降して遮光板41bにより紙幣フル検知センサPS2が透光状態から遮光状態となった場合に、ステージ41a上の紙幣により残留検知センサPS4が遮光状態となる。
図2Bに示すように、硬貨収納カセット42の上面にはシャッター42aが設けられている。硬貨収納カセット42が貨幣収納部40に収容された状態でこの貨幣収納部40が筐体11内にセットされたときに、シャッター42aは開いた状態となる。このため、硬貨の引渡処理が行われるときにはシャッター42aが開いた状態となっており、硬貨保留部37aから硬貨収納カセット42に硬貨を送ることができる。一方、貨幣収納部40が筐体11から引き出されたときには、シャッター42aは閉じた状態となる。そして、硬貨収納カセット42は錠を備えた図示しない扉を有し、鍵を持つ特定の権限を有する者でないと開くことができないようになっている。
図3Aに示すように、貨幣収納部40には硬貨収納カセットセット検知スイッチSW3が設けられており、この硬貨収納カセットセット検知スイッチSW3により、硬貨収納カセット42が貨幣収納部40にセットされたか否かが検知されるようになっている。また、硬貨収納カセット42の近傍における貨幣収納部40には、光センサからなる硬貨フル検知センサPS5が設けられている。ここで、硬貨の引渡処理を行う際に、硬貨収納カセット42に収納される硬貨が満杯となり、硬貨収納カセット42に収納された硬貨によって硬貨フル検知センサPS5が透光状態から遮光状態となった場合には、硬貨収納カセット42において硬貨がフル状態であることが検出される。
ここで、前述のように、紙幣処理装置20や硬貨処理装置30は店舗側に管理権限(第1の管理権限)がある。一方、貨幣収納部40は収集特定者側に管理権限(第2の管理権限)がある。このため、紙幣処理装置20におけるリサイクル式紙幣収納部27や、硬貨処理装置30におけるリサイクル式硬貨収納部34にある紙幣や硬貨に対する様々な処理や、この紙幣や硬貨の入出金情報や在高データへのアクセスは店舗側の権限のある操作者のみが行うことができる。一方、貨幣収納部40にある紙幣や硬貨の回収は収集業者の収集特定者のみが行うことができる。
次に、貨幣処理機10に設けられた他の様々な機構について説明する。図2Aに示すように、貨幣処理機10の筐体11の上面には、操作者が貨幣処理機10の制御部15(後述)に対して様々な指令を行うための操作部45、および貨幣処理機10における貨幣の処理内容等を表示する表示部44が設けられている。ここで、操作部45は、例えばテンキーや確定キー、スタートキー、取消キーならびにリセットキーを有しており、操作者が各キーを押すことにより貨幣処理機10の制御部15に対して様々な指令を行うことができるようになっている。表示部44は、例えば液晶ディスプレイ(LCD)から構成されている。
また、筐体11の前面には、貨幣処理機10における貨幣の処理内容等を印字するプリンタ43、および操作者の操作権限の確認を行うためのカードリーダ46がそれぞれ設けられている。カードリーダ46は、操作者が携帯するIDカードのID情報の読み取りを行うようになっている。
次に、貨幣処理機10における各構成要素の制御を行う制御部15について図4を用いて説明する。制御部15は貨幣処理機10の筐体11内に設置されている。
図4に示すように、制御部15には、紙幣処理装置20の各構成要素(例えば、搬送部25、識別部26、リサイクル式紙幣収納部27、紙幣ステージ28、紙幣保留部29、扉24等)、硬貨処理装置30の各構成要素(例えば、硬貨繰出部33、搬送部35、識別部35a、横方向搬送部38、金種別硬貨一時保留部39を含むリサイクル式硬貨収納部34、硬貨保留部37a等)、貨幣収納部40、表示部44、操作部45、プリンタ43、カードリーダ46、記憶部47等が接続されている。また、制御部15にはインターフェースを介してコントローラ12(17)が接続されている。
制御部15には、紙幣処理装置20の識別部26による紙幣の識別結果や、硬貨処理装置30の識別部35aによる硬貨の識別結果が送られるようになっている。また、制御部15には、操作部45からの入力やカードリーダ46によりカードから読み取られた操作者のID情報等の情報が送られるようになっている。
また、制御部15は、貨幣処理機10の操作が行われる際は操作部45やカードリーダ46から入力された操作者のID情報等をもとに操作者の権限の確認を行う。また、制御部15は、紙幣処理装置20や硬貨処理装置30の各構成要素を制御したり、表示部44、プリンタ43等を制御したりするようになっている。
現金センター13またはデータセンター14は、コントローラ12(17)を介して、貨幣処理機10に対して当該貨幣処理機10の各種処理に係る指令の信号を送信するようになっている。具体的には、現金センター13は貨幣処理機10に対して、締めコマンド、引渡コマンド、回収コマンド、納金コマンド、出金コマンド、補充コマンド、精算コマンド、両替コマンド、逆両替コマンド、枚数計数コマンド、リセットコマンド、確定コマンド、スタートコマンド、ロック解除コマンド、およびプログラムダウンロードコマンドからなる群のうち少なくとも1つのコマンドに係る信号を送信するようになっている。
また、現金センター13またはデータセンター14は、コントローラ12(17)を介して、貨幣処理機10から当該貨幣処理機10における貨幣の処理状況に係る情報の信号を受信するようになっている。具体的には、データセンター14は、締めデータ、引渡データ、回収データ、リサイクル式貨幣収納部在高データ、納金データ、出金データ、補充データ、精算データ、両替データ、逆両替データ、枚数計数データ、在高データ、システムデータ、障害データ、およびプログラムデータからなる群のうち少なくとも1つのデータに係る信号を貨幣処理機10から受信するようになっている。
ここで、現金センター13またはデータセンター14は、コントローラ12(17)および制御部15を介して、貨幣処理機10の紙幣処理装置20、硬貨処理装置30および貨幣収納部40のそれぞれに対して信号の送受信を行うようになっている。
次に、このような構成からなる貨幣処理機10の動作について説明する。
上述のような貨幣処理機10の動作としては、インターフェース確認モード、運用モードおよび保守メンテナンスモードの3つのモードがある。操作者は、操作部45により、インターフェース確認モード、運用モードあるいは保守メンテナンスモードを選択することができる。
インターフェース確認モードとは、貨幣処理機10の初期状態において、すなわち貨幣処理機10が導入された際に、インターフェースにより貨幣処理機10が上位装置等に通信接続されるか否かを確認するためのモードである。このようなインターフェース確認モードにおいて、インターフェースにより貨幣処理機10が上位装置等に通信接続されたときには、上位装置等から貨幣処理機10に様々な設定データが送られる。
運用モードには、貨幣処理機10が現金センター13やデータセンター14等に通信接続された状態のオンラインモードと、貨幣処理機10と外部との通信接続が遮断された状態のオフラインモードの2つの状態がある。オンラインモードには開店モードと閉店モードの2つのモードがあり、開店モードにおいて、操作者は後述する補充処理、納金処理、出金処理、引渡処理、大量引渡処理、両替処理、逆両替処理、精査処理、計数処理等を行うことができる。また、この開店モードにおいては、例えば売上金の回収業務を委託された収集業者の収集特定者によって、貨幣収納部40の各カセット41、42自体の回収を行うこともできる。一方、閉店モードにおいては、収集特定者による貨幣収納部40の各カセット41、42の回収のみしか行うことができない。なお、これらの開店モードおよび閉店モードの切り換えは、時間帯等による自動での切り替えも可能である。一方、オフラインモードにおいては、現金センター13やデータセンター14等に対する情報の伝達は行われず、納金処理等の処理結果は貨幣処理機10の記憶部47に記憶されることとなる。上述の各モードの選択は、操作者が操作部45により選択することができる。
保守メンテナンスモードの際に、保守員が貨幣処理機10の紙幣処理装置20や硬貨処理装置30、貨幣収納部40の各構成要素の保守メンテナンスを行う。このような保守メンテナンスは、貨幣処理機10が設置された現場で行ってもよく、貨幣処理機10を工場等に持ち帰ってこの工場内で行ってもよい。
上述した補充処理、納金処理、出金処理、引渡処理、大量引渡処理、両替処理、逆両替処理、精査処理、計数処理、締め処理、回収処理のうち、補充処理、納金処理、出金処理、引渡処理、締め処理、回収処理の各々の詳細について以下に説明する。なお、大量引渡処理、両替処理、逆両替処理、精査処理、計数処理については、本発明とは直接的には関係がないため説明を省略する。以下に示す各処理は、制御部15が各構成要素を制御することにより行われる。また、後に詳述するように、以下に示す各処理は、操作者により操作部45を介して制御部15に対して各種の命令がなされることにより、あるいは現金センター13またはデータセンター14からコントローラ12(17)を介して制御部15に対して各種の命令がなされることにより行われる。
<補充処理>
まず、紙幣や硬貨の補充処理について簡単に説明する。紙幣や硬貨の補充処理とは、紙幣を金種毎に紙幣処理装置20の各リサイクル式紙幣収納部27に補充したり、硬貨を金種毎に硬貨処理装置30の各リサイクル式硬貨収納部34に補充したりする処理のことをいう。補充処理が行われると、補充された紙幣や硬貨の金額または金種毎の枚数である貨幣補充量が日時や操作者ID等とともに補充データとして記憶部47に記憶される。また、記憶部47に記憶されている各リサイクル式紙幣収納部27や各リサイクル式硬貨収納部34に収納されている紙幣や硬貨の金額または金種毎の枚数である貨幣リサイクル部在高は、貨幣補充量が加算されて更新される。
<納金処理>
次に、紙幣や硬貨の納金処理について簡単に説明する。納金処理には、引渡連動形態のものと引渡非連動形態のものがある。引渡連動形態における納金処理とは、貨幣処理機10に対して貨幣の納金を行い、そのまま後述する引渡処理が連続して実行されるモードのことをいう。具体的には、紙幣はリサイクル式紙幣収納部27に一時保留し(納金)、その後、紙幣保留部29に保留し、最後に紙幣収納カセット41に収納させる(引渡)。また、硬貨は金種別硬貨一時保留部39に保留し(納金)、その後、硬貨保留部37aに保留し、最後に硬貨収納カセット42に収納させる(引渡)。そして、納金された紙幣や硬貨の金額または金種毎の枚数である貨幣納金量が日時や操作者ID等とともに引渡連動形態の納金データとして記憶部47に記憶される。また、記憶部47に記憶されている、貨幣収納部40の紙幣収納カセット41や硬貨収納カセット42に収納されている紙幣や硬貨の金額または金種毎の枚数である貨幣収納部在高は、貨幣納金量が加算されて更新される。一方、引渡非連動形態における納金処理は、単に貨幣処理機10に対して貨幣の納金のみが行われるモードのことをいう。この納金の後、貨幣納金量が日時や操作者ID等とともに引渡非連動形態の納金データとして記憶部47に記憶され、貨幣リサイクル部在高は貨幣納金量が加算されて更新される。その後、貨幣収納部40へ貨幣の引き渡しを行いたければ、独立して引渡処理(後述)を行うこととなる。なお、引渡連動形態および引渡非連動形態は、貨幣処理機10の設置時に設定されるようになっている。
<出金処理>
次に、紙幣や硬貨の出金処理について簡単に説明する。紙幣や硬貨の出金処理とは、紙幣処理装置20の各リサイクル式紙幣収納部27に収納された紙幣を当該紙幣処理装置20の外部に出したり、硬貨処理装置30の各リサイクル式硬貨収納部34に収納された硬貨を当該硬貨処理装置30の外部に出したりする処理のことをいう。出金処理が行われると、出金された紙幣や硬貨の金額または金種毎の枚数である貨幣出金量が日時や操作者ID等とともに引渡連動形態の納金データとして記憶部47に記憶される。また、貨幣リサイクル部在高は、貨幣出金量が減算されて更新される。
<引渡処理>
次に、紙幣や硬貨の引渡処理について説明する。ここで、紙幣や硬貨の引渡処理とは、紙幣処理装置20の各リサイクル式紙幣収納部27に収納された紙幣を貨幣収納部40の紙幣収納カセット41に送ったり、硬貨処理装置30の各リサイクル式硬貨収納部34に収納された硬貨を貨幣収納部40の硬貨収納カセット42に送ったりする処理のことをいう。このような引渡処理が行われると、各リサイクル式紙幣収納部27や各リサイクル式硬貨収納部34から貨幣収納部40に送られた紙幣や硬貨の管理権限は第1の管理権限下(店舗側の管理権限下)から第2の管理権限下(収集特定者側の管理権限下)に変更される。そして、貨幣リサイクル部在高は、引渡処理が行われた紙幣や硬貨の金額や金種毎の枚数である貨幣引渡量分だけ減少し、一方、貨幣収納部在高は、引渡処理が行われた紙幣や硬貨の金額や金種毎の枚数である貨幣引渡量分だけ増加する。貨幣引渡量は、日時や操作者ID等とともに引渡データとして記憶部47に記憶される。
上述のような引渡処理において、紙幣や硬貨が貨幣収納部40に送られると、貨幣引渡量に相当する金額が、収集業者に関連する金融機関の口座から、店舗に関連する金融機関の口座に入金される。すなわち、店舗側からすれば、管理権限下ではなくなった紙幣や硬貨に相当する金額が、店舗に関連する金融機関の口座に入金されることとなる。
<締め処理>
次に、締め処理について簡単に説明する。操作者により操作部45を介して制御部15に対して締め命令がなされると、あるいは現金センター13またはデータセンター14からコントローラ12(17)を介して制御部15に対して締め命令がなされると、対象期間内に、具体的には前回の締め処理から今回の締め処理までの間に、引渡処理によって紙幣収納カセット41に収納された紙幣および硬貨収納カセット42に収納された硬貨の金種毎の枚数または合計金額もしくは金種毎の金額のデータである締めデータを集計する。そして、この締めデータが中央制御装置に送信される。前述の口座への入金は、引渡処理の都度行ってもよく、あるいは、この締め処理時に、締めデータに基づいて、対象期間内の引渡処理の分をまとめて行ってもよい。
<回収処理>
次に、回収処理について説明する。収集業者の収集特定者により操作部45を介して回収処理の指令が制御部15に送られたとき、制御部15は貨幣収納部40の扉のロックを解除し、紙幣収納カセット41と硬貨収納カセット42とを取り出し可能とする。収集業者の収集特定者が、各カセットを取り出して代わりの空のカセットと交換して扉を閉じると、回収された紙幣や硬貨の金種毎の枚数または合計金額もしくは金種毎の金額のデータである回収データが中央制御装置に送信される。なお、このような回収処理の詳細については後述する。
収集業者の収集特定者による貨幣処理機10の貨幣収納部40からの貨幣の回収作業は、例えば3日に一回等、決まったスケジュールに従って行われる。しかしながら、予定されたある回収作業と次の回収作業の間の期間に、上述した引渡処理により各リサイクル式紙幣収納部27や各リサイクル式硬貨収納部34から貨幣収納部40に紙幣や硬貨が引き渡されることによって、貨幣収納部40の紙幣収納カセット41や硬貨収納カセット42の少なくとも一方が満杯になると、収集業者の収集特定者は決まった予定以外にも臨時で貨幣収納部40からの貨幣の回収作業を有料で行うこととなる。前述のように、このような貨幣処理機10の貨幣収納部40からの臨時の貨幣の回収作業が発生してしまうことを望んでいない店舗や収集特定者がある。
以上の各処理は、納金処理の引渡連動態様の引渡処理を除き、操作部45を操作して各処理を選択する等の必要な入力を行い、スタートキーを押下することにより開始される。また、補充処理、納金処理においては、取消キーが押下できるタイミングで確定キーを押下すると、処理が確定して終了する。
あるいは、前述のように、現金センター13またはデータセンター14が貨幣処理機10に対して、締め命令、引渡命令、回収命令、納金命令、出金命令、補充命令、精算命令、両替命令、逆両替命令、枚数計数命令、リセット命令、確定命令、スタート命令、ロック解除命令、およびプログラムダウンロード命令からなる群のうち少なくとも1つの命令に係る信号を送信するようになっている。これらの命令は、上述の各処理における操作部45の操作に代わるものである。
また、貨幣処理機10から現金センター13またはデータセンター14に、締めデータ、引渡データ、回収データ、リサイクル式貨幣収納部在高データ、納金データ、出金データ、補充データ、精算データ、両替データ、逆両替データ、枚数計数データ、在高データ、システムデータ、障害データ、およびプログラムデータからなる群のうち少なくとも1つのデータに係る信号を送信するようになっている。
このようにデータセンター14または現金センター13から貨幣処理機10の情報を得ることができるので、店舗内に権限のある操作者が常駐していなくとも、貨幣処理システムの運用ができる。各データについて、データを取得した日時や店舗識別情報、貨幣処理機識別情報を含め、いつ、どの貨幣処理機から取得したデータであるかを明確にする。また、締めデータ、引渡データ、回収データ、納金データ、出金データ、補充データ、精算データ、両替データ、逆両替データ、枚数計数データおよび障害データについては、操作者のID情報等、操作者に関する情報や操作を行った日時も含めることにより、誰がいつどの貨幣処理機10にどのように貨幣に関する操作を行ったのかを管理することができる。
本実施の形態の貨幣処理機10においては、収集業者の収集特定者により上述した回収処理の指令が操作部45を介して制御部15に対してなされたときに、制御部15は、貨幣収納部40の扉のロックを解除し、紙幣収納カセット41と硬貨収納カセット42とを取り出し可能とする前に、以下の動作を行うようになっている。すなわち、図5のフローチャートに示すように、制御部15は、貨幣収納部40の扉のロックを解除する前に、上述した引渡処理(STEP2)を自動的に行い、その後、上述した締め処理(STEP6)を自動的に行い、そしてその後に収集業者の収集特定者が回収処理(STEP7、8)を行うことができるよう、貨幣処理機10の各構成要素の制御を行う。なお、制御部15に回収処理の指令を行う操作者の権限の確認は、例えば収集業者の収集特定者が携帯するIDカードのID情報等をカードリーダ46で読み取ったり、収集特定者が操作部45で暗証番号を入力したりすることにより行われる。
貨幣の回収作業についてより詳細に説明すると、回収処理の指令が制御部15に対してなされたときに(図5のSTEP1参照)、まず、紙幣処理装置20の各リサイクル式紙幣収納部27や硬貨処理装置30の各リサイクル式硬貨収納部34から、貨幣収納部40に所定の金額または金種毎の枚数の紙幣や硬貨が自動的に引き渡される(図5のSTEP2参照)。その後、引渡処理が完了すると、締めデータが自動的に集計され、この締めデータが中央制御装置に送信される(図5のSTEP6参照)。なお、引渡処理の最中に貨幣収納部40の紙幣収納カセット41や硬貨収納カセット42が紙幣や硬貨で満杯となった場合の動作については後述する。そして、締め処理が行われた後、制御部15は貨幣収納部40の扉のロックを解除し、紙幣収納カセット41と硬貨収納カセット42とを取り出し可能とする(図5のSTEP7参照)。その後、収集業者の収集特定者が紙幣収納カセット41や硬貨収納カセット42を筐体11から取り出して紙幣や硬貨を回収し、空の紙幣収納カセット41や硬貨収納カセット42を貨幣収納部40に戻してこの貨幣収納部40を筐体11にセットし、貨幣収納部40の扉のロックを再び行う(図5のSTEP8参照)。そうすると、貨幣収納部セット検知スイッチSW1により貨幣収納部40が筐体11にセットされているか否かが検知されるとともに、紙幣収納カセットセット検知スイッチSW2により紙幣収納カセット41が貨幣収納部40に収容されているか否かが検知され、また、硬貨収納カセットセット検知スイッチSW3により硬貨収納カセット42が貨幣収納部40に収容されているか否かが検知される。そして、紙幣収納カセット41および硬貨収納カセット42が貨幣収納部40に収容され、さらに貨幣収納部40が筐体11にセットされていることが検知されると、紙幣収納カセット41において、残留検知センサPS4によりステージ41a上に紙幣が残留していないか否かが検知される。ここで、紙幣収納カセット41においてステージ41a上に紙幣が残留していないことが検知されると、一連の貨幣の回収作業が終了する。
回収処理の指令に連動して貨幣収納部40に引き渡される紙幣や硬貨の金額または金種毎の枚数である貨幣回収連動引渡量は制御部15により設定される。より詳細には、この貨幣回収連動引渡量は、以下に示すように、貨幣残置量に基づいての算出、貨幣回収連動引渡量を直接的に設定、あるいは収納カセット41、42の空き容量に基づいての算出など、様々な方法により設定可能である。また、貨幣回収連動引渡量は、回収する金額を指定したり、金額を指定したときに高額金種の貨幣を優先して回収するように設定したりすることができるようになっている。
例えば、貨幣回収連動引渡量は、引渡処理が行われた後に(すなわち、回収処理が行われる際に)紙幣処理装置20の各リサイクル式紙幣収納部27や硬貨処理装置30の各リサイクル式硬貨収納部34に残されるべき紙幣や硬貨の金額または金種毎の枚数である貨幣残置量に基づいて算出されるようになっていてもよい。この際に、貨幣残置量は、予め設定された一定の値であってもよく、あるいは、このような引渡処理が行われる前の貨幣リサイクル部在高に基づいて(例えば、貨幣リサイクル部在高の何割か(例えば、5割)、等)算出されるようになっていてもよい。
あるいは、貨幣回収連動引渡量は、貨幣残置量とは関係なく、予め設定された一定の値であってもよい。
あるいは、貨幣回収連動引渡量は、この引渡処理が行われる前において、前回の引渡処理が行われてから今回の引渡処理が行われるまでの間に前述の納金処理により筐体11の外部から内部に取り込まれた紙幣や硬貨の金額または金種毎の枚数に基づいて(例えば、このような紙幣や硬貨の金額または金種毎の枚数の全部または何割か(例えば、5割)、等)算出されるようになっていてもよい。
あるいは、貨幣回収連動引渡量は、店舗にあるキャッシュレジスタ18における売上額に基づいて(例えば、売上高の全部または何割か(例えば、5割)、等)算出されるようになっていてもよい。
あるいは、貨幣回収連動引渡量は、引渡処理が行われる前の貨幣リサイクル部在高に基づいて(例えば、貨幣リサイクル部在高の全部または何割か(例えば、5割))算出されるようになっていてもよい。
あるいは、貨幣回収連動引渡量は、貨幣収納部40の紙幣収納カセット41や硬貨収納カセット42の空き容量に基づいて算出されるようになっていてもよい。すなわち、この場合、回収処理の指令が制御部15に対してなされたときに、貨幣収納部40の紙幣収納カセット41や硬貨収納カセット42が収納可能な容量分の紙幣や硬貨が、紙幣処理装置20の各リサイクル式紙幣収納部27や硬貨処理装置30の各リサイクル式硬貨収納部34から、貨幣収納部40の紙幣収納カセット41や硬貨収納カセット42に引き渡されることとなる。収納可能な容量は、紙幣収納カセット41や硬貨収納カセット42の容量と貨幣収納部在高との差から算出する。または、紙幣フル検知センサPS2や硬貨フル検知センサPS5により、カセットの満杯が検知されるまで引き渡してもよい。
このように、貨幣回収連動引渡量を設定する方法として、(i)貨幣残置量に基づいて算出する方法、(ii)貨幣回収連動引渡量を直接的に設定する方法、(iii)収納カセットの空き容量に基づいて算出する方法、の3つの方法を説明したが、これらの方法を単独で用いるのではなく、(i)(ii)(iii)の3つの方法のうち2つの方法または3つの方法を組み合わせることもできる。
例えば、上述の(i)(ii)の方法を組み合わせた場合、まず、貨幣回収連動引渡量を直接的に設定し、もし仮にこのような引渡処理が行われたときに貨幣残置量が不足する場合には、貨幣回収連動引渡量から、貨幣残置量における不足している金額または金種毎の枚数を減算するような調整を行う。また、上述の(i)(iii)の方法を組み合わせた場合、まず、貨幣収納部40の紙幣収納カセット41や硬貨収納カセット42の空き容量に基づいて引渡処理における貨幣の引渡額等を算出し、もし仮にこのような引渡処理が行われたときに貨幣残置量が不足する場合には、貨幣回収連動引渡量から、貨幣残置量における不足している金額または金種毎の枚数を減算するような調整を行う。また、(ii)(iii)の方法を組み合わせた場合、まず、貨幣回収連動引渡量を直接的に設定するが、もし仮にこのような引渡処理が行われたときに貨幣収納部40の紙幣収納カセット41や硬貨収納カセット42が満杯になる場合には、収納できない紙幣や硬貨の金額または金種毎の枚数を貨幣回収連動引渡量から減算する。この減算は、カセット41、42の空き容量をもとに引渡処理の前に行ってもよく、あるいはカセット41、42が満杯になったことを検知した後に行ってもよい。
また、回収処理の指令が制御部15に対してなされた後、上述のような引渡処理を行っている最中に貨幣収納部40の紙幣収納カセット41や硬貨収納カセット42が紙幣や硬貨で満杯となったときには、制御部15により以下に示すような制御を行うことができる。なお、以下の制御は、紙幣収納カセット41と硬貨収納カセット42の両方が満杯になったときに行ってもよく、あるいはいずれか一方の収納カセットが満杯になったときに行ってもよい。また、紙幣収納カセット41および硬貨収納カセット42のうち、一方が満杯になり、他方が満杯にならずに引渡処理が終了した場合、満杯になった方の収納カセットについて以下の制御を行う。
すなわち、引渡処理を行っている最中に貨幣収納部40の紙幣収納カセット41や硬貨収納カセット42が紙幣や硬貨で満杯となったときには(図5のSTEP3、4参照)、引渡処理を終了する(図5のSTEP5参照)。そして、その後、締め処理を行う(図5のSTEP6参照)。そして、制御部15は貨幣収納部40の扉のロックを解除し(図5のSTEP7参照)、紙幣収納カセット41と硬貨収納カセット42とを取り出し可能とする。その後、集業者の収集特定者が紙幣収納カセット41や硬貨収納カセット42を筐体11から取り出してこれらのカセット41、42から紙幣や硬貨を回収し、紙幣収納カセット41や硬貨収納カセット42を筐体11に戻して貨幣収納部40の扉のロックを再び行うと、一連の貨幣の回収作業が終了する(図5のSTEP8参照)。
あるいは、引渡処理を行っている最中に貨幣収納部40の紙幣収納カセット41や硬貨収納カセット42が紙幣や硬貨で満杯となったときに、図5のフローチャートに示す動作以外の動作が行われるようになっていてもよい。例えば、引渡処理を行っている最中に貨幣収納部40の紙幣収納カセット41や硬貨収納カセット42が紙幣や硬貨で満杯となったときに、引渡処理を中断し、その後、締め処理および回収処理を行い、そして、紙幣収納カセット41や硬貨収納カセット42が空になった状態で筐体11に戻された後に、引渡処理を引き続いて行うようになっていてもよい。この場合、引き続き行われる引渡処理が終了した後、そのまま締め処理を行わずに特定収集者による貨幣の回収作業を終了するようにしてもよいし、あるいは、2回目の引渡処理が終了した後、締め処理および回収処理を再度行うようにしてもよい。
なお、貨幣収納部40の紙幣収納カセット41や硬貨収納カセット42が紙幣や硬貨で満杯となったことは、これらの紙幣収納カセット41や硬貨収納カセット42に設けられた紙幣フル検知センサPS2や硬貨フル検知センサPS5により検知されるようになっている。これらの紙幣フル検知センサPS2や硬貨フル検知センサPS5により、紙幣収納カセット41や硬貨収納カセット42が紙幣や硬貨で満杯となったか否かを検知する方法は、前述した通りである。あるいは、リサイクル式紙幣収納部27やリサイクル式硬貨収納部34から貨幣収納部40に引き渡される紙幣や硬貨の引渡枚数を制御部15で積算し、制御部15による積算結果に基づいて紙幣収納カセット41や硬貨収納カセット42が紙幣や硬貨で満杯となったか否かが検知されるようになっていてもよい。
以上のように、本実施の形態の貨幣処理機10によれば、少なくともリサイクル式紙幣収納部27やリサイクル式硬貨収納部34は第1の管理権限下(店舗側の管理権限下)にあり、貨幣収納部40は第1の管理権限下とは異なる第2の管理権限下(収集特定者側の管理権限下)にあり、制御部15は、貨幣収納部40からの貨幣の回収を可能とする回収処理の指令が制御部15に対してなされたときに、リサイクル式紙幣収納部27やリサイクル式硬貨収納部34に収納された貨幣を貨幣収納部40へ引き渡す引渡処理を行い、その後回収処理を行うよう、紙幣処理装置20、硬貨処理装置30および貨幣収納部40の制御を行うようになっている。このように、貨幣の回収処理の指令が制御部15に対してなされたときにまず貨幣の引渡処理が自動的に行われるので、店舗の店員等の第1の管理権限を有する者が貨幣処理機10に対して操作を行わずとも、収集業者の収集特定者の第2の管理権限を有する者が貨幣処理機10に対して操作を行うだけで、貨幣の引渡処理を行うことができる。そして、貨幣の回収処理を行う前に貨幣の引渡処理を行うことができるので、貨幣の回収処理を行う直前での時点における貨幣収納部40に収納される貨幣の量を多くすることができ、できるだけ多くの貨幣を貨幣収納部40から回収することができる。このことにより、このことにより、貨幣の回収作業の発生頻度を減らすことができる。
なお、本発明による貨幣処理機は、上記の態様に限定されることはなく、様々な変更を加えることができる。
例えば、上記の態様においては、貨幣処理機において、紙幣処理装置や硬貨処理装置の管理権限が店舗側にあり、貨幣収納部の管理権限が収集特定者側にある例について説明したが、このような例に限定されることはない。他の貨幣処理機としては、例えば、紙幣処理装置や硬貨処理装置のリサイクル式紙幣収納部やリサイクル式硬貨収納部の管理権限および貨幣収納部の管理権限が両方とも銀行側となっていてもよい。この場合、貨幣収納部からの貨幣の回収作業は収集業者の収集特定者が行うことができるようになっているが、紙幣処理装置や硬貨処理装置のリサイクル式紙幣収納部やリサイクル式硬貨収納部は、店舗側および収集特定者側のどちらも内部に触れることができず、銀行の委託を受けた業者のみが内部に触れることができる。また、リサイクル式紙幣収納部やリサイクル式硬貨収納部から貨幣収納部への引渡命令や貨幣リサイクル部在高のデータの読み出しは、銀行側の権限を持つ人や銀行側のセンターにより行うことができる。
また、貨幣収納部に紙幣収納カセットや硬貨収納カセット等の収納カセットを設ける代わりに、紙幣収納袋や硬貨収納袋等の収納袋を設けてもよい。この場合でも、紙幣収納袋や硬貨収納袋が紙幣や硬貨で満杯となったときにこのことを検知するための、上述した様々な検知手段が設けられていることが望ましい。
また、貨幣収納部として、カセットや収納袋等の交換および持ち運びが可能な貨幣収納手段に代えて、固定式の収納部や箱、引き出しタイプの収納部など、筐体に取り付けられた貨幣収納手段を用いてもよい。この場合は、収集特定者が持参した貨幣収納手段に貨幣を移し替えることとなる。
10 貨幣処理機
11 筐体
12 コントローラ
13 現金センター
14 データセンター
15 制御部
17 コントローラ
17a プリンタ
17b カードリーダ
17c スキャナー
17d パーソナルコンピュータ
18 キャッシュレジスタ
20 紙幣処理装置
21 紙幣投入口
22 紙幣リジェクト口
23 紙幣返却口
24 扉
25 搬送部
26 識別部
27、27a〜27c リサイクル式紙幣収納部
27p ドラム
28 紙幣ステージ
29 紙幣保留部
29a 一時保留板
29b 押さえ部材
30 硬貨処理装置
31 硬貨投入口
32 硬貨返却口
33 硬貨繰出部
34、34a〜34f リサイクル式硬貨収納部
35 搬送部
35a 識別部
36 選別孔
37a 硬貨保留部
37b シュート
38 横方向搬送部
38a 循環ベルト
39 金種別硬貨一時保留部
40 貨幣収納部
41 紙幣収納カセット
41a ステージ
41b 遮光板
41c シャッター
42 硬貨収納カセット
42a シャッター
43 プリンタ
44 表示部
45 操作部
46 カードリーダ
47 記憶部
SW1 貨幣収納部セット検知スイッチ
SW2 紙幣収納カセットセット検知スイッチ
SW3 硬貨収納カセットセット検知スイッチ
PS1 ステージ停止センサ
PS2 紙幣フル検知センサ
PS3 メカエンドセンサ
PS4 残留検知センサ
PS5 硬貨フル検知センサ

Claims (13)

  1. 貨幣を処理する貨幣処理機において、
    筐体と、
    前記筐体の外部から内部に貨幣を投入するための投入口と、
    前記投入口に接続され、貨幣の搬送を行う搬送部と、
    第1の管理権限下にあり、前記搬送部に接続され、搬送されてきた貨幣を収納するとともに、第1の管理権限下の指令に基づいて、この収納した貨幣を前記搬送部に繰り出すリサイクル式貨幣収納繰出部と、
    前記第1の管理権限下とは異なる第2の管理権限下にあり、前記搬送部に接続され、搬送されてきた貨幣を収納するとともに、第2の管理権限下の貨幣回収指令に基づいて、この収納した貨幣の当該貨幣処理機外への回収を許容する貨幣収納部と、
    前記搬送部、前記貨幣収納部および前記リサイクル式貨幣収納繰出部の制御を行う制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記第2の管理権限下における貨幣回収指令が前記制御部に対してなされたときに、前記第1の管理権限下における指令を要することなく前記リサイクル式貨幣収納繰出部に収納された貨幣を前記貨幣収納部へ引き渡す引渡処理を行い、その後前記回収処理を行うよう、前記貨幣収納部、前記搬送部および前記リサイクル式貨幣収納繰出部の制御を行うことを特徴とする貨幣処理機。
  2. 前記引渡処理において前記リサイクル式貨幣収納繰出部から前記貨幣収納部に引き渡される貨幣の金額または金種毎の枚数である貨幣引渡量は、前記制御部により設定されることを特徴とする請求項1記載の貨幣処理機。
  3. 前記制御部は、前記引渡処理が行われた後に前記リサイクル式貨幣収納繰出部に残されるべき貨幣の金額または金種毎の枚数である貨幣残置量に基づいて、前記貨幣引渡量を算出することを特徴とする請求項2記載の貨幣処理機。
  4. 前記貨幣残置量は、予め設定された一定の値であることを特徴とする請求項3記載の貨幣処理機。
  5. 前記貨幣残置量は、前記引渡処理が行われる前において前記リサイクル式貨幣収納繰出部に収納されている貨幣の在高に基づいて算出されることを特徴とする請求項3記載の貨幣処理機。
  6. 前記貨幣引渡量は、予め設定された一定の値であることを特徴とする請求項2記載の貨幣処理機。
  7. 前記貨幣引渡量は、前回の引渡処理が行われてから今回の引渡処理が行われるまでに前記筐体の外部から内部に取り込まれた貨幣の金額または金種毎の枚数に基づいて算出されることを特徴とする請求項2記載の貨幣処理機。
  8. 前記貨幣引渡量は、前記引渡処理が行われる前において前記リサイクル式貨幣収納繰出部に収納されている貨幣の在高に基づいて算出されることを特徴とする請求項2記載の貨幣処理機。
  9. 前記貨幣引渡量は、前記貨幣収納部が収納可能な容量に基づいて算出されることを特徴とする請求項2記載の貨幣処理機。
  10. 前記貨幣引渡量は、予め指定された金種およびこの金種の在高に基づいて算出されることを特徴とする請求項2記載の貨幣処理機。
  11. 前記貨幣引渡量は、高額金種を優先するよう設定されることを特徴とする請求項2記載の貨幣処理機。
  12. 前記制御部は、前記引渡処理を行っている最中に前記貨幣収納部が貨幣で満杯となったときに、前記引渡処理を終了して前記回収処理を行うことを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一項に記載の貨幣処理機。
  13. 前記制御部は、前記引渡処理を行っている最中に前記貨幣収納部が貨幣で満杯となったときに、前記引渡処理を中断して前記回収処理を行い、その後前記引渡処理を引き続いて行うことを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一項に記載の貨幣処理機。
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