JP5774746B2 - 貨幣処理機および貨幣処理システム - Google Patents

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Description

本発明は、貨幣の入出金処理を行う貨幣処理機およびこの貨幣処理機を備えた貨幣処理システムに関し、とりわけ、操作者の手入力による入力ミスを防止することができるとともに、POSインターフェース等の開発が不要となるので開発コストを削減することができる貨幣処理機および貨幣処理システムに関する。
従来から、店舗等において売上金等の貨幣の入金処理、釣銭等の貨幣の出金処理、および回収業務を行う収集業者へ売上金等の貨幣を引き渡す引渡処理等を行う貨幣処理機が知られている。このような貨幣処理機は、貨幣の収納を行う貨幣収納部と、筐体の外部から内部に取り込まれた貨幣を識別部により識別した後に一時的に収納するとともに、この収納された貨幣を貨幣収納部に送ったり筐体の外部に返却したりする貨幣リサイクル処理部と、を備えている。貨幣リサイクル処理部に収納された貨幣(貨幣処理機の筐体の上部にある貨幣)と、貨幣収納部に収納された貨幣(貨幣処理機の筐体の下部にある貨幣)の管理権限は区別されている。具体的には、前者の管理権限は、貨幣処理機に対して入金処理や出金処理を行う店舗側にあり、後者の管理権限は、貨幣処理機から紙幣の回収を行う収集特定者側にある。よって、貨幣処理機の上部の貨幣に対する入金処理、出金処理、引渡処理等の操作や、上部の貨幣の入出金情報や在高データへのアクセスは店舗側の権限のある操作者のみが行うことができ、一方、貨幣処理機の下部の貨幣の回収は収集業者の収集特定者のみが行うことができる。このような貨幣処理機としては、例えば特開2003−141609号公報(JP2003−141609A)や特開平5−73770号公報(JP5−73770A)に開示されるものが知られている。
特開2003−141609号公報に開示される店舗用入出金装置において、店舗準備金と店舗売上金とが区別して管理されている。店舗準備金は、入金された現金がリサイクル収納部に収納され、このリサイクル収納部に収納された現金が店舗の釣銭等として出金されるものである。一方、店舗売上金は、金融機関への送金対象であり出金されることのないものである。店舗売上金として店舗準備金から引き渡された現金は、警備会社等によって回収されるとともに、警備会社のホストコンピュータまたは店舗のホストコンピュータにおいて、引き渡された現金の金額について金融機関への送金データが作成され、この送金データに基づいて銀行口座に入金されるようになっている。警備会社のホストコンピュータには、入出金データ等が送信されるようになっている。
また、特開平5−73770号公報に開示される店舗出納システムに設けられた自動出納機は、キャッシュレジスタのオペレータが、操作開始時に釣銭準備金の出金を受け、操作終了時に売上金を納金するものである。この自動出納機は、釣銭準備金の出金時に、オペレータにより入力された識別番号をチェックして釣銭準備金を出金するとともに通帳印字部においてオペレータ用通帳に出金額を印字するようになっている。一方、売上金の納金時には、自動出納機は、オペレータにより入力された識別番号をチェックして投入された現金を計数して納金額を計算し、現在在高と納金額との間の差である違算金額を計算し、通帳印字部においてオペレータ用通帳に納金額、現在在高および違算金額を印字するようになっている。
特開2003−141609号公報に開示されるような従来の店舗用入出金装置では、店舗の売上金の入金や準備金の補充を行う場合、管理番号(操作者ID)、金額(入金額または補充額)をテンキー部で手入力し、確定スイッチを押下した後に、現金を投入することにより処理が行われるようになっている。しかしながら、このような店舗用入出金装置では、管理番号または金額の入力を間違えると、違算につながるとう問題がある。
一方、特開平5−73770号公報に開示されるような従来の店舗出納システムでは、納金(入金)時、オペレータが担当者IDを自動的に入力した後に現金を投入して合計金額を算出し、POS端末機から取得した在高理論値と比較することにより、手入力作業をなくしている。しかしながら、このようなシステムでは、POSインターフェースの開発が必要になるという問題がある。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、バーコード等の情報保持具の所定の情報を読み取るための情報読取部が設けられているので、操作者の手入力による入力ミスを防止することができるとともに、POSインターフェース等の開発が不要となるので開発コストを削減することができる貨幣処理機およびこの貨幣処理機を備えた貨幣処理システムを提供することを目的とする。
本発明の貨幣処理機は、貨幣の収納を行う貨幣収納部と、外部から内部に取り込まれた貨幣を識別した後にリサイクル式貨幣収納部分に一時的に収納するとともに、このリサイクル式貨幣収納部分に収納された貨幣を前記貨幣収納部に送るか、または外部に投出する貨幣リサイクル処理部と、情報保持具の所定の情報を読み取るための情報読取部と、前記貨幣収納部および前記貨幣リサイクル処理部の制御を行う制御部であって、前記情報読取部により読み取られた所定の情報が当該情報読取部から送られるようになっており、前記情報読取部により読み取られた所定の情報に基づいて、前記貨幣収納部および前記貨幣リサイクル処理部の制御を行うような制御部と、を備えたことを特徴とする。
このような貨幣処理機によれば、レシートや伝票、カセット等に付された情報保持具の所定の情報を読み取るための情報読取部が貨幣処理機に設けられている。このため、操作者の手入力による入力ミスを防止することができる。また、制御部は、情報読取部により読み取られた所定の情報に基づいて、貨幣収納部および貨幣リサイクル処理部の制御を行うようになっている。このため、例えばPOSインターフェースを介して入金額や出金額等を取得する必要がなくなり、POSインターフェース等の開発が不要となるので開発コストを削減することができる。
本発明の貨幣処理機においては、前記情報保持具はバーコードからなり、前記情報読取部は、バーコードの情報の読み取りを行うバーコードリーダからなることが好ましい。
本発明の貨幣処理機においては、前記情報保持具は、前記貨幣処理機とは別個に設けられた入出金機から前記貨幣処理機に送られるようになっており、前記情報読取部は、前記入出金機から送られた前記情報保持具の所定の情報を読み取るようになっており、前記制御部には、前記入出金機から送られた貨幣を前記貨幣処理機の外部から内部に取り込む際に、前記情報読取部により読み取られた所定の情報が当該情報読取部から送られるようになっていることが好ましい。
この場合、前記制御部は、前記情報読取部により読み取られた所定の情報における貨幣の金額または金種毎の枚数と、前記貨幣リサイクル処理部により識別される、外部から内部に取り込まれた貨幣の金額または金種毎の枚数とを比較し、両者が一致するか否かを検出するようになっていることがより好ましい。
本発明の貨幣処理機においては、前記情報保持具は、前記貨幣処理機の内部から外部に貨幣を投出する際に当該貨幣処理機に送られ、前記貨幣処理機の前記情報読取部により所定の情報が読み取られるようになっており、前記制御部には、前記貨幣処理機の内部から外部に貨幣を投出する際に、前記情報読取部により読み取られた所定の情報が当該情報読取部から送られるようになっていることが好ましい。
この場合、前記所定の情報には貨幣投出指令情報が含まれており、前記制御部は、前記情報読取部により前記情報保持具の所定の情報が読み取られたときに、前記貨幣リサイクル処理部を制御して前記貨幣処理機の内部から外部に貨幣を投出させることがより好ましい。
本発明の貨幣処理機においては、前記貨幣収納部には、釣銭準備金に係る貨幣が前記貨幣収納部に収納されたときにこのことを検知する釣銭準備金検知手段が設けられており、前記情報保持具の所定の情報には釣銭準備金の情報が含まれており、前記情報保持具は、釣銭準備金に係る貨幣を前記貨幣処理機の前記貨幣収納部に収納する際に当該貨幣処理機に送られ、前記貨幣処理機の前記情報読取部により釣銭準備金の情報を含む所定の情報が読み取られるようになっており、前記制御部には、前記釣銭準備金検知手段により釣銭準備金に係る貨幣が前記貨幣収納部に収納されたことが検知された際に、前記情報読取部により読み取られた釣銭準備金の情報が当該情報読取部から送られるようになっていることが好ましい。
本発明の貨幣処理機においては、前記貨幣収納部は着脱自在のカセットを有し、前記カセットには前記情報保持具が設けられており、前記情報保持具の所定の情報には少なくともカセット号機の情報が含まれており、前記制御部には、前記カセットを前記貨幣処理機から回収する際に、または前記カセットを前記貨幣処理機に収容する際に、前記情報読取部により読み取られた少なくともカセット号機の情報を含む所定の情報が当該情報読取部から送られるようになっていることが好ましい。
本発明の貨幣処理システムは、貨幣の収納を行う貨幣収納部と、外部から内部に取り込まれた貨幣を識別した後にリサイクル式貨幣収納部分に一時的に収納するとともに、このリサイクル式貨幣収納部分に収納された貨幣を前記貨幣収納部に送るか、または外部に投出する貨幣リサイクル処理部と、情報保持具の所定の情報を読み取るための情報読取部と、を有する貨幣処理機と、前記貨幣処理機と通信接続されており、前記貨幣処理機の遠隔操作を行う中央制御装置と、を備え、前記中央制御装置は、前記貨幣処理機の前記情報読取部により読み取られた所定の情報が当該情報読取部から送られるようになっており、前記情報読取部により読み取られた所定の情報に基づいて、前記貨幣処理機の前記貨幣収納部および前記貨幣リサイクル処理部の制御を行うことを特徴とする。
このような貨幣処理システムによれば、レシートや伝票、カセット等に付された情報保持具の所定の情報を読み取るための情報読取部が貨幣処理機に設けられている。このため、操作者の手入力による入力ミスを防止することができる。また、貨幣処理機に通信接続された中央制御装置は、貨幣処理機の情報読取部により読み取られた所定の情報に基づいて、貨幣処理機の貨幣収納部および貨幣リサイクル処理部の制御を行うようになっている。このため、例えばPOSインターフェースを介して入金額や出金額等を取得する必要がなくなり、POSインターフェース等の開発が不要となるので開発コストを削減することができる。
本発明の貨幣処理システムにおいては、前記貨幣処理機の前記貨幣リサイクル処理部は第1の管理権限下にあり、前記貨幣収納部は第2の管理権限下にあることが好ましい。
本発明の貨幣処理システムにおいては、前記情報保持具はバーコードからなり、前記貨幣処理機の前記情報読取部は、バーコードの情報の読み取りを行うバーコードリーダからなることが好ましい。
本発明の貨幣処理システムにおいては、前記貨幣処理機とは別個に設けられ、貨幣の入出金処理を行う入出金機を更に備え、前記情報保持具は前記入出金機から前記貨幣処理機に送られるようになっており、前記貨幣処理機の前記情報読取部は、前記入出金機から送られた前記情報保持具の所定の情報を読み取るようになっており、前記中央制御装置には、前記入出金機から送られた貨幣を前記貨幣処理機の外部から内部に取り込む際に、前記情報読取部により読み取られた所定の情報が当該情報読取部から送られるようになっていることが好ましい。
この場合、前記中央制御装置は、前記貨幣処理機の前記情報読取部により読み取られた所定の情報における貨幣の金額または金種毎の枚数と、前記貨幣処理機の前記貨幣リサイクル処理部により識別される、外部から内部に取り込まれた貨幣の金額または金種毎の枚数とを比較し、両者が一致するか否かを検出するようになっていることがより好ましい。
本発明の貨幣処理システムにおいては、前記情報保持具は、前記貨幣処理機の内部から外部に貨幣を投出する際に当該貨幣処理機に送られ、前記貨幣処理機の前記情報読取部により所定の情報が読み取られるようになっており、前記中央制御装置には、前記貨幣処理機の内部から外部に貨幣を投出する際に、前記情報読取部により読み取られた所定の情報が当該情報読取部から送られるようになっていることが好ましい。
この場合、前記所定の情報には貨幣投出指令情報が含まれており、前記中央制御装置は、前記貨幣処理機の前記情報読取部により前記情報保持具の所定の情報が読み取られたときに、前記貨幣処理機の前記貨幣リサイクル処理部を制御して前記貨幣処理機の内部から外部に貨幣を投出させることがより好ましい。
本発明の貨幣処理システムにおいては、前記貨幣処理機の前記貨幣収納部には、釣銭準備金に係る貨幣が前記貨幣収納部に収納されたときにこのことを検知する釣銭準備金検知手段が設けられており、前記情報保持具の所定の情報には釣銭準備金の情報が含まれており、前記情報保持具は、釣銭準備金に係る貨幣を前記貨幣処理機の前記貨幣収納部に収納する際に当該貨幣処理機に送られ、前記貨幣処理機の前記情報読取部により釣銭準備金の情報を含む所定の情報が読み取られるようになっており、前記中央制御装置には、前記釣銭準備金検知手段により釣銭準備金に係る貨幣が前記貨幣収納部に収納されたことが検知された際に、前記貨幣処理機の前記情報読取部により読み取られた釣銭準備金の情報が当該情報読取部から送られるようになっていることが好ましい。
本発明の貨幣処理システムにおいては、前記貨幣処理機の前記貨幣収納部は着脱自在のカセットを有し、前記カセットには前記情報保持具が設けられており、前記情報保持具の所定の情報には少なくともカセット号機の情報が含まれており、前記中央制御装置には、前記カセットを前記貨幣処理機から回収する際に、または前記カセットを前記貨幣処理機に収容する際に、前記貨幣処理機の前記情報読取部により読み取られた少なくともカセット号機の情報を含む所定の情報が当該情報読取部から送られるようになっていることが好ましい。
本発明の一の実施の形態における貨幣処理システムの構成を示すブロック図である。 本発明の一の実施の形態における貨幣処理システムの他の構成を示すブロック図である。 図1Aや図1Bに示す貨幣処理システムにおける貨幣処理機を示す斜視図である。 図2に示す貨幣処理機における紙幣処理装置の構成の概略を示す概略構成図である。 図2に示す貨幣処理機における硬貨処理装置の構成の概略を示す概略構成図である。 図2に示す貨幣処理機における制御ブロック図である。 図1Aや図1Bに示す貨幣処理システムにおける他の貨幣処理機を示す斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の一の実施の形態の貨幣処理システムについて説明する。本実施の形態に係る貨幣処理システムは、硬貨および紙幣からなる貨幣の補充処理、納金処理、出金処理、引渡処理、大量引渡処理、両替処理、逆両替処理、精査処理、計数処理等を行う機能を有する貨幣処理機を備えたものである。図1乃至図4は、本発明の一の実施の形態における貨幣処理システムの構成を示す図である。このうち、図1Aは、本実施の形態の貨幣処理システムの構成を示すブロック図であり、図1Bは、本実施の形態における貨幣処理システムの他の構成を示すブロック図である。また、図2は、図1Aや図1Bに示す貨幣処理システムにおける貨幣処理機を示す斜視図である。また、図3Aは、図2に示す貨幣処理機における紙幣処理装置の構成の概略を示す概略構成図であり、図3Bは、図2に示す貨幣処理機における硬貨処理装置の構成の概略を示す概略構成図である。また、図4は、図2に示す貨幣処理機における制御ブロック図である。
図1Aに示すように、本実施の形態の貨幣処理システムは、店舗内に設置された貨幣処理機10と、この貨幣処理機10からそれぞれ隔離して店舗外に設けられた現金センター13およびデータセンター14とを備えている。現金センター13およびデータセンター14には、それぞれ中央制御装置が設置されている。以下の記載において、現金センター13やデータセンター14とは、それぞれ中央制御装置を意味している。貨幣処理機10にはコントローラ12が設けられており、このコントローラ12は現金センター13に有線または無線により通信接続されており、現金センター13に対して信号の送受信を行うようになっている。このことにより、コントローラ12を介して現金センター13から貨幣処理機10に対して遠隔操作を行うことができるようになっている。ここで、コントローラ12は貨幣処理機10に対して例えばLAN等により接続される通信制御装置や端末、もしくは、貨幣処理機10に内蔵された通信部等である。
また、図1Aに示すように、現金センター13とデータセンター14とは有線または無線により互いに通信接続されており、現金センター13とデータセンター14との間で様々なデータの送受信が行われるようになっている。このため、貨幣処理機10からコントローラ12を介して現金センター13に送られた、貨幣処理機10における紙幣や硬貨等の貨幣の処理状況に係る情報はデータセンター14にも送られるようになっている。本発明においては、現金センター13およびデータセンター14にそれぞれ中央制御装置が設けられている。しかしながら、中央制御装置はこのような例に限定されることはなく、例えば現金センター13のみ、あるいはデータセンター14のみに設けられていてもよい。
また、図1Aに示すように、店舗には1または複数のキャッシュレジスタ18が設けられている。なお、図1Aでは2つのキャッシュレジスタ18が店舗に設けられた例を示しているが、店舗に3つ以上のキャッシュレジスタ18が設けられていてもよく、あるいは1つのキャッシュレジスタ18のみが店舗に設けられるようになっていてもよい。
各キャッシュレジスタ18は、それぞれ店舗側の管理権限下(第1の管理権限下)にあり、これらのキャッシュレジスタ18は店舗の店員等が操作するようになっている。ここで、各キャッシュレジスタ18にある紙幣や硬貨等の貨幣を貨幣処理機10に入金する際には、キャッシュレジスタ18からレシートが発行されるようになっている。このレシートには、キャッシュレジスタ18から出金される貨幣の金種毎の数量や合計金額、キャッシュレジスタ18の号機情報(1号機、2号機等の情報)、操作者のID情報等が印字されている。また、このレシートにはバーコードが印字されており、このバーコードには、キャッシュレジスタ18から出金される貨幣の金種毎の数量や合計金額、キャッシュレジスタ18の号機情報、操作者のID情報等に対応するバーコード情報(例えば、18桁の数字)が含まれている。また、キャッシュレジスタ18における釣銭準備金は、貨幣処理機10から出金された貨幣が店員等によってキャッシュレジスタ18に補充されるようになっている。
本実施の形態の貨幣処理システムの構成は図1Aに示すようなものに限定されることはなく、代わりに図1Bに示すようなものとすることもできる。図1Bに示すような貨幣処理システムは、貨幣処理機10と、この貨幣処理機10からそれぞれ隔離して店舗外に設けられた現金センター13およびデータセンター14とを備えている点では図1Aに示す貨幣処理システムと略同一の構成となっているが、この貨幣処理機10に設けられるコントローラ17は機能の拡張性の高いコントローラとなっている。
コントローラ17は、現金センター13およびデータセンター14にそれぞれ有線または無線により通信接続されており、現金センター13およびデータセンター14に対してそれぞれ信号の送受信を行うようになっている。
図1Bに示す貨幣処理システムにおけるコントローラ17は機能の追加が可能であり、プリンタ17a、カードリーダ17b、スキャナー17cをそれぞれ接続することができるようになっている。プリンタ17aは、貨幣処理機10における紙幣や硬貨等の貨幣の処理状況に係る情報等を印刷するよう構成されている。また、カードリーダ17bは、貨幣処理機10に備えているカードリーダ(後述)に加えて接続でき、操作者が携帯しているIDカードのID情報を読み取るよう構成されている。そして、コントローラ17に入力された操作者のID情報に係る信号により、操作者の識別が行われるようになっている。また、スキャナー17cは、紙幣の記番号やバーコード等を撮像するよう構成されている。また、このコントローラ17はルーターとしての機能も有している。
また、コントローラ17には操作者のパーソナルコンピュータ17dを接続することも可能となっている。この場合、コントローラ17に接続されたパーソナルコンピュータ17dにより操作者が貨幣処理機10の操作を行うことができることとなる。また、このパーソナルコンピュータ17dは、後述するデータセンター14とも送受信可能とすることができるようになっている。
また、図1Bに示す貨幣処理システムでも、図1Aに示す貨幣処理システムと同様に、店舗には1または複数のキャッシュレジスタ18が設けられている。
次に、図1Aや図1Bに示す貨幣処理機10の構成の詳細について図2乃至図4を用いて説明する。
図2に示すように、貨幣処理機10は略直方体形状の筐体11を備えており、この筐体11には、貨幣処理機10を前方から見て上部右側に配置された紙幣処理装置20と、貨幣処理機10を前方から見て上部左側に配置された硬貨処理装置30とがそれぞれ設けられている。また、貨幣処理機10の筐体11において、紙幣処理装置20および硬貨処理装置30の下方には、硬貨および紙幣の収納を行う貨幣収納部40が設けられている。ここで、貨幣処理機10のうち、紙幣処理装置20および硬貨処理装置30は店舗側の管理権限下(第1の管理権限下)にあり、貨幣収納部40は収集特定者側の管理権限下(第2の管理権限下)にある。また、貨幣処理機10には、レシートや伝票、カセット等に付されたバーコード(情報保持具)の読み取りを行うバーコードリーダ(情報読取部)50が筐体11に対して着脱自在に設けられている。図2に示すように、バーコードリーダ50は貨幣処理機10の筐体11に外付けされている。
以下、紙幣処理装置20、硬貨処理装置30および貨幣収納部40の各構成要素について説明する。
まず、紙幣処理装置20の構成について図2および図3Aを用いて説明する。図2および図3Aに示すように、紙幣処理装置20は、当該紙幣処理装置20内への紙幣の取り込みを行う紙幣投入口21と、紙幣処理装置20内に取り込まれた紙幣のうち偽札や識別不能な紙幣等のリジェクトを行う紙幣リジェクト口22と、紙幣処理装置20内に取り込まれた紙幣のうち貨幣収納部40に収納されない紙幣を紙幣処理装置20の外部に返却する紙幣返却口23とを備えている。また、図3Aに示すように、紙幣処理装置20の内部には、紙幣投入口21に投入された紙幣を紙幣処理装置20内で搬送する搬送部25が設けられている。
紙幣投入口21は、操作者により1または束状態の複数の紙幣が短手方向に一括して投入されるよう構成されている。図2に示すように、この紙幣投入口21には紙幣ステージ28が配設されている。紙幣ステージ28は、待機時には上昇位置にありこの際には操作者は紙幣投入口21に紙幣を投入することができず、一方、紙幣の処理時には下降して操作者が紙幣投入口21に紙幣を投入することができるように構成されている。また、図3Aに示すように、紙幣投入口21は搬送部25に接続されており、紙幣投入口21に投入された1または束状態の複数の紙幣は、1枚ずつ搬送部25で搬送されるようになっている。また、紙幣リジェクト口22は、図3Aに示すように搬送部25に接続されており、紙幣投入口21により紙幣処理装置20内に取り込まれた紙幣のうち後述する識別部26によりリジェクトすべき紙幣であると識別された紙幣や識別部26で識別することができなかった紙幣が搬送部25から送られるようになっている。操作者はこの紙幣リジェクト口22に送られた紙幣を取り出すことができるようになっている。
紙幣返却口23には、図3Aに示すように、搬送部25に接続された紙幣保留部29が設けられている。この紙幣保留部29には、搬送部25から紙幣が送られるようになっている。また、紙幣返却口23には開閉可能な扉24が設けられている。紙幣保留部29にある紙幣を返却する場合には、紙幣保留部29の装置前面側の壁面が開いて、操作者は扉24から紙幣を取り出すことができるようになっている。扉24は、紙幣の取り出しが可能な状態になれば、自動的に開くようになっている。なお、後述のように、紙幣保留部29内に保留された紙幣は、操作者により紙幣返却口23から取り出される代わりに、貨幣収納部40内に配置された紙幣収納カセット41(後述)に送られる場合もある。
搬送部25は、紙幣処理装置20の内部で紙幣を1枚ずつ順次搬送する機能を有している。具体的には、搬送部25において、紙幣は一対のベルト間に挟まれて搬送路に沿って搬送されるようになっている。また、図3Aに示すように、搬送部25に設けられた搬送路は様々な箇所で分岐するようになっており、この搬送路が分岐する箇所には分岐部材(図示せず)が設けられている。各分岐部材は例えば分岐爪からなり、これらの分岐部材はそれぞれ後述する制御部15により制御されるようになっている。また、搬送部25には、当該搬送部25で搬送される紙幣の識別を1枚ずつ行う識別部26が介設されている。この識別部26は、搬送部25で搬送される紙幣の金種、真偽、正損等を識別するようになっている。識別部26による紙幣の識別結果は後述する制御部15に送られるようになっている。
紙幣処理装置20の内部には、リサイクル式紙幣収納部27が複数(例えば3つ)並列に設けられている。ここで、複数のリサイクル式紙幣収納部27a〜27cは、概して金種別に紙幣を一時的に収納するようになっている。図3Aに示すように、各リサイクル式紙幣収納部27は、正逆両方向に回転可能なドラム27pをそれぞれ有しており、各ドラム27pに一対のテープが巻き取られるようになっている。搬送部25から各リサイクル式紙幣収納部27に送られた紙幣は、この一対のテープの間に挟まれた状態で1枚ずつ順次ドラム27pにより巻き取られるようになっている。なお、各リサイクル式紙幣収納部27は、上述のような、ドラム27pおよび一対のテープからなり紙幣が一対のテープの間に挟まれた状態でこの一対のテープごとドラム27pにより巻き取られるような構成に限定されることはなく、他の構成とすることもできる。例えば、各リサイクル式紙幣収納部27をスタッカ式(積層式)のものとしてもよい。
紙幣保留部29は、前述のように紙幣返却口23に設けられており、図3Aに示すように搬送部25に接続されている。この紙幣保留部29には、紙幣投入口21に投入された紙幣や、各リサイクル式紙幣収納部27に収納された紙幣が搬送部25により送られるようになっており、搬送部25から送られた紙幣を束状態で複数保留することができるようになっている。ここで、紙幣保留部29にある紙幣を返却する場合には、前述のように、紙幣保留部29の装置前面側の壁面が開いて、操作者は扉24から紙幣を取り出すことができるようになっている。扉24は、紙幣の取り出しが可能な状態になれば、自動的に開くようになっている。また、紙幣保留部29に紙幣が保留される際に、紙幣は一時保留板に載せられるようになっており、紙幣保留部29にある紙幣を紙幣収納カセット41に収納させる際には、この紙幣収納カセット41に設けられたステージが紙幣保留部29の一時保留板に載せられた紙幣を迎えにいき、紙幣をステージ上に載せて紙幣保留部29から紙幣収納カセット41へ下降し、そしてステージ上の紙幣を上から押さえ部材で押さえて紙幣収納カセット41へ収納するようになっている。
次に、硬貨処理装置30の構成について図2および図3Bを用いて説明する。図2および図3Bに示すように、硬貨処理装置30は、当該硬貨処理装置30内への硬貨の取り込みを行う硬貨投入口31と、硬貨処理装置30内に取り込まれた硬貨のうち後述する識別部35aにより識別不能な硬貨等のリジェクトを行ったり、硬貨処理装置30内に取り込まれた硬貨のうち貨幣収納部40に収納されない硬貨を硬貨処理装置30の外部に返却したりする硬貨返却口32とを備えている。また、図3Bに示すように、硬貨処理装置30の内部には、硬貨投入口31に投入された硬貨を硬貨処理装置30内で搬送する搬送部35が設けられている。
硬貨投入口31は、操作者により1または複数の硬貨が一括して投入されるよう構成されている。この硬貨投入口31に投入された硬貨は、硬貨処理装置30の内部に送られるようになっている。硬貨返却口32は、搬送部35の下流側端部に接続されており、この搬送部35から送られた硬貨を貯留するようになっている。操作者はこの硬貨返却口32に貯留された硬貨を取り出すことができるようになっている。ここで、硬貨返却口32には、前述のように、硬貨処理装置30内に取り込まれた硬貨のうち後述する識別部35aにより識別不能な硬貨等が送られるとともに、硬貨処理装置30内に取り込まれた硬貨のうち貨幣収納部40に収納されない硬貨が送られるようになっており、このような硬貨が硬貨返却口32により硬貨処理装置30の外部に返却されるようになっている。
図3Bに示すように、硬貨処理装置30の内部には硬貨繰出部33が設けられている。この硬貨繰出部33は硬貨投入口31に連通しており、操作者により硬貨投入口31から投入された硬貨を一時的に貯留するとともに、この貯留された硬貨を後述する搬送部35に繰り出すようになっている。
搬送部35は、硬貨処理装置30の内部で硬貨を1枚ずつ順次搬送する機能を有している。図3Bに示すように、搬送部35の上流側端部および下流側端部は、硬貨繰出部33および硬貨返却口32にそれぞれ接続されている。また、搬送部35には、当該搬送部35で搬送される硬貨の識別を1枚ずつ行う識別部35aが介設されている。この識別部35aは、搬送部35で搬送される硬貨の金種や真偽等を識別するようになっている。識別部35aによる紙幣の識別結果は後述する制御部15に送られるようになっている。
硬貨処理装置30の内部には、筒状の上入れ上出しタイプのリサイクル式硬貨収納部34が複数(例えば6つ)並列に設けられており、各リサイクル式硬貨収納部34はそれぞれ鉛直方向に延びるようになっている。ここで、複数のリサイクル式硬貨収納部34a〜34fは、概して金種別に硬貨を積層状態で一時的に収納するようになっている。
図3Bに示すように、搬送部35の途中部分には、硬貨繰出部33から下流側に向かって順に、間隔をおいて7つの選別孔36が設けられている。ここで、7つの選別孔36のうち最も上流側にある選別孔36(オーバーフロー用の選別孔36)は、搬送部35から後述する横方向搬送部38に直接硬貨を送るために設けられている。具体的には、最も上流側にある選別孔36は、識別部35aによる硬貨の識別結果が所定の条件を満たしたときに(例えば、識別部35aにより識別された硬貨の金種に対応するリサイクル式硬貨収納部34が満杯であったときに)、この硬貨を横方向搬送部38上に送るようになっている。また、上流側から2番目〜7番目の選別孔36は、それぞれ各リサイクル式硬貨収納部34a〜34fに対応するものである。
図3Bに示すように、鉛直方向にそれぞれ延びる各リサイクル式硬貨収納部34の上部には、硬貨を一時的に保留する金種別硬貨一時保留部39が設けられている。7つの選別孔36のうち最も上流側にある選別孔36以外の各選別孔36を介して搬送部35から落下した硬貨は、まず金種別硬貨一時保留部39により一時的に保留されるようになっている。そして、この金種別硬貨一時保留部39に保留された硬貨が各リサイクル式硬貨収納部34に収納されるようになっている。また、この金種別硬貨一時保留部39は投出部材を有しており、この投出部材により、金種別硬貨一時保留部39に保留された硬貨を後述する横方向搬送部38上に投げ出すこともできるようになっている。一方、各リサイクル式硬貨収納部34内に収納された硬貨がこのリサイクル式硬貨収納部34から取り出される場合には、まずリサイクル式硬貨収納部34の下部に設けられたステージ(図示せず)が上方に持ち上げられ、ステージ上の硬貨が金種別硬貨一時保留部39に送られ、そしてこの硬貨は金種別硬貨一時保留部39の投出部材により横方向搬送部38上に投げ出されるようになっている。
図3Bに示すように、硬貨処理装置30の内部には硬貨保留部37aが設けられており、この硬貨保留部37aの上部にはシュート37bが設置されている。ここで、後述する横方向搬送部38からシュート37bの上部に送られた硬貨は、当該シュート37b内を通過して硬貨保留部37aに送られるようになっている。硬貨保留部37aに一時的に保留された硬貨は、貨幣収納部40内に配置された硬貨収納カセット42(後述)に送られるようになっている。
図3Bに示すように、硬貨処理装置30の内部において、鉛直方向にそれぞれ延びる各リサイクル式硬貨収納部34の近傍には、例えば略水平方向に延びる循環ベルト38aを有する横方向搬送部38が設けられている。循環ベルト38aは図3Bの時計回りおよび反時計回りの両方に循環移動可能となっている。また、横方向搬送部38の一端は硬貨繰出部33内に位置しており、横方向搬送部38の他端はシュート37bの上部の近傍に位置している。ここで、循環ベルト38aが図3Bにおける反時計回りに回転したときには、横方向搬送部38上にある硬貨は硬貨繰出部33に送られるようになっている。一方、循環ベルト38aが図3Bにおける時計回りに回転したときには、横方向搬送部38上にある硬貨はシュート37bに送られ、最終的には硬貨保留部37aで保留されることとなる。
次に、貨幣収納部40の構成について図2を用いて説明する。図2に示すように、貨幣収納部40は、貨幣処理機10の筐体11の下部に設けられている。この貨幣収納部40は、図3Aおよび図3Bに示すように、紙幣を収納する紙幣収納カセット41、および硬貨を収納する硬貨収納カセット42を有している。紙幣収納カセット41には、紙幣処理装置20の紙幣保留部29に保留された紙幣が収納されるようになっている(図3A参照)。硬貨収納カセット42には、硬貨処理装置30の硬貨保留部37aに保留された硬貨が収納されるようになっている(図3B参照)。そして、例えば売上金の回収業務を委託された警備会社の警備員等の収集特定者によって、貨幣収納部40の各カセット41、42が筐体11の前面側へ引き出され、この収集特定者が各カセット41、42自体を回収するようになっている。また、貨幣収納部40の紙幣収納カセット41や硬貨収納カセット42には、これらのカセット41、42に紙幣や硬貨が収納されたときにこのことを検知する検知手段(図示せず)が設けられている。この検知手段は、釣銭準備金に係る貨幣がカセット41、42に収納されたときにこのことを検知する釣銭準備金検知手段としても用いられる。
次に、貨幣処理機10に設けられた他の様々な機構について説明する。図2に示すように、貨幣処理機10の筐体11の上面には、操作者が貨幣処理機10の制御部15(後述)に対して様々な指令を行うための操作部45、および貨幣処理機10における貨幣の処理内容等を表示する表示部44が設けられている。ここで、操作部45は、例えばテンキーや確定キー、スタートキー、取消キーならびにリセットキーを有しており、操作者が各キーを押すことにより貨幣処理機10の制御部15に対して様々な指令を行うことができるようになっている。表示部44は、例えば液晶ディスプレイ(LCD)から構成されている。
また、筐体11の前面には、貨幣処理機10における貨幣の処理内容等を印字するプリンタ43、および操作者の操作権限の確認を行うためのカードリーダ46がそれぞれ設けられている。カードリーダ46は、操作者が携帯するIDカードのID情報の読み取りを行うようになっている。
また、図2に示すように、バーコードリーダ50が貨幣処理機10の筐体11に外付けされている。このバーコードリーダ50は、レシートや伝票、カセット等に付されたバーコードからバーコード情報(具体的には、例えば18桁の数字)を読み取るようになっている。バーコードリーダ50により読み取られたバーコード情報は制御部15(後述)に送られるようになっている。
次に、貨幣処理機10における各構成要素の制御を行う制御部15について図4を用いて説明する。制御部15は貨幣処理機10の筐体11内に設置されている。
図4に示すように、制御部15には、紙幣処理装置20の各構成要素(例えば、搬送部25、識別部26、リサイクル式紙幣収納部27、紙幣ステージ28、紙幣保留部29、扉24等)、硬貨処理装置30の各構成要素(例えば、硬貨繰出部33、搬送部35、識別部35a、横方向搬送部38、金種別硬貨一時保留部39を含むリサイクル式硬貨収納部34、硬貨保留部37a等)、貨幣収納部40、バーコードリーダ50、表示部44、操作部45、プリンタ43、カードリーダ46、記憶部47等が接続されている。また、制御部15にはインターフェースを介してコントローラ12(17)が接続されている。
制御部15には、紙幣処理装置20の識別部26による紙幣の識別結果や、硬貨処理装置30の識別部35aによる硬貨の識別結果が送られるようになっている。また、制御部15には、操作部45からの入力やカードリーダ46によりカードから読み取られた操作者のID情報等の情報が送られるようになっている。また、制御部15には、バーコードリーダ50により読み取られたバーコードのバーコード情報が送られるようになっている。
また、制御部15は、貨幣処理機10の操作が行われる際は操作部45やカードリーダ46から入力された操作者のID情報をもとに操作者の権限の確認を行う。また、制御部15は、紙幣処理装置20や硬貨処理装置30の各構成要素を制御したり、表示部44、プリンタ43等を制御したりするようになっている。
現金センター13またはデータセンター14は、コントローラ12(17)を介して、貨幣処理機10に対して当該貨幣処理機10の各種処理に係る指令の信号を送信するようになっている。具体的には、現金センター13は貨幣処理機10に対して、締めコマンド、引渡コマンド、警備回収コマンド、納金コマンド、出金コマンド、補充コマンド、精算コマンド、両替コマンド、逆両替コマンド、枚数計数コマンド、リセットコマンド、確定コマンド、スタートコマンド、ロック解除コマンド、およびプログラムダウンロードコマンドからなる群のうち少なくとも1つのコマンドに係る信号を送信するようになっている。
また、現金センター13またはデータセンター14は、コントローラ12(17)を介して、貨幣処理機10から当該貨幣処理機10における貨幣の処理状況に係る情報の信号を受信するようになっている。具体的には、データセンター14は、締めデータ、引渡データ、警備回収データ、リサイクル式貨幣収納部在高データ、納金データ、出金データ、補充データ、精算データ、両替データ、逆両替データ、枚数計数データ、在高データ、システムデータ、障害データ、およびプログラムデータからなる群のうち少なくとも1つのデータに係る信号を貨幣処理機10から受信するようになっている。
ここで、現金センター13またはデータセンター14は、コントローラ12(17)および制御部15を介して、貨幣処理機10の紙幣処理装置20、硬貨処理装置30および貨幣収納部40のそれぞれに対して信号の送受信を行うようになっている。
次に、このような構成からなる貨幣処理機10の動作について説明する。
上述のような貨幣処理機10の動作としては、インターフェース確認モード、運用モードおよび保守メンテナンスモードの3つのモードがある。操作者は、操作部45により、インターフェース確認モード、運用モードあるいは保守メンテナンスモードを選択することができる。
インターフェース確認モードとは、貨幣処理機10の初期状態において、すなわち貨幣処理機10が導入された際に、インターフェースにより貨幣処理機10が上位装置等に通信接続されるか否かを確認するためのモードである。このようなインターフェース確認モードにおいて、インターフェースにより貨幣処理機10が上位装置等に通信接続されたときには、上位装置等から貨幣処理機10に様々な設定データが送られる。
運用モードには、貨幣処理機10が現金センター13やデータセンター14等に通信接続された状態のオンラインモードと、貨幣処理機10と外部との通信接続が遮断された状態のオフラインモードの2つの状態がある。オンラインモードには開店モードと閉店モードの2つのモードがあり、開店モードにおいて、操作者は後述する補充処理、納金処理、出金処理、引渡処理、大量引渡処理、両替処理、逆両替処理、精査処理、計数処理等を行うことができる。また、この開店モードにおいては、例えば売上金の回収業務を委託された警備会社の警備員等の収集特定者によって、貨幣収納部40の各カセット41、42自体の回収を行うこともできる。一方、閉店モードにおいては、収集特定者による貨幣収納部40の各カセット41、42の回収のみしか行うことができない。なお、これらの開店モードおよび閉店モードの切り換えは、時間帯等による自動での切り替えも可能である。一方、オフラインモードにおいては、現金センター13やデータセンター14等に対する情報の伝達は行われず、納金処理等の処理結果は貨幣処理機10の記憶部47に記憶されることとなる。上述の各モードの選択は、操作者が操作部45により選択することができる。
保守メンテナンスモードの際に、保守員が貨幣処理機10の紙幣処理装置20や硬貨処理装置30、貨幣収納部40の各構成要素の保守メンテナンスを行う。このような保守メンテナンスは、貨幣処理機10が設置された現場で行ってもよく、貨幣処理機10を工場等に持ち帰ってこの工場内で行ってもよい。
上述した補充処理、納金処理、出金処理、引渡処理、大量引渡処理、両替処理、逆両替処理、精査処理、計数処理、締め処理、警備回収処理のうち、補充処理、納金処理、出金処理、引渡処理、警備回収処理の各々の詳細について以下に説明する。なお、大量引渡処理、両替処理、逆両替処理、精査処理、計数処理、締め処理については、本発明とは直接的には関係がないため説明を省略する。以下に示す各処理は、制御部15が各構成要素を制御することにより行われる。また、後に詳述するように、以下に示す各処理は、操作者により操作部45を介して制御部15に対して各種の命令がなされることにより、あるいは現金センター13またはデータセンター14からコントローラ12(17)を介して制御部15に対して各種の命令がなされることにより行われる。
<補充処理>
まず、紙幣や硬貨の補充処理について簡単に説明する。紙幣や硬貨の補充処理とは、紙幣を金種別に紙幣処理装置20の各リサイクル式紙幣収納部27に補充したり、硬貨を金種別に硬貨処理装置30の各リサイクル式硬貨収納部34に補充したりする処理のことをいう。
<納金処理>
次に、紙幣や硬貨の納金処理について簡単に説明する。納金処理には、引渡連動形態のものと引渡非連動形態のものがある。引渡連動形態における納金処理とは、貨幣処理機10に対して貨幣の納金を行い、そのまま後述する引渡処理が連続して実行されるモードのことをいう。具体的には、紙幣はリサイクル式紙幣収納部27に一時保留し、その後、紙幣保留部29に保留し、最後に紙幣収納カセット41に収納させる。また、硬貨は金種別硬貨一時保留部39に保留し、その後、硬貨保留部37aに保留し、最後に硬貨収納カセット42に収納させる。一方、引渡非連動形態における納金処理は、単に貨幣処理機10に対して貨幣の納金のみが行われるモードのことをいう。その後、貨幣収納部40へ貨幣の引き渡しを行いたければ、独立して引渡処理(後述)を行うこととなる。なお、引渡連動形態および引渡非連動形態は、貨幣処理機10の設置時に設定されるようになっている。
<出金処理>
次に、紙幣や硬貨の出金処理について簡単に説明する。紙幣や硬貨の出金処理とは、紙幣処理装置20の各リサイクル式紙幣収納部27に収納された紙幣を当該紙幣処理装置20の外部に出したり、硬貨処理装置30の各リサイクル式硬貨収納部34に収納された硬貨を当該硬貨処理装置30の外部に出したりする処理のことをいう。
<引渡処理>
次に、紙幣や硬貨の引渡処理について説明する。ここで、紙幣や硬貨の引渡処理とは、紙幣処理装置20の各リサイクル式紙幣収納部27に収納された紙幣を貨幣収納部40の紙幣収納カセット41に送ったり、硬貨処理装置30の各リサイクル式硬貨収納部34に収納された硬貨を貨幣収納部40の硬貨収納カセット42に送ったりする処理のことをいう。このような引渡処理が行われると、各リサイクル式紙幣収納部27や各リサイクル式硬貨収納部34から貨幣収納部40に送られた紙幣や硬貨の管理権限は第1の管理権限下(店舗側の管理権限下)から第2の管理権限下(収集特定者側の管理権限下)に変更される。そして、各リサイクル式紙幣収納部27や各リサイクル式硬貨収納部34における紙幣や硬貨の在高は、引渡処理が行われた紙幣や硬貨の金額分だけ減少し、一方、貨幣収納部40の紙幣収納カセット41や硬貨収納カセット42における紙幣や硬貨の在高は、引渡処理が行われた紙幣や硬貨の金額分だけ増加する。
上述のような引渡処理において、各リサイクル式紙幣収納部27や各リサイクル式硬貨収納部34に収納された紙幣や硬貨が貨幣収納部40に送られると、この紙幣や硬貨に相当する金額が、収集特定者に関連する金融機関の口座から、店舗に関連する金融機関の口座に入金される。すなわち、店舗側からすれば、貨幣収納部40に送られた紙幣や硬貨の現物を失う代わりに、この貨幣収納部40に送られた紙幣や硬貨に相当する金額が、店舗に関連する金融機関の口座に入金されることとなる。
<警備回収処理>
次に、警備回収処理について説明する。操作者により操作部45を介して警備回収処理の指令が制御部15に送られたとき、制御部15は貨幣収納部40の扉のロックを解除し、紙幣収納カセット41と硬貨収納カセット42とを取り出し可能とする。収集特定者側の警備員等が、各カセットを取り出して代わりの空のカセットと交換して扉を閉じると、回収された紙幣や硬貨の金種別枚数または合計金額もしくは金種別金額のデータである警備回収データが中央制御装置に送信される。
以上の各処理は、納金処理の引渡連動態様の引渡処理を除き、操作部45を操作して各処理を選択する等の必要な入力を行い、スタートキーを押下することにより開始される。また、補充処理、納金処理においては、取消キーが押下できるタイミングで確定キーを押下すると、処理が確定して終了する。
あるいは、前述のように、現金センター13またはデータセンター14が貨幣処理機10に対して、締め命令、引渡命令、警備回収命令、納金命令、出金命令、補充命令、精算命令、両替命令、逆両替命令、枚数計数命令、リセット命令、確定命令、スタート命令、ロック解除命令、およびプログラムダウンロード命令からなる群のうち少なくとも1つの命令に係る信号を送信するようになっている。これらの命令は、上述の各処理における操作部45の操作に代わるものである。
また、貨幣処理機10から現金センター13またはデータセンター14に、締めデータ、引渡データ、警備回収データ、リサイクル式貨幣収納部在高データ、納金データ、出金データ、補充データ、精算データ、両替データ、逆両替データ、枚数計数データ、在高データ、システムデータ、障害データ、およびプログラムデータからなる群のうち少なくとも1つのデータに係る信号を送信するようになっている。
このようにデータセンター14または現金センター13から貨幣処理機10の情報を得ることができるので、店舗内に権限のある操作者が常駐していなくとも、貨幣処理システムの運用ができる。各データについて、データを取得した日時や店舗識別情報、貨幣処理機識別情報を含め、いつ、どの貨幣処理機から取得したデータであるかを明確にする。また、締めデータ、引渡データ、警備回収データ、納金データ、出金データ、補充データ、精算データ、両替データ、逆両替データ、枚数計数データおよび障害データについては、操作者のID情報等、操作者に関する情報や操作を行った日時も含めることにより、誰がいつどの貨幣処理機10にどのように貨幣に関する操作を行ったのかを管理することができる。
本実施の形態に係る貨幣処理機10においては、制御部15は、バーコードリーダ50により読み取られたバーコードのバーコード情報が当該バーコードリーダ50から送られるようになっており、バーコードリーダ50により読み取られた所定の情報に基づいて、紙幣処理装置20、硬貨処理装置30および貨幣収納部40の制御を行うようになっている。以下、このような動作について具体的に説明する。
まず、キャッシュレジスタ18にある紙幣や硬貨等の貨幣を貨幣処理機10に入金する際の動作について説明する。キャッシュレジスタ18から紙幣や硬貨等の貨幣が回収されると、このキャッシュレジスタ18からレシートが発行される。前述のように、このレシートには、キャッシュレジスタ18から回収される貨幣の金種毎の数量や合計金額、キャッシュレジスタ18の号機情報、操作者のID情報等が印字されているとともに、これらの情報に対応するバーコード情報(例えば、18桁の数字)を有するバーコードが印字されている。
そして、キャッシュレジスタ18から回収された貨幣について、貨幣処理機10への納金処理を行う際に、店員等の操作者は、キャッシュレジスタ18から発行されたレシートに付されたバーコードのバーコード情報をバーコードリーダ50により読み取る。バーコードリーダ50により読み取られたバーコード情報は、制御部15に送られる。
制御部15は、バーコードリーダ50により読み取られたバーコード情報における貨幣の金額または金種毎の枚数と、貨幣処理機10の紙幣処理装置20の識別部26や硬貨処理装置30の識別部35aにより計数される、筐体11の外部から内部に取り込まれた貨幣の金額または金種毎の枚数とを比較し、両者が一致するか否かを検出する。ここで、両者が一致する場合は、キャッシュレジスタ18から回収された貨幣が適切に貨幣処理機10に入金されたことが判明する。一方、両者が一致しない場合には、キャッシュレジスタ18から回収された貨幣が適切に貨幣処理機10に入金されていないことが判明する。このような制御部15による判別結果やキャッシュレジスタ18の号機情報、操作者のID情報は、コントローラ12(17)を介して中央制御装置(現金センター13やデータセンター14)に送信される。あるいは、これらの情報は貨幣処理機10の記憶部47に記憶されたり、表示部44に表示されたりするようになっていてもよい。
なお、バーコードリーダ50により読み取られたバーコード情報が制御部15からコントローラ12(17)を介して中央制御装置に送られるとともに、貨幣処理機10の紙幣処理装置20の識別部26や硬貨処理装置30の識別部35aにより計数される、筐体11の外部から内部に取り込まれた貨幣の金額または金種毎の枚数に関する情報が制御部15からコントローラ12(17)を介して中央制御装置に送られるようになっていてもよい。この場合、中央制御装置が、バーコードリーダ50により読み取られたバーコード情報における貨幣の金額または金種毎の枚数と、貨幣処理機10の紙幣処理装置20の識別部26や硬貨処理装置30の識別部35aにより計数される、筐体11の外部から内部に取り込まれた貨幣の金額または金種毎の枚数とを比較し、両者が一致するか否かを検出することとなる。
次に、貨幣処理機10から貨幣の出金処理を行う際に、当該貨幣処理機10に伝票(出金伝票)が送られる場合について説明する。この伝票にはバーコードが付されており、当該バーコードのバーコード情報は、操作者のID情報、出金貨幣の出金額や金種毎の枚数の情報等を含んでいる。
店員等の操作者が貨幣処理機10から貨幣の出金処理を行うときに、この操作者は伝票に付されたバーコードのバーコード情報をバーコードリーダ50により読み取る。そして、バーコードリーダ50により読み取られたバーコード情報は、制御部15に送られる。その後、操作者により操作部45によって貨幣の出金処理の指令が制御部15に対して与えられたときには、制御部15は、バーコードリーダ50により読み取られたバーコード情報における出金貨幣の出金額や金種毎の枚数の情報に基づいて紙幣処理装置20や硬貨処理装置30から貨幣を出金させる。
また、バーコードのバーコード情報には、貨幣投出指令情報が追加的に含まれていてもよい。この場合、伝票に付されたバーコードのバーコード情報を操作者がバーコードリーダ50により読み取ったときに、制御部15は紙幣処理装置20や硬貨処理装置30の各構成要素を制御し、貨幣処理機10の内部から外部に貨幣を自動的に出金させる。このように、バーコード情報に貨幣投出指令情報が含まれている場合には、伝票に付されたバーコードをバーコードリーダ50により読み取ることにより、貨幣処理機10から貨幣が自動的に出金されるので、店員等の操作者は貨幣処理機10に対して出金処理の指令を与える手間を省くことができる。
なお、バーコードリーダ50により読み取られたバーコード情報が制御部15からコントローラ12(17)を介して中央制御装置に送られるようになっていてもよい。この際に、バーコードのバーコード情報に、貨幣投出指令情報が追加的に含まれている場合には、伝票に付されたバーコードのバーコード情報を操作者がバーコードリーダ50により読み取ったときに、中央制御装置がコントローラ12(17)を介して貨幣処理機10の制御部15に指令を送ることにより紙幣処理装置20や硬貨処理装置30の各構成要素を制御し、貨幣処理機10の内部から外部に貨幣を自動的に出金させる。
次に、釣銭準備金に係る貨幣を貨幣処理機10の貨幣収納部40に収納する時に、この釣銭準備金に係る伝票が現金センター13等から貨幣処理機10に送られる場合について説明する。この伝票にはバーコードが付されており、当該バーコードのバーコード情報は、操作者のID情報、釣銭準備金の金額または金種毎の枚数等の情報を含んでいる。
釣銭準備金に係る貨幣がバラ紙幣やバラ硬貨である場合、バラ紙幣やバラ硬貨が貨幣処理機10の貨幣収納部40の紙幣収納カセット41や硬貨収納カセット42に収納されたときに、これらのカセット41、42に設けられた検知手段(釣銭準備金検知手段)によりこのことが検知される。そして、出納係等の操作者が貨幣処理機10の貨幣収納部40に対して釣銭準備金に係る貨幣の収納処理を行うときにおいて、貨幣収納部40の紙幣収納カセット41や硬貨収納カセット42に設けられた検知手段によって釣銭準備金に係る貨幣が貨幣収納部40に収納されたことが検知された際に、操作者は伝票に付されたバーコードのバーコード情報をバーコードリーダ50により読み取る。バーコードリーダ50により読み取られたバーコード情報は、制御部15に送られる。また、貨幣処理機10の貨幣収納部40に実際に収納されるバラ紙幣やバラ硬貨の金額または金種毎の枚数が貨幣処理機10内で計数され、この計数情報が制御部15に送られる。
制御部15は、バーコードリーダ50により読み取られたバーコード情報における釣銭準備金の金額または金種毎の枚数と、貨幣処理機10内で計数された、貨幣処理機10の貨幣収納部40に実際に収納された貨幣(バラ紙幣やバラ硬貨)の金額または金種毎の枚数とを比較し、両者が一致するか否かを検出する。ここで、両者が一致する場合は、貨幣処理機10の貨幣収納部40に釣銭準備金に係る貨幣が適切に収納されたことが判明する(一致した金額に係る情報を中央制御装置に送信することで、中央制御装置は貨幣処理機10内の現金在高を管理することができる)。一方、両者が一致しない場合には、貨幣処理機10の貨幣収納部40に釣銭準備金に係る貨幣が適切に収納されていないことが判明する。このような制御部15による判別結果や操作者のID情報は、コントローラ12(17)を介して中央制御装置(現金センター13やデータセンター14)に送信される。あるいは、これらの情報は貨幣処理機10の記憶部47に記憶されたり、表示部44に表示されたりするようになっていてもよい。
なお、検知手段によって釣銭準備金に係る貨幣が貨幣収納部40に収納されたことが検知された際に、バーコードリーダ50により読み取られたバーコード情報が制御部15からコントローラ12(17)を介して中央制御装置に送られるようになっていてもよい。より具体的に説明すると、釣銭準備金に係る貨幣に包装硬貨(複数、例えば50枚の硬貨を積み重ねて包装したもの)が含まれる場合、包装硬貨をばらさない限りこの包装硬貨の枚数等の計数を行うことはできないので、以下の動作が行われる。すなわち、バーコードリーダ50により読み取られたバーコード情報が中央制御装置に送られることにより、中央制御装置は、各店舗に送られた、バラ硬貨、バラ紙幣、棒金硬貨を含む釣銭準備金の金額または金種毎の枚数を把握することができ、間違った店舗へ釣銭準備金が送られていないかを確認することができる。なお、釣銭準備金に係る貨幣に包装硬貨が含まれていない場合でも、バーコードリーダ50により読み取られたバーコード情報を制御部15から中央制御装置に送ってもよく、この場合、中央制御装置は、各店舗に送られた、バラ硬貨およびバラ紙幣を含む釣銭準備金の金額または金種毎の枚数を把握することができ、間違った店舗へ釣銭準備金が送られていないかを確認することができる。
また、貨幣処理機10の貨幣収納部40の紙幣収納カセット41や硬貨収納カセット42にバーコードが付されていてもよい。このバーコードのバーコード情報には、「1号機」、「2号機」等のカセット号機の情報や、回収金額等の情報が含まれている。そして、収集特定者側の警備員等の操作者が警備回収処理を行う場合において、貨幣が収納された紙幣収納カセット41や硬貨収納カセット42を貨幣処理機10から回収する際に、または空の紙幣収納カセット41や硬貨収納カセット42を貨幣処理機10に収容する際に、警備員等の操作者はこれらのカセットに付されたバーコードのバーコード情報をバーコードリーダ50により読み取る。バーコードリーダ50により読み取られたバーコード情報は、制御部15に送られる。このことにより、制御部15には、貨幣処理機10からの回収や貨幣処理機10への収容が行われた紙幣収納カセット41や硬貨収納カセット42のカセット号機の情報や、貨幣処理機10からの貨幣の回収金額等の情報が送られることとなる。このような制御部15に送られた情報は、コントローラ12(17)を介して中央制御装置(現金センター13やデータセンター14)に送信される。あるいは、これらの情報は貨幣処理機10の記憶部47に記憶されたり、表示部44に表示されたりするようになっていてもよい。このことにより、操作者は、紙幣収納カセット41や硬貨収納カセット42の行方の追跡を行ったり、紙幣収納カセット41や硬貨収納カセット42の回収による貨幣の回収金額の把握等を行ったりすることができるようになる。
なお、バーコードリーダ50により読み取られたバーコード情報が制御部15からコントローラ12(17)を介して中央制御装置に送られるようになっていてもよい。この場合、中央制御装置に、貨幣処理機10からの回収や貨幣処理機10への収容が行われた紙幣収納カセット41や硬貨収納カセット42のカセット号機の情報や、貨幣処理機10からの貨幣の回収金額等の情報が送られることとなる。このことにより、中央制御装置は、紙幣収納カセット41や硬貨収納カセット42の行方の追跡を行ったり、紙幣収納カセット41や硬貨収納カセット42の回収による貨幣の回収金額の把握等を行ったりすることができるようになる。
以上のように、本実施の形態の貨幣処理機10およびこの貨幣処理機10を備えた貨幣処理システムによれば、レシートや伝票、カセット等に付されたバーコード等の情報保持具におけるバーコード情報等の所定の情報を読み取るためのバーコードリーダ50が貨幣処理機10に設けられている。このため、操作者の手入力による入力ミスを防止することができる。また、貨幣処理機10の制御部15は、バーコードリーダ50により読み取られた所定の情報に基づいて、紙幣処理装置20、硬貨処理装置30および貨幣収納部40の制御を行うようになっている。このため、例えばPOSインターフェースを介して入金額や出金額等を取得する必要がなくなり、POSインターフェース等の開発が不要となるので開発コストを削減することができる。
なお、本発明による貨幣処理機および貨幣処理システムは、上記の態様に限定されることはなく、様々な変更を加えることができる。例えば、貨幣処理機に設けられるバーコードリーダは、図2に示すような貨幣処理機10の筐体11に外付けされるタイプのものに限定されることはない。他のバーコードリーダとしては、図5に示すように、貨幣処理機10の筐体11の外表面(前面または上面)にバーコードリーダ52が設けられるようになっていてもよい。この場合でも、筐体11の外表面に付されたバーコードリーダ52により、キャッシュレジスタ18から発行されたレシートに付されたバーコードや、貨幣処理機10に送られた伝票に付されたバーコードの読み取りを行うことができる。
また、本発明による貨幣処理機および貨幣処理システムは、貨幣処理機にバーコードリーダが設けられるタイプのものに限定されることはない。他の貨幣処理機として、バーコードリーダの代わりに、ICチップの情報の読み取りを行うICチップリーダが設けられていてもよい。この場合、キャッシュレジスタ18から発行されるレシートや、貨幣処理機10に送られる伝票、貨幣収納部40の紙幣収納カセット41や硬貨収納カセット42にはICチップが付されることとなる。そして、操作者は、レシートや伝票等に付されたICチップをICチップリーダで読み取ることにより、このICチップに含まれる情報を貨幣処理機の制御部15に送ることができることとなる。また、情報保持具として用いられるバーコードは、2次元バーコード(QRコード)でもよい。
また、本発明による貨幣処理機および貨幣処理システムにおいて、バーコードリーダやICチップリーダの代わりに、情報保持具の所定の情報を読み取るための他のタイプの情報読取器を貨幣処理機に設けてもよい。この際に、情報保持具は、キャッシュレジスタから発行されるレシートや、貨幣処理機に送られる伝票、貨幣収納部の紙幣収納カセットや硬貨収納カセットに付されることとなる。また、この場合、情報読取器により読み取られた所定の情報が情報読取器から貨幣処理機の制御部に送られ、制御部は、情報読取器により読み取られた所定の情報に基づいて、貨幣処理機の紙幣処理装置、硬貨処理装置および貨幣収納部の制御を行うこととなる。また、貨幣処理機の制御部が、情報読取器により読み取られた所定の情報を中央制御装置に送り、中央制御装置が、情報読取器により読み取られた所定の情報に基づいて、貨幣処理機の紙幣処理装置、硬貨処理装置および貨幣収納部の制御を行うようになっていてもよい。

Claims (3)

  1. 情報保持具に保持された貨幣の金額または金種毎の枚数を含む所定の情報を読み取るための情報読取部を備えた貨幣処理機であって、
    当該貨幣処理機とは別個に設けられた入出金機から送られた貨幣を当該貨幣処理機の外部から内部に取り込む際に、前記入出金機から送られた前記情報保持具に保持された所定の情報を前記情報読取部によって読み取り、
    前記情報読取部により読み取られた所定の情報における前記貨幣の金額または金種毎の枚数と、外部から内部に取り込まれた貨幣の金額または金種毎の枚数とを比較し、両者が一致するか否かを検出するようになっている
    ことを特徴とする貨幣処理機。
  2. 前記情報保持具はバーコードからなり、前記情報読取部は、バーコードの情報の読み取りを行うバーコードリーダからなる
    ことを特徴とする請求項に記載の貨幣処理機。
  3. 前記情報保持具はICチップからなり、前記情報読取部は、ICチップの情報の読み取りを行うICチップリーダからなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の貨幣処理機。
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