JP6898838B2 - タイヤ - Google Patents
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Description
本発明の実施形態に係るタイヤの一例について図1〜図9に従って説明する。なお、図中に示す矢印Cは、タイヤ周方向を示し、矢印Rは、タイヤ径方向を示し、矢印Wは、タイヤ幅方向を示す。
第一低明度領域16は、図4に示されるように、ベース面30から突出した複数の第一アスタリスク突起34と、複数の第二アスタリスク突起36とを有している。そして、第一アスタリスク突起34と、第二アスタリスク突起36とは、タイヤ周方向、及びタイヤ径方向に交互に配置されている。第一アスタリスク突起34、及び第二アスタリスク突起36は、第一突起の一例である。
第一アスタリスク突起34は、図3に示されるように、ベース面30に対して直交する方向(タイヤ10の回転軸方向)から見て、基点としての中心O1から夫々異なる方向へ延出された第一延出部35A−1、35A−2、第二延出部35B−1、35B−2、及び第三延出部35C−1、35C−2で構成されている。以下、これらの6本の延出部を、まとめて「延出部34E」と称する。一の延出部34Eと他の延出部34E(中心O1から互いに逆向きに延出されているもの同士を除く)とで、中心O1において屈曲された線形状が構成されている。
第二アスタリスク突起36は、図3に示されるように、第一アスタリスク突起34と同様の形状をしている。具体的には、第二アスタリスク突起36は、ベース面30に対して直交する方向から見て、中心O1を中心にして第一アスタリスク突起34を時計回り方向に90〔度〕回転させ、さらに、中心O1を中心に90〔度〕回転させた第一アスタリスク突起34の上下を反転させた形状である。
図3、図4に示されるように、第一アスタリスク突起34と、第二アスタリスク突起36とは、タイヤ周方向、及びタイヤ径方向に交互に配置されており、第一低明度領域16の全体を埋めている(図2参照)。
第二低明度領域18は、図5、図6に示されるように、ベース面30から突出した複数の第一アスタリスク突起44と、複数の第二アスタリスク突起46とを有している。そして、第一アスタリスク突起44と、第二アスタリスク突起46とは、タイヤ周方向、及びタイヤ径方向に交互に配置されている。第一アスタリスク突起44、及び第二アスタリスク突起46は、第二突起の一例である。
第一アスタリスク突起44については、第一低明度領域16の第一アスタリスク突起34(図3参照)と異なる部分を主に説明する。
図5に示されるように、第一アスタリスク突起44は、ベース面30に対して直交する方向から見て、第一低明度領域16の第一アスタリスク突起34(図3参照)と同様の形状とされている。第一アスタリスク突起44において、第一アスタリスク突起34の第一延出部35A−1、35A−2、第二延出部35B−1、35B−2、第三延出部35C−1、35C−2、及び中心O1に対応する部分を、第一延出部45A−1、45A−2、第二延出部45B−1、45B−2、第三延出部45C−1、45C−2、及び中心O3と称する。以下、前述の6本の延出部を、まとめて「延出部44E」称する。
図5に示されるように、第二アスタリスク突起46は、第一アスタリスク突起44と同様の形状をしている。具体的には、第二アスタリスク突起46は、ベース面30に対して直交する方向から見て、中心O3を中心にして第一アスタリスク突起44を時計回り方向に90〔度〕回転させ、さらに、中心O3を中心に90〔度〕回転させた第一アスタリスク突起44の上下を反転させた形状である。
図6に示されるように、第一アスタリスク突起44と、第二アスタリスク突起46とは、タイヤ周方向、及びタイヤ径方向に交互に配置されており、第二低明度領域18(図2参照)の全体を埋めている。そして、第一アスタリスク突起44と第二アスタリスク突起46とは、第一低明度領域16の第一アスタリスク突起34と第二アスタリスク突起36と同様に、連結されている。
第三低明度領域20は、図7、図8に示されるように、ベース面30から突出した複数の第一アスタリスク突起54と、複数の第二アスタリスク突起56とを有している。そして、第一アスタリスク突起54と、第二アスタリスク突起56とは、タイヤ周方向、及びタイヤ径方向に交互に配置されている。第一アスタリスク突起54、及び第二アスタリスク突起56は、第三突起の一例である。
第一アスタリスク突起54については、第一低明度領域16の第一アスタリスク突起34(図3参照)と異なる部分を主に説明する。
図7に示されるように、第二アスタリスク突起56は、第一アスタリスク突起54と同様の形状をしている。具体的には、第二アスタリスク突起56は、ベース面30に対して直交する方向から見て、中心O5を中心にして第一アスタリスク突起54を時計回り方向に90〔度〕回転させ、さらに、中心O5を中心に90〔度〕回転させた第一アスタリスク突起54の上下を反転させた形状である。
図8に示されるように、第一アスタリスク突起54と、第二アスタリスク突起56とは、タイヤ周方向、及びタイヤ径方向に交互に配置されており、第三低明度領域20(図2参照)の全体を埋めている。そして、第一アスタリスク突起54と第二アスタリスク突起56とは、第一低明度領域16の第一アスタリスク突起34と第二アスタリスク突起36と同様に、連結されている。
次に、本実施形態に係るタイヤの作用効果について説明する。
タイヤサイド部12の装飾部14の第一低明度領域16では、第一低明度領域16に形成された第一アスタリスク突起34及び第二アスタリスク突起36へ入射する光は、図9(A)に示す側面34D、36Dに当たる。そして、入射した光は、向かい合う側面34D、36D間で反射を繰り返しながら減衰して、外側に反射される
さらに、タイヤサイド部12の突起が形成されていない他の領域22では、他の領域22に入射した光は、他の領域22を構成する外面によって外側に反射される。
次に、本発明の第2実施形態に係るタイヤ110について、図10〜図12を用いて説明する。第2実施形態のタイヤ110については、第1実施形態のタイヤ10と異なる部分を主に説明する。
第二低明度領域118は、図11に示されるように、ベース面30から突出した複数の第一アスタリスク突起144と、複数の第二アスタリスク突起146とを有している。そして、第一アスタリスク突起144と、第二アスタリスク突起146とは、タイヤ周方向、及びタイヤ径方向に交互に配置されている。第一アスタリスク突起144、及び第二アスタリスク突起146は、第二突起の一例である。
第一アスタリスク突起144、第二アスタリスク突起146については、第1実施形態の第一アスタリスク突起34、第二アスタリスク突起36と異なる部分を主に説明する。第一アスタリスク突起144、第二アスタリスク突起146の高さは、0.1〔mm〕以上、0.245〔mm〕以下の予め決められた一の値とされている。本実施形態では、一例とて0.245〔mm〕とされている。
次に、本実施形態に係るタイヤの作用効果について説明する。
前述したように、第二低明度領域118の第一アスタリスク突起144の高さ及び第二アスタリスク突起146の高さは、第一低明度領域16の第一アスタリスク突起34の高さ及び第二アスタリスク突起36の高さの70〔%〕以下とされている。
本発明の効果を確認するために、本発明を適用した実施例1、2のタイヤと、比較例1、2のタイヤとを準備して評価を実施した。
〔評価タイヤ〕
供試タイヤとしては、いずれもサイズが205/55R16でタイヤ断面高さSHが114mmのタイヤを用いた。
それぞれの供試タイヤを車両に取り付け、一対の装飾部114が上下方向になるように供試タイヤを配置した。そして、晴れた日の屋外で、20人の看者が複数方向から供試タイヤの装飾部を目視して評価した。
図12に示す表のように、本発明を適用した実施例1、2のタイヤについては、評価結果が、「A」であった。これに対して、比較例1、2のタイヤについては、評価結果が、「B」であった。なお、今回の評価では、評価結果が「C」となることはなかった。この評価結果から、実施例1、2のタイヤについては、比較例1、2のタイヤと比して、第二低明度領域118と第一低明度領域16との境界線が明確になっていることが分かる。
次に、本発明の第3実施形態に係るタイヤ210について、図13を用いて説明する。第3実施形態のタイヤ210については、第1実施形態のタイヤ10と異なる部分を主に説明する。
次に、本発明の第4実施形態に係るタイヤ310について、図14を用いて説明する。第4実施形態のタイヤ310については、第1実施形態のタイヤ10と異なる部分を主に説明する。
次に、本発明の第5実施形態に係るタイヤ410について、図15を用いて説明する。第5実施形態のタイヤ410については、第2実施形態のタイヤ110と異なる部分を主に説明する。
Claims (4)
- タイヤの外面に形成され、ベース面を有する装飾部と、
前記装飾部の前記ベース面から0.1mm以上で1.0mm以下の予め決められた値の突出高さで突出すると共に0.1mm以上1.0mm以下の予め決められた値の間隔でタイヤ周方向及びタイヤ径方向に並んだ第一突起が複数形成され、タイヤ周方向に延びている第一のパターン領域と、
前記装飾部の前記ベース面から0.1mm以上で1.0mm以下の予め決められた値の突出高さで突出すると共に0.1mm以上1.0mm以下の予め決められた値の間隔でタイヤ周方向及びタイヤ径方向に並んだ第二突起が複数形成され、タイヤ周方向に延びている第二のパターン領域と、を備え、
前記第一のパターン領域と前記第二のパターン領域とは、タイヤ周方向に並んでおり、
夫々の前記第一突起の間隔と夫々の前記第二突起の間隔とが同様とされ、前記第一突起の突出高さと前記第二突起の突出高さとが異なるタイヤ。 - 前記第一突起、及び前記第二突起は、前記ベース面に対して直交する方向から見て、基点から複数方向に延びている延出部を含んで形成されている請求項1に記載のタイヤ。
- 第二突起の突出高さは、第一突起の突出高さの70〔%〕以下とされている請求項1又は2に記載のタイヤ。
- 前記装飾部の前記ベース面から0.1mm以上で1.0mm以下の予め決められた値の突出高さで突出すると共に0.1mm以上1.0mm以下の予め決められた値の間隔でタイヤ周方向及びタイヤ径方向に並んだ第三突起が複数形成されており、前記第二のパターン領域と近接して配置されており、タイヤ周方向に延びている第三のパターン領域を備え、
夫々の前記第三突起の間隔と夫々の前記第一突起の間隔とが同様とされ、
前記第一突起の突出高さは、前記第二突起の突出高さと比して高くされ、前記第三突起の突出高さは、前記第二突起の突出高さと比して低くされ、
前記第一のパターン領域、前記第二のパターン領域、及び前記第三のパターン領域は、タイヤ周方向でこの順番に一方向の一側から他側に並んでいる請求項1〜3の何れか1項に記載のタイヤ。
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