JP6495736B2 - タイヤ - Google Patents

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本発明は、外面にパターンが形成されたタイヤに関する。
従来、タイヤのサイド部に微細な突起を形成して、コントラストを有するパターンを形成することが行われている。例えば特許文献1には、パターンの全域にわたって分布した複数の突起を形成することで、同一の色の表面に大きなコントラストを呈するマーキングを得る技術が開示されている。
国際公開第2012/131089号
上記のようなコントラストを有するパターンは、光の反射をコントロールすることにより、光を反射する周囲とのコントラストが呈されている。しかしながら、特許文献1では、突起に異方性があるため、見る角度を変えた場合に、パターン部分が均一見えないことがある。パターンに形成される凹凸について、光の反射をコントロールして視認性を向上させるため、さらなる工夫が求められる。
本発明は、上記事実を考慮して、タイヤの外面のパターン領域において、見る角度を変えた場合に、パターン部分の見え方の均一性を高めて視認性を向上させた、タイヤを提供することを課題とする。
請求項1に係るタイヤは、タイヤの外面に形成され、ベース部を有するパターン領域と、前記パターン領域内に形成され、前記ベース部から0.1mm以上、1.0mm以下の突出高さとされ、平面視で、中心から方向において互いに逆向きに延出された2本の直線部を有する直線形状、中心から2方向にそれぞれ延出された直線部を有する屈曲形状、または中心から2方向それぞれ延出された円弧部を有する弧状である線状突起を含む複数の単位パターンと、を有し、全ての隣り合う前記単位パターンの前記線状突起は、前記中心同士の中心間隔が0.2mm以上1.0mm以下であり、一の前記単位パターンは、隣り合う他の前記単位パターンのうちの少なくとも1つとは、前記線状突起の延出方向が異なる。
本発明のタイヤの外面には、ベース部を有するパターン領域が形成されている。ここで、タイヤの外面とは、タイヤサイド部、トレッド部、トレッドの溝底、溝壁など、タイヤの外側から視認可能な表面をいう。また、本発明のタイヤは、空気入りタイヤ、非空気入りタイヤの両方を含む。
パターン領域内には、複数の単位パターンが形成されている。当該単位パターンは、ベース部から0.1mm以上、1.0mm以下の突出高さとされ、平面視で1または複数方向に延出された線状突起を含んでおり、隣り合う線状突起の、前記延出方向の中心同士の中心間隔が0.2mm以上1.0mm以下である。このような単位パターンを形成することにより、パターン領域に入射した光は、反射が抑えられ、パターン領域外とのコントラストを出すことができる。なお、線状とは、細長く延びた形状をいい、直線状、曲線状を含む。また、線状突起は直線状、及び、曲線状で延出される突起をいう。線状には、平面視で真円状、正方形状のものは含まれず、突起として、円柱状、正四角柱状、正三角柱状、円錐状、正四角錐状、正三角錐状のものは除かれる。
また、一の単位パターンは、隣り合う他の単位パターンのうちの少なくとも1つとは、線状突起の延出方向が異なっている。したがって、パターン領域から反射される光の反射方向を異ならせることができ、反射光の集中が抑制される。これにより、見る角度を変えた場合の、パターン部分の見え方の均一性を高めて、タイヤ外面の視認性を向上させることができる。
請求項2に係るタイヤは、前記線状突起の延出長さは、前記中心間隔よりも長い。
このように、線状突起の延出の長さを、複数の線状突起の中心間隔よりも長くすることにより、単位パターン同士を接近させて配置しやすくなり、パターン領域における単位パターンを密に配置することができる。単位パターンを密に配置することにより、パターン領域における光の反射がより抑えられ、視認性を向上させることができる。
請求項3に係るタイヤは、前記線状突起は、延出方向と直交する断面で見て、両側の側壁面間の距離が頂部側から前記ベース部へ向けて長くなること、を特徴とする。
このように、側壁面を構成することにより、線状突起の頂部(突出先端)側で線状突起同士の間隔を広げ、広い範囲で光を線状突起間に入射させることができる。そして、線状突起の間に入射した光は、傾斜した側壁面で反射されるので、反射光が線状突起の間から外側へ戻ることを抑制することができる。また、線状突起が安定して倒れ込みが抑制され、耐久性を向上させることができる。
請求項4に係るタイヤは、前記線状突起は、頂部が突出先端側に凸となるように湾曲していること、を特徴とする。
このように、頂部を突出先端側に凸となるように湾曲させることにより、頂部が平面になる場合と比較して、反射光の方向を分散させることができる。したがって、パターン領域から反射される光の反射方向を異ならせることにより、反射光の集中が抑制される。これにより、見る角度を変えた場合の、パターン部分の見え方の均一性を高められて、視認性を向上させることができる。
本発明によれば、タイヤの外面のパターン領域において、見る角度を変えた場合のパターン部分の見え方の均一性を高めて視認性を向上させることができる。
第1実施形態に係るタイヤの側面図である。 第1実施形態に係るタイヤのパターン領域の一部である。 (A)は図2のA−A線の断面図であり、(B)は図2のB−B線の断面図である。 第1実施形態に係るタイヤの標章部の一部拡大図である。 第1実施形態の変形例に係るタイヤの図3(A)(B)に対応する部分の断面図である。 第1実施形態の変形例に係るタイヤのパターン領域の一部である。 第2実施形態に係るタイヤのパターン領域の一部である。 第3実施形態に係るタイヤのパターン領域の一部である。 第4実施形態に係るタイヤのトレッドの一部斜視断面図である。 試験例の結果を示す表1である。
[第1実施形態]
以下、図面を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。図1には、本実施形態に係るタイヤ10の側面図が示されている。本実施形態では、タイヤ周方向をC、タイヤ径方向をRで示す 。
タイヤ10のタイヤサイド部12には、標章部14が形成されている。標章部14は、帯状の円弧状とされ、タイヤ中心軸CE(図1参照)を挟んで対称位置の2カ所に形成されている。標章部14には、パターン領域20と、文字領域16が配置されている。文字領域16は、平滑面で表示された例えば「ABCDEFGH」の文字で表示されている。図1の紙面上側の標章部14Aでは、パターン領域20は、標章部14Aの文字領域16以外の部分で、一種の装飾帯であり、文字領域16を囲むように形成されている。一方、図1の紙面下側の標章部14Bでは、パターン領域20は、標章部14Bの文字領域16と同一領域であり、標章部14Bの文字領域16以外の部分は、タイヤサイド部12の標章部14以外の外面と同様とされている。本実施形態では、標章部14Aについて説明する。なお、パターン領域20を含む標章部14は、レーザー加工によってタイヤのモールド内に対応する凹凸を設けることによって、形成することができる。また、パターン領域20は、タイヤ最大幅部(タイヤサイド部間の直線距離の最大部分)よりもタイヤ径方向Rの外側に配置されることが好ましい。
図2に示されるように、パターン領域20は、ベース部22を有している。ベース部22は、パターン領域20内での底面を形成するものであり、このベース部22から単位パターンとしての、第1線状突起25及び第2線状突起27が突出形成されている。
第1線状突起25は、タイヤ径方向Rに延出され、第2線状突起27は、タイヤ周方向Cに延出されている。第1線状突起25と第2線状突起27は、タイヤ径方向R及びタイヤ周方向Cに交互に配置されている。第1線状突起25の延出方向の中心を中心O1、第2線状突起27の延出方向の中心を中心O2とする。
図3(A)に示されるように、第1線状突起25の延出方向と直交する方向の断面は、平坦な頂部を有する略二等辺三角形状とされている。以下、第1線状突起25の頂部を第1頂部23と称する。ベース部22から第1頂部23までの高さ(以下「突出高さH1」という)は、0.1mm以上、1.0mm以下とされている。なお、突出高さH1は、0.2mm以上、0.8mm以下の範囲内に設定することが、より好ましい。
また、図3(B)に示されるように、第2線状突起27の延出方向と直交する方向の断面は、第1線状突起25と同様に平坦な頂部を有する略二等辺三角形状とされている。以下、第2線状突起27の頂部を第2頂部28と称する。ベース部22から第2頂部28までの高さ(以下「突出高さH2」という)は、0.1mm以上、1.0mm以下とされている。なお、突出高さH2は、0.2mm以上、0.8mm以下の範囲内に設定することが、より好ましい。
第1線状突起25と第2線状突起27の間のベース部22は、平坦状とされていてもよいし、曲面状とされてもよい。ベース部22を曲面状にすることにより、入射光の反射が抑制され、パターン領域20外とのコントラストが大きくなり、視認性が向上する。
第1線状突起25の前記二等辺三角形の斜辺を構成する第1側壁面23W、及び、第2線状突起27の前記二等辺三角形の斜辺を構成する第2側壁面28Wは、延出方向と直交する断面で見て、両側の側壁面間の距離Sが第1頂部23側、第2頂部28側からベース部22へ向けて長くなっている。第1側壁面23W、第2側壁面28Wは、ベース部22に対する仮想の垂直面Fに対して、角度θをなしている。角度θは、5°〜30°の範囲内とされている。角度θは、15°〜25°の範囲内であることがより好ましい。角度θが角度30°よりも大きいと、第1側壁面23W、第2側壁面28Wでの反射光が、第1線状突起25、第2線状突起27の間から外側へ戻る割合が多くなり、視認性の向上が少なくなる。すなわち、光が反射して、パターン領域20外とのコントラストの差異が小さくなり、視認性の向上が少なくなる。一方、角度θが5°よりも小さいと、第1線状突起25、第2線状突起27Cが倒れやすくなる。したがって、第1線状突起25、第2線状突起27の間に入射した光の反射光が第1線状突起25、第2線状突起27の間から外側へ戻ることを抑制する効果と、第1線状突起25、第2線状突起27の耐久性を考慮し、角度θは、5°〜30°であることが好ましい。
また、第1線状突起25、第2線状突起27において、突出高さH1、H2は、前記二等辺三角形の底辺長さB1(ベース部22における側壁面の基部間の距離)の0.8倍〜6倍で有ることが好ましい。突出高さH1、H2が底辺長さB1の0.8倍よりも小さいと、第1側壁面23W、第2側壁面28Wでの反射光が第1線状突起25、第2線状突起27の間から外側へ戻る割合が多くなり、視認性の向上が少なくなる。すなわち、光が反射して、パターン領域20外とのコントラストの差異が小さくなり、視認性の向上が少なくなる。一方、突出高さH1、H2が底辺長さB1の6倍よりも大きいと、第1側壁面23W、第2側壁面28Wがベース部22に対して垂直に近い角度になるため、第1線状突起25、第2線状突起27が倒れやすくなる。したがって、第1線状突起25、第2線状突起27Cの間に入射した光の反射光が線状突起の間から外側へ戻ることを抑制する効果と、第1線状突起25、第2線状突起27の耐久性を考慮し、突出高さH1、H2が底辺長さB1の0.8倍〜6倍である、ことが好ましい。
第1線状突起25と第2線状突起27は、パターン領域20の全体を埋めるように、タイヤ径方向R及びタイヤ周方向Cに交互に並べられている。タイヤ径方向R及びタイヤ周方向Cで隣り合う第1線状突起25と第2線状突起27は、中心O1と中心O2の間隔(以下「中心間隔P」と称する)が、0.2mm以上1.0mm以下とされている。また、第1線状突起25、第2線状突起27Cの延出方向長さ(延出長さ)Lは、中心間隔Pよりも長く設定されている。中心間隔Pが0.2mm未満の場合、第1線状突起25、第2線状突起27の長さが短くなり、製造時における成形性の確保が難しい。一方、中心間隔Pが1.0mmを超えると、第1線状突起25及び第2線状突起27が密に配置されておらず、ベース部22での反射光により、パターン領域20の視認性の向上が少なくなる。したがって、中心間隔Pは、0.2mm以上、1.0mm以下としている。なお、中心間隔Pは、0.2mm以上、0.8mm以下の範囲内に設定することが、より好ましい。隣り合う第1線状突起25と第2線状突起27は、離間配置されている。
次に、本実施形態に係るタイヤの作用効果について説明する。
上記のような、タイヤサイド部12のパターン領域20では、パターン領域20内に形成された第1線状突起25及び第2線状突起27へ入射する光は、第1側壁面23W、第2側壁面28Wに当たる。そして、第1側壁面23W、第2側壁面28Wの間で反射を繰り返しながら減衰する。これにより、パターン領域20の外側へ反射される光が少なくなり、図5に示すように、パターン領域20が黒く見え、他の領域(文字領域16や他のタイヤサイド部12)が相対的に白く見える。したがって、パターン領域20と他の領域とのコントラストを出すことができる。本実施形態のように、パターン領域20と、パターン領域20に囲まれた文字領域16とのコントラストが大きくなることにより、文字領域16が明瞭に見え、視認性を向上させることができる。
また、本実施形態のパターン領域20は、第1線状突起25と第2線状突起27がタイヤ径方向Rとタイヤ周方向Cに交互に並べられており、第1線状突起25と、第2線状突起27は、各々延出方向が異なっている。したがって、パターン領域20で反射される光の反射方向を異ならせることができ、反射光の集中が抑制される。これにより、見る角度を変えた場合の、パターン部分の見え方の均一性を高めて、視認性を向上させることができる。
また、本実施形態では、第1線状突起25、第2線状突起27の延出長さLは、隣り合う第1線状突起25と第2線状突起27の中心間隔Pよりも長い。したがって、単位パターンとしての第1線状突起25、第2線状突起27を接近させて配置しやすくなり、パターン領域20における単位パターンを密に配置することができる。単位パターンを密に配置することにより、パターン領域20における光の反射がより抑えられ、視認性を向上させることができる。
また、第1線状突起25、及び第2線状突起27は、独立して(各々離間して)配置されているので、パターン領域20にクラックが発生した場合でも、当該クラックの進展を抑制することができる。
また、第1線状突起25、第2線状突起27は、断面が、略二等辺三角形状とされており、第1側壁面23W、第2側壁面28Wが延出方向と直交する断面で見て、両側の側壁面間の距離Sが頂部側からベース部22へ向けて長くなっている。したがって、隣り合う第1頂部23、第2頂部28の間隔がベース部22側の第1線状突起25と第2線状突起27の間隔よりも広くなり、広い範囲で光を線状突起間に入射させることができる。そして、線状突起の間に入射した光は、側壁面で反射が繰り返されるので、反射光が線状突起の間から外側へ戻ることを抑制することができる。
なお、本実施形態では、第1線状突起25、第2線状突起27の各々の延出方向と直交する方向の断面を略二等辺三角形状としたが、他の形状、例えば、図5(A)(B)に示すように、第1頂部23、第2頂部28の近傍を先端側に凸となるような曲面状として、第1頂部23R、第2頂部28Rとしてもよい。このように、第1頂部23、第2頂部28を突出先端側に凸となるように湾曲させることにより、平面になる場合と比較して、反射光の方向を分散させることができる。したがって、パターン領域から反射される光の反射方向を異ならせることにより、反射光の集中が抑制される。これにより、見る角度を変えた場合の、パターン部分の見え方の均一性を高められて、視認性を向上させることができる。
また、本実施形態では、1本の線状突起(第1線状突起25または第2線状突起27)で単位パターンを構成したが、2本以上の線状突起を組み合わせて単位パターンを形成してもよい。
また、本実施形態では、第1線状突起25の延出方向をタイヤ径方向Rとし、第1線状突起27の延出方向をタイヤ周方向Cとしたが、図6に示すように、第1線状突起25を不規則な延出方向で配置してもよい。不規則に配置にした場合には、隣り合う、第1線状突起25同士は、互いに平行に配置されないようにする。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態では、第1実施形態と同様の部分については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
本実施形態のタイヤ10は、線状突起を、第1実施形態の第1線状突起25、第2線状突起27のように1方向に延出される線状とせず、複数方向に延出される線状としている点が主に異なっている。
図7に示されるように、本実施形態の線状突起40は、第1実施形態の第1線状突起25が中心O1で屈曲した形状とされている。以下、中心O1から一方側へ延出される直線部分を第1直線部42と称し、中心O1から他方側へ延出される直線部分を第2直線部44と称する。
線状突起40は、90°ずつ回転された4パターンを有しており、この4つのパターンがパターン領域20の全体を埋めるように、タイヤ径方向R及びタイヤ周方向Cに順に繰り返し並べられている。第1直線部42の長さL1と第2直線部44の長さL2の和(以下「延出長さL0」という)は、隣り合う線状突起40の中心O1の間隔(中心間隔P)よりも長く設定されている。
線状突起40の断面形状、ベース部22からの突出高さH1は、第1実施形態の第1線状突起25と同様とされている。
本実施形態の線状突起40は、複数方向に延出される線状とされているので、延出方向が異なる直線部分が増える。したがって、パターン領域20で反射される光の反射方向を異ならせることができ、反射光の集中が抑制される。これにより、見る角度を変えた場合の、パターン部分の見え方の均一性を高めて、視認性を向上させることができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態では、第1、第2実施形態と同様の部分については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
本実施形態のタイヤ10は、第2実施形態の線状突起40を、湾曲形状として複数方向に延出される線状としている点が主に異なっている。
図8に示されるように、本実施形態の線状突起50は、第1実施形態の第1線状突起25が中心O1で湾曲した弧状とされている。以下、中心O1から一方側へ延出される円弧部分を第1円弧部52と称し、中心O1から他方側へ延出される円弧部分を第2円弧部54と称する。
線状突起50は、90°ずつ回転された4パターンを有しており、この4つのパターンがパターン領域20の全体を埋めるように、タイヤ径方向R及びタイヤ周方向Cに順に繰り返し並べられている。第1円弧部52の長さL3と第2円弧部54の長さL4の和(以下「延出長さL5」という)は、隣り合う線状突起50の中心O1の間隔(中心間隔P)よりも長く設定されている。
線状突起50の断面形状、ベース部22からの突出高さH1は、第1実施形態の第1線状突起25と同様とされている。
本実施形態の線状突起50は、複数方向に延出される円弧線状とされているので、延出方向が連続的に変化する。したがって、パターン領域20で反射される光の反射方向を異ならせることができ、反射光の集中が抑制される。これにより、見る角度を変えた場合の、パターン部分の見え方の均一性を高めて、視認性を向上させることができる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態について説明する。本実施形態では、第1〜第3実施形態と同様の部分については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
本実施形態のタイヤ10は、パターン領域20がトレッド30に形成されている点が、第1〜第3実施形態と異なり、パターン領域20の構成については第1〜第3実施形態と同様である。
図9示されるように、タイヤ10は、タイヤ径方向の外側にトレッド30を備えている。トレッド30には、複数の周方向溝32が形成されている。1本の周方向溝32の溝底32Aには、文字領域16とパターン領域20を備えた標章部14が形成されている。パターン領域20は、第1〜第4実施形態と構成が同様のものを形成することができる。
本実施形態では、トレッド30の溝底32Aに形成された標章部14の文字領域16とパターン領域20のコントラストを大きくすることができ、トレッド30の視認性を向上させることができる。
なお、第1〜第4実施形態のタイヤ10は、空気入りタイヤであってもよいし、非空気入りタイヤであってもよい。
<試験例>
本発明の効果を立証するために、本発明を適用した実施例1〜7のタイヤと、比較例1〜比較例4のタイヤを準備し、以下の試験を実施した。
(試験条件)
供試タイヤとしては、いずれもサイズが205/55R16でタイヤ断面高さSHが114mmのタイヤを用いた。
実施例1〜7、比較例1〜4のタイヤは、本発明の第1実施形態に係るタイヤと同様の構造のタイヤであり、標章部14Aのパターン領域20に形成された第1線状突起25、第2線状突起27の、間隔P、突出高さH1、角度θ、がそれぞれ、図10の表1に示すように異なっている。
試験では、パターン領域を各方向から見たときの視認性について評価した。
まず、それぞれの供試タイヤを適用リムに組み付け、その後、20人の看者が観察して、通常のタイヤよりもパターン領域が黒く見えるかのアンケート調査を行った。その結果を「視認性」として表1に示す。なお、表1では、パターン領域が通常のタイヤよりも黒く見えたと回答した看者の数が18人以上の場合をA、10〜17人の場合をB、9人以下の場合をCとして評価した。なお表1には、パターン部が黒く見えたと回答した看者の人数も併記した。
表1に示されるように、本発明を適用した実施例1〜7のタイヤは、比較例1〜4のタイヤと比べて、視認性が向上していることが分かる。
10 タイヤ、 12 タイヤサイド部、 20 パターン領域、22 ベース部
25 第1線状突起(線状突起) 27 第2線状突起(線状突起)
23、23R 第1頂部(頂部) 28、28R 第2頂部(頂部)
32 周方向溝(溝)、P 中心間隔、 H1 突出高さ

Claims (4)

  1. タイヤの外面に形成され、ベース部を有するパターン領域と、
    前記パターン領域内に形成され、前記ベース部から0.1mm以上、1.0mm以下の突出高さとされ、平面視で、中心から方向において互いに逆向きに延出された2本の直線部を有する直線形状、中心から2方向にそれぞれ延出された直線部を有する屈曲形状、または中心から2方向それぞれ延出された円弧部を有する弧状である線状突起を含む複数の単位パターンと、
    を有し、
    全ての隣り合う前記単位パターンの前記線状突起は、前記中心同士の中心間隔が0.2mm以上1.0mm以下であり、一の前記単位パターンは、隣り合う他の前記単位パターンのうちの少なくとも1つとは、前記線状突起の延出方向が異なる、タイヤ。
  2. 前記線状突起の延出長さは、前記中心間隔よりも長い、請求項1に記載のタイヤ。
  3. 前記線状突起は、延出方向と直交する断面で見て、両側の側壁面間の距離が頂部側から前記ベース部へ向けて長くなること、を特徴とする請求項1または請求項2に記載の、タイヤ。
  4. 前記線状突起は、頂部が突出先端側に凸となるように湾曲していること、を特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の、タイヤ。
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