JP6883528B2 - 部品実装機 - Google Patents

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Description

本発明は、部品を吸着して実装対象物に実装する部品実装機に関する。
従来、この種の部品実装機としては、複数の吸着ノズルが周方向に配置されたロータリヘッドを備え、複数の吸着ノズルを旋回させて、所定の旋回位置にある吸着ノズルを下降させることにより、吸着ノズルによる部品の吸着動作と実装動作とを行なうものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この部品実装機は、負圧源が負圧分岐流路を介して複数の吸着ノズルに接続されると共に正圧源が正圧分岐流路を介して複数の吸着ノズルに接続されている。負圧分岐流路と正圧分岐流路には、複数の吸着ノズルへの負圧の供給・遮断と正圧の供給・遮断を切り替えるスプールバルブがそれぞれ配置されている。これにより、部品実装機は、吸着ノズルを下降させ当該吸着ノズルに負圧を作用させることで部品を吸着させることができ、吸着ノズルを下降させ当該吸着ノズルに正圧を作用させることで吸着した部品を実装させることができる。
WO2013/145228号公報
しかしながら、上述した部品実装機は、全ての吸着ノズルの吸着口が分岐流路の分岐点で繋がっている。このため、吸着動作や実装動作を行なう一の吸着ノズルの状態は、他の吸着ノズルの状態(リークや部品の吸着の有無)に影響されやすい。
本発明は、複数の吸着ノズルのうち吸着動作や実装動作を行なう一の吸着ノズルの状態が他の吸着ノズルの状態によって影響されないようにすることを主目的とする。
本発明は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の第1の部品実装機は、
部品を吸着して実装対象物に実装する部品実装機であって、
先端部で部品を吸着する吸着ノズルと、
前記吸着ノズルをそれぞれ保持する複数のノズルホルダが周方向に配置された回転体を有するロータリヘッドと、
前記ロータリヘッドを水平方向に移動させる移動装置と、
前記回転体を回転させて前記複数のノズルホルダを周方向に旋回させる回転装置と、
前記複数のノズルホルダのうち所定の旋回位置にあるノズルホルダを下降させる昇降装置と、
を備え、
前記複数のノズルホルダは、それぞれ保持している前記吸着ノズルの先端部に繋がるノズル通路を有し、
前記回転体は、前記複数のノズルホルダのうち全てのノズルホルダのノズル通路に対して第1のポートを介して負圧を供給可能な第1の負圧系と、前記複数のノズルホルダのうち前記所定の旋回位置にあるノズルホルダのノズル通路に対して第2のポートを介して負圧を供給可能な第2の負圧系と、を有し、
前記第1のポートは、前記ノズルホルダが上昇位置にあるときに開放し、前記ノズルホルダが下降位置にあるときに閉鎖するよう構成され、
前記第2のポートは、前記ノズルホルダが上昇位置にあるときに閉鎖し、前記ノズルホルダが下降位置にあるときに開放するよう構成されている
ことを要旨とする。
この本発明の第1の部品実装機は、吸着ノズルをそれぞれ保持する複数のノズルホルダが周方向に配置された回転体に、第1の負圧系と、第2の負圧系とを設ける。第1の負圧系を、複数のノズルホルダのうち全てのノズル通路に対して第1のポートを介して負圧を供給可能とし、第2の負圧系を、複数のノズルホルダのうち所定の旋回位置にあるノズルホルダのノズル通路に対して第2のポートを介して負圧を供給可能とする。そして、第1のポートを、ノズルホルダが上昇位置にあるときに開放し、ノズルホルダが下降位置にあるときに閉鎖するよう構成し、第2のポートを、ノズルホルダが上昇位置にあるときに閉鎖し、ノズルホルダが下降位置にあるときに開放するよう構成する。即ち、第1の負圧系とは別に、ノズルホルダの下降時に当該ノズルホルダに保持された吸着ノズルのみに負圧を供給する別の負圧系(第2の負圧系)を設ける。これにより、吸着ノズルによって吸着動作や実装動作を行なう際に、当該吸着ノズルの状態が他の吸着ノズルの状態に影響されないようにすることができる。
こうした本発明の第1の部品実装機において、前記第1のポートおよび前記第2のポートは、前記ノズルホルダが前記上昇位置と前記下降位置との間の中間位置にあるときに、共に開放するよう構成されているものとすることもできる。こうすれば、ノズルホルダの昇降によって当該ノズルホルダのノズル通路に負圧を供給する負圧系(第1の負圧系,第2の負圧系)が切り替わる際に、負圧抜けが生じるのを防止することができる。
また、本発明の第1の部品実装機において、前記第2の負圧系の負圧供給状態を検知する負圧供給状態検知センサと、前記負圧供給状態検知センサにより検知された負圧供給状態に基づいて前記吸着ノズルによる部品の吸着状態または前記吸着ノズルの状態を判定する吸着判定手段と、を備えるものとすることもできる。負圧供給状態検知センサが設けられる第2の負圧系は、上述したように、所定の旋回位置にあるノズルホルダの吸着ノズルに対して負圧を供給する。これにより、負圧供給状態検知センサにより検知される負圧供給状態が、他の吸着ノズルの状態に影響されないようにすることができる。この結果、負圧供給状態検知センサにより検知される負圧供給状態に基づいて部品の吸着状態や吸着ノズルの状態をより正確に判定することができる。
さらに、本発明の第1の部品実装機において、前記第2の負圧系の負圧供給状態を検知する負圧供給状態検知センサと、前記負圧供給状態検知センサにより検知された負圧供給状態に基づいて前記ロータリヘッドまたは前記吸着ノズルのメンテナンスの要否を判定するメンテナンス判定手段と、を備えるものとすることもできる。これにより、負圧供給状態検知センサにより検知される負圧供給状態が、他の吸着ノズルの状態に影響されないようにすることができる。この結果、負圧供給状態検知センサにより検知される負圧供給状態に基づいてロータリヘッドや吸着ノズルのメンテナンスの要否をより正確に判定することができる。
また、本発明の第1の部品実装機において、前記回転体は、前記複数のノズルホルダのうち前記所定の旋回位置にあるノズルホルダに対して前記第2のポートを介して正圧を供給可能な正圧系と、前記第2の負圧系および前記正圧系のうち前記第2のポートに接続する系を切り替える切替弁と、を有するものとすることもできる。
本発明の第2の部品実装機は、
部品を吸着して実装対象物に実装する部品実装機であって、
先端部で部品を吸着する吸着ノズルと、
前記吸着ノズルを保持する複数のノズルホルダが周方向に配置された回転体を有するロータリヘッドと、
前記ロータリヘッドを水平方向に移動させる移動装置と、
前記回転体を回転させて前記複数のノズルホルダを周方向に旋回させる回転装置と、
前記複数のノズルホルダのうち所定の旋回位置にあるノズルホルダを下降させる昇降装置と、
を備え、
前記複数のノズルホルダは、それぞれ保持している前記吸着ノズルの先端部に繋がるノズル通路を有し、
前記回転体は、前記複数のノズルホルダのうち全てのノズル通路に対してそれぞれ負圧を供給可能な負圧系と、前記複数のノズルホルダのうち前記所定の旋回位置にあるノズルホルダのノズル通路に対して所定のポートを介して正圧を供給可能な正圧系とを有し、
前記所定のポートは、前記ノズルホルダが上昇位置にあるときに閉鎖し、前記ノズルホルダが下降位置にあるときに開放するよう構成されている
ことを要旨とする。
こうした本発明の第2の部品実装機において、前記正圧系の正圧供給状態を検知する正圧供給状態検知センサと、前記正圧供給状態検知センサにより検知された正圧供給状態に基づいて前記吸着ノズルによる部品の実装状態を判定する実装判定手段と、を備えるものとすることもできる。
また、本発明の第2の部品実装機において、前記正圧系の正圧供給状態を検知する正圧供給状態検知センサと、前記正圧供給状態検知センサにより検知された正圧供給状態に基づいて前記ロータリヘッドまたは前記吸着ノズルのメンテナンスの要否を判定するメンテナンス判定手段と、を備えるものとすることもできる。
本発明の一実施形態に係る部品実装機10の構成の概略を示す構成図である。 ヘッドユニット40の構成の概略を示す構成図である。 負圧正圧供給装置70の構成の概略を示す構成図である。 ロータリヘッド42の断面を示す断面図である。 図4のA−A断面,B−B断面,C−C断面を示す断面図である。 負圧正圧供給装置70を用いて下降する吸着ノズル60に負圧が供給される様子と正圧が供給される様子とを示す説明図である。 負圧正圧供給装置70を用いて下降する吸着ノズル60に負圧が供給される様子と正圧が供給される様子とを示す説明図である。 比較例の負圧正圧供給装置70Bの構成の概略を示す構成図である。 部品実装機10の制御装置90および管理装置100の構成の概略を示す構成図である。 制御装置90のCPU91により実行される部品実装処理の一例(前半部分)を示すフローチャートである。 制御装置90のCPU91により実行される部品実装処理の一例(後半部分)を示すフローチャートである。 制御装置90のCPU91により実行されるクリーニング処理の一例を示すフローチャートである。 変形例の負圧正圧供給装置170の構成の概略を示す構成図である。 負圧正圧供給装置170を用いて下降する吸着ノズル60に負圧が供給される様子と正圧が供給される様子とを示す説明図である。 負圧正圧供給装置170を用いて下降する吸着ノズル60に負圧が供給される様子と正圧が供給される様子とを示す説明図である。
次に、本発明を実施するための形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は本実施形態の部品実装機10の構成の概略を示す構成図であり、図2はヘッドユニット40の構成の概略を示す構成図であり、図3は負圧正圧供給装置70の構成の概略を示す構成図であり、図4はロータリヘッド42の断面を示す断面図であり、図5は図4のA−A断面,B−B断面,C−C断面を示す断面図であり、図6および図7は負圧正圧供給装置70を用いて下降する吸着ノズル60に負圧が供給される様子と正圧が供給される様子とを示す説明図であり、図8は比較例の負圧正圧供給装置70Bの構成の概略を示す構成図であり、図9は部品実装機10の制御装置90および管理装置100の構成の概略を示す構成図である。なお、図1の左右方向がX軸方向であり、前(手前)後(奥)方向がY軸方向であり、上下方向がZ軸方向である。
部品実装機10は、その外観としては、図1に示すように、基台11と、基台11に支持された筐体12とを備える。部品実装機10は、その構成としては、図1に示すように、部品Pを部品供給位置まで供給する部品供給装置20と、基板Sを搬送する基板搬送装置24と、部品供給位置に供給された部品Pを吸着ノズル60で吸着して基板Sに実装するヘッドユニット40と、ヘッドユニット40をXY軸方向に移動させるXYロボット30と、装置全体をコントロールする制御装置90(図9参照)と、を備える。また、部品実装機10は、これらの他に、吸着ノズル60に吸着された部品Pの姿勢を撮像するためのパーツカメラ26やヘッドユニット40に設けられて基板Sに付された位置決め基準マークを読み取るためのマークカメラ(図示せず)なども備えている。また、部品実装機10は、管理装置100と双方向通信が可能に接続されている。
XYロボット30は、図1に示すように、X軸ガイドレール31と、X軸スライダ32と、Y軸ガイドレール33と、Y軸スライダ34とを備える。Y軸ガイドレール33は、筐体12の上段部に前後方向(Y軸方向)に沿って左右一対で設けられている。Y軸スライダ32は、左右一対のY軸ガイドレール33に架け渡され、Y軸モータ38(図9参照)の駆動によってY軸方向に移動する。X軸ガイドレール31は、Y軸スライダ34の側面に左右方向(X軸方向)に沿って設けられている。X軸スライダ32は、ヘッドユニット40に取り付けられ、X軸モータ36(図9参照)の駆動によってX軸方向に移動する。したがって、ヘッドユニット40は、XYロボット30(X軸モータ36およびY軸モータ38)の駆動によって、XY平面上の任意の位置に移動可能となっている。また、XYロボット30は、X軸スライダ32のX軸方向の位置を検出するX軸位置センサ37(図9参照)と、Y軸スライダ34のY軸方向の位置を検出するY軸位置センサ39(図9参照)も備えている。
ヘッドユニット40は、図2に示すように、吸着ノズル60と、吸着ノズル60を着脱可能に保持するノズルホルダ62と、回転軸と同軸の円周方向に複数のノズルホルダ62が所定角度間隔(例えば30度間隔)で配置されたロータリヘッド42と、複数のノズルホルダ62にそれぞれ保持された複数の吸着ノズル60の吸着口に対して負圧または正圧を供給可能な負圧正圧供給装置70(図3参照)と、を備える。また、ヘッドユニット40は、駆動用のアクチュエータとして、ロータリヘッド42を回転させて吸着ノズル60を周方向に旋回させるR軸モータ44と、各ノズルホルダ62を回転(自転)させるθ軸モータ46と、ノズルホルダ62をZ軸方向に移動(昇降)させる昇降装置50と、を備える。
ロータリヘッド42は、図2に示すように、軸部42aと、軸部42aよりも大径の円柱形状に形成され複数のノズルホルダ62をZ軸方向に移動可能に保持する回転体としてのホルダ保持部42bと、軸部42aおよびホルダ保持部42bの軸中心に挿入され軸部42aおよびホルダ保持部42bを回転自在に支持すると共に負圧正圧供給装置70の後述する各負圧通路73,77および正圧通路83を仕切る支持軸42c(図4参照)と、を備える。また、ロータリヘッド42は、軸部42aと同軸で軸部42aに対して相対的に回転自在に支持されたギヤ43と、ギヤ43の回転に伴って回転するギヤ47と、を有する。ギヤ43は、θ軸モータ46の回転軸に取り付けられたギヤ45と噛み合い、ギヤ47は、各ノズルホルダ62に取り付けられたギヤ66と噛み合っている。これにより、ヘッドユニット40は、θ軸モータ46を駆動することで、各ノズルホルダ62に保持された吸着ノズル60を任意の回転角度に調整することができる。また、ギヤ66の下面とホルダ保持部42bの上面との間には、スプリング64が配置されている。スプリング64は、ノズルホルダ62をZ軸方向の上方へ付勢する。
吸着ノズル60は、先端の吸着口に負圧を作用している状態で吸着口に部品Pが当接することにより部品Pを吸着し、吸着口に部品Pが吸着されている状態で吸着口に正圧を作用させることにより部品Pの吸着を解除する。
ノズルホルダ62は、Z軸方向に延びる円筒部材として構成されており、その内部には吸着ノズル60の吸着口に繋がるノズル通路62c(図3,図7参照)が形成されている。
昇降装置50は、図2に示すように、Z軸モータ52と、Z軸モータ52の駆動によって昇降するZ軸スライダ54と、を備える。昇降装置50は、Z軸スライダ54を下降させることにより、複数のノズルホルダ62のうちZ軸スライダ54の下方に位置するノズルホルダ62をスプリング64の付勢力に抗して押し下げることができる。一方、昇降装置50は、Z軸スライダ54を上昇させてノズルホルダ62の押し下げを解除することにより、当該ノズルホルダ62をスプリング64の付勢力によって上昇させることができる。このように、昇降装置50は、複数のノズルホルダ62のうちZ軸スライダ54の下方に位置するノズルホルダ62のみを昇降可能に構成されている。本実施形態では、吸着動作は、Z軸モータ52を駆動することにより吸着ノズル60に部品Pが当接するまでノズルホルダ62を下降させ、吸着ノズル60に負圧を作用させることによって行なわれ、実装動作は、Z軸モータ52を駆動することにより吸着ノズル60に吸着させた部品Pが基板Sに当接するまでノズルホルダ62を下降させ、吸着ノズル60に正圧を作用させることによって行なわれる。なお、昇降装置50は、Z軸スライダ54のZ軸方向の位置を検出するZ軸位置センサ56(図9参照)も備えている。
負圧正圧供給装置70は、図3に示すように、第1の負圧供給系71と、第2の負圧供給系75と、正圧供給系81とを備える。以下、負圧正圧供給装置70の詳細について図3〜図7を参照しながら説明する。なお、図4および図5についてはノズルホルダ62の図示を省略した。
第1の負圧供給系71は、複数のノズルホルダ62のうち全てのノズルホルダ62のノズル通路62cに負圧を供給可能に構成されている。第1の負圧供給系71は、図3に示すように、負圧ポンプなどの負圧源72と、負圧源72に接続された負圧通路73と、複数のノズルホルダ62にそれぞれ対応して配置されノズル通路62cと負圧通路73との連通および遮断を行なう複数のオンオフ弁74とを備える。負圧通路73は、図4に示すように、ホルダ保持部42bの内周部と支持軸42cの外周部との間の隙間に形成されている。複数のオンオフ弁74は、図3に示すように、いずれも、負圧通路73に接続される負圧通路側ポート74aとノズル通路62cに接続されるノズル通路側ポート74bとを有する。このオンオフ弁74は、上側に接続されている場合は負圧通路側ポート74aとノズル通路側ポート74bとが連通した状態とし、下側に接続されている場合は負圧通路側ポート74aとノズル通路側ポート74bとの連通が遮断した状態とする。負圧通路側ポート74aは、図4および図5(a)に示すように、ホルダ保持部42cに軸中心から放射状に形成された放射状通路を介して負圧通路73に常時接続されている。ノズル通路側ポート74bは、図6に示すように、対応するノズルホルダ62の昇降位置によって、貫通孔62a,62bを介してノズル通路62cと接続されたり、ノズル通路62cから切り離されたりする。
第2の負圧供給系75は、複数のノズルホルダ62のうち下降可能な旋回位置にある一のノズルホルダ62(所定の旋回位置にあるノズルホルダ62)のノズル通路62cに負圧を供給可能に構成されている。第2の負圧供給系75は、図3に示すように、負圧源76と、負圧源76に接続された負圧通路77と、複数のノズルホルダ62にそれぞれ対応して配置されノズル通路62cと負圧通路77との連通および遮断を行なう複数の切替弁78と、負圧通路77内のエアの流量を計測するための流量センサ79とを備える。なお、負圧源76は、負圧源72と共用するものとしてもよいし、負圧源72とは別に設けるものとしてもよい。複数の切替弁78は、図3に示すように、いずれも、負圧通路77に接続される負圧通路側ポート78aと後述する正圧通路83に接続される正圧通路側ポート78bとノズル通路62cに接続されるノズル通路側ポート78cとを有する3ポート式の切替弁として構成されている。この切替弁78は、上側に接続されている場合は負圧通路側ポート78aとノズル通路側ポート78cとが連通すると共に正圧通路側ポート78bとノズル通路側ポート78cとの連通が遮断した状態とし、下側に接続されている場合は負圧通路側ポート78aとノズル通路側ポート78cとの連通が遮断すると共に正圧通路側ポート78bとノズル通路側ポート78cとが連通した状態とする。本実施形態では、切替弁78は、オンオフ弁74と弁駆動のアクチュエータを共用するものとした。勿論、切替弁78とオンオフ弁74とで弁駆動のアクチュエータと別々に設けるものとしてもよい。負圧通路側ポート78aと正圧通路側ポート78bは、図4および図5(b),(c)に示すように、下降可能な旋回位置にあるノズルホルダ62に対応するポートのみがそれぞれ負圧通路77と正圧通路83に接続される。ノズル通路側ポート78cは、図6に示すように、対応するノズルホルダ62の昇降位置によって、貫通孔62bを介してノズル通路62cと連通したり、ノズル通路62cから切り離されたりする。
正圧供給系81は、複数のノズルホルダ62のうち下降可能な旋回位置にある一のノズルホルダ62のノズル通路62cに正圧を供給可能に構成されている。正圧供給系81は、図3に示すように、正圧ポンプなどの正圧源82と、正圧源82に接続された正圧通路83と、正圧通路83から分岐し再び正圧通路83に合流する分岐通路の一方(実装用経路)に設けられた調圧弁84およびオンオフ弁85と、分岐通路の他方(クリーニング用経路)に設けられたオンオフ弁86と、合流後の正圧通路83に設けられた大気開放用の制御弁87と、上述した切替弁78と、正圧通路83内のエアの流量を計測するための流量センサ89とを備える。オンオフ弁85は、正圧源82からの正圧を調圧弁84を介して正圧通路側ポート78bに供給したり遮断したりする。オンオフ弁86は、正圧源82からの正圧を調圧弁84を介さずに直接正圧通路側ポート78bに供給したり遮断したりする。切替弁78の正圧通路側ポート78bは、上述したように、下降可能な旋回位置にあるノズルホルダ62に対応するポートのみが正圧通路83に接続される。
ここで、図7に示すように、ホルダ保持部42bは、挿入孔42dにノズルホルダ62が挿入されている。挿入孔42dは、ノズルホルダ62の外径よりも大きな内径に形成されている。また、挿入孔42dは、上端部と下端部とにそれぞれフランジ付きの円筒部材63,65が取り付けられており、円筒部材63,65の内周部にノズルホルダ62が挿通された状態で当該ノズルホルダ62を昇降可能に支持する。ノズルホルダ62と挿入孔42dと円筒部材63,65とにより囲まれる空間(第2円筒空間63b)は、上述した切替弁78のノズル通路側ポート78cに接続されている。また、挿入孔42dの上端部に取り付けられた円筒部材63は、軸方向中央部の内周がノズルホルダ62の外径よりも拡径されている。円筒部材63の内周の拡径によって形成される空間(第1円筒空間63a)は、円筒部材63を径方向に貫通する貫通孔を介して上述したオンオフ弁74のノズル通路側ポート74bに接続されている。ノズルホルダ62は、軸方向(Z軸方向)に延びるノズル通路62cと連通するよう径方向に貫通する2本の貫通孔(第1貫通孔62a,第2貫通孔62b)が軸方向に所定の間隔を隔てて形成されている。
いま、オンオフ弁74が負圧通路側ポート74aとノズル通路側ポート74bとを連通し、切替弁78が負圧通路側ポート78aとノズル通路側ポート78cとを連通すると共に正圧通路側ポート78bとノズル通路側ポート78cとの連通を遮断している場合を考える。この場合、ノズルホルダ62が上昇しているときには、第1貫通孔62aおよび第2貫通孔62bが共に第1円筒空間63aと連通する状態となる。この状態では、ノズル通路側ポート74bが第1円筒空間63a,第1,第2貫通孔62a,62bを介してノズル通路62cと連通し、ノズル通路側ポート78cとノズル通路62cとの連通が遮断される(図6(a),図7(a)参照)。これにより、負圧源72(負圧通路73)の負圧が吸着ノズル60の吸着口に作用することとなる。この状態からノズルホルダ62が下降すると、第1貫通孔62aは第1円筒空間63aと連通するが、第2貫通孔62bは第2円筒空間63bと連通する状態となる。この状態では、ノズル通路側ポート74bが第1円筒空間63a,第1貫通孔62aを介してノズル通路62cと連通し、ノズル通路側ポート78cが第2円筒空間63b,第2貫通孔62bを介してノズル通路62cと連通する(図6(b)および図7(b)参照)。これにより、負圧源72(負圧通路73)の負圧と負圧源76(負圧通路77)の負圧の両方が吸着ノズル60の吸着口に作用することとなる。また、ノズルホルダ62がさらに下降すると、貫通孔62a,62bが共に第2円筒空間63bと連通する状態となる。この状態では、ノズル通路側ポート74bとノズル通路62cとの連通が遮断され、ノズル通路側ポート78cが第2円筒空間63b,第1,第2貫通孔62a,62bを介してノズル通路62cと連通する(図6(c),図7(c)参照)。これにより、負圧源76(負圧通路77)の負圧が吸着ノズル60の吸着口に作用することとなる。
次に、第1,第2貫通孔62a,62bが共に第2円筒空間63bと連通した状態(図6(c),図7(c)の状態)でオンオフ弁74が負圧通路側ポート74aとノズル通路側ポート74bとの連通を遮断し、切替弁78が負圧通路側ポート78aとノズル通路側ポート78cとの連通を遮断すると共に正圧通路側ポート78bとノズル通路側ポート78cとを連通する状態に切り替えた場合を考える。この場合、図6(d)に示すように、負圧通路側ポート74aからの負圧が遮断され、代わって正圧通路側ポート78bからの正圧が吸着ノズル60の吸着口に作用することとなる。
このように、負圧正圧供給装置70は、複数のノズルホルダ62のうち上昇している全てのノズルホルダ62のノズル通路62cに対して負圧通路73を接続する一方、下降しているノズルホルダ62のノズル通路62cに対して負圧通路77および正圧通路83の何れかを接続するのである。これにより、吸着動作を行なっている一の吸着ノズル60の吸着口だけを負圧通路77と連通させることができるため、負圧通路77に設けられた流量センサ79によってエア流量を検出することにより、吸着動作に伴う負圧通路77の流量を正確に捉えることができる。また、実装動作を行っている一の吸着ノズル60の吸着口だけを正圧通路83と連通させることができるため、正圧通路83に設けられた流量センサ89によってエア流量を検出することにより、実装動作に伴う正圧通路83の流量を正確に捉えることができる。即ち、吸着動作や実装動作に伴う吸着ノズル60の状態をより正確に判定することができる。
これに対して比較例の負圧正圧供給装置70Bは、第1の負圧供給系71と同様の負圧供給系71Bと、正圧系81と同様の正圧系81Bと、負圧供給系71Bの負圧通路73と正圧系81Bの正圧通路83とを選択的にノズル通路62cと連通させる切替弁74Bとを備える。ノズル通路62cは、吸着ノズル60(ノズルホルダ62)の昇降に拘わらず、負圧供給系71Bからの負圧または正圧系81Bからの正圧が供給されるようになっている。こうした比較例の負圧正圧供給装置70Bでは、負圧通路73に流量センサ79Bを設けることにより、吸着動作に伴う負圧通路73の流量を流量センサ79Bによって検出することができる。しかしながら、負圧通路73は全ての吸着ノズル60に負圧を供給しているから、吸着動作を行っている吸着ノズル60の状態は、他の吸着ノズル60のリークや部品の吸着有無によって大きく影響される。このため、流量センサ79Bによっては、吸着動作に伴う負圧通路73の流量を正確に捉えることができない場合が生じる。また、負圧通路73に流量センサ79Bに代えて圧力センサを設けても、同様に、吸着動作に伴う負圧通路73の負圧を正確に捉えることができない場合が生じる。
制御装置90は、図9に示すように、CPU91とROM92とHDD93とRAM94と入出力インターフェース95とを備える。これらはバス96を介して電気的に接続されている。制御装置90には、パーツカメラ26やマークカメラ、流量センサ79,89、X軸位置センサ37、Y軸位置センサ39、Z軸位置センサ56などからの各種信号が入出力インターフェース95を介して入力されている。一方、制御装置90からは、部品供給装置20や基板搬送装置24、XYロボット30(X軸モータ36およびY軸モータ38)、ヘッドユニット40(R軸モータ44やθ軸モータ46,Z軸モータ52,オンオフ弁74,85,86,切替弁78など)などへの駆動信号が入出力インタフェース95を介して出力されている。
管理装置100は、例えば、汎用のコンピュータであり、図9に示すように、CPU101とROM102とHDD103とRAM104と入出力インタフェース105などを備える。これらは、バス106を介して電気的に接続されている。この管理装置100には、マウスやキーボード等の入力デバイス107から入力信号が入出力インタフェース105を介して入力されている。また、管理装置100からは、ディスプレイ108への画像信号が入出力インタフェース105を介して出力されている。HDD103は、基板Sの生産手順を記憶している。ここで、基板Sの生産手順とは、各部品実装機10においてどの部品Pをどの順番で基板Sへ実装するか、また、そのように部品Pを実装した基板Sを何枚作製するかなどを定めた手順をいう。この生産手順には、生産する基板Sに関する基板データや使用するヘッドユニット40に関するヘッドデータ、使用する吸着ノズル60に関するノズルデータ、実装する部品Pに関する部品データ、各部品Pの目標実装位置などが含まれている。管理装置100は、オペレータが入力デバイス107を介して入力したデータに基づいて生産手順を作成し、作成した生産手順を各部品実装機10へ送信する。
次に、こうして構成された部品実装機10の動作、特に、部品供給装置20により部品供給位置に供給された部品Pを吸着する際の動作について説明する。図10および図11は、制御装置90のCPU91により実行される部品実装処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、管理装置100から生産手順を含む実装指示がなされたときに実行される。
部品実装処理が実行されると、制御装置90のCPU91は、まず、複数の吸着ノズル60のうち下降可能な旋回位置にある吸着ノズル60(対象ノズル)のXY軸方向の位置が部品供給位置のXY座標に一致するようXYロボット30(X軸モータ36およびY軸モータ38)とR軸モータ44とを駆動制御する(S100)。そして、CPU91は、対象ノズルの下降が開始されるよう昇降装置50(Z軸モータ52)を駆動制御して(S110)、対象ノズルのノズル通路側ポート74bと負圧通路側ポート74a(負圧通路77)が連通するよう切替弁78を負圧側へ切り替える(S115)。
CPU91は、対象ノズルが下降すると、対象ノズルの吸着口(ノズル通路62c)に連通する負圧通路が負圧通路73から負圧通路77へ切り替えられた後であって、対象ノズルに部品Pが当接する前のタイミングで、負圧通路77に設けられた流量センサ79からのエア流量を吸着前流量Q1として入力し(S120)、入力した吸着前流量Q1の絶対値が閾値Aよりも大きいか否かを判定する(S130)。上述したように、対象ノズルが下降すると、対象ノズルの吸着口(ノズル通路62c)は、負圧通路73と連通する状態から負圧通路77と連通する状態に切り替えられる。負圧通路73は全ての吸着ノズル60の吸着口と連通し、負圧通路77は対象ノズルの吸着口のみと連通する。したがって、負圧通路77に流量センサ79を設けることで、他の吸着ノズル60におけるエアのリークや部品の吸着有無などに影響されることなく、対象ノズルの吸着口から吸引されて負圧通路77を通過するエアの流量を正確に検出することができる。ここで、閾値Aは、ゴミや塵などの付着によって対象ノズルの吸着口やノズル通路62cなどのエアの通路が詰まっていないかを判定するための閾値である。CPU91は、吸着前流量Q1の絶対値が閾値A以下であると判定すると、対象ノズルはメンテナンスが必要と判定し(S140)、吸着前流量Q1の絶対値が閾値Aよりも大きいと判定すると、対象ノズルのメンテナンスは不要と判定する。なお、基板Sの生産開始時に部品Pの吸着を行なうことなく、当該判定動作を行なってもよい。このようにすると、基板Sの生産開始前に不良ノズルの有無を検出することが可能となり、生産効率の低下を防止することができる。
次に、CPU91は、図示しないタッチセンサを用いて対象ノズルに部品Pが接触(吸着)するまで待つ(S150)。CPU91は、対象ノズルに部品Pが接触(吸着)したと判定すると、対象ノズルの上昇が開始されるよう昇降装置50(Z軸モータ52)を駆動制御する(S160)。ここで、対象ノズル(ノズルホルダ62)が上昇すると、対象ノズルのノズル通路62cに連通する負圧通路が負圧通路77から負圧通路73に切り替わる。負圧通路73,77の切り替わりは、本実施形態では、ノズル通路62cに対して負圧通路73,77の両方が連通した状態を経由して行なわれる。これにより、対象ノズルの上昇に伴ってノズル通路62cと連通する負圧通路73,77が切り替わる際に対象ノズルに負圧抜けが生じるのを抑制し、対象ノズルに吸着している部品Pの落下を防止することができる。また、CPU91は、対象ノズルの吸着口(ノズル通路62c)に連通する負圧通路が負圧通路77から負圧通路73へ切り替えられる前のタイミングで、流量センサ79からのエア流量を吸着後流量Q2として入力し(S170)、吸着前流量Q1から吸着後流量Q2を減じて流量変化ΔQを計算し(S180)、流量変化ΔQの絶対値が閾値Bよりも大きいか否かを判定する(S190)。ここで、閾値Bは、対象ノズルにエアのリークなどが生じることなく部品Pを正常に吸着しているか否かを判定するための閾値である。即ち、対象ノズルの吸着口は、部品Pが正常に吸着されると、開放状態から閉鎖状態に変化する。このため、流量変化ΔQの絶対値は、吸着口に部品Pが正常に吸着されると、大きくなり、吸着口に部品Pが正常に吸着されないと、小さくなる。CPU91は、流量変化ΔQの絶対値が閾値Bよりも大きいと判定すると、対象ノズルに部品Pが正常に吸着されていると判定し、流量変化ΔQの絶対値が閾値B以下であると判定すると、対象ノズルに部品Pが正常に吸着されていない吸着エラーと判定する(S200)。
そして、CPU91は、次に部品Pを吸着させるべき吸着ノズル60があるか否かを判定する(S210)。CPU91は、次の吸着ノズル60があると判定すると、R軸モータ44を駆動制御してその吸着ノズル60を下降可能な位置に旋回させて対象ノズルとし(S220)、S100の処理に戻って、S100〜S210の処理を繰り返す。そして、CPU91は、S210で次の吸着ノズル60がないと判定すると、S230の処理に進む。
次に、CPU91は、XYロボット30を駆動制御して部品Pを吸着させた吸着ノズル60をパーツカメラ26上方へ移動させる(S230)。そして、CPU91は、パーツカメラ26による撮像を行ない(S240)、得られた撮像画像を処理して(S250)、その部品Pの吸着位置に基づいて目標実装位置を補正する(S260)。
CPU91は、目標実装位置を補正すると、対象ノズルが吸着エラーと判定したエラーノズルであるかを判定する(S270)。CPU91は、対象ノズルがエラーノズルであると判定すると、次の吸着ノズル60を下降可能な位置に旋回させて対象ノズルとし(S280)、その対象ノズルがエラーノズルであるか否かを判定する(S270)。CPU91は、対象ノズルがエラーノズルでないと判定すると、対象ノズルのXY軸方向の位置が目標実装位置のXY座標に一致するようXYロボット30を駆動制御し(S290)、対象ノズルの下降が開始されるよう昇降装置50を駆動制御する(S300)。ここで、対象ノズル(ノズルホルダ62)が下降すると、対象ノズルのノズル通路62cに連通する負圧通路が負圧通路73から負圧通路77に切り替わる。上述したように、負圧通路73,77の切り替わりは、本実施形態では、ノズル通路62cに対して負圧通路73,77の両方が連通した状態を経由して行なわれる。これにより、対象ノズルの下降に伴ってノズル通路62cと連通する負圧通路73,77が切り替わる際に対象ノズルに負圧抜けが生じるのを抑制し、対象ノズルに吸着されている部品Pの落下を防止することができる。そして、CPU91は、図示しないタッチセンサを用いて対象ノズルに吸着されている部品Pが基板Sに接触したか否かを判定する(S310)。CPU91は、部品Pが基板Sに接触したと判定すると、対象ノズルのノズル通路62cが調圧弁84を介して正圧源82と連通するよう切替弁78とオンオフ弁85,86とを駆動制御することにより部品Pを基板Sに実装する(S320)。
CPU91は、部品Pを基板Sに実装した後、対象ノズルの上昇が開始されるよう昇降装置50(Z軸モータ52)を駆動制御する(S330)。そして、CPU91は、正圧通路83とノズル通路62cとの連通が維持されているタイミングで、流量センサ89により検出されたエア流量を実装後流量Q3として入力し(S340)、実装後流量Q3の絶対値が閾値Cよりも大きいか否かを判定する(S350)。ここで、閾値Cは、対象ノズルが部品Pを基板Sに実装した後、対象ノズルを上昇させたときに部品Pが対象ノズルから離れずにそのまま持ち帰る持ち帰りエラーを判定するための閾値である。即ち、対象ノズルの吸着口は、部品Pが基板Sに実装されて吸着口から離れると、閉鎖状態から開放状態に変化する。このため、実装後流量Q3の絶対値は、吸着口から部品Pが離れていると、大きくなり、吸着口に部品Pに吸着されたままだと、小さくなる。CPU91は、実装後流量Q3の絶対値が閾値Cよりも大きいと判定すると、部品Pが基板Sに正常に実装されたと判定し、次に実装すべき部品Pがあるか否かを判定する(S360)。CPU91は、次に実装すべき部品Pがあると判定すると、次の吸着ノズル60を下降可能な位置に旋回させて対象ノズルとして(S280)、S270に戻る。一方、CPU91は、次に実装すべき部品Pがないと判定すると、これで部品実装処理を終了する。また、CPU91は、S350において、実装後流量Q3の絶対値が閾値C以下であると判定すると、部品持ち帰りエラーが発生したと判定して(S370)、部品実装処理を終了する。
次に、ロータリヘッド42(吸着ノズル60,ノズルホルダ62)のメンテナンスを行なう際の動作について説明する。図12は、制御装置90のCPU91により実行されるクリーニング処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、吸着動作および実装動作を行なっていない空き時間に実行されたり、別途オペレータや管理装置100からの指示によって実行されたりする。
クリーニング処理が実行されると、CPU91は、まず、部品実装処理のS140でメンテナンスが必要と判定された吸着ノズル60(クリーニング必要ノズル)があるか否かを判定する(S400)。CPU91は、クリーニング必要ノズルがないと判定すると、そのままクリーニング処理を終了する。一方、CPU91は、クリーニング必要ノズルがあると判定すると、R軸モータ44を駆動制御してクリーニング必要ノズルを下降可能な位置に旋回させて対象ノズルとする(S410)。そして、CPU91は、正圧源82を調圧弁84を介して正圧通路側ポート78bに接続する実装用経路が遮断されるようオンオフ弁85を閉弁すると共に(S420)、正圧源82を直接に正圧通路側ポート78bに接続するクリーニング用経路が連通されるようオンオフ弁86を開弁する(S430)。また、CPU91は、正圧通路側ポート78bがノズル通路側ポート78cと連通するよう切替弁78を切り替える(S440)。
そして、CPU91は、対象ノズルが下降するよう昇降装置50を駆動制御する(S450)。上述したように、対象ノズルが下降すると、対象ノズルのノズル通路62cは、ノズル通路側ポート78cと連通する。これにより、正圧源82からの正圧は、調圧弁84で調圧(降圧)されることなく、オンオフ弁86(クリーニング用経路),切替弁78(正圧通路側ポート78b,ノズル通路側ポート78c)を介してノズル通路62cや対象ノズルの吸着口に供給されることとなる。これにより、ノズル通路62cや吸着口などの経路内に付着しているゴミや塵を吹き飛ばし、経路内の詰まりを解消することができる。
その後、CPU91は、正圧通路83に設けられた流量センサ89からのエア流量をクリーニング時流量Q4として入力し(S460)、入力したクリーニング時流量Q4の絶対値が閾値Dよりも大きくなるまで待つ(S470)。ここで、閾値Dは、ノズル通路62cや吸着口などの経路内の詰まりが解消されたか否かを判定するための閾値である。CPU91は、クリーニング時流量Q4が閾値Dよりも大きいと判定すると、対象ノズルのクリーニングが完了したと判定し、対象ノズルが上昇するよう昇降装置50を駆動制御し(S480)、S400に戻って、まだクリーニング必要ノズルがあるか否かを判定する。CPU91は、クリーニング必要ノズルがあると判定すると、そのクリーニング必要ノズルを対象ノズルとしてS410〜S480の処理を繰り返し、クリーニング必要ノズルがないと判定すると、これでクリーニング処理を終了する。なお、本実施形態では、CPU91は、クリーニング時流量Q4の絶対値が閾値Dよりも大きくなったときにクリーニングが完了したと判定するものとしたが、クリーニングが開始されてからの経過時間が所定時間に達したときにクリーニングが完了したと判定するものとしてもよい。
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態の部品実装機10が本発明の「部品実装機」に相当し、吸着ノズル60が「吸着ノズル」に相当し、ロータリヘッド42が「ロータリヘッド」に相当し、XYロボット30が「移動装置」に相当し、R軸モータ44が「回転装置」に相当し、昇降装置50が「昇降装置」に相当し、第1の負圧供給系71が「第1の負圧系」に相当し、第2の負圧供給系75が「第2の負圧系」に相当し、ノズル通路側ポート74bが「第1のポート」に相当し、ノズル通路側ポート78cが「第2のポート」に相当する。また、流量センサ79が「負圧供給状態検知センサ」に相当し、部品実装処理のS170~S200の処理を実行するCPU91が「吸着状態判定手段」に相当する。また、部品実装処理のS130,140の処理を実行するCPU91が「メンテナンス判定手段」に相当する。また、正圧系81が「正圧系」に相当し、切替弁78が「切替弁」に相当する。
以上説明した本実施形態の部品実装機10は、全ての吸着ノズル60の吸着口に負圧を供給する第1の負圧供給系71とは別に、ノズルホルダ62の下降時に当該ノズルホルダ62に保持された吸着ノズル60(対象ノズル)に負圧を供給する第2の負圧供給系75を備える。これにより、吸着ノズル60によって吸着動作や実装動作を行なう際に、当該吸着ノズル60の状態が他の吸着ノズル60の状態に影響されないようにすることができる。
また、本実施形態の部品実装機10は、対象ノズルが昇降する際に、第1の負圧供給系71および第2の負圧供給系75の両方から負圧を供給する状態を経由して、対象ノズルに負圧を供給する負圧供給系(第1の負圧供給系71,第2の負圧供給系75)を切り替える。これにより、対象ノズルに負圧を供給する負圧供給系を切り替える際に、対象ノズルに負圧抜けが生じるのを抑制して、対象ノズルに吸着されている部品Pの落下を防止することができる。
さらに、本実施形態の部品実装機10は、第2の負圧供給系75の負圧通路77に流量センサ79を設け、流量センサ79によって吸着動作を行なっている吸着ノズル60(対象ノズル)のエア流量を検出する。これにより、他の吸着ノズル60の状態に影響を受けることなく、吸着動作を行なっている対象ノズルによる部品Pの吸着状態をより正確に判定することができる。
また、本実施形態の部品実装機10は、ノズルホルダ62の下降時に当該ノズルホルダ62に保持された吸着ノズル60(対象ノズル)に正圧を供給する正圧供給系81を備え、正圧供給系81から対象ノズルへの正圧の供給と第2の負圧供給系76から対象ノズルへの負圧の供給とを切替弁78によって切り替える。これにより、吸着ノズル60によって実装動作を行なう際に、当該吸着ノズル60の状態が他の吸着ノズル60の状態に影響されないようにすることができる。
また、本実施形態の部品実装機10は、正圧供給系81の正圧通路83に流量センサ89を設け、流量センサ89によって実装動作を行なっている吸着ノズル60(対象ノズル)のエア流量を検出する。これにより、実装動作を行なっている対象ノズルによる部品Pの実装状態をより正確に判定することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、部品実装機10は、負圧正圧供給装置70として、第1の負圧供給系71と、第2の負圧供給系75と、正圧供給系81とを備え、ノズルホルダ62の下降時に当該ノズルホルダ62のノズル通路62cに対する第2の負圧供給系76からの負圧の供給と正圧供給系81からの正圧の供給とを切替弁78によって切り替えるものとした。これに対して、部品実装機は、負圧正圧供給装置70に代えて、第2の負圧供給系75を備えない変形例の負圧正圧供給装置170を備えるものとしてもよい。図13は、変形例の負圧正圧供給装置170の構成の概略を示す構成図である。変形例の負圧正圧供給装置170は、図示するように、第1の負圧供給系71と同様の負圧供給系171と、正圧供給系81と同様の正圧供給系181と、複数のノズルホルダ62にそれぞれ対応して配置され負圧供給系171の負圧通路73および正圧供給系181の正圧通路83のうちノズル通路162cに連通させる通路を切り替える複数の切替弁174とを備える。複数の切替弁174は、いずれも、負圧通路73に接続される負圧通路側ポート174aと正圧通路83に接続される正圧通路側ポート174bとノズル通路162cに接続される第1ノズル通路側ポート174cおよび第2ノズル通路側ポート174dとを有する4ポート式の切替弁として構成されている。この切替弁174は、上側に接続されている場合には負圧通路側ポート174aと第1ノズル通路側ポート174cとが連通すると共に正圧通路側ポート174bと第2ノズル通路側ポート174dとの連通が遮断した状態とし、下側に接続されている場合には負圧通路側ポート174aと第1ノズル通路側ポート174cとの連通が遮断すると共に正圧通路側ポート174bと第2ノズル通路側ポート174dとが連通した状態とする。負圧通路側ポート174aは、負圧通路73に常時接続されている。正圧通路側ポート174bは、下降可能な旋回位置にあるノズルホルダ62に対応するポートのみが正圧通路83に接続される。第1ノズル通路側ポート174cは、ノズルホルダ62の昇降位置に拘わらず貫通孔162aを介してノズル通路162cと接続されている。第2ノズル通路側ポート174dは、ノズルホルダ162の昇降位置によって、貫通孔162bを介してノズル通路162cと接続されたり、ノズル通路162cから切り離されたりする。
図14および図15は、負圧正圧供給装置170を用いて下降する吸着ノズル60に負圧が供給される様子と正圧が供給される様子とを示す説明図である。ここで、図15に示すように、ホルダ保持部42bの挿入孔42dの上端部に取り付けられる円筒部材163は、本実施形態の円筒部63よりも軸方向(昇降方向)に長くなっている。そして、円筒部材163の内周の拡径によって形成される第1円筒空間163aは、本実施形態の第1円筒空間63aよりも軸方向に広くなっており、ノズルホルダ162と挿入孔42dと円筒部材163,65とにより囲まれる第2円筒空間163bは、本実施形態の第2円筒空間63bよりも軸方向に狭くなっている。また、ノズルホルダ162は、内部で軸方向(Z軸方向)に延びるノズル通路162cと連通するよう径方向に貫通する2本の貫通孔(第1貫通孔162a,第2貫通孔162b)が本実施形態の貫通孔62a,62bよりも軸方向に広い間隔を隔てて形成されている。
いま、切替弁174が負圧通路側ポート174aと第1ノズル通路側ポート174cとを連通すると共に正圧通路側ポート174bと第2ノズル通路側ポート174dとの連通を遮断している場合を考える。この場合、ノズルホルダ162が上昇しているときには、第1貫通孔162aおよび第2貫通孔162bが共に第1円筒空間163aと連通する状態となる。この状態では、第1ノズル通路側ポート174cが第1円筒空間163a,第1,第2貫通孔162a,162bを介してノズル通路162cと連通し、第2ノズル通路側ポート174dとノズル通路162cとの連通が遮断する(図14(a),図15(a)参照)。これにより、負圧源72(負圧通路73)の負圧が吸着ノズル60の吸着口に作用することとなる。この状態からノズルホルダ162が下降すると、第1円筒空間163aと第2貫通孔162bとの連通は遮断するが、第1円筒空間163aと第1貫通孔162aとの連通は維持されるため、負圧源72からの負圧が吸着ノズル60の吸着口に作用する状態は維持される(図14(b),図15(b)参照)。そして、ノズルホルダ162がさらに下降すると、第1貫通孔162aは第1円筒空間163aとの連通を維持しつつ、第2貫通孔162bは第2円筒空間163bと連通する状態となる。このため、負圧源72からの負圧が吸着ノズル60の吸着口に作用する状態は引き続き維持される(図14(c),図15(c)参照)。
次に、第1貫通孔162aが第1円筒空間163aと連通し第2貫通孔162bが第2円筒空間163bと連通した状態(図14(c),図15(c)の状態)で切替弁174が負圧通路側ポート174aと第1ノズル通路側ポート174cとの連通を遮断すると共に正圧通路側ポート174bと第2ノズル通路側ポート174dとを連通する状態に切り替えた場合を考える。この場合、図14(d)に示すように、負圧通路側ポート178aからの負圧が遮断され、代わって正圧通路側ポート178bからの正圧が吸着ノズル60の吸着口に作用することとなる。
このように、変形例の負圧正圧供給装置170は、複数のノズルホルダ62のうち昇降に拘わらず全てのノズルホルダ62のノズル通路62cに対して負圧通路73を接続する一方、下降しているノズルホルダ62のノズル通路62cに対して負圧通路73と正圧通路83との切り替えを可能としているのである。これにより、実装動作を行っている一の吸着ノズル60の吸着口だけを正圧通路83と連通させることができるため、正圧通路83に設けられた流量センサ89によってエア流量を検出することにより、実装動作に伴う正圧通路83の流量を正確に捉えることができる。
また、上述した実施形態では、第2の負圧供給系75の負圧通路77に設けられた流量センサ79からのエア流量に基づいて対象ノズルのメンテナンスの要否を判定するものとした。これに対して、正圧供給系81の正圧通路83に設けられた流量センサ89からのエア流量に基づいて対象ノズルのメンテナンスの要否を判定するものとしてもよい。この場合、例えば、実装動作が完了した後、対象ノズルをわずかに上昇させて正圧通路83とノズル通路62cとの連通を維持されている状態で流量センサ89により検出されるエア流量(S340で入力される実装後流量Q3)に基づいてメンテナンスの要否を判定するものとしてもよい。
また、上述した実施形態では、図5(b)に示すように、第2の負圧供給系75の負圧通路77を下降可能な旋回位置にある一の対象ノズル(ノズル通路側ポート78a)だけに連通させるものとした。これに対して、負圧通路77を、対象ノズルの近傍にある吸着ノズル60(ノズル通路側ポート78a)にも連通させてもよい。
また、上述した実施形態では、下降時の吸着ノズル60のみに負圧を供給する負圧通路77に流量センサ79を設けるものとした。これに対して、流量センサ79に代えて圧力センサを設けるなど、負圧通路77内の負圧供給状態を検知するものであれば、如何なるセンサを設けるものとしてもよい。また、実施形態では、下降時の吸着ノズル60のみに正圧を供給する正圧通路83に流量センサ89を設けるものとした。これに対して、流量センサ89に代えて圧力センサを設けるなど、正圧通路83内の正圧供給状態を検知するものであれば、如何なるセンサを設けるものとしてもよい。
本発明は、部品実装機の製造産業などに利用可能である。
10 部品装着装置、11 基台、12 筐体、20 部品供給装置、24 基板搬送装置、26 パーツカメラ、30 XYロボット、31 X軸ガイドレール、32 X軸スライダ、33 Y軸ガイドレール、34 Y軸スライダ、36 X軸モータ、37 X軸位置センサ、38 Y軸モータ、39 Y軸位置センサ、40 ヘッドユニット、42 ロータリヘッド、42a 軸部、42b ホルダ保持部、42c 支持軸、42d 挿入孔、43 ギヤ、44 R軸モータ、45 ギヤ、46 θ軸モータ、47 ギヤ、 50 昇降装置、52 Z軸モータ、54 Z軸スライダ、56 Z軸位置センサ、60 吸着ノズル、62,162 ノズルホルダ、62a,162a 第1貫通孔、62b,162b 第2貫通孔、62c,162c ノズル通路、63,163 円筒部材、63a,163a 第1円筒空間、63b,163b 第2円筒空間、64 スプリング、65 円筒部材、66 ギヤ、68 上端部、70,70B,170 負圧正圧供給装置、71,71B,171 第1の負圧供給系、72 負圧源、73 負圧通路、74,74B オンオフ弁、74a 負圧通路側ポート、74b ノズル通路側ポート、75 第2の負圧供給系、76 負圧源、77 負圧通路、78 切替弁、78a 負圧通路側ポート、78b 正圧通路側ポート、78c ノズル通路側ポート、79,79B 流量センサ、81,81B 正圧供給系、82 正圧源、83 正圧通路、84 調圧弁、85,86 オンオフ弁、87 制御弁、89 流量センサ、90 制御装置、91 CPU、92 ROM、93 HDD、94 RAM、95 入出力インタフェース、96 バス、100 管理装置、101 CPU、102 ROM、103 HDD、104 RAM、105 入出力インタフェース、106 バス、107 入力デバイス、108 ディスプレイ、174 切替弁、174a 負圧通路側ポート、174b 正圧通路側ポート、174c 第1ノズル通路側ポート、174d 第2ノズル通路側ポート。

Claims (4)

  1. 部品を吸着して実装対象物に実装する部品実装機であって、
    先端部で部品を吸着する吸着ノズルと、
    前記吸着ノズルをそれぞれ保持する複数のノズルホルダが周方向に配置された回転体を有するロータリヘッドと、
    前記ロータリヘッドを水平方向に移動させる移動装置と、
    前記回転体を回転させて前記複数のノズルホルダを周方向に旋回させる回転装置と、
    前記複数のノズルホルダのうち所定の旋回位置にあるノズルホルダを下降させる昇降装置と、
    負圧供給状態検知センサと、
    前記負圧供給状態検知センサにより検知された負圧供給状態に基づいて前記吸着ノズルによる部品の吸着状態または前記吸着ノズルの状態を判定する吸着判定手段と、
    を備え、
    前記複数のノズルホルダは、それぞれ保持している前記吸着ノズルの先端部に繋がるノズル通路を有し、
    前記回転体は、前記複数のノズルホルダのうち全てのノズルホルダのノズル通路に対してそれぞれ第1のポートを介して負圧を供給可能な第1の負圧系と、前記複数のノズルホルダのうち前記所定の旋回位置にあるノズルホルダのノズル通路に対して第2のポートを介して負圧を供給可能な第2の負圧系と、を有し、
    前記第1のポートは、前記ノズルホルダが上昇位置にあるときに開放し、前記ノズルホルダが下降位置にあるときに閉鎖するよう構成され、
    前記第2のポートは、前記ノズルホルダが上昇位置にあるときに閉鎖し、前記ノズルホルダが下降位置にあるときに開放するよう構成され、
    前記負圧供給状態検知センサは、前記第2の負圧系の負圧供給状態を検知し、
    前記吸着判定手段は、前記ノズルホルダを下降させて該ノズルホルダに保持されている前記吸着ノズルが吸着動作を行なっているときに、前記ノズルホルダが下降位置にある状態で前記負圧供給状態検知センサにより検知された負圧供給状態に基づいて該吸着ノズルによる部品の吸着状態または該吸着ノズルの状態を判定する、
    ことを特徴とする部品実装機。
  2. 請求項1記載の部品実装機であって、
    前記第1のポートおよび前記第2のポートは、前記ノズルホルダが前記上昇位置と前記下降位置との間の中間位置にあるときに、共に開放するよう構成されている
    ことを特徴とする部品実装機。
  3. 請求項1または2記載の部品実装機であって、
    前記負圧供給状態検知センサにより検知された負圧供給状態に基づいて前記ロータリヘッドまたは前記吸着ノズルのメンテナンスの要否を判定するメンテナンス判定手段と、
    を備えることを特徴とする部品実装機。
  4. 請求項1ないし3いずれか1項に記載の部品実装機であって、
    前記回転体は、前記複数のノズルホルダのうち前記所定の旋回位置にあるノズルホルダに対して前記第2のポートを介して正圧を供給可能な正圧系と、前記第2の負圧系および前記正圧系のうち前記第2のポートに接続する系を切り替える切替弁と、を有する
    ことを特徴とする部品実装機。
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