JP2002057498A - 配線板作業システム - Google Patents

配線板作業システム

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JP2002057498A
JP2002057498A JP2000241635A JP2000241635A JP2002057498A JP 2002057498 A JP2002057498 A JP 2002057498A JP 2000241635 A JP2000241635 A JP 2000241635A JP 2000241635 A JP2000241635 A JP 2000241635A JP 2002057498 A JP2002057498 A JP 2002057498A
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JP2000241635A
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Takeyoshi Isogai
武義 磯貝
Yuji Katsumi
裕司 勝見
Noriaki Iwaki
範明 岩城
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Fuji Corp
Original Assignee
Fuji Machine Manufacturing Co Ltd
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    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K13/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or adjusting assemblages of electric components
    • H05K13/0061Tools for holding the circuit boards during processing; handling transport of printed circuit boards
    • H05K13/0069Holders for printed circuit boards
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S269/00Work holders
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリント配線板を支持する支持部材を大きい
磁力で支持台に固定しつつ支持台からの取外し時の衝撃
等が小さくて済む配線板作業システムを提供する。 【解決手段】 プリント配線板支持装置174は鋼製の
第一支持台210を有し、永久磁石234を備えた支持
ピン212を磁力により固定する。プリント配線板支持
装置174に隣接して収納装置340を設け、鋼製の第
二支持台342に支持ピン212を磁力により固定す
る。段取替え時にはピン保持具に支持ピン212を把持
させ、第一,第二支持面214,344上を滑らせつつ
移動させ、第一支持台210から支持ピン212を回収
して収納装置340に収納し、収納装置340の支持ピ
ン212を第一支持台210に設置する。支持ピン21
2を滑らせれば、支持ピン212を支持面214,31
4から離れる向きに引き離す場合より、移動に要する力
および移動開始時の衝撃が小さくて済む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配線板作業システ
ムに関するものであり、特に、プリント配線板の支持に
関するものである。なお、プリント配線板は、電気部品
が装着されれば、厳密にはプリント回路板となるが、本
明細書においては、煩雑さを避けるために、電気部品が
装着されても、プリント配線板と称することとする。
【0002】
【従来の技術】プリント配線板の多くは、合成樹脂等の
電気部品絶縁体から成る比較的薄い基板に導電材料から
成る回路パターンが形成されたものであり、可撓性を有
する。したがって、このようなプリント配線板に電気部
品を装着する場合や、電気部品装着のために接着剤,ク
リーム状半田を塗布する場合等にはプリント配線板を裏
側の相当多数の点で支持しなければ、精度良く平面を保
って支持することができない。
【0003】そのため、従来、例えば、特開平7−15
189号公報に記載されているように、プリント配線板
を支持ピンによって裏面から支持することが知られてい
る。この公報に記載のプリント配線板支持装置は、台板
と、複数の支持ピンとを備えている。支持ピンは、その
長手方向の一端部にプリント配線板を支持する配線板支
持面が設けられるとともに、他端部が永久磁石によって
形成されており、磁性材料により形成された台板に磁力
によって固定される。
【0004】支持ピンは、プリント配線板の裏面を、プ
リント配線板自体の凹凸や装着された電気部品等を避け
て支持する。このプリント配線板の支持可能領域はプリ
ント配線板の種類によって異なるのが普通であり、作業
が行われるプリント配線板の種類が変われば、支持ピン
が付け替えられる。付替えは、例えば、自動で行おうと
すれば、支持ピンに、磁力に打ち勝つ大きさの力が台板
から離れる方向に加えられて支持ピンが支持台から外さ
れ、その後、次にプリント配線板を支持する支持ピンが
台板に取り付けられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題,課題解決手段および効
果】しかしながら、支持ピンが台板から引き離される
際、支持ピンに加えられる力が磁力に打ち勝つまでは支
持ピンが台板から引き離されず、一旦支持ピンに加えら
れる力が磁力に打ち勝てば、支持ピンが台板から離間さ
せられるにつれて磁力が急激に減少するため、衝撃が発
生して支持台等が振動し、また、衝撃音が発生する。磁
力を小さくすれば、衝撃は小さくなるが、支持ピンを支
持台に固定する力が不足する可能性がある。
【0006】本発明は、以上の事情を背景とし、プリン
ト配線板を裏面から支持する支持部材を十分な磁力によ
って支持台に固定し得るとともに、取外し時の衝撃等が
小さくて済む配線板作業システムを提供することを課題
としてなされたものであり、本発明によって、下記各態
様の配線板作業システムが得られる。各態様は請求項と
同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて
他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、あく
までも本発明の理解を容易にするためであり、本明細書
に記載の技術的特徴およびそれらの組合わせが以下の各
項に記載のものに限定されると解釈されるべきではな
い。また、一つの項に複数の事項が記載されている場
合、それら複数の事項を常に一緒に採用しなければなら
ないわけではない。一部の事項のみを選択して採用する
ことも可能なのである。
【0007】(1)平面状の第一支持面を備え、少なく
ともその第一支持面が強磁性材料から成る第一支持台
と、底面において前記第一支持面に着座する座部と、前
記底面とは反対向きの配線板支持面とを備え、座部の少
なくとも一部が永久磁石とされ、その永久磁石の磁力に
より前記第一支持面に取り付けられ、前記配線板支持面
によりプリント配線板の裏面を支持する複数の支持部材
と、前記支持部材の配線板支持面に裏面を支持されたプ
リント配線板の表面に対して所定の作業を行う作業装置
と、前記第一支持台に隣接して設けられ、前記第一支持
面と同一平面上において実質的に連続する第二支持面を
備え、少なくとも第二支持面が強磁性材料から成る第二
支持台と、その第二支持台の第二支持面から前記第一支
持台の第一支持面へ、また、第一支持面から第二支持面
へ、前記支持部材を滑らせて移動させる支持部材移動装
置とを含む配線板作業システム(請求項1)。支持部材
は、 (5)項に記載の支持部材のように、プリント配線板
を負圧により吸着する機能を備えた支持部材である保持
部材でもよく、吸着機能を備えない単純な支持部材でも
よい。作業装置には、例えば、プリント配線板の表面に
電気部品を装着する電気部品装着装置,プリント配線板
の表面にクリーム状半田をスクリーン印刷するスクリー
ン印刷装置,プリント配線板の表面に接着剤等の高粘性
流体を1点または複数点ずつ順次塗布する高粘性流体塗
布装置,プリント配線板の表面に形成された回路を検査
する回路検査装置等がある。第一支持面と第二支持面と
は、常時、同一平面上において実質的に連続していても
よく、一時期、連続させられてもよい。前者の場合、第
一支持面と第二支持面とは、切れ目なく連続する一平面
を構成する面としてもよく、互いに独立した平面であっ
て、事実上隙間も段差もなく隣接し、あるいは小さい隙
間あるいは段差で近接する面としてもよい。実質的に連
続するとは、第一支持面と第二支持面との間に隙間も段
差もないか、あるいは、隙間と段差との少なくとも一方
は存在するが、それらは支持部材を滑らせて移動させる
のに支障がない程度の大きさであることを意味する。さ
らに具体的には、段差が支持部材の底面の周縁あるいは
支持面の端縁に存在する丸みや面取りの案内作用によ
り、支持部材が乗り越え可能な大きさであり、隙間が支
持部材の底面の寸法に比較して十分小さく、支持部材の
底面が第一支持面と第二支持面との一方に密着している
状態で支持部材が他方に支持され始めることが可能な大
きさであることを意味する。第一支持面と第二支持面と
が一時期連続させられる場合は、第一支持面と第二支持
面とが、支持面に平行な方向と直角な方向との少なくと
も一方に相対移動させられるが、第一,第二支持面間に
おける支持ピンの移載時には、同一平面上において実質
的に連続させられる。第一支持面および第二支持面が連
続する一平面は、水平面でもよく、水平面に対して傾斜
した面でもよい。第一支持面と第二支持面とが、一時期
のみ、連続させられる場合、連続させられない状態にお
いては、第一支持面と第二支持面とが平行であることは
不可欠ではない。第一支持台と第二支持台とは、例え
ば、一方が、作業が施されるプリント配線板を支持する
プリント配線板支持装置を構成し、他方が、第一支持台
に取り付けられる支持部材を収納する支持部材収納装置
を構成するようにされる。第一支持台と第二支持台と
が、交替でプリント配線板支持装置と支持部材収納装置
とを構成するようにしてもよい。例えば、配線板作業シ
ステムが、プリント配線板に電気部品を装着する電気部
品作業システムであり、作業装置が、電気部品装着装置
であって、電気部品供給装置から電気部品を取り出し、
プリント配線板支持装置によって支持されたプリント配
線板に装着し、電気部品供給装置がテーブル上に、部品
供給部がプリント配線板搬送方向に平行に並ぶ状態で設
置された複数のフィーダを備えていて、電気部品供給装
置のフィーダが並ぶ方向の中央より一方の側に対応する
領域を第一装着領域、他方の側に対応する領域を第二装
着領域とし、各装着領域にそれぞれプリント配線板支持
装置を設け、いずれか一方の装着領域において電気部品
のプリント配線板への装着が行われる場合、電気部品の
装着が行われる装着領域に設けられたプリント配線板支
持装置がプリント配線板支持装置として機能し、電気部
品の装着が行われない装着領域の設けられたプリント配
線板支持装置が収納装置として機能することとなる。テ
ーブル上には、複数種類のプリント配線板への電気部品
の装着が可能な数,種類のフィーダが設けられるが、テ
ーブルの第一装着領域に対応する部分には、第一装着領
域において電気部品の装着が行われるプリント配線板用
のみに電気部品を供給するフィーダおよびそのプリント
配線板のための電気部品の供給頻度が高いフィーダが設
けられ、テーブルの第二装着領域に対応する部分には、
第二装着領域において電気部品の装着が行われるプリン
ト配線板用のみに電気部品を供給するフィーダおよびそ
のプリント配線板のための電気部品の供給頻度が高いフ
ィーダが設けられる。そのため、プリント配線板支持装
置により支持され、電気部品が装着されるプリント配線
板とフィーダとが近く、部品装着ヘッドの移動距離が短
くて済み、電気部品の装着を能率良く行うことができ
る。第一装着領域において電気部品が装着されるプリン
ト配線板と、第二装着領域において電気部品が装着され
るプリント配線板とに共通の電気部品を供給するフィー
ダは、テーブルの、第一,第二装着領域の中間領域に対
応する部分に設けてもよい。支持部材は、第一支持台に
対しても第二支持台に対しても磁力によって固定され
る。また、支持部材の底面も第一,第二支持面も平面で
あり、支持部材移動装置が支持部材に、支持面に平行な
方向の力を加えることにより、支持部材を第一,第二支
持面に対して滑らせ、移動させることができる。この
際、支持部材には、支持部材の底面と第一あるいは第二
の支持面との間の摩擦係数と磁力との積の大きさの力
が、支持部材の移動を妨げる向きに作用し、この移動抵
抗より、支持部材移動装置が支持部材に加える移動力の
方が大きくなれば、支持部材は移動させられる。この移
動抵抗は磁力より小さく、支持部材に、その軸線に平行
であって支持面から離れる向きの力を加えて支持面から
引き離す場合に比較して、小さい力で支持部材を移動さ
せることができる。また、動摩擦係数は静摩擦係数より
小さいため、支持部材の移動開始時に多少の衝撃が発生
するが、この衝撃は支持部材を第一,第二支持面から引
き離す際の衝撃よりは小さくて済む。したがって、磁力
を大きくし、支持部材を支持台に十分強固に固定しなが
ら、支持部材移動装置の作動力を小さくすることがで
き、かつ、第一,第二支持台や支持部材移動装置等に生
ずる振動や衝撃音を小さく抑えることができる (2)前記プリント配線板を前記第一支持台に対応する
位置へ搬入し、また、その第一支持台に対応する位置か
ら搬出する配線板搬送装置を含む (1)項に記載の配線板
作業システム。第一支持台に対応する位置においてプリ
ント配線板の表面に対して作業が行われ、作業時には第
一支持台に固定された支持部材がプリント配線板を裏面
から支持する。 (3)前記配線板搬送装置が、間隔が可変の一対の案内
レールと、それら案内レールに沿ってプリント配線板を
移動させる配線板駆動装置と、前記一対の案内レールの
間隔を変更することにより当該配線板搬送装置の搬送幅
を変更する幅変更装置とを含む (2)項に記載の配線板作
業システム。一対の案内レールの間隔の変更時には、一
対の案内レールの両方を移動させてもよく、いずれか一
方を移動させてもよい。支持部材は、その軸線と直角な
方向の力を加えれば移動させることができるため、例え
ば、もし支持台の支持面上に支持部材が固定されている
状態において、案内レールが移動させられ、支持部材に
当たることがあっても、支持部材が倒れて逃げ、案内レ
ールの移動を許容し、支持部材,レール等が損傷するこ
とが回避される。 (4)前記第二支持台が、前記配線板搬送装置の搬送幅
が最小の状態において、前記一対の案内レールの間の空
間に対応する位置に設けられ、前記第二支持面の幅が、
一対のレールの最小間隔以下に設定された (3)項に記載
の配線板作業システム(請求項2)。本態様において
は、案内レールが移動させられても、第二支持台に固定
された支持部材と干渉することはないため、第二支持台
が第一支持台に固定される支持部材を収納する収納装置
として機能するようにすることができる。その際、万一
にも、第二支持台に固定された支持部材と案内レールと
が干渉することはないため、案内レールとの干渉時に支
持部材が倒れて破損が回避されるようにする必要はな
く、第二支持台上において支持部材の設置間隔を小さく
し、効率良く、収納することができる。 (5)前記第一支持面が、複数の負圧供給穴が開口させ
られた保持面であり、前記支持部材が、前記座部の底面
から前記配線板支持面まで貫通する負圧通路が形成され
た保持部材であり、その負圧通路と前記負圧供給穴とが
連通する状態で保持部材が第一支持台としての保持台に
設置され、保持部材が負圧により前記プリント配線板を
前記配線板支持面に引き付けて支持する (1)項ないし
(4)項のいずれか一つに記載の配線板作業システム(請
求項3)。保持部材が負圧によりプリント配線板を配線
板支持面に引き付けて支持すれば、プリント配線板に上
方に凸の撓みがあっても、平面状に矯正される。プリン
ト配線板の裏面の支持可能な領域は限られており、全部
の負圧供給穴に保持部材が取り付けられるわけではな
く、保持部材が取り付けられない負圧供給穴からの負圧
の漏れを防止することが必要である。負圧の漏れは、例
えば、 (6)項に記載の閉塞部材によって負圧供給穴を閉
塞することにより防止してもよく、あるいは実施形態の
項において説明するように、複数の負圧供給穴の各々に
開閉弁を設け、保持部材の保持台への取付けに起因して
開かれ、負圧供給穴と負圧通路とを連通させるが、保持
部材が保持台に取り付けられない状態では閉じた状態に
保たれるようにすることにより防止してもよい。 (6)底面において前記保持面に着座し、少なくともそ
の底面近傍の一部が永久磁石とされ、その永久磁石の磁
力により前記保持面に取り付けられて前記複数の負圧供
給穴を閉塞する複数の閉塞部材と、前記保持台に隣接し
て設けられ、前記保持面と同一平面上において実質的に
連続する第三支持面を備え、少なくとも第三支持面が強
磁性材料から成る第三支持台と、その第三支持台の第三
支持面から保持台の保持面へ、また、保持面から第三支
持面へ、前記閉塞部材を滑らせて移動させる閉塞部材移
動装置とを含む (1)項ないし (5)項のいずれか一つに記
載の配線板作業システム。第三支持面と保持面との関係
は、第二支持面と第一支持面としての保持面との関係と
同様に説明される。閉塞部材についても、保持部材と同
様に、支持面および保持面に平行な方向の力を加えるこ
とにより、支持面および保持面に対して滑らせ、移動さ
せることができ、磁力を大きくして支持台に十分大きな
力で固定しながら、閉塞部材移動装置により小さい力で
移動させることができ、かつ、保持台等に生ずる振動,
衝撃,衝撃音等を小さく抑えることができる。 (7)前記閉塞部材が前記第二支持面に支持され、前記
第二支持台が前記第三支持台を兼ねる (6)項に記載の配
線板作業システム。 (8)前記支持部材移動装置が前記閉塞部材移動装置を
兼ねる (6)項または (7)項に記載の配線板作業システ
ム。 (9)前記作業装置が前記所定の作業を行う作業ヘッド
を含み、その作業ヘッドが前記支持部材移動装置により
前記第一支持面に平行な方向に移動させられる (1)項な
いし (8)項のいずれか一つに記載の配線板作業システ
ム。支持部材移動装置が作業時に作業ヘッドとプリント
配線板とを相対移動させる作業用相対移動装置の少なく
とも一部を構成し、配線板作業システムの構成を簡易に
することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。図1において10は、配線板
作業システムたる電気部品装着システム12のベースで
あり、本体フレームを構成している。ベース10上に
は、作業装置たる電気部品装着装置16,電気部品供給
装置18およびプリント配線板支持搬送装置20等が設
けられている。プリント配線板支持搬送装置20は、X
軸方向(図1において左右方向)に配設された配線板コ
ンベア22を有し、プリント配線板24は配線板コンベ
ア22により搬送されるとともに、予め定められた電気
部品装着位置に位置決めされ、支持される。このプリン
ト配線板支持搬送装置20については後に詳しく説明す
る。配線板コンベア22の一側には電気部品供給装置1
8が設けられている。この電気部品供給装置18につい
ては、本発明と直接関連がないため、説明を省略する。
【0009】本実施形態の電気部品装着装置16は、特
許第2824378号公報に記載の電気部品装着装置と
同様に構成されており、簡単に説明する。電気部品装着
装置16は、作業ヘッドたる部品装着ヘッド30が互い
に直交するX軸方向およびY軸方向の成分を有する方向
に直線移動して電気部品32を搬送し、プリント配線板
24の表面28に装着するものとされている。そのた
め、ベース10の配線板コンベア22のY軸方向におけ
る両側にはそれぞれ、ボールねじ34がX軸方向に平行
に設けられるとともに、X軸テーブル36に設けられた
図示しない2個のナットの各々に螺合されており、これ
らボールねじ34がそれぞれ、X軸テーブル駆動用モー
タ38によって回転させられることにより、X軸テーブ
ル36がX軸方向に移動させられる。なお、ベース10
上には、2つのボールねじ34の下側にそれぞれ図示し
ない案内部材たるガイドレールが設けられており、X軸
テーブル36は図示しない被案内部材たるガイドブロッ
クにおいてガイドレールに摺動可能に嵌合され、移動が
案内される。
【0010】X軸テーブル36上には、ボールねじ40
(図2参照)がY軸方向に平行に設けられるとともに、
Y軸テーブル42が図示しないナットにおいて螺合され
ている。このボールねじ40がY軸テーブル駆動用モー
タ44(図1参照)によって回転させられることによ
り、Y軸テーブル42は案内部材たる一対のガイドレー
ル46に案内されてY軸方向に移動させられる。以上、
ナット,ボールねじ34,X軸テーブル36およびX軸
テーブル駆動用モータ38、およびナット,ボールねじ
40,Y軸テーブル42およびY軸テーブル駆動用モー
タ44等がXYロボット48を構成している。部品装着
ヘッド30はXYロボット48により、プリント配線板
24の表面28に平行な方向に移動させられる。プリン
ト配線板24は水平に搬送されるとともに位置決め支持
され、部品装着ヘッド30は、XYロボット48によ
り、水平面内の任意の位置へ移動させられる。
【0011】X軸テーブル36にはまた、Y軸テーブル
42より下側であって、Y軸方向において電気部品供給
装置18とプリント配線板支持搬送装置20との間の位
置に、電気部品32の保持姿勢を撮像する撮像装置とし
てのCCDカメラが設けられている。このCCDカメラ
についても、本発明と直接関連がないため、説明を省略
する。Y軸テーブル42の垂直な側面50には、図2に
示すように、部品装着ヘッド30が昇降可能かつ回転可
能に取り付けられるとともに、部品装着ヘッド30を昇
降させる昇降装置52,部品装着ヘッド30を中心線ま
わりに回転させる回転装置54,プリント配線板24に
設けられた基準マーク等を撮像するCCDカメラ56
(図1参照)が設けられている。昇降装置52は、部品
装着ヘッド30を、プリント配線板24の表面28に直
角な方向に移動させ、前記XYロボット48と共に、部
品装着ヘッド30とプリント配線板24とを、表面28
に平行な方向と直角な方向とにそれぞれ相対移動させる
作業用相対移動装置を構成している。
【0012】部品装着ヘッド30は、図2に示すよう
に、電気部品32を吸着する吸着ノズル60と、その吸
着ノズル60を着脱可能に保持するホルダ62とを有
し、ホルダ62はXYロボット48により、水平面内の
任意の位置へ移動させられる。本実施形態では、吸着ノ
ズル60は、ホルダ62に負圧により吸着されて保持さ
れる。そのため、ホルダ62は、空気通路64,回転バ
ルブ66,電磁方向切換弁68を経て負圧源70および
大気に接続されており、電磁方向切換弁68の切換えに
より、ホルダ62が負圧源70と大気とに択一的に連通
させられて、吸着ノズル60を保持,開放する。また、
吸着ノズル60は、空気通路74,回転バルブ76,電
磁方向切換弁78,80を経て負圧源70,正圧源82
および大気に接続されており、電磁方向切換弁78,8
0の切換えにより、吸着ノズル60が負圧源70,正圧
源82および大気に択一的に連通させられる。吸着ノズ
ル60は負圧により電気部品32を吸着し、正圧の供給
により電気部品32を開放する。負圧源70は負圧供給
装置ないし空気吸引装置であり、正圧源82は、正圧の
エアを供給するエア供給装置である。電磁方向切換弁6
8,78,80は、本実施形態ではY軸テーブル42に
搭載されており、Y軸テーブル42に設けられた図示し
ないコネクタによって負圧源70,正圧源82に接続さ
れている。
【0013】プリント配線板支持搬送装置20は、図3
に示すように、配線板昇降装置170,配線板クランプ
装置172およびプリント配線板支持装置174を備え
ている。配線板昇降装置170は、配線板コンベア22
の途中に設けられ、配線板リフタ176を有している。
配線板リフタ176の下面からは一対のガイドロッド1
78が延び出させられ、ベース10に固定の案内筒18
0に昇降可能に嵌合されている。配線板リフタ176の
下面にはまた、ボールねじ182が固定され、ベース1
0に垂直軸線まわりに回転可能かつ軸方向に移動不能に
取り付けられたナット184に螺合されており、ナット
184が昇降用モータ186(図9参照)によって回転
させられることによりボールねじ182が上下方向に移
動し、配線板リフタ176が昇降させられる。
【0014】配線板クランプ装置172は、図1に示す
ように、配線板搬送方向(X軸方向)と平行に設けられ
たそれぞれ案内レールたる固定レール188(図1参
照)と可動レール190とを有している。これら固定レ
ール188および可動レール190は板状を成し、その
互いに対向する面に前述の配線板コンベア22が設けら
れ、プリント配線板24を搬送するようにされている。
配線板コンベア22は、本実施形態においては、図3に
可動レール190について示すように、固定レール18
8および可動レール190にそれぞれ設けられた無端の
搬送部材ないし巻掛体たるベルト192および巻掛回転
体たる複数のプーリ193を含み、固定レール188と
可動レール190とにそれぞれ設けられた複数のプーリ
193のうちの一つである駆動プーリ193が、固定レ
ール188側に設けられた共通の搬送用モータ196
(図9参照)によって一斉に回転させられることによ
り、一対のベルト192が同速度で周回させられ、それ
らベルト192の上走部上に載せられたプリント配線板
24が搬送される。固定レール188,可動レール19
0は、プリント配線板24の、搬送方向と交差する方向
の移動を規制し、プリント配線板24の移動を案内す
る。
【0015】固定レール188および可動レール190
の上端面にはそれぞれ、図3に可動レール190につい
て示すように、内側に僅かに突出する配線板押さえ部1
94が一体的に設けられており、これら配線板押さえ部
194は、配線板コンベア22のベルト192上に載せ
られたプリント配線板24の上面である表面28との間
に僅かな隙間を隔てて設けられている。
【0016】固定レール188および可動ガイド190
の互いに対向する面にはまた、図示は省略するが、それ
ぞれ、上記配線板押さえ部194と共同してプリント配
線板24をクランプする可動クランプ部材たるクランプ
プレートが昇降可能に設けられている。これらクランプ
プレートは、固定レール188,可動レール190の長
手方向に平行な長手形状を成し、それぞれ、常には、付
勢手段としてのスプリングの付勢により、配線板押さえ
部194から離間して、上記ベルト192より下方に位
置するアンクランプ位置に保持されており、固定レール
188,可動レール190にそれぞれ設けられた複数ず
つの駆動装置たるクランプシリンダによりスプリングの
付勢力に抗して配線板押さえ部194に接近させられ、
配線板押さえ部194と共同してプリント配線板24の
縁部を挟んで固定する。本実施形態では、これら配線板
押さえ部194,クランププレート,スプリング,クラ
ンプシリンダ等が配線板クランプ装置172を構成して
いる。
【0017】可動レール190は、ベース10により配
線板搬送方向と直交する方向に移動可能に支持されてい
る。図3に示すように、ベース10に固定の支持ブロッ
ク198の上端面には、水平面において配線板搬送方向
と直交する方向に延びる案内部材たるガイドレール20
0が設けられており、可動レール190はその下面に固
定の被案内部材たるガイドブロック202においてガイ
ドレール200に移動可能に嵌合されている。可動レー
ル190はガイドレール200に案内されて、移動装置
により移動させられる。移動装置は、図示しない送りね
じ,ナットおよび駆動源たる搬送幅変更用モータ204
(図9参照)を含み、送りねじが搬送幅変更用モータ2
04によって回転させられることにより、可動レール1
90が固定レール188に対して接近,離間させられ、
搬送コンベア22のプリント配線板24の搬送幅が自動
で変更される。これら移動装置およびガイドレール20
0等が幅変更装置を構成し、搬送コンベア22が配線板
駆動装置を構成し、固定レール188および可動レール
190と共に配線板搬送装置を構成しており、プリント
配線板24をプリント配線板支持装置174に対応する
位置へ搬入し、プリント配線板支持装置174に対応す
る位置から搬出する。
【0018】プリント配線板支持装置174は、配線板
リフタ176上に設けられており、図4に示すように、
支持台210と、支持台210に取り付けられた支持部
材たる複数の支持ピン212と備えており、プリント配
線板24の裏面215を支持する。支持台210は、本
実施形態では、強磁性材料たる鋼によって形成されてお
り、支持台210の上面である支持面214は強磁性材
料から成り、一平面状を成す。支持台210は、本実施
形態では、大きさが異なる複数種類のプリント配線板2
4のうち、最大のプリント配線板24の保持にも用いる
ことができる大きさを有するものとされている。支持台
210は平面度高く形成されており、支持面214には
高い平面度が得られる。前記配線板リフタ176のプリ
ント配線板支持装置174が固定される面は、本実施形
態では水平とされており、支持台210は配線板リフタ
176に水平な姿勢で固定され、第一支持面214は水
平となる。プリント配線板支持装置174は、配線板昇
降装置170により昇降させられ、上昇端位置において
プリント配線板24を支持し、下降端位置において支持
ピン212の付替えが行われる。
【0019】支持ピン212は、ピン部220および座
部222を備えている。ピン部220を構成するピン2
26は、断面形状が円形を成し、先端(上端)ほど直径
が小さくされ、先端面である上端面は配線板支持面22
8(以下、支持面228と略称する)とされており、支
持ピン212が第一支持台210に設置された状態では
水平となる。ピン226の直径が大きい側の端部であっ
て、支持面228とは反対側の端部には、永久磁石23
4が固定されて座部222を形成している。永久磁石2
34は円柱状を成し、支持面228とは反対向きの面で
ある底面236において、支持台210の支持面214
に着座する。
【0020】図1に示すように、支持台210に隣接し
てピン収納装置340(以下、収納装置340と略称す
る)が設けられ、複数の支持ピン212が収納される。
収納装置340は、図4に示すように、支持台342を
有する。支持台342は、本実施形態では、強磁性材料
たる鋼によって形成されており、その上面である支持面
344は、水平な一平面状を成し、強磁性材料により形
成されている。以下、プリント配線板支持装置174の
支持台210,支持面214をそれぞれ、第一支持台2
10,第一支持面214と称し、収納装置340の支持
台342,支持面344をそれぞれ、第二支持台34
2,第二支持面344と称する。
【0021】第二支持台342は、図1に二点鎖線で示
すように、可動レール190が最も固定レール188に
接近させられ、搬送コンベア22の搬送幅が最小の状態
において、固定レール188と可動レール190との間
に対応する位置に設けられ、第二支持面344の幅は、
固定レール188,可動レール190の最小間隔よりや
や小さくされている。
【0022】第二支持台342は、プリント配線板支持
装置174が下降端位置に位置し、第一支持台210が
下降端位置に位置する状態において、第一支持面214
と第二支持面344とが同一平面である同一水平面上に
おいて実質的に連続した状態となるように設けられてい
る。プリント配線板支持装置174は配線板昇降装置1
70によって昇降させられ、第一支持台210が第二支
持台342に対して、支持面214,344と直角な方
向に移動させられる。そのため、第一支持面214と第
二支持面344との間には、第一支持台210の昇降を
許容する隙間があるが、この隙間は、支持ピン212を
滑らせて移動させるのに支障がない程度の大きさとされ
ている。隙間は、支持ピン212の底面236の寸法に
比較して十分小さく、支持ピン212の底面236が第
一支持面214と第二支持面344との一方に密着して
いる状態で、支持ピン212が他方に支持され始めるこ
とが可能な大きさとされているのである。また、本実施
形態では、第一支持台210が下降端位置に位置する状
態において、第一支持面214と第二支持面344との
間に段差はなく、第一支持面214および第二支持面3
44は滑らかに同一水平面内に位置する。
【0023】第二支持面344においては、支持ピン2
12が収納される位置が予め設定されている。例えば、
第二支持面344には、支持ピン212の収納位置を規
定するマークが設けられている。例えば、永久磁石23
4の断面形状,寸法と同じ形状,寸法のマークが第二支
持面344に描かれているのであり、収納装置340へ
の支持ピン212の最初の収納が作業者によって行われ
るとすれば、作業者は第二支持面344のマークが描か
れた位置に支持ピン212を置く。収納位置は、複数の
支持ピン212が第二支持面344上に、Y軸方向にお
いては、後述するピン保持具の一対の把持爪の開閉を許
容する間隔を隔て、X軸方向においては、支持ピン21
2同士が干渉しない間隔を隔てて載置されるように設定
されている。第二支持台342は、前述のように鋼によ
って形成されており、座部222が永久磁石234によ
って形成された支持ピン212は、磁力によって第二支
持台342に固定される。収納装置340への支持ピン
212の最初の収納は自動で行うようにしてもよい。
【0024】支持ピン212の支持台210への取付
け,取外しは、自動で行われ、本実施形態においては、
電気部品装着装置16のXYロボット48を利用して行
われる。そのため、図2に示すように、Y軸テーブル4
2には保持ユニット360が設けられている。保持ユニ
ット360は、保持ヘッド362を、第一支持台210
の第一支持面214に直角な軸線であって、垂直軸線ま
わりに回転させる回転装置364および昇降させる昇降
装置366を備えている。保持ヘッド362は、支持部
材保持具たるピン保持具368と、ピン保持具368を
構成する1対の把持爪370を開閉させる爪駆動装置3
72とを備えている。保持ヘッド362は、XYロボッ
ト48により、第一支持台210に対して、第一支持面
214に平行な方向に移動させられ、昇降装置366に
より、第一支持面214に直角な方向に移動させられ
る。XYロボット48は、保持ユニット360等と共
に、段取替え装置の機械機構部を構成し、後述する制御
装置の機械機構部を制御する部分および収納装置340
等と共に、プリント配線板支持装置174の自動段取替
え装置374を構成している。
【0025】Y軸テーブル42の垂直な側面50には、
図2および図7に示すように、案内部材たる1対のガイ
ドレール376が垂直に設けられ、昇降テーブル378
が、昇降テーブル378に設けられた被案内部材たる複
数のガイドブロック380において移動可能に嵌合され
ている。Y軸テーブル42には、流体圧アクチュエータ
の一種である空気圧アクチュエータたるエアシリンダ3
82が下向きに設けられるとともに、図2および図8に
示すように、ピストンロッド384が昇降テーブル37
8に係合させられている。エアシリンダ382の2つの
エア室は、制御弁たる電磁方向切換弁386の切換えに
より、正圧源82と大気とに選択的に連通させられ、ピ
ストンロッド384が伸縮させられて昇降テーブル37
8が昇降させられ、保持ヘッド362が昇降させられ
る。エアシリンダ382等が昇降装置366を構成して
いる。保持ヘッド362は、支持ピン212の回収,設
置時は上昇端位置にあって、部品装着ヘッド30による
電気部品32のプリント配線板24への装着を妨げな
い。電磁方向切換弁386は、本実施形態においてはY
軸テーブル42に搭載されており、前記コネクタによっ
て正圧源82に接続されている。
【0026】昇降テーブル378には、図5および図7
に示すように、エアシリンダ394が軸受396を介し
て垂直軸線まわりに相対回転可能かつ軸方向に相対移動
不能に保持されている。エアシリンダ394のシリンダ
ハウジング398は断面形状が円形を成し、シリンダハ
ウジング398内には、ピストン400が気密かつ軸方
向に相対移動可能に嵌合されるとともに、ピストン40
0と一体的に設けられたピストンロッド402は、ピス
トン400から下方へ延び出させられ、シリンダハウジ
ング398を気密かつ相対移動可能に貫通してシリンダ
ハウジング398の外へ延び出させられている。
【0027】シリンダハウジング398内には、ピスト
ン400が嵌合されることにより、ピストン400の上
側と下側とにそれぞれエア室404,406が設けら
れ、それぞれ、シリンダハウジング398に設けられた
ポート408,410および昇降テーブル378に設け
られた円環状通路412,414,通路416,418
(図7参照)および電磁方向切換弁419を経て前記正
圧源82に接続されている。電磁方向切換弁419は、
前記コネクタに接続されて正圧源82に接続されてお
り、2つのエア室404,406は、電磁方向切換弁4
19の切換えにより、正圧源82と大気とに択一的に連
通させられ、ピストン400が移動させられてピストン
ロッド402が伸縮させられる。
【0028】本実施形態においては、前記電磁方向切換
弁68を始めとする各種電磁方向切換弁がY軸テーブル
42に搭載され、部品装着ヘッド30等、Y軸テーブル
42に搭載されて正圧,負圧の供給を必要とする各種装
置への正圧,負圧の供給の切換えがY軸テーブル42上
で行われるため、各電磁方向切換弁と、正圧のエアある
いは負圧の供給によって作動する装置との距離が短く、
それら装置に高い作動応答性が得られる。
【0029】ピストンロッド402の下端部には、図5
に示すように、1対のリンク430がピン432により
水平軸線まわりに回動可能に取り付けられている。1対
のリンク430の各自由端部にはそれぞれ、前記把持爪
370の一端部がピン434によって水平軸線まわりに
回動可能に連結されている。なお、1対のリンク430
の一方は、長手方向の中間部において屈曲させられ、1
対のリンク430のそれぞれ把持爪370が連結される
部分が同一面内に位置し、1対の把持爪370が同一面
内に位置するようにされている。
【0030】1対の把持爪370はそれぞれ、板状を成
し、長手方向の中間部において、シリンダハウジング3
98と一体的に設けられたブラケット438に、ピン4
40によって回動可能に取り付けられている。1対の把
持爪370は、ブラケット438によって支持された部
分より下の部分が互いに接近する向きに曲げられた後、
下方へ、互いに平行に延び出させられ、延出端部である
下端部は、ブラケット438とは反対側へ直角に曲げら
れて爪部444が設けられている。これら爪部444に
はそれぞれ、図6に示すように、V字形断面の切欠44
6が設けられている。
【0031】1対の把持爪370は、ピストンロッド4
02の伸長により、二点鎖線で示すように、ピン440
のまわりに各爪部444が互いに離れる向きに回動させ
られて支持ピン212を開放し、ピストンロッド402
の収縮により、実線で示すように、爪部444が互いに
接近する向きに回動させられて支持ピン212を把持す
る。ピストンロッド402,1対のリンク430,把持
爪370,ブラケット438は、一対の把持爪370が
トグル機構によって支持ピン212を把持するように連
結されており、支持ピン212はピン保持具368によ
って強固に把持される。本実施形態においては、ブラケ
ット438が保持具本体を構成し、1対のリンク430
および1対の把持爪370と共にピン保持具368を構
成している。また、エアシリンダ394等が爪駆動装置
372を構成している。
【0032】シリンダハウジング398の上面には、被
駆動ギヤ460が同心に、相対回転不能かつ軸方向に相
対移動不能に設けられている。被駆動ギヤ460は、図
8に示すように、駆動ギヤ462に噛み合わされてお
り、駆動ギヤ462が回転駆動モータ464によって回
転させられることにより、シリンダハウジング398、
ひいてはエアシリンダ394が自身の軸線であって、垂
直な軸線まわりに回転させられ、ピン保持具368がエ
アシリンダ394の垂直な軸線まわりに回転させられ
る。回転駆動モータ464は昇降テーブル378上に設
けられて、駆動ギヤ462,被駆動ギヤ460等と共に
回転装置364を構成し、保持ヘッド362と共に昇降
させられる。エアシリンダ394のエア室404,40
6には円環状通路412,414によってエアが供給さ
れるようにされており、エアシリンダ394が回転させ
られてもエアが供給される状態に保たれる。
【0033】本電気部品装着システム12は、図9に示
す制御装置500により制御される。制御装置500
は、PU502,ROM504,RAM506およびそ
れらを接続するバスを有するコンピュータ510を主体
とするものであり、コンピュータ510のバスに接続さ
れた入出力インタフェース512には、CCDカメラ5
6,入力装置514,エンコーダ516等が接続されて
いる。エンコーダ516は回転検出装置であり、X軸テ
ーブル駆動用モータ38の回転角度を検出する。図9に
は、X軸テーブル駆動用モータ38に設けられたエンコ
ーダ516を代表的に図示したが、X軸テーブル駆動用
モータ38以外のモータであって、Y軸テーブル駆動用
モータ44等、本システムを構成する各種モータにはそ
れぞれエンコーダが設けられ、回転角度を検出するよう
にされている。入力装置514は、テンキー,ファンク
ションキー等を備え、データ入力等を行うことができ
る。
【0034】入出力インタフェース512にはまた、駆
動回路518を介してX軸テーブル駆動用モータ38を
始めとする各種アクチュエータ等が接続されるととも
に、制御回路520を介してCCDカメラ56が接続さ
れている。X軸テーブル駆動用モータ38等、各モータ
は駆動源たる電動モータの一種であり、本実施形態では
サーボモータとされているが、回転角度を制御可能なモ
ータであれば採用可能であり、ステップモータ等を用い
ることもできる。これら駆動回路518,制御回路52
0がコンピュータ510と共に制御装置500を構成し
ている。
【0035】ROM504には、図示しないメインルー
チン,図12,図13にそれぞれフローチャートで表す
ピン回収ルーチン,ピン設置ルーチン,プリント配線板
24に電気部品32を装着するためのプログラムである
複数種類の生産プログラム等が格納されており、RAM
506には、支持ピン212を第一支持台210に設置
するための設置情報,収納装置340におけるピン収納
情報等が格納されている。設置情報は、プリント配線板
24の種類に応じて複数種類、格納されている。
【0036】設置情報には、第一支持台210に設置さ
れる支持ピン212の総数を表すデータが含まれるとと
もに、複数の支持ピン212の第一支持台210の第一
支持面214への各設置位置を決める設置位置データが
含まれる。本実施形態において第一支持面214は水平
面であり、設置位置データは支持ピン212の水平方向
の位置を決める水平位置データである。
【0037】支持ピン212の水平位置は、本実施形態
においては、プリント配線板24について設定される支
持条件と、プリント配線板支持装置174について設定
される支持条件との両方を満たす位置に決定される。プ
リント配線板24について設定される支持条件は、電気
部品32が装着されておらず、凹凸がなく、かつ、支持
面228が電気部品32等と干渉することなく、密着し
得るスペースがあることである。プリント配線板24の
裏面215における電気部品32の装着位置および凹凸
の位置は、プリント配線板24の設計データにより得ら
れる。支持ピン212は第一支持面214のいずれの位
置にも設置することができ、プリント配線板支持装置1
74について設定される支持条件は、支持ピン212が
他の支持ピン212と干渉しないことである。このよう
にプリント配線板24について設定される条件と、プリ
ント配線板支持装置174側に設定される条件との両方
を満たすべく、オペレータによって、あるいは自動的に
支持ピン212の水平位置が決定される。
【0038】そして、第一支持台210に取り付けられ
る複数の支持ピン212の各々についてピン番号np が
付けられ、図10に概念的に示すように、各ピン番号毎
に、支持ピン212の水平位置が記憶されている。水平
位置は、ピン番号np に対応した各支持ピン212の中
心(ピン226の軸心)についてX,Y座標値(Xnp,
Ynp)で記憶されている。ピン番号np は、第一支持台
210への設置順に付けられている。設置順は、本実施
形態においては、第一支持台210の収納装置340に
遠い側について近い側より先にピンが取り付けられる順
とされている。
【0039】また、本実施形態においては、オペレータ
により入力装置514を用いてピン収納情報が入力さ
れ、RAM506に格納される。本実施形態では、ピン
収納情報には、前記収納装置340の第二支持台342
のうち、支持ピン212が収納された収納位置の範囲を
規定する番地が含まれる。図11に概略的に示すよう
に、支持ピン212の収納位置のそれぞれに番地Nが付
されている。本実施形態においては、プリント配線板支
持装置174に近い側の収納位置から順に小さい番地が
付されており、番地Nと、番地により規定される収納位
置を表すX,Y座標値との関係は予めテーブルにより表
されてROM504に記憶されている。収納位置を表す
X,Y座標値は、支持ピン212のピン226について
設定されている。
【0040】収納装置340には、支持ピン212が、
複数種類のプリント配線板24の支持に対応し得る数、
収納されている。支持ピン212の収納装置340への
最初の収納は、本実施形態では、前述のように作業者に
よって行われ、複数の支持ピン212は、途中で空いた
収納位置を設けることなく、詰めて収納され、複数の支
持ピン212が収納された収納位置の番地のうち、最も
プリント配線板支持装置174に近い最小の番地と、最
も遠い最大の番地とがピン収納情報として入力され、R
AM506に記憶されている。ピン設置情報は、プリン
ト配線板24の種類ごとに設定されているが、ピン収納
情報は、ピン設置位置を異にするプリント配線板支持装
置174について共用である。
【0041】以上のように構成された電気部品装着シス
テム12において、電気部品32のプリント配線板24
への装着は、ROM506に記憶されている生産プログ
ラムに従って行われる。オペレータは実行する生産プロ
グラムを選択し、その生産プログラムの実行前に別の生
産プログラムが実行されていたのであれば、新たな生産
プログラムの実行前に段取替えが自動で行われる。段取
替え時には、搬送コンベア22の配線板搬送幅の変更,
電気部品供給装置18により供給される電気部品の交
換,プリント配線板支持装置174における支持ピン2
12の配置変更等が行われ、段取替え後、新たに選択さ
れた生産プログラムに従って電気部品32のプリント配
線板24への装着が行われる。以下、まず、支持ピン2
12が第一支持台210に取り付けられてプリント配線
板24を支持し、電気部品32のプリント配線板24へ
の装着が行われる状態を説明する。
【0042】支持ピン212は底面236において第一
支持面214に着座している。支持ピン212は、座部
222が永久磁石234により形成され、第一支持台2
10が強磁性材料によって形成されているため、第一支
持面214の支持ピン212が載置された部分が磁化さ
れ、支持ピン212が磁力によって第一支持台210の
予め設定された設置位置に固定されている。
【0043】前述のように、プリント配線板24の裏面
215には、既に電気部品32が取り付けられ、あるい
は凹凸があり、全部の面を支持し得るわけではない。ま
た、第一支持台210は、本実施形態では、電気部品3
2が装着される複数種類のプリント配線板24に共通に
用いられ、最大のプリント配線板24より大きいものと
されている。そのため、図14に二点鎖線で囲んで示す
ように、プリント配線板24が第一支持台210より小
さく、プリント配線板24から外れるために支持ピン2
12が取り付けられない領域と、プリント配線板24内
の領域であって、支持ピン212が取り付けられる領域
とがある。
【0044】電気部品32の装着時には、プリント配線
板24が配線板コンベア22により搬入される。この
際、プリント配線板支持装置174は配線板昇降装置1
70によって下降端位置へ下降させられており、プリン
ト配線板24がプリント配線板支持装置174上であっ
て、第一支持台210に対応する位置へ搬入され、図示
しないストッパに当接し、停止させられた後、プリント
配線板支持装置174が配線板昇降装置170により上
昇端位置へ上昇させられる。それにより支持ピン212
は、プリント配線板24を配線板コンベア22のベルト
192から持ち上げる。
【0045】プリント配線板支持装置174の上昇距離
は、本実施形態においては、下降端位置に位置する状態
における支持ピン212の支持面228と、配線板押さ
え部194との間の距離からプリント配線板24の厚さ
を引いた大きさに設定されており、プリント配線板支持
装置174が上昇端位置へ移動させられた状態では、支
持面228がプリント配線板24に当接し、プリント配
線板24の裏面215を下方から支持する。そのため、
プリント配線板24に下方へ凸の撓みがあっても支持面
228により押し上げられて一平面状に矯正され、プリ
ント配線板24はプリント配線板支持装置174によっ
て水平な姿勢で支持される。
【0046】プリント配線板支持装置174が上昇させ
られた後、固定レール188,可動レール190にそれ
ぞれ設けられたクランププレートがクランプシリンダに
よって上昇させられ、プリント配線板24の、搬送方向
に平行な両縁部を配線板押さえ部194との間に挟んで
固定する。
【0047】このようにしてプリント配線板24がプリ
ント配線板支持装置174によって支持された後、XY
ロボット48によりCCDカメラ56がプリント配線板
24に設けられた配線板基準マークに対向する位置まで
移動させられ、配線板基準マークが撮像される。その取
得された配線板基準マークの像に基づいてプリント配線
板24の保持位置誤差が検出され、コンピュータ510
のRAM506に格納される。その後、部品装着ヘッド
30が電気部品供給装置18から電気部品32を取り出
し、部品装着位置へ搬送するのであるが、その途中にお
いて電気部品撮像用CCDカメラにより電気部品32の
保持姿勢が撮像され、保持位置誤差が検出され、既に撮
像されているプリント配線板24の保持位置誤差と、こ
の電気部品32の保持位置誤差とに基づいて、電気部品
32の移動距離が修正されるとともに、回転装置54に
より電気部品32が回転させられ、保持位置誤差が修正
される。電気部品24は、その修正後にプリント配線板
24に装着されるため、正確な部品装着位置に正規の姿
勢で装着される。装着時には、プリント配線板24は支
持ピン212の支持面228によって裏面215を支持
されており、電気部品32はプリント配線板24に安定
して装着される。
【0048】プリント配線板24への電気部品32の装
着後、プリント配線板支持装置174が下降端位置へ下
降させられる。この際、クランププレートによるプリン
ト配線板24の保持が解除される。プリント配線板24
はプリント配線板支持装置174と共に下降し、配線板
コンベア22のベルト192により下方から支持される
状態になり、その後、プリント配線板支持装置174が
更に下降させられ、支持ピン212がプリント配線板2
4から離れる。そして、プリント配線板24が配線板コ
ンベア22により、第一支持台210に対応する位置か
ら搬出され、次に電気部品32が装着されるプリント配
線板24が搬入される。
【0049】一つの生産プログラムによる電気部品32
のプリント配線板24への装着が終了すれば、次の生産
プログラムの実行に先立って、プリント配線板支持装置
174の段取替えが行われる。以下、プリント配線板支
持装置174の段取替えを説明する。プリント配線板支
持装置174の段取替えは、図12および図13にそれ
ぞれ示すピン回収ルーチン,ピン設置ルーチンおよび支
持ピン212の設置情報,収納情報に基づいて自動で行
われる。支持ピン212の回収は、現に第一支持台21
0に設置されている支持ピン212の設置情報に基づい
て行われ、設置は、次に電気部品32が装着されるプリ
ント配線板24を支持するプリント配線板支持装置17
4を得るために設定された設置情報に基づいて行われ
る。
【0050】段取替えの開始は、例えば、オペレータに
より指示され、コンピュータ510は段取替え開始指令
を検出すれば、ピン回収ルーチンおよびピン設置ルーチ
ンを実行し、自動段取替え装置を作動させて段取替えを
行わせる。なお、段取替えの開始に先立って可動レール
190が移動させられ、固定レール188との距離が最
大とされる。また、プリント配線板支持装置174の段
取替えは、プリント配線板24が配線板コンベア22に
より搬出され、プリント配線板支持装置174上から退
避させられた後に行われ、段取替え時には、プリント配
線板支持装置174の上方の空間が開放されている。さ
らに、プリント配線板24が搬送コンベア22により搬
出された状態では、プリント配線板昇降装置174は下
降端位置に位置させられており、第一支持面214と第
二支持面344とが同一水平面上において実質的に連続
した状態とされ、その状態でプリント配線板支持装置1
74の段取替えが行われる。段取替えの開始指令が発せ
られれば、ピン回収ルーチンおよびピン設置ルーチンの
両方が連続して実行されるが、支持ピン212の回収の
みが必要な場合あるいは設置のみが必要な場合には、そ
れらの指示に基づいて回収のみあるいは設置のみが行わ
れる。
【0051】ピン回収ルーチンおよびピン設置ルーチン
に基づく支持ピン212の回収および設置を概略的に説
明する。本実施形態では、ピン回収時には、まず、第一
支持台210に現に取り付けられている全部の支持ピン
212が回収されて収納装置340に収納される。この
回収は、ピン収納情報および現に第一支持台214に設
置されている支持ピン212についての設置情報に基づ
いて行われ、設置とは逆の順で行われる。回収時には、
ピン保持具368は、支持ピン212の設置位置データ
に基づいて、XYロボット48により支持ピン212へ
移動させられ、昇降装置366によって下降端位置へ下
降させられた状態において支持ピン212を把持する。
そして、ピン保持具368は下降端位置へ下降させられ
たままの状態で、支持ピン212の収納位置データに従
ってXYロボット48により移動させられ、支持ピン2
12を第一,第二支持面214,344上を滑らせて移
動させ、収納装置340に収納する。回収後、収納装置
340から支持ピン212が取り出され、第一支持台2
10に設置される。設置は、次にプリント配線板24を
支持する支持ピン212を第一支持台210に設置する
ための設置情報に基づいて行われ、ピン保持具368が
XYロボット48により収納装置340へ移動させら
れ、昇降装置366によって下降端位置へ下降させられ
た状態において支持ピン212を把持する。そして、ピ
ン保持具368は下降端位置に位置したままの状態で、
支持ピン212の設置位置データに従ってXYロボット
48により移動させられ、支持ピン212を第二,第一
支持面344,214上を滑らせて移動させ、第一支持
面214上の設定された位置に設置する。ピン保持具3
68は、支持ピン212の回収が行われる間、および設
置が行われる間はそれぞれ、下降端位置に位置したまま
の状態で移動させられる。
【0052】図12および図13に示すピン回収ルーチ
ンおよびピン設置ルーチンに基づいて、支持ピン212
の回収,設置を詳細に説明する。プリント配線板支持装
置174の段取替えが指令されれば、まず、ピン回収ル
ーチンが実行され、ステップ1(以下、S1と略記す
る。他のステップについても同じ)において、ピン番号
np ,ピン収納番地Ns が初期化される。第一支持台2
10に取り付けられた複数の支持ピン212は、本実施
形態では、前述の第一支持台210への設置順とは逆の
順で第一支持台210から取り外され、収納装置340
へは、取出し順とは逆の順で戻される。取出し順は、本
実施形態では、第一支持台210に近い側から、すなわ
ち収納番地が小さい収納位置から先に支持ピン212が
取り出される順とされている。したがって、回収順は、
第一支持台210の収納装置340に近い位置に設置さ
れた支持ピン212から先に回収する順となり、戻し順
は、第一支持台210から遠い側であって、収納番地が
大きい収納位置から順に戻す順となる。そのため、第一
支持台210の収納装置340に近い設置位置に設置さ
れた支持ピン212(ピン番号np が大きい支持ピン2
12)から順に取り外され、収納装置340の第一支持
台210に遠い収納位置(番地が大きい収納位置)から
順に支持ピン212が収納されることとなり、S1の初
期化においてnp ,Ns はそれぞれ、npmax,Nsmaxと
される。npmaxは設置情報に含まれるピン総数から得ら
れ、Nsmaxは、収納装置340における支持ピン212
の収納範囲を規定する大小二つの番地のうち、大きい方
の番地であり、収納情報から得られる。
【0053】次いで、S2が実行され、ピン保持具36
8が昇降装置366により下降端位置へ下降させられ
る。続いて、S3が実行され、np 番のピンのピン設置
情報が読み出され、支持ピン212の第一支持台210
における設置位置座標である水平位置座標(Xnp,Yn
p)がRAM506から読み出される。そして、S4が
実行され、支持ピン212の水平位置データに基づいて
保持ユニット360がXYロボット48により移動させ
られる。本実施形態では、ピン保持具368は、図15
に実線で概略的に示すように、回収する支持ピン212
に対して、X軸方向において収納装置340側に隣接す
る位置へ移動させられる。この移動の間に、保持ヘッド
362が回転させられ、1対の把持爪370の並ぶ方向
であって、1対の把持爪370の開閉方向がY軸方向と
平行となり、かつ、ピン保持具368が、回収する支持
ピン212に対してX軸方向において収納装置340側
に位置する状態において、一対の把持爪370の各把持
爪444が支持ピン212側へ延び出す状態とされる。
【0054】次いでS5が実行され、ピン保持具368
が支持ピン212を把持する。1対の把持爪370は、
常には開かれており、下降端位置にあるピン保持具36
8は支持ピン212に接近する方向へ移動させられ、図
5に二点鎖線で示すように、開かれた状態にある1対の
把持爪370の間に支持ピン212が位置させられる。
その後、1対の把持爪370が閉じられ、図5ないし図
7に示すように、1対の爪部444が座部222を両側
から挟み、支持ピン212を把持する。ピン保持具36
8はX軸方向において収納装置340側に位置する状態
で支持ピン212を把持するが、設置順とは逆の順で支
持ピン212を回収するため、この側には支持ピン21
2がなく、空いており、ブラケット348,ピストンロ
ッド402等が他の支持ピン212等と干渉することな
く、ピン保持具368が支持ピン212を把持すること
ができる。
【0055】1対の把持爪370が支持ピン212を把
持した後、S6が実行され、ピン保持具368が下降端
位置に下降したままの状態でXYロボット48によって
移動させられる。それにより支持ピン212には、第一
支持面214に接触したままの状態であって、磁力が作
用したままの状態で、その軸線と直角な方向であって、
第一,第二支持面214,344に平行な方向の力が加
えられる。支持ピン212の底面236も第一,第二支
持面214,344も平面であり、この力を加えること
により、支持ピン212を第一,第二支持面214,3
44に対して滑らせ、移動させることができる。この
際、支持ピン212には、第一支持面214と支持ピン
212の底面236との間の摩擦係数と磁力との積の大
きさの力が、支持ピン212の移動を妨げる向きに作用
し、この移動抵抗より、ピン保持具368が支持ピン2
12に加える移動力の方が大きくなれば、支持ピン21
2は第一支持面214上を滑らされて移動させられる。
第一,第二支持台210,342の各第一,第二支持面
214,344は、段取替え時には同一水平面上に実質
的に連続した状態で位置させられており、支持ピン21
2は第一支持面214から第二支持面344へ乗り移
り、収納番地Ns により得られる収納位置へ移動させら
れる。
【0056】この移動の間にピン保持具368は180
度反転させられ、1対の把持爪370が、把持した支持
ピン212に対して、X軸方向において第一支持台21
0側に位置するようにされる。反転は、ピン保持具36
8等が、自身が保持した支持ピン212以外の支持ピン
212等と干渉することがない位置へ移動した状態で行
われる。支持ピン212は取出し順とは逆の順で収納装
置340に戻され、収納装置340の第一支持台210
から遠く、収納番地が大きい収納位置から順に収納され
るため、収納位置に対してX軸方向において第一支持台
210側は空いており、ブラケット348,ピストンロ
ッド402等が他の支持ピン212等と干渉することな
く、支持ピン212を収納し得るようにされるのであ
る。移動後、S7が実行され、支持ピン212が収納さ
れる。1対の把持爪370が開かれて支持ピン212を
開放するとともに、X軸方向において支持ピン212か
ら離れる方向へ移動させられ、1対の把持爪370の間
から支持ピン212が抜け出させられるのであり、支持
ピン212は磁力によって第二支持台342に固定され
る。
【0057】支持ピン212の収納後、S8が実行さ
れ、収納が終了したか否か、すなわち第一支持台210
に設置された全部の支持ピン212が収納装置340に
収納されたか否かの判定が行われる。この判定は、例え
ば、ピン番号np が1になったか否かにより行われる。
この判定は、全部の支持ピン212が収納装置340に
戻されるまでNOであり、S9が実行されてピン番号n
p ,収納番地Ns が1減少させられた後、S3が実行さ
れる。第一支持台210に設置された全部の支持ピン2
12が収納装置340に戻されるまで、S3〜S9が繰
り返し実行される。
【0058】全部の支持ピン212が収納装置340へ
戻されたならば、S8の判定がYESになり、S10が
実行されてピン保持具368が上昇端位置へ上昇させら
れ、ピン回収ルーチンの実行が終了する。段取替えが指
令されているため、続いてピン設置ルーチンが実行さ
れ、第一支持台210への支持ピン212の取付けが行
われる。ピン設置ルーチンのS21においては、ピン番
号np ,ピン収納番地Ns が初期化される。ピン番号n
p は1に初期化され、ピン収納番地Ns は、収納装置3
40におけるピン収納範囲を規定する大小二つの番地の
うち、小さい方の番地にセットされる。次いでS22が
実行され、ピン保持具368が下降端位置へ下降させら
れた後、S23が実行され、ピン番号np に従ってピン
設置情報が読み出される。そして、S24が実行され、
ピン収納番地Ns に従って得られる収納位置へピン保持
具368が移動させられる。この移動の間にピン保持具
368が回転させられ、1対の把持爪370が、収納装
置340から取り出す支持ピン212に対して、X軸方
向において第一支持台210側に位置するようにされ
る。
【0059】移動後、S25が実行され、ピン保持具3
68が支持ピン212を把持する。ピン保持具368は
常には開かれており、X軸方向において支持ピン212
側へ移動させられ、1対の把持爪370の間に支持ピン
212が位置する状態とされた後、1対の把持爪370
が閉じられて支持ピン212の座部222を把持するの
である。把持後、S26が実行され、ピン保持具368
は下降端位置に位置したままの状態でXYロボット48
により移動させられ、第一支持台210へ移動させられ
る。支持ピン212は第二支持面344,第一支持面2
14に接触し、磁力が作用したままの状態で第一,第二
支持面214,344上を滑らされ、移動させられ、第
二支持面344から第一支持面214へ乗り移り、設置
情報により得られる設置位置へ移動させられる。ピン保
持具368は移動の間に180度反転させられ、把持し
た支持ピン212に対して、X軸方向において収納装置
340側に位置するようにされ、ブラケット438等の
他の支持ピン212等との干渉が回避されるようにされ
る。移動後、S27が実行され、支持ピン212が第一
支持台210に設置される。1対の把持爪370が開か
れ、ピン保持具368が支持ピン212を開放した後、
支持ピン212から外れる向きに移動させられて支持ピ
ン212から外れるのであり、支持ピン212は磁力に
よって第一支持台210に固定される。
【0060】支持ピン212が第一支持台210に設置
された後、S28が実行され、設置すべき全部の支持ピ
ン212が設置されたか否かの判定が行われる。この判
定は、例えば、ピン番号np がnpmaxになったか否かに
より行われる。全部の支持ピン212の第一支持台21
0への設置が終了していなければ、S28の判定がNO
になってS29が実行され、ピン番号np およびピン収
納番地Ns がそれぞれ1増加させられる。全部の支持ピ
ン212の第一支持台210への取付けが終了するま
で、S23〜S29が繰り返し実行される。設置が予定
された全部の支持ピン212が第一支持台210に設置
されれば、S28の判定がYESになってS30が実行
され、ピン保持具368が上昇端位置へ上昇させられて
ルーチンの実行が終了する。
【0061】段取替えの終了後、可動レール190が移
動させられて、搬送コンベア22の搬送幅がプリント配
線板24の幅に応じた幅とされる。この際、第一支持面
214上に、次に作業が施されるプリント配線板24に
対応する領域より、Y軸方向において外側(可動レール
190側)の領域に支持ピン212があって可動レール
190が当たることがあっても、支持ピン212は、可
動レール190から加えられる力であって、支持ピン2
12の軸線と直角な方向の力が加えられることにより倒
れて逃げ、可動レール190の移動を許容し、可動レー
ル190および支持ピン212等が損傷することが回避
される。また、収納装置340の第二支持台342の幅
は、固定レール188,可動レール190の最小間隔よ
りやや小さくされており、可動レール190が第二支持
台342に固定された支持ピン212と干渉することが
ない。
【0062】このように本実施形態においては、プリン
ト配線板支持装置174の段取替えが、オペレータの手
を煩わすことなく、自動的に行われるため、段取替え速
度が向上し、迅速に行われる。また、支持ピン212
は、第一,第二支持面214,344上を滑らされて移
動させられるため、支持ピン212に、その軸線に平行
であって、第一,第二支持面214,344か離れる向
きの力を加えて支持面214,344から引き離す場合
に比較して、小さい力で支持ピン212を移動させるこ
とができる。また、動摩擦係数は静摩擦係数より小さい
ため、支持ピン212の移動開始時に多少の衝撃が発生
するが、この衝撃は支持ピン212を支持面214,3
44から引き離す場合に比較して小さくて済む。そのた
め、支持ピン212を十分な磁力によって第一,第二支
持台210,342に強固に固定しつつ、支持ピン21
2を小さい力で移動させることができるとともに、第
一,第二支持台210,342やXYロボット48等に
生ずる振動,衝撃や衝撃音等を小さく抑えつつ支持ピン
212を移動させ、プリント配線板支持装置174の段
取替えを行うことができる。以上の説明から明らかなよ
うに、本実施形態においては、XYロボット48が支持
部材移動装置および閉塞部材移動装置を構成し、支持部
材移動装置が閉塞部材移動装置を兼ねており、また、部
品装着ヘッド30は、支持部材移動装置により、第一支
持面214に平行な方向に移動させられる。支持部材移
動装置が前記作業用相対移動装置の一部を構成している
のである。
【0063】支持部材は、プリント配線板を負圧により
吸着して支持する保持部材としてもよい。その実施形態
を図16に基づいて説明する。なお、上記実施形態と同
じ部分については、同じ名称および符号を用いて説明す
る。本実施形態のプリント配線板支持装置たるプリント
配線板保持装置600は、前記プリント配線板支持装置
174と同様に配線板リフタ176上に設けられてお
り、図16に示すように、第一支持台たる保持台610
と、保持台610に取り付けられた支持部材たる保持部
材の一種である複数の保持ピン612とを備えている。
保持台610は、互いに重ねられた離脱防止板616,
ベース618,スペーサ620,カバー622を含む。
保持台610の本体部材としてのベース618は平板状
を成し、非磁性材料、例えばアルミニウムにより作られ
ている。ベース618には、複数の負圧供給穴624が
厚さ方向に貫通し、ベース618の上下両面に開口して
形成されている。負圧供給穴624は段付状を成し、ス
ペーサ620が重ねられる側が小径とされ、離脱防止板
616が重ねられる側が大径とされ、大径部が弁穴62
6を構成している。
【0064】スペーサ620は薄い平板状を成し、複数
の負圧供給穴624に対応する部分に、厚さ方向に貫通
する連絡通路形成用開口632が形成されている。カバ
ー622も平板状を成し、ベース618と共同してスペ
ーサ620を挟み、それにより連絡通路形成用開口63
2が両側で塞がれて連絡通路634が形成されている。
【0065】カバー622には、図示は省略するが、厚
さ方向に貫通し、連絡通路634と連通する連通孔(図
示省略)が形成されている。保持台610は、配線板リ
フタ176上に、図示しない固定装置によって固定され
ており、その状態では、カバー622に形成された連通
孔が、配線板リフタ176内に形成された図示しない通
路に接続され、その通路等によって前記負圧源70に接
続された状態となる。この通路と負圧源70との間に
は、図示は省略するが、切換弁装置が設けられており、
切換弁装置の切換えにより、負圧供給穴624が負圧源
70と大気とに選択的に連通させられる。
【0066】離脱防止板616は、本実施形態では強磁
性材料、例えば鋼によって作られており、薄い板状を成
し、ベース618の上面に重ねられている。離脱防止板
616は、本実施形態では、ベース618とほぼ同じ大
きさであって、全部の弁穴626を覆う大きさを有し、
離脱防止板616,ベース618,スペーサ620,カ
バー622は、前記連絡通路634から外れた部分の外
周部において、ボルト等、図示しない固定手段によって
互いに固定されており、固定後は、一体の保持台610
として機能する。
【0067】離脱防止板616の複数の弁穴626のそ
れぞれに対応する部分であって、弁穴226の中心から
外れた部分には、連通穴640が複数ずつ形成されてい
る。これら連通穴640は、断面形状が円形を成し、直
径は弁穴626の直径より小さく、弁穴626の中心を
中心とする一円周上に等角度間隔に形成されている。本
実施形態の離脱防止板616は、複数の負圧供給穴62
4の各開口に嵌合されて、負圧供給穴624の開口を覆
う蓋体が一体的に設けられたものと同じであると考えら
れ、負圧供給穴624は、離脱防止板616の上面によ
り構成される保持台610の上面であって、第一支持面
たる保持面644に開口させられている。離脱防止板6
16は強磁性材料により形成されており、保持面644
は強磁性材料から成る。
【0068】なお、上記ベース618,スペーサ62
0,カバー622は、特開平7−15189号公報に記
載のプリント配線板保持装置におけると同様に、平面度
高く形成されている。離脱防止板616も同様に平面度
高く形成されており、保持面644は、本実施形態では
水平面であり、高い平面度(水平度)が得られる。
【0069】複数の負圧供給穴624の各々に対して開
閉弁660が設けられている。前記弁穴626の底部で
あって、弁穴626と負圧供給穴624の小径部との間
の部分には、小径部側ほど、すなわち下方ほど直径が漸
減するテーパ面が形成され、上向きの弁座662が設け
られている。弁座662は、合成樹脂製のパッド666
によって覆われており、弁穴626内に弁子たる球体で
あるボール668が配設されている。ボール668の直
径は、弁穴226の直径より小さく、ボール668は、
本実施形態では、強磁性材料、例えば鋼により形成され
ている。また、離脱防止板616の下面670(弁穴6
26側の面)には、弁穴626に対応する部分であっ
て、複数の連通穴640が形成された部分より内側の部
分に位置決め凹部672が形成されている。位置決め凹
部672の内面は、ボール668の外周面に対応する球
面の一部である部分球面状を成す。
【0070】保持ピン612を説明する。保持ピン61
2は、ピン部680,カップ部682および座部684
を有する。ピン部680を構成するピン686は、断面
形状が円形を成し、一端部(下端)に直径が一定でスト
レートな円柱状の被把持部687が設けられ、被把持部
687からピン686の他端部側の部分は、先端ほど直
径が小さくされ、先端面である上端面は水平な配線板支
持面688(以下、支持面688と略称する)とされて
いる。ピン686の下面690の中央には、円形段面の
突起692が設けられ、ピン686内には、軸方向に貫
通し、支持面688と、突起692の突出端面とに開口
する通路696が設けられている。
【0071】ピン部680の上端部に吸着カップ710
が着脱可能にかつ抜出し不能に嵌められてカップ部68
2を構成している。吸着カップ710は、本実施形態で
はゴムによって作られており、支持面688より直径が
大きく、その上部は支持面688から上方へ突出させら
れており、上面は支持面688より大径の円環状を成
し、平面状の上向きの密着面712とされている。
【0072】ピン686の下端部であって、被把持部6
87側の端部には取付座たる台座720が固定されてい
る。台座720は容器状を成し、本実施形態において断
面形状は円形を成す。台座720の内径は、弁穴626
の直径よりやや大きく、保持ピン612が、台座720
が負圧供給穴624を覆うとともに、ピン686が最も
負圧供給穴624に対してずれた状態で第一支持面64
4上に載置された際に、台座720が隣接する負圧供給
穴624にかかることがない大きさであって、隣接する
負圧供給穴624にそれぞれ保持ピン612が同心状に
取り付けられた場合に、それら保持ピン612の各台座
720の間に僅かに隙間があって、干渉しない大きさと
されている。保持ピン612が設置される負圧供給穴6
24以外の負圧供給穴624の一部を台座720が覆っ
て、開閉弁660が開かれてしまい、負圧が漏れること
がないようにされているのである。
【0073】ピン686は突起692において、台座7
20の底壁722の中央に外側から嵌合され、ろう付
等、適宜の固定手段によって固定されている。台座72
0はピン686とは反対側に開口させられているのであ
る。台座720内には永久磁石728が固定され、台座
720と共に座部684を構成している。永久磁石72
8は、台座720内の空間よりやや小さい円柱状を成
し、台座720の周縁部は永久磁石728より下方へ突
出し、その突出端面が座部684の底面730を構成し
ている。永久磁石728には、通路696に開口し、永
久磁石728を直径方向に貫通する通路732が設けら
れ、台座720と永久磁石728との間の空間と、通路
696とを連通させている。これら通路696,73
2,台座720と永久磁石728との間の隙間が、支持
面688と底面730とに開口する負圧通路734を構
成している。
【0074】本実施形態において複数の保持ピン612
はピン収納装置に収納されているが、このピン収納装置
は前記実施形態の収納装置340と同様に構成されてお
り、図示および説明を省略する。
【0075】以上のように構成されたプリント配線板保
持装置600において、保持ピン612が取り付けられ
ない負圧供給穴624については、ボール668が自重
により弁座662に着座し、開閉弁660が閉じられて
いる。保持ピン612が取り付けられた負圧供給穴62
4については、保持ピン612は、底面730が保持台
610の保持面644に、負圧供給穴624の開口周辺
に密着する状態で取り付けられ、負圧供給穴624を覆
っている。台座720には永久磁石728が固定されて
おり、離脱防止板616は強磁性材料により形成されて
いるため、離脱防止板616が磁化され、保持ピン61
2が磁力により保持台610に吸着されて固定されてい
る。永久磁石728は台座720の内側に引っ込んでい
るため、底面730が保持面644に密着させられ、負
圧の漏れが防止される。
【0076】そして、開閉弁660の弁子たるボール6
68が鋼により形成され、弁座662が設けられたベー
ス618がアルミニウムによって形成されているため、
永久磁石728によってボール668は磁化されるが弁
座662は磁化されず、ボール668が磁力によって離
脱防止板616に吸引され、弁座662から離間させら
れて開閉弁660が開かれ、負圧通路734と負圧供給
穴624とが連通穴640を経て連通させられる。この
際、ボール668の弁穴626からの離脱は、離脱防止
板616により防止される。また、ボール668は、そ
の一部が離脱防止板616に形成された位置決め凹部6
72に収容され、連通穴640に対して、弁座662へ
の接近,離間方向と交差する方向において位置決めされ
る。それにより、連通穴640がボール668によって
塞がれることがなく、負圧通路734と負圧供給穴62
4とを連通させる状態に保たれる。この状態では、負圧
供給穴624は、弁穴626,離脱防止板616に形成
された連通穴640等を経て負圧通路734に連通させ
られ、負圧通路734に負圧が供給される状態となる。
【0077】プリント配線板24への電気部品32の装
着時には、プリント配線板24が配線板コンベア22に
より搬入される。この際、プリント配線板保持装置60
0は配線板昇降装置170によって下降端位置へ下降さ
せられており、プリント配線板24がプリント配線板保
持装置600上に搬入され、図示しないストッパに当接
し、停止させられた後、プリント配線板保持装置600
が配線板昇降装置170により上昇端位置へ上昇させら
れる。プリント配線板保持装置600の上昇時には、図
示しない電磁方向切換弁の切換えにより負圧供給穴62
4が負圧源70に連通させられ、保持ピン612に負圧
が供給される。そのため、保持ピン612はプリント配
線板24を負圧により吸着しつつ上昇し、配線板コンベ
ア22のベルト192から持ち上げる。プリント配線板
保持装置600の上昇距離は、本実施形態においては、
下降端位置に位置する状態における保持ピン612の支
持面688と、配線板押さえ部194との間の距離から
プリント配線板24の厚さを引いた大きさに設定されて
おり、吸着カップ710はプリント配線板24を吸着し
つつ弾性変形させられ、プリント配線板保持装置600
が上昇端位置へ移動させられた状態では、支持面688
がプリント配線板24の裏面215に当接し、保持ピン
612は負圧によりプリント配線板24を支持面688
に引き付けて下方から支持する。そのため、プリント配
線板24に上方に凸の撓みがあっても一平面状に矯正さ
れ、プリント配線板保持装置600により水平な姿勢で
保持される。プリント配線板24の縁部がクランププレ
ートと配線板押さえ部194とにより挟まれてプリント
配線板24を固定することは、前記実施形態と同じであ
る。
【0078】プリント配線板24への電気部品32の装
着中は、保持ピン612に負圧が供給されたままの状態
とされる。それにより、プリント配線板24が水平な状
態に保たれるとともに、保持ピン612が取り付けられ
ない負圧供給穴624の開閉弁660において、ボール
668が自重によって弁座662に着座させられるとと
もに、負圧による吸引力によって弁座662に押し付け
られる。特に、弁座662はパッド666によって覆わ
れており、パッド666が変形させられてボール668
に密着し、負圧供給穴624が遮断された状態に保た
れ、より確実に負圧の漏れが防止される。
【0079】プリント配線板24への電気部品32の装
着後、クランププレートによるプリント配線板24の保
持が解除され、プリント配線板保持装置600が下降端
位置へ下降させられてプリント配線板24が下降させら
れる。この際、負圧供給穴624への負圧の供給は遮断
され、保持ピン612はプリント配線板24を吸着せ
ず、プリント配線板24が配線板コンベア22のベルト
192により下方から支持される状態になった後、保持
ピン612はプリント配線板24から離れる。そして、
プリント配線板24が配線板コンベア22によって搬出
され、次に電気部品32が装着されるプリント配線板2
4が搬入される。
【0080】電気部品32が装着されるプリント配線板
24の種類が変われば、プリント配線板保持装置600
の段取替えが自動で行われるが、この段取替えは、前記
実施形態と同様に行われる。プリント配線板保持装置6
00の段取替えを行うために、上記実施形態と同様にピ
ン設置情報および収納情報が設定される。設置情報に
は、保持台610に設置される保持ピン612の総数を
表すデータが含まれるとともに、複数の保持ピン612
の保持台610の保持面644への各設置位置を決める
設置位置データが含まれる。
【0081】保持ピン612の水平位置は、プリント配
線板24について設定される保持条件と、プリント配線
板保持装置600について設定される保持条件との両方
を満たす位置に決定される。プリント配線板24につい
て設定される保持条件は、上記実施形態と同じである。
プリント配線板保持装置600について設定される保持
条件は、保持ピン612の台座720が負圧供給穴62
4の開口周辺に密着し、負圧供給穴624全部を覆うと
ともに、他の保持ピン612と干渉しないことである。
これらプリント配線板24について設定される条件と、
プリント配線板保持装置600側に設定される条件との
両方を満たすべく、オペレータによって、あるいは自動
的に保持ピン612の水平位置が決定される。収納情報
は、上記実施形態と同様に設定される。
【0082】段取替え時には、ピン保持具368が保持
ピン612を把持した状態で保持面644,収納装置3
40の第二支持面344上を滑らせて移動させ、収納装
置340の所定の収納位置に収納し、全部の保持ピン6
12の収納後、収納装置340に収納された保持ピン6
12が保持台610に設置される。ピン保持具368に
よって把持された保持ピン612が保持面644,第二
支持面344上を滑らされ、保持面644の所定の設置
位置に負圧供給穴624を覆う状態で設置されるのであ
る。但し、保持ピン612には台座720が設けられて
いるため、ピン保持具368はピン686の台座720
側の部分に設けられたストレートな被把持部687を把
持する。ピン保持具368が台座720を把持するよう
にしてもよい。
【0083】本実施形態において、保持ピン612の台
座720は断面形状が負圧供給穴624の直径よりやや
大きい円形を成し、次に説明するように、台座が長手形
状を成す場合に比較して、負圧供給穴624に対して位
置をずらすことが許容される範囲は小さく、プリント配
線板24の保持可能部分と、保持ピン612の取付けが
可能な位置とが一致する確率を増すために、保持部材の
台座が長手形状を成す場合に比較して負圧供給穴624
が多数設けられている。しかし、複数の負圧供給穴62
4にはそれぞれ開閉弁660が設けられ、保持ピン61
2が取り付けられない負圧供給穴624について設けら
れた開閉弁660は閉じていて、負圧の漏れを防止する
ため、保持ピン612が取り付けられない負圧供給穴6
24からの負圧の漏れを防ぐべく、負圧供給穴624を
閉塞部材によって覆わなくてよく、負圧供給穴624を
多数設けても、それによって段取替え時間が長くなるこ
とはない。
【0084】プリント配線板を保持ピンによって吸着し
て支持する場合、上記実施形態においては負圧供給穴6
24に開閉弁660が設けられていたが、開閉弁を設け
ず、保持ピンが取り付けられない負圧供給穴を閉塞部材
により閉塞して負圧の漏れを防止するようにしてもよ
い。その例を図17ないし図21に基づいて説明する。
なお、上記各実施形態と同じ部分については、同じ名称
および符号を用いて説明する。
【0085】本実施形態のプリント配線板保持装置80
0は、図17に示すように、第一支持台たる保持台81
0と、保持台810に取り付けられた支持部材の一種で
ある保持部材たる複数の保持ピン812とを備えてい
る。保持台810は、互いに重ねられたベース818,
スペーサ820,カバー822を含む。保持台810の
本体部材としてのベース818は平板状を成し、強磁性
材料、例えば鋼により形成されており、ベース818に
は、厚さ方向に貫通して複数の負圧供給穴824が形成
されている。負圧供給穴824は、ベース818の表面
ないし上面であって、保持ピン812が設置される設置
面であり、第一支持面たる保持面826と、スペーサ8
20が重ねられる裏面である下面828とに開口させら
れ、本実施形態では、千鳥状の配置で設けられている。
保持台810のその他の構成は、前記保持台710と同
じであり、同じ作用を成す構成要素には同一の符号を付
して説明を省略する。
【0086】保持ピン812は、ピン部870,カップ
部872および座部874を有する。ピン部870を構
成するピン876は、断面形状が円形を成し、その一端
部には、直径が一定のストレートな被把持部878が設
けられ、被把持部878より他端部側の部分は、先端ほ
ど直径が漸減させられ、先端に配線板支持面880(以
下、支持面880と略称する)が設けられている。被把
持部878には、図19および図20に示すように、等
角度間隔を隔てた4箇所にそれぞれ、面取りが施され、
4個の平面状の係合面884が形成されている。また、
ピン876内には、軸線上を貫通して通路886が形成
されている。カップ部872は、前記実施形態の保持ピ
ン612のカップ部682と同様に構成されており、同
じ作用を成す構成要素には同一の符号を付して説明を省
略する。
【0087】ピン部870を構成するピン876の被把
持部878側の端部には、台座890が取り付けられて
いる。台座890は、図17および図18に示すように
長手形状の容器状を成し、内側の空間の幅は、負圧供給
穴824の直径よりやや大きく、長さは幅の複数倍とさ
れている。台座890の先端面が環状を成し、保持台8
10に密着する底面892を構成しており、前記支持面
880は底面892と平行である。ピン876は突起8
94において、台座890の底壁896の長手方向の中
間部に外側から、底面892に直角に嵌合され、ろう付
等、適宜の固定手段によって固定されており、ピン87
6内に形成された通路886は、台座890内の空間に
連通させられている。
【0088】台座890内には、複数個、本実施形態に
おいては2個の永久磁石900が、通路886が開口す
る部分の両側にそれぞれ固定され、台座890と共に座
部874を構成している。これら永久磁石900は直方
体状を成し、その厚さおよび幅は、台座890内の空間
の深さおよび幅より小さく、永久磁石900は、底面8
92より内側へ引っ込まされるとともに、台座890と
永久磁石886との間の隙間および通路886が負圧通
路902を構成している。なお、ピン896に形成され
た前記4個の係合面884は、図19に示すように、台
座890の長手方向と幅方向との両方に対して傾斜した
状態となるように設けられている。
【0089】保持台810に設けられた複数の負圧供給
穴824の全部に保持ピン812が取り付けられること
はなく、保持ピン812が設置されない負圧供給穴82
4は、閉塞部材たる閉塞ピン830によって塞がれる。
閉塞ピン830は、ピン部832および閉塞部834を
含み、プリント配線板保持装置800がプリント配線板
24を保持するとき、プリント配線板24の裏面215
に装着された電気部品32や凸部と干渉しない高さを有
する。ピン部832を構成するピン836は、断面形状
が円形を成し、先端ほど直径が減少する形状を有する。
ピン836の下端であって、直径が最大の端には、永久
磁石838が固定されて閉塞部834を構成している。
永久磁石838は、本実施形態においては、直径が、負
圧供給穴824の直径より大きく、保持ピン812の被
把持部878の直径と同じであるストレートな円柱状を
成し、閉塞部834の端面により構成される閉塞ピン8
30の底面840において保持面826に着座する。
【0090】保持ピン812および閉塞ピン830は、
図21に概略的に示すように、プリント配線板保持装置
800に隣接して設けられたピン収納装置850(以
下、収納装置850と略称する)に収納されている。収
納装置850は、強磁性材料製の鋼によって形成された
第二支持台たる支持台852を備え、水平で上向きの面
が強磁性材料製の支持面854を構成することは、前記
収納装置340と同じであるが、支持面854には、保
持ピン812を複数収納する保持ピン収納領域856
と、閉塞ピン830を複数収納する閉塞ピン収納領域8
58とが設けられている。支持面854の閉塞ピン収納
領域858が設けられた部分が、プリント配線板保持装
置800が下降端位置に位置する状態において、保持面
826と同一水平面上において実質的に連続する第三支
持面として機能し、支持台852の第三支持面が設けら
れた部分が第三支持台として機能する。本実施形態で
は、支持台852が第三支持台を兼ねているのである。
これら領域856,858は、本実施形態ではY軸方向
に並んで設けられ、いずれもX軸方向においてプリント
配線板保持装置800に隣接している。各収納領域85
6,858においてはそれぞれ、保持ピン812および
閉塞ピン830が収納される位置が予め設定され、各収
納位置に番地が付されている。保持ピン812は、本実
施形態においては、台座890の長手方向がY軸方向と
平行となる回転位置に位置する状態で収納されるように
されている。
【0091】以上のように構成されたプリント配線板保
持装置800において、保持ピン812,閉塞ピン83
0はいずれも、磁力によって保持台810に固定され、
保持ピン812は台座720が負圧供給穴824を覆
い、負圧通路734と負圧供給穴824とが連通させら
れており、負圧によりプリント配線板24を支持面88
0に引き付けて支持する。閉塞ピン830は、保持ピン
812が取り付けられない負圧供給穴824を覆う状態
で保持台810上に設置され、底面840が保持面82
6に着座し、保持ピン812が取り付けられない負圧供
給穴824からの負圧の漏れを防止している。
【0092】そして、電気部品32が装着されるプリン
ト配線板24の種類が変われば、プリント配線板保持装
置800の段取替えが行われる。そのため、上記実施形
態と同様にピン設置情報および収納情報が設定されてい
る。ピン設置情報には、保持台810に設置される保持
ピン812および閉塞ピン830の総数を表すデータが
含まれるとともに、保持ピン812については、ピンの
種類(保持ピンであるか閉塞ピンであるか)を表すデー
タ,保持台810の保持面826への設置位置を決める
設置位置データおよび回転位置を決める回転位置データ
が含まれる。回転位置データは、台座890の長手方向
の向きを決めるデータであり、例えば、台座890の長
手方向がX軸方向に対して成す角度によって規定され
る。閉塞ピン830については、保持面826への設置
位置を決める設置位置データが含まれる。
【0093】上記設置位置および回転位置は、プリント
配線板24について設定される保持条件と、プリント配
線板保持装置800について設定される保持条件との両
方を満たす位置に決定される。プリント配線板24につ
いて設定される保持条件は、上記各実施形態と同じであ
る。プリント配線板保持装置800について設定される
保持条件は、保持ピン812については、台座890が
他の保持ピン812の台座890および閉塞ピン830
と干渉しないこと、台座890が負圧供給穴824の開
口周辺に密着して負圧供給穴824の開口全体を覆い、
負圧供給穴824の一部のみを覆う状態にはならないこ
とである。閉塞ピン830については、保持ピン812
が取り付けられない負圧供給穴824の開口全体を覆う
ことである。
【0094】保持ピン812の台座890は長手形状を
成し、ピン876は台座890の長手方向の中間部に固
定されているため、保持ピン812は保持台810に、
ピン876の軸心と負圧供給穴824の中心との距離を
半径とし、負圧供給穴824の中心を中心とする円内の
任意の位置にピン876を位置させることができる。ピ
ン876の軸心と負圧供給穴824の中心との距離は、
負圧供給穴824と台座890の一端部とが合致した状
態で最大になり、ピン876は上記最大距離を半径とす
る円内の任意の位置に位置決め可能であることになる。
本実施形態では、複数の負圧供給穴824の各々に設定
されるこの位置決め可能領域を重ねれば、保持台810
の保持面826のほぼ全体を覆い得るように設定されて
おり、ピン876は、保持台810の保持面826の任
意の位置に位置決め可能なのであるが、複数の保持ピン
812が保持台810上に設置される場合には、それら
保持ピン812の台座890同士および保持ピン812
と閉塞ピン830とが互いに干渉しないようにする必要
があり、保持ピン812の位置は、この点から制限を受
ける。
【0095】これらプリント配線板24について設定さ
れる条件と、プリント配線板保持装置800側に設定さ
れる条件との両方を満たすべく、オペレータによって、
あるいは自動的に保持ピン812の水平位置,回転位置
および閉塞ピン830の水平位置が決定される。保持ピ
ン812,閉塞ピン830の水平位置は、ピン876,
836の軸心について設定される。収納情報は、保持ピ
ン収納領域856と閉塞ピン収納領域858とのそれぞ
れについて、保持ピン812,閉塞ピン830が収納さ
れた範囲を規定する大小二つの収納番地を含む。
【0096】プリント配線板保持装置800の段取替え
時には、まず、保持台810上に設置された全部の保持
ピン812および閉塞ピン830が回収されて収納装置
850に収納され、回収後、保持台810に保持ピン8
12および閉塞ピン830が設置される。これら設置お
よび回収は、上記各実施形態と同様に行われ、設置順
は、本実施形態においては、ピンの種類に関係なく、保
持台810の収納装置850から遠い側について近い側
より先にピンが取り付けられる順とされており、設置時
には、保持ピン812および閉塞ピン830は、各収納
領域856,858の保持台810に近い側から取り出
される。回収は設置順とは逆の順序で行われ、ピンの種
類に関係なく、保持台810の収納装置850に近い保
持ピン812および閉塞ピン830から外され、収納領
域856,858の保持台810に遠い側の収納位置か
ら収納される。設置時および回収時には、保持ピン81
2,閉塞ピン830は、ピン保持具368により保持さ
れ、保持面826および支持面854上を滑らされなが
ら移動させられる。
【0097】保持ピン812の回収時にピン保持具36
8が保持ピン812を保持する際、ピン保持具368
は、保持ピン812の設置データに基づいてXYロボッ
ト48により移動させられ、ブラケット438等が、台
座890に対して、台座890の幅方向において収納装
置850側に位置するようにされるとともに、その回転
位置は、1対の把持爪370の開閉方向が、台座890
の長手方向と平行となる位置とされる。保持ピン812
は台座890が長手形状を成し、予め設定された回転位
置に位置する状態で保持台810に取り付けられている
ため、保持ピン812の回転位置に応じてピン保持具3
68が回転させられ、1対の把持爪370が保持ピン8
12を台座890の長手方向に平行な方向の両側から挟
むようにするのである。
【0098】この状態においてピン保持具368が保持
ピン812側へ移動させられ、1対の把持爪370の間
に保持ピン812が位置する状態で把持爪370が閉じ
られ、保持ピン812の被把持部878を把持するが、
被把持部878には平面状の係合面884が設けられて
いるため、図19に示すように、1対の爪部444に設
けられた各切欠446の二つずつの切欠形成面910が
それぞれ、係合面884に係合して保持ピン812を相
対回転不能に保持する。ピン保持具368は保持ピン8
12を保持した後、移動させられて保持ピン812を保
持面826上を滑らせつつ移動させ、支持面854へ乗
り移らせる。
【0099】支持面854上の保持ピン812の収納位
置へ移動するまでの間にピン保持具368が回転させら
れ、ブラケット438等が、保持ピン812に対して保
持台810側に位置するとともに、台座890の長手方
向がY軸方向と平行なるようにされる。この回転は、保
持ピン812が、台座890およびピン保持具368等
が他の保持ピン812,閉塞ピン830等と干渉するこ
となく、回転させられる位置へ移動させられた状態で行
われる。保持面826および支持面854上におけるス
ペースの有無,大きさは、収納装置850における保持
ピン812,閉塞ピン830の収納状況および第一支持
台810からの保持ピン812,閉塞ピン830の回収
状況からわかり、ピン保持具368,保持ピン812
は、保持面826および支持面854のうち、回転に十
分なスペースが得られる面上で回転させられる。保持ピ
ン812の被把持部878には係合面884が形成さ
れ、ピン保持具368の把持爪370は、係合面884
において保持ピン812を相対回転不能に把持している
ため、ピン保持具368は保持ピン812に軸線まわり
において大きな力を加えることができる。そのため、保
持ピン812は、台座890が長手形状を成し、内部に
2個の永久磁石900が固定され、保持ピン812を保
持面826および支持面854に固定する磁力が大きい
が、底面892が保持面826あるいは支持面854に
密着したままの状態で、回転時の抵抗に抗する力を加え
ることができ、保持ピン812を確実に回転させること
ができる。
【0100】閉塞ピン830は、ピン保持具368によ
り永久磁石838を保持され、前記実施形態の支持ピン
212と同様に回収され、ピン保持具368がXYロボ
ット48によって移動させられることにより、保持面8
26から支持面854の保持ピン収納領域858を構成
する部分へ滑らされ、移動させられる。
【0101】保持ピン812および閉塞ピン830の設
置時には、ピン保持具368は、上記各実施形態におけ
ると同様に、保持ピン812,閉塞ピン830に対し
て、保持台810側に位置する状態で保持ピン812,
閉塞ピン830を保持し、それらピン812,830を
設置情報に従って支持面854から保持面826へ滑ら
せて移動させ、保持面826の所定の設置位置へ移動さ
せる。本実施形態においては、支持部材移動装置が閉塞
部材移動装置を兼ねているのである。保持ピン812の
設置時には、設置位置へ至るまでの間にピン保持具36
8が、保持ピン812について設定された回転位置デー
タに従って回転させられ、ブラケット438等が保持ピ
ン812に対して収納装置850側に位置するととも
に、台座890の長手方向が予め設定された方向となる
ように回転させられる。閉塞ピン830については、ブ
ラケット438等が閉塞ピン830に対して収納装置8
50側に位置する状態となるように、ピン保持具368
が回転させられる。
【0102】なお、第一支持台210上等に設置された
支持ピン212等を回収して収納装置340等に収納す
る場合と、収納装置340等に収納された支持ピン21
2等を把持して第一支持台210等に設置する場合との
少なくとも一方の場合に、把持に先立って支持部材を撮
像装置により撮像し、撮像データに基づいて支持部材の
実際の位置を検出し、その位置へ支持部材保持具を移動
させて保持させるようにしてもよい。撮像は、複数の支
持部材の各々を把持する毎に行ってもよく、把持に先立
って全部の支持部材についてまとめて行うようにしても
よい。支持部材の位置は、例えば、支持部材の配線板支
持面を撮像し、撮像データに基づいて配線板支持面の中
心位置を取得することにより得られ、その位置へ支持部
材保持具を移動させて支持部材を把持させてもよく、支
持部材の実際の位置を設置情報あるいは収納情報により
設定された位置と比較して位置誤差を求め、その位置誤
差に基づいて支持部材保持具の移動位置を、設置位置に
基づいて得られる位置から実際の位置に基づいて得られ
る位置へ補正してもよい。いずれにしても、例えば、支
持部材の位置にずれがあっても、支持部材保持具に正確
に保持させることができる。図17ないし図21に示す
実施形態の保持ピン812のように、回転位置が設定さ
れる支持部材については、撮像データに基づいて支持部
材の実際の回転位置を取得し、回転位置にずれがあれ
ば、そのずれを修正して収納装置に収納し、あるいは第
一保持台に設置するようにしてもよい。この際、例え
ば、回転位置は、配線板支持面に基準マーク、例えば、
配線板支持面の中心を通る基準線を設け、その基準線の
画像データに基づいて回転位置が取得される。
【0103】また、上記各実施形態において、保持ユニ
ット360等はY軸テーブル42に搭載され、プリント
配線板24への電気部品32の装着時に吸着ノズル60
と共に移動するようにされていたが、ピン保持具368
は、段取替え時にのみ、XYロボット48により移動さ
せられ、電気部品32の装着時には待機位置ないし退避
位置において待機させ、退避させるようにしてもよい。
例えば、吸着ノズル60,回転装置50,昇降装置52
等と、保持ユニット360等とを別体のテーブルに設
け、各テーブルに連結部を設けて連結し、切り離すよう
にする。2つのテーブルはまた、昇降装置366等に正
圧のエアを供給するためのエア供給接続部が設けられ、
2つのテーブルが連結部によって連結されるのと同時に
エア供給接続部が互いに接続されるようにする。
【0104】吸着ノズル60等が設けられたテーブル
は、常時、X軸テーブル36上にあって、Y軸テーブル
42として機能し、保持ユニット360が設けられたテ
ーブルは、電気部品32の装着時には、X軸テーブル3
6から降ろされ、待機位置において待機させられる。待
機位置は、例えば、X軸テーブル36が原位置に位置す
る状態において、X軸テーブル36に、Y軸方向におい
て隣接する位置に設けられ、段取り替え時にX軸テーブ
ル36が原位置へ戻った状態において、保持ユニット3
60が搭載されたテーブルが、部品装着ヘッド30等が
搭載されたテーブルに連結され、XYロボット48によ
って移動させられるようにされる。そして、支持部材の
支持台への取付け後、X軸テーブル36が原位置へ移動
させられ、保持ユニット360が搭載されたテーブル
が、部品装着ヘッド30等が搭載されたテーブルから切
り離され、待機位置において待機させられる。このよう
にすれば、電気部品装着時におけるY軸テーブルの重量
が大きくなることが回避される。
【0105】さらに、上記各実施形態において、段取り
替え時には、現に支持台あるいは保持台に取り付けられ
ている全部の支持ピン,保持ピンあるいは保持ピンおよ
び閉塞ピンを外した後、次に電気部品が装着されるプリ
ント配線板を保持する支持ピン等を取り付けるようにさ
れていたが、現に支持台等に取り付けられている支持ピ
ン等と、次に支持台等に設置される支持ピン等とに、設
置位置,回転位置が共通の支持ピン等があれば、共通の
ピンはそのまま残し、共通ではないピンを外し、次のプ
リント配線板の支持等に使用される支持ピン等のうち、
共通の支持ピン等以外の支持ピン等を支持台等に取り付
けるようにしてもよい。
【0106】また、上記各実施形態においてプリント配
線板支持装置174等は、支持ピン212によってプリ
ント配線板24を支持するか、あるいは保持ピン612
等によってプリント配線板24を吸着して支持するもの
とされていたが、吸着機能を有する支持部材である保持
ピンと、吸着機能を有さない支持ピンとの両方を保持台
に設置し、プリント配線板の一部を支持ピンに支持さ
せ、別の一部を保持ピンによって保持させるようにして
もよい。この場合、負圧供給穴に開閉弁が設けられるの
であれば、閉塞部材は不要であり、開閉弁が設けられて
いなければ、閉塞ピンにより負圧供給穴の開口を覆うよ
うにしてもよく、それと共に、あるいはそれに代えて支
持ピンに負圧供給穴を閉塞させるようにしてもよい。支
持ピンに閉塞ピンを兼ねさせるのである。
【0107】さらに、負圧供給穴に開閉弁を設ける場
合、保持ピンの台座を長手形状を有するものとしてもよ
い。この場合、負圧供給穴の数は、保持ピンの台座を長
手形状を有さず、弁穴の直径よりやや大きいものとする
場合より少なくされる。
【0108】さらに、自動段取替え装置374は、電気
部品装着装置16と一部、例えばXYロボット48を共
用することなく、電気部品装着装置16とは別に独立し
て設けてもよい。
【0109】また、上記実施形態においては、台座89
0が長手形状を成す保持ピン812のピン836につい
て平面状の係合面884を設け、把持爪370により、
相対回転不能に把持するようにされていたが、支持ピ
ン,台座が長手形状を成さない保持ピンあるいは閉塞ピ
ンについても、把持爪370に把持される部分に、平面
状の係合面を設け、把持爪370に対する相対回転が阻
止されるようにしてもよい。
【0110】さらに、第一支持台210,第二支持台3
42,保持台810のそれぞれ、第一支持面214,第
二支持面344,保持面826を構成する部分のみを強
磁性材料によって形成してもよい。
【0111】また、段取替え時に、第一支持台210,
保持台610,810を支持台交換装置により自動で交
換するようにしてもよく、支持台あるいは保持台はプリ
ント配線板の寸法に応じた大きさを有するものとしても
よい。
【0112】さらに、上記各実施形態において配線板ク
ランプ装置172は、固定レール188,可動レール1
90に移動可能に設けられたクランププレートをクラン
プシリンダにより移動させ、配線板押さえ部194と共
にプリント配線板24の縁部を挟むものとされていた
が、クランププレートを、プリント配線板支持装置の上
昇時に第一支持台に係合させ、第一支持台の上昇に伴っ
て、スプリングの付勢力に抗して配線板押さえ部に向か
って移動させ、プリント配線板24をクランプさせるよ
うにしてもよい。あるいは第一支持台にクランププレー
トを設けてもよい。例えば、第一支持台の配線板搬送方
向に平行な両縁部にそれぞれ、配線板搬送方向に沿って
クランププレートを立設する。支持部材は支持面がクラ
ンププレートの上端面と同一平面内に位置する高さを有
するものとされる。プリント配線板支持装置の上昇時に
支持部材がプリント配線板を支持するとともに、クラン
ププレートがプリント配線板を下方から支持し、プリン
ト配線板の縁部を配線板押さえ部との間に挟んでクラン
プする。1対のクランププレートは、例えば、その幅を
変更可能に設け、幅変更装置により、プリント配線板の
幅に応じて変更してもよく、あるいは段取替え時に第一
支持台もプリント配線板の大きさに応じた大きさのもの
であって、プリント配線板の幅に応じた間隔で1対のク
ランププレートが設けられたものに交換するようにして
もよい。
【0113】また、配線板昇降装置は、流体圧アクチュ
エータたるエアシリンダを駆動源とする装置としてもよ
い。
【0114】さらに、支持部材保持具たるピン保持具3
68は、上記各実施形態においては、支持ピン212等
に横から、すなわち軸線に直角な方向から接近して支持
ピン212等を保持するものとされていたが、支持部材
保持具は、支持部材あるいは保持部材あるいは閉塞部材
を、それら部材にその軸線に平行な方向であって上方か
ら接近して保持するものとしてもよい。
【0115】また、1対の案内レールの間隔は、オペレ
ータが手動で変更するようにしてもよい。
【0116】以上、本発明のいくつかの実施形態を詳細
に説明したが、これらは例示に過ぎず、本発明は、前記
〔発明が解決しようとする課題,課題解決手段および効
果〕の項に記載された態様を始めとして、当業者の知識
に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態である電気部品装着システム
を概略的に示す平面図である。
【図2】上記電気部品装着システムの電気部品装着装置
の吸着ノズルおよびピン保持具がY軸テーブルに搭載さ
れた状態を示す側面図である。
【図3】上記電気部品装着システムのプリント配線板支
持装置を含むプリント配線板支持搬送装置を示す正面図
(一部断面)である。
【図4】上記プリント配線板支持装置およびピン収納装
置の互いに隣接する部分を示す正面図である。
【図5】上記ピン保持具を含む保持ヘッドを示す側面図
(一部断面)である。
【図6】上記ピン保持具が支持ピンを把持した状態を示
す平面図(一部断面)である。
【図7】上記保持ヘッドを備えた保持ユニット示す背面
図(一部断面)である。
【図8】上記保持ユニットを示す平面図である。
【図9】上記電気部品装着システムを制御する制御装置
を概略的に示す図である。
【図10】上記支持ピンについて設定された設置情報を
示す図表である。
【図11】上記支持ピンを収納する収納装置の構成を概
略的に説明する図である。
【図12】上記制御装置の主体を成すコンピュータのR
OMに記憶されたピン回収ルーチンを示すフローチャー
トである。
【図13】上記ROMに記憶されたピン設置ルーチンを
示すフローチャートである。
【図14】上記プリント配線板板支持装置の第一支持台
上に支持ピンが載置された状態を概略的に示す平面図で
ある。
【図15】上記プリント配線板支持装置の段取替え時に
おける支持ピンの回収を説明する図である。
【図16】本発明の別の実施形態である電気部品装着シ
ステムのプリント配線板保持装置の一部を示す正面断面
図である。
【図17】本発明の別の実施形態である電気部品装着シ
ステムのプリント配線板保持装置の一部を示す正面断面
図である。
【図18】図17に示すプリント配線板保持装置の保持
ピンを示す平面図である。
【図19】図17に示す保持ピンがピン保持具によって
保持された状態を示す平面断面図である。
【図20】図17に示す保持ピンの被把持部を示す正面
図である。
【図21】図17に示す保持ピンおよび閉塞ピンを収納
する収納装置の構成を概略的に説明する図である。
【符号の説明】
12:電気部品装着システム 24:プリント配線板
48:XYロボット 174:プリント配線板支
持装置 210:第一支持台 212:支持ピン
214:第一支持面 215:裏面 222:座
部 228:支持面 234:永久磁石 23
6:底面 340:ピン収納装置 342:第二支
持台 344:第二支持面 360:保持ユニット
362:保持ヘッド 368:ピン保持具 3
70:把持爪 500:制御装置 600:プリント配線板保持装置 610:保持台
612:保持ピン 624:負圧供給穴 644:保持面 684:座
部 728:永久磁石 730:底面 734:
負圧通路 800:プリント配線板保持装置 81
0:保持台 812:保持ピン 824:負圧供給
穴 826:保持面 830:閉塞ピン 85
0:収納装置 852:支持台 854:支持面
874:座部 880:支持面 892:底面
900:永久磁石 902:負圧通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩城 範明 愛知県知立市山町茶碓山19番地 富士機械 製造株式会社内 Fターム(参考) 5E313 AA01 AA11 CC01 CC03 DD05 DD12 DD13 EE02 FF11

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面状の第一支持面を備え、少なくとも
    その第一支持面が強磁性材料から成る第一支持台と、 底面において前記第一支持面に着座する座部と、前記底
    面とは反対向きの配線板支持面とを備え、座部の少なく
    とも一部が永久磁石とされ、その永久磁石の磁力により
    前記第一支持面に取り付けられ、前記配線板支持面によ
    りプリント配線板の裏面を支持する複数の支持部材と、 前記支持部材の配線板支持面に裏面を支持されたプリン
    ト配線板の表面に対して所定の作業を行う作業装置と、 前記第一支持台に隣接して設けられ、前記第一支持面と
    同一平面上において実質的に連続する第二支持面を備
    え、少なくとも第二支持面が強磁性材料から成る第二支
    持台と、 その第二支持台の第二支持面から前記第一支持台の第一
    支持面へ、また、第一支持面から第二支持面へ、前記支
    持部材を滑らせて移動させる支持部材移動装置とを含む
    ことを特徴とする配線板作業システム。
  2. 【請求項2】 前記プリント配線板を前記第一支持台に
    対応する位置へ搬入し、また、その第一支持台に対応す
    る位置から搬出する配線板搬送装置を含み、その配線板
    搬送装置が、 間隔が可変の一対の案内レールと、 それら案内レールに沿ってプリント配線板を移動させる
    配線板駆動装置と、 前記一対の案内レールの間隔を変更することにより当該
    配線板搬送装置の搬送幅を変更する幅変更装置とを含
    み、かつ、前記第二支持台が、前記配線板搬送装置の搬
    送幅が最小の状態において、前記一対の案内レールの間
    の空間に対応する位置に設けられ、前記第二支持面の幅
    が、一対のレールの最小間隔以下に設定されたことを特
    徴とする請求項1に記載の配線板作業システム。
  3. 【請求項3】 前記第一支持面が、複数の負圧供給穴が
    開口させられた保持面であり、前記支持部材が、前記座
    部の底面から前記配線板支持面まで貫通する負圧通路が
    形成された保持部材であり、その負圧通路と前記負圧供
    給穴とが連通する状態で保持部材が第一支持台としての
    保持台に設置され、保持部材が負圧により前記プリント
    配線板を前記配線板支持面に引き付けて支持することを
    特徴とする請求項1または2に記載の配線板作業システ
    ム。
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