JP6882712B2 - 記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、媒体に記録を行う記録装置に関し、特に媒体を収容する媒体収容部から送り出された媒体を湾曲反転させる反転経路を備えた記録装置に関する。
ファクシミリやプリンター等に代表される記録装置においては、特許文献1に示される様に媒体の一例である用紙を収容する用紙カセットを装置底部に備え、この用紙カセットから給送ローラー(特許文献1では給送ローラー9)により用紙を送り出し、大径の反転ローラー(特許文献1では中間ローラー24)で反転させて、記録ヘッド手前の搬送手段(特許文献1では搬送駆動ローラー26及び搬送従動ローラー27)に向けて搬送する構成を採用するものがある。
特許文献1記載の構成において反転ローラーの直下には従動ローラー(25D)が設けられている。記録が行われた用紙をバックフィードすると、反転ローラーと中間ローラーとで用紙がニップされ、そして反転ローラーによって湾曲反転されて用紙が再び記録位置に搬送される。これにより、用紙の両面に記録が可能となる。
特開2014−208428号公報
近年、記録装置にはより一層の小型化が求められているが、特許文献1記載の記録装置の様に反転ローラーの直下に従動ローラーを設け、更にその下側に給送ローラーを設ける構成にあっては、特に装置高さ方向寸法が大きくなり易い。
そこで本発明はこの様な問題に鑑み成されたものであり、その目的は、反転ローラーにより用紙を反転させる構成において、より一層の小型化を図ることにある。
上記課題を解決する為の、本発明の第1の態様に係る記録装置は、媒体を収容する媒体収容部と、前記媒体収容部に収容された媒体に接する給送状態と前記媒体収容部に収容された媒体から離間する離間状態とを切り換え可能な給送ローラーと、前記媒体収容部から送り出された媒体を反転させる反転ローラーと、前記反転ローラーにより反転された媒体に記録を行う記録手段と、前記反転ローラーの下側に位置し、前記記録手段による記録領域からバックフィードされる媒体を前記反転ローラーとの間でニップするニップローラーと、を備え、前記離間状態にある前記給送ローラーは、装置高さ方向において少なくとも一部が前記ニップローラーとオーバーラップすることを特徴とする。
本態様によれば、前記離間状態にある前記給送ローラーは、装置高さ方向において少なくとも一部が前記ニップローラーとオーバーラップするので、装置高さ方向寸法において前記ニップローラーの寸法と前記給送ローラーとの寸法とが重畳せず、装置高さ方向寸法を抑制できる。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記ニップローラーは、前記反転ローラーの軸中心位置に対し、前記反転ローラーにより媒体を湾曲させる側にずれた位置に設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、前記ニップローラーは、前記反転ローラーの軸中心位置に対し、前記反転ローラーにより媒体を湾曲させる側にずれた位置に設けられているので、前記ニップローラーと前記反転ローラーとによる媒体の送り出し方向が、前記反転ローラーによる湾曲反転の方向に倣い、良好に媒体を湾曲反転させることができる。
本発明の第3の態様は、第1のまたは第2の態様において、前記ニップローラーを支持するフレームを備え、前記フレームにおいて前記媒体収容部から送り出された媒体と対向する側には従動ローラーが設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、前記ニップローラーを支持するフレームを備え、前記フレームにおいて前記媒体収容部から送り出された媒体と対向する側には従動ローラーが設けられているので、媒体が前記フレームに接触することに伴う摩擦抵抗を軽減でき、より良好に媒体を搬送することができる。
本発明の第4の態様は、第1から第3の態様のいずれかにおいて、前記反転ローラーと前記ニップローラーとのニップ位置に向けて媒体を案内する案内面を備えた案内部材を備え、前記案内部材は、前記給送ローラーを支持するローラーユニットの上部に位置するとともに、前記給送ローラーが前記離間状態にある際の前記ローラーユニットを受け入れる凹部を有することを特徴とする。
本態様によれば、前記案内部材は、前記給送ローラーを支持するローラーユニットの上部に位置するとともに、前記給送ローラーが前記離間状態にある際の前記ローラーユニットを受け入れる凹部を有するので、前記案内部材の厚みを確保しつつ、前記案内部材と前記ローラーユニットとの寸法の重畳に伴う装置高さ方向寸法の増加を抑制できる。
本発明の第5の態様は、第4の態様において、前記案内部材には、前記給送ローラーが前記離間状態にある際に、前記給送ローラーを前記案内部材の下側から前記案内面側に突出させる窓穴が形成されていることを特徴とする。
本態様によれば、前記案内部材には、前記給送ローラーが前記離間状態にある際に、前記給送ローラーを前記案内部材の下側から前記案内面側に突出させる窓穴が形成されているので、高さ方向寸法のより一層の抑制を図ることができる。
本発明の第6の態様は、第5の態様において、前記給送ローラーが前記案内面側に突出した状態において、当該給送ローラーが、前記記録領域からバックフィードされる媒体に対し搬送力を付与することを特徴とする。
本態様によれば、前記給送ローラーが前記案内面側に突出した状態において、当該給送ローラーが、前記記録領域からバックフィードされる媒体に対し搬送力を付与するので、前記給送ローラーを利用して、媒体をより確実にバックフィードさせることができる。
本発明に係るプリンターの外観斜視図。 本発明に係るプリンターにおける媒体搬送経路を示す側断面図。 本発明に係るプリンターにおける媒体搬送経路を示す側断面図。 媒体収容部から反転ローラーへ向かう媒体搬送経路上に設けられた従動ローラーを示す側面図。 ユニット体の斜視図。 反転ローラーと補助ローラーとを示す斜視図。 ユニット体における反転ローラーと補助ローラーとを示す斜視図。 第3ニップローラー及び従動ローラーが設けられたフレームの斜視図。 フレームに設けられた従動ローラーを示す拡大図。 ユニット体の下部を構成する下側案内部材の斜視図。 反転ローラーとフラップとの関係を示す斜視図。 ユニット体を装置奥行き方向前面側から見た正面図。 ユニット体とピックアップローラーとの関係を示す斜視図。 媒体と離間した状態におけるピックアップローラーと反転ローラーとの関係を示す模式図。 反転ローラー近傍に設けられたフラップを示す側断面図。 媒体搬送経路において媒体収容部から反転ローラーへの媒体の突入角度を説明する側断面図。 媒体搬送経路における反転ローラーの周囲を示す側断面図。 ユニット体の背面側を装置奥行き方向背面側から見た斜視図。 ユニット体の上部を構成する上側案内部材の斜視図。 媒体収容部に対してピックアップローラーが給送姿勢を取った状態を示す斜視図。 媒体収容部におけるピックアップローラーとの接触部を示す斜視図。 媒体収容部の従動ローラーとピックアップローラーとの接触状態を装置奥行き方向側から見た断面図。 媒体収容部の従動ローラーとピックアップローラーとの接触状態を装置幅方向側から見た側断面図。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施例において同一の構成については、同一の符号を付し、最初の実施例においてのみ説明し、以後の実施例においてはその構成の説明を省略する。
図1は本発明に係るプリンターの外観斜視図であり、図2は本発明に係るプリンターにおける媒体搬送経路を示す側断面図であり、図3は本発明に係るプリンターにおける媒体搬送経路を示す側断面図であり、図4は媒体収容部から反転ローラーへ向かう媒体搬送経路上に設けられた従動ローラーを示す側面図であり、図5はユニット体の斜視図であり、図6は反転ローラーと補助ローラーとを示す斜視図であり、図7はユニット体における反転ローラーと補助ローラーとを示す斜視図である。
図8は第3ニップローラー及び従動ローラーが設けられたフレームの斜視図であり、図9はフレームに設けられた従動ローラーを示す拡大図であり、図10はユニット体の下部を構成する下側案内部材の斜視図であり、図11は反転ローラーとフラップとの関係を示す斜視図であり、図12はユニット体を装置奥行き方向前面側から見た正面図であり、図13はユニット体とピックアップローラーとの関係を示す斜視図であり、図14は媒体と離間した状態におけるピックアップローラーと反転ローラーとの関係を示す模式図であり、図15は反転ローラー近傍に設けられたフラップを示す側断面図であり、図16は媒体搬送経路において媒体収容部から反転ローラーへの媒体の突入角度を説明する側断面図である。
図17は媒体搬送経路における反転ローラーの周囲を示す側断面図であり、図18はユニット体の背面側を装置奥行き方向背面側から見た斜視図であり、図19はユニット体の上部を構成する上側案内部材の斜視図であり、図20は媒体収容部に対してピックアップローラーが給送姿勢を取った状態を示す斜視図であり、図21は媒体収容部におけるピックアップローラーとの接触部を示す斜視図であり、図22は媒体収容部の従動ローラーとピックアップローラーとの接触状態を装置奥行き方向側から見た断面図であり、図23は媒体収容部の従動ローラーとピックアップローラーとの接触状態を装置幅方向側から見た側断面図である。
また、各図において示すX−Y−Z座標系はX方向がキャリッジの主走査方向(移動方向)、すなわち記録装置の幅方向、Y方向が媒体搬送方向、すなわち記録装置の奥行き方向、Z方向が装置高さ方向を示している。尚、各図において+X方向側を装置左側とし、−X方向側を装置右側とし、−Y方向を装置前面側とし、+Y方向側を装置背面側とし、+Z軸方向側を装置上方側とし、−Z軸方向側を装置下方側とする。
<<<プリンターの概要>>>
図1を参照するに、プリンター10は、筐体12と、筐体12の上部に設けられたスキャナ部14とを備えている。筐体12の装置前面側には操作部16が筐体12に対して回動(チルト)可能に設けられている。より具体的には、操作部16は筐体12に対して閉じた姿勢(図1参照)と、筐体12に対して装置前面側に回動した姿勢(不図示)とを切換え可能に構成されている。操作部16には表示パネル等の表示手段18が設けられている。
筐体12の装置前面側において操作部16の下方にはカバー20が配置されている。カバー20は、媒体を収容する媒体収容部22(図2及び図3参照)の装置前面側に媒体収容部22に対して回動可能に取り付けられている。カバー20は、不図示の付勢手段により媒体収容部22に対して閉じる方向に付勢されている。そして、媒体収容部22は、筐体12の前面側から筐体12に対して着脱可能に装着されている。図1に示すようにカバー20は筐体12に装着された状態において筐体12の前面の少なくとも一部を構成している。
また、図2及び図3を参照するに、媒体収容部22は、媒体を収容するカセットとして構成され、上側媒体収容部22Aと、下側媒体収容部22Bとを備える。そして、上側媒体収容部22Aは、筐体12内に設けられた不図示の駆動手段により下側媒体収容部22Bに対して装置奥行き方向に移動可能である。具体的には、上側媒体収容部22Aは、装置奥行き方向前面側に位置して、収容された媒体を給送しない非給送状態(図2及び図3参照)と、非給送状態に対して装置奥行き方向背面側に移動して、収容された媒体を給送する給送可能状態とを切換え可能に構成されている。尚、以下の説明において特に区別する必要がない場合は媒体収容部22として説明する。
図1ないし図3を参照するに、スキャナ部14は原稿台24と、原稿台カバー26とを備えている。原稿台24は、一例として透明なガラス板で形成され、その上面に原稿を載置可能に構成されている。原稿台カバー26は原稿台24に対して回動可能に構成されており、原稿台24を覆う閉じた姿勢(図1参照)と、原稿台24を露出させる開いた姿勢とを切換可能である。
そして、原稿台24に対して原稿台カバー26を回動させて開いた状態とし、原稿台24を露出させ、その上面に原稿をセットし、原稿台カバー26を閉じることで、原稿台24において原稿の読み取りが可能となる。
また、筐体12内には媒体受けトレイ28が設けられている。媒体受けトレイ28は、図2及び図3に示す筐体12内に収容された状態と、装置前面側に展開した状態(不図示)とを切換可能に構成されている。尚、媒体受けトレイ28は、操作部16が装置奥行き方向前面側に回動することにより筐体12から突出可能となる。そして、媒体受けトレイ28は、カバー20を装置奥行き方向前面側に押し退けて筐体12の前面側に突出する。
<<<媒体搬送経路について>>>
次いで、図2及び図3を参照して筐体12における媒体の媒体搬送経路30について説明する。図2及び図3において符号Pが付された太い実線は、媒体収容部22から媒体受けトレイ28までの媒体搬送経路30に沿って搬送される媒体の通過軌跡(一例)を示している。また、図2ないし図4における符号S1が付された一点鎖線は、後述する反転ローラー38の装置奥行き方向での中心位置を示す線である。
媒体収容部22の装置高さ方向上方には、図示しない駆動源によって回転駆動される「給送ローラー」としてのピックアップローラー32が設けられている。ピックアップローラー32は、揺動軸34(図7も参照)を中心に揺動するローラーユニット36の先端側に回転可能に支持されている。尚、一例としてピックアップローラー32は、図20に示すようにローラーユニット36の先端側において装置幅方向に間隔をおいて複数設けられている。
ローラーユニット36は、図2に示すピックアップローラー32を媒体収容部22に収容された媒体から離間させる離間状態と、図3に示すピックアップローラー32を媒体収容部22に収容された媒体と接触させて給送する給送状態との間を揺動可能に構成されている。
媒体搬送経路30において、ピックアップローラー32の下流側には、反転ローラー38が設けられている。また、反転ローラー38の周囲には、第1ニップローラー40a、第2ニップローラー40b及び第3ニップローラー40cが反転ローラー38に対して従動回転可能に設けられている
そして、反転ローラー38の搬送方向下流側には、搬送ローラー対42、媒体に記録を行う「記録領域」(記録ヘッド50と対向する領域)を形成する記録部44、及び排出ローラー対46の順に設けられている。反転ローラー38により送られた媒体は、搬送ローラー対42を介して記録部44に送られる。
ここで、記録部44は、キャリッジ48と、「記録手段」としての記録ヘッド50と、媒体支持部材52とを備えている。キャリッジ48の下部には記録ヘッド50が設けられている。そして、キャリッジ48は、筐体12の装置幅方向に往復動可能に構成されている。記録ヘッド50は装置高さ方向下方側に向けてインクを吐出するように構成されている。
また、媒体支持部材52は、記録ヘッド50の下方において、記録ヘッド50と対向する領域に配置されている。媒体支持部材52は、搬送ローラー対42により記録ヘッド50と対向する領域に搬送されてきた媒体の下面(記録面と反対側の面)を支持する。そして、記録ヘッド50は、媒体支持部材52により支持された媒体に対してインクを吐出し、媒体の記録面に記録を実行する。
そして、記録が実行された媒体は、記録部44の搬送方向下流側に設けられた排出ローラー対46にニップされて、装置前面側に突出している媒体受けトレイ28に向けて排紙される。
また、図1ないし図3に示すように筐体12の背面側の上部には上面カバー54が筐体12に対して回動可能に取り付けられている。上面カバー54を開くと、筐体12内に媒体を差し入れることが可能となる。そして、上面カバー54を筐体12に対して回動させて、筐体12内に媒体を差し入れると、媒体案内経路56に案内されて記録部44に搬送され、記録部44において記録が行われる。そして、記録が行われた後、媒体受けトレイ28に排出される。
また、記録部44において媒体の第1面(記録面)に記録が実行された後、第1面と反対の側の第2面(下面)に記録を行う場合、搬送ローラー対42を逆転させて、媒体を搬送方向上流側に搬送する。搬送方向上流側に搬送される媒体は、反転ローラー38と第3ニップローラー40cとにニップされる。そして、媒体は反転ローラー38により、第1面と第2面とを反転させられて、再度記録部44に搬送され、記録部44において第2面の記録が実行された後、媒体受けトレイ28に向けて排出される。
<<<反転ローラーと第3ニップローラーとの関係について>>>
図2ないし図4を参照するに、第3ニップローラー40cは、装置高さ方向において反転ローラー38の下方側に設けられている。そして、第3ニップローラー40cは装置奥行き方向において反転ローラー38の中心線S1に対して装置奥行き方向背面側において反転ローラー38と当接するように配置されている。つまり、第3ニップローラー40cは反転ローラー38の装置奥行き方向における中心位置に対して、反転ローラー38により媒体を湾曲させる側にずれた位置に設けられている。
<<<ユニット体について>>>
ここで、反転ローラー38、第1ニップローラー40a、第2ニップローラー40b及び第3ニップローラー40cは、図5に示すユニット体58に設けられている。ユニット体58は、図2及び図3における筐体12の装置奥行き方向背面側の一部を構成するとともに、筐体12に対して装置奥行き方向背面側から着脱可能に構成されている。
そして、ユニット体58は、ユニット本体58aと、上側案内部材60と、下側案内部材62とを備えている。ユニット本体58aには、反転ローラー38が回転可能に取り付けられている。反転ローラー38は、一例として図6に示すように回転軸64の軸方向中央部分に設けられている。そして、回転軸64の軸線方向には、反転ローラー38に対して適宜間隔をおいて複数の補助ローラー66が設けられている。また、回転軸64の一方の端部には駆動ギア68が設けられている。
図5及び図7に示すように、反転ローラー38、回転軸64、補助ローラー66及び駆動ギア68は、ユニット本体58aに回転可能に取り付けられている。そして、ユニット体58が筐体12に取り付けられた状態では、筐体12内に設けられた不図示の駆動力伝達手段と駆動ギア68とが係合する。そして、反転ローラー38、回転軸64、補助ローラー66及び駆動ギア68は、筐体12内に設けられた不図示の駆動源からの駆動力を受けて回転駆動される。
尚、補助ローラー66は、反転ローラー38により媒体が湾曲反転させられる際、装置幅方向において反転ローラー38の両側での媒体の動きを規制し、媒体に生じるコックリング(波打ち部分)の大きさを抑制し、媒体の搬送負荷を低減する。
次いで、図8ないし図11を参照して、下側案内部材62について説明する。下側案内部材62は、装置幅方向に延びる部材として構成されている。下側案内部材62の下部にはフレーム70が取り付けられている。フレーム70も、装置幅方向に延びる部材として構成されている。そして、フレーム70には、装置幅方向において反転ローラー38に対応する位置に第3ニップローラー40cが回転可能に取り付けられている。
また、フレーム70において、第3ニップローラー40cの装置幅方向両側には、適宜間隔をおいて複数の従動ローラー72がフレーム70に対して回転可能に取り付けられている。従動ローラー72は、図2ないし図4に示すように、フレーム70において媒体収容部22から反転ローラー38に向けて送られる媒体と対向する側に設けられている。
ここで、再度図4を参照する。図4に示す符号Pが付された太線は媒体収容部22から反転ローラー38に向けて搬送される媒体の通過軌跡を示している。媒体収容部22からピックアップローラー32により送り出された媒体は、反転ローラー38と第1ニップローラー40aとにニップされて搬送される。この際、ピックアップローラー32による媒体送り速度と反転ローラー38による媒体送り速度との間に差が生じる場合がある。
例えば、ピックアップローラー32による媒体送り速度が反転ローラーによる媒体送り速度よりも低速である場合、媒体がピックアップローラー32側に引っ張られる。その結果、媒体搬送経路30内において媒体は、反転ローラー38と第1ニップローラー40aとのニップ位置とピックアップローラー32との間で突っ張ろうとする。そして、反転ローラー38のニップ位置とピックアップローラー32との間の経路部分に差し掛かっている媒体は、装置奥行き方向前面側、つまりフレーム70と接触する虞がある。
しかしながら、従動ローラー72は、フレーム70の装置奥行き方向背面側の端部の下端に設けられている。この構成によれば、媒体搬送経路30において、反転ローラー38のニップ位置とピックアップローラー32との間の経路部分の媒体が突っ張ろうとした際、媒体がフレーム70に接触する前に従動ローラー72と接触する。ここで、従動ローラー72はフレーム70に対して回転自在に取り付けられているので、従動ローラー72は媒体を反転ローラー38と第1ニップローラー40aとのニップ位置に向けて案内する。従って、従動ローラー72は、媒体が従動ローラー72と接した際、回転し、媒体の搬送負荷を低減し、また媒体への傷の付与を抑制することができる。
また、本実施例では、フレーム70の装置奥行き方向背面側の端部の下端に従動ローラー72を設ける構成としたが、この構成に代えて、低摩擦部材を設けてもよい。
<<<下側案内部材について>>>
また、図10及び図11に示すように下側案内部材62の上部には、媒体を案内する案内面62aが形成されている。案内面62aには、装置幅方向において反転ローラー38に対応する位置に開口62cが設けられている。そして、第3ニップローラー40cの少なくとも一部は、開口62cを介して案内面62aから反転ローラー38側に向けて突出するように構成されている。案内面62aは、媒体に対する両面記録を実行する際、記録部44から送られてきた媒体を、反転ローラー38と第3ニップローラー40cとのニップ位置に向けて案内する。
また、図10ないし図12に示すように、下側案内部材62において、装置幅方向中央部分において装置奥行き方向前方側には凹部62bが形成されている。凹部62bは、下側案内部材62の下部に形成されている。そして、凹部62bには、窓穴74が開口されている。尚、図11において反転ローラー38は外周部分のみを図示している。
ここで、図2、図13及び図14を参照するに、下側案内部材62は、ローラーユニット36の少なくとも一部及びピックアップローラー32の装置高さ方向上方側に位置している。より具体的には、図13及び図14に示すように、ピックアップローラー32が媒体収容部22に収容された媒体から離間する離間状態を取ると、ローラーユニット36の一部及びピックアップローラー32の一部は、下側案内部材62の凹部62bに受け入れられる。
そして、ピックアップローラー32の少なくとも一部が、凹部62bに設けられた窓穴74(図10及び図11参照)を介して、案内面62aから反転ローラー38側に突出する。尚、図14は、ピックアップローラー32、反転ローラー38、第3ニップローラー40c及び下側案内部材62の関係を模式的に図示しており、これらの構成以外の部分の図示を省略している。
この状態において、ピックアップローラー32の少なくとも一部が、装置高さ方向において第3ニップローラー40cとオーバーラップしている。
尚、本実施形態において、この状態では図14に示すようにピックアップローラー32の少なくとも一部が案内面62aから反転ローラー38側に突出している。これを利用し、他の実施例として、媒体が搬送ローラー対42により記録部44から反転ローラー38側にバックフィードされた際(符号Pが付された太線参照)、ピックアップローラー32はバックフィードされる媒体と接触して、媒体に搬送力を付与する構成としても良い。
また更に、他の実施例として、第3ニップローラー40cを設けずに、離間状態にあるピックアップローラー32が反転ローラー38と接触し、記録部44からバックフィードされてくる媒体を第1ニップローラー40aに向けて送り出す構成としてもよい。
<<<フラップについて>>>
図4、図10、図11及び図15を参照して、フラップ76について説明する。フラップ76は、ユニット体58において、下側案内部材62の装置奥行き方向背面側に設けられている。フラップ76は装置幅方向に延びる部材として構成され、装置幅方向両端部に揺動軸76aを備えている。そして、フラップ76は、揺動軸76aを揺動中心として、ユニット体58に対して揺動可能に取り付けられている。
また、フラップ76において、装置奥行き方向前面側の面は、媒体搬送経路30において第3ニップローラー40cから第1ニップローラー40aまでの案内面76bを形成している。また、フラップ76において、装置奥行き方向背面側の面は、媒体搬送経路30において媒体収容部22から第1ニップローラー40aまでの案内面76cを形成している。
図4に示すように、フラップ76が装置奥行き方向前面側に揺動し、下側案内部材62寄りに傾斜した姿勢を取ると、フラップ76は、媒体搬送経路30における第3ニップローラー40cから第1ニップローラー40aまでの経路を遮る。そして、媒体搬送経路30において媒体収容部22から第1ニップローラー40aまでの経路が形成される。
次いで、図15に示すように、フラップ76が図4の姿勢から装置奥行き方向背面側に揺動すると、媒体搬送経路30において媒体収容部22から第1ニップローラー40aまでの経路がフラップ76により遮られる。そして、媒体搬送経路30における第3ニップローラー40cから第1ニップローラー40aまでの経路が形成される。
また、本実施例において、第3ニップローラー40cは、反転ローラー38に対して装置奥行き方向側に配置されている。この構成により記録部44からバックフィードされてきた媒体には、反転ローラー38の外周面に沿って上向きの搬送力が付与される。そして、図11及び図15等に示すようにフラップ76は、媒体の搬送方向において第3ニップローラー40cの下流側において第3ニップローラー40cと近い位置に設けられている。これにより、フラップ76は、第3ニップローラー40cにより媒体に与えられた上向きの搬送力の向きをさらに反転ローラー38と第1ニップローラー40aとのニップ位置に向かう方向に変え易くできる。
また、図16に示すように、本実施例では媒体搬送経路30において媒体収容部22から第1ニップローラー40aに向かう媒体を案内する案内面78が設けられている。そして、案内面78と、媒体収容部22から送られる媒体との接触角をαとする。ここで、図16に示すように二点鎖線で図示した案内面を案内面80とする。案内面80は、案内面78に対して装置奥行き方向背面側に案内面を設けた場合における仮想の案内面である。この案内面80と媒体収容部22から送られる媒体との接触角をβとする。ここで、接触角αと接触角βとはα>βの関係にある。
すなわち、仮想の案内面80(二点鎖線部参照)に対して案内面78の方が媒体収容部22から送られる媒体との接触角を大きくできるので、媒体収容部22から送られてきた媒体が案内面78と接触して第1ニップローラー40aに向けて送られる際の搬送負荷を低減できる。
<<<反転ローラーと上側案内部材との関係について>>>
次いで図17を参照するに、媒体搬送経路30において反転ローラー38の装置高さ方向上方側には、ユニット体58の一部を構成する上側案内部材60が配置されている。上側案内部材60において反転ローラー38と対向する側には案内面60aが設けられている。案内面60aは、反転ローラー38の外周面に対して、装置高さ方向上方側に膨んで形成されている。
また、案内面60aの搬送方向下流側には、媒体を第2ニップローラー40bに向けて誘う誘い部82が形成されている。誘い部82は、媒体搬送経路30における反転ローラー38と案内面60aとの間隔を反転ローラー38と第2ニップローラー40bとのニップ位置に向けて狭めるように形成されている。尚、図17において、符号Pが付された太線は、媒体搬送経路30において媒体の先端部が搬送ローラー対42にニップされてスキュー取りを行っている状態を示している。
図17において媒体搬送経路30における反転ローラー38と第2ニップローラー40bとのニップ点より上流側部分は、案内面60aが装置高さ方向上方側に膨らんでいるので、反転ローラー38と案内面60aとの間隔が大きくなっている。これにより、媒体Pのスキュー取りを行う際、第2ニップローラー40bを支点とした媒体の装置幅方向への回転がし易くなる。その結果、媒体Pのスキュー取り能力を向上できる。
さらに、媒体搬送経路30において反転ローラー38と案内面60aとの間隔が大きいので、反転ローラー38により湾曲させられる媒体の湾曲度合いを緩めることができ、媒体の搬送負荷を低減できる。
また、上側案内部材60をPOM(ポリオキシメチレン)等の低摩擦部材で形成することにより、案内面60aと媒体との摩擦を低減でき、さらにスキュー取り能力を向上できるとともに、媒体の搬送負荷を低減できる。
また、本実施例では、案内面60aを装置高さ方向上方側に膨らませて、反転ローラー38と案内面60aとの間隔を大きくしたが、上側案内部材60をPOM(ポリオキシメチレン)等の低摩擦部材で形成することにより、案内面60aと反転ローラー38との間隔を狭くしても媒体のスキュー取り能力を向上できるとともに媒体の搬送負荷を低減できる。
<<<上側案内部材について>>>
ここで、図18及び図19を参照して、上側案内部材60について説明する。上側案内部材60は、ユニット体58の上部の一部を構成し、反転ローラー38と対向する側に案内面60aが形成されている。そして、上側案内部材60は、装置幅方向に延びて形成されている。本実施例では、一例として上側案内部材60をPOM(ポリオキシメチレン)等の低摩擦部材で形成している。しかしながら、POM(ポリオキシメチレン)等の低摩擦部材は、収縮率が高く、部品に反りが発生し易く、部品精度が出にくい傾向を有している。
本実施例では、図19に示すように上側案内部材60において装置幅方向両端部及び装置幅方向中央部に複数の締結部84を設けている。そして、上側案内部材60は、複数の締結部84を介してネジ等の締結部材86によりユニット本体58aに接続される。従って、上側案内部材60は、装置幅方向において両端だけでなく、中央部も締結部材86によりユニット本体58aに締め付けられて接続されるので、上側案内部材60の反りを矯正できる。
<<<ピックアップローラーと媒体収容部との関係について>>>
次いで、図20ないし図23を参照してピックアップローラー32と媒体収容部22との関係について説明する。尚、以下の説明では、下側媒体収容部22Bを例として説明する。図20及び図21においてピックアップローラー32及びローラーユニット36は下側媒体収容部22Bに対して給送状態にある。
ここで、下側媒体収容部22Bは矩形の箱状に形成されている。そして、下側媒体収容部22Bの底部において給送状態のピックアップローラー32と接する位置には、複数の従動ローラー88が回転自在に設けられている。従動ローラー88は、ピックアップローラー32に対応して装置幅方向に間隔をおいて設けられている。
また、装置幅方向において従動ローラー88と従動ローラー88との間には高摩擦材90が設けられている。一例として、高摩擦材90はコルク材で形成されている。この高摩擦材90により、ピックアップローラー32による媒体送り出し時に媒体が束ごと搬送方向下流側に送られないよう、媒体の束が保持される様になっている。
ここで、図22を参照するに、装置幅方向においてピックアップローラー32の側部と高摩擦材90との間の距離がLに設定されている。ここで、距離Lが小さくなると、ピックアップローラー32により送り出される媒体と高摩擦材90の端部との接触する力が大きくなり、媒体の搬送負荷が増大する。また、媒体と高摩擦材90とが強く接触することにより媒体の記録面に傷がつく虞がある。
一方、距離Lを大きくすると、媒体の搬送負荷は減少する。しかしながら、媒体の搬送負荷が減少すると、下側媒体収容部22Bに収容された最下位の媒体の1枚上の媒体を送り出す際、最下位の媒体も一緒に送り出してしまう重送が発生し易くなる。したがって、距離Lを調節することにより、媒体の搬送負荷を調節することができる。本実施例において距離Lは、媒体の重送及び媒体の記録面への傷が生じない値に適宜設定されている。
また、ピックアップローラー32が従動ローラー88と当接した際、ピックアップローラー32の押し付け力によりピックアップローラー32のローラー部分の一部が変形し、下側媒体収容部22Bの底部とピックアップローラー32とのクリアランスが狭くなることがある。これに対し、本実施例では、図22及び図23に示すように、下側媒体収容部22Bの底部において従動ローラー88が配置された周囲には、装置奥行き方向及び装置幅方向にそれぞれ逃げ形状92、94が設けられている。
図22に示すように、下側媒体収容部22Bの底部には、装置幅方向における従動ローラー88の外側にそれぞれ逃げ形状92が形成されている。逃げ形状92は、一例として装置幅方向において従動ローラー88に向かうにつれて装置高さ方向下方側に傾斜するテーパー形状として構成されている。
また、図23に示すように、下側媒体収容部22Bの底部には、装置奥行き方向における従動ローラー88の前面側及び背面側にそれぞれ逃げ形状94が形成されている。逃げ形状94は、一例として装置奥行き方向において従動ローラー88に向かうにつれて装置高さ方向下方側に傾斜するテーパー形状として構成されている。
下側媒体収容部22Bの底部に逃げ形状92、94を形成することにより、ピックアップローラー32が従動ローラー88と当接した際、ピックアップローラー32が下側媒体収容部22Bの従動ローラー88以外の部分に接触する虞を低減できる。また、逃げ形状92、94は、一例としてテーパー形状としたが、段部等の任意の形状とすることができる。
上記説明をまとめると、プリンター10は、媒体を収容する媒体収容部22と、媒体収容部22に収容された媒体に接する給送状態と媒体収容部22に収容された媒体から離間する離間状態とを切り換え可能なピックアップローラー32と、媒体収容部22から送り出された媒体を反転させる反転ローラー38と、反転ローラー38により反転された媒体に記録を行う記録ヘッド50と、反転ローラー38の下側に位置し、記録ヘッド50による記録部44からバックフィードされる媒体を反転ローラー38との間でニップする第3ニップローラー40cと、を備え、離間状態にあるピックアップローラー32は、装置高さ方向において少なくとも一部が第3ニップローラー40cとオーバーラップする。
上記構成によれば、離間状態にあるピックアップローラー32は、装置高さ方向において少なくとも一部が第3ニップローラー40cとオーバーラップするので、装置高さ方向寸法において第3ニップローラー40cの寸法とピックアップローラー32との寸法とが重畳せず、装置高さ方向寸法を抑制できる。
第3ニップローラー40cは、反転ローラー38の軸中心位置である中心線S1に対し、反転ローラー38により媒体を湾曲させる側にずれた位置に設けられている。この構成によれば、第3ニップローラー40cと反転ローラー38とによる媒体の送り出し方向が、反転ローラー38による湾曲反転の方向に倣い、良好に媒体を湾曲反転させることができる。
プリンター10は、第3ニップローラー40cを支持するフレーム70を備え、フレーム70において媒体収容部22から送り出された媒体と対向する側には従動ローラー72が設けられている。この構成によれば、媒体がフレーム70に接触することに伴う摩擦抵抗を軽減でき、より良好に媒体を搬送することができる。
プリンター10は、反転ローラー38と第3ニップローラー40cとのニップ位置に向けて媒体を案内する案内面62aを備えた下側案内部材62を備え、下側案内部材62は、ピックアップローラー32を支持するローラーユニット36の上部に位置するとともに、ピックアップローラー32が離間状態にある際のローラーユニット36を受け入れる凹部62bを有する。この構成によれば、下側案内部材62の厚みを確保しつつ、下側案内部材62とローラーユニット36との寸法の重畳に伴う装置高さ方向寸法の増加を抑制できる。
下側案内部材62には、ピックアップローラー32が離間状態にある際に、ピックアップローラー32を下側案内部材62の下側から案内面62a側に突出させる窓穴74が形成されている。この構成によれば、高さ方向寸法のより一層の抑制を図ることができる。
ピックアップローラー32が案内面62a側に突出した状態において、ピックアップローラー32が、記録部44からバックフィードされる媒体に対し搬送力を付与する。この構成によれば、ピックアップローラー32を利用して、媒体をより確実にバックフィードさせることができる。
また、本実施形態では本発明に係る第3ニップローラー40c及び従動ローラー72を記録装置の一例としてのインクジェットプリンターに適用したが、その他液体噴射装置一般に適用することも可能である。
ここで、液体噴射装置とは、インクジェット式記録ヘッドが用いられ、該記録ヘッドからインクを吐出して被記録媒体に記録を行うプリンター、複写機及びファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を前記インクジェット式記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから被記録媒体に相当する被噴射媒体に噴射して、前記液体を前記被噴射媒体に付着させる装置を含むものである。
液体噴射ヘッドとして、前記記録ヘッドの他に、液晶ディスプレー等のカラーフィルター製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレーや面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等が挙げられる。
尚、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
10…プリンター、12…筐体、14…スキャナ部、16…操作部、18…表示手段、20…カバー、22…媒体収容部、22A…上側媒体収容部、22B…下側媒体収容部、24…原稿台、26…原稿台カバー、28…媒体受けトレイ、30…媒体搬送経路、32…ピックアップローラー、34…揺動軸、36…ローラーユニット、38…反転ローラー、40a…第1ニップローラー、40b…第2ニップローラー、40c…第3ニップローラー、42…搬送ローラー対、44…記録部、46…排出ローラー対、48…キャリッジ、50…記録ヘッド、52…媒体支持部材、54…上面カバー、56…媒体案内経路、58…ユニット体、58a…ユニット本体、60…上側案内部材、60a、62a、76b、76c、78、80…案内面、62…下側案内部材、62b…凹部、62c…開口、64…回転軸、66…補助ローラー、68…駆動ギア、70…フレーム、72、88…従動ローラー、74…窓穴、76…フラップ、76a…揺動軸、82…誘い部、84…締結部、86…締結部材、90…高摩擦材、92、94…逃げ形状、L…距離、P…媒体、S1…中心線、α、β…接触角

Claims (5)

  1. 媒体を収容する媒体収容部と、
    前記媒体収容部に収容された媒体に接する給送状態と前記媒体収容部に収容された媒体から離間する状態であって前記媒体収容部から最も上方に離間する離間状態とを切り換え可能な給送ローラーと、
    前記媒体収容部から送り出された媒体を反転させる反転ローラーと、
    前記反転ローラーにより反転された媒体に記録を行う記録手段と、
    前記反転ローラーの下側に位置し、前記記録手段による記録領域からバックフィードされる媒体を前記反転ローラーとの間でニップするニップローラーと、を備え、
    前記離間状態にある前記給送ローラーは、装置高さ方向において少なくとも一部が前記ニップローラーとオーバーラップし、
    前記ニップローラーは、前記反転ローラーの軸中心位置の鉛直下方位置に対し、前記記録手段による記録領域から媒体をバックフィードさせる際の搬送方向下流に設けられている、
    ことを特徴とする記録装置。
  2. 媒体を収容する媒体収容部と、
    前記媒体収容部に収容された媒体に接する給送状態と前記媒体収容部に収容された媒体から離間する状態であって前記媒体収容部から最も上方に離間する離間状態とを切り換え可能な給送ローラーと、
    前記媒体収容部から送り出された媒体を反転させる反転ローラーと、
    前記反転ローラーにより反転された媒体に記録を行う記録手段と、
    前記反転ローラーの下側に位置し、前記記録手段による記録領域からバックフィードされる媒体を前記反転ローラーとの間でニップするニップローラーと、を備え、
    前記離間状態にある前記給送ローラーは、装置高さ方向において少なくとも一部が前記ニップローラーとオーバーラップし、
    前記ニップローラーを支持するフレームを備え、
    前記フレームにおいて前記媒体収容部から送り出された媒体と対向する側には従動ローラーが設けられている、
    ことを特徴とする記録装置。
  3. 媒体を収容する媒体収容部と、
    前記媒体収容部に収容された媒体に接する給送状態と前記媒体収容部に収容された媒体から離間する状態であって前記媒体収容部から最も上方に離間する離間状態とを切り換え可能な給送ローラーと、
    前記給送ローラーを支持するローラーユニットと、
    前記媒体収容部から送り出された媒体を反転させる反転ローラーと、
    前記反転ローラーにより反転された媒体に記録を行う記録手段と、
    前記反転ローラーの下側に位置し、前記記録手段による記録領域からバックフィードされる媒体を前記反転ローラーとの間でニップするニップローラーと、を備え、
    前記離間状態にある前記給送ローラーは、装置高さ方向において少なくとも一部が前記ニップローラーとオーバーラップし、
    前記反転ローラーと前記ニップローラーとのニップ位置に向けて媒体を案内する案内面を備えた案内部材を、前記ローラーユニットの上部に備え、
    前記案内部材の下面には、前記給送ローラーが前記離間状態にある際の前記ローラーユニットの一部を受け入れる凹部が、前記下面から凹む様に形成されている、
    ことを特徴とする記録装置。
  4. 請求項3に記載の記録装置において、前記案内部材には、前記給送ローラーが前記離間状態にある際に、前記給送ローラーを前記案内部材の下側から前記案内面側に突出させる窓穴が形成されている、
    ことを特徴とする記録装置。
  5. 請求項4に記載の記録装置において、前記給送ローラーが前記案内面側に突出した状態において、当該給送ローラーが、前記記録領域からバックフィードされる媒体に対し搬送力を付与する、
    ことを特徴とする記録装置。
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