JP6443618B2 - 記録装置 - Google Patents

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本発明は、媒体に記録を行う記録装置に関する。
ファクシミリやプリンター等に代表される記録装置において、装置本体内には、媒体を収容する媒体収容部、前記媒体に記録を行う記録部、記録が行われた前記媒体を載置する排出部及び前記媒体収容部から前記記録部を介して前記排出部まで前記媒体を搬送する媒体搬送経路が設けられている。装置本体内に設けられたこれらの構成はメンテナンスや紙詰まりが生じた際に装置本体の外側からアクセスする必要がある。
特許文献1には、手差し給紙台を開くことで用紙搬送経路の一部が開放される構成が開示されている。また、特許文献2には、手差しトレイを開くことで用紙搬送経路の一部が開放される構成が開示されている。
特開2002−274727号公報 特開2008−214020号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に記載された記録装置では、装置側面に開閉可能な手差し給紙台や手差しトレイが設けられている。このため、これら手差し給紙台や手差しトレイを開いても、ユーザーは、装置本体内の奥まった位置に設けられた記録部や該記録部周辺の用紙搬送経路にアクセスするために装置奥深くに手を差し入れる必要があるとともに装置本体の開かれた部分から装置本体内の奥まった位置にある記録部やその周辺の用紙搬送経路が視認しづらいことからメンテナンスや紙詰まり処理作業が困難であった。
ここで、特許文献1及び特許文献2に記載された記録装置において、用紙が排出され、載置される排出部は、装置高さ方向において記録部の上方に位置している。この排出部を装置本体に対して開閉可能に構成することにより、装置本体の側面に設けた手差し給紙台や手差しトレイから記録部にアクセスするよりも短い距離で記録部やその周辺にアクセスが可能となる。
ところで、特許文献1及び特許文献2に記載された記録装置は複合機として構成され、前記排出部の上方には画像読取装置が配置されている。これにより、排出部を装置本体に対して開閉する構成とした際、装置本体に対して前記排出部を開こうとすると該排出部が前記画像読取装置と干渉して、ユーザーが手を入れて記録部等にアクセスするための領域を確保できない虞がある。また、前記排出部と前記画像読取装置とが干渉することにより、閉じた状態から開いた状態へ変化する際の前記排出部の前記装置本体に対する変位量が小さくなり、装置本体の外側から装置本体内への視認性が低下する虞がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、記録装置において装置本体内へのアクセスを容易にするとともに装置本体外から装置本体内への視認性を向上させて装置本体のメンテナンス性を向上させることができる記録装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明の一つの態様に係る記録装置は、装置本体に設けられ、媒体に記録を行う記録部と、回動することにより前記装置本体に対して閉じた姿勢である第1の姿勢と前記装置本体に対して開いた姿勢である第2の姿勢とを切り換え可能に設けられた、前記媒体を載置面に載置する排出スタッカーと、前記排出スタッカーの上方に設けられた上部構造物と、を備え、前記排出スタッカーは折れ曲がり支点を有し、前記第2の姿勢において前記折れ曲がり支点から先端までが前記上部構造物の側と反対の側に折れ曲がり、前記排出スタッカーの回動中心から前記折れ曲がり支点までの長さは、前記折れ曲がり支点から先端までの長さより長い、ことを特徴とする。
また本発明の第1の態様の記録装置は、装置本体に設けられ、媒体に記録を行う記録部と、前記媒体を載置面に載置する排出スタッカーと、前記排出スタッカーの上方に設けられた上部構造物と、を備え、前記排出スタッカーは前記媒体を載置する第1の姿勢と、前記第1の姿勢から前記上部構造物側に向けて変位するとともに前記排出スタッカーの一部が前記上部構造物の側と反対の側に折れ曲がり、前記装置本体の一部を露呈させる第2の姿勢とを切り替え可能に構成されていることを特徴とする。
本態様によれば、排出スタッカーの上方に上部構造物が設けられた記録装置において、前記排出スタッカーは前記媒体を載置する第1の姿勢と、前記第1の姿勢から前記上部構造物側に向けて変位するとともに前記排出スタッカーの一部が前記上部構造物の側と反対の側に折れ曲がり、前記装置本体の一部を露呈させる第2の姿勢とを切り替え可能に構成されている。つまり、排出スタッカーが第2の姿勢をとる際、前記排出スタッカーの一部が前記上部構造物の側と反対の側に折れ曲がることにより、前記排出スタッカーの前記第1の姿勢から前記第2の姿勢へ変位する際の変位量を大きくすることができる。その結果、露呈される前記装置本体の一部の視認性が向上するとともに前記装置本体の一部へのアクセスが容易となる。つまり、記録装置における部品交換等のメンテナンス性を向上させることができる。
本発明の第2の態様の記録装置は、装置本体に設けられ、媒体に記録を行う記録部と、前記媒体を載置面に載置する排出スタッカーと、前記排出スタッカーの上方に設けられた上部構造物と、を備え、前記排出スタッカーは前記媒体を載置する第1の姿勢と、前記第1の姿勢から前記上部構造物側に向けて変位するとともに前記一部が前記上部構造物の側と反対の側に撓み、前記装置本体の一部を露呈させる第2の姿勢とを切り替え可能に構成されていることを特徴とする。
本態様によれば、排出スタッカーの上方に上部構造物が設けられた記録装置において、前記排出スタッカーは前記媒体を載置する第1の姿勢と、前記第1の姿勢から前記上部構造物側に向けて変位するとともに前記排出スタッカーの一部が前記上部構造物の側と反対の側に撓み、前記装置本体の一部を露呈させる第2の姿勢とを切り替え可能に構成されている。つまり、排出スタッカーが第2の姿勢をとる際、前記排出スタッカーの一部が前記上部構造物の側と反対の側に撓むことにより、前記排出スタッカーの前記第1の姿勢から前記第2の姿勢へ変位する際の変位量を大きくすることができる。その結果、露呈される前記装置本体の一部の視認性が向上するとともに前記装置本体の一部へのアクセスが容易となる。つまり、記録装置における部品交換等のメンテナンス性を向上させることができる。
本発明の第3の態様の記録装置は、第1の態様において、前記排出スタッカーにおける折れ曲がり位置は前記排出スタッカーの前記第1の姿勢から前記第2の姿勢への変位の支点に対して前記載置面に載置される媒体の重心位置よりも外側に位置していることを特徴とする。
本態様によれば、前記排出スタッカーにおける折れ曲がり位置は前記排出スタッカーの前記第1の姿勢から前記第2の姿勢への変位の支点に対して前記載置面に載置される媒体の重心位置よりも外側に位置しているので、前記排出スタッカーに媒体を載置した状態で前記第1の姿勢から前記第2の姿勢に切り換えても媒体が前記載置面から脱落することを抑制することができる。
本発明の第4の態様の記録装置は、第1または第3の態様において、前記排出スタッカーは少なくとも1箇所以上で折れ曲がることを特徴とする。
本発明の第5の態様の記録装置は、第1、第3及び第4のいずれか一の態様において、前記排出スタッカーは付勢部材を備え、前記付勢部材は、前記排出スタッカーにおける折れ曲がり状態を保持することを特徴とする。
本態様によれば、前記付勢部材が前記排出スタッカーにおける折れ曲がり状態を保持するので、前記排出スタッカーを前記第2の姿勢から前記第1の姿勢に切り換えた際、前記排出スタッカーの一部が折れ曲がった状態で装置本体側と接触することとなり、ユーザーの手を装置本体と排出スタッカーとの間に挟みこむことを抑制することができ、記録装置の安全性を向上させることができる。
本発明の第6の態様の記録装置は、第1、第3から第5のいずれか一の態様において、前記排出スタッカーが前記第2の姿勢となる際、排出スタッカーの一部は該排出スタッカーの他の部分に折り畳まれた状態となることを特徴とする。
本発明の第7の態様の記録装置は、第1から第6のいずれか一の態様において、前記媒体を搬送する媒体搬送経路を備え、前記排出スタッカーが前記第2の姿勢をとる際、前記露呈される前記装置本体の一部は前記媒体搬送経路の一部であることを特徴とする。
本態様によれば、前記排出スタッカーが前記第2の姿勢を取った際、前記媒体搬送経路の一部が露呈されるので前記媒体搬送径路の一部で紙詰まりが発生しても、紙詰まりを起こした媒体の確認が容易になるとともに紙詰まり処理作業を容易に行うことができる。また、前記媒体搬送経路へのアクセスが容易となるため、前記媒体搬送径路のメンテナンス性を向上させることができる。
本発明の第8の態様の記録装置は、第1から第7のいずれか一の態様において、前記排出スタッカーの前記第1の姿勢から前記第2の姿勢へ変位する方向は、前記媒体搬送方向において下流側から上流側に向かう方向又は上流側から下流側に向かう方向であることを特徴とする。
本態様によれば、前記排出スタッカーの前記第1の姿勢から前記第2の姿勢へ変位する方向は前記媒体搬送方向において下流側から上流側に向かう方向又は上流側から下流側に向かう方向である。ここで一例として、前記変位方向が前記媒体搬送方向下流側から上流側である場合、前記媒体搬送方向において前記排出スタッカーの下流側には記録装置の構成は配置されていないので、ユーザーは前記排出スタッカーの下流側から前記露呈された媒体搬送経路の一部に容易にアクセスすることが可能となる。したがって、前記媒体搬送経路の一部における紙詰まり処理の作業性やメンテナンス性を向上させることができる。
本発明の第9の態様の記録装置は、第1から第7のいずれか一の態様において、前記排出スタッカーの前記第1の姿勢から前記第2の姿勢へ変位する方向は、前記媒体搬送方向と交差する方向であることを特徴とする。
本態様によれば、前記排出スタッカーの前記第1の姿勢から前記第2の姿勢へ変位する方向は前記媒体搬送方向と交差する方向である。ここで一例として、前記媒体搬送方向が前記記録装置の装置幅方向であるとともに、前記排出スタッカーの変位方向が装置前後方向における正面側から背面側である場合、ユーザーは記録装置の正面側から前記露呈された媒体搬送経路の一部に容易にアクセスすることが可能となる。したがって、前記媒体搬送経路の一部における紙詰まり処理の作業性やメンテナンス性を向上させることができる。
本発明の第10の態様の記録装置は、第1から第9のいずれか一の態様において、前記排出スタッカーは前記第1の姿勢の際、前記媒体搬送径路の一部を形成し、前記排出スタッカーにおいて前記媒体搬送径路の側には媒体搬送方向に沿って間隔をおいて複数の従動ローラーが設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、排出スタッカーを第2の姿勢とする際、折り曲げるあるいは撓ませることにより、前記排出スタッカーの変位量を大きくすることができる。これにより、ユーザーが前記露呈された媒体搬送径路の一部にアクセスする際、ユーザーの手が前記排出スタッカーの前記媒体搬送径路の側に設けられた複数の従動ローラーと接触することを抑制することができる。また、一例として従動ローラーを拍車として構成すると、ユーザーが誤って拍車に接触することを低減できるので、拍車の破損を低減させることができるとともに記録装置の安全性を向上させることができる。
本発明の第11の態様の記録装置は、第1から第10のいずれか一の態様において、装置高さ方向において前記記録部と前記排出スタッカーとの間には、前記記録部において前記媒体の第1面に記録が行われた後、前記媒体を搬送する媒体搬送径路における前記記録部の下流側から上流側に前記媒体を搬送して前記記録部において前記媒体の第2面に記録を行うための反転経路が設けられ、前記排出スタッカーが前記第2の姿勢を取った際、前記反転経路が露呈されることを特徴とする。
本発明の第12の態様の記録装置は、第1から第11のいずれか一の態様において、前記媒体は前記記録部により記録が行われた第1面を前記排出スタッカー側に向けて排出されることを特徴とする。
本発明の第13の態様の記録装置は、第1から第12のいずれか一の態様において、前記上部構造物は原稿の画像を読み取る画像読取装置であることを特徴とする。
本発明に係るプリンターの外観斜視図。 本発明に係るプリンターにおける媒体Pの搬送経路を示す側断面図。 第1の実施例に係る排出スタッカーの第1の姿勢を示す外観斜視図。 第1の実施例に係る排出スタッカーが第1の姿勢を取った際における排出部の側面図。 第1の実施例に係る排出スタッカーが第2の姿勢を取った際のプリンターの正面図。 排出スタッカーが第2の姿勢を取った際に露呈される反転経路の一部を示す斜視図。 排出スタッカーをプリンター前面側にシフト移動させた状態における排出部の側面図。 排出スタッカーをプリンター背面側にシフト移動させた状態における排出部の側面図。 第1の実施例の変更例に係る排出スタッカーの第2の姿勢から第1の姿勢への変化の過程を示す説明図。 第2の実施例に係る排出スタッカーにおける第1の姿勢と第2の姿勢とを示す説明図。 第3の実施例に係る排出スタッカーにおける第1の姿勢と第2の姿勢とを示す説明図。 第4の実施例に係る排出スタッカーにおける第1の姿勢と第2の姿勢とを示す説明図。 第4の実施例の変更例に係る排出スタッカーにおける第1の姿勢と第2の姿勢とを示す説明図。 第5の実施例に係る排出スタッカーにおける第1の姿勢と第2の姿勢とを示す説明図。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施例において同一の構成については、同一の符号を付し、最初の実施例においてのみ説明し、以後の実施例においてはその構成の説明を省略する。
各図において示すX−Y−Z座標系はX方向が記録装置の奥行き方向、Y方向が記録装置の幅方向及び用紙の搬送方向、Z方向が装置高さ方向を示している。尚、各図において−X方向を装置前面側とし、+X方向側を装置背面側とする。
<<<プリンター及び搬送経路の概要>>>
図1を参照して記録装置の一例としてのインクジェットプリンター10(以下、プリンター10という)について説明する。プリンター10は装置本体12と、「上部構造物」としての画像読取装置14とを備える複合機として構成されている。装置本体12は、媒体を収容する複数の媒体収容カセット16を備えている。各媒体収容カセット16は、装置本体12の前面側(図1における−X軸方向側)から着脱可能に取り付けられている。尚、本明細書において媒体Pとは、一例として普通紙や厚紙、写真用紙等の用紙を指している。
また、装置本体12における装置高さ方向(Z軸方向)において、画像読取装置14と媒体収容カセット16との間には、後述する記録部18において記録が実行された媒体Pを受ける排出スタッカー20が設けられている。
続いて、図2を参照して、プリンター10における媒体Pの搬送経路について説明する。尚、図2には、媒体Pの搬送経路の主要構成のみの符号を付し、特に複数設けられている拍車については符号を省略している。また、本実施例では、媒体Pの記録面を下向きにして排出スタッカー20に向けて排出されるフェイスダウン排出を前提として説明する。
本実施例におけるプリンター10は、媒体搬送経路22を備えている。媒体搬送経路22は、給送経路24、ストレート経路26、フェイスダウン排出経路28、スイッチバック経路30、反転経路32から構成されている。
ここで、媒体Pにおいて第1面のみに記録を実行する場合、つまり片面記録の場合、媒体Pは媒体収容カセット16から給送経路24、ストレート経路26及びフェイスダウン排出経路28を順番に通り、記録面(第1面)を該排出スタッカー20側に向けて排出スタッカー20に排出される。また、媒体Pにおいて第1面の記録後、第2面に記録を実行する場合、つまり両面記録の場合、媒体Pは、媒体収容カセット16から給送経路24、ストレート経路26、スイッチバック経路30、反転経路32、ストレート経路26、フェイスダウン排出経路28を順番に通り、直前の記録面(第2面)を該排出スタッカー20側に向けて排出スタッカー20に排出される。
<<<給送経路について>>>
媒体搬送経路22における各経路の構成について説明する。給送経路24には、媒体Pの搬送方向に沿って順に給送ローラー34と、分離ローラー対36と、搬送ローラー対38とが設けられている。尚、以降の説明において、本明細書に登場する各搬送ローラー対における一方のローラーは図示しない駆動源により回転駆動させられる駆動ローラーとして構成され、他方のローラーは従動ローラーとして構成されているものとして説明する。また、本実施例において、特に説明がない場合、一方のローラーである駆動ローラーは一例としてゴムローラーとして構成され、他方のローラーである従動ローラーは外周に複数の歯を備える拍車として構成されている。
また、媒体収容カセット16に収容された媒体Pは、媒体収容カセット16内に設けられたホッパー40上に支持されている。ホッパー40は、ホッパー40に設けられた回動軸40aを支点に回動し、媒体Pを上方に持ち上げる。その際、給送ローラー34は、ホッパー40に支持された媒体Pの最上位の媒体Pと接触して、媒体Pを搬送方向下流側に搬送する。分離ローラー対36は給送ローラー34により搬送される最上位の媒体Pと次位以降の媒体Pとを分離する。そして、最上位の媒体Pは搬送ローラー対38により給送経路24を搬送方向下流側に搬送される。
<<<ストレート経路について>>>
また、ストレート経路26は、直線状に延びる経路として構成され、搬送方向に沿って順に搬送ローラー対42、44、記録部18、搬送ローラー対46、第1フラップ48が設けられている。本実施例では搬送ローラー対42の位置で、給送経路24とストレート経路26とが接続されている。つまり、給送経路24は媒体収容カセット16から搬送ローラー対42までの経路として設定されている。
また、本実施例においてストレート経路26は、搬送ローラー対42から第1フラップ48までの経路として設定されている。すなわち、ストレート経路26は記録部18を通り、当該記録部18の上流側及び下流側に延びる経路として設定されている。
また、記録部18は記録ヘッド50を備えている。本実施例において記録ヘッド50は、当該記録ヘッド50と対向する位置に媒体Pが搬送された際、媒体Pの記録面にインクを吐出して記録を実行するように構成されている。本実施例に係る記録ヘッド50は、インクを吐出するノズルが用紙幅方向全域をカバーする様に設けられた記録ヘッドであり、用紙幅方向への移動を伴わないで用紙幅全体に記録が可能な記録ヘッドとして構成されている。
また、第1フラップ48は、装置本体12内に設けられた制御部(不図示)が制御する駆動機構により、ストレート経路26とスイッチバック経路30とを接続する姿勢と、ストレート経路26とフェイスダウン排出経路28とを接続する(図2の状態)姿勢とを切換可能に構成されている。
尚、ここで第2フラップ52について説明する。第2フラップ52は、装置高さ方向(Z軸方向)において第1フラップ48の上方に設けられている。そして、第2フラップ52は第1フラップ48の動作に連動して図示しない連動機構により駆動される。
具体的な動作について説明すると、第1フラップ48がストレート経路26とスイッチバック経路30とを接続している状態では、第2フラップ52はスイッチバック経路30と反転経路32との接続を遮る姿勢となる。一方、第1フラップ48がストレート経路26とフェイスダウン排出経路28とを接続している状態では、第2フラップ52はスイッチバック経路30と反転経路32とを接続する姿勢となる。
<<<フェイスダウン排出経路について>>>
フェイスダウン排出経路28は、装置高さ方向においてストレート経路26から上側へ延びつつ、湾曲反転している。そして、フェイスダウン排出経路28は、複数の搬送ローラー対54を備えている。
また、フェイスダウン排出経路28において搬送方向最下流側に位置する搬送ローラー対54の搬送方向下流側に位置する排出口28aが設けられている。したがって、フェイスダウン排出経路28は、第1フラップ48から排出口28aまでを経路としている。つまり、フェイスダウン排出経路28は、ストレート経路26と接続する搬送経路であって、記録部18を通った媒体Pを湾曲させ、反転させて排出する経路である。すなわち、フェイスダウン排出経路28は、媒体Pの記録面を下向きにして排出口28aから排出スタッカー20に向けて排出する。
<<<スイッチバック経路について>>>
スイッチバック経路30及び反転経路32は、媒体Pにおける第1面の記録後、第2面に記録を実行する場合、つまり両面記録を実行する場合において媒体Pが通過する経路である。
スイッチバック経路30は、装置高さ方向において上向きに湾曲反転するフェイスダウン排出経路28の内側に位置し、当該フェイスダウン排出経路28に沿って延びている。そして、スイッチバック経路30は、搬送ローラー対56と、複数の拍車58とを備えている。複数の拍車58は、スイッチバック経路30の湾曲方向における内側に配置されている。
また、本実施例において、スイッチバック経路30は第2フラップ52からスイッチバック経路30の先端に設けられた開口30aまでの経路として設定されている。スイッチバック経路30には、媒体Pに両面記録を実施する際、ストレート経路26から記録部18において第1面の記録が終わった媒体Pが送り込まれる。そして、前記制御手段は、媒体Pをスイッチバック経路30に送り込んだ後、媒体Pをスイッチバック経路30に送り込んだ方向と逆方向に搬送ローラー対56を回転させ、媒体Pの後端側を先端側として反転経路32に媒体Pを送り出す。つまり、媒体Pをスイッチバックさせる。
<<<反転経路について>>>
反転経路32は、第2フラップ52から、記録部18の上方を通り、ストレート経路26の搬送ローラー対42へ至る経路として設定されている。
反転経路32は、搬送ローラー対60、62、64及び複数の拍車66を備えている。反転経路32において搬送ローラー対60、62、64の駆動ローラーは、記録部18に対して搬送経路の内側、つまり記録部18寄りに設けられている。また、搬送ローラー対60、62、64の従動ローラーと拍車66とは、搬送経路の外側に設けられている。
また、本実施例では、反転経路32における符号66aが付された拍車から搬送ローラー対60及び搬送ローラー対62を経て、符号66bが付された拍車までの複数の拍車66は排出スタッカー20の下面側に設けられている。ここで、排出スタッカー20は反転経路32の上側に位置しており、その上部には載置面20aが形成されている。すなわち、排出スタッカー20は、その上面が排出口28aから排出された媒体Pを載置する載置面20aを構成し、その下面は反転経路32の一部を構成している。
ここで、図2に示すように排出スタッカー20には、+Y軸方向側端部に回動支点68が設けられている。したがって、排出スタッカー20は、装置本体12に対して閉じた姿勢である第1の姿勢(図2における実線部参照)と装置本体に対して開いた姿勢である第2の姿勢(図2における二点鎖線部参照)とを切換可能に取り得る。尚、排出スタッカー20の回動については後ほど詳細に説明する。
反転経路32は、上向き(+Z軸方向)に傾斜して−Y軸方向に延びた後、下方(−Z軸方向)に向けて湾曲している。その結果、反転経路32における湾曲して媒体を反転させる部分つまり反転部分の曲率を小さくすることができ、媒体Pを無理に曲げることがないので、媒体Pの搬送を円滑にすることができる。
また、反転経路32の出口側は、ストレート経路26における搬送ローラー対42の上流位置においてストレート経路26に合流するように構成されている。そして、媒体Pは、ストレート経路26に再度送り込まれる。
<<<排出スタッカーの概要>>>
ついで、図2ないし図8を参照して排出スタッカー20の構成について説明する。図3及び図4を参照するに、排出スタッカー20は、その上部が排出口28aから排出された媒体Pを載置する載置面20aを構成している。また、排出スタッカー20は装置本体12に対して閉じた姿勢(第1の姿勢)の際、媒体搬送方向上流側(図3における+Y軸方向側)の端部よりも媒体搬送方向下流側(図3における−Y軸方向側)の端部が装置高さ方向上方側に位置するように傾斜した姿勢となっている。
また、排出スタッカー20は、回動部70と、折れ曲がり部72と、リブ74とを備えている。回動部70は図2に示すように媒体Pの搬送方向上流側(図2における+Y軸方向側)の端部において回動支点68を介して装置本体12に回動可能に取り付けられている。回動部70における媒体Pの搬送方向下流側(図2における−Y軸方向側)の端部には折り曲げ支点76が設けられている。
折れ曲がり部72は、折り曲げ支点76を介して回動部70に対して回動可能に回動部70に取り付けられている。また、折り曲げ支点76は、図2に示すように排出スタッカー20の回動支点68に対して載置面20aに載置された媒体Pの重心位置Gよりも回動の半径方向外側に位置している。
回動部70及び折れ曲がり部72において装置奥行き方向における中央部にはリブ74が設けられている。リブ74は、図示しないが載置面20aに対して上下動可能に構成されている。
ここで、図2及び図5を参照して説明すると、排出スタッカー20の回動部70は回動支点68の周りを回動することにより、載置面20aに媒体Pを載置する第1の姿勢と、前記第1の姿勢から画像読取装置14側に向けて変位した第2の姿勢とを切換可能に取り得る。
ここで、図5に示すように回動部70及び折れ曲がり部72を第1の姿勢から図5における反時計回り方向に角度θ1分回動させると、折れ曲がり部72の先端(図5における−Y軸方向側の端部)が画像読取装置14と接触する。さらに、回動部70を図5における反時計回り方向に回動させようとすると、折れ曲がり部72が折り曲げ支点76を中心に画像読取装置14と反対の側、つまり図5における時計回り方向に回動する。すなわち、折れ曲がり部72は回動部70に対して画像読取装置14と反対の側に折れ曲がる。
これにより、回動部70は、折れ曲がり部72が画像読取装置14と反対側に折れ曲がった分の変位量分に相当する角度分だけ、さらに図5における反時計周り方向に回動することが可能となる。その結果、回動部70は、図5における反時計周り方向に角度θ2まで回動させることができる。
そして、図6に示すように排出スタッカー20、つまり回動部70及び折れ曲がり部72を第1の姿勢(図2における実線部参照)から第2の姿勢(図2における二点鎖線部参照)へ変化させると、本実施例では反転経路32の一部が露呈される。具体的には、反転経路32において拍車66aが設けられた位置から拍車66bが設けられた位置までが露呈される。また、反転経路32の搬送ローラー対60、62の駆動ローラー60a、62a(図6参照)も露呈される。
また、排出スタッカー20を第1の姿勢から第2の姿勢に変化させると、反転経路32の搬送ローラー対60、62の駆動ローラー60a、62aと、該駆動ローラー60a、62aに対応する拍車との間のニップ状態が解消される。その結果、反転経路32において紙詰まりを起こした媒体Pの除去が容易となる。
また、排出スタッカー20の折れ曲がり部72を画像読取装置14と反対の側に折り曲げることで、排出スタッカー20の装置本体12に対する変位角度を角度θ1から角度θ2へ大きくすることができる。つまり、排出スタッカー20の装置本体12に対する開き具合をより大きくすることがでるので、装置本体12における露呈部分(反転経路32)の視認性を向上させることができ、紙詰まり処理の作業性やメンテナンス性を向上させることができる。
すなわち、本実施例では、排出スタッカー20は媒体Pを載置する第1の姿勢と、前記第1の姿勢から画像読取装置14側に向けて変位するとともに排出スタッカー20の一部である折れ曲がり部72が画像読取装置14の側と反対の側に折れ曲がり、装置本体12の一部を露呈させる第2の姿勢とを切り替え可能に構成されている。つまり、排出スタッカー20が第2の姿勢をとる際、折れ曲がり部72が画像読取装置14側と反対の側に折れ曲がることにより、排出スタッカー20の第1の姿勢から第2の姿勢へ変位する際の変位量、すなわち排出スタッカー20の変位角を角度θ1から角度θ2に大きくすることができる。その結果、露呈される装置本体12の一部の視認性が向上するとともに装置本体12の一部へのアクセスが容易となる。つまり、プリンター10における装置本体に12おける部品交換等のメンテナンス性を向上させることができる。
つまり、本実施例では排出スタッカー20が第2の姿勢を取った際、媒体搬送経路22の一部である反転経路32が装置本体12の外側に露呈される。したがって反転経路32の一部で紙詰まりが発生しても、紙詰まりを起こした媒体Pの確認が容易になるとともに紙詰まり処理作業を容易に行うことができる。また、反転経路32へのアクセスが容易となるため、反転経路32のメンテナンス性を向上させることができる。
また、本実施例では排出スタッカー20における折り曲げ支点76の位置は排出スタッカー20の第1の姿勢から第2の姿勢への回動支点68に対して載置面20aに載置される媒体Pの重心位置Gよりも外側に位置しているので、排出スタッカー20に媒体Pを載置した状態で第1の姿勢から第2の姿勢に切り換えても媒体Pが載置面20aから脱落することを抑制することができる。
また、本実施例において排出スタッカー20の第1の姿勢から第2の姿勢へ変位する方向は媒体Pの搬送方向において下流側から上流側に向かう方向に設定されている。したがって、媒体Pの搬送方向において排出スタッカー20の下流側(図5における−Y軸方向側)にはプリンター10の構成は配置されていないので、ユーザーは排出スタッカー20の下流側から露呈された反転経路32の一部に容易にアクセスすることが可能となる。したがって、反転経路32の一部における紙詰まり処理の作業性やメンテナンス性を向上させることができる。
本実施例において、排出スタッカー20を第2の姿勢とする際、折り曲げ支点76を中心に折れ曲がり部72を折り曲げることにより、排出スタッカー20の変位量、すなわち変位角度を角度θ1から角度θ2へ大きくすることができる。これにより、ユーザーが露呈された反転経路32の一部にアクセスする際、ユーザーの手が排出スタッカー20の反転経路32の側に設けられた複数の拍車66、66a、66bと接触することを抑制することができる。したがって、ユーザーが誤って拍車66、66a、66bに接触することを低減できるので、拍車66、66a、66bの破損を低減させることができるとともにプリンター10の安全性を向上させることができる。
<<<排出スタッカーのシフト移動機能について>>>
次いで、図3、図4、図7及び図8を参照して排出スタッカー20のシフト移動機能について説明する。図3を参照するに装置本体12において排出口28a及び開口30aの下方には規制部78が設けられている。規制部78は、装置本体12において装置高さ方向に延びる壁面として構成され、載置面20aに載置される媒体Pの搬送方向上流側の端部の位置を規制し、搬送方向において媒体Pを整列させる。
ここで、排出スタッカー20、すなわち回動部70、折れ曲がり部72及びリブ74とともに規制部78は、図示しない駆動源及び駆動機構により、装置奥行き方向(図3におけるX軸方向)において移動可能に構成されている。具体的には、図4に示す排出スタッカー20及び規制部78の位置を装置奥行き方向における中心位置とした場合、排出スタッカー20及び規制部78は図7に示す位置まで装置正面側に移動可能であり、図8に示す位置まで装置背面側に移動可能である。
本実施例では、排出スタッカー20及び規制部78は、装置奥行き方向に変位可能であるので、排出口28aから排出され、載置面20aに載置される媒体Pの載置面20aにおける装置奥行き方向における載置位置を変更することができる。すなわち、複数枚の媒体Pを載置面20aに載置する際、媒体P毎に載置面20a上の装置奥行き方向における載置位置を変更し、ソートすることができる。
<<<第1の実施例の変更例>>>
図9を参照して第1の実施例の変更例に係る排出スタッカー80について説明する。排出スタッカー80は、付勢部材82を備えている。付勢部材82の一端部は、回動部70に接続され、他端部は折れ曲がり部72に接続されている。本実施例において付勢部材82はばね部材として構成されている。具体的には、付勢部材82は回動部70に対する折れ曲がり部72の折れ曲がり状態を保持するように構成されている。
本変更例では付勢部材82が排出スタッカー80における折れ曲がり状態を保持するので、排出スタッカー80を第2の姿勢(図9における二点鎖線部参照)から第1の姿勢(図9における一点鎖線部参照)に切り換えた際、排出スタッカー20の折れ曲がり部72が折れ曲がった状態で装置本体側と接触することとなる(図9における実線部参照)。そして、ユーザーは排出スタッカー80の上方から付勢することにより排出スタッカー80を折れ曲がった状態から第1の姿勢へと変化させることができる。したがって、排出スタッカー80を第2の姿勢から第1の姿勢へ変化させる際、つまり排出スタッカー80を閉じる際、ユーザーの手を装置本体12と排出スタッカー80との間に挟みこむことを抑制することができ、プリンター10の安全性を向上させることができる。
<<<第2の実施例>>>
図10を参照して第2の実施例に係る排出スタッカー84について説明する。本実施例における排出スタッカー84は載置面84aの傾斜方向及び排出スタッカー84の回動する方向が第1の実施例と逆であるという点で相違する。
図10に示すように排出スタッカー84は、回動部70、折れ曲がり部72及びリブ74を備えている。本実施例において回動部70の回動支点86は、載置面84aに載置された媒体Pにおける搬送方向下流側の端部側(図10における−Y軸方向側)に設けられている。そして、折り曲げ支点88は排出口28aと回動支点86との間に設けられている。また、装置本体12において媒体Pの搬送方向において回動支点86が設けられた側に媒体Pの端部を規制し、整列させる規制部90が設けられている。また、本実施例において排出スタッカー84は装置本体12において排出口28aから離れるにつれ装置高さ方向下方側に向けて傾斜している。
本実施例では、排出スタッカー84を第1の姿勢(図10における実線部参照)から第2の姿勢(図10における二点鎖線部参照)に切り換える際、回動支点86を支点として図10における時計回り方向に回動部70を回動させる。折り曲がり部72は回動部70における媒体搬送方向上流側の端部に設けられた折り曲げ支点88を支点として図10における反時計周り方向に回動させる。これにより、排出スタッカー84は、折れ曲がり部72を回動部70に対して折り曲げない状態よりも装置本体12に対する変位角を大きくすることができ、装置本体12内の反転経路32にアクセスし易くなる。
<<<第3の実施例>>>
図11を参照して第3の実施例に係る排出スタッカー92について説明する。本実施例の排出スタッカー92は複数の箇所で折れ曲がる点で第1の実施例と異なる。
排出スタッカー92は回動部94、第1折れ曲がり部96、第2折れ曲がり部98を備えている。本実施例において、回動部94の回動支点100は第1の実施例と同じように媒体Pの搬送方向上流側(図11における+Y軸方向側)、排出口28a寄りに設けられている。回動部94の媒体搬送方向下流側(図11における−Y軸方向側)の端部には第1折り曲げ支点102が設けられている。第1折れ曲がり部96の搬送方向上流側の端部は回動部94の第1折り曲げ支点102に回動可能に取り付けられている。
また、第1折れ曲がり部96の搬送方向下流側の端部には、第2折り曲げ支点104が設けられている。第2折れ曲がり部98の搬送方向上流側の端部は第1折れ曲がり部96の第2折り曲げ支点104に回動可能に取り付けられている。
<<<第4の実施例>>>
図12を参照して第4の実施例に係る排出スタッカー106について説明する。第4の実施例に係る排出スタッカー106は第1の姿勢から第2の姿勢への回動方向が媒体Pの搬送方向と交差する方向である点で第1の実施例と異なる。
排出スタッカー106は回動部108と、折れ曲がり部110とを備えている。回動部108において装置奥行き方向背面側(図12における+X軸方向側)の端部には回動支点112が設けられ、装置本体12に対して回動可能に構成されている。回動部108における装置奥行き方向正面側の端部には折り曲げ支点114が設けられている。折れ曲がり部110は折り曲げ支点114を介して回動部108に取り付けられ、折り曲げ支点114の支点として回動部108に対して回動可能に構成されている。
本実施例では、第1の姿勢(図12における実線部参照)にある排出スタッカー106を第2の姿勢(図12における二点鎖線部参照)に変位させる際、回動支点100を支点に回動部108を装置奥行き方向正面側から背面側、すなわち図12における時計回り方向に回動させる。本実施例における排出スタッカー106の第1の姿勢から第2の姿勢への回動方向は媒体Pの搬送方向と交差する方向である装置奥行き方向において正面側から背面側に向かう方向である。さらに、折れ曲がり部110を画像読取装置14と反対の側、つまり装置高さ方向下方側に折れ曲けることにより、排出スタッカー106の変位角度をより大きくすることができる。
本実施例において、排出スタッカー106の第1の姿勢から第2の姿勢へ変位する方向は媒体Pの搬送方向と交差する方向である装置奥行き方向である。本実施例では媒体Pの搬送方向がプリンター10の装置幅方向であるとともに、排出スタッカー106の変位方向が装置奥行き方向における正面側から背面側である場合、ユーザーはプリンター10の正面側から露呈された反転経路32の一部に容易にアクセスすることが可能となる。したがって、反転経路32の一部における紙詰まり処理の作業性やメンテナンス性を向上させることができる。
<<<第4の実施例の変更例>>>
第4の実施例に係る排出スタッカー106において、折れ曲がり部110を回動部108に対して折り曲げ支点114を支点として折れ曲がる構成としたが、この構成に代えて、図13に示すように折れ曲がり部110を回動部108に対して折り曲げ支点114を支点として折り曲げて、折れ曲がり部110が回動部108に対して折り畳んだ状態となるように構成してもよい。
<<<第5の実施例>>>
図14を参照して第5の実施例に係る排出スタッカー116について説明する。本実施例に係る排出スタッカー116は、第1の姿勢から第2の姿勢に変化する際、排出スタッカー116の一部が折れ曲がるのではなく、撓む点で第1の実施例と異なる。
本実施例に係る排出スタッカー116は、回動部118と、弾性部120と、先端部122とを備えている。回動部118の媒体Pの搬送方向上流側の端部には回動支点124が設けられている。したがって、回動部118は装置本体12に対して回動可能に構成されている。
回動部118の媒体Pの搬送方向下流側の端部には弾性部120が取り付けられている。弾性部120は可撓性の部材として構成されている。先端部122は、弾性部120を介して回動部118に取り付けられている。
本実施例において、排出スタッカー116を第1の姿勢(図14における実線部参照)から第2の姿勢(図14における二点鎖線部参照)へ変化させる際、回動支点124を支点に回動部118を図14における反時計回り方向に回動させる。
そして、先端部122が画像読取装置14に接触する。この際、回動部118の図14における反時計周り方向への回動を続けると、先端部122は画像読取装置14から装置高さ方向下方側に押圧される。本実施例では、回動部118と先端部122との間に可撓性の弾性部120が設けられているので、弾性部120が撓み、先端部122は装置高さ方向下方側に撓むこととなる。
その結果、排出スタッカー116は、回動部118に対して先端部122が撓まない構成に比べて、排出スタッカー116の変位角度を大きくすることができる。つまり、排出スタッカー116を装置本体12に対してより大きく開くことができる。
すなわち、本実施例では排出スタッカー116は媒体Pを載置する第1の姿勢と、該第1の姿勢から画像読取装置14側に向けて変位するとともに排出スタッカー116の先端部122が画像読取装置14側と反対の側に撓み、装置本体12の一部、本実施例では反転経路32を露呈させる第2の姿勢とを切り替え可能に構成されている。つまり、排出スタッカー116が第2の姿勢をとる際、排出スタッカー116の先端部122が画像読取装置14の側と反対の側に撓むことにより、排出スタッカー116の第1の姿勢から第2の姿勢へ変位する際の変位量である変位角度を大きくすることができる。その結果、露呈される装置本体12の一部、本実施例では反転経路32の一部の視認性が向上するとともに装置本体12の一部(反転経路32)へのアクセスが容易となる。つまり、プリンター10における部品交換等のメンテナンス性を向上させることができる。
また、本実施形態では本発明に係る排出スタッカー20等を記録装置の一例としてのインクジェットプリンターに適用したが、その他液体噴射装置一般に適用することも可能である。
ここで、液体噴射装置とは、インクジェット式記録ヘッドが用いられ、該記録ヘッドからインクを吐出して被記録媒体に記録を行うプリンター、複写機及びファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を前記インクジェット式記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから被記録媒体に相当する被噴射媒体に噴射して、前記液体を前記被噴射媒体に付着させる装置を含むものである。
液体噴射ヘッドとして、前記記録ヘッドの他に、液晶ディスプレー等のカラーフィルター製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレーや面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等が挙げられる。
尚、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
10 プリンター、12 装置本体、14 画像読取装置、16 媒体収容カセット、
18 記録部、20、80、84、92、106、116 排出スタッカー、
20a、84a 載置面、22 媒体搬送経路、24 給送経路、26 ストレート経路、28 フェイスダウン排出経路、28a 排出口、30 スイッチバック経路、
30a 開口、32 反転経路、34 給送ローラー、
36、38、42、44、46、54、56、60、62、64 搬送ローラー対、
40 ホッパー、40a 回動軸、48 第1フラップ、50 記録ヘッド、
52 第2フラップ、58、66、66a、66b 拍車、
60a、62a 駆動ローラー、68、86、100、112、124 回動支点、
70、94、108、118 回動部、72、110 折れ曲がり部、74 リブ、
76、88、114 折り曲げ支点、78、90 規制部、82 付勢部材、
96 第1折れ曲がり部、98 第2折れ曲がり部、102 第1折り曲げ支点、
104 第2折り曲げ支点、120 弾性部、122 先端部、G 重心位置、P 媒体、θ1、θ2 角度

Claims (16)

  1. 装置本体に設けられ、媒体に記録を行う記録部と、
    回動することにより前記装置本体に対して閉じた姿勢である第1の姿勢と前記装置本体に対して開いた姿勢である第2の姿勢とを切り換え可能に設けられた、前記媒体を載置面に載置する排出スタッカーと、
    前記排出スタッカーの上方に設けられた上部構造物と、
    を備え、
    前記排出スタッカーは折れ曲がり支点を有し、前記第2の姿勢において前記折れ曲がり支点から先端までが前記上部構造物の側と反対の側に折れ曲がり
    前記排出スタッカーの回動中心から前記折れ曲がり支点までの長さは、前記折れ曲がり支点から先端までの長さより長い、
    ことを特徴とする記録装置。
  2. 装置本体に設けられ、媒体に記録を行う記録部と、
    回動することにより前記装置本体に対して閉じた姿勢である第1の姿勢と前記装置本体に対して開いた姿勢である第2の姿勢とを切り換え可能に設けられた、前記媒体を載置面に載置する排出スタッカーと、
    前記排出スタッカーの上方に設けられた上部構造物と、
    を備え、
    前記排出スタッカーは撓み部を有し、前記第2の姿勢において前記撓み部から先端までが前記上部構造物の側と反対の側に変位し、
    前記排出スタッカーの回動中心から前記撓み部までの長さは、前記撓み部から先端までの長さより長い、
    ことを特徴とする記録装置。
  3. 装置本体に設けられ、媒体に記録を行う記録部と、
    回動することにより前記装置本体に対して閉じた姿勢である第1の姿勢と前記装置本体に対して開いた姿勢である第2の姿勢とを切り換え可能に設けられた、前記媒体を載置面に載置する排出スタッカーと、
    前記排出スタッカーの上方に設けられた上部構造物と、
    を備え、
    前記排出スタッカーは撓み部を有し、前記第2の姿勢において前記撓み部から先端までが前記上部構造物の側と反対の側に変位し、
    前記排出スタッカーにおける前記撓み部の位置は前記排出スタッカーの前記第1の姿勢から前記第2の姿勢への回動支点に対して前記載置面に載置される媒体の重心位置よりも外側に位置している、
    ことを特徴とする記録装置。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の記録装置において、前記撓み部は弾性を有している、
    ことを特徴とする記録装置。
  5. 装置本体に設けられ、媒体に記録を行う記録部と、
    前記媒体を載置面に載置する排出スタッカーと、
    前記排出スタッカーの上方に設けられた上部構造物と、
    を備え、
    前記排出スタッカーは前記媒体を載置する第1の姿勢と、前記第1の姿勢から前記上部構造物側に向けて変位するとともに前記排出スタッカーの一部が前記上部構造物の側と反対の側に折れ曲がり、前記装置本体の一部を露呈させる第2の姿勢とを切り替え可能に構成され、
    前記排出スタッカーにおける折れ曲がり位置は前記排出スタッカーの前記第1の姿勢から前記第2の姿勢への変位の支点に対して前記載置面に載置される媒体の重心位置よりも外側に位置している、
    ことを特徴とする記録装置。
  6. 請求項1又は請求項5に記載の記録装置において、前記排出スタッカーが前記第2の姿勢となる際、排出スタッカーの一部は該排出スタッカーの他の部分に折り畳まれた状態となる、
    ことを特徴とする記録装置。
  7. 装置本体に設けられ、媒体に記録を行う記録部と、
    前記媒体を載置面に載置する排出スタッカーと、
    前記排出スタッカーの上方に設けられた上部構造物と、
    を備え、
    前記排出スタッカーは前記媒体を載置する第1の姿勢と、前記第1の姿勢から前記上部構造物側に向けて変位するとともに前記排出スタッカーの一部が前記上部構造物の側と反対の側に折れ曲がり、前記装置本体の一部を露呈させる第2の姿勢とを切り替え可能に構成され、
    前記排出スタッカーが前記第2の姿勢となる際、排出スタッカーの一部は該排出スタッカーの他の部分に折り畳まれた状態となる、
    ことを特徴とする記録装置。
  8. 請求項1、請求項5から請求項7のいずれか一項に記載の記録装置において、前記排出スタッカーは少なくとも1箇所以上で折れ曲がる、
    ことを特徴とする記録装置。
  9. 請求項1、請求項5から請求項8のいずれか一項に記載の記録装置において、前記排出スタッカーは付勢部材を備え、
    前記付勢部材は、前記排出スタッカーにおける折れ曲がり状態を保持する、
    ことを特徴とする記録装置。
  10. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載の記録装置において、前記媒体を搬送する媒体搬送経路を備え、
    前記排出スタッカーが前記第2の姿勢をとる際、前記媒体搬送経路の一部が露呈される
    ことを特徴とする記録装置。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の記録装置において、前記排出スタッカーの前記第1の姿勢から前記第2の姿勢へ変位する方向は、媒体搬送方向において下流側から上流側に向かう方向又は上流側から下流側に向かう方向である、
    ことを特徴とする記録装置。
  12. 請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の記録装置において、前記排出スタッカーの前記第1の姿勢から前記第2の姿勢へ変位する方向は、媒体搬送方向と交差する方向である、
    ことを特徴とする記録装置。
  13. 請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の記録装置において、前記排出スタッカーは前記第1の姿勢の際、前記媒体を搬送する媒体搬送径路の一部を形成し、
    前記排出スタッカーにおいて前記媒体搬送径路の側には媒体搬送方向に沿って間隔をおいて複数の従動ローラーが設けられている、
    ことを特徴とする記録装置。
  14. 請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の記録装置において、装置高さ方向において前記記録部と前記排出スタッカーとの間には、前記記録部において前記媒体の第1面に記録が行われた後、前記媒体を搬送する媒体搬送径路における前記記録部の下流側から上流側に前記媒体を搬送して前記記録部において前記媒体の第2面に記録を行うための反転経路が設けられ、
    前記排出スタッカーが前記第2の姿勢を取った際、前記反転経路が露呈される、
    ことを特徴とする記録装置。
  15. 請求項1から請求項14のいずれか一項に記載の記録装置において、前記媒体は前記記録部により記録が行われた第1面を前記排出スタッカー側に向けて排出される、
    ことを特徴とする記録装置。
  16. 請求項1から請求項15のいずれか一項に記載の記録装置において、前記上部構造物は原稿の画像を読み取る画像読取装置である、
    ことを特徴とする記録装置。
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