JP2016069140A - 媒体排出装置および記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のサイズの媒体が連続して排出される際に、排出される各サイズの媒体を適切に積載し、サイズごとに容易に仕分けを行うことを実現できる媒体排出装置、および前記媒体排出装置を備えた記録装置を、構造簡単且つ低コストに提供する。【解決手段】搬送される媒体Pを排出する排出部23と、排出部23から排出される媒体Pを、その排出方向に傾斜して載置する媒体載置部20と、媒体載置部20の傾斜方向における下方側の端部に設けられた媒体受入部41とを備え、媒体受入部41は、媒体載置部20から前記下方側に離間するほど前記排出される方向と交差する方向において先細りに構成されている。【選択図】図5

Description

本発明は、媒体排出装置および前記媒体排出装置を備えた記録装置に関するものである。
プリンターに代表される記録装置は、例えば記録部から媒体を搬送し、排出部から前記媒体を排出して排紙トレイ等の媒体載置部に載置する媒体排出装置を備えている。
前記媒体載置部においては、排出される複数の媒体を適切に載置し、積載された媒体の容易な取扱いを実現するための種々の工夫がなされている。
例えば、前記媒体載置部には、媒体排出方向に傾斜して設けられるとともに、載置される媒体の傾斜方向における下方側の端部位置を規制する規制部(エンドフェンス)を備え、当該媒体の端部を揃えて載置されるように構成されているものがある(例えば、特許文献1)。
また、特許文献1では、設定した枚数の媒体が排出されたときに、前記媒体載置部を媒体幅方向にシフト移動させることにより、複数の媒体を設定枚数毎のグループに分割して前記媒体載置部に積載することができる排紙部を備えた画像形成装置が開示されている。
特開2011−152646号公報
ここで、前記記録装置において、複数のサイズの媒体に対して記録を行い、当該複数のサイズの媒体は同じ媒体載置部(排紙トレイ)上に排出される場合がある。
また、特許文献1のプリンターにおいては、排出される媒体サイズが変わる毎に前記媒体載置部を媒体幅方向にシフト移動させることによって、サイズ毎の分類が可能であるが、前記媒体載置部を移動させる構造が複雑であり、装置サイズの大型化やコスト高となる虞がある。
本発明の目的は、複数のサイズの媒体が連続して排出される際に、排出される各サイズの媒体を適切に積載し、サイズごとに容易に仕分けを行うことを実現できる媒体排出装置、および前記媒体排出装置を備えた記録装置を、構造簡単且つ低コストに提供することである。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様に係る媒体排出装置は、搬送される媒体を排出する排出部と、前記排出部から排出される前記媒体を、排出される方向に傾斜して載置する媒体載置部と、前記媒体載置部の傾斜方向における下方側の端部に設けられた媒体受入部と、を備え、前記媒体受入部は、前記媒体載置部から前記下方側に離間するほど前記排出される方向と交差する方向において先細りに構成されている、ことを特徴とするものである。
本明細書において、前記媒体が送られていく方向(排出方向、搬送方向という場合がある)を「下流」といい、これと反対の方向を「上流」というものとする。また、重力方向を「下方」、その反対方向を「上方」と言う。
前記媒体受入部によって、前記媒体載置部上に排出された媒体の下方側端部が受け入れられて、当該媒体が前記下方側へ移動可能となる。
ここで、前記媒体受入部は、前記媒体載置部から前記下方側に離間するほど前記排出される方向と交差する方向(以下、媒体幅方向と言う場合がある)において先細りに構成されている。したがって、前記媒体受入部に受け入れられる媒体は、前記媒体受入部の媒体幅方向の長さが当該媒体の幅と同じになると、前記下方側への移動が規制される。
このことによって、幅の狭い媒体は、前記媒体載置部からより離間する位置まで移動し、幅の広い媒体は、前記媒体載置部に近い位置でその下方側への移動が規制される。
本態様によれば、幅の異なる媒体を連続して排出部から排出した際に、それぞれの媒体の下方側の端部位置を媒体排出方向にずらして載置することができるので、異なる幅の媒体を分類した状態で積載することができる。以って、サイズごとに容易に仕分けを行うことを実現できる。
また、機械的な構成を要しないので、構成簡単にして低コストで構成することができるとともに、装置の大型化を回避または抑制することができる。
本発明の第2の態様に係る媒体排出装置は、搬送される媒体を排出する排出部と、前記排出部から排出される前記媒体を、その排出方向に傾斜して載置する媒体載置部と、前記媒体載置部の傾斜方向における下方側の端部に設けられた媒体受入部と、を備え、前記媒体受入部は、第1媒体の両側辺をガイドして前記下方側への移動を許容するガイド部と、前記第1媒体より広い幅の第2媒体の、前記下方側への移動を規制する規制部と、を備える、ことを特徴とするものである。
前記媒体受入部は前述したガイド部と規制部とを備えており、前記第1媒体と、前記第1媒体より広い幅の第2媒体とを連続して排出した場合に、前記第1媒体はガイド部によってその両側辺がガイドされて前記下方側へ移動する。また、幅広の前記第2媒体は、前記規制部によって前記下方側への移動が規制される。
本態様によれば、少なくとも2つのサイズの媒体(第1媒体と第2媒体)を連続して排出部から排出した際に、それぞれのサイズの媒体の下方側の端部位置を媒体排出方向にずらして載置することができるので、各サイズの媒体を分類した状態で積載することができる。以って、サイズごとに容易に仕分けを行うことを実現できる。
本発明の第3の態様に係る媒体排出装置は、第2の態様において、前記規制部の前記ガイド部と連なる部位に、前記第1媒体の両側辺を前記ガイド部に誘う誘い部を備える、ことを特徴とするものである。
本態様によれば、前記誘い部によって前記第1媒体を前記ガイド部に誘い、前記第1媒体の両側辺が前記ガイド部にガイドされるように誘導することができる。以って、前記媒体受入部に第1媒体を確実に受け入れることができる。
本発明の第4の態様に係る媒体排出装置は、第1の態様から第3の態様のいずれかにおいて、前記媒体受入部の底面は、前記媒体載置部の載置面の傾斜に沿って傾斜する、ことを特徴とするものである。
本態様によれば、前記媒体受入部において、該媒体受入部に受け入れられる媒体(第1媒体)を、前記媒体載置部の載置面の傾斜に沿って支持することができる。
本発明の第5の態様に係る媒体排出装置は、第1の態様から第4の態様のいずれかにおいて、前記媒体載置部は、その幅方向の中央部おいて媒体排出方向に延設されるとともに、該媒体載置部の載置面に対する高さを変更可能なリブを備え、前記リブを変位させて、前記媒体を前記媒体受入部に誘導可能に構成されている、ことを特徴とするものである。
前記リブを変位させると、前記媒体載置部に載置された媒体に対して振動が与えられるので、前記媒体は前記媒体載置部の傾斜に沿って前記下方側へ移動し易くなる。
本態様によれば、前記リブを高さ方向に変位させることにより、前記第1媒体を前記下方側へ移動させ易くすることができる。
本発明の第6の態様に係る媒体排出装置は、第2の態様から第5の態様のいずれかにおいて、前記ガイド部は、前記媒体の幅方向に変位可能に構成されている、ことを特徴とするものである。
本態様によれば、前記ガイド部を前記媒体の幅方向に変位させることにより、該ガイド部を前記媒体の両側辺に接触させ、同じサイズの幅の複数の媒体を、その幅方向において整列させることができる。
本発明の第7の態様に係る媒体排出装置は、第1の態様から第6の態様のいずれかにおいて、前記媒体載置部は、媒体排出方向上流側から下流側へ向けて上方へ変位するように傾斜しており、前記媒体受入部は、前記排出部の媒体排出方向上流側に設けられている、ことを特徴とするものである。
本態様によれば、媒体排出方向上流側から下流側へ向けて上方へ変位するように傾斜した媒体載置部において、第1の態様から第6の態様のいずれかと同様の効果を奏する。
また、前記媒体受入部は、前記排出部の媒体排出方向上流側に設けられているので、前記排出部から排出されるまでの媒体搬送経路と前記媒体受入部とを、前記媒体排出方向においてオーバーラップして設けることが可能となり、該媒体排出方向への装置の大型化を抑制または回避することができる。
本発明の第8の態様に係る媒体排出装置は、第1の態様から第6の態様のいずれかにおいて、前記媒体載置部は、媒体排出方向上流側から下流側へ向けて下方へ変位するように傾斜しており、前記媒体受入部は、前記排出部の媒体排出方向下流側に設けられている、ことを特徴とするものである。
本態様によれば、媒体排出方向上流側から下流側へ向けて下方へ変位するように傾斜した媒体載置部において、第1の態様から第6の態様のいずれかと同様の効果を奏する。
本発明の第9の態様に係る記録装置は、媒体に記録を行う記録部と、前記記録部から前記媒体を搬送する搬送部と、第1の態様から第8の態様のいずれかの媒体排出装置と、を備える、ことを特徴とするものである。
本態様によれば、前記記録装置において、前記記録部から前記搬送部によって搬送される前記媒体を前記媒体排出装置によって排出する際に、第1の態様から第8の態様のいずれかと同様の効果を奏する。
本発明に係るプリンターの外観を表す斜視図。 本発明に係るプリンターにおける媒体搬送経路を示す図。 本発明に係るプリンターにおける媒体搬送経路を示す図。 本発明に係るプリンターにおける媒体排出装置を示す上面図。 本発明に係るプリンターの要部拡大図。 図4のA−A矢視断面図。 図6のB−B矢視断面図。 可動のガイド部を備えた媒体受入部の一例を示す図であり、(A)は、可動前のガイド部の状態を示す図、(B)は、両ガイド部が近づく方向に変位した状態を示す図。 本発明に係る媒体受入部を説明する図。 本発明の他の実施例に係る媒体排出装置の側断面図。 排出部と湾曲部材との関係を示す下面図。 本発明の他の実施例に係る媒体受入部を示す図。
以下において、本発明の一実施形態に係る記録装置について、添付図面を参照して説明する。尚、本発明はこれらによって制約されるものではない。
[実施例1]
まず、本発明の一実施例に係る記録装置の概略について説明する。本実施例の記録装置の一例として、インクジェット式プリンター10(以下、単にプリンター10という場合がある)を例に挙げる。
図1は、本発明に係るプリンターの外観を表す斜視図である。図2および図3は、本発明に係るプリンターにおける媒体搬送経路を示す図である。図4は、本発明に係るプリンターにおける媒体排出装置を示す上面図である。図5は、本発明に係るプリンターの要部拡大図である。図6は、図4のA−A矢視断面図である。図7は、図6のB−B矢視断面図である。図8は、可動のガイド部を備えた媒体受入部の一例を示す図であり、(A)は、可動前のガイド部の状態を示す図、(B)は、両ガイド部が近づく方向に変位した状態を示す図である。図9は、本発明に係る媒体受入部を説明する図である。図11は、排出部と湾曲部材との関係を示す下面図である。
各図において示すX−Y−Z座標系は、X方向が記録装置内の搬送経路における記録媒体の幅方向、Y方向が記録媒体の長さ方向、Z方向が装置高さ方向を示している。
<プリンター及び搬送経路の概要>
記録装置の一例としてのインクジェット式プリンター10について、図1及び図2を用いて説明する。プリンター10は装置本体12と、スキャナーユニット14とを備える複合機として構成されている。装置本体12は、媒体を収容する複数の媒体収容カセット16を備えている。各媒体収容カセット16は、装置本体12の前面側(図1における−X軸方向側)から着脱可能に取り付けられている。尚、本明細書において媒体Pとは、一例として普通紙や厚紙、写真用紙等の用紙を指している。
また、装置本体12における装置高さ方向(Z軸方向)において、スキャナーユニット14と媒体収容カセット16との間には、後述する記録部18(図2)において記録が実行され、その記録後の媒体を排出する媒体排出装置31を備えている。より具体的には、媒体排出装置31を構成する排出部23(図2)、排出部23から排出される媒体Pを受ける媒体載置部20、および媒体受入部41が設けられている。媒体排出装置31については、後に詳述する。
次に、図2および図3を用いて、プリンター10における媒体Pの搬送経路について説明する。尚、図2には、媒体Pの搬送経路の主要構成のみの符号を付し、特に複数設けられている拍車については符号を省略している。一方、図3には媒体Pの搬送経路の詳細な構成の符号を付している。
本実施例におけるプリンター10は、媒体搬送経路21を備えている。媒体搬送経路21は、ストレート経路22、フェイスダウン排出経路28、媒体収容カセット16からストレート経路22に接続される給送経路30を備えている。更に、媒体搬送経路21は、スイッチバック経路24、反転経路26、を備え、媒体Pにおける第1面の記録後、第2面に記録を実行する、所謂、両面記録を可能に構成されている。
給送経路30には、媒体Pの搬送方向に沿って順に給送ローラー32と、分離ローラー対33と、第1搬送ローラー対34とが設けられている。給送ローラー32は図示しない駆動源により回転駆動させられる。分離ローラー対33は、従動ローラー33aと駆動ローラー33bとの間で媒体Pをニップすることで媒体Pの分離を行う。
第1搬送ローラー対34は、従動ローラー34aと、図示しない駆動源により回転駆動する駆動ローラー34bによって構成されている。
尚、本実施例では、従動ローラー34aと駆動ローラー34bはゴムローラーにより構成されている。また、各駆動ローラーは装置本体12内に設けられた制御部(不図示)により図示しない駆動源を介して制御されている。また、後述するラインヘッド48も前記制御部により制御されている。つまり、前記制御部は、プリンター10における記録動作に必要な制御を実行可能に構成されている。
尚、以降の説明において、本明細書に登場する各搬送ローラー対における一方のローラーは従動ローラーとして構成され、他方のローラーは図示しない駆動源により回転駆動させられる駆動ローラーとして構成されているものとして説明する。また、本実施例において、特に説明がない場合、一方のローラーは外周に複数の歯を備える拍車として構成されており、他方のローラーである駆動ローラーは一例としてゴムローラーとして構成されている。
図2に示すように、媒体収容カセット16に収容された媒体Pは、媒体収容カセット16内に設けられたホッパー17上に支持されている。ホッパー17は、ホッパー17に設けられた回動軸17aを支点に回動し、媒体Pを上方に持ち上げる。その際、給送ローラー32は、ホッパー17に支持された媒体Pの最上位の媒体Pと接触して、媒体Pを搬送方向下流側に搬送する。この際、最上位の媒体Pとともに次位以降の媒体Pも搬送される場合があるが、分離ローラー対33により最上位の媒体Pと次位以降の媒体Pとが分離され、最上位の媒体Pのみが搬送方向下流側に搬送される。
以下、図3を用いて、媒体Pの記録面を下向きにして媒体載置部20に向けて排出されるフェイスダウン排出について説明する。第1搬送ローラー対34の搬送方向下流側には、第2搬送ローラー対36が設けられている。第2搬送ローラー対36も一方のローラー36a及び他方のローラー36bを備えている。
本実施例では第2搬送ローラー対36の位置で、給送経路30とストレート経路22とが接続されている。つまり、給送経路30は媒体収容カセット16から第2搬送ローラー対36までの経路として設定されている。
ストレート経路22は、直線状に延びる経路として構成され、搬送方向に沿って順に第2搬送ローラー対36、第3搬送ローラー対38、記録部18、拍車40、第4搬送ローラー対42、拍車44、第1フラップ46が設けられている。尚、本実施例においてストレート経路22は、第2搬送ローラー対36から第1フラップ46までの経路として設定されている。
第3搬送ローラー対38は一方のローラー38a及び他方のローラー38bを備えている(図3)。続いて、記録部18はラインヘッド48を備えている。本実施例においてラインヘッド48は、当該ラインヘッド48と対向する位置に媒体Pが搬送された際、媒体Pの記録面にインクを吐出して記録を実行するように構成されている。ラインヘッド48は、インクを吐出するノズルが媒体Pの全幅をカバーする様に設けられた記録ヘッドであり、媒体幅方向への移動を伴わないで媒体幅全体に記録が可能な記録ヘッドとして構成されている。
尚、本実施例のプリンター10はラインヘッド48を備えているが、キャリッジに搭載されて媒体搬送方向と交差する方向に往復移動しながら媒体に液体を吐出して記録を行うシリアル型記録ヘッドを備えていてもよい。
記録部18、すなわちラインヘッド48の下流側の搬送経路において、媒体Pの記録面と対向する側には、拍車40、第4搬送ローラー対42の一方のローラー42a(図3)、拍車44が回転可能に設けられている。つまり、媒体Pの記録面における紙案内をこれらのローラーおよび拍車で行うことにより、記録面における接触面積を減らし、記録面における転写や白ヌケを抑制し、記録品質の低下を抑制することができる。
続いて、拍車44の搬送方向下流側には第1フラップ46が位置している。第1フラップ46は、装置本体12内に設けられた制御部(不図示)が制御する駆動機構により、ストレート経路22とスイッチバック経路24とを接続し(図2の状態)、あるいはストレート経路22とフェイスダウン排出経路28とを接続する(図3の状態)ように切換可能に構成されている。尚、本実施例において第1フラップ46を駆動する駆動機構は、ソレノイドにより構成されている。また、第1フラップ46の姿勢切り換え動作は前記制御部(不図示)により制御されている。
つまり、第1フラップ46により、ストレート経路22とフェイスダウン排出経路28とが接続されている際(図3)、媒体Pは第4搬送ローラー対42によりストレート経路22からフェイスダウン排出経路28へ送られる。
また、ストレート経路22とスイッチバック経路24とが接続されている際、媒体Pは第4搬送ローラー対42によりストレート経路22からスイッチバック経路24へ送られる(図2)。
尚、ここで第2フラップ50について説明する。第2フラップ50は、装置高さ方向(Z軸方向)において第1フラップ46の上方に設けられている。そして、第2フラップ50は第1フラップ46の動作に連動して図示しない連動機構により駆動される。つまり、第2フラップ50は、第1フラップ46及び前記連動機構を介して前記制御部に制御されている。
具体的な動作について説明すると、第1フラップ46がストレート経路22とスイッチバック経路24とを接続している状態(図2)では、第2フラップ50はスイッチバック経路24と反転経路26との接続を遮る姿勢となる。一方、図3に示すように第1フラップ46がストレート経路22とフェイスダウン排出経路28とを接続している状態では、第2フラップ50はスイッチバック経路24と反転経路26とを接続する姿勢となる。
次に図3を参照して、フェイスダウン排出経路28について説明する。フェイスダウン排出経路28は、装置高さ方向においてストレート経路22から上側へ延びつつ、湾曲反転している。そして、フェイスダウン排出経路28は、第5搬送ローラー対52、第6搬送ローラー対54、第7搬送ローラー対56、第8搬送ローラー対58、第9搬送ローラー対60、排出部23を構成する第10搬送ローラー対62を備えている。第10搬送ローラー対62は、排出従動ローラー62aと排出駆動ローラー62bとによって構成されている。符号64は拍車である。
フェイスダウン排出経路28は、第1フラップ46から第10搬送ローラー対62の搬送方向下流側に位置する出口23aまでを経路としている。つまり、フェイスダウン排出経路28は、ストレート経路22と接続する搬送経路であって、記録部18を通った媒体Pを、記録部18と排出部23との間で媒体Pの記録面を反転して排出部23に送る経路である。
記録部18で記録面に記録が実行された媒体Pは、フェイスダウン排出経路28において第1フラップ46から搬送方向に沿って順に、第5搬送ローラー対52、第6搬送ローラー対54、第7搬送ローラー対56、第8搬送ローラー対58、第9搬送ローラー対60及び第10搬送ローラー対62により順次ニップされてフェイスダウン排出経路28を搬送される。そして、媒体Pは出口23aから媒体載置部20に向けて排出される。
以上がプリンター10において媒体載置部20に対してフェイスダウン排出を実行する際の媒体搬送経路の概要である。
尚、両面記録を行う際に用いる、スイッチバック経路24及び反転経路26による媒体反転機構については、後に説明する。
[媒体排出装置]
次に、媒体排出装置31について図5〜図7を用いて説明する。媒体排出装置31は、前述した第10搬送ローラー対62(図6を参照)によって構成される排出部23と、排出部23の出口23aから排出される媒体Pを傾斜姿勢で載置する媒体載置部20を備え、更に、媒体載置部20の傾斜方向における下方側(+Y側)の端部(+Y側)に媒体受入部41を備えている。
本実施例において媒体載置部20は、図6に示すように、フェイスダウン排出経路28の出口23aからの媒体排出方向下流側、すなわち−Y方向側に向かって上向き(+Z軸方向)となる上向き傾斜姿勢を取っており、排出部23から排出された媒体Pを載置するように構成されている。
媒体受入部41は、排出部23の媒体排出方向上流側、すなわち、図中の+Y方向側に設けられている。
尚、本実施例において媒体載置部20は、Z軸方向において記録部18の上方、すなわち+Z軸方向側に位置している。
媒体載置部20は、後述する反転経路26の上部区間26aを形成する経路形成部材である上側部材78の上部に形成されている。
本実施例において媒体受入部41は、図5〜図7に示すような複数の段差を有する形状に形成されている。この複数の段差形状は、排出部23から排出される複数種のサイズの媒体に対応するためであるが、まず単純に2つの異なるサイズの幅の媒体(第1媒体P1と第2媒体P2)が排出部23から排出される場合を例に挙げ、図9を参照して説明する。
図9に示す媒体受入部51は、第1媒体P1(以下、単に媒体P1と称する場合がある)の両側辺に対応するとともに、両側辺をガイドして下方側(+Y側)への移動を許容するガイド部53と、媒体P1より広い幅の第2媒体P2(以下、単に媒体P2と称する場合がある)の、前記下方側への移動を規制する規制部55とを備えている。
媒体P1と媒体P1より広い幅の媒体P2が媒体載置部20上に排出された場合、媒体P1はガイド部53によってその両側辺がガイドされて下方側(+Y側)へ移動する。また、幅広の媒体P2は、規制部55によって+Y側への移動が規制される。
このことによって、媒体P1の下方側の端部位置E1と媒体P2の下方側の端部位置E2を媒体排出方向(Y軸方向)にずらして載置することができる。尚、ガイド部53にガイドされる媒体P1の+Y方向への移動は、当接部57によって規制される。
また、規制部55のガイド部53と連なる部位には、媒体P1の両側辺をガイド部53に誘う誘い部59が設けられている。誘い部59によって媒体P1を両ガイド部53の内側に誘い、媒体P1の両側辺がガイド部53にガイドされるように誘導することができる。以って、両ガイド部53の内側に媒体P1を確実に受け入れることができる。
再度図5〜図7を参照して、実施例1の媒体受入部41について説明する。
媒体受入部41は、複数のガイド部43a、ガイド部43b、ガイド部43c…と複数の規制部45a、規制部45b、規制部45c…によって、前述した複数の段差を有する形状に形成されている。図7に示すように、ガイド部43aは媒体Paの幅に対応し、ガイド部43bは媒体Pbの幅に対応し、ガイド部43cは媒体Pcの幅に対応している。媒体の幅のサイズは、媒体Pa<媒体Pb<媒体Pcである。
すなわち、媒体受入部41は、媒体載置部20から下方側(+Y側)に離間するほど媒体幅方向(X軸方向)において先細りに構成されている。尚、符号49a、49b、49cは誘い部である。
媒体が排出部23から排出されて媒体載置部20上に載置されると、図6及び図7に示すように、媒体Paはガイド部43aにガイドされて、当接部47に接触するまで媒体載置部20の傾斜の下方側である+Y側に移動する。媒体Paよりも幅広の媒体Pbは、ガイド部43bにガイドされて同じく+Y側に移動するが、規制部45aの位置で+Y側への移動が規制される。また、媒体Pbよりも幅広の媒体Pcは、ガイド部43cにガイドされて+Y側に移動するが、規制部45bの位置で+Y側への移動が規制される。
規制部45cは、媒体Pcよりも幅広の媒体(不図示)の+Y側への移動を規制する。
尚、ガイド部43c、規制部45cよりも下流側(−Y側)の符号のないガイド部と規制部は、媒体Pcよりも幅広の媒体に対応している。また、媒体載置部20の下流側端部に位置する壁部65(図5を参照)は、排出部23から排出される一番大きなサイズの媒体Pに対する規制部45となる。
ガイド部43a、ガイド部43b、ガイド部43c…の長さ(Y軸方向)は、媒体サイズに応じて変えることができる。例えば、使用頻度が高いサイズの媒体に対応するガイド部(例えば、ガイド部43b)は、他のガイド部43a、ガイド部43c等よりも長くすることができる。
尚、媒体受入部41の底面61(図5)は、媒体載置部20の載置面の傾斜に沿って傾斜していてもよい。このことによって、媒体受入部41に受け入れられる媒体(第1媒体)を、媒体載置部20の載置面の傾斜に沿って支持することができる。
また、媒体載置部20は、排出部23から排出される媒体Pの搬送方向(−Y方向)と交差する幅方向(X軸方向)における載置面20aの中央部に、搬送方向に延びるリブ19を備えている。リブ19のY軸方向の長さは、本実施例において排出部23により排出される媒体Pの搬送方向における長さよりも長く設定されている。
本実施例において、リブ19は、媒体載置部20の載置面20aに対する高さを変更可能に構成されている。例えば、図示しない駆動源によりアーム67(図6を参照)を可動させるリフト機構によりリブ19の高さを変えることができる。
リブ19を変位させると、媒体載置部20に載置された媒体Pに対して振動が与えられるので、媒体Pは媒体載置部20の傾斜に沿って下方側へ移動し易くなる。
リブ19を高さ方向に変位させることにより、媒体Pを下方側の媒体受入部41の方へ移動させ易くすることができる。
また、媒体受入部41は、図8(A)および図8(B)に示されるように、媒体Pの幅方向(X軸方向)にスライド移動する媒体受入部41aと媒体受入部41bによって構成され、ガイド部43Aおよびガイド部43BがX軸方向に変位可能に構成されていることが望ましい。
ガイド部43Aおよびガイド部43Bを、図8(B)のように媒体Pの幅方向の内側に変位させることにより、ガイド部43Aおよびガイド部43Bを媒体Pの両側辺に接触させ、同じ幅の複数の媒体Pを、その幅方向において整列させることができる。
尚、媒体受入部41a、媒体受入部41bは、不図示のラックピニオン機構等によって、一方の媒体受入部41aを動かしたときに、他方の媒体受入部41bが媒体受入部41aと同期してスライド移動するように構成することができる。また一方(例えば、媒体受入部41b)が固定されており、他方(媒体受入部41a)が媒体幅方向にスライド移動するように構成してもよい。
以上のように、媒体排出装置31において、媒体載置部20の下方側の端部に媒体受入部41を設けることにより、以下の作用効果が得られる。
すなわち、異なるサイズの媒体(例えば、媒体Pa、媒体Pb、媒体Pc)を連続して排出部23から排出した際に、それぞれのサイズの媒体の下方側の端部位置を媒体排出方向にずらして載置することができるので、各サイズの媒体(媒体Pa、媒体Pb、媒体Pc)を分類した状態で積載することができる。以って、媒体排出装置31に積載されたサイズの異なる媒体を取り出す際に、それぞれの媒体の容易な取扱いを実現できる。
また、機械的な構成を要しないので、構成簡単にして低コストで媒体排出装置31を構成することができるとともに、装置の大型化を回避または抑制することができる。
また本実施例において、媒体載置部20は媒体排出方向下流側(−Y方向)に向けて上方へ変位するように傾斜するとともに、媒体受入部41は、排出部23の媒体排出方向上流側(+Y方向側)に設けられているので、排出部23までの媒体搬送経路(フェイスダウン排出経路28)と媒体受入部41とを、媒体排出方向(Y軸方向)においてオーバーラップして設けることが可能となり、媒体排出方向への装置の大型化を抑制または回避することができる。
尚、本実施例のプリンター10は、図11に示すように、媒体Pの幅方向における中央部に位置するとともに、排出部23を構成する排出従動ローラー62a(図3を参照)と排出駆動ローラー62bのニップ位置63よりも搬送方向における上流側に、湾曲部材25を備えている。湾曲部材25は、媒体Pに接して媒体Pを湾曲する部材であり、記録後の媒体Pの記録面が外側になるようにカールするのを抑える役割を担うものである。
記録部18における記録後の媒体Pは、湾曲部材25によって記録面が内側になるように湾曲されて排出部23から排出される。
本実施例において、湾曲部材25は外周に複数の歯を有する歯付きローラー27であり、排出従動ローラー62aと排出駆動ローラー62bの媒体Pの幅方向における両側に少なくとも1つずつ設けられている。本実施例では、両側に3つずつの歯付きローラー27を備えている。
歯付きローラー27は、前述のように、排出従動ローラー62aと排出駆動ローラー62bのニップ位置63よりも搬送方向(−Y方向)における上流側(+Y方向側)の位置において、排出従動ローラー62aと排出駆動ローラー62bから媒体Pの幅方向(X軸方向)に離れるほど下方(−Z方向)に位置するように配置されている。このことによって、X軸方向における媒体Pの中央部よりも端部側を押さえ、当該端部側の部分を−Z方向に変位させるので、媒体Pを上に凸の湾曲形状、すなわち、記録面が内側となる湾曲形状にする。
また、歯付きローラー27は、排出従動ローラー62aと排出駆動ローラー62bから媒体Pの幅方向(X軸方向)に離れるほど上流側(+Y方向)に配置されている。
この構成により、媒体Pの湾曲を、媒体Pの中央部から幅方向に遠い外側部分から開始し、順次媒体の内側に湾曲を進行させることができる。即ち、媒体Pに対する湾曲を複数の歯付きローラー27により複数回に分けて段階的に行うことができる。これにより、媒体Pを無理なく変位させて湾曲することができる。
歯付きローラー27は、ホルダー29に回転可能に保持されて、フレーム37に設けられている。本実施例においては、歯付きローラー27は、搬送方向上流側を支点として下流側の自由端が上下方向に揺動可能にホルダー29に取り付けられている。
尚、ホルダー29は、歯付きローラー27がフェイスダウン排出経路28の搬送面に向けて付勢されているとともに、搬送される媒体Pによって前記付勢力に抗して退避可能である。歯付きローラー27は、自重により付勢される構成の他、バネ等の付勢部材によって行う構成とすることができる。
また、排出部23のニップ位置63の下流側に、媒体Pと接し、湾曲部材25によって湾曲させられた媒体Pの湾曲の形状を同様の形状に保持する他の湾曲部材(不図示)を設けてもよい。例えば、排出部23の上方からZ軸方向に沿って延びるとともに、下側の端部が自由端の薄板状の部材を湾曲部材として設けることができる。薄板状の部材は、例えばPET等の樹脂、ゴム、スポンジ、プラスチック等の可撓性部材で形成することができる。
尚、「同様の形状に保持する」とは、媒体Pにおいて湾曲部材25により湾曲されたままの形状を全く同一に保持するということに限定されるものではなく、媒体Pにおいて湾曲部材25によって湾曲された形状の意義を保持できる程度の曲げ角度や湾曲量等の変更を許容する意味で使われている。
[実施例2]
実施例2では、図10に基づき、媒体排出装置の更に他の実施例について説明する。図10は、本発明の他の実施例に係る媒体排出装置の側断面図である。
本実施例において実施例1と同一の構成については同一の符号を付し、その構成の説明は省略する。
実施例1では、媒体載置部20の傾斜が媒体排出方向の下流側(−Y方向)に向けて上方に変位するように構成されている場合について説明したが、本実施例の媒体排出装置71においては、媒体載置部73の傾斜が媒体排出方向の下流側に向けて下方へ変位するように傾斜している。そして、排出部の媒体排出方向下流側に媒体受入部75が設けられている。媒体受入部75は、実施例1と同様に、各サイズの媒体(幅が狭い媒体から順に、媒体Pa、媒体Pb、媒体Pc)に対応するガイド部77a、ガイド部77b、ガイド部77c…を備えている。また、ガイド部77a、ガイド部77b、ガイド部77c内への媒体の進入を規制する規制部79a、規制部79b、規制部79c…を備えている。符号81は、媒体受入部75最奥に位置する当接部であり、媒体Paの−Y方向への移動を規制する。
本実施例においても媒体受入部75によって、異なるサイズの媒体(媒体Pa、媒体Pb、媒体Pc)を連続して排出部23から排出した際に、それぞれのサイズの媒体の下方側の端部位置を媒体排出方向にずらして載置することができるので、各サイズの媒体(媒体Pa、媒体Pb、媒体Pc)を分類した状態で積載することができる。以って、媒体排出装置31に積載されたサイズの異なる媒体を取り出す際に、それぞれの媒体の容易な取扱いを実現できる。
本実施例では、媒体載置部73の排出方向下流側が下方に傾斜しているので、媒体Pが排出部23から排出される勢いで、媒体Pが媒体受入部75側(−Y側)に移動し易い構成とすることができる。
[実施例3]
実施例3では、図12に基づき、媒体排出装置の更に他の実施例について説明する。図12は、本発明の他の実施例に係る媒体受入部を示す図である。
本実施例において実施例1と同一の構成については同一の符号を付し、その構成の説明は省略する。
実施例1では、複数のガイド部43a、ガイド部43b、ガイド部43c…と複数の規制部45a、規制部45b、規制部45c…を備え、複数の段差形状によって、媒体載置部20から+Y側に離間するほど媒体幅方向(X軸方向)において先細りに構成された媒体受入部41について説明した。一方、本実施例の媒体受入部91は、図12に示すように、テーパー形状によって媒体載置部20から+Y側に離間するほど媒体幅方向(X軸方向)において先細りに構成されている。
より具体的には、媒体載置部20の下方側端部20bから+Y側に離間するほど互いに近づく二つの斜面93a、斜面93bによって構成されている。斜面93aと斜面93bの間には当接部95が設けられている。
媒体受入部91に受け入れられる媒体(例えば、媒体P3、媒体P4)は、媒体受入部91の媒体幅方向の長さがそれぞれの媒体の幅と同じになると、下方側(+Y側)への移動が規制される。すなわち、幅の狭い媒体P3は、媒体載置部20の下方側端部20bから+Y方向へより離れた位置まで移動し、幅の広い媒体P4は、媒体P3よりも媒体載置部20の下方側端部20bに近い位置でその下方側への移動が規制される。
このことによって、媒体P3の下方側の端部位置E3と媒体P4の下方側の端部位置E4を媒体排出方向(Y軸方向)にずらして載置することができる。以って、媒体のサイズごとに容易に仕分けを行うことができる。
尚、当接部95のX軸方向の長さは、排出部23(図2)から排出される一番小さなサイズの媒体Pに対応する長さとすることができる。
<他の構成について>
[媒体反転機構]
次に、図2及び図3を参照して、スイッチバック経路24および反転経路26による媒体反転機構ついて説明する。
まず、スイッチバック経路24について説明する。スイッチバック経路24及び反転経路26は、媒体Pにおける第1面の記録後、第2面に記録を実行する場合、つまり両面記録を実行する場合において媒体Pが通過する経路である。尚、第1面に記録を行わないものの第2面には記録を行う場合も同様に、媒体Pはスイッチバック経路24及び反転経路26を通過する。即ち本明細書において両面記録とは、第1面に記録を行うか否かに拘わらず、媒体Pを反転させて第2面に記録を行うことを意味する。
スイッチバック経路24は、装置高さ方向において上向きに湾曲反転するフェイスダウン排出経路28の内側に位置し、当該フェイスダウン排出経路28に沿って延びている。そして、スイッチバック経路24は、第11搬送ローラー対66と、複数の拍車68とを備えている。第11搬送ローラー対66の一方のローラー66aと、複数の拍車68とは、スイッチバック経路24の湾曲方向における内側に配置されている。また、第11搬送ローラー対66の他方のローラー66bは、スイッチバック経路24の湾曲方向における外側に配置されている。
また、本実施例において、スイッチバック経路は第2フラップ50からスイッチバック経路24の先端に設けられた開口24aまでの経路として設定されている。スイッチバック経路24は、図2に示すように、スイッチバック経路24とストレート経路22とが第1フラップ46により接続されている際、媒体Pは第4搬送ローラー対42により記録部18から第1フラップ46を経てスイッチバック経路24に送り込まれる。媒体Pはスイッチバック経路24において搬送方向における後端部が第11搬送ローラー対66にニップされる位置まで送り込まれる。
尚、この際、媒体Pの搬送方向における長さによっては、スイッチバック経路24の経路長よりも長くなる場合がある。この場合、媒体Pの先端側は、スイッチバック経路24の先端に設けられた開口24aから媒体Pの先端部分が突出して装置本体12の外側に露呈した状態となる。そして、媒体Pが反転経路26に送られる際、開口24aから突出した媒体Pの先端部分は、開口24aからスイッチバック経路24内に引き込まれる。したがって、媒体Pの搬送方向における長さがスイッチバック経路24の経路長よりも長い場合でも対応することができる。
また、第1フラップ46がストレート経路22とスイッチバック経路24とを接続状態(図2)とする姿勢からストレート経路22とスイッチバック経路24とを非接続状態(図3)とする姿勢に切り換わると、第2フラップ50はスイッチバック経路24と反転経路26とを接続する姿勢(図3)に切り換わる。
これにより、前記制御手段は、媒体Pをスイッチバック経路24に送り込んだ方向と逆方向に第11搬送ローラー対66を回転させ、媒体Pの後端側を先端側として反転経路26に媒体Pを送り出す。つまり、媒体Pをスイッチバックさせる。したがって、スイッチバック経路24は、ストレート経路22に接続する搬送経路であって、記録部18を通った媒体Pを送り込んだ後、スイッチバックさせて送り込み方向とは逆方向に搬送する経路である。
次に、反転経路26について説明する。反転経路26は、第2フラップ50から、記録部18の上方を通り、ストレート経路22の第2搬送ローラー対36へ至る経路として設定されている。
反転経路26は、第12搬送ローラー対70、第13搬送ローラー対72、第14搬送ローラー対74及び複数の拍車76を備えている。反転経路26において第12搬送ローラー対70の他方のローラー70b、第13搬送ローラー対72の他方のローラー72b、第14搬送ローラー対74の他方のローラー70bは、記録部18に対して搬送経路の内側、つまり記録部18寄りに設けられている。また、第12搬送ローラー対70の一方のローラー70a、第13搬送ローラー対72の一方のローラー72a及び拍車76は、搬送経路の外側に設けられている。
また、本実施例では、符号76aが付された拍車から第12搬送ローラー対70及び第13搬送ローラー対72を経て、符号76bが付された拍車までを上部区間26aとし、符号76bが付された拍車から第2搬送ローラー対36までを反転部26bとする。
上部区間26aは、当該上部区間26aを形成する経路形成部材である上側部材78(図2)を備えている。上側部材78は上部区間26aの上側に位置しており、その上部には、前述したように媒体載置部20が形成されている。すなわち、上側部材78は、その上面が媒体載置部20を構成し、その下面は上部区間26aの一部を構成している。つまり、上側部材78は媒体載置部20と一体的に形成されている。
また、反転経路26において、上部区間26a内に位置する拍車76、76a、76b、第12搬送ローラー対70の一方のローラー70a、第13搬送ローラー対72の一方のローラー72a(以上、図3を参照)は上側部材78(図2)に回転可能に取り付けられている。
また、図2に示すように上側部材78には、+Y軸方向側端部に回動支点80が設けられている。したがって、上側部材78は、上部区間26aを構成する閉じた姿勢(図2における実線部参照)と上部区間26aを開放する姿勢(図2における二点鎖線部参照)を取り得る。
また、反転経路26(図3)において上部区間26aは、上向き(+Z軸方向)に傾斜して−Y軸方向に延びている。つまり、上部区間26aは媒体載置部20(図2)に沿って延びている。その結果、反転部26bにおける湾曲して媒体を反転させる部分つまり反転部分の曲率を小さくすることができ、媒体Pを無理に曲げることがないので、媒体Pの搬送を円滑にすることができる。
反転部26bの出口側は、ストレート経路22における第2搬送ローラー対36の上流位置においてストレート経路22に合流するように構成されている。そして、媒体Pは、ストレート経路22に再度送り込まれる。つまり、反転経路26は、スイッチバック経路24と接続する搬送経路であって、逆方向に搬送された、すなわちスイッチバックされた媒体Pを記録部18の上側を迂回させて反転させ、ストレート経路22における記録部18の上流側位置に位置する第2搬送ローラー対36で合流させる経路として設定されている。
ここで、反転経路26からストレート経路22に媒体Pが合流する際、スキュー取りが行われる。本実施例では、第14搬送ローラー対74の一方のローラー74aは、樹脂ローラーとして構成されている。また、第2搬送ローラー対36と第14搬送ローラー対74との間の経路において、搬送経路内側には拍車82が回転可能に設けられている。
つまり、反転経路26に沿って搬送されてきた媒体Pを第14搬送ローラー対74にニップさせ、媒体Pの先端を第2搬送ローラー対36に突き当てることによりスキュー取りが行われる。この際、拍車82はスキュー取り時に湾曲した媒体が反転経路26内において経路形成部材と擦れることを抑制する。
本実施例ではプリンター10において媒体Pに対し両面記録、すなわち媒体Pの第1面及び第2面に記録を実行する場合、媒体Pの搬送経路は媒体収容カセット16からストレート経路22、記録部18、スイッチバック経路24及び反転経路26を経て再度ストレート経路22、記録部18を通り、フェイスダウン排出経路28を経て媒体載置部20に至る。
[フェイスアップ排出機構]
尚、本実施例におけるプリンター10はフェイスアップ排出も可能に構成されている。フェイスダウン排出経路28において第6搬送ローラー対54の他方のローラー54bと第7搬送ローラー対56の他方のローラー56bとの間の経路形成部材の一部は第3フラップ84として構成されている。第3フラップ84は、フェイスダウン排出経路28の搬送経路を構成する姿勢(図2及び図3参照)と、フェイスアップ排出姿勢(図示せず)とを切り換え可能に構成されている。尚、本実施例において第3フラップ84は、前記制御部の制御を受けている。
第3フラップ84を前記フェイスアップ排出姿勢に切り換えることにより、ストレート経路22からフェイスダウン排出経路28に送られた媒体Pが、第3フラップ84を介して、装置本体12における手差しトレイ90の背面側(+Y方向)に設けられるフェイスアップ排出トレイ(不図示)に媒体Pの記録面を上向きにして排出される。
また、図2において符号88が付された破線は、手差しトレイ90(図1参照)を装置本体12に対して回動させて開いた状態において手差しトレイ90から供給される媒体Pの手差し給送経路を示している。手差し給送経路88は、給送経路30に合流するように構成されている。これにより、手差し給送経路88から供給された媒体Pもプリンター10において片面記録及び両面記録の両方が実行可能に構成されている。手差しトレイ90の装置本体12に対して開いた姿勢の図示は省略している。
尚、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
10 プリンター、12 装置本体、14 スキャナーユニット、
16 媒体収容カセット、17 ホッパー、17a 回動軸、18 記録部、19 リブ、
20 媒体載置部、21 媒体搬送経路、22 ストレート経路、23 排出部、
24 スイッチバック経路、24a 開口、25 湾曲部材、26 反転経路、
26a 上部区間、26b 反転部、27 歯付きローラー、
28 フェイスダウン排出経路、28a 出口、29 ホルダー、30 給送経路、
31 媒体排出装置、32 給送ローラー、33 分離ローラー対、
34 第1搬送ローラー対、36 第2搬送ローラー対、38 第3搬送ローラー対、
40、44、64、68、76、76a、76b、82 拍車、
41、41a、41b 媒体受入部、42 第4搬送ローラー対、
43、43a、43b、43c ガイド部、
45、45a、45b、45c 規制部、46 第1フラップ、47 当接部、
48 ラインヘッド、49a、49b、49c 誘い部、
50 第2フラップ、51 媒体受入部、52 第5搬送ローラー対、
53 ガイド部、54 第6搬送ローラー対、55 規制部、56 第7搬送ローラー対、
57 当接部、58 第8搬送ローラー対、59 誘い部、
60 第9搬送ローラー対、62 第10搬送ローラー対、62a 排出従動ローラー、
62b 排出駆動ローラー、63 ニップ位置、65 壁部、
66 第11搬送ローラー対、67 アーム部、70 第12搬送ローラー対、
71 媒体排出装置、72 第13搬送ローラー対、73 媒体載置部、
74 第14搬送ローラー対、75 媒体受入部、77a、77b、77c ガイド部、
78 上側部材、79a、79b、79c 規制部、80 回動支点、81 当接部、
84 第3フラップ、88 手差し給送経路、90 手差しトレイ、91 媒体受入部
P、Pa、Pb、Pc P3、P4 媒体、P1 第1媒体、P2 第2媒体

Claims (9)

  1. 搬送される媒体を排出する排出部と、
    前記排出部から排出される前記媒体を、排出される方向に傾斜して載置する媒体載置部と、
    前記媒体載置部の傾斜方向における下方側の端部に設けられた媒体受入部と、を備え、
    前記媒体受入部は、前記媒体載置部から前記下方側に離間するほど前記排出される方向と交差する方向において先細りに構成されている、
    ことを特徴とする、媒体排出装置。
  2. 搬送される媒体を排出する排出部と、
    前記排出部から排出される前記媒体を、その排出方向に傾斜して載置する媒体載置部と、
    前記媒体載置部の傾斜方向における下方側の端部に設けられた媒体受入部と、を備え、
    前記媒体受入部は、
    第1媒体の両側辺をガイドして前記下方側への移動を許容するガイド部と、
    前記第1媒体より広い幅の第2媒体の、前記下方側への移動を規制する規制部と、を備える、
    ことを特徴とする、媒体排出装置。
  3. 請求項2に記載された媒体排出装置において、
    前記規制部の前記ガイド部と連なる部位に、前記第1媒体の両側辺を前記ガイド部に誘う誘い部を備える、
    ことを特徴とする、媒体排出装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載された媒体排出装置において、
    前記媒体受入部の底面は、前記媒体載置部の載置面の傾斜に沿って傾斜する、
    ことを特徴とする、媒体排出装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載された媒体排出装置において、
    前記媒体載置部は、その幅方向の中央部おいて媒体排出方向に延設されるとともに、該媒体載置部の載置面に対する高さを変更可能なリブを備え、
    前記リブを変位させて、前記媒体を前記媒体受入部に誘導可能に構成されている、
    ことを特徴とする、媒体排出装置。
  6. 請求項2から請求項5のいずれか一項に記載された媒体排出装置において、
    前記ガイド部は、前記媒体の幅方向に変位可能に構成されている、
    ことを特徴とする、媒体排出装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載された媒体排出装置において、
    前記媒体載置部は、媒体排出方向上流側から下流側へ向けて上方へ変位するように傾斜しており、
    前記媒体受入部は、前記排出部の媒体排出方向上流側に設けられている、
    ことを特徴とする、媒体排出装置。
  8. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載された媒体排出装置において、
    前記媒体載置部は、媒体排出方向上流側から下流側へ向けて下方へ変位するように傾斜しており、
    前記媒体受入部は、前記排出部の媒体排出方向下流側に設けられている、
    ことを特徴とする、媒体排出装置。
  9. 媒体に記録を行う記録部と、
    前記記録部から前記媒体を搬送する搬送部と、
    請求項1から請求項8のいずれか一項に記載された媒体排出装置と、を備える、
    ことを特徴とする、記録装置。
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