JP6882451B2 - 光学フィルム、光学フィルム積層体、偏光板および画像表示装置 - Google Patents

光学フィルム、光学フィルム積層体、偏光板および画像表示装置 Download PDF

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Description

本発明は、光学フィルム、光学フィルム積層体、偏光板および画像表示装置に関する。
位相差フィルムは、液晶表示装置の視野角補償膜や、有機エレクトロルミネッセンス(以下、「EL」と略す。)表示装置の反射防止膜として用いることが一般的である。
また、近年、表示装置の普及に伴い、表示装置に使用される位相差フィルムに対して、薄膜化や、製造工程および検査の効率化が求められている。
このような位相差フィルムの作製方法としては、基材上に配向膜(中間層)を形成した後に、位相差層を製膜することが知られている。
例えば、特許文献1には、少なくとも、支持体、中間層、及び位相差層をこの順に有する位相差フィルムであって、上記支持体が、所定のセルロースアシレートフィルムであり、上記中間層が、ポリビニルアルコール樹脂又は極性基を有するアクリル樹脂を含有し、上記位相差層が、液晶化合物のホメオトロピック配向状態を固定した層である、位相差フィルムが記載されている。
一方、特許文献2には、配向膜が不要となるホメオトロピック配向液晶フィルムとして、表面に親水性処理したプラスチック基材上に、界面活性剤を含み、重合可能且つ反応性である液晶混合物溶液を直接コーティングする段階を含む、ホメオトロピック配向液晶フィルムの製造方法によって製造されることを特徴とするホメオトロピック配向液晶フィルムが記載されており([請求項1][請求項10])、他の基材上に製造したホメオトロピック配向液晶フィルムを粘着剤を用いて偏光板に転写させて偏光フィルムを製造する方法が記載されている([請求項11][0071][図2])。
特開2013−235232号公報 特表2008−523443号公報
本発明者らは、特許文献1および2について検討したところ、配向膜を形成する操作や親水化処理を施す操作を省略して製造工程を簡略化した場合には、位相差層における配向状態が乱れる問題や、斜め方向の位相差の発現が不十分となる問題があることを明らかとした。
また、本発明者らは、特許文献2における転写の手法ついて検討したところ、位相差層(ホメオトロピック配向液晶フィルム)と他の基材との間の剥離強度が強く、転写不良を起こす問題があることを明らかにした。
そこで、本発明は、配向性が高く、転写性に優れ、斜め方向の位相差の発現も良好な光学フィルムおよび光学フィルム積層体、ならびに、これらを用いた偏光板および画像表示装置を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を達成すべく鋭意検討した結果、液晶性化合物の配向状態を固定する前の液晶組成物に、基材との関係で所定のSP値の関係を満たす特定構造の高分子化合物を特定量配合することにより、配向性が高く、転写性に優れ、斜め方向の位相差の発現も良好となることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、以下の構成により上記課題を達成することができることを見出した。
[1] 基材と、基材上に隣接して設けられる位相差層とを有する光学フィルムであって、
位相差層が、重合性基を有する液晶性化合物と高分子化合物とを含有する液晶組成物に含まれる液晶性化合物の垂直配向を固定してなる層であり、
3次元SP値を用いて算出される、高分子化合物と基材とのδa値の差が3以下であり、
高分子化合物が、下記式(I)で表される繰り返し単位を有する重合体であり、
高分子化合物の含有量が、液晶性化合物100質量部に対して2質量部以上10質量部以下である、光学フィルム。
Figure 0006882451
ここで、式(I)中、Rは、水素原子またはメチル基を表し、Xは、−O−または−NH−を表し、Rは、水素原子または活性水素含有基を表す。
[2] 高分子化合物が、位相差層における基材と反対側の表面よりも、位相差層における基材側の表面に多く存在している、[1]に記載の光学フィルム。
[3] 上記式(I)中のRが活性水素含有基を表し、活性水素含有基が水酸基である、[1]または[2]に記載の光学フィルム。
[4] 高分子化合物の1分子当たりの水酸基当量が100〜900である、[3]に記載の光学フィルム。
[5] 液晶組成物が、オニウム塩化合物を含有する、[1]〜[4]のいずれかに記載の光学フィルム。
[6] 液晶組成物におけるボロン酸化合物の含有量が、液晶性化合物100質量部に対して0.1質量部未満である、[1]〜[5]のいずれかに記載の光学フィルム。
[7] 基材がセルロース系ポリマーである、[1]〜[6]のいずれかに記載の光学フィルム。
[8] 3次元SP値を用いて算出される高分子化合物のδa値が15〜19である、[1]〜[7]のいずれかに記載の光学フィルム。
[9] 基材と位相差層の剥離強度が0.05〜0.50N/25mmである、[1]〜[8]のいずれかに記載の光学フィルム。
[10] 基材の波長550nmにおける面内レターデーションが5nm以下である、[1]〜[9]のいずれかに記載の光学フィルム。
[11] [1]〜[10]のいずれかに記載の光学フィルムと、他のフィルムと有し、
他のフィルムが、光学フィルムが有する位相差層の基材と反対側の表面に、粘着剤または接着剤を介して貼合されてなる、光学フィルム積層体。
[12] [1]〜[10]のいずれかに記載の光学フィルム、または、[11]に記載の光学フィルム積層体を有する、偏光板。
[13] [1]〜[10]のいずれかに記載の光学フィルム、または、[11]に記載の光学フィルム積層体から基材を剥離した光学フィルムと、偏光子とを有し、
偏光子が、光学フィルムが有する位相差層の表面に、粘着剤または接着剤を介して貼合されてなる、偏光板。
[14] [1]〜[10]のいずれかに記載の光学フィルムもしくは[11]に記載の光学フィルム積層体から基材が取り除かれた光学フィルム、または、[12]もしくは[13]に記載の偏光板を有する、画像表示装置。
本発明によれば、配向性が高く、転写性に優れ、斜め方向の位相差の発現も良好な光学フィルムおよび光学フィルム積層体、ならびに、これらを用いた偏光板および画像表示装置を提供することができる。
図1は、本発明の光学フィルムにおける推定メカニズムを説明するための模式的な断面図である。
以下、本発明について詳細に説明する。
以下に記載する構成要件の説明は、本発明の代表的な実施態様に基づいてなされることがあるが、本発明はそのような実施態様に限定されるものではない。
なお、本明細書において、「〜」を用いて表される数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値を下限値および上限値として含む範囲を意味する。
また、本明細書において、平行および直交とは、厳密な意味での平行および直交を意味するのではなく、それぞれ、平行または直交から±5°の範囲を意味する。
また、本明細書において、「(メタ)アクリレート」は、アクリレートおよびメタクリレートのいずれかを意味する表記であり、「(メタ)アクリル」は、アクリルおよびメタクリルのいずれかを意味する表記であり、「(メタ)アクリロイル」は、アクリロイルおよびメタクリロイルのいずれかを意味する表記である。
また、本明細書において、液晶組成物および液晶性化合物は、硬化等により、もはや液晶性を示さなくなったものも概念として含まれる。
<レターデーション>
本明細書において、Re(λ)およびRth(λ)は、各々、波長λにおける面内のレターデーションおよび厚さ方向のレターデーションを表す。特に記載がないときは、波長λは、550nmとする。
本発明において、Re(λ)およびRth(λ)は、AxoScan OPMF−1(オプトサイエンス社製)において、波長λで測定した値である。AxoScanにて平均屈折率((Nx+Ny+Nz)/3)と膜厚(d(μm))を入力することにより、
遅相軸方向(°)
Re(λ)=R0(λ)
Rth(λ)=((Nx+Ny)/2−Nz)×dが算出される。
[光学フィルム]
本発明の光学フィルムは、基材と、基材上に隣接して設けられる位相差層とを有する光学フィルムである。
また、本発明の光学フィルムにおいては、位相差層が、重合性基を有する液晶性化合物と高分子化合物とを含有する液晶組成物に含まれる液晶性化合物の垂直配向を固定してなる層である。
また、本発明の光学フィルムにおいては、3次元SP値を用いて算出される、高分子化合物と基材とのδa値の差が3以下である。
また、本発明の光学フィルムにおいては、高分子化合物が、下記式(I)で表される繰り返し単位を有する重合体である。
また、本発明の光学フィルムにおいては、高分子化合物の含有量が、液晶性化合物100質量部に対して2質量部以上10質量部以下である。
Figure 0006882451
ここで、式(I)中、Rは、水素原子またはメチル基を表し、Xは、−O−または−NH−を表し、Rは、水素原子または活性水素含有基を表す。
<δa値>
本明細書において、δa値は、Hoyらの方法により算出されるSP値(VAN KREVELEN,D.W.著、「PROPERTIES OF POLYMERS(ED.3)」ELSEVIER出版(1990)参照)の非分散力成分を意図する。
つまり、δa値は、Hoyらの方法により算出される3次元SP値(δd、δp、δh)を用いて、下記式(X)により算出することができる。
δa=(δp+δh0.5 式(X)
Hoyらの方法に従うと、求めたい化合物の化学構造式よりδd、δp、δhの各々の値が算出できる。
なお、複数の繰り返し単位からなるコポリマーの場合、各繰り返し単位の3次元SP値の2乗値(δd、δp、δh)に、各繰り返し単位の体積分率を乗じて和を求めることでコポリマーの3次元SP値の2乗値(δd、δp、δh)を算出し、これを上記式(X)に代入することでコポリマーのδa値を求めることができる。
本発明においては、上述した通り、液晶性化合物の配向状態を固定する前の液晶組成物に、基材とのδa値の差が3以内となり、かつ、上記式(I)で表される繰り返し単位を有する高分子化合物を、液晶性化合物100質量部に対して2質量部以上10質量部以下の割合で配合することにより、製造工程を簡略化した場合であっても、配向性が高く、転写性に優れ、斜め方向の位相差の発現も良好となる。
これは、詳細には明らかではないが、本発明者らは以下のように推測している。
まず、図1に、本発明の光学フィルムにおける推定メカニズムを説明するための模式的な断面図を示す。
図1に示す光学フィルム10は、基材1と、基材上に隣接して設けられる位相差層2とを有し、位相差層2が、配向状態が固定された液晶性化合物3と、高分子化合物4とを含有している。なお、図1においては、形式的に、位相差層2が液晶性化合物3を含有する態様を示しているが、本来、液晶性化合物の配向状態が固定されて位相差層となった後においては、液晶性化合物は液晶性を示す必要はない。
そして、本発明者らは、高分子化合物4と基材1とのδa値の差が3以下であり、上記式(I)で表される繰り返し単位を有する高分子化合物4の含有量が、液晶性化合物3の100質量部に対して2質量部以上10質量部以下であると、図1に示すように、高分子化合物4が基材1との界面付近に偏在しやすいため、液晶性化合物3が水平方向に配向し難くなり、その結果、垂直方向への配向が促進されたためと推測している。
なお、配向性は、光学顕微鏡で暗視野の状態の均一性を観察することによって確認できる他、正面コントラストを計測することによって、光学顕微鏡で判断できない領域の配向まで評価することも可能である。
以下、本発明の光学フィルムに用いられる種々の部材について詳細に説明する。
〔基材〕
本発明の光学フィルムが有する基材は、後述する位相差層を支持するための基材であり、例えば、後述する液晶組成物を塗布して位相差層を形成する際に液晶組成物を塗布する対象となる基材が挙げられる。なお、本発明においては、基材が、互いに隣接する複数の層で構成されている場合には、複数の層をまとめて基材と定義する。
このような基材は、透明であるのが好ましく、具体的には、光透過率が80%以上であるのが好ましい。なお、透明とは、可視光の透過率が60%以上であることを示す。
このような基材としては、例えば、ガラス基板およびポリマーフィルムなどが挙げられる。
ポリマーフィルムの材料としては、例えば、トリアセチルセルロース(TAC)、ジアセチルセルロース、セルロースアセテートプロピオネートなどのセルロース系ポリマー;ポリメタクリル酸エステル、ポリアクリル酸エステルなどのアクリル系ポリマー;ポリカーボネート系ポリマー;ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステル系ポリマー;ポリスチレン、アクリロニトリル・スチレン共重合体(AS樹脂)などのスチレン系ポリマー;ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・プロピレン共重合体などのポリオレフィン系ポリマー;ノルボルネン系重合体、単環の環状オレフィンの重合体、環状共役ジエンの重合体、ビニル脂環式炭化水素重合体などの脂環式構造を有するポリマー;塩化ビニル系ポリマー;ナイロン、芳香族ポリアミドなどのアミド系ポリマー;イミド系ポリマー;スルホン系ポリマー;ポリエーテルスルホン系ポリマー;ポリエーテルエーテルケトン系ポリマー;ポリフェニレンスルフィド系ポリマー;塩化ビニリデン系ポリマー;ビニルアルコール系ポリマー;ビニルブチラール系ポリマー;アリレート系ポリマー;ポリオキシメチレン系ポリマー;エポキシ系ポリマー;またはこれらのポリマーを混合したポリマー;等が挙げられる。
これらの材料のうち、セルロース系ポリマー、または、脂環式構造を有するポリマーであることが好ましく、セルロース系ポリマーであることがより好ましい。
本発明においては、転写前の位相差面状および輝点検査の効率が向上する理由から、基材の波長550nmにおける面内レターデーションが5nm以下であることが好ましく、2nm以下であることがより好ましい。
また、本発明においては、上記基材の厚みについては特に限定されないが、5〜60μmであるのが好ましく、5〜30μmであるのがより好ましい。
なお、本発明においては、後述する偏光子であっても、後述する高分子化合物との関係でδa値の差が3以下であれば、上記基材を兼ねる態様であってもよい。
〔位相差層〕
本発明の光学フィルムが有する位相差層は、重合性基を有する液晶性化合物と高分子化合物とを含有する液晶組成物(以下、形式的に「本発明の液晶組成物」ともいう。)に含まれる液晶性化合物の垂直配向を固定してなる層である。
ここで、液晶性化合物が棒状液晶性化合物である場合の垂直配向とは、ホメオトロピック配向ともいい、上述した基材の表面と棒状液晶性化合物のダイレクターとのなす角度が70°〜90°の範囲内となる配向を意味し、80°〜90°の範囲内となる配向が好ましく、85°〜90°の範囲内となる配向がより好ましい。
また、液晶性化合物が円盤状液晶性化合物である場合の垂直配向とは、上述した基材の表面と円盤状液晶性化合物の円盤面とのなす角度が70°〜90°の範囲内となる配向を意味し、80°〜90°の範囲内となる配向が好ましく、85°〜90°の範囲内となる配向がより好ましい。
<液晶性化合物>
本発明の液晶組成物に含有する液晶性化合物は、重合性基を有する液晶性化合物であれば特に限定されず、従来公知の液晶性化合物を用いることができる。
ここで、重合性基としては、具体的には、例えば、アクリロイル基、メタクリロイル基、ビニル基、スチリル基およびアリル基などが挙げられ、なかでも、アクリロイル基またはメタクリロイル基であることが好ましい。
一般的に、液晶性化合物はその形状から、棒状タイプと円盤状タイプに分類できる。さらにそれぞれ低分子と高分子タイプがある。高分子とは一般に重合度が100以上のものを指す(高分子物理・相転移ダイナミクス,土井 正男 著,2頁,岩波書店,1992)。
本発明では、いずれの液晶性化合物を用いることもできるが、棒状液晶性化合物または円盤状液晶性化合物(ディスコティック液晶性化合物)を用いるのが好ましい。2種以上の棒状液晶性化合物、2種以上の円盤状液晶性化合物、または棒状液晶性化合物と円盤状液晶性化合物との混合物を用いてもよい。
また、配向を固定化する観点から、液晶性化合物は上述した重合性基を2以上有することが好ましい。液晶性化合物が2種類以上の混合物の場合には、少なくとも1種類の液晶性化合物が1分子中に2以上の重合性基を有していることが好ましい。
棒状液晶性化合物としては、例えば、特表平11−513019号公報の請求項1や特開2005−289980号公報の段落[0026]〜[0098]に記載のものを好ましく用いることができ、ディスコティック液晶性化合物としては、例えば、特開2007−108732号公報の段落[0020]〜[0067]や特開2010−244038号公報の段落[0013]〜[0108]に記載のものを好ましく用いることができるが、これらに限定されない。
本発明においては、上記液晶性化合物として棒状液晶性化合物を用いることが好ましく、例えば、アゾメチン類、アゾキシ類、シアノビフェニル類、シアノフェニルエステル類、安息香酸エステル類、シクロヘキサンカルボン酸フェニルエステル類、シアノフェニルシクロヘキサン類、シアノ置換フェニルピリミジン類、アルコキシ置換フェニルピリミジン類、フェニルジオキサン類、トラン類およびアルケニルシクロヘキシルベンゾニトリル類が好ましく用いられる。
<高分子化合物>
本発明の液晶組成物が含有する高分子化合物は、上述した基材のδa値との差(差の絶対値をいう。以下、同様。)が3以下となるδa値を有し、かつ、下記式(I)で表される繰り返し単位を有する重合体である。
なお、上記重合体は、下記式(I)で表される繰り返し単位を有する重合体であれば、下記式(I)で表される繰り返し単位のみを有する単独重合体であってもよく、下記式(I)で表される繰り返し単位と、他の繰り返し単位とを有する共重合体であってもよい。
Figure 0006882451
ここで、式(I)中、Rは、水素原子またはメチル基を表し、Xは、−O−または−NH−を表し、Rは、水素原子または活性水素含有基を表す。
本発明においては、高分子化合物を上述した基材界面において均一に存在させ、位相差層の面状を向上させることができる理由から、上記高分子化合物が、基材のδa値との差が0.1〜2.0となるδa値を有する重合体であることが好ましく、差が0.2〜1.5となるδa値を有する重合体であることがより好ましく、差が0.3〜1.0となるδa値を有する重合体であることが更に好ましい。
また、本発明においては、本発明による配向性の改善効果が大きくなる理由から、上記高分子化合物が、δa値が13〜19を示す重合体であることが好ましく、δa値が15〜19を示す重合体であることがより好ましい。
このような高分子化合物は、上記式(I)で表される繰り返し単位を有し、かつ、上記式(I)中のRが活性水素基含有基を表す重合体であることが好ましい。
ここで、活性水素含有基としては、具体的には、例えば、水酸基、カルボキシ基、アミノ基、アミド基、スルホ基、メルカプト基、イミノ基などが挙げられる。なかでも、水酸基であることが好ましい。
本発明においては、上記式(I)中のRが示す活性水素含有基として水酸基を有する場合、配向性がより向上する理由から、高分子化合物の1分子あたりの水酸基当量が100〜900が好ましく、300〜600がより好ましい。
本発明においては、上記式(I)で表される繰り返し単位を有する高分子化合物が、上記式(I)中のRが示す活性水素含有基として水酸基を有する場合、上記式(I)で表される繰り返し単位の含有量は、高分子化合物の全繰り返し単位に対して、3〜50mol%であることが好ましく、5〜30mol%であることがより好ましい。
また、上記式(I)で表される繰り返し単位を有する高分子化合物が、上記式(I)中のRが示す活性水素含有基として水酸基を有する場合、上記式(I)で表される繰り返し単位のδa値は、13〜25であることが好ましく、17〜21であることがより好ましい。
また、本発明においては、配向性がより向上する理由から、上記高分子化合物がフッ素原子を有していないことが好ましい。
本発明においては、上述した基材のδa値が10以上、特に、13〜19である場合においては、本発明による配向性の改善効果が大きくなる理由から、上記高分子化合物が、3次元SP値を用いて算出されるδa値が13以上18未満の繰り返し単位を有する重合体であることが好ましい。
このような繰り返し単位を構成するモノマーとしては、例えば、メチルメタクリレート(δa=13.8)、メトキシエチルアクリレート(δa=13.7)、2−アセトアセトキシエチルメタクリレート(δa=15.2)、および、テトラヒドロフルフリルアクリレート(δa=13.2)等が挙げられ、これらを1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。なお、モノマーに併記する括弧内のδa値は、そのモノマーから構成される繰り返し単位のδa値である。また、これらのモノマーから構成される繰り返し単位の含有量は、高分子化合物の全繰り返し単位に対して、30〜100mol%であることが好ましく、50〜80mol%であることがより好ましい。
本発明においては、上述した基材のδa値が5以上10未満、特に、7以上10未満である場合においては、本発明による配向性の改善効果が大きくなる理由から、上記高分子化合物が、3次元SP値を用いて算出されるδa値が5以上11未満の繰り返し単位を有する重合体であることが好ましい。
このような繰り返し単位を構成するモノマーとしては、例えば、オクタデシルアクリレート(δa=6.3)、ラウリルアクリレート(δa=7.4)、シクロヘキシルアクリレート(δa=10.2)、ジシクロペンタニルアクリレ−ト(δa=9.6)、および、イソボルニルアクリレート(δa=10.4)等が挙げられ、これらを1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。なお、モノマーに併記する括弧内のδa値は、そのモノマーから構成される繰り返し単位のδa値である。
また、これらのモノマーから構成される繰り返し単位の含有量は、高分子化合物の全繰り返し単位に対して、30〜95mol%であることが好ましく、50〜85mol%であることがより好ましい。
上記式(I)で表される繰り返し単位を有する高分子化合物としては、例えば、下記式A101〜A108、A111〜A124、A201〜A209、および、A301〜A307で表される高分子化合物などが挙げられる。
なお、以下の説明において、下記式A101で表される高分子化合物を「高分子化合物A101」と表記する。また、下記式A102〜A108、A111〜A123、A201〜A209、および、A301〜A307で表される高分子化合物も同様に表記する。
Figure 0006882451
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Figure 0006882451
Figure 0006882451
Figure 0006882451
Figure 0006882451
このような高分子化合物の重量平均分子量は特に限定されないが、1000〜500000であるのが好ましく、2000〜100000であるのがより好ましく、3000〜50000であるのが更に好ましい。
ここで、高分子化合物の重量平均分子量は、GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフ)測定によるポリスチレン換算値として定義される。高分子化合物の重量平均分子量は、例えば、HLC−8120(東ソー製)を用い、カラムとしてTSKgelMultiporeHXL−M(東ソー製、7.8mmID×30.0cmを、溶離液としてTHF(テトラヒドロフラン)またはNMP(N−メチルピロリドン)を用いることによって求めることができる。
本発明においては、上記高分子化合物の含有量は、上述した液晶性化合物100質量部に対して2質量部以上10質量部以下であり、2質量部以上10質量部未満であることが好ましく、3質量部以上8質量以下であることがより好ましく、4〜6質量部であることが更に好ましい。
本発明においては、配向性がより高くなる理由から、上記高分子化合物が、位相差層における基材と反対側の表面よりも、位相差層における基材側の表面(基材側の界面)に多く存在していることが好ましく、具体的には、位相差層における基材と反対側の表面から0.2μmの厚み領域に存在する高分子化合物よりも、位相差層における基材側の表面(基材側の界面)から0.2μmの厚み領域に存在する高分子化合物の方が量が多いことが好ましい。
ここで、位相差層における上記高分子化合物の偏在の程度は、飛行時間型二次イオン質量分析法(Time-of-Flight Secondary Ion Mass Spectrometry:TOF−SIMS)により測定することができる。
<オニウム塩化合物>
本発明の液晶組成物は、配向性がより高くなる理由から、上述した高分子化合物が親水性基を有している場合、オニウム塩化合物を含有していることが好ましい。
オニウム塩化合物としては、垂直配向剤として公知のオニウム化合物を用いることができる。具体的には、特開2016−105127号公報の[0042]〜[0052]段落に記載された化合物が挙げられる。
オニウム塩化合物を含有する場合の含有量は、上述した液晶性化合物100質量部に対して0.5〜5質量部であることが好ましく、1〜3質量部であることがより好ましい。
<ボロン酸化合物>
本発明の液晶組成物は、形成される位相差層の基材からの剥離性が良好となり、転写性がより良好となる理由から、任意のボロン酸化合物の含有量が、上述した液晶性化合物100質量部に対して0.1質量部未満であることが好ましく、ボロン酸化合物を含有していないことがより好ましい。
なお、ボロン酸化合物としては、垂直配向剤として公知のオニウム化合物が挙げられる。具体的には、特開2016−105127号公報の[0053]〜[0054]段落に記載された化合物が挙げられる。
<重合開始剤>
本発明の液晶組成物は、重合開始剤を含有していることが好ましい。
使用する重合開始剤は、紫外線照射によって重合反応を開始可能な光重合開始剤であるのが好ましい。
光重合開始剤としては、例えば、α−カルボニル化合物(米国特許第2367661号、同2367670号の各明細書記載)、アシロインエーテル(米国特許第2448828号明細書記載)、α−炭化水素置換芳香族アシロイン化合物(米国特許第2722512号明細書記載)、多核キノン化合物(米国特許第3046127号、同2951758号の各明細書記載)、トリアリールイミダゾールダイマーとp−アミノフェニルケトンとの組み合わせ(米国特許第3549367号明細書記載)、アクリジンおよびフェナジン化合物(特開昭60−105667号公報、米国特許第4239850号明細書記載)およびオキサジアゾール化合物(米国特許第4212970号明細書記載)、アシルフォスフィンオキシド化合物(特公昭63−40799号公報、特公平5−29234号公報、特開平10−95788号公報、特開平10−29997号公報記載)等が挙げられる。
<重合性モノマー>
本発明の液晶組成物は、塗工膜の均一性、位相差層の強度の点から、重合性モノマーが含まれていてもよい。
重合性モノマーとしては、ラジカル重合性またはカチオン重合性の化合物が挙げられる。好ましくは、多官能性ラジカル重合性モノマーであり、上記の重合性基含有の円盤状液晶性化合物と共重合性のものが好ましい。例えば、特開2002−296423号公報中の段落番号[0018]〜[0020]記載のものが挙げられる。
重合性モノマーの添加量は、円盤状液晶性化合物に対して、1〜50質量%であることが好ましく、5〜30質量%であることがより好ましい。
<界面活性剤>
本発明の液晶組成物は、塗工膜の均一性、位相差層の強度の点から、界面活性剤が含まれていてもよい。
界面活性剤としては、従来公知の化合物が挙げられるが、特にフッ素系化合物が好ましい。具体的には、例えば、特開2001−330725号公報明細書中の段落番号[0028]〜[0056]記載の化合物、特願2003−295212号明細書中の段落番号[0069]〜[0126]記載の化合物が挙げられる。
<溶媒>
本発明の液晶組成物は、位相差層を形成する作業性等の観点から、溶媒を含有するのが好ましい。
溶媒としては、具体的には、例えば、ケトン類(例えば、アセトン、2−ブタノン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンなど)、エーテル類(例えば、ジオキサン、テトラヒドロフランなど)、脂肪族炭化水素類(例えば、ヘキサンなど)、脂環式炭化水素類(例えば、シクロヘキサンなど)、芳香族炭化水素類(例えば、トルエン、キシレン、トリメチルベンゼンなど)、ハロゲン化炭素類(例えば、ジクロロメタン、ジクロロエタン、ジクロロベンゼン、クロロトルエンなど)、エステル類(例えば、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチルなど)、水、アルコール類(例えば、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、シクロヘキサノールなど)、セロソルブ類(例えば、メチルセロソルブ、エチルセロソルブなど)、セロソルブアセテート類、スルホキシド類(例えば、ジメチルスルホキシドなど)、アミド類(例えば、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなど)等が挙げられ、これらを1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
<位相差層の形成方法>
本発明においては、位相差層の形成方法としては、例えば、上述した液晶組成物を上述した基材上に塗布し、所望の配向状態とした後に、重合により固定化する方法などが挙げられる。
液晶組成物の塗布方法としては、例えば、ワイヤーバーコーティング法、押し出しコーティング法、ダイレクトグラビアコーティング法、リバースグラビアコーティング法、および、ダイコーティング法などが挙げられる。
また、重合条件は特に限定されないが、光照射による重合においては、紫外線を用いることが好ましい。照射量は、10mJ/cm〜50J/cmであることが好ましく、20mJ/cm〜5J/cmであることがより好ましく、30mJ/cm〜3J/cmであることが更に好ましく、50〜1000mJ/cmであることが特に好ましい。また、重合反応を促進するため、加熱条件下で実施してもよい。
本発明の光学フィルムが有する位相差層の厚みについては特に限定されないが、0.1〜10μmであるのが好ましく、0.5〜5μmであるのがより好ましい。
本発明の光学フィルムは、転写性がより良好となる理由から、上述した基材と位相差層との剥離強度が0.05〜0.50N/25mmであることが好ましく、0.10〜0.20N/25mmであることがより好ましい。
[光学フィルム積層体]
本発明の光学フィルム積層体は、上述した本発明の光学フィルムと、他のフィルムと有し、他のフィルムが、光学フィルムが有する位相差層の基材と反対側の表面に、粘着剤または接着剤を介して貼合されてなる積層体である。
〔他のフィルム〕
本発明の光学フィルム積層体が有する他のフィルムは、特に限定されず、上述した本発明の光学フィルムが有する基材として例示したポリマーフィルムが挙げられる。また、液晶性化合物を水平配向させたフィルムも挙げられる。
これらのポリマーフィルムや、液晶性化合物を水平配向させたフィルムにおいて、面内位相差を入射光源波長の1/4とするλ/4板を他のフィルムとして用いることもできる。この場合、他のフィルムが積層されたフィルムの厚さ方向の位相差を相殺して0nm付近に調整することで、正面だけでなく、斜め方向から見たときの色味などの光学特性を改善することが可能となる。
本発明においては、上記他のフィルムの厚みについては特に限定されないが、5〜60μmであるのが好ましく、5〜30μmであるのがより好ましい。
〔粘着剤または接着剤〕
上述した本発明の光学フィルムと、他のフィルムとの貼合に用いる粘着剤または接着剤は特に限定されないが、貼合後、一定時間経過しても貼り付いている力(粘着力)の変化が小さく、必要に応じて剥離できる理由から、粘着剤を用いて貼合していることが好ましい。
粘着剤としては、例えば、ゴム系粘着剤、(メタ)アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ウレタン系粘着剤、ビニルアルキルエーテル系粘着剤、ポリビニルアルコール系粘着剤、ポリビニルピロリドン系粘着剤、ポリアクリルアミド系粘着剤、セルロース系粘着剤等が挙げられる。
これらのうち、透明性、耐候性、耐熱性などの観点から、アクリル系粘着剤(感圧粘着剤)であるのが好ましい。
[偏光板]
本発明の偏光板は、上述した本発明の光学フィルムまたは光学フィルム積層体を有する偏光板である。
また、本発明の偏光板は、上述した基材が偏光子を兼ねていない場合には、偏光子を有するものである。
本発明の偏光板は、基材とは別に偏光子を有する場合、偏光子は、本発明の光学フィルムに含まれる位相差層の表面に、粘着剤または接着剤を介して貼合されていることが好ましい。
また、本発明の偏光板が、上述した光学フィルム積層体を用いる場合には、偏光子が、光学フィルム積層体から基材を剥離し、露出した位相差層の表面に、粘着剤または接着剤を介して貼合されていることが好ましい。
ここで、偏光子を貼合する際に用いる粘着剤または接着剤としては、上述した本発明の光学フィルム積層体において説明したものと同様のものが挙げられる。
〔偏光子〕
本発明の偏光板が有する偏光子は、光を特定の直線偏光に変換する機能を有する部材であれば特に限定されず、従来公知の吸収型偏光子および反射型偏光子を利用することができる。
吸収型偏光子としては、ヨウ素系偏光子、二色性染料を利用した染料系偏光子、およびポリエン系偏光子などが用いられる。ヨウ素系偏光子および染料系偏光子には、塗布型偏光子と延伸型偏光子があり、いずれも適用できるが、ポリビニルアルコールにヨウ素または二色性染料を吸着させ、延伸して作製される偏光子が好ましい。
また、基材上にポリビニルアルコール層を形成した積層フィルムの状態で延伸および染色を施すことで偏光子を得る方法として、特許第5048120号公報、特許第5143918号公報、特許第5048120号公報、特許第4691205号公報、特許第4751481号公報、特許第4751486号公報を挙げることができ、これらの偏光子に関する公知の技術も好ましく利用することができる。
反射型偏光子としては、複屈折の異なる薄膜を積層した偏光子、ワイヤーグリッド型偏光子、選択反射域を有するコレステリック液晶と1/4波長板とを組み合わせた偏光子などが用いられる。
なかでも、密着性がより優れる点で、ポリビニルアルコール系樹脂(−CH−CHOH−を繰り返し単位として含むポリマー。特に、ポリビニルアルコールおよびエチレン−ビニルアルコール共重合体からなる群から選択される少なくとも1つ)を含む偏光子であることが好ましい。
本発明においては、偏光子の厚みは特に限定されないが、3μm〜60μmであるのが好ましく、5μm〜30μmであるのがより好ましく、5μm〜15μmであるのが更に好ましい。
[画像表示装置]
本発明の画像表示装置は、本発明の光学フィルムまたは本発明の偏光板を有する、画像表示装置である。
本発明の画像表示装置に用いられる表示素子は特に限定されず、例えば、液晶セル、有機EL表示パネル、プラズマディスプレイパネル等が挙げられる。
これらのうち、液晶セル、有機EL表示パネルであるのが好ましい。すなわち、本発明の画像表示装置としては、表示素子として液晶セルを用いた液晶表示装置、表示素子として有機EL表示パネルを用いた有機EL表示装置であるのが好ましい。
〔液晶表示装置〕
本発明の画像表示装置の一例である液晶表示装置は、上述した本発明の偏光板と、液晶セルとを有する液晶表示装置である。
なお、本発明においては、液晶セルの両側に設けられる偏光板のうち、フロント側の偏光板として本発明の偏光板を用いるのが好ましく、フロント側およびリア側の偏光板として本発明の偏光板を用いるのがより好ましい。
以下に、液晶表示装置を構成する液晶セルについて詳述する。
<液晶セル>
液晶表示装置に利用される液晶セルは、VA(Virtical Alignment)モード、OCB(Optically Compensated Bend)モード、IPS(In−Plane−Switching)モード、又はTN(Twisted Nematic)であることが好ましいが、これらに限定されるものではない。
TNモードの液晶セルでは、電圧無印加時に棒状液晶性分子が実質的に水平配向し、更に60〜120゜にねじれ配向している。TNモードの液晶セルは、カラーTFT液晶表示装置として最も多く利用されており、多数の文献に記載がある。
VAモードの液晶セルでは、電圧無印加時に棒状液晶性分子が実質的に垂直に配向している。VAモードの液晶セルには、(1)棒状液晶性分子を電圧無印加時に実質的に垂直に配向させ、電圧印加時に実質的に水平に配向させる狭義のVAモードの液晶セル(特開平2−176625号公報記載)に加えて、(2)視野角拡大のため、VAモードをマルチドメイン化した(MVAモードの)液晶セル(SID97、Digest of tech.Papers(予稿集)28(1997)845記載)、(3)棒状液晶性分子を電圧無印加時に実質的に垂直配向させ、電圧印加時にねじれマルチドメイン配向させるモード(n−ASMモード)の液晶セル(日本液晶討論会の予稿集58〜59(1998)記載)及び(4)SURVIVALモードの液晶セル(LCDインターナショナル98で発表)が含まれる。また、PVA(Patterned Vertical Alignment)型、光配向型(Optical Alignment)、及びPSA(Polymer−Sustained Alignment)のいずれであってもよい。これらのモードの詳細については、特開2006−215326号公報、及び特表2008−538819号公報に詳細な記載がある。
IPSモードの液晶セルは、棒状液晶分子が基板に対して実質的に平行に配向しており、基板面に平行な電界が印加することで液晶分子が平面的に応答する。IPSモードは電界無印加状態で黒表示となり、上下一対の偏光板の吸収軸は直交している。光学補償シートを用いて、斜め方向での黒表示時の漏れ光を低減させ、視野角を改良する方法が、特開平10−54982号公報、特開平11−202323号公報、特開平9−292522号公報、特開平11−133408号公報、特開平11−305217号公報、特開平10−307291号公報などに開示されている。
〔有機EL表示装置〕
本発明の画像表示装置の一例である有機EL表示装置としては、例えば、視認側から、本発明の偏光板と、λ/4機能を有する板(以下、「λ/4板」ともいう。)と、有機EL表示パネルとをこの順で有する態様が好適に挙げられる。
ここで、「λ/4機能を有する板」とは、ある特定の波長の直線偏光を円偏光に(または円偏光を直線偏光に)変換する機能を有する板をいい、例えば、λ/4板が単層構造である態様としては、具体的には、延伸ポリマーフィルムや、支持体上にλ/4機能を有する光学異方性膜を設けた位相差フィルム等が挙げられ、また、λ/4板が複層構造である態様としては、具体的には、λ/4板とλ/2板とを積層してなる広帯域λ/4板が挙げられる。
また、有機EL表示パネルは、電極間(陰極および陽極間)に有機発光層(有機エレクトロルミネッセンス層)を挟持してなる有機EL素子を用いて構成された表示パネルである。有機EL表示パネルの構成は特に制限されず、公知の構成が採用される。
以下に実施例と比較例を挙げて本発明の特徴を更に具体的に説明する。以下の実施例に示す材料、使用量、割合、処理内容、処理手順等は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更することができる。したがって、本発明の範囲は以下に示す具体例により限定的に解釈されるべきものではない。
[実施例1]
<光学フィルムの作製>
TAC1(セルロース系ポリマーフィルム;富士フイルム社製TG40)上に、以下に示す組成の液晶組成物1を、#3.5のワイヤーバーで塗布した。
次いで、組成物の溶媒の乾燥及び、液晶性化合物の配向熟成のために、40℃の温風で60秒加熱した。
次いで、窒素パージ下酸素濃度100ppmで40℃にて紫外線照射(300mJ/cm)を行い、液晶性化合物の配向を固定化して位相差層を形成し、実施例1の光学フィルムを作製した。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
液晶組成物1の組成
―――――――――――――――――――――――――――――――――
下記棒状液晶性化合物(M−1) 83質量部
下記棒状液晶性化合物(M−2) 15質量部
下記棒状液晶性化合物(M−3) 2質量部
下記重合性モノマー(M−4) 8質量部
重合開始剤(Irgacure127,BASF社製) 2質量部
重合開始剤(IrgacureOXE01,BASF社製) 4質量部
下記フッ素系ポリマー(M−5) 0.4質量部
下記フッ素系ポリマー(M−6) 0.3質量部
下記オニウム化合物S01 2質量部
上記高分子化合物A107 5質量部
トルエン 621質量部
メチルエチルケトン 69質量部
―――――――――――――――――――――――――――――――――
棒状液晶性化合物(M−1)
Figure 0006882451
棒状液晶性化合物(M−2)
Figure 0006882451
棒状液晶性化合物(M−3)
Figure 0006882451
重合性モノマー(M−4)
Figure 0006882451
フッ素系ポリマー(M−5)
Figure 0006882451
フッ素系ポリマー(M−6)
Figure 0006882451
オニウム塩化合物S01
Figure 0006882451
作製した光学フィルムをエッチングTOF−SIMS(Time-of-Flight Secondary Mass Spectrometry)解析により分析し、添加した高分子化合物A107のほぼ全量が、基材であるTAC1と、位相差層との界面に偏在していることを確認した。
[実施例2〜6、比較例1〜3]
液晶組成物1における高分子化合物の種類および配合量、オニウム塩化合物S01の配合量、ならびに、ボロン酸化合物の配合量を下記表1に示す種類および量に変更した以外は、実施例1と同様の方法で、光学フィルムを作製した。
なお、実施例3および4で配合したボロン酸化合物は、下記ボロン酸化合物S2を用いた。
Figure 0006882451
[実施例7]
下記組成の液晶組成物2を調製した。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
液晶組成物2の組成
―――――――――――――――――――――――――――――――――
上記棒状液晶性化合物(M−1) 83質量部
上記棒状液晶性化合物(M−2) 15質量部
上記棒状液晶性化合物(M−3) 2質量部
上記重合性モノマー(M−4) 8質量部
重合開始剤(Irgacure907,BASF社製) 4質量部
上記フッ素系ポリマー(M−5) 0.4質量部
下記フッ素系ポリマー(M−7) 0.3質量部
上記オニウム化合物S01 2質量部
上記高分子化合物A302 5質量部
アセトン 577質量部
1−メトキシ−2−プロピルアセテート 102質量部
―――――――――――――――――――――――――――――――――
フッ素系ポリマー(M−7)
Figure 0006882451
TAC1に代えてCOP1(JSR社製Artonフィルム)を用い、液晶組成物1に代えて液晶組成物2を用いた以外は、実施例1と同様の方法で、光学フィルムを作製した。
[比較例4]
液晶組成物2として、高分子化合物の種類および配合量を下記表1に示す種類および量に変更した以外は、実施例7と同様の方法で、光学フィルムを作製した。
[評価]
(1)配向性
偏光顕微鏡をクロスニコル条件とし、ステージに作製した各光学フィルムを挿入して基材の遅相軸が、偏光顕微鏡の検光子または偏光子と並行になるようにステージを回転する。
この状態で光学フィルムを観察したときに、98%以上の面積について均一な暗視野が観察されたものを配向性が極めて優れるものとして「S」と評価し、95%以上98%未満の面積について均一な暗視野が観察されたものを配向性が優れるものとして「A」と評価し、80%以上95%未満の面積について均一な暗視野が観察されたものを配向性にやや劣るものとして「B」と評価し、80%未満の面積について均一な暗視野が観察されたものを配向性に劣るものとして「C」と評価した。結果を下記表1に示す。
(2)斜め方向の位相差
作製した各光学フィルムについて基材を剥離し、露出した位相差層の表面を、光学異方性のないガラス基板に粘着剤(SK1478,綜研化学社製)を介して貼合し、AxoScan OPMF−1(オプトサイエンス社製)を用いて、波長550nmにおける厚さ方向のレターデーションRth(550)を測定した。結果を下記表1に示す。
なお、下記表1においては、波長550nmにおける面内方向のレターデーションRe(550)も記載する。
(3)剥離強度
作製した光学フィルムを150mm×25mmに裁断した後、基材を剥離し、露出した位相差層の表面を、粘着剤(SK1478,綜研化学社製)を介してガラス基板に貼合した。このとき、ガラス基板に80mm×25mm部分のみを貼合した。粘着剤を介さず、貼合していない部分を把持し、180°方向に力をかけて剥離したときの剥離強度をテンシロン万能材料試験機(オリエンテック社製)にて測定した。測定結果とともに、以下の基準での評価結果を下記表1に示す。
<評価基準>
A:0.10N/25mm以上、0.20N/25mm以下
B:0.05N/25mm以上、0.10N/25mm未満
または、0.20N/25mmを超え、0.50N/25mm以下
C:0.50N/25mm超過
または、0.05N/25mm未満
Figure 0006882451
表1に示す結果から、高分子化合物と基材とのδa値の差が3より大きい場合、配向性(垂直配向)に欠陥があるため偏光顕微鏡による観察で暗視野の面積が小さくなることが分かった(比較例1および4)。
また、高分子化合物の配合量が液晶性化合物100質量部に対して2質量部未満、または、10質量部より多い場合には、配向性(垂直配向)に欠陥があるため偏光顕微鏡による観察で暗視野の面積が小さくなり、また、斜め方向の位相差(Rth)の発現性も小さいことが分かった(比較例2および3)。
これに対し、高分子化合物と基材とのδa値の差が3以下であり、高分子化合物の配合量が液晶性化合物100質量部に対して2質量部以上10質量部以下であると、偏光顕微鏡による観察でほぼ全面にわたって暗視野が観察さるため配向性(垂直配向)に優れていることが分かり、かつ、斜め方向の位相差(Rth)が発現することが分かった(実施例1〜7)。
[実施例11]
シクロレオレフィンポリマーフィルム(アートンフィルム、Re=95nm、Rth=100nm、膜厚:20μm、JSR(株)製)を、実施例1で作製した光学フィルムの位相差層上に粘着剤で貼り付け、その後、基材であるTAC1を剥離して光学フィルムを作製した。
[実施例12〜17および比較例11]
実施例1で作製した光学フィルムに代えて、実施例2〜7および比較例1で作製した光学フィルムを用いた以外は、実施例11と同様の方法により、光学フィルムフィルムを作製した。
[評価]
厚さ80μmのロール状ポリビニルアルコールフィルムをヨウ素水溶液中でMD(Machine Direction)方向に連続して5倍に延伸し、乾燥して厚さ20μmの偏光子(偏光膜)を得た。上記の偏光子の一方の面に、上記でアルカリ鹸化処理をした偏光子保護フィルムとしてセルローストリアセテートフィルムTD80ULを貼り合わせた偏光子を作製した。
TD80ULを貼り合わせていない側の偏光子に、実施例12〜17および比較例11で作製した光学フィルムの位相差層側を、粘着層を介して貼り付けることにより、偏光板を作製した。このとき、シクロオレフィンポリマーフィルムの遅相軸と、偏光子の透過軸が平行になるように貼り合わせた。
作製した液晶表示装置について特開2015−25830号公報の[0109]段落に従い、偏光板について、光学フィルムを貼り付けた側にもう1枚の偏光子を配置し、これを回転させることによって、測定器(BM−5A、TOPCON社製)を用いて、黒表示(L0)および白表示(L7)の輝度を測定し、正面コントラスト(L7/L0)〔以下、「CR」と略す。〕を算出した。結果を下記のA〜Cの3段階で評価した。結果を下記表2に示す。
A評価:CR>100,000、
B評価:CR>50,000<CR≦100,000
C評価:CR≦50,000
Figure 0006882451
1 基材
2 位相差層
3 液晶性化合物
4 高分子化合物
10 光学フィルム

Claims (12)

  1. 基材と、前記基材上に隣接して設けられる位相差層とを有する光学フィルムであって、
    前記位相差層が、重合性基を有する液晶性化合物と高分子化合物とを含有する液晶組成物に含まれる前記液晶性化合物の垂直配向を固定してなる層であり、
    3次元SP値を用いて算出される、前記高分子化合物と前記基材とのδa値の差が3以下であり、
    前記高分子化合物が、下記式(I)で表される繰り返し単位を有する重合体であり、
    前記高分子化合物の含有量が、前記液晶性化合物100質量部に対して2質量部以上10質量部以下である、光学フィルム。
    Figure 0006882451
    ここで、式(I)中、Rは、水素原子またはメチル基を表し、Xは、−O−または−NH−を表し、Rは、活性水素含有基を表し、前記活性水素含有基が水酸基を有する。
  2. 前記高分子化合物が、前記位相差層における前記基材と反対側の表面よりも、前記位相差層における前記基材側の表面に多く存在している、請求項1に記載の光学フィルム。
  3. 前記高分子化合物の1分子当たりの水酸基当量が100〜900である、請求項1または2のいずれか1項に記載の光学フィルム。
  4. 前記液晶組成物が、オニウム塩化合物を含有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の光学フィルム。
  5. 前記基材がセルロース系ポリマーである、請求項1〜のいずれか1項に記載の光学フィルム。
  6. 3次元SP値を用いて算出される前記高分子化合物のδa値が15〜19である、請求項1〜のいずれか1項に記載の光学フィルム。
  7. 前記基材と前記位相差層の剥離強度が0.05〜0.50N/25mmである、請求項1〜のいずれか1項に記載の光学フィルム。
  8. 前記基材の波長550nmにおける面内レターデーションが5nm以下である、請求項1〜のいずれか1項に記載の光学フィルム。
  9. 請求項1〜のいずれか1項に記載の光学フィルムと、他のフィルムと有し、
    前記他のフィルムが、前記光学フィルムが有する位相差層の基材と反対側の表面に、粘着剤または接着剤を介して貼合されてなる、光学フィルム積層体。
  10. 請求項1〜のいずれか1項に記載の光学フィルム、または、請求項に記載の光学フィルム積層体を有する、偏光板。
  11. 請求項1〜のいずれか1項に記載の光学フィルム、または、請求項に記載の光学フィルム積層体から基材を剥離した光学フィルムと、偏光子とを有し、
    前記偏光子が、前記光学フィルムが有する位相差層の表面に、粘着剤または接着剤を介して貼合されてなる、偏光板。
  12. 請求項1〜のいずれか1項に記載の光学フィルムもしくは請求項に記載の光学フィルム積層体から基材が取り除かれた光学フィルム、または、請求項10もしくは11に記載の偏光板を有する、画像表示装置。
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