JP6881262B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関する。
特許文献1に記載の画像形成装置は、第1のトナー帯電量の第2のトナー帯電量に対する比の値が所定の範囲内になるように、現像条件を設定する。第1のトナー帯電量は、現像ニップ部よりも感光体ドラムの回転方向上流側における静電潜像の画像部電位と、現像ニップ部よりも感光体ドラムの回転方向下流側におけるトナー像の表面電位と、トナー像の単位面積当たりの質量と、感光体ドラムの静電容量とから算出される。第2のトナー帯電量は、感光体ドラム上のトナー像を吸引することで測定される。
特開2016−133744号公報
特許文献1に記載の画像形成装置によれば、画像の品質を向上できる。しかしながら、画像の品質の安定化に関して更に改善の余地がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、画像の品質を安定化することが可能な画像形成装置を提供することを目的としている。
本発明の画像形成装置は、感光体ドラムと、現像ローラーと、検出部と、第1算出部と、吐出部とを備える。前記感光体ドラムには、静電潜像が形成される。前記現像ローラーは、前記静電潜像にトナーを供給し、トナー像を形成する。前記検出部は、前記感光体ドラムと前記現像ローラーとの間に流れる電流の電流値を検出する。前記第1算出部は、前記検出部の検出結果に基づき、前記トナー像に含まれるトナーの帯電量分布を算出する。前記吐出部は、前記帯電量分布に基づき、前記現像ローラーから前記感光体ドラムへの前記トナーの吐き出しを実行する。
本発明の画像形成装置によれば、画像の品質を安定化できる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る画像形成部の構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る電圧印加部及び電流計の配置を示す図である。 第1実施形態に係る制御部の構成を示す図である。 第1実施形態における帯電量分布の測定結果の一例を示すグラフである。 第1実施形態に係る制御部の処理の一例を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る制御部の帯電量分布測定処理の一例を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る制御部の構成を示す図である。 第2実施形態における帯電量分布の測定結果の一例を示すグラフである。 第3実施形態に係る制御部の構成を示す図である。 第3実施形態における帯電量分布の測定結果の一例を示すグラフである。 キャリアの粒径が32μmである場合の実験結果の一例を示す図である。(a)は、比較例のID及びFDの変化の一例を示す図である。(b)は、実施例におけるID及びFDの変化の一例を示す図である。 キャリアの粒径が35μmである場合の実験結果の一例を示す図である。(a)は、比較例のID及びFDの変化の一例を示す図である。(b)は、実施例におけるID及びFDの変化の一例を示す図である。 キャリアの粒径が38μmである場合の実験結果の一例を示す図である。(a)は、比較例のID及びFDの変化の一例を示す図である。(b)は、実施例におけるID及びFDの変化の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面(図1〜図14)を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
<第1実施形態〜第3実施形態における共通の構成>
まず、図1を参照して、本発明の実施形態に係る画像形成装置100の構成について説明する。図1は、画像形成装置100の構成を示す図である。画像形成装置100は、カラー複合機である。
図1に示すように、画像形成装置100は、画像形成ユニット1、画像読取ユニット2、原稿搬送ユニット3、制御部6及び操作表示部7を備える。画像形成ユニット1は、用紙Pに画像を形成する。画像読取ユニット2は、原稿Rに形成された画像を読み取り、画像情報を生成する。原稿搬送ユニット3は、原稿Rを画像読取ユニット2に搬送する。制御部6は、画像形成装置100の動作を制御する。操作表示部7は、ユーザーの操作を受け付ける。
画像形成ユニット1は、給送部12、搬送部L、トナー供給部13、画像形成部4、定着部16及び排出部17を備える。画像形成部4は、転写部5を含む。
給送部12は、用紙Pを搬送部Lへ供給する。搬送部Lは、用紙Pを転写部5及び定着部16を経由して排出部17まで搬送する。用紙Pは、「記録媒体」の一例に相当する。
トナー供給部13には、トナーコンテナ131、トナーコンテナ132、トナーコンテナ133及びトナーコンテナ134が装着される。トナーコンテナ131には、シアン色のトナーTN1が収納される。トナーコンテナ132には、マゼンタ色のトナーTN2が収納される。トナーコンテナ133には、イエロー色のトナーTN3が収納される。トナーコンテナ134には、黒色のトナーTN4が収納される。以下の説明において、トナーコンテナ131〜トナーコンテナ134の各々を、トナーコンテナ130と総称する場合がある。また、トナーTN1〜トナーTN4の各々を、トナーTNと総称する場合がある。トナーコンテナ130は、画像形成部4にトナーTNを供給する。画像形成部4は、用紙Pに画像を形成する。画像形成部4の構成については、後述にて図2を参照して詳細に説明する。
転写部5は、中間転写ベルト54を備える。画像形成部4が、中間転写ベルト54上にシアン色、マゼンタ色、イエロー色、及び黒色のトナー像を転写する。複数色のトナー像が中間転写ベルト54上で重畳され、中間転写ベルト54上に画像が形成される。転写部5は、中間転写ベルト54上に形成された画像を、用紙P上に転写する。その結果、用紙Pに画像が形成される。
定着部16は、用紙Pを加熱及び加圧し、用紙Pに形成された画像を用紙Pに定着する。排出部17は、用紙Pを画像形成装置100の外部へ排出する。
制御部6は、プロセッサー61及び記憶部62を備える。プロセッサー61は、例えばCPU(Central Processing Unit)を備える。記憶部62は、半導体メモリーのようなメモリーを備え、HDD(Hard Disk Drive)を備えてもよい。記憶部62は、制御プログラムを記憶している。
操作表示部7は、ユーザーからの操作を受け付ける。操作表示部7は、タッチパネル71を備える。タッチパネル71は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)を備え、種々の画像を表示する。また、タッチパネル71は、タッチセンサーを備え、ユーザーからの操作を受け付ける。
次に、図1及び図2を参照して、本発明の実施形態に係る画像形成部4の構成について説明する。図2は、画像形成部4の構成の一例を示す図である。図2に示すように、画像形成部4は、画像形成部4c、画像形成部4m、画像形成部4y及び画像形成部4kを備える。
画像形成部4c、画像形成部4m、画像形成部4y及び画像形成部4kの各々は、露光部41、感光体ドラム42、現像部43、帯電ローラー44及びクリーニングブレード45を備える。現像部43は、現像ローラー431を有する。画像形成部4c、画像形成部4m、画像形成部4y及び画像形成部4kの各々の構成は、供給されるトナーTNの色が異なるのみで、その他の構成は略同一である。したがって、以下の説明では、シアン色のトナーTN1が供給される画像形成部4cの構成について説明し、画像形成部4c以外の画像形成部4m、画像形成部4y及び画像形成部4kの構成についての説明は省略する。
画像形成部4cは、露光部41c(41)、感光体ドラム42c(42)、現像部43c(43)、帯電ローラー44c(44)及びクリーニングブレード45c(45)を有する。
帯電ローラー44cは、感光体ドラム42cを所定の電位に帯電させる。露光部41cは、感光体ドラム42cにレーザー光を照射して露光し、感光体ドラム42cに静電潜像を形成する。現像部43cは、現像ローラー431c(431)を有する。現像ローラー431cは、感光体ドラム42cにシアン色のトナーTN1を供給し、静電潜像を現像してトナー像を形成する。このようにして、感光体ドラム42cの周面にシアン色のトナー像が形成される。
クリーニングブレード45cは、その先端(図2では上端)が、感光体ドラム42cの周面と摺接する。感光体ドラム42cの周面とクリーニングブレード45cの先端とが摺接することで、感光体ドラム42cの周面に残留するシアン色のトナーTN1が除去される。
転写部5は、用紙Pにトナー像を転写する。転写部5は、一次転写ローラー51、二次転写ローラー52、駆動ローラー53、中間転写ベルト54及び従動ローラー55を備える。一次転写ローラー51は、感光体ドラム42からシアン色、マゼンタ色、イエロー色、及び黒色のトナー像を中間転写ベルト54に転写する。一次転写ローラー51は、一次転写ローラー51c、一次転写ローラー51m、一次転写ローラー51y及び一次転写ローラー51kを含む。
駆動ローラー53は、中間転写ベルト54を駆動する。中間転写ベルト54は、一次転写ローラー51、駆動ローラー53及び従動ローラー55に張架された無端ベルトである。中間転写ベルト54は、駆動ローラー53によって、矢印DR1及び矢印DR2に示すように、反時計回りに回転駆動される。従動ローラー55は、中間転写ベルト54の回転に伴って回転駆動される。ブレード56は、中間転写ベルト54の表面に残留しているトナーTNを除去する。
二次転写ローラー52は、駆動ローラー53に押圧され、二次転写ローラー52と駆動ローラー53との間にニップ部NQが形成される。二次転写ローラー52は、用紙Pがニップ部NQを通過する際に、中間転写ベルト54上のトナー像を用紙Pに転写する。
次に、図1〜図3を参照して、本発明の実施形態に係る電圧印加部46及び電流計47について説明する。図3は、電圧印加部46及び電流計47の配置を示す図である。画像形成部4は、電圧印加部46及び電流計47を更に備える。
電圧印加部46は、感光体ドラム42と現像ローラー431との間に電圧を印加する。電圧印加部46は、例えば、感光体ドラム42kと現像ローラー431kとの間に電圧を印加する。電圧印加部46は、直流電圧印加部461及び交流電圧印加部462を備える。
直流電圧印加部461は、感光体ドラム42と現像ローラー431との間に直流電圧V1を印加する。直流電圧印加部461は、例えば、感光体ドラム42kと現像ローラー431kとの間に直流電圧V1を印加する。
交流電圧印加部462は、感光体ドラム42と現像ローラー431との間に交流電圧V2を印加する。交流電圧印加部462は、例えば、感光体ドラム42kと現像ローラー431kとの間に交流電圧V2を印加する。交流電圧V2は、例えば、デューティー比が50%の矩形波である。以下の説明において、交流電圧V2の周波数を、周波数Fと記載し、交流電圧V2の電圧値(振幅)を電圧値VPと記載する。
感光体ドラム42は、電流計47及び抵抗RSを経由して接地されている。すなわち、電流計47は、感光体ドラム42と抵抗RSとの間に配置されている。電流計47は、感光体ドラム42と現像ローラー431との間に流れる電流Jの電流値JAを検出する。例えば、正に帯電したトナーTNが現像ローラー431から感光体ドラム42に飛翔することによって、電流Jが現像ローラー431から感光体ドラム42に向けて流れる。そして、電流Jは、電流計47及び抵抗RSを経由して感光体ドラム42からアースに向けて流れる。
本発明の実施形態(第1実施形態〜第3実施形態)では、画像形成部4が用紙Pにモノクロ画像を形成する場合について説明する。すなわち、図3に示すトナーTNは、黒色のトナーTN4を示す。トナーTN4は、トナーコンテナ134に収納される。また、図3に示す感光体ドラム42は、感光体ドラム42kを示し、現像ローラー431は、現像ローラー431kを示す。
なお、以下の説明では、帯電量QPMが一定値である場合について説明する。帯電量QPMは、トナーの1個当たりの電荷量Qをトナーの1個当たりの質量MTで除した商を示す。
<第1実施形態>
次に、図1〜図4を参照して、本発明の第1実施形態に係る制御部6の構成について説明する。図4は、制御部6の構成を示す図である。図4に示すように、制御部6は、周波数設定部601、検出部602、第1算出部603、第2算出部604、第1判定部605、第2判定部606、報知部607及び吐出部608を備える。具体的には、制御部6のプロセッサー61が制御プログラムを実行することによって、周波数設定部601、検出部602、第1算出部603、第2算出部604、第1判定部605、第2判定部606、報知部607及び吐出部608として機能する。
周波数設定部601は、互いに相違する複数の周波数FK(K=1〜M)の中から1つの周波数FNを順次選択して、1つの周波数FNを、電圧印加部46の交流電圧V2の周波数Fに設定する。複数の周波数FK(K=1〜M)は、次の式(1)を満たす。
F1>F2>F3>・・・>F(M−1)>FM (1)
なお、複数の周波数FK(K=1〜M)は、例えば、2kHz〜7kHzの範囲内の周波数を示す。
検出部602は、電流計47を介して、感光体ドラム42と現像ローラー431との間に流れる電流Jの電流値JAを検出する。具体的には、周波数設定部601が1つの周波数FNを電圧印加部46の交流電圧V2の周波数Fに設定する度に、電流Jの電流値JAを検出する。
第1算出部603は、周波数設定部601が設定した周波数FNと、検出部602の検出結果とに基づき、トナー像に含まれるトナーTN4の帯電量分布を算出する。帯電量分布については、後述にて図5を参照して詳細に説明する。
第2算出部604は、帯電量分布の半値幅W1を算出する。半値幅W1については、後述にて図5を参照して詳細に説明する。
第1判定部605は、半値幅W1が第1幅WA以上であるか否かを判定する。また、第1判定部605は、半値幅W1が第2幅WB以上であるか否かを判定する。
第2判定部606は、第1判定部605の判定結果に基づいて、トナーTN4が第1トナーTNAであるか、第2トナーTNBであるかを判定する。第2トナーTNBは、第1トナーTNAと品質が相違する。第1トナーTNAは、例えば、専用品のトナーTNを示す。第2トナーTNBは、例えば、非専用品のトナーTNを示す。
報知部607は、第2判定部606の判定結果を報知する。例えば、トナーTN4が第2トナーTNBであると第2判定部606が判定した場合に、報知部607は、トナーTN4が第2トナーTNBである旨をタッチパネル71に表示する。
吐出部608は、現像ローラー341から感光体ドラム42へのトナーTN4の吐き出しを実行する。具体的には、吐出部608は、第1判定部605の判定結果に基づいて、トナーTN4の吐き出しを実行する。更に具体的には、転写部5が用紙Pにトナー像を転写しない場合に、吐出部608は、半値幅Wが第2幅WB以上ではないと第1判定部605が判定するまで、トナーTN4の吐き出しを継続して実行する。
以上、図1〜図4を参照して説明したように、本発明の実施形態では、トナーTNの帯電量分布に基づき、トナーTN4の吐き出しを実行する。例えば、トナーTN4の帯電量分布の半値幅Wが第2幅WB以上である場合にトナーTN4の吐き出しを実行する。トナーTN4の吐き出しを実行することによって、トナーTN4の帯電量分布の半値幅W1を減少することができる。したがって、画像の品質を安定化できる。
次に、図1〜図5を参照して、トナーTN4の帯電量分布について説明する。図5は,第1実施形態における帯電量分布の測定結果の一例を示すグラフである。図5に示すグラフの横軸は、帯電量QDを示し、縦軸はトナーTN4の個数γを示す。帯電量QDは、トナーTN4の1個当たりの電荷量QをトナーTN4の直径Dで除した商を示す。
図5に示すように、周波数設定部601が、周波数F1を電圧印加部46の交流電圧V2の周波数Fに設定した場合には、帯電量QDの値は、値QD11となり、個数γの値は、値γ11となる。周波数設定部601が、周波数F2を周波数Fに設定した場合には、帯電量QDの値は、値QD12となり、個数γの値は、値γ12となる。周波数F2は、周波数F1より小さく、値γ12は値γ11より大きい。
周波数設定部601が、周波数F3を周波数Fに設定した場合には、帯電量QDの値は、値QD13となり、個数γの値は、値γ13となる。周波数F3は、周波数F2より小さく、値γ13は値γ12より大きい。周波数設定部601が、周波数F4を周波数Fに設定した場合には、帯電量QDの値は、値QD14となり、個数γの値は、値γ14となる。周波数F4は、周波数F3より小さく、値γ14は値γ13より大きい。
なお、周波数FK(K=1〜M)に対応する帯電量QDの値は予め実験によって求められている。すなわち、周波数FKに対応する電荷量Qの値と直径Dの値とは予め求められている。また、検出部602が検出する電流値JAは、電荷量Qと個数γとの積に比例する。したがって、電流値JAに基づいて、個数γの値が求められる。すなわち、第1算出部603は、周波数設定部601が設定した周波数FKと、検出部602の検出結果とに基づき、トナーTN4の帯電量分布を算出し、帯電量分布を示すグラフG1を決定する。
グラフG1が決定されると、図5に示すように、半値幅W1が求められる。半値幅W1は、個数γの値が値γ1Mの半分の値(図5に一点鎖線で示す)における帯電量QDの幅を示す。値γ1Mは、グラフG1における個数γの最大値を示す。具体的には、第2算出部604は、次の式(2)を用いて半値幅W1を算出する。
半値幅W1=(帯電量QDA1)−(帯電量QDB1) (2)
なお、帯電量QDA1及び帯電量QDB1は、個数γの値が値γ1Mの半分の値になる帯電量を示す。ただし、帯電量QDA1は帯電量QDB1より大きい。半値幅W1が狭い程、画像の品質を安定化できる。
以上、図1〜図5を参照して説明したように、本発明の第1実施形態では、第1算出部603は、周波数設定部601が設定した周波数FKと、検出部602による電流Jの検出結果(電流値JA)とに基づき、トナーTN4の帯電量分布を算出する。トナーTN4の帯電量QDは、周波数FKに応じて変化する。また、現像ローラー431から感光体ドラム42に飛翔するトナーTN4の個数γは、電流値JAに応じて増大する。したがって、トナーTN4の帯電量分布を正確に算出できる。
次に、図1〜図6を参照して、第1実施形態に係る制御部6の処理について説明する。図6は、制御部6の処理の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS101において、制御部6は、「帯電量分布測定処理」を実行する。「帯電量分布測定処理」は、図5に示す帯電量QDと個数γとの関係を示すグラフを測定する処理を示す。「帯電量分布測定処理」については、後述にて図7を参照して詳細に説明する。
次に、ステップS103において、第2算出部604は、帯電量分布の半値幅W1を算出する。
次に、ステップS105において、第1判定部605は、半値幅W1が第1幅WA以上であるか否かを判定する。第1幅WAは、例えば、0.30×10-9(C/m)である。
半値幅W1が第1幅WA以上ではないと第1判定部605が判定した場合(ステップS105でNO)には、処理がステップS111に進む。半値幅W1が第1幅WA以上であると第1判定部605が判定した場合(ステップS105でYES)には、処理がステップS107に進む。
そして、ステップS107において、第2判定部606は、第1判定部605の判定結果に基づいて、トナーTN4が第2トナーTNBであると判定する。すなわち、半値幅W1が第1幅WA以上であると第1判定部605が判定した場合には、第2判定部606は、トナーTN4が第2トナーTNBであると判定する。また、半値幅W1が第1幅WA以上ではないと第1判定部605が判定した場合には、第2判定部606は、トナーTN4が第2トナーTNBではないと判定する。
次に、ステップS109において、報知部607は、トナーTN4が第2トナーTNBである旨を報知する。具体的には、報知部607は、トナーTN4が第2トナーTNBである旨をタッチパネル71に表示する。
次に、ステップS111において、第1判定部605は、半値幅W1が第2幅WB以上であるか否かを判定する。第2幅WBは、例えば、0.25×10-9(C/m)である。
半値幅Wが第2幅WB以上ではないと第1判定部605が判定した場合(ステップS111でNO)には、処理が終了する。半値幅W1が第2幅WB以上であると第1判定部605が判定した場合(ステップS111でYES)には、処理がステップS113に進む。
そして、ステップS113において、吐出部608は、現像ローラー341から感光体ドラム42へのトナーTN4の吐き出しを実行する。
次に、ステップS115において、制御部6は、「帯電量分布測定処理」を実行する。
次に、ステップS117において、第2算出部604は、帯電量分布の半値幅W1を算出する。
次に、ステップS119において、第1判定部605は、半値幅W1が第2幅WB未満であるか否かを判定する。
半値幅W1が第2幅WB未満ではないと第1判定部605が判定した場合(ステップS119でNO)には、処理がステップS113に戻る。半値幅W1が第2幅WB未満であると第1判定部605が判定した場合(ステップS119でYES)には、処理が終了する。
以上、図1〜図6を参照して説明したように、本発明の第1実施形態では、半値幅W1が第1幅WA以上であるか否かに基づいて、トナーTN4が第1トナーTNA(例えば、専用品のトナーTN)であるか、第2トナーTNB(例えば、非専用品のトナーTN)であるかを判定し、判定結果を報知する。よって、ユーザーはトナーTN4の品質を確認できる。したがって、ユーザーの利便性を向上できる。
また、半値幅W1が第2幅WB以上であるか否かの判定結果に基づいて、吐出部608がトナーTN4の吐き出しを実行する。よって、半値幅W1を所定値(例えば、第2幅WB)以下に抑制できる。したがって、画像の品質を更に安定化できる。
更に、転写部5が用紙Pにトナー像を転写しない場合に、半値幅W1が第2幅WB以上ではないと判定するまで、吐出部608がトナーTN4の吐き出しを継続して実行する。「転写部5が用紙Pにトナー像を転写しない場合に」とは、例えば、「画像形成部4が印刷ジョブJBを実行する前に」を意味する。印刷ジョブJBは、用紙Pに画像を形成するジョブを示す。よって、早期に半値幅W1を所定値(例えば、第2幅WB)以下に抑制できる。したがって、画像の品質を早期に安定化できる。
なお、本発明の第1実施形態では、「画像形成部4が印刷ジョブJBを実行する前に」吐出部608がトナーTN4の吐き出しを継続して実行するが、本発明はこれに限定されない。「画像形成部4が印刷ジョブJBを実行中に」、吐出部608がトナーTN4の吐き出しを実行してもよい。具体的には、吐出部608は、非転写期間において、トナーTN4の吐き出しを実行する。非転写期間とは、互いに隣接する2つの転写期間の間の期間を示す。具体的には、非転写期間とは、互いに隣接する2つの転写期間のうち、先の転写期間の最後の時点から後の転写期間の最先の時点までの期間を示す。転写期間とは、転写部5が用紙Pにトナー像を転写する期間を示す。
具体的には、吐出部608は、半値幅W1が第2幅WB以上ではないと判定するまで、非転写期間におけるトナーTN4の吐出量を増加する。よって、用紙Pへの画像の形成を中止することなく、半値幅W1を所定値(例えば、第2幅WB)以下に抑制できる。したがって、用紙Pに画像を形成しながら、画像の品質を安定化できる。
次に、図1〜図7を参照して、第1実施形態に係る制御部6の「帯電量分布測定処理」について説明する。図7は、制御部6の「帯電量分布測定処理」の一例を示すフローチャートである。
図7に示すように、ステップS201において、制御部6は、カウンターNを「1」に初期化する。
次に、ステップS203において、周波数設定部601は、互いに相違する複数の周波数FK(K=1〜M)の中から1つの周波数FNを選択する。
次に、ステップS205において、周波数設定部601は、周波数FNを、電圧印加部46の交流電圧V2の周波数Fに設定する。すなわち、電圧印加部46は、周波数FNの交流電圧V2を感光体ドラム42と現像ローラー431との間に印加する。
次に、ステップS207において、検出部602は、電流Jの電流値JANを検出する。
次に、ステップS209において、制御部6は、カウンターNの値がM以上であるか否かを判定する。
カウンターNの値がM以上ではないと制御部6が判定した場合(ステップS209でNO)には、処理がステップS211に進む。
そして、ステップS211において、制御部6が、カウンターNの値を「1」だけインクリメントして、処理がステップS203に戻る。
カウンターNの値がM以上であると制御部6が判定した場合(ステップS209でYES)には、処理がステップS213に進む。
そして、ステップS213において、第1算出部603は、トナーTN4の帯電量分布を算出し、処理が図6のステップS103又は図6のステップS117にリターンする。具体的には、図6のステップS101で「帯電量分布測定処理」が開始された場合には、処理が図6のステップS103にリターンする。また、図6のステップS115で「帯電量分布測定処理」が開始された場合には、処理が図6のステップS117にリターンする。
以上、図1〜図7を参照して説明したように、本発明の第1実施形態では、第1算出部603は、周波数設定部601が設定した周波数FNと、検出部602による電流Jの検出結果(電流値JAN)とに基づき、トナーTN4の帯電量分布を算出する。したがって、トナーTN4の帯電量分布を正確に算出できる。
<第2実施形態>
次に、図1〜図3及び図8を参照して、本発明の第2実施形態に係る制御部6の構成について説明する。図8は、制御部6の構成を示す図である。図8に示すように、第2実施形態に係る制御部6は、図4に示す第1実施形態に係る制御部6と比較して、周波数設定部601に換えてパターン形成部601Aを備える点で相違している。以下、第1実施形態に係る制御部6と相違する点について主に説明する。
図8に示すように、制御部6は、パターン形成部601A、検出部602、第1算出部603、第2算出部604、第1判定部605、第2判定部606、報知部607及び吐出部608を備える。具体的には、制御部6のプロセッサー61が制御プログラムを実行することによって、パターン形成部601A、検出部602、第1算出部603、第2算出部604、第1判定部605、第2判定部606、報知部607及び吐出部608として機能する。
パターン形成部601Aは、互いに濃度DKが相違する複数の画像パターンPTK(K=1〜M)の中から1つの画像パターンPTKを順次選択して、1つの画像パターンPTKに対応するトナー像を感光体ドラム42に形成する。濃度DKは、画像パターンPTKの濃度を示し、次の式(3)を満たす。
D1<D2<D3<・・・<D(M−1)<DM (3)
なお、画像パターンPTKは、矩形状の画像を示す。画像パターンPT1は、例えば、1ライン当たりのドットの個数が1個の画像パターンを示し、画像パターンPTMは、例えば、濃度DMが100%の画像パターンを示す。すなわち、複数の画像パターンPTK(K=1〜M)の各々の濃度DKは、例えば、0.1%〜100%の範囲内の濃度を示す。
検出部602は、パターン形成部601Aが1つの画像パターンPTKを感光体ドラム42に形成する度に、電流Jの電流値JAを検出する。
パターン形成部601Aが形成した画像パターンPTKの濃度DKと、検出部602の検出結果とに基づき、第1算出部603は、トナーTN4の帯電量分布を算出する。帯電量分布については、後述にて図9を参照して詳細に説明する。
第2算出部604は、帯電量分布の半値幅W2を算出する。半値幅W2については、後述にて図9を参照して詳細に説明する。
次に、図1〜図3、図8及び図9を参照して、トナーTN4の帯電量分布について説明する。図9は,第2実施形態における帯電量分布の測定結果の一例を示すグラフである。図9に示すグラフの横軸は、帯電量QDを示し、縦軸はトナーTN4の個数γを示す。
図9に示すように、パターン形成部601Aが、画像パターンPT1を形成した場合には、帯電量QDの値は、値QD21となり、個数γの値は、値γ21となる。パターン形成部601Aが、画像パターンPT2を形成した場合には、帯電量QDの値は、値QD22となり、個数γの値は、値γ22となる。画像パターンPT2の濃度D2は、画像パターンPT1の濃度D1より大きく、値γ22は値γ21より大きい。
パターン形成部601Aが、画像パターンPT3を形成した場合には、帯電量QDの値は、値QD23となり、個数γの値は、値γ23となる。画像パターンPT3の濃度D3は、画像パターンPT2の濃度D2より大きく、値γ23は値γ22より大きい。パターン形成部601Aが、画像パターンPT4を形成した場合には、帯電量QDの値は、値QD24となり、個数γの値は、値γ24となる。画像パターンPT4の濃度D4は、画像パターンPT3の濃度D3より大きく、値γ24は値γ23より大きい。
なお、画像パターンPTK(K=1〜M)に対応する帯電量QDの値は予め実験によって求められている。すなわち、画像パターンPTKに対応する電荷量Qの値と直径Dの値とは予め求められている。また、検出部602が検出する電流値JAは、電荷量Qと個数γとの積に比例する。したがって、電流値JAに基づいて、個数γの値が求められる。すなわち、第1算出部603は、画像パターンPTKの濃度DKと、検出部602の検出結果とに基づき、トナーTN4の帯電量分布を算出し、帯電量分布を示すグラフG2を決定する。
グラフG2が決定されると、図9に示すように、半値幅W2が求められる。半値幅W2は、個数γの値が値γ2Mの半分の値(図9に一点鎖線で示す)における帯電量QDの幅を示す。値γ2Mは、グラフG2における個数γの最大値を示す。具体的には、第2算出部604は、次の式(4)を用いて半値幅W2を算出する。
半値幅W2=(帯電量QDA2)−(帯電量QDB2) (4)
なお、帯電量QDA2及び帯電量QDB2は、個数γの値が値γ2Mの半分の値になる帯電量を示す。ただし、帯電量QDA2は帯電量QDB2より大きい。半値幅W2が狭い程、画像の品質を安定化できる。
以上、図1〜図3、図8及び図9を参照して説明したように、本発明の第2実施形態では、第1算出部603は、画像パターンPTKの濃度DKと、検出部602の検出結果とに基づき、トナーTN4の帯電量分布を算出する。トナーTN4の帯電量QDは、濃度DKに応じて変化する。また、現像ローラー431から感光体ドラム42に飛翔するトナーTN4の個数γは、電流値JAに応じて増大する。したがって、トナーTN4の帯電量分布を正確に算出できる。
<第3実施形態>
次に、図1〜図3及び図10を参照して、本発明の第3実施形態に係る制御部6の構成について説明する。図10は、制御部6の構成を示す図である。図10に示すように、第3実施形態に係る制御部6は、図4に示す第1実施形態に係る制御部6と比較して、周波数設定部601に換えて電圧設定部601Bを備える点で相違している。以下、第1実施形態に係る制御部6と相違する点について主に説明する。
図10に示すように、制御部6は、電圧設定部601B、検出部602、第1算出部603、第2算出部604、第1判定部605、第2判定部606、報知部607及び吐出部608を備える。具体的には、制御部6のプロセッサー61が制御プログラムを実行することによって、電圧設定部601B、検出部602、第1算出部603、第2算出部604、第1判定部605、第2判定部606、報知部607及び吐出部608として機能する。
電圧設定部601Bは、互いに相違する複数の電圧値VPK(K=1〜M)の中から1つの電圧値VPKを順次選択して、1つの電圧値VPKを電圧印加部46の交流電圧V2の電圧値VPに設定する。電圧値VPKは、次の式(5)を満たす。
VP1<VP2<VP3<・・・<VP(M−1)<VPM (5)
なお、複数の電圧値VPKの各々は、例えば、800V〜1500Vの範囲内の電圧値を示す。また、複数の電圧値VPKの各々は、交流電圧V2の振幅に相当する。
検出部602は、電圧設定部601Bが1つの電圧値VPKを電圧印加部46の交流電圧V2の電圧値VPとして設定する度に、電流Jの電流値JAを検出する。
電圧設定部601Bが設定した電圧値VPKと、検出部602の検出結果とに基づき、第1算出部603は、トナーTN4の帯電量分布を算出する。帯電量分布については、後述にて図11を参照して詳細に説明する。
第2算出部604は、帯電量分布の半値幅W3を算出する。半値幅W3については、後述にて図11を参照して詳細に説明する。
次に、図1〜図3、図10及び図11を参照して、トナーTN4の帯電量分布について説明する。図11は,第3実施形態における帯電量分布の測定結果の一例を示すグラフである。図11に示すグラフの横軸は、帯電量QDを示し、縦軸はトナーTN4の個数γを示す。
図11に示すように、電圧設定部601Bが、電圧値VP1を電圧印加部46に設定した場合には、帯電量QDの値は、値QD31となり、個数γの値は、値γ31となる。電圧設定部601Bが、電圧値VP2を電圧印加部46に設定した場合には、帯電量QDの値は、値QD32となり、個数γの値は、値γ32となる。電圧値VP2は、電圧値VP2より大きく、値γ32は値γ31より大きい。
電圧設定部601Bが、電圧値VP3を電圧印加部46に設定した場合には、帯電量QDの値は、値QD33となり、個数γの値は、値γ33となる。電圧値VP3は、電圧値VP2より大きく、値γ33は値γ32より大きい。電圧設定部601Bが、電圧値VP4を電圧印加部46に設定した場合には、帯電量QDの値は、値QD34となり、個数γの値は、値γ34となる。電圧値VP4は、電圧値VP3より大きく、値γ34は値γ33より大きい。
なお、電圧値VPK(K=1〜M)に対応する帯電量QDの値は予め実験によって求められている。すなわち、電圧値VPKに対応する電荷量Qの値と直径Dの値とは予め求められている。また、検出部602が検出する電流値JAは、電荷量Qと個数γとの積に比例する。したがって、電流値JAに基づいて、個数γの値が求められる。すなわち、第1算出部603は、電圧値VPKと、検出部602の検出結果とに基づき、トナー像に含まれるトナーTN4の帯電量分布を算出し、帯電量分布を示すグラフG3を決定する。
グラフG3が決定されると、図11に示すように、半値幅W3が求められる。半値幅W3は、個数γの値が値γ3Mの半分の値(図11に一点鎖線で示す)における帯電量QDの範囲を示す。値γ3Mは、グラフG3における個数γの最大値を示す。具体的には、第2算出部604は、次の式(6)を用いて半値幅W3を算出する。
半値幅W3=(帯電量QDA3)−(帯電量QDB3) (6)
なお、帯電量QDA3及び帯電量QDB3は、個数γの値が値γ3Mの半分の値になる帯電量を示す。半値幅W3が狭い程、画像の品質を安定化できる。
以上、図1〜図3、図10及び図11を参照して説明したように、本発明の第3実施形態では、第1算出部603は、電圧値VPKと、検出部602の検出結果とに基づき、トナーTN4の帯電量分布を算出する。トナーTN4の帯電量QDは、電圧値VPKに応じて変化する。また、現像ローラー431から感光体ドラム42に飛翔するトナーTN4の個数γは、電流値JAに応じて増大する。したがって、トナーTN4の帯電量分布を正確に算出できる。
<実験方法>
次に、本発明の効果を検証する実験方法について説明する。実験では、下記の2つの制御方法(制御方法A及び制御方法B)で現像条件を設定した後、印刷枚数の増加に伴う画像濃度IDと最大かぶり濃度FDとの推移を測定した。
制御方法A(比較例):中間転写ベルト54上のトナーTN4の画像濃度IDが基準範囲に入るように直流電圧印加部461の直流電圧V1を調整した。
制御方法B(実施例):半値幅W1が第2幅WB以上である場合には、半値幅W1が第2幅WB未満になるまでトナーTN4の吐き出しを実行した。その後、中間転写ベルト54上のトナーTN4の画像濃度IDが基準範囲に入るように直流電圧印加部461の直流電圧V1を調整した。
(現像剤)
現像剤としては、2成分現像剤を用いた。2成分現像剤を構成するトナーTN4の平均粒径は6.8μmであった。また、トナーTN4は、正帯電性であった。2成分現像剤を構成するキャリアの粒径が32μmの場合、キャリアの粒径が35μmの場合、及び、キャリアの粒径が38μmの場合で、それぞれ実験を行った。
(耐刷条件)
環境温度25℃、環境湿度50%において、ソリッド部と空白部とを含むサンプル画像を300000枚連続印刷する耐刷試験を行った。現像ローラー431と感光体ドラム42との間隔は、0.3mmであった。プリント速度は、30ppm(枚/分)であり、感光体ドラム42の線速は、180mm/秒であった。直流電圧印加部461は、感光体ドラム42と現像ローラー431との間に直流電圧V1として190Vを印加した。交流電圧印加部462は、感光体ドラム42と現像ローラー431との間に交流電圧V2を印加した。交流電圧V2の周波数は3.7kHzであり、デューティー比が50%の矩形波であった。交流電圧V2の電圧値は、1250Vであった。
(測定方法)
300000枚連続印刷中の20000枚印刷毎に、反射濃度計(有限会社東京電色製TC−6DS/A)を用いて、印刷された用紙Pにおける空白部の反射濃度を測定した。そして、次の式(7)を用いて、かぶり濃度FDAを求めた。
かぶり濃度FDA=(空白部の反射濃度)−(未印刷紙の反射濃度) (7)
また、300000枚連続印刷中の20000枚印刷毎に、用紙Pに形成された画像のソリッド部の画像濃度IDを、反射濃度計(SDG株式会社製「SpectroEye(登録商標)」)を用いて測定した。
(評価方法)
画像濃度IDが1.20以上であれば○(良い)と判断し、画像濃度IDが1.20未満であれば×(良くない)と判断した。測定された全てのかぶり濃度FDAの中で最も高いかぶり濃度(以下、「最大かぶり濃度FD」と記載する)を求めた。測定された最大かぶり濃度FDが、0.010未満であれば○(良い)と評価し、0.010以上であれば×(良くない)と評価した。
<実験結果>
図12〜図14に実験結果を示す。図12は、キャリアの粒径が32μmである場合の実験結果の一例を示す図である。図12(a)は、比較例の画像濃度ID及び最大かぶり濃度FDの変化の一例を示す図である。図12(b)は、実施例における画像濃度ID及び最大かぶり濃度FDの変化の一例を示す図である。図12(a)及び図12(b)の各々の横軸は、印刷枚数を示し、縦軸は画像濃度ID及び最大かぶり濃度FDを示す。黒丸は、画像濃度IDの測定結果を示し、白丸は、最大かぶり濃度FDの測定結果を示す。
図12(a)に示すように、制御方法A(比較例)では、画像濃度IDは、全ての測定点で1.20以上であり良好であった。最大かぶり濃度FDは、印刷枚数が260000枚までは、0.010未満であり良好であったが、印刷枚数が280000枚以降において0.010以上となり、不良となった。
一方、図12(b)に示すように、制御方法B(実施例)では、画像濃度IDは、全ての測定点で1.20以上であり良好であった。また、最大かぶり濃度FDは、全ての測定点で0.010未満であり良好であった。
図13は、キャリアの粒径が35μmである場合の実験結果の一例を示す図である。図13(a)は、比較例の画像濃度ID及び最大かぶり濃度FDの変化の一例を示す図である。図13(b)は、実施例における画像濃度ID及び最大かぶり濃度FDの変化の一例を示す図である。図13(a)及び図13(b)の各々の横軸は、印刷枚数を示し、縦軸は画像濃度ID及び最大かぶり濃度FDを示す。黒丸は、画像濃度IDの測定結果を示し、白丸は、最大かぶり濃度FDの測定結果を示す。
図13(a)に示すように、制御方法A(比較例)では、画像濃度IDは、全ての測定点で1.20以上であり良好であった。最大かぶり濃度FDは、印刷枚数が240000枚までは、0.010未満であり良好であったが、印刷枚数が260000枚以降において0.010以上となり、不良となった。
一方、図13(b)に示すように、制御方法B(実施例)では、画像濃度IDは、全ての測定点で1.20以上であり良好であった。また、最大かぶり濃度FDは、全ての測定点で0.010未満であり良好であった。
図14は、キャリアの粒径が38μmである場合の実験結果の一例を示す図である。図14(a)は、比較例の画像濃度ID及び最大かぶり濃度FDの変化の一例を示す図である。図14(b)は、実施例における画像濃度ID及び最大かぶり濃度FDの変化の一例を示す図である。図14(a)及び図14(b)の各々の横軸は、印刷枚数を示し、縦軸は画像濃度ID及び最大かぶり濃度FDを示す。黒丸は、画像濃度IDの測定結果を示し、白丸は、最大かぶり濃度FDの測定結果を示す。
図14(a)に示すように、制御方法A(比較例)では、画像濃度IDは、全ての測定点で1.20以上であり良好であった。最大かぶり濃度FDは、印刷枚数が220000枚までは、0.010未満であり良好であったが、印刷枚数が240000枚以降において0.010以上となり、不良となった。
一方、図14(b)に示すように、制御方法B(実施例)では、画像濃度IDは、全ての測定点で1.20以上であり良好であった。また、最大かぶり濃度FDは、全ての測定点で0.010未満であり良好であった。
以上、図12〜図14を参照して説明したように、制御方法B(実施例)は、制御方法A(比較例)と比較して、最大かぶり濃度FDにおいて顕著な効果があった。すなわち、本発明の実施形態に係る画像形成装置100では、画像の品質を安定化できることが判った。具体的には、本発明の実施形態に係る画像形成装置100では、最大かぶり濃度FDを低減できることが判った。
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明した。ただし、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である(例えば、下記に示す(1)〜(5))。図面は、理解し易くするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数等は、図面作成の都合上から実際とは異なる場合がある。また、上記の実施形態で示す各構成要素の形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の構成から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(1)図1〜図3を参照して説明したように、本発明の実施形態では、画像形成装置100がカラー複合機であるが、本発明はこれに限定されない。画像形成装置が用紙Pに画像を形成すればよい。画像形成装置が、例えば、カラープリンターでもよい。また、画像形成装置が、例えば、モノクロ複写機でもよい。
(2)図1〜図3を参照して説明したように、本発明の実施形態では、帯電量QPMが一定値である場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。帯電量QPMが一定値ではない場合には、第1幅WA及び第2幅WBを次の式(8)及び式(9)を用いて補正すればよい。
WA←WA×QPM/QPM1 (8)
WB←WB×QPM/QPM1 (9)
ただし、帯電量QPM1は、帯電量QPMの初期値を示す。
(3)図1〜図4を参照して説明したように、報知部607が第2トナーTNBである旨をタッチパネル71に表示するが、本発明はこれに限定されない。報知部607は第2判定部606の判定結果を報知すればよい。例えば、報知部607が、スピーカーを介して、第2判定部606の判定結果を音声で出力してもよい。
(4)図1〜図4を参照して説明したように、本発明の実施形態では、第1算出部603がトナーTN4の帯電量分布を算出するが、本発明はこれに限定されない。第1算出部603がトナーTNの帯電量分布を算出すればよい。例えば、第1算出部603がトナーTN1〜トナーTN4の帯電量分布を算出してもよい。
(5)図5、図9及び図11を参照して説明したように、本発明の実施形態では、帯電量QDが、トナーTN4の1個当たりの電荷量QをトナーTN4の直径Dで除した商を示すが、本発明はこれに限定されない。帯電量QDが、トナーTN4の1個当たりの電荷量Qに比例すればよい。例えば、帯電量QDが、トナーTN4の1個当たりの電荷量QをトナーTN4の1個当たりの質量で除した商を示してもよい。
本発明は、画像形成装置の分野に利用可能である。
100 画像形成装置
1 画像形成ユニット
4 画像形成部
42、42c、42m、42y、42k 感光体ドラム
43、43c、43m、43y、43k 現像部
431、431c、431m、431y、431k 現像ローラー
46 電圧印加部
461 直流電圧印加部
462 交流電圧印加部
47 電流計
5 転写部
54 中間転写ベルト
6 制御部
61 プロセッサー
601 周波数設定部(第1実施形態)
601A パターン形成部(第2実施形態)
601B 電圧設定部(第3実施形態)
602 検出部
603 第1算出部
604 第2算出部
605 第1判定部
606 第2判定部
607 報知部
608 吐出部
62 記憶部
7 操作表示部
71 タッチパネル
R 原稿
TN、TN1、TN2、TN3、TN4 トナー
TNA 第1トナー
TNB 第2トナー
W、W1、W2、W3 半値幅
WA 第1幅
WB 第2幅
J 電流
JA 電流値
V1 直流電圧
V2 交流電圧
F 周波数
VP 電圧値
ID 画像濃度
FDA かぶり濃度
FD 最大かぶり濃度

Claims (6)

  1. 静電潜像が形成される感光体ドラムと、
    前記静電潜像にトナーを供給し、トナー像を形成する現像ローラーと、
    前記感光体ドラムと前記現像ローラーとの間に流れる電流の電流値を検出する検出部と、
    前記検出部の検出結果に基づき、前記トナー像に含まれるトナーの帯電量分布を算出する第1算出部と、
    前記帯電量分布に基づき、前記現像ローラーから前記感光体ドラムへの前記トナーの吐き出しを実行する吐出部と
    前記感光体ドラムと前記現像ローラーとの間に交流電圧を印加する電圧印加部と、
    互いに相違する複数の周波数の中から1つの周波数を順次選択して、前記1つの周波数を、前記電圧印加部の前記交流電圧の周波数に設定する周波数設定部と
    を備え
    前記検出部は、前記周波数設定部が前記1つの周波数を前記電圧印加部の前記交流電圧の周波数に設定する度に、前記電流値を検出し、
    前記周波数設定部が設定した周波数と、前記検出部の検出結果とに基づき、前記第1算出部は、前記帯電量分布を算出する、画像形成装置。
  2. 静電潜像が形成される感光体ドラムと、
    前記静電潜像にトナーを供給し、トナー像を形成する現像ローラーと、
    前記感光体ドラムと前記現像ローラーとの間に流れる電流の電流値を検出する検出部と、
    前記検出部の検出結果に基づき、前記トナー像に含まれるトナーの帯電量分布を算出する第1算出部と、
    前記帯電量分布に基づき、前記現像ローラーから前記感光体ドラムへの前記トナーの吐き出しを実行する吐出部と、
    前記感光体ドラムと前記現像ローラーとの間に交流電圧を印加する電圧印加部と、
    互いに相違する複数の電圧値の中から1つの電圧値を順次選択して、前記1つの電圧値を前記電圧印加部の前記交流電圧の電圧値に設定する電圧設定部と
    を備え、
    前記検出部は、前記電圧設定部が前記1つの電圧値を前記電圧印加部に設定する度に、前記電流値を検出し、
    前記電圧設定部が設定した電圧値と、前記検出部の検出結果とに基づき、前記第1算出部は、前記帯電量分布を算出する、画像形成装置。
  3. 前記帯電量分布の半値幅を算出する第2算出部と、
    前記半値幅が第1幅以上であるか否かを判定する第1判定部と
    前記第1判定部の判定結果に基づいて、前記トナーが第1トナーであるか、前記第1トナーと品質が相違する第2トナーであるかを判定する第2判定部と、
    前記第2判定部の判定結果を報知する報知部と
    を備える、請求項1又は請求項に記載の画像形成装置。
  4. 前記帯電量分布の半値幅を算出する第2算出部と、
    前記半値幅が第2幅以上であるか否かを判定する第1判定部と
    を更に備え、
    前記吐出部は、前記第1判定部の判定結果に基づいて、前記吐き出しを実行する、請求項1又は請求項に記載の画像形成装置。
  5. 前記トナー像を記録媒体に転写する転写部を更に備え、
    前記転写部が前記記録媒体に前記トナー像を転写しない場合に、前記吐出部は、前記半値幅が第2幅以上ではないと前記第1判定部が判定するまで、前記吐き出しを継続して実行する、請求項に記載の画像形成装置。
  6. 所定の転写期間において前記トナー像を記録媒体に転写する転写部を更に備え、
    前記吐出部は、非転写期間において前記吐き出しを実行し、
    前記吐出部は、前記半値幅が第2幅以上ではないと前記第1判定部が判定するまで、前記非転写期間における前記トナーの吐出量を増加し、
    前記非転写期間は、互いに隣接する前記転写期間の間の期間を示す、請求項に記載の画像形成装置。
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