JP2003241450A - 画像形成方法及び画像形成装置 - Google Patents

画像形成方法及び画像形成装置

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JP2003241450A
JP2003241450A JP2002046101A JP2002046101A JP2003241450A JP 2003241450 A JP2003241450 A JP 2003241450A JP 2002046101 A JP2002046101 A JP 2002046101A JP 2002046101 A JP2002046101 A JP 2002046101A JP 2003241450 A JP2003241450 A JP 2003241450A
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image forming
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English (en)
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Toru Komatsu
小松  徹
Hirotaka Kabashima
浩貴 椛島
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 環境条件やプリント累積枚数に関係なく、画
像濃度調整が良好に安定して行われる画像形成方法。 【解決手段】 帯電器によって電位VHに帯電した像形
成体上にソリッドパッチの像露光を行い、ソリッドパッ
チ部の潜像電位VLと、現像バイアスVBとの間で電位
調整を行う工程と、画像データを変更することにより制
御用の複数の非ソリッドパッチを像形成体上に形成する
工程と、非ソリッドパッチの電位を電位センサによって
検知し、所望のパッチ部電位になるように演算する工程
を有し、導き出された非ソリッドパッチの濃度を検知
し、検知信号に基づいて画像形成条件を制御して画像を
形成する画像形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真方式により
画像を記録材に形成する画像の画像形成条件を制御する
画像形成方法及び画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】感光体等の像形成体上に基準濃度値の画
像データに基づいて制御用パッチを形成し、形成された
制御用パッチの画像濃度を画像濃度検知手段によって検
知し、画像濃度検知手段の検知信号に基づいて、帯電
量、露光量、現像バイアス、現像剤搬送速度、現像剤の
トナー濃度等の画像形成条件を制御することが行われ
る。
【0003】制御用の基準パッチとして現像バイアスお
よび帯電電位を変化させて所定の濃度の画像として形成
したパッチを使用することが多かった。しかしながらか
かる制御では近年の高速化やトナーの小粒径化に対応す
ることが困難であるため、制御用パッチとして基準入力
濃度の画像データに基づいた像露光に対してディザパタ
ーンや誤差拡散パターン、レーザパルス幅変調により濃
度調整されたソリッド及び非ソリッドの基準パターンを
形成することを提案した。これにより、従来ではほぼ最
高濃度のパッチ画像を得るために、現像バイアス電圧を
小さくし、現像電界を小さくすることで形成していたパ
ッチ画像が、かかる提案によって安定して画像濃度に推
移したパッチ画像が得られることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】制御用パッチとして基
準入力濃度の画像データに基づいた像露光によって形成
した場合も、環境の温湿度による感光体の感度変化や現
像剤特性の劣化によって形成される制御用パッチは変化
してしまうため、最適な画像形成条件を制御するために
は、より安定した画像濃度の制御用パッチを形成するこ
とが必要となる。
【0005】本発明の第1の目的は、画像形成装置の電
源を投入後のウォーミングアップ時間中、或いは所定の
プリント枚数のプリント後に、画像形成条件を制御する
ために安定した画像濃度の制御用パッチを形成する画像
形成方法、及び画像形成装置を提供することにある。
【0006】本発明の第2の目的は、画像形成装置で潜
像形成を行う露光装置の交換あるいは調整等を行ったの
ち、安定した画像濃度の制御用パッチを形成するように
した画像形成装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の目的は、
帯電器によって電位VHに帯電した像形成体上にソリッ
ドパッチの像露光を行い、ソリッドパッチ部の潜像電位
VLと、現像バイアスVBとの間で電位調整を行う工程
と、画像データを変更することにより制御用の複数の非
ソリッドパッチを像形成体上に形成する工程と、非ソリ
ッドパッチの電位を電位センサによって検知し、所望の
パッチ部電位になるように演算する工程とを有し、導き
出された非ソリッドパッチの濃度を検知し、検知信号に
基づいて画像形成条件を制御して画像を形成することを
特徴とする画像形成方法、及び像形成体、前記像形成体
上に電位を付与する帯電手段、画像データに基づいて像
露光を行い、前記像形成体上に静電潜像を形成する光量
調整を可能とする像露光手段、前記像形成体の電位を測
定する電位測定手段、現像剤搬送体を有し、現像バイア
スを印加して、前記像形成体上に形成された静電潜像を
反転現像してトナー像を形成する現像手段、前記像形成
体上に形成されたトナー像の画像濃度を検知する画像濃
度検知手段及び、制御手段を有し、該制御手段が請求項
1〜7に記載の画像形成方法によって画像形成を行うこ
とを特徴とする画像形成装置、によって達成される。
【0008】本発明の第2の目的は、像形成体、前記像
形成体上に電位を付与する帯電手段、画像データに基づ
いて像露光を行い、前記像形成体上に静電潜像を形成す
る光量調整を可能とする像露光手段、前記像形成体の電
位を測定する電位測定手段、現像剤搬送体を有し、現像
バイアスを印加して、前記像形成体上に形成された静電
潜像を反転現像してトナー像を形成する現像手段、前記
像形成体上に形成されたトナー像の画像濃度を検知する
画像濃度検知手段及び、制御手段を有し、前記像露光手
段の強度を変更した直後に、前記制御手段が請求項1〜
7に記載の画像形成方法によって画像形成を行うことを
特徴とする画像形成装置、によって達成される。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の説明に先立って本発明の
画像形成装置に共通する装置の構造とその動作を図1に
よって説明する。但し、本発明はかかる構造に限定され
るものではない。
【0010】前記装置は画像読取り部10、レーザ書き
込み部20、画像形成部30、給紙部40及び原稿載置
部50等より構成される。
【0011】画像形成装置上部には、透明なガラス板な
どからなる原稿台51と、さらに原稿台51上に載置し
た原稿DOCを覆う原稿カバー52等からなる原稿載置
部50があり、原稿台51の下方であって、装置本体内
には第1ミラーユニット12、第2ミラーユニット1
3、主レンズ14、CCDアレイなどの撮像素子15等
からなる画像読取り部10が設けられている。第1ミラ
ーユニット12は照明ランプ12A、第1ミラー12B
を備え、前記原稿台51と平行に、かつ図面左右方向へ
直線移動可能に取り付かれていて、原稿DOCの全面を
光学走査する。第2ミラーユニット13は第2ミラー1
3A及び第3ミラー13Bを一体化して備え、常に所定
の光路長を保つように第1ミラーユニット12の1/2
の速度で左右同方向に直線移動する。勿論この第2ミラ
ーユニット13の移動は前記第1ミラーユニット12と
同様に原稿台に対して平行である。前記照明ランプ12
Aによって照明される原稿台51上の原稿DOCの像
は、主レンズ14により第1ミラー12B、第2ミラー
13A、第3ミラー13Bを経て撮像素子15上へ結像
されるようになっている。走査が終わると第1ミラーユ
ニット12及び第2ミラーユニット13は元の位置に戻
り、次の画像形成まで待機する。
【0012】前記撮像素子15によって得られた画像デ
ータは、図示しない画像信号処理部によって処理され、
画像信号としてメモリに一旦格納される。次いで前記の
画像信号がレーザ書き込み部20に入力される。
【0013】画像形成部30は、制御部の制御によって
メモリからの画像信号が、駆動モータ21、ポリゴンミ
ラー22、fθレンズ23、ミラー24,25,26及
び図示しない半導体レーザ、補正レンズ等からなるレー
ザ書き込み部20に入力されると画像記録動作を開始す
る。すなわち、像形成体である感光体ドラム31は矢示
のように時計方向に回転し、帯電前露光を行って除電す
る除電器36によって除電された後、放電ワイヤ32
A、帯電グリッド32Bを有する帯電器32により本実
施例においてはマイナスの電荷を与えられているので、
レーザ書き込み部20によるレーザビームLによって感
光体ドラム31上には原稿DOCの像に対応した静電潜
像が形成される。その後、感光体ドラム31上の前記静
電的な潜像は、現像器33の直流成分に交流成分を重畳
したバイアス電圧を印加した現像スリーブ33Aの担持
する現像剤によって反転現像が行われ可視のトナー像と
なる。
【0014】一方、給紙部40に装填された給紙カセッ
ト41A又は41Bからは指定のサイズの転写紙Pを1
枚ずつ搬出ローラ42Aによって搬出し、搬出ローラ4
3及びガイド部材42を介して画像の転写部に向かって
給紙する。給紙された転写紙Pは、感光体ドラム31上
のトナー像と同期して作動するレジストローラ44によ
って感光体ドラム31上に送出される。この転写紙Pに
は、転写器34の作用により、感光体ドラム31上のト
ナー像が転写され、分離器35の除電作用によって感光
体ドラム31上から分離されたのち、搬送ベルト45を
経て定着器37へ送られ、加熱ローラ37A及び加圧ロ
ーラ37Bによって溶融定着された後、排紙ローラ3
8,46により装置外のトレイへ排出される。
【0015】前記感光体ドラム31はさらに回転を続
け、その表面に転写されずに残留したトナーは、クリー
ニング装置39において圧接するクリーニングブレード
39Aにより除去清掃さたのち、再び除電器36によっ
て除電された後帯電器32により一様に電荷の付与を受
けて、次回の画像形成のプロセスに入る。
【0016】なおここで、現像剤には高い解像力と優れ
た階調表現性をもたすことから、スチレン−アクリル系
で質量平均粒径3〜8μmの重合トナーと、フェライト
に樹脂コーティングを施した質量平均粒径60μmキャ
リアからなる2成分現像剤が用いられる。
【0017】本実施形態の画像形成装置では、レーザ書
き込み部20と現像器33との間には感光体ドラム31
に対向して電位センサ61が設けられていて、帯電器3
2によって電荷が支えられた帯電電位や、レーザ書き込
み部20によって露光された潜像部分の電位が計測され
る。また、現像器33の下流側には感光体ドラム31に
対向して発光素子と受光素子とから成り反射濃度を検知
する画像濃度センサ62が設けられていて、現像を終え
た顕画像の画像濃度の検知が行われる。また、転写紙P
の給紙路には枚数カウンタ63が設けられていて、プリ
ント枚数がカウントされる。また現像器33には現像剤
の撹拌時間を累計する現像時間累積計64(図2に示
す)、装置内の温度及び/又は湿度の環境条件を検知す
る環境センサ65から設けられている。
【0018】(1)図2に示すのは、本実施形態の画像
形成装置の制御を示すブロック図であって、画像形成に
当たっては制御部S1はメモリS4に記憶された画像形
成プログラムを呼び出し、先に説明したプロセスによっ
て画像形成が行われる。
【0019】本実施形態の画像形成装置では、装置電源
が投入されると、制御部S1は定着器37の周囲温度が
所定の温度以下であると検知すると、加熱ローラ37A
の温度が定着温度まで上昇するまでの間、即ちウォーミ
ングアップ中に制御部S1はメモリS2に記憶された画
像形成条件設定プログラムによって基準となる制御パッ
チを形成し、画像形成条件の設定がなされる。次に基準
となる制御パッチの形成法について説明する。
【0020】 先ず感光体の電位補正制御を行う。即
ち、帯電器32によって感光体ドラム31上にマイナス
の一様帯電を行い、一様帯電した感光体ドラム31に対
して、レーザ書き込み部20によってソリッドパッチの
像露光を行い、電位センサ61によって形成されたソリ
ッドパッチ部の潜像電位電圧VLを測定する。制御部S
1はソリッドパッチ部の潜像電位電圧VLから現像バイ
アスの電圧値VBを下式によって算出する。
【0021】VB=VL−500v ここで500vは予め設定した電位差(ソリッド部のパ
ッチ濃度閾値)であって、500v前後に設定してい
る。
【0022】次いで、帯電器32の帯電グリッド32B
への入力電圧値VH(以後帯電電圧という)を下式によ
って算出する。
【0023】VH=VB−150v ここで150vは予め設定した電位差であって、150
v前後に設定している。
【0024】図3(a)はかかる関係を示す説明で、ソ
リッドパッチ部の潜像電位VLが−100vであったと
すると、設定する現像バイアス電圧VBは−600v、
帯電電圧はVH−750vとなる。帯電器32に印加す
る帯電電圧VH、現像器33に印加する現像バイアス電
圧VBの電位調整が行われる。
【0025】 画像データを変更することによって図
3(b)に示す制御用の複数の非ソリッドパッチを感光
体ドラム31上に形成する。非ソリッドパッチには、デ
ィザパターンやレーザのパルス幅変調、或いは誤差拡散
パターンによって濃度調整したパッチ画像が用いられ
る。
【0026】図4には濃度を異にしたディザパターンに
よって作成したパッチを示している。入力する画像デー
タの濃度は例えば8ビット256段階である。これに対
して出力するディザパターンとしては、組織的ディザ法
又はランダムディザ法を用いることができる。ディザパ
ターンは、階調を表現するための密度を確率として表現
するもので、高濃度部においても任意の濃度を持ったパ
ターンを高い濃度分解能で形成することができるので、
ディザパターンを用いることによって、高精度の画像濃
度制御が可能となる。ディザパターンから成る制御用パ
ッチの画像濃度は分散して存在するソリッドの複数の画
素から成るパターンの平均濃度として検知され、分散し
たソリッド画素の数によって多階調濃度の制御パターン
が形成される。
【0027】図5にはパルス幅変調によって作成したパ
ッチを示している。入力する画像データの濃度が8ビッ
ト256段階である場合には、出力するパッチの1画素
内のパルス幅を256に分割し露光することによって、
1画素毎に多階調濃度の制御パターンが形成される。
【0028】また、誤差拡散法は、ディザ方式を発展さ
せたもので、ピクセル処理によって生じた誤差を周囲の
誤差に割り当て、続く処理においてその影響を考慮する
ことで全体としての誤差を最小にしようとするもので、
非ソリッドの制御用パッチを形成するのに用いることが
できる。
【0029】 このようにして感光体ドラム31上に
画像データを変更して形成された制御用の非ソリッドパ
ッチの電位は、電位センサ61によって検知される。検
知された非ソリッドパッチ部電位は所望したパッチ部電
位とは相違していることが多い。検知される電位は、温
湿度等の環境条件、プリント枚数で表示される画像形成
量、現像剤撹拌時間によって変動してくる。
【0030】・環境パラメータ トナーの帯電量は環境パラメータ、即ち、温度及び湿度
により変化する。従って、画像濃度も環境の変化に従っ
て変動する。トナーは高温高湿下では電荷保持力が低下
する結果、トナーの帯電量Q/M(Qは電荷量、Mは質
量)が低下する。従って、高温高湿下では画像濃度が高
くなる傾向があり、また、かぶり、トナー飛散等が出や
すくなる。これらの現象に対する補正として、基準入力
濃度に対して制御用パッチがディザパターンで構成する
ときはディザパターンの黒画素数を変更する補正を行う
ことが必要となる。例えば、環境をHH環境(温度25
℃以上、相対湿度65%以上)、NN環境(温度15℃
〜25℃、相対湿度35%〜65%)及びLL環境(温
度15℃以下、相対湿度35%以下)に区分したとき、
HH環境からLL環境に向けて例えば黒画素数を多くす
る補正が行われる。この補正は環境センサ65の検知信
号に基づいて制御部S1によって行われる。
【0031】・画像形成量 現像剤は使用されるに従って、キャリアの帯電能力の低
下等の劣化が起こり、トナーの帯電量が低下する。従っ
て、画像形成量、具体的には、プリント枚数の増加に従
って、制御用パッチの濃度と実際の画像の濃度との間の
関係にずれが生ずる。また、画像形成量の増加に従っ
て、かぶりの発生やトナー飛散が発生しやすくなる。こ
れらの現象に対する調整として、画像形成量の増加に対
応して例えば制御用パッチの濃度を下げる制御を行うこ
とが必要となる。この補正は枚数カウンタ63が計数し
た画像形成量としてのプリント枚数に基づいて制御部S
1によって行われる。なお、枚数カウンタ63はプリン
ト枚数の累積数を計数し、現像器33内の現像剤の交換
時に初期化される。
【0032】・現像剤撹拌時間 現像剤の疲労は現像剤の撹拌により進行するものであ
り、画像形成量に代えて現像剤の撹拌量を計測すること
によってより正確に測定することができる。例えば、現
像器33の中の現像剤撹拌手段としての撹拌スクリュー
の回転量の累積値を検知することにより現像剤の疲労度
を検知することができる。
【0033】撹拌スクリューの回転量の累積値を計数す
る現像時間累積計64の検知信号に基づいて制御部S1
は演算処理を行い、制御用パッチの黒画素数の補正を行
う。現像時間累積計64の累積値は現像器33内の現像
剤の交換時に初期化される。
【0034】以上説明した非ソリッドパターンからなる
制御用パッチを用いた画像形成制御においては、重合ト
ナーを用いた画像形成において特に有効である。即ち、
重合トナーは下記製造法により製造されたトナーであ
り、小粒径であって、且つ、シャープな粒径分布を持つ
ことから高い解像力と優れた階調表現性をもたらすとい
う特徴を有するトナーである。本発明を重合トナーを用
いた画像形成工程に適用することにより、これらの特徴
が充分に生かされ、且つ、濃度が安定しカブリ等の発生
が極めて少ない画像を形成することが可能になる。
【0035】重合トナーの製造方法:トナー用バインダ
ー樹脂の生成とトナー形状がバインダー樹脂の原料モノ
マー又はプレポリマーの重合及びその後の化学的処理に
より形成されて得られるトナーを意味する。より具体的
には、懸濁重合又は乳化重合等の重合反応と必要により
その後に行われる粒子同士の融着工程を経て得られるト
ナーを意味する。重合トナーでは、原料モノマー又はプ
レポリマーを水系で均一に分散した後に重合させトナー
を製造することから、トナーの粒度分布及び形状の均一
なトナーが得られる。
【0036】本実施の形態において使用されるトナーは
質量平均粒径が3〜8μm小粒径トナーが望ましい。
【0037】質量平均粒径は、質量基準の平均粒径であ
って、湿式分散機を備えた「コールターカウンターTA
−11」又は「コールターマルチサイザー」(いずれも
コールター社製)により測定した値である。表1には、
ソリッド部のパッチ濃度閾値を550vであるとき、環
境パラメータとプリント累積枚数とによって定まる、現
像バイアスVBと非ソリッド部でのパッチ部電位VPと
の間でのパッチ部電位差(|VB−VP|)を示してい
る。
【0038】
【表1】
【0039】制御部S1は環境センサ65で検知した温
湿度と、枚数カウンタ63で検知積算されたプリント累
積枚数とによって、表1から非ソリッド部のパッチ濃度
閾値|VB−VP|を求める。
【0040】図6はパッチ部電位差とディザパターン濃
度設定値との関係を示すグラフで、制御部S1は求めら
れたパッチ濃度閾値から図6のグラフを用いて所望の電
位が得られるディザパターン濃度が求められる。
【0041】求められたディザパターン濃度の非ソリッ
ドの制御用パッチを用い、画像形成制御を行うことによ
り、感光体の温湿度による感度補正や現像剤の現像履歴
による補正等がなされていて、電源投入直後からコピー
シーケンス中において環境や現像履歴に関係なく画像濃
度は良好に調整されていて、画質は安定しトナー飛散な
ども少なく安定した画像形成が行われることになる。
【0042】(2)図7に示すのは、レーザ書き込み部
20のレーザ光量(MPC)を変更したときのパッチ部
電位差とディザパターン濃度設定値との関係を示すグラ
フである。パッチ部電位差とディザパターン濃度設定値
との関係はレーザ光量を変更したときに変えることか
ら、本実施形態においては、レーザ書き込み部の交換等
によってレーザ強度が変わった際は、レーザ強度変更直
後に(1)で説明したと同様にして画像形成条件の設定
が行われる。即ち、表1から求められた非ソリッド部の
パッチ濃度閾値を用い、図7の該当するレーザ光量(M
PC)のカーブからディザパターン濃度設定値が求めら
れ、求められたディザパターン濃度の非ソリッド制御用
パッチを用い画像形成制御を行う。
【0043】かかる画像形成制御を行うことにより、環
境条件やプリント累積枚数等に関係なくレーザ強度が変
更した直後から画像濃度は良好に調整されていて、画質
は安定したトナー飛散なども少なく安定した画像形成が
行われることとなる。
【0044】
【実施例】以下に説明する比較例及び実施例は、何れも
デジタル複写機コニカSitios7075(コニカ株
式会社製)を改造した複写機を用いてテストを実施して
いる。比較例と実施例とで、共通した条件は下記の通り
である。 感光体:OPC感光体(ドラム径φ100mm) 感光体線速(Vp):400mm/sec 現像スリーブ線速(VS):固定(VS/Vp=2.0) 現像剤:平均粒径6μmの重合トナーと平均粒径60μ
mのキャリアから成る2成分現像剤 (1)比較例1 画像調整用パッチとしてディザパッチの濃度設定値を変
更したパッチを使用した。濃度設定値は以下のシーケン
スにより決定 1.濃度設定値5点におけるパッチ部電位を電位計によ
り測定 2.パッチ部電位と濃度設定値の関係を求める 3.設定したパッチ部電位となる濃度設定値を選択する 以上の条件で、LL環境、NN環境及びHH環境で10
0kc(100,000枚)のプリントを行い、このと
きの画像濃度(Dmax)、トナー消費量、画質などに
ついて調べた。
【0045】評価:電源突入直後の画像濃度は調整でき
ていたが、機内の温湿度の変化により感光体の感度が変
化してしまい、プリント累積枚数が増加していったとき
のパッチ濃度が変化してしまったため、画像濃度が不安
定となり、トナー飛散も増大するときがあるのが認めら
れた。
【0046】(2)実施例1 画像調整用パッチとしてディザパッチの濃度測定値を変
更したパッチを使用した。濃度設定値は以下のシーケン
スにより決定 1.感光体電位補正制御を実施 ソリッドパッチ部の潜像電位電圧VLを測定し、現像バ
イアスの電圧値VB<帯電電圧VHを設定値となるよう
に現像バイアス電圧及び帯電グリッド入力値を調整す
る。
【0047】 (VB=VL−500v、VH=VB−150v) 2.濃度設定値5点におけるパッチ部電位を電位計によ
り測定 3.パッチ部電位と濃度設定値との関係を求める 4.設定したパッチ部電位となる濃度設定値を選択する 以上の条件で、LL環境、NN環境及びHH環境で10
0kc(100,000枚)のプリントを行い、このと
きの画像濃度(Dmax)、トナー消費量、画質などに
ついて調べた。
【0048】評価:電源突入直後から、コピーシーケン
ス中において環境条件に関係することなく画像濃度は調
整できていた。また形成される画質は安定し、トナー飛
散も少なく、安定して良好な画像が得られた。
【0049】(3)実施例2 画像調整用パッチとしてディザパッチの濃度測定値を変
更したパッチを使用した。濃度設定値は以下のレーザ書
き込み部の光量を変更したときに実施 1.レーザパワーを変更 2.感光体電位補正制御を実施 ソリッドパッチ部の潜像電位電圧VLを測定し、現像バ
イアスの電圧値VB、帯電電圧VHを設定値となるよう
に現像バイアス電圧および帯電グリッド入力値を調整す
る。
【0050】 (VB=VL−500v、VH=VB−150v) 3.濃度設定値5点におけるパッチ部電位を電位計によ
り測定 4.パッチ部電位と濃度設定値との関係を求める 5.設定したパッチ部電位となる濃度設定値を選択する 以上の条件で、LL環境、NN環境及びHH環境で10
0kc(100,000枚)のプリントを行い、このと
きの画像濃度(Dmax)、トナー消費量、画質などに
ついて調べた。
【0051】評価:電源突入直後から、コピーシーケン
ス中において環境条件に関係することなく画像濃度は調
整できていた。またレーザパワーを変化させたときにも
安定した画像濃度の推移となって、形成される画質は安
定し、トナー飛散も少なく、安定して良好な画像が得ら
れた。
【0052】
【発明の効果】請求項1〜8の発明によるときは、電源
投入直後から、コピーシーケンス中において環境条件や
プリント累積枚数に関係なく画像濃度は調整できてい
て、形成された画質は安定し、トナー飛散も少なく安定
して良好な画像が得られることとなる。
【0053】請求項9の発明によるときは、レーザパワ
ーを変化させたときにも、安定した画像濃度の推移とな
って、環境条件やプリント累積枚数に関係なく画像濃度
は調整できていて、形成される画質は安定し、トナー飛
散も少なく安定して良好な画像がえられることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の構造を示す。
【図2】本実施形態の画像形成装置の制御を示すブロッ
ク図。
【図3】感光体の電位状態を示す説明図。
【図4】濃度を異にして形成したディザパッチを示す。
【図5】パルス幅変調によって作成したパッチを示す。
【図6】パッチ部電位差とディザパターン濃度設定値と
の関係を示すグラフ。
【図7】レーザ光量を変更したときのパッチ部電位差と
ディザパターン濃度設定値との関係を示すグラフ。
【符号の説明】
20 レーザ書き込み部 30 画像形成部 31 感光体ドラム 32 帯電器 33 現像器 61 電位センサ 62 画像濃度センサ 63 枚数カウンタ 64 現像時間累積計 65 環境センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H005 AB06 2H027 DA02 DA10 DA13 DA14 DA38 DA45 DA46 DE02 DE05 DE07 EA02 EA05 EC03 2H073 AA02 AA05 BA02 BA13 BA27 BA28 BA33 BA43 CA03

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯電器によって電位VHに帯電した像形
    成体上にソリッドパッチの像露光を行い、ソリッドパッ
    チ部の潜像電位VLと、現像バイアスVBとの間で電位
    調整を行う工程と、画像データを変更することにより制
    御用の複数の非ソリッドパッチを像形成体上に形成する
    工程と、非ソリッドパッチの電位を電位センサによって
    検知し、所望のパッチ部電位になるように演算する工程
    とを有し、導き出された非ソリッドパッチの濃度を検知
    し、検知信号に基づいて画像形成条件を制御して画像を
    形成することを特徴とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】 前記非ソリッドパッチはディザパターン
    にて作成されることを特徴とする請求項1に記載の画像
    形成方法。
  3. 【請求項3】 前記非ソリッドパッチは誤差拡散(E
    D)パターンにて作成されることを特徴とする請求項1
    に記載の画像形成方法。
  4. 【請求項4】 前記非ソリッドパッチはパルス幅変調
    (PWM)にて作成されることを特徴とする請求項1に
    記載の画像形成方法。
  5. 【請求項5】 前記所望のパッチ部電位を導き出す演算
    は環境によって変更することを特徴とする請求項1〜4
    の何れか1項に記載の画像形成方法。
  6. 【請求項6】 前記所望のパッチ部電位を導き出す演算
    はプリント枚数によって変更することを特徴とする請求
    項1〜4の何れか1項に記載の画像形成方法。
  7. 【請求項7】 前記所望のパッチ部電位を導き出す演算
    は現像剤撹拌時間によって変更することを特徴とする請
    求項1〜4の何れか1項に記載の画像形成方法。
  8. 【請求項8】 像形成体、前記像形成体上に電位を付与
    する帯電手段、画像データに基づいて像露光を行い、前
    記像形成体上に静電潜像を形成する光量調整を可能とす
    る像露光手段、前記像形成体の電位を測定する電位測定
    手段、現像剤搬送体を有し、現像バイアスを印加して、
    前記像形成体上に形成された静電潜像を反転現像してト
    ナー像を形成する現像手段、前記像形成体上に形成され
    たトナー像の画像濃度を検知する画像濃度検知手段及
    び、制御手段を有し、該制御手段が請求項1〜7に記載
    の画像形成方法によって画像形成を行うことを特徴とす
    る画像形成装置。
  9. 【請求項9】 像形成体、前記像形成体上に電位を付与
    する帯電手段、画像データに基づいて像露光を行い、前
    記像形成体上に静電潜像を形成する光量調整を可能とす
    る像露光手段、前記像形成体の電位を測定する電位測定
    手段、現像剤搬送体を有し、現像バイアスを印加して、
    前記像形成体上に形成された静電潜像を反転現像してト
    ナー像を形成する現像手段、前記像形成体上に形成され
    たトナー像の画像濃度を検知する画像濃度検知手段及
    び、制御手段を有し、前記像露光手段の強度を変更した
    直後に、前記制御手段が請求項1〜7に記載の画像形成
    方法によって画像形成を行うことを特徴とする画像形成
    装置。
  10. 【請求項10】 トナーには重合法で作製されたトナー
    を用いることを特徴とする請求項8又は9に記載の画像
    形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7546045B2 (en) * 2005-05-31 2009-06-09 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus having image placement control and method of controlling same
JP2010020061A (ja) * 2008-07-10 2010-01-28 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2013109328A (ja) * 2011-10-28 2013-06-06 Canon Inc 画像形成装置

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