JP6859085B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、媒体液中にトナーが分散された液体現像剤を用いて、潜像担持体上に担持された静電像を湿式現像方式により現像する現像装置を利用して画像形成を行う画像形成装置に関する。
感光体などの潜像担持体上に形成された静電像を荷電した粒子(トナー)によって現像し、画像を形成する電子写真法が普及している。この種の電子写真法としては、例えば、粉体のトナーを直接用いる乾式現像法と、トナーを液体中に分散させた液体現像剤を用いる湿式現像法(液体現像システム)と、がある。このうち液体現像システムは、トナーを媒体(キャリア)液中に分散させるため、サブミクロンオーダーの粒径の粒子を制御して画像形成を行うことが可能となり、高画質及び高精細化の点で有望な現像法である。
湿式現像法では、液体現像剤に含まれるトナー粒子を電気泳動によりメディア上に移動させて画像形成を行なう。湿式現像法は、具体的には、現像ローラに対向配置された製膜電極の対向部において現像ローラ上に適量のトナーを含む現像剤が製膜され、絞りローラにより現像ローラ上にトナー層が形成される。以降の泳動プロセス、即ち現像、一次転写、二次転写の各プロセスにおいては、基本的に全てのトナーを移動させることを作像原理とする。よって、メディア上に形成される画像の濃度は、現像ローラ上に製膜された液体現像剤中のトナー載り量が反映されることになる。それゆえ、現像ローラ上に担持された液体現像剤中のトナー載り量を安定に制御することは、長期に渡る画質安定につながるため非常に重要である。
現像ローラ上のトナー載り量を一定に制御するようにした画像形成装置としては、例えば、現像ローラの表面上を検知可能な光学センサを備えたものが知られている(特許文献1参照)。この画像形成装置では、現像ローラ上に規定条件により製膜された液体現像剤に対して光を照射し、その反射光を光学センサにより検知して液体現像剤の濃度を計測する。そして、得られた結果を現像液槽内のトナー・キャリア液量や荷電制御剤量等の制御にフィードバックし、現像ローラ上のトナー載り量を制御する。この画像形成装置によれば、現像ローラ上の液体現像剤濃度そのものを計測してフィードバック制御に利用可能であるため、計測される現像剤濃度が正しい限りにおいては現像ローラ上の液体現像剤濃度を安定化させることが可能である。
ところで、液体現像システムで用いられる現像ローラは通常、金属製の軸を中心として、電気特性(導電率/抵抗率)が調整されたポリマーやゴム材料などによる弾性体の表層が設けてある。現像ローラの電気特性としては、表層を構成する弾性体ポリマーにイオン導電剤を分散混入することにより、その体積抵抗率を最適化してある。現像ローラの使用前には現像ローラの表層においてイオン導電剤は均一に分散されているが、画像形成動作時には現像ローラとその周辺に配置された感光ドラム等とには異なる電圧が印加されるため、イオン導電剤の分散は徐々に偏りを生じてしまう。よって、現像ローラの表層の体積抵抗率は、使用に伴って上昇していく。
特開平10−268645号公報
しかしながら、特許文献1の画像形成装置では、現像ローラ上の液体現像剤の濃度を計測してトナー載り量を制御するものであり、現像ローラの表層の体積抵抗率の上昇を検出して対応するものではない。このため、現像ローラの表層の体積抵抗率の増加に伴い、現像ローラと感光ドラムとの現像ニップ部における現像ローラの表層の分担電圧が上昇し、その分、液体現像剤に印加される電圧が所望の値に比べて小さくなる。そして、分担電圧が所定の閾値を超えると、感光ドラムの表面電位及び現像ローラの印加電圧を規定値に設定しても適正な現像コントラスト(ΔV_cont)及びかぶり取り電圧(ΔV_back)を得ることが困難になる。その結果として、画像形成における濃度不十分やかぶりなど、画像不良を引き起こす虞がある。
しかも、特許文献1の画像形成装置では、光学センサを利用して現像ローラの表面を計測しているので、画像形成装置の長期間の使用により、現像ローラの表面粗さが使用に伴って増加し反射光強度が変化してしまう。このため、反射光を用いた計測方法では、現像ローラ上の液体現像剤のトナー濃度を長期間に亘って高精度に検知することは困難であり、結果として画像不良を引き起こす虞がある。
本発明は、液体現像システムを用いた画像形成装置において、長期間の使用があっても画像不良の発生を抑制できる画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の画像形成装置は、像担持体と、前記像担持体を帯電する帯電手段と、前記像担持体に静電潜像を形成するために、前記帯電手段により帯電された像担持体を露光する露光手段と、トナーとキャリア液とを含む液体現像剤を収容する現像容器と、前記像担持体に形成された静電潜像を現像する現像位置に前記液体現像剤を担持搬送し、表層に弾性層が形成された現像ローラと、前記現像ローラと接触する導電部材と、を有する現像装置と、前記現像ローラと前記導電部材との間に電位差を形成する第1の電位差形成手段と、前記現像ローラと前記像担持体との間に電位差を形成する第2の電位差形成手段と、前記現像ローラと前記導電部材との間に通電する電流を検知する電流検知手段と、前記現像ローラに供給される液体現像剤のトナー濃度を検知するトナー濃度検知手段と、前記第1の電位差形成手段、前記第2の電位差形成手段、前記帯電手段、及び前記露光手段のそれぞれを制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、非画像形成時において前記第1の電位差形成手段により前記現像ローラと前記導電部材との間に所定の電位差を発生させた際の前記電流検知手段による電流の検知結果と、前記トナー濃度検知手段によるトナー濃度の検知結果と、に基づいて算出された前記現像ローラの抵抗値が所定値以上である場合には、前記所定値よりも小さい場合よりも、画像形成時における画像部の電位の絶対値及び非画像部の電位の絶対値のそれぞれが小さくなるように、画像形成時において前記第2の電位差形成手段、前記帯電手段、及び前記露光手段のいずれかを制御することを特徴とする。
本発明によれば、制御部は、非画像形成時に、第1の電位差発生手段により所定の電位差を発生させ、電流検知手段による検知結果に応じて、現像コントラスト及びかぶり取り電圧を設定する設定モードを実行可能である。そして、制御部は、画像形成時に、前記設定モードで設定された電位差を第2の電位差発生手段、帯電手段、露光手段のうちの少なくとも1つにより発生させる。このため、適正な現像コントラスト及びかぶり取り電圧を得ることができるので、画像形成における濃度不十分やかぶりなど、画像不良の発生を抑制することができる。これにより、液体現像システムを用いた画像形成装置において、長期間の使用があっても画像不良の発生を抑制できる。
第1の実施形態に係る画像形成装置を示す概略の断面図である。 第1の実施形態に係る画像形成装置の画像形成ユニットを示す概略の断面図である。 第1の実施形態に係る画像形成装置の制御ブロック図を示す概略の説明図である。 第1の実施形態に係る画像形成装置の現像ローラと絞りローラとのニップ部を示す概略の拡大図である。 第1の実施形態に係る画像形成装置における画像形成枚数と現像ローラの表層の抵抗値との関係を示すグラフである。 第1の実施形態に係る画像形成装置における液体現像剤のトナー濃度と抵抗値の逆数との関係を示すグラフである。 第1の実施形態に係る画像形成装置における現像ローラの表層の抵抗率と電圧分担の割合との関係を示すグラフである。 第1の実施形態に係る画像形成装置における処理手順を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る画像形成装置における処理手順を示すフローチャートである。 (a)は、第1の実施形態に係る画像形成装置における画像形成枚数とベタ画像濃度との関係を示すグラフである。(b)は、第2の実施形態に係る画像形成装置における画像形成枚数とかぶり濃度との関係を示すグラフである。
<第1の実施形態>
以下、本発明の第1の実施形態を、図1〜図8を参照しながら詳細に説明する。本実施形態の画像形成装置1は、トナーとキャリア液とを含む液体現像剤を用いて形成されるトナー画像を記録材に形成する電子写真方式のデジタルプリンタである。本実施形態では、画像形成装置1の一例としてタンデム型のフルカラープリンタについて説明している。但し、本発明はタンデム型の画像形成装置1に限られず、他の方式の画像形成装置であってもよく、また、フルカラーであることにも限られず、モノクロやモノカラーであってもよい。あるいは、プリンタ、各種印刷機、複写機、FAX、複合機等、種々の用途で実施することができる。
図1に示すように、画像形成装置1は、画像形成部2と、制御部70の他、不図示のシート給送部と、シート搬送部と、シート排出部とを備えている。また、画像形成装置1の装置本体の前側上面には、例えば、液晶パネルからなる表示装置3が設けられている(図3参照)。画像形成装置1は、不図示の原稿読取装置、パーソナルコンピュータ等のホスト機器、あるいはデジタルカメラやスマートフォン等の外部機器からの画像信号に応じて、4色フルカラー画像を記録材に形成することができる。尚、記録材であるシートSは、トナー像が形成されるものであり、具体例として、普通紙、普通紙の代用品である樹脂製のシート、厚紙、オーバーヘッドプロジェクタ用シート等がある。
画像形成部2は、画像形成ユニット10y,10m,10c,10kと、レーザ露光装置11y,11m,11c,11kと、中間転写ユニット50と、二次転写ユニット60と、不図示の定着部とを備えている。尚、本実施形態の画像形成装置1は、フルカラーに対応するものであり、画像形成ユニット10y,10m,10c,10kは、イエロー(y)、マゼンタ(m)、シアン(c)、ブラック(k)の4色それぞれに同様の構成で別個に設けられている。このため、図1中では4色の各構成について同符号の後に色の識別子を付して示すが、図2及び明細書中では色の識別子を付さずに符号のみで説明する場合もある。
画像形成ユニット10は、トナー像を担持可能で移動する感光ドラム20y,20m,20c,20kと、帯電器21y,21m,21c,21kと、現像装置30y,30m,30c,30kと、を有している。また、画像形成ユニット10は、現像剤ミキサ39y,39m,39c,39kと、ドラムクリーナ40y,40m,40c,40kと、を有している。これらは、画像形成ユニット10と同様に、いずれもイエロー(y)、マゼンタ(m)、シアン(c)、ブラック(k)の4色それぞれに同様の構成で別個に設けられている。このため、図1中では、4色の各構成について同符号の後に色の識別子を付して示す。画像形成ユニット10は、プロセスカートリッジとして一体にユニット化されて、画像形成装置1の装置本体に対して着脱可能に構成されている。
感光ドラム(像担持体)20は、円筒状の基材とその外周面に形成された有機感光体又はアモルファスシリコン感光体等で構成される感光層を有するドラム状の電子写真感光体であり、不図示のドラムモータによって中心軸を中心に図中R1方向に回転される。本実施形態では、感光ドラム20の感光層としてアモルファスシリコンが用いられている。感光ドラム20の幅は、後述する現像ローラ31(図2参照)の幅より広くされている。感光ドラム20は、画像形成する際に画像情報に基づいて形成された静電像を担持して周回移動する。感光ドラム20は、液体現像剤を用いて形成されるトナー像を担持して移動可能である。尚、本実施形態では、感光ドラム20は接地されている。
帯電器(帯電手段)21は、感光ドラム20の中心軸に対して略平行に配置され、帯電バイアスにより感光ドラム20の表面を負帯電性のトナーと同極性の負の電位(暗部電位VD)に一様均一に帯電させる。また、帯電器21としては、コロナ帯電器を使用している。但し、帯電器21としては、コロナ帯電器には限られず、帯電ローラ等を適用してもよい。
レーザ露光装置(露光手段)11は、帯電器21よりもR1方向下流側で暗部電位VDに帯電された感光ドラム20の表面をレーザ光の照射により露光して、露光部において明部電位VLにまで電位降下を起こし、感光ドラム20の表面上に静電像を形成する。本実施形態では、レーザ露光装置11は原稿の画像信号に応じて変調されたレーザ光を照射し、不図示のポリゴンミラーやf−θレンズ等を介して感光ドラム20の表面上に投射する。
現像装置30は、感光ドラム20上に形成された潜像を、液体トナーを用いて現像するための装置である。現像装置30の詳細については、後述する。現像剤ミキサ39は、現像装置30に液体現像剤を供給するものであり、現像ローラ31に供給する液体現像剤のトナー濃度を検知可能な現像剤濃度センサ(トナー濃度検知手段)39a(図2参照)を有している。現像剤濃度センサ39aは、例えば光透過を利用したセンサであり、現像剤ミキサ39から供給する液体現像剤に対するトナーの重量パーセント濃度(T/D)[wt%]を算出するために使用される。尚、本実施形態では、現像剤濃度センサ39aは光透過を利用したセンサである場合について説明しているが、これには限られず、例えば、電気抵抗等を利用したセンサであってもよい。
ドラムクリーナ40は、後述する一次転写部よりもR1方向下流側に配置され、クリーニングブレード41(図2参照)を有している。クリーニングブレード41は、不図示の加圧手段によって所定の角度及び圧力で感光ドラム20に当接しており、感光ドラム20上に残留した液体現像剤はクリーニングブレード41に掻き取られ、次のプロセスに備える。
中間転写ユニット50は、駆動ローラ51や従動ローラ52、一次転写ローラ53y,53m,53c,53k等の複数のローラと、これらのローラに巻き掛けられ、トナー像を担持するエンドレスベルトの中間転写ベルト54とを備えている。一次転写ローラ53y,53m,53c,53kは、感光ドラム20y,20m,20c,20kにそれぞれ対向して配置され、中間転写ベルト54に当接し、感光ドラム20のトナー像を別の像担持体である中間転写ベルト54に一次転写する。
中間転写ベルト54は、感光ドラム20に当接して感光ドラム20との間で一次転写部を形成し、一次転写バイアスが印加されることにより、感光ドラム20に形成されたトナー像を一次転写部で一次転写する。中間転写ベルト54に一次転写ローラ53によって正極性の一次転写バイアスを印加することにより、感光ドラム20上のそれぞれの負極性を持つトナー像が順次、中間転写ベルト54に多重転写される。
二次転写ユニット60は、二次転写内ローラ61と、二次転写外ローラ62と、外ローラブレード63、クリーニング液回収部64とを有している。二次転写外ローラ62に正極性の二次転写バイアスを印加することによって、中間転写ベルト54に形成されたフルカラーのトナー像をシートSに転写する。二次転写外ローラ62は、中間転写ベルト54に当接して中間転写ベルト54との間で二次転写部を形成し、二次転写バイアスが印加されることにより、中間転写ベルト54に一次転写されたトナー像を二次転写ユニット60でシートSに二次転写する。
不図示の定着部は、定着ローラ及び加圧ローラを備え、定着ローラと加圧ローラとの間をシートSが挟持され搬送されることにより、シートSに転写されたトナー像は加熱及び加圧されてシートSに定着される。
次に、本実施形態における現像装置30の構成について、図2を用いて詳細に説明する。現像装置30は、液体現像剤を担持して感光ドラム20へと搬送する現像ローラ(現像剤担持体)31と、現像液槽32と、製膜電極33と、絞りローラ(導電部材)34と、清掃ローラ35と、を有している。
現像ローラ31は、直径45mm円筒状の部材であり、中心軸31aを中心にして回転方向R2に回転する。現像ローラ31は、ステンレス等の金属製の内芯である中心軸31aの外周部に、厚さ5mmの導電性ポリマー等による弾性体の表層31bを備えたものである。現像ローラ31は、感光ドラム20との間でニップ部を形成するように対向して配置され、当該ニップ部では現像部が形成される。本実施形態では、現像ローラ31の表層31bは導電性ウレタンゴム製であり、初期状態では現像ローラ31の表層31bの内部にはイオン導電剤が均一に分散され、体積抵抗率が調整されている。即ち、現像ローラ31は、導電剤を含んで形成され、トナーとキャリア液とを含む液体現像剤を担持して移動可能であり、現像バイアスの印加により感光ドラム20の静電像を現像する。尚、現像ローラ31には、電圧を印加可能な現像ローラ電源73(図3参照)が接続されている。
この現像ローラ31の表層31bの材質としては、例えば、以下のような材質が適用される。まず、EPDM、ウレタン、シリコン、ニトリルブタジエンゴム、クロロプレンゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム等から、適宜な樹脂を選択する。そして、この選択した樹脂に、電気抵抗調整材料として導電性微粒子、例えばカーボン、酸化チタンのいずれか一つ、もしくは複数を用いて分散混合して得られた分散型抵抗調整樹脂をベースにしたものが適切である。あるいは、上述のように選択した樹脂に、イオン性導電材料、例えば過塩素酸ナトリウム、過塩素酸カルシウム、塩化ナトリウム等の無機イオン性導電剤などのいずれか一つ、もしくは複数を用いて得られた電気的抵抗調整樹脂をベースにしたものが適切である。また、弾性を得るための発泡・混合工程として発泡剤を用いる場合には、シリコン系界面活性剤(例えば、ポリジアルシロキサン、ポリシロキサン・ポリアルキレノキシドブロック共重合体)が適切である。尚、これらの材質からなる表層31bでは、一般に体積抵抗率は、ばらつきも含めて1×10〜1×1012Ω・cmに調整してあり、本実施形態で用いる現像ローラ31の体積抵抗率は初期状態で1〜5×10Ω・cmに調整してある。
現像液槽32は、現像ローラ31を中心にして感光ドラム20の略反対側に配置されており、感光ドラム20上に形成された潜像を現像するための液体現像剤を収容する。本実施形態で用いる液体現像剤は、ポリエステル系の樹脂中へ顔料等の着色料を分散させた平均粒径0.8μmの粒子を、イソパラフィン系の有機溶媒等の液体キャリア中に分散剤やトナー帯電制御剤、帯電指向剤とともに添加して生成されている。また、ここでの液体現像剤では、トナー粒子の濃度を約7wt%としている。尚、本実施形態では、トナー粒子の表面が負極性に一定量帯電している。
製膜電極33は、現像液槽32に貯留された液体現像剤に接触すると共に、現像ローラ31に隙間を空けて近接して対向して配置されている。製膜電極33と現像ローラ31との間には液体現像剤が入り込み、現像ローラ31上に液体現像剤を製膜すると共に、現像ローラ31との間で電位差が設定されることにより、現像ローラ31に担持された液体現像剤のトナー濃度を調整可能に製膜する。本実施形態においては、製膜電極33の通過後のトナー濃度が15.0±3.0wt%となるように、製膜電極33及び現像ローラ31の間の電位差を調整する。尚、製膜電極33には、電圧を印加可能な製膜電極電源81(図3参照)が接続されている。
絞りローラ34は、製膜電極33の回転方向R2下流側に配置され、現像ローラ31に液体現像剤を介して接触して配置されている。絞りローラ34は、現像ローラ31に製膜された液体現像剤に含まれるトナー粒子を電圧の印加により現像ローラ31側に寄せると共に、余分なキャリア液を絞って回収することで、現像ローラ31に担持された液体現像剤のトナー濃度を調整可能である。絞りローラ34は、金属からなる直径40mmの円筒形の部材であり、本実施形態ではステンレス鋼で作製されたローラを用いる。絞りローラ34は、現像ローラ31と長手略300mmに亘って圧力が一定(本実施形態では略80kPa)となるように当接され、中心軸を中心に矢印方向に回転する。尚、絞りローラ34には、電圧を印加可能な絞りローラ電源74(図3参照)が接続されている。
現像液槽32で汲み上げられ製膜電極33を通過した液体現像剤は、現像剤濃度によらず一定量現像ローラ31に担持される。そのため、絞りローラ34と現像ローラ31との当接部に規定速度で搬送された液体現像剤は、ギャップ略6μm、幅略5mmのニップ部31nを安定的に形成する。液体現像剤は、絞りローラ34及び現像ローラ31のニップ部31nの開放側において、各ローラ34,31に付着して分離する。後述するように、トナーが現像ローラ31側に寄る動作をするように、規定の電位差が両ローラ34,31間に設定されている。このため、ローラ34,31間を通過後の現像ローラ31の表面の液体現像剤中のトナー濃度は、通過前に比べて2倍程度、即ち30.0±5.0wt%となる。
清掃ローラ35は、現像ローラ31と感光ドラム20との現像ニップ部(現像位置)の回転方向R2の下流側で、現像ローラ31に当接して配置されている。清掃ローラ35は、金属等からなるローラであり、現像ローラ31の表面に当接して現像ローラ31の表面上に担持されて残存する液体現像剤を清掃する。即ち、清掃ローラ35は、現像ローラ31における現像ニップ部よりも移動方向下流側に配置され、現像ローラ31に担持された液体現像剤を清掃する。
図3に示すように、制御部70はコンピュータにより構成され、例えばCPU71と、メモリ72と、外部と信号を入出力する不図示の入出力回路とを備えている。メモリ72は、各部を制御するプログラムを記憶するROMと、データを一時的に記憶するRAMとを含んでいる。CPU71は、画像形成装置1の制御全体を司るマイクロプロセッサであり、システムコントローラの主体である。CPU71は、入出力回路を介して、画像形成部2等、画像形成装置1の各部に接続され、各部と信号をやり取りすると共に動作を制御する。メモリ72のROMには、シートSに画像を形成するための画像形成制御シーケンス等が記憶される。
現像ローラ31には現像ローラ電源(第1〜第3の電位差発生手段)73が接続され、絞りローラ34には絞りローラ電源(第1の電位差発生手段)74が接続され、清掃ローラ35には清掃ローラ電源78が接続されている。また、製膜電極33には、製膜電極電源(第3の電位差発生手段)81が接続されている。これらの電源73,74,78,81はCPU71に接続されており、CPU71により制御されている。即ち、現像ローラ電源73及び絞りローラ電源74は、現像ローラ31と絞りローラ34との間に電位差を発生可能である。また、現像ローラ電源73及び製膜電極電源81は、現像ローラ31と製膜電極33との間に電位差を発生可能である。尚、感光ドラム20は接地されているため、現像ローラ電源(第2の電位差発生手段)73は単独で現像ローラ31と感光ドラム20との間に電位差を発生可能である。
現像ローラ31と絞りローラ34との間には、これら現像ローラ31と絞りローラ34との間に通電する電流を検知する電流検知センサ(電流検知手段)75が設けられている。この電流検知センサ75で検知された信号は、A/Dコンバータ76を介してCPU71に入力される。現像ローラ31と清掃ローラ35との間には、これら現像ローラ31と清掃ローラ35との間に通電する電流を検知する電流検知センサ79が設けられている。この電流検知センサ79で検知された信号は、A/Dコンバータ80を介してCPU71に入力される。また、現像剤ミキサ39の現像剤濃度センサ39aで検知された信号は、A/Dコンバータ77を介してCPU71に入力される。
制御部70は、各電源73,74,78,81と、帯電器21と、レーザ露光装置11などを制御可能である。制御部70は、非画像形成時に、絞りローラ電源74及び現像ローラ電源73により所定の電位差を発生させ、電流検知センサ75による検知結果に応じて、現像コントラスト及びかぶり取り電圧を設定する設定モードを実行可能である。現像コントラスト(ΔV_cont)は、感光ドラム20上(像担持体上)で静電像の形成された画像部電位と、現像ローラ31の電位との電位差である。かぶり取り電圧(ΔV_back)は、感光ドラム20上で静電像の形成されていない非画像部電位と、現像ローラ31の電位との電位差である。そして、制御部70は、画像形成時に、設定モードで設定された電位差を現像ローラ電源73、帯電器21、レーザ露光装置11のうちの少なくとも1つにより発生させる。
制御部70は、設定モードにおいて、絞りローラ電源74及び現像ローラ電源73により所定の電位差を発生させ、現像ローラ31に担持された液体現像剤の既知の抵抗値と電流検知センサ75による検知結果とに応じて、現像ローラ31の抵抗値を算出する。そして、制御部70は、算出された現像ローラ31の抵抗値に応じて、現像コントラスト及びかぶり取り電圧を設定する。このとき、制御部70は、現像剤濃度センサ39aの検知結果に応じて、液体現像剤の既知の抵抗値を算出する。
また、制御部70は、設定モードにおいて、製膜電極33と現像ローラ31との電位差を0にするように、製膜電極電源81及び現像ローラ電源73を制御する。本実施形態では、制御部70は、画像形成時に、設定モードで設定された電位差を、帯電器21及びレーザ露光装置11により発生させる。
ここで、本明細書中で、画像形成時とは、画像形成装置1に備えられたスキャナやパーソナルコンピュータなどの外部端末から入力された画像情報に基づいて、感光ドラム20にトナー像を形成しているときである。また、非画像形成時とは、画像形成時以外のときであり、例えば、電源投入後の画像形成ジョブの実行前や実行後、画像形成ジョブ中の前回転時、紙間、後回転時等である。尚、画像形成ジョブとは、プリント命令信号(画像形成指令信号)に基づいて行う次のような一連の動作のことである。即ち、画像形成を行うにあたり必要となる予備動作(前回転)を開始してから、画像形成工程を経て、画像形成を終了するにあたり必要となる予備動作(後回転)が完了するまでの一連の動作のことである。紙間とは、連続して画像形成が行われる場合に、シート1枚に対して形成されるトナー像と次のシート1枚に対して形成されるトナー像との間に相当する期間である。
次に、上述した現像装置30を用いた画像形成装置1の動作について、図2及び図3を用いて説明する。現像ローラ31には、現像ローラ電源73により−400Vの電圧が印加されている。現像液槽32中の液体現像剤のトナー濃度は、現像剤ミキサ39において5wt%前後に調整されており、トナー粒子は負の電荷を有している。現像ローラ31の表面には、現像液槽32から製膜電極33を通過する際に液体現像剤が担持される。このとき、製膜電極33には−550〜−600Vの電圧が印加されており、現像ローラ31との電位差によりトナー粒子の大半は現像ローラ31の表面に引き付けられる。液体現像剤は、現像ローラ31と製膜電極33との出口近傍において、現像ローラ31の表面に連れ回るものと製膜電極33の背面に流れ落ちるものとに分離される。このとき、現像ローラ31の表面の液体現像剤のトナー濃度は、10〜15wt%である。
現像ローラ31の表面に付着して連れ回る液体現像剤は、絞りローラ34に到達する。絞りローラ34には、絞りローラ電源74により、現像ローラ31の印加電圧より50〜120V高い電圧が印加される。つまり、例えば、現像ローラ31の印加電圧が−400Vであるなら、絞りローラ34の印加電圧は−450〜−520Vとなる。
ここで、現像ローラ31と絞りローラ34とのニップ部31nでのトナーTの動きについて、図4を用いて説明する。現像ローラ31上に担持された液体現像剤Dに含まれるトナーTは、絞りローラ34とのニップ部31nを通過する際、ローラ31,34間に生じた電位差により現像ローラ31側へと移動する。液体現像剤Dが絞りローラ34及び現像ローラ31の間を通過すると、液体現像剤Dは両ローラ34,31に付着して分離する。このとき、現像ローラ31上に担持された液体現像剤のトナー濃度は、25〜35wt%である。一方、絞りローラ34側にはトナーTは殆ど引き付けられず、トナーTの含有量が著しく少ないキャリア液Cが担持されていく。図2に示すように、絞りローラ34に担持されたキャリア液は、絞りローラ34の表面に当接するゴム等で構成される絞りローラブレード34aにより、絞りローラ34の表面から掻き落とされて除去される。現像ローラ31の表面に連れ回る液体現像剤は、感光ドラム20に到達する。
感光ドラム20は、現像ローラ31との現像ニップ部上流で帯電器21のワイヤに約−4.5kV〜−5.5kVを印加することにより、表面が略−600Vに帯電されている。帯電後、レーザ露光装置11により画像部の電位が略−200Vとなるように、潜像が形成される。
現像ローラ31と感光ドラム20との間に形成される現像ニップ部では、トナー粒子が以下のように移動する。トナー粒子は、現像ローラ31に印加されているバイアス−400Vと感光ドラム20上の潜像(画像部−200V、非画像部−600V)で形成される電界にしたがい、選択的に感光ドラム20上の画像部へと移動する。これにより、感光ドラム20上にトナー画像が形成される。キャリア液は、電界の影響を受けないため、現像ローラ31と感光ドラム20との現像ニップ部の出口で分離し、現像ローラ31と感光ドラム20との両方に付着する。
感光ドラム20上で現像ニップ部を通過したトナー画像は、中間転写ベルト54とのニップ部に到達し、一次転写が行われる。一次転写ローラ53には、トナー粒子の帯電特性と逆極性の約+200Vの電圧が印加されており、感光ドラム20上のトナーは、中間転写ベルト54に一次転写され、感光ドラム20にはキャリア液のみが残る。感光ドラム20上に残ったキャリア液は、一次転写部の下流のクリーニングブレード41により掻き取られ、ドラムクリーナ40により回収される。
一次転写部で中間転写ベルト54上に一次転写されたトナー画像は、図1に示すように、二次転写ユニット60へ向かう。二次転写ユニット60において、二次転写外ローラ62には+1000Vの電圧が印加され、二次転写内ローラ61は0Vに保たれており、中間転写ベルト54上のトナー粒子は、シートSに二次転写される。尚、二次転写後に中間転写ベルト54上に残る液体現像剤は、不図示の中間転写ベルト清掃部材により回収される。
本実施形態の画像形成装置1による画像形成処理では、それぞれのトナーの移動プロセスにおける移動効率は略95%以上と極めて高いことが求められる。そのため、画像形成時には、各現像装置30においては、感光ドラム20と現像ローラ31との間に適切な電位差を与えることが、出力画像の画質、特に濃度を安定化させるために重要となる。
本実施形態の画像形成装置1による画像形成処理では、現像装置30において、現像コントラスト及びかぶり取り電圧を設定する設定モードを実行し、設定モードで設定された電位差を画像形成時に発生させるために、以下の手順を実行する。
上述したように、現像ローラ31の表層31bの体積抵抗率は、イオン導電剤を分散混入することにより最適化してある。しかし、現像ローラ31が使用されるにつれて、当初表層31b中に均一に分散されていたイオン導電剤に偏りが生じて、表層31bの体積抵抗率は上昇していく。従って、一定条件下において測定された現像ローラ31の表層31bの電気抵抗は、図5に示すように、画像形成枚数の増加に伴って上昇していく。尚、図5中、Rg_iniは、使用前の現像ローラ31の表層31bの抵抗値Rgであり、Rg_lastは、現像ローラ31の寿命と判断される表層31bの抵抗値Rgである。
本実施形態においては、定期的に既知のトナー濃度の液体現像液を現像ローラ31に担持し、絞りローラ34と現像ローラ31との間に一定電圧を印加した際に生じる電流とトナー濃度の情報とを合わせて、現像ローラ31の表層31bの抵抗値Rgを求める。次に、得られた結果を踏まえて、現像ローラ31の現像ニップ部における分担電圧を算出し、現像コントラスト及びかぶり取り電圧を制御するフローについて説明する。
最初に、現像ローラ31の表層31bの抵抗値Rgを算出する手順について説明する。図4に示すように、現像ローラ31と絞りローラ34とのニップ部31nにおいて、絞りローラ34と現像ローラ31の中心軸31aとは、金属製で抵抗値は極めて小さい。これに対し、現像ローラ31の表層31bは、体積抵抗率を調整された導電性ポリマーからなり、抵抗成分(抵抗値Rg)を有する。また、現像ローラ31と絞りローラ34との間に存在する液体現像剤Dについては、キャリア液Cにおける抵抗成分(抵抗値Rc)と、トナーTにおける抵抗成分(抵抗値Rt)と、を有する。これに基づき、液体現像剤D及び現像ローラ31の表層31bは、それぞれの抵抗成分を有する等価回路として表すことができる。
ここで、絞りローラ34及び現像ローラ31の間に、一定の電圧ΔVを印加する場合を考える。図4に示した等価回路においては、両ローラ34,31間に流れる電流Iは、現像ローラ31の表層31bの抵抗値Rg、キャリア液Cによる抵抗値Rc、トナーTによる抵抗値Rtの合計値によって決まる。液体現像剤Dの抵抗値RdをRd=Rc+Rtとすると、現像ローラ31の表層31bの抵抗値Rgは、次の数式1を用いて算出することができる。
Rg=(ΔV/I)−Rd (数式1)
数式1より、液体現像剤Dの抵抗値Rdが既知であれば、絞りローラ34及び現像ローラ31の間に所定の電圧ΔVを印加して両ローラ34,31間に流れる電流Iを検知することで、現像ローラ31の表層31bの抵抗値Rgを算出することができる。液体現像剤において、トナー粒子の電気伝導率(体積抵抗率の逆数)は、キャリア液のそれに対して10倍程度である。液体現像剤の電気伝導率は、全体に占めるトナーの重量パーセント濃度(T/D)[wt%]に略比例して増加するため、本実施形態の方法で測定される現像剤の抵抗値の逆数1/Rdは、図6に示すように現像剤のT/Dに対して線形に増加する。そのため、1/RdのT/Dに対する依存性の傾きがaの時、現像剤の抵抗値Rdは以下の数式で表される。
Rd=1/{(1/Rc)+a・(T/D)} (数式2)
本実施形態では、キャリア液の抵抗値Rcと、1/RdのT/Dに対する依存性の傾きaとを事前に把握しておく。また、現像液槽32内の液体現像剤のT/Dを、現像剤濃度センサ39aを用いて濃度が既知の液体現像剤として検知する。更に、製膜電極33と現像ローラ31とが等電位となるよう電圧を設定することで、現像液槽32内の液体現像剤の濃度を変化させずに現像ローラ31上へ液体現像剤の製膜を行うことにより達成される。これらにより、数式2を用いて液体現像剤の抵抗値Rdを算出することが可能であり、得られた液体現像剤の抵抗値Rdと、絞りローラ34及び現像ローラ31の間の電流Iとから、数式1を用いて現像ローラ31の表層31bの抵抗値Rgが算出される。尚、本実施形態で使用するキャリア液の体積抵抗率は略1×1011Ω・cmであり、本実施形態の系で計測される抵抗値は略3×10Ωである。
次に、現像ローラ31の現像ニップ部において、現像ローラ31の表層31bの体積抵抗率と、現像コントラスト及びかぶり取り電圧に対する現像ローラ31の表層31bの分担電圧と、の関係について述べる。本実施形態で用いる現像ローラ31の表層31bの体積抵抗率は、上述したように初期状態では1〜5×10Ω・cmに調整してある。一方、現像ニップ部における液体現像剤のT/Dは30±5wt%であり、その体積抵抗率は略5.0×1010Ω・cmである。現像ニップ部のギャップは略3μm、ニップ幅は略4mmであるので、現像コントラスト及びかぶり取り電圧に対する現像ローラ31の表層31bの分担電圧の割合は、現像ローラ31の表層31bの体積抵抗率に対して図7に示す依存性を持つ。
図7に示すように、本実施形態の構成では、現像ローラ31の表層31bの体積抵抗率が4×10Ω・cmより大きくなると、現像コントラスト及びかぶり取り電圧に対する現像ローラ31の表層31bの分担電圧の割合は10%を超える。この場合、現像コントラスト及びかぶり取り電圧の所望の値に対する減少分が、画像濃度あるいはかぶりに対して影響を露呈するようになる。よって、本実施形態においては、現像ローラ31の表層31bの体積抵抗率が4×10Ω・cm以下であれば、感光ドラム20表面電位が初期設定である画像部−200V、非画像部−600Vとなるようにする。具体的には、制御部70は、帯電器21への印加電圧及びレーザ露光装置11での露光量を制御し、現像コントラスト及びかぶり取り電圧を180〜200Vに収める。
一方で、現像ローラ31の表層31bの体積抵抗率が4×10Ω・cmを超える場合には、その値に応じて感光ドラム20上の画像部/非画像部の電位を制御する。これにより、制御部70は、現像ローラ31の表層31bと感光ドラム20の画像部/非画像部との現像コントラスト及びかぶり取り電圧を、実効的に180〜200Vに収まるようにする。尚、本実施形態の構成では、現像ローラ31の表層31bの体積抵抗率が4×10Ω・cmであるとき、現像ニップ部で計測される現像ローラ31の表層31bの抵抗値Rgは2.0×10Ωである。
次に、本実施形態における現像ローラ31の表層31bの電気抵抗を測定し、現像コントラスト及びかぶり取り電圧を制御する手順について、図8のフローチャートに沿って説明する。尚、現像ローラ31の表層31bの抵抗値Rgは、現像ローラ31の使用時間や頻度に対して緩やかな変化をする。そのため、設定モードの実施は、1日の業務開始時や多数の画像形成後などのタイミングに行なうことが好ましい。また、次に設定モードを実施するまでは、前回の設定モードで記憶された現像コントラスト及びかぶり取り電圧を使う。尚、本実施形態においては、毎朝の画像形成装置1の電源オン時に、設定モードを実行する。
設定モードのスタート後、制御部70は、現像ローラ31の回転を開始する(ステップS1)。本実施形態では、現像ローラ31の周速を785mm/sとしている。このとき、絞りローラ34は現像ローラ31に液体現像剤を介して当接しており、現像ローラ31と等速で回転する。
制御部70は、現像液槽32内の液体現像剤のT/Dを現像剤濃度センサ39aを用いて検知し、得られたT/D、既知のキャリア液の抵抗値Rc、1/Rd対T/Dの傾きaを利用し、数式2から液体現像剤の抵抗値Rdを算出する(ステップS2)。制御部70は、現像ローラ31に−400Vの電圧を印可し(ステップS3)、製膜電極33に現像ローラ31と等電位となる−400Vの電圧を印可する(ステップS4)。このとき、現像ローラ31に対して製膜電極33は電位差がないため、これらの間を通過する現像剤中に含まれるトナーはどちらかに電気的に寄せられることなく、現像剤T/Dは均一のまま現像ローラ31及び製膜電極33間を通過して分離する。よって、その後に通過する絞りローラ34及び現像ローラ31のニップ部31nに到達する現像剤のT/Dは、現像液槽32内の現像剤T/Dと同等となる。
制御部70は、絞りローラ34に−450Vの電圧を印加し(ステップS5)、電流検知センサ75によって、絞りローラ34及び現像ローラ31の間に生じる電流Iを測定する(ステップS6)。測定した電流Iは、A/Dコンバータ76を介してCPU71にディジタル情報として送信される。CPU71は、ステップS2において算出した抵抗値Rdを参照し、数式1を用いて現像ローラ31の表層31bの抵抗値Rgを算出する(ステップS7)。
制御部70は、算出した表層31bの抵抗値Rgが2.0×10Ωより小さいか否かを判断する(ステップS8)。ここで、抵抗値Rgを2.0×10Ωと比較するのは、図7に示すように、2.0×10Ω(体積抵抗率4×10Ω・cm)が現像コントラスト及びかぶり取り電圧の調整の閾値だからである。制御部70が、表層31bの抵抗値Rgが2.0×10Ωより小さいと判断した場合は、感光ドラム20の表面電位が初期設定である画像部−200V、非画像部−600Vとなるよう設定する(ステップS9)。即ち、制御部70は、帯電器21への印加電圧、及びレーザ露光装置11での露光量を設定する。
一方、制御部70が、表層31bの抵抗値Rgが2.0×10Ω以上であると判断した場合は、感光ドラム20の表面電位が画像部では−200×c[V]、非画像部では−600V×c[V]となるように設定する(ステップS10)。ここで、係数cは、現像ローラ31の表層31bの抵抗値Rgが閾値よりも大きい場合に使用するために、事前にメモリ72に記憶された現像ローラ31の表層31bの抵抗値Rgに対する係数である。画像部と非画像部との電位が設定された後、処理は終了する。
上述したように本実施形態の画像形成装置1によれば、制御部70は、非画像形成時に、絞りローラ電源74及び現像ローラ電源73により所定の電位差を発生させる。そして、電流検知センサ75による検知結果に応じて、現像コントラスト及びかぶり取り電圧を設定する設定モードを実行可能である。更に、制御部70は、画像形成時に、設定モードで設定された電位差を帯電器21及びレーザ露光装置11により発生させる。このため、適正な現像コントラスト及びかぶり取り電圧を得ることができるので、画像形成における濃度不十分やかぶりなど、画像不良の発生を抑制することができる。これにより、液体現像システムを用いた画像形成装置1において、長期間の使用があっても画像不良の発生を抑制できる。
即ち、液体現像方式の画像形成装置1において、現像ローラ31と現像ローラ31に当接する絞りローラ34との間に規定の電位差を生じさせた際に両ローラ31,34間に流れる電流の値を検知する。その検知結果に基づいて、現像ローラ31の表層31bの抵抗値Rgを判定することができる。更に、判定結果を用いて、画像形成時に現像ニップ部で実効的に印加される現像コントラスト及びかぶり取り電圧を適正に制御することが可能となる。
本実施形態の画像形成装置1によれば、現像ローラ31に当接するローラ部材として、絞りローラ34を用いているので、専用の部材を設置する必要はない。そのため、装置の大型化やイニシャルコストの増加を生じさせることなく、現像コントラストやかぶり取り電圧を精度よく計測・制御することができる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態を、図9を参照しながら詳細に説明する。本実施形態では、導電部材として清掃ローラ35を適用する点で、絞りローラ34を適用した第1の実施形態と構成を異にしている。これに伴い、第1の電位差発生手段としては清掃ローラ電源78及び現像ローラ電源73、電流検知手段としては電流検知センサ79を適用している点で第1の実施形態と構成を異にしている。即ち、本実施形態では、現像ローラ31と清掃ローラ35との間に一定の電圧を印加した際の電流を計測して、現像ローラ31の表層31bの抵抗値Rgを測定し、結果に基づいて現像コントラストやかぶり取り電圧の制御を実行する。但し、それ以外の構成については、第1の実施形態と同様であるので、符号を同じくして詳細な説明を省略する。
本実施形態では、現像ローラ31の表層31bの抵抗測定法は、第1の実施形態での方法に対し、絞りローラ34の代わりに清掃ローラ35を用いる。本実施形態の構成では、現像ローラ31の表層31bの体積抵抗率が4×10Ω・cmであるとき、現像ローラ31−清掃ローラ35間で計測される現像ローラ31の表層31bの抵抗値Rgは2.4×10Ωである。
次に、本実施形態における現像ローラ31の表層31bの電気抵抗を測定し、現像コントラスト及びかぶり取り電圧を制御する手順について、図9のフローチャートに沿って説明する。設定モードのスタート後、制御部70は、現像ローラ31の回転を開始する(ステップS11)。本実施形態では、現像ローラ31の周速を785mm/sとしている。このとき、絞りローラ34は現像ローラ31に液体現像剤を介して当接しており、現像ローラ31と等速で回転する。
制御部70は、現像液槽32内の液体現像剤のT/Dを現像剤濃度センサ39aを用いて検知し、得られたT/D、既知のキャリア液の抵抗値Rc、1/Rd対T/Dの傾きaを利用し、数式2から液体現像剤の抵抗値Rdを算出する(ステップS12)。制御部70は、現像ローラ31に−400Vの電圧を印可し(ステップS13)、製膜電極33に現像ローラ31と等電位となる−400Vの電圧を印可する(ステップS14)。このとき、現像ローラ31に対して製膜電極33は電位差がないため、これらの間を通過する現像剤中に含まれるトナーはどちらかに電気的に寄せられることなく、現像剤T/Dは均一のまま現像ローラ31及び製膜電極33間を通過して分離する。よって、その後に通過する絞りローラ34及び現像ローラ31のニップ部31nに到達する現像剤のT/Dは、現像液槽32内の現像剤T/Dと同等となる。
制御部70は、清掃ローラ35に−350Vの電圧を印加し(ステップS15)、電流検知センサ79によって、清掃ローラ35及び現像ローラ31の間に生じる電流Iを測定する(ステップS16)。測定した電流Iは、A/Dコンバータ80を介してCPU71にディジタル情報として送信される。CPU71は、ステップS12において算出した抵抗値Rdを参照し、数式1を用いて現像ローラ31の表層31bの抵抗値Rgを算出する(ステップS17)。
制御部70は、算出した表層31bの抵抗値Rgが2.4×10Ωより小さいか否かを判断する(ステップS18)。制御部70が、表層31bの抵抗値Rgが2.4×10Ωより小さいと判断した場合は、感光ドラム20の表面電位が初期設定である画像部−200V、非画像部−600Vとなるよう設定する(ステップS19)。即ち、制御部70は、帯電器21への印加電圧、及びレーザ露光装置11での露光量を設定する。
一方、制御部70が、表層31bの抵抗値Rgが2.4×10Ω以上であると判断した場合は、感光ドラム20の表面電位が画像部では−200×c[V]、非画像部では−600V×c[V]となるように設定する(ステップS20)。ここで、係数cは、現像ローラ31の表層31bの抵抗値Rgが閾値よりも大きい場合に使用するために、事前にメモリ72に記憶された現像ローラ31の表層31bの抵抗値Rgに対する係数である。画像部と非画像部との電位が設定された後、処理は終了する。
上述したように本実施形態の画像形成装置1によれば、制御部70は、非画像形成時に、清掃ローラ電源78及び現像ローラ電源73により所定の電位差を発生させる。そして、電流検知センサ79による検知結果に応じて、現像コントラスト及びかぶり取り電圧を設定する設定モードを実行可能である。更に、制御部70は、画像形成時に、設定モードで設定された電位差を帯電器21及びレーザ露光装置11により発生させる。このため、適正な現像コントラスト及びかぶり取り電圧を得ることができるので、画像形成における濃度不十分やかぶりなど、画像不良の発生を抑制することができる。これにより、液体現像システムを用いた画像形成装置1において、長期間の使用があっても画像不良の発生を抑制できる。
上述した第2の実施形態の画像形成装置1では、導電部材として清掃ローラ35を適用した場合について説明したが、これには限られない。例えば、清掃ローラ35の単独で行なわずに第1の実施形態と併用し、補助的な使い方をすることで、現像ローラ31上に担持された液体現像剤のトナー濃度をより精密に制御することが可能となる。この場合、導電部材は複数設けられ、それは絞りローラ34と清掃ローラ35となる。
また、第1及び第2の実施形態では、導電部材として、絞りローラ34及び清掃ローラ35の少なくとも一方を適用しているが、これには限られない。導電部材としては、これら以外にも、現像ローラ31に隣接する他の各部材を電極として利用してもよく、例えば、製膜電極33や感光ドラム20を適用してもよい。感光ドラム20を適用する場合は、現像ローラ31と感光ドラム20との間に通電する電流を検知する不図示の電流検知センサを設ける。そして、制御部70は、非画像形成時に、現像ローラ電源73により所定の電位差を発生させ、電流検知センサによる検知結果に応じて、現像コントラスト及びかぶり取り電圧を設定する設定モードを実行可能である。更に、制御部70は、画像形成時に、設定モードで設定された電位差を帯電器21及びレーザ露光装置11により発生させる。
また、第1及び第2の実施形態では、制御部70は、設定モードで設定した現像コントラスト及びかぶり取り電圧を、画像形成時に、設定モードで設定された電位差を帯電器21及びレーザ露光装置11により発生させた場合について説明した。しかし、これには限られず、電位差発生手段、帯電器21、レーザ露光装置11のうちの少なくとも1つにより発生させればよい。即ち、電位差発生手段を制御することで、現像バイアスを制御することにより、現像コントラスト及びかぶり取り電圧を調整するようにしてもよい。
<実施例1>
上述した第1の実施形態の画像形成装置1を利用して、画像比率10%のベタ画像を印刷して耐久し、現像コントラスト及びかぶり取り電圧の調整を1万枚の画出しごとに行い、5万枚ごとにベタ画像濃度やかぶりがどのように変化するかを確認した。画像形成は、現像ローラ31の印加電圧/絞りローラ34/清掃ローラ35への印加電圧はそれぞれ−400/−450/−350Vの条件で行なった。また、画像の評価は、5万枚ごとにベタ部の濃度、及び白地部のかぶり濃度を反射式濃度計(X−Rite社製)にて測定した。その結果を、図10に示す。図10に示すように、本実施形態の方法を用いることにより、長期に渡って画像濃度やかぶりを適正に保つことが可能であることが確認された。
<実施例2>
上述した第2の実施形態の画像形成装置1を利用して、実施例1と同様に画像比率10%のベタ画像を印刷して耐久し、ベタ画像濃度やかぶりがどのように変化するかを確認した。尚、画像形成条件及び画像濃度の計測手段は、実施例1と同様であった。その結果を、図10に示す。図10に示すように、実施例2の画像形成装置1によれば、第2の実施形態により、長期に渡って画像濃度やかぶりを適正に保つことが可能であることが確認された。
<比較例>
第1及び第2の実施形態のような制御を実行しない画像形成装置を用いた。この画像形成装置を利用して、実施例1と同様に画像比率10%のベタ画像を印刷して耐久し、ベタ画像濃度やかぶりがどのように変化するかを確認した。その結果を、図10に示す。図10に示すように、比較例の画像形成装置では、画像形成枚数の増加に伴い、画像濃度が低下すると共に、かぶり濃度が上昇した。このため、実施例1,2と異なり、長期に渡って画像濃度やかぶりを適正に保つことができないことが確認された。
1…画像形成装置、11,11c,11k,11m,11y…レーザ露光装置(露光手段)、20,20c,20k,20m,20y…感光ドラム(像担持体)、21,21c,21k,21m,21y…帯電器(帯電手段)、31…現像ローラ(現像剤担持体)、33…製膜電極、34…絞りローラ(導電部材)、35…清掃ローラ(導電部材)、39a…現像剤濃度センサ(トナー濃度検知手段)、70…制御部、73…現像ローラ電源(第1の電位差発生手段,第2の電位差発生手段,第3の電位差発生手段,電位差発生手段)、74…絞りローラ電源(第1の電位差発生手段)、75…電流検知センサ(電流検知手段)、78…清掃ローラ電源(第1の電位差発生手段)、79…電流検知センサ(電流検知手段)、81…製膜電極電源(第3の電位差発生手段)、C…キャリア液、D…液体現像剤、T…トナー。

Claims (7)

  1. 担持体と、
    前記像担持体を帯電する帯電手段と、
    前記像担持体に静電潜像を形成するために、前記帯電手段により帯電された像担持体を露光する露光手段と、
    ナーとキャリア液とを含む液体現像剤を収容する現像容器と、前記像担持体に形成された静電潜像を現像する現像位置に前記液体現像剤を担持搬送し、表層に弾性層が形成された現像ローラと、前記現像ローラと接触する導電部材と、を有する現像装置と、
    前記現像ローラと前記導電部材との間に電位差を形成する第1の電位差形成手段と、
    前記現像ローラと前記像担持体との間に電位差を形成する第2の電位差形成手段と、
    前記現像ローラと前記導電部材との間に通電する電流を検知する電流検知手段と、
    前記現像ローラに供給される液体現像剤のトナー濃度を検知するトナー濃度検知手段と、
    前記第1の電位差形成手段、前記第2の電位差形成手段、前記帯電手段、及び前記露光手段のそれぞれを制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    非画像形成時において前記第1の電位差形成手段により前記現像ローラと前記導電部材との間に所定の電位差を発生させた際の前記電流検知手段による電流の検知結果と、前記トナー濃度検知手段によるトナー濃度の検知結果と、に基づいて算出された前記現像ローラの抵抗値が所定値以上である場合には、前記所定値よりも小さい場合よりも、画像形成時における画像部の電位の絶対値及び非画像部の電位の絶対値のそれぞれが小さくなるように、画像形成時において前記第2の電位差形成手段、前記帯電手段、及び前記露光手段のいずれかを制御する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記導電部材は、前記現像ローラの回転方向に関して前記現像容器から液体現像剤が供給される前記現像ローラ上の供給位置よりも下流且つ前記現像位置よりも上流に配置されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記導電部材は、前記現像ローラに担持された液体現像剤の量を規制するための絞りローラである、
    ことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  4. 前記所定値は、2.0×10 [Ω]である、
    ことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  5. 前記導電部材は、前記現像ローラの回転方向に関して前記現像位置よりも下流且つ前記現像容器から液体現像剤が供給される前記現像ローラ上の供給位置よりも上流に配置されている、
    ことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  6. 前記導電部材は、前記現像ローラに担持された液体現像剤中のトナーを除去するための清掃ローラである、
    ことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  7. 前記所定値は、2.4×10 [Ω]である、
    ことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
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