JP6875752B2 - 両面窓部材を有するフラッシュパネル - Google Patents

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Description

本発明は、ドア、引き戸、観音扉、クローゼット用扉などの内装用建具や家具を形成するフラッシュパネルに関する。
従来から、内装用建具や家具において、フレームコアとなる芯材の両面に表面化粧板を貼ったフラッシュパネルが幅広く使用されてきた。
また、隣の部屋や扉の奥を見えるように窓を設けたドアや引き戸、家具扉などの建具や家具も従来から広く使用されてきた。フラッシュパネルにこのような窓を設ける場合は、フラッシュパネルに開口部を設けて、飾り縁や額縁となるモール材を使用してこの開口部にアクリル板やガラスを固定する方法が一般的であった。
しかしながら、飾り縁となるモール材を使用した場合、飾り縁がフラッシュパネルの表面板から突出するため、必然的に表面板と飾り縁に段差ができることになる。このような、フラッシュパネルの表面板と飾り縁との段差や、飾り縁と窓部材との段差は、意図せずに引っかけて引き戸やドアなどの建具が開閉してしまう原因となりうる。特に透明な窓は、隣の部屋がどうなっているのか覗き込む機会が多いため、ユーザが窓の部分に手を掛けることが多く、窓部分の段差に手を掛けたときに、意図せずにドアや引き戸が開閉して転倒する危険がある。また、段差に手を掛けて引き戸をスライドしようとする際に、モール材との段差と隣接する引き戸や収納部との間に指を挟んでしまう危険性がある。
このような危険性を回避するために、近年、モール材を使用せずに、窓の表面と表面板との間に段差ができないようにするフラッシュパネルが製造されている。すなわち、フラッシュパネルの表面板と窓の表面とを同一平面上にして、段差を設けないフラッシュパネルが望ましいものとして製造されている。
特開2019−73915号公報 実用新案登録第3213833号公報
特開2019−73915号においては、窓部を着脱可能にユニット化して、ドア本体に対して窓部を同一平面上に設けた窓付きのドアが開示されている(図1参照)。ここでは、着脱可能な窓部の厚みをドア本体の厚みと同じにすることにより、窓部とドア本体との間の段差をなくして、ドアと窓の表面を同一平面上に配置している。
しかしながら、特開2019−73915号のように、着脱可能な窓ユニットを設ける場合、ドア本体と窓ユニットとの連結部分の加工に時間と労力がかかることになる。すなわち、ドア本体には、通常のフラッシュパネルの製造工程の他に、窓ユニットを取り付ける部分の加工の作業が必要となる。さらに窓ユニットにおいても、本体部分と着脱する部分の加工の作業が必要となる。したがって、従来のフラッシュパネルの製造工程の他に、窓ユニット取り付けのための多くの作業が必要となり、従来に比べて多くの作業時間とコストがかかるものである。
本出願人による実用新案登録第3213833号においては、窓部材と表面板に切り欠き凹部を設けて、表面板と芯材で窓部材を挟むことにより、窓と表面板の外側表面を同一平面上に配置する技術を開示している(図2参照)。
実用新案登録第3213833号の技術を用いて両面に窓を設ける場合、表面板を芯材に取り付ける工程において、同時に窓部材を取り付けることが可能となる。しかしながら、一方の面で窓部材を取り付ける作業と、他方の面で窓部材を取り付ける作業は別々の工程であるため、表面と裏面とで窓部材の位置を合わせることが困難である。フラッシュパネルの表面と裏面とで窓の位置がわずかでもずれていた場合、このずれを修正することは困難であり、一方の表面板と窓部材を最初から製作することが必要となる。
また、窓部材を取り付けるために、特許文献1においては取付用の固定器具を必要とし、特許文献2においては接着剤を必要とする。アクリル板である窓板と周りの木材を完全に固定して温度や湿度の変化があった場合、アクリル板や木材は熱や湿気により同じようには膨張・収縮しないため、接合部に不具合が生じるおそれがある。
そこで本発明の目的は、従来のフラッシュパネルの製造工程を大幅に変更することなく、迅速かつ容易に段差のない両面窓付きのフラッシュパネルを製造することである。すなわち、本発明は、従来のフラッシュパネルの製造工程の他に必要な窓部材の取り付け工程をさほど必要としない両面窓付きのフラッシュパネルを提供する。
さらに、本発明によって、接着剤や固定用の器具を用いずに窓部材をフラッシュパネルに取りつけて、窓部材を完全に固定しないことにより、湿気や温度の変化による窓板と表面板のサイズの変化に対応可能なフラッシュパネルを提供する。
本発明においては、上記の課題を独立した両面窓部材を採用することによって解決する。
本発明のフラッシュパネルは、フラッシュパネルのフレームとなる芯材と、窓用の開口部を有する表面板であって、芯材の両側に取り付けられる2枚の表面板と、開口部に取り付けられた両面窓部材であって、開口部の形状と大きさに対応する空洞を有するように形成された枠材と、枠材を挟んで空洞の全体を覆うように枠材に取り付けられた2枚の窓板とを有する両面窓部材と、を具え、2枚の窓板において表面板と接合する周縁部の少なくとも一部には切り欠き凹部が設けられており、2枚の表面板が両面窓部材を挟んで保持するように芯材に取り付けられ、表面板が窓板の切り欠き凹部と係合して、表面板の外側表面と両面窓部材の外側表面が両面において同一面上に延在することを特徴とする。
本発明のフラッシュパネルは、表面板の開口部が、切り欠き凹部を除いた窓板の部分よりも僅かに大きく形成されているとともに、表面板と窓板の切り欠き凹部とは互いに固着されないように構成することができる。
本発明のフラッシュパネルは、2枚の表面板の間で両面窓部材の周囲に芯材が配置されており、当該両面窓部材の周囲の芯材と両面窓部材の枠材との間に間隙を有するように構成することができる。この場合、両面窓部材と芯材が接触せずに、両面窓部材の周囲全体に間隙を有するように構成することが好ましい。
本発明のフラッシュパネルは、2枚の表面板の間において、切り欠き凹部が設けられた領域の前記両面窓部材の厚みと、芯材の厚みとが等しいように構成することができる。
本発明は、両面窓付きフラッシュパネルを製造する方法において、開口部を有する2枚の表面板を芯材の両側に取り付けるステップであって、2枚の表面板が開口部の周囲において両面窓部材を挟んで保持するように取り付けるステップを含み、両面窓部材が、開口部の形状と大きさに対応する空洞を有するように形成された枠材と、枠材を挟んで空洞の全体を覆うように枠材に取り付けられた2枚の窓板とを有し、2枚の窓板において表面板と接合する周縁部の少なくとも一部には切り欠き凹部が設けられており、2枚の表面板を芯材に取り付けるステップにおいて、表面板を窓板の切り欠き凹部と係合させて、表面板の外側表面と両面窓部材の外側表面とを両面において同一面上に配置することを特徴とする方法を提供する。
本発明の両面窓付きフラッシュパネルを製造する方法では、表面板の開口部を、切り欠き凹部を除いた窓板の部分よりも僅かに大きく形成するとともに、表面板と窓板の切り欠き凹部とを互いに固着しないようにすることが可能である。
本発明は、また、フラッシュパネル用の両面窓部材であって、フラッシュパネルの窓の形状と大きさに対応した空洞を有する枠材と、枠材を挟んで空洞の全体を覆うように枠材に取り付けられた2枚の窓板とを具え、両面窓部材がフラッシュパネルに取り付けられる窓板の周縁部の少なくとも一部には切り欠き凹部が設けられていることを特徴とするフラッシュパネル用の両面窓部材を提供する。
本発明のフラッシュパネルは、上記両面窓部材の構成を採用することにより、2枚の表面板を芯材に取り付ける工程において、同時に両面窓部材を表面板に取り付けることが可能となる。これにより、芯材の両側に表面板を取り付ける従来のフラッシュパネルの工程を大幅に変更することなく、かつ窓部材の取り付け工程に多大な時間を要することなく、段差のない両面窓つきのフラッシュパネルを容易に製造することが可能となる。さらに、両面窓部材を採用することによって、表面と裏面の窓の位置を合わせる作業が必要なくなり、容易に両面窓つきのフラッシュパネルを製作することが可能となる。
また、2枚の表面板が両面窓部材の窓板の周囲に延在する切り欠き凹部を挟んで保持することにより、接着剤や固定用の器具を必要とせずに、両面窓部材をフラッシュパネルに取り付けることができる。特に、表面板の開口部を、切り欠き凹部を除いた窓板の部分よりも僅かに大きく形成するとともに、表面板と窓板の切り欠き凹部とを互いに固着しないことにより、湿気や熱の変化によるアクリル板と表面板との膨張や収縮に対応することが可能となる。
図1は、従来技術における着脱可能な窓ユニットを用いたフラッシュパネルである。 図2は、窓部材を表面板と芯材で挟む従来技術のフラッシュパネルである。 図3aは、一実施例における本発明のフラッシュパネルの斜視図である。 図3bは、一実施例における本発明のフラッシュパネルの分解斜視図である。 図4は、一実施例における本発明のフラッシュパネルの断面図である。 図5は、本発明のフラッシュパネルにおける両面窓部材の断面図である。 図6は、一実施例における両面窓部材と表面板との連結部分の断面図である。 図7は、本発明の両面窓付きフラッシュパネルの変形例を示す。 図8は、一実施例における本発明の両面窓部材の枠材の斜視図である。 図9は、一実施例における本発明の両面窓部材の斜視図である。
本発明の両面窓付きフラッシュパネルを、図面を参照して以下に詳細に説明する。図3aは、本発明におけるフラッシュパネル1の斜視図であり、図3bは、フラッシュパネル1の分解斜視図である。フラッシュパネル1は、芯材10と、芯材10の両面に貼られた表面板20とを具える。両面の表面板20には開口部25が設けられており、この開口部25に両面窓部材30が取り付けられる。
芯材10は、木材や金属等の角材から形成することができる。フラッシュパネルを建具や家具の扉として使用する場合は、芯材10はフレーム部分にだけ存在すればよく、図3bに示すように、芯材と芯材との間は空洞となる。フラッシュパネルをカウンターやテーブルとして使用する場合は、強度の観点から、芯材10は両面窓部材30以外の場所をすべて埋めるように構成されることが望ましい。また、建具や扉として使用する場合においても、両面窓部材30以外の場所をすべて埋めるように芯材10を構成することも可能である。
表面板20は、合板に木目などが印刷されたシートを貼った化粧合板や、突き板、板材、ボード等、建具や家具の表面材として使用される材料を用いることができる。表面板20を芯材10の両側に接着剤、釘、ねじ等により固定して、フラッシュパネルの表面が形成される。2枚の表面板20には開口部25が設けられており、ここに両面窓部材30が取り付けられることになる。
次いで本発明のフラッシュパネルに用いる両面窓部材30について説明する。図4は、図3の線A−A’に沿ったフラッシュパネル1の窓部分の断面図であり、図5は線A−A’に沿った両面窓部材の断面図である。両面窓部材30は、2枚の表面板20の開口部25に取り付けられる。両面窓部材30は、両面窓部材30の両側の面をなす2枚の窓板32と、これらの窓板32の間に挟まれる枠材31とから構成されている。枠材31は、表面板の開口部25の形状に沿って、開口部25の周りに延在している。枠材31は、両側の窓板32、32の間に空洞33を有することになる。フラッシュパネル1を正面から見た場合に、図3aに示すように、この空洞33は表面板20の開口部25の大きさと形状に対応しており、開口部25と大きさが等しいか、または開口部25よりも大きく構成されている。この構成により、組立後のフラッシュパネル1を正面から見たときに、開口部25内に枠材31が見えることがなく、表面板20の開口部25と両面窓部材30が、建具や家具の窓として機能することができる。
枠材31は、ボール紙、段ボール、発泡スチロール、発泡ウレタン、木材、その他アルミニウムのような金属などの材料から製作することができる。
枠材31の両側に取り付けられる窓板32は、アクリル樹脂板やガラスから形成することができ、透明窓として機能を果たすことになる。例えば、枠材31が段ボールの材料であり、窓板32がアクリル樹脂である場合、枠材31と窓板32とをホットメルト・ホットグルー−ウレタン樹脂系接着剤で固定させることが可能である。
両面窓部材30の窓板32は、図4および5に示されているように、表面板20との接合部分において、切り欠き凹部34が設けられている。この窓板32の切り欠き凹部34は、表面板20の開口部25の形状に沿って、開口部25の周り全体に設けられる。組み立て時に、両側の表面板20が、この切り欠き凹部34において両面窓部材30を挟んで位置決めするように構成されている。図4の例においては、切り欠き凹部34の高さ(切り欠きの深さ)が、表面板30の厚みと等しいか1〜2mmほど大きく構成されており、これによって、表面板20の外側表面と両面窓部材30の窓板32の外側表面がフラッシュパネルの両面において同一面上に位置することが可能になる。なお、切り欠き凹部34は必ずしも窓板32の前周に設けられなくともよい。例えば、開口部25が正方形である場合は、開口部の上辺と下辺の位置のみ、または左辺と右辺の位置のみに切り欠き凹部を設けることも可能である。これらの場合は、枠材31は、開口部の全周に設けてもよいし、切り欠き凹部の裏面の部分のみに設けてもよい。
2枚の表面板20が、開口部25の周囲全体で、窓板32の切り欠き凹部34を挟んで両面窓部材30を保持することによって、接着剤を使用せずに窓板32の切り欠き凹部34と表面板34を連結させることが可能となる。すなわち、本発明においては、接着剤や固定用の器具を使用せずに両面窓部材30をフラッシュパネルに取り付けることができる。
図4示す実施例において、窓板32の切り欠き凹部34と表面板20とを接着剤等を用いて連結することも可能である。窓板32がアクリル板で、表面板20が化粧合板である場合には、例えばシリル化ウレタン樹脂系接着剤を使用することができる。しかしながら、アクリル板は熱や湿気によって膨張し、表面板も湿気により膨張・収縮するため、窓板32と表面板20とを完全に固定すると、窓板と表面板のサイズが変化することで、接合部が剥離したり、窓板や表面板にクラックが生じるなどの不具合が生じるおそれがある。したがって、温度や湿度の変化によるアクリル板と表面板の膨張や収縮を考慮すると、接着剤や固定用の器具を使用せずに、両面窓部材を完全に固定せずにフラッシュパネルに取り付けることが好ましい。図4の例において、開口部25は、切り欠き凹部以外の窓板32の面積よりもわずかに大きいことにより、開口部25と窓板32は外側表面上でクリアランスを有するように構成されている。両面窓部材30を窓板32に完全に固着させずに、このクリアランスを設けることによって、湿気等による窓板30と表面板32のサイズの変更に対応して、接合部の剥離やクラック等の問題を回避することが可能となる。
また、図6の実施形態に示すように、窓板32と連結する表面板20の内側にも切り欠き凹部21を設けて、窓板32の切り欠き凹部34と表面板20の切り欠き凹部21とを重ねて、両面窓部材30と表面板20とを係合させることができる。この場合、表面板の切り欠き凹部21の高さ(切り欠き凹部21の深さ)が、切り欠き凹部34が設けられた部分の窓板32の厚み(切り欠き凹部34以外の窓板32の厚み)とほぼ等しくすることによって、表面板20と窓板32の外側表面を同一平面上に配置することができる。
図6の例においても、窓板32の切り欠き凹部34と、表面板20の切り欠き凹部21とを接着剤を使用して接合してもよいが、上述のように、アクリル板と表面板の膨張と収縮の観点から、接着剤や固定用の器具を使用せずに切り欠き凹部34と切り欠き凹部21とを接合させることが望ましい。
図3bに示すように、両面窓部材30の周囲を芯材10が取り囲むように配置されている。両面窓部材30と、その周囲の芯材10は離して配置されており、図4に示す両面窓部材30の枠材31と芯材10との間には、10〜50mm程度の間隙33が存在する。ここで、図4に示すように、2枚の表面板20の間において、切り欠き凹部34が設けられた領域の両面窓部材30の厚みと、周囲の芯材10との厚みは等しくなるように構成されている。枠材31と芯材10との間の間隙を50mm以内とし、かつ切り欠き凹部34が設けられた領域の両面窓部材30の厚みと、周囲の芯材10との厚みとを等しくすることにより、固定用の器具や接着剤等を使用しなくとも、両面窓部材30を、その周囲の芯材10と両面の表面板20によって両面窓部材30を動かないように安定して保持することが可能となる。
両面窓部材30を安定して固定するために、両面窓部材30の枠材31の一部分を、特にその下に延在する芯材10に接着剤等で固定してもよい。しかしながら、上述のようにアクリル板や芯材や表面板は、温度や湿気の影響により膨張・収縮することになる。このような温度や湿度による膨張と収縮に対応するために、両面窓部材30の枠材31を、芯材10とはまったく接触させずに、両面窓部材30の枠材31の周囲全体に芯材10との間の間隙33が存在するように構成することが好ましい。
これらの構成によって、両面窓部材30は、接着剤や固定用の器具を使用しなくとも、両側の表面板20によって挟まれて保持され、2枚の表面板20の間で安定して保持されることになる。
フラッシュパネル1の窓を正面から見た場合に枠材31が見えないように、枠材31は表面板20の開口部25の外側に隠れるように取り付けられる。また、フラッシュパネル1の外側から見ることができる両面窓部材30の枠材31の内側の木口には、表面板20のデザインと同様の化粧テープ35を貼ることが好ましい。
また、枠材31は、表面板32の切り欠き凹部34がある領域に延在するように構成されている。ドアや引き戸は、何度も開け閉めして衝撃が加わるため、窓板32の厚みが薄い部分(切り欠き凹部34がある部分)は、全体が枠材31によって補強されることが好ましい。
両面窓部材30の空洞33は、両面の窓板32と枠材31によって密封される。両面窓の内側が湿気により曇ることを防止するために、さらに湿気によりアクリル板や木材の膨張を防ぐために、枠材31に通気口を設けたり、枠材31の内側や、芯材10と枠材31との間の間隙40に乾燥材を配置するように構成することもできる。
本発明の窓は、図7に示すように様々な形状やサイズとすることができる。図7aでは、正方形の両面窓部材を使用して、正方形の両面窓を実現している。図7では三角形の両面窓部材を使用して、三角形の両面窓を実現している。正方形の両面窓部材の場合、一辺を100〜500mm程度に設計することができる。
本発明の両面窓部材30について、さらに詳細に説明する。図8は両面窓部材30の枠材31である。ここでは、図7aに示すような正方形の両面窓部材の枠材31が示されている。枠材31は、表面板20の開口部25の大きさと形状にほぼ等しいか、開口部25よりもわずかに大きい。言い換えると、枠材31は、2枚の表面板の間で、表面板20の開口部25の周囲に延在するように配置される。
図9は、枠材31の両側に窓板32を取り付けた両面窓部材30を示している。窓板32は少なくとも枠材31の空洞33を覆うように取り付けられている。窓板32は、枠材31の外側の大きさと形状にほぼ等しく構成してもよいし、図11に示すように枠材31よりも大きく構成してもよい。さらに、枠材31を芯材10に取り付けて固定する場合には、窓板32を枠材31の外形よりもわずかに小さく構成してもよい。また、上述したように、窓板32が表面板20と接合する表面板32の周縁部には切り欠き凹部34が設けられている。この両面窓部材30がフラッシュパネルに取り付けられた際に、切り欠き凹部34が設けられた部分は、表面板20により覆われ、窓板32における切り欠き凹部34以外の内側部分がフラッシュパネル1の窓の領域となる。
図3bを参照して、本発明の両面窓部材を有するフラッシュパネルの製造方法について説明する。図3bに示すように、表面板20を芯材10に取り付ける前に、2枚の表面板20に開口部25を設ける。開口部25を有する2枚の表面板を、フラッシュパネルの骨組みである芯材10の両側に取り付ける工程において、2枚の表面板20の間に両面窓部材30を挟み込む。すなわち、2枚の表面板20を芯材10に取り付ける工程と、開口部25に両面窓部材30を取り付ける工程が同時に行われることになる。ここで表面板20が両面窓部材の窓板32の切り欠き凹部と34接するようにして、両面窓部材30の窓板32の外側表面が、表面板20の外側表面と同一平面上になるように配置する。表面板20は、接着剤、くぎ、ねじ、ビス等によって、芯材10に取り付けて固定することができる。
2枚の表面板20が両面窓部材30の切り欠き凹部34を挟んで保持することにより、接着剤を使用しなくとも、両面窓部材30を安定して保持することが可能となる。ここで、開口部25を、切り欠き凹部34を除いた窓板32の部分よりも僅かに大きく形成することにより、表面板20と切り欠き凹部34を除いた窓板32の部分との間にクリアランスを設けることができる。このクリアランスを設けるとともに、表面板32と切り欠き凹部34とを固定しないことにより、上述のように湿気等による窓板32と表面板20のサイズの変更に対応することができる。
当然のことながら、本発明の方法において、両面窓部材30の窓板32と表面板20の間に接着剤を使用したり、両面窓部材30の枠材31の一部分をその周囲の芯材に接着剤等で固定することも可能である。
このように、本発明の製造方法は、表面板20を芯材10に取り付ける工程において同時に両面窓部材30も取り付けることができる。したがって、従来のフラッシュパネルの製造工程を大幅に変更したり、窓を取り付けるための多くの工程を追加する必要なしに、両面窓つきのフラッシュパネルを製造することが可能となる。さらに、独立した両面窓部材30を使用するため、表面と裏面において窓の位置を調整する工程も必要ない。
さらに、両面窓部材30を接着剤や固定用の器具を使用せずに取り付けることができるため、接着剤の乾燥のための時間や、固定器具を取り付けるための工程も必要ない。
本発明により、モール材等を必要とせずに、窓部材をフラッシュパネルに固定することができ、窓部材の外側表面と表面板の外側表面とを、両面において段差なく同一面上に構成することが可能となる。
さらに、本発明の両面窓付きフラッシュパネルは、従来のフラッシュパネルの製造工程を大幅に変更することなく、従来のフラッシュパネルの製造工程の中において両面窓部材を取り付けて構成することができる。したがって、従来のフラッシュパネルの製造工程に追加して窓部材を取り付けるための数多くの工程を必要としない。
また、本発明は、両面窓部材を使用することによって、片面ずつ窓を取り付ける場合の工程に比べて、表面と裏面で窓の位置を正確に合わせるという工程が必要なくなる。
さらに、本発明の両面窓部材は、表面板の開口部との間にクリアランスを設けるとともに、接着剤等で完全に固定せずに2枚の表面板によって挟まれて保持されるため、湿気や温度の変化に伴うアクリル板や木材の膨張・収縮に対応して、接合部の剥離やクラックが生じることを回避することができる。
したがって、本発明は、従来のフラッシュパネルの製造工程を大幅に変更することなく、迅速にコスト効率良く両面窓付きのフラッシュパネルを製造することが可能となり、作業効率が大幅に改善することになる。さらに、アクリル板が表面板に完全に固定された場合に生じうる熱や湿気による膨張・収縮の問題を回避することができる。
以上、図面を参照して本発明のフラッシュパネルを詳細に説明したが、本発明に係る両面窓部材を有するフラッシュパネルは図示した実施例のみに限定されない。当業者は、特許請求の範囲に示した本発明の範囲を逸脱せずに、本発明の両面窓部材に変形を加えることができると理解すべきである。
1 フラッシュパネル
10 芯材
20 表面板
21 表面板の切り欠き凹部
25 開口部
30 両面窓部材
31 枠材
32 窓板
33 空洞
34 窓板の切り欠き凹部
35 化粧テープ
40 間隙

Claims (8)

  1. フラッシュパネル用の両面窓部材であって、
    フラッシュパネルの窓の形状と大きさに対応した空洞を有する枠材と、
    前記枠材を挟んで前記空洞の全体を覆うように前記枠材に取り付けられた2枚の窓板とを具え、
    前記両面窓部材がフラッシュパネルに取り付けられる前記窓板の周縁部の少なくとも一部には切り欠き凹部が設けられており、
    2枚の前記窓板の外縁は、前記枠材の外縁と同じ位置まで、または前記枠材の外縁よりも外側まで延びていることを特徴とするフラッシュパネル用の両面窓部材。
  2. 内装建具および家具用のフラッシュパネルにおいて、
    フラッシュパネルのフレームとなる芯材と、
    窓用の開口部を有する表面板であって、前記芯材の両側に取り付けられる2枚の表面板と、
    前記開口部に取り付けられた両面窓部材であって、前記開口部の形状と大きさに対応する空洞を有するように形成された枠材と、前記枠材を挟んで前記空洞の全体を覆うように前記枠材に取り付けられた2枚の窓板とを有する両面窓部材と、を具え、
    2枚の前記窓板において前記表面板と接合する周縁部の少なくとも一部には切り欠き凹部が設けられており、
    2枚の前記窓板の外縁は、前記枠材の外縁と同じ位置まで、または前記枠材の外縁よりも外側まで延びており、
    2枚の前記表面板が前記両面窓部材を挟んで保持するように前記芯材に取り付けられ、前記表面板が前記窓板の切り欠き凹部と係合して、前記表面板の外側表面と前記両面窓部材の外側表面が両面において同一面上に延在することを特徴とするフラッシュパネル。
  3. 請求項2に記載のフラッシュパネルにおいて、前記表面板の開口部が、前記切り欠き凹部を除いた前記窓板の部分よりも僅かに大きく形成されているとともに、前記表面板と前記窓板の切り欠き凹部とは互いに固着されておらず、2枚の前記表面板と前記両面窓部材とは互いに固着されていないことを特徴とするフラッシュパネル。
  4. 請求項2または3に記載のフラッシュパネルにおいて、2枚の表面板の間で前記両面窓部材の周囲に前記芯材が配置されており、当該両面窓部材の周囲の芯材と前記両面窓部材の枠材との間に間隙を有することを特徴とするフラッシュパネル。
  5. 請求項4に記載のフラッシュパネルにおいて、前記両面窓部材の周囲全体に前記間隙を有することを特徴とするフラッシュパネル。
  6. 請求項2乃至5のいずれか1項に記載のフラッシュパネルにおいて、2枚の表面板の間において、前記切り欠き凹部が設けられた領域の前記両面窓部材の厚みと、前記芯材の厚みとが等しいことを特徴とするフラッシュパネル。
  7. 両面窓付きフラッシュパネルを製造する方法において、
    開口部を有する2枚の表面板を芯材の両側に取り付けるステップであって、2枚の表面板が前記開口部の周囲において両面窓部材を挟んで保持するように取り付けるステップを含み、
    前記両面窓部材が、前記開口部の形状と大きさに対応する空洞を有するように形成された枠材と、前記枠材を挟んで前記空洞の全体を覆うように前記枠材に取り付けられた2枚の窓板とを有し、
    2枚の前記窓板において前記表面板と接合する周縁部の少なくとも一部には切り欠き凹部が設けられており、
    2枚の前記窓板の外縁は、前記枠材の外縁と同じ位置まで、または前記枠材の外縁よりも外側まで延びており、
    前記2枚の表面板を前記芯材に取り付けるステップにおいて、前記表面板を前記窓板の切り欠き凹部と係合させて、前記表面板の外側表面と前記両面窓部材の外側表面とを両面において同一面上に配置することを特徴とする方法。
  8. 請求項7に記載の方法において、前記表面板の開口部を、前記切り欠き凹部を除いた前記窓板の部分よりも僅かに大きく形成するとともに、前記表面板と前記窓板の切り欠き凹部とを互いに固着させず、2枚の前記表面板と前記両面窓部材とを互いに固着させないことを特徴とする方法。
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