JP2004162264A - 室内建具 - Google Patents

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JP2004162264A JP2002325844A JP2002325844A JP2004162264A JP 2004162264 A JP2004162264 A JP 2004162264A JP 2002325844 A JP2002325844 A JP 2002325844A JP 2002325844 A JP2002325844 A JP 2002325844A JP 2004162264 A JP2004162264 A JP 2004162264A
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Mamoru Sera
守 世良
Masateru Ito
雅輝 伊藤
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Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Homes Corp
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

【構成】室内建具10は金属製パネル12および木製枠14を含む。木製枠14は金属製パネル12の両端縁に設けられる木製縦枠48であり、ビス止め等によって金属製パネル12に接合され、これに強固に固定される。したがって、木製枠14は金属製パネル12に支持されて補強され、反りの発生が防止される。そして、建具金物を取り付けるべき箇所は木製枠14で構成されるので、建具金物加工はすべてこの木製枠14に施すことができる。また、木製枠14はたとえば金属製パネル12の周縁を囲む四方框であってもよい。
【効果】床から天井までの大開口であっても反りの発生するおそれがなく、かつ、建具金物加工が容易である。さらに、金属と木質の両素材が表れるので外観の単調さを解消できる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は室内建具に関し、特にたとえばアルミ,鋼またはステンレス鋼等のような金属製の枠材およびガラス板または樹脂板等の面材で形成される金属製パネルと木製枠とを複合させた室内建具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、室内建具として、木材で形成される木製建具、または、アルミ,鋼もしくはステンレス鋼等のような金属で形成される金属製建具が一般によく知られている。木製建具は、木桟またはハニカムコア等の心材にプリント合板等の表面材を貼り合せたフラッシュ構造を有する木製フラッシュ建具や、木製の框材と鏡板とを組み合わせた框組構造を有する木製框組建具等が公知である(たとえば特許文献1)。また、金属製建具も、フラッシュ構造を有する金属製フラッシュ建具や、アルミ製和障子等のようなアルミ型材を組み合わせたアルミ建具等が公知である(たとえば特許文献2)。
【0003】
【特許文献1】
実開平4−39288号公報
【特許文献2】
実開平5−40584号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、木製建具には、湿度や温度の変化等に起因して反りが発生する問題があり、特に建具高さが高い場合には反りが生じ易く、たとえば床から天井までのような大開口の出入口に設けられるときには反りのリスクが高かった。なお、特許文献1には、このような反り対策の一例として、内部の桟材に長尺状の金属製板材を配設したものが開示されている。また、木製建具では、ガラス板入りの建具を形成する場合、木材の強度上の問題からガラス板の大きさに制約があり、たとえばガラス板を表面のほぼ全体にわたって設けるような全面ガラス構造等を採用することは困難であった。
【0005】
一方、金属製建具には反り等の問題はないが、引き手,取っ手,戸車および丁番等の建具金物を取り付け可能な形状となるように金属製の枠および板材等を成形するための金型や加工設備が必要となり、あるいはその建具専用の建具金物を新たに準備する必要があるなど、建具金物加工に融通性がなく手間が掛かっていた。
【0006】
さらに、従来技術では、外観的に単一または同種の素材で構成されるので、単調な外観または意匠になりがちであり、また、たとえば金属製建具では意匠的に温かみの無くなる傾向があるなど、意匠面での制限が大きかった。
【0007】
それゆえに、この発明の主たる目的は、床から天井までの大開口であっても反りの発生するおそれがなく、かつ、建具金物加工が容易であり、さらに外観的に単調でない、室内建具を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、金属製パネル、および金属製パネルの幅方向の両端縁に設けられる木製枠を備え、木製枠に建具金物加工を施すようにした、室内建具である。
【0009】
第2の発明は、金属製パネル、および金属製パネルの周縁を囲む木製枠を備え、木製枠に建具金物加工を施すようにした、室内建具である。
【0010】
【作用】
金属製パネルの幅方向の両端縁に、または金属製パネルの周縁を囲むようにして、木製枠が設けられる。木製枠はたとえば木製縦枠であり、または木製の四方框であり得る。木製枠と金属製パネルとは、たとえばビス止め,固定部材,挟み込み,嵌合または接着等によって接合される。つまり、木製枠は金属製パネルに添って設けられ、かつ、これに強固に固定される。したがって、木製枠は金属製パネルに支持されて補強される。そして、室内建具に必要な建具金物を取り付けるべき箇所は木製枠で構成されるので、建具金物加工はすべてこの木製枠に施すことができる。
【0011】
【発明の効果】
この発明によれば、木製枠を金属製パネルで支持して補強することができるので、木製枠の反りの発生を防止することができ、たとえば床から天井までのような大開口の出入口に設けられる場合でも反りの発生するおそれがない。また、たとえばガラス板を有する室内建具を形成する場合でも、ガラス板は金属製パネル内で支持できるので大面積化することが可能であり、木質材を含む室内建具であっても、たとえば表面のほぼ全体にわたって設ける全面ガラス構造等を採用することもできる。
【0012】
さらに、建具金物を取り付けるべき箇所はすべて木製枠で構成されるので、建具金物加工を容易にあるいはフレキシブルに行うことができる。
【0013】
さらに、木材と金属とを素材とする複合構造であり、両素材が表れるので、外観的に単一ないし同種の素材のみが表れた従来技術には無い外観を示すことができ、外観の単調さを解消でき、面白みのある意匠性を備えた建具にすることができる。
【0014】
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0015】
【実施例】
図1に示すこの実施例の室内建具10は、室内または屋内の部屋等の開口部(出入口)に設けられてこれを開閉するためのものであり、金属製パネル12および木製枠14を含む。この実施例では木製枠14は金属製パネル12のパネル幅方向の両端縁に設けられている。また、この室内建具10は引き戸であり、引き戸は出入口に設けた建具枠(図示せず)内で水平方向に平行移動されることによって出入口を開閉する。
【0016】
金属製パネル12は、パネル幅方向の両端に設けられる2つの金属製縦枠16を含み、2つの金属製縦枠16間には金属製中桟18が設けられ、パネル上下端部には金属製上枠20および金属製下枠22が金属製縦枠16と金属製中桟18との間にわたってそれぞれ2つずつ設けられており、全体として矩形状のパネルを形成している。そして、金属製縦枠16,金属製中桟18,金属製上枠20および金属製下枠22で囲まれた内側、すなわち、金属製パネル12の矩形状の開口部には、矩形状の面材(鏡板)24がそれぞれ保持されている。
【0017】
金属製縦枠16,金属製中桟18,金属製上枠20および金属製下枠22はたとえばアルミニウム合金,鋼またはステンレス鋼等の金属を素材として構成され、この実施例ではアルミ押出型材が使用される。面材24はガラスまたは合成樹脂等からなる平滑な板材であるが、その形状は平板状に限定されるものではない。面材24としては、たとえばルーバー等が適用されてもよい。この実施例では、金属製パネル12は室内建具10の表面の全体にわたるような比較的大きい開口部を形成していて、そこに入れられる面材24も大きい面積を有している。
【0018】
金属製縦枠16は、図2に示すように、たとえば中空の略矩形状等の断面形状を有していて、パネル幅方向の一方側面16aには、その側壁の中央部が中空内部に押し込まれた凹溝26が上下方向に延びて形成される。凹溝26は面材24を保持するためのものであり、凹溝26の溝内面と凹溝26に差し込まれる面材24の端縁との間には、たとえば軟質塩ビ等の合成樹脂やゴム等からなる押えシール材(図示せず)が介挿される。押えシール材はたとえば溝形状等に形成されて凹溝26内に装着されており、面材24の端縁が凹溝内に差し込まれると、その弾性力(復元力)によって凹溝26の溝内面と面材24の外面とを押圧してその隙間を密封する。押えシール材は金属製パネル12を構成する他の枠材および桟材の凹溝にも設けられ、これによって面材24が枠内に保持されることとなる。
【0019】
また、中空内部においては、2つの突条28がパネル厚み方向の正面側の壁および背面側の壁の内面からそれぞれの対向面側へ所定長さ突出しかつ上下方向に延びて形成される。突条28はパネル幅方向の他方側面16bないし側壁から所定間隔を隔てて形成されており、他方側壁との間には空間30が形成される。また、他方側面16bには、間隔を隔てた2つの突条32が外部へ突出しかつ上下方向に延びて形成される。室内建具10が組み立てられた状態では突条32は木製枠14のパネル幅方向の一方側面に刻んだ溝に差し込まれて嵌合されるとともに、金属製縦枠16の他方側面16bは木製枠14の一方側面に当接される。
【0020】
金属製中桟18は、図2に示すように、たとえば中空の略矩形状等の断面形状を有していて、パネル幅方向の両側面には、その側壁の中央部が中空内部に押し込まれた凹溝34がそれぞれ上下方向に延びて形成される。この凹溝34は金属製縦枠16の凹溝26とほぼ同形状に形成され、また、室内建具10が組み立てられた状態では金属製縦枠16の凹溝26と金属製中桟18の凹溝34とは対向する。また、同様にして、図示しない押えシール材が凹溝34と面材24との間に介挿される。
【0021】
金属製上枠20は、図3に示すように、たとえば中空の略矩形状等で、さらにパネル厚み方向の正背面の壁がその略矩形の上辺からさらに上方へ延びて突出したような断面形状を有している。下端面には、その下端壁の中央部が中空内部に押し込まれた凹溝36がパネル幅方向に延びて形成される。この凹溝36は金属製縦枠16の凹溝26および金属製中桟18の凹溝34とほぼ同形状に形成される。また、同様にして図示しない押えシール材が凹溝36と面材24との間に介挿される。また、凹溝36の底を形成する底壁の中空内部側の内面には、たとえば略馬蹄形状等のビス受部38がパネル幅方向に延びて形成されている。ビス受部38はこの金属製上枠20を金属製縦枠16および金属製中桟18と接合するためのものであり、このビス受部38内にはビス40が差し込まれまたはねじ込まれて受容される(図4)。なお、金属製縦枠16および金属製中桟18の上端部においてビス受部38に対応する所定箇所には必要に応じてビス40を挿通するための孔またはねじ孔が形成される。
【0022】
金属製下枠22は、図3に示すように、金属製上枠20と略同様な断面形状を有していて、つまり、たとえば中空の略矩形状等で、さらに正背面の壁がその略矩形の下辺からさらに下方へ延びて突出したような断面形状を有している。上端面にはその上端壁の中央部が中空内部に押し込まれた凹溝42がパネル幅方向に延びて形成される。この凹溝42は金属製上枠20の凹溝36とほぼ同形状に形成され、また、室内建具10が組み立てられた状態では凹溝36と対向する。また、同様にして図示しない押えシール材が凹溝42と面材24との間に介挿される。また、凹溝42の底を形成する底壁の中空内部側の内面には、ビス受部44がパネル幅方向に延びて形成される。ビス受部44はこの実施例では金属製上枠20のビス受部38とほぼ同形状に形成されており、ビス40がビス受部44に受容されることによって、金属製下枠22は金属製縦枠16および金属製中桟18と接合される(図4)。なお、金属製縦枠16および金属製中桟18の下端部においても、上端部と同様にして、ビス受部44に対応する所定箇所には必要に応じてビス挿通孔またはねじ孔が形成される。
【0023】
そして、木製枠14として、2つの木製縦枠48が2つの金属製縦枠16のそれぞれの外側面16bに添って設けられる。木製縦枠48は略矩形状の断面形状を有していて、その高さは金属製パネル12の高さとほぼ同等に設定される。また、木製縦枠48の幅は、建具金物を取付可能なサイズに設定される。木製縦枠48は、たとえば無垢材で構成されてもよいし、単板積層材,角材または板材等の各種木質材料を適宜組み合わせて構成されてもよい。この実施例では単板積層材からなる心材に化粧板材を貼り合せて構成している。
【0024】
この木製縦枠48には建具金物加工が施される。建具金物は、建具の吊込み取付け,開閉,戸締り等のための金物その他建具に関係し付属する金物をいい、金属製以外のものも含む。この実施例の室内建具10は引き戸の一例であるので、引き戸に必要な建具金物加工が施される。たとえば、一方の木製縦枠48の正背面の所定位置には、図示しない引き手を取り付けるための所定寸法および形状を有する引手取付孔50が形成される(図1)。また、この実施例では、木製縦枠48の上下両端部において、室内建具10の四隅に相当する位置に、図示しない戸車を埋め込んで取り付けるための所定形状および寸法の戸車取付溝52が形成される。なお、戸車取付溝52は必要に応じて設ければよく、場合によっては木製縦枠48の上端部または下端部の一方のみに設けられる。このように、建具金物を取り付けるべき箇所には木製縦枠48が設けられており、この室内建具10が必要とするすべての建具金物のための加工を木製枠14(2つの木製縦枠48)に施すことができる。建具金物加工は、予め工場ですべて施工するようにしてもよいし、また、現場でその一部または全部を施工する場合であっても木質材のため容易に行うことができる。
【0025】
金属製パネル12と木製縦枠48とは、図4に示すように、ビス54によって接合される。なお、図4では、木製縦枠48および金属製縦枠16を断面化して示しており、金属製上枠20および金属製下枠22等は正面図を示している。
【0026】
接合の際には、金属製上枠20の上端部および金属製下枠22の下端部が、図3からよくわかるように開放されているので、これら上下の開放端部から金属製縦枠16を介してビス54を木製縦枠48の上端部と下端部にそれぞれに打ち込む。なお、金属製縦枠16の上端部および下端部の所定位置には必要に応じてビス54を挿通するための挿通孔が形成される。また、この実施例では、木製縦枠48に割れが発生するのを防止するために、上端部においてはビス54を斜め下方へ斜め打ちするとともに、下端部においてはビス54を水平打ちするようにしている。しかし、割れの発生するおそれがなければ上端部においても水平打ちするようにしてもよい。
【0027】
この実施例では、木製縦枠48と金属製縦枠16とは、その側面で当接かつ嵌合されるとともに上下端部でビス止めされることによって、強固に接続されている。つまり、木製縦枠48は金属製縦枠16に添って設けられるとともに、これに強固に固定される。したがって、木製縦枠48は金属製パネル12に支持されて補強されることとなり、木製縦枠48では反りの発生が防止される。
【0028】
この実施例によれば、木製枠14(木製縦枠48)を金属製パネル12の両端縁に設けるようにしているので、木製枠14を金属製パネル12で支持して補強することができる。したがって、木製枠14の反りの発生を防止することができ、たとえば床から天井までのような大開口の出入口であっても反りの発生するおそれがない。また、面材24は金属製パネル12内で支持されるので、面材24をガラスまたは合成樹脂等で構成する場合であってもこれを大面積化することが可能である。したがって、木質材を含む室内建具10であっても、たとえば表面のほぼ全体にわたって設ける全面ガラス構造等を採用することができる。
【0029】
しかも、この室内建具10に必要な建具金物を取り付けるべき箇所は木製枠14で構成されるので、建具金物加工のために複雑かつ高価な金型を準備したり、あるいは新たな専用の建具金物を準備する必要がなく、建具金物加工を容易にあるいはフレキシブルに行うことができる。また、引き手取付部分などの人が接触することになる部分は木質であるので、熱的絶縁性能が高く結露が発生するようなことはほとんどない。
【0030】
さらに、木材と金属とを素材とする複合構造であり、両素材が露出し表れるので、外観的に単一ないし同種の素材のみが表れた従来技術には無い外観を示すことができ、外観的な単調さを解消することができ、たとえば偏りがなくて折衷的で、面白みのある意匠性を備えた建具にすることができる。
【0031】
なお、上述の実施例では、金属製縦枠16,金属製中桟18,金属製上枠20および金属製下枠22をビス40によって接合して金属製パネル12を形成するようにしているが、金属製パネル12を構成する枠材または桟材等を互いに固定または接合する方法はビス固定に限定されず適宜変更される。つまり、たとえば、接着,溶接または嵌合等によって接合されてもよく、あるいはビス固定も含めてこれらの方法のいくつかを併用するようにしてもよい。
【0032】
また、図2および図3で示した金属製縦枠16,金属製中桟18,金属製上枠20および金属製下枠22の断面形状等も限定されるものではなく、適宜変更され得るのはいうまでもない。また、金属製の枠材および桟材等の設置位置や数量等も、後述するように適宜変更され得る。
【0033】
また、上述の各実施例は引き戸であったが、たとえば図5に示すように、室内建具10は開き戸であってもよい。開き戸は出入口の建具枠のたとえば縦枠に丁番等を介して取り付けられ、鉛直軸まわりに回転移動することによって出入口を開閉する。
【0034】
この室内建具10(図5)は、図1実施例とほぼ同様にして構成されるので重複箇所の説明は省略する。木製枠14には、開き戸に必要な建具金物加工が施される。たとえば、一方の木製縦枠48の正背面および側面の所定位置には、レバーハンドルまたはノブ等のような取っ手および錠(図示せず)を取り付けるための所定寸法および形状を有する取付孔56が形成される。また、他方の木製縦枠48の外側面の上端部および下端部の所定位置には、図示しない丁番を取り付けるための所定形状および寸法を有する丁番取付溝58がそれぞれ形成される。この開き戸でも、必要なすべての建具金物のための加工を木製枠14に施すことができるし、この建具金物加工は工場および現場のいずれにおいても容易に行うことができる。
【0035】
また、この実施例の開き戸では、図6に示すように、金属製パネル12と木製縦枠48とは、固定部材60を介して接合される。この実施例では、図1実施例の引き戸では必要であった戸車を設けなくてよく、固定部材60と戸車との干渉が発生しないので、固定部材60を木製縦枠48の上下端に取り付けることができる。
【0036】
固定部材60は、図7に示すように、たとえばアルミ,鋼またはステンレス鋼等からなる山形状またはL字形のアングルである。その一方辺60aの所定位置にはビス挿通孔62がこの実施例では2つ形成され、他方辺60bの所定位置には同じくビスを挿通するための縦長の長孔64が形成される。この長孔64によってビス斜め打ちの場合にも挿通可能にする。
【0037】
そして、図6に示すように、木製縦枠48の下端部においては、一方辺60aは木製縦枠48の下端面に当接されてビス66でビス止めされることによって木製縦枠48に固定される。他方辺60bは、金属製縦枠16に形成された空間30内に差し込まれる。このように、金属製縦枠16内に形成された空間30はアングル差込溝として機能する。この空間30の大きさは他方辺60bの厚みとほぼ同じかやや大きい程度に設定される。したがって、他方辺60bの差込によって金属製パネル12と木製縦枠48とを接続することができるが、この実施例では、さらに金属製下枠22の開放下端部から金属製縦枠16および固定部材60の他方辺60bを介してビス68を木製縦枠48に打ち込んで、より強固に接続するようにしている。
【0038】
また、木製縦枠48の上端部においても、同様にして、木製縦枠48と金属製パネルとを固定している。つまり、固定部材60の一方辺60aが木製縦枠48の上端面にビス66によって固定されるとともに、他方辺60bが金属製縦枠16の空間30に差し込まれ、さらに金属製上枠20の開放上端部から金属製縦枠16および他方辺60bを介してビス68が木製縦枠48に斜めに打ち込まれる。このようにして、木製縦枠48と金属製パネル12とが強固に接続される。したがって、この実施例でも、木製縦枠48は金属製パネル12に支持されて補強されるので、反りの発生するおそれがない。
【0039】
なお、木製縦枠48の上下端面には、予め座掘りされて固定部材60およびビス66の頭を収めるように溝70が形成されている。また、同様に金属製縦枠16の他方側壁の上下端面の一部も固定部材60を収めるように削られている。また、この実施例では、ビス66で木製縦枠48に取り付けられた固定部材60を介して金属製パネル12と木製縦枠48を接合するので、図1実施例のビス54より短いビス68を使用しても接合強度を確保できる。
【0040】
また、上述の各実施例では、金属製パネル12のパネル幅方向の両端縁に木製枠14を設けるようにしているが、木製枠14は、たとえば図8に示す他の実施例の室内建具10のように、金属製パネル12の周縁を囲むようにして設けられてもよい。
【0041】
この実施例(図8)では、木製枠14は2つの木製縦框72,木製上框74および木製下框76を含み、金属製パネル12の全周を囲む四方框(全周枠)を形成している。木製縦框72と木製上框74および木製下框76とは、図9からよくわかるように、だぼ78によってそれぞれ接合される。なお、必要に応じて接着剤を併用して接合する。
【0042】
また、これら各框72,74および76は、上述の実施例の木製縦枠48と同様に、たとえば無垢材で構成されてよいし、各種木質材料を適宜組み合わせて構成されてもよい。木製縦框72の高さは、木製上框74,木製下框76および金属製パネル12の高さの合計とほぼ同じに設定される。また、木製上框74および木製下框76の幅は金属製パネル12の幅とほぼ同じに設定される。
【0043】
木製枠14を組み立てた状態では、金属製パネル12は、四方框の内面に嵌め合わされ、または挟み込まれて保持される。つまり、たとえば金属製縦枠16の外側面16bの突条32は木製縦框72の内側面に刻まれる溝に差し込まれるとともに、金属製縦枠16の外側面16bは木製縦框72の内側面と当接する(図2と同様)。また、金属製上枠20の上端面および金属製下枠22の下端面は、木製上框74の下端面および木製下框76の上端面にそれぞれ当接する。さらに、これら金属製パネル12の外周面と当接する箇所には、必要に応じて接着剤が塗布される。このように、金属製パネル12と木製枠14とは、挟み込みまたは嵌合と接着との併用によって強固に接合される。
【0044】
また、この実施例は開き戸であり、したがって、木製縦框72の所定箇所には、図5実施例の木製縦枠48と同様にして、開き戸に必要な建具金物加工が施される。なお、この実施例では、金属製パネル12の全周が木製枠14で囲まれており、図5実施例等とは異なって金属製パネル12の上端および下端にも木製上框74および木製下框76が配置されているので、室内建具10の上端部または下端部に建具金物を取り付ける必要がある場合にも対応できる。つまり、このような場合には、木製枠14は金属製パネル12の周囲を囲むものを適用するようにすればよい。
【0045】
この実施例によっても、木製縦框72,木製上框74および木製下框76は、金属製縦枠16,金属製上枠20および金属製下枠22に添って設けられ、かつ、これに強固に固定される。したがって、木製枠14は金属製パネル12に支持されて補強されるので、木製枠14における反りの発生が防止できる。また、木製枠14は金属製パネル12の周囲を囲むようにして設けられているので、必要な建具金物加工はすべて木製枠14に施すことができ、したがって、建具金物加工を容易に行える。
【0046】
なお、上述の図8実施例では、だぼ継ぎによって木製縦框72,木製上框74および木製下框76を接合するようにしているが、各框の仕口または継手構造は適宜変更され得る。
【0047】
また、上述の各実施例では、2つの金属製縦枠16,金属製中桟18,2つの金属製上枠20および2つの金属製下枠22を用いて比較的大きい矩形状の開口部を形成した金属製パネル12を適用しているが、金属製の枠材および桟材等の設置位置および数量または開口部の大きさあるいは開口部の有無等のような金属製パネル12の構成は適宜変更され得る。
【0048】
たとえば図10に示す他の実施例の室内建具10では、縦に細長いスリット状の開口部を形成する金属製パネル12が適用されている。この金属製パネル12では金属製中桟18は設けられない。そして、金属製パネル12の両端縁には図5実施例よりも幅広の木製縦枠48がそれぞれ設けられる。なお、この図10実施例は開き戸であり、図5実施例と同様に固定部材60を介して金属製パネル12と木製縦枠48とを接合すればよい。また、このようなスリット状の開口部および面材24を有する金属製パネル12によって引き戸を形成する場合には、木製縦枠48の幅を広く取ることができて戸車との干渉が発生しないこともある。したがって、このような場合には、引き戸であっても、開き戸の場合と同様に固定部材60を介して金属製パネル12と木製縦枠48とを接合するようにしてもよい。
【0049】
また、図11に示す他の実施例の室内建具10のように、格子状の金属製縦桟80および金属製横桟82を備える金属製パネル12を適用してもよい。なお、この実施例は、2枚の引き戸によって構成された引違い戸である。金属製縦桟80および金属製横桟82は、たとえば、図1実施例の金属製中桟18等と同様に凹溝を有していて、これら金属製縦桟80および金属製横桟82で仕切られる複数(この実施例では6つ)の開口部には、同様にして面材24がそれぞれ嵌め込まれて保持されている。
【0050】
さらにまた、金属製パネル12としては、たとえば金属製の枠材に表面材を貼り合せたフラッシュ構造を有するものを適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す図解図であり、(A)は正面図、(B)は引手取付側の側面図である。
【図2】図1実施例のII−II線における要部断面図である。
【図3】図1実施例のIII−III線における要部断面図である。
【図4】図1実施例の他方側上下隅部を示す一部断面図である。
【図5】この発明の他の実施例を示す図解図であり、(A)は正面図、(B)は取手取付側の側面図である。
【図6】図5実施例の他方側上下隅部を示す一部断面図である。
【図7】図5実施例で使用される固定部材を示す図解図であり、(A)は正面図、(B)は下面図、(C)は側面図である。
【図8】この発明の他の実施例を示す図解図である。
【図9】図8実施例の他方側下隅部を示す一部断面図である。
【図10】この発明の他の実施例を示す図解図である。
【図11】この発明の他の実施例を示す図解図である。
【符号の説明】
10 …室内建具
12 …金属製パネル
14 …木製枠
16 …金属製縦枠
20 …金属製上枠
22 …金属製下枠
24 …面材
48 …木製縦枠
50 …引手取付孔
52 …戸車取付溝
56 …取手取付孔
58 …丁番取付溝
72 …木製縦框
74 …木製上框
76 …木製下框

Claims (2)

  1. 金属製パネル、および
    前記金属製パネルの幅方向の両端縁に設けられる木製枠を備え、
    前記木製枠に建具金物加工を施すようにした、室内建具。
  2. 金属製パネル、および
    前記金属製パネルの周縁を囲む木製枠を備え、
    前記木製枠に建具金物加工を施すようにした、室内建具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2018168579A (ja) * 2017-03-29 2018-11-01 大建工業株式会社 防振用天井構造

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