JP2016125239A - 建具 - Google Patents

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Abstract

【課題】設計の自由度を犠牲にすることなく意匠性の向上と強度の維持とを両立させることができる建具を提供する。
【解決手段】各縦框2が、金属を用いてなる縦框基体21と、縦框基体21を覆う縦外装部材22とを備えているので、框の強度を向上させることができる。従って、建具1の意匠性を向上させるために框の幅を従来よりも狭くしたとしても、框の強度低下を抑制することができるので、建具1全体の強度低下を抑制することができる。また、建具1全体の強度低下を抑制するために、鏡板12の強度を向上させる必要はない。以上の結果、建具1の設計の自由度を犠牲にすることなく意匠性の向上と強度の維持とを両立させることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、框戸状の建具に関する。
框戸は、矩形状の鏡板と、鏡板の周縁部を囲繞する框とを備えている。
框は木材又は木質材を用いてなり、各2個の縦框及び横框とを有する。2個の縦框は鏡板の2本の縦辺部に配され、2個の横框は鏡板の2本の横辺部に配されている。
ところで、フラッシュ構造の鏡板は、2枚の化粧板と芯材とを有する。芯材は、2枚の化粧板間に介在しており、例えば縦心棒と横心棒とを格子状に組み合わせてなる。従来、縦心棒に縦方向の溝を設け、この溝に金属製の補強部材を嵌合させることによって、剛性及び機械的強度等(以下、単に強度という)を向上させた芯材を得ることがなされている(特許文献1参照)。
特許第3959685号公報
框戸の意匠性を向上させるために、縦框の幅(縦框における框戸の横幅方向の長さ)及び/又は横框の幅(横框における框戸の高さ方向の長さ)を狭くした場合、框の強度が低下するので、框戸全体の強度も低下する。
このような問題を解消するために、特許文献1に記載の鏡板を用いることが考えられる。何故ならば、框の強度が低くとも、鏡板の強度が高ければ、全体の強度を維持することができるからである。
しかしながら、この場合には、框の強度が低くとも框戸全体の強度を維持することができるほど強度が高い鏡板しか用いることができなくなる。故に、框戸の設計の自由度が制限されてしまう。従って、鏡板の強度を向上させるより、框の強度低下を抑制する方が望ましい。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、設計の自由度を犠牲にすることなく意匠性の向上と強度の維持とを両立させることができる建具を提供することにある。
本発明に係る建具は、矩形状の鏡板と、該鏡板の周縁部を囲繞し、各2個の縦框及び横框を有する框とを備える框戸状の建具において、各縦框は、金属を用いてなり、前記鏡板の縦辺部に配される縦框基体と、木材又は木質材を用いてなり、前記縦框基体を覆う縦外装部材とを有し、前記縦外装部材には、前記縦框基体より長い嵌込溝が設けられており、該嵌込溝の長さ方向非端部に前記縦框基体が嵌め込まれており、一方の前記縦外装部材には、取っ手を取り付けるための取付部が設けられており、各横框は、両端部が2個の前記縦外装部材夫々の嵌込溝に挿入されることによって、各縦框基体に対して横勝ちに配され、各縦外装部材に対して縦勝ちに配されていることを特徴とする。
本発明に係る建具は、各横框は、金属を用いてなり、前記鏡板の横辺部に配される横框基体と、該横框基体を覆い、該横框基体よりも高い断熱性を有する横外装部材とを有し、少なくとも前記横框基体は、両端部が2個の前記縦外装部材夫々の嵌込溝に挿入されることによって、各縦框基体に対して横勝ちに配され、各縦外装部材に対して縦勝ちに配されていることを特徴とする。
本発明に係る建具は、各縦框は、前記縦框基体と前記縦外装部材との間に介在し、前記縦框基体よりも高い断熱性を有する断熱部材を更に有することを特徴とする。
本発明にあっては、縦框が、金属を用いてなる縦框基体を有するので、木材又は木質材のみを用いてなる縦框に比べて、縦框の強度が向上する。
また、鏡板の2本の縦辺部に配される2個の縦框の強度が向上するので、縦框の強度だけを向上させた場合であっても、従来の框に比べて、強度が向上する。
しかも、縦框基体と横框とは横勝ちに配されているので、縦框基体と横框とが縦勝ちに配されている場合に比べて、框の強度が向上する。
縦框基体は断熱性が低いが、縦外装部材は断熱性が高いので、金属を用いることによる建具の断熱性の低下が抑制される。
一方、縦框基体は熱伝達性が高いので、建具の内部における高さ方向の温度分布が均一になり易い。故に、建具の内部における高さ方向の温度分布の不均一さに起因する建具の歪み又は破損等が抑制される。
縦外装部材と横框とは縦勝ちに配されているので、縦外装部材と横框とが横勝ちに配されている場合に比べて、框の意匠性が向上する。
取付部は縦外装部材に設けられるので、縦框基体は縦外装部材に比べて簡易な形状のものであってもよい。
本発明にあっては、横框が、金属を用いてなる横框基体を有するので、木材又は木質材のみを用いてなる横框に比べて、横框の強度が向上する。従って、縦框の強度だけを向上させた場合に比べて、框の強度が向上する。
横框基体は断熱性が低いが、横外装部材は断熱性が高いので、金属を用いることによる建具の断熱性の低下が抑制される。
本発明にあっては、縦框基体と縦外装部材との間に断熱部材が介在していることによって、金属を用いることによる建具の断熱性の低下が更に抑制される。
本発明の建具による場合、框の強度を向上させることができる。故に、建具の意匠性を向上させるために框の幅を狭くしたとしても、框の強度低下を抑制することができるので、建具全体の強度低下も抑制することができる。従って、框の強度低下に伴う建具全体の強度低下を抑制する目的で、鏡板の強度を向上させる必要はない。
以上の結果、建具の設計の自由度を犠牲にすることなく意匠性の向上と強度の維持とを両立させることができる。
本発明の実施の形態1に係る建具の構成を略示する正面図である。 建具の構成を略示する分解斜視図である。 建具が備える縦框の構成を略示する斜視図である。 縦框の構成を略示する分解斜視図である。 縦框が有する縦框基体の構成を略示する断面図である。 建具が備える横框の構成を略示する斜視図である。 横框の構成を略示する分解斜視図である。 横框の構成を略示する側面図である。 建具が備える鏡板の構成を略示する分解斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る建具の構成を略示する正面図である。
以下、本発明を、その実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。以下の説明では、図において矢符で示す上下、前後、及び左右を使用する。
実施の形態 1.
図1及び図2は、本発明の実施の形態1に係る建具1の構成を略示する正面図及び分解斜視図である。
建具1は、縦長の矩形状の框戸である。
建具1には図示しない取っ手(ドア用のハンドル又は引手等)が取り付けられる。このために、建具1の左辺部における上下方向中央部には、取っ手を取り付けるための取付部10が設けられている。
建具1が開き戸であれば、右辺部に、図示しない蝶番が取り付けられる。建具1が引き戸であれば、上辺部及び下辺部に、図示しない戸車が取り付けられる。建具1が吊り戸であれば、上辺部に、図示しない滑車が取り付けられる。
建具1は、矩形枠状の框11と矩形状の鏡板12とを備えている。
框11は、各2個の縦框2,2及び横框3,3を備えている。
各縦框2は、縦框基体21と、縦外装部材22と、断熱部材23とを備えている。縦框2には、縦框溝24が設けられている。縦外装部材22には、嵌込溝20が設けられている。
各横框3は、横框基体31と横外装部材32とを備えている。横框3には、横框溝33が設けられている。
鏡板12は、矩形枠部材41、透光マット42、及び複数個の縦格子部材43,43,…を備えている。図1においては、透光マット42をハッチングで示している。
図3及び図4は、縦框2の構成を略示する斜視図及び分解斜視図である。
図5は、縦框基体21の構成を略示する断面図である。
まず、図1〜図5を参照しつつ、縦框2,2について説明する。
縦框2,2の一方及び他方は、鏡板12の左辺部及び右辺部(縦辺部)に配される。縦框2,2夫々の形状は、互いに左右が逆の鏡像であるので、以下では主に左側の縦框2について説明する。図3〜図5には、左側の縦框2及び左側の縦框2の縦框基体21が示してある。
縦框2は、木材又は木質材のみを用いてなる従来の縦框より幅狭である。
縦框基体21は、金属(例えばアルミニウム)を用いてなる中空の縦棒材である。縦框基体21の外形は、前後方向に長い矩形状の水平断面を有する縦姿勢の四角柱状である。
縦框基体21には、複数個の貫通孔211,211,…が上下方向に並設されている。各貫通孔211は、縦框基体21の左右両面を貫通している。
縦框基体21は、例えば押出成型によって得られた棒状部材を適宜の長さに切断し、更に貫通孔211,211,…を設けることによって得られる。
縦外装部材22は、木材及び木質材を用いてなる。
縦外装部材22は、芯材221及び表面材222〜224を備えている。
芯材221は、左右方向に長い矩形状の水平断面を有する縦姿勢の四角柱状である。芯材221の前後方向の長さは、縦框基体21の前後方向の長さと同程度である。芯材221の上下方向及び左右方向の長さは、縦框基体21の上下方向及び左右方向の長さよりも長い。芯材221は、例えば合板又はLVLを用いてなる。
表面材222〜224夫々は矩形板状である。表面材222〜224夫々は、例えばMDFを用いてなる。
表面材222(及び表面材223)は、芯材221の前面(及び後面)を全面的に被覆し、且つ、右側へ突出している。表面材222,223の芯材221からの突出長さは、縦框基体21の左右方向の長さよりも長い。
この結果、表面材222の後面と表面材223の前面と芯材221の右面とを内面とする嵌込溝20が形成されている。嵌込溝20の上下方向及び左右方向の長さは、縦框基体21の上下方向及び左右方向の長さよりも長い。
表面材224は、芯材221の左端面を全面的に被覆している。
表面材222の前面、表面材223の後面、及び表面材224の左面は、夫々化粧されている。
表面材222〜224は、互いに別部材であってもよく、表面材222,223の左辺部同士を表面材224が連結していてもよい。
左側の縦外装部材22には、取付部10が設けられている。取付部10は、縦外装部材22の上下方向中央部に位置し、前後方向に貫通する貫通孔を含んでいる。右側の縦外装部材22には、取付部10は設けられていない。
断熱部材23は、各矩形板状の前側部材231及び後側部材232を有する。前側部材231及び後側部材232夫々の上下方向の長さは、縦框基体21の上下方向の長さよりも短いが、左右方向の長さは長い。
前側部材231及び後側部材232夫々は、縦框基体21よりも高い断熱性を有する。前側部材231及び後側部材232夫々は、例えば合成樹脂を用いてなる。
前側部材231及び後側部材232は、縦框基体21を介在して、前後方向に対面配置されている。このために、前側部材231及び後側部材232夫々は、例えば両面テープを介して縦框基体21に接着してある。前側部材231(及び後側部材232)は、縦框基体21の前面(及び後面)における上下方向非端部(即ち上端部及び下端部以外)を被覆し、且つ、右側へ突出している。この結果、前側部材231の後面と後側部材232の前面と縦框基体21の右面とを内面とする縦框溝24が形成されている。
縦框基体21は、嵌込溝20の長さ方向非端部(即ち、長さ方向両端部以外)に嵌め込まれている。この結果、縦框基体21は、縦外装部材22に覆われる。縦框基体21は、貫通孔211,211,…を貫通したビス101,101,…(例えば木ネジ)によって、縦外装部材22の芯材221にビス留めされている。
このとき、断熱部材23は、縦框基体21と縦外装部材22との間に介在する。断熱部材23の前側部材231は縦框基体21の前面と縦外装部材22の表面材222との間に介在する。同様に、後側部材232は縦框基体21の後面と縦外装部材22の表面材223との間に介在する。
図6〜図8は、建具1が備える横框3の構成を略示する斜視図、分解斜視図、及び側面図である。
次に、図1、図2、及び図6〜図8を参照しつつ、横框3,3について説明する。
横框3,3の一方及び他方は、鏡板12の上辺部及び下辺部(横辺部)に配される。横框3,3夫々の形状は、互いに上下が逆の鏡像であるので、以下では主に上側の横框3について説明する。図6〜図8には、上側の横框3及び上側の横框3の横框基体31が示してある。
横框3は、木材又は木質材のみを用いてなる従来の横框より幅狭である。
横框基体31は、金属(例えばアルミニウム)を用いてなる横棒材である。横框基体31は、基部311と2個の延設部312,313とを有する。基部311は、左右方向の横姿勢の四角筒状である。延設部312,313は、基部311の前壁及び後壁が下方へ延長されたような平板状である。この結果、延設部312の後面と延設部313の前面と基部311の下面とを内面とする横框溝33が形成されている。
基部311の左右方向両端部夫々には、各2個の貫通孔314,314が前後方向に並設されている。各貫通孔314は、基部311の上壁及び下壁を貫通している。
横框基体31は、例えば押出成型によって得られた棒状部材を適宜の長さに切断し、更に貫通孔314,314,…を設けることによって得られる。
横框基体31は、左右方向非端部が横外装部材32に覆われており、左右方向両端部は覆われていない。
横外装部材32は、各矩形板状の前被覆部材321及び後被覆部材322を有する。前被覆部材321及び後被覆部材322夫々は、横框基体31よりも高い断熱性を有する。前被覆部材321及び後被覆部材322夫々は、例えば合成樹脂を用いてなる。
前被覆部材321及び後被覆部材322は、横框基体31を介在して、前後方向に対面配置されている。このために、前被覆部材321及び後被覆部材322夫々は、例えば両面テープを介して横框基体31に接着してある。前被覆部材321は、横框基体31の前面(即ち基部311及び延設部312夫々の前面)を被覆する。同様に、後被覆部材322は、横框基体31の後面を被覆する。前被覆部材321及び後被覆部材322夫々の上下方向の長さは、横框基体31の上下方向の長さと同程度であるが、左右方向の長さは短い。故に、横框基体31の左右方向両端部は、被覆されずに露出している露出部310,310である。
前被覆部材321の前面及び後被覆部材322の後面夫々には、縦框2の表面材222,223と同様の化粧が施されている。
建具1の取っ手は、取付部10を用いて左側の縦框2の縦外装部材22に取り付けられる。また、蝶番、戸車、及び滑車は、何れも、縦外装部材22に取り付けられる。
図9は、建具1が備える鏡板12の構成を略示する分解斜視図である。
次に、図1、図2、及び図9を参照しつつ、鏡板12について説明する。
鏡板12の左右方向の長さは、横框3の左右方向の長さより短い。
鏡板12の矩形枠部材41は、夫々木材又は木質材を用いてなる2個の縦枠部材411,411と2個の横枠部材412,412とを有する。隣り合う縦枠部材411と横枠部材412とは、例えばタッカーを用いて連結されている。
各縦枠部材411は、矩形枠の内面側に縦溝を有する。各横枠部材412は、矩形枠の内面側に横溝を有する。各縦溝及び横溝には、接着剤が注入される。
各横枠部材412の内面側には、複数個の凹部が左右方向に並設されている。
透光マット42は、合成樹脂(例えばポリスチレン)を用いてなる矩形状である。透光マット42の周縁部は、矩形枠部材41の各2本の縦溝及び横溝に挿入され、接着剤を介して矩形枠部材41に取り付けられている。
各縦格子部材43は、縦姿勢の四角柱状である。縦格子部材43,43,…は、2本ずつ透光マット42を介して対向配置されている。縦格子部材43,43,…は左右方向に等間隔で並置されて、透光マット42の前面(及び後面)に、両面テープを介して取り付けられている。各縦格子部材43の上下方向両端部は、横枠部材412,412の凹部に嵌め込まれた状態で、例えばタッカーを用いて横枠部材412,412に取り付けられている。
以上のような鏡板12は縦格子状であり、左右方向に隣り合う縦格子部材43,43,…間に採光部を有する。透光マット42と各縦格子部材43との段差によって、採光部に深い奥行きが感じられるので、鏡板12の意匠は、立体的な印象を有する。
鏡板12は、例えばフラッシュ構造又はハニカム構造等を有する一般的な鏡板に比べて強度が低い。
矩形枠部材41は木材又は木質材を用いてなるので、矩形枠部材41が金属を用いてなる場合よりも、透光マット42を損傷し難い。
なお、鏡板12は、透光マット42に替えて、例えばガラス又は合成樹脂を用いてなる透光板を備えていてもよい。
次に、図1及び図2を参照しつつ、建具1の組み立てについて説明する。
縦框2,2の縦框溝24,24には、鏡板12の左辺部及び右辺部が嵌め込まれる。このために、縦框溝24,24の内面には、接着剤が塗布される。縦框2,2は、縦枠部材411,411を被覆する。
横框3,3の横框溝33,33の左右方向非端部には、鏡板12の上辺部及び下辺部が嵌め込まれる。このために、横框溝33,33の内面には、接着剤が塗布される。横框3,3は、横枠部材412,412と、縦格子部材43,43,…の上下方向両端部とを被覆する。
横框3,3の横框基体31,31は、横框基体31の貫通孔314,314,…を貫通したビス100,100,…(例えばアルミニウム用のタッピングネジ)によって、縦框2,2の縦框基体21,21にビス留めされている。このために、各横框基体31の露出部310,310は、縦框2,2の嵌込溝20,20に挿入される。以上の結果、横框基体31,31は縦框2,2の縦框基体21,21に対して横勝ちに配され、縦外装部材22,22に対して縦勝ちに配される。
以上のような建具1は、縦框2及び横框3が、金属を用いてなる各縦框基体21及び横框基体31によって補強されている。従って、縦框2及び横框3が、木材又は木質材のみを用いてなる従来の縦框及び横框より幅狭であっても、框11の強度低下を抑制することができる。
横框基体31は、縦框基体21に対して横勝ちに配されている。故に、横框基体31が縦框基体21に対して縦勝ちに配されている場合よりも、框11(延いては建具1)の無用な変形が抑制される。
即ち、框11の強度は、縦框基体21及び横框基体31の素材及び配置によって、向上されている。
本実施の形態における框11の強度は、鏡板12の強度が低くとも、建具1の強度低下を抑制することができるほどに高い。仮に、鏡板12の強度が一般的な鏡板の強度以上であれば、框11は建具1の強度を向上させることができる。
つまり、建具1の強度は、鏡板12の強度とは無関係に、十分に高い。故に、建具1は、鏡板12に替えて、鏡板12とは強度又は意匠が異なる鏡板を備えていてもよい。つまり、建具1は設計の自由度が高い。
横框3が縦外装部材22に対して縦勝ちに配されているので、横勝ちの場合に比べて、框11の意匠性が向上する。
框11は幅狭であるので、従来の框よりも目立たない。その分、鏡板12の意匠を目立たせることができる。
また、框11の幅が狭い分、鏡板12の採光部の面積を大きくすることができるので、建具1の採光性を向上させることができる。
縦外装部材22は木材又は木質材を用いてなるので、金属を用いてなる縦框基体21より断熱性が高い。しかも、縦框基体21は断熱部材23に覆われている。また、横框基体31は、横框基体31よりも高い断熱性を有する横外装部材32に覆われている。以上の結果、縦外装部材22及び横外装部材32に起因する建具1の断熱性の低下を抑制することができる。なお、各縦框2において縦外装部材22による断熱が十分に行なわれるのであれば、断熱部材23は備えていなくてもよい。
縦框基体21及び横框基体31が縦外装部材22及び横外装部材32に覆われているので、建具1は、金属の質感を好まないユーザにも提供することができ、金属部分の露出が不適切であるような部屋(例えば安全性重視の子供部屋)にも取り付けることができる。
2個の縦框基体21,21は、何れも熱伝達性が高いので、建具1の内部における上下方向の温度分布を均一にすることができる。故に、温度分布の不均一さに起因する建具1の歪み又は破損等を抑制することができる。
建具1の取っ手、蝶番、戸車、及び滑車は、何れも、縦外装部材22に取り付けられる。従って、縦框基体21及び横框基体31は、何れも縦外装部材22に比べて簡単な形状である。簡単な形状の金属部材は、製造又は入手が容易で安価である。
仮に、取っ手、蝶番、戸車、又は滑車を縦框基体21又は横框基体31に取り付ける構成である場合、縦框基体21又は横框基体31の形状が複雑になる。複雑な形状の金属部材は、製造又は入手が煩雑で効果である。
木材又は木質材と金属とを組み合わせてなる縦框2は、金属のみからなる縦框よりも材料費が安価である。
横框3の横外装部材32は、合成樹脂を用いてなる構成に限定されず、例えば表面材222,223と同様に、木材又は木質材を用いてなる構成でもよい。横外装部材32は、縦外装部材22と類似の構成であってもよいが、この場合、横框3の幅が広くなりがちである。
建具1全体の強度が十分な高さであれば、建具1は、横框3に替えて従来の横框を備えている構成でもよい。
実施の形態 2.
図10は、本発明の実施の形態2に係る建具1の構成を略示する正面図である。
本実施の形態の建具1は、実施の形態1の建具1と略同様の構成である。以下では、実施の形態1との差異について説明し、その他、実施の形態1に対応する部分には同一符号を付してそれらの説明を省略する。
建具1は、矩形枠状の框11と矩形状の鏡板13とを備えている。
鏡板13は、矩形枠部材41、透光マット42、及び各複数個の縦格子部材45,45,…及び横格子部材46,46,…を備えており、縦格子部材43,43,…は備えていない。
鏡板13は、縦格子部材45,45,…及び横格子部材46,46,…が矩形格子状に配されてなり、縦格子部材45,45,…及び横格子部材46,46,…間に採光部を有する。
鏡板13も、鏡板12と同様に、一般的な鏡板に比べて強度が低い。
以上のような建具1は、実施の形態1の建具1と同様の作用効果を奏する。
なお、建具1が備えるべき鏡板は、実施の形態1,2の鏡板12,13に限定されない。例えば鏡板はフラッシュ構造又はハニカム構造等を有するものでもよく、採光部を有していないものでもよい。
今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述した意味ではなく、特許請求の範囲と均等の意味及び特許請求の範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
また、本発明の効果がある限りにおいて、建具1に、実施の形態1,2に開示されていない構成要素が含まれていてもよい。
1 建具
10 取付部
11 框
12,13 鏡板
2 縦框
20 嵌込溝
21 縦框基体
22 縦外装部材
23 断熱部材
3 横框
31 横框基体
32 横外装部材

Claims (3)

  1. 矩形状の鏡板と、
    該鏡板の周縁部を囲繞し、各2個の縦框及び横框を有する框と
    を備える框戸状の建具において、
    各縦框は、
    金属を用いてなり、前記鏡板の縦辺部に配される縦框基体と、
    木材又は木質材を用いてなり、前記縦框基体を覆う縦外装部材と
    を有し、
    前記縦外装部材には、前記縦框基体より長い嵌込溝が設けられており、該嵌込溝の長さ方向非端部に前記縦框基体が嵌め込まれており、
    一方の前記縦外装部材には、取っ手を取り付けるための取付部が設けられており、
    各横框は、
    両端部が2個の前記縦外装部材夫々の嵌込溝に挿入されることによって、各縦框基体に対して横勝ちに配され、各縦外装部材に対して縦勝ちに配されていることを特徴とする建具。
  2. 各横框は、
    金属を用いてなり、前記鏡板の横辺部に配される横框基体と、
    該横框基体を覆い、該横框基体よりも高い断熱性を有する横外装部材とを有し、
    少なくとも前記横框基体は、両端部が2個の前記縦外装部材夫々の嵌込溝に挿入されることによって、各縦框基体に対して横勝ちに配され、各縦外装部材に対して縦勝ちに配されていることを特徴とする請求項1に記載の建具。
  3. 各縦框は、前記縦框基体と前記縦外装部材との間に介在し、前記縦框基体よりも高い断熱性を有する断熱部材を更に有することを特徴とする請求項1又は2記載の建具。
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