JP2018168579A - 防振用天井構造 - Google Patents

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Masanori Muraoka
昌紀 村岡
昌和 駒倉
Masakazu Komakura
昌和 駒倉
征宏 岸
Masahiro Kishi
征宏 岸
大貢 千田
Taigu Senda
大貢 千田
富美夫 加藤
Fumio Kato
富美夫 加藤
修司 岡本
Shuji Okamoto
修司 岡本
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禎晃 熊倉
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Abstract

【課題】天井下側の部屋に対する防振性や遮音性を向上させつつ、天井構造を簡略化して施工の手間を低減する。【解決手段】建物の1階部分及び2階部分の間に配置される上部構造体1の周囲材2と、天井材16を支持する天井根太15との間に天井根太用防振取付金具21を介在させる。防振取付金具21は、周囲材2に取付固定されるベース金具22と、ベース金具22に水平方向に対向して配置され、天井根太15の端部が取付固定される根太金具28と、両金具22,28間に固定されて両者を連結するゴム弾性体40とを備え、周囲材2側と天井根太15側との間にゴム弾性体40のみが介在される構造とする。天井根太15の下面に天井材16が直接に固定されている。また、2階部分の床材4における床下地材6は、不織布積層合板8上にマット積層体7を重ねた乾式浮き床構造を備えたものとする。【選択図】図1

Description

本発明は、防振用天井構造に関するものである。
従来、この種の防振用天井構造として、特許文献1に示されるように、建物における躯体の側部(周囲材)に天井根太が天井根太用防振金具を介して取付固定され、この天井根太に天井材が支持されたものが知られている。この天井構造に用いられる天井根太用防振金具は、躯体の側部に取付固定されるベース金具と、このベース金具に水平方向に対向して配置され、天井根太が取付固定される根太金具と、ベース金具及び根太金具の間に一体的に接着されて固定され、両者を連結するゴム弾性体とを備えており、施工状態では躯体側と天井根太側との間にゴム弾性体のみが介在されるようになっている。
特開2014−37751号公報
ところで、上記従来の天井構造では、躯体の側部に防振金具を介して天井根太が固定され、その天井根太に防振吊木を介して野縁受材が支持され、この野縁受材にそれと直交方向に延びる野縁が固定され、この野縁の下面に天井材が釘やネジにより取付固定されている。そのため、天井板を貼るための下地構造が多くの下地材によって多層になり、その多層の下地材を施工するのに手間が掛かって、施工費用が高くなるという難がある。
また、実際の施工現場では、これらの下地材を精度よく施工することが必要であり、施工のバラツキがあると、天井下側の部屋に対する防振性や遮音性を良好に安定して維持することが困難になる。
しかも、天井全体が重くならないようにするには細い野縁受材を用いる必要があり、そのことで天井の剛性が低下することになる。その結果、例えば天井の上側にある上階の生活音やその床の歩行音等、外部から振動が伝わったときに天井板が振動し易くなり、天井下側の部屋に対する防振性や遮音性が損なわれる。これらの点で改良すべき余地がある。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので、その目的は、上記のように躯体の側部に天井根太が防振金具を介して取付固定される天井構造に改良を加えることにより、天井下側の部屋に対する防振性や遮音性を向上させつつ、天井構造を簡略化して施工の手間を低減することにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、躯体の側部にゴム弾性体を有する防振金具を介して取付固定される天井根太に対して天井板を直接固定するようにした。
具体的には、第1の発明は、建物における躯体の側部に天井根太が、ゴム弾性体を有する天井根太用防振金具を介して該防振金具のゴム弾性体のみが躯体側と天井根太側との間に介在された状態で取付固定されており、上記天井根太の下面に天井材が直接に固定されていることを特徴とする。
この第1の発明では、建物の躯体側部に天井根太が天井根太用防振金具を介して取付固定され、躯体側と天井根太側との間に防振取付金具のゴム弾性体のみが介在されることとなる。そのため、それら躯体側と天井根太側とが直接に接触することはなく、振動の伝達が必ずゴム弾性体を通して行われ、そのゴム弾性体の変形によって天井下側の部屋に対する防振性や防音性を発揮させることができる。
そして、天井材は上記天井根太の下面に直接固定されているので、従来のように防振吊木、野縁受材、野縁からなる多層の下地材が不要となり、その分、施工の手間が少なくなり、施工のコストを下げることができる。
また、施工現場で多層の下地材を精度よく施工することも不要となり、施工のバラツキにより防振性や遮音性が不安定になることを解消することができる。しかも、野縁自体が省略され、天井材が天井根太に直接に固定されるので、天井材の支持剛性が高く保たれ、外部から振動が伝わったときにも天井が振動し難くなり、防振性や遮音性を高めることができる。
第2の発明は、第1の発明において、天井根太には、天井根太用防振金具に固定される端部の下側角部を切り欠いた切欠部が設けられていることを特徴とする。
一般に天井材は躯体の側部下側に配置される壁(柱)の上端部よりも低い位置に配置されるので、上記のように防振吊木、野縁受材、野縁からなる多層の下地材を省略して、天井根太に対し天井材を直接固定することに伴い、その天井材が固定される天井根太の高さ位置が当該壁の位置まで下がることになる。しかし、この第2の発明では、その高さ位置の下がった天井根太が壁と干渉するのを、天井根太の端部の下側角部に形成されている切欠きによって回避することができ、天井根太を壁と干渉することなくスムーズに施工することができる。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、天井根太用防振金具は、左右の固定具挿通孔を有しかつ該固定具挿通孔を挿通される固定具により躯体の側部に取付固定されるベース金具と、このベース金具に水平方向に対向して配置され、天井根太が取付固定される根太金具と、ベース金具及び根太金具の間に一体的に接着されて固定され、両者を連結するゴム弾性体とを備えてなり、上記ベース金具の左右の固定具挿通孔は、該ベース金具の左右中央位置に対し非対称に設けられていることを特徴とする。
この第3の発明では、天井根太用防振取付金具のベース金具が、その左右の固定具挿通孔を挿通される固定具を建物の躯体側部に固定することにより躯体側部に取付固定され、そのベース金具にゴム弾性体により連結されている根太金具に天井根太が取付固定され、このことで、天井根太が躯体側部に防振取付金具を介して取付固定される。そのとき、防振取付金具のベース金具における固定具挿通孔は、ベース金具の左右中央位置に対し非対称に配置されているので、この固定具挿通孔に挿通された固定具を躯体の側部に固定してベース金具を躯体側部に取付固定する際に、その躯体側部の反対側(裏側)に同じ位置で天井根太を固定するために同様の防振取付金具のベース金具が固定具により固定される構造があっても、その躯体側部の両側にそれぞれ固定される両固定具の固定位置が異なるようになり、両固定具同士が躯体側部において互いに干渉することはなく、躯体側部の両側の同じ位置にそれぞれ防振取付金具及び天井根太を安定して取付固定することができる。
第4の発明は、第1又は第2の発明において、天井根太用防振金具は、躯体の側部に取付固定されるベース金具と、ベース金具に水平方向に対向して配置され、天井根太が取付固定される根太金具と、ベース金具及び根太金具の間に一体的に接着されて固定され、両者を連結するゴム弾性体とを備えてなり、上記根太金具には、該根太金具を天井根太の側面に固定するための固定具を挿通させる上下方向に延びる長孔からなる固定具挿通孔が形成されていることを特徴とする。
第5の発明は、第3の発明において、第4の発明と同様に、根太金具には、天井根太の側面に固定される固定具を挿通させる上下方向に延びる長孔からなる固定具挿通孔が形成されていることを特徴とする。
この第4又は第5の発明では、第3の発明と同様に、天井根太用防振取付金具のベース金具が建物の躯体側部に取付固定され、そのベース金具にゴム弾性体により連結されている根太金具に天井根太が固定具により取付固定され、このことで、天井根太が躯体側部に防振取付金具を介して取付固定される。そのとき、根太金具を天井根太の側面に固定するための固定具を挿通させる固定具挿通孔は上下方向に延びる長孔であるので、この長孔の固定具挿通孔に対し固定具を下側から斜めに上側に向けて挿通させて天井根太の側面に固定することができる。こうすれば、天井根太の周りのスペースが狭くて、天井根太に水平に固定具を固定することが困難な場合であっても、その影響を受けることなく容易に固定具を天井根太の側面に固定して、その天井根太を根太金具に取付固定することができ、施工性を高めることができる。
第6の発明は、第1〜第5の発明のいずれか1つにおいて、躯体側部には建物の上階の床材を支持する床根太が取付固定され、その床材は、床根太上に床下地材を介して施工された床仕上材を備え、上記床下地材は、遮音性を有する乾式浮き床構造を備えていることを特徴とする。
この第6の発明では、躯体側部に床根太が取付固定されて、その上に上階の床材の床仕上材が床下地材を介して施工され、床下地材は遮音性を有する乾式浮き床構造を備えているので、この床下地材の浮き床構造により床材の遮音性能が向上して床仕上材の振動や騒音が階下にある天井下側の部屋へ伝播され難くなり、その防振性や遮音性をさらに高めることができる。
また、床材の歩行時の振動や騒音を低減するために、柔らかいクッション性を持つ床仕上材を施工したときには、歩行時に床仕上材真下の床下地材に対する底打ち感が生じて、歩行感が損なわれる可能性があるが、このように乾式浮き床構造の床下地材を施工することで、歩行時の底打ち感が少なくなり、歩行感を良好なものとすることができる。
以上説明した如く、本発明によると、建物における躯体の側部に、天井根太用防振金具を介して取付固定された天井根太に対し、その天井根太の下面に天井材を直接に固定するようにしたことにより、従来の多層の下地材を不要として施工の手間を少なくし、施工のコストダウンを図ることができるとともに、施工のバラツキによる防振性や遮音性の不安定化を解消でき、さらには、天井材の支持剛性を高くしてその天井材を振動し難くし、防振性や遮音性を高めることができる。
図1は、本発明の実施形態に係る防振用天井構造及びその上の床構造を正面から見て示す断面図である。 図2は、防振用天井構造及び床構造を側面から見て示す断面図である。 図3は、天井根太の正面図である。 図4は、天井根太用防振取付金具の拡大正面図である。 図5は、天井根太用防振取付金具の拡大側面図である。 図6は、天井根太用防振取付金具の拡大平面図である。 図7は、天井構造の施工時に天井根太を取り付ける状態を示す正面図である。 図8は、天井構造の施工時に、天井根太の端部が天井根太用防振取付金具を介して上部構造体の周囲材に固定された状態を示す正面図である。 図9は、天井構造の施工時に、隣接する床根太間の位置で天井根太の左右両側のスペースが狭い場合に、その天井根太の端部を天井根太用防振取付金具の根太金具に固定するときの側面図である。 図10は、上部構造体における周囲材両側の同じ位置にそれぞれ天井根太を天井根太用防振取付金具を介して取り付ける場合に、ベース金具のネジ挿通孔に挿通されるネジが両防振取付金具間でずれる状態を示す側面図である。 図11は、本発明の実施例及び比較例に係る防振用天井構造及び床構造の床衝撃音遮断性能を表にて示す図である。 図12は、本発明の実施例及び比較例に係る防振用天井構造及び床構造の床衝撃音遮断性能をグラフにて示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものでは全くない。
(天井構造及び床材)
図1及び図2は本発明の実施形態に係る防振用天井構造を示し、この天井構造は、枠組壁工法(2×4工法)により建てられる例えば2階建て住宅等の建物の天井構造である。
図1及び図2において、1は建物の1階部分及び2階部分の間に配置される躯体としての上部構造体で、この上部構造体1は、木材を2枚重ねた周囲材2(床梁材)と、その周囲材2に架設され、端部が床根太固定金具(図示せず)によって周囲材2に固定された複数の床根太3,3,…とを有しており、周囲材2は、その下側に位置する壁12内の柱(図示せず)により支持されている。上記床根太3,3,…は、通常の太さのものが2本ずつ互いに当接した状態で水平に並ぶように組み合わされてなり、2本1組で通常の床根太を構成している。
上部構造体1上には階上の床材4が支持され、この床材4は床仕上材5及び床下地材6が上から順に積層されてなるものである。床仕上材5は、図では単層構造として表されているが、樹脂化粧シートと、基材と、樹脂マットとが上から順に積層されてなる。
上記樹脂化粧シートは表面平滑なものであればよく、例えば樹脂含浸紙、オレフィン系樹脂シート、ポリエチレンテレフタレート樹脂シート等、又はこれらのシートを複合したもの、さらには、これらのシートの表面に塗装加工を施したシート状物を使用することができる。また、上記基材として後述する木質繊維板を用いる場合には、基材が湿気の影響を受けないように、防湿性があり、かつ強度に優れたシートを用いることが好ましい。
上記基材は、一般に床材に使用される可撓性を有する材料であればよく、例えば、合成樹脂系や木質系の木質基材が使用できる。合成樹脂系の基材としては、塩化ビニル系樹脂、合成ゴム系樹脂、オレフィン系樹脂、これらの樹脂に充填材を混練したもの等が好適に使用される。充填材としては、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化アルミ等の高比重無機充填剤や木粉が好適である。一方、木質基材としては、合板やパーティクルボード等を使用可能であるが、床材の強度及び可撓性を考慮した場合、木質繊維板を用いることが好ましい。木質繊維板は、比重が0.4以上でかつ1.0以下であることが好ましく、さらには、乾式成形された中比重木質繊維板(MDF)がより好ましい。
上記樹脂マットは、上記基材として木質基材を使用する場合に特に必要であり、裏担保できるものであればよい。例えば塩化ビニル系樹脂、ウレタン系樹脂、ラテックス系樹脂、ポリエステル系樹脂等、これらの樹脂の変性物や、各種再生プラスチック等を使用することができる。この樹脂マットは、使用する施工用接着剤の接着適正を考慮して、その組み合わせにより選択して使用する。接着性と品質安定性の観点からは、塩化ビニル樹脂系樹脂マットが好適に用いられる。尚、上記複層構造の床仕上材5以外にも、一般的に使用される床材を用いることができる。
一方、上記床下地材6は、例えばアスファルトマット上にウレタンマットを積層一体化したマット積層体7と、合板の下側に不織布を積層一体化した不織布積層合板8と、ALC(軽量気泡コンクリート)パネル9と、OSB等の構造用合板10とが上から順に積層されてなり、そのうちのマット積層体7と不織布積層合板8とによって床下地材6は、遮音性を有する乾式浮き床構造を備えている。尚、本発明では、床下地材6は乾式浮き床構造に限定されず、それ以外の一般的な構造のものを用いてもよい。
上記上部構造体1の周囲材2(躯体の側部)には、床根太3,3の組間の位置に該床根太3と平行に延びる複数の天井根太15,15,…が掛け渡されて支持されており、この天井根太15の下面に例えば強化石膏ボードからなる、階下の天井材16が固定具としてのタッピングネジ(図示せず)により直接に取付固定されている。図1及び図2中、17は天井材16上に載置固定された遮音用のグラスウールである。
上記各天井根太15の両端部はそれぞれ上部構造体1の周囲材2に対し、天井根太用防振取付金具21,21を介して支持されている。また、図3に示すように、この各天井根太15において、天井根太用防振金具21に固定される両端部には、その端部の下側角部を矩形状に切り欠いた切欠部15a,15aが形成されている。
(天井根太用防振取付金具)
図4〜図6に拡大して示すように、上記防振取付金具21は、互いに対向するベース金具22及び根太金具28と、これらベース金具22及び根太金具28の間に配置されたゴム弾性体40とを備えてなる。上記ベース金具22は矩形状で鉄板等の金属板材のプレス成形品からなり、その左右側部(図5では左右端部、図6では上下端部)にはそれぞれ例えば3つ(複数)の固定具挿通孔としてのネジ挿通孔22a,22a,…が上下に並んで貫通形成されている。図5に示すように、このベース金具22の左右のネジ挿通孔22a,22a,…は、ベース金具22の左右中央位置に対し非対称に設けられている。具体的には、左側(図5で左側)の3つのネジ挿通孔22a,22a,…の高さ位置は、それぞれ当該左側の3つのネジ挿通孔22a,22a,…に対応する右側の3つのネジ挿通孔22a,22a,…よりも所定寸法だけ下側に位置し、例えば上下中間に位置する左右のネジ挿通孔22a,22a同士では高さhだけ高さ位置の差がつけられている。尚、左右のネジ挿通孔22a,22a,…は、このような高さ位置の違いに限らず、ベース金具22の左右中央位置からの寸法を左右のネジ挿通孔22a,22a間で異ならせるようにしてもよく、或いは高さ位置と左右寸法との双方を異ならせることもできる。要は、左右のネジ挿通孔22a,22a,…をベース金具22の左右中央位置に対し非対称に配置すればよい。
そして、この各ネジ挿通孔22aに固定具としてのタッピングネジS(図1及び図8参照)を挿通させて、そのタッピングネジSを上部構造体1の周囲材2にねじ込んで締結することにより、ベース金具22を上部構造体1の周囲材2(躯体の側部)に取付固定するようにしている。
一方、上記根太金具28は、上記ベース金具22に水平方向に対向して配置される鉄板等の金属板材のプレス成形品からなるもので、矩形平板状の基部29と、この基部29の上下中間部における左右側端に連続し、左右側端からベース金具22と反対側に延びるように折り曲げられた左右の側壁部30,30と、基部29の下端に連続し、その下端からベース金具22と反対側に延びるように折り曲げられた底壁部31とを備えている。左右側壁部30,30及び底壁部31は基部29からの突出寸法が互いに同じで、これら基部29、左右側壁部30,30及び底壁部31により上側、及びベース金具22と反対側にそれぞれ開放された略箱形状に形成されており、その内部に天井根太15の端部が嵌合されるようになっている。左右側壁部30,30の各々には、根太金具28を天井根太16の側面に固定するためのタッピングネジS(図8参照)を挿通させる固定具挿通孔としての例えば1つのネジ挿通孔28aが貫通形成され、底壁部31にも、根太金具28を天井根太16の下面に固定するためのタッピングネジS(図8参照)を挿通させる例えば1つのネジ挿通孔28bが貫通形成されており、図4に示すように、上記各側壁部30のネジ挿通孔28aは上下方向に延びる長孔からなる。そして、図8に示すように、基部29、左右側壁部30,30及び底壁部31で囲まれる部分に天井根太15の端部を、該端部の上記切欠部15a内上側の水平面が底壁部31上に載りかつ該水平面よりも下側部分が底壁部31よりも下側に位置するように嵌合し、各ネジ挿通孔28a,28bに固定具としてのタッピングネジSを挿通させ、そのタッピングネジSを天井根太15にねじ込んで締結することにより、根太金具28を天井根太15に取付固定するようにしている。
さらに、上記ゴム弾性体40は直方体形状の中実ゴムからなり、一端がベース金具22において根太金具28の基部29への対向面に、また他端が該根太金具28の基部29においてベース金具22への対向面にそれぞれ加硫により一体的に接着固定されており、このゴム弾性体40によりベース金具22と根太金具28とは一体的にかつ上下方向に相対移動可能に連結されている。
そして、このような天井根太用防振取付金具21を用いて上部構造体1の周囲材2(躯体の側部)に天井根太15を支持することで、その施工状態では上部構造体1の周囲材2側と天井根太15側(天井材16も含む)との間に天井根太用防振取付金具21のゴム弾性体40のみが介在される構造となっている。また、その天井根太用防振取付金具21における根太金具28の底壁部31先端は切欠部15a内の上下面の上端部と当接せず、両者の間には例えば3〜7mm程度、好ましくは5mm程度のクリアランスが形成されており、このことで、根太金具28の基部29と、天井根太15の端部木口面との間にも同程度のクリアランスが設けられている(図4、図6及び図8参照)。
上記天井根太用防振取付金具21には落下防止機構37が設けられ、この落下防止機構37は、ベース金具22と根太金具28とのゴム弾性体40による連結が解除されたときに根太金具28がベース金具22に対して落下するのを阻止するものである。すなわち、上記ベース金具22の上端部には、根太金具28側に水平方向に向かって延びるように折り曲げられた折曲げ部24と、この折曲げ部24の根太金具28側に位置する先端の左右中央部から上側に向かって延びるように折り曲げられ、折曲げ部24よりも幅が狭い係止部25とが連続して形成されている。
一方、根太金具28の基部29上端には、上側に向かって延びる立ち上がり部33と、この立ち上がり部33の上端からベース金具22側に向かって水平方向に延びるように折り曲げられた折曲げ部34とが連続して形成されている。この折曲げ部34の中央には矩形状の係止部挿通孔35が貫通形成され、この係止部挿通孔35に上記係止部25が係止部挿通孔35の周縁と間隔をあけた状態、つまり係止部25が折曲げ部34に接触しない状態で挿通されている。
このような落下防止機構37においては、通常時には、係止部25が折曲げ部34に接触しないので、ゴム弾性体40の変形による根太金具28とベース金具22との相対移動に影響がないが、ゴム弾性体40が火災時等で焼けて破断したり、そのベース金具22及び根太金具28との接着状態が剥がれたりして、ベース金具22と根太金具28とのゴム弾性体40による連結が解除され、そのことで根太金具28がベース金具22に対して落下しようとしたとき、根太金具28の折曲げ部34が、その係止部挿通孔35内に位置しているベース金具22の係止部25に引っ掛かることにより、根太金具28がベース金具22に対して落下するのを阻止するようになっている。
(天井根太及び天井材の施工手順)
次に、上記上部構造体1に天井根太15及び天井材16を施工する手順について説明する。最初に各天井根太15を2つの天井根太用防振取付金具21,21によって上部構造体1の周囲材2(躯体の側部)に取付固定する。
具体的には、まず、上部構造体1の周囲材2(躯体の側部)における側面の所定の高さ位置に各天井根太用防振取付金具21の取付位置を墨出しする。そして、その周囲材2の一方の取付位置に、天井根太15の一方の端部に取り付けようとする天井根太用防振取付金具21を、落下防止機構37が上側に位置するようにベース金具22で当接させて配置し、タッピングネジSをベース金具22の各ネジ挿通孔22aに挿通させて周囲材2にねじ込んで締結することにより、天井根太用防振取付金具21をベース金具22にて上部構造体1の周囲材2側面に取付固定する。
その後、天井根太15を所定の長さ(周囲材2の内寸法から所定寸法だけ短い長さ)に切断し、かつその両端部の下側角部に切欠部15a,15aを形成した後、図7に示すように、その天井根太15の一方の端部を押し上げて天井根太15を傾斜させ、その押し上げた上側の端部を、上記取り付けた天井根太用防振取付金具21における根太金具28の基部29、左右側壁部30,30及び底壁部31で囲まれる部分内に切欠部15a内の水平面が底壁部31上に載るように嵌挿する。その状態で、天井根太15の下側に位置する他方の端部に残りの天井根太用防振取付金具21を配置し、その根太金具28の基部29、左右側壁部30,30及び底壁部31で囲まれる部分内に天井根太15の端部を嵌挿し、切欠部15a内の水平面を底壁部31上に載せる。次いで、この天井根太15の他端部を天井根太用防振取付金具21と共に押し上げ、天井根太用防振取付金具21を周囲材2側面の他方の取付位置にベース金具22で当接させて配置し、タッピングネジSをベース金具22の各ネジ挿通孔22aに挿通させて周囲材2にねじ込んで締結することにより、ベース金具22を上部構造体1の周囲材2に取付固定する。
このようにして天井根太15を防振取付金具21によって周囲材2に固定するとき、例えば図1の右側に仮想線にて示すように、その周囲材2の反対側(裏側)の側面にも、別の部屋に位置する天井構造の天井根太15が前者の天井根太15と同じ高さ位置及び水平左右位置にて同様の防振取付金具21によって取付固定される場合がある。その構造では、周囲材2を挟んで両側に配置される防振取付金具21,21のベース金具22,22を固定するためのタッピングネジS,S,…が周囲材2内で互いに干渉することとなる。しかし、この実施形態のように、各防振取付金具21のベース金具22における左右のネジ挿通孔22a,22a,…は、ベース金具22の左右中央位置に対し非対称に配置されているので、図10に実線により周囲材2の一方の側面にタッピングネジSが挿通されるネジ挿通孔22aの位置を、また仮想線により他方の側面にタッピングネジSが挿通されるネジ挿通孔22aの位置をそれぞれ示すように、その周囲材2の両側面にそれぞれ螺合される両タッピングネジS,S,…の螺合位置が互いに異なるようになり、両タッピングネジS,S,…同士が互いに干渉することがなくなる。このことによって、周囲材2両側面の同じ位置にそれぞれ防振取付金具21,21及び天井根太15,15を安定して取付固定することができる。
ここまでの施工状態では、天井根太15は未だ固定されていない。その後、図8に示すように、天井根太用防振取付金具21の根太金具28における底壁部31の先端と天井根太15両端部の切欠部15aの上下面との間に所定のクリアランス(例えば3〜7mm程度、好ましくは5mm程度)が形成され、そのことで、天井根太15の端部木口面と天井根太用防振取付金具21(その基部29)との間にも同程度のクリアランスが設けられている状態で、各天井根太用防振取付金具21の根太金具28における左右側壁部30,30のネジ挿通孔28aと底壁部31のネジ挿通孔28bとにそれぞれタッピングネジSを挿通して天井根太15にねじ込むことで、天井根太用防振取付金具21と天井根太15とを固定する。
そのとき、例えば図9に示すように、上記床根太3,3の組間の間隔が狭く、それら床根太3,3の組間に天井根太15が配置されて、その天井根太15の左右両側のスペースが狭い場合は、その床根太3が邪魔になって天井根太15の側面に水平にタッピングネジSを螺合することが困難になる。しかし、この実施形態では、根太金具28における左右側壁部30,30のネジ挿通孔28a,28aはいずれも上下方向に延びる長孔であるので、この長孔の各ネジ挿通孔28aに対しタッピングネジSを下側から斜めに上側に向けて挿通させて天井根太15の側面に螺合することができる。図8にも、タッピングネジSがネジ挿通孔28aに斜めに上側に向けて挿通されて天井根太15の側面に螺合されている状態を示している。このことで、天井根太15に水平にタッピングネジSを螺合し難い場合であっても、その影響を受けることなく容易にタッピングネジSを天井根太15側面に螺合して、その天井根太15を根太金具28に取付固定することができ、その施工性を高めることができる。
また、一般に、天井材16下面の天井面の高さ位置は、周囲材2の下側の壁12(柱)の上端部よりも下がった位置に配置する必要があるので、上記のように多層の下地材が省略されて天井根太15の下面に直接に天井材16が取付固定されると、そのことに伴い、図1及び図2に示すように、天井根太15が従来よりも低い高さ位置で上部構造体1の周囲材2(躯体の側部)に取付固定されて、その天井根太15の高さ位置が当該壁12の位置まで下がることになり、その天井根太15が壁12と干渉することになる。しかし、この実施形態では、天井根太15の端部の下側角部に切欠部15aが形成されているので、その切欠部15aにより天井根太15が壁12と干渉するのは回避される。つまり、天井根太15を壁12と干渉することなくスムーズに施工することができる。
このようにして天井根太15が施工されると、その後、天井根太15の下面に天井材16を、その上面にグラスウール17を載置固定しながら直接に取付固定すればよい。そのとき、天井材16は壁12に接触しないように隙間を空けて取り付ける。
尚、施工手順は、先に防振取付金具21,21を天井根太15の両端部に取付固定してから周囲材2に固定する方法でもよいが、上記施工手順のように、防振取付金具21の一方を周囲材2に固定してから天井根太15を取り付ける手順であれば、ゴム弾性体40に圧縮方向又は引張方向の力がかかり難い状態で施工できるので望ましい。
したがって、この実施形態においては、建物の天井構造における各天井根太15の両端部がそれぞれ上部構造体1の周囲材2(床梁材)に対し天井根太用防振取付金具21,21を介して支持されており、この各防振取付金具21は、周囲材2に取付固定されたベース金具22と、天井根太15の端部に取付固定された根太金具28とが、両者に一体的に接着固定したゴム弾性体40により連結されているものであるので、この両天井根太用防振取付金具21,21を用いた天井構造では、周囲材2側と天井根太15側(天井材16も含む)との間に天井根太用防振取付金具21のゴム弾性体40のみが介在されることとなる。そのため、それら周囲材2側と天井根太15側とが直接に接触することはなくなり、振動の伝達が必ずゴム弾性体40を通して行われ、ゴム弾性体40の主として剪断方向の変形によって、天井材16下側の部屋に対する防振防音効果を確実に発揮させることができる。
そして、上記天井根太15の下面に天井材16がタッピングネジにより直接に固定されているので、従来の天井構造のように防振吊木、野縁受材、野縁からなる多層の下地材は不要となる。その結果、天井構造の施工の手間が少なくなり、その施工コストを下げることができる。
しかも、施工現場で従来のような多層の下地材を精度よく施工することも不要となり、施工のバラツキにより防振性や遮音性が不安定性になることは解消される。また、野縁自体が省略され、天井材16が天井根太15に直接に固定されるので、天井材16の支持剛性が高く保たれ、外部から振動が伝わったときにも天井が振動し難くなり、その分、防振性や遮音性を高めることができる。
さらに、天井根太用防振取付金具21の根太金具28における底壁部31の先端と天井根太15両端部の切欠部15aの上下面との間、及び根太金具28の基部29と、天井根太15の端部木口面との間に所定のクリアランスが設けられているので、仮に、上部構造体1(躯体)が変形したり或いは木材からなる天井根太15が伸縮したとしても、上記クリアランスにより、防振取付金具21のゴム弾性体40に余計な圧縮方向又は引張方向の力がかからなくなり、加わる力は剪断方向のみとなる。その結果、防振取付金具21による適切な防振防音性能を確実に安定して発生させかつ永続的に維持することができる。
また、この実施形態では、上部構造体1の周囲材2(躯体の側部)に取付固定されている床根太3の上に上階の床材4の床仕上材5が床下地材6を介して施工され、その床下地材6は、マット積層体7と不織布積層合板8とからなっていて遮音性を有する乾式浮き床構造を含んでいるので、この浮き床構造により床材4の遮音性能が向上して床仕上材5の振動や騒音が階下にある天井下側の部屋へ伝播され難くなり、その防振性や遮音性をさらに高めることができる。
また、上階の床材4の床仕上材5は、樹脂化粧シートと基材と樹脂マットとが順に積層されて柔らかいクッション性を持つものであるので、歩行時の振動や騒音を低減することができる。そして、このように床仕上材5が柔らかいクッション性を持つものであっても、床下地材6が乾式浮き床構造を有するので、歩行時に床仕上材5真下の床下地材6に対する底打ち感が生じ難くなり、歩行感を良好なものとすることができる。
また、天井根太用防振取付金具21に落下防止機構37が設けられているので、上記のように、周囲材2側と天井根太15側との間に天井根太用防振取付金具21のゴム弾性体40のみが介在されている構造において、ゴム弾性体40が火災時等で焼けて破断したり、そのベース金具22及び根太金具28との接着状態が剥がれたりして、ベース金具22と根太金具28とのゴム弾性体40による連結が解除されて、根太金具28がベース金具22に対し落下しようとしても、根太金具28の折曲げ部34が、その係止部挿通孔35内に位置しているベース金具22の係止部25に引っ掛かる。このことにより、根太金具28側の天井根太15や天井材16がベース金具22側の周囲材2に対して落下するのを確実に阻止することができる。
(その他の実施形態)
尚、上記実施形態では、固定具としてタッピングネジSを用いているが、その他の固定具を用いてもよい。
また、上記実施形態では、枠組壁工法(2×4工法)により建てられる建物の天井構造について説明しているが、本発明は、軸組工法(木造在来工法)や軽量鉄骨等により建てられる建物の天井構造に対しても適用することができる。
次に、具体的に実施した実施例について説明する。
(実施例)
実施例として、図1及び図2に示す実施形態の天井構造を施工した。床仕上材5は厚さ11.3mmの遮音フローリング材、床下地材6は、厚さ4mmのウレタンマット及び厚さ8mmのアスファルトマットからなるマット積層体7と、750g/mで13mm厚さの不織布を厚さ12mmの合板に積層一体化した厚さ25mmの不織布積層合板8と、厚さ35mmのALCパネル9と、厚さ15mmのOSBとが上から順に積層されたものである。周囲材2は38×235mmの木材を2枚重ねたものとし、床根太3も38×235mmの木材を2枚重ねたものを用いた。天井根太15は38×140mmのものを用いた。天井材16は厚さ15mmの強化石膏ボードである。グラスウール17は密度が24kg/mで厚さ50mmのものを用いた。
(比較例)
特開2014−37751号公報(特許文献1)の図4及び図5に示されている構造とした。すなわち、上記実施例において、床下地材6のマット積層体7と不織布積層合板8とは省略し、床下地材は厚さ35mmのALCパネル9と、厚さ15mmのOSBとが上から順に積層されたものとした。床根太3は38×235mmの木材を1枚とした。天井根太15に防振吊木を介して30×40mmの野縁受材及び40×30mmの野縁を吊り下げ、この野縁の下面に厚さ15mm強化石膏ボードからなる天井材16を取付固定した。その他は実施例と同じである。
(遮音性能)
上記実施例及び比較例に関して、オクターブ帯域中心周波数の軽量床衝撃音及び重量床衝撃音のレベルについて測定した。その結果を図11及び図12に示す。
この結果を見ると、軽量床衝撃音については、実施例のレベルが比較例よりも下がっている。一方、重量床衝撃音については、実施例のレベルは比較例に比べて少し高くなっている帯域があるものの略同等である。このことから、本願発明の天井構造のように、躯体側と天井根太15側との間に天井根太用防振取付金具21のゴム弾性体40のみが介在され、その天井根太15に直接天井材16が取付固定されていると、施工の手間を低減しつつも床衝撃音の遮断性能が向上維持されることが判る。
本発明は、天井材下側の部屋に対する階上の床衝撃音の遮断性能が向上させつつ、施工の手間を低減できるので、極めて有用で産業上の利用可能性が高い。
1 上部構造体(躯体)
2 周囲材(躯体の側部)
3 床根太
4 床材
5 床仕上材
6 床下地材
7 マット積層体
8 不織布積層合板
12 壁(柱)
15 天井根太
15a 切欠部
16 天井材
21 天井根太用防振取付金具
22 ベース金具
22a ネジ挿通孔(固定具挿通孔)
S タッピングネジ(固定具)
28 根太金具
28a ネジ挿通孔(固定具挿通孔)
37 落下防止機構
40 ゴム弾性体
本発明は、防振用天井構造に関するものである。
従来、この種の防振用天井構造として、特許文献1に示されるように、建物における躯体の側部(周囲材)に天井根太が天井根太用防振金具を介して取付固定され、この天井根太に天井材が支持されたものが知られている。この天井構造に用いられる天井根太用防振金具は、躯体の側部に取付固定されるベース金具と、このベース金具に水平方向に対向して配置され、天井根太が取付固定される根太金具と、ベース金具及び根太金具の間に一体的に接着されて固定され、両者を連結するゴム弾性体とを備えており、施工状態では躯体側と天井根太側との間にゴム弾性体のみが介在されるようになっている。
特開2014−37751号公報
ところで、上記従来の天井構造では、躯体の側部に防振金具を介して天井根太が固定され、その天井根太に防振吊木を介して野縁受材が支持され、この野縁受材にそれと直交方向に延びる野縁が固定され、この野縁の下面に天井材が釘やネジにより取付固定されている。そのため、天井板を貼るための下地構造が多くの下地材によって多層になり、その多層の下地材を施工するのに手間が掛かって、施工費用が高くなるという難がある。
また、実際の施工現場では、これらの下地材を精度よく施工することが必要であり、施工のバラツキがあると、天井下側の部屋に対する防振性や遮音性を良好に安定して維持することが困難になる。
しかも、天井全体が重くならないようにするには細い野縁受材を用いる必要があり、そのことで天井の剛性が低下することになる。その結果、例えば天井の上側にある上階の生活音やその床の歩行音等、外部から振動が伝わったときに天井板が振動し易くなり、天井下側の部屋に対する防振性や遮音性が損なわれる。これらの点で改良すべき余地がある。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので、その目的は、上記のように躯体の側部に天井根太が防振金具を介して取付固定される天井構造に改良を加えることにより、天井下側の部屋に対する防振性や遮音性を向上させつつ、天井構造を簡略化して施工の手間を低減することにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、躯体の側部にゴム弾性体を有する防振金具を介して取付固定される天井根太に対して天井板を直接固定するようにした。
具体的には、第1の発明は、建物における躯体の側部に天井根太が天井根太用防振金具を介して取付固定されており、上記天井根太用防振金具は、躯体の側部に取付固定されるベース金具と、このベース金具に水平方向に対向して配置され、天井根太の端部が取付固定される根太金具と、上記ベース金具及び根太金具の間に一体的に接着されて固定され、両者を連結するゴム弾性体とを備えてなり、天井根太は躯体の側部に、防振金具のゴム弾性体のみが躯体側と天井根太側との間に介在された状態で取付固定され、上記天井根太の下面は上記躯体の側部よりも下側に位置していて、該天井根太の下面に天井材が直接に固定され、上記天井根太には、天井根太用防振金具に固定される端部の下側角部を切り欠いてなり天井根太が上記躯体の側部下側の壁又は柱と干渉しないようにするための切欠部が設けられていることを特徴とする。
この第1の発明では、建物の躯体側部に天井根太が天井根太用防振金具を介して取付固定され、防振金具のベース金具が建物の躯体側部に取付固定され、そのベース金具にゴム弾性体により連結されている根太金具に天井根太が取付固定される。そのとき、躯体側と天井根太側との間に防振金具のゴム弾性体のみが介在されることとなる。そのため、それら躯体側と天井根太側とが直接に接触することはなく、振動の伝達が必ずゴム弾性体を通して行われ、そのゴム弾性体の変形によって天井下側の部屋に対する防振性や防音性を発揮させることができる。
そして、天井材は上記天井根太の下面に直接固定されているので、従来のように防振吊木、野縁受材、野縁からなる多層の下地材が不要となり、その分、施工の手間が少なくなり、施工のコストを下げることができる。
また、施工現場で多層の下地材を精度よく施工することも不要となり、施工のバラツキにより防振性や遮音性が不安定になることを解消することができる。しかも、野縁自体が省略され、天井材が天井根太に直接に固定されるので、天井材の支持剛性が高く保たれ、外部から振動が伝わったときにも天井が振動し難くなり、防振性や遮音性を高めることができる。
また、一般に天井材は躯体の側部下側に配置される壁(柱)の上端部よりも低い位置に配置されるので、上記のように防振吊木、野縁受材、野縁からなる多層の下地材を省略して、天井根太に対し天井材を直接固定することに伴い、その天井材が固定される天井根太の高さ位置が当該壁の位置まで下がることになる。しかし、この発明では、天井根太に、天井根太用防振金具に固定される端部の下側角部を切り欠いた切欠部が設けられ、その切欠部は、天井根太が躯体の側部下側の壁又は柱と干渉しないようにするためのものであるので、その高さ位置の下がった天井根太が壁と干渉するのを、天井根太の端部の下側角部に形成されている切欠き部によって回避することができ、天井根太を壁と干渉することなくスムーズに施工することができる。
第2の発明は、第1の発明において、上記天井根太の端部は根太金具に対し、切欠部内上側の水平面が根太金具の底壁部上に載りかつ該水平面よりも下側部分が底壁部よりも下側に位置するように嵌合されて取付固定されており、少なくとも根太金具の底壁部先端と切欠部内の上下面の上端部との間にクリアランスが形成されていることを特徴とする。
の第2の発明では、天井根太用防振金具の根太金具における底壁部先端と天井根太の切欠部の上下面の上端部との間にクリアランスが形成されているので、仮に、躯体が変形したり或いは木材からなる天井根太が伸縮したとしても、上記クリアランスにより、防振金具のゴム弾性体に余計な圧縮方向又は引張方向の力がかからなくなり、加わる力は剪断方向のみとなる。その結果、防振金具による適切な防振防音性能を確実に安定して発生させかつ永続的に維持することができる。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、天井根太用防振金具のベース金具は、左右の固定具挿通孔を有しかつ該固定具挿通孔を挿通される固定具により躯体の側部に取付固定されておりこのベース金具の左右の固定具挿通孔は、該ベース金具の左右中央位置に対し非対称に設けられていることを特徴とする。
この第3の発明では、天井根太用防振金具のベース金具が、その左右の固定具挿通孔を挿通される固定具を建物の躯体側部に固定することにより躯体側部に取付固定され、そのベース金具にゴム弾性体により連結されている根太金具に天井根太が取付固定される。そのとき、防振金具のベース金具における固定具挿通孔は、ベース金具の左右中央位置に対し非対称に配置されているので、この固定具挿通孔に挿通された固定具を躯体の側部に固定してベース金具を躯体側部に取付固定する際に、その躯体側部の反対側(裏側)に同じ位置で天井根太を固定するために同様の防振金具のベース金具が固定具により固定される構造があっても、その躯体側部の両側にそれぞれ固定される両固定具の固定位置が異なるようになり、両固定具同士が躯体側部において互いに干渉することはなく、躯体側部の両側の同じ位置にそれぞれ防振金具及び天井根太を安定して取付固定することができる。
第4の発明は、第1又は第2の発明において、天井根太用防振金具の根太金具には、該根太金具を天井根太の側面に固定するための固定具を挿通させる上下方向に延びる長孔からなる固定具挿通孔が形成されていることを特徴とする。
第5の発明は、第3の発明において、第4の発明と同様に、根太金具には、天井根太の側面に固定される固定具を挿通させる上下方向に延びる長孔からなる固定具挿通孔が形成されていることを特徴とする。
この第4又は第5の発明では、天井根太用防振金の根太金具を天井根太の側面に固定するための固定具を挿通させる固定具挿通孔は上下方向に延びる長孔であるので、この長孔の固定具挿通孔に対し固定具を下側から斜めに上側に向けて挿通させて天井根太の側面に固定することができる。こうすれば、天井根太の周りのスペースが狭くて、天井根太に水平に固定具を固定することが困難な場合であっても、その影響を受けることなく容易に固定具を天井根太の側面に固定して、その天井根太を根太金具に取付固定することができ、施工性を高めることができる。
第6の発明は、第1〜第5の発明のいずれか1つにおいて、躯体側部には建物の上階の床材を支持する床根太が取付固定され、その床材は、床根太上に床下地材を介して施工された床仕上材を備え、上記床下地材は、遮音性を有する乾式浮き床構造を備えていることを特徴とする。
この第6の発明では、躯体側部に床根太が取付固定されて、その上に上階の床材の床仕上材が床下地材を介して施工され、床下地材は遮音性を有する乾式浮き床構造を備えているので、この床下地材の浮き床構造により床材の遮音性能が向上して床仕上材の振動や騒音が階下にある天井下側の部屋へ伝播され難くなり、その防振性や遮音性をさらに高めることができる。
また、床材の歩行時の振動や騒音を低減するために、柔らかいクッション性を持つ床仕上材を施工したときには、歩行時に床仕上材真下の床下地材に対する底打ち感が生じて、歩行感が損なわれる可能性があるが、このように乾式浮き床構造の床下地材を施工することで、歩行時の底打ち感が少なくなり、歩行感を良好なものとすることができる。
以上説明した如く、本発明によると、建物における躯体の側部に、天井根太用防振金具を介して取付固定された天井根太に対し、その天井根太の下面に天井材を直接に固定するようにしたことにより、従来の多層の下地材を不要として施工の手間を少なくし、施工のコストダウンを図ることができるとともに、施工のバラツキによる防振性や遮音性の不安定化を解消でき、さらには、天井材の支持剛性を高くしてその天井材を振動し難くし、防振性や遮音性を高めることができる。また、天井根太に、天井根太用防振金具に固定される端部の下側角部を切り欠いて天井根太が躯体の側部下側の壁又は柱と干渉しないようにするための切欠部を設けたので、天井根太に対し天井材を直接固定することに伴い、天井根太の高さ位置が壁の位置まで下がったとしても、その高さ位置の下がった天井根太が壁と干渉するのを切欠き部によって回避して、天井根太を壁と干渉することなくスムーズに施工することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る防振用天井構造及びその上の床構造を正面から見て示す断面図である。 図2は、防振用天井構造及び床構造を側面から見て示す断面図である。 図3は、天井根太の正面図である。 図4は、天井根太用防振取付金具の拡大正面図である。 図5は、天井根太用防振取付金具の拡大側面図である。 図6は、天井根太用防振取付金具の拡大平面図である。 図7は、天井構造の施工時に天井根太を取り付ける状態を示す正面図である。 図8は、天井構造の施工時に、天井根太の端部が天井根太用防振取付金具を介して上部構造体の周囲材に固定された状態を示す正面図である。 図9は、天井構造の施工時に、隣接する床根太間の位置で天井根太の左右両側のスペースが狭い場合に、その天井根太の端部を天井根太用防振取付金具の根太金具に固定するときの側面図である。 図10は、上部構造体における周囲材両側の同じ位置にそれぞれ天井根太を天井根太用防振取付金具を介して取り付ける場合に、ベース金具のネジ挿通孔に挿通されるネジが両防振取付金具間でずれる状態を示す側面図である。 図11は、本発明の実施例及び比較例に係る防振用天井構造及び床構造の床衝撃音遮断性能を表にて示す図である。 図12は、本発明の実施例及び比較例に係る防振用天井構造及び床構造の床衝撃音遮断性能をグラフにて示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものでは全くない。
(天井構造及び床材)
図1及び図2は本発明の実施形態に係る防振用天井構造を示し、この天井構造は、枠組壁工法(2×4工法)により建てられる例えば2階建て住宅等の建物の天井構造である。
図1及び図2において、1は建物の1階部分及び2階部分の間に配置される躯体としての上部構造体で、この上部構造体1は、木材を2枚重ねた周囲材2(床梁材)と、その周囲材2に架設され、端部が床根太固定金具(図示せず)によって周囲材2に固定された複数の床根太3,3,…とを有しており、周囲材2は、その下側に位置する壁12内の柱(図示せず)により支持されている。上記床根太3,3,…は、通常の太さのものが2本ずつ互いに当接した状態で水平に並ぶように組み合わされてなり、2本1組で通常の床根太を構成している。
上部構造体1上には階上の床材4が支持され、この床材4は床仕上材5及び床下地材6が上から順に積層されてなるものである。床仕上材5は、図では単層構造として表されているが、樹脂化粧シートと、基材と、樹脂マットとが上から順に積層されてなる。
上記樹脂化粧シートは表面平滑なものであればよく、例えば樹脂含浸紙、オレフィン系樹脂シート、ポリエチレンテレフタレート樹脂シート等、又はこれらのシートを複合したもの、さらには、これらのシートの表面に塗装加工を施したシート状物を使用することができる。また、上記基材として後述する木質繊維板を用いる場合には、基材が湿気の影響を受けないように、防湿性があり、かつ強度に優れたシートを用いることが好ましい。
上記基材は、一般に床材に使用される可撓性を有する材料であればよく、例えば、合成樹脂系や木質系の木質基材が使用できる。合成樹脂系の基材としては、塩化ビニル系樹脂、合成ゴム系樹脂、オレフィン系樹脂、これらの樹脂に充填材を混練したもの等が好適に使用される。充填材としては、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化アルミ等の高比重無機充填剤や木粉が好適である。一方、木質基材としては、合板やパーティクルボード等を使用可能であるが、床材の強度及び可撓性を考慮した場合、木質繊維板を用いることが好ましい。木質繊維板は、比重が0.4以上でかつ1.0以下であることが好ましく、さらには、乾式成形された中比重木質繊維板(MDF)がより好ましい。
上記樹脂マットは、上記基材として木質基材を使用する場合に特に必要であり、裏担保できるものであればよい。例えば塩化ビニル系樹脂、ウレタン系樹脂、ラテックス系樹脂、ポリエステル系樹脂等、これらの樹脂の変性物や、各種再生プラスチック等を使用することができる。この樹脂マットは、使用する施工用接着剤の接着適正を考慮して、その組み合わせにより選択して使用する。接着性と品質安定性の観点からは、塩化ビニル樹脂系樹脂マットが好適に用いられる。尚、上記複層構造の床仕上材5以外にも、一般的に使用される床材を用いることができる。
一方、上記床下地材6は、例えばアスファルトマット上にウレタンマットを積層一体化したマット積層体7と、合板の下側に不織布を積層一体化した不織布積層合板8と、ALC(軽量気泡コンクリート)パネル9と、OSB等の構造用合板10とが上から順に積層されてなり、そのうちのマット積層体7と不織布積層合板8とによって床下地材6は、遮音性を有する乾式浮き床構造を備えている。尚、本発明では、床下地材6は乾式浮き床構造に限定されず、それ以外の一般的な構造のものを用いてもよい。
上記上部構造体1の周囲材2(躯体の側部)には、床根太3,3の組間の位置に該床根太3と平行に延びる複数の天井根太15,15,…が掛け渡されて支持されており、この天井根太15の下面に例えば強化石膏ボードからなる、階下の天井材16が固定具としてのタッピングネジ(図示せず)により直接に取付固定されている。図1及び図2中、17は天井材16上に載置固定された遮音用のグラスウールである。
上記各天井根太15の両端部はそれぞれ上部構造体1の周囲材2に対し、天井根太用防振取付金具21,21(防振金具)を介して支持されている。また、図3に示すように、この各天井根太15において、天井根太用防振取付金具21に固定される両端部には、その端部の下側角部を矩形状に切り欠いた切欠部15a,15aが形成されている。
(天井根太用防振取付金具)
図4〜図6に拡大して示すように、上記防振取付金具21は、互いに対向するベース金具22及び根太金具28と、これらベース金具22及び根太金具28の間に配置されたゴム弾性体40とを備えてなる。上記ベース金具22は矩形状で鉄板等の金属板材のプレス成形品からなり、その左右側部(図5では左右端部、図6では上下端部)にはそれぞれ例えば3つ(複数)の固定具挿通孔としてのネジ挿通孔22a,22a,…が上下に並んで貫通形成されている。図5に示すように、このベース金具22の左右のネジ挿通孔22a,22a,…は、ベース金具22の左右中央位置に対し非対称に設けられている。具体的には、左側(図5で左側)の3つのネジ挿通孔22a,22a,…の高さ位置は、それぞれ当該左側の3つのネジ挿通孔22a,22a,…に対応する右側の3つのネジ挿通孔22a,22a,…よりも所定寸法だけ下側に位置し、例えば上下中間に位置する左右のネジ挿通孔22a,22a同士では高さhだけ高さ位置の差がつけられている。尚、左右のネジ挿通孔22a,22a,…は、このような高さ位置の違いに限らず、ベース金具22の左右中央位置からの寸法を左右のネジ挿通孔22a,22a間で異ならせるようにしてもよく、或いは高さ位置と左右寸法との双方を異ならせることもできる。要は、左右のネジ挿通孔22a,22a,…をベース金具22の左右中央位置に対し非対称に配置すればよい。
そして、この各ネジ挿通孔22aに固定具としてのタッピングネジS(図1及び図8参照)を挿通させて、そのタッピングネジSを上部構造体1の周囲材2にねじ込んで締結することにより、ベース金具22を上部構造体1の周囲材2(躯体の側部)に取付固定するようにしている。
一方、上記根太金具28は、上記ベース金具22に水平方向に対向して配置される鉄板等の金属板材のプレス成形品からなるもので、矩形平板状の基部29と、この基部29の上下中間部における左右側端に連続し、左右側端からベース金具22と反対側に延びるように折り曲げられた左右の側壁部30,30と、基部29の下端に連続し、その下端からベース金具22と反対側に延びるように折り曲げられた底壁部31とを備えている。左右側壁部30,30及び底壁部31は基部29からの突出寸法が互いに同じで、これら基部29、左右側壁部30,30及び底壁部31により上側、及びベース金具22と反対側にそれぞれ開放された略箱形状に形成されており、その内部に天井根太15の端部が嵌合されるようになっている。左右側壁部30,30の各々には、根太金具28を天井根太16の側面に固定するためのタッピングネジS(図8参照)を挿通させる固定具挿通孔としての例えば1つのネジ挿通孔28aが貫通形成され、底壁部31にも、根太金具28を天井根太16の下面に固定するためのタッピングネジS(図8参照)を挿通させる例えば1つのネジ挿通孔28bが貫通形成されており、図4に示すように、上記各側壁部30のネジ挿通孔28aは上下方向に延びる長孔からなる。そして、図8に示すように、基部29、左右側壁部30,30及び底壁部31で囲まれる部分に天井根太15の端部を、該端部の上記切欠部15a内上側の水平面が底壁部31上に載りかつ該水平面よりも下側部分が底壁部31よりも下側に位置するように嵌合し、各ネジ挿通孔28a,28bに固定具としてのタッピングネジSを挿通させ、そのタッピングネジSを天井根太15にねじ込んで締結することにより、根太金具28を天井根太15に取付固定するようにしている。
さらに、上記ゴム弾性体40は直方体形状の中実ゴムからなり、一端がベース金具22において根太金具28の基部29への対向面に、また他端が該根太金具28の基部29においてベース金具22への対向面にそれぞれ加硫により一体的に接着固定されており、このゴム弾性体40によりベース金具22と根太金具28とは一体的にかつ上下方向に相対移動可能に連結されている。
そして、このような天井根太用防振取付金具21を用いて上部構造体1の周囲材2(躯体の側部)に天井根太15を支持することで、その施工状態では上部構造体1の周囲材2側と天井根太15側(天井材16も含む)との間に天井根太用防振取付金具21のゴム弾性体40のみが介在される構造となっている。また、その天井根太用防振取付金具21における根太金具28の底壁部31先端は切欠部15a内の上下面の上端部と当接せず、両者の間には例えば3〜7mm程度、好ましくは5mm程度のクリアランスが形成されており、このことで、根太金具28の基部29と、天井根太15の端部木口面との間にも同程度のクリアランスが設けられている(図4、図6及び図8参照)。
上記天井根太用防振取付金具21には落下防止機構37が設けられ、この落下防止機構37は、ベース金具22と根太金具28とのゴム弾性体40による連結が解除されたときに根太金具28がベース金具22に対して落下するのを阻止するものである。すなわち、上記ベース金具22の上端部には、根太金具28側に水平方向に向かって延びるように折り曲げられた折曲げ部24と、この折曲げ部24の根太金具28側に位置する先端の左右中央部から上側に向かって延びるように折り曲げられ、折曲げ部24よりも幅が狭い係止部25とが連続して形成されている。
一方、根太金具28の基部29上端には、上側に向かって延びる立ち上がり部33と、この立ち上がり部33の上端からベース金具22側に向かって水平方向に延びるように折り曲げられた折曲げ部34とが連続して形成されている。この折曲げ部34の中央には矩形状の係止部挿通孔35が貫通形成され、この係止部挿通孔35に上記係止部25が係止部挿通孔35の周縁と間隔をあけた状態、つまり係止部25が折曲げ部34に接触しない状態で挿通されている。
このような落下防止機構37においては、通常時には、係止部25が折曲げ部34に接触しないので、ゴム弾性体40の変形による根太金具28とベース金具22との相対移動に影響がないが、ゴム弾性体40が火災時等で焼けて破断したり、そのベース金具22及び根太金具28との接着状態が剥がれたりして、ベース金具22と根太金具28とのゴム弾性体40による連結が解除され、そのことで根太金具28がベース金具22に対して落下しようとしたとき、根太金具28の折曲げ部34が、その係止部挿通孔35内に位置しているベース金具22の係止部25に引っ掛かることにより、根太金具28がベース金具22に対して落下するのを阻止するようになっている。
(天井根太及び天井材の施工手順)
次に、上記上部構造体1に天井根太15及び天井材16を施工する手順について説明する。最初に各天井根太15を2つの天井根太用防振取付金具21,21によって上部構造体1の周囲材2(躯体の側部)に取付固定する。
具体的には、まず、上部構造体1の周囲材2(躯体の側部)における側面の所定の高さ位置に各天井根太用防振取付金具21の取付位置を墨出しする。そして、その周囲材2の一方の取付位置に、天井根太15の一方の端部に取り付けようとする天井根太用防振取付金具21を、落下防止機構37が上側に位置するようにベース金具22で当接させて配置し、タッピングネジSをベース金具22の各ネジ挿通孔22aに挿通させて周囲材2にねじ込んで締結することにより、天井根太用防振取付金具21をベース金具22にて上部構造体1の周囲材2側面に取付固定する。
その後、天井根太15を所定の長さ(周囲材2の内寸法から所定寸法だけ短い長さ)に切断し、かつその両端部の下側角部に切欠部15a,15aを形成した後、図7に示すように、その天井根太15の一方の端部を押し上げて天井根太15を傾斜させ、その押し上げた上側の端部を、上記取り付けた天井根太用防振取付金具21における根太金具28の基部29、左右側壁部30,30及び底壁部31で囲まれる部分内に切欠部15a内の水平面が底壁部31上に載るように嵌挿する。その状態で、天井根太15の下側に位置する他方の端部に残りの天井根太用防振取付金具21を配置し、その根太金具28の基部29、左右側壁部30,30及び底壁部31で囲まれる部分内に天井根太15の端部を嵌挿し、切欠部15a内の水平面を底壁部31上に載せる。次いで、この天井根太15の他端部を天井根太用防振取付金具21と共に押し上げ、天井根太用防振取付金具21を周囲材2側面の他方の取付位置にベース金具22で当接させて配置し、タッピングネジSをベース金具22の各ネジ挿通孔22aに挿通させて周囲材2にねじ込んで締結することにより、ベース金具22を上部構造体1の周囲材2に取付固定する。
このようにして天井根太15を防振取付金具21によって周囲材2に固定するとき、例えば図1の右側に仮想線にて示すように、その周囲材2の反対側(裏側)の側面にも、別の部屋に位置する天井構造の天井根太15が前者の天井根太15と同じ高さ位置及び水平左右位置にて同様の防振取付金具21によって取付固定される場合がある。その構造では、周囲材2を挟んで両側に配置される防振取付金具21,21のベース金具22,22を固定するためのタッピングネジS,S,…が周囲材2内で互いに干渉することとなる。しかし、この実施形態のように、各防振取付金具21のベース金具22における左右のネジ挿通孔22a,22a,…は、ベース金具22の左右中央位置に対し非対称に配置されているので、図10に実線により周囲材2の一方の側面にタッピングネジSが挿通されるネジ挿通孔22aの位置を、また仮想線により他方の側面にタッピングネジSが挿通されるネジ挿通孔22aの位置をそれぞれ示すように、その周囲材2の両側面にそれぞれ螺合される両タッピングネジS,S,…の螺合位置が互いに異なるようになり、両タッピングネジS,S,…同士が互いに干渉することがなくなる。このことによって、周囲材2両側面の同じ位置にそれぞれ防振取付金具21,21及び天井根太15,15を安定して取付固定することができる。
ここまでの施工状態では、天井根太15は未だ固定されていない。その後、図8に示すように、天井根太用防振取付金具21の根太金具28における底壁部31の先端と天井根太15両端部の切欠部15aの上下面との間に所定のクリアランス(例えば3〜7mm程度、好ましくは5mm程度)が形成され、そのことで、天井根太15の端部木口面と天井根太用防振取付金具21(その基部29)との間にも同程度のクリアランスが設けられている状態で、各天井根太用防振取付金具21の根太金具28における左右側壁部30,30のネジ挿通孔28aと底壁部31のネジ挿通孔28bとにそれぞれタッピングネジSを挿通して天井根太15にねじ込むことで、天井根太用防振取付金具21と天井根太15とを固定する。
そのとき、例えば図9に示すように、上記床根太3,3の組間の間隔が狭く、それら床根太3,3の組間に天井根太15が配置されて、その天井根太15の左右両側のスペースが狭い場合は、その床根太3が邪魔になって天井根太15の側面に水平にタッピングネジSを螺合することが困難になる。しかし、この実施形態では、根太金具28における左右側壁部30,30のネジ挿通孔28a,28aはいずれも上下方向に延びる長孔であるので、この長孔の各ネジ挿通孔28aに対しタッピングネジSを下側から斜めに上側に向けて挿通させて天井根太15の側面に螺合することができる。図8にも、タッピングネジSがネジ挿通孔28aに斜めに上側に向けて挿通されて天井根太15の側面に螺合されている状態を示している。このことで、天井根太15に水平にタッピングネジSを螺合し難い場合であっても、その影響を受けることなく容易にタッピングネジSを天井根太15側面に螺合して、その天井根太15を根太金具28に取付固定することができ、その施工性を高めることができる。
また、一般に、天井材16下面の天井面の高さ位置は、周囲材2の下側の壁12(柱)の上端部よりも下がった位置に配置する必要があるので、上記のように多層の下地材が省略されて天井根太15の下面に直接に天井材16が取付固定されると、そのことに伴い、図1及び図2に示すように、天井根太15が従来よりも低い高さ位置で上部構造体1の周囲材2(躯体の側部)に取付固定されて、その天井根太15の高さ位置が当該壁12の位置まで下がることになり、その天井根太15が壁12と干渉することになる。しかし、この実施形態では、天井根太15の端部の下側角部に切欠部15aが形成されているので、その切欠部15aにより天井根太15が壁12と干渉するのは回避される。つまり、天井根太15を壁12と干渉することなくスムーズに施工することができる。
このようにして天井根太15が施工されると、その後、天井根太15の下面に天井材16を、その上面にグラスウール17を載置固定しながら直接に取付固定すればよい。そのとき、天井材16は壁12に接触しないように隙間を空けて取り付ける。
尚、施工手順は、先に防振取付金具21,21を天井根太15の両端部に取付固定してから周囲材2に固定する方法でもよいが、上記施工手順のように、防振取付金具21の一方を周囲材2に固定してから天井根太15を取り付ける手順であれば、ゴム弾性体40に圧縮方向又は引張方向の力がかかり難い状態で施工できるので望ましい。
したがって、この実施形態においては、建物の天井構造における各天井根太15の両端部がそれぞれ上部構造体1の周囲材2(床梁材)に対し天井根太用防振取付金具21,21を介して支持されており、この各防振取付金具21は、周囲材2に取付固定されたベース金具22と、天井根太15の端部に取付固定された根太金具28とが、両者に一体的に接着固定したゴム弾性体40により連結されているものであるので、この両天井根太用防振取付金具21,21を用いた天井構造では、周囲材2側と天井根太15側(天井材16も含む)との間に天井根太用防振取付金具21のゴム弾性体40のみが介在されることとなる。そのため、それら周囲材2側と天井根太15側とが直接に接触することはなくなり、振動の伝達が必ずゴム弾性体40を通して行われ、ゴム弾性体40の主として剪断方向の変形によって、天井材16下側の部屋に対する防振防音効果を確実に発揮させることができる。
そして、上記天井根太15の下面に天井材16がタッピングネジにより直接に固定されているので、従来の天井構造のように防振吊木、野縁受材、野縁からなる多層の下地材は不要となる。その結果、天井構造の施工の手間が少なくなり、その施工コストを下げることができる。
しかも、施工現場で従来のような多層の下地材を精度よく施工することも不要となり、施工のバラツキにより防振性や遮音性が不安定性になることは解消される。また、野縁自体が省略され、天井材16が天井根太15に直接に固定されるので、天井材16の支持剛性が高く保たれ、外部から振動が伝わったときにも天井が振動し難くなり、その分、防振性や遮音性を高めることができる。
さらに、天井根太用防振取付金具21の根太金具28における底壁部31の先端と天井根太15両端部の切欠部15aの上下面との間、及び根太金具28の基部29と、天井根太15の端部木口面との間に所定のクリアランスが設けられているので、仮に、上部構造体1(躯体)が変形したり或いは木材からなる天井根太15が伸縮したとしても、上記クリアランスにより、防振取付金具21のゴム弾性体40に余計な圧縮方向又は引張方向の力がかからなくなり、加わる力は剪断方向のみとなる。その結果、防振取付金具21による適切な防振防音性能を確実に安定して発生させかつ永続的に維持することができる。
また、この実施形態では、上部構造体1の周囲材2(躯体の側部)に取付固定されている床根太3の上に上階の床材4の床仕上材5が床下地材6を介して施工され、その床下地材6は、マット積層体7と不織布積層合板8とからなっていて遮音性を有する乾式浮き床構造を含んでいるので、この浮き床構造により床材4の遮音性能が向上して床仕上材5の振動や騒音が階下にある天井下側の部屋へ伝播され難くなり、その防振性や遮音性をさらに高めることができる。
また、上階の床材4の床仕上材5は、樹脂化粧シートと基材と樹脂マットとが順に積層されて柔らかいクッション性を持つものであるので、歩行時の振動や騒音を低減することができる。そして、このように床仕上材5が柔らかいクッション性を持つものであっても、床下地材6が乾式浮き床構造を有するので、歩行時に床仕上材5真下の床下地材6に対する底打ち感が生じ難くなり、歩行感を良好なものとすることができる。
また、天井根太用防振取付金具21に落下防止機構37が設けられているので、上記のように、周囲材2側と天井根太15側との間に天井根太用防振取付金具21のゴム弾性体40のみが介在されている構造において、ゴム弾性体40が火災時等で焼けて破断したり、そのベース金具22及び根太金具28との接着状態が剥がれたりして、ベース金具22と根太金具28とのゴム弾性体40による連結が解除されて、根太金具28がベース金具22に対し落下しようとしても、根太金具28の折曲げ部34が、その係止部挿通孔35内に位置しているベース金具22の係止部25に引っ掛かる。このことにより、根太金具28側の天井根太15や天井材16がベース金具22側の周囲材2に対して落下するのを確実に阻止することができる。
(その他の実施形態)
尚、上記実施形態では、固定具としてタッピングネジSを用いているが、その他の固定具を用いてもよい。
また、上記実施形態では、枠組壁工法(2×4工法)により建てられる建物の天井構造について説明しているが、本発明は、軸組工法(木造在来工法)や軽量鉄骨等により建てられる建物の天井構造に対しても適用することができる。
次に、具体的に実施した実施例について説明する。
(実施例)
実施例として、図1及び図2に示す実施形態の天井構造を施工した。床仕上材5は厚さ11.3mmの遮音フローリング材、床下地材6は、厚さ4mmのウレタンマット及び厚さ8mmのアスファルトマットからなるマット積層体7と、750g/mで13mm厚さの不織布を厚さ12mmの合板に積層一体化した厚さ25mmの不織布積層合板8と、厚さ35mmのALCパネル9と、厚さ15mmのOSBとが上から順に積層されたものである。周囲材2は38×235mmの木材を2枚重ねたものとし、床根太3も38×235mmの木材を2枚重ねたものを用いた。天井根太15は38×140mmのものを用いた。天井材16は厚さ15mmの強化石膏ボードである。グラスウール17は密度が24kg/mで厚さ50mmのものを用いた。
(比較例)
特開2014−37751号公報(特許文献1)の図4及び図5に示されている構造とした。すなわち、上記実施例において、床下地材6のマット積層体7と不織布積層合板8とは省略し、床下地材は厚さ35mmのALCパネル9と、厚さ15mmのOSBとが上から順に積層されたものとした。床根太3は38×235mmの木材を1枚とした。天井根太15に防振吊木を介して30×40mmの野縁受材及び40×30mmの野縁を吊り下げ、この野縁の下面に厚さ15mm強化石膏ボードからなる天井材16を取付固定した。その他は実施例と同じである。
(遮音性能)
上記実施例及び比較例に関して、オクターブ帯域中心周波数の軽量床衝撃音及び重量床衝撃音のレベルについて測定した。その結果を図11及び図12に示す。
この結果を見ると、軽量床衝撃音については、実施例のレベルが比較例よりも下がっている。一方、重量床衝撃音については、実施例のレベルは比較例に比べて少し高くなっている帯域があるものの略同等である。このことから、本願発明の天井構造のように、躯体側と天井根太15側との間に天井根太用防振取付金具21のゴム弾性体40のみが介在され、その天井根太15に直接天井材16が取付固定されていると、施工の手間を低減しつつも床衝撃音の遮断性能が向上維持されることが判る。
本発明は、天井材下側の部屋に対する階上の床衝撃音の遮断性能が向上させつつ、施工の手間を低減できるので、極めて有用で産業上の利用可能性が高い。
1 上部構造体(躯体)
2 周囲材(躯体の側部)
3 床根太
4 床材
5 床仕上材
6 床下地材
7 マット積層体
8 不織布積層合板
12 壁(柱)
15 天井根太
15a 切欠部
16 天井材
21 天井根太用防振取付金具(天井根太用防振金具)
22 ベース金具
22a ネジ挿通孔(固定具挿通孔)
S タッピングネジ(固定具)
28 根太金具
28a ネジ挿通孔(固定具挿通孔)
37 落下防止機構
40 ゴム弾性体

Claims (6)

  1. 建物における躯体の側部に天井根太が、ゴム弾性体を有する天井根太用防振金具を介して該防振金具のゴム弾性体のみが躯体側と天井根太側との間に介在された状態で取付固定されており、
    上記天井根太の下面に天井材が直接に固定されていることを特徴とする防振用天井構造。
  2. 請求項1において、
    天井根太には、天井根太用防振金具に固定される端部の下側角部を切り欠いた切欠部が設けられていることを特徴とする防振用天井構造。
  3. 請求項1又は2において、
    天井根太用防振金具は、左右の固定具挿通孔を有しかつ該固定具挿通孔を挿通される固定具により躯体の側部に取付固定されるベース金具と、
    上記ベース金具に水平方向に対向して配置され、天井根太が取付固定される根太金具と、
    上記ベース金具と根太金具との間に一体的に接着されて固定され、両者を連結するゴム弾性体とを備えてなり、
    上記ベース金具の左右の固定具挿通孔は、該ベース金具の左右中央位置に対し非対称に設けられていることを特徴とする防振用天井構造。
  4. 請求項1又は2において、
    天井根太用防振金具は、躯体の側部に取付固定されるベース金具と、
    上記ベース金具に水平方向に対向して配置され、天井根太が取付固定される根太金具と、
    上記ベース金具と根太金具との間に一体的に接着されて固定され、両者を連結するゴム弾性体とを備えてなり、
    上記根太金具には、該根太金具を天井根太の側面に固定するための固定具を挿通させる上下方向に延びる長孔からなる固定具挿通孔が形成されていることを特徴とする防振用天井構造。
  5. 請求項3において、
    根太金具には、該根太金具を天井根太の側面に固定するための固定具を挿通させる上下方向に延びる長孔からなる固定具挿通孔が形成されていることを特徴とする防振用天井構造。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つにおいて、
    躯体側部には建物の上階の床材を支持する床根太が取付固定され、
    上記床材は、床根太上に床下地材を介して施工された床仕上材を備え、
    上記床下地材は、遮音性を有する乾式浮き床構造を備えていることを特徴とする防振用天井構造。
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