JP6868488B2 - トリガー式液体噴出器 - Google Patents
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Description
このトリガー式液体噴出器では、トリガー部を後方に向けて牽引することによるトリガー部の揺動に伴ってポンプ部が作動し、これにより容器体内から吸い上げられた液体が噴出孔から噴射される。
また、前記ノズル部は、前記噴出孔からの、前記容器体内の液体の噴射が可能となる噴射可能位置と、前記噴出孔からの、前記容器体内の液体の噴射が規制される噴射規制位置と、の間を、前記噴出器本体に対して、前記噴出孔の中心軸線周りに周回する周方向に回転可能とされ、前記トリガーカバーは、前記トリガー部の前面に取付けられたトリガーカバー本体と、内側に前記ノズル部が収容された筒状のノズルカバーと、を備え、前記トリガーカバー本体および前記ノズルカバーは、弱化部を介して互いに接続されるとともに、一体に形成されている。
この場合には、ノズルカバーとともにノズル部を噴出器本体に対して周方向に回転させると、ノズルカバーとトリガーカバー本体とが周方向に相対変位することで、弱化部が破断する。その後、さらにノズル部を周方向に回転させることで、ノズル部を噴射規制位置から噴射可能位置に移動させることができる。これらの過程において、筒状のノズルカバーが、ノズル部を内側に収容しているので、使用者が、ノズルカバーの厚み分だけ、ノズル部に対して径方向の外側に位置する部分を把持することとなる。これにより、ノズル部を周方向に回転させる際に要する力を小さくすることが可能になり、容易にノズル部を周方向に回転させることができる。
また、前記ノズルカバーに破断容易部を介して接続された回転規制片を備え、前記回転規制片は、前記ノズル部が前記噴射規制位置から前記噴射可能位置に向けて移動したときに、前記噴出器本体に係止される。
この場合には、トリガー式液体噴出器が回転規制片を備えているので、破断容易部を破断して回転規制片をノズルカバーから除去してはじめて、ノズル部を噴射規制位置から噴射可能位置に向けて周方向に回転させることができる。このため、回転規制片の有無を確認することで、トリガー式液体噴出器が未使用状態であるかどうかを容易に確認することができる。
この場合には、トリガーカバーの上端部において、噴出孔と左右方向の位置が同等である部分に形成された受け部の前端部が、噴出孔よりも前方に位置しているので、例えば噴出孔から液体を噴出した後に、噴出孔から液だれが生じた場合であっても、この液体を受け部の上面で受けることが可能になり、トリガーカバーの前面を操作する使用者の指に、液だれした液体が付着するのを抑えることができる。
この場合には、前述のように、弱化部を破断しながらノズル部を噴射規制位置から噴射可能位置に向けて周方向に回転させる際に、使用者が、ノズルカバーの操作突起に、指を周方向に係合させることが可能になり、より一層容易にノズル部を回転させることができる。
以下、本発明の第1実施形態に係るトリガー式液体噴出器1について、図1および図2を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするために縮尺を適宜変更している場合がある。
図1に示すように、本実施形態に係るトリガー式液体噴出器1は、液体が収容された容器体Aに装着される噴出器本体10と、噴出器本体10に配設され、容器体A内の液体を噴射する噴出孔21が前方に向けて開口するノズル部20と、を備えている。
また、前後方向から見た正面視で、中心軸線Oと交差する方向を径方向といい、中心軸線O周りに周回する方向を周方向という。
また、径方向のうちの一方向を上下方向といい、径方向のうち、上下方向と直交する方向を左右方向という。
トリガー部11は、上下方向に延びるとともに、その上端部が左右方向に延びる軸線周りに回転可能に支持されることにより、前後方向に揺動自在に配設されている。
第1取付孔11Dおよび第2取付孔11Eはそれぞれ、正面視で4辺のうちの2辺が上下方向に延び、かつ残りの2辺が左右方向に延びる矩形状を呈する。
第1取付孔11Dおよび第2取付孔11Eそれぞれにおける左右方向の大きさは、互いに同等となっている。第1取付孔11Dの上下方向の大きさは、左右方向の大きさよりも大きいとともに、第2取付孔11Eの上下方向の大きさよりも大きくなっている。
なお、このような態様に限られず、第1取付孔11Dおよび第2取付孔11Eそれぞれの形状および有無は、後述するトリガーカバー30の形態、およびトリガー部11のうち、トリガーカバー30が取付けられる部分の位置又は形状等に応じて、任意に変更可能である。
そして、トリガー部11の前後への揺動に伴って、ピストンがシリンダ内を前後方向に摺動することで、シリンダの内部が加圧および減圧されてポンプ部12が作動する。これにより、トリガー式液体噴出器1は、シリンダ内の液体を噴出孔21から噴射するとともに、容器体A内の液体をシリンダ内に吸い上げる。
ノズル部20は、噴出孔21からの、容器体A内の液体の噴射が可能となる噴射可能位置と、噴出孔21からの、容器体A内の液体の噴射が規制される噴射規制位置と、の間を、噴出器本体10に対して、周方向に回転可能とされている。図示の例では、ノズル部20は、噴出器本体10との嵌合部分に形成された係止部の作用により、噴射規制位置と、噴射規制位置から周方向の一方側(図2に示す反時計周り)に位置する噴射可能位置と、の間を周方向に回転可能とされている。
トリガーカバー30は、正面視において4辺のうちの2辺が上下方向に延び、かつ残りの2辺が左右方向に延びる向きに配置されている。トリガーカバー30の上下方向の大きさは、左右方向の大きさよりも大きくなっている。
また、トリガー部11のうち、トリガーカバー30が取付けられる部分が、トリガー部11のうち、ポンプ部12のシリンダとの連結部分や、図示しない付勢部材との連結部分が配置された部分ではなく、トリガー部11の前面又は側面に配置されているので、トリガーカバー30を現行のトリガー部11に取付けるために、現行のトリガー部11の形状を大幅に変更する必要が無い。これにより、現行のトリガー部11に対して行う設計変更を少なくすることができる。
以下、図3および図4を参照し、本発明の第2実施形態に係るトリガー式液体噴出器2について説明する。
なお、本実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
受け部36は、表裏面が上下方向を向く板状部材であり、上面視で矩形状を呈している。受け部36は、上面視において4辺のうちの2辺が前後方向に延び、かつ残りの2辺が左右方向に延びる向きに配置されている。
そして、受け部36の前端部は、ノズル部20における噴出孔21よりも前方に位置している。
以下、図5および図6を参照し、本発明の第3実施形態に係るトリガー式液体噴出器3について説明する。
なお、本実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
ここで、ノズルカバー41の下端部には、下方に向けて延びる第1接続片43が形成されている。トリガーカバー本体40の上端部には、上方に向けて延びる第2接続片40Aが形成されている。第1接続片43、第2接続片40A、およびトリガー部11それぞれにおける左右方向の中央部の位置は、互いに同等となっている。
操作突起41Bは、ノズル部20の外周面における前後方向の全域にわたって延びている。
以下、図7および図8を参照し、本発明の第4実施形態に係るトリガー式液体噴出器4について説明する。
なお、本実施形態においては、第3実施形態における構成要素と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
また、前述した第3実施形態に係るトリガー式液体噴出器3と同様に、トリガーカバー本体40およびノズルカバー41が、弱化部42を介して互いに接続されているので、トリガー式液体噴出器3の不正な使用を抑止することができる。
また、前述した第3実施形態に係るトリガー式液体噴出器3と同様に、筒状のノズルカバー41が、ノズル部20を内側に収容しているので、ノズル部20を周方向に回転させる際に要する力を小さくすることが可能になり、容易にノズル部20を周方向に回転させることができる。
以下、図9および図10を参照し、本発明の第5実施形態に係るトリガー式液体噴出器5について説明する。
なお、本実施形態においては、第4実施形態における構成要素と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
回転規制片50は、表裏面が左右方向を向く板状部材である。回転規制片50は、4辺のうちの2辺が上下方向に延び、かつ残りの2辺が前後方向に延びる向きに配置されている。回転規制片50の前後方向の大きさは、上下方向の大きさよりも大きくなっている。
また、トリガー式液体噴出器5が、弱化部42だけでなく回転規制片50も備えていることにより、トリガー式液体噴出器5が未使用品であるかどうかを、より一層容易に確認することができる。
10 噴出器本体
11 トリガー部
12 ポンプ部
20 ノズル部
21 噴出孔
30、30B、30C、30D、30E トリガーカバー
36 受け部
40 トリガーカバー本体
41 ノズルカバー
41B 操作突起
42 弱化部
A 容器体
O 中心軸線
Claims (3)
- 液体が収容された容器体に装着される噴出器本体と、
前記噴出器本体の前方側に配設され、前記容器体内の液体を噴射する噴出孔が前方に向けて開口するノズル部と、を備え、
前記噴出器本体は、前方付勢状態で後方に揺動自在に配設されたトリガー部と、
前記トリガー部の前後動に伴って作動するポンプ部と、を備え、
前記ポンプ部の作動に伴って、前記容器体内から吸い上げられた液体が前記噴出孔から噴射されるトリガー式液体噴出器であって、
前記トリガー部には、トリガーカバーが取付けられ、
前記トリガーカバーの下端部は、前記トリガー部の下端部から下方に突出し、
前記ノズル部は、前記噴出孔からの、前記容器体内の液体の噴射が可能となる噴射可能位置と、前記噴出孔からの、前記容器体内の液体の噴射が規制される噴射規制位置と、の間を、前記噴出器本体に対して、前記噴出孔の中心軸線周りに周回する周方向に回転可能に配設され、
前記トリガーカバーは、前記トリガー部の前面に取付けられたトリガーカバー本体と、
内側に前記ノズル部が収容された筒状のノズルカバーと、を備え、
前記トリガーカバー本体および前記ノズルカバーは、弱化部を介して互いに接続されるとともに、一体に形成され、
前記ノズルカバーに破断容易部を介して接続された回転規制片を備え、
前記回転規制片は、前記ノズル部が前記噴射規制位置から前記噴射可能位置に向けて移動したときに、前記噴出器本体に係止されることを特徴とするトリガー式液体噴出器。 - 前記トリガーカバーは、前記トリガー部の前面に取付けられ、
前記トリガーカバーは、前記噴出孔の下方に位置し、
前記トリガーカバーの上端部において、前記噴出孔と左右方向の位置が同等である部分には、前方に向けて突出する受け部が形成され、
前記受け部の前端部は、前記噴出孔よりも前方に位置していることを特徴とする請求項1に記載のトリガー式液体噴出器。 - 前記ノズルカバーの外周面には、径方向の外側に向けて突出する操作突起が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のトリガー式液体噴出器。
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