JP2003221059A - エアゾール容器のキャップ兼用アクチュエータ - Google Patents

エアゾール容器のキャップ兼用アクチュエータ

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JP2003221059A JP2002016792A JP2002016792A JP2003221059A JP 2003221059 A JP2003221059 A JP 2003221059A JP 2002016792 A JP2002016792 A JP 2002016792A JP 2002016792 A JP2002016792 A JP 2002016792A JP 2003221059 A JP2003221059 A JP 2003221059A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワンタッチキャップに設けた操作ボタンで内
容物を噴射でき、しかもこの操作ボタンで輸送時や未使
用時には、誤作動を防止でき、部品点数が少なくコスト
低減を図ることができるエアゾール容器のキャップ兼用
アクチュエータを提供すること。 【解決手段】 ステムに嵌合され内容物の噴射口21を
上部に備えるノズル20と、エアゾール容器に嵌合され
ノズル20の外側を囲むとともに上端部に開口部43を
備えたワンタッチキャップ40と、このワンタッチキャ
ップ40と一体に形成され前記開口部43を覆って誤使
用を防止する誤使用防止位置および前記ノズル20の側
方に回動されて押圧することで内容物を噴射する噴射使
用位置の間を回動可能に設けられたキャップ兼用操作ボ
タン50と備える。これにより、ワンタッチキャップ4
0と一体のキャップ兼用操作ボタン50と、ノズル20
と、で部品点数を減らしコスト低減を図ることができる
ようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はエアゾール容器の
キャップ兼用アクチュエータに関し、ワンタッチキャッ
プに設けた操作ボタンで内容物を噴射するとともに、こ
の操作ボタンで輸送時や未使用時には、誤作動を防止で
きるようにし、部品点数およびコスト削減を図るように
したものである。
【0002】
【従来の技術】従来から化粧品、殺虫剤、塗料などのエ
アゾール製品では、内容物と噴射剤とがエアゾール容器
に充填されており、ステムに取り付けたアクチュエータ
を操作することで内容物を噴射剤の圧力で噴射させて使
用する。
【0003】このようなエアゾール容器の中には、内容
物によって円筒状のエアゾール容器の軸方向に噴射させ
るようにするものがあり、例えばノズルを取り付けたス
テムを、容器軸方向と直交する横方向に操作する操作ボ
タンを介して軸方向に押圧する機構を設けたアクチュエ
ータで噴射させるようにしている。
【0004】このような操作ボタンを横方向に操作する
アクチュエータを備えたエアゾール容器を輸送したり、
保管する場合に誤って操作ボタンが押圧されると、内容
物が噴射されることから誤操作を防止するため種々の提
案がなされており、最も簡単な方法として、アクチュエ
ータ全体を覆うキャップをエアゾール容器のマウンテン
カップに取り付けてアクチュエータの操作ができないよ
うにするものがあるが、使用する場合にキャップを外す
必要があり、煩わしい。
【0005】そこで、使用時に取り外す必要のないワン
タッチキャップをエアゾール容器のマウンテンカップに
取り付けてノズルの噴射口やアクチュエータの操作ボタ
ンの部分を除く外側を覆い、ストッパを用いてアクチュ
エータの操作ボタンをワンタッチキャップに固定できる
ようにし、使用する場合には、ストッパを取り外して噴
射するようにしたものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
ワンタッチキャップとストッパを組み合わせてロック状
態にすることで誤操作を防止するものでは、エアゾール
容器に取り付ける部品としてノズル、ワンタッチキャッ
プ、操作ボタン、ストッパが少なくとも必要であり、部
品点数が多く、組み立てが煩雑となるとともに、コスト
も高くなるという問題がある。
【0007】また、このようなストッパでは、使用時に
取り外すとそのまま廃棄したり、紛失することも多く、
再度ロック状態にしようとしてもできなくなる場合も多
く、取り外したストッパがあっても再度ロック状態にす
るためには、ストッパを小さな隙間に挿入しなければな
らず煩雑であるという問題もある。
【0008】この発明はかかる従来技術の有する課題を
解決するためになされたもので、ワンタッチキャップに
設けた操作ボタンで内容物を噴射することができるとと
もに、この操作ボタンで輸送時や未使用時には、誤作動
を防止することができ、部品点数が少なくコスト低減を
図ることができるエアゾール容器のキャップ兼用アクチ
ュエータを提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の有する課
題を解決するため、この発明の請求項1記載のエアゾー
ル容器のキャップ兼用アクチュエータは、ステムに嵌合
され内容物の噴射口を上部に備えるノズルと、エアゾー
ル容器に嵌合され前記ノズルの外側を囲むとともに上端
部に前記噴射口から噴射される内容物用の開口部を備え
たワンタッチキャップと、このワンタッチキャップに設
けられ前記ノズルの噴射口の上方の前記開口部を覆って
誤使用を防止する誤使用防止位置および前記ノズル側方
に回動されて押圧することで前記ノズルを操作して前記
内容物を噴射する噴射使用位置の間を回動可能に設けら
れたキャップ兼用操作ボタンと備えることを特徴とする
ものである。
【0010】このエアゾール容器のキャップ兼用アクチ
ュエータによれば、ステムに嵌合され内容物の噴射口を
上部に備えるノズルと、エアゾール容器に嵌合され前記
ノズルの外側を囲むとともに上端部に前記噴射口から噴
射される内容物用の開口部を備えたワンタッチキャップ
と、このワンタッチキャップに設けられ前記ノズルの噴
射口の上方の前記開口部を覆って誤使用を防止する誤使
用防止位置および前記ノズル側方に回動されて押圧する
ことで前記ノズルを操作して前記内容物を噴射する噴射
使用位置の間を回動可能に設けられたキャップ兼用操作
ボタンと備えるようにしており、ワンタッチキャップに
設けたキャップ兼用操作ボタンでノズル上部の開口部を
覆うことで誤使用を防止でき、このキャップ兼用操作ボ
タンをノズルの側方に回動して押すことでノズルを介し
て噴射することができ、部品点数を減らしコスト低減を
図ることができるようにしている。
【0011】また、この発明の請求項2記載のエアゾー
ル容器のキャップ兼用アクチュエータは、請求項1記載
の構成に加え、前記ワンタッチキャップにその開口部か
ら下方に垂下する弾性支持部を一体に形成するととも
に、この弾性支持部の下端に前記キャップ兼用操作ボタ
ンを構成する固定アーム部と、この固定アーム部と薄肉
ヒンジ部を介して一体に形成され外側部に押圧ボタンを
備える回動アーム部とを一体に形成したことを特徴とす
るものである。
【0012】このエアゾール容器のキャップ兼用アクチ
ュエータによれば、ワンタッチキャップにその開口部か
ら下方に垂下する弾性支持部を一体に形成するととも
に、この弾性支持部の下端に前記キャップ兼用操作ボタ
ンを構成する固定アーム部と、この固定アーム部と薄肉
ヒンジ部を介して一体に形成され外側部に押圧ボタンを
備える回動アーム部とを一体に形成するようにしてお
り、ワンタッチキャップと弾性支持部とキャップ兼用操
作ボタンとを一体に形成することで部品点数を削減で
き、弾性支持部と一体の固定アーム部に対して回動アー
ム部を薄肉ヒンジ部を介して回動させることができ、固
定アーム部に直角に位置させた回動アーム部の押圧ボタ
ンで覆って誤使用を防止でき、固定アーム部と直線状に
回動アーム部を位置させて弾性支持部を撓ませることで
押圧することができるようになる。
【0013】さらに、この発明の請求項3記載のエアゾ
ール容器のキャップ兼用アクチュエータは、請求項1ま
たは2記載の構成に加え、前記ワンタッチキャップにそ
の開口部から下方に垂下する弾性支持部を一体に形成す
るとともに、この弾性支持部に前記キャップ兼用操作ボ
タンを回動可能に保持し得る回動保持部を形成し、この
回動保持部に別に形成した前記キャップ兼用操作ボタン
を設けたことを特徴とするものである。
【0014】このキャップ兼用アクチュエータによれ
ば、ワンタッチキャップにその開口部から下方に垂下す
る弾性支持部を一体に形成するとともに、この弾性支持
部に前記キャップ兼用操作ボタンを回動可能に保持し得
る回動保持部を形成し、この回動保持部に別に形成した
前記キャップ兼用操作ボタンを設けるようにしており、
ワンタッチキャップと一体の弾性支持部に形成した回動
保持部に、別体のキャップ兼用操作ボタンを回動可能に
設けることで、成形が容易となるとともに、一層確実に
操作できるようになる。
【0015】また、この発明の請求項4記載のエアゾー
ル容器のキャップ兼用アクチュエータは、請求項1また
は2記載の構成に加え、前記ステムに傾動させて噴射さ
せるチルトバルブを設ける一方、前記ノズルの下端部後
方に引込み部を一体に形成するとともに、前記キャップ
兼用操作ボタンにこの引込み部と係合して押圧操作で噴
射させる係合部を形成して構成したことを特徴とするも
のである。
【0016】このエアゾール容器のキャップ兼用アクチ
ュエータによれば、前記ステムに傾動させて噴射させる
チルトバルブを設ける一方、前記ノズルの下端部後方に
引込み部を一体に形成するとともに、前記キャップ兼用
操作ボタンにこの引込み部と係合して押圧操作で噴射さ
せる係合部を形成して構成するようにしており、チルト
バルブの場合には、ノズルの下端部後方の引込み部にキ
ャップ兼用操作ボタンの係合部を係合することで、キャ
ップ兼用操作ボタンの押圧操作で噴射させることができ
るようになる。
【0017】さらに、この発明の請求項5記載のエアゾ
ール容器のキャップ兼用アクチュエータは、請求項1ま
たは2記載の構成に加え、前記ステムに押し込んで噴射
させるプッシュダウンバルブを設ける一方、前記ノズル
の側方にカムフォロアを突設するとともに、前記キャッ
プ兼用操作ボタンにこのカムフォロアに当接して押圧操
作で噴射させる押圧カムを形成して構成したことを特徴
とするものである。
【0018】このエアゾール容器のキャップ兼用アクチ
ュエータによれば、前記ステムに押し込んで噴射させる
プッシュダウンバルブを設ける一方、前記ノズルの側方
にカムフォロアを突設するとともに、前記キャップ兼用
操作ボタンにこのカムフォロアに当接して押圧操作で噴
射させる押圧カムを形成して構成するようにしており、
プッシュダウンバルブの場合には、ノズルの側方に突設
したカムフォロアに、キャップ兼用操作ボタンの押圧カ
ムを当接することで、キャップ兼用操作ボタンの押圧操
作で噴射させることができるようになる。
【0019】また、この発明の請求項6記載のエアゾー
ル容器のキャップ兼用アクチュエータは、請求項1また
は3記載の構成に加え、前記ステムに傾動させて噴射さ
せるチルトバルブを設ける一方、前記ノズルの前方を前
記キャップ兼用操作ボタンで押圧操作して噴射させるこ
とを特徴とするものである。
【0020】このエアゾール容器のキャップ兼用アクチ
ュエータによれば、前記ステムに傾動させて噴射させる
チルトバルブを設ける一方、前記ノズルの前方を前記キ
ャップ兼用操作ボタンで押圧操作して噴射させるように
しており、チルトバルブの場合には、ノズルの前方をキ
ャップ兼用操作ボタンで押圧操作することで噴射させる
ことができるようになる。
【0021】さらに、この発明の請求項7記載のエアゾ
ール容器のキャップ兼用アクチュエータは、請求項1ま
たは3記載の構成に加え、前記ステムに押し込んで噴射
させるプッシュダウンバルブを設ける一方、このステム
に嵌合される前記ノズルに、傾けて前記プッシュダウン
バルブを開閉する傾動支持部を形成して前記エアゾール
容器に支持し、前記キャップ兼用操作ボタンで前記ノズ
ルを押圧操作して噴射させることを特徴とするものであ
る。
【0022】このエアゾール容器のキャップ兼用アクチ
ュエータによれば、ステムに押し込んで噴射させるプッ
シュダウンバルブを設ける一方、このステムに嵌合され
る前記ノズルに、傾けて前記プッシュダウンバルブを開
閉する傾動支持部を形成して前記エアゾール容器に支持
し、前記キャップ兼用操作ボタンで前記ノズルを押圧操
作して噴射させるようにしており、プッシュダウンバル
ブの場合には、ノズルを傾動支持部を解してエアゾール
容器に支持し、このノズルをキャップ兼用操作ボタンで
押圧操作して傾けることで噴射させることができるよう
になる。
【0023】また、この発明の請求項8記載のエアゾー
ル容器のキャップ兼用アクチュエータは、請求項1〜7
のいずれかに記載の構成に加え、前記キャップ兼用操作
ボタンを押圧操作で噴射させる噴射使用位置に保持する
係止保持部を前記ワンタッチキャップに形成したことを
特徴とするものである。
【0024】このエアゾール容器のキャップ兼用アクチ
ュエータによれば、キャップ兼用操作ボタンを押圧操作
で噴射させる噴射使用位置に保持する係止保持部を前記
ワンタッチキャップに形成するようにしており、係止保
持部に係止することで噴射使用状態を保持できるように
なり、特にキャップ兼用操作ボタンをワンタッチキャッ
プと一体成形した場合には、材料の弾性などで元の状態
や中間位置に戻ろうとすることを防止できるようにな
る。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、この発明のエアゾール容器
のキャップ兼用アクチュエータの実施の形態について図
面に基づき詳細に説明する。図1〜図5はこの発明のエ
アゾール容器のキャップ兼用アクチュエータの一実施の
形態にかかリ、図1はそれぞれ使用前の誤使用防止状態
の概略斜視図、図2は使用前の誤使用防止状態の断面
図、正面図、底面図、図3はそれぞれ噴射使用状態の概
略斜視図、図4は噴射使用状態の断面図、正面図、図5
は噴射状態の断面図である。
【0026】このエアゾール容器のキャップ兼用アクチ
ュエータ10は、エアゾール容器1からキャップを外す
こと無くそのままステム2に嵌合連結されたノズル20
と、このノズル20を操作することで噴射させることが
できるワンタッチキャップ40とを備えて構成されてお
り、ワンタッチキャップ40と一体に形成したキャップ
兼用操作ボタン50を回動操作することで、誤使用を防
止するとともに、噴射使用することもできるようにした
ものである。
【0027】このエアゾール容器のキャップ兼用アクチ
ュエータ10では、エアゾール容器1のバルブとして、
例えばチルトバルブが備えられ、ステム2を横方向に傾
けることでバルブを開閉することができるようになって
おり、ステム2に嵌合されるノズル20には、上部にわ
ずかに傾けた噴射口21が形成され、内容物を上方に噴
射するようになっている。
【0028】このノズル20は、図2および図4に示す
ように、略円筒状の中心部に噴射流路22が形成され、
噴射流路22の下端部のステム嵌合孔23をステム2に
嵌合して連結することで、噴射流路22の上端の噴射口
21と連通され、内容物を噴射できるようになってお
り、中間部より下方の側壁部24は2重円筒状とするこ
とで軽量化が図ってある。
【0029】このノズル20を横方向に傾けて開閉操作
するため、ノズル20の側壁部24の下端部後方に垂直
な板状の突出部25を介してこの突出部25と直交する
側壁部24とほぼ平行な板状の引込み部26が一体に形
成してあり、この引込み部26を引き込んで後方に傾け
ることができるようになっている。
【0030】なお、このノズル20では、引込み部26
を介して後方に傾けて噴射状態としたときにノズル20
の噴射口21がほぼ垂直となって上方に噴射できるよう
に噴射口21が前方にわずかに傾けてある。
【0031】このようなノズル20の外側を囲んでエア
ゾール容器1にワンタッチキャップ40が嵌合され、取
り外すこと無くノズル20から内容物を噴射できるよう
にしてある。
【0032】このワンタッチキャップ40は、略円筒状
に形成され、側壁部41の下端周縁部がエアゾール容器
1のマウンテンカップ3の外側に係止されて取り付けら
れるようになっており、確実に取り付けることができる
ように内周に沿って係止突起42が形成してある。この
ワンタッチキャップ40の上端部には、ノズル20から
噴射される内容物を噴射させる開口部43が形成され、
この開口部43と連続して側壁部41の前方に前方開口
部44がステム2の上端部近傍の中間部まで形成してあ
り、開口部43と前方開口部44の左右両側が内側壁4
5で塞がれ、円筒状の側壁部41とで二重になってい
る。
【0033】また、ワンタッチキャップ40の前方開口
部44の内側には、固定内壁部46が一体に形成され、
ノズル20の前方に位置し、ノズル20の下端部から上
端部近傍までを覆うようになっている。
【0034】したがって、ステム2に取り付けられたノ
ズル20はワンタッチキャップ40で周囲3方(左右お
よび後方)が囲まれるとともに、前方が前方開口部44
の内側の固定内壁部46で囲まれ、周囲全体が囲まれた
状態になっている。
【0035】このようなワンタッチキャップ40の上部
の開口部43を塞いで誤使用や誤作動を防止するため、
キャップ兼用操作ボタン50が一体に設けてあり、使用
前や使用後の誤使用防止状態では、開口部43を塞ぐこ
とができ、噴射使用時にはノズル20を傾けて噴射させ
る操作ボタンとして機能させる。
【0036】このキャップ兼用操作ボタン50は、ワン
タッチキャップ40の開口部43の後方縁から下方に垂
下して一体に形成された弾性支持部51を備えており、
この弾性支持部51がステム2に嵌合されたノズル20
の突出部25および引込み部26の下端まで位置するよ
うに形成してある。そして、この弾性支持部51の下端
部に下方に開口した連結溝52が形成してあり、ノズル
20の突出部25に上方から被せるように連結され、弾
性支持部51の外側面が引込み部26の内側面と当接す
るようになっている。
【0037】また、このキャップ兼用操作ボタン50で
は、弾性支持部51の下端部両側から前方に突き出して
ほぼ水平に固定アーム部53が一体に形成され、先端部
がほぼノズル20の中心部に位置するようになってい
る。そして、これら固定アーム部53のそれぞれの先端
上部に一体に薄肉ヒンジ部54が設けられ、この薄肉ヒ
ンジ部54を介して上方に伸びる回動アーム部55が一
体に形成されて上端部がノズル20の上方に位置し、両
側の回動アーム55を連結してノズル20の上部を塞ぐ
ように板状の押圧ボタン56が一体に形成してあり、押
圧ボタン56の上面がワンタッチキャップ40の上面と
同一平面となる誤使用防止位置となるようにしてある。
【0038】この押圧ボタン56で連結された回動アー
ム部55は、図1および図2に示すように、成形時に
は、薄肉ヒンジ部54を介して一体に形成されてワンタ
ッチキャップ40の上部の開口部43を塞ぐ垂直な誤使
用防止位置となり、図3および図4に示すように、薄肉
ヒンジ部54で折り曲げるようにして水平な噴射使用位
置まで回動することで、ワンタッチキャップ40の前方
開口部44から突き出すように位置するとともに、固定
内壁部46の前方に押圧ボタン56が位置するようにな
り、固定アーム部53と回動アーム部55が直線状にな
って1本のアームのように押圧操作することができる。
【0039】このように水平な噴射使用位置に回動され
た回動アーム部55が薄肉ヒンジ部54の弾性力で回動
中間位置に戻らないようにするため、ワンタッチキャッ
プ40の前方開口部44の左右の内側壁45に突き出し
た係止保持部57が形成してあり、回動アーム部55を
乗り越えるようにして水平な噴射使用位置に保持した
り、元の垂直な誤使用防止位置に戻すことができるよう
にしてある。
【0040】なお、回動アーム部55を垂直な誤使用防
止位置にして押圧ボタン56でノズル20の上部を塞ぐ
状態を保持するため、押圧ボタン56と弾性支持部51
との間などに保持係止機構を設けるようにしても良い。
【0041】次に、このように構成したエアゾール容器
のキャップ兼用アクチュエータ10の誤使用防止状態お
よび噴射使用状態について説明する。
【0042】まず、未使用状態や一旦使用した後誤噴射
を防止する誤使用防止状態では、図1および図2に示す
ように、キャップ兼用操作ボタン50の回動アーム部5
5を固定アーム部53に対して垂直に位置させて押圧ボ
タン56でノズル20の上方のワンタッチキャップ40
の開口部43を塞ぐようにする。
【0043】このキャップ兼用操作ボタン50の誤使用
防止位置では、ノズル20の周囲3方(左右および後
方)がワンタッチキャップ40で囲まれるとともに、前
方が前方開口部44の内側の固定内壁部46で囲まれ、
周囲全体がワンタッチキャップ40で囲まれた状態にな
り、上部の開口部43も押圧ボタン56で塞がれた状態
となってノズル20が外側から操作出来ない状態とな
る。
【0044】また、この状態では、押圧ボタン56を押
し下げようとしても固定アーム部53と一体の弾性支持
部51は上下方向にほぼ剛体として機能して弾性変形し
ないので撓むことがなく、押圧ボタン56を操作するこ
とができず、特に未使用状態では、薄肉ヒンジ部54が
成形時の剛性を保持しているので一層押圧ボタン56の
操作が簡単にはできない。
【0045】これにより、ノズル20を押すなどしてス
テム2を横に傾けることが出来ず、誤使用や誤作動を防
止することができる。
【0046】一方、エアゾール容器1の内容物を噴射さ
せて使用する場合には、図3および図4に示すように、
垂直状態の回動アーム部55を押圧ボタン56を押すよ
うにして薄肉ヒンジ部54を中心に折り曲げるように
し、係止保持部57を乗り越えさせて水平まで回動さ
せ、押圧ボタン56をワンタッチキャップ40の前方に
突き出すように位置させる。この回動アーム部55の回
動は、未使用状態から最初に使用する場合には、薄肉ヒ
ンジ部54が成形時の剛性を保持しているので、薄肉ヒ
ンジ部54を中心に折り曲げるように大きな力を加えて
回動するようにすれば良く、回動後の回動アーム部55
の水平状態は係止保持部57によって保持することがで
きる。
【0047】すると、このキャップ兼用操作ボタン50
の噴射使用位置では、固定アーム部53と回動アーム部
55が端面で当接して直線状となり、押圧ボタン56を
押すことで回動アーム部55を介して固定アーム部53
が押され、図5に示すように、これによって弾性支持部
51が上端縁を中心に撓むことになり、弾性支持部51
の連結溝52と当接して係合しているノズル20の引込
み部26が後方に引かれ、ノズル20が傾けられてエア
ゾール容器1の内容物がステム2、噴射流路22を介し
て噴射口21から上方に噴射される。
【0048】こうして内容物を噴射した後、再び誤使用
を防止する必要がある場合には、回動アーム部55を薄
肉ヒンジ部54を中心に回動し、係止保持部57を乗り
越えてほぼ垂直状態にする。
【0049】このようなエアゾール容器のキャップ兼用
アクチュエータ10によれば、ノズル20とワンタッチ
キャップ40の2つの部品だけで、未使用状態や誤使用
を防止する保管状態では、キャップ兼用操作ボタン50
でワンタッチキャップ40の開口部43を覆うことでノ
ズル20の操作ができないようにすることができ、噴射
使用する場合には、キャップ兼用操作ボタン50を回動
させて押すことで簡単に噴射することができる。
【0050】これにより、エアゾール容器のキャップ兼
用アクチュエータ10の部品点数を削減できるととも
に、コスト低減を図ることができる。
【0051】また、使用後、再び誤使用防止状態にする
場合にも、別に用意したストッパなどを挿入する必要も
なく、回動するだけで簡単に誤使用を防止できる。
【0052】次に、この発明のエアゾール容器のキャッ
プ兼用アクチュエータの他の一実施の形態について、図
6により説明するが、既に説明した上記実施の形態と同
一部分には同一記号を記し説明は省略する。
【0053】このエアゾール容器のキャップ兼用アクチ
ュエータ11では、エアゾール容器1のバルブとして、
チルトバルブに替えてプッシュダウンバルブが備えら
れ、ステム2を押し下げることでバルブを開閉すること
ができるようになっており、ステム2に嵌合されるノズ
ル30には、上部に噴射口31が形成され、内容物を上
方に噴射するようになっている。
【0054】このノズル20には、押し下げて開閉操作
するため、ノズル30の側壁部32の下端部の中心両側
に突出したカムフォロア33が一体に形成してある。
【0055】一方、キャップ兼用操作ボタン50の固定
アーム部53には、奥側から手前側に突き出す傾斜面で
構成された押圧カム58が一体に形成してあり、この押
圧カム58を水平に押し込むことで傾斜面を介してノズ
ル30のカムフォロア33を押し下げることができるよ
うにしてある。
【0056】これにより、カムフォロア33が押し下げ
られると、一体のノズル30も押し下げられ、エアゾー
ル容器1の内容物を噴射させることができる。
【0057】なお、このエアゾール容器のキャップ兼用
アクチュエータ11は、ステム2にプッシュダウンバル
ブを用い、これを押圧カム58とカムフォロア33によ
って横に押す押圧ボタン56の動きをノズル30を押し
下げる動きに変換して噴射する構成以外は、既に説明し
た実施の形態と同一である。
【0058】したがって、このエアゾール容器のキャッ
プ兼用アクチュエータ11によれば、プッシュダウンバ
ルブを用いる場合でも部品点数を削減するとともに、コ
スト低減を図り、キャップ兼用操作ボタン50で誤使用
防止位置と噴射使用位置に簡単にすることができる。
【0059】次に、この発明のエアゾール容器のキャッ
プ兼用アクチュエータのさらに他の一実施の形態につい
て、図7および図8により説明するが、既に説明した上
記実施の形態と同一部分には同一記号を記し説明は省略
する。
【0060】このエアゾール容器のキャップ兼用アクチ
ュエータ12では、エアゾール容器1のバルブとしては
チルトバルブが備えられ、ステム2を傾けることでバル
ブを開閉することができるようになっており、このステ
ム2には、図1〜図5の実施の形態と同様のノズル20
で、後方の突出部と引込み部がない単純形状のものが嵌
合され、ノズル20を前方から押圧操作することでチル
トバルブを開閉し、噴射口21から内容物を上方に噴射
するようになっている。
【0061】このようなノズル20の外側を囲んでエア
ゾール容器1に取付けられるワンタッチキャップ60
は、略円筒状に形成され、側壁部61の下端周縁部がエ
アゾール容器1のマウンテンカップ3の外側に係止され
て取り付けられるようになっており、確実に取り付ける
ことができるように内周に沿って係止突起62が形成し
てある。このワンタッチキャップ60の上端部には、ノ
ズル20から噴射される内容物を噴射させる開口部63
が中心部に形成され、この開口部63の前方に前方開口
部64がノズル20の中間部近傍まで形成してあり、こ
の前方開口部64の左右両側が内側壁65で塞がれてい
る。
【0062】そして、このワンタッチキャップ60の前
方開口部64の後方縁から下方に垂下してL字状の弾性
支持部66が一体に形成されてノズル20の前方に位置
するようにしてあり、この弾性支持部66は上端部を中
心に弾性変形させて傾けることができるようになってい
る。
【0063】この弾性支持部66の中間下部両側には、
前方に突き出して突出部67が形成されて水平に突き出
す下端部と対向しており、これらの対向面内側にキャッ
プ兼用操作ボタン70の水平軸回りの回動と回動位置を
保持する回動保持部68が突き出して一体に形成してあ
る。
【0064】また、この弾性支持部66の下端隅部に
は、キャップ兼用操作ボタン70で押圧操作するための
開口部69がL字状に形成してある。
【0065】このようなワンタッチキャップ60の上部
の開口部63を塞いで誤使用や誤作動を防止するため回
動保持部68に取付けられるキャップ兼用操作ボタン7
0は、ワンタッチキャップ60や弾性支持部66とは別
に成形され、回動保持部68に挾まれて保持される略円
柱状の保持部71を備え、手前側にアーム部72を介し
て押圧ボタン73が一体に成形され、アーム部72を回
動して上向きにしたときに押圧ボタン73で開口部63
を塞ぐことができるようにしてある。
【0066】また、キャップ兼用操作ボタン70には、
保持部71から奥側に突き出して操作部74が形成して
あり、弾性支持部66の開口部69内を回動し、噴射使
用位置のとき水平に突き出すようになり、誤使用防止位
置のとき垂直下方に突き出すように移動する。
【0067】このように構成したエアゾール容器のキャ
ップ兼用アクチュエータ12では、使用前や一旦使用し
た後誤噴射を防止する誤使用防止状態では、図7(b)
および図8(b)に示すように、キャップ兼用操作ボタ
ン70のアーム部72をほぼ垂直に位置させて押圧ボタ
ン73でノズル20の上方のワンタッチキャップ60の
開口部63を塞ぐようにする。このキャップ兼用操作ボ
タン70では、回動後回動保持部68によってほぼ垂直
状態が保持される。
【0068】すると、このキャップ兼用操作ボタン70
の誤使用防止位置では、ノズル20の周囲がワンタッチ
キャップ60で囲まれるとともに、開口部63が押圧ボ
タン73で塞がれた状態となってノズル20が外側から
操作出来ない状態となり、ノズル20を押すなどしてス
テム2を横に傾けることが出来ず、誤使用や誤作動を防
止することができる。
【0069】一方、エアゾール容器1の内容物を噴射さ
せて使用する場合には、図7(a)および図8(a)に
示すように、ほぼ垂直状態のアーム部72を水平まで回
動させ、押圧ボタン73をワンタッチキャップ60の前
方に突き出すように位置させる。このキャップ兼用操作
ボタン70では、回動後回動保持部68によって水平状
態が保持される。
【0070】すると、このキャップ兼用操作ボタン70
の噴射使用位置では、操作部74がノズル20の前方に
突き出した状態となり、押圧ボタン73を押すことで、
図8(c)に示すように、弾性支持部66が上端縁を中
心に撓むことになり、ノズル20が前方に押されて傾け
られてエアゾール容器1の内容物がステム2、噴射流路
22を介して噴射口21から上方に噴射される。
【0071】こうして内容物を噴射した後、再び誤使用
を防止する必要がある場合には、アーム部72をほぼ垂
直にするよう回動し、回動保持部68を乗り越えてほぼ
垂直状態にし、回動保持部68で保持する。
【0072】このようなエアゾール容器のキャップ兼用
アクチュエータ12によれば、ノズル20とワンタッチ
キャップ60とキャップ兼用操作ボタン70の3つの部
品で構成することで、部品形状を単純にでき、それぞれ
の成形が一層容易となるとともに、上記実施の形態と同
様に、使用前や誤使用を防止する保管状態では、キャッ
プ兼用操作ボタン70でワンタッチキャップ60の開口
部63を覆うことでノズル20の操作ができないように
することができ、噴射使用する場合には、キャップ兼用
操作ボタン70を回動させて押すことで簡単に噴射する
ことができる。
【0073】次に、この発明のエアゾール容器のキャッ
プ兼用アクチュエータの他の一実施の形態について、図
9により説明するが、既に図7および図8で説明した上
記実施の形態と同一部分には同一記号を記し説明は省略
する。
【0074】このエアゾール容器のキャップ兼用アクチ
ュエータ13では、エアゾール容器1のバルブとして、
チルトバルブに替えてプッシュダウンバルブが備えら
れ、ステム2を押し下げることでバルブを開閉すること
ができるようになっており、ステム2に嵌合されるノズ
ル80には、上部に噴射口81が形成され、内容物を上
方に噴射するようになっている。
【0075】このノズル80には、傾けることで押し下
げるようにして開閉操作するため、図9(d)に示すよ
うに、ノズル80の下端部に円板状のヒンジ板82が一
体に形成され、その外周の一部のヒンジ部83が円筒状
のヒンジ本体84と一体に形成され、ヒンジ本体84を
エアゾール容器1に支持すること(図示例では、マウン
テンカップ3に取り付けてある)でヒンジ部83を中心
にヒンジ板82を傾けてノズル80を押し下げることが
できるようにしてある。
【0076】なお、このエアゾール容器のキャップ兼用
アクチュエータ13は、ステム2にプッシュダウンバル
ブを用い、これをヒンジ板82などのヒンジ機構によっ
て前方に押す押圧ボタン73の動きをノズル80を押し
下げる動きに変換して噴射する構成以外は、既に図7お
よび図8で説明した上記実施の形態と同一である。
【0077】したがって、このエアゾール容器のキャッ
プ兼用アクチュエータ13によれば、プッシュダウンバ
ルブを用いる場合でも3つの部品で構成でき、それぞれ
の部品を単純な形状として成形を容易としてコスト低減
を図り、キャップ兼用操作ボタン70で誤使用防止位置
と噴射使用位置に簡単にすることができる。
【0078】なお、上記各実施の形態では、エアゾール
容器の内容物については、特に説明しなかったが、エア
ゾール製品として用いられているものであれば、いずれ
でも良く、特にノズルから上方(エアゾール容器のステ
ムの軸方向に沿う方向の意であり、傾けてたり逆さまに
して使用する場合には、傾けた方向や逆さまにした方
向)に噴射させて使用する製品に好適である。
【0079】
【発明の効果】以上、実施の形態とともに具体的に説明
したように、この発明の請求項1記載のエアゾール容器
のキャップ兼用アクチュエータによれば、ステムに嵌合
され内容物の噴射口を上部に備えるノズルと、エアゾー
ル容器に嵌合され前記ノズルの外側を囲むとともに上端
部に前記噴射口から噴射される内容物用の開口部を備え
たワンタッチキャップと、このワンタッチキャップに設
けられ前記ノズルの噴射口の上方の前記開口部を覆って
誤使用を防止する誤使用防止位置および前記ノズル側方
に回動されて押圧することで前記ノズルを操作して前記
内容物を噴射する噴射使用位置の間を回動可能に設けら
れたキャップ兼用操作ボタンと備えるようにしたので、
ワンタッチキャップに設けたキャップ兼用操作ボタンで
ノズル上部の開口部を覆うことで誤使用を防止でき、こ
のキャップ兼用操作ボタンをノズルの側方に回動して押
すことでノズルを介して噴射することができ、部品点数
を減らしコスト低減を図ることができる。
【0080】また、この発明の請求項2記載のエアゾー
ル容器のキャップ兼用アクチュエータによれば、ワンタ
ッチキャップにその開口部から下方に垂下する弾性支持
部を一体に形成するとともに、この弾性支持部の下端に
前記キャップ兼用操作ボタンを構成する固定アーム部
と、この固定アーム部と薄肉ヒンジ部を介して一体に形
成され外側部に押圧ボタンを備える回動アーム部とを一
体に形成したので、ワンタッチキャップと弾性支持部と
キャップ兼用操作ボタンとを一体に形成することで部品
点数を削減でき、弾性支持部と一体の固定アーム部に対
して回動アーム部を薄肉ヒンジ部を介して回動させるこ
とができ、固定アーム部に直角に位置させた回動アーム
部の押圧ボタンで覆って誤使用を防止でき、固定アーム
部と直線状に回動アーム部を位置させて弾性支持部を撓
ませることで押圧することができるようになる。
【0081】さらに、この発明の請求項3記載のエアゾ
ール容器のキャップ兼用アクチュエータによれば、ワン
タッチキャップにその開口部から下方に垂下する弾性支
持部を一体に形成するとともに、この弾性支持部に前記
キャップ兼用操作ボタンを回動可能に保持し得る回動保
持部を形成し、この回動保持部に別に形成した前記キャ
ップ兼用操作ボタンを設けるようにしたので、ワンタッ
チキャップと一体の弾性支持部に形成した回動保持部
に、別体のキャップ兼用操作ボタンを回動可能に設ける
ことで、成形が容易となるとともに、一層確実に操作す
ることができる。
【0082】また、この発明の請求項4記載のエアゾー
ル容器のキャップ兼用アクチュエータによれば、前記ス
テムに傾動させて噴射させるチルトバルブを設ける一
方、前記ノズルの下端部後方に引込み部を一体に形成す
るとともに、前記キャップ兼用操作ボタンにこの引込み
部と係合して押圧操作で噴射させる係合部を形成して構
成したので、チルトバルブの場合には、ノズルの下端部
後方の引込み部にキャップ兼用操作ボタンの係合部を係
合することで、キャップ兼用操作ボタンの押圧操作で噴
射させることができる。
【0083】さらに、この発明の請求項5記載のエアゾ
ール容器のキャップ兼用アクチュエータによれば、前記
ステムに押し込んで噴射させるプッシュダウンバルブを
設ける一方、前記ノズルの側方にカムフォロアを突設す
るとともに、前記キャップ兼用操作ボタンにこのカムフ
ォロアに当接して押圧操作で噴射させる押圧カムを形成
して構成したので、プッシュダウンバルブの場合には、
ノズルの側方に突設したカムフォロアに、キャップ兼用
操作ボタンの押圧カムを当接することで、キャップ兼用
操作ボタンの押圧操作で噴射させることができる。
【0084】また、この発明の請求項6記載のエアゾー
ル容器のキャップ兼用アクチュエータによれば、前記ス
テムに傾動させて噴射させるチルトバルブを設ける一
方、前記ノズルの前方を前記キャップ兼用操作ボタンで
押圧操作して噴射させるようにしたので、チルトバルブ
の場合には、ノズルの前方をキャップ兼用操作ボタンで
押圧操作することで噴射させることができる。
【0085】さらに、この発明の請求項7記載のエアゾ
ール容器のキャップ兼用アクチュエータによれば、ステ
ムに押し込んで噴射させるプッシュダウンバルブを設け
る一方、このステムに嵌合される前記ノズルに、傾けて
前記プッシュダウンバルブを開閉する傾動支持部を形成
して前記エアゾール容器に支持し、前記キャップ兼用操
作ボタンで前記ノズルを押圧操作して噴射させるように
したので、プッシュダウンバルブの場合には、ノズルを
傾動支持部を介してエアゾール容器に支持し、このノズ
ルの前方をキャップ兼用操作ボタンで押圧操作して傾け
ることで噴射させることができる。
【0086】また、この発明の請求項8記載のエアゾー
ル容器のキャップ兼用アクチュエータによれば、キャッ
プ兼用操作ボタンを押圧操作で噴射させる噴射使用位置
に保持する係止保持部を前記ワンタッチキャップに形成
したので、係止保持部に係止することで噴射使用状態を
保持することができ、特にキャップ兼用操作ボタンをワ
ンタッチキャップと一体成形した場合には、材料の弾性
などで元の状態や中間位置に戻ろうとすることを防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のエアゾール容器のキャップ兼用アク
チュエータの一実施の形態にかかるそれぞれ使用前の誤
使用防止状態の概略斜視図である。
【図2】この発明のエアゾール容器のキャップ兼用アク
チュエータの一実施の形態にかかる使用前の誤使用防止
状態の断面図、正面図、底面図である。
【図3】この発明のエアゾール容器のキャップ兼用アク
チュエータの一実施の形態にかかるそれぞれ噴射使用状
態の概略斜視図である。
【図4】この発明のエアゾール容器のキャップ兼用アク
チュエータの一実施の形態にかかる噴射使用状態の断面
図、正面図である。
【図5】この発明のエアゾール容器のキャップ兼用アク
チュエータの一実施の形態にかかる噴射状態の断面図で
ある。
【図6】この発明のエアゾール容器のキャップ兼用アク
チュエータの他の一実施の形態にかかる使用前の誤使用
防止状態の概略斜視図および噴射使用状態の概略斜視図
である。
【図7】この発明のエアゾール容器のキャップ兼用アク
チュエータのさらに他の一実施の形態にかかる噴射使用
状態の概略斜視図および使用前の誤使用防止状態の概略
斜視図である。
【図8】この発明のエアゾール容器のキャップ兼用アク
チュエータのさらに他の一実施の形態にかかる噴射使用
状態の断面図、使用前の誤使用防止状態の断面図および
噴射状態の断面図である。
【図9】この発明のエアゾール容器のキャップ兼用アク
チュエータの他の一実施の形態にかかる噴射使用状態の
断面図、使用前の誤使用防止状態の断面図、噴射状態の
断面図およびノズルの部分斜視図である。
【符号の説明】
1 エアゾール容器 2 ステム 3 マウンテンカップ 10 エアゾール容器のキャップ兼用アクチュエータ 20 ノズル 21 噴射口 22 噴射流路 23 ステム嵌合孔 24 側壁部 25 突出部 26 引込み部 30 ノズル 31 噴射口 32 側壁部 33 カムフォロア 40 ワンタッチキャップ 41 側壁部 42 係止用突起 43 開口部 44 前方開口部 45 内側壁 46 固定内壁部 50 キャップ兼用操作ボタン 51 弾性支持部 52 連結溝 53 固定アーム部 54 薄肉ヒンジ部 55 回動アーム部 56 押圧ボタン 57 係止保持部 58 押圧カム 60 ワンタッチキャップ 63 開口部 64 前方開口部 66 弾性支持部 68 回動保持部 69 開口部 70 キャップ兼用操作ボタン 71 保持部 72 アーム部 73 押圧ボタン 74 操作部 80 ノズル 82 ヒンジ板 83 ヒンジ部 84 ヒンジ本体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E014 PA10 PD01 PE14 PE15 PF01 PF09 3E084 AA02 AA12 AA24 AB01 BA01 DA03 DC03 FA02 GA02 GB07 GB11 KA11 KA16 KB06 LB02 LB07 LC01 4F033 RA02 RC15 RC21 RC24

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステムに嵌合され内容物の噴射口を上部に
    備えるノズルと、 エアゾール容器に嵌合され前記ノズルの外側を囲むとと
    もに上端部に前記噴射口から噴射される内容物用の開口
    部を備えたワンタッチキャップと、 このワンタッチキャップに設けられ前記ノズルの噴射口
    の上方の前記開口部を覆って誤使用を防止する誤使用防
    止位置および前記ノズル側方に回動されて押圧すること
    で前記ノズルを操作して前記内容物を噴射する噴射使用
    位置の間を回動可能に設けられたキャップ兼用操作ボタ
    ンと備えることを特徴とするエアゾール容器のキャップ
    兼用アクチュエータ。
  2. 【請求項2】前記ワンタッチキャップにその開口部から
    下方に垂下する弾性支持部を一体に形成するとともに、
    この弾性支持部の下端に前記キャップ兼用操作ボタンを
    構成する固定アーム部と、この固定アーム部と薄肉ヒン
    ジ部を介して一体に形成され外側部に押圧ボタンを備え
    る回動アーム部とを一体に形成したことを特徴とする請
    求項1記載のエアゾール容器のキャップ兼用アクチュエ
    ータ。
  3. 【請求項3】前記ワンタッチキャップにその開口部から
    下方に垂下する弾性支持部を一体に形成するとともに、
    この弾性支持部に前記キャップ兼用操作ボタンを回動可
    能に保持し得る回動保持部を形成し、この回動保持部に
    別に形成した前記キャップ兼用操作ボタンを設けたこと
    を特徴とする請求項1記載のエアゾール容器のキャップ
    兼用アクチュエータ。
  4. 【請求項4】前記ステムに傾動させて噴射させるチルト
    バルブを設ける一方、前記ノズルの下端部後方に引込み
    部を一体に形成するとともに、前記キャップ兼用操作ボ
    タンにこの引込み部と係合して押圧操作で噴射させる係
    合部を形成して構成したことを特徴とする請求項1また
    は2記載のエアゾール容器のキャップ兼用アクチュエー
    タ。
  5. 【請求項5】前記ステムに押し込んで噴射させるプッシ
    ュダウンバルブを設ける一方、前記ノズルの側方にカム
    フォロアを突設するとともに、前記キャップ兼用操作ボ
    タンにこのカムフォロアに当接して押圧操作で噴射させ
    る押圧カムを形成して構成したことを特徴とする請求項
    1または2記載のエアゾール容器のキャップ兼用アクチ
    ュエータ。
  6. 【請求項6】前記ステムに傾動させて噴射させるチルト
    バルブを設ける一方、前記ノズルの前方を前記キャップ
    兼用操作ボタンで押圧操作して噴射させることを特徴と
    する請求項1または3記載のエアゾール容器のキャップ
    兼用アクチュエータ。
  7. 【請求項7】前記ステムに押し込んで噴射させるプッシ
    ュダウンバルブを設ける一方、このステムに嵌合される
    前記ノズルに、傾けて前記プッシュダウンバルブを開閉
    する傾動支持部を形成して前記エアゾール容器に支持
    し、前記キャップ兼用操作ボタンで前記ノズルを押圧操
    作して噴射させることを特徴とする請求項1または3記
    載のエアゾール容器のキャップ兼用アクチュエータ。
  8. 【請求項8】前記キャップ兼用操作ボタンを押圧操作で
    噴射させる噴射使用位置に保持する係止保持部を前記ワ
    ンタッチキャップに形成したことを特徴とする請求項1
    〜7のいずれかに記載のエアゾール容器のキャップ兼用
    アクチュエータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006159007A (ja) * 2004-12-03 2006-06-22 S T Chem Co Ltd スプレー構造
WO2008066012A1 (fr) * 2006-11-30 2008-06-05 Maruichi Valve Co., Ltd. Dispositif d'éjection pour conteneur d'aérosol
JP2008136888A (ja) * 2006-11-30 2008-06-19 Maruichi Valve Co Ltd スプレー装置

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