JP7094201B2 - トリガー式液体噴出器 - Google Patents

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Description

本発明は、トリガー式液体噴出器に関する。
従来、例えば特許文献1に記載のトリガー式液体噴出器が知られている。トリガー式液体噴出器は、内容液が収容された容器体に装着され、内容液が流通する射出筒部を有する噴出器本体と、ノズル孔が形成され、噴出器本体の前方に配設されるノズル部材と、を備える。
トリガー式液体噴出器は、内容液を霧状や泡状にしてノズル孔から噴出する。
特開2018-108553号公報
従来のトリガー式液体噴出器では、ノズル孔(噴出孔)の内面などに付着した液体が、乾燥して固化することがあった。この場合、噴出孔が塞がれたり、液体の噴出方向が変わったり、噴出する液体の霧質や泡質に変化が生じたりするおそれがある。
上記事情に鑑み、本発明は、噴出孔の内面などに付着した液体が固化するのを抑制することができるトリガー式液体噴出器を提供することを目的の一つとする。
本発明のトリガー式液体噴射器の一つの態様は、液体が収容された容器体に装着される噴出器本体と、前記噴出器本体の前方に設けられ、液体を噴出する噴出孔が形成されたノズル部材と、前記噴出孔を開放可能に塞ぐカバー部材と、を備え、前記噴出器本体は、上下方向に延び、前記容器体内の液体を吸い上げる縦供給筒部と、前記縦供給筒部の前方に前方付勢状態で後方に移動可能に配設されたトリガー部を有し、前記トリガー部の後方への移動によって、液体を前記縦供給筒部内から前記噴出孔側に向けて流通させるトリガー機構と、を備え、前記カバー部材は、前記噴出孔を開放可能に塞ぐ閉塞部と、前記閉塞部から下方に延び、前記トリガー部の前方に配置され、前方から見て前記トリガー部と重なる垂下部と、前記垂下部の左右方向の両側にそれぞれ配設され、前記垂下部から後方に突出する一対のストッパー部と、を備え、前記ストッパー部は、前記ストッパー部の後端部が、前記噴出器本体のうち前記縦供給筒部の前方に配置される係止部に対して、前方から当接し、前記係止部は、前記噴出器本体のうち前記縦供給筒部の前方に位置する取付部に取り付けられ、前記トリガー機構は、前記トリガー部に連動して前後方向に移動するピストンと、前記ピストンが挿入され、かつ内部が前記縦供給筒部内に連通したシリンダと、を備え、前記縦供給筒部は、内側に前記シリンダが嵌合するシリンダ装着筒を備え、前記取付部は、前記シリンダ装着筒と、前記シリンダにおいて前記シリンダ装着筒から前方に突出する前端部と、を含み、前記係止部は、前記シリンダ装着筒の外周部に取り付けられる外周係止部と、前記シリンダの前端部に対して前方から当接する前方係止部と、前記シリンダ装着筒に対して後方から当接しまたは隙間をあけて対向する後方係止部と、を備える
このトリガー式液体噴出器では、カバー部材による噴出孔の閉塞状態を解除して噴出孔を開放し、トリガー部を後方へ移動させると、液体が縦供給筒部内から噴出孔側に向けて流通し、噴出孔から噴出される。液体の噴出後には、カバー部材の閉塞部によって、再び噴出孔を塞ぐ。これにより、液体を噴出孔から噴出したときに液体が噴出孔の内面などに付着して残存したり、ノズル部材の前端部に付着したりしても、トリガー式液体噴出器を保管している間に、この液体が乾燥して固化することを抑えることができる。このため、噴出孔が塞がれたり、液体の噴出方向が変わったり、噴出する液体の霧質や泡質に変化が生じたりすることを抑制できる。
カバー部材が垂下部およびストッパー部を備えるため、トリガー部の誤操作による意図しない液体の噴出を抑制できる。詳しくは、垂下部がトリガー部の前方に位置するので、トリガー部に対して前方から例えば操作者の指や他の部材等が接触することを抑えることができ、トリガー部の後方移動が抑制される。
ストッパー部の後端部が、係止部に対して前方から当接するので、ストッパー部の後方移動が規制される。噴出器本体の取付部に係止部が取り付けられることにより、係止部によって当接箇所を確保することができ、ストッパー部の後端部と係止部との当接状態が安定する。すなわち、ストッパー部と係止部との前後方向の接触面積を大きく確保できる。このため、垂下部に対して前方から強い外力が加えられた場合でも、カバー部材によりトリガー部の誤操作が安定して抑制される。
液体の噴出時には、カバー部材による噴出孔の閉塞状態を解除することにより、ストッパー部の後端部と係止部との当接状態も解除される。これにより、トリガー部の後方移動が許容されて、トリガー部を操作することで液体を噴出できる。
既存のトリガー式液体噴出器に対して、本発明のカバー部材および係止部を取り付けることも可能である。すなわち、既存のトリガー式液体噴出器の製造工程を維持しつつ、カバー部材および係止部を装着する工程を追加することで本発明のトリガー式液体噴出器を製造可能であり、製造が容易である。
また、ストッパー部や係止部の形状を適宜変更することにより、ストッパー部の後端部と係止部との接触面積を増大させてより係止力を大きく確保したり、トリガー式液体噴出器の設計上の制約を小さく抑えたり、複数種類のトリガー式液体噴出器に対して本発明を適用したりすること等が可能である。
また、前記トリガー機構は、前記トリガー部に連動して前後方向に移動するピストンと、前記ピストンが挿入され、かつ内部が前記縦供給筒部内に連通したシリンダと、を備え、前記縦供給筒部は、内側に前記シリンダが嵌合するシリンダ装着筒を備え、前記取付部は、前記シリンダ装着筒と、前記シリンダにおいて前記シリンダ装着筒から前方に突出する前端部と、を含み、前記係止部は、前記シリンダ装着筒の外周部に取り付けられる外周係止部と、前記シリンダの前端部に対して前方から当接する前方係止部と、前記シリンダ装着筒に対して後方から当接しまたは隙間をあけて対向する後方係止部と、を備える。
この場合、噴出器本体の取付部に対して、係止部を簡単に装着することができ、かつ、取付部に対する係止部の取り付け状態が安定する。
また、上記トリガー式液体噴出器において、前記カバー部材は、前記ノズル部材と連結される回動部を備え、前記噴出孔は、前方に向けて開口し、前記閉塞部は、前記噴出孔を前方から開放可能に塞ぎ、前記カバー部材が前記回動部を中心に回動したときに、前記閉塞部が前記噴出孔を開放し、かつ、前記トリガー部の後方移動が許容されることが好ましい。
この場合、カバー部材を回動部回りに回動させる簡単な操作によって、トリガー部の後方移動が許容され、液体を噴出孔から噴出可能となる。また、液体の噴出後には、閉塞部により噴出孔を前方から塞ぐことができるので、噴出孔の閉塞がより確実に行える。上記構成によれば、液体を噴出する前後で、カバー部材をトリガー式液体噴出器に着脱する面倒な操作が不要であり、使用時の操作性がよい。特に、噴出孔に対して閉塞部が前後方向に接近離間するため、より操作性に優れる。
また、上記トリガー式液体噴出器において、前記ノズル部材は、内部に前記噴出孔が形成された噴出筒部を備え、前記閉塞部は、前記噴出筒部の開口を塞ぐ閉塞板と、前記閉塞板の板面から突出し、前記噴出筒部の外側に嵌合する閉塞筒と、を備えることが好ましい。
この場合、閉塞部の閉塞板および閉塞筒によって、噴出孔の液体の乾燥および固化がより抑制される。
また、上記トリガー式液体噴出器において、前記トリガー部は、一対の板面が前後方向を向く主板部と、前記主板部の左右方向の両端部から後方に向けて突出する一対の側板部と、を備え、前記垂下部は、前記主板部を前方から覆うことが好ましい。
この場合、主板部に対して前方から例えば操作者の指や他の部材等が接触することを、垂下部によって抑制できるとともに、トリガー部の後方移動を安定して抑えることができる。
また、上記トリガー式液体噴出器において、前記ストッパー部は、前記垂下部から左右方向の外側に突出して上下方向に延び、一対の板面が前後方向を向く支持板部と、前記支持板部から後方に向けて突出し、前記係止部に当接する規制部と、を備えることが好ましい。
この場合、垂下部に接続して上下方向に延びる支持板部が、規制部に前後方向から作用する外力を、広範囲に分散して受けとめることができる。したがって、ストッパー部の剛性が確保され、上述の作用効果がより安定して得られる。
本発明の一つの態様のトリガー式液体噴出器によれば、噴出孔の内面などに付着した液体が固化するのを抑制することができる。
本発明の一実施形態のトリガー式液体噴出器を示す前面図である。 図1のII-II断面図である。 トリガー式液体噴出器を示す側面図である。 カバー部材の閉塞位置と開放位置とを説明する断面図である。 トリガー式液体噴出器の一部を示す前面図である。 トリガー式液体噴出器の一部を示す側面図である。 トリガー式液体噴出器の一部を示す後面図である。
以下、本発明の一実施形態のトリガー式液体噴出器1について、図面を参照して説明する。
本実施形態のトリガー式液体噴出器1は、容器体A内の液体を吸い上げる縦供給筒部10を有し、かつ液体が収容された容器体Aに装着される噴出器本体2と、液体を噴出する噴出孔6が形成されたノズル部材5と、噴出器本体2とノズル部材5とを連結する中継部材4と、噴出孔6を開放可能に塞ぐカバー部材7と、を備える。なお、トリガー式液体噴出器1の各構成部品は、特に記載がなければ合成樹脂を用いた成形品とされている。
図1~図3において、本実施形態では、縦供給筒部10の中心軸線O1が延びる方向、つまり中心軸線O1に沿う方向を上下方向と呼ぶ。上下方向のうち、噴出器本体2から容器体Aへ向かう方向を下方(下側)と呼び、容器体Aから噴出器本体2へ向かう方向を上方(上側)と呼ぶ。
上下方向から見て、中心軸線O1に直交する方向のうち、縦供給筒部10とノズル部材5とを繋ぐ方向を前後方向と呼ぶ。前後方向のうち、縦供給筒部10からノズル部材5へ向かう方向を前方(前側)と呼び、ノズル部材5から縦供給筒部10へ向かう方向を後方(後側)と呼ぶ。
上下方向から見て、中心軸線O1に直交する方向のうち、前後方向に直交する方向を左右方向と呼ぶ。左右方向のうち、中心軸線O1に接近する方向を左右方向の内側(中央側)と呼び、中心軸線O1から離間する方向を左右方向の外側(端側)と呼ぶ。
噴出器本体2は、上下方向に延びる縦供給筒部10と、縦供給筒部10の前方に配設され、縦供給筒部10内の液体を噴出孔6側に向けて流通させる射出筒部11と、縦供給筒部10の前方に前方付勢状態で後方に移動可能に配設されたトリガー部51を有するトリガー機構Tと、噴出器本体2のうち縦供給筒部10の前方に位置する取付部57と、噴出器本体2のうち縦供給筒部10の前方に配置され、取付部57に取り付けられる係止部58と、縦供給筒部10、射出筒部11、後述するシリンダ53、取付部57および係止部58を上方、後方および左右方向から一体に覆うカバー体55と、を備える。
縦供給筒部10は、有頂筒状の外筒12と、外筒12内に嵌合された内筒13と、を備える。
外筒12は、大径部12aと、大径部12aの上方に配置され、かつ大径部12aより内径および外径が小さい小径部12bと、大径部12aの上端部と小径部12bの下端部とを連結するフランジ部12cと、を備える。小径部12bの上端開口は、頂壁部12dに塞がれている。
内筒13は、大径部13aと、大径部13aの上方に配置され、かつ大径部13aより内径および外径が小さい小径部13bと、大径部13aの上端部と小径部13bの下端部とを連結するフランジ部13cと、を備える。
内筒13の小径部13b内に、容器体A内に配置され、かつ容器体Aの図示しない底部に下端開口が位置するパイプ15の上部が嵌合されている。内筒13のフランジ部13cは、外筒12のフランジ部12cよりも下方に位置している。内筒13のフランジ部13cと、外筒12のフランジ部12cとの間に、隙間S1が設けられている。
内筒13の大径部13aにおいて、外筒12の大径部12aから下方に突出した部分に、その径方向の外側に向けて突出する環状の鍔部13dが形成されている。鍔部13dは、容器体Aの口部A1に装着(例えば螺着)される装着キャップ3の上端部内に配設され、装着キャップ3の上端部をその軸線回りに回転可能に係止する。鍔部13dは、装着キャップ3と容器体Aの口部A1における上端開口縁とにより上下方向に挟まれる。
外筒12および内筒13で構成される縦供給筒部10の中心軸線O1は、口部A1の中心軸と同軸とされる容器体Aの容器軸に対して、後方に位置している。
内筒13の上端部内に、上下方向に弾性変形可能に形成された吐出弁30が配設されている。
吐出弁30は、内筒13内に嵌合され、外筒12における頂壁部12dの下面に当接するベース部31と、ベース部31の下方に配置され、内筒13の内周面に段差状に形成された弁座32に対して上方から当接する弁体33と、ベース部31および弁体33を上下に連結する中空ばね部34と、を備える。
弁体33は、中空ばね部34によって上方から押圧されており、弁座32に対して密に当接している。弁体33は、内筒13内において、弁座32よりも上方に位置する空間と、弁座32よりも下方に位置する空間と、の連通を遮断する。弁体33は、中空ばね部34の付勢力に抗して上昇し、弁座32から離間することで、内筒13内において、弁座32よりも上方に位置する空間と、弁座32よりも下方に位置する空間と、を連通する。
内筒13の内周面のうち、弁座32よりも下方に位置し、かつパイプ15の上端よりも上方に位置する部分に、内側に向けて突出する環状のテーパ筒部35が形成されている。テーパ筒部35は、下方に向かうに従い縮径している。テーパ筒部35の内側に、テーパ筒部35の内周面に離間可能に着座するボール弁36が配置されている。
ボール弁36は、内筒13内において、テーパ筒部35よりも上方に位置する空間と、テーパ筒部35よりも下方に位置する空間と、の連通を遮断する。ボール弁36は、上昇してテーパ筒部35の内周面から離間することで、内筒13内において、テーパ筒部35よりも上方に位置する空間と、テーパ筒部35よりも下方に位置する空間と、を連通する。
射出筒部11は、前後方向に延び、後端部が縦供給筒部10における上端部の前側部分に接続されている。射出筒部11の内部は、外筒12に形成された外側吐出孔16、および内筒13に形成された内側吐出孔17を通して縦供給筒部10の内部に連通している。内側吐出孔17は、内筒13内において、弁座32よりも上方に位置する空間に開口している。
外筒12において、射出筒部11よりも下方に位置する部分に、外筒12の外周面から前方に向けて突出するシリンダ装着筒40が形成されている。つまり縦供給筒部10は、シリンダ装着筒40を備える。シリンダ装着筒40は、前後方向に延びる。シリンダ装着筒40は、前方に向けて開口し、後端部が閉塞された有底筒状である。シリンダ装着筒40の内側に、後述するシリンダ53が嵌合する。シリンダ装着筒40の下端部は、外筒12におけるフランジ部12cと一体に形成されている。
トリガー機構Tは、トリガー部51の後方への移動によって、液体を縦供給筒部10内から射出筒部11内を通して噴出孔6側に向けて流通させる。トリガー機構Tは、縦供給筒部10の前方に前方付勢状態で後方に移動可能に配設されたトリガー部51と、トリガー部51に連動して前後方向に移動するピストン52と、ピストン52が挿入され、かつ内部が縦供給筒部10内に連通したシリンダ53と、を備える。
シリンダ53は、シリンダ装着筒40内に嵌合され、かつ前方に向けて開口した外筒部60と、外筒部60の後端開口を塞ぐ後壁部61と、後壁部61の中央部から前方に向けて突出するとともに前端が閉塞された有頂筒状のピストンガイド62と、を備える。
外筒部60、ピストンガイド62、およびシリンダ装着筒40は、前後方向に延びるシリンダ軸O2と同軸に配置されている。
ピストンガイド62は内側が後方に開口しており、この開口内に、シリンダ装着筒40の後壁(外筒12の小径部12b)から前方に向けて突出した突部が嵌合されている。
外筒部60の外周面とシリンダ装着筒40の内周面とは、前後方向の両端部において密接している。外筒部60の外周面とシリンダ装着筒40の内周面との間のうち、前後方向の両端部同士の間に位置する中間部に、環状の隙間S2が設けられている。
外筒部60に、外筒部60の内側と隙間S2とを連通する第1通気孔63が形成されている。外筒12のフランジ部12cに、隙間S2と、外筒12のフランジ部12cと内筒13のフランジ部13cとの間の隙間S1と、を連通する第2通気孔64が形成されている。内筒13のフランジ部13cに、隙間S1と、内筒13の大径部13aおよび装着キャップ3の内側と、を連通する第3通気孔65が形成されている。
シリンダ53の後壁部61に、後方に向けて突出し、前後方向に開口する筒部66が形成されている。筒部66は、後壁部61において、ピストンガイド62より上方に位置する部分に形成されている。筒部66は、シリンダ装着筒40の後壁(外筒12の小径部12b)に形成された貫通孔に嵌合されている。
内筒13の小径部13bに、筒部66内に連通する第2貫通孔67が形成されている。第2貫通孔67は、内筒13内において、弁座32よりも下方に位置し、かつテーパ筒部35よりも上方に位置する空間に開口している。
シリンダ53内と縦供給筒部10内とは、筒部66の内側、および第2貫通孔67を通して連通している。また、吐出弁30は、射出筒部11内とシリンダ53内との連通およびその遮断を切り換え、ボール弁36は、容器体A内とシリンダ53内との連通およびその遮断を切り換える。
シリンダ53の前端部は、シリンダ装着筒40の前端開口から前方に突出する。シリンダ53の前端部の外周部は、シリンダ装着筒40の周壁の前端に対して、前方から当接する。シリンダ53は、シリンダ53の前端部の外周部のうち上端部が、上端部以外の部分よりも上方に突出している。シリンダ53は、この上端部から後方に向けて延びる装着突部53aを備える。装着突部53aと外筒部60の外周面との間に、隙間が設けられている。装着突部53aは、一対の板面(表裏面)が上下方向を向く板状に形成されている。装着突部53aにおける左右方向の中央部に、装着突部53aを上下方向に貫通して前後方向に延び、後方に向けて開口するスリットが形成されている。このスリットには、シリンダ装着筒40の上端部と、射出筒部11の後部における下端部とを連結し、かつ一対の板面が左右方向を向く差込板115が差し込まれている。
ピストン52は、トリガー部51に連結された円柱状のトリガー連結部70と、トリガー連結部70より後方に位置し、トリガー連結部70よりも大径とされたピストン筒71と、を備え、全体として後方に開口した筒状に形成されている。ピストン52は、シリンダ軸O2と同軸に配置されている。
ピストン筒71は、後方に向けて開口し、かつ内部にピストンガイド62が挿入されるピストン本体部72と、ピストン本体部72の後端部からその径方向の外側に向けて突出し、かつ外筒部60の内周面に密に摺接する摺動筒部73と、を備える。
ピストン本体部72の内径は、ピストンガイド62の外径よりも大きい。ピストン本体部72の内周面とピストンガイド62の外周面との間に、隙間が設けられている。
摺動筒部73は、摺動筒部73の前後方向の中央部から前方および後方に向かうに従い拡径している。摺動筒部73の前後方向の両端部に位置する一対のリップ部が、外筒部60の内周面に対して摺動する。
ピストン52のトリガー連結部70は、後述する連結軸86を介してトリガー部51に連結されている。これにより、ピストン52は、トリガー部51とともに後述する弾性板部54により前方に付勢され、かつトリガー部51の後方への移動に伴って後方に移動してシリンダ53内に押し込まれる。
トリガー部51が最前方移動位置(最前端位置)に位置しているときに、ピストン52の摺動筒部73は第1通気孔63を閉塞している。そして、トリガー部51の後方への移動によってピストン52が所定量だけ後方移動したときに、摺動筒部73が第1通気孔63を開放する。これにより、容器体Aの内部は、第3通気孔65、隙間S1、第2通気孔64、隙間S2および第1通気孔63を通して、外部に連通する。
トリガー部51は、一対の板面が前後方向を向く主板部80と、主板部80の左右方向の両端部から後方に向けて突出する一対の側板部81と、主板部80の下端部および一対の側板部81の下端部に接続する下板部87と、を備える。
主板部80は、主板部80の一対の板面のうち前面が、左右方向から見た側面視で後方に向けて凹状に湾曲する。主板部80は、主板部80の一対の板面のうち後面が、左右方向から見た側面視で後方に向けて凸状に湾曲する。
一対の側板部81の上端部には、上方に延び、射出筒部11を左右方向に挟み込む一対の連結板82が形成されている。一対の連結板82には、左右方向の外側に向けて突出する回転軸部83が各別に設けられている。回転軸部83は、射出筒部11の上方を覆う上板部材84に設けられた軸受け部に回動可能に支持されている。これにより、トリガー部51は、回転軸部83を中心に回動することで前後方向に揺動可能である。
主板部80の上端部に、後方に向けて延びる連結筒85が形成されている。連結筒85の内周面の後部に、連結筒85の内側に向けて左右方向に突出した一対の連結軸86が形成されている。連結軸86は、ピストン52のトリガー連結部70に形成された連結孔内に挿入されている。これにより、トリガー部51とピストン52とが、互いに連結されている。
ピストン52のトリガー連結部70は、連結軸86に対してその軸線回りに回動可能とされ、かつ上下方向に所定量だけ移動可能に連結されている。
射出筒部11の上面には、縦供給筒部10における外筒12の頂壁部12dに連結された水平板状の前記上板部材84が取付けられている。
上板部材84は、上板部材84における左右方向の両端部に、左右方向から見た側面視で前方に凸となる円弧状をなし、射出筒部11の下方まで延びる弾性変形可能な弾性板部54を有する。弾性板部54は、左右方向から見た側面視で互いに同心とされた円弧状をなし、前後に並ぶ一対の板ばねを備える。一対の板ばねは、左右方向から見た側面視で、それぞれ前方に凸となる円弧状に湾曲して形成されている。
弾性板部54は、一対の板ばねの各下端部同士を接続し、左右方向から見た側面視で下方に向けて凸となる円弧状をなす折返し部を有する。弾性板部54は、折返し部から下方に向けて突出する係止片54dを有する。係止片54dは、トリガー部51の側板部81に形成されたポケット部81aに上方から差し込まれる。
これにより、弾性板部54は、係止片54dおよびポケット部81aを介してトリガー部51を前方に付勢している。
本実施形態では、ポケット部81aが、トリガー部51の左右方向の両端部に一対設けられる。ポケット部81aは、側板部81から左右方向の外側に突出して形成される。ポケット部81aは、側板部81の上側部分、つまりトリガー部51の回転軸部83側(根元側)の部分に配置される。
トリガー部51の主板部80の上端部は、弾性板部54による付勢によって後述する中継部材4における隔壁90の下端部に対して下方かつ後方から当接している。これにより、トリガー部51は最前方移動位置に位置決めされている。
トリガー部51が後方に引かれて最前方移動位置から移動すると、係止片54dが後方に移動し、弾性板部54が弾性変形する。このとき、係止片54dは、ポケット部81aに対して上昇しつつも、ポケット部81aへの係合状態が維持される。
ここで、図5~図7は、噴出器本体2において単一の部材により一体に形成される縦供給筒部10の外筒12、射出筒部11およびシリンダ装着筒40と、シリンダ装着筒40に装着されるシリンダ53と、取付部57に装着される係止部58と、を示している。
取付部57は、シリンダ軸O2を中心とする略円筒状であり、前後方向に延びる。取付部57は、シリンダ装着筒40と、シリンダ53においてシリンダ装着筒40から前方に突出する前端部と、を含む。取付部57の外周面は、シリンダ装着筒40の外周面と、シリンダ53の前端部の外周面と、を有する。取付部57の前面は、シリンダ軸O2に垂直な平面状であり、シリンダ53の前端部の前面を有する。取付部57の後面は、シリンダ軸O2に垂直な平面状であり、シリンダ装着筒40の後面を有する。
本実施形態では、係止部58が、取付部57に対して下方から取り付けられる。係止部58は、取付部57に着脱可能に装着される。係止部58は、前方から見て、取付部57から突出する。ここで、本実施形態において「係止部58が、前方から見て取付部57から突出する」とは、係止部58が、前方から見て、取付部57から左右方向の外側、上下方向およびこれらの複合方向(斜め方向など)の少なくともいずれかに向けて突出している構成を指す。つまり係止部58が、前方から見て、取付部57の外郭(外形)から外側に出っ張ることを意味する。本実施形態では、係止部58は、取付部57に装着された状態で、取付部57よりも左右方向の外側に張り出している。具体的に、係止部58は、取付部57から左右方向の両外側に突出している。また係止部58は、前方から見て、取付部57の左右方向の両端部から、下方に向けてそれぞれ突出している。
係止部58は、シリンダ装着筒40の外周部に取り付けられる外周係止部58aと、シリンダ53の前端部に対して前方から当接する前方係止部58bと、シリンダ装着筒40に対して後方から当接しまたは隙間をあけて対向する後方係止部58cと、を備える。
外周係止部58aは、シリンダ軸O2を中心とする湾曲した板状であり、シリンダ装着筒40の外周部のうち上端部以外の部分を、その径方向外側から囲う。外周係止部58aは、シリンダ軸O2に垂直な断面視で、上方に向けて開口する略C字状をなす。外周係止部58aの内周面は、シリンダ装着筒40の外周面と接触する。
外周係止部58aの上端部には、ガイド爪部58dが一対設けられる。ガイド爪部58dは、一対の板面が左右方向を向く板状である。ガイド爪部58dは、外周係止部58aの上端部から上方に向けて突出し、前後方向に延びる。
前方係止部58bは、一対の板面が前後方向を向く板状である。前方係止部58bは、外周係止部58aの前端部における左右方向の両端部に一対設けられる。一対の前方係止部58bは、前後方向から見て、シリンダ53の前端部の左右方向の両端部と重なって配置される。前方係止部58bの前面は、シリンダ軸O2に垂直な平面状の部分を有する。前方係止部58bは、前後方向から見てシリンダ53の左右方向の端部と重なる扇状部分58eと、扇状部分58eから下方に延びる垂下部分58fと、を有する。
扇状部分58eは、前方から見て、取付部57から左右方向の外側に突出する部分を有する。垂下部分58fは、前方から見て、取付部57の左右方向の端部から下方に突出する部分を有する。
後方係止部58cは、外周係止部58aの後端部における左右方向の両端部に一対設けられる。後方係止部58cは、外周係止部58aの内周面から左右方向の内側に向けて突出する。一対の後方係止部58cは、前後方向から見て、シリンダ装着筒40の後壁の左右方向の両端部と重なって配置される。後方係止部58cの前面は、シリンダ装着筒40の後壁に対して後方から接触しまたは隙間をあけて対向する。
図2に示すように、中継部材4は、噴出器本体2の前方に配設されている。中継部材4は、射出筒部11に装着されて、噴出器本体2から前方に突出している。中継部材4は、射出筒部11の前端開口を前方から覆う隔壁90と、隔壁90から後方に向けて延び、射出筒部11に外嵌された外嵌筒部91と、隔壁90から前方に向けて延び、ノズル部材5が装着された第1装着筒部92と、隔壁90のうち、第1装着筒部92の内側に位置する部分から前方に向けて延びるガイド軸部94と、を備える。
隔壁90の前面の前後方向の位置と、カバー体55の前端縁の前後方向の位置とは、互いに同じである。第1装着筒部92およびガイド軸部94は、前後方向に延びるノズル軸O3と同軸に配設されている。ノズル軸O3は、射出筒部11の中心軸線より下方に位置している。
本実施形態では、前後方向から見て、ノズル軸O3に直交する方向をノズル径方向と呼ぶ。ノズル径方向のうち、ノズル軸O3に接近する方向をノズル径方向の内側と呼び、ノズル軸O3から離間する方向をノズル径方向の外側と呼ぶ。ノズル軸O3回りに周回する方向をノズル周方向と呼ぶ。
ガイド軸部94は、前端部が閉塞され、かつ後方に開口した有頂筒状に形成されている。ガイド軸部94は、第1装着筒部92よりも前方に突出することなく、第1装着筒部92の内側に収まるように形成されている。
なお、ガイド軸部94の形状は本実施形態の例に限定されるものではなく、例えば中実の円柱状に形成しても構わない。
隔壁90のうち、ガイド軸部94の上方に位置し、かつ第1装着筒部92の内側に位置する部分に、射出筒部11内に連通する連通孔95が形成されている。これにより、ガイド軸部94と第1装着筒部92との間に画成された環状空間96は、連通孔95を通して射出筒部11内に連通している。
ノズル部材5は、噴出器本体2の前方に設けられる。ノズル部材5は、第1装着筒部92に装着されて、中継部材4から前方に突出している。ノズル部材5は、中継部材4を介して噴出器本体2に接続される。
ノズル部材5は、第1装着筒部92の前端開口を前方から覆うノズル壁部100と、ノズル壁部100から後方に向けて延び、第1装着筒部92に対して前方に抜け止めされた状態で外嵌された第2装着筒部101と、ノズル壁部100から後方に向けて延び、第2装着筒部101のノズル径方向の内側に配置され、内部にガイド軸部94が挿入されたガイド筒部102と、第2装着筒部101のノズル径方向の外側に配置され、第2装着筒部101をノズル周方向の全周にわたって外側から囲う外装筒部103と、ノズル壁部100から後方に向けて延び、第2装着筒部101のノズル径方向の内側かつガイド筒部102のノズル径方向の外側に配置され、第1装着筒部92の内側に嵌合したサポート筒部105と、ノズル壁部100から前方に突出し、内部に噴出孔6が形成された噴出筒部108と、噴出筒部108内に嵌合したノズル栓部109と、ノズル部材5の前端部に配置され、噴出筒部108の上方に位置する回動支持部110と、回動支持部110の後方に位置し、後方に向かうに従い上方に向けて延び、前方かつ上方を向くカバー支持面111と、を備える。
ノズル壁部100は、一対の板面が前後方向を向く板状である。ノズル壁部100の一対の板面のうち後方を向く後面には、第1装着筒部92の前端が当接している。本実施形態の例では、ノズル壁部100の後面の前後方向の位置が、ガイド軸部94の前端面の前後方向の位置よりも前方である。ノズル壁部100においてノズル軸O3上に位置する部分には、ノズル壁部100を前後方向に貫通する貫通孔が形成されている。ノズル壁部100に貫通孔が形成されることにより、ガイド筒部102内と噴出筒部108内とが連通している。
第2装着筒部101の後端開口縁は、隔壁90の前面と隙間をあけて対向している。
ガイド筒部102は、環状空間96に配置される。ガイド筒部102は、第1装着筒部92のノズル径方向の内側に、第1装着筒部92との間に隙間をあけて配置される。ガイド筒部102は、ガイド軸部94のノズル径方向の外側に、ガイド軸部94との間に隙間をあけて配置される。
外装筒部103は、前後方向に延びる。本実施形態の例では、外装筒部103が、略三角形筒状である。外装筒部103は、後方に向かうに従い僅かに拡径する。
噴出筒部108は、前後方向に延びる。噴出筒部108の内部は、前方に向けて開口する。噴出筒部108は、複数の係止突部108aを有する。複数の係止突部108aは、噴出筒部108の内周面からノズル径方向の内側に突出し、互いにノズル周方向に間隔をあけて配置される。噴出筒部108の内周面のうち、係止突部108aよりも前方に位置する部分は、前方に向かうに従いノズル径方向の外側に向けて延びる。つまり噴出筒部108は、係止突部108aよりも前方に位置する部分において、前方に向かうに従い内径が拡径する。噴出筒部108の内周面のうち、係止突部108aよりも後方に位置する部分は、ガイド筒部102の内周面の前端と接続する部分から、前方に向かうに従いノズル径方向の内側に向けて延びる。つまり噴出筒部108は、係止突部108aよりも後方に位置する部分において、前方に向かうに従い内径が縮径する。
本実施形態の例では、噴出筒部108は、前後方向に沿って外径が略一定である。
ノズル栓部109は、係止溝109aと、複数の噴出溝109bと、を有する。
係止溝109aは、ノズル栓部109の外周面に配置される。係止溝109aは、ノズル栓部109の外周面においてノズル径方向の内側に窪み、ノズル周方向の全周にわたって延びる。係止溝109a内には、複数の係止突部108aのノズル径方向の内端部が挿入される。すなわち係止溝109aには複数の係止突部108aが係止されており、これにより、噴出筒部108に対してノズル栓部109が、前後方向に抜け止め(前後への移動が規制)されている。
ノズル栓部109のうち係止溝109aよりも前方に位置する部分は、噴出筒部108内に嵌合している。ノズル栓部109のうち係止溝109aよりも前方に位置する部分は、前方に向かうに従い外径が拡径する。ノズル栓部109の前方を向く前端面は、ノズル軸O3に垂直な平面状である。本実施形態の例では、ノズル栓部109の前端面の前後方向の位置が、噴出筒部108の前端開口縁の前後方向の位置と同じ(つまり面一)である。
複数の噴出溝109bは、ノズル栓部109のうち係止溝109aよりも前方に位置する部分の外周面に配置される。複数の噴出溝109bは、それぞれ前後方向に延び、ノズル周方向に互いに間隔をあけて配置される。噴出溝109bの後端部は、係止溝109a内に開口する。噴出溝109bの前端部は、ノズル栓部109の前端面に開口する。噴出溝109bのノズル径方向の外側の開口は、噴出筒部108の内周面により塞がれている。
噴出溝109bと、噴出筒部108の内周面とにより画成される空間が、噴出孔6とされている。噴出孔6は、前方に向けて開口する。噴出孔6は、噴出筒部108内に、ノズル周方向に互いに間隔をあけて複数形成される。噴出孔6は、前方に向かうに従いノズル径方向の外側に向けて延びている。
噴出孔6は、ノズル周方向に隣り合う係止突部108a同士の間、環状空間96および連通孔95を通して、射出筒部11内に連通する。
回動支持部110は、カバー部材7の後述する回動部24と連結される。回動支持部110は、左右方向に延びる一対の回動支持孔を有する。一対の回動支持孔は、左右方向に互いに離間して配置され、左右方向の内側に向けてそれぞれ開口する。
カバー支持面111は、カバー部材7の後述する閉塞部21を支持する。カバー支持面111には、開放位置とされたカバー部材7の閉塞部21の前面が当接する。カバー支持面111は、例えば平面状である。
図4に示すように、カバー部材7は、噴出孔6を閉塞し、かつトリガー部51の後方移動を規制する閉塞位置と、噴出孔6を開放し、かつトリガー部51の後方移動を許容する開放位置と、の間で移動可能である。図4においては、閉塞位置に配置されるカバー部材7を実線および破線で示し、開放位置に配置されるカバー部材7を2点鎖線で示す。カバー部材7は、回動部24回りに回動することにより、閉塞位置と開放位置との間を移動する。
本実施形態の例では、カバー部材7が、単一の部材により一体に形成される。
図1~図4に示すように、カバー部材7は、閉塞部21と、垂下部22と、操作部23と、一対のストッパー部25と、回動部24と、を備える。
閉塞部21は、噴出孔6を開放可能に塞ぐ。本実施形態では、閉塞部21が、噴出孔6を前方から開放可能に塞ぐ。閉塞部21は、閉塞板21aと、閉塞筒21bと、下部板21cと、を備える。
閉塞板21aは、一対の板面が前後方向を向く板状である。閉塞板21aは、噴出筒部108の開口を塞ぐ。閉塞板21aの一対の板面のうち後方を向く後面が、噴出筒部108の前端開口部に対して前方から当接し、または隙間をあけて対向する。閉塞板21aの後面は、ノズル栓部109の前端面に対して前方から当接し、または隙間をあけて対向する。
閉塞筒21bは、閉塞板21aの板面から突出し、噴出筒部108の外側に嵌合する。具体的に、閉塞筒21bは、閉塞板21aの後面から後方に向けて突出し、噴出筒部108のノズル径方向の外側に外嵌される。
下部板21cは、閉塞板21aの下部から後方に向けて突出する。ノズル軸O3に垂直な断面視で、下部板21cは略V字状である。下部板21cは、下部板21cの左右方向の中央部が最も下方に位置し、この中央部から左右方向の外側に向かうに従い上方に向けて延びる。下部板21cは、外装筒部103の下部を下方から覆う。
垂下部22は、閉塞部21から下方に延び、トリガー部51の前方に配置され、前方から見てトリガー部51と重なる。垂下部22は、下部板21cの後端部から下方に垂下設される。垂下部22は、閉塞板21aよりも後方に位置する。本実施形態では、垂下部22が、トリガー部51の主板部80を前方から覆う。垂下部22は、前カバー板22aと、一対の側カバー板22bと、を備える。
前カバー板22aは、前方から見てトリガー部51と重なり、一対の板面が前後方向を向く。前カバー板22aは、前カバー板22aの一対の板面のうち前面が、左右方向から見た側面視で後方に向けて凹状に湾曲する。前カバー板22aは、前カバー板22aの一対の板面のうち後面が、左右方向から見た側面視で後方に向けて凸状に湾曲する。前カバー板22aの後面と、主板部80の前面とは、互いに略一定の隙間をあけて対向配置される。前カバー板22aは、主板部80を前方から覆う。
一対の側カバー板22bは、前カバー板22aの左右方向の両端部から後方に向けて突出する。一対の側カバー板22bは、トリガー部51の左右方向の両側に配置され、左右方向から見てトリガー部51と重なる。側カバー板22bは、左右方向から見て、主板部80および側板部81の前端部と重なって配置される。図示の例では、側カバー板22bの前後方向の長さが、側カバー板22bの下端部から上方に向かうに従い大きくなる。
操作部23は、閉塞部21の下方かつ垂下部22の前方に配置される。操作部23は、一対の板面が左右方向を向く板状である。操作部23の上端部は、下部板21cの下端部と接続する。操作部23の後端部は、垂下部22の前カバー板22aの前面と接続する。
操作部23の前端部の前後方向の位置は、閉塞部21の前端部の前後方向の位置と同じまたは後方である。本実施形態の例では、操作部23の前端部の前後方向の位置が、閉塞板21aの前面の前後方向の位置と同じである。
操作部23は、カバー部材7の左右方向の外端よりも内側に配置される。
操作部23は、操作部23の一対の板面に配置されて左右方向の内側に窪む一対の操作凹部23aを有する。操作凹部23aは、操作部23の一対の板面のうち前端部および下端部よりも左右方向の内側に窪んで形成される。
一対のストッパー部25は、垂下部22の左右方向の両側にそれぞれ配設され、垂下部22から後方に突出する。本実施形態では、一対のストッパー部25が、それぞれ前後方向に延びる。図示の例では、ストッパー部25が、垂下部22の少なくとも上側部分と接続する。ストッパー部25は、縦供給筒部10、シリンダ53、取付部57および係止部58の前方に位置し、かつ、射出筒部11、中継部材4およびノズル部材5の下方に位置する。ストッパー部25は、前後方向から見て、係止部58と重なって配置される。ストッパー部25は、ストッパー部25の後端部が、係止部58に対して前方から当接する。本実施形態では、ストッパー部25が、左右方向においてカバー体55の内側に配置される(図1参照)。
ストッパー部25は、支持板部25aと、規制部25bと、を備える。
支持板部25aは、垂下部22から左右方向の外側に突出して上下方向に延び、一対の板面が前後方向を向く。具体的に、支持板部25aは、側カバー板22bから左右方向の外側に突出し、垂下部22の延在方向に沿って延びる。支持板部25aは、支持板部25aの一対の板面のうち前面が、左右方向から見た側面視で後方に向けて凹状に湾曲する。支持板部25aは、支持板部25aの一対の板面のうち後面が、左右方向から見た側面視で後方に向けて凸状に湾曲する。
規制部25bは、支持板部25aから後方に向けて突出し、係止部58に当接する。規制部25bは、前後方向に延びる。本実施形態において、規制部25bは板状であり、一対の板面が左右方向を向く。規制部25bは、弾性板部54の下方に位置する。上下方向から見て、規制部25bは、弾性板部54と重なって配置される。規制部25bは、ポケット部81aに対して左右方向の外側に位置する。規制部25bは、左右方向から見て、ポケット部81aと重なって配置される。
規制部25bの前端部は、支持板部25aの上端部と下端部との間に位置する中間部に接続する。規制部25bの上下方向の幅は、規制部25bの前方部分においては、後方に向かうに従い小さくなり、規制部25bの後方部分においては、略一定である。
規制部25bの後端面は、シリンダ軸O2に垂直な平面状である。規制部25bの後端面は、前方係止部58bの前面に対して、前方から当接する。規制部25bの後端面は、前方係止部58bにおける扇状部分58eの前面および垂下部分58fの前面に対して、前方から当接する。
回動部24は、カバー部材7の上端部に配置される。回動部24は、閉塞部21の上端部に左右方向に互いに間隔をあけて一対設けられる。回動部24は、閉塞部21の上端部から左右方向に突出する軸状である。一対の回動部24は、閉塞板21aの上端部において、左右方向の外側に向けてそれぞれ突出する。一対の回動部24は、回動支持部110の一対の回動支持孔にそれぞれ挿入される。これにより回動部24は、ノズル部材5と連結される。回動部24がノズル部材5に連結されることにより、カバー部材7は、回動部24を中心に閉塞位置と開放位置との間で回動可能である。
カバー部材7が閉塞位置に配置された状態から、図4に示すように、カバー部材7が回動部24を中心に回動したときに、閉塞部21が噴出孔6を開放し、かつ、トリガー部51の後方移動が許容される。すなわち、カバー部材7が開放位置に配置された状態において、トリガー部51は後方へ移動可能であり、噴出孔6から液体を噴出できる。
次に、上述のように構成されたトリガー式液体噴出器1の作用について説明する。
なお、トリガー部51の複数回の操作によって、トリガー式液体噴出器1の各部内に液体が充填されているものとする。
まず、カバー部材7を閉塞位置から開放位置へと移動させて、カバー部材7の閉塞板21aの前面を、ノズル部材5のカバー支持面111に当接させる。カバー部材7を開放位置に配置することで、噴出孔6の前方開口が露出される。
そして、トリガー部51を弾性板部54の付勢力に抗して後方に引くと、トリガー部51の後方移動に伴ってピストン52が後退し、シリンダ53内の液体が、筒部66の内側および第2貫通孔67を通して縦供給筒部10の内筒13に導入される。内筒13に導入された液体は、ボール弁36を押し下げて閉弁させるとともに、吐出弁30を押し上げて開弁させ、液体が、加圧された状態で内側吐出孔17および外側吐出孔16を通して射出筒部11内に供給される。
射出筒部11内に供給された液体は、連通孔95、環状空間96、およびノズル周方向に隣り合う係止突部108a同士の間を通して噴出孔6に到達し、噴出孔6の前端開口から噴出される。なお、液体は、霧状または泡状とされて噴出孔6から噴出される。
液体の噴出後、トリガー部51を解放すると、弾性板部54の復元力によってトリガー部51が前方に付勢されて元の位置に復帰し、これに伴ってピストン52が前方移動する。この際、シリンダ53内に負圧が生じ、この負圧によって、吐出弁30が閉弁した状態で、ボール弁36が上昇して開弁し、容器体A内の液体が、パイプ15を通して縦供給筒部10に吸い上げられ、第2貫通孔67および筒部66の内側を通してシリンダ53内に導入される。
そして、カバー部材7を、回動部24回りに回動させて、図4に示すように、開放位置から閉塞位置へと移動させる。これにより、閉塞部21が噴出孔6を閉塞し、かつ、ストッパー部25が係止部58に対して前方から当接して、トリガー部51の後方移動が規制される。
以上説明した本実施形態のトリガー式液体噴出器1では、カバー部材7による噴出孔6の閉塞状態を解除して噴出孔6を開放し、トリガー部51を後方へ移動させると、液体が縦供給筒部10内から噴出孔6側に向けて流通し、噴出孔6から噴出される。液体の噴出後には、カバー部材7の閉塞部21によって、再び噴出孔6を塞ぐ。これにより、液体を噴出孔6から噴出したときに液体が噴出孔6の内面などに付着して残存したり、ノズル部材5の前端部に付着したりしても、トリガー式液体噴出器1を保管している間に、この液体が乾燥して固化することを抑えることができる。このため、噴出孔6が塞がれたり、液体の噴出方向が変わったり、噴出する液体の霧質や泡質に変化が生じたりすることを抑制できる。
カバー部材7が垂下部22およびストッパー部25を備えるため、トリガー部51の誤操作による意図しない液体の噴出を抑制できる。詳しくは、垂下部22がトリガー部51の前方に位置するので、トリガー部51に対して前方から例えば操作者の指や他の部材等が接触することを抑えることができ、トリガー部51の後方移動が抑制される。
ストッパー部25の後端部が、係止部58に対して前方から当接するので、ストッパー部25の後方移動が規制される。噴出器本体2の取付部57に、前方から見て取付部57から突出する係止部58が取り付けられることにより、ストッパー部25の後端部と係止部58との当接状態が安定する。すなわち、ストッパー部25と係止部58との前後方向の接触面積を大きく確保できる。このため、垂下部22に対して前方から強い外力が加えられた場合でも、カバー部材7によりトリガー部51の誤操作が安定して抑制される。
具体的に、トリガー式液体噴出器1では、前後方向においてトリガー部51と取付部57との間に、例えばトリガー部51を前方付勢する弾性板部54や、弾性板部54の係止片54dが収容されるトリガー部51のポケット部81a等(以下、トリガー部51等と省略する)が配設されるため、前方から見て、取付部57のうちトリガー部51等と重ならない部分の露出面積を確保することが難しい場合がある。このような場合であっても、取付部57に係止部58を取り付けることによって、前方から見てトリガー部51等と重ならない部分の露出面積を大きく確保でき、トリガー部51等を避けた位置にストッパー部25を配置しやすくなる。そしてストッパー部25の後端部と係止部58との接触面積を確保でき、トリガー部51の意図しない後方移動を安定して規制できる。
液体の噴出時には、カバー部材7による噴出孔6の閉塞状態を解除することにより、ストッパー部25の後端部と係止部58との当接状態も解除される。これにより、トリガー部51の後方移動が許容されて、トリガー部51を操作することで液体を噴出できる。
既存のトリガー式液体噴出器1に対して、本実施形態のカバー部材7および係止部58を取り付けることも可能である。すなわち、既存のトリガー式液体噴出器1の製造工程を維持しつつ、カバー部材7および係止部58を装着する工程を追加することで本実施形態のトリガー式液体噴出器1を製造可能であり、製造が容易である。
また、ストッパー部25や係止部58の形状を適宜変更することにより、ストッパー部25の後端部と係止部58との接触面積を増大させてより係止力を大きく確保したり、トリガー式液体噴出器1の設計上の制約を小さく抑えたり、複数種類のトリガー式液体噴出器1に対して本実施形態を適用したりすること等が可能である。例えば本実施形態では、ストッパー部25の規制部25bが、ポケット部81aの左右方向の外側に位置しているが、取付部57に係止部58が装着されることにより、規制部25bと係止部58との接触面積が大きく確保されて、トリガー部51の後方移動が安定して抑えられる。
また本実施形態では、閉塞部21が、前方に向けて開口する噴出孔6を、前方から開放可能に塞ぎ、カバー部材7が回動部24を中心に回動したときに、閉塞部21が噴出孔6を開放し、かつ、トリガー部51の後方移動が許容される。
この場合、カバー部材7を回動部24回りに回動させる簡単な操作によって、トリガー部51の後方移動が許容され、液体を噴出孔6から噴出可能となる。また、液体の噴出後には、閉塞部21により噴出孔6を前方から塞ぐことができるので、噴出孔6の閉塞がより確実に行える。上記構成によれば、液体を噴出する前後で、カバー部材7をトリガー式液体噴出器1に着脱する面倒な操作が不要であり、使用時の操作性がよい。特に、噴出孔6に対して閉塞部21が前後方向に接近離間するため、より操作性に優れる。
また本実施形態では、閉塞部21が、噴出筒部108の開口を塞ぐ閉塞板21aと、噴出筒部108の外側に嵌合する閉塞筒21bと、を備える。
この場合、閉塞部21の閉塞板21aおよび閉塞筒21bによって、噴出孔6の液体の乾燥および固化がより抑制される。
また本実施形態では、係止部58が、外周係止部58aと、前方係止部58bと、後方係止部58cと、を備える。
この場合、噴出器本体2の取付部57に対して、係止部58を簡単に装着することができ、かつ、取付部57に対する係止部58の取り付け状態が安定する。
また本実施形態では、垂下部22が、主板部80を前方から覆うので、主板部80に対して前方から例えば操作者の指や他の部材等が接触することを、垂下部22によって抑制できるとともに、トリガー部51の後方移動を安定して抑えることができる。
また本実施形態では、ストッパー部25の支持板部25aが、垂下部22に接続して上下方向に延びており、規制部25bに前後方向から作用する外力を、広範囲に分散して受けとめることができる。したがって、ストッパー部25の剛性が確保され、上述の作用効果がより安定して得られる。
また本実施形態では、ストッパー部25が、湾曲する支持板部25aを備えているので、ストッパー部25に前後方向から作用する外力に対して、ストッパー部25の剛性をより大きく確保しやすい。このため、上述の作用効果がより安定して得られる。
また本実施形態では、カバー部材7が、閉塞部21の下方かつ垂下部22の前方に位置する操作部23を備える。
この場合、操作部23を操作することにより、カバー部材7による噴出孔6の閉塞状態と開放状態とを容易に切り替えることができ、操作性が向上する。なお、本実施形態では操作部23に操作凹部23aが形成されているため、操作性がより高められている。
また、操作部23が垂下部22の前方に設けられることにより、操作者が誤って垂下部22に指をかけようとした場合に、操作部23が邪魔になり、誤操作が抑えられる。
また本実施形態では、操作部23の前端部の前後方向の位置が、閉塞部21の前端部の前後方向の位置と同じまたは後方である。
この場合、トリガー式液体噴出器1の外形が、操作部23を設けたことによって前後方向に大きくなることを抑えられる。
また本実施形態では、操作部23が、カバー部材7の左右方向の外端よりも内側に配置される。
この場合、トリガー式液体噴出器1の外形が、操作部23を設けたことによって左右方向に大きくなることを抑えられる。
また本実施形態では、垂下部22が、前カバー板22aと、一対の側カバー板22bと、を備える。上記構成により、垂下部22の剛性が高められ、垂下部22によってトリガー部51の後方移動を抑える機能がより安定する。
また本実施形態では、カバー部材7が、単一の部材により一体に形成されるので、トリガー式液体噴出器1を構成する部材の数を少なく抑えられ、組み立てが容易となる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されず、例えば下記に説明するように、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において構成の変更等が可能である。
前述の実施形態では、係止部58が、外周係止部58aと、前方係止部58bと、後方係止部58cと、を備える例を挙げたが、参考例ではこれに限らない。係止部58は、例えば、前方係止部58bのみを備えていてもよい。ただし、前述の実施形態のように、係止部58が、外周係止部58aと、前方係止部58bと、後方係止部58cと、を備えることにより、取付部57への装着状態がより安定することから、好ましい。
前述の実施形態では、取付部57が、シリンダ装着筒40と、シリンダ53の前端部と、を含む例を挙げたが、参考例ではこれに限らない。取付部57は、噴出器本体2のうち縦供給筒部10の前方に位置する構成部材の部分であればよい。
前述の実施形態では、ストッパー部25が板状である例を挙げたが、これに限らない。一対のストッパー部25は、例えば、垂下部22の左右方向の両側にそれぞれ配設され、垂下部22から後方に突出する柱状等であってもよい。
また、ストッパー部25の各構成要素は、前述の実施形態で説明した形状に限定されない。
カバー部材7が開放位置に配置された状態で、カバー部材7とノズル部材5とを着脱可能に固定する固定部を備えてもよい。この場合、液体を噴出する際にカバー部材7が意図せず閉塞位置に戻されることが抑えられて、操作性がより向上する。
前述の実施形態では、ノズル部材5が、ノズル周方向に配列する複数の噴出孔6を備える例を挙げたが、これに限らない。噴出孔6は、ノズル部材5に1つのみ形成されてもよい。
また、ノズル部材5は、噴出孔6を囲い、かつ内側に外気を導入する外気導入孔が形成された造泡部を備えてもよい。
また、ノズル部材5は、内部空間の圧力が所定値を超えたときに、開閉弁が開いて噴出孔6から液体が噴出される、蓄圧機構を備えてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上述した実施形態および変形例を適宜組み合わせてもよい。
1…トリガー式液体噴出器、2…噴出器本体、5…ノズル部材、6…噴出孔、7…カバー部材、10…縦供給筒部、21…閉塞部、21a…閉塞板、21b…閉塞筒、22…垂下部、23…操作部、24…回動部、25…ストッパー部、25a…支持板部、25b…規制部、40…シリンダ装着筒、51…トリガー部、52…ピストン、53…シリンダ、57…取付部、58…係止部、58a…外周係止部、58b…前方係止部、58c…後方係止部、80…主板部、81…側板部、108…噴出筒部、A…容器体、T…トリガー機構

Claims (5)

  1. 液体が収容された容器体に装着される噴出器本体と、
    前記噴出器本体の前方に設けられ、液体を噴出する噴出孔が形成されたノズル部材と、
    前記噴出孔を開放可能に塞ぐカバー部材と、を備え、
    前記噴出器本体は、
    上下方向に延び、前記容器体内の液体を吸い上げる縦供給筒部と、
    前記縦供給筒部の前方に前方付勢状態で後方に移動可能に配設されたトリガー部を有し、前記トリガー部の後方への移動によって、液体を前記縦供給筒部内から前記噴出孔側に向けて流通させるトリガー機構と、を備え、
    前記カバー部材は、
    前記噴出孔を開放可能に塞ぐ閉塞部と、
    前記閉塞部から下方に延び、前記トリガー部の前方に配置され、前方から見て前記トリガー部と重なる垂下部と、
    前記垂下部の左右方向の両側にそれぞれ配設され、前記垂下部から後方に突出する一対のストッパー部と、を備え、
    前記ストッパー部は、前記ストッパー部の後端部が、前記噴出器本体のうち前記縦供給筒部の前方に配置される係止部に対して、前方から当接し、
    前記係止部は、前記噴出器本体のうち前記縦供給筒部の前方に位置する取付部に取り付けられ
    前記トリガー機構は、
    前記トリガー部に連動して前後方向に移動するピストンと、
    前記ピストンが挿入され、かつ内部が前記縦供給筒部内に連通したシリンダと、を備え、
    前記縦供給筒部は、内側に前記シリンダが嵌合するシリンダ装着筒を備え、
    前記取付部は、
    前記シリンダ装着筒と、
    前記シリンダにおいて前記シリンダ装着筒から前方に突出する前端部と、を含み、
    前記係止部は、
    前記シリンダ装着筒の外周部に取り付けられる外周係止部と、
    前記シリンダの前端部に対して前方から当接する前方係止部と、
    前記シリンダ装着筒に対して後方から当接しまたは隙間をあけて対向する後方係止部と、を備える、トリガー式液体噴出器。
  2. 請求項1に記載のトリガー式液体噴出器であって、
    前記カバー部材は、前記ノズル部材と連結される回動部を備え、
    前記噴出孔は、前方に向けて開口し、
    前記閉塞部は、前記噴出孔を前方から開放可能に塞ぎ、
    前記カバー部材が前記回動部を中心に回動したときに、前記閉塞部が前記噴出孔を開放し、かつ、前記トリガー部の後方移動が許容される、トリガー式液体噴出器。
  3. 請求項1または2に記載のトリガー式液体噴出器であって、
    前記ノズル部材は、内部に前記噴出孔が形成された噴出筒部を備え、
    前記閉塞部は、
    前記噴出筒部の開口を塞ぐ閉塞板と、
    前記閉塞板の板面から突出し、前記噴出筒部の外側に嵌合する閉塞筒と、を備える、トリガー式液体噴出器。
  4. 請求項1~のいずれか一項に記載のトリガー式液体噴出器であって、
    前記トリガー部は、
    一対の板面が前後方向を向く主板部と、
    前記主板部の左右方向の両端部から後方に向けて突出する一対の側板部と、を備え、
    前記垂下部は、前記主板部を前方から覆う、トリガー式液体噴出器。
  5. 請求項1~のいずれか一項に記載のトリガー式液体噴出器であって、
    前記ストッパー部は、
    前記垂下部から左右方向の外側に突出して上下方向に延び、一対の板面が前後方向を向く支持板部と、
    前記支持板部から後方に向けて突出し、前記係止部に当接する規制部と、を備える、トリガー式液体噴出器。
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