JP6867641B2 - 透光壁パネル装置 - Google Patents
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Description
例えば、下記特許文献1には、天井及び床に固定された概略コ型断面の取付け金具に、ガラスパネルの上下端が固定される天井レール及び床レールを仮止め可能とした取付け構造が開示されている。また、この取付け構造は、天井レール及び床レールに、嵌められたガラスパネルが外れないように取り外し可能に取り付けられるレール片を設けた構成とされている。
上記目的を達成するために、本発明に係る透光壁パネル装置の一例は、透光板の四周を囲むようにフレームが固定された透光壁パネルと、天井側に沿うように固定され、前記透光壁パネルの上部フレームの上面側に設けられた凹部及び突部のうちの一方からなる嵌合部と互いに嵌め合わせられる被嵌合部を有した天井側ベースと、を備えており、前記透光壁パネルは、前記上部フレームの嵌合部と前記天井側ベースの被嵌合部とが嵌め合わせられ、下部フレームが床に固定されて建て付けられる構成とされており、前記下部フレームには、固定対象としての前記床に止着される止具の止着部が設けられていることを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る透光壁パネル装置の一例は、透光板の四周を囲むようにフレームが固定された透光壁パネルと、天井側に沿うように固定され、前記透光壁パネルの上部フレームの上面側に設けられた凹部からなる嵌合部と互いに嵌め合わせられる被嵌合部としての突部を有した天井側ベースと、を備えており、前記透光壁パネルは、前記上部フレームの嵌合部と前記天井側ベースの被嵌合部とが嵌め合わせられ、下部フレームが床に固定されて建て付けられる構成とされており、前記上部フレームの凹部は、該上部フレームの略全長に亘って延びるように設けられ、該上部フレームとパネル幅方向両側の側部フレームとは、縦勝ち状に接合され、前記天井側ベースのパネル幅方向に沿う寸法は、前記上部フレームの長さ寸法よりも小とされていることを特徴とする。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
また、以下の実施形態では、本実施形態に係る透光壁パネル装置を設置した状態を基準として上下方向等の方向を説明する。
図1〜図6は、本実施形態に係る透光壁パネル装置の一例及びその施工方法の一例を模式的に示す図である。
本実施形態では、透光壁パネル装置1は、図2(b)に示すように、透光壁パネル20の側方に出入口4が形成されるように設置される構成とされている。また、この出入口4を開閉する戸パネル31を備えた戸装置30を設けた構成としている。なお、透光壁パネル装置1を含めて戸装置30として把握するようにしてもよい。
出入口4は、下側が床2によって区画され、上側が天井面によって区画され、開口幅方向一方側が透光壁パネル20によって区画され、開口幅方向他方側が他方の壁端面3aによって区画されている。つまり、この出入口4は、開口高が床2から天井までの天井高と同高さとされている。なお、壁体3は、適宜の壁下地の壁厚方向両側に石膏ボード等の壁下地ボードが固定され、その表面に壁クロス等の化粧シートが貼着された構成としてもよい。また、開口部の両側を区画する壁端面3a,3aも同様、壁下地ボードの表面に化粧シートが貼着された構成としてもよい。または、壁端面3a,3aは、適宜の縦枠部材の見込面としてもよい。
戸パネル31は、一方向(上下方向)に長尺な略矩形平板状とされている。この戸パネル31の戸高寸法(長さ寸法)は、天井高に応じた寸法とされている。この戸パネル31の戸高寸法は、上端部及び下端部が天井及び床2に干渉しないように、天井高よりも僅かに小さい寸法としてもよい。この戸パネル31の戸高寸法は、開口高(天井高)に応じて、2400mm〜3000mm程度としてもよい。
この戸パネル31の上端部には、図1及び図2(a)に示すように、天井側に設けられる上レール34にガイドされる被ガイド部を構成するランナー32が設けられている。図例では、戸パネル31の上端部の戸幅方向両端部のそれぞれにランナー32,32を設けた例を示している。これらランナー32,32には、戸厚方向に沿う軸回りに回転する転動体(ローラー)が戸厚方向に間隔を空けて設けられている。戸パネル31は、これらランナー32,32を介して上レール34に吊下支持される上吊型とされている。
この上レール34は、ガイド溝35の溝底側を区画する天壁部とガイド溝35の溝幅方向両側を区画する両側壁部とを備えている。また、上レール35は、これら両側壁部の下端部から互いに向き合う方向に突出し、ランナー32,32に設けられた転動体を走行自在に案内支持する案内片部を備えている。また、図例では、上レール34の両側壁部の下端部からレール幅方向外側に向けて突出する突片部を設けた構成としている。
また、図例では、この上レール34のレール幅方向両側の各側壁部に、両側の天井パネル7,7の端部を突き合わせた構成としている。また、これら両側の天井パネル7,7の端部の表面(下面)を覆うように上レール34の突片部を設けた例を示している。また、これら天井パネル7,7の表面に、天井面を構成する化粧シート8,8を貼着した構成としている。なお、天井パネル7,7は、レール下地5のレール幅方向両側に設けられた野縁等の天井下地6,6に固定するようにしてもよい。また、レール下地5の下面側に上記のような凹溝を設けてこのレール下地5を天井下地6,6としてもよい。
また、本実施形態では、透光壁パネル装置1は、床2に沿うように固定され、透光壁パネル20の下部フレーム22の下面側に設けられた凹部22bに挿入される突部を有した床側ベース16を備えている。また、透光壁パネル20は、上部フレーム21の嵌合部(凹部)21bと天井側ベース10の被嵌合部(突部)11とを嵌め合わせた状態で、下部フレーム22の凹部22bに床側ベース16の突部を受け入れさせてけんどん状に建て付けられる構成とされている。透光壁パネル20は、このように建て付けられた状態では、上端側が天井側ベース10に仮保持され、下端側が床側ベース16に仮保持される構成とされている。
この透光壁パネル20のパネル高さ寸法は、天井高に応じた寸法とされている。本実施形態では、後記するように天井面に沿うように設けられた天井側ベース10に係合可能なように、透光壁パネル20のパネル高さ寸法を天井高よりも小さい寸法としている。
また、透光壁パネル20のパネル幅寸法は、戸パネル31の戸幅寸法に応じて適宜の寸法としてもよい。この透光壁パネル20のパネル幅寸法は、壁厚方向一方側から壁厚方向に見た状態で(正面視して)、全開位置とされた戸パネル31に概ね全体が覆われるような寸法としてもよい。図例では、この透光壁パネル20のパネル幅寸法を、戸パネル31の戸幅寸法と略同寸法とした例を示しているが、戸幅寸法よりも大としたり、戸幅寸法よりも小としたりしてもよい。
また、この透光板28は、略無色透明とされたものに限られず、有色透明とされたものや半透明とされたものでもよい。この透光板28としては、例えば、透明材料に着色剤が添加されて有色透明とされたものや、樹脂フィルム等が積層されて有色透明とされたものでもよい。また、この透光板28としては、スモークガラス状やすりガラス状とされたものでもよく、また、二枚の透明(透光)パネル間に、和紙等のシート材を介在させた構成とされたものでもよく、その他、種々の構成とされたものでもよい。
四周のフレーム21,22,24,24には、図1及び図2(b)に示すように、透光板28の四周端部を受け入れる受入溝21a,22a,24a,24aが設けられている。また、これら受入溝21a,22a,24a,24aには、透光板28の四周端部を保持するガスケット(グレイジングガスケット)27,27,27,27が嵌め込まれている。このようなガスケット27としては、断面略C字状とされたいわゆるグレイジングチャンネルやパネル厚さ方向に分離されたグレイジングビードでもよい。
また、本実施形態では、パネル高さ方向両側の上部フレーム21及び下部フレーム22と、パネル幅方向両側の側部フレーム24,24と、をいわゆる縦勝ち状に接合した構成としている。つまり、上部フレーム21及び下部フレーム22の長手方向の各端面と、各側部フレーム24,24の上端部及び下端部の互いに向き合う内側面と、を突き合わせて接合した構成としている。これら四周のフレーム21,22,24,24の接合態様の一例については後述する。
また、この上部フレーム21の長さ寸法は、パネル幅方向両側の側部フレーム24,24間の寸法に応じた寸法とされている。また、この上部フレーム21の上下方向に沿う寸法(見付寸法)及びパネル厚さ方向に沿う寸法は、見栄え上や強度上の観点や、透光板28を安定的に保持する観点、当該透光壁パネル20の固定性等の観点等から適宜の寸法としてもよい。本実施形態では、図1に示すように、上部フレーム21の上下方向に沿う寸法を、上部フレーム21のパネル厚さ方向に沿う寸法よりも小としている。この上部フレーム21の上下方向に沿う寸法は、例えば、10mm〜40mm程度としてもよい。また、この上部フレーム21のパネル厚さ方向に沿う寸法は、例えば、30mm〜60mm程度としてもよい。
また、上部フレーム21の受入溝21aのパネル厚さ方向両側には、全長に亘って貫通するように中空部が設けられている。換言すれば、上部フレーム21の受入溝21aのパネル厚さ方向両側部位を、中空筒状としている。なお、上部フレーム21の受入溝21aのパネル厚さ方向両側部位をこのような中空筒状とした態様に代えて、中実状としてもよい。
止着部21dは、上部フレーム21の凹部21bのパネル厚さ方向他方側(反戸パネル側)に設けられている。この止着部21dは、中空状とされた上部フレーム21のパネル厚さ方向他方側部位の上面を構成する上側片部に設けられている。また、図例では、止着部21dを、天井下地6に止着される(捩じ込まれる)ねじ等の止具9が挿通される挿通孔としている。なお、止着部21dとしては、予め設けられた挿通孔に限られず、上側片部自体を止着部として把握するようにしてもよい。この場合は、止着部21dとなる上側片部の下面側に、下孔や止着時の目印となる目印溝等を設けた構成としてもよい。
また、この止着部21dが設けられた上側片部の下方側の空間が頭部収容凹所21eを構成する。この頭部収容凹所21eは、上部フレーム21の全長に亘って設けられている。また、頭部収容凹所21eは、下方側に向けて開口するように設けられている。また、この頭部収容凹所21eの開口側部位には、互いに対向する方向に向けて突出し、カバー23を保持する係合部が設けられている。
凹部22bは、下部フレーム22の下面側に下方側に向けて開口するように、かつ下部フレーム22の全長に亘って設けられている。
止着部22dは、中空状とされた下部フレーム22のパネル厚さ方向他方側(反戸パネル側)部位の下面を構成する下側片部に設けられ、固定対象としての床2に止着される(捩じ込まれる)ねじ等の止具9が挿通される挿通孔とされている。
また、下部フレーム22は、この止着部22dに、下端側に向かうに従いパネル厚さ方向中心側に向けて傾斜状に止着された止具9によって床2に固定される構成とされている。また、この止着部22dが設けられた下側片部の上面を、パネル厚さ方向中央側からパネル幅方向外側に向かうに従い下るように傾斜する傾斜面状とした例を示している。このように傾斜面状とされた下側片部の上面に対して軸方向が略直交方向となるように止具9を止着した例を示している。
カバー23は、その上面が下部フレーム22の上面と略同一平面状となるように、頭部収容凹所22eの開口側部位に嵌め込まれるように頭部収容凹所22eに着脱自在に取り付けられる。このカバー23のパネル厚さ方向両側の下面側には、下方側に向けて突出し、先端部に係止部が設けられた一対の係合突起が設けられている。なお、上部フレーム21と下部フレーム22とを同一部材とした態様に代えて、互いに異なる部材としてもよい。
これら両側の側部フレーム24,24の長さ寸法は、当該透光壁パネル20のパネル高さ寸法に応じた寸法とされている。つまり、これら両側の側部フレーム24,24は、当該透光壁パネル20の全長に亘って設けられている。また、これら両側の側部フレーム24,24のパネル幅方向に沿う寸法(見付寸法)は、これら両側の側部フレーム24,24のパネル厚さ方向に沿う寸法よりも小とされている。つまり、本実施形態では、設置された透光壁パネル20をパネル厚さ方向に見た際に見える部位の各フレーム21,22,24,24の見付寸法を比較的に小さい寸法としている。
また、これら両側の側部フレーム24,24の受入溝24a,24aは、パネル幅方向中央側となる互いに向き合う対向側において互いに対向する方向に向けて開口するように設けられている。これら受入溝24a,24aは、上記同様、各側部フレーム24,24のそれぞれに全長に亘って設けられている。また、これら受入溝24a,24aは、各側部フレーム24,24のパネル厚さ方向略中央部に設けられている。また、これら受入溝24a,24aは、各側部フレーム24,24の略平坦面状とされた対向面側において開口するように設けられている。
また、側部フレーム24,24の上端部及び下端部の中空部内に配される補強部材25を設けた構成としている。なお、図4では、透光壁パネル20の四隅部のうちの一隅部となる一方の側部フレーム24の下端部と下部フレーム22の長手方向一方側端部との接合部のみを例示しているが、他の隅部についても同様である。
第1固定部26aは、パネル厚さ方向両側からパネル厚さ方向中心側となる互いに向き合う方向に向けて突出するように設けられた突片部状とされている。側部フレーム24の端部には、これら突片部状とされた第1固定部26a,26aの基端部が差し入れられる挿通部24d,24dが設けられている。これら挿通部24d,24dは、側部フレーム24の受入溝24aの両側方部位に、長手方向に延びるようにかつ長手方向の端面において開口するようにスリット状に設けられている。
接合部材26は、側部フレーム24の受入溝24aの両側方部位を貫通して第1固定部26a,26aに止着されたねじ等の止具によって側部フレーム24の端部に固定される。
接合部材26は、下部フレーム22(上部フレーム21)の凹部22b(21b)の両側方部位を貫通して第2固定部26b,26bに止着されたねじ等の止具によって下部フレーム22(上部フレーム21)の端部に固定される。
また、これら四周フレーム21,22,24,24は、金属系材料または合成樹脂系材料から形成されたものでもよい。金属系材料としては、アルミニウムやステンレス等が挙げられる。また、合成樹脂系材料としては、塩化ビニル樹脂や、その他、種々の樹脂の採用が可能であり、また、ガラス繊維や炭素繊維等の強化繊維を含んだいわゆる繊維強化樹脂でもよい。
また、これら四周フレーム21,22,24,24は、押出成形等によってそれぞれ全長に亘って略一様な断面形状とされたものでもよい。
また、これら四周フレーム21,22,24,24の表面は、塗装や化粧シートの貼着等によって適宜の表面化粧処理が施された化粧面としてもよい。
また、突部11は、この先端部の天井側に、パネル厚さ方向に沿う寸法が小とされた括れ部を設けた構成とされている。
また、これら両側の当接片部15,15は、突部11が上部フレーム21の凹部21bに挿入された状態で、それぞれの先端(パネル厚さ方向外側端)が上部フレーム21のパネル厚さ方向両面よりもパネル厚さ方向で中心側に位置する構成とされている。換言すれば、これら両側の当接片部15,15は、突部11が上部フレーム21の凹部21bに挿入された状態で、それぞれの先端が上部フレーム21のパネル厚さ方向両面からパネル厚さ方向でパネル厚さ方向外側に突出しない構成とされている。
また、本実施形態では、これら当接片部15,15を、パネル厚さ方向に間隔を空けて設けた構成としている。つまり、これら当接片部15,15は、両側片部14,14のそれぞれの天井側端部からパネル厚さ方向外方側に向けて突出するように設けられている。なお、このような態様に代えて、これら当接片部15,15同士を接続する片部を設けた構成としてもよい。この場合は、この片部に、当該天井側ベース10を天井下地6に固定する止具9の挿通孔や下孔、目印溝等を設けた構成としてもよい。
なお、天井側ベース10及び床側ベース16は、上記同様な金属系材料または合成樹脂系材料から形成されたものでもよい。
また、天井側ベース10及び床側ベース16は、押出成形等によってそれぞれ全長に亘って略一様な断面形状とされたものでもよい。
また、天井側ベース10及び床側ベース16の形状は、図例のようなものに限られず、適宜、変形が可能である。
また、隙間遮蔽部材18は、透光壁パネル20がけんどん状に建て付けられる際に透光壁パネル20の上端側において小さくなる隙間に応じて変形可能な構成とされている。このような隙間遮蔽部材18としては、比較的に柔軟なスポンジ等の軟質発泡体や、多数のパイル(毛)が設けられたモヘア(パイルシール)等としてもよい。なお、この隙間遮蔽部材18は、透光壁パネル20の上端面に貼着される態様に限られず、天井面等の天井側に貼着されるものでもよい。
まず、図5(a)〜(c)に示すように、天井側及び床2に、天井側ベース10及び床側ベース16を固定する。これら天井側ベース10及び床側ベース16は、これらによって仮保持される透光壁パネル20と一方の壁端面3aとの間に手指の差入可能なスペースが形成されるように、一方の壁端面3aとの間に隙間を設けて配置するようにしてもよい。
そして、図6(a)に示すように、透光壁パネル20を、下端側が上端側よりもパネル厚さ方向一方側となるように斜め状にして上部フレーム21の凹部21bに天井側ベース10の突部11を受け入れさせる。この際、天井側ベース10が上記のように壁端面3aから離間されているので、透光壁パネル20の壁端面3a側のパネル幅方向の端部を把持することができる。また、このように上部フレーム21の凹部21bに天井側ベース10の突部11を受け入れさせた状態で、下部フレーム22の凹部22bに突部を構成する床側ベース16を受け入れさせて透光壁パネル20を起立させる。これにより、透光壁パネル20は、上端側が天井側ベース10に仮保持され、下端側が床側ベース16に仮保持された状態となる。
そして、図1に示すように、透光壁パネル20の下部フレーム22を、止着部22dを介して床2に止着させた止具9によって床2に固定する。また、透光壁パネル20の上部フレーム21を、止着部21dを介して天井下地6に止着させた止具9によって天井下地6に固定する。また、これら上部フレーム21及び下部フレーム22の頭部収容凹所21e,22eの開口に、それぞれカバー23,23を取り付ける。
上記のような構成により、側方に出入口4が形成されるように透光壁パネル20が設置される。なお、戸装置30の上レール34や下端ガイド部材36、戸パネル31についても適宜、施工するようにすればよい。
つまり、透光壁パネル20を、透光板28の四周を囲むようにフレーム21,22,24,24が固定された構成としている。従って、ガラスパネル自体を施工する必要があるようなものと比べて、透光壁パネル20の取扱性を向上させることができる。また、透光壁パネル20を、上部フレーム21の嵌合部(凹部)21bと天井側ベース10の被嵌合部(突部)11とが嵌め合わせられ、下部フレーム22が床2に固定されて建て付けられる構成としている。従って、透光壁パネル20の上端側を天井側ベース10に仮保持させることができ、ガラスパネルを保持した状態でレール片等を取り付ける必要があるものと比べて、施工性を向上させることができる。
また、本実施形態では、天井側ベース10に、突部11の天井側端部のパネル厚さ方向両側からパネル厚さ方向に突出し、天井側の当接対象(天井面)に当接される当接片部15,15を設けた構成としている。従って、突部11のパネル厚さ方向に沿う寸法の小型化を図りながらも、両側の当接片部15,15によって天井側ベース10を安定的に固定することができる。
また、これら両側の当接片部15,15は、突部11が上部フレーム21の凹部21bに挿入された状態で、それぞれの先端が上部フレーム21のパネル厚さ方向両面よりもパネル厚さ方向で中心側に位置する構成とされている。従って、天井側に固定された天井側ベース10に対して透光壁パネル20の上部フレーム21を保持させた状態で、天井側ベース10の当接片部15,15がパネル厚さ方向に突出するようなことがなく、天井側ベース10を目立ち難くすることができる。なお、このような当接片部15,15を天井側ベース10に設けていない構成としてもよい。
また、本実施形態では、床側ベース16を、突部として下部フレーム22の凹部22bに全体が受け入れられる構成としている。従って、床2に当接される当接片部から上方側に向けて突出する突部を設けたようなものと比べて、床側ベース16が透光壁パネル20の下部フレーム22の凹部22bから露出するようなことがなく、床側ベース16を目立ち難くすることができる。また、床側ベース16の構造の簡略化を図ることができる。なお、このような態様に代えて、床側ベース16に、突部と、この突部の床側端部からパネル厚さ方向両側に突出し、床2に当接される当接片部と、を設けた構成としてもよい。
また、本実施形態では、透光壁パネル装置1は、透光壁パネル20のパネル幅方向一方側の側部フレーム24とこの側部フレーム24が突き合わせられる突合対象としての壁端面3aとの隙間を遮蔽する隙間遮蔽部材19を備えている。従って、透光壁パネル20のパネル幅方向一方側の側部フレーム24が突き合わせられる壁端面3aとの隙間を遮蔽することができ、側面側における明かり漏れ等を抑制することができる。なお、透光壁パネル装置1は、このような隙間遮蔽部材18,19の両方または一方を備えていない構成としてもよい。
また、上記した例では、透光壁パネル20の突合対象を、壁端面3aとした例を示しているが、壁面としてもよい。つまり、壁面に対して直交状に透光壁パネル20を設けた構成としてもよい。また、このようにパネル幅方向一方側を突合対象に突き合わせて透光壁パネル20を設置する態様に代えて、壁面や壁端面3a等から離間させて透光壁パネル20を設置する態様等としてもよい。透光壁パネル20の設置態様としては、その他、種々の変形が可能である。
また、本実施形態では、上部フレーム21の嵌合部を凹部21bとし、天井側ベース10の被嵌合部を突部11とした例を示しているが、このような態様に限られない。上部フレーム21の嵌合部を突部とし、天井側ベース10の被嵌合部を凹部としてもよい。この場合は、上部フレーム21の突部を、長尺状としたり、短尺状やピン状等としたりしてもよい。また、上部フレーム21の突部に対応させて、天井側ベース10を、例えば、長手方向に見て略U字(コ字)状等とされたものとしたり、凹部を構成する多数の穴が設けられた構成とされたものとしてもよい。また、下部フレーム22に凹部22bを設け、床側ベース16を突部とした例を示しているが、このような態様に限られない。上記同様、下部フレーム22に突部を設け、床側ベース16に凹部を設けた構成としてもよい。さらには、透光壁パネル20の下端側を仮保持する床側ベース16を設けていない構成としてもよい。
10 天井側ベース
11 突部(被嵌合部)
15 当接片部
16 床側ベース(突部)
18,19 隙間遮蔽部材
20 透光壁パネル
21 上部フレーム
21b 凹部(嵌合部)
21d 止着部
21e 頭部収容凹所
22 下部フレーム
22b 凹部
22d 止着部
22e 頭部収容凹所
23 カバー
24 側部フレーム
28 透光板
2 床(固定対象)
3a 壁端面(突合対象)
6 天井下地(固定対象)
9 止具
Claims (10)
- 透光板の四周を囲むようにフレームが固定された透光壁パネルと、天井側に沿うように固定され、前記透光壁パネルの上部フレームの上面側に設けられた凹部及び突部のうちの一方からなる嵌合部と互いに嵌め合わせられる被嵌合部を有した天井側ベースと、前記上部フレームの嵌合部及び前記天井側ベースの被嵌合部のうちの一方のパネル厚さ方向両側に位置するように配され、前記上部フレームの上面と天井との隙間を遮蔽する隙間遮蔽部材と、を備えており、
前記透光壁パネルは、前記上部フレームの嵌合部と前記天井側ベースの被嵌合部とが嵌め合わせられ、下部フレームが床に固定されて建て付けられる構成とされていることを特徴とする透光壁パネル装置。 - 透光板の四周を囲むようにフレームが固定された透光壁パネルと、天井側に沿うように固定され、前記透光壁パネルの上部フレームの上面側に設けられた凹部及び突部のうちの一方からなる嵌合部と互いに嵌め合わせられる被嵌合部を有した天井側ベースと、を備えており、
前記透光壁パネルは、前記上部フレームの嵌合部と前記天井側ベースの被嵌合部とが嵌め合わせられ、下部フレームが床に固定されて建て付けられる構成とされており、
前記下部フレームには、固定対象としての前記床に止着される止具の止着部が設けられていることを特徴とする透光壁パネル装置。 - 透光板の四周を囲むようにフレームが固定された透光壁パネルと、天井側に沿うように固定され、前記透光壁パネルの上部フレームの上面側に設けられた凹部からなる嵌合部と互いに嵌め合わせられる被嵌合部としての突部を有した天井側ベースと、を備えており、
前記透光壁パネルは、前記上部フレームの嵌合部と前記天井側ベースの被嵌合部とが嵌め合わせられ、下部フレームが床に固定されて建て付けられる構成とされており、
前記上部フレームの凹部は、該上部フレームの略全長に亘って延びるように設けられ、該上部フレームとパネル幅方向両側の側部フレームとは、縦勝ち状に接合され、前記天井側ベースのパネル幅方向に沿う寸法は、前記上部フレームの長さ寸法よりも小とされていることを特徴とする透光壁パネル装置。 - 請求項2または3において、
前記上部フレームの嵌合部及び前記天井側ベースの被嵌合部のうちの一方のパネル厚さ方向両側に位置するように配され、前記上部フレームの上面と天井との隙間を遮蔽する隙間遮蔽部材を備えていることを特徴とする透光壁パネル装置。 - 請求項1乃至4のいずれか1項において、
前記透光壁パネルのパネル幅方向一方側の側部フレームと該側部フレームが突き合わせられる突合対象との隙間を遮蔽する隙間遮蔽部材を備えていることを特徴とする透光壁パネル装置。 - 請求項1乃至5のいずれか1項において、
前記上部フレームの嵌合部が凹部とされ、前記天井側ベースの被嵌合部が突部とされており、
前記天井側ベースは、前記突部の天井側端部のパネル厚さ方向両側からパネル厚さ方向に突出するように設けられ、天井側の当接対象に当接される当接片部を備え、これら両側の当接片部は、前記突部が前記上部フレームの凹部に挿入された状態で、それぞれの先端が該上部フレームのパネル厚さ方向両面よりもパネル厚さ方向で中心側に位置する構成とされていることを特徴とする透光壁パネル装置。 - 請求項1乃至6のいずれか1項において、
床に沿うように固定され、前記透光壁パネルの下部フレームの下面側に設けられた凹部に挿入される突部を有した床側ベースを更に備えており、
前記透光壁パネルは、前記上部フレームの嵌合部と前記天井側ベースの被嵌合部とを嵌め合わせた状態で、前記下部フレームの凹部に前記床側ベースの突部を受け入れさせてけんどん状に建て付けられる構成とされていることを特徴とする透光壁パネル装置。 - 請求項7において、
前記床側ベースは、前記突部として前記下部フレームの凹部に全体が受け入れられる構成とされていることを特徴とする透光壁パネル装置。 - 請求項7または8において、
前記上部フレームの嵌合部及び前記下部フレームの凹部は、各フレームの略全長に亘って延びるように設けられており、
前記天井側ベース及び前記床側ベースは、前記上部フレーム及び前記下部フレームの長手方向に沿って長尺状とされていることを特徴とする透光壁パネル装置。 - 請求項1乃至9のいずれか1項において、
前記上部フレーム及び前記下部フレームには、それぞれの固定対象に止着される止具の止着部と、該止着部に止着された止具の頭部を収容する頭部収容凹所と、該頭部収容凹所の開口を覆うカバーと、が設けられていることを特徴とする透光壁パネル装置。
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