JP6862794B2 - 力検出センサー、力覚センサー、トルクセンサーおよびロボット - Google Patents

力検出センサー、力覚センサー、トルクセンサーおよびロボット Download PDF

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Description

本発明は、力検出センサー、力覚センサー、トルクセンサーおよびロボットに関するものである。
例えば、力検出センサーとして、振動子を用いた構成が知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1に記載の力検出センサーは、基板と、基板上に積層された第1振動子および第2振動子とを有している。そして、第1振動子を振動させた状態で、第2振動子が対象物に押圧されると、押圧された分だけ、第1振動子の振動が第2振動子に伝わり易くなり、第2振動子から第1振動子と同じ周波数の信号が押圧力に応じた振幅で出力される。
特開2002−31574号公報
しかしながら、このような力検出センサーでは、第2振動子から出力される信号に、押圧力の微小な変化に応じた微小な振幅の変化が表れ難く、高い力検出特性を発揮することが困難である。
本発明の目的は、高い力検出特性を有する力検出センサー、力覚センサー、トルクセンサーおよびロボットを提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明の力検出センサーは、外部から力を受ける第1面と、前記第1面とは法線方向が異なる第2面と、を備える基体と、
前記第2面上に配置されている電極指と、を有し、
前記第2面の平面視で、前記電極指の並び方向が前記第1面の法線方向とは異なることを特徴とする。
これにより、第1面が力を受けると、電極指のピッチが変化する。電極指のピッチが変化すると、電極指に通電することで基体の表面に励起される弾性表面波の周波数(SAW共振子の共振周波数)も変化するため、この周波数変化に基づいて、受けた力を検出することができる。このように、周波数変化に基づいて受けた力を検出することで、高い分解能および応答性を発揮することができる。そのため、高い力検出特性を発揮することのできる力検出センサーとなる。
本発明の力検出センサーでは、前記第2面は、圧電体の表面で構成されていることが好ましい。
これにより、電極指に通電することで、より確実に、第2面に弾性表面波を励起することができる。
本発明の力検出センサーでは、前記基体は、前記第1面および前記第2面とは法線方向が異なる第3面を備え、
前記第3面上に配置されている前記電極指を有し、
前記第3面の平面視で、前記第3面上に配置されている前記電極指の並び方向が前記第1面の法線方向とは異なることが好ましい。
これにより、より多くの検出軸を有する力検出センサーとなる。
本発明の力検出センサーでは、前記第3面は、圧電体の表面で構成されていることが好ましい。
これにより、櫛歯電極に通電することで、より確実に、第3面に弾性表面波を励起することができる。
本発明の力検出センサーでは、前記第2面の平面視で、並び方向が前記第1面の法線に対して一方側に傾斜している第1電極指と、並び方向が前記第1面の法線に対して他方側に傾斜している第2電極指と、を有していることが好ましい。
これにより、より多くの検出軸を有する力検出センサーとなる。
本発明の力検出センサーでは、前記圧電体の構成材料は、水晶であることが好ましい。
これにより、優れた温度特性、および、優れた機械的強度を発揮することができる。
本発明の力検出センサーでは、前記第1面は、前記水晶の電気軸と交差していることが好ましい。
これにより、より確実に、基体の表面(第2面や第3面)に弾性表面波を励起することができる。
本発明の力検出センサーでは、前記基体は、第1基体と、前記第1基体に接続されている第2基体と、を有し、
前記第1基体が前記第1面を有し、
前記第2基体が前記第2面を有していることが好ましい。
これにより、基体の設計の自由度が増す。
本発明の力検出センサーでは、前記基体は、予圧されていることが好ましい。
これにより、力検出センサーの応答性が向上する。
本発明の力覚センサーは、本発明の力検出センサーを有することを特徴とする。
これにより、本発明の力検出センサーの効果を享受でき、高い信頼性および力検出特性を有する力覚センサーが得られる。
本発明のトルクセンサーは、本発明の検出センサーを有することを特徴とする。
これにより、本発明の力検出センサーの効果を享受でき、高い信頼性および力検出特性を有するトルクセンサーが得られる。
本発明のロボットは、本発明の力検出センサーを有することを特徴とする。
これにより、本発明の力検出センサーの効果を享受でき、高い信頼性および力検出特性を有するロボットが得られる。
本発明の第1実施形態に係る力覚センサーを示す断面図である。 図1に示す力覚センサーが有する力検出センサーの斜視図である。 図1に示す力覚センサーの平面図である。 本発明の第2実施形態に係るトルクセンサーを示す平面図である。 図4に示すトルクセンサーが有する力検出センサーの斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る力覚センサーを示す断面図である。 図6に示す力覚センサーが有する力検出センサーの斜視図である。 本発明の第4実施形態に係るトルクセンサーを示す平面図である。 図8に示すトルクセンサーが有する力検出センサーの斜視図である。 本発明の第5実施形態に係る力覚センサーを示す断面図である。 図10に示す力覚センサーが有する力検出センサーの斜視図である。 本発明の第6実施形態に係るトルクセンサーを示す平面図である。 図12に示すトルクセンサーが有する力検出センサーの斜視図である。 本発明の第7実施形態に係る力覚センサーが有する力検出センサーの斜視図である。 本発明の第8実施形態に係るロボットを示す斜視図である。
以下、本発明の力検出センサーおよびロボットを添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る力覚センサーを示す断面図である。図2は、図1に示す力覚センサーが有する力検出センサーの斜視図である。図3は、図1に示す力覚センサーの平面図である。以下では、説明の便宜上、図1、図2中の上側および図3中の紙面手前側を「上」とも言い、図1、図2中の下側および図3中の紙面奥側を「下」とも言う。また、各図に示すように、以下では、互いに直交する3軸をX軸、Y軸およびZ軸とし、また、X軸に平行な方向を「X軸方向」、Y軸に平行な方向を「Y軸方向」、Z軸に平行な方向を「Z軸方向」ともいう。
図1に示す力覚センサー1は、Z軸方向の力Fz(Fz1、Fz2)およびX軸方向の力Fx(Fx1、Fx2)を検出することができる。このような力覚センサー1は、力検出センサー2と、力検出センサー2を収納するパッケージ3と、パッケージ3を厚さ方向に挟んで配置された一対の基板41、42と、基板41、42同士を連結し、パッケージ3を介して力検出センサー2を予圧する予圧ボルト5と、を有している。以下、これら各部について順に説明する。
(力検出センサー)
図1および図2に示すように、力検出センサー2は、外部から力(Fz、Fx)を受ける第1面としての受圧面211と、受圧面211とは法線方向が異なる第2面としての配置面213と、を備える基体21と、配置面213上に配置されている電極指25と、を有している。また、配置面213の平面視で、電極指25の並び方向が受圧面211の法線方向(Z軸方向)とは異なっている。すなわち、配置面213の平面視で、電極指25の並び方向が受圧面211の法線に対して傾斜している。
このような力検出センサー2は、基体21の表面に弾性表面波を励起することのできるSAW共振子を構成している。力Fzや力Fxが加わると、基体21が変形し、基体21の変形に伴って、電極指25のピッチ(隣接する電極指25同士の間隔、すなわち、弾性表面波が伝搬する方向での電極指25同士の間隔)も変化する。そして、電極指25のピッチが変化すると、それに伴って弾性表面波の周波数(SAW共振子の共振周波数)が変化する。これは、弾性表面波の周波数が電極指25のピッチに依存するためである。そのため、力検出センサー2で励起される弾性表面波の周波数に基づいて、力Fz、Fxを検出することができる。このように、周波数変化に基づいて受けた力を検出する構成とすることで、高い分解能および高い応答性を発揮することができる。よって、高い力検出特性を発揮することのできる力検出センサー2となる。特に、本実施形態では、電極指25の並び方向がZ軸に対して傾斜して設けられているため、力Fzおよび力Fxの両方を検出することができる。以下、力検出センサー2について詳細に説明する。
図2に示すように、力検出センサー2は、基体21と、基体21に設けられた櫛歯電極22と、配置面213上に櫛歯電極22を間に挟んで設けられた一対の反射器23、24と、を有している。
基体21は、四角柱(本実施形態では立方体)である。また、基体21は、上面および下面と、上面および下面を接続する4つの側面と、を有している。このうち、基体21の上面は、Z軸を法線とするXY平面で構成され、力Fz、Fxを受ける第1面としての受圧面211を構成している。また、4つの側面のうちの1つは、Y軸を法線とするXZ平面で構成され、櫛歯電極22および反射器23、24を配置する第2面としての配置面213を構成している。
配置面213は、受圧面211が力Fz、Fxを受けることで変形する。配置面213が変形することで、櫛歯電極22のピッチが変化し、それに応じて、弾性表面波の周波数(SAW共振子の共振周波数)が変化する。なお、ここでの「変形」とは、例えば、実質的に変形していないが、内部に歪みが発生する場合等も含む広い概念である(以下、同様である)。
特に、本実施形態では、受圧面211と隣り合う面(すなわち、間に異なる面を介することなく接続されている面)を配置面213としている。そのため、受圧面211に加わった力Fz、Fxが配置面213に伝わり易い。よって、より確実に、かつ、より大きく、配置面213を変形させることができる。そのため、加わった力の大きさに対する周波数の変化量をより大きくすることができる。その結果、力検出センサー2の分解能がより向上する。
なお、基体21の形状としては、受圧面211(第1面)と、櫛歯電極22が配置された配置面213(第2面)とを有していれば、特に限定されず、例えば、三角柱、五角柱、六角形以上の多角柱等であってもよい。また、受圧面211、配置面213を含む基体21の各面は、平面に限定されず、面全体または面の一部が曲面であってもよい。
基体21は、圧電体で構成されている。そのため、配置面213は、圧電体の表面で構成されている。これにより、より確実に、弾性表面波を励起することができる。なお、圧電体の構成材料としては、特に限定されず、例えば、水晶、ニオブ酸リチウム(LiNbO)、タンタル酸リチウム(LiTaO)、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、四ホウ酸リチウム(Li)、ランガサイト(LaGaSiO14)、ニオブ酸カリウム(KNbO)、リン酸ガリウム(GaPO)、ガリウム砒素(GaAs)、窒化アルミニウム(AlN)、酸化亜鉛(ZnO、Zn)、チタン酸バリウム(BaTiO)、チタン酸鉛(PbPO)、ニオブ酸ナトリウムカリウム((K,Na)NbO)、ビスマスフェライト(BiFeO)、ニオブ酸ナトリウム(NaNbO)、チタン酸ビスマス(BiTi12)、チタン酸ビスマスナトリウム(Na0.5Bi0.5TiO)等が挙げられる。
特に、本実施形態では、圧電体の構成材料は、水晶である。すなわち、基体21は、水晶で構成されている。これにより、力検出センサー2は、他の圧電体を用いた場合と比較して、高い周波数安定度、良好な周波数温度特性(ある温度範囲において周波数の変化量が小さいこと)、高い機械的強度(剛性、耐荷重性)、高い固有振動数、高いダイナミックレンジを発揮することができる。そのため、力Fz、Fxを、より広い範囲で、かつ、より高精度に検出することができる。よって、より優れた検出特性を発揮することのできる力検出センサー2となる。
また、受圧面211は、前記圧電体としての水晶の電気軸と交差している。特に、本実施形態では、受圧面211は、水晶の電気軸と直交している。すなわち、受圧面211は、水晶のXカット面である。また、配置面213は、水晶の電気軸と平行である。このようなカット角の水晶を用いることで、より確実に、弾性表面波を励起することができる。このような基体21を構成する水晶のカット角としては、例えば、STカット、CTカット、ATカット、BTカット等が挙げられるが、これらの中でもSTカットを用いることが好ましい。このようなカット角を用いることで、レイリー波と呼ばれる弾性表面波を利用することができ、例えば、リーキー波と呼ばれる弾性表面波に比べて基体21や櫛歯電極22の加工精度に対する周波数や周波数温度特性のばらつきを小さくすることができる。そのため、量産性に優れたものとなる。ただし、弾性表面波を励起することができれば、水晶のカット角は、特に限定されない。
また、櫛歯電極22は、基体21の配置面213のZ軸方向の中央部に設けられている。また、櫛歯電極22は、一対の電極221、222を有している。また、一対の電極221、222は、互いの電極指25が噛み合うように配置されている。すなわち、電極221、222は、互いの電極指25が交互に並ぶように非接触で配置されている。そして、電極221、222間に駆動電圧を印加すると、基体21の圧電効果によって電極指25間に周期的なひずみが生じ、電極指25の並ぶ方向に沿って弾性表面波が励起される。なお、本実施形態では、電極指25の延在方向と、電極指25の並び方向が直交しているが、弾性表面波を励起することができれば、直交していなくてもよい。
また、配置面213の平面視で、櫛歯電極22は、その電極指25の並び方向が受圧面211の法線(Z軸)に対して傾斜している。すなわち、配置面213の平面視で、櫛歯電極22の電極指25が並ぶ方向に沿う軸を軸Aとしたとき、軸Aは、受圧面211の法線(Z軸)に対して傾斜している。また、軸Aは、X軸に対しても傾斜している。なお、Z軸に対する軸Aの傾斜角θとしては、特に限定されないが、例えば、30°以上60°以下であるのが好ましく、40°以上50°以下であるのがより好ましい。このような角度とすることで、力Fz、Fxのいずれの力が加わったときでも、櫛歯電極22のピッチをより大きく変化させることができる。よって、力Fz、Fxをそれぞれ感度よく検出することができる。
一対の反射器23、24は、櫛歯電極22を挟んでその両側に配置されている。反射器23、24は、基体21に伝搬する弾性表面波を反射して、弾性表面波を反射器23と反射器24との間に封じ込める機能を有する。なお、反射器23、24は、省略してもよい。
このような櫛歯電極22、反射器23、24は、それぞれ、例えば、アルミニウム(Al)、アルミニウム合金等の導電性の優れた金属材料により形成することができる。アルミニウム(Al)およびアルミニウム合金は、例えば、銅(Cu)、タングステン(W)のような他の金属材料と比較して比重が小さい材料であるため、櫛歯電極22および反射器23、24の寸法バラつきが力検出センサー2の周波数温度特性に与える影響を小さく抑えることができる。
以上、力検出センサー2について説明した。なお、本実施形態では、力検出センサー2は、櫛歯電極22が1つ設けられた所謂1ポート型のSAW共振子であるが、これに限定されず、櫛歯電極22を弾性表面波の伝搬方向に沿って2つ設けられた所謂2ポート型のSAW共振子であってもよい。また、それ以外の構成であってもよい。
(パッケージ)
図1に示すように、パッケージ3は、上方に開口する凹部311を有するベース31と、凹部311の開口を覆うようにベース31の上面に接合されたキャップ状のリッド32とを有している。また、パッケージ3の内側には気密な収納空間Sが形成されており、この収納空間Sに力検出センサー2が収納されている。収納空間Sの雰囲気としては、特に限定されないが、例えば、窒素、アルゴン、ヘリウム等の希ガスが充填されていることが好ましい。これにより、収納空間Sの雰囲気が安定する。また、櫛歯電極22や反射器23、24の腐食等を抑制することができる。また、収納空間Sは、減圧(好ましくは真空)状態となっていてもよい。これにより、例えば、粘性抵抗が減って、力検出センサー2のQ値が高まるため、弾性表面波を励起し易くなる。
また、凹部311(土台31Aの上面)に基体21の下面が接合され、リッド32に基体21の上面(受圧面211)が接合されている。ベース31およびリッド32と力検出センサー2との接合は、例えば、絶縁性の接着剤を用いて行われている。なお、ベース31およびリッド32と力検出センサー2との接合方法は、特に限定されない。また、例えば、収納空間S内で力検出センサー2を固定することができれば、力検出センサー2とパッケージ3とが接合されていなくてもよい。
また、図1に示すように、リッド32は、中央部に位置し、力検出センサー2と接合する中央部321と、外縁部に位置し、ベース31と接合する外縁部322と、中央部321と外縁部322との間に位置し、これらを接続するテーパー状の接続部323とを有している。また、中央部321は、外縁部322よりも上側(基板41側)に位置している。また、中央部321のみが基板41と接触し、外縁部322および接続部323は、基板41と接触していない(離間している)。これにより、より確実かつ効率的に、力Fz、Fxを力検出センサー2の受圧面211に伝えることができる。
なお、予圧ボルト5によってパッケージ3が予圧されていない状態では、力検出センサー2は、パッケージ3によってZ軸方向に予圧されていてもよいし、予圧されていなくてもよいが、実質的に予圧されていないことが好ましい。これにより、例えば、パッケージ3によって予圧する場合と比較してパッケージ3の剛性が低くてもよいため、パッケージ3の小型化を図ることができる。なお、本実施形態では、収納空間Sの高さと、力検出センサー2の高さがほぼ等しく、パッケージ3に収納された状態では、力検出センサー2は、パッケージ3によって実質的に予圧されていない。
また、図1に示すように、本実施形態では、ベース31は、ベース31の底部中央部を構成する土台31Aと、土台31Aの周囲に設けられ、ベース31の底部の外縁部および側壁を構成する枠部31Bとを有している。そして、土台31Aの上面に、力検出センサー2が載置されている。このことから、土台31Aは、力検出センサー2を載置する載置台として機能する。
また、枠部31Bには、収納空間S内に位置する2つの内部端子33と、ベース31の下面に位置し、図示しない内部配線によって内部端子33と電気的に接続されている2つの外部端子34とが設けられている。また、内部端子33、33は、それぞれ、ボンディングワイヤーBWを介して櫛歯電極22の電極221、222と電気的に接続されている。このような構成とすることで、櫛歯電極22をパッケージ3の外側へ電気的に引き出すことができ、外部装置との電気的接続をより容易に行うことができる。
枠部31Bの構成材料としては、特に限定されないが、例えば、酸化アルミニウム等の各種セラミックスを用いることができる。また、土台31Aおよびリッド32の構成材料としては、それぞれ、特に限定されないが、枠部31Bの構成材料と線膨張係数が近似する部材であると良い。例えば、枠部31Bの構成材料を前述のようなセラミックスとした場合には、土台31Aおよびリッド32の構成材料を金属材料(例えばコバール等の合金)とするのが好ましい。これにより、パッケージ3に熱歪みが発生し難くなり、力検出センサー2に不要な応力(予圧、力Fz、Fx以外の外力)が加わることを低減することができる。そのため、より力検出精度の高い力覚センサー1となる。
このように、土台31Aおよびリッド32をそれぞれ金属材料で構成することで、土台31Aおよびリッド32の強度および寸法精度が高くなり、十分な機械的強度を発揮しつつ、収納空間Sの高さを高精度に制御することができる。そのため、パッケージ3が破損し難くなり、また、収納空間Sに力検出センサー2を好適に収納することができる。一方、枠部31Bをセラミックスで構成することで、枠部31Bをより高強度とすることができ、パッケージ3全体の強度を高めることができる。また、枠部31Bを絶縁性とすることができ、内部端子33、外部端子34の形成が容易となる。
(基板)
図1に示すように、一対の基板41、42は、パッケージ3を間に挟んでZ軸方向に重なるようにして設けられている。また、パッケージ3は、Z軸方向から見た平面視で、基板41、42の中央部に位置している。
基板41は、パッケージ3の上側に位置し、板状をなしている。そして、基板41の下面がリッド32の中央部321と接触している。一方、基板42は、パッケージ3の下側に位置し、板状のベース421と、ベース421から上方に突出した突出部422とを有している。そして、突出部422の上面がベース31の下面と接触している。また、突出部422は、ベース31の土台31Aの下面と接触し、枠部31Bとは接触していない。これにより、より確実かつ効率的に、力Fz、Fxを力検出センサー2に伝えることができる。そのため、より力検出精度の高い力覚センサー1となる。また、基板42と外部端子34との間に空隙が形成されるため、外部端子34と外部装置との接続が容易となる。
このような基板41、42の構成材料としては、特に限定されず、例えば、鉄、ニッケル、コバルト、金、白金、銀、銅、マンガン、アルミニウム、マグネシウム、亜鉛、鉛、錫、チタン、タングステン等の各種金属、またはこれらのうちの少なくとも1種を含む合金または金属間化合物、さらには、これらの金属の酸化物、窒化物、炭化物等が挙げられる。
(予圧ボルト)
図1および図3に示すように、基板41、42は、4つの予圧ボルト5で固定(連結)されている。4つの予圧ボルト5は、基板41、42の外縁部に周方向に沿って等間隔(すなわち、90°間隔)に設けられている。また、各予圧ボルト5は、その頭部51が基板41側となるように配置され、各予圧ボルト5のネジ部52が基板42に螺合している。そして、各予圧ボルト5により、パッケージ3内の力検出センサー2にZ軸方向の圧力が加えられている。すなわち、基体21は、予圧ボルト5によって予圧されている。このように、基体21を予圧することで、例えば、予圧しない場合と比較して、力覚センサー1の応答性が向上する。また、圧縮方向の力Fz1のみならず、伸張方向の力Fz2についてもより精度よく検出することができる。
このような予圧ボルト5によれば、予圧ボルト5の締め込み量によって予圧の大きさを調整することができる。そのため、予圧の調整が容易となる。予圧の大きさは、特に限定されず、力検出センサー2の強度等に応じて適宜設定することができる。なお、予圧ボルト5の数や配置は、力検出センサー2を予圧することができれば、特に限定されない。また、基体21を予圧することができれば、その方法としては、予圧ボルト5を用いる方法に限定されない。
以上、力覚センサー1の構成について説明した。このような力覚センサー1は、前述したように、Z軸方向(受圧面211に直交する方向)の力Fz(Fz1、Fz2)およびX軸方向(受圧面211に平行な方向)の力Fx(Fx1、Fx2)を検出することができる。以下、力覚センサー1の力検出方法について説明する。なお、以下では、力検出センサー2に実質的に予圧以外の外力が加わっていない状態を自然状態とも言う。また、以下では、基板42が固定された状態で、力Fz、Fxが基板41を介して受圧面211に作用するものとする。
受圧面211に力Fz1が加わると、基体21がZ軸方向に圧縮変形し、櫛歯電極22のピッチ(隣接する電極指25同士の間隔、すなわち弾性表面波が伝搬する方向での電極指25同士の間隔)が自然状態よりも短くなる。そのため、力検出センサー2に励起される弾性表面波の周波数fが自然状態よりも高くなる。
また、受圧面211に力Fz2が加わると、基体21がZ軸方向に引張変形し、櫛歯電極22のピッチが自然状態よりも長くなる。そのため、力検出センサー2に励起される弾性表面波の周波数fが自然状態よりも低くなる。
したがって、力覚センサー1は、周波数fの自然状態からの変化(変化量および変化方向)に基づいて、力Fz1、Fz2を検出することができる。
また、受圧面211に力Fx1が加わると、基体21がX軸方向プラス側にせん断変形し、櫛歯電極22のピッチが自然状態よりも短くなる。そのため、力検出センサー2に励起される弾性表面波の周波数fが自然状態よりも高くなる。
また、受圧面211に力Fx2が加わると、基体21がX軸方向マイナス側にせん断変形し、櫛歯電極22のピッチが自然状態よりも長くなる。そのため、力検出センサー2に励起される弾性表面波の周波数fが自然状態よりも低くなる。
したがって、力覚センサー1は、周波数fの自然状態からの変化(変化量および変化方向)に基づいて、力Fx1、Fx2を検出することができる。
なお、上述したように、力覚センサー1では、力Fzと力Fxとを検出できるようになっているが、いずれも周波数fの変化で検出することから、受けた力が力Fzであるのか力Fxであるのかの判断を行うためには、これを判別するための装置(回路等)が必要であり、装置全体が複雑化するおそれがある。
そのため、力覚センサー1は、実質的にZ軸方向の力FzおよびX軸方向の力Fxのいずれか一方だけが加わる環境で使用することが好ましい。これにより、精度よく、力Fzまたは力Fxを検出することができる。観点を変えれば、力覚センサー1は、同じ構成で、Z軸方向の力Fzを検出する力覚センサーとしても、X軸方向の力Fxを検出する力覚センサーとしても用いることができるため、利便性に優れている。
以上、本実施形態の力覚センサー1について説明した。このような力覚センサー1は、力検出センサー2を有している。そのため、前述した力検出センサー2の効果を享受でき、優れた信頼性および検出特性を発揮することができる。
<第2実施形態>
図4は、本発明の第2実施形態に係るトルクセンサーを示す平面図である。図5は、図4に示すトルクセンサーが有する力検出センサーの斜視図である。
本実施形態に係るトルクセンサー10は、主に、力検出センサー2の数および配置が異なること以外は、前述した第1実施形態の力覚センサー1と同様である。
なお、以下の説明では、第2実施形態のトルクセンサー10に関し、前述した第1実施形態の力覚センサー1との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。また、図4および図5では前述した実施形態と同様の構成について、同一符号を付している。また、図5では、各電極221、222に接続されているボンディングワイヤーBWの記載は、省略している。
図4に示すトルクセンサー10は、Z軸方向の力Fz(Fz1、Fz2)、X軸方向の力Fx(Fx1、Fx2)、Y軸方向の力Fy(Fy1、Fy2)およびZ軸まわりのトルクθz(θz1、θz2)を検出することができる。
トルクセンサー10は、力検出センサー2(2A、2B、2C、2D)が収納された4つのパッケージ3(3A、3B、3C、3D)を有している。また、パッケージ3A、3B、3C、3Dは、基板41、42の外周部に沿って等間隔(90°間隔)に配置されている。また、パッケージ3A、3Bは、Y軸に沿って並んで配置され、パッケージ3C、3Dは、X軸に沿って並んで配置されている。なお、各力検出センサー2(2A、2B、2C、2D)の構成は、前述した第1実施形態と同様である。
また、パッケージ3A、3Bに収納された力検出センサー2A、2Bの配置面213は、Y軸を法線とするように配置され、パッケージ3C、3Dに収納された力検出センサー2C、2Dの配置面213は、X軸を法線とするように配置されている。なお、図示しないが、基板42の突出部422は、各パッケージ3A、3B、3C、3Dに対応するように4つ設けられている。
また、図5に示すように、力検出センサー2A、2Bは、Y軸方向の一方側から見た平面視で、櫛歯電極22のZ軸に対する傾斜方向が互いに逆となっている。具体的には、Y軸方向プラス側から見た平面視で、力検出センサー2Aでは、櫛歯電極22がZ軸に対して反時計回りに傾斜しているのに対して、力検出センサー2Bでは、櫛歯電極22がZ軸に対して時計回りに傾斜している。これにより、受圧面211に力Fxが加わったときに、力検出センサー2A、2Bのうちの一方の櫛歯電極22のピッチが自然状態よりも長くなり、他方の櫛歯電極22のピッチが自然状態よりも短くなる。
また、図5に示すように、力検出センサー2C、2Dは、X軸方向の一方側から見た平面視で、櫛歯電極22のZ軸に対する傾斜方向が互いに逆となっている。具体的には、X軸方向プラス側から見た平面視で、力検出センサー2Cでは、櫛歯電極22がZ軸に対して時計回りに傾斜しているのに対して、力検出センサー2Dでは、櫛歯電極22がZ軸に対して反時計回りに傾斜している。これにより、受圧面211に力Fyが加わったときに、力検出センサー2C、2Dのうちの一方の櫛歯電極22のピッチが自然状態よりも長くなり、他方の櫛歯電極22のピッチが自然状態よりも短くなる。
以上、トルクセンサー10の構成について説明した。このようなトルクセンサー10は、Z軸方向の力Fz(Fz1、Fz2)、X軸方向の力Fx(Fx1、Fx2)およびY軸方向の力Fy(Fy1、Fy2)を検出することができ、さらには、Z軸まわりのトルクθz(θz1、θz2)を検出することもできる。以下、トルクセンサー10の力検出方法について説明する。なお、以下では、力検出センサー2に実質的に予圧以外の外力が加わっていない状態を自然状態とも言う。また、以下では、基板42が固定された状態で、力Fz、Fx、Fy、θzが基板41を介して受圧面211に作用するものとする。
受圧面211に力Fz1が加わると、各力検出センサー2A、2B、2C、2Dの基体21がZ軸方向に圧縮変形する。これにより、各力検出センサー2A、2B、2C、2Dの櫛歯電極22のピッチが自然状態よりも短くなる。そのため、各力検出センサー2A、2B、2C、2Dに励起される弾性表面波の周波数fa、fb、fc、fdが自然状態よりも高くなる。
また、受圧面211に力Fz2が加わると、各力検出センサー2A、2B、2C、2Dの基体21がZ軸方向に引張変形する。これにより、各力検出センサー2A、2B、2C、2Dの櫛歯電極22のピッチが自然状態よりも長くなる。そのため、各力検出センサー2A、2B、2C、2Dに励起される弾性表面波の周波数fa、fb、fc、fdが自然状態よりも低くなる。
したがって、トルクセンサー10は、周波数fa、fb、fc、fdの自然状態からの変化(変化量および変化方向)に基づいて、力Fz1、Fz2を検出することができる。
また、受圧面211に力Fx1が加わると、各力検出センサー2A、2B、2C、2Dの基体21がX軸方向プラス側にせん断変形する。これにより、力検出センサー2Aの櫛歯電極22のピッチが自然状態よりも短くなり、逆に、力検出センサー2Bの櫛歯電極22のピッチが自然状態よりも長くなる。そのため、力検出センサー2Aに励起される弾性表面波の周波数faが自然状態よりも高くなり、力検出センサー2Bに励起される弾性表面波の周波数fbが自然状態よりも低くなる。
また、受圧面211に力Fx2が加わると、各力検出センサー2A、2B、2C、2Dの基体21がX軸方向マイナス側にせん断変形する。これにより、力検出センサー2Aの櫛歯電極22のピッチが自然状態よりも長くなり、逆に、力検出センサー2Bの櫛歯電極22のピッチが自然状態よりも短くなる。そのため、力検出センサー2Aに励起される弾性表面波の周波数faが自然状態よりも低くなり、力検出センサー2Bに励起される弾性表面波の周波数fbが自然状態よりも高くなる。
したがって、トルクセンサー10は、周波数fa、fbの自然状態からの変化(変化量および変化方向)に基づいて、力Fx1、Fx2を検出することができる。なお、力検出センサー2C、2Dでは、配置面213が力Fx1、Fx2の方向と直交している。そのため、受圧面211が力Fx1、Fx2を受けて基体21が変形しても、櫛歯電極22のピッチが実質的に変化しない(変化したとしても、力検出センサー2A、2Bのピッチ変化よりも十分に小さい)。
また、受圧面211に力Fy1が加わると、各力検出センサー2A、2B、2C、2Dの基体21がY軸方向プラス側にせん断変形する。これにより、力検出センサー2Cの櫛歯電極22のピッチが自然状態よりも短くなり、逆に、力検出センサー2Dの櫛歯電極22のピッチが自然状態よりも長くなる。そのため、力検出センサー2Cに励起される弾性表面波の周波数fcが自然状態よりも高くなり、力検出センサー2Dに励起される弾性表面波の周波数fdが自然状態よりも低くなる。
また、受圧面211に力Fy2が加わると、各力検出センサー2A、2B、2C、2Dの基体21がY軸方向マイナス側にせん断変形する。これにより、力検出センサー2Cの櫛歯電極22のピッチが自然状態よりも長くなり、逆に、力検出センサー2Dの櫛歯電極22のピッチが自然状態よりも短くなる。そのため、力検出センサー2Cに励起される弾性表面波の周波数fcが自然状態よりも低くなり、力検出センサー2Dに励起される弾性表面波の周波数fdが自然状態よりも高くなる。
したがって、トルクセンサー10は、周波数fc、fdの自然状態からの変化(変化量および変化方向)に基づいて、力Fy1、Fy2を検出することができる。なお、力検出センサー2A、2Bでは、配置面213が力Fy1、Fy2の方向と直交している。そのため、受圧面211が力Fy1、Fy2を受けて基体21が変形しても、櫛歯電極22のピッチが実質的に変化しない(変化したとしても、力検出センサー2C、2Dのピッチ変化よりも十分に小さい)。
また、受圧面211にトルクθz1が加わると、各力検出センサー2A、2B、2C、2Dの基体21がZ軸まわり順方向(Z軸のプラス側から見て時計回りの方向)に捩じれ変形する。これにより、力検出センサー2A、2Bの櫛歯電極22のピッチが自然状態よりも短くなり、逆に、力検出センサー2C、2Dの櫛歯電極22のピッチが自然状態よりも長くなる。そのため、力検出センサー2A、2Bに励起される弾性表面波の周波数fa、fbが自然状態よりも高くなり、力検出センサー2C、2Dに励起される弾性表面波の周波数fc、fdが自然状態よりも低くなる。
また、受圧面211にトルクθz2が加わると、各力検出センサー2A、2B、2C、2Dの基体21がZ軸まわり逆方向(Z軸のプラス側から見て反時計回りの方向)に捩じれ変形する。これにより、力検出センサー2A、2Bの櫛歯電極22のピッチが自然状態よりも長くなり、逆に、力検出センサー2C、2Dの櫛歯電極22のピッチが自然状態よりも短くなる。そのため、力検出センサー2A、2Bに励起される弾性表面波の周波数fa、fbが自然状態よりも低くなり、力検出センサー2C、2Dに励起される弾性表面波の周波数fc、fdが自然状態よりも高くなる。
したがって、トルクセンサー10は、周波数fa、fb、fc、fdの自然状態からの変化(変化量および変化方向)に基づいて、トルクθz1、θz2を検出することができる。
以上、トルクセンサー10の力検出方法について説明した。特に、本実施形態では、トルクセンサー10に加わった力が、力Fz1、Fz2、Fx1、Fx2、Fy1、Fy2、トルクθz1、θz2のどれであるかを簡単に特定することができる。具体的には、下記の表1に示すように、力Fz1、Fz2、Fx1、Fx2、Fy1、Fy2、トルクθz1、θz2毎に、周波数fa、fb、fc、fdの変化方向(自然状態よりも高くなるか低くなるか)の組み合わせが異なっている。そのため、この異なりを利用することで、受けた力が、力Fz1、Fz2、Fx1、Fx2、Fy1、Fy2、トルクθz1、θz2のいずれであるか(または、少なくとも2つの合力であるか)を簡単に特定することができる。
なお、表1中の「高い」は、周波数が自然状態よりも高くなることを意味し、「低い」は、周波数が自然状態よりも低くなることを意味し、「−」は、周波数が自然状態から実質的に変化しないことを意味する(以下の表2、3、4、5についても同様である)。
Figure 0006862794
以上、本実施形態のトルクセンサー10について説明した。このようなトルクセンサー10は、力検出センサー2を有している。そのため、前述した力検出センサー2の効果を享受でき、優れた信頼性および検出特性を発揮することができる。
なお、本実施形態のトルクセンサー10は、トルクθzの他にも力Fz、Fx、Fyを検出できる構成、すなわち、力覚センサーとトルクセンサーとを兼ねた複合センサーとなっている。しかしながら、トルクセンサー10としては、これに限定されず、力覚センサーとしての機能を有していなくてもよい。また、本実施形態では、Z軸まわりの回転力であるθzを検出できるようになっているが、例えば、各力検出センサー2A、2B、2C、2Dの周波数変化を適宜演算することで、さらに、X軸まわりの回転力およびY軸まわりの回転力を検出できるようになっていてもよい。
また、本実施形態では、トルクセンサー10が4つの力検出センサー2を有しているが、力検出センサー2の数としては、特に限定されず、例えば、2つまたは3つでもよいし、5つ以上でもよい。
<第3実施形態>
図6は、本発明の第3実施形態に係る力覚センサーを示す断面図である。図7は、図6に示す力覚センサーが有する力検出センサーの斜視図である。
本実施形態に係る力覚センサー1Aは、主に、力検出センサーの構成が異なること以外は、前述した第1実施形態の力覚センサー1と同様である。
なお、以下の説明では、第3実施形態の力覚センサー1Aに関し、前述した第1実施形態の力覚センサー1との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。また、図6および図7では前述した実施形態と同様の構成について、同一符号を付している。また、図6および図7では、各電極221、222に接続されているボンディングワイヤーBWの記載は、省略している。
図6および図7に示すように、力覚センサー1Aの力検出センサー2では、櫛歯電極22は、配置面213上に複数配置されている。具体的には、配置面213の平面視で、並び方向が受圧面211の法線(Z軸)に対して一方側に傾斜している第1電極指25’(第1櫛歯電極22A)と、並び方向が受圧面211の法線(Z軸)に対して他方側に傾斜している第2電極指25”(第2櫛歯電極22B)と、を有している。言い換えると、配置面213の平面視で、受圧面211の法線(Z軸)に対して一方側に傾斜している第1櫛歯電極22Aと、受圧面211の法線(Z軸)に対して他方側に傾斜している第2櫛歯電極22B)と、を有している。そのため、力検出センサー2は、複数のSAW共振器を含んでいると言える。このような構成によれば、簡単な構成で、後述するように、FzとFxとを共に検出することができる。すなわち、より多くの検出軸を有する力覚センサー1(力検出センサー2)となる。
なお、配置面213上に配置される櫛歯電極22の数は、複数であれば特に限定されないが、本実施形態では2つである。これにより、櫛歯電極22の数が少なくなり、その分、配置面213の面積を小さくすることができる。そのため、力検出センサー2の小型化を図ることができる。
また、第1櫛歯電極22Aおよび第2櫛歯電極22Bは、X軸方向に並んで配置されている。また、第1櫛歯電極22Aは、Z軸に対して図中の時計回りに傾斜して設けられており、第2櫛歯電極22Bは、Z軸に対して図中の反時計回りに傾斜して設けられている。そのため、第1櫛歯電極22Aおよび第2櫛歯電極22Bは、互いの離間距離が、Z軸方向に沿って漸減(漸増)するようにテーパー状に配置されている。また、第1櫛歯電極22Aおよび第2櫛歯電極22Bは、これらの間に位置し、Z軸に平行な仮想線Lに対して線対称に設けられている。
また、配置面213の平面視で、第1櫛歯電極22Aの電極指25が並ぶ方向に沿う軸を軸A1とし、第2櫛歯電極22Bの電極指25が並ぶ方向に沿う軸を軸A2としたとき、Z軸に対する軸A1、A2の傾斜角θとしては、特に限定されないが、例えば、10°以上80°以下であるのが好ましく、30°以上60°以下であるのがより好ましく、40°以上50°以下であるのがさらに好ましい。このような角度とすることで、力Fz、Fxのいずれの力が加わったときでも、第1、第2櫛歯電極22A、22Bのピッチをより大きく変化させることができる。よって、力Fz、Fxをそれぞれ感度よく検出することができる。
また、第1櫛歯電極22Aを挟んでその両側には一対の反射器23A、24Aが配置されており、第2櫛歯電極22Bを挟んでその両側には一対の反射器23B、24Bが配置されている。
以上、力覚センサー1Aの構成について説明した。このような力覚センサー1Aは、Z軸方向の力Fz(Fz1、Fz2)およびX軸方向の力Fx(Fx1、Fx2)を検出することができる。以下、力覚センサー1Aの力検出方法について説明する。なお、以下では、力検出センサー2に実質的に予圧以外の外力が加わっていない状態を自然状態とも言う。また、以下では、基板42が固定された状態で、力Fz、Fx、Fy、θzが基板41を介して受圧面211に作用するものとする。
受圧面211に力Fz1が加わると、基体21がZ軸方向に圧縮変形する。これにより、第1、第2櫛歯電極22A、22Bのピッチが共に自然状態よりも短くなる。そのため、第1、第2櫛歯電極22A、22Bで励起される弾性表面波の周波数f1、f2が共に自然状態よりも高くなる。
また、受圧面211に力Fz2が加わると、基体21がZ軸方向に引張変形する。これにより、第1、第2櫛歯電極22A、22Bのピッチが共に自然状態よりも長くなる。そのため、第1、第2櫛歯電極22A、22Bで励起される弾性表面波の周波数f1、f2が共に自然状態よりも低くなる。
したがって、力覚センサー1Aは、周波数f1、f2の自然状態からの変化(変化量および変化方向)に基づいて、力Fz1、Fz2を検出することができる。
また、受圧面211に力Fx1が加わると、基体21がX軸方向プラス側にせん断変形する。これにより、第1櫛歯電極22Aのピッチが自然状態よりも長くなり、逆に、第2櫛歯電極22Bのピッチが自然状態よりも短くなる。そのため、第1櫛歯電極22Aで励起される弾性表面波の周波数f1が自然状態よりも低くなり、第2櫛歯電極22Bで励起される弾性表面波の周波数f2が自然状態よりも高くなる。
また、受圧面211に力Fx2が加わると、基体21がX軸方向マイナス側にせん断変形する。これにより、第1櫛歯電極22Aのピッチが自然状態よりも短くなり、逆に、第2櫛歯電極22Bのピッチが自然状態よりも長くなる。そのため、第1櫛歯電極22Aで励起される弾性表面波の周波数f1が自然状態よりも高くなり、第2櫛歯電極22Bで励起される弾性表面波の周波数f2が自然状態よりも低くなる。
したがって、力覚センサー1Aは、周波数f1、f2の自然状態からの変化(変化量および変化方向)に基づいて、力Fx1、Fx2を検出することができる。
以上、力覚センサー1Aの力検出方法について説明した。特に、本実施形態では、力覚センサー1Aに加わった力が、力Fz1、Fz2、Fx1、Fx2のどれであるかを簡単に特定することができる。具体的には、下記の表2に示すように、力Fz1、Fz2、Fx1、Fx2毎に、周波数f1、f2の変化方向(自然状態よりも高くなるか低くなるか)の組み合わせが異なっている。そのため、この異なりを利用することで、受けた力が、力Fz1、Fz2、Fx1、Fx2のいずれであるか(または、少なくとも2つの合力であるか)を簡単に特定することができる。
Figure 0006862794
以上、本実施形態の力覚センサー1Aについて説明した。このような力覚センサー1Aは、力検出センサー2を有している。そのため、前述した力検出センサー2の効果を享受でき、優れた信頼性および検出特性を発揮することができる。
<第4実施形態>
図8は、本発明の第4実施形態に係るトルクセンサーを示す平面図である。図9は、図8に示すトルクセンサーが有する力検出センサーの斜視図である。
本実施形態に係るトルクセンサー10Aは、主に、力検出センサー2の数および配置が異なること以外は、前述した第3実施形態の力覚センサー1Aと同様である。
なお、以下の説明では、第4実施形態のトルクセンサー10Aに関し、前述した第3実施形態の力覚センサー1Aとの相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。また、図8および図9では前述した実施形態と同様の構成について、同一符号を付している。また、図9では、各電極221、222に接続されているボンディングワイヤーBWの記載は、省略している。
図8に示すトルクセンサー10Aは、Z軸方向の力Fz(Fz1、Fz2)、X軸方向の力Fx(Fx1、Fx2)、Y軸方向の力Fy(Fy1、Fy2)およびZ軸まわりのトルクθz(θz1、θz2)を検出することができる。
図8に示すように、トルクセンサー10Aは、力検出センサー2(2A、2B、2C、2D)が収納された4つのパッケージ3(3A、3B、3C、3D)を有している。また、パッケージ3A、3B、3C、3Dは、基板41、42の外周部に沿って等間隔(90°間隔)に配置されている。また、パッケージ3A、3Bは、Y軸に沿って並んで配置され、パッケージ3C、3Dは、X軸に沿って並んで配置されている。なお、各力検出センサー2(2A、2B、2C、2D)の構成は、前述した第3実施形態と同様である。
また、図9に示すように、力検出センサー2A、2Bの配置面213は、Y軸を法線とするように配置され、力検出センサー2C、2Dの配置面213は、X軸を法線とするように配置されている。
なお、図示しないが、基板42の突出部422は、各パッケージ3A、3B、3C、3Dに対応するように4つ設けられている。
以上、トルクセンサー10Aの構成について説明した。このようなトルクセンサー10Aは、Z軸方向の力Fz(Fz1、Fz2)、X軸方向の力Fx(Fx1、Fx2)およびY軸方向の力Fy(Fy1、Fy2)を検出することができ、さらには、Z軸まわりのトルクθz(θz1、θz2)を検出することもできる。以下、トルクセンサー10Aの力検出方法について説明する。なお、以下では、力検出センサー2に実質的に予圧以外の外力が加わっていない状態を自然状態とも言う。また、以下では、基板42が固定された状態で、力Fz、Fx、Fy、θzが基板41を介して受圧面211に作用するものとする。
受圧面211に力Fz1が加わると、各力検出センサー2A、2B、2C、2Dの基体21がZ軸方向に圧縮変形する。これにより、各力検出センサー2A、2B、2C、2Dの第1、第2櫛歯電極22A、22Bのピッチが自然状態よりも短くなる。そのため、各力検出センサー2A、2B、2C、2Dの第1櫛歯電極22Aで励起される弾性表面波の周波数f1および第2櫛歯電極22Bで励起される弾性表面波の周波数f2が共に自然状態よりも高くなる。
また、受圧面211に力Fz2が加わると、各力検出センサー2A、2B、2C、2Dの基体21がZ軸方向に引張変形する。これにより、各力検出センサー2A、2B、2C、2Dの第1、第2櫛歯電極22A、22Bのピッチが自然状態よりも長くなる。そのため、各力検出センサー2A、2B、2C、2Dの周波数f1、f2が共に自然状態よりも低くなる。
したがって、トルクセンサー10Aは、各力検出センサー2A、2B、2C、2Dの周波数f1、f2の自然状態からの変化(変化量および変化方向)に基づいて、力Fz1、Fz2を検出することができる。
また、受圧面211に力Fx1が加わると、各力検出センサー2A、2B、2C、2Dの基体21がX軸方向プラス側にせん断変形する。これにより、力検出センサー2Aの第1櫛歯電極22Aのピッチおよび力検出センサー2Bの第2櫛歯電極22Bのピッチが自然状態よりも短くなり、逆に、力検出センサー2Aの第2櫛歯電極22Bおよび力検出センサー2Bの第1櫛歯電極22Aのピッチが自然状態よりも長くなる。そのため、力検出センサー2Aの周波数f1および力検出センサー2Bの周波数f2が自然状態よりも高くなり、力検出センサー2Aの周波数f2および力検出センサー2Bの周波数f1が自然状態よりも低くなる。
また、受圧面211に力Fx2が加わると、各力検出センサー2A、2B、2C、2Dの基体21がX軸方向マイナス側にせん断変形する。これにより、力検出センサー2Aの第2櫛歯電極22Bのピッチおよび力検出センサー2Bの第1櫛歯電極22Aのピッチが自然状態よりも短くなり、逆に、力検出センサー2Aの第1櫛歯電極22Aおよび力検出センサー2Bの第2櫛歯電極22Bのピッチが自然状態よりも長くなる。そのため、力検出センサー2Aの周波数f2および力検出センサー2Bの周波数f1が自然状態よりも高くなり、力検出センサー2Aの周波数f1および力検出センサー2Bの周波数f2が自然状態よりも低くなる。
したがって、トルクセンサー10Aは、力検出センサー2A、2Bの周波数f1、f2の自然状態からの変化(変化量および変化方向)に基づいて、力Fx1、Fx2を検出することができる。なお、力検出センサー2C、2Dでは、配置面213が力Fx1、Fx2の方向と直交しているため、受圧面211が力Fx1、Fx2を受けて基体21が変形しても、第1、第2櫛歯電極22A、22Bのピッチが実質的に変化しない(変化したとしても、力検出センサー2A、2Bのピッチ変化よりも十分に小さい)。
また、受圧面211に力Fy1が加わると、各力検出センサー2A、2B、2C、2Dの基体21がY軸方向プラス側にせん断変形する。これにより、力検出センサー2Cの第1櫛歯電極22Aのピッチおよび力検出センサー2Dの第2櫛歯電極22Bのピッチが自然状態よりも短くなり、逆に、力検出センサー2Cの第2櫛歯電極22Bおよび力検出センサー2Dの第1櫛歯電極22Aのピッチが自然状態よりも長くなる。そのため、力検出センサー2Cの周波数f1および力検出センサー2Dの周波数f2が自然状態よりも高くなり、力検出センサー2Cの周波数f2および力検出センサー2Dの周波数f1が自然状態よりも低くなる。
また、受圧面211に力Fy2が加わると、各力検出センサー2A、2B、2C、2Dの基体21がY軸方向マイナス側にせん断変形する。これにより、力検出センサー2Cの第2櫛歯電極22Bのピッチおよび力検出センサー2Dの第1櫛歯電極22Aのピッチが自然状態よりも短くなり、逆に、力検出センサー2Cの第1櫛歯電極22Aおよび力検出センサー2Dの第2櫛歯電極22Bのピッチが自然状態よりも長くなる。そのため、力検出センサー2Cの周波数f2および力検出センサー2Dの周波数f1が自然状態よりも高くなり、力検出センサー2Cの周波数f1および力検出センサー2Dの周波数f2が自然状態よりも低くなる。
したがって、トルクセンサー10Aは、力検出センサー2C、2Dの周波数f1、f2の自然状態からの変化(変化量および変化方向)に基づいて、力Fy1、Fy2を検出することができる。なお、力検出センサー2A、2Bでは、配置面213が力Fy1、Fy2の方向と直交しているため、受圧面211が力Fy1、Fy2を受けて基体21が変形しても、第1、第2櫛歯電極22A、22Bのピッチが実質的に変化しない(変化したとしても、力検出センサー2C、2Dのピッチ変化よりも十分に小さい)。
また、受圧面211にトルクθz1が加わると、各力検出センサー2A、2B、2C、2Dの基体21がZ軸まわり順方向(Z軸のプラス側から見て時計回りの方向)に捩じれ変形する。これにより、力検出センサー2A、2B、2C、2Dの第1櫛歯電極22Aのピッチが自然状態よりも短くなり、逆に、力検出センサー2A、2B、2C、2Dの第2櫛歯電極22Bのピッチが自然状態よりも長くなる。そのため、各力検出センサー2A、2B、2C、2Dの周波数f1が自然状態よりも高くなり、各力検出センサー2A、2B、2C、2Dの周波数f2が自然状態よりも低くなる。
また、受圧面211にトルクθz2が加わると、各力検出センサー2A、2B、2C、2Dの基体21がZ軸まわり逆方向(Z軸のプラス側から見て反時計回りの方向)に捩じれ変形する。これにより、力検出センサー2A、2B、2C、2Dの第1櫛歯電極22Aのピッチが自然状態よりも長くなり、逆に、力検出センサー2A、2B、2C、2Dの第2櫛歯電極22Bのピッチが自然状態よりも短くなる。そのため、各力検出センサー2A、2B、2C、2Dの周波数f1が自然状態よりも低くなり、各力検出センサー2A、2B、2C、2Dの周波数f2が自然状態よりも高くなる。
したがって、トルクセンサー10Aは、各力検出センサー2A、2B、2C、2Dの周波数f1、f2の自然状態からの変化(変化量および変化方向)に基づいて、トルクθz1、θz2を検出することができる。
以上、トルクセンサー10Aの力検出方法について説明した。特に、本実施形態では、トルクセンサー10に加わった力が、力Fz1、Fz2、Fx1、Fx2、Fy1、Fy2、トルクθz1、θz2のどれであるかを簡単に特定することができる。具体的には、下記の表3に示すように、力Fz1、Fz2、Fx1、Fx2、Fy1、Fy2、トルクθz1、θz2毎に、各力検出センサー2A、2B、2C、2Dの周波数f1、f2の変化方向(自然状態よりも高くなるか低くなるか)の組み合わせが異なっている。そのため、この異なりを利用することで、受けた力が、力Fz1、Fz2、Fx1、Fx2、Fy1、Fy2、トルクθz1、θz2のいずれであるか(または、少なくとも2つの合力であるか)を簡単に特定することができる。
Figure 0006862794
以上、本実施形態のトルクセンサー10Aについて説明した。このようなトルクセンサー10Aは、力検出センサー2を有している。そのため、前述した力検出センサー2の効果を享受でき、優れた信頼性および検出特性を発揮することができる。
なお、本実施形態のトルクセンサー10Aは、トルクθzの他にも力Fz、Fx、Fyを検出できる構成、すなわち、力覚センサーとトルクセンサーとを兼ねた複合センサーとなっている。しかしながら、トルクセンサー10Aとしては、これに限定されず、力覚センサーとしての機能を有していなくてもよい。また、本実施形態では、Z軸まわりの回転力であるθzを検出できるようになっているが、例えば、各力検出センサー2A、2B、2C、2Dの周波数変化を適宜演算することで、さらに、X軸まわりの回転力およびY軸まわりの回転力を検出できるようになっていてもよい。
また、本実施形態では、トルクセンサー10Aが4つの力検出センサー2を有しているが、力検出センサー2の数としては、特に限定されず、例えば、2つまたは3つでもよいし、5つ以上でもよい。
<第5実施形態>
図10は、本発明の第5実施形態に係る力覚センサーを示す断面図である。図11は、図10に示す力覚センサーが有する力検出センサーの斜視図である。
本実施形態に係る力覚センサー1Bは、主に、力検出センサーの構成が異なること以外は、前述した第1実施形態の力覚センサー1と同様である。
なお、以下の説明では、第5実施形態の力覚センサー1Bに関し、前述した第1実施形態の力覚センサー1との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。また、図10および図11では前述した実施形態と同様の構成について、同一符号を付している。また、図11では、各電極221、222に接続されているボンディングワイヤーBWの記載は、省略している。
図10に示すように、力覚センサー1Bの力検出センサー2では、基体21は、受圧面211(第1面)および配置面213(第2面)とは法線方向が異なる第3面としての配置面215を有している。配置面215は、基体21の側面で構成され、法線の向きが配置面213と異なっている。具体的には、配置面213は、Y軸を法線とするXZ平面で構成されており、配置面215は、X軸を法線とするYZ平面で構成されている。なお、配置面215の配置は、配置面213と向きが異なっていれば、特に限定されない。
また、図11に示すように、力検出センサー2は、配置面213上に配置されている電極指25(櫛歯電極22C)と、配置面215上に配置されている電極指25(櫛歯電極22D)と、を有している。また、配置面213の平面視で、配置面213上に配置されている櫛歯電極22Cの電極指25の並び方向が受圧面211の法線方向(Z軸方向)とは異なっており、配置面215の平面視で、配置面215上に配置されている櫛歯電極22Dの電極指25の並び方向が受圧面211の法線方向(Z軸方向)とは異なっている。すなわち、櫛歯電極22Cおよび櫛歯電極22Dが共に、受圧面211の法線に対して傾斜している。具体的には、配置面213の平面視で、櫛歯電極22Cは、Z軸に対して時計回りに傾斜しており、配置面215の平面視で、櫛歯電極22Dは、Z軸に対して反時計まわりに傾斜している。ただし、櫛歯電極22C、22Dの傾斜方向は、特に限定されない。
このような構成によれば、後述するように、Z軸方向の力FzおよびX軸方向の力Fxに加えて、Y軸方向の力Fyを検出することができる。そのため、より多くの検出軸を有する力覚センサー1(力検出センサー2)となる。
また、配置面213の平面視で、櫛歯電極22Cの電極指25が並ぶ方向に沿う軸を軸A3としたとき、Z軸に対する軸A3の傾斜角θとしては、特に限定されないが、例えば、30°以上60°以下であるのが好ましく、40°以上50°以下であるのがより好ましい。これにより、力Fzおよび力Fxのいずれを受けても櫛歯電極22Cのピッチをより確実に変化させることができる。
また、配置面215の平面視で、櫛歯電極22Dの電極指25が並ぶ方向に沿う軸を軸A4としたとき、Z軸に対する軸A4の傾斜角θとしては、特に限定されないが、例えば、30°以上60°以下であるのが好ましく、40°以上50°以下であるのがより好ましい。これにより、力Fzおよび力Fyのいずれを受けても櫛歯電極22Dのピッチをより確実に変化させることができる。
また、櫛歯電極22Cを挟んでその両側には一対の反射器23C、24Cが配置されており、櫛歯電極22Dを挟んでその両側には一対の反射器23D、24Dが配置されている。
また、前述した実施形態と同様に、基体21は、圧電体(水晶)で構成されている。そのため、配置面213、215は、それぞれ、圧電体の表面で構成されている。これにより、より確実に、配置面213、215に弾性表面波を励起することができる。
以上、力覚センサー1Bの構成について説明した。このような力覚センサー1Bは、Z軸方向の力Fz(Fz1、Fz2)、X軸方向の力Fx(Fx1、Fx2)およびY軸方向の力Fy(Fy1、Fy2)を検出することができる。以下、力覚センサー1Bの力検出方法について説明する。なお、以下では、力検出センサー2に実質的に予圧以外の外力が加わっていない状態を自然状態とも言う。また、以下では、基板42が固定された状態で、力Fz、Fx、Fy、θzが基板41を介して受圧面211に作用するものとする。
受圧面211に力Fz1が加わると、基体21がZ軸方向に圧縮変形する。これにより、櫛歯電極22C、22Dのピッチが共に自然状態よりも短くなる。そのため、櫛歯電極22C、22Dで励起される弾性表面波の周波数f3、f4が共に自然状態よりも高くなる。
また、受圧面211に力Fz2が加わると、基体21がZ軸方向に引張変形する。これにより、櫛歯電極22C、22Dのピッチが共に自然状態よりも長くなる。そのため、櫛歯電極22C、22Dで励起される弾性表面波の周波数f3、f4が共に自然状態よりも低くなる。
したがって、力覚センサー1Bは、周波数f3、f4の自然状態からの変化(変化量および変化方向)に基づいて、力Fz1、Fz2を検出することができる。
また、受圧面211に力Fx1が加わると、基体21がX軸方向プラス側にせん断変形する。これにより、櫛歯電極22Cのピッチが自然状態よりも長くなる。そのため、櫛歯電極22Cで励起される弾性表面波の周波数f3が自然状態よりも低くなる。
また、受圧面211に力Fx2が加わると、基体21がX軸方向マイナス側にせん断変形する。これにより、櫛歯電極22Cのピッチが自然状態よりも短くなる。そのため、櫛歯電極22Cで励起される弾性表面波の周波数f3が自然状態よりも高くなる。
したがって、力覚センサー1Bは、周波数f3の自然状態からの変化(変化量および変化方向)に基づいて、力Fx1、Fx2を検出することができる。なお、配置面215が、力Fx1、Fx2の方向と直交しているため、受圧面211が力Fx1、Fx2を受けて基体21が変形しても、櫛歯電極22Dのピッチが実質的に変化しない(変化したとしても、櫛歯電極22Cのピッチの変化よりも十分に小さい)。そのため、力Fx1、Fx2を受けても、櫛歯電極22Dで励起される弾性表面波の周波数f4は、自然状態からほとんど変化しない。
また、受圧面211に力Fy1が加わると、基体21がY軸方向プラス側にせん断変形する。これにより、櫛歯電極22Dのピッチが自然状態よりも長くなる。そのため、櫛歯電極22Dで励起される弾性表面波の周波数f4が自然状態よりも低くなる。
また、受圧面211に力Fy2が加わると、基体21がY軸方向マイナス側にせん断変形する。これにより、櫛歯電極22Dのピッチが自然状態よりも短くなる。そのため、櫛歯電極22Dで励起される弾性表面波の周波数f4が自然状態よりも高くなる。
したがって、力覚センサー1Bは、周波数f4の自然状態からの変化(変化量および変化方向)に基づいて、力Fy1、Fy2を検出することができる。なお、配置面213が、力Fy1、Fy2の方向と直交しているため、受圧面211が力Fy1、Fy2を受けて基体21が変形しても、櫛歯電極22Cのピッチが実質的に変化しない(変化したとしても、櫛歯電極22Dのピッチの変化よりも十分に小さい)。そのため、力Fy1、Fy2を受けても、櫛歯電極22Cで励起される弾性表面波の周波数f3は、自然状態からほとんど変化しない。
以上、力覚センサー1Bの力検出方法について説明した。特に、本実施形態では、力覚センサー1Bに加わった力が、力Fz1、Fz2、Fx1、Fx2、Fy1、Fy2のどれであるかを簡単に特定することができる。具体的には、下記の表4に示すように、力Fz1、Fz2、Fx1、Fx2、Fy1、Fy2毎に、周波数f3、f4の変化方向(自然状態よりも高くなるか低くなるか)の組み合わせが異なっている。そのため、この異なりを利用することで、受けた力が、力Fz1、Fz2、Fx1、Fx2、Fy1、Fy2のいずれであるか(または、少なくとも2つの合力であるか)を簡単に特定することができる。
Figure 0006862794
以上、本実施形態の力覚センサー1Bについて説明した。このような力覚センサー1Bは、力検出センサー2を有している。そのため、前述した力検出センサー2の効果を享受でき、優れた信頼性および検出特性を発揮することができる。
<第6実施形態>
図12は、本発明の第6実施形態に係るトルクセンサーを示す平面図である。図13は、図12に示すトルクセンサーが有する力検出センサーの斜視図である。
本実施形態に係るトルクセンサー10Bは、主に、力検出センサー2の数および配置が異なること以外は、前述した第5実施形態の力覚センサー1Bと同様である。
なお、以下の説明では、第6実施形態のトルクセンサー10Bに関し、前述した第5実施形態の力覚センサー1Bとの相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。また、図12および図13では前述した実施形態と同様の構成について、同一符号を付している。また、図13では、各電極221、222に接続されているボンディングワイヤーBWの記載は、省略している。
図12に示すトルクセンサー10Bは、Z軸方向の力Fz(Fz1、Fz2)、X軸方向の力Fx(Fx1、Fx2)、Y軸方向の力Fy(Fy1、Fy2)およびZ軸まわりのトルクθz(θz1、θz2)を検出することができる。
図12に示すように、トルクセンサー10Bは、力検出センサー2(2A、2B、2C、2D)が収納された4つのパッケージ3(3A、3B、3C、3D)を有している。また、パッケージ3A、3B、3C、3Dは、基板41、42の外周部に沿って等間隔(90°間隔)に配置されている。また、パッケージ3A、3Bは、Y軸に沿って並んで配置され、パッケージ3C、3Dは、X軸に沿って並んで配置されている。なお、各力検出センサー2(2A、2B、2C、2D)の構成は、前述した第5実施形態と同様である。
また、図12および図13に示すように、力検出センサー2A、2Bでは、配置面213がY軸を法線とするXZ平面となっており、配置面215がX軸を法線とするYZ平面となっている。一方、力検出センサー2C、2Dでは、配置面213がX軸を法線とするYZ平面となっており、配置面215がY軸を法線とするXZ平面となっている。
なお、図示しないが、基板42の突出部422は、各パッケージ3A、3B、3C、3Dに対応するように4つ設けられている。
以上、トルクセンサー10Bの構成について説明した。このようなトルクセンサー10Bは、Z軸方向の力Fz(Fz1、Fz2)、X軸方向の力Fx(Fx1、Fx2)およびY軸方向の力Fy(Fy1、Fy2)を検出することができ、さらには、Z軸まわりのトルクθz(θz1、θz2)を検出することもできる。以下、トルクセンサー10Bの力検出方法について説明する。なお、以下では、力検出センサー2に実質的に予圧以外の外力が加わっていない状態を自然状態とも言う。また、以下では、基板42が固定された状態で、力Fz、Fx、Fy、θzが基板41を介して受圧面211に作用するものとする。
受圧面211に力Fz1が加わると、各力検出センサー2A、2B、2C、2Dの基体21がZ軸方向に圧縮変形する。これにより、各力検出センサー2A、2B、2C、2Dの櫛歯電極22C、22Dのピッチが自然状態よりも短くなる。そのため、各力検出センサー2A、2B、2C、2Dの櫛歯電極22Cで励起される弾性表面波の周波数f3および櫛歯電極22Dで励起される弾性表面波の周波数f4が共に自然状態よりも高くなる。
また、受圧面211に力Fz2が加わると、各力検出センサー2A、2B、2C、2Dの基体21がZ軸方向に引張変形する。これにより、各力検出センサー2A、2B、2C、2Dの櫛歯電極22C、22Dのピッチが自然状態よりも長くなる。そのため、各力検出センサー2A、2B、2C、2Dの周波数f3、f4が自然状態よりも低くなる。
したがって、トルクセンサー10Bは、各力検出センサー2A、2B、2C、2Dの周波数f3、f4の自然状態からの変化(変化量および変化方向)に基づいて、力Fz1、Fz2を検出することができる。
また、受圧面211に力Fx1が加わると、各力検出センサー2A、2B、2C、2Dの基体21がX軸方向プラス側にせん断変形する。これにより、力検出センサー2Aの櫛歯電極22Cおよび力検出センサー2Cの櫛歯電極22Dのピッチが自然状態よりも短くなり、力検出センサー2Bの櫛歯電極22Cおよび力検出センサー2Dの櫛歯電極22Dのピッチが自然状態よりも長くなる。そのため、力検出センサー2Aの周波数f3および力検出センサー2Cの周波数f4が自然状態よりも高くなり、力検出センサー2Bの周波数f3および力検出センサー2Dの周波数f4が自然状態よりも低くなる。
また、受圧面211に力Fx2が加わると、各力検出センサー2A、2B、2C、2Dの基体21がX軸方向マイナス側にせん断変形する。これにより、力検出センサー2Aの櫛歯電極22Cおよび力検出センサー2Cの櫛歯電極22Dのピッチが自然状態よりも長くなり、力検出センサー2Bの櫛歯電極22Cおよび力検出センサー2Dの櫛歯電極22Dのピッチが自然状態よりも短くなる。そのため、力検出センサー2Aの周波数f3および力検出センサー2Cの周波数f4が自然状態よりも低くなり、力検出センサー2Bの周波数f3および力検出センサー2Dの周波数f4が自然状態よりも高くなる。
したがって、トルクセンサー10Bは、力検出センサー2A、2B、2C、2Dの周波数f3、f4の自然状態からの変化(変化量および変化方向)に基づいて、力Fx1、Fx2を検出することができる。なお、力検出センサー2A、2Bでは、配置面215が力Fx1、Fx2の方向と直交しているため、受圧面211が力Fx1、Fx2を受けて基体21が変形しても、櫛歯電極22Dのピッチが実質的に変化しない(変化したとしても、櫛歯電極22Cのピッチの変化よりも十分に小さい)。そのため、力Fx1、Fx2を受けても、力検出センサー2A、2Bの周波数f4は、自然状態からほとんど変化しない。また、力検出センサー2C、2Dでは、配置面213が力Fx1、Fx2の方向と直交しているため、受圧面211が力Fx1、Fx2を受けて基体21が変形しても、櫛歯電極22Cのピッチが実質的に変化しない(変化したとしても、櫛歯電極22Dのピッチの変化よりも十分に小さい)。そのため、力Fx1、Fx2を受けても、力検出センサー2C、2Dの周波数f3は、自然状態からほとんど変化しない。
また、受圧面211に力Fy1が加わると、各力検出センサー2A、2B、2C、2Dの基体21がY軸方向プラス側にせん断変形する。これにより、力検出センサー2Aの櫛歯電極22Dおよび力検出センサー2Dの櫛歯電極22Cのピッチが自然状態よりも短くなり、力検出センサー2Bの櫛歯電極22Dおよび力検出センサー2Cの櫛歯電極22Cのピッチが自然状態よりも長くなる。そのため、力検出センサー2Aの周波数f4および力検出センサー2Dの周波数f3が自然状態よりも高くなり、力検出センサー2Bの周波数f4および力検出センサー2Cの周波数f3が自然状態よりも低くなる。
また、受圧面211に力Fy2が加わると、各力検出センサー2A、2B、2C、2Dの基体21がY軸方向マイナス側にせん断変形する。これにより、力検出センサー2Aの櫛歯電極22Dおよび力検出センサー2Dの櫛歯電極22Cのピッチが自然状態よりも長くなり、力検出センサー2Bの櫛歯電極22Dおよび力検出センサー2Cの櫛歯電極22Cのピッチが自然状態よりも短くなる。そのため、力検出センサー2Aの周波数f4および力検出センサー2Dの周波数f3が自然状態よりも低くなり、力検出センサー2Bの周波数f4および力検出センサー2Cの周波数f3が自然状態よりも高くなる。
したがって、トルクセンサー10Bは、力検出センサー2A、2B、2C、2Dの周波数f3、f4の自然状態からの変化(変化量および変化方向)に基づいて、力Fy1、Fy2を検出することができる。なお、力検出センサー2A、2Bでは、配置面213が力Fy1、Fy2の方向と直交しているため、受圧面211が力Fy1、Fy2を受けて基体21が変形しても、櫛歯電極22Cのピッチが実質的に変化しない(変化したとしても、櫛歯電極22Dのピッチの変化よりも十分に小さい)。そのため、力Fy1、Fy2を受けても、力検出センサー2A、2Bの周波数f3は、自然状態からほとんど変化しない。また、力検出センサー2C、2Dでは、配置面215が力Fy1、Fy2の方向と直交しているため、受圧面211が力Fy1、Fy2を受けて基体21が変形しても、櫛歯電極22Dのピッチが実質的に変化しない(変化したとしても、櫛歯電極22Cのピッチの変化よりも十分に小さい)。そのため、力Fy1、Fy2を受けても、力検出センサー2C、2Dの周波数f4は、自然状態からほとんど変化しない。
また、受圧面211にトルクθz1が加わると、各力検出センサー2A、2B、2C、2Dの基体21がZ軸まわり順方向(Z軸のプラス側から見て時計回りの方向)に捩じれ変形する。これにより、力検出センサー2A、2B、2C、2Dの櫛歯電極22Cのピッチが自然状態よりも短くなり、逆に、力検出センサー2A、2B、2C、2Dの櫛歯電極22Dのピッチが自然状態よりも長くなる。そのため、力検出センサー2A、2B、2C、2Dの周波数f3が自然状態よりも高くなり、力検出センサー2A、2B、2C、2Dの周波数f4が自然状態よりも低くなる。
また、受圧面211にトルクθz2が加わると、各力検出センサー2A、2B、2C、2Dの基体21がZ軸まわり逆方向(Z軸のプラス側から見て反時計回りの方向)に捩じれ変形する。これにより、力検出センサー2A、2B、2C、2Dの櫛歯電極22Cのピッチが自然状態よりも長くなり、逆に、力検出センサー2A、2B、2C、2Dの櫛歯電極22Dのピッチが自然状態よりも短くなる。そのため、力検出センサー2A、2B、2C、2Dの周波数f3が自然状態よりも低くなり、力検出センサー2A、2B、2C、2Dの周波数f4が自然状態よりも高くなる。
したがって、トルクセンサー10Bは、各力検出センサー2A、2B、2C、2Dの周波数f3、f4の自然状態からの変化(変化量および変化方向)に基づいて、トルクθz1、θz2を検出することができる。
以上、トルクセンサー10Bの力検出方法について説明した。特に、本実施形態では、トルクセンサー10Bに加わった力が、力Fz1、Fz2、Fx1、Fx2、Fy1、Fy2、トルクθz1、θz2のどれであるかを簡単に特定することができる。具体的には、下記の表5に示すように、力Fz1、Fz2、Fx1、Fx2、Fy1、Fy2、トルクθz1、θz2毎に、各力検出センサー2A、2B、2C、2Dの周波数f3、f4の変化方向(自然状態よりも高くなるか低くなるか)の組み合わせが異なっている。そのため、この異なりを利用することで、受けた力が、力Fz1、Fz2、Fx1、Fx2、Fy1、Fy2、トルクθz1、θz2のいずれであるか(または、少なくとも2つの合力であるか)を簡単に特定することができる。
Figure 0006862794
以上、本実施形態のトルクセンサー10Bについて説明した。このようなトルクセンサー10Bは、力検出センサー2を有している。そのため、前述した力検出センサー2の効果を享受でき、優れた信頼性および検出特性を発揮することができる。
なお、本実施形態のトルクセンサー10Bは、トルクθzの他にも力Fz、Fx、Fyを検出できる構成、すなわち、力覚センサーとトルクセンサーとを兼ねた複合センサーとなっている。しかしながら、トルクセンサー10Bとしては、これに限定されず、力覚センサーとしての機能を有していなくてもよい。また、本実施形態では、Z軸まわりの回転力であるθzを検出できるようになっているが、例えば、各力検出センサー2A、2B、2C、2Dの周波数変化を適宜演算することで、さらに、X軸まわりの回転力およびY軸まわりの回転力を検出できるようになっていてもよい。
また、本実施形態では、トルクセンサー10Bが4つの力検出センサー2を有しているが、力検出センサー2の数としては、特に限定されず、例えば、2つまたは3つでもよいし、5つ以上でもよい。
<第7実施形態>
図14は、本発明の第7実施形態に係る力覚センサーが有する力検出センサーの斜視図である。
本実施形態に係る力覚センサー1Cは、主に、力検出センサー2の構成が異なること以外は、前述した第1実施形態の力覚センサー1と同様である。
なお、以下の説明では、第7実施形態の力覚センサーに関し、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。また、図14では前述した実施形態と同様の構成について、同一符号を付している。
図14に示すように、本実施形態の力覚センサー1Cの力検出センサー2では、基体21は、第1基体21Aと、第1基体21Aに接続されている第2基体21Bと、を有している。また、第1基体21Aが第1面としての受圧面211を有し、第2基体21Bが第2面としての配置面213を有している。すなわち、力Fz、Fx等および予圧を受ける部分である第1基体21Aと、櫛歯電極22および反射器23、24が配置されてSAW共振子として機能する部分である第2基体21Bとを有し、これらが別体で構成されている。このように、基体21を第1基体21Aと第2基体21Bとで構成することで、第1基体21Aおよび第2基体21Bの構成材料を、それぞれ、適宜選択することができる。これにより、基体21の設計の自由度が高まる。
なお、第1基体21Aの構成材料としては、特に限定されないが、比較的硬い材料であることが好ましい。このような材料としては、例えば、鉄、ニッケル、コバルト、金、白金、銀、銅、マンガン、アルミニウム、マグネシウム、亜鉛、鉛、錫、チタン、タングステン等の各種金属、またはこれらのうちの少なくとも1種を含む合金または金属間化合物、さらには、これらの金属の酸化物、窒化物、炭化物等が挙げられる。一方、第2基体21Bの構成材料としては、弾性表面波を励起することができれば、特に限定されず、前述した第1実施形態で挙げたような各種圧電体を用いることができる。特に、本実施形態では、第2基体21Bは、水晶で構成されている。
なお、本実施形態では、第1基体21Aと第2基体21Bとは、接着剤21Cを介して接続(接合)されている。ただし、第1基体21Aと第2基体21Bとの接続方法としては、第1基体21Aが受けた力を第2基体21Bに伝えることができれば、特に限定されず、例えば、凹凸嵌合、ネジを用いた螺号、溶着、融着、ろう接等であってもよい。
以上のような第7実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第8実施形態>
図15は、本発明の第8実施形態に係るロボットを示す斜視図である。
図15に示すロボット9は、例えば、精密機器等の工業製品を製造する製造工程で用いることのできるロボットである。同図に示すように、ロボット9は、例えば床や天井に固定されるベース91と、ベース91に回動自在に連結されたアーム92と、アーム92に回動自在に連結されたアーム93と、アーム93に回動自在に連結されたアーム94と、アーム94に回動自在に連結されたアーム95と、アーム95に回動自在に連結されたアーム96と、アーム96に回動自在に連結されたアーム97と、これらアーム92、93、94、95、96、97およびエンドエフェクター99の駆動を制御するロボット制御部98と、を有している。また、アーム97にはハンド接続部が設けられており、ハンド接続部にはロボット9に実行させる作業に応じたエンドエフェクター99が装着される。
このようなロボット9には、エンドエフェクター99に加えられる外力を検出するセンサーとして、前述した力検出センサー2を備えるトルクセンサー10が設けられている。そして、トルクセンサー10が検出する力をロボット制御部98にフィードバックすることにより、ロボット9は、より精密な作業を実行することができる。また、トルクセンサー10が検出する力によって、ロボット9は、エンドエフェクター99の作業対象物や障害物への接触等を検知することができる。そのため、エンドエフェクター99による作業対象物の把持や移動等の動作をより適正に行うことができ、また、従来の位置制御では困難だった障害物回避動作、対象物損傷回避動作等を容易に行うことができ、ロボット9は、より適正かつ安全に作業を実行することができる。
このように、ロボット9は、トルクセンサー10(力検出センサー2)を有している。そのため、前述した力検出センサー2の効果を享受でき、優れた信頼性および検出特性を発揮することができる。
なお、ロボット9の構成としては特に限定されず、例えば、アームの数が本実施形態と異なっていてもよい。また、ロボット9としては、所謂、スカラロボットや双腕ロボットであってもよい。また、本実施形態では、ロボット9が、トルクセンサー10を有しているが、これに替えて前述したトルクセンサー10A、10Bや力覚センサー1、1A、1B、1Cを有する構成であってもよいし、これら以外の構成のものを有する構成であってもよい。
以上、本発明の力検出センサー、力覚センサー、トルクセンサーおよびロボットについて、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。また、各実施形態を適宜組み合わせてもよい。
また、前述した実施形態では、力検出センサーが力覚センサーやトルクセンサーに組み込まれた構成について説明したが、力検出センサーは、これらに組み込まれていなくてもよいし、他の電子デバイスに組み込まれていてもよい。
また、前述した実施形態では、力覚センサーおよびトルクセンサーが、力検出センサーに加えて、パッケージ、一対の基板および予圧ボルトを有しているが、力覚センサーおよびトルクセンサーの構成としては、力検出センサー素子を有していれば、特に限定されない。例えば、パッケージを省略し、力検出センサー素子が一対の基板に直接挟まれていてもよい。また、一対の基板および予圧ボルトを省略してもよい。すなわち、力検出センサーは、予圧されていなくてもよい。
1、1A、1B、1C…力覚センサー、10、10A、10B…トルクセンサー、2、2A、2B、2C、2D…力検出センサー、21…基体、21A…第1基体、21B…第2基体、21C…接着剤、211…受圧面、213、215…配置面、22、22C、22D…櫛歯電極、22A…第1櫛歯電極、22B…第2櫛歯電極、221、222…電極、23、23A、23B、23C、23D、24、24A、24B、24C、24D…反射器、25…電極指、3、3A、3B、3C、3D…パッケージ、31…ベース、31A…土台、31B…枠部、311…凹部、32…リッド、321…中央部、322…外縁部、323…接続部、33…内部端子、34…外部端子、41、42…基板、421…ベース、422…突出部、5…予圧ボルト、51…頭部、52…ネジ部、9…ロボット、91…ベース、92、93、94、95、96、97…アーム、98…ロボット制御部、99…エンドエフェクター、A、A1、A2、A3、A4…軸、BW…ボンディングワイヤー、Fx、Fx1、Fx2、Fy、Fy1、Fy2、Fz、Fz1、Fz2…力、L…仮想線、S…収納空間、θ…傾斜角、θz、θz1、θz2…トルク

Claims (12)

  1. 外部から力を受ける第1面と、前記第1面とは法線方向が異なる第2面と、前記第1面および前記第2面とは法線方向が異なる第3面と、を備える基体と、
    前記第2面上に配置されている電極指と、
    前記第3面上に配置されている電極指と、を有し、
    前記第2面の平面視で、前記第2面上に配置されている前記電極指の並び方向が前記第1面の法線に対して傾斜し、
    前記第3面の平面視で、前記第3面上に配置されている前記電極指の並び方向が前記第1面の法線に対して傾斜していることを特徴とする力検出センサー。
  2. 前記第2面の法線と前記第3面の法線とが直交している請求項1に記載の力検出センサー。
  3. 前記第1面の法線と前記第2面の法線と前記第3面の法線とがすべて直交している請求項1に記載の力検出センサー。
  4. 前記第2面は、圧電体の表面で構成されている請求項1ないし3のいずれか1項に記載の力検出センサー。
  5. 前記第3面は、圧電体の表面で構成されている請求項に記載の力検出センサー。
  6. 前記圧電体の構成材料は、水晶である請求項に記載の力検出センサー。
  7. 前記第1面は、前記水晶の電気軸と交差している請求項6に記載の力検出センサー。
  8. 前記基体は、第1基体と、前記第1基体に接続されている第2基体と、を有し、
    前記第1基体が前記第1面を有し、
    前記第2基体が前記第2面を有している請求項1ないし7のいずれか1項に記載の力検出センサー。
  9. 前記基体は、予圧されている請求項1ないし8のいずれか1項に記載の力検出センサー。
  10. 請求項1ないし9のいずれか1項に記載の力検出センサーを有することを特徴とする力覚センサー。
  11. 請求項1ないし9のいずれか1項に記載の力検出センサーを有することを特徴とするトルクセンサー。
  12. 請求項1ないし9のいずれか1項に記載の力検出センサーを有することを特徴とするロボット。
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