JP2002031574A - 触覚センサ - Google Patents

触覚センサ

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JP2002031574A
JP2002031574A JP2000216285A JP2000216285A JP2002031574A JP 2002031574 A JP2002031574 A JP 2002031574A JP 2000216285 A JP2000216285 A JP 2000216285A JP 2000216285 A JP2000216285 A JP 2000216285A JP 2002031574 A JP2002031574 A JP 2002031574A
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tactile sensor
piezoelectric element
vibrator
electrode
electrodes
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JP2000216285A
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Hidenobu Nakanishi
秀信 中西
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧覚およびすべり覚の両方を同時に検出する
ことができるとともに、表面状態の凹凸も検出可能とす
る。 【解決手段】 圧電素子12と、一定の周波数で発振す
る振動子11とが絶縁部材13を介した積層構造で一体
的に接合され、圧電素子12の両端の電極12a,12
bに出力信号を取り出す手段が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被測定物の表面状
態、すなわち、表面上の凹凸状態やすべり覚の検出が可
能な触覚センサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、被測定物の表面状態を検出す
る方法として、圧電セラミックスやPVDF(圧電フィ
ルム)等の圧電素子を用いて被測定物の表面上をなぞる
ことにより、圧電素子の一対の電極より信号を取り出し
て、すべり覚の検出を行う方法が知られている。
【0003】図20は、このような圧電素子を用いた触
覚センサの従来の構造の一例を示している。すなわち、
圧電素子400の両端に検出用電極401,402を配
置し、表面状態を検出する電極、すなわちこの例では電
極402に接触子403を配置している。
【0004】このような構造の触覚センサを用い、被測
定物の表面上をなぞる動作、つまり表面上を水平方向に
移動させる動作を行うと、両電極401,402間の出
力電圧は、表面状態に応じて図16に符号202によっ
て示す波形として出力される。また、この触覚センサを
被測定物の表面に対して垂直方向に押し当てた場合、押
し当てた瞬間のみ、インパルス波形として、両電極40
1,402間から電圧が出力される。これは、圧電素子
400の物理的変形に伴い、微分型の電圧を出力するた
めである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の触覚センサを用いた圧覚およびすべり覚の検出
方法では、以下に示す課題が発生する。
【0006】すなわち、圧電素子400を触覚センサと
して使用した場合、圧電素子400の両端電極401,
402から出力される電圧は微分型出力であるため、圧
電素子400に継続して圧力を加えても変化量の電圧し
か出力できず、圧電素子400単体では継続した圧覚を
検出できない。圧電素子400を触覚センサとして使用
した場合、圧電素子400の復元力以上の圧力を常時加
えると、圧電素子400が復元しないため、検出感度が
低下する。圧電素子400を複数接合した複合化構造に
すると、電極数が増加し、センサ構造が複雑になる。圧
電素子400単体では、被測定物における表面状態の凹
凸を検出することができない。
【0007】本発明はかかる問題点を解決すべく創案さ
れたもので、その目的は、圧覚およびすべり覚の両方を
同時に検出することができるとともに、表面状態の凹凸
も検出可能な触覚センサを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の触覚センサは、圧電素子と一定の周波数で
発振する振動子とが絶縁部材を介した積層構造で一体的
に接合され、前記圧電素子の両端の電極に出力信号を取
り出す手段が設けられていることを特徴とする。このよ
うに、振動子を一定の周波数で発振させておくことによ
り、圧電素子には常に一定の振動が伝わることから、被
測定物に押し当てた状態での圧覚の検出と、被測定物の
表面をすべらせたときのすべり覚の検出を同時に行うこ
とが可能となる。
【0009】また、本発明の触覚センサは、圧電素子と
一定の周波数で発振する振動子とが積層構造で一体的に
接合されるとともに、前記圧電素子の接合面側の電極と
前記振動子の接合面側の電極とが共通電極として形成さ
れ、前記圧電素子の両端の電極に出力信号を取り出す手
段が設けられていることを特徴とする。すなわち、圧電
素子の接合面側の電極と振動子の接合面側の電極とを共
通電極とすることで、センサ構造を簡略化することがで
きる。
【0010】また、本発明の触覚センサは、上記各構成
において、圧電素子の被測定面側に緩衝材が設けられて
いることを特徴とする。または、振動子の取付面側に緩
衝材が設けられていることを特徴とする。このように、
緩衝材を設けることで、触覚センサを被測定物に押し当
てたときの押し圧の増加による、振動子または圧電素子
の振動の減衰や停止を抑制することができる。
【0011】また、本発明の触覚センサは、振動子の接
合面に対して、小型の圧電素子が複数個配置されている
ことを特徴とする。このように、小型の圧電素子を複数
個、例えば格子状に配置することにより、触覚センサ表
面の押し圧の分布、および被測定物の表面の凹凸状態を
検出することができる。特に、凹凸状態が検出できるこ
とにより、この触覚センサを指紋認識センサとして用い
ることが可能となる。
【0012】また、本発明の触覚センサは、圧電素子と
一定の周波数で発振する振動子とが絶縁部材を介して隣
接させた状態の平面構造で一体的に接合され、前記圧電
素子の両端の電極に出力信号を取り出す手段が設けられ
ていることを特徴とする。このように、振動子を一定の
周波数で発振させておくことにより、圧電素子には常に
一定の振動が伝わることから、被測定物に押し当てた状
態での圧覚の検出と、被測定物の表面をすべらせたとき
のすべり覚の検出を同時に行うことが可能となる。
【0013】また、本発明の触覚センサは、圧電素子と
一定の周波数で発振する振動子とが絶縁部材を介して隣
接させた状態の平面構造で一体的に接合されるととも
に、前記圧電素子の接合面側の電極と前記振動子の接合
面側の電極とが共通電極として形成され、前記圧電素子
の両端の電極に出力信号を取り出す手段が設けられてい
ることを特徴とする。すなわち、圧電素子の接合面側の
電極と振動子の接合面側の電極とを共通電極とすること
で、センサ構造を簡略化することができる。
【0014】また、本発明の触覚センサは、上記各構成
において、振動子を含む圧電素子の被測定面側に緩衝材
が設けられていることを特徴とする。または、圧電素子
を含む振動子の取付面側に緩衝材が設けられていること
を特徴とする。このように、緩衝材を設けることで、触
覚センサを被測定物に押し当てたときの押し圧の増加に
よる、振動子または圧電素子の振動の減衰や停止を抑制
することができる。
【0015】また、本発明の触覚センサは、小型化され
た前記振動子および前記圧電素子が平面状に複数個配置
されていることを特徴とする。このように、小型の振動
子および圧電素子を複数個、例えば格子状に配置するこ
とにより、触覚センサ表面の押し圧の分布、および被測
定物の表面の凹凸状態を検出することができる。特に、
凹凸状態が検出できることにより、この触覚センサを指
紋認識センサとして用いることが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0017】図1および図2は、本発明の触覚センサの
実施形態1を示す断面および斜視図である。
【0018】本実施形態1の触覚センサA1は、両面
(図では上下両面)に一対の電極11a,11bを有
し、一定の周波数で発振する振動子11と、同じく両面
(図では上下両面)に一対の電極12a,12bを有
し、圧覚およびすべり覚などの触覚を検出するための圧
電素子12とが、絶縁シート13を介して積層された構
造となっている。ここで、振動子11は、振動子として
の機能を持つ圧電素子を使用してもよい。
【0019】また、圧電素子12の被測定面側である電
極12bには、圧電素子12および電極12bを保護す
るための保護シート14が設けられている。この保護シ
ート14は、電極12bの磨耗や破損を防ぐためのもの
で、耐久性のある材質であれば、絶縁シート13と同等
のものでもよい。
【0020】本実施形態1の触覚センサA1は、振動子
11の一方の電極11a側を、例えばロボット用ハンド
等に取り付けるためのセンサ取付板15に取り付けて使
用する。なお、振動子11、圧電素子12、各電極11
a,11b,12a,12b、絶縁シート13および保
護シート14の各部品は、接着剤等により接着して、積
層構造とする。
【0021】次に、上記構成の触覚センサA1を用て圧
覚およびすべり覚を検出するための回路構成を、図15
に示すブロック図を参照して説明する。
【0022】同図において、一定の周波数で発振する発
振回路101の出力が、振動子11の各電極11a,1
1bに接続されており、圧電素子12の各電極12a,
12bが増幅回路102を介して、第1スイッチ回路1
03の共通端子aに接続されている。また、第1スイッ
チ回路103の一方の端子bは、50Hzまたは60Hzの
電源周波数およびその2倍の周波数(100Hzまたは1
20Hz)を除去するためのバンドエリミネーションフィ
ルタ(ノイズカットフィルタ)104、および機構的な
共振周波数(メカ共振周波数)を除去するためのバンド
エリミネーションフィルタ(ノイズカットフィルタ)1
05を介して、第2スイッチ回路106の端子bに接続
されている。また、第1スイッチ回路103の他方の端
子cは、第2スイッチ回路106の他方の端子cに直接
接続されている。
【0023】また、第2スイッチ回路106の共通端子
aは、発振回路101の発振周波数のみの信号を通過さ
せるバンドパスフィルタ107と、すべり覚を検出する
ための差動アンプ110のプラス入力端子とに接続され
ており、バンドパスフィルタ107の出力は、交流波形
を直流波形に変換する波形整形回路108と、差動アン
プ110のマイナス入力端子とに接続されている。そし
て、波形整形回路108の出力端子109から、圧覚レ
ベルの信号が出力され、差動アンプ110の出力端子1
11から、すべり覚レベルの信号が出力されるようにな
っている。
【0024】上記回路構成において、発振回路101
は、一定周波数で振動を行うが、この周波数は、すべり
覚を同時に検出する必要があるため、数kHzから数10
kHz程度で振動させると効果的である。
【0025】次に、上記構成の検出回路によって、被測
定物に対する圧覚とすべり覚とを検出する処理動作につ
いて、図16に示す各部の信号波形図を参照して説明す
る。
【0026】図15に示す触覚センサA1全体を被測定
物(図示省略)に対して垂直方向に押し当てると、押し
圧に応じて、振動子11の振動が圧電素子12に伝達さ
れる。この伝達された信号波形は、図16中の符号20
1で示すような信号波形となる。つまり、周波数は発振
回路101の発振周波数と同じであり、その振幅が、押
し圧によって変化する信号波形となっている。
【0027】一方、この触覚センサA1全体を被測定物
に押し当てた状態で、水平方向になぞりながら移動させ
ると、すべり覚の出力信号は、その表面状態に応じて変
化する図16中の符号202で示すような信号波形とな
る。
【0028】本実施形態1の触覚センサA1では、圧覚
とすべり覚とを同時に検出することができるため、圧電
素子12の両端の電極12a,12b間には、図16中
の符号201で示す圧覚の信号波形と、図16中の符号
202で示すすべり覚の信号波形とが合成された、図1
6中の符号203で示す信号波形が出力されることにな
る。この出力信号203は微小信号であるため、増幅回
路102によって数100mV〜数V程度まで増幅した
後、第1スイッチ回路103の共通端子aに入力され
る。
【0029】ここで、第1スイッチ回路103および第
2スイッチ回路104の各共通端子aが端子b側に接続
されている場合、出力信号203は、各バンドエリミネ
ーションフィルタ104,105によってノイズが除去
された後、第2スイッチ回路106からバンドパスフィ
ルタ107に入力される。最初のバンドエリミネーショ
ンフィルタ104で電源周波数成分のノイズを除去し、
次のバンドエリミネーションフィルタ105で、本触覚
センサA1をメカ部に取り付けた場合のメカ特有の共振
周波数で共振が発生した周波数成分を除去することで、
出力信号203の信頼性を向上させることができる。
【0030】一方、このような電源周波数によるノイズ
成分やメカ共振周波数によるノイズ成分が無視できる程
度のものである場合には、第1スイッチ回路103およ
び第2スイッチ回路104の各共通端子aを端子c側に
接続すればよい。これにより、出力信号203は、第1
スイッチ回路103から第2スイッチ回路104を直接
経由して、バンドパスフィルタ107に入力される。
【0031】バンドパスフィルタ107に入力された信
号波形203は、圧覚を示す信号波形201とすべり覚
を示す信号波形202の合成波形である。そのため、こ
のバンドパスフィルタ107により、発振回路101で
発振した発振周波数のみの信号を通過させることで、圧
覚検出用の信号波形204,205等を分離する。ここ
で、細い実線で示す信号波形204は、圧覚の検出信号
が大きい場合の信号レベルを示し、太い実線で示す信号
波形205は、圧覚の検出信号が小さい場合の信号レベ
ルを示している。この信号レベルを参照することで、圧
覚の強弱を検出することができる。そのため、この信号
波形204(205)は、圧覚の強弱の検出を容易にす
るために、検出波形整形回路108において交流波形か
ら直流波形に変換し、出力端子109から圧覚レベルの
信号として出力する。
【0032】一方、すべり覚を検出するためには、バン
ドパスフィルタ107に入力された合成波形である信号
波形203から、圧覚の信号波形204(205)を引
算すればよい。そのため、合成波形である信号波形20
3を差動アンプ110のプラス入力端子に入力し、分離
した圧覚検出用の信号波形204(205)を差動アン
プ110のマイナス入力端子に入力することで、その出
力端子111には、すべり覚の信号波形206が得られ
ることになる。
【0033】このように、既知の周波数で発振する振動
子11と、この振動子11と積層構造に配置された圧電
素子12の両端の電極12a,12bから出力信号を取
り出す手段(図15に示す回路構成)とを用いることに
より、触覚センサA1を被測定物に押し当てたときの圧
覚の検出と、被測定物の表面をすべらせたときのすべり
覚の検出とを同時に行うことができるものである。
【0034】なお、本実施形態1では、図15に示す各
ブロック101〜111を電気回路系として記載してい
るが、DSP(ディジタル・シグナル・プロセッサ)等
を用いたディジタル・フィルタ等のソフト処理でも実現
可能であり、この場合には、回路系の小型化および汎用
化とコストダウンとを図ることができる。
【0035】次に、図3ないし図14を用いて、本発明
の触覚センサの他の実施形態について説明する。
【0036】図3は、本発明の触覚センサの実施形態2
を示す断面図である。
【0037】本実施形態2の触覚センサA2は、図1お
よび図2に示した触覚センサA1に設けられている保護
シート14の代わりに、保護シートより厚めの硬質ゴム
等の材質を使用した緩衝材16を設けた構造としたもの
である。その他の構成は、図1および図2に示す触覚セ
ンサA1と同様であるので、ここでは同部材に同符号を
付すこととし、詳細な説明を省略する。
【0038】ここで、緩衝材16を設けたことによる機
能(作用)について説明する。
【0039】圧覚を検出する場合、本来は、図17に符
号350として示す太い実線のように、センサ自体が検
出できる上限値(出力電圧d1)まで一方向に増加(ま
たは減少)する曲線をとることが望ましい。すなわち、
この例では、d点の押し圧レベルまで一定レベルで増加
し、d点以上では、検出の上限値となるため、出力電圧
はd1が限界出力電圧となる。しかしながら、圧電素子
をセンサとして使用した場合や、発振器側に振動子を使
用した場合、圧電素子や振動子の復元力以上の圧力を常
時加えると、圧電素子や振動子が復元することができな
いため、検出感度が低下するといった問題が発生する。
図17中の符号351で示す曲線は、この現象を示すも
ので、押し圧がc点になるまでは、押し圧の増加に伴っ
て出力も増加しているが、押し圧がc点を超えた時点
で、出力が減少に転じている。そのため、このような現
象が発生すると、押し圧のa点およびb点で同じ出力電
圧a1が発生するため、押し圧がa点であるのかb点で
あるのかの区別がつかないといった不具合を生じる。
【0040】しかしながら、緩衝材16を設けた本実施
形態2の触覚センサA2によれば、圧電素子12や振動
子11の復元力以上の圧力を触覚センサA2に常時加え
ても、緩衝材16がこの圧力を吸収するため、圧電素子
12や振動子11が復元することができるので、検出感
度の低下を抑える効果が得られる。
【0041】図4は、本発明の触覚センサの実施形態3
を示す断面図である。
【0042】本実施形態3の触覚センサA3は、図1お
よび図2に示した触覚センサA1において、センサ取付
板15と振動子11の電極11aとの間に、緩衝材16
を設けた構造としたものである。その他の構成は、図1
および図2に示す触覚センサA1と同様であるので、こ
こでは同部材に同符号を付すこととし、詳細な説明を省
略する。
【0043】このような構造の触覚センサA3も、図3
に示す触覚センサA2と同様の効果を得ることができる
が、圧電素子12の電極12bが被測定物に直接接触
(正確には、保護シート14を介して接触)するため、
図3に示す触覚センサA2に比べて、すべり覚の検出感
度を向上させることができる。また、メカ特有の共振信
号を減衰させる効果もある。
【0044】図5は、本発明の触覚センサの実施形態4
を示す断面図である。
【0045】本実施形態4の触覚センサA4は、図4に
示す実施形態3の触覚センサA3において、振動子11
と圧電素子12との間に介挿されていた絶縁シート13
を取り除き、圧電素子12の接合面側の電極12aと、
振動子11の接合面側の電極11bとを共通電極17と
したものである。これにより、触覚センサA4の構造を
簡略化することができる。
【0046】図6は、本発明の触覚センサの実施形態5
を示す断面図である。
【0047】本実施形態5の触覚センサA5は、両面
(図では上下両面)に一対の電極11a,11bを有
し、一定の周波数で発振する振動子11と、同じく両面
(図では上下両面)に一対の電極12a,12bを有
し、圧覚およびすべり覚などの触覚を検出するための圧
電素子12とが、絶縁部材21を介して隣接させた平面
構造として一体的に接合されている。そして、振動子1
1の上面(正確には電極11aの上面)および圧電素子
12の上面(正確には電極12aの上面)に、絶縁シー
ト22を介して振動伝達用基板23が設けられた構造と
なっている。また、被測定面側である振動子11の電極
11bおよび圧電素子12の電極12bには、電極11
b,12bを保護するための保護シート24が設けられ
ている。
【0048】この保護シート24は、電極11b,12
bの磨耗や破損を防ぐためのもので、耐久性のある材質
であれば、絶縁部材21と同等のものでもよい。
【0049】また、振動伝達用基板23は、振動子11
の振動を圧電素子12に伝達させ、センサ本体の基盤と
なるものであれば、どの材質の物を使用してもかまわな
い。材質の例としては、セラミックスや金属板などを使
用することができる。なお、振動伝達用基板23に絶縁
部材を用いた場合には、絶縁シート22を省略すること
ができる。
【0050】本実施形態5の触覚センサA5の動作機能
としては、図1に示す触覚センサA1と同様の機能を有
しており、本触覚センサA5を被測定物に対して垂直に
押し当てたとき、振動子11の振動が振動伝達用基板2
3を通じて圧電素子12に伝達される。圧電素子12
は、この伝達量を検出して圧覚を検出する。さらに、被
測定物の表面上を水平方向になぞりながら移動させる
と、被測定物の表面状態に応じて圧電素子12の両端電
極12a,12bに電圧が発生する。この電圧により、
圧電素子とすべり覚とを同時に検出することができる。
【0051】図7は、本発明の触覚センサの実施形態6
を示す断面図である。
【0052】本実施形態6の触覚センサA6は、図6に
示す実施形態5の触覚センサA5において、振動伝達用
基板23とセンサ取付板15との間に、緩衝材25を設
けた構造としたものである。その他の構成は、図6に示
す触覚センサA5と同様であるので、ここでは同部材に
同符号を付すこととし、詳細な説明を省略する。このよ
うな構造(緩衝材25を設けた構造)の触覚センサA6
も、図4に示す積層構造の触覚センサA3と同様の効果
を得ることができる。
【0053】図8は、本発明の触覚センサの実施形態7
を示す断面図である。
【0054】本実施形態7の触覚センサA7は、図6に
示す実施形態5の触覚センサA5において、絶縁シート
22を緩衝材25に変更した構造としたものである。こ
のような構造(緩衝材25を設けた構造)の触覚センサ
A7も、図4に示す積層構造の触覚センサA3と同様の
効果を得ることができる。
【0055】なお、図示は省略しているが、図6および
図7の触覚センサA5,A6において、絶縁シート22
を取り除き、振動伝達用基板23を導電性の金属板等と
することにより、振動子11の一方の電極11aと圧電
素子12の一方の電極12aとを共通化した構造とする
ことで、触覚センサA5,A6の構造の簡略化とコスト
ダウンを図ることができる。
【0056】図9は、本発明の触覚センサの実施形態8
を示す断面図である。
【0057】本実施形態8の触覚センサA8は、図1な
いし図5に示す各実施形態1〜4の触覚センサA1〜A
4において、圧電素子12を小型化(121a1・・
・,121b1・・・,・・・,121n1・・・)
し、格子状に複数個配置した構造としたものである。
【0058】このような構造の触覚センサA8によれ
ば、圧覚およびすべり覚の検出部が、複数個の圧電素子
121a1・・・,121b1・・・,・・・,121
n1・・・を格子状に配置した構造であるため、被測定
物40の表面41に本触覚センサA8を押し当てたとき
のセンサ内の圧力分布を計測することが可能となり、ロ
ボットハンド等で物を把持するときの制御などに広く利
用することが可能となる。また、図10に示すように、
各圧電素子121a1・・・,121b1・・・,・・
・,121n1・・・をさらに小型化すれば、被測定物
40の表面41の凹凸状態(例えば指紋等)を検出する
ことができる。
【0059】図11は、図9に示す触覚センサA8のB
−B断面を下方から見た図である。すなわち、各圧電素
子121a1・・・,121b1・・・,・・・,12
1n1・・・が格子状に配置されている。この例では、
縦横5列の計25個の圧電素子が配置されている。この
ような構造の触覚センサA8が、例えば被測定物のコー
ナー部等の線形エッジの表面部分(図中斜線を付して示
す)45に接触した場合、この表面部分45に強く接触
する圧電素子121a1,121b2,121c3,1
21d4,121d5では、強い接触圧を検出するが、
他の圧電素子部分では、ほとんど接触圧を検出しない。
この結果から、表面部分45の状態は、本触覚センサA
8に対して約45度の角度でコーナー部を検出している
状態であることが容易に分かる。
【0060】また、図12は、図9に示す触覚センサA
8を用いて、被測定物の表面のコーナー部を検出した場
合の実施例であり、被測定物の表面部47のコーナー部
位置47aに、本触覚センサA8が移動したとき、表面
部47に全体が強く接触する圧電素子121a1〜12
1a5,121b3〜121b5,121c4〜121
c5,121d5では、強い接触圧を検出し、また、表
面部47のコーナー部位置47aに接触する圧電素子1
21a1,121b2,121c3,121d4,12
1d5では、中程度の接触圧を検出し、その他の圧電素
子部分では、ほとんど接触圧を検出しない。この結果か
ら、本触覚センサA8が表面部分47のコーナー部位置
47aを検出していることが容易に分かる。同様の方法
を用いると、被測定物の表面上の突起の検出や、表面上
が平坦か否かの検出も容易に行える。
【0061】図13および図14は、本発明の触覚セン
サの実施形態9を示す断面図および図13のC−C断面
を下方から見た図である。
【0062】本実施形態9の触覚センサA9は、図9に
示す実施形態8の触覚センサA8において、振動子と各
圧電素子とが積層構造となっているものを、平面構造と
したものである。
【0063】基本構造例としては、まず、被測定物の表
面と接触する側である保護シート14の上に、電極付き
の小型圧電素子121a1・・・,121b1・・・,
・・・,121e1・・・を格子状に複数個配置(この
例では、縦横5列に配置)し、その中央部にのみ1個の
小型振動子111を配置した構造としている。すなわ
ち、圧電素子121a1・・・,121b1・・・,・
・・,121e1・・・は、中央部の振動子111を除
いて、その周囲を取り囲むように同一平面上に計24個
配置された平面構造となっている。また、振動子111
と各圧電素子121a1・・・,121b1・・・,・
・・,121e1・・・の電極は、本来、個別に必要と
なるが、構造を簡略化するため、図13および図14に
示す例では、片側の電極(図13中、上部の電極)を共
通電極51としている。さらに、振動伝達用基板23と
緩衝材25とを積層構造にして、センサ取付板15に取
り付けた構造としている。
【0064】本実施形態9の触覚センサA9の動作機能
としては、実施形態8の触覚センサA8と同様の機能を
有しており、被測定物の表面に本触覚センサA9を押し
当てたときのセンサ内の圧力分布を検出できるととも
に、被測定物の表面上の凹凸状態を検出することができ
る。また、振動子111は、圧電素子でも代用可能であ
るため、構造を統一化、単純化できる。このため、本触
覚センサA9の内部回路に、振動子として使用する圧電
素子の配線を動的に切り換える回路を構成すれば、本
来、振動子111の位置のセンシングが行えないとこ
ろ、振動子として使用する圧電素子を例えば121b2
に切り換えることにより、検出不可能箇所を無くすこと
ができる。
【0065】以上説明したように、従来では、被測定物
の表面状態を検出するためには、触覚センサを被測定物
の表面上を移動させながら検出する必要があったが、本
発明によれば、触覚センサを移動させなくても、被測定
物における表面状態の凹凸を検出することができるもの
である。
【0066】次に、上記した各実施形態の触覚センサA
1〜A9のいずれか(以下、触覚センサAと略記する)
を、操作者(人)によりロボットを遠隔操作するシステ
ムに適用した場合の具体例について、図18を参照して
説明する。
【0067】このシステム構成としては、まずロボット
側では、ロボット本体70に付属するロボットハンド7
1により、把持物72の表面に接触したり、把持する動
作を行うものとする。そのため、ロボットハンド71の
指先部71aに、本発明の触覚センサAを取り付けた構
造とする。
【0068】一方、遠隔操縦者80側としては、ロボッ
ト本体70の頭部等に取り付けられたカメラ74の映像
等を表示するヘッド・マウント・ディスプレイ(HM
D)81と、ロボットハンド71を遠隔操作により制御
するためのデータグローブ82とで構成する。そして、
データグローブ82には、遠隔操縦者80の指91の手
の甲側91aが当たる部分に、指91に拘束力を提示す
るための力覚提示アクチュエータ83が取り付けられ、
また、遠隔操縦者80の指91の指先91b(手のひら
側)が当たる部分に、把持物72の表面状態を提示する
触覚提示アクチュエータ84が配置されている。
【0069】ここで、力覚提示アクチュエータ83によ
る拘束力の提示方法の一例としては、油圧や空気圧等の
圧力制御により拘束力を提示する方法等が利用できる。
また、触覚提示アクチュエータ84による触覚圧の提示
方法の一例としては、触覚圧によりスピーカ等の振動子
により振動を指先に伝達することで提示を行う方法等が
利用できる。
【0070】動作機能としては、遠隔操縦者80が、ロ
ボット本体70の頭部等に取り付けられたカメラ74の
画像をHMD81で確認しながら、データグローブ82
によりロボットハンド71を操作する。なお、このとき
の遠隔操作の命令は、図示は省略しているが、無線等の
通信手段を用いて行う。
【0071】一方、ロボット側では、データグローブ8
2の操作に従って、把持物72に接触したり、把持動作
を行ったりする。この際、ロボットハンド71に取り付
けてある触覚センサAが、把持物72の表面72aに接
触した場合、その接触圧や表面状態の情報をセンシング
し、そのセンシング情報が、データグローブ82内の力
覚提示アクチュエータ83や触覚提示アクチュエータ8
4にフィードバックされる。すなわち、力覚提示アクチ
ュエータ83では、ロボットハンド71によって把持物
72を強く把持するに従って、曲げに対する拘束力が強
くなるように作用する。また、触覚提示アクチュエータ
84では、把持物72の表面72aが平坦面の場合には
ほとんど振動せず(微小振動程度)、表面が粗面(凸凹
面)である程、振動が大きくなるように作用する。遠隔
操縦者80は、これらの情報を指で直接感じながらデー
タグローブ82をさらに操作し、ロボットハンド71の
把持圧等を制御する。
【0072】図19は、遠隔操縦によりロボットハンド
71で把持物72を移動させる場合の動作を説明するた
めのフローチャートである。以下、このフローチャート
に従って、把持物72を移動させる動作を説明する。
【0073】ステップS1では、まず、HMD81で移
動対象となる把持物72を探し出す。把持物72を探し
出すと、次のステップS2では、データグローブを操作
して、ロボットハンド71を把持物72の近傍まで移動
させる。この後、ステップS3では、データグローブを
操作して、把持物72に接触するまでロボットハンド7
1をゆっくり移動させる。
【0074】この移動の過程において、次のステップS
4では、ロボットハンド71の指先に取り付けてある触
覚センサAのセンシング情報を、データグローブ82内
の力覚提示アクチュエータ83と触覚提示アクチュエー
タ84とにフィードバックさせる。
【0075】次のステップS5では、力覚提示アクチュ
エータ83と触覚提示アクチュエータ84との提示によ
り、遠隔操縦者80が把持物72に接触したかどうかを
判断する。ここで、接触していないと判断した場合(ス
テップS5でNoと判断した場合)には、ステップS3
に戻る。
【0076】一方、接触していると判断した場合(ステ
ップS5でYesと判断した場合)には、次のステップ
S6にて、適切な把持圧かどうかを判断する。適切でな
い場合(把持圧が不足している場合)はステップS3に
戻る。
【0077】一方、適切な把持圧である場合には、デー
タグローブ82を操作し、ロボットハンド71により把
持物72を目的位置まで移動させる。把持物72を目的
位置まで移動させると、次のステップS8では、把持物
72を放す動作を行う。この動作は、ステップS9での
判断において、力覚提示アクチュエータ83と触覚提示
アクチュエータ84からの提示情報から、遠隔操縦者8
0が把持圧を感じないと判断するまでステップS8の動
作を繰り返す。そして、把持圧を感じなくなったら、ス
テップS10にて把持物72の移動を完了する。
【0078】このように、本発明によれば、ロボットの
遠隔操作や遠隔地間でのコミュニケーションツールへの
応用に対して、十分に対応できる触覚センサを提供する
ことができる。
【0079】
【発明の効果】本発明の触覚センサによれば、圧電素子
と一定の周波数で発振する振動子とを絶縁部材を介した
積層構造で一体的に接合し、圧電素子の両端の電極に出
力信号を取り出す手段を設けた構成としている。すなわ
ち、振動子を一定の周波数で発振させておくことによ
り、圧電素子には常に一定の振動が伝わることから、被
測定物に押し当てた状態での圧覚の検出と、被測定物の
表面をすべらせたときのすべり覚の検出を同時に行うこ
とができる。
【0080】また、本発明の触覚センサによれば、圧電
素子と一定の周波数で発振する振動子とを積層構造で一
体的に接合するとともに、圧電素子の接合面側の電極と
振動子の接合面側の電極とを共通電極として形成し、圧
電素子の両端の電極に出力信号を取り出す手段を設けた
構成としている。すなわち、圧電素子の接合面側の電極
と振動子の接合面側の電極とを共通電極とすることで、
センサ構造を簡略化することができる。
【0081】また、本発明の触覚センサによれば、圧電
素子の被測定面側、または、振動子の取付面側に緩衝材
を設けた構成としている。このように、緩衝材を設ける
ことで、触覚センサを被測定物に押し当てたときの押し
圧の増加による、振動子または圧電素子の振動の減衰や
停止を抑制することができる。
【0082】また、本発明の触覚センサによれば、振動
子の接合面に対して、小型の圧電素子を複数個配置した
構成としている。このように、小型の圧電素子を複数
個、例えば格子状に配置することにより、触覚センサ表
面の押し圧の分布、および被測定物の表面の凹凸状態を
検出することができる。特に、凹凸状態が検出できるこ
とにより、この触覚センサを指紋認識センサ等として用
いることができる。
【0083】また、本発明の触覚センサによれば、圧電
素子と一定の周波数で発振する振動子とを絶縁部材を介
して隣接させた状態の平面構造で一体的に接合し、圧電
素子の両端の電極に出力信号を取り出す手段を設けた構
成としている。このように、振動子を一定の周波数で発
振させておくことにより、圧電素子には常に一定の振動
が伝わることから、被測定物に押し当てた状態での圧覚
の検出と、被測定物の表面をすべらせたときのすべり覚
の検出を同時に行うことができる。
【0084】また、本発明の触覚センサによれば、圧電
素子と一定の周波数で発振する振動子とを絶縁部材を介
して隣接させた状態の平面構造で一体的に接合するとと
もに、圧電素子の接合面側の電極と振動子の接合面側の
電極とを共通電極として形成し、圧電素子の両端の電極
に出力信号を取り出す手段を設けた構成としている。す
なわち、圧電素子の接合面側の電極と振動子の接合面側
の電極とを共通電極とすることで、センサ構造を簡略化
することができる。
【0085】また、本発明の触覚センサによれば、振動
子を含む圧電素子の被測定面側、または、圧電素子を含
む振動子の取付面側に緩衝材を設けた構成としている。
このように、緩衝材を設けることで、触覚センサを被測
定物に押し当てたときの押し圧の増加による、振動子ま
たは圧電素子の振動の減衰や停止を抑制することができ
る。
【0086】また、本発明の触覚センサによれば、小型
化された振動子および圧電素子を平面状に複数個配置し
た構成としている。このように、小型の振動子および圧
電素子を複数個、例えば格子状に配置することにより、
触覚センサ表面の押し圧の分布、および被測定物の表面
の凹凸状態を検出することができる。特に、凹凸状態が
検出できることにより、この触覚センサを指紋認識セン
サとして用いることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の触覚センサの実施形態1を示す断面で
ある。
【図2】本発明の触覚センサの実施形態1を示す斜視図
である。
【図3】本発明の触覚センサの実施形態2を示す断面図
である。
【図4】本発明の触覚センサの実施形態3を示す断面図
である。
【図5】本発明の触覚センサの実施形態4を示す断面図
である。
【図6】本発明の触覚センサの実施形態5を示す断面図
である。
【図7】本発明の触覚センサの実施形態6を示す断面図
である。
【図8】本発明の触覚センサの実施形態7を示す断面図
である。
【図9】本発明の触覚センサの実施形態8を示す被測定
物を含む断面図である。
【図10】図9に示す実施形態8の触覚センサの変形例
を示す被測定物を含む断面図である。
【図11】図9に示す触覚センサのB−B断面を下方か
ら見た図である。
【図12】図9に示す触覚センサを用いて、被測定物の
表面のコーナー部を検出した場合の実施例を示す説明図
である。
【図13】本発明の触覚センサの実施形態9を示す断面
図である。
【図14】図13に示す触覚センサのC−C断面を下方
から見た図である。
【図15】本発明の触覚センサを用て圧覚およびすべり
覚を検出するための回路構成を示すブロック図である。
【図16】図15に示す検出回路の各部の信号波形図で
ある。
【図17】押圧と圧覚の出力電圧との関係を示すグラフ
である。
【図18】本発明の触覚センサを、ロボットを遠隔操作
するシステムに適用した場合の具体例を示す説明図であ
る。
【図19】遠隔操縦によりロボットハンドで把持物を移
動させる場合の動作を説明するためのフローチャートで
ある。
【図20】従来の触覚センサの断面図である。
【符号の説明】
A,A1〜A9 触覚センサ 11 振動子 12 圧電素子 11a,11b,12a,12b 電極 13,22 絶縁シート 14,24 保護シート 15 センサ取付板 16,25 緩衝材 21 絶縁部材 23 振動伝達用基板

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電素子と一定の周波数で発振する振動
    子とが絶縁部材を介した積層構造で一体的に接合され、
    前記圧電素子の両端の電極に出力信号を取り出す手段が
    設けられていることを特徴とする触覚センサ。
  2. 【請求項2】 圧電素子と一定の周波数で発振する振動
    子とが積層構造で一体的に接合されるとともに、前記圧
    電素子の接合面側の電極と前記振動子の接合面側の電極
    とが共通電極として形成され、前記圧電素子の両端の電
    極に出力信号を取り出す手段が設けられていることを特
    徴とする触覚センサ。
  3. 【請求項3】 前記圧電素子の被測定面側に緩衝材が設
    けられていることを特徴とする請求項1または2に記載
    の触覚センサ。
  4. 【請求項4】 前記振動子の取付面側に緩衝材が設けら
    れていることを特徴とする請求項1または2に記載の触
    覚センサ。
  5. 【請求項5】 前記振動子の接合面に対して、小型の圧
    電素子が複数個配置されていることを特徴とする請求項
    1ないし4のいずれかに記載の触覚センサ。
  6. 【請求項6】 圧電素子と一定の周波数で発振する振動
    子とが絶縁部材を介して隣接させた状態の平面構造で一
    体的に接合され、前記圧電素子の両端の電極に出力信号
    を取り出す手段が設けられていることを特徴とする触覚
    センサ。
  7. 【請求項7】 圧電素子と一定の周波数で発振する振動
    子とが絶縁部材を介して隣接させた状態の平面構造で一
    体的に接合されるとともに、前記圧電素子の接合面側の
    電極と前記振動子の接合面側の電極とが共通電極として
    形成され、前記圧電素子の両端の電極に出力信号を取り
    出す手段が設けられていることを特徴とする触覚セン
    サ。
  8. 【請求項8】 前記振動子を含む前記圧電素子の被測定
    面側に緩衝材が設けられていることを特徴とする請求項
    6または7に記載の触覚センサ。
  9. 【請求項9】 前記圧電素子を含む前記振動子の取付面
    側に緩衝材が設けられていることを特徴とする請求項6
    または7に記載の触覚センサ。
  10. 【請求項10】 小型化された前記振動子および前記圧
    電素子が平面状に複数個配置されていることを特徴とす
    る請求項6ないし9のいずれかに記載の触覚センサ。
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