JP2011146006A - 入力装置及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 触覚フィードバック機能を有するタッチ式の入力装置において、触覚フィードバックに起因する音響ノイズを低減することが可能な入力装置を提供する。
【解決手段】 入力装置1は、タッチスクリーン10と、該タッチスクリーン10を振動させてユーザの指先に触覚フィードバックを与える圧電アクチュエータ12と、触覚フィードバックにより発生する音響ノイズを打ち消す音波を出力するスピーカ14と、圧電アクチュエータ12、スピーカ14等を統合的に制御する電子制御ユニット20とを備えている。電子制御ユニット20は、触覚フィードバック信号を生成する触覚フィードバック信号生成部23と、該触覚フィードバック信号に基づいて圧電アクチュエータ12を駆動する駆動回路21と、触覚フィードバック信号と逆位相の音波信号を生成する音波信号生成部24と、該音波信号を増幅してスピーカ14を駆動する増幅回路22とを有している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、入力装置及び電子機器に関し、特に、触覚フィードバック機能を有するタッチ式の入力装置、及び該入力装置を用いた電子機器に関する。
従来から、電子機器の入力インターフェースとして、液晶パネルなどの表示デバイスとタッチパネルなどの位置検出デバイスとを組合せ、液晶パネルの表示に指などで触れることで電子機器に対する入力操作を可能とするタッチスクリーンが広く用いられている。従来のタッチスクリーンは、押しボタンと異なり操作時のクリック感がないため、操作の快適さや確実性の点で問題があった。この点を改善する技術として、近年、ユーザがタッチスクリーンに触れたときにタッチスクリーンを振動させることによって、ユーザの指先に、ボタンの押下などに対応した触覚(感触)を与える触覚フィードバック技術が注目されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
ちなみに、特許文献1には、ユーザの接触位置に基づいて位置情報をコンピュータに与える平面状のタッチ面を備えるタッチ入力装置であって、ユーザに触感覚を与えるべく力を出力するアクチュエータが連結されたタッチ入力装置が記載されている。また、特許文献2には、タッチパネルを入力インターフェースとして備える電子機器であって、ユーザがタッチパネルに触れると、タッチパネルの位置情報に基づいて、CPUが出力用振動パターンを生成する電子機器が開示されている。この電子機器を構成するアクチュエータ駆動回路は、出力用振動パターンに従い、ユーザの触覚を刺激する触角振動とユーザが音として感知できる音声振動とを圧電アクチュエータに出力させる。
特表2004−530200号公報 特開2007−122501号公報
ところで、触覚フィードバックを行うことによりタッチスクリーンの操作感を向上させることはできる。しかしながら、触覚フィードバックが行われる際に、タッチスクリーンがアクチュエータによって振動すると、その振動周波数に応じた音(以下「音響ノイズ」という)がタッチスクリーンから生じるため、操作しているユーザに対して、違和感や不快感を与えるおそれがある。
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、触覚フィードバック機能を有するタッチ式の入力装置において、触覚フィードバックに起因する音響ノイズを低減することが可能なタッチ式の入力装置、及び該入力装置を用いた電子機器を提供することを目的とする。
本発明に係る入力装置は、ユーザによる入力操作を検知するタッチスクリーンと、ユーザによる入力操作がタッチスクリーンにより検知されたときに、該ユーザに触覚フィードバックを与えるための触覚フィードバック信号を生成する触覚信号生成手段と、触覚信号生成手段により生成された触覚フィードバック信号に基づいてタッチスクリーンを振動させる振動発生手段と、タッチスクリーンが振動することにより生じる音波を打ち消す音波を出力する音波出力手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る入力装置によれば、ユーザがタッチスクリーンに触れたときに、タッチスクリーンが振動し、ユーザの指先などに触覚フィードバックが与えられる。また、それと同時に、タッチスクリーンが振動することにより生じる音波(音響ノイズ)を打ち消す音波が出力される。その結果、タッチスクリーンの振動、すなわち触覚フィードバックに起因する音響ノイズと音波出力手段から出力された音波とが互いに打ち消しあって、ユーザに聞こえる音響ノイズが低減される。よって、触覚フィードバック機能を有するタッチ式の入力装置において、触覚フィードバックに起因する音響ノイズを低減することが可能となる。
特に、本発明に係る入力装置は、触覚フィードバック信号と逆位相の音波信号を生成する音波信号生成手段を備え、音波出力手段が、音波信号生成手段により生成された音波信号に基づいて音波を出力することが好ましい。
この場合、タッチスクリーンを振動させる触覚フィードバック信号と逆位相の音波が音波出力手段から出力される。そのため、タッチスクリーンが触覚フィードバック信号に基づいて振動することに起因する音響ノイズが、波の重ね合わせの原理により、音波出力手段から出力された音波によって打ち消される。その結果、ユーザに聞こえる音響ノイズを低減することが可能となる。
また、本発明に係る入力装置は、タッチスクリーンの振動特性と音波出力手段の振動特性との違いに基づいて、音波信号を補正する補正手段をさらに備え、音波出力手段が、補正手段により補正された後の音波信号に基づいて音波を出力することが好ましい。
ところで、同一の信号波形が入力されたとしても、振動する物体の振動特性が異なる場合には、実際に出力される音波の波形が異なる。そのため、音波出力手段に対して、触覚フィードバック信号と逆位相の音波信号を入力したとしても、音波出力手段から出力される音波の波形が、タッチスクリーンから実際に出力される音波の波形に対して、完全に逆位相とならない場合がある。すなわち、単純に触覚フィードバック信号と逆位相の音波を音波出力手段から出力しても、音響ノイズを完全に打ち消すことができないことがある。ここで、本発明に係る入力装置によれば、タッチスクリーンの振動特性と前記音波出力手段の振動特性との違いに基づいて、音波信号が補正される。そのため、音波出力手段から出力される音波の波形を、タッチスクリーンから実際に発生する音波(音響ノイズ)の逆位相の波形により近づけることができる。よって、音響ノイズをより効果的に打ち消すことが可能となる。
一方、本発明に係る入力装置では、触覚フィードバック信号に基づいてタッチスクリーンが振動することにより発生する音波と逆位相の音波データを予め記憶する記憶手段を備え、音波出力手段が、記憶手段に記憶されている音波データに基づいて音波を出力する構成とすることも好ましい。
この構成によれば、タッチスクリーンが振動することにより発生する実際の音波(音響ノイズ)が予め計測されて、計測された音波と逆位相の音波データが記憶手段に予め記憶される。そのため、触覚フィードバックを行うときに、予め記憶されている音波データに基づいて音波を出力することにより、より簡易かつ効果的に音響ノイズを打ち消すことが可能となる。
本発明に係る入力装置では、音波出力手段が、タッチスクリーンの近傍に配置されていることが好ましい。このように音波出力手段を音響ノイズの発生源であるタッチスクリーンの近傍に配置することにより、音響ノイズの打ち消し効果をより高めることが可能となる。
本発明に係る電子機器は、上記いずれかの入力装置と、該入力装置により受付けられたユーザの入力操作に基づいて自機の制御を行う制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る電子機器によれば、上述したいずれかの入力装置を備えているため、該入力装置を用いてユーザが電子機器を操作する際に、触覚フィードバックによりユーザの指先に適切な操作感(触覚)を与えつつ、触覚フィードバックに起因する不快な音響ノイズを低減することができる。よって、電子機器を確実かつ快適に操作することが可能となる。
本発明によれば、ユーザがタッチスクリーンに触れたときに、触覚フィードバックに起因する音響ノイズを打ち消す音波を出力する構成としたので、触覚フィードバック機能を有するタッチ式の入力装置及び該入力装置を用いた電子機器において、触覚フィードバックに起因する音響ノイズを低減することが可能となる。
第1実施形態に係る入力装置の構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係る入力装置によるノイズキャンセル処理の処理手順を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る入力装置の構成を示すブロック図である。 第2実施形態に係る入力装置によるノイズキャンセル処理の処理手順を示すフローチャートである。 第3実施形態に係る入力装置の構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係る入力装置を用いた電子機器の構成を示すブロック図である。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、各図において、同一要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。
[第1実施形態]
まず、図1を用いて、第1実施形態に係る入力装置1の構成について説明する。図1は、入力装置1の構成を示すブロック図である。
入力装置1は、ユーザがタッチスクリーンに触ったときに、タッチスクリーンを振動させることによって、触ったことを知らせる機能、所謂、触覚フィードバック機能を有するタッチ式の入力装置である。また、入力装置1は、触覚フィードバックに起因する音響ノイズを低減するノイズキャンセル機能を有している。そのために、入力装置1は、タッチスクリーン10と、該タッチスクリーン10を振動させてユーザの指先に触覚フィードバックを与える圧電アクチュエータ12と、触覚フィードバックにより発生する音響ノイズを打ち消す音波を出力するスピーカ14と、タッチスクリーン10、圧電アクチュエータ12、スピーカ14を統合的に制御する電子制御ユニット20とを備えている。この電子制御ユニット20は、触覚フィードバック信号を生成する触覚フィードバック信号生成部23と、該触覚フィードバック信号に基づいて圧電アクチュエータ12を駆動する駆動回路21と、触覚フィードバック信号と逆位相の音波信号を生成する音波信号生成部24と、該音波信号を増幅してスピーカ14を駆動する増幅回路22とを有している。以下、各構成について詳細に説明する。
タッチスクリーン10は、操作画面を表示する液晶ディスプレイ(LCD)等からなる表示部10aと、ユーザのタッチ位置を検出するタッチパネル等からなる位置検出部10bとを有している。表示部10aは、機器を操作するための各種操作ボタンや各種情報などを表示する。位置検出部10bは、表示部10aの表示画面を覆うように設けられており、その表面には2次元座標(X−Y座標)が仮想的に配置されている。位置検出部10bは、ユーザによるタッチ操作がなされると、そのタッチ位置に応じた座標情報を出力する。なお、タッチ位置の検出には、例えば、電気抵抗、圧力、静電容量、赤外線、又は超音波等が利用される。
タッチスクリーン10は、電子制御ユニット20と接続されており、検出されたタッチ位置の座標情報を、電子制御ユニット20に出力する。そして、各種操作ボタン等の表示位置とタッチ位置を示す座標情報とに基づき、ユーザの操作内容が、電子制御ユニット20によって判断される。
圧電アクチュエータ(ピエゾアクチュエータ)12は、圧電素子(ピエゾ素子)の逆圧電効果を応用したアクチュエータである。圧電素子としては、例えばジルコン酸チタン酸鉛に代表される圧電セラミックスが好適に用いられる。本実施形態では、圧電アクチュエータ12として、多数の薄い圧電素子を重ねた積層型圧電アクチュエータを用いた。
また、本実施形態では、細長い板状に形成された2つの圧電アクチュエータ12,12それぞれを、矩形のタッチスクリーン10の対向する2辺に沿って、該タッチスクリーン10の背面に配設する構成とした。両圧電アクチュエータ12,12は、電子制御ユニット20に接続されており、電子制御ユニット20から出力される触覚フィードバック信号に基づいて駆動される。圧電アクチュエータ12が駆動されると、タッチスクリーン10は、厚さ方向に沿った方向に変位(振動)する。そして、タッチスクリーン10が振動することにより、ユーザの指先に触覚フィードバックが与えられる。すなわち、圧電アクチュエータ12は、特許請求の範囲に記載の振動発生手段として機能する。
スピーカ14は、電気信号を物理振動に変換して音声などの音(音波)を出力する公知のスピーカである。スピーカ14は、タッチスクリーン10の近傍において、スピーカ14の開口端面とタッチスクリーン10の操作面(すなわち振動面)とが略同一平面上に位置するように入力装置1の筐体に取付けられている。スピーカ14は、電子制御ユニット20に接続されており、電子制御ユニット20から出力される音波信号に基づいて駆動される。これにより、スピーカ14は、触覚フィードバック時にタッチスクリーン10が振動することによって生じる音響ノイズを打ち消す(キャンセルする)音波を出力する。すなわち、スピーカ14は、特許請求の範囲に記載の音波出力手段として機能する。
電子制御ユニット20は、上述したように、タッチスクリーン10、圧電アクチュエータ12、及びスピーカ14などを統合的に制御するものである。電子制御ユニット20は、ユーザのタッチ操作の有無を監視し、タッチ操作が検知されたときに、ユーザの指先に触覚フィードバックを与えるために、圧電アクチュエータ12を駆動する。また、電子制御ユニット20は、圧電アクチュエータ12の駆動と同時に、触覚フィードバックによりタッチスクリーン10から生じる音響ノイズを打ち消す音波を出力するようにスピーカ14を駆動する。
そのため、電子制御ユニット20は、出力インターフェースとして、圧電アクチュエータ12を駆動する駆動回路21と、スピーカ14を駆動する増幅回路22とを有している。また、電子制御ユニット20は、駆動回路21に出力する触覚フィードバック信号、及び、増幅回路22に出力する音波信号を生成するための演算処理を行うマイクロプロセッサ、該マイクロプロセッサに各処理を実行させるためのプログラムやデータを記憶するROM、演算結果などの各種データを一時的に記憶するRAM、及びデータがバックアップされているバックアップRAMなどを有して構成されている。
電子制御ユニット20では、ROMに記憶されているプログラムが、マイクロプロセッサによって実行されることにより、触覚フィードバック信号を生成する触覚フィードバック信号生成部23、及び、触覚フィードバック信号(波形)と逆位相の音波信号(波形)を生成する音波信号生成部24の機能が実現される。なお、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどはそれぞれ独立したチップから構成されていてもよいし、これらが1つのチップに収められたマイクロコンピュータ(マイコン)により構成されていてもよい。
駆動回路21は、圧電アクチュエータ12を駆動するためのドライバを含んで構成されている。駆動回路21は、圧電アクチュエータ12に接続されており、触覚フィードバック信号生成部23により生成された触覚フィードバック信号に基づいて圧電アクチュエータ12を駆動する。
増幅回路22は、スピーカ14を駆動するための増幅器(アンプ)を含んで構成されている。増幅回路22は、スピーカ14に接続されており、音波信号生成部24により生成された音波信号を増幅してスピーカ14を駆動する。
触覚フィードバック信号生成部23は、ユーザがタッチスクリーン10にタッチしたことが検知されたときに、触覚フィードバック信号を生成する。触覚フィードバック信号としては、数百Hz(例えば200〜400Hz)の正弦波が好適に用いられる。触覚フィードバック信号生成部23により生成された触覚フィードバック信号は、上述した駆動回路21によって増幅され、圧電アクチュエータ12に印加される。それにより、タッチスクリーン10が、印加された交流電圧の周波数(波形)に応じて振動し、ユーザの指先に触覚フィードバックが与えられる。触覚フィードバック信号生成部23及び駆動回路21は、特許請求の範囲に記載の触覚信号生成手段として機能する。
音波信号生成部24は、触覚フィードバック信号(波形)と逆位相の音波信号(波形)を生成する。音波信号生成部24により生成された音波信号は、増幅回路22によって増幅され、スピーカ14から出力される。その結果、タッチスクリーン10が振動することにより発生する音響ノイズが、波の重ね合わせの原理により、スピーカ14から出力された音波によって打ち消される。音波信号生成部24及び増幅回路22は、特許請求の範囲に記載の音波信号生成手段として機能する。
次に、図2を参照しつつ、入力装置1の動作について説明する。図2は、入力装置1による音響ノイズの打消処理(ノイズキャンセル処理)の処理手順を示すフローチャートである。なお、本処理は、主として電子制御ユニット20において、所定のタイミングで繰り返して実行される。
まず、ステップS100では、ユーザがタッチスクリーン10にタッチしたか否かについての判断が行われる。ここで、ユーザによるタッチ操作があった場合には、ステップS102に処理が移行する。一方、ユーザのタッチ操作がないときには、ユーザがタッチスクリーン10にタッチするまで、本ステップが繰り返して実行される。
ユーザによるタッチ操作が検知された場合、ステップS102では、ユーザの指先に触覚フィードバックを付与するための触覚フィードバック信号が生成される。また、ステップS104において、触覚フィードバック信号と逆位相の音波信号が生成される。
続いて、ステップS106では、ステップS102で生成された触覚フィードバック信号に基づいて、圧電アクチュエータ12が駆動され、ユーザの指先に触覚フィードバックが付与される。また、ステップS108では、ステップS104で生成された音波信号に基づいて、スピーカ14が駆動される。その結果、触覚フィードバックに伴い発生する音響ノイズが、スピーカ14から出力される逆位相の音波によって打ち消される。
本実施形態によれば、ユーザがタッチスクリーン10に触れたときに、タッチスクリーン10が振動し、ユーザの指先などに触覚フィードバックが与えられる。また、それと同時に、タッチスクリーン10が振動することにより生じる音響ノイズを打ち消す音波が出力される。その結果、タッチスクリーン10の振動、すなわち触覚フィードバックに起因する音響ノイズとスピーカ14から出力された音波とが互いに打ち消しあって、ユーザに聞こえる音響ノイズが低減される。よって、触覚フィードバックに起因する音響ノイズを低減することが可能となる。
より具体的には、本実施形態によれば、タッチスクリーン10を振動させる触覚フィードバック信号と逆位相の音波がスピーカ14から出力される。そのため、タッチスクリーン10が触覚フィードバック信号に基づいて振動することに起因する音響ノイズが、スピーカ14から出力された音波によって打ち消される。その結果、ユーザに聞こえる音響ノイズを低減することが可能となる。
本実施形態によれば、スピーカ14が音響ノイズの発生源であるタッチスクリーン10の近傍に配置されているため、音響ノイズの打ち消し効果をより高めることが可能となる。
[第2実施形態]
次に、図3を用いて、第2実施形態に係る入力装置3の構成について説明する。図3は、入力装置3の構成を示すブロック図である。なお、図3において第1実施形態と同一又は同等の構成要素については同一の符号が付されている。
入力装置3は、上述した電子制御ユニット20に代えて、電子制御ユニット30を備えている点で、入力装置1と異なっている。この電子制御ユニット30は、電子制御ユニット20の構成に加え、補正部31をさらに有している点で、電子制御ユニット20と異なっている。その他の構成は、上述した入力装置1と同一または同様であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
ところで、同一の信号波形が入力されたとしても、振動する物体の振動特性が異なる場合には、実際に出力される音波の波形が異なる。一般的に、スピーカは入力される信号を忠実に再現するように作られている。一方、タッチスクリーンでは、そのようなことは考慮されていない。そのため、スピーカ14に対して、触覚フィードバック信号と逆位相の音波信号を入力したとしても、スピーカ14から出力される音波の波形が、タッチスクリーン10から実際に出力される音響ノイズの波形に対して、完全に逆位相とならない場合が生じる。すなわち、単純に触覚フィードバック信号と逆位相の音波をスピーカ14から出力しても、音響ノイズを完全に打ち消すことができないことがある。
そこで、補正部31は、タッチスクリーン10の振動特性とスピーカ14の振動特性との違いに基づいて、音波信号生成部24により生成された音波信号を補正する。より具体的には、補正部31は、生成された音波信号の波形がタッチスクリーン10から実際に発生する音響ノイズの波形と逆位相になるように、音波信号に対して補正を加える。すなわち、補正部31は、特許請求の範囲に記載の補正手段として機能する。
ここで、予め、圧電アクチュエータ12を駆動する触覚フィードバック信号をA、圧電アクチュエータ12から実際に発生する音響ノイズをBとした場合に次式(1)で表される、触覚フィードバック信号Aと音響ノイズBとの変換関数fを求めておき、補正部31では、変換関数fの逆関数(−f)を用いて、音波信号を補正する。
B=f(A) ・・・(1)
補正後の音波信号は、増幅回路22に出力される。増幅回路22に入力された補正後の音波信号は、該増幅回路22で増幅された後、スピーカ14から出力される。
次に、図4を参照しつつ、入力装置3の動作について説明する。図4は、入力装置3によるノイズキャンセル処理の処理手順を示すフローチャートである。なお、本処理は、主として電子制御ユニット30において、所定のタイミングで繰り返して実行される。
ステップS200〜S204は、上述したステップS100〜S104と同一の処理内容であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
続いて、ステップS206では、ステップS204で生成された音波信号が補正される。続くステップS208では、ステップS202で生成された触覚フィードバック信号に基づいて、圧電アクチュエータ12が駆動され、ユーザの指先に触覚フィードバックが付与される。また、ステップS210では、ステップS204で生成され、ステップS206で補正された音波信号に基づいて、スピーカ14が駆動される。その結果、触覚フィードバックに伴い発生する音響ノイズが、スピーカ14から出力される逆位相の音波によって打ち消される。
本実施形態によれば、タッチスクリーン10の振動特性とスピーカ14の振動特性との違いに基づいて、音波信号が補正される。そのため、スピーカ14から出力される音波の波形を、タッチスクリーン10から実際に発生する音波(音響ノイズ)の逆位相の波形により近づけることができる。よって、音響ノイズをより効果的に打ち消すことが可能となる。
[第3実施形態]
次に、図5を用いて、第3実施形態に係る入力装置5の構成について説明する。図5は、入力装置5の構成を示すブロック図である。なお、図5において第1実施形態と同一又は同等の構成要素については同一の符号が付されている。
入力装置5は、上述した電子制御ユニット20に代えて、電子制御ユニット50を備えている点で、入力装置1と異なっている。この電子制御ユニット50は、音波信号生成部24に代えて、記憶部51を有している点で、電子制御ユニット20と異なっている。その他の構成は、上述した入力装置1と同一または同様であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
記憶部51は、触覚フィードバックに起因して発生する音響ノイズを打ち消すための音波の波形データを予め記憶する。すなわち、触覚フィードバック信号に基づいてタッチスクリーン10が振動することにより実際に発生する音響ノイズを予め測定し、測定された音響ノイズ波形と逆位相の音波データを記憶部51に予め記憶しておく。すなわち、記憶部51は、特許請求の範囲に記載の記憶手段に相当する。
この場合、ユーザの指先がタッチスクリーン10に触れたことが検知されたときに、記憶部51に予め記憶されている音波データが読み出され、該音波データに応じた音波信号が増幅回路22に出力される。そして、増幅回路22に入力された音波信号は、該増幅回路22で増幅された後、スピーカ14から出力される。すなわち、上述した第1実施形態では、図2に示されるステップS104において、触覚フィードバック信号と逆位相の音波信号が音波信号生成部24により生成されたが、本実施形態では、本ステップにおいて、予め記憶されている、実際の音響ノイズと逆位相の音波データが記憶部51から読み出される。なお、その他の処理内容は、上述した第1実施形態の場合と同一又は同様であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
本実施形態によれば、タッチスクリーン10が振動することにより発生する実際の音響ノイズが予め計測され、その計測された音響ノイズと逆位相の音波データが記憶部51に予め記憶される。そのため、触覚フィードバックを行うときに、予め記憶されている音波データに基づいて音波を出力することにより、より簡易かつ効果的に音響ノイズを打ち消すことが可能となる。
[第4実施形態]
上述した入力装置1は、例えば携帯電話や携帯情報端末等の電子機器の入力装置に適用することができる。次に、図6を用いて、入力装置1を用いた電子機器7について説明する。図6は、入力装置1を用いた電子機器7の構成を示すブロック図である。なお、図6において上述した入力装置1と同一又は同等の構成要素については同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
電子機器7は、入力装置1と、該入力装置1により受付けられたユーザの操作情報に基づいて自機の制御を行う制御部(特許請求の範囲に記載の制御手段に相当)71とを備えている。なお、入力装置1に代えて上述した入力装置3又は入力装置5を用いてもよい。
制御部71は、演算処理を行うマイクロプロセッサ、該マイクロプロセッサに各処理を実行させるためのプログラムやデータを記憶するROM、演算結果などの各種データを一時的に記憶するRAM、及びデータがバックアップされているバックアップRAMなどから構成されている。制御部71は、入力装置1から入力されるユーザの操作情報に基づいて、電子機器7の制御信号を生成する。そして、制御部71は、生成した制御信号を用いてアクチュエータなどを制御することにより、電子機器7の動作を統合的に司る。これにより、ユーザは、入力装置1を用いて電子機器7を操作することができる。
なお、入力装置1は電子機器7から分離されていてもよく、また、1つの筐体の中に一体となって収められていてもよい。また、入力装置1が電子機器7と一体的に構成されている場合、電子制御ユニット20と制御部71は、同一のハードウェア(CPUなど)で構成されていてもよい。
ここで、入力装置1が適用される電子機器7としては、例えば、携帯電話、携帯情報端末、ノートPC、ディスプレイ、カーナビゲーションシステム、コピー機、プリンター、現金自動預け払い機(ATM)、キャッシュレジスター、各種自動販売機、測定器、生産設備、ポータブルメディアプレーヤ、ディジタルフォトフレーム、バーコードスキャナ、カードリーダ、及び、その他の産業機器などが挙げられる。
電子機器7によれば、上述した入力装置1を備えているため、該入力装置1を用いてユーザが電子機器7を操作する際に、触覚フィードバックによりユーザの指先に適切な操作感(触覚)を与えつつ、触覚フィードバックに起因する不快な音響ノイズを低減することができる。よって、電子機器7を確実かつ快適に操作することが可能となる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、音波信号生成部24で触覚フィードバック信号と逆位相の音波信号を生成(又は、記憶部51から逆位相の音波データを読み出し)したが、この構成に代えて、触覚フィードバック信号と同位相(同一)の音波信号を駆動回路21及び増幅回路22に入力し、駆動回路21又は増幅回路22のいずれかにおいて、入力された音波信号の位相を反転する構成としてもよい。
上記実施形態では、タッチスクリーン10を振動させるアクチュエータとして積層型圧電アクチュエータを用いたが、積層型圧電アクチュエータに代えて、例えば、2枚の圧電素子を貼り合わせたバイモルフ型の圧電アクチュエータなどを用いてもよい。また、用いる圧電アクチュエータの特性、形状、個数、配置場所などは、上記実施形態に限られることなく、適用される入力装置に応じて適切に設定することが好ましい。さらに、圧電アクチュエータに代えて、例えば偏心錘を電動モータで回す偏心振動モータなどを用いてもよい。
また、触覚フィードバック信号の周波数、信号波形などは、上記実施形態に限られることなく、例えば、タッチスクリーン10の振動特性や、ユーザの指先にフィードバックする触覚に応じて任意に設定することができる。
上記実施形態では、音響ノイズを打ち消す音波を出力するためにスピーカ14を用いたが、用途によっては、スピーカに代えて、例えばブザーなどを利用してもよい。また、入力装置1を用いた電子機器7では、該電子機器7がスピーカを有している場合には、音響ノイズを打ち消すために専用のスピーカを別に設ける必要はなく、電子機器7が有するスピーカを流用してもよい。
1,3,5 入力装置
7 電子機器
10 タッチスクリーン
10a 表示部
10b 位置検出部
12 圧電アクチュエータ
14 スピーカ
20,30,50 電子制御ユニット
21 駆動回路
22 増幅回路
23 触覚フィードバック信号生成部
24 音波信号生成部
31 補正部
51 記憶部
71 制御部

Claims (6)

  1. ユーザによる入力操作を検知するタッチスクリーンと、
    ユーザによる入力操作が前記タッチスクリーンにより検知されたときに、該ユーザに触覚フィードバックを与えるための触覚フィードバック信号を生成する触覚信号生成手段と、
    前記触覚信号生成手段により生成された触覚フィードバック信号に基づいて前記タッチスクリーンを振動させる振動発生手段と、
    前記タッチスクリーンが振動することにより生じる音波を打ち消す音波を出力する音波出力手段と、を備えることを特徴とする入力装置。
  2. 前記触覚フィードバック信号と逆位相の音波信号を生成する音波信号生成手段を備え、
    前記音波出力手段は、前記音波信号生成手段により生成された音波信号に基づいて音波を出力することを特徴とする請求項1に記載の入力装置。
  3. 前記タッチスクリーンの振動特性と前記音波出力手段の振動特性との違いに基づいて、前記音波信号を補正する補正手段をさらに備え、
    前記音波出力手段は、前記補正手段により補正された後の音波信号に基づいて音波を出力することを特徴とする請求項2に記載の入力装置。
  4. 前記触覚フィードバック信号に基づいて前記タッチスクリーンが振動することにより発生する音波と逆位相の音波データを予め記憶する記憶手段を備え、
    前記音波出力手段は、前記記憶手段に記憶されている音波データに基づいて音波を出力することを特徴とする請求項1に記載の入力装置。
  5. 前記音波出力手段は、前記タッチスクリーンの近傍に配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の入力装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の入力装置と、
    前記入力装置により受付けられたユーザの入力操作に基づいて、自機の制御を行う制御手段と、を備えることを特徴とする電子機器。
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