JP5519020B2 - 入力装置および入力装置の制御方法 - Google Patents

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Description

関連出願の相互参照
本出願は、2011年10月27日に出願された日本国特許出願2011−236534号の優先権を主張するものであり、この先の出願の開示全体を、ここに参照のために取り込む。
本発明は、タッチセンサを備える入力装置、および入力装置の制御方法に関するものである。
例えば携帯電話のような携帯端末において、ユーザが端末の操作を行う際に使用する入力装置は、各端末の機能や用途に応じて様々なものが開発されている。多くの場合、携帯端末本体の表面に予め配設された機械式のキーまたはボタンなどを、ユーザが指などで直接押下することによって、入力操作を行う構成になっている。
このような端末における入力装置の機械的なキー(例えばテンキー等)は、当該端末の主要な用途に応じて予め配置されているのが普通である。したがって、一般的に、最初に規定されたキーの物理的配置を、後から変更することはできない。
ところで、最近では、携帯電話にデジタルカメラや音楽再生の機能を搭載したものがあるように、小型の携帯端末に多種多様な機能が組み込まれている。携帯電話のように、端末の主要な用途以外に補助的な機能が数多く搭載されているものや、PDA(Personal Digital Assistant:携帯情報端末)、スマートフォン、タブレット端末などのように、1つの端末でスケジュール管理や住所録など、主要な用途を複数有するものもある。このような端末においては、キーの配置が固定されていると、使用する機能によっては、ユーザが入力操作を行う際に著しく不便さを感じることがある。
このような入力操作の際の不便さを解消するために、ユーザによる入力操作を検出する操作部やスイッチ等の入力装置として、タッチパネルやタッチスイッチ等のタッチセンサを備える入力装置が採用されているものがある(例えば、特許文献1参照)。このようなタッチパネルを有する入力装置は、一般的に、タッチパネルの表示画面上に、操作キーやボタンなどの画像ならびに入力操作を促す文字または文字列(以下、「オブジェクト」と記す)を表示する。表示画面上に表示されたオブジェクトをユーザが押圧すると、その位置に対応するタッチパネルの入力部(タッチセンサ)が接触を検出するようになっている。
このようなタッチセンサには、抵抗膜方式、静電容量方式、光学式等の種々の方式が知られている。しかしながら、いずれの方式のタッチセンサにおいても、指やスタイラスペンによる接触を検出するものであって、タッチセンサ自体は、タッチされても、機械式の押しボタンスイッチのようには物理的に変位しない。
上記特許文献1に記載の携帯電話機は、タッチパネルの表示画面上に任意にオブジェクトの配置を表示させて、ユーザによる接触を検出することができ、自由なキーなどの配置を構成することが可能である。したがって、この携帯電話機は、端末の各機能を切り替える毎に、その機能に応じてオブジェクトの配置を自在に変更することにより、極めて良好な操作性を提供することができる。例えば、ユーザが携帯電話機に搭載されているデジタルカメラ機能を使用する際は、この携帯電話機は、タッチパネル上にデジタルカメラ用の操作部を構成するオブジェクトを表示してユーザの操作を検出することができる。一方、ユーザがこの携帯電話機を用いて電子メールなどの文字を入力する際は、この携帯電話機は、タッチパネル上にパーソナルコンピュータ(PC)のようなキーボードを構成するオブジェクトを表示して接触を検出することができる。このように、この携帯電話機は、タッチパネルを備えることにより、1つの入力装置を、複数の機能にそれぞれ最適化させてユーザの操作を検出することができる。
また、タッチパネルを有する入力装置は、表示部上に表示されたオブジェクトにユーザが指先などで直接触れる(タッチする)ことによる接触を検出するため、ユーザは極めて直感的な操作を行うことができる。すなわち、ユーザは、タッチパネルの画面に表示された案内に従って、画面に表示されたオブジェクトに指先などで直接触れることにより操作を行う。このため、ユーザは、画面に表示された誘導に応じて直感的な操作により非常に容易に端末に処理を実行させることができ、結果的に誤操作を低減させる効果も期待できる。
このように、タッチパネルは、入力部の構成の自由度を高めることができ、かつ、ユーザが極めて直感的に入力操作を行うことができるというメリットのため、タッチパネルを備える入力装置を有する端末装置はますます増加傾向にある。
上述したようなタッチパネルを有する入力装置は、携帯端末以外においても、例えば銀行などのATM(現金自動預入支払機)や、駅などの券売機に配設され、現在日常的に利用されている。さらに、ファストフード店などの店舗においては、従業員が顧客の注文を処理する際、上述したようなタッチパネルを有する入力装置を備えた端末装置を用いて業務が行われている。入力装置にタッチパネルを用いることにより、タッチパネル以外のキーボードなどの、機械式の操作ボタンまたはキーなどは必須の要素ではなくなる。したがって、端末装置本体に機械式の操作ボタン等を配置する領域が少なくて済むため、端末装置自体を全体的に小型化することができる。このため、様々な店内や駅構内などにおける端末装置の設置場所の自由度を高めることもできる。
特開2006−311224号公報
このようなタッチセンサを有する入力装置は、通常のキーボード等の入力装置では行うことが困難な種々の態様の入力操作を検出することができる。例えば、タッチセンサを有する入力装置は、ユーザがタッチ面を接触したままの状態で、当該接触をタッチ面上で移行させる入力、すなわちスライド入力による入力操作を検出することができる。このスライド入力は、タッチセンサならではの特徴的な入力方式であり、入力操作の態様によっては非常に利便性が良く、簡単かつ直感的な入力操作である。
しかしながら、タッチセンサを有する入力装置は、通常、キー等のオブジェクトを表示した位置に対応するタッチ面への接触に基づいて所定の処理の実行を開始するため、スライド入力を行うユーザは、スライドさせる指の進路に注意する必要がある。ユーザは、スライド入力の終点の位置を目指してスライド入力を行っている場合、当該スライド入力の途中で通過する箇所については、あまり意識していないこともある。このような場合、スライド入力の終点の位置のみに意識を向けた操作を行うと、ユーザの意図しない処理の実行が開始されるおそれも想定される。以下、そのような場合の例について説明する。
図8は、タッチセンサを備えた従来の入力装置による処理の態様の一例を概略的に説明する図である。ここでは、例として、ユーザが銀行等のインターネットのサイトからオンライン振込みを行う際に、タッチセンサを備えた入力装置を用いて入力操作を行う場面を想定して説明する。図8(A)〜(D)は、携帯電話などの携帯端末または銀行等に設置されたATM端末等のタッチパネルにおける表示を示している。このタッチパネルにキーやボタン等のオブジェクトが表示されている場合、この入力装置は、当該オブジェクトが表示されたタッチパネル(タッチセンサ)にユーザが指などで直接触れる操作を検出することができる。
図8(A)は、ユーザが数字キー等を用いて入力操作を行うことにより、振込み金額を入力した後の状態を示している。ここでは、ユーザは、振り込み金額として、例えば10万円の金額の数字を入力したものとする。図8(A)に示すように、この入力装置は、「入力完了」のボタンのオブジェクトを左下の隅に表示している。ユーザが金額の入力を完了したら、この入力装置は、「入力完了」のボタンにユーザが直接触れる操作による接触を検出する。
図8(B)は、図8(A)においてユーザが「入力完了」のボタンを押したため、タッチパネルの画面表示が振込み前の確認画面に遷移した状態を示している。ここで、この入力装置は、入力された金額の振込みを実行するための「振込」ボタンに対するユーザの接触を検出することができる。しかしながら、実際に振込みを行う前に、ユーザが振込み金額の誤りに気がついて、振り込み金額の訂正を行うケースを想定する。この入力装置は、振込み金額の入力を訂正するための「訂正」ボタンに対するユーザの接触を検出することにより、ユーザは振り込み金額の入力のやり直しができる。すなわち、図8(B)において、ユーザは、一度タッチセンサから指を離してから「訂正」のボタンを押すことにより、振り込み金額の入力のやり直しを行うことができる。
しかしながら、図8(A)に示す「入力完了」ボタンを押したことにより図8(B)に示すように画面が切り替わり、オブジェクトの位置が変化したため、ユーザは、図8(A)の「入力完了」ボタンを押した状態から、そのまま図8(B)の「訂正」ボタンまでスライド入力を行ったとする。このようなスライド入力をユーザが行うと、当該スライド入力は、図8(B)に示すように、終点の箇所に存在する「訂正」ボタンに到達する前に「振込」ボタンを通過する。上述したように、タッチセンサを有する入力装置は、通常、ボタン等のオブジェクトを表示した位置に対応するタッチ面への接触に基づいて所定の処理の実行を開始する。
したがって、この場合、ユーザのスライド入力が「訂正」ボタンに到達する前に、「振込」ボタンに対して接触したことになるため、この入力装置は、図8(C)に示すように、「振込」ボタンに対応する処理の実行を開始してしまう。そうすると、ユーザは「訂正」ボタンを押したかったにもかかわらず、この入力装置は、「振込」ボタンに対する接触に基づいて振込み処理を開始してしまい、図8(D)に示すように、ユーザの意図に反して振込み処理を完了してしまう。
このように、ユーザがスライドさせた指が接触を検出する箇所に触れると、ユーザの意図とは無関係に、当該箇所に対応する処理の実行が開始される。したがって、タッチセンサを用いてスライド入力を行う際は、ユーザがスライドさせる指の動きに注意しないと、ユーザの意図に反する操作が検出されて、ユーザの意図しない処理の実行が開始されてしまう。このような処理は、入力装置側からすれば、規定された手順に従った正常な処理であるが、ユーザ側からすると、意図しない処理とみなされるものである。このような処理が実行されることは、ユーザにとっては著しいストレスの原因となり得る。
特に、このような入力装置を小型の携帯端末に適用する場合、筐体の全体を小型化する必要性からタッチセンサの面積が限られるが、操作性の確保の観点から、ボタン等のオブジェクトをあまり小さくすることはできない。このため、特に小型の携帯端末においては、上述したような問題が生じやすいものと考えられ、ユーザの意図しない処理の実行が開始する頻度が高くなるものと想定される。
そこで、上述の問題に対処すべく、上述したような従来の入力装置に、タッチセンサに対する押圧を検出する押圧検出部を備えるようにすることも考えられる。すなわち、ボタン等のオブジェクトに対する単なる接触を検出しても、これに対応する処理の実行は開始せず、押圧検出部が所定の基準の押圧を検出して初めて、前記対応する処理の実行を開始する入力装置も考えられる。この入力装置は、所定の基準の設定により、ボタン等のオブジェクトに対して軽く触れるだけでは反応せず、所定の基準を超える力による押圧でボタン等のオブジェクトを押し込んだ際に反応する。このような入力装置であれば、接触を検出した瞬間に当該接触に基づいて所定の処理の実行を開始することはないため、ユーザの意図しない処理の実行が開始されることは防止できるようにも思われる。
しかしながら、このような入力装置を用いても、上述した図8(A)の「入力完了」ボタンをユーザが接触した際の押圧が所定の基準を超え、図8(B)の状態において、そのまま所定の押圧を伴うスライド入力が行われた場合には、上述した例と同じ結果になる。すなわち、この場合、図8(B)において、スライド入力の操作を行う指が「振込」ボタンの位置を通過する際に、所定の基準を満たす押圧が検出されることになる。したがって、この入力装置は、図8(C)に示すように「振込」ボタンに対する操作を検出して、図8(D)に示すようにユーザの意図に反して振込み処理を完了してしまう。
したがって、かかる事情に鑑みてなされた本発明の目的は、タッチセンサにおいてスライド入力を検出する際に、ユーザの意図しない入力に基づく処理の実行を回避することができる入力装置、および入力装置の制御方法を提供することにある。
上記目的を達成する請求項1に係る入力装置の発明は、
タッチセンサと、
前記タッチセンサに対する押圧を検出する押圧検出部と、
前記タッチセンサに対する接触の開始位置が所定領域内であって、前記押圧検出部が検出する押圧に基づくデータが所定の閾値を超えた場合のみ、所定の処理を行うように制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記タッチセンサに対する接触の位置が所定領域外で開始し、当該接触の位置が前記所定領域外から当該所定領域内に移行した場合、前記所定の処理を行わないように制御する
ことを特徴とするものである。
本発明の入力装置によれば、所定領域内における接触を検出している状態で、押圧に基づくデータが所定の基準を満たした場合、所定の処理が行われる。また、本発明の入力装置によれば、押圧に基づくデータが所定の基準を満たしている状態で、タッチセンサの所定領域外から当該所定領域内に移行する接触を検出した場合は、前記所定の処理は行われない。したがって、所定の押圧を伴うスライド入力がオブジェクトの位置にスライドしてきた場合であっても、所定の処理は行われないため、ユーザの意図しない入力に基づく処理の実行は回避される。
また、本発明の一実施態様によれば、押圧に基づくデータが第1の基準を満たしている状態で、タッチセンサの所定領域外から当該所定領域内に移行する接触を検出した場合は、押圧に基づくデータが第1の基準よりも高い第2の基準を満たしたら、前記所定の処理が行われる。したがって、所定の押圧を伴うスライド入力がオブジェクトの位置にスライドしてきた場合、ユーザの意図的な強い押圧を伴う操作に基づいて所定の処理が行われるため、ユーザの意図しない入力に基づく処理の実行は回避される。
本発明の第1実施の形態に係る入力装置の概略構成を示すブロック図である。 第1実施の形態に係る入力装置の実装構造の一例を示す図である。 第1実施の形態に係る入力装置による処理を説明するフローチャートである。 第1実施の形態に係る入力装置による処理の態様の一例を概略的に説明する図である。 第2実施の形態に係る入力装置による処理を説明するフローチャートである。 第2実施の形態に係る入力装置による処理の態様の一例を概略的に説明する図である。 第3実施の形態に係る入力装置による処理を説明するフローチャートである。 従来の入力装置による処理の態様の一例を概略的に説明する図である。
以下、本発明の各実施の形態について、図面を参照して説明する。本実施の形態に係る入力装置は、例えば、携帯電話などの携帯端末やスマートフォン、タブレット端末、カーナビゲーションシステムに用いる入力装置のほか、産業用機器(FA機器)、オーディオ機器などの音響機器、または電子楽器、家電製品、ゲーム機、券売機など様々な機器に用いる入力装置など、その他広範な入力端末に適用することができる。
(第1実施の形態)
図1は、本発明の第1実施の形態に係る入力装置の概略構成を示すブロック図である。
図1に示すように、第1実施の形態に係る入力装置1は、タッチセンサ11、押圧検出部12、触感呈示部13、表示部14、および制御部15を備える。制御部15は、各機能部をはじめとして、入力装置1の全体の処理を制御するプロセッサである。
タッチセンサ11は、通常は表示部14の前面に配置して、表示部14に表示したキーやボタン等(以下、単に「キー等」という)に対するユーザの指などによる接触を、対応するタッチセンサ11のタッチ面により検出する。このタッチセンサ11からの出力により、制御部15は、タッチセンサ11において接触が検出された位置を知ることができる。このタッチセンサ11は、例えば抵抗膜方式、静電容量方式、光学式等の公知の方式のもので構成する。以下、表示部14にオブジェクトが表示された位置に対応する位置のタッチセンサ11において接触が検出されることを、適宜「オブジェクトの位置に接触が検出される」または「オブジェクトに接触される」等のように略記する。
押圧検出部12は、タッチセンサ11に対してユーザが操作を行う際の押圧を検出するもので、例えば、押圧に応じて物理的または電気的な特性(歪み、抵抗、電圧等)が変化する歪みゲージセンサや圧電素子等の素子等を用いて構成する。押圧検出部12が、例えば、圧電素子等を用いて構成された場合、押圧検出部12の圧電素子は、タッチセンサ11に対する押圧に係る荷重(力)の大きさ(または、荷重(力)の大きさが変化する速さ(加速度))に応じて、電気的な特性である電圧の大きさ(電圧値(以下、押圧に基づくデータと称する))が変化する。そして、制御部15は、押圧に基づくデータが所定の閾値以上である場合に、例えばアプリケーション基づくなどして、所定の処理を行うように制御する。
制御部15は、押圧検出部12が押圧に基づくデータを制御部15に通知することにより、または、制御部15が、押圧検出部12の押圧に基づくデータを検出することにより、当該押圧に基づくデータを取得する。つまり、制御部15は、タッチセンサ11に対する押圧に基づくデータを押圧検出部12から取得する。なお、押圧に基づくデータは、電圧値の代わりに、押圧に係る荷重の大きさ、電力値、抵抗値等でもよい。
また、押圧検出部12は、タッチセンサ11がユーザに押圧されたときに生じる、タッチセンサ11と表示部14との隙間の変化を測定するものであってもよい。この場合、押圧に基づくデータは、隙間の変化値に対応する。なお、押圧検出部12は、タッチセンサ11と他の部品、例えば回路基板との隙間の変化を測定するものであってもよい。
また、押圧検出部12は、タッチセンサ11における接触検出方式に応じて構成することができる。例えば、タッチセンサ11が抵抗膜方式の場合には、接触面積の大きさに応じた抵抗の大きさを、タッチパネルの接触面に対する押圧の荷重(力)に対応付けることにより、歪みゲージセンサや圧電素子等を用いることなく構成することができる。あるいは、タッチセンサ11が静電容量方式の場合には、静電容量の大きさを、タッチパネルに対する押圧の荷重(力)に対応付けることにより、歪みゲージセンサや圧電素子等を用いることなく構成することができる。
触感呈示部13は、タッチセンサ11を振動させるもので、例えば圧電振動子等を用いて構成する。この触感呈示部13によって、タッチセンサ11に接触している指やスタイラスペン等(接触対象)に対して振動を伝えることができる。また、触感呈示部13は、振動モータ(偏心モータ)などによる振動を入力装置1に伝達させることにより、タッチセンサ11のタッチ面を間接的に振動させるように構成することもできる。
この触感呈示部13は、押圧検出部12が検出する押圧(タッチセンサ11に対する押圧)に応じて触感呈示部を振動させることにより、振動を発生してユーザの指などに触感を呈示して、タッチセンサ11を押圧しているユーザに操作したことが感覚的に分かるようにできる。なお、押圧検出部12は、触感呈示部13と一体化して構成することもできる。特に、押圧検出部12および触感呈示部13は、圧電素子を用いて構成する場合は、圧電素子を共用して押圧検出部兼触感呈示部を構成することもできる。圧電素子は、圧力が加わると電圧を発生し、電圧が加えられると変形するためである。
また、触感呈示部13は、押圧検出部12も兼ねる圧電素子の電圧の大きさ(電圧値(データ))が所定の基準を満たした際に、当該圧電素子を駆動することにより振動を発生するようにもできる。ここで、圧電素子の電圧の大きさ(電圧値(データ))が所定の基準を満たした際とは、電圧値(データ)が所定の基準値に達した際であってもよいし、電圧値(データ)が所定の基準値を超えた際でもよいし、所定の基準値と等しい電圧値(データ)が検出された際でもよい。
表示部14は、入力用オブジェクトをはじめとする各種のオブジェクト等を表示するもので、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)または有機ELディスプレイなどにより構成する。本実施の形態においては、表示部14は、アプリケーションソフトウェアに基づいて、オブジェクトを描画して表示する。
図2は、図1に示した入力装置1の実装構造の一例を示すもので、図2(a)は要部断面図、図2(b)は要部平面図である。表示部14は、筐体21内に収納保持され。表示部14上において、弾性部材からなるインシュレータ22を介して、タッチセンサ11が保持される。なお、本実施の形態に係る入力装置1は、表示部14およびタッチセンサ11を、平面視で矩形状としてある。しかしながら、表示部14およびタッチセンサ11の形状は、筐体の形状など各種の仕様に応じたものとしてもよい。本実施の形態において、タッチセンサ11は、図2(b)に仮想線で示す表示部14の表示領域Aから外れた4隅に配設したインシュレータ22を介して、表示部14上に保持される。
また、筐体21には、表示部14の表示領域から外れたタッチセンサ11の表面領域を覆うようにアッパカバー23が設けられる。また、このアッパカバー23とタッチセンサ11との間には、弾性部材からなるインシュレータ24が配設される。
なお、図2に示すタッチセンサ11は、タッチ面11aを有する表面部材を、例えば透明フィルムやガラスで構成し、裏面部材をガラスやアクリルで構成している。タッチセンサ11は、タッチ面11aが押圧されると、押圧部分が押圧力に応じて微少量撓む(歪む)、または構造体そのものが微少量撓む構造のものを用いるのが好適である。
タッチセンサ11の表面上には、アッパカバー23で覆われる各辺の近傍に、タッチセンサ11に加わる荷重(押圧力)を検出するための歪みゲージセンサ31がそれぞれ接着等により設けられる。また、タッチセンサ11の裏面上には、対向する2つの辺の近傍に、タッチセンサ11を振動させるための圧電振動子32がそれぞれ接着等により設けられる。すなわち、図2に示す入力装置は、図1に示した押圧検出部12を4つの歪みゲージセンサ31を用いて構成し、触感呈示部13を2つの圧電振動子32を用いて構成している。そして、触感呈示部13によりタッチセンサ11を振動させることにより、タッチ面11aを振動させるようにしている。なお、図2(b)は、図2(a)に示した筐体21、アッパカバー23およびインシュレータ24の図示を省略している。
図3は、第1実施の形態に係る入力装置のスライド入力制御処理を説明するフローチャートである。
本実施の形態によるスライド入力制御処理は、タッチセンサ11がユーザの指などによる接触を検出した時点から開始する。タッチセンサ11がユーザの接触を検出すると、制御部15は、当該接触が所定領域内で検出されたものか否かを判定する(ステップS11)。本実施の形態において、上述の「所定領域」とは、接触を検出すべきキー等のオブジェクトが表示部14に表示されている箇所を意味する。したがって、接触が所定領域内で検出された場合、接触を検出すべきキー等のオブジェクトが表示部14に表示されている箇所に対応するタッチセンサ11の領域において、接触が検出されている。
ステップS11において、接触が所定領域内で検出されたと判定された場合、制御部15は、押圧検出部12が検出する押圧に基づくデータが所定の基準を満たしたか否かを判定する(ステップS12)。なお、押圧検出部12は、例えば、図2に示した4つの歪みゲージセンサ31の出力の平均値から荷重を検出する。ここで、押圧に基づくデータが満たす所定の基準は、ユーザが通常の押圧操作を行う際の押圧に基づくデータを考慮して、例えば1N(ニュートン)などの値に対応するような基準を予め設定し、その後も設定変更できるようにするのが好適である。また、この所定の基準は、ユーザが意図せずに軽く触れてしまったような場合には満たさないようにするため、およびリアルな触感を呈示すべく圧覚をユーザに与えるために、ユーザの意図に基づく押圧入力の際の押圧を考慮して(例えば平均値など)、過度に低い基準を設定しないようにする。なお、ステップS11において接触が所定領域内で検出されても、ステップS12において押圧検出部12が検出する押圧に基づくデータが所定の基準を満たしていない場合、制御部15は、ステップS11に戻って処理を続行する。
ステップS12において、押圧検出部12が検出する押圧に基づくデータが所定の基準を満たした場合(タッチセンサ11がプレスされると)、制御部15は、触感呈示部13が触感を呈示するように制御するとともに(ステップS13)、所定の処理を行うように制御する(ステップS14)。すなわち、本実施の形態において、制御部15は、タッチセンサ11が所定領域内における接触を検出している状態で、押圧検出部12が検出する押圧に基づくデータが所定の基準を満たした場合(接触対象がタッチセンサ11の所定領域内をプレスすると)、所定の処理を行うように制御する。ステップS13において、制御部15は、触感呈示部13を所定の駆動信号で駆動して、タッチセンサ11を予め設定した所定の振動パターンで振動させて触感を呈示する。この振動により、ユーザは、自らの入力操作が入力装置1に正常に検出されたことを認識することができる。
また、ステップS14における「所定の処理」とは、接触を検出したオブジェクトに割り当てられている、予め規定された処理を意味する。例えば、接触を検出したオブジェクトが文字入力のキーである場合には、制御部15は、当該文字を表示(出力)する処理を行う。また、上述の図8に示した例においては、接触を検出したオブジェクトが図8(A)の「入力完了」のオブジェクトの場合、制御部15は、図8(B)の確認画面に遷移させる処理を行う。接触を検出したオブジェクトが図8(B)の「振込」のオブジェクトの場合、制御部15は、当該振込に係る処理を行い、「訂正」のオブジェクトに対する入力の場合は当該訂正に係る処理を行う。
以上の処理によって、オブジェクトの位置において検出された押圧に基づくデータが所定の基準を満たさない場合、所定の処理は行われないため、ユーザがオブジェクトを意図せずに軽く触れてしまっても、ユーザの意図しない入力に基づく処理の実行は回避される。また、入力装置1は、タッチセンサ11に加わる押圧に基づくデータが、触感を呈示する基準(例えば1Nに対応する基準)を満たすまでは、圧覚を刺激するようにし、押圧に基づくデータが当該基準を満たすと、圧電振動子32を所定の駆動信号で駆動してタッチ面11aを振動させて触覚を刺激する。これにより、入力装置1は、例えば、押しボタンスイッチ(プッシュ式ボタンスイッチ)のようなボタンスイッチを押した際に得られるのと同様のリアルなクリック触感をユーザに呈示することができる。
一方、ステップS11において、接触が所定領域の外で検出されたと判定された場合、制御部15は、ユーザがタッチセンサ11から指などを離すことにより、接触が解除されたか否かを判定する(ステップS15)。本実施の形態において、「所定領域」の外とは、接触を検出すべきキー等のオブジェクトが表示部14に表示されていない箇所を意味する。したがって、接触が所定領域の外で検出された場合、接触を検出すべきキー等のオブジェクトが表示部14に表示されていない箇所に対応するタッチセンサ11の領域において、接触が検出されている。
ステップS15において接触が解除されていない場合、制御部15は、ステップS11に戻って処理を続行する。一方、ステップS15において接触が解除されている場合、制御部15は、ステップS13の処理もステップS14の処理も行わずに、すなわち当該入力操作に対応する処理を行わずに、本実施の形態の処理を終了する。すなわち、本実施の形態において、制御部15は、押圧検出部12が検出する押圧に基づくデータが所定の基準を満たしている状態で、タッチセンサ11が所定領域外から当該所定領域内に移行する接触を検出した場合(接触対象がプレスした状態で、タッチセンサ11の前記所定領域外から当該所定領域内に移行すると)、前記所定の処理を行わないように制御する。したがって、押圧に基づくデータが所定の基準を満たしたままのスライド入力がオブジェクトの位置にスライドしてきた場合であっても、所定の処理は行われないため、ユーザの意図しない入力操作に基づく処理の実行は回避される。
図4は、第1実施の形態に係る入力装置による処理の態様の一例を概略的に説明する図である。図4においては、上述した図8で説明した入力装置による処理の場面を、本実施の形態の入力装置1に適用したものとして説明する。すなわち、ユーザが銀行等のインターネットのサイトからオンライン振込みを行う際に、本実施の形態による入力装置1を用いて入力操作を行う場面を想定して説明する。
図4(A)は、ユーザが数字キー等を用いて入力操作を行うことにより、振込み金額を入力した後の状態を示している。ここでは、ユーザは、振り込み金額として、例えば10万円の金額の数字を入力したものとする。図4(A)に示すように、入力装置1は、「入力完了」のボタンのオブジェクトを表示部14の左下の隅に表示している。ユーザによる金額の入力が完了したら、入力装置1は、「入力完了」のオブジェクトに対する接触を検出し(ステップS11)、当該接触が検出されたら、当該接触に伴う押圧に基づくデータが所定の基準を満たしたか否かを判定する(ステップS12)。
「入力完了」のオブジェクトに対する接触に伴う押圧に基づくデータが所定の基準を満たしたら、入力装置1は、触感呈示部13による触感を呈示し(ステップS13)、図4(B)に示す確認画面を表示部14に表示する(ステップS14)。このように、入力装置1を用いても、ユーザは、図8において説明した従来の入力装置を用いた場合とほぼ同様の入力操作を行うことができる。ただし、図8において説明した入力装置においては、タッチセンサを触れただけの操作により所定の処理の実行が開始されたが、入力装置1においては、接触に伴う押圧に基づくデータが所定の基準を満たすことにより所定の処理の実行が開始される点が異なる。なお、この差異によって、上述したように、ユーザが意図せずに軽く触れてしまったような場合の操作に基づいて望まない処理が開始されることを回避することができ、さらに、ユーザにリアルな触感を呈示することができる。
図4(B)は、図4(A)から確認画面に表示が変化した時点を示している。図4(B)において、ユーザは、もともと「入力完了」のオブジェクトが存在したが現在はオブジェクトが何も存在しない箇所をまだ押圧したままで、押圧に基づくデータがまだ所定の基準を満たしている状態である。それから、ユーザは、図4(B)に示すように、押圧に基づくデータが所定の基準を満たしたままのスライド入力を、「訂正」のオブジェクトまで行ったとする。しかしながら、この状態では、すでに所定の処理(ステップS14)が行われた後であり、本実施の形態の処理は終了しているため、入力装置1は、「振込」の処理も「訂正」の処理も行わない。このように、本実施の形態の入力装置1は、押圧に基づくデータが所定の基準を満たしたままのスライド入力がオブジェクトの位置にスライドしてきた場合であっても、所定の処理は行われないため、ユーザの意図しない入力操作に基づく処理の実行は回避される。
なお、この場合、ユーザは、タッチセンサ11から一旦指などを離して接触を解除してから、図4(C)に示すように改めて「訂正」のオブジェクトに対して接触し、当該接触に伴う押圧に基づくデータが所定の基準を満たすようにすることで、入力装置1に「訂正」の処理を実行させることができる。「訂正」のオブジェクトに対する接触が改めて検出され(ステップS11)、当該接触に伴う押圧に基づくデータが所定の基準を満たしたら(ステップS12)、入力装置1は、触感を呈示して(ステップS13)、図4(D)に示すように、「訂正」のオブジェクトに対応する処理を行う(ステップS14)。
(第2実施の形態)
次に、本発明の第2実施の形態に係る入力装置を説明する。第2実施の形態に係る入力装置は、第1実施の形態において説明した入力装置1と同じ構成により実施することができ、第1実施の形態において説明した制御部15による処理を一部変更するものである。したがって、第1実施の形態と同じ説明は、適宜省略する。
第2実施の形態は、上述の第1実施の形態において、押圧に基づくデータが所定の基準を満たしたままのスライド入力がオブジェクトの位置にスライドしてきた場合に、ユーザがタッチセンサ11から指などを一旦離すことなく、スライドした先のオブジェクトに対する入力操作ができるようにする。
図5は、第2実施の形態に係る入力装置のスライド入力制御処理を説明するフローチャートである。図5に示すフローチャートにおいて、図3にて説明した第1実施の形態に係る入力装置のフローチャートと同様となる説明は適宜省略する。
図3のフローチャートのステップS11における「所定領域」は、図5においては「第1の領域」となっており(ステップS21)。また図3のフローチャートのステップS12における「所定の基準」は、図5においては「第1の基準」となっている(ステップS22)。さらに、図5においては、図3のフローチャートのステップS14の後に、ステップS23ないしステップS28を追加している。
第2実施の形態においては、第1実施の形態にて説明した所定の領域を2種類設定する。便宜上、これらを、第1の領域と、第2の領域として区別する。第1の領域は、第1実施の形態で説明した「所定の領域」と実質的に同じものとすることができる。第2の領域とは、第1実施の形態で説明した所定の処理(ステップS14)が行われた後で、接触を検出すべきキー等のオブジェクトが表示部14に表示されている箇所に対応する領域を想定している。
また、第2実施の形態においては、所定の基準を2種類設定する。便宜上、これらを、第1の基準と、第2の基準として区別する。第1の基準は、第1実施の形態で説明した「所定の基準」と実質的に同じものとすることができる。第2実施の形態において、第2の基準は、第1の基準よりも高い基準として、予め設定しておく。第2の基準は、ユーザが強めの押圧による操作を行う際の押圧に基づくデータを考慮して、例えば2N(ニュートン)などの値に対応するような基準を予め設定し、その後も設定変更できるようにするのが好適である。
第2実施の形態において、制御部15は、タッチセンサ11が第1の領域内における接触を検出している状態で(ステップS21)、押圧検出部12が検出する押圧に基づくデータが第1の基準を満たした場合(ステップS22)、触感を呈示して(ステップS13)、当該第1の領域に対応する所定の処理を行う(ステップS14)ように制御するのは第1実施の形態とほぼ同様である。また、ステップS11において接触が第1の領域の外で検出されたと判定された場合、制御部15は、接触が解除されたか否かを判定し(ステップS15)、接触が解除されていない場合はステップS11に戻って処理を続行し、解除されている場合は本実施の形態の処理を終了するのも第1実施の形態と同様である。
第2実施の形態においては、ステップS14で第1の領域に対応する所定の処理が行われた後、制御部15は、押圧検出部12が検出する押圧に基づくデータが第1の基準を満たしているか否かを判定する(ステップS23)。ステップS23において押圧に基づくデータが第1の基準を満たしている場合、制御部15は、押圧に基づくデータが第1の基準を満たしたまま、第2の領域の外から当該第2の領域内に移行するスライド入力を検出したか否かを判定する(ステップS24)。すなわち、ステップS24においては、ユーザが、接触を検出する(第1の領域の)オブジェクトが表示されていた箇所から接触を開始して、所定の処理が行われた後、当該接触に伴う押圧に基づくデータが第1の基準を満たすようにしたまま、接触を検出する(第2の領域の)オブジェクトが表示されている箇所に対応する領域までスライド入力を行ったか否かを判定する。
ステップS24において、押圧に基づくデータが第1の基準を満たしたまま接触の位置が第2の領域内に移行するスライド入力を検出しない場合、制御部15は、ステップS23に戻って処理を続行する。一方、ステップS24において、押圧に基づくデータが第1の基準を満たしたまま接触の位置が第2の領域内に移行するスライド入力を検出した場合、制御部15は、押圧検出部12が検出する押圧に基づくデータが、第1の基準よりも高い第2の基準を満たしたか否かを判定する(ステップS25)。
ステップS25において、押圧検出部12により検出される押圧に基づくデータが第2の基準を満たさない場合、制御部15は、ステップS23に戻って処理を続行する。一方、ステップS25において、押圧検出部12により検出される押圧に基づくデータが第2の基準を満たした場合、制御部15は、触感を呈示して(ステップS26)、当該第2の領域に対応する所定の処理を行う(ステップS27)ように制御する。
一方、ステップS23において検出される押圧に基づくデータが第1の基準を満たしていない場合、制御部15は、接触が解除されたか否かを判定する(ステップS28)。ステップS28において接触が解除されていない場合、制御部15はステップS23に戻って処理を続行し、接触が解除されている場合、制御部15は本実施の形態の処理を終了する。
第2実施の形態に係る入力装置による処理の態様の一例を、再び図4を用いて説明する。
図4(B)に示すように、第2実施の形態において、ユーザが、押圧に基づくデータが第1の基準を満たしたままのスライド入力を、「訂正」のオブジェクトまで行ったとしても、入力装置1は、「振込」の処理も「訂正」の処理も行わないのは第1実施の形態と同じである。しかしながら、この後、当該「訂正」のオブジェクトに対して、押圧に基づくデータが第1の基準よりも高い第2の基準を満たすような入力操作がなされると(ステップS25)、入力装置1は、図4(C)に示すように、「訂正」のオブジェクトに割り当てられた処理を実行する(ステップS27)。すなわち、図4(D)に示すように、入力装置1は、「訂正」に係る処理を行う(ステップS27)。
図6は、第2実施の形態に係る入力装置による処理の態様の他の例を説明する図である。第2実施の形態に係る入力装置1によれば、接触に伴う押圧に基づくデータが第1の基準を満たしたままオブジェクトに対してスライド入力が行われても、当該オブジェクトに対応する処理の実行は開始されない。しかしながら、第2実施の形態においては、オブジェクトが表示された箇所に対応する位置にスライド入力が行われた後、接触に伴う押圧に基づくデータが第2の基準を満たすような操作入力が行われると、当該オブジェクトに対応する処理の実行を開始する。
したがって、入力装置1は、図6(A)の「入力完了」のオブジェクトに対する接触に伴う押圧に基づくデータが第1の基準を満たしたまま、図6(B)の「振込」のオブジェクトまでスライド入力がなされても、このオブジェクトに対応する処理の実行を開始することができる。すなわち、「振込」のオブジェクトに対する接触に伴う押圧に基づくデータが第2の基準を満たしたら、入力装置1は、図6(C)に示すように、「振込」のオブジェクトに対応する処理の実行を開始する。図6(D)は、このようにして振込処理が完了したことを示している。
このように、第2実施の形態による入力装置1は、スライド入力後であっても、オブジェクトに対応する処理の実行を開始することができる。したがって、第3実施の形態による入力装置1によれば、ユーザは、スライド入力後にタッチセンサ11から一旦指などを離すことなく、滑らかな一連の操作により、スライド入力後にオブジェクトに対応する処理の実行を開始させることができる。
(第3実施の形態)
次に、本発明の第3実施の形態に係る入力装置を説明する。第3実施の形態に係る入力装置は、第2実施の形態において説明した入力装置1と同じ構成により実施することができ、第2実施の形態において説明した制御部15による処理を一部変更するものである。したがって、第2実施の形態と同じ説明は、適宜省略する。
図7は、第3実施の形態に係る入力装置のスライド入力制御処理を説明するフローチャートである。図7に示す第3実施の形態によるスライド入力制御処理は、図5において説明した第2実施の形態において、ステップS24の後にステップS30の処理を追加したものである。
第3実施の形態においては、ステップS23からステップS24において、押圧検出部12が検出する押圧に基づくデータが第1の基準を満たした場合の当該「第1の基準を満たす押圧に基づくデータ」を、制御部15に内蔵した記憶部に記憶する。そして、ステップS24において押圧に基づくデータが第1の基準を満たしたまま接触が第2の領域内に移行するスライド入力を検出した後、制御部15は、第1の基準を満たす押圧に基づくデータに基づいて、第2の基準を設定する(ステップS30)。このステップS30において、制御部15は、例えばスライド入力が行われる際の接触に伴う第1の基準を満たす押圧に基づくデータの平均値に対して所定の値を加算する等の処理により、第2の基準を設定することができるが、その他様々なアルゴリズムにより設定することもできる。このような処理により、第2の基準を予め設定しておく必要はなくなり、さらに、各ユーザの押圧力に見合う第2の基準を設定することができる。
このように、第3実施の形態による入力装置1は、上述の第2実施の形態と同様のユーザの入力操作を検出することができる。さらに、第3実施の形態による入力装置1は、スライド入力後にオブジェクトに対応する処理を開始するための押圧に基づくデータが満たすべき基準を、各ユーザの押圧力に応じて可変にすることができる。したがって、第3実施の形態による入力装置1は、操作性をさらに向上させることができる。
上述の説明では、所定の基準を「押圧に基づくデータのしきい値」に見立て、当該基準に達した場合に「基準を満たす」と判定する態様について説明した。しかしながら、「基準を満たす」と判定できる態様はこれに限定されるものではなく、いくつもの態様を含むことが想定できる。例えば、オブジェクトに対するユーザの接触に伴う押圧に基づくデータが上記基準を超えた場合に「基準を満たす」と判定することもできる。また、押圧検出部12によって検出される押圧に基づくデータが上記基準を示す場合に「基準を満たす」と判定することもできる。
また、上述の説明において、「基準を満たさない」と判定できる態様についても同様である。すなわち、上述の説明においては、基準未満になった場合に「基準を満たさない」と判定する場合について説明した。しかしながら、例えば、オブジェクトに対するユーザの接触に伴う押圧に基づくデータが上記基準以下になった場合に「基準を満たさない」と判定することもできる。また、押圧検出部12によって検出される押圧に基づくデータが上記基準を示さなくなった場合に「基準を満たさない」と判定することもできる。
なお、本発明は、上述した実施の形態にのみ限定されるものではなく、幾多の変更または変形が可能である。例えば、上述した実施の形態においては、押圧に基づくデータが所定の基準を満たした場合に、触感呈示部13が触感を呈示することで、当該入力操作が正しく検出されたことをユーザに認識させた。しかしながら、このような場合、触感の呈示に代えて、または触感の呈示とともに、例えば音声出力部から特定の音を発生させることにより、入力操作が検出されたことをユーザに認識させるようにすることもできる。さらに、上記の場合に、表示部14の表示に何らかの変化を示すことにより、入力操作が検出されたことをユーザに認識させるようにもできる。
1 入力装置
11 タッチセンサ
11a タッチ面
12 押圧検出部
13 触感呈示部
14 表示部
15 制御部
21 筐体
22 インシュレータ
23 アッパカバー
24 インシュレータ
31 歪みゲージセンサ
32 圧電振動子

Claims (1)

  1. タッチセンサと、
    前記タッチセンサに対する押圧を検出する押圧検出部と、
    前記タッチセンサに対する接触の開始位置が所定領域内であって、前記押圧検出部が検出する押圧に基づくデータが所定の閾値を超えた場合のみ、所定の処理を行うように制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記タッチセンサに対する接触の位置が所定領域外で開始し、当該接触の位置が前記所定領域外から当該所定領域内に移行した場合、前記所定の処理を行わないように制御する
    ことを特徴とする入力装置。
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