JP2016009449A - 触感呈示装置 - Google Patents

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    • G06F2203/04105Pressure sensors for measuring the pressure or force exerted on the touch surface without providing the touch position

Abstract

【課題】改善された触感呈示装置を提供する。【解決手段】パネル30と、アクチュエータ50と、パネル30及びアクチュエータ50に係合し、アクチュエータ50の変位によりアクチュエータ50の変位方向及び変位量を異なる変位方向及び異なる変位量に変換して、パネル30をスライドさせる変換部60と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、触感呈示装置に関するものである。
例えば特許文献1には、タッチパネル等のパネル上で、指等の接触物に対してリアルな触感を呈示する技術が開示されている。特許文献1に開示の触感呈示装置は、パネルを厚さ方向に振動させることにより接触物との間に生じるスクイーズ膜効果を利用して、操作者に「押した」という押下感を呈示している。
特許第4875050号公報
従来知られている触感提示装置は、パネルを厚さ方向に振動させることから、装置構成上、改善の余地がある。
本発明の目的は、改善された触感呈示装置を提供することにある。
上記目的を達成する本発明に係る触感呈示装置は、
パネルと、
アクチュエータと、
前記パネル及び前記アクチュエータに係合し、前記アクチュエータの変位により当該アクチュエータの変位方向及び変位量を異なる変位方向及び異なる変位量に変換して、前記パネルをスライドさせる変換部と、
を備えるものである。
前記変換部は、前記アクチュエータの変位により回動して前記パネルをスライドさせる回動部材を備えるとよい。
前記変換部は、前記アクチュエータの変位方向と交差して延在する斜面を有し、前記アクチュエータの変位により当該アクチュエータの変位方向に直線移動する直線移動部材と、該直線移動部材の変位により前記斜面を滑動して前記パネルをスライドさせる滑動部材と、を備えてもよい。
本発明に係る触感呈示装置においては、前記パネルを前記変換部に与圧を加えて係合させるとともに、前記変換部を前記アクチュエータに与圧を加えて係合させる与圧部をさらに備えるとよい。
前記アクチュエータは、積層型圧電素子を備え、
前記積層型圧電素子は、変位方向が前記パネルの平面視において当該パネルのスライド方向と交差して配置されるとよい。
本発明によれば、改善された触感呈示装置を提供することができる。
本発明の第1実施の形態に係る触感呈示装置の概略構成を示す外観斜視図である。 図1の触感呈示装置の要部の概略構成を拡大して示す平面図である。 図2の変換部の作用を説明するための図である。 図2の変換部の変形例を示す図である。 図1の触感呈示装置の要部の回路構成を示す機能ブロック図である。 本発明の第2実施の形態に係る触感呈示装置の要部の概略構成を示す平面図である。 図6の変換部の作用を説明するための図である。 図6の変換部の変形例を示す図である。 図6の変換部の他の変形例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して説明する。
(第1実施の形態)
図1は、本発明の第1実施の形態に係る触感呈示装置の概略構成を示す外観斜視図である。触感呈示装置10は、専用装置として実現されてもよく、例えば、スマートフォン等の携帯電話機、携帯型ミュージックプレイヤ、ノートパソコン、腕時計、タブレット端末、ゲーム機などの他の機能を有する電子機器として実現されてもよい。
本実施の形態に係る触感呈示装置10は、外観形状が概略長方形状を成す筐体20を備える。筐体20は、金属や硬質プラスチック等で形成される。筐体20の内部には、表面板21側にパネル30が配置されており、パネル30の下側に図1にパネル30の一部を切り欠いて示すように、表示部40が保持されている。
パネル30は、接触を検出するタッチパネル又は表示部40を保護するカバーパネル等からなる。パネル30は、例えばガラス又はアクリル等の合成樹脂により、例えば長方形状に形成される。パネル30は、タッチパネルである場合、操作者の指、ペン又はスタイラスペン等の接触物による接触を検出する。タッチパネルの検出方式は、静電容量方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式(又は超音波方式)、赤外線方式、電磁誘導方式又は荷重検出方式等の任意の方式を用いることができる。本実施の形態では、説明の便宜上、パネル30は、タッチパネルとする。この場合、パネル30は表示部40と一体的に構成される場合もある。
パネル30は、長手方向にスライド可能に筐体20に支持される。パネル30は、スライド範囲に亘って、表面30aの周辺部を除く領域が、筐体20の表面板21に形成された開口21aから露出する。パネル30及び表示部40が一体的に構成されている場合は、両者が一体的にスライド可能に支持される。
表示部40は、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、無機ELディスプレイ、電子ペーパ等を用いて構成される。表示部40は、ブラウザや電子ブック等のアプリケーションソフトウェア(以下、単に「アプリケーション」と記す)における画像(ページ)、アイコンや押しボタン等の入力用オブジェクト等を表示する。
図2は、筐体20の表面板21を取り除いて示す要部の概略構成を拡大して示す平面図である。筐体20には、パネル30の長辺30b、30cをそれぞれ位置決めして、パネル30のスライドをガイドするガイド部材22が配置されている。図2では、合計4つのガイド部材22をパネル30の長辺30b、30cの両端部に配置した例を示しているが、ガイド部材22は4つに限らず、各長辺に3つ以上又は一つの長尺のガイド部材を設ける構成であってもよい。
筐体20には、パネル30の一方の短辺30d側に、アクチュエータ50及び変換部60が設けられる。アクチュエータ50は、パネル30をスライドさせるための駆動源を構成するもので、例えば圧電素子51を用いて構成される。圧電素子51は、電気信号(電圧)を印加することで、構成材料の電気機械結合係数に従い伸縮又は屈曲変位する素子である。これらの素子は、例えばセラミックや水晶からなるものが用いられる。圧電素子51は、ユニモルフ、バイモルフ又は積層型圧電素子であってよい。積層型圧電素子には、バイモルフを積層した積層型バイモルフ素子や、例えばPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)からなる複数の誘電体層と、該複数の誘電体層間に配置された電極層との積層構造体から構成されるスタックタイプのものがある。ユニモルフは電気信号が印加されると伸縮変位し、バイモルフは電気信号が印加されると屈曲変位し、スタックタイプの積層型圧電素子は電気信号が印加されると積層方向に沿って伸縮変位する。本実施の形態では、圧電素子51がスタックタイプの積層型圧電素子からなる。
圧電素子51は、一端部が筐体20の内壁に固定されて、パネル30の短辺30dとほぼ平行に延在して配置される。したがって、圧電素子51の変位方向とパネル30のスライド方向とは、パネル30の平面視において交差している。圧電素子51の変位をガイドするため、筐体20には、圧電素子51を挟むように一対のガイド部材23が配置されている。
変換部60は、パネル30の短辺30d及び圧電素子51の他端部の端面に係合して配置される。変換部60は、圧電素子51の変位により、その変位方向及び変位量を異なる変位方向及び異なる変位量に変換してパネル30をスライドさせる。本実施の形態において、変換部60は回動部材61を有する。回動部材61は、固定軸62に回動可能に係止される係止部61aと、圧電素子51が当接する当接部61bと、パネル30の短辺30dが当接する当接部61cとを有し、係止部61aがフック状に形成され、当接部61b及び61cが突状に形成されている。
一方、パネル30の他方の短辺30e側には、与圧部70が配置されている。与圧部70は、図2において、パネル30を右方向に附勢して、パネル30の短辺30dを回動部材61の当接部61cに与圧を加えて当接させるとともに、回動部材61の当接部61bを圧電素子51に与圧を加えて当接させる。与圧部70は、例えば緩衝材、バネ、ゴム等の弾性体で構成される。
図2において、圧電素子51が上方に変位すると、回動部材61は固定軸62を支点として左回りに回動する。これにより、圧電素子51による変位方向が、変換部材60によりほぼ90度変換されてパネル30に伝達されて、パネル30が与圧部70の与圧に抗して左方向にスライドする。
ここで、変換部60の作用について、図3を参照して説明する。図3は、変換部60の拡大図である。図3において、支点は回動部材61の係止部61aが係合する固定軸62を示し、力点は圧電素子51が当接する回動部材61の当接部61bを示し、作用点はパネル30の短辺30dが当接する当接部61cを示す。圧電素子51の変位によって力点に投入される投入変位量をS、投入力をTとし、作用点に作用する変位量をD、発生力をFとし、支点となる固定軸62から力点までの距離をL1、支点から作用点までの距離をL2とするとき、変位量D及び発生力Fは、下式(1)及び(2)のように近似できる。ただし、L1、L2は、それぞれS、Dよりも十分大きいものとする。
D=S×L2/L1 ・・・(1)
F=T×L1/L2 ・・・(2)
上式(1)及び(2)から、力点や作用点の位置すなわち距離L1やL2を適切に設定することにより、触感を呈示できる十分な変位量D及び発生力Fを得ることが可能となる。一般に、積層型の圧電素子51は、投入力Tは大きいが、投入変位量Sは小さい。これに対し、触感を呈示できるパネル30のスライド量すなわち変位量Dは投入変位量Sに比べて大きく、スライドさせる力すなわち発生力Fは投入力Tに比べて小さい。したがって、容易に入手可能な積層型の圧電素子51を用いることが可能となる。
また、圧電素子51の変位方向とパネル30のスライド方向とのなす角度、すなわち圧電素子51の変位方向の変換角度は、90度に限らず任意に設定することができる。したがって、簡単に構成することが可能となる。
一方、図3に示すように、回転部材61には、力の発生体である圧電素子51による抗力A(=T)と、移動対象物であるパネル30による抗力B(=F)と、抗力A及び抗力Bをバランスさせるための抗力C(=(T2+F21/2)とが発生する。つまり、抗力A及び抗力Bが常に発生するように、固定軸62の位置を定めれば、3つの効力A、B、Cのバランスにより回転部材61の位置が定まる。したがって、回転部材61を固定軸62に緊密に保持させる必要がないので、回転部材61を図3の形状に代えて、例えば図4(a)〜(c)に示すような形状とするなど、回転部材61の形状の自由度を向上できるとともに、変換部60の組み立て性を向上できる。
図4(a)に示す回転部材61は、係止部61aがフック状に形成され、扇形状の両側面に当接部61b及び61cが形成されるものである。図4(b)に示す回転部材61は、全体が扇形の多角形状からなり、扇形状の頂角部に固定軸62よりも大径の開口からなる係止部61aが形成され、扇形状の両側面に当接部61b及び61cが形成されるものである。図4(c)に示す回転部材61は、全体がL字形状からなり、L字形状の内角部が係止部61aを構成し、外側面に当接部61b及び61cが形成されるものである。
また、回転部材61に抗力A及び抗力Bが常に作用することにより、回転部材61と固定軸62との係合部に摩擦が発生しても、L1:L2すなわちD:S及びT:Fをほぼ一定に維持することができる。したがって、磨耗に影響されることなく、パネル30を初期の条件で長期間に亘って安定してスライドさせることが可能となる。
本実施の形態に係る触感呈示装置10は、パネル30への操作者の指、ペン又はスタイラスペン等の接触物による接触又は押下を検出して、圧電素子51を変位させる。これにより、パネル30をスライドさせて、操作者に触感をフィードバックする。
図5は、図1の触感呈示装置10の要部の回路構成を示す機能ブロック図である。触感呈示装置10は、制御部70と、記憶部71と、圧電素子駆動部72と、上述したパネル30、表示部40及び圧電素子51とを有する。
制御部70は、触感呈示装置10の各機能ブロックを含む装置全体を制御及び管理するプロセッサである。制御部70は、制御手順を規定したプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサで構成される。かかるプログラムは、例えば記憶部71又は外部の記憶媒体等に格納される。
記憶部71は、半導体メモリ等で構成され、各種情報や触感呈示装置10を動作させるためのプログラム等を記憶するとともに、ワークメモリとしても機能する。
圧電素子駆動部72は、制御部70からの制御信号に基づいて圧電素子51に印加する電気信号を生成して圧電素子51に印加する。
表示部40は、制御部70による制御のもとに、アプリケーションにおける画像(ページ)、アイコンや押しボタン等の入力用オブジェクト等を表示する。パネル30は、表示部40に表示されたオブジェクトに対する接触物による接触を検出する。パネル30の出力は、制御部70に供給されてパネル30に対する接触物の接触の位置が検出される。
制御部70は、パネル30の出力に基づいて表示部40に表示された入力用オブジェクトに対する接触物による接触を検出すると、圧電素子駆動部72により圧電素子51を所定の駆動パターンで駆動する。制御部70は、パネル30への接触を検出し、さらに接触物によるパネル30への押下荷重が所定値に達したのを検出して圧電素子51を駆動してもよい。この場合、パネル30への押下荷重は、例えばパネル30の出力に基づいて検出することもできるし、パネル30に圧電素子や歪みセンサ等の荷重センサを取り付けて検出することもできる。圧電素子51の駆動により、パネル30がスライドされて、操作者に入力用オブジェクトを操作した触感が呈示される。
圧電素子51の駆動パターンは、例えば接触物の接触が検出された入力用オブジェクトに応じて記憶部71に記憶しておくことができる。例えば、押しボタンを押した触感を呈示する場合は、所定周波数の半サイクルのパルス状の駆動電圧を圧電素子51に印加して、パネル30を一往復スライドさせる駆動パターンとすることができる。その他、入力用オブジェクトに応じて、所定周波数の複数サイクルの駆動電圧を圧電素子51に印加して、パネル30を複数往復スライドさせる駆動パターンとすることもできる。
本実施の形態に係る触感呈示装置10によると、パネル30をスライドさせて触感を呈示するので、パネル30を厚さ方向に変位させる場合と比較して、例えば装置の厚さ方向の寸法の制約が改善される。また、変換部60が回動部材61を有するので、図3において説明したように、容易に入手可能な積層型の圧電素子51を用いて簡単に構成することが可能となる。また、回転部材61を固定軸62に緊密に保持させる必要がないので、回転部材61の形状の自由度を向上でき、変換部60の組み立て性を向上できるとともに、回転部材61と固定軸62との係合部の磨耗に影響されることなく、パネル30を初期の条件で長期間に亘って安定してスライドさせることが可能となる。
また、与圧部70により、パネル30を回動部材61の当接部61cに当接させるとともに、回動部材61の当接部61bを圧電素子51に当接させる構成としたので、パネル30を圧電素子51によってスムーズにスライドさせることが可能となる。また、圧電素子51は、パネル30の短辺に沿って、つまりパネル30の平面視において、圧電素子51の変位方向がパネル30のスライド方向と交差して配置されているので、パネル30の長辺方向の装置の寸法を小さくでき、小型化が可能となる。
(第2実施の形態)
図6は、本発明の第2実施の形態に係る触感呈示装置の要部の概略構成を示す平面図であり、図2に対応する図である。本実施の形態に係る触感呈示装置11は、第1実施の形態に係る触感呈示装置10と変換部60の構成が異なるものである。以下、第1実施の形態と同一構成要素には同一参照符号を付し、異なる部分について説明する。
図6において、変換部60は、直線移動部材63と滑動部材64とを備える。直線移動部材63は、圧電素子51の変位方向と交差する方向に延在する斜面63aと、圧電素子51に結合される辺63bと、筐体20の内壁を滑動する辺63cとを有するくさび形状からなる。滑動部材64は、直線移動部材63の斜面63aを滑動する滑動面64aと、パネル30の短辺30dに結合される辺64bと、パネル30の長辺方向に延在して筐体20に設けられたガイド部材24を滑動する辺64cとを有する三角形状からなる。
図6において、圧電素子51が上方に変位すると、直線移動部材63も筐体20にガイドされて圧電素子51と一体に上方に変位する。直線移動部材63が上方に変位すると、その変位に伴って滑動部材64が直線移動部材63の斜面63aを滑動して、ガイド部材24に沿って図6の左方向に直線移動する。これにより、圧電素子51による変位方向が、変換部材60によりほぼ90度変換されてパネル30に伝達されて、パネル30が与圧部70の与圧に抗して左方向にスライドする。
ここで、変換部60の作用について、図7(a)〜(c)を参照して説明する。図7(a)は変換部60の拡大図であり、図7(b)は直線移動部材63の拡大図であり、図7(c)は滑動部材64の拡大図である。図7(a)において、圧電素子51の変位によって直線移動部材63の力点に投入される投入変位量をS、投入力をTとし、直線移動部材63の作用点から滑動部材64(パネル30)が受ける変位量をD、発生力をFとし、直線移動部材63の変位方向に対する斜面63aのなす角度をθとする。この場合、変位量Dは、下式(3)で表される。
D=S×tanθ ・・・(3)
一方、直線移動部材63とガイドとなる筐体20との間の摩擦力をP1、摩擦係数をμ1、直線移動部材63と滑動部材64との間の摩擦力をP2、摩擦係数をμ2、滑動部材64とガイド部材24との間の摩擦力をP3、摩擦係数をμ3とし、摩擦を考慮した投入力及び発生力をそれぞれT´及びF´とする。この場合、直線移動部材63には、図7(b)に示すように摩擦力P1及びP2が作用する。これら摩擦力P1及びP2は、下式によって表される。なお、N´は、斜面63aの法線方向に作用する投入力T´と発生力F´との合成力である。
P1=μ1×F´
P2=μ2×N´=μ2×T´/sinθ
したがって、この場合の投入力Tは、下式(4)のようになる。
T=T´+P1+P2×cosθ
=T´+μ1×F´+μ2×T´/sinθ×cosθ
=T´+μ1×T´×cotθ+μ2×T´cotθ
=T´×(1+μ1cotθ+μ2cotθ) ・・・(4)
また、滑動部材64には、図7(c)に示すように摩擦力P2及びP3が作用する。これら摩擦力P2及びP3は、下式によって表される。
P2=μ2×N´=μ2×T´/sinθ
P3=μ3×T´
したがって、この場合の発生力Fは、下式(5)のようになる。
F=F´−P3−P2×sinθ
=T´/tanθ−μ3×T´−μ2×T´
=T´×(cotθ−μ2−μ3) ・・・(5)
上式(4)及び(5)から、圧電素子51による投入力Tによって、パネル30に作用する発生力Fは、下式(6)で表される。
F=T×(cotθ−μ2−μ3)/(1+μ1cotθ+μ2cotθ) ・・・(6)
なお、摩擦がない場合、F=T×cotθとなる。また、摩擦係数が全て同一(μ)とすると、F=T×(cotθ−2μ)/(1+2μcotθ)となる。
本実施の形態によると、上式(3)及び(6)から、直線移動部材63の変位方向に対する斜面63aのなす角度θを適切に設定することにより、触感を呈示できる十分な変位量D及び発生力Fを得ることが可能となる。したがって、第1実施の形態の場合と同様に、容易に入手可能な積層型の圧電素子51を用いることが可能となる。また、直線移動部材63及び滑動部材64がともに直線的に移動するので、より簡易に構成できる。その他の作用効果については、第1実施の形態と同様である。なお、直線移動部材63及び滑動部材64による変位方向の変換角度は、90°の限らず、任意の角度とすることが可能である。
なお、本発明は、上記実施の形態にのみ限定されるものではなく、幾多の変形又は変更が可能である。例えば、アクチュエータは、圧電素子に限らず、磁歪素子や形状記憶合金等を用いて構成されてもよい。また、第2実施の形態において、変換部60は図8又は図9に示すように構成されてもよい。
図8に示す変換部60は、直線移動部材63の斜面63aが曲面に形成され、斜面63aの形状に応じて滑動部材64の滑動面64aが曲面に形成されたものである。このように、直線移動部材63の斜面63aを曲面に形成すれば、直線移動部材63の変位に伴って滑動部材64と接する作用点における接線の角度が変化するので、変位量D及び発生力Fの変化を投入変位に対して非線形にできる。
したがって、例えば、図8において直線移動部材63の上部の角度θ´を図7に示した角度θよりも小さくすることで、投入力Tの投入当初は滑動部材64の変位は小さいが摩擦力P2の静止摩擦による負荷を低減させ、動摩擦以降後は滑動部材64の変位を大きくすることができる。これにより、パネル30をよりスムーズにスライドさせることが可能となる。
図9に示す変換部60は、直線移動部材63とガイドとなる筐体20との間、直線移動部材63と滑動部材64との間、及び、滑動部材64とガイド部材24との間に、それぞれ複数のベアリング65を備える。ベアリング65は、球状であってもよいし、円柱状であってもよい。このように、第2実施の形態において摩擦力P1、P2及びP3が発生する部分にそれぞれベアリング65を装填すれば、摩擦力をほぼゼロにすることができるので、より小さい投入力Tで、パネル30をよりスムーズにスライドさせることが可能となる。
10,11 触感呈示装置
20 筐体
30 パネル
50 アクチュエータ
51 (積層型)圧電素子
60 変換部
61 回動部材
62 固定軸
63 直線移動部材
63a 斜面
64 滑動部材
65 ベアリング
70 与圧部

Claims (5)

  1. パネルと、
    アクチュエータと、
    前記パネル及び前記アクチュエータに係合し、前記アクチュエータの変位により当該アクチュエータの変位方向及び変位量を異なる変位方向及び異なる変位量に変換して、前記パネルをスライドさせる変換部と、
    を備える触感呈示装置。
  2. 前記変換部は、前記アクチュエータの変位により回動して前記パネルをスライドさせる回動部材を備える、
    請求項1に記載の触感呈示装置。
  3. 前記変換部は、前記アクチュエータの変位方向と交差して延在する斜面を有し、前記アクチュエータの変位により当該アクチュエータの変位方向に直線移動する直線移動部材と、該直線移動部材の変位により前記斜面を滑動して前記パネルをスライドさせる滑動部材と、を備える、
    請求項1に記載の触感呈示装置。
  4. 前記パネルを前記変換部に与圧を加えて係合させるとともに、前記変換部を前記アクチュエータに与圧を加えて係合させる与圧部をさらに備える、
    請求項1乃至3のいずれかに記載の触感呈示装置。
  5. 前記アクチュエータは、積層型圧電素子を備え、
    前記積層型圧電素子は、変位方向が前記パネルの平面視において当該パネルのスライド方向と交差して配置されている、
    請求項1乃至4のいずれかに記載の触感呈示装置。
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