以下に、本実施形態に係る遊技機について、図面を用いて具体的に説明する。なお、以下の実施形態では、遊技機として、図柄を変動表示する3つの回転リールを備えた遊技機であって、コイン、メダル又はトークン等の他に、遊技者に付与されたカード等の遊技価値を用いて遊技することが可能な遊技機、いわゆるパチスロ遊技機を用いて説明する。また、以下の実施形態では、パチスロ遊技機を例に挙げて説明するが、本発明の遊技機を限定するものではなく、パチンコ遊技機や他の遊技機であってもよい。
なお、本明細書において、方向についての定義等が示されていない場合には、遊技機10(図1を参照)に向かって位置する遊技者から見て左側の方向を「左」方向とし、遊技者から見て右側の方向を「右」方向とする。同様に、「上」や「下」等の上下方向も、遊技者から見た場合の上方向や下方向を意味する。また、遊技機10の正面から遊技者に向かう方向を「前」方向とし、その逆方向を「後」方向とする。また、遊技機10における各部材の説明についても、方向についての定義等が示されていない場合には、各部材が遊技機10の所定位置に配置されている状態において遊技者から見た方向としている。
(遊技機10の外観構成)
本実施形態に係る遊技機の外観構成について図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施形態に係る遊技機の外観構成を示す正面図である。
図1に示すように、遊技機10は、その前面側に、メダルを投入するためのメダル投入口11と、メダルを払い出すためのメダル払出口12と、メダル払出口12から払い出されたメダルを貯留するメダル受け皿5と、外周面に図柄8が描かれていてこれら図柄8を変動表示する3つのリール13L、13C、13Rと、映像演出を行うための液晶ディスプレイ16と、上サイドランプ2a、中サイドランプ2b及び下サイドランプ2cと、音声演出を行うためのスピ−カー17と、を備えている。なお、上サイドランプ2a、中サイドランプ2b、下サイドランプ2c及びスピ−カー17は、それぞれ左右に1つずつ配置されている。
また、遊技機10は、操作部として、1遊技当たりの最大枚数(通常3枚)のメダルをベットするためのマックスベットボタン18と、ベットするメダルを1枚ずつ増加するためのシングルベットボタン19と、リール13L、13C、13Rの回転を開始するためのスタートレバー20と、リール13L、13C、13Rの回転をそれぞれ停止するための3つのストップボタン21L、21C、21Rと、遊技中の所定の演出を切り替える等の遊技者が操作をするためのチャンスボタン7と、クレジットされたメダルを払い戻すための払戻しボタン25と、メダルの貯留枚数を表示するクレジット枚数表示器26と、入賞成立時等において遊技機10から払い出されたメダルの払出枚数を表示する払出枚数表示器27と、を備える。なお、クレジット枚数表示器26及び払出枚数表示器27は、それぞれ7セグメントの小型のLED(発光ダイオード)により構成されており、2桁の数字を表示可能である。
リール13L、13C、13Rは、遊技機10において右側上方に配置されている。詳細は後述するが、リール13L、13C、13Rは遊技機10の内部に配置されており、それぞれリール窓10eから外部に露呈している。
リール13L、13C、13Rは、リールユニット(電気装置)40(図2を参照)のホルダ40aに保持されている。これらリール13L、13C、13Rは、それぞれ、この順で、遊技者から見て左から右へと並んで配置されている。
ここで、リール13L、13C、13Rの外周面には、例えば、「白セブン」、「赤セブン」、「バー1」、「バー2」、「チェリー」、「スイカ」、「リプレイ」、「ベル」、「ブランク」等の複数の図柄8が形成されている。これらの図柄8は、例えば、それぞれの絵柄がプリントされたテープをリール13L、13C、13Rの外周面に貼付されることで形成されている。
上述したように、遊技機10の上部に配置されたリール13L、13C、13Rは、リール窓10eから前側に露呈されている。これにより、遊技者は、リール窓10eから、3個のリール13L、13C、13Rの外周面に形成された図柄8が視認可能である。これら図柄8は、遊技に必要な複数種類の図柄によって構成される識別情報として描かれている。
リール13L、13C、13Rはそれぞれ回転可能であり、これらが回転することにより、遊技者はリール窓10eから図柄8の変動表示を視認可能である。また、これら3個のリール13L、13C、13Rが停止した際に、遊技者は、リール窓10eから縦3列横3行に配置された合計9個の図柄8を視認可能である。また、リール窓10eにおいて所定の有効ラインが設けられており、3個のリール13L、13C、13Rの回転が停止した際に、遊技者は、この有効ライン上に停止している複数の図柄8の組み合わせを視認可能である。
ここで、有効ラインは役の成否に関わるものである。具体的には、所定の役に対応する図柄組み合せを構成する図柄8が有効ラインに対応する所定の位置に並んで停止表示されることにより、所定の役が成立(入賞)することとなる。
また、遊技機10において、リール13L、13C、13Rの左右には、これらを挟むように一対の上サイドランプ2aが配置されている。上サイドランプ2aは、発光ダイオード(LED)や有機エレクトロルミネッセンス(有機EL)等、少なくとも緑色、黄色、青色、赤色等、複数色の発光が可能であれば既存の発光素子とすればよく、発光することにより当選や入賞の告知等の演出を行う。
遊技機10において、リール13L、13C、13R(リール窓10e)の下方には、液晶ディスプレイ16が設けられている。なお、液晶ディスプレイ16は後述する液晶ユニット32の一部であり、液晶ディスプレイ16以外は、遊技機筐体10dの内部に配置されている(図2を参照)。液晶ディスプレイ16は、画像等を表示することで遊技者に当選や入賞等を告知したり、操作態様を報知したりする等の演出を行う。また、遊技機10において、液晶ディスプレイ16の左右には液晶ディスプレイ16を挟むように、一対の中サイドランプ2bが配置されている。中サイドランプ2bは、上サイドランプ2aと同様に、発光ダイオード(LED)や有機エレクトロルミネッセンス(有機EL)等、少なくとも緑色、黄色、青色、赤色等、複数色の発光が可能であれば既存の発光素子とすればよく、発光することにより当選や入賞の告知等の演出を行う。
液晶ディスプレイ16の下方には、遊技者が操作するボタン等が設置されている。具体的には、左端にはシングルベットボタン19が設けられ、シングルベットボタン19の右側にはマックスベットボタン18が設けられている。遊技者がマックスベットボタン18を操作することにより、貯留された(クレジットされた)遊技媒体であるメダルのうち、最大投入枚数(通常3枚)のメダルが投入される。また、遊技者がシングルベットボタン19を操作することにより、クレジットされたメダルから1枚のメダルが投入される。
マックスベットボタン18の右上方には払出枚数表示器27が設けられている。払出枚数表示器27は、入賞成立時等において遊技機10から払い出されたメダルの払出枚数や、エラー等の情報を表示する。払出枚数表示器27は、上述したように、例えば2個の7セグメントLEDからなり、2桁の払出枚数を表示できる。また、払出枚数表示器27により、ストップボタン21L、21C、21Rの操作態様を報知することとしてもよい。
払出枚数表示器27の右側には、クレジット枚数表示器26が設けられている。クレジット枚数表示器26は、メダルの貯留枚数を表示し、上述したように、例えば2個の7セグメントLEDからなり2桁の貯留枚数を表示できる。なお、遊技機10は、遊技開始の条件として投入されるメダルを、メダル投入口11からあらかじめ投入可能であり、最大50枚までクレジットメダルとして内部に貯留可能なクレジット機能(投入枚数を電子データとして電子的に記憶し管理する機能)を有している。なお、このクレジット可能な50枚を、最大クレジットメダル数という。
クレジット枚数表示器26の下方には、チャンスボタン7が設けられている。チャンスボタン7は、遊技者が操作するボタンであり、遊技中の所定の演出を切り替える等のために遊技者が操作をするためのボタンである。また、チャンスボタン7の右側であり遊技機10の操作部の右端には、メダルを投入するためのメダル投入口11が設けられている。
また、シングルベットボタン19及びマックスベットボタン18の下方にはスタートレバー20が設けられている。スタートレバー20は、所定の角度範囲で回動自在に取り付けられている。メダルが投入されていれば、このスタートレバー20が遊技者によって操作されることにより、リール13L、13C、13Rの回転が開始される。
また、スタートレバー20の右側であって、遊技機10の略中央部には、遊技者の押下操作により3個のリール13L、13C、13Rの回転をそれぞれ停止させるためのストップボタン21L、21C、21Rが設けられている。なお、ストップボタン21L、21C、21Rは、左側からこの順で配置されている。ストップボタン21L、21C、21Rが操作されると、操作されたストップボタン21L、21C、21Rにそれぞれ対応するリール13L、13C、13Rの回転が停止する。なお、本実施形態では、一のゲーム(単位遊技)は、基本的にスタートレバー20が操作されることにより開始し、すべてのリール13L、13C、13Rが停止したときに終了する。
また、ストップボタン21L、21C、21Rの右側であり、遊技機10の操作部の右端には、払戻しボタン25が設けられている。遊技者が払戻しボタン25を操作することにより、クレジットされたメダルが払い出される。
上述したように、遊技者が操作するボタン等は、液晶ディスプレイ16の下方に設置されており、これらボタン等の下方の左右両端には一対の下サイドランプ2cが設置されている。下サイドランプ2cは、上サイドランプ2a及び中サイドランプ2bと同様に、発光ダイオード(LED)や有機エレクトロルミネッセンス(有機EL)等、少なくとも緑色、黄色、青色、赤色等、複数色の発光が可能であれば既存の発光素子とすればよく、発光することにより当選や入賞の告知等の演出を行う。
下サイドランプ2cよりも下方には、メダルが払い出されるメダル払出口12と、払い出されたメダルを貯留するメダル受け皿5とが設けられている。例えば、入賞成立時等において貯留可能枚数を超えてメダルの払い出しが行われた場合や、払戻しボタン25が操作された場合等に、メダル払出口12からメダルが払い出されてメダル受け皿5に溜められる。なお、クレジットされているメダル数が最大クレジットメダル数である50枚未満の場合は、50枚に到達するまで、獲得したメダルはメダル払出口12から払い出されずにクレジットメダルの枚数に加算される。
また、メダル払出口12の左右両側には、一対のスピーカー17が設けられている。スピーカー17は、効果音や音声等による演出を行う。
(遊技機10の内部構成)
さらに図2を加えて、遊技機10の内部構成についても説明する。図2は、本発明の実施形態に係る遊技機の内部構成を示す前扉が開かれた状態の斜視図である。図2に示すように、パチスロ10は遊技機筐体10dを備えており、この遊技機筐体10dは、箱状の筺体本体10aと、この筺体本体10aの前面に配置されて筺体本体10aに対して開閉可能な前扉10bと、を有している。また、図3に示すように、筺体本体10aは背板10a1、一対の側板10a2、下板10a3及び上板10a4を備えている。なお、図2には図示していないが、筺体本体10aの上板10a4及び下板10a3には、それぞれ、上板固定用孔54a、54b(図3を参照)及び下板固定用孔55a、55b(図3を参照)が形成されている。詳細は後述するが、これら上板固定用孔54a、54b及び下板固定用孔55a、55bは、筺体本体10aを設置箇所に固定設置するためのものである。
図2に示すように、前扉10bの上部には、リール13L、13C、13Rを前面の外側に露出するためのリール窓10eが形成されている。上述したように、このリール窓10eからそれぞれリール13L、13C、13Rが外部に露呈されている。筺体本体10aにおいて、前扉10bを閉じた場合におけるリール窓10eの後側位置に、3個のリール13L、13C、13R及びこれらリール13L、13C、13Rのそれぞれに対応する3個のステッピングモータ(図示せず)等を保持するホルダ40aを有するリールユニット(電気装置)40が配置されている。リール13L、13C、13Rはそれぞれ対応するステッピングモータにより回転可能である。なお、これらリール13L、13C、13Rは、回転自在に横一列となるように配置され、前扉10bが閉じられた場合にリール窓10eから外部に露呈する。
なお、図示はしていないが、リールユニット40は、各リール13L、13C、13Rの回転位置を検出するためのリール位置センサ、リール13L、13C、13Rの回転をそれぞれ独立して制御する電子基板(リール制御基板)及びリール13L、13C、13Rの図柄8を照らすためのバックランプ等も備えている。
また、筺体本体10aには、板状の棚部53が設けられており、リールユニット40は棚部53に載置されて配置されている。詳細は後述するが、棚部53にはコネクタ孔53a(図3を参照)が形成されており、このコネクタ孔53aからリールユニット40のコネクタ(第2接続部)41(図3を参照)が外部に露呈している。
筺体本体10aにおいて、棚部53の下方に、メイン制御基板ユニット(所定の機器)30及びサブ制御基板ユニット31が配置されている。本実施形態においては、メイン制御基板ユニット30は筺体本体10aの背板10a1に設置され、サブ制御基板ユニット31は筺体本体10aの側板10a2に設置されている。
メイン制御基板ユニット30は、役抽選、入賞判定及び遊技動作等、遊技における基本的な制御や遊技機10の全体の動作を行う電子基板(メイン制御基板)を備えている。サブ制御基板ユニット31は、発光ランプや音声による演出等、遊技における演出に関する制御を行う電子基板(サブ制御基板)を備えている。なお、メイン制御基板ユニット30に備えられたメイン制御基板には、遊技機10における基本的な遊技動作を制御するためのプログラム等が記録された記憶装置(ROM)等が搭載されている。また、サブ制御基板ユニット31に備えられたサブ制御基板には、遊技機10における演出を制御するためのプログラム等が記録された記憶装置(ROM)等が搭載されている。特に、メイン制御基板における記憶装置を、偽造された偽造記憶装置に交換することによって遊技動作等が変更されるとの不正行為を抑制するために、メイン制御基板ユニット30は、ケース内にメイン制御基板が収容されて封止された構成を有している。また、メイン制御基板への不正アクセスを防止するために、メイン制御基板からサブ制御基板への通信は行われるが、サブ制御基板からメイン制御基板への通信は行うことができないように構成されている。
筺体本体10aにおいて、メイン制御基板ユニット30及びサブ制御基板ユニット31の下方には、電源ユニット33、ホッパーユニット36及びアウトボックス56が設けられている。なお、これらは、筺体本体10aの下板10a3に載置されて配置される。
電源ユニット33は、遊技機10における電気装置である各部品に電力を供給する。なお、図示していないが、電源ユニット33には、電力を各部品に供給するための電子基板(電源基板)、遊技機10の電源投入又は電源遮断操作を行う電源スイッチ及び設定値を変更するための設定キースイッチ等が設けられている。
また、ホッパーユニット36は、メダルを貯留するとともに、メダルを払い出す。ホッパーユニット36は、図示していないが、後述するメダルセレクタ51からの正規のメダルを貯留するメダルタンク、メダルをメダル払出口12(図1を参照)へと移動させるように駆動するホッパーモータ及びホッパーユニット36の出口付近に設けられてメダル払出口12から払い出されたメダル数を検出する払出センサ等を備えている。また、ホッパーユニット36は、メダル投入口11(図1を参照)に投入されたメダルを回収するとともに、メイン制御基板ユニット30からの信号に基づいてメダル払出口12(図1を参照)へメダルを送出する制御を行う電子基板(ホッパー制御基板)を備えている。
また、アウトボックス56は、ホッパーユニット36に隣接して配置されており、ホッパーユニット36のメダルタンクから溢れたメダルを収納する。アウトボックス56にはアウトボックス56内がメダルで満たされたことを検出するオーバーフローセンサが設けられている。
また、前扉10bにおいて、リール窓10eの下方に、液晶ディスプレイ16(図1を参照)を有する液晶ユニット32が設けられている。液晶ユニット32は、液晶ディスプレイ16に表示される映像による演出に関する制御を行う電子基板(液晶制御基板)を備えている。
前扉10bにおいて、液晶ユニット32の下方には、メダルセレクタ51及びコネクタユニット34が設置されている。メダルセレクタ51は、ホッパーユニット36にメダルを導く。また、図示していないが、メダルセレクタ51には、メダル投入口11(図1を参照)に投入されたメダルを1枚ずつ検出する投入センサが設けられている。
なお、遊技機筐体10dの内部には図示しないメダル通路が設けられている。例えば、メダルセレクタ51によって非正規のメダルと判断されたメダルや、ホッパーユニット36から払い出されたメダルは、このメダル通路を通じてメダル払出口12に導かれ、メダル払出口12から遊技機筐体10dの外部に払い出される。
コネクタユニット34は、各部品(電気装置)間を電気的に接続するために、各部品からのケーブル等の配線を仲介する。図示していないが、コネクタユニット34は、特定の部品に接続されたケーブルを仲介する電子基板(中継基板)を備えており、複数の接続端子(コネクタ)を有している。なお、見やすさを考慮して、図2では、ケーブル等の配線は省略している。
(遊技の流れ)
このような本実施形態に係る遊技機10は、マックスベットボタン18やシングルベットボタン19等の操作やメダルの投入により所定枚数のメダル投入されることにより遊技の開始が可能となる。その後、スタートレバー20が操作されることにより、リール13L、13C、13Rが回転を開始して遊技が開始され、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの役抽選が行われる。リール13L、13C、13Rの回転開始後、これらリール13L、13C、13Rにそれぞれ対応するストップボタン21L、21C、21Rが操作されたタイミング及び上記役抽選の結果に基づいて、リール13L、13C、13Rの回転が停止する。リール13L、13C、13Rの停止時における図柄8の組み合わせによって、当選した役を構成する図柄8の組み合わせが所定の有効ライン上に停止した場合は入賞となり、所定枚数のメダルが払い出される等の所定の利益が遊技者に付与される。
また、所定枚数のメダルが払い出された場合に、メダルのクレジット枚数が上限値(本実施形態1では50枚)に達しているときには、ホッパーユニット36から送出されたメダルがメダル払出口12を通じて払い出されるようになっている。また、メダル払出口12から払い出されたメダルは、メダル受け皿5に貯留される。このように、クレジット枚数の上限値は決まっており、上限値を超えて遊技機10内にメダルを貯留することはできない。しかし、メダル投入口11にメダルが投入されるか、又は、入賞によってメダルが払い出された場合に、メダルのクレジット枚数が上限値に達していない場合は遊技機10内に貯留されて、メダルのクレジット枚数が増加する。
ここで、有効ラインは、具体的にはリール13L、13C、13Rに形成されている各図柄8のうちリール窓10eから視認可能な図柄8をリール13L、13C、13Rごとに繋いでできるラインのうち、入賞等するために有効となる図柄8の組み合わせの並びを規定したラインである。
本実施形態の有効ラインは、リール13Lの中段と、リール13Cの中段と、リール13Rの中段とを結んだラインである。なお、有効ラインはこのラインに限定されない。また、複数のラインであってもかまわない。例えば、有効ラインがV字形や山形の場合を含めて6つ以上のラインとしてもよい。本実施形態では遊技状態や投入枚数にかかわらず1つの有効ラインとしたが、遊技状態や投入枚数で有効ラインの数が変化することとしてもよい。つまり、規定の賭け数(予め定められた数であって本実施形態では2枚又は3枚)のメダルをベットすることにより有効ラインが変動してもよい。さらに、規定の賭け数(規定数)は、遊技状態に応じて変動することとしてもよい。
(筺体本体10aの構成)
図を用いて筺体本体10aの構成について、さらに説明する。図3は、本発明の実施形態に係る遊技機において、内部の部品を取り除いた状態の筐体の構成を示す斜視図である。なお、図3において、筺体本体10aに対して開閉可能な前扉10bについては、図示を省略している。
図3に示すように、筺体本体10aは、前面側に開口を有する箱状であり、上述したように、リールユニット40が載置される棚部53を備えている。また、棚部53には貫通孔であるコネクタ孔53aが形成されている。具体的には、コネクタ孔53aは、棚部53における上下方向に貫通する孔である。詳細は後述するが、棚部53にリールユニット40を載置した場合に、リールユニット40のコネクタ41(図4を参照)は、コネクタ孔53aにより下方に向かって露呈される。また、コネクタ孔53aは棚部53において後方側に配置される。つまり、棚部53において背板10a1寄りの位置にコネクタ孔53aが配置される。
また、筺体本体10aの上板10a4の左右側に、それぞれ複数の貫通孔である上板固定用孔54a、54bが形成されている。また、筺体本体10aの下板10a3の左右側に、それぞれ複数の貫通孔である下板固定用孔55a、55bが形成されている。上述したように、これら上板固定用孔54a、54b及び下板固定用孔55a、55bは、筺体本体10aを設置箇所に固定設置するためのものである。
(遊技機10の設置方法)
次に、遊技機10を遊技ホール(遊技店)の設置箇所に固定設置する方法について説明する。遊技機10の筺体本体10aにおいて、内部に設置されている部品のうち、上板固定用孔54a、54b及び下板固定用孔55a、55bの近傍に配置されている部品をはずして、筺体本体10aから分離した状態で設置箇所に設置する。なお、設置しようとする遊技機10において、部品にはコネクタ(ケーブル)が接続されているため、部品を筺体本体10aからはずす場合には、まず、部品に接続されているコネクタ(ケーブル)をはずしてから、部品を筺体本体10aからはずす。そして、遊技機10(筺体本体10a)を設置箇所に設置した後に、上板固定用孔54a、54bを介して木ネジにより設置箇所の上面に筺体本体10aを固定し、下板固定用孔55a、55bを介して木ネジにより設置箇所の下面に筺体本体10aを固定する。なお、木ネジの代わりにボルト等を用いてもよい。なお、設置箇所への設置の際に、部品によっては、筺体本体10aから分離せずに筺体本体10aに設置されたままの場合もある。ここで、筺体本体10aにおける部品をはずさずに、遊技機10を設置箇所に設置しようとすると、設置作業が困難となるが、詳細については後述する。
上板固定用孔54a、54bはそれぞれ3つの孔により構成されているが、筺体本体10aの内側から、上板固定用孔54aの内のいずれか1つの孔に木ネジを挿入することにより、筺体本体10aを設置箇所の上面に固定している。また、下板固定用孔55a、55bはそれぞれ3つの孔により構成されているが、筺体本体10aの内側から、下板固定用孔55aの内のいずれか1つの孔に木ネジを挿入することにより、筺体本体10aを設置箇所の下面に固定している。なお、木ネジは、先端が尖っており、軸の一部にネジが切られたネジであり、上板固定用孔54a、54b及び下板固定用孔55a、55bを介して設置箇所の上面及び下面に直接ねじ込まれることで、筺体本体10aを設置箇所に固定する。
上述したように、上板固定用孔54a、54b及び下板固定用孔55a、55bを用いて筺体本体10aを設置箇所に固定設置した後に、筺体本体10a内に各部品を設置する。ここで、図2に示すように、筺体本体10a内にすべての部品を設置した状態では、上板固定用孔54a、54b及び下板固定用孔55a、55bの近傍に各部品が存在することとなり、各部品が邪魔になって、筺体本体10aを固定する作業が困難となる。つまり、作業者は、ドライバー等の工具を用いて、上板固定用孔54a、54b及び下板固定用孔55a、55bに木ねじを挿入して設置箇所の上面及び下面に直接ねじ込むこととなるが、各部品によってスペースが限られてしまうことから、このような作業が困難となる。
具体的には、上板固定用孔54a、54bの近傍には、リールユニット40が位置することから、上板固定用孔54a、54bを介して木ねじを設置箇所の上面にねじ込む作業が困難である。また、下板固定用孔55a、55bの近傍には電源ユニット33、ホッパーユニット36及びアウトボックス56が位置することから、上板固定用孔54a、54bを介して木ねじを設置箇所の上面にねじ込む作業が困難である。また、各部品の配置によっては、上板固定用孔54a、54b及び下板固定用孔55a、55bが部品によって覆われてしまう場合もあり、この場合は、筺体本体10a内にこれら各部品が設置された状態で木ネジを取り付けて、筺体本体10aを設置箇所に固定することは不可能である。
また、例えば、上板固定用孔54a、54b及び下板固定用孔55a、55bの位置や、各部品の配置等を変更したとしても、筺体本体10a内のスペースは限られており、筺体本体10a内に各部品を設置した状態では、上板固定用孔54a、54b及び下板固定用孔55a、55bを介して設置箇所の上面及び下面に木ねじをねじ込むことにより、筺体本体10aを固定する作業を行うためのスペースを確保することは困難であり、設置作業が困難であるといえる。しかし、上述したように、遊技機10において、筺体本体10aの内部に設置されている部品をはずして、筺体本体10aから分離した状態であれば、上板固定用孔54a、54b及び下板固定用孔55a、55bの周りには十分なスペースが存在しており、木ネジを取り付けるための作業に必要なスペースを十分に確保することが可能である。
このように、遊技機10によれば、設置作業において、筺体本体10aから各部品を分離した状態で設置作業を行い、筺体本体10aを設置箇所に固定した後に各部品を筺体本体10a内に配置する。これにより、遊技機10の設置作業において筺体本体10aに配置された各部品が邪魔にならないことから、筺体本体10a内における各部品の配置に制限が少なく、かつ、設置作業を容易に行うことができる。例えば、遊技機10の設置作業を行う際は、リールユニット40、ホッパーユニット36及びアウトボックス56等を筺体本体10aから取りはずして行うこととすればよい。それにより、木ネジを取り付けるための作業に必要なスペースを十分に確保することができる。なお、リールユニット40、ホッパーユニット36及びアウトボックス56等を筺体本体10aから取りはずせば、メイン制御基板ユニット30、サブ制御基板ユニット31及び電源ユニット33が筺体本体10aに設置されたままであっても、木ネジを取り付けるための作業に必要なスペースを十分に確保することができるため、これらについては筺体本体10aに設置された状態であってもよい。
(リールユニット40の構成及びコネクタ41、42の接続)
上述したように、筺体本体10aを設置箇所に固定設置した後に、筺体本体10a内に各部品を設置する。この際に、リールユニット40のコネクタ41が棚部53のコネクタ孔53aから外部に露呈するように、リールユニット40は棚部53に載置される。ここで、棚部53に載置されるリールユニット40の構成及びコネクタ41、42の接続について、図を用いて説明する。
図4は、本発明の実施形態に係る遊技機のリールユニットの概略構成を示す図であって、図4(a)はリールユニットの正面図であり、図4(b)はリールユニットの底面図である。また、図5は、本発明の実施形態に係る遊技機において、リールユニットが載置された棚部のコネクタ孔とリールユニットのコネクタとの配置を示す概略図である。ここで、図5は、筺体本体10aにおいてリールユニット40が載置された棚部53を下側(底側)から見た図である。ただし、図5において、棚部53及びリールユニット40以外の部材は省略している。また、図6は、本発明の実施形態に係る遊技機において、リールユニットのコネクタの接続状態を示すための要部拡大図であって、図6(a)は正面図であり、図6(b)は斜視図である。
上述したが、図4(a)及び図4(b)に示すように、リールユニット40はリール13L、13C、13Rと、これらリール13L、13C、13Rを保持するホルダ40aを有している。さらに、図4(b)に示すように、リールユニット40は底面にコネクタ41を有している。コネクタ41は、後述するコネクタ(第1接続部)42(図6(a)、(b)を参照)と電気的に接続される。
ここで、コネクタ41は、メイン制御基板ユニット30と電気的に接続される。具体的には、メイン制御基板ユニット30に接続されるケーブル43(図6(a)、(b)を参照)と接続されたコネクタ42が、コネクタ41に接続される。これにより、コネクタ41は、コネクタ42を介してメイン制御基板ユニット30と信号の送受信を行う。つまり、リールユニット40とメイン制御基板ユニット30とが接続されて、リールユニット40とメイン制御基板ユニット30とは信号の送受信を行う。これにより、メイン制御基板ユニット30によりリール13L、13C、13Rの回転動作が制御される。
遊技機10を設置箇所に設置する場合は、上述したように、筺体本体10a内における上板固定用孔54a、54b及び下板固定用孔55a、55bの近傍に配置されている部品を取りはずした状態で設置する。なお、設置しようとする遊技機10において、部品にはコネクタ(ケーブル)が接続されているため、部品を筺体本体10aからはずす場合には、まず、部品に接続されているコネクタ(ケーブル)をはずしてから、部品を筺体本体10aからはずす。そして、筺体本体10aを木ネジにより設置箇所に固定設置した後に、筺体本体10a内に取りはずした部品を設置する。この際、取りはずした部品であるリールユニット40を筺体本体10aの内部に設置する場合には、棚部53に載置する。このとき、図5に示すように、リールユニット40の底面に設けられたコネクタ41が棚部53のコネクタ孔53aの位置となるように載置される。ここで、図5は、リールユニット40が載置された棚部53を下側(底面側)から見た状態を示す図である。なお、図5では、筺体本体10aを図示していないが、図5(紙面)上における右側が筺体本体10aの側板10a2側であり、図5(紙面)上における下側が背板10a1側である。
図5に示すように、棚部53を下側から見た場合に、コネクタ孔53aからコネクタ41が視認できるようにリールユニット40が棚部53に載置されている。つまり、リールユニット40が棚部53に載置された際の配置は、コネクタ41がコネクタ孔53aにより外部に露呈する位置とされる。
筺体本体10a内に部品を設置する作業において、リールユニット40を棚部53に載置した後に、図6に示すように、リールユニット40のコネクタ41(図5を参照)にコネクタ42を接続する。コネクタ41は、それぞれ、コネクタ42と着脱可能である。また、コネクタ42は、それぞれケーブル43と連結されている。図示はしていないが、ケーブル43は、コネクタ42が連結された端部と反対側の端部においてコネクタと接続されており、このコネクタがメイン制御基板ユニット30と接続されている。これにより、コネクタ41が、メイン制御基板ユニット30と電気的に接続される。つまり、リールユニット40がメイン制御基板ユニット30と接続されている。なお、本実施形態では、リールユニット40は、メイン制御基板ユニット30と、コネクタ42及びケーブル43を介して接続されていることとしたが、例えば、コネクタユニット34等の中継基板を介してメイン制御基板ユニット30と接続されることとしてもよい。
ここで、コネクタ42は、赤色である。具体的には、コネクタ42は注意喚起可能な形態である。赤色は一般的に目立つ色であることから、赤い色のコネクタ42は、注意喚起可能な形態といえる。
コネクタ42が赤色であって、注意喚起可能な形態であることから、遊技機10に対してなんらかの作業を行う際に、作業者はコネクタ42に対して注意して作業を行うこととなる。例えば、リールユニット40を筺体本体10aから取り除く場合は、コネクタ42とコネクタ41との接続をはずしてからリールユニット40を取り除く必要があるが、この場合においてもコネクタ42とコネクタ41との接続をはずすことを忘れにくい。なお、特に、接続したままでもよいコネクタについては注意喚起をする必要がないことから、コネクタ42とコネクタ41とは異なる色とすることが好ましい。
遊技機10を設置箇所から撤去する際は、上述した設置作業とは逆の手順で作業を行う。具体的には、まず、筺体本体10a内における上板固定用孔54a、54b及び下板固定用孔55a、55b周辺に配置される部品を取り除き、上板固定用孔54a、54b及び下板固定用孔55a、55bにおける木ネジを取りはずすための作業に必要なスペースを確保する。上述した設置作業と同様に、例えば、リールユニット40、ホッパーユニット36及びアウトボックス56等を取り除けばよい。その後、上板固定用孔54a、54b及び下板固定用孔55a、55bを介して設置箇所の上面及び下面に固定され、筺体本体10aを設置箇所に固定していた木ネジを取りはずす。これにより、設置箇所への筺体本体10aの固定が解除される。この後、筺体本体10a(遊技機10)を設置箇所から撤去する。
このような、撤去作業及び上記設置作業等において、上述したように、筺体本体10a内における上板固定用孔54a、54b及び下板固定用孔55a、55b周辺に配置される部品を取り除くが、筺体本体10aからリールユニット40をはずす際に、コネクタ41とコネクタ42とが接続されたままで分離されていない状態で、リールユニット40を棚部53から除去しようとすると、ケーブル43が切断される等の不具合が生じる可能性がある。また、コネクタ42やコネクタ41が破損する可能性もある。そのため、リールユニット40を棚部53から除去する際には、コネクタ41とコネクタ42との接続を解除して、これらを分離してから、リールユニット40を棚部53から除去することとなる。そこで、撤去作業者は、コネクタ41とコネクタ42とが分離されていることを確認してから、リールユニット40を棚部53から除去することが好ましい。
上述したように、コネクタ42は赤色であって、注意喚起可能な形態であることから、作業者は、リールユニット40を除去しようとする前に、コネクタ42がコネクタ41からはずされていることを確認するようになる。このように、作業者が、コネクタ41からコネクタ42をはずすことを忘れにくい。また、図6に示すように、コネクタ42はリールユニット40が載置された棚部53の下部に配置されており、コネクタ42は棚部53により見づらくなっているが、コネクタ42が注意喚起可能な形態であることから作業者が把握しやすい。したがって、コネクタ41とコネクタ42とが分離されていない状態であれば、作業者はコネクタ42を視認することとなり、さらにコネクタ42が赤色であることからなんらかの注意をする必要があることを想起し、リールユニット40を棚部53から除去する際には、コネクタ41からコネクタ42をはずすこととなる。このように、遊技機10によれば、撤去作業時に、作業者がコネクタ41からコネクタ42をはずさずに、リールユニット40を棚部53から除去することを抑制できる。それにより、ケーブル43が切断されたり、コネクタ42やコネクタ41が破損したりすることを抑制できる。
なお、コネクタ42を赤色としたが、コネクタ41も赤色としてもよい。それにより、コネクタ41も注意喚起可能な形態となり、撤去作業時に作業者がコネクタ41に注意しながら作業を行うこととなり、コネクタ41からコネクタ42をはずさずに、リールユニット40を棚部53から除去することを抑制できる。また、筺体本体10aの設置作業時において、リールユニット40を棚部53に載置した際に、コネクタ孔53aから露呈しているコネクタ41が注意喚起可能な形態であることから、作業者は、コネクタ41にコネクタ42を接続することを忘れにくい。
また、リールユニット40以外の電気装置においても、コネクタが接続されていることから、リールユニット40と同様に撤去作業時にコネクタをはずさずに筺体本体10aから除去しようとすることで不具合が生じる可能性が高い。そこで、リールユニット40以外の電気装置において、接続されるコネクタ等は注意喚起可能な形態とすることが好ましく、赤色とすればよい。なお、電気装置とは、コネクタ等が接続されて電気が供給される部品であり、電力を供給されて駆動するモータ等を有する部品だけでなく、電気信号を送受信する電子素子等を搭載する基板等の部品も含み、電気が使用される部品のすべてを含んでいる。したがって、筺体本体10a内におけるリールユニット40以外の電気装置は、電源ユニット33、ホッパーユニット36等であり、これらが有するコネクタ及びこれらに接続されるコネクタ等も赤色とすればよい。また、遊技機10が、例えばプロジェクタ等、これら以外の電気装置を備えていてもよく、その場合にも、電気装置に接続されるコネクタ等を注意喚起可能な形態である赤色としてもよい。また、遊技機筐体10d内における所定の機器は、メイン制御基板ユニット30(メイン制御基板)以外に、サブ制御基板ユニット31(サブ制御基板)、液晶ユニット32(液晶制御基板)及びコネクタユニット34(中継基板)等の電子基板等とすればよい。
本実施形態では、電気装置であるメイン制御基板ユニット30と接続されるリールユニット40のコネクタ41及びリールユニット41に接続されるコネクタ42について注意喚起可能な形態であるように赤色としたが、これ以外のコネクタで、遊技機10を設置箇所に設置する際や設置箇所から除去する際に分離する必要があるコネクタを注意喚起可能な形態としてもよい。例えば、遊技機10を設置箇所に設置する際や設置箇所から除去する際にホッパーユニット36を取りはずす必要がある場合には、ホッパーユニット36が有するコネクタ及びこのコネクタに接続されるコネクタや、遊技機10を設置箇所に設置する際にサブ制御基板ユニット31に接続される電気装置を取りはずす必要がある場合には、サブ制御基板ユニット31と接続される電気装置が有するコネクタ及びこのコネクタに接続されるコネクタを、注意喚起可能な形態である赤色としてもよい。このようなサブ制御基板ユニット31に接続される電気装置としては、例えば、プロジェクタ及びスピーカー等が設置されたスクリーンユニット等とすればよい。
また、コネクタ41、コネクタ42及びその他のコネクタについても赤色とすれば好ましいとしたが、これらは注意喚起可能な形態であればよく、赤色に限定されるわけではない。例えば、金色や銀色等のように目立つような色としてもよいし、コネクタを大きくする等、コネクタの形状を注意喚起可能なものとしてもよい。また、コネクタ42に縞状の模様を形成することとしてもよい。例えば、黄色と黒色の縞状の模様がコネクタ42に形成されていることとしてもよい。この縞は斜め方向であってもよいし、縦方向又は横方向としてもよい。また、縞の間隔を狭くしてもよいし、3色以上の色による縞状としてもよい。このように、コネクタ42は、注意喚起可能な形態であればよい。また、コネクタ41及びその他のコネクタについても、コネクタ42と同様に注意喚起可能な形態とすればよい。また、本実施形態では、コネクタ41及びコネクタ42は、それぞれ1つずつとしたが、コネクタ41及びコネクタ42はそれぞれ複数であることとしてもよい。つまり、リールユニット40には、コネクタ41が複数設けられており、これらコネクタ41のそれぞれに接続される複数のコネクタ42(ケーブル43a)が設けられていることとしてもよい。また、遊技機10を設置箇所に設置する際や設置箇所から除去する際に分離する必要があるコネクタを全て同じ色にするのが好ましい。
また、上述したように、筺体本体10aにおいて、コネクタ孔53aは棚部53の後方側配置されていることから、コネクタ42及びケーブル43は棚部53の後方側に位置することとなる。そのため、コネクタ42及びケーブル43に邪魔されずに、棚部53の下方に形成されるスペースを有効に使用することができる。例えば、このスペースに部品を配置することが可能となり、筺体本体10aにおける収納スペースを有効に活用することができる。なお、コネクタ41及びコネクタ42が後側に位置することとなるが、これらは赤色であって注意喚起可能な形態であることから、これらの着脱状態については作業者が把握しやすい。したがって、作業者は、コネクタ41及びコネクタ42の着脱を、作業状態に適した状態とすることができ、これらが接続されていなかったことによる不具合、及び、これらの接続が解除(分離)されていなかったことによる不具合等は生じにくい。
本発明は、以上説明した実施の形態に限定されるものではなく、他のいろいろな形で実施することができる。そのため、かかる実施の形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。