JP5055552B2 - スロットマシン - Google Patents
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リールが停止した際に、前記賭入力に応じて有効化された有効ライン上に形成された図柄組合せ態様が、予め定められた所定の図柄組合せ態様(入賞態様)となった場合に入賞が確定(成立)し、入賞種類に対応した数の遊技媒体が遊技者に付与される。
ここで、遊技者が遊技を開始するために遊技媒体を投入することおよび予めスロットマシンに預け入れた(クレジット)遊技媒体の記憶数から賭けボタン操作に応じてクレジット数を減算することに基づく賭数の入力を総称してベットまたは賭入力と呼ぶ。
前面が開放した箱形の筐体と、
この筐体前面に開閉可能に軸着された前面扉と、
複数の図柄を外周面に表示された複数のリールを備え、リールを回転させることにより可変表示ゲームを行う変動表示手段と、
前記変動表示手段による可変表示ゲームを実行するための賭入力手段と、
前記賭入力手段による賭入力の後、可変表示ゲームを開始するためのスタート操作手段と、
前記賭入力手段及び前記スタート操作手段からの出力信号に基づいて、可変表示ゲームに関する制御を行う遊技制御手段と、
前記賭入力手段及び前記スタート操作手段からの出力信号を集約し、配線接続部を介して前記出力信号を前記遊技制御手段に出力する中継基板と、を備え、
前記賭入力手段による賭入力を条件に、その後の前記スタート操作手段の操作に基づいて可変表示ゲームを実行し、該可変表示ゲームの結果に関連して遊技者に所定の遊技価値を付与するスロットマシンにおいて、
前記スタート操作手段は、前記前面扉の前面側に操作部が露呈されるとともに、裏面側で前記中継基板に接続されるように配設され、
前記賭入力手段は、クレジットから賭入力を行うための賭入力操作手段を含み、
前記前面扉には、
前記スタート操作手段の裏面側を覆う第1カバー部材と、
前記第1カバー部材及び前記中継基板を覆う第2カバー部材と、が設けられ、
前記第1カバー部材は、前記賭入力操作手段の裏面側を覆い、前記賭入力操作手段を収納する第1収納部と、前記スタート操作手段を収納する第2収納部を有し、
前記第2収納部には、前記スタート操作手段を前記前面扉に固着するためのネジを挿通する貫通孔が設けられるとともに、前記ネジの取付作業を行うための開口部が後方に向けて形成され、
前記スタート操作手段及び前記第1カバー部材は、当該第1カバー部材の後方開口部から前記貫通孔を介してネジ留めされることにより前記前面扉に取り付けられ、
前記第2カバー部材は、前記第1カバー部材に外接してカシメ部材を用いて前記前面扉に着脱不能に取り付けられることを特徴とする。
また、「配線接続部」とは、賭入力手段、スタート操作手段、又は遊技制御手段からの配線コネクタが接続される基板側のコネクタ(基板コネクタ)である。
また、「カシメ部材」とは、破壊しない限り解除できない止着部材であり、「着脱不能に取り付けられる」とは、取り外しが極めて困難な状態で取り付けられること、すなわち着脱自在ではないことを意味する。例えば、カシメ部材を破壊することにより第2カバー部材を取り外すことは可能である。
また、第2カバー部材を取り外さない限り、遊技制御装置からの配線コネクタを、中継基板上の基板コネクタから取り外すことが困難となるので、遊技制御装置からの配線コネクタに打ち込み機のコネクタが接続されるのを防止できる。
さらに、第1カバー部材を取り外さない限り、中継基板からの配線コネクタをスタート操作手段側のコネクタ及び賭入力操作手段側のコネクタから取り外すことが困難となるので、この配線コネクタに打ち込み機のコネクタが接続されるのを防止でき、打ち込み機によるクレジットからの賭入力を防止できる。したがって、コネクタ接続により打ち込み機をスロットマシンに簡単に取り付けることはできないので、打ち込み機等の不正機器の使用を防止することができる。
さらに、第2カバー部材は、第1カバー部材に外接するように前面扉に取り付けられ、第1カバー部材に覆われた賭入力操作手段及びスタート操作手段は外部空間と遮断されることとなるので、賭入力操作手段及びスタート操作手段からの配線を改変することも困難となり、より厳重に不正機器の使用を防止することができる。
機械割を段階的に変更するための設定操作スイッチを備え、
前記第2カバー部材は、
開閉部材によって開状態又は閉状態に変換される開閉窓部を有し、
前記開閉窓部に前記設定操作スイッチが位置するように配設されることを特徴とする。
ここで、「機械割」とは、賭入力に対して遊技者に付与された遊技価値の割合であり、「機械割を段階的に変更する」とは、いわゆる設定変更のことである。
図1は、本発明に係るスロットマシンの一例を示す外観正面図である。図2は、本実施形態のスロットマシン1の前面扉2の背面図である。
また、図3は、メインパネルユニット4の主要部を示す前面扉2の背面拡大図である。なお、図3では、メインパネルユニット4の背面側にカバー部材200、300を取り付ける前の状態を示している。
メインフレーム21は、上側略1/3の領域にメインパネルユニット4を配設するための開口部が設けられ、一方の長辺には前面扉2を筐体に取り付けるための取付プレート23が固着されている。取付プレート23の上下2箇所には、前面扉2を筐体に対して開閉可能とするためのヒンジ24、24が設けられている。
スロットマシン1では、この上部ユニット3内の可動演出部材を動作させて所定の演出を行うことにより、例えば、特別入賞に内部当選したことを報知する。
リール用モータによりリール8a、8b、8cを回転させることにより、図柄表示窓部42から視認される複数種類の図柄を、例えば上から下へと循環するように変動させる(変動表示)。一方、リール8a、8b、8cが停止している状態では、各リール8a、8b、8cについて、連続する所定数(例えば、3つ)の図柄が図柄表示窓部42を介して視認可能となっており、つまり図柄表示窓部42には3×3の計9つの図柄が停止表示されることとなる。
なお、ベット数が3の場合でのみゲームを実行可能な所謂3枚がけ専用としてもよく、この場合は常に5つの有効化可能ラインが有効ラインとなる。また、ベット数には無関係にすべてのラインを有効としてもよい。
図柄表示窓部42の下方には、クレジット数表示部44、払出数表示部45、獲得枚数表示部46が設けられている。クレジット数表示部44は、クレジットとして記憶されているメダル数を表示し、払出数表示部45は、ボーナスゲーム時の払出枚数を表示するものである。また、獲得枚数表示部46は入賞成立時の獲得枚数を表示するものである。これらの表示部44、45、46は、後方を透視可能な透明部材の奥に、例えば、7セグメントのLEDからなる表示部を備えて構成され、その点灯状態によって各種情報を表示する。
中継基板100の前面側には、クレジット数表示部44、払出表示部45、獲得枚数表示部46等の表示部(例えば、LED)が設けられている。一方、図3に示すように、中継基板100の背面側には、各種操作部からの出力信号を入力する入力端子(基板コネクタ)101、102、103、及び遊技制御装置と接続するための入出力端子(基板コネクタ)104が設けられている。
例えば、入力端子101には、マックスベットボタン71、スタートレバー75、及びクレジット選択ボタン73からの配線コネクタ(図示略)が、メインパネルベース49の開口部492を通して接続される。入力端子102には、セレクタユニット91、リールストップボタン74a、74b、74c等からの配線コネクタ(図示略)が、メインパネルベース49の開口部493を通して接続される。入力端子103には、前面扉の開放検出センサ95からの配線コネクタ(図示略)がメインパネルベース49の開口部494を通して接続される。そして、入力端子101、102、103に入力された信号は中継基板100で集約され、入出力端子104にコネクタ接続された遊技制御装置に出力される。つまり、各種操作部からの出力信号は、入力端子101、102、103、及び入出力端子104からなる配線接続部を介して前記遊技制御手段に出力される。
中継基板100の背面側は、第2カバー部材300で覆われる。すなわち、メインパネルベース49の起立壁491と第2カバー部材300により、中継基板100が収納された凹部が閉塞されることとなる。第2カバー部材300の取付構成については後述する。
段部の上面22aには、メダル投入口72、マックスベットボタン71が設けられている。
メダル投入口72は、段部上面22aの正面視右側(前面扉2の開放端側)に配設されている。遊技者がこのメダル投入口72にメダルを投入してベット操作を行うことにより、ゲームが実行可能となる。このメダル投入口72から投入されたメダルが通過する経路には、メダルの通過を検知するメダル検出センサを備えたセレクタユニット91が設けられており、このセレクタユニット91による検出情報をもとにメダルの投入枚数がカウントされる。
クレジット選択ボタン73は、メダル投入口72から投入されたメダル又は入賞が成立することにより払い出されるメダルをクレジットとして記憶可能なクレジット状態と、記憶不能な非クレジット状態を切り換えるためのものである。例えば、クレジット状態において、メダル投入口72から最大ベット数(例えば、3枚)を超えるメダルが投入された場合は、最大ベット数を超えた分のメダルは、所定数(例えば50枚)までクレジットとしてスロットマシン1に記憶され、以降のゲームで使用できる。また、クレジットとして記憶可能な所定数を超えるメダルが投入された場合は、受け皿62に返却される。一方、非クレジット状態では、最大ベット数を超えた分のメダルは受け皿62に返却される。
メインフレーム21の最下部(下側パネルユニット5の下方)には、下皿ユニット6が配設される。下皿ユニット6は、灰皿61、メダルを貯留するための受け皿62、スピーカの前面を覆うスピーカカバー63、メダル払出口64等を備える。スピーカカバー63の後方には、スピーカ93が配設される。
また、マックスベットボタン71とスタートレバー75の背面側は第1カバー部材200によって覆われており、さらに、第1カバー部材200と中継基板100(入力端子101、102、103、及び入出力端子104を含む)の背面は第2カバー部材300で覆われている。第1カバー部材200及び第2カバー部材300の取付構成については後述する。
所定時間経過後、リールストップボタン74a、74b、74cの操作に基づいて、リール8a、8b、8cの回転が停止されることで、図柄表示窓部42に所定の図柄が停止表示される。このとき、内部抽選結果が特定結果となった場合(例えば、特別入賞(ボーナス入賞)や小役入賞に内部当選した場合)に、特定の図柄組合せ態様(内部当選した入賞に対応する図柄組合せ態様)を形成し得るように複数のリールの停止制御が行われる。そして、内部当選した入賞に対応する図柄組合せ態様が有効ライン上に形成された場合に入賞が成立し、当該入賞に対応する遊技価値が付与される(例えば、入賞メダルが払い出される)。以上で一区切りのゲームが終了し、以降、この操作を繰り返すことによってゲームを進行させるようになっている。
つまり、スロットマシン1は、例えば、マックスベットボタン71による賭入力を条件に、その後のスタートレバー75の操作に基づいて可変表示ゲームを実行し、可変表示ゲームの結果に関連して遊技者に所定の遊技価値を付与する。
なお、第1カバー部材200及び第2カバー部材300は、前面扉2に直接取り付ける構成としても良いし、メインパネルユニット4のメインパネルベース49等を介して前面扉2に取り付ける構成としても良い。本実施形態では、第1カバー部材200は前面扉2に直接取り付けられ、第2カバー部材300はメインパネルベース49に取り付けられる。
図4は第1カバー部材200を前方から見た斜視図であり、図5は第1カバー部材200を後方から見た斜視図である。
また、底面202の側壁201側の縁部(切欠部202aの縁部)から内側(上方)に向けてスタートレバー75をネジ留めするための取付部207aが形成されている。上部壁体206の下面であって、取付部207aに対向する位置には、内側(下方)に向けてスタートレバー75をネジ留めするための取付部207bが形成されている。
また、第2収納部220には、スタートレバー75をネジ留めするときの取付作業を行うために、後方に向けて開口部204aが形成されている。
図6に示すように、第1カバー部材200は、マックスベットボタン71の下部が第1収納部210の上方の開口に臨むとともに、スタートレバー75の背面部が第2収納部220の切欠部202aに当接して収納されるように配設される。このとき、第1カバー部材200の背面壁204に形成された凹状切欠部204aにはメインパネルベース49の開口部492を形成する起立壁491の突出部が位置し、円弧状切欠部204bにはメインパネルベース49のカシメ部材取付部495が位置することとなる。また、第1カバー部材200の下面は、前面扉2の段部22の背面側に形成された後方に突出した突出部25の上面に当接され、第1カバー部材の取り外しを不能としている。
図7、8に示すように、第2カバー部材300は、略矩形状の第1平面部301と、第1平面部301の背面視左上部から延設された略矩形状の第2平面部302と、を有する板状部材であり、例えば、透明な樹脂材料によって一体的に成形されている。
第2平面部302の左下部には、後方に向けて略矩形状の凹部305が形成されている。矩形状凹部305には、中継基板100の入力端子103に接続される配線コネクタが収納される。
また、第2カバー部材300の第1平面部301及び第2平面部302には、第2カバー部材300をメインパネルベース49に隙間なく取り付け、中継基板100の収納空間を閉塞するために、中継基板100の外形に沿った微小高さの起立壁(図示略)が形成されている。第2カバー部材の押圧部301aは、この起立壁よりも外側に延在する。
第2カバー部材300の起立壁が、中継基板100の外形に沿って形成されているメインパネルベース49の起立壁491に嵌合されることで、中継基板100の入力端子101、102、103、及び入出力端子104は、T字状凹部304の下側開口304a及びメインパネルベース49の開口部492、493、494を除いて外部空間と遮断されることとなる。
また、第2カバー部材300の突出部309の下辺が第1カバー部材200の上部壁体206の上面と外接することとなる。すなわち、第2カバー部材300は、第1カバー部材に外接して前面扉2に取り付けられる。
このようにして、第1カバー部材200及び第2カバー部材300は、前面扉2の背面側に取り付けられる(図2参照)。
これにより、第2カバー部材300を取り外さない限り、マックスベットボタン71及びスタートレバー75からの配線コネクタを接続する中継基板上の入力端子(基板コネクタ)101は外部に露呈されないので、この入力端子101に打ち込み機の配線コネクタが接続されるのを防止できる。
さらに、第1カバー部材200を取り外さない限り、中継基板100からの配線コネクタをマックスベットボタン71側のコネクタ又はスタートレバー75側のコネクタから取り外すことが困難となるので、この中継基板100からの配線コネクタに打ち込み機のコネクタが接続されるのを防止できる。つまり、打ち込み機によるクレジットからの賭入力やスタート操作が不可能となる。
したがって、コネクタ接続により打ち込み機をスロットマシン1に簡単に取り付けることはできないので、打ち込み祈祷の不正機器の使用を防止することができる。
2 前面扉
3 上部ユニット
4 メインパネルユニット
5 下部パネルユニット
6 下皿ユニット
8 リール装置(変動表示手段)
21 メインフレーム
71 マックスベットボタン(賭入力操作手段)
75 スタートレバー(スタート操作手段)
91 セレクタユニット(賭入力手段)
100 中継基板
101、102、103 入力端子(配線接続部)
104 入出力端子(配線接続部)
200 第1カバー部材
210 第1収納部
220 第2収納部
207a、207b 貫通孔
300 第2カバー部材
305 開閉窓部
310 開閉部材
400 カシメ部材
Claims (2)
- 前面が開放した箱形の筐体と、
この筐体前面に開閉可能に軸着された前面扉と、
複数の図柄を外周面に表示された複数のリールを備え、リールを回転させることにより可変表示ゲームを行う変動表示手段と、
前記変動表示手段による可変表示ゲームを実行するための賭入力手段と、
前記賭入力手段による賭入力の後、可変表示ゲームを開始するためのスタート操作手段と、
前記賭入力手段及び前記スタート操作手段からの出力信号に基づいて、可変表示ゲームに関する制御を行う遊技制御手段と、
前記賭入力手段及び前記スタート操作手段からの出力信号を集約し、配線接続部を介して前記出力信号を前記遊技制御手段に出力する中継基板と、を備え、
前記賭入力手段による賭入力を条件に、その後の前記スタート操作手段の操作に基づいて可変表示ゲームを実行し、該可変表示ゲームの結果に関連して遊技者に所定の遊技価値を付与するスロットマシンにおいて、
前記スタート操作手段は、前記前面扉の前面側に操作部が露呈されるとともに、裏面側で前記中継基板に接続されるように配設され、
前記賭入力手段は、クレジットから賭入力を行うための賭入力操作手段を含み、
前記前面扉には、
前記スタート操作手段の裏面側を覆う第1カバー部材と、
前記第1カバー部材及び前記中継基板を覆う第2カバー部材と、が設けられ、
前記第1カバー部材は、前記賭入力操作手段の裏面側を覆い、前記賭入力操作手段を収納する第1収納部と、前記スタート操作手段を収納する第2収納部を有し、
前記第2収納部には、前記スタート操作手段を前記前面扉に固着するためのネジを挿通する貫通孔が設けられるとともに、前記ネジの取付作業を行うための開口部が後方に向けて形成され、
前記スタート操作手段及び前記第1カバー部材は、当該第1カバー部材の後方開口部から前記貫通孔を介してネジ留めされることにより前記前面扉に取り付けられ、
前記第2カバー部材は、前記第1カバー部材に外接してカシメ部材を用いて前記前面扉に着脱不能に取り付けられることを特徴とするスロットマシン。 - 機械割を段階的に変更するための設定操作スイッチを備え、
前記第2カバー部材は、
開閉部材によって開状態又は閉状態に変換される開閉窓部を有し、
前記開閉窓部に前記設定操作スイッチが位置するように配設されることを特徴とする請求項1に記載のスロットマシン。
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