JP2004141319A - スロットマシン - Google Patents

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Shinichi Kondo
近藤 真一
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Abstract

【課題】遊技用機器の配置数の変更や交換が生じた場合等において、これら遊技用機器と遊技制御基板との接続を中継する中継基板の交換作業等に容易に対応することが出来るスロットマシンを提供すること。
【解決手段】スロットマシンであって、ゲームの進行を制御する遊技制御手段が設けられる遊技制御基板と、該遊技制御基板に接続される遊技用機器と、を中継する中継基板507は、スロットマシンの本体所定箇所に設けられた基板取付部914に着脱自在に設けられている。
【選択図】  図21

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、1ゲームに対して賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、表示状態を変化させることが可能な可変表示装置の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて所定の入賞が発生可能なスロットマシンに係わり、特に遊技の進行を制御する遊技制御手段が設けられた遊技制御基板に接続される遊技用機器の交換等に対応可能なスロットマシンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のスロットマシンには、例えばリール等の可変表示部の表示状態の変化を停止させるための停止操作ボタンや、賭数を設定するための賭数設定ボタン、その他ゲーム回数、払出メダル枚数、クレジット枚数等を表示するための各種表示器が備えられている。これら各種ボタンや各種表示器は、基本的には複数の機種間で共通して使用されるもの、すなわち、ゲームの進行に関わる機器であることが多いことから、ゲームの進行を制御する遊技制御手段が設けられた遊技制御基板に接続されている。
【0003】
これら遊技制御基板に接続される遊技用機器は、一般的に遊技制御基板との接続を中継するための中継基板に接続されており、この中継基板は例えば前面扉の後面に取り付けられていることが多い(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−170246号公報(第30頁、第52−53図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1に記載されたスロットマシンの中継基板(メイン中継基板655)は、該中継基板に接続される遊技用機器の交換等はあまり考慮されていなかったため、中継基板の交換に容易に対応することが出来なかった。
【0006】
このような場合、例えば機種変更等に伴って、遊技用機器の一例としての可変表示装置のリールの配置数を3個から4個に変更するために増設される4個目のストップボタンを接続する場合や、あるいはある機能を備える遊技用機器を別の機能を備える遊技用機器に交換する場合等において、増設される遊技用機器や交換される遊技用機器に対応して配線接続することが出来る中継基板に交換する必要が生じたとき、前述したように中継基板の交換に手間がかかるという問題を有していた。
【0007】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、遊技用機器の配置数の変更や交換が生じた場合等において、これら遊技用機器と遊技制御基板との接続を中継する中継基板の交換作業等に容易に対応することが出来るスロットマシンを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明のスロットマシンは、1ゲームに対して賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、表示状態を変化させることが可能な可変表示装置の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて所定の入賞が発生可能なスロットマシンであって、
前記ゲームの進行を制御する遊技制御手段が設けられる遊技制御基板と、該遊技制御基板に接続される遊技用機器と、を中継する中継基板を備え、
該中継基板は、前記スロットマシンの本体所定箇所に設けられた基板取付部に着脱自在に設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、中継基板が基板取付部に対して着脱自在であることで、機種変更等に伴って遊技用機器の配置数の変更や交換が必要となった場合であっても、変更または交換された遊技用機器に対応した中継基板への交換作業等を容易に行うことが出来る。
【0009】
本発明のスロットマシンの前記中継基板は、前記基板取付部に着脱自在に構成された基板カバーに取り付けることで被覆され、
前記基板カバーを介して前記基板取付部に設けられることが好ましい。
このようにすれば、中継基板自体に基板取付部への取付部等を設けなくて済むばかりか、中継基板が基板カバーにより保護されるため、着脱時において中継基板を直接手で掴むこと等により生じる静電気による断線や損傷等が防止され、中継基板の耐久性が効果的に向上する。
【0010】
本発明のスロットマシンの前記基板カバーは、前記中継基板を内部に収容可能な開口を有する箱状に形成されており、
前記開口を前記基板取付部に対向させた状態で前記基板取付部に取り付けられることが好ましい。
このようにすれば、基板カバーを基板取付部から取り外すことで、基板カバーから中継基板を容易に取り外すことが出来るとともに、基板カバーを基板取付部へ取り付けることで中継基板全体が被覆されるため、中継基板の損傷等が効果的に防止される。
【0011】
本発明のスロットマシンの前記基板取付部には、前記基板カバーが取付けられた状態において前記中継基板の裏面に当接して、前記中継基板の撓みを規制する規制部が形成されていることが好ましい。
このようにすれば、遊技用機器の接続時に負荷がかかっても、中継基板の撓みが規制部により規制されることで中継基板の破損が防止されるとともに、このような規制部を基板カバーに構成するために基板カバーの構造が複雑化することがない。
【0012】
本発明のスロットマシンの前記可変表示装置は複数の可変表示部を備え、
前記遊技用機器は、前記複数の可変表示部それぞれの表示状態の変化を停止させるための停止操作部を有する停止操作ユニットであり、
前記スロットマシンの本体前面には、前記停止操作ユニットが着脱自在に装着される停止操作ユニット装着部が設けられており、
該停止操作ユニット装着部は、予め前記可変表示部の配置数の変更に応じて前記停止操作ユニットの配置数を変更することが出来るように構成されていることが好ましい。
このようにすれば、機種変更等に伴って遊技用機器である停止操作ユニットの配置数が変更されることがあっても、中継基板の交換を容易に行うことが出来ることで、停止操作ユニットの配置数の変更に伴う配線作業が極めて簡単になるため、停止操作ユニットの配置数の変更に容易に対応することが出来る。
【発明の実施の態様】
以下、本発明の実施態様について図面を参照して説明する。
(1)スロットマシンの概略説明
まず、図1〜図5を参照してスロットマシンの概略構成について説明すると、図1はスロットマシン1を斜め前方から見た斜視図であり、図2は前面扉3を開放した状態のスロットマシン1を斜め前方から見た斜視図であり、図3はスロットマシン1の正面図であり、図4はスロットマシン1の筐体2内を示す正面図であり、図5はスロットマシン1の前面扉を示す背面図である。
【0013】
本実施例におけるスロットマシン1は、前面が開口する筐体2と、この筺体2の側端に回動自在に枢支された前面扉3と、から構成されており、前面扉3の裏面に設けられた施錠装置4(図5参照)の鍵穴4aに挿入した所定のキーを時計回り方向に回動操作することにより施錠が解除されて前面扉3を開放することができるようになっている。
【0014】
(1―1)前面扉の前面
前面扉3の前面上端部には、遊技効果LED130(図3参照)が内蔵された遊技効果LED部41が左右方向に延びるように設けられているとともに、左右側端部には、遊技効果LED131a〜131c(図3参照)が内蔵された発光部としての遊技効果LED部42L、及び遊技効果LED132a〜132c(図3参照)が内蔵された発光部としての遊技効果LED部42Rが、前面扉3の上部から下部にわたって一連に設けられている。これら遊技効果LED部41、42L、42Rにより囲まれた前面扉3の前面には、役構成等が印刷された上部パネル5、各種表示部が形成された遊技パネル6、タイトル等が印刷された下部パネル7が各々設けられている。なお、下部パネル7の内部には表示面を後方から照らす蛍光灯139が内蔵されている。下部パネル7の下方には、メダル払出穴9から払出されるメダルを受け入れるメダル受皿10が突設されている。なお、メダル受皿10の左側には灰皿13が設けられている。
【0015】
遊技パネル6と下部パネル7の間には、操作部8が遊技パネル6よりも前方に膨出するように形成されており、この操作部8には、遊技媒体であるメダルを投入可能なメダル投入部34や、各種操作ボタン35、36a、36b、37、40L、40C、40R、及びスタートレバー38等が設けられている。
【0016】
上部パネル5の左右側には、内部に設けられる高音スピーカ136L、136R(図5参照)から出力される音を放音する放音部12L、12Rがそれぞれ設けられているとともに、これら左右の放音部12L、12Rの間には、上部パネル5の後面に設けられる演出手段の一例である演出用リール91L、91C、91Rを透視するための透明な演出用透視窓11が印刷形成されている。
【0017】
遊技パネル6には、筐体2に内設された後述するゲーム用リール51L、51C、51Rを透視可能な透視窓14と、各種表示部16〜33と、がそれぞれ印刷形成されている。
【0018】
遊技パネル6に設けられた各種表示部のうち、クレジット表示部31は、内蔵されたクレジット表示器109(図5参照)によりクレジットが表示される。クレジットとは、遊技者所有の有価価値としてスロットマシン1内部の記憶部に記憶されているメダル数である。このスロットマシン1では、クレジットとして記憶可能な価値の上限値が最大でメダル50枚分とされており、この上限値を越えるクレジットの加算更新の要求が発生した場合にはその上限を越えるメダルがメダル払出穴9から払出される。クレジット表示器109は、横並び状態で設けられた3個の7セグメント表示器からなり、3桁の数値を表示可能であるため、前記クレジットの上限が前記100枚以上となった場合にも対応出来るとともに、クレジットの表示として使用しない7セグメント表示器は演出のために使用することが出来るようになっている。
【0019】
ゲーム回数表示部32は、後述するビッグボーナス(以下BBと略称する)中に提供されるビッグボーナスゲーム(以下BBゲームと略称する)の残回数や、後述するレギュラーボーナス(以下RBと略称する)の残回数等が内蔵されたゲーム回数表示器108(図5参照)により表示される。さらにゲーム回数表示部32は、スロットマシン1に発生した各種の異常を表示する報知手段であるエラー表示器としても機能する。
【0020】
ペイアウト表示部33は、1ゲーム中に発生した入賞に基づいて遊技者に付与されるメダル枚数が入賞がある毎に、内蔵されたペイアウト表示器110(図5参照)により表示される。さらに、本実施例におけるスロットマシン1は、予め定められた入賞確率の値を例えば6つのパターンの設定値として記憶しており、前記ペイアウト表示部33には、この設定値が前記ペイアウト表示器110により表示されるようになっている。
【0021】
1〜3枚賭け表示部46〜48は、内蔵された1〜3枚賭けLED111〜113(図5参照)が、遊技者がゲームに賭数を設定した場合にその賭数に応じて点灯する。
【0022】
リプレイ表示部27は、リプレイ入賞が発生した場合に、その内部に内蔵されたリプレイLED114(図5参照)が点灯する。スタート表示部28は、賭数が設定されることによりスタート操作をすることが可能となった場合に、その内部に内蔵されたスタートLED115(図5参照)が点灯し、有効なスタート操作が検出されることにより消灯する。投入指示表示部30は、メダルを受付可能な状態である場合に、その内部に内蔵された投入指示LED117(図5参照)が点滅し、メダルを受付不可能な状態である場合に消灯する。
【0023】
ウェイト表示部29は、ウェイトタイム中にスタート操作が検出された場合に、その内部に内蔵されたウェイトLED116(図5参照)が点灯し、ウェイトタイムが経過した後に消灯する。ウェイトタイムは、ゲームがあまりに速く進行しすぎてしまうことを規制するために設定されたゲーム進行規制期間であり、このウェイトタイム中にスタート操作が検出されると、ウェイトタイムが経過した後にリールが始動するように設定されている。
【0024】
演出用表示部16〜25のうち演出用表示部17〜20は、リプレイ表示部27、ウェイト表示部29、スタート表示部28、投入指示表示部30と、演出用表示部21〜25は、1〜3枚賭け表示部46〜48と、各々同様に機能する表示部であり、これら各表示部に内蔵されたLED111〜117の点灯/消灯に応じて、各々対応する演出用表示部17〜25に内蔵された演出用ランプ141〜149(図5参照)が点灯/消灯する。また、演出用表示部16は、ビッグボーナス入賞やレギュラーボーナス入賞の発生が許容されている場合に、その内部に内蔵された演出用ランプ140(図5参照)が点灯するようになっており、ボーナス告知表示部として機能する。
【0025】
操作部8の上面右側には、メダル投入口34aが形成されたメダル投入部34が設けられているとともに、上面左側には精算ボタン37、1枚BETボタン36a、MAXBETボタン36bがそれぞれ設けられている。
【0026】
1枚BETボタン36aは、クレジットを使用してメダルを1枚分賭ける際に押圧するボタンであり、MAXBETボタン36bは、1ゲームにおいて許容される賭数の最大数(本実施例ではメダル3枚分)をクレジットの範囲内で賭ける際に押圧するボタンである。1枚BETボタン36aの表面には、該当する賭数である「1」の数字が刻設されているとともに、MAXBETボタン36bの内部には、MAXBETボタンLED121が内蔵されており(図5参照)、これらのMAXBETボタンLED121は、MAXBETボタン36bの操作により賭数を設定可能な状態にある場合に点灯し、賭数を設定不可能な状態の場合に消灯する。なお、1枚BETボタン36aの操作は内蔵された1枚BETスイッチ100に、また、MAXBETボタン36bの操作は内蔵されたMAXBETスイッチ101(図5参照)にて検出される。
【0027】
精算ボタン37は、記憶部に記憶されているクレジットの精算操作をする際に押圧するボタンであり、この精算ボタン37の押圧操作は、内蔵された精算スイッチ104(図5参照)にて検出され、クレジットとして記憶されている枚数のメダルがメダル払出穴9から払出されるようになっている。
【0028】
操作部8の前面には、スタートレバー38、ストップボタン40L、40C、40R、メダル詰まり解除ボタン35がそれぞれ設けられている。スタートレバー38は、ゲームを開始する際に操作するレバーであり、賭数の設定終了後においてスタートレバー38を操作することにより、その操作が内蔵されたスタートスイッチ102(図5参照)にて検出されリールユニット50の各リール51L、51C、51Rの回転が開始される。
【0029】
各ストップボタン40L、40C、40Rは、ゲームが開始した後にリール51L、51C、51Rの回転を停止させる際に操作するボタンであり、その操作は内蔵されたストップスイッチ103L、103C、103R(図5参照)にて検出されるようになっている。また、ストップボタン40L、40C、40Rの内部には操作有効LED122L、122C、122Rが、それぞれ内蔵されており(図5参照)、これら操作有効LED122L、122C、122Rは、対応するストップボタン40L、40C、40Rの操作が有効である場合に点灯し、操作が無効である場合に消灯する。
【0030】
メダル詰まり解除ボタン35は、メダル投入部34に投入されたメダルが内部で詰まった場合に、これを解消させる際に操作するボタンである。
【0031】
(1―2)筐体の内部
次に、筐体2内上部には、図2及び図4に示されるように、後述する遊技制御基板500が収容された遊技制御基板ボックス350が、背板153に取り付けられた基板取付部材351(図10参照)に取り付けられている。さらにその側方には、遊技制御基板500から出力される試験信号等を外部に出力するための外部出力基板505が取り付けられている。
【0032】
筐体2内略中央部には、複数種の図柄が印刷された透光性を有する帯状のリールシートが外周に巻回されたリール51L、51C、51Rを有する可変表示装置としてのリールユニット50が設けられている。それぞれのリール51L、51C、51Rは、各々に対応して設けられたリールモータ54L、54C、54Rによりそれぞれ独立して縦方向に回転(駆動)、停止するように構成されており、各リール51L、51C、51Rが回転することにより、透視窓14には前記各種図柄が連続的に変化しつつ表示されるようになっている。
【0033】
透視窓14から視認できる各リールの領域を、各リールに対応させて左可変表示部、中可変表示部、右可変表示部(領域)と呼ぶ。この各可変表示部からは、各リールに描かれた複数の図柄のうち、連続する3つの図柄が上段、中段、下段の位置に表示される。
【0034】
各リール51L、51C、51Rには、それぞれのリールの回転基準位置を検出するリールセンサ56L、56C、56Rが備えられており、このリールセンサ56L、56C、56Rにより所定の図柄の停止位置を導出できるようになっているとともに、各リール51L、51C、51Rにおける特定の表示領域(上、中、下段の表示領域)を裏面から個別に照射可能な複数のリールランプ55La〜55Lc、55Ca〜55Cc、55Ra〜55Rcがそれぞれ上、中、下段に設けられており、これら各リールランプ55La〜55Lc、55Ca〜55Cc、55Ra〜55Rcは、透視窓14に表示される各図柄を後方から点灯するバックライトとして機能するようになっている。
【0035】
また、リールユニット50の背面には、各リールモータ54L、54C、54R、リールセンサ56L、56C、56Rの配線を遊技制御基板500に接続するためのリール中継基板503が設けられているとともに、リールユニット50の上面には、リールランプ55La〜55Lc、55Ca〜55Cc、55Ra〜55Rcからの配線が接続されるリールランプ中継基板504が設けられている。
【0036】
リールユニット50の下方には、メダル投入部34から投入されたメダルを貯留するホッパータンク57aを有するホッパーユニット57が設けられている。また、ホッパーユニット57の右側にはホッパータンク57aからオーバーフローしたメダルが貯留されるオーバーフロータンク59が設けられている。このオーバーフロータンク59内にはメダルを検出可能なフルセンサ60a、60bが設けられており、内部に貯留されたメダル貯留量が所定量以上となったことを検出できるようになっている。
【0037】
ホッパーユニット57の下方部分にはホッパーモータ62が設けられており、このホッパーモータ62が回転することによりホッパータンク57a内のメダルがメダル排出口63から排出される。排出されたメダルは、メダル排出口63の近傍に設けられる払出しメダルセンサ61により検出された後、後述するメダル返却通路部材73(図5参照)に形成されたメダル合流口74(図5参照)を通して内部に流入し、メダル払出穴9から払い出される。
【0038】
ホッパーユニット57の側方には、メイン電源をon/offするメインスイッチ部66と、エラーが生じた場合等において再びゲームを続行可能な状態にリセットする操作、及び入賞確率を変更可能とする操作を可能な設定/リセットボタン67と、自動精算機能をon/offする自動精算選択スイッチ部68と、自動打止め機能をon/offする打止め選択スイッチ部69と、遊技場の管理者等が所持する特定のキーを挿入可能な設定キー挿入部70と、が前面に設けられるとともに、電源基板502が内蔵された電源ユニット65が配設されている。
【0039】
本実施例では、設定キー挿入部70のon/off状態に関わらず、電源投入を行うことにより、その時点での自動精算選択スイッチ部68及び打止め選択スイッチ部69の状態にて設定されるとともに、設定/リセットボタン67がリセットボタンとして機能することになる。また、縦長長方形状の設定キー挿入部70が鉛直方向に対して左斜め45度のoffの状態で特定のキーを挿入してから時計回りに90度回転した状態、すなわちonの状態で電源投入を行う操作により、設定キースイッチ(図示略)のonが検出され、遊技状態の初期化、すなわち、遊技制御基板500内に設けられたRAM(図示略)の記憶内容の初期化が実行されるとともに、設定/リセットボタン67がリセットボタンとして機能することになり、この設定/リセットボタン67の操作により入賞確率、すなわち出玉率の変更が実行可能となる。
【0040】
設定キー挿入部70は、offの状態において、垂直方向に対して左斜め45度に傾斜した状態をなし、onの状態において、垂直方向に対して右斜め45度に傾斜した状態となるように設けられているため、設定キーによる回動操作が行いやすいとともに、遊技状態のリセット及び入賞確率の設定それぞれの機能を1つのボタン操作にて行うことが出来るようにしたことで、操作性が向上する。
【0041】
(1―3)前面扉の後面
次に、前面扉3の後面上部には、図5に示されるように、演出用可変表示装置を構成する演出用ユニット90が取り付けられている。演出用ユニット90は、主に前方に開口する直方体状の演出用リール収容箱内に内蔵される演出用リール91L、91C、91Rと、前記演出用リール収容箱の後面側(図5中手前側)に取り付けられる演出制御基板501と、から構成されている。演出用リール91L、91C、91R内には、演出用リールセンサ127L、127C、127Rと、演出用リールLED128L、128C、128Rと、演出用リールモータ129L、129C、129Rと、が内蔵されている。
【0042】
また、演出用ユニット90の左右側には、高音スピーカ136L、136Rが放音部12L、12Rに臨むように取り付けられている。高音スピーカ136Lの後面側には、前記演出制御基板501に接続される演出用中継基板509が取り付けられている。また、スピーカ136Rの後方には、後述する遊技パネルユニット95に組み付けられる冷陰極管138a〜138c用の冷陰極管用インバータ124が取り付けられている。冷陰極管用インバータ124は、直方形状をなし、前面扉3の後面に対して縦向きに取り付けられている。
【0043】
さらに、前面扉3の後面上部における図中向かって演出用ユニット90の後側には、演出制御基板501に接続されるとともに、遊技効果LED130〜132、各スピーカ136L、136R、冷陰極管138a〜138c、蛍光灯139からの配線が接続されるドアベース中継基板506が設けられている。
【0044】
前面扉3の後面中央部には、遊技パネル6及び各種演出用装置が組み付けられる遊技パネルユニット95が組み付けられている。遊技パネルユニット95の前面側には、遊技パネル6及びリール51L、51C、51Rを上方から照らす発光色の異なる3本の冷陰極管138a〜138cが取り付けられている。
【0045】
また、遊技パネルユニット95の後面側には、演出用ランプ140〜144が搭載される演出用ランプ基板541と、演出用ランプ145〜149が搭載される演出用ランプ基板542と、各種表示器108〜110、120、各種LED111〜117が搭載される表示基板543と、演出用ランプ基板541、542を演出制御基板501に接続するための演出用ランプ中継基板508と、が取り付けられている。なお、図5中の符号120は設定値表示器を示しており、この設定値表示器120が前面扉3の後面側に向けて取り付けられていることによって、電源ユニット65にて設定値の設定操作を行う際において、開放した前面扉3の前面のペイアウト表示部33を覗き込むことなく、設定値表示器120にて設定値を確認することが出来るため、操作性が向上する。
【0046】
遊技パネルユニット95の下方には、メダル投入部34から投入された正規なメダルのみを後述するホッパータンク57aに導く投入メダルセレクタ71が設けられている。直径や厚みの異なる不正メダルは、この投入メダルセレクタにより振り分けられて、メダル返却通路部材73を介してメダル払出穴9から返却される。
【0047】
投入メダルセレクタ71の下流側には、流下するメダル流路を選択的に切替可能とする流路切替ソレノイド107が設けられている。通常時において流路切替ソレノイド107は励磁されており、この状態において流下するメダルは投入メダルセンサ106a〜106cにより検出された後、メダル誘導樋72を流下してホッパータンク57a内に貯留されるようになっている。また、メダル投入が不可能な場合には、流路切替ソレノイド107の励磁が解除されて流路が切替わって、メダル返却通路部材73を介してメダル払出穴9から返却される。
【0048】
また、投入メダルセレクタ71の側方には、操作部8に設けられる各種操作部からの配線をまとめた状態で遊技制御基板500に接続するための操作部中継基板507が、合成樹脂材により構成された操作部中継基板ケース内に被覆された状態で設けられている。さらにこの操作部中継基板507の下方には、前面に設けられる蛍光灯139用の蛍光灯用インバータ125が取り付けられている。
【0049】
さらに、メダル返却通路部材73を挟んで蛍光灯用インバータ125の反対側には、スピーカ取付用のスピーカ取付穴75が横向き楕円形状のリブ周りに4個設けられており、スピーカを取り付けることが出来るようになっている。
【0050】
(1―4)遊技状態の説明
次に、遊技者が遊技(ゲーム)を行うための操作や、該操作に伴う各種装置の作動状況を説明する。
【0051】
ゲームを開始する場合は、メダルやクレジットを使用して所望の大きさの有価価値を賭けて所望の大きさの賭数を設定する。賭数は、メダルをメダル投入部34から投入するか、あるいはクレジットを使用することにより設定できるようになっている。クレジットを使用するにはMAXBETボタン36b、または1枚BETボタン36aを押圧すれば良い。
【0052】
遊技者により賭数が「1」に設定されると入賞ラインL1が有効となり、賭数が「2」に設定されると入賞ラインL1、L2、L2’が有効となり、賭数が「3」に設定されると入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’が有効となる。
【0053】
そして少なくとも「1」の賭数が設定された時点でスタートレバー38の操作が有効に受付けられる状態、すなわち、ゲームが開始可能な状態となる。
【0054】
尚、このような賭数に応じて有効化される入賞ラインの本数、及び形状等は任意に変更可能であり、本実施例の形態に限定されるものではない。また、賭数に応じて有効化される入賞ラインの本数も任意に設定変更可能である。
【0055】
ゲームが開始可能な状態でスタートレバー38を押圧操作すれば、各リール51L、51C、51Rが回転し、透視窓14には複数種類の図柄が連続的に変化するように表示される。各リール51L、51C、51Rの回転が開始されてから所定時間が経過すれば各ストップボタン40L、40C、40Rの操作が有効になり、この状態で遊技者がいずれかのストップボタン40L、40C、40Rを押圧操作すれば、対応するリールの回転が停止され、透視窓14からは対応する可変表示部の上、中、下段に図柄が表示される。
【0056】
また、遊技者がストップボタン40L、40C、40Rを押圧操作しない場合には、一定時間が経過した時点で自動的に各リール51L、51C、51Rの回転が順次停止する。
【0057】
そして全てのリール51L、51C、51Rが停止された時点で、賭数に応じて有効化されたいずれかの入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’上に予め定められた図柄の組合せが表示された場合は入賞となり、入賞内容に対応して予め定められた所定枚数のメダルが遊技者に対してクレジットとして払出される。また、クレジットが上限数に達した場合には、メダルが直接メダル払出穴9から払い出される。
【0058】
また、特に予め定められた特別図柄の組合せが表示されて大当たり入賞した場合にあっては、メダルの払出しが行なわれるとともに、通常遊技状態とは異なるとともに、遊技者にとって有利な、すなわち大量のメダルを獲得できるビッグボーナス(BB)やレギュラーボーナス(RB)が遊技者に対して遊技価値として付与されるようになっている。
【0059】
尚、このように入賞することにより遊技者に対して付与される「遊技価値」は、メダル及びクレジット等の有価価値に限らず、上記のように大当たり入賞した場合において遊技者に対して付与されるBBやRB等、遊技に関連する特典全てを含む。
【0060】
本実施例では、各リール51L(左リール)、リール51C(中リール)、リール51R(右リール)の周面に、「白7」、「BAR」、「スイカ」、「ベル」、「チェリー」、「プラム」の図柄(図3参照)が各リールに21個配列されており、通常遊技状態において「白7−白7−白7」、「BAR−BAR−BAR」、「チェリー−Any−Any」、「スイカ−スイカ−スイカ」、「ベル−ベル−ベル」、または「プラム−プラム−プラム」の組合せが入賞の対象とされており、そのうち白7の図柄、及びBARの図柄のみが遊技者にとって利益の大きな賞である大当り入賞(BB、RB)の対象となる特別図柄とされ、その他スイカ、チェリー、ベルまたはプラムの図柄は遊技者にとって利益の小さな賞である小役入賞の対象となる小役図柄とされている。
【0061】
通常遊技状態において、「チェリー−Any−Any」、「スイカ−スイカ−スイカ」、「ベル−ベル−ベル」、の組合せが有効化された1つの入賞ライン上に揃った場合には、その図柄の組合せに応じて予め定められた所定枚数のメダルが遊技者に付与される。
【0062】
具体的には、左リール51Lに描かれた「チェリー」の図柄は単図柄と呼ばれるマークであり、この単図柄が有効な1本の入賞ライン上で停止表示された場合には例えば2枚のメダルが遊技者に付与される。また、「スイカ−スイカ−スイカ」の組合せが有効化された1つの入賞ライン上に揃った場合には、例えば12枚のメダルが付与される。また、「ベル−ベル−ベル」の組合せが有効化された1つの入賞ライン上に揃った場合には、9枚のメダルが付与される。
【0063】
また、賭数に応じて有効化された入賞ラインが複数本存在する場合において、前述したようにメダルが払出される図柄の組合せが複数本の入賞ライン上において同時に成立した場合には、各入賞ライン上の図柄の組合せによって付与されるメダル枚数の合計枚数に相当するメダルが付与されるのが原則である。しかし、1ゲームにおいて遊技者に付与されるメダルの上限が15枚と定められているために、15枚を越える場合にはその16枚目以降のメダルが無効となる。
【0064】
また、「プラム−プラム−プラム」の組合せが有効化された1つの入賞ライン上に揃った場合には、当該ゲームと同一の賭数にて次回のゲームを実施可能なリプレイ(再遊技)ゲームが付与される。
【0065】
また、通常遊技状態において有効化されたいずれかの入賞ライン上に「BAR−BAR−BAR」の図柄が揃えば、RB入賞したことになり、「BAR−BAR−BAR」の図柄が揃ったことの対価として15枚のメダルが払出されるとともに、遊技者にとって有利なレギュラーボーナス(RB)が発生し、以下に説明するレギュラーボーナスゲーム(RBゲーム)が遊技者に対して付与される。具体的に説明すると、このRBが発生した場合には、プラム図柄の揃目が揃うことにより15枚のメダルが払出されるJac入賞が高確率で発生するRBゲームが最大で12回提供されるとともに、このRBゲームが12回実行されるか、あるいはRBゲームが12回に達する前にJac入賞が8回発生するか、いずれかの条件が満たされた時点で終了する。したがって、遊技者は12回のRBゲーム中に最大8回のJac入賞の機会を得ることができる。
【0066】
また、通常遊技状態において、有効化された入賞ライン上に、「白7−白7−白7」が揃えば、BB入賞したことになり、「白7−白7−白7」の図柄が揃ったことの対価として15枚のメダルが払出されるとともに、遊技者にとって有利な特別遊技状態としてのビッグボーナス(BB)が発生し、以下に説明する小役ゲームとRBが遊技者に対して付与される。
【0067】
具体的に説明すると、このBBが発生した場合には、まず、遊技状態が通常遊技状態から小役ゲームに移行する。小役ゲームでは、対象となる小役図柄の組み合わせが揃って所定枚数のメダルの払出しを伴う入賞が比較的高確率で発生するBBゲームが最大で30回提供される。
【0068】
また、BBゲームを30回実行するまでの間にプラム図柄の揃目が揃ってJacIn入賞した場合には、所定枚数のメダルが付与されるとともに、レギュラーボーナス(RB)に移行して前述したRBゲームが最大で12回提供され、このRBゲームが12回実行されるか、或いはRBゲームが12回に達する前にJac入賞が8回発生するか、いずれかの条件が満たされた時点で終了する。このRBは、BB中において移行可能な最大回数が規定されており、本実施例では最大で3回移行し得るように規定されている。
【0069】
そしてBBは、小役ゲーム中に30回のBBゲームを実行した場合か、或いは30回のBBゲームを実行する前にRBへ3回移行し、3回目のRBが終了した場合のうち、いずれかの条件が満たされた時点で終了する。
【0070】
以上、実施形態に係る遊技機としてのスロットマシン1の全体の概略構成及び遊技内容について説明してきたが、次には、スロットマシン1の構造について詳細に説明する。スロットマシン1は、前述したように筐体2と前面扉3とから構成されているので、以下それぞれに分けて説明する。
【0071】
(2)筐体
筐体2は、前述したように、上部の天板150と、左側板151L及び右側板151Rと、下部の底板152と、背面の背板153と、によって直方体状に組み付けられ、その内部には、主に遊技制御基板ボックス350、リールユニット50、ホッパーユニット57、電源ユニット65、オーバーフロータンク59等が収容されている。
【0072】
そこで、まず、筐体2の外形を構成する天板150、側板151L、151R、底板152、背板153について図6〜図10を参照して説明する。図6はスロットマシン1を示す背面図であり、図7はスロットマシン1を示す右側面図(左側面図は右側面図と同一のため省略する)であり、図8(a)はスロットマシン1を示す平面図であり、(b)はスロットマシン1を示す底面図であり、図9は筐体2と前面扉3との関わりを示す要部拡大平面図であり、図10は一部の部材が組み付けられた状態の筐体2を示す正面図である。
【0073】
(2−1)背板
背板153には、図6に示されるように、その上部に後述する遊技制御基板ボックス350を取り付けるための基板取付用開口154が開設されている。基板取付用開口154の長方形部の一方の短辺部の外側には膨出部154aが形成されているとともに、各角部はR形状に加工されている。この基板取付用開口154は、背板153の前面側から取り付けられる遊技制御基板ボックス350を取り付けるための基板取付部材351(図10参照)にて閉塞される。
【0074】
基板取付用開口154の側方には、円形の外部接続配線通し穴157が開設されており、前記外部出力基板505からの配線を外部に引き出すことが出来るようになっており、引き出した配線は、例えば、遊技場の管理コンピュータに接続される。基板取付用開口154のやや下部には、溝状に形成される放熱穴155が水平方向に複数個形成されている。
【0075】
放熱穴155のさらに下方には、自動循環補給装置接続開口156が形成されている。この自動循環補給装置接続開口156は、遊技場の設置台にメダルの自動循環補給装置が付設されている場合において、接続開口閉塞部材212(図10参照)を取り外すことにより自動循環補給装置の補給ホース(図示略)を筐体2の内部に収容できるようになっており、補給ホースは、筐体2の内部に設けられるホッパーユニット57のホッパータンク57aの上部に臨むようになっている。
【0076】
また、背板153の下部には、前面扉3の軸支側に縦長矩形状の電源ユニット用放熱開口158が開設されており、その側方には、低音用のスピーカが取り付けられるスピーカ用開口159が開設されている。電源ユニット用放熱開口158は、電源ユニット65から発生する熱を外部に放出するものであり、その下部側方に形成された膨出部158aから電源ユニット65に接続される電源線が外部に引き出される。スピーカ用開口159には、低音スピーカ137(図11参照)が臨むように取り付けられ、そのスピーカ用開口159には、スピーカ保護網216(図10参照)が背板153の外側からタッカー(ステプラー針の大型のもの)で止着される。
【0077】
スピーカ用開口159のさらに側方には、円形のエンプティセンサ配線通し穴161が形成されている。このエンプティセンサ配線通し穴161は、自動循環補給装置が付設されている場合に、後述するホッパータンク57aに取り付けられるエンプティセンサ(図示略)からの配線を外部に引き出すためのものである。
【0078】
(2−2)側板
左側板151L及び右側板151Rの上下方向中央部よりやや下方位置には、図7に示されるように、スロットマシン1を運搬する場合に指先を入れて持ち運ぶための運搬用凹部15L、15R(図1参照)を形成するための運搬用開口162L、162Rが形成されている。この運搬用開口162L、162Rには、後述する取手部材211L、211R(図4及び図10参照)が筐体2の外側から嵌合されることにより閉塞されて運搬用凹部15L、15Rが形成されることになる。また、この運搬用開口162L、162Rの外面側の周縁部には、取手部材211L、211Rのフランジ部を収容する収容溝163L、163Rが環状に凹設されている。
【0079】
また、左側板151L及び右側板151Rの前端面は、下端部から上端部に向かって後方に傾斜する傾斜面状に形成されており、前面扉3の後面も同じ方向に傾斜する傾斜面状に形成されている。これらの傾斜角度は、図7に示されるように、鉛直方向を向く基準線Pに対して約5.5度上端部側が後方に傾いており、これは、左側板151L及び右側板151Rの前端面を鉛直方向に向けて形成した場合よりも、前面扉3により筐体2の前面開口を閉塞した際において前面扉3の荷重が左側板151L及び右側板151Rの前端面にかかりやすくなり、前面扉3の閉塞時において前面扉3と筐体2との間に隙間が形成されにくくなるためであり、これにより両者の間に形成される隙間から針金等を挿入すること等による不正行為が防止される。
【0080】
なお、前面扉3に組み付けられる上部パネル5及び下部パネル7は、鉛直方向を向く基準線Pとほぼ平行をなすように、すなわち、ほぼ鉛直方向を向くように組み付けられているとともに、遊技パネル6は、鉛直方向を向く基準線Pに対して約10度上端部側が後方に傾くように組み付けられている。これら角度は、スロットマシン1は設置時において遊技者の目線が遊技パネル6のやや上部付近にくることを前提として設計されている。すなわち、特に遊技者が最も注目する可変表示部を透視可能な透視窓14(図1、図3参照)が形成された遊技パネル6に関しては、遊技者からの視認性を最も考慮して前記約10度の傾斜角度をつけて組み付けられており、また、上部パネル5及び下部パネル7に関しては、遊技者はもちろん、遠方からの表示内容の視認性を考慮して傾斜をつけずに組み付けられている。
【0081】
また、図8及び図9に示されるように、左側板151Lの前端面には、前面扉3が回動する際において前面扉3における回動軸側端部と干渉するのを回避するための円弧状の切欠凹部166が上下方向にわたって凹設されている。この切欠凹部166は、左側板151Lの前端面における外端部から筐体2の内側に向かって凹むように設けられている。
【0082】
(2−3)天板及び底板
天板150の前端面150aにおける左側板151L側の端部には、図8(a)、(b)に示されるように、前面扉3が回動する際にその端部が干渉するのを回避するための円弧状の切欠凹部167が外向きに凹設されている。切欠凹部167の曲率は、左側板151Lの前端面に形成された切欠凹部166と同一とされているため、前記切欠凹部166の内面上部と切欠凹部167の内面とで連続する円弧状の凹面が形成されるようになっている。
【0083】
また、底板152の前端面152aにおける左側板151L側の端部には、前記切欠凹部166の内面上部と切欠凹部167の内面とにより連続的に形成される円弧状の凹面と同形をなす切欠凹部168が形成されており、この切欠凹部168における左側板151L側端部内面は、前記切欠凹部166の内面に連続するようになっている。
【0084】
このように筐体2側に切欠凹部166及び切欠凹部167、168が形成されていることで、図9(a)、(b)に示されるように、前面扉3を開閉する際において、前面扉3の回動軸側端部と天板150、側板151L、151R、底板152の前端面との干渉が回避される。よって、例えば前面扉3を筐体2に回動自在に枢支するために特殊な蝶番(例えば多関節蝶番)等を用いる必要がなく、コストを低減できるとともに、切欠凹部166は左側板151Lの前端面における外端部から筐体2の内側に向かって凹むように設けられているため、図9(a)に示されるように前面扉3を閉塞した状態において左側板151Lの前端面と前面扉3の後端面との間に隙間が生じることがないので、外部からの不正行為が効果的に防止される。
【0085】
また、天板150は、その後部側に左右方向を向く溝状の上部放熱穴164が左右に4つずつ形成されている。このように上部放熱穴164を細長溝状として複数設けることで、放熱効果を低減することなく、かつ、外部からの不正行為を極力行いにくくすることが出来る。また、天板150と対向する底板152には、スロットマシン1を遊技場の設置島に設置した際に当該設置島にメダルの自動循環補給装置が付設されている場合に、スロットマシン1内でオーバーフローしたメダルを回収樋へ排出するためのメダル回収開口165が開設されている。
【0086】
なお、図8(b)中に示される符号270は、メダル受皿10を前面扉3に取り付けるためのネジ(図示略)が螺入されるメダル受皿取付用ネジ穴であり、271は、メダル受皿10の上面に設けられる補強用鉄板をメダル受皿10に取り付けるためのネジ(図示略)が螺入される補強用鉄板取付用ネジ穴である。
【0087】
上記した天板150、左側板151L、右側板151R、底板152、及び背板153の組付けは、図1、図2及び図6〜図10に示されるように、天板150を左右側板151L、151Rの内側に入れて挟持し、左右側板151L、151Rの底面を底板152の上面に当接するように載置するとともに、これら天板150、左右側板151L、151R、底板152の後端面を背板153の前面に当接し、それぞれの当接面を接着剤で接着し、且つ各板間に跨るようにタッカーを打ち付けて前面が開放したほぼ直方体を構成している。ただし、これだけでは強度的に弱いので、図10に示されるように、金属性の上部枠板170、左側部枠板171、右側部枠板172、底部枠板173で相互の板を連結固定している。
【0088】
これら上部枠板170、左側部枠板171、右側部枠板172、底部枠板173は互いに連結されているので、いずれかの箇所で静電気が発生しても特にアースをしなくても全体的に自然放電することができ、遊技制御基板500への悪影響を防止することができる。
【0089】
なお、左側部枠板171には、前面扉3を回動自在に枢支する枢軸184H、184Lが上下所定箇所にそれぞれ設けられており、右側部枠板172には、前面扉3側に設けられる右側部錠板金の係合片(図示略)と係合する係合突片185H、185Lが上下所定箇所に設けられているとともに、前面扉3を閉じた際において、前記右側部錠板金に設けられるガイドローラ(図示略)が乗り上げて前面扉3を下方から支持する支持片として機能する載置片186が設けられている。また、底部枠板173には、ホッパーユニット57がスライド係合するホッパーユニット係合レール201a、201bが設けられている。
【0090】
また、図10に示されるように、背板153の前面には、リールユニット50を取り付けるためのリールユニット取付片174及びリールユニット係止片175、オーバーフロータンク59内部のメダル量を検出するフルセンサ60a、60b、電源ユニット65の上部を押さえる電源ユニット押さえ金具210が取り付けられる。
【0091】
(3)スロットマシンの構成
次に、スロットマシン1の構成を以下説明する。図11はスロットマシン1に設けられた各種基板と電気部品との接続状況を説明するためのブロック図である。また、図12は遊技制御基板500に設けられた遊技制御手段としての制御部510の構成及び演出制御基板501に設けられた演出制御手段としての制御部530の構成を説明するためのブロック図である。
【0092】
(3−1)スロットマシンの全体構成
スロットマシン1に設けられた各種基板のうち、遊技制御基板500によって主に遊技状態が制御され、演出制御基板501によって遊技状態に応じた演出制御等が実施される。また、電源基板502にはスロットマシン1の外部から電源が供給される。この電源基板502には、外部電源の供給を受けるための電源コード84と、メインスイッチ80とが接続されている。
【0093】
遊技制御基板500は、演出制御基板501、電源基板502、リール中継基板503、外部出力基板505、操作部中継基板507と配線接続されており、演出制御基板501は、ドアベース中継基板506、演出用中継基板509と配線接続されているとともに、演出用中継基板509には、リールランプ中継基板504、演出用ランプ中継基板508が接続されている。
【0094】
遊技制御基板500の制御部510は、遊技状態がRBであることを示すRB中信号や、遊技状態がBBであることを示すBB中信号、賭数を設定するために用いられたメダル数を示すメダルIN信号、入賞の発生により払出されたメダルを示すメダルOUT信号、などを外部出力基板505からスロットマシン1の外部に出力する制御を行う。尚、外部出力基板505から外部に出力される信号のうち、ストップスイッチ103L、103C、103Rの操作がなされた旨を示すストップスイッチ信号は、ストップスイッチ103L、103C、103Rから直接出力された信号であり、リール制御信号は、各リール51L、51C、51Rに対応するリールモータ54L、54C、54Rを制御するための制御信号(モータ位相信号)である。
【0095】
これら外部出力基板505から出力される信号は、たとえば、第3者機関が型式試験を行う際に利用可能である。
【0096】
遊技制御基板500には、操作部中継基板507を介して各種のスイッチ100〜105、センサ107、LED111〜122、及び表示器108〜110等、各種部品107からの配線が接続されている。
【0097】
電源基板502に配線接続された設定/リセットスイッチ81、設定キースイッチ82、メインスイッチ80、フルセンサ60a、60b、払出しメダルセンサ61、ホッパーモータ62、は、電源基板502によって中継されて遊技制御基板500と配線接続されており、それぞれのスイッチ及びセンサの検出信号は、遊技制御基板500の制御部510に入力される。
【0098】
リール中継基板503に配線接続されたリールモータ54L、54C、54R、及びリールセンサ56L、56C、56Rは、リール中継基板503によって中継されて遊技制御基板500に配線接続されており、リールセンサ56L、56C、56Rの検出信号は、遊技制御基板500の制御部510に入力される。
【0099】
遊技制御基板500に操作部中継基板507を介して配線接続されたスイッチ、センサのうち、1枚BETスイッチ100は1枚BETボタン36aの操作を検出し、MAXBETスイッチ101はMAXBETボタン36bの操作を検知するスイッチであり、スタートスイッチ102はスタートレバー38の操作を検出するスイッチであり、左、中、右ストップスイッチ103L、103C、103Rは、左、中、右ストップボタン40L、40C、40Rの操作を検出するスイッチである。精算スイッチ104は、精算ボタン37の操作を検出するスイッチであり、第1リセットスイッチ105は、施錠装置4の鍵穴4aに挿入したキーによるスロットマシン1のリセット操作を検出するスイッチである。また、投入メダルセンサ106a〜106cは、メダル投入部34に投入されたメダルを検出するセンサである。
【0100】
遊技制御基板500に操作部中継基板507を介して配線接続された表示器のうち、ゲーム回数表示器108はゲーム回数表示部32を構成する表示器であり、クレジット表示器109はクレジット表示部31を構成する表示器であり、ペイアウト表示器110はペイアウト表示部33を構成する表示器である。
【0101】
また、遊技制御基板500には、前述した1枚賭けLED111、2枚賭けLED112、3枚賭けLED113、リプレイLED114、スタートLED115、ウェイトLED116、投入指示LED117、MAXBETボタンLED121、左操作有効LED122L、122C、122R、流路切替ソレノイド107等の各種電気部品が操作部中継基板507を介して配線接続されている。
【0102】
電源基板502あるいはリール中継基板503あるいは操作部中継基板507を介して遊技制御基板500に配線接続された各種LED及び表示器、モータ、ソレノイド等の電気部品は、遊技制御基板500に搭載された制御部510によって制御される。また、制御部510は、電源基板502あるいはリール中継基板503あるいは操作部中継基板507を介して遊技制御基板500に接続された各種スイッチ及びセンサの検出信号を受け、遊技状態を制御する。
【0103】
遊技制御基板500に設けられた制御部510は、図12に示されるように、制御動作を所定の手順で実行することのできるCPU511と、CPU511の制御プログラムや各種データテーブルを格納するROM513と、必要なデータの書き込み及び読み出しができるRAM512と、CPU511と外部回路との信号の整合性をとるためのI/Oポート514とを含む。すなわち、制御部510は、これらCPU511、RAM512、ROM513、I/Oポート514が全て内蔵された1チップマイクロコンピュータにて構成されている。
【0104】
また、遊技制御基板500には、電源投入時にCPU511にリセットパルスを与える初期リセット回路517と、CPU511にクロック信号を与えるクロック発生回路518と、クロック発生回路518からのクロック信号を分周して割込パルスを定期的にCPU511に与えるパルス分周回路(割込パルス発生回路)519と、一定範囲の乱数を高速で連続的に発生している乱数発生回路521と、乱数発生回路521から乱数をサンプリングするサンプリング回路522と、バッファ回路520と、が設けられる。さらに、遊技制御基板500には、各種スイッチからの信号が入力されるスイッチ回路515や、モータ回路516、バックアップ電源538、その他、図示しないソレノイド回路等が設けられている。
【0105】
遊技制御基板500の制御部510から演出制御基板501へは、バッファ回路520を介して制御部510が制御する遊技状態を特定可能な制御情報としての各種コマンドが出力される。バッファ回路520は、遊技制御基板500の内部から外部への信号の出力を許容するが遊技制御基板500の外部から内部へ信号が入力されることを阻止するように機能する。このため、遊技制御基板500と演出制御基板501との間において、遊技制御基板500から演出制御基板501への一方向通信が担保され、コマンドの伝送経路を介して遊技制御基板500に信号を入力させて不正な制御動作を行わせる不正行為を防止できる。
【0106】
演出制御基板501には、遊技効果LED130〜132と、放音部12L、12Rに内蔵される高音スピーカ136L、136R、及び背板153に設けられる低音スピーカ137と、リール51L、51C、51Rにて構成される可変表示部を遊技パネル6の内側から照らす3色の冷陰極管138a〜138cと、下部パネル7を内側から照らす蛍光灯139と、がそれぞれドアベース中継基板506を介して接続されている。なお、冷陰極管138a〜138cは冷陰極管用インバータ124を、また、蛍光灯139は蛍光灯用インバータ125を介してドアベース中継基板506に接続されている。
【0107】
また、演出用中継基板509及び演出用ランプ中継基板508を介して演出用ランプ140〜149が接続されるとともに、演出用中継基板509及びリールランプ中継基板504を介してゲーム用リール51L、51C、51Rに内蔵されているリールランプ55La〜55Lc、55Ca〜55Cc、55Ra〜55Rcと、が接続されている。さらに、演出用ユニット90に内蔵される演出用リールセンサ127L、127C、127Rと、演出用リールLED128L、128C、128Rと、演出用リールモータ129L、129C、129Rと、が接続されている。
【0108】
演出用中継基板509またはドアベース中継基板506を介して、あるいはこれらの基板を介することなく演出制御基板501に配線接続された各種ランプ、LED、スピーカ等の電気部品は、演出制御基板501に搭載された制御部530によって制御される。
【0109】
演出制御基板501によって制御される各遊技効果LED130〜132、各スピーカ136L、136R、137、冷陰極管138a〜138c、蛍光灯139、演出用ランプ140〜149、リールランプ55La〜55Lc、55Ca〜55Cc、55Ra〜55Rc、演出用リールセンサ127L、127C、127R、演出用リールLED128L、128C、128R、演出用リールモータ129L、129C、129Rは、遊技制御基板500によって制御される各種表示器などに比較すると、それが機能しなくても遊技の進行自体には影響を与えるものでなく、演出効果を主眼においた演出手段である。このため、たとえ、演出制御基板501に故障が発生したとしても、遊技者に不利な状況が提供されてしまうことはないばかりか、制御部510の制御の負荷が軽減される。
【0110】
演出制御基板501に設けられた制御部530は、図12に示されるように、CPU531と、必要なデータの書き込み、及び読み出しができるRAM532と、CPU531の制御プログラムや各種データテーブルを格納するROM533と、I/Oポート534と、を含む。制御部530も、制御部210と同様に1チップマイクロコンピュータにて構成されている。
【0111】
また、演出制御基板501には、各スピーカ136L、136R、137から音を出力させるためのスピーカ駆動回路535と、各種LEDを点灯あるいは点滅させるためのLED駆動回路539と、各種ランプを点灯あるいは点滅させるためのランプ駆動回路537と、演出用リールモータ129L、129C、129Rを駆動制御するためのモータ回路536と、バックアップ電源538と、が搭載されている。
【0112】
また、演出制御基板501は遊技制御基板500と接続されており、制御部530は、遊技制御基板500から送信された各種コマンドに基づいて遊技制御基板500の遊技状態を特定し、この特定した遊技状態に応じて予め定められた制御パターンを設定し、この制御パターンに応じて各遊技効果LED130〜132、各スピーカ136L、136R、137、冷陰極管138a〜138c、蛍光灯139、リールランプ55La〜55Lc、55Ca〜55Cc、55Ra〜55Rc、演出用ランプ140〜149、演出用リールセンサ127L、127C、127R、演出用リールLED128L、128C、128R、演出用リールモータ129L、129C、129R等の電気部品を制御する。
【0113】
(4)前面扉
前面扉3は、図13に示されるように、合成樹脂によって一体成形される前面枠700から構成され、該前面枠700の前面側には、上部パネル5を有する上部パネルカバー体560、各種操作部が装着される操作部カバー体561、下部パネル7を有する下部パネル装飾枠551、メダル受皿10、LEDカバー体550L、550R等が主に取り付けられる。以下、前面扉3を構成する部材について図面を参照して説明する。
【0114】
操作部カバー体561の構造について、図13〜図17を参照して説明する。図13は前面扉3を構成する部材と前面枠700との関係を示す斜視図であり、図14は操作部カバー体561と該操作部カバー体561に装着される部材や部品との関係を示す分解斜視図であり、図15は操作部カバー体561を斜め前方から見た斜視図であり、図16(a)は操作部カバー体561を示す正面図であり、(b)は操作部カバー体561を示す背面図であり、図17(a)は3個のストップボタンが装着される場合に装着されるボタンカバー体を示す斜視図であり、(b)は4個のストップボタンが装着される場合に装着されるボタンカバー体を示す斜視図である。
【0115】
(4−1)操作部カバー体
操作部カバー体561には、図14に示されるように、ストップボタン40L、40C、40Rを構成するストップボタンユニット440L、440C、440Rと、スタートレバー38を構成するスタートレバーユニット441と、1枚BETボタン36aを構成する1枚BETボタンユニット442と、MAXBETボタン36bを構成するMAXBETボタンユニット443と、精算ボタン37を構成する精算ボタンユニット444と、メダル詰まり解除ボタン35と、操作部カバー体561の前面に装着されるメイン装飾カバー790、右サイド装飾カバー791、左サイド装飾カバー792と、操作部カバー体561の上面に貼着される装飾シート793と、が装着される。
【0116】
操作部カバー体561は、図15及び図16に示されるように、前方にメイン装飾カバー790が装着されるメイン装飾カバー装着部795と、右サイド装飾カバー装着部796、左サイド装飾カバー装着部797とがそれぞれ凹設されている。メイン装飾カバー装着部795の略中央部には、ストップボタンユニット440L、440C、440Rをそれぞれ装着するための停止操作ボタンユニット装着部としてのストップボタン挿入穴798、799、800がそれぞれ形成されている。操作部カバー体561の後面におけるストップボタン挿入穴798、799、800周りには、ストップボタンユニット440L、440C、440Rを水平状態に保持するための筒状片801、802、803がそれぞれ後向きに突設されている。
【0117】
ストップボタン挿入穴798、799、800は、それぞれ横並び状態で個別に形成されている。左右のストップボタン挿入穴798、799は、それぞれ1個のストップボタンユニット440L、440Rが挿入可能なように正面から見て略円形に形成されており、筒状片801、802の内周面上下部には、特に図16に示されるように、装着されるストップボタンユニット440L、440Rの回り止めとして機能する平面部835a、836aがそれぞれ対向配置されているとともに、内周面の左右側部には、平面部835a、836aよりも幅寸法が若干広い平面部835b、836bがそれぞれ対向配置されている。
【0118】
ストップボタン挿入穴800は、ストップボタン挿入穴798、799と同様に構成される3つの穴を互いに重合させた横長形状とされている。具体的には、筒状片803の内周面の上下部には、ストップボタンユニット440Cの回り止めとして機能する平面部837a〜837cが、それぞれ横並びに3個ずつ、かつ、上下それぞれに対向配置されているとともに、内周面の左右側部には、平面部837a〜837cよりも幅寸法が若干広い平面部837dがそれぞれ対向配置されている。
【0119】
上下の平面部837a、837b間、及び上下の平面部837b、837c間には、内向きに突出する区画ガイド部838a、838bがそれぞれ上下に形成されている。よってこのストップボタン挿入穴800内は、正面から見て区画ガイド部838aよりも左側の左装着部(図中「2」)と、区画ガイド部838a、838b間の中央装着部(図中「3」)と、区画ガイド部838bよりも右側の右装着部(図中「4」)と、から構成されている。
【0120】
すなわち、本実施例のように3個のストップボタンユニット440L、440C、440Rを装着する際には、ストップボタンユニット440Lを左側のストップボタン挿入穴798内に、また、ストップボタンユニット440Rを右側のストップボタン挿入穴799内に、また、ストップボタンユニット440Cを中央のストップボタン挿入穴800内における中央装着部(図中「3」)に装着すれば、3個のストップボタンユニット440L、440C、440Rを互いに等間隔おきに横並び状態に並設(図中「1」「3」「5」)することが出来る。
【0121】
また、例えば4個のストップボタンユニット(図示略)を装着する際には、ストップボタンユニットを左右側のストップボタン挿入穴798、799内にそれぞれ1個ずつ装着するとともに、2個のストップボタンユニットを、中央のストップボタン挿入穴800内における左右装着部(図中「2」「4」)に装着すれば、4個のストップボタンユニットを互いに等間隔おきに横並び状態に並設(図中「1」「2」「4」「5」)することが出来る。
【0122】
このように中央のストップボタン挿入穴800は、予め中央装着部に1個、または左右装着部で2個のストップボタンユニットを装着可能に形成されているため、例えば機種変更等に応じて、左、中、右の可変表示部を形成するリール51L、51C、51Rの配置数を3個から4個に変更する場合等において、可変表示部の配置数の増加に対応してストップボタンユニットの配置数を3個から4個に変更するために、操作部カバー体561、引いては前面枠700等に加工を施したり、または前面枠700を新規なものに交換して装着部を新たに形成することなく、ストップボタンユニットの配置数変更に容易に対応することが出来る。
【0123】
また、配置数の変更の際において、左右側のストップボタン挿入穴798、799のストップボタンユニット440L、440Rは配置変更されることなく、中央のストップボタン挿入穴800のストップボタンユニット440Cの配置位置及び配置数が変更することになるので、ストップボタン40L、40C、40R全体の配置位置が右側や左側に偏って(例えば図中「1」「2」「4」や「2」「4」「5」)配置されて操作位置が大きく変わったり、配置される各ストップボタン同士の間隔がばらけることなく、常に均等間隔おきに配置することが出来るため、遊技者による操作や外観体裁に違和感を与えることがない。
【0124】
また、左右側のストップボタン挿入穴798、799は中央のストップボタン挿入穴800とは別個に形成されていることで、中央のストップボタン挿入穴800との外観上の違いが生じるため、配置変更の際におけるストップボタンユニットの配置位置の間違いが生じるのが効果的に防止される。
【0125】
また、左右側のストップボタン挿入穴800は、奇数個(ここでは1個)のストップボタンユニットを配置する場合と、偶数個(ここでは2個)のストップボタンユニットを配置する場合とで、それぞれ配置位置が異なるような形状にて形成されているため、配置数が変更されても隣接するストップボタン同士を均等間隔おきに配置することが出来る。
【0126】
ストップボタン挿入穴798、799、800の上下部には、操作部カバー体561を前面枠700に係止するために、後面から後向きに4個突設された上向きの係止爪804a及び下向きの係止爪804bを形成するための係止爪形成用穴805が形成されている。
【0127】
正面から見てストップボタン挿入穴798の左側方には、スタートレバーユニット441が挿入されるスタートレバー挿入穴806が形成されている。精算ボタン挿入穴806周りには、スタートレバーユニット441を水平状態に保持するための筒状片807が前後面からそれぞれ外方に向けて突出するように形成されており、該筒状片807の前端部内面所定箇所には、スタートレバーユニット441の装着位置を決定する位置決め用凹部808が凹設されている。
【0128】
スタートレバー挿入穴806のさらに左側方には、メイン装飾カバー790から後向きに突設される係止爪831a、831b(図17参照)が挿入される係止爪挿入穴809a、809bが形成されている。また、正面から見てストップボタン挿入穴799の右側方には、メダル詰まり解除ボタン35が挿入される解除ボタン挿入穴810が形成されているとともに、さらにその右側方には、メイン装飾カバー790から後向きに突設される係止爪831c(図17参照)が挿入される係止爪挿入穴809cが形成されている。解除ボタン挿入穴810周りには、メダル詰まり解除ボタン35を水平状態に保持するための筒状片811が後向きに突設されている。
【0129】
右サイド装飾カバー装着部796には、前記施錠装置4のシリンダ錠(図示略)が挿通されるシリンダ錠挿通穴812が形成されているとともに、右サイド装飾カバー791から後向きに突設される上向きの係止爪833a(図14参照)が挿入される係止爪挿入穴813a及び下向きの係止爪833b(図14参照)が挿入される係止爪挿入穴813bが上下に2個ずつ形成されている。
【0130】
左サイド装飾カバー装着部796には、スロットマシン1の側方に並設して使用される図示しないカードユニットに接続されるメダル貸しボタン及びカード返却ボタンを取り付けるためのボタン取付部814a、814bが形成されているとともに、左サイド装飾カバー792から後向きに突設される上向きの係止爪834a(図14参照)が挿入される係止爪挿入穴815a及び下向きの係止爪834b(図14参照)が挿入される係止爪挿入穴815bが上下に2個ずつ形成されている。
左サイド装飾カバー装着部796の後面側には、謎のL816、ネジ穴817
【0131】
操作部カバー体561の上端部は後向きに屈曲して後向片820が連設されており、該後向片820の正面から見て左側には、1枚BETボタン挿入穴821、MAXBETボタン挿入穴822、精算ボタン挿入穴823がそれぞれ形成されている。これら略円形状の挿入穴821、822、823には、図15に示されるように、各ボタンユニットの回り止めとして機能する直線部821a、822a、823aがそれぞれ対向配置されているとともに、周縁後部には位置決め用凹部821b、822b、823bがそれぞれ形成されている。また、後向片820の正面から見て右側後端部には、投入メダルガイド部材(図1参照)取付用の切欠部824が形成されている。また、後向片820の上面には、前記装飾シート793が貼着される装飾シート貼着部825が凹設されている。
【0132】
操作部カバー体561の後面には、図16(b)に示されるように、8個の固定用ボス826が後向きに突設されており、この固定用ボス826の先端に、前面枠700の後面側から取付穴719に挿通されたネジ721が止着されることで、前面枠700の操作部カバー体装着部720の前方に操作部カバー体561が固定されるようになっている。
【0133】
(4−2)メイン装飾カバー
メイン装飾カバー790は、透明な合成樹脂材にて構成され、特に図17に示されるように、各ストップボタンユニット440L、440C、440Rに対応する位置に、ストップボタン挿入穴827L、827C、827Rが形成されている。各ストップボタン挿入穴827L、827C、827Rの前端周縁部には、ストップボタンユニット440L、440C、440Rのフランジ部868(図18参照)が収容される収容凹溝839が環状に形成されているとともに、この収容凹溝839の底部右側には、ストップボタンユニット440L、440C、440Rの位置決め用の位置決め用凹部828a、828b、828cが形成されている。
【0134】
正面から見てストップボタン挿入穴827Lの左側方には、スタートレバー38を前方に臨ませるための円弧状の切欠部829が形成されているとともに、ストップボタン挿入穴827Rの右側方には、メダル詰まり解除ボタン35を前方に臨ませるための解除ボタン挿通穴830が形成されている。
【0135】
正面から見てメイン装飾カバー790の左側端部近傍には、係止爪挿入穴809aに挿入される上向きの係止爪831aと、係止爪挿入穴809bに挿入される下向きの係止爪831bと、が後向きに突設されているとともに、正面から見てメイン装飾カバー790の右側端部には、係止爪挿入穴809cに挿入される外向き(右向き)の係止爪831cが後向きに突設されている。
【0136】
後面には、図17中1点鎖線で囲まれる拡大図に示されるように、隠蔽処理としてローレット加工が施されており、これによりメイン装飾カバー装着部795に形成されたストップボタン挿入穴798〜800や、係止爪形成用穴805、係止爪挿入穴809a〜809c等をメイン装飾カバー790を透して前方から視認しにくくなるため、操作部カバー体561の前面の外観体裁が著しく損なわれるのが防止される。
【0137】
このように構成されたメイン装飾カバー790は、最初に係止爪831cを係止爪挿入穴809cに挿入した後、他端側の係止爪831a、831bを係止爪挿入穴809a、809bに挿入する。これにより各係止爪挿入穴809a〜809cに挿入された係止爪831a〜831cが各係止爪挿入穴809a〜809cの周縁部に係止されて、メイン装飾カバー装着部795の前方に係止されることになる。
【0138】
そして、係止されたメイン装飾カバー790の前方からストップボタンユニット440L、440C、440Rが前方から挿入されてストップボタン挿入穴798〜800に装着されることで、ストップボタンユニット440L、440C、440Rのフランジ部868が収容凹溝839内に収容されるとともに、位置決め用凸部869(図18参照)が位置決め用凹部828a〜828c内に嵌合されることで、メイン装飾カバー790の中央部のメイン装飾カバー装着部795からの浮き上がりが防止されることになる。
【0139】
このようにメイン装飾カバー790は、係止爪831a〜831cの係脱作用により操作部カバー体561に着脱自在に構成されているため、前述したようにストップボタンユニット440L、440C、440Rの配置数を3個から例えば4個に変更する場合等において、図17(b)に示されるように、4個のストップボタン挿入穴840a〜840dが形成されたメイン装飾カバー842に容易に交換することが出来る。
【0140】
よって、操作部カバー体561には、可変表示部の配置数の変更に伴ってストップボタンユニットの配置数を変更可能なストップボタン挿入穴798〜800が予め形成されているとともに、これらストップボタン挿入穴798〜800の前方を被覆するように設けられる装飾部材としてのメイン装飾カバー790が操作部カバー体561に対して着脱自在であるため、可変表示部の配置数の変更に伴うストップボタンユニットの配置数の変更を、スロットマシン1の本体を構成する操作部カバー体790や前面枠700等に加工を施したり、あるいはこれらを新規なものに交換することなく、かつ、外観体裁を損なうことなく容易に行うことが出来る。
【0141】
なお、本実施例においては、予め最大4個のストップボタンユニットを配置可能なストップボタン挿入穴798〜800に3個のストップボタンユニット440L、440C、440Rが配置されている状態から、ストップボタンユニットの配置数を3個から4個に増加する場合を一例として説明したが、言うまでもなく予め4個配置されていたストップボタンユニットを3個に配置数変更させることも可能である。
【0142】
また、本実施例のストップボタン挿入穴798〜800は最大で4個配置可能に形成されていたが、配置数はこれに限定されるものではなく、予め配置数の変更が自在に構成されていれば、その数量は種々に変更可能である。
【0143】
(4−3)右サイド装飾カバー
右サイド装飾カバー791は、透明な合成樹脂材にて略三角形状に構成され、特に図14に示されるように、シリンダ錠挿通穴812に対応する位置にはシリンダ錠挿入穴832が形成されている。上端辺部には係止爪挿入穴813aに挿入される上向きの係止爪833aが、また、下端辺部には係止爪挿入穴813bに挿入される下向きの係止爪833bがそれぞれ2個ずつ後向きに突設されている。
【0144】
後面には、特に図示はしないが、隠蔽処理としてローレット加工が施されており、これにより右サイド装飾カバー装着部796に形成された係止爪挿入穴813a、813b等を、右サイド装飾カバー791を透して前方から視認しにくくなるため、操作部カバー体561の前面の外観体裁が著しく損なわれるのが防止される。
【0145】
このように構成された右サイド装飾カバー791は、係止爪833aを係止爪挿入穴813aに、また、係止爪833bを係止爪挿入穴813bに挿入することにより、各係止爪挿入穴813a、813bに挿入された係止爪833a、833bが各係止爪挿入穴813a、813bの周縁部に係止されて、右サイド装飾カバー装着部796の前方に装着されることになる。
【0146】
(4−4)左サイド装飾カバー
左サイド装飾カバー792は、透明な合成樹脂材にて略三角形状に構成され、特に図14に示されるように、上端辺部には係止爪挿入穴815aに挿入される上向きの係止爪834aが、また、下端辺部には係止爪挿入穴815bに挿入される下向きの係止爪834bがそれぞれ2個ずつ後向きに突設されている。
【0147】
後面には、特に図示はしないが、隠蔽処理としてローレット加工が施されており、これにより左サイド装飾カバー装着部797に形成されたボタン取付部814a、814bや係止爪挿入穴815a、815b等を、左サイド装飾カバー792を透して前方から視認しにくくなるため、操作部カバー体561の前面の外観体裁が著しく損なわれるのが防止される。
【0148】
このように構成された左サイド装飾カバー792は、係止爪834aを係止爪挿入穴815aに、また、係止爪834bを係止爪挿入穴815bに挿入することにより、各係止爪挿入穴815a、815bに挿入された係止爪834a、834bが各係止爪挿入穴815a、815bの周縁部に係止されて、左サイド装飾カバー装着部797の前方に装着されることになる。
【0149】
(4−5)装飾シート
装飾シート793は、図14に示されるように、前記後向片820の上面に凹設された装飾シート貼着部825上面に貼着するための接着剤が予め下面に塗布されているとともに、後向片820に形成された1枚BETボタン挿入穴821、MAXBETボタン挿入穴822、精算ボタン挿入穴823、切欠部824それぞれに対応する箇所には、1枚BETボタン挿入穴821’、MAXBETボタン挿入穴822’、精算ボタン挿入穴823’、切欠部824’がそれぞれ形成されている。
【0150】
(5)前面扉
前面枠700の構成について、主に図18〜図20を参照して説明する。図18は前面枠700を示す背面図であり、図19は前面枠700を斜め後方から見た斜視図であり、図20は前面扉3を構成する部材と前面枠700との関係を示す斜視図である。まず、前面枠700の背面側の構成について、主として図18及び図19を参照して説明する。なお、図18及び図19において、図中手前側が前面枠700の後側、反対側が前面枠700の前側として説明する。
【0151】
(5−1)前面枠の後面
前面枠700は、合成樹脂によって一体的に成形されているものであり、その中央よりやや上部には、大型の遊技パネル開口701が開設されている。遊技パネル開口701の上部には、演出用ユニット90の演出用リール91L、91C、91Rを前方に臨ませるための演出用ユニット開口702と、高音スピーカ136L、136Rが挿通されるスピーカ用開口703L、703Rと、が開設されている。遊技パネル開口701下部には、ストップボタン40L、40C、40Rが挿通されるストップボタン開口704と、メダル詰まり解除ボタン35が挿通されるメダル詰まり解除ボタン開口705と、前記施錠装置4のシリンダ錠(図示略)が挿通されるシリンダ錠開口706が開設されている。
【0152】
前面枠700の上端辺左右側端部には、前面枠700を補強するための上部枠板(図示略)を止着するためのネジ(図示略)が螺入されるネジ穴902a、902bがそれぞれ形成されているとともに、これらネジ穴902a、902b間には、前記上部枠板(図示略)を位置決めするための位置決め用ボス901a、901bが後向きに突設されている。
【0153】
演出用ユニット開口702の上方には、前記ドアベース中継基板506(図5参照)を止着するためのネジ(図示略)が螺入されるネジ穴900が4個形成されているとともに、位置決め用ボス901の近傍には、前面側に設けられる上部LED基板544とドアベース中継基板506とを接続するケーブルを挿通するためのケーブル挿通用開口710が形成されている。また、演出用ユニット開口702それぞれの角部の外側には、上部パネルカバー体560から後向きに突設される係止爪(図13参照)が挿入される係止爪挿入穴712が4個形成されている。
【0154】
高音スピーカ用開口703L、703Rの周囲には、スピーカ136L、136Rを止着するためのネジ714a、714b(図13参照)が螺入されるネジ穴715a、715bが形成されている。
【0155】
演出用ユニット開口702と遊技パネル開口701との間には、演出用ユニット90及び遊技パネルユニット95を取り付けるための上部取付枠板(図示略)及び左右側部枠板(図示略)を止着するためのネジ(図示略)が螺入されるネジ穴903a、903bがそれぞれ左右端部に形成されているとともに、左右のネジ穴903a、903b間には、前記上部枠板(図示略)を位置決めするための位置決め用ボス904が後向きに2個突設されている。
【0156】
遊技パネル開口701の下方には、前記ストップボタン開口704、メダル詰まり解除ボタン開口705、シリンダ錠開口706が形成されているとともに、操作部カバー体561を取り付けるためのネジ721(図13参照)が挿通される取付穴719が所定箇所に8個形成されている。ストップボタン開口704の側方には、操作部カバー体561に設けられるスタートレバー38や各種ボタン36a、36b、37との干渉を回避するための切欠部722が遊技パネル開口701に連通するように形成されている。
【0157】
遊技パネル開口701の下端縁部には、後向きに屈曲する後向片723が形成されており、該後向片723の後端における図中左側端部には、メダル投入部34を構成する投入メダルガイド部材950(図20参照)を装着するための切欠部724が形成されている。切欠部724の所定箇所には、前記投入メダルガイド部材950(図20参照)を位置決めするための位置決め用凹部724aが形成されている。
【0158】
後向片723の下方には、遊技パネルユニット95を取り付けるための下部取付枠(図示略)を止着するための4個のネジ穴906が、左右方向に向けて所定間隔おきに形成されているとともに、中央の2個のネジ穴906間には、前記下部取付枠(図示略)を位置決めするための位置決め用ボス907が後向きに突設されている。また、後向片723の下方における切欠部724に対応する箇所には、前記投入メダルガイド部材950(図20参照)及び前記メダルセレクタ71を取り付けるメダルセレクタ取付部材950(図20参照)を固定するためのネジ(図20参照)が螺入される2個のネジ穴908aが形成されている。
【0159】
下方の4個の取付穴719それぞれの近傍には、下部パネル装飾枠551の上部から後向きに突設される係止爪(図13参照)が挿入される係止爪挿入穴728が、左右側及び中央に3個形成されている。また、図中正面から見てストップボタン開口704の左側のメダルセレクタ装着部910には、前記メダルセレクタ71を取り付けるメダルセレクタ取付部材951(図20参照)を固定するためのネジ(図20参照)が螺入されるネジ穴908bが1個形成されているとともに、メダルセレクタ取付部材951を位置決めするための位置決め用凸部911が2個形成されている。
【0160】
メダルセレクタ装着部910の下方には、メダル返却通路部材73の上部を取り付けるためのネジ(図20参照)が螺入される2個のネジ穴912aと、メダル返却通路部材73の中央部を取り付けるためのネジ(図20参照)が螺入される1個のネジ穴912bと、が形成されている。
【0161】
図中正面から見てメダルセレクタ装着部910の右側側方には、中継基板としての前記操作部中継基板507を装着するための操作部中継基板取付部913が形成されている。操作部中継基板取付部913には、図21に示されるように、操作部中継基板507を保護する基板カバー914が遊嵌されるコ字形の規制部としての突条915a、915bが後向き(図中手前側)に突設されるとともに、突条915a、915bの短辺部それぞれの外側には、ガイド片916が後向き(図中手前側)に突設されている。左右のガイド片916の上端には、内側に向かって傾斜する傾斜面916a(図22(a)〜参照)がそれぞれ形成されている。
【0162】
突条915aと突条915bとの間は離間されており、この離間部には、基板カバー914に形成された係止爪949a、949bが挿入される係止爪挿入穴738が上下に形成されているとともに、上部の係止爪挿入穴738の上部、及び下部の係止爪挿入穴738の下部はそれぞれ後側(図中手前側)に向かって隆起しており、その先端部にはそれぞれ内側に向かって傾斜する傾斜面905a、905bがそれぞれ形成されている。
【0163】
メダルセレクタ装着部910及び操作部中継基板取付部913のさらに下方には、前面側(図中奥側)に設けられる前記蛍光灯139から延設されるコードを前面枠700の後面側に挿通させるためのコード挿通穴734が、図中正面から見て右側に形成されているとともに、下部パネル装飾枠551(図13参照)の下部から後向きに突設される係止爪(図13参照)が挿入される係止爪挿入穴736が左右に2個形成されている。
【0164】
左右の係止爪挿入穴736、736間には、前記メダル返却通路部材73を位置決めするための横長の位置決め用係止部917が後向きに突設形成されているとともに、この位置決め用係止部917の長手方向の両端部近傍には、メダル受皿11に対応して設けられる保護板(図示略)の上端に形成される係止片(図示略)が挿入される係止片挿入穴759が2個形成されている。
【0165】
位置決め用係止部917の下方には、メダル払出開口742が形成されているとともに、その下端辺部近傍にはメダル返却通路部材73の下部を取り付けるためのネジ(図20参照)が螺入される1個のネジ穴912cが形成されている。メダル払出開口742の左側方には、スピーカ取付用のネジ(図示略)が螺入されるスピーカ取付穴75が、該図示しないスピーカから出力される音を前方に向けて放音するための放音開口743周りに形成された楕円形状のリブ76の外周に沿うように4個設けられているとともに、位置決め用ボス77が後向きに突設されており、スピーカを取り付けることが出来るようになっている。
【0166】
メダル払出開口742の右側方には、蛍光灯用インバータ125を取り付けるためのネジ(図20参照)が螺入されるネジ穴918a、918bと、インバータを位置決めするための位置決め用ボス919a、919bと、が形成されている。これらネジ穴918a、918b及び位置決め用ボス919a、919bは、それぞれネジ穴と位置決め用ボスとが上下一対に一体的に形成されており、左右のネジ穴と位置決め用ボスとがそれぞれ対角線上に配置されるように形成されている。
【0167】
位置決め用ボス919bの右側近傍には、メダル受皿10から後向きに突設された位置決め用ボス(図示略)が嵌合されるとともに、メダル受皿10を止着するネジ755c(図13参照)が取付けられる取付穴744aを有するボス嵌合穴744を形成するためのボスが後向き(図中手前側)に突設されている。
【0168】
前面枠700の下端辺部及びその近傍の左右側部には、メダル受皿10を取り付けるためのネジ755a(図13参照)が挿通される取付穴756aが左右に2個、ネジ755c(図13参照)が挿通される取付穴756bが下端辺部に3個形成されているとともに、取付穴756b間には、メダル受皿10に取り付けられるネジ(図示略)の頭部との干渉を回避するための孔部760が2個形成されている。
【0169】
前面枠700の下端辺部の左右両端部には、前面枠700を補強するための底部枠板(図示略)を取り付けるためのネジ(図示略)が螺入されるネジ穴920a、920bが形成されているとともに、図中向かって左側の取付穴756bの側部、及びネジ穴920bの近傍には、前記底部枠板(図示略)を位置決めするための位置決め用ボス921a、921bがそれぞれ後向きに突設されている。
【0170】
前面枠700における図中向かって左側の端辺部には、前面枠700を補強するための左側部枠板(図示略)を取り付けるためのネジ(図示略)が螺入されるネジ穴902a、903a、904a、920aが上下方向に向かって形成されているとともに、ネジ穴902a、903a間及びネジ穴904a、920a間には、左側部枠板(図示略)を位置決めするための位置決め用ボス924a、924bがそれぞれ後向き(図中手前側)に突設されている。
【0171】
また、前面側に設けられる上部のサイドLED基板546a(図13参照)から延設されるコードを係止するためのコード係止フック及び中央及び下部のサイドLED基板546b、546c(図13参照)から延設されるコードをまとめて係止するためのコード係止フックを形成するためのフック形成用穴922a、922bが形成されている。また、これらコードは、前記係止爪挿入穴712の側方に形成されたコード挿通用穴774bを介して前面枠700の後面側(図中手前側)に挿通される。
【0172】
ネジ穴902a、903a、取付穴756aの近傍には、遊技効果LED部42Rを構成するLEDカバー体550Rを固定するためのネジ779b(図13参照)が取り付けられる取付穴780bがそれぞれ形成されている。また、前面枠700における図中向かって左側の端縁には、ガイド片778が上下方向にわたって前向きに突設されているとともに、ガイド片778の内側には、前記LEDカバー体550Rから後向きに突設された係止爪(図示略)が挿入される係止爪挿入穴776がガイド片778に沿うように、上下方向に向けて所定間隔おきに6個ずつ形成されているとともに、ガイド片778の内面には、前記LEDカバー体550Rの係止爪の係止部を形成すべく係止用凹部933が、前記各係止爪挿入穴776に対応してそれぞれ凹設されている。
【0173】
前面枠700における図中向かって右側の端辺部には、前面枠700を補強するための右側部枠板(図示略)を取り付けるためのネジ(図示略)が螺入されるネジ穴902b、903b、904b、920bが上下方向に向かって形成されているとともに、ネジ穴902b、903b間及びネジ穴904a、903b間及びネジ穴904b、920b間には、左側部枠板(図示略)を位置決めするための位置決め用ボス925a〜925cがそれぞれ後向き(図中手前側)に突設されている。
【0174】
前面側に設けられる上部のサイドLED基板545a(図13参照)から延設されるコードを係止するためのコード係止フック及び中央及び下部のサイドLED基板546b、546c(図示略)から延設されるコードをまとめて係止するためのコード係止フックを形成するためのフック形成用穴923a、923bが形成されている。また、これらコードは、前記係止爪挿入穴712の側方に形成されたコード挿通用穴774aを介して前面枠700の後面側(図中手前側)に挿通される。
【0175】
ネジ穴902b、903b、取付穴756aの近傍には、遊技効果LED部42Lを構成するLEDカバー体550Lを固定するためのネジ779b(図13参照)が取り付けられる取付穴780aがそれぞれ形成されている。また、前面枠700の左側(図中右側)の端辺部には、ガイド片777が上下方向にわたって前向きに突設されているとともに、ガイド片777の内側には、前記LEDカバー体550Lから後向きに突設された係止爪(図13参照)が挿入される係止爪挿入穴775がガイド片777に沿うように、上下方向に向けて所定間隔おきに6個ずつ形成されているとともに、ガイド片777の内面には、前記LEDカバーの係止爪の係止部を形成すべく係止用凹部934が、前記各係止爪挿入穴776に対応してそれぞれ凹設されている。
【0176】
このように構成された前面枠700の後面側には、図20に示されるように、前述した補強用の各種枠板がそれぞれ取り付けられた後、演出用ユニット90、冷陰極管用インバータ124、遊技パネル6が組み付けられる遊技パネルユニット95、操作部中継基板507が取り付けられた基板カバー914、メダルセレクタ71、及びメダル誘導樋72が取り付けられるとともに、メダルセレクタ71を取り付けるためのメダルセレクタ取付部材951と、メダル返却通路部材73、蛍光灯用インバータ125と、が主に取り付けられる。
【0177】
次に、操作部中継基板507の詳細を図21及び図22に基づいて説明する。図21(a)は前面扉枠700と操作部中継基板507及び基板カバー914との関係を示す斜視図であり、(b)は操作部中継基板507及び基板カバー914が前面枠700に取り付けられた状態を示す斜視図であり、図22(a)は図21(b)のA−A断面図であり、(b)は図21(b)のB−B断面図であり、(c)は図21(b)のC−C断面図であり、(d)は操作部中継基板507が取り付けられた基板カバー914を示す正面図である。
【0178】
(5−2)操作部中継基板
操作部中継基板507は、図21(a)に示されるように、精算ボタン37から延出されるケーブルを接続するための精算ボタンコネクタ935と、1枚BETボタン36aから延出されるケーブルを接続するための1枚BETボタンコネクタ936と、スタートレバー38から延出されるケーブルを接続するためのスタートレバーコネクタ937と、MAXBETボタン36bから延出されるケーブルを接続するためのMAXBETボタンコネクタ938と、左ストップボタン40Lから延出されるケーブルを接続するための左ストップボタンコネクタ939と、中ストップボタン40Cから延出されるケーブルを接続するための中ストップボタンコネクタ940と、右ストップボタン40Rから延出されるケーブルを接続するための右ストップボタンコネクタ941と、メダルセレクタ71から延設されたケーブルを接続するためのメダルセレクタコネクタ942と、第1リセットスイッチ105から延出されるケーブルを接続するための第1リセットスイッチコネクタ943と、前記表示基板543から延出されるケーブルを接続するための表示基板コネクタ944と、遊技制御基板500から延出されるケーブルを接続するための遊技制御基板コネクタ945と、が設けられるとともに、四隅には基板カバー914に取り付ける際における位置決め用の位置決め穴946がそれぞれ形成されている。
【0179】
(5−3)基板カバー
基板カバー914は、図21及び図22(d)に示されるように、透明な合成樹脂により一面が開口する横長箱状に形成されており、その底壁には、精算ボタンコネクタ935、1枚BETボタンコネクタ936、スタートレバーコネクタ937、MAXBETボタンコネクタ938、左ストップボタンコネクタ939、中ストップボタンコネクタ940、右ストップボタンコネクタ941、メダルセレクタコネクタ942、第1リセットスイッチコネクタ943、表示基板コネクタ944、遊技制御基板コネクタ945それぞれがカバー体の外面側に臨ませるためのコネクタ用穴935a〜945aが形成されているとともに、コネクタ挿通穴941aとコネクタ挿通穴942aとの間には、例えば前述したように、機種変更等に応じてストップボタンが3個から4個に変更される場合において、その4個目のストップボタンに対応するコネクタが挿通される予備コネクタ用穴947が形成されている。
【0180】
互いに対向する短寸の側壁には、操作部中継基板507を係止する内向きの係止爪948a、948bが、側壁及び底壁にかけて形成された切欠部によって弾性変形自在に設けられた係止片の先端に形成されている。また、互いに対向する長寸の側壁には、操作部中継基板取付部913の上下部にそれぞれ形成された係止爪挿入穴738に係脱自在な外向きの係止爪949a、949bが、側壁に形成された切欠部によって弾性変形自在に設けられた係止片の先端に形成されている。底壁の内面における四隅には、操作部中継基板507の位置決め穴946に嵌合する位置決め用ボス950が開口に向かって突設されている。
【0181】
このように構成された操作部中継基板507を前面枠700の操作部中継基板取付部913に取り付けるには、図21(a)に示されるように、まず操作部中継基板507を、前記各コネクタ935〜945をコネクタ用穴935a〜945a(947を除く)に対向させた状態で、基板カバー914の開口から底壁内面に押し込む。その際、図22(a)に示されるように、四隅の位置決め用ボス950が位置決め用穴946内に嵌合されて、基板カバー914に対する操作部中継基板507の位置決めがなされるとともに、図22(b)に示されるように、係止爪948a、948bが操作部中継基板507によって外向きに押されて弾性変形した後、弾性復帰力により操作部中継基板507の短辺部に係止され、この係止作用により操作部中継基板507の基板カバー914からの逸脱が防止される。
【0182】
操作部中継基板507は、基板カバー914に外部に逸脱不能に係止された状態において、底壁内面に近接するように配置されるとともに、前記各コネクタ935〜945がコネクタ用穴935a〜945a(947を除く)内に遊挿されて、それらの接続口が基板カバー914の外面に露出されることになる。こうして操作部中継基板507が一体化された基板カバー914は、図21(a)に示されるように、その開口を操作部中継基板取付部913に対向させた状態で、上下の係止爪949a、949bを係止爪挿入穴738に挿入することで、図22(b)に示されるように、係止爪949a、949bが上下それぞれの係止爪挿入穴738の開口端縁部に係止されて、操作部中継基板取付部913に装着されることになる。
【0183】
ここで、基板カバー914取付けの際において、上下の係止爪949a、949bが傾斜面905a、905bにより内側に案内されるとともに、基板カバー914の左右の側壁外面が傾斜面916aにより内側に案内されることで、基板カバー914が取り付け位置にスムーズに案内されることになる。
【0184】
操作部中継基板取付部913に装着された状態において、基板カバー914は係止爪949a、949bの係止作用により装着部からの逸脱が防止される。装着された状態において図22(a)、(b)に示されるように、前記係止爪949a、949bの係止作用及び左右のガイド片916により左右方向の位置ずれが確実に防止されるとともに、前記係止爪949a、949bの係止作用により上下方向の位置ずれが防止される。
【0185】
また、装着された状態において、突条915a、915bの先端面が操作部中継基板507の裏面に近接するため、前記各コネクタ935〜945へのコネクタの接続時において負荷がかかって操作部中継基板507に撓みが生じても、操作部中継基板507の裏面が突条915a、915bの先端面に当接して撓みが規制されることになる。
【0186】
このように、基板カバー914に一体化された操作部中継基板507は、基板カバー914に形成された弾性変形自在な係止片の先端に形成された係止爪949a、949bを介して操作部中継基板取付部913に係止されるため、前述したように、例えば機種変更等に伴って遊技制御基板500に接続される遊技用機器の一例であるストップボタン40L、40C、40Rの配置数に変更が生じて、その配置に対応するコネクタを有する操作部中継基板507に交換する必要がある場合等において、操作部中継基板507の交換作業を容易に行うことが出来るばかりか、メンテナンス作業等も容易になる。
【0187】
また、基板カバー914を操作部中継基板取付部913へ取り付けることで、中継基板としての操作部中継基板507が全体が被覆されるため、操作部中継基板507の損傷等が効果的に防止される。
【0188】
また、操作部中継基板507は、操作部中継基板取付部913に形成された係止爪挿入穴738の開口端縁部に係脱自在な係止爪949a、949bを有する基板カバー914に一体化された状態で簡単に着脱することが出来るため、着脱を極めて容易に行うことが出来るばかりか、操作部中継基板507自体に着脱部等を設ける必要がないので、基板の破損等を回避出来る。
【0189】
さらに、操作部中継基板507を被覆する基板カバー914は、前面が開口する箱状部材であり、その開口を装着部面に対向させた状態で取り付けられるため、ケース本体とケースカバーとからなる一般的な基板ケースと比較して、構造が簡単で操作性に優れ、かつ、安価に製造できるとともに、基板カバー914を操作部中継基板取付部913から取り外すことで、基板カバー914の開口から操作部中継基板507を容易に取り外すことが出来るとともに、基板カバー914を操作部中継基板取付部913へ取り付けることで操作部中継基板507全体が基板カバー914と前面扉3とにより被覆されるため、操作部中継基板507の外部からの損傷等から保護することが出来る。
【0190】
また、装着時における基板の撓みを防止する突条915a、915bが装着部側に設けられているため、基板カバー914の構造が簡素化されて、操作部中継基板507の取付けが複雑化するのが回避される。
【0191】
前記実施例における各要素は、本発明に対して以下のように対応している。
【0192】
本発明の請求項1は、1ゲームに対して賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、表示状態を変化させることが可能な可変表示装置(リールユニット50)の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて所定の入賞が発生可能なスロットマシン(1)であって、
前記ゲームの進行を制御する遊技制御手段(遊技制御基板500に設けられる制御部)が設けられる遊技制御基板と、該遊技制御基板に接続される遊技用機器(ストップボタン40L、40C、40R/1枚BETボタン36a、MAXBETボタン36b/精算ボタン37/スタートレバー38/第1リセットスイッチ105/投入メダルセンサ106a〜106c/各表示器108〜110)と、を中継する中継基板(操作部中継基板507)を備え、
該中継基板は、前記スロットマシンの本体所定箇所(前面扉3の後面)に設けられた基板取付部(操作部中継基板取付部913)に着脱自在に設けられている。
【0193】
本発明の請求項2は、前記中継基板(操作部中継基板507)は、前記基板取付部(操作部中継基板取付部913)に着脱自在に構成された基板カバー(914)に取り付けることで被覆され、
前記基板カバーを介して前記基板取付部に設けられる。
【0194】
本発明の請求項3は、前記基板カバー(914)は、前記中継基板(操作部中継基板507)を内部に収容可能な開口を有する箱状に形成されており、
前記開口を前記基板取付部(操作部中継基板取付部913)に対向させた状態で前記基板取付部に取り付けられる。
【0195】
本発明の請求項4は、前記基板取付部(操作部中継基板取付部913)には、前記基板カバー(914)が取付けられた状態において前記中継基板(操作部中継基板507)の裏面に当接して、前記中継基板の撓みを規制する規制部(突条915a、915b)が形成されている。
【0196】
本発明の請求項5は、前記可変表示装置(リールユニット50)は複数の可変表示部を備え、
前記遊技用機器は、前記複数の可変表示部それぞれの表示状態の変化を停止させるための停止操作部(ストップボタン40L、40C、40R)を有する停止操作ユニット(ストップボタンユニット440L、440C、440R)であり、前記スロットマシンの本体(前面扉3)前面には、前記停止操作ユニットが着脱自在に装着される停止操作ユニット装着部(ストップボタン挿入穴798〜800)が設けられており、
該停止操作ユニット装着部は、予め前記可変表示部の配置数の変更に応じて前記停止操作ユニットの配置数を変更することが出来るように構成されている。
【0197】
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0198】
例えば、上記実施例においては、遊技制御基板500に接続される遊技用機器として、ストップボタン40L、40C、40Rが一例に挙げられていたが、例えば遊技制御基板500に接続される機器であれば、例えば1枚BETボタン36a、MAXBETボタン36b/精算ボタン37/スタートレバー38/第1リセットスイッチ105/投入メダルセンサ106a〜106c/各表示器108〜110等も遊技用機器に含まれる。
【0199】
また、中継基板としての操作部中継基板507は、スロットマシン1の本体であれば任意の箇所に配置してもよいが、配線作業等を考慮すると、上記実施例のように、遊技制御基板500に接続される種々の機器が配設される操作部カバー体561の後面側近傍に配設されることが好ましい。
【0200】
【発明の効果】
本発明は以下の効果を奏する。
【0201】
(a)請求項1項の発明によれば、中継基板が基板取付部に対して着脱自在であることで、機種変更等に伴って遊技用機器の配置数の変更や交換が必要となった場合であっても、変更または交換された遊技用機器に対応した中継基板への交換作業等を容易に行うことが出来る。
【0202】
(b)請求項2項の発明によれば、中継基板自体に基板取付部への取付部等を設けなくて済むばかりか、中継基板が基板カバーにより保護されるため、着脱時において中継基板を直接手で掴むこと等により生じる静電気による断線や損傷等が防止され、中継基板の耐久性が効果的に向上する。
【0203】
(c)請求項3項の発明によれば、基板カバーを基板取付部から取り外すことで、基板カバーから中継基板を容易に取り外すことが出来るとともに、基板カバーを基板取付部へ取り付けることで中継基板全体が被覆されるため、中継基板の損傷等が効果的に防止される。
【0204】
(d)請求項4項の発明によれば、遊技用機器の接続時に負荷がかかっても、中継基板の撓みが規制部により規制されることで中継基板の破損が防止されるとともに、このような規制部を基板カバーに構成するために基板カバーの構造が複雑化することがない。
【0205】
(e)請求項5項の発明によれば、機種変更等に伴って遊技用機器である停止操作ユニットの配置数が変更されることがあっても、中継基板の交換を容易に行うことが出来ることで、停止操作ユニットの配置数の変更に伴う配線作業が極めて簡単になるため、停止操作ユニットの配置数の変更に容易に対応することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用されたスロットマシン1を斜め前方から見た斜視図である。
【図2】前面扉3を開放した状態のスロットマシン1を斜め前方から見た斜視図である。
【図3】前面扉3を開放した状態のスロットマシン1を斜め前方から見た斜視図である。
【図4】スロットマシン1の筐体2内を示す正面図である。
【図5】スロットマシン1の前面扉を示す背面図である。
【図6】スロットマシン1を示す背面図である。
【図7】スロットマシン1を示す右側面図である。
【図8】(a)はスロットマシン1を示す平面図であり、(b)はスロットマシン1を示す底面図である。
【図9】(a)(b)は筐体2と前面扉3との関わりを示す要部拡大平面図である。
【図10】一部の部材が組み付けられた状態の筐体2を示す正面図である。
【図11】スロットマシン1の全体構成を示すブロック図である。
【図12】スロットマシン1における回路構成を示すブロック図である。
【図13】前面扉3を構成する部材と前面枠700との関係を示す斜視図である。
【図14】操作部カバー体561と該操作部カバー体561に装着される部材や部品との関係を示す分解斜視図である。
【図15】操作部カバー体561を斜め前方から見た斜視図である。
【図16】(a)は操作部カバー体561を示す正面図であり、(b)は操作部カバー体561を示す背面図である。
【図17】(a)は3個のストップボタンが装着される場合に装着されるボタンカバー体を示す斜視図であり、(b)は4個のストップボタンが装着される場合に装着されるボタンカバー体を示す斜視図である。
【図18】前面枠700を示す背面図である。
【図19】前面枠700を斜め後方から見た斜視図である。
【図20】前面扉3を構成する部材と前面枠700との関係を示す斜視図である。
【図21】(a)は前面扉枠700と操作部中継基板507及び基板カバー914との関係を示す斜視図であり、(b)は操作部中継基板507及び基板カバー914が前面枠700に取り付けられた状態を示す斜視図である。
【図22】(a)は図21(b)のA−A断面図であり、(b)は図21(b)のB−B断面図であり、(c)は図21(b)のC−C断面図であり、(d)は操作部中継基板507が取り付けられた基板カバー914を示す正面図である。
【符号の説明】
1          スロットマシン
2          筐体
3          前面扉
4          施錠装置
4a         鍵穴
5          上部パネル
6          遊技パネル
7          下部パネル
8          操作部
9          メダル払出穴
10         メダル受皿
11         演出用透視窓
12L、12R    放音部
13         灰皿
14         透視窓
15L、15R    運搬用凹部
16〜25      演出用表示部
27         リプレイ表示部
28         スタート表示部
29         ウェイト表示部
30         投入指示表示部
31         クレジット表示部
32         ゲーム回数表示部
33         ペイアウト表示部
34         メダル投入部
34a        メダル投入口
35         メダル詰まり解除ボタン
36a        1枚BETボタン
36b        MAXBETボタン
37         精算ボタン
38         スタートレバー
40L、40C、40R  ストップボタン
41         遊技効果LED部
42L、42R    遊技効果LED部
46         1枚賭け表示部
47         2枚賭け表示部
48         3枚賭け表示部
50         リールユニット
51L、51C、51R  ゲーム用リール
54L、54C、54R  リールモータ
55La〜55Lc  リールランプ
55Ca〜55Cc  リールランプ
55Ra〜55Rc  リールランプ
56L、56C、56R  リールセンサ
57         ホッパーユニット
57a        ホッパータンク
59         オーバーフロータンク
60a、60b    フルセンサ
61         払出しメダルセンサ
62         ホッパーモータ
63         メダル排出口
65         電源ユニット
66         メインスイッチ部
67         設定/リセットボタン
68         自動精算選択スイッチ部
69         打止め選択スイッチ部
70         設定キー挿入部
71         メダルセレクタ
72         メダル誘導樋
73         メダル返却通路部材
74         メダル合流口
75         スピーカ取付用穴
76         リブ
77         位置決め用ボス
90         演出用ユニット
91L、91C、91R  演出用リール
95         遊技パネルユニット
100        1枚BETスイッチ
101        MAXBETスイッチ
102        スタートスイッチ
103L、103C、103R  ストップスイッチ
104        精算スイッチ
106a、106b、106c  投入メダルセンサ
107        流路切替ソレノイド
108        ゲーム回数表示器
109        クレジット表示器
110        ペイアウト表示器
111        1枚賭けLED
112        2枚賭けLED
113        3枚賭けLED
114        リプレイLED
115        スタートLED
116        ウェイトLED
117        投入指示LED
120        設定値表示器
121        MAXBETボタンLED
122L、122C、122R  操作有効LED
124        冷陰極管用インバータ
125        蛍光灯用インバータ
127L、127C、127R  演出用リールセンサ
128L、128C、128R  演出用リールLED
129L、129C、129R  演出用リールモータ
130        遊技効果LED
131a〜131c  遊技効果LED
132a〜132c  遊技効果LED
136L、136R  高音スピーカ
137        低音スピーカ
138a〜138c  冷陰極管
139        蛍光灯
140〜149    演出用ランプ
150        天板
150a       前端面
151L       左側板
151R       右側板
152        底板
152a       前端面
153        背板
154        基板取付用開口
154a       膨出部
155        放熱穴
156        自動循環補給装置接続開口
157        外部接続配線通し穴
158        電源ユニット用放熱開口
158a       膨出部
159        スピーカ用開口
161        エンプティセンサ配線通し穴
162L、162R  運搬用開口
163L、163R  収容溝
164        上部放熱穴
165        メダル回収開口
166        切欠凹部
167        切欠凹部
168        切欠凹部
170        上部枠板
171        左側部枠板
172        右側部枠板
173        底部枠板
174        リールユニット取付片
175        リールユニット係止片
184H、184L  枢軸
185H、185L  係合突片
186        載置片
201a、201b  ホッパーユニット係合レール
210        電源ユニット押さえ金具
211L、211R  取手部材
212        接続開口閉塞部材
216        スピーカ保護網
270        メダル受皿取付用ネジ穴
271        補強用鉄板取付用ネジ穴
350        遊技制御基板ボックス
351        基板取付部材
440L、440C、440R ストップボタンユニット
441        スタートレバーユニット
442        1枚BETボタンユニット
443        MAXBETボタンユニット
444        精算ボタンユニット
500        遊技制御基板
501        演出制御基板
502        電源基板
503        リール中継基板
504        リールランプ中継基板
505        外部出力基板
506        ドアベース中継基板
507        操作部中継基板
508        演出用ランプ中継基板
509        演出用中継基板
541、542    演出用ランプ基板
543        表示基板
545a〜545c  サイドLED基板
546a〜546c  サイドLED基板
550L、550R  LEDカバー体
551        下部パネル装飾枠
560        上部パネルカバー体
561        操作部カバー体
700        前面枠
701        遊技パネル開口
702        演出用ユニット開口
703L、703R  高音スピーカ用開口
704        ストップボタン開口
705        メダル詰まり解除ボタン開口
706        シリンダ錠開口
708        LED基板固定用ボス
709        LED基板位置決め用ボス
710        ケーブル挿通用開口
711a〜711d  隙間閉塞用突片
712        係止爪挿入穴
713        位置決め用ボス嵌合ボス
714a、714b  ネジ
715a、715b  ネジ穴
716a〜716d  係止用突片
717a、717b  隙間閉塞用突片
718a、718b  係止爪逃げ部
719        取付穴
720        操作部カバー体装着部
721        ネジ
722        切欠部
723        後向片
724        切欠部
725        ネジ穴形成用ボス
728        係止爪挿入穴
729        蛍光灯装着部
730        コード係止フック
731        反射板固定用ボス
732        位置決め用ボス
734        コード挿通穴
735        当接規制ボス
736        係止爪挿入穴
737        係止部形成用凹部
738        係止爪挿入穴
739、740    遮光片
741        メダル受皿装着部
742        メダル払出開口
743        放音開口
744        ボス嵌合穴
744a       取付穴
745        上部パネルカバー体装着部
755a〜755c  ネジ
756a、756b  取付穴
757        ネジ
758        ネジ穴
759        係止片挿入穴
760        孔部
765L、765R  LEDカバー体装着部
768a〜768c  固定用ボス
769a〜769c  固定用ボス
770a〜770c  位置決め用ボス
771a〜771c  位置決め用ボス
772a、772b  コード係止フック
773a、773b  コード係止フック
774a、774b  コード挿通用穴
775、776    係止爪挿入穴
777、778    ガイド片
779a、779b  ネジ
780a、780b  取付穴
790        メイン装飾カバー
791        右サイド装飾カバー
792        左サイド装飾カバー
793        装飾シート
795        メイン装飾カバー装着部
796        右サイド装飾カバー装着部
797        左サイド装飾カバー装着部
798〜800    ストップボタン挿入穴
801〜803    筒状片
804a、804b  係止爪
805        係止爪形成用穴
806        スタートレバー挿入穴
807        筒状片
808        位置決め用凹部
809a〜809c  係止爪挿入穴
810        解除ボタン挿入穴
811        筒状片
812        シリンダ錠挿通穴
813a、813b  係止爪挿入穴
814a、814b  ボタン取付部
815a、815b  係止爪挿入穴
820        後向片
821、821’   1枚BETボタン挿入穴
821a       直線部
821b       位置決め用凹部
822、822’   MAXBETボタン挿入穴
822a       直線部
822b       位置決め用凹部
823、823’   精算ボタン挿入穴
823a       直線部
823b       位置決め用凹部
824、824’   切欠部
825        装飾シート貼着部
826        固定用ボス
827L、827C、827R ストップボタン挿入穴
828a〜828c  位置決め用凹部
829        切欠部
830        解除ボタン挿通穴
831a〜831c  係止爪
832        シリンダ錠挿入穴
833a、833b  係止爪
834a、834b  係止爪
835a、835b  平面部
836a、836b  平面部
837a〜837d  平面部
838a、838b  区画ガイド部
839        収容凹溝
840a〜840d  ストップボタン挿入穴
841        メイン装飾カバー
860        筒状体
861        操作ボタン
862        コイルバネ
863        取付基板
864a、864b  平面部
865        係止爪
866        係止穴
867        係止爪
868        フランジ部
869        位置決め用凸部
870        ボタン本体
871        蓋部材
871a       前面
872        凸部
873        穴部
874        透光板
875        係止爪
876        遮蔽片
877        係止用切欠部
900        ネジ穴
901a、901b  位置決め用ボス
902a、902b  ネジ穴
903a、903b  ネジ穴
904a、904b  位置決め用ボス
905a、905b  傾斜面
906        ネジ穴
907        位置決め用ボス
908        ネジ穴
910        メダルセレクタ装着部
911        位置決め用凸部
912a〜912c  ネジ穴
913        操作部中継基板取付部
914        基板カバー
915a、915b  突条
916        ガイド片
916a       傾斜面
917        位置決め用係止部
918a、918b  ネジ穴
919a、919b  位置決め用ボス
920a、920b  ネジ穴
921a、921b  位置決め用ボス
922a、922b  フック形成用穴
923a、923b  フック形成用穴
924a、924b  位置決め用ボス
925a、925b  位置決め用ボス
933、934    係止用凹部
935        精算ボタンコネクタ
935a       コネクタ用穴
936        1枚BETボタンコネクタ
936a       コネクタ用穴
937        スタートレバーコネクタ
937a       コネクタ用穴
938        MAXBETボタンコネクタ
938a       コネクタ用穴
939        左ストップボタンコネクタ
939a       コネクタ用穴
940        中ストップボタンコネクタ
940a       コネクタ用穴
941        右ストップボタンコネクタ
941a       コネクタ用穴
942        メダルセレクタコネクタ
942a       コネクタ用穴
943        第1リセットスイッチコネクタ
943a       コネクタ用穴
944        表示基板コネクタ
944a       コネクタ用穴
945        遊技制御基板コネクタ
945a       コネクタ用穴
946        位置決め穴
947        予備コネクタ用穴
948a、948b  係止爪
949a、949b  係止爪
950        投入メダルガイド部材
951        メダルセレクタ取付部材
L1、L2、L2’、L3、L3’ 入賞ライン

Claims (5)

  1. 1ゲームに対して賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、表示状態を変化させることが可能な可変表示装置の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて所定の入賞が発生可能なスロットマシンであって、
    前記ゲームの進行を制御する遊技制御手段が設けられる遊技制御基板と、該遊技制御基板に接続される遊技用機器と、を中継する中継基板を備え、
    該中継基板は、前記スロットマシンの本体所定箇所に設けられた基板取付部に着脱自在に設けられていることを特徴とするスロットマシン。
  2. 前記中継基板は、前記基板取付部に着脱自在に構成された基板カバーに取り付けることで被覆され、
    前記基板カバーを介して前記基板取付部に設けられる請求項1に記載のスロットマシン。
  3. 前記基板カバーは、前記中継基板を内部に収容可能な開口を有する箱状に形成されており、
    前記開口を前記基板取付部に対向させた状態で前記基板取付部に取り付けられる請求項2に記載のスロットマシン。
  4. 前記基板取付部には、前記基板カバーが取付けられた状態において前記中継基板の裏面に当接して、前記中継基板の撓みを規制する規制部が形成されている請求項2または3に記載のスロットマシン。
  5. 前記可変表示装置は複数の可変表示部を備え、
    前記遊技用機器は、前記複数の可変表示部それぞれの表示状態の変化を停止させるための停止操作部を有する停止操作ユニットであり、
    前記スロットマシンの本体前面には、前記停止操作ユニットが着脱自在に装着される停止操作ユニット装着部が設けられており、
    該停止操作ユニット装着部は、予め前記可変表示部の配置数の変更に応じて前記停止操作ユニットの配置数を変更することが出来るように構成されている請求項1〜4のいずれかに記載のスロットマシン。
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