JP2004121430A - スロットマシン - Google Patents

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Abstract

【課題】筐体の壁部に複雑な加工を施すことなく、外部からの不正行為が困難な取手部を容易に構成することが出来るスロットマシンを提供すること。
【解決手段】スロットマシンの筐体の側壁部151Lの外面所定箇所には、取手用凹部15Lが形成されており、該取手用凹部15Lは、一面が開口する有底箱状に形成される取手部材211Lを、前記筐体の側壁部151Lに形成された貫通穴162Lに前記筐体の外部から嵌合させるとともに、前記貫通穴162Lから離脱不能に固設することにより構成されている。
【選択図】  図12

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、1ゲームに対して賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、表示状態を変化させることが可能な可変表示装置の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて所定の入賞が発生可能なスロットマシンに係わり、特に筐体の所定箇所に、筐体運搬用の取手部が形成されたスロットマシンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、スロットマシンの筐体における左右の側壁部には、筐体運搬用の取手部が形成されており、この取手部に手を掛けて筐体を運搬できるようになっているのが一般的である。
【0003】
このような運搬用の取手部としては、例えば筐体の側壁部に貫通穴を直接形成し、壁部の内側から取手部材を固着して取手部を構成したのもがある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、このように筐体の側壁部に貫通穴を形成すると、筐体の内部に配設される遊技の進行を制御する制御基板や各種装置等に対して、筐体の外部から不正な改造等が施される恐れがあったため、筐体の側壁部外面に取手用凹部を刻設して取手部を構成したものがある(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−170247号公報(第7頁、第5図、第10図)
【特許文献2】
特開2002−177442号公報(6頁、第1−2図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1に記載の取手部は、側壁部外面への凹部の加工が複雑であり、また、上記特許文献2に記載の取手部は、閉塞部材を筐体の内側から固着しなければならないため、取り付け作業が困難であった。
【0007】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、筐体の側壁部に複雑な加工を施すことなく、外部からの不正行為が困難な取手部を容易に構成することが出来るスロットマシンを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明のスロットマシンは、1ゲームに対して賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、表示状態を変化させることが可能な可変表示装置の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて所定の入賞が発生可能なスロットマシンであって、
前面が開口する箱状に形成された筐体の側壁部の外面所定箇所には、取手用凹部が形成されており、該取手用凹部は、一面が開口する有底箱状に形成される取手部材を、前記筐体の側壁部に形成された貫通穴に前記筐体の外部から嵌合させるとともに、前記貫通穴から離脱不能に固設することにより構成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、筐体の側壁部に複雑な加工を施すことなく側壁部の外面に取手用凹部を形成できるとともに、取手部材の筐体への固設作業を、筐体の内部に配設される種々の装置等に干渉されることなく、外部から容易に行うことが出来る。また、筐体の側壁部の肉厚に影響されることなく、手を掛けやすい所望の深さを有する取手用凹部を容易に形成することが出来るので、運搬性が効果的に向上される。
【0009】
本発明のスロットマシンの前記取手部材の外面所定箇所には、前記貫通穴への嵌合時に該貫通穴の周縁部に係合する係合部が形成されていることが好ましい。このようにすれば、取手部材を貫通穴に嵌合するだけで、取手部材が貫通穴から離脱不能に固設されるため、外部からの不正行為が効果的に防止されるばかりか、係合部が取手部材に予め形成されていることで、別途固設部材等を用いることなく取手部材を固設することが出来るため、取手部材の固設作業が容易になる。
【0010】
本発明のスロットマシンの前記取手部材には、その本体部の開口周縁から環状のフランジ部が外向きに連設されていることが好ましい。
このようにすれば、フランジ部が側壁部外面における貫通穴周縁に当接することで取手部材の筐体の内部への逸脱が防止されるとともに、貫通穴内面と本体部との間の隙間がフランジ部により覆われて外部に露呈することがないため、外部からの不正行為が効果的に防止されるばかりか、外観体裁が向上する。
【0011】
本発明のスロットマシンは、前記筐体の側壁部外面に形成された貫通穴周縁には、前記フランジ部を収容する収容溝部が凹設されていることが好ましい。
このようにすれば、フランジ部が側壁部外面から大きく膨出しないように設けることが出来るため、外観体裁が向上されるとともに、フランジ部が邪魔になることがない。
【0012】
本発明のスロットマシンの前記取手部材は、その本体部の深さ寸法が少なくとも前記側壁部の厚み寸法よりも長寸となるように形成されていることが好ましい。
このようにすれば、手を差し込むことが出来る深さが側壁部の肉厚よりも大きくとることが出来るので、運搬性が向上する。
【発明の実施の態様】
以下、本発明の実施態様について図面を参照して説明する。
(1)スロットマシンの概略説明
まず、図1〜図5を参照してスロットマシンの概略構成について説明すると、図1はスロットマシン1を斜め前方から見た斜視図であり、図2は前面扉3を開放した状態のスロットマシン1を斜め前方から見た斜視図であり、図3はスロットマシン1の正面図であり、図4はスロットマシン1の筐体2内を示す正面図であり、図5はスロットマシン1の前面扉を示す背面図である。
【0013】
本実施例におけるスロットマシン1は、前面が開口する筐体2と、この筺体2の側端に回動自在に枢支された前面扉3と、から構成されており、前面扉3の裏面に設けられた施錠装置4(図5参照)の鍵穴4aに挿入した所定のキーを時計回り方向に回動操作することにより施錠が解除されて前面扉3を開放することができるようになっている。
【0014】
(1―1)前面扉の前面
前面扉3の前面上端部には、遊技効果LED130(図3参照)が内蔵された遊技効果LED部41が左右方向に延びるように設けられているとともに、左右側端部には、遊技効果LED131a〜131c(図3参照)が内蔵された発光部としての遊技効果LED部42L、及び遊技効果LED132a〜132c(図3参照)が内蔵された発光部としての遊技効果LED部42Rが、前面扉3の上部から下部にわたって一連に設けられている。これら遊技効果LED部41、42L、42Rにより囲まれた前面扉3の前面には、役構成等が印刷された上部パネル5、各種表示部が形成された遊技パネル6、タイトル等が印刷された下部パネル7が各々設けられている。なお、下部パネル7の内部には表示面を後方から照らす蛍光灯139が内蔵されている。下部パネル7の下方には、メダル払出穴9から払出されるメダルを受け入れるメダル受皿10が突設されている。なお、メダル受皿10の左側には灰皿13が設けられている。
【0015】
遊技パネル6と下部パネル7の間には、操作部8が遊技パネル6よりも前方に膨出するように形成されており、この操作部8には、遊技媒体であるメダルを投入可能なメダル投入部34や、各種操作ボタン35、36a、36b、37、40L、40C、40R、及びスタートレバー38等が設けられている。
【0016】
上部パネル5の左右側には、内部に設けられる高音スピーカ136L、136R(図5参照)から出力される音を放音する放音部12L、12Rがそれぞれ設けられているとともに、これら左右の放音部12L、12Rの間には、上部パネル5の後面に設けられる演出手段の一例である演出用リール91L、91C、91Rを透視するための透明な演出用透視窓11が印刷形成されている。
【0017】
遊技パネル6には、筐体2に内設された後述するゲーム用リール51L、51C、51Rを透視可能な透視窓14と、各種表示部16〜33と、がそれぞれ印刷形成されている。
【0018】
遊技パネル6に設けられた各種表示部のうち、クレジット表示部31は、内蔵されたクレジット表示器109(図5参照)によりクレジットが表示される。クレジットとは、遊技者所有の有価価値としてスロットマシン1内部の記憶部に記憶されているメダル数である。このスロットマシン1では、クレジットとして記憶可能な価値の上限値が最大でメダル50枚分とされており、この上限値を越えるクレジットの加算更新の要求が発生した場合にはその上限を越えるメダルがメダル払出穴9から払出される。クレジット表示器109は、横並び状態で設けられた3個の7セグメント表示器からなり、3桁の数値を表示可能であるため、前記クレジットの上限が前記100枚以上となった場合にも対応出来るとともに、クレジットの表示として使用しない7セグメント表示器は演出のために使用することが出来るようになっている。
【0019】
ゲーム回数表示部32は、後述するビッグボーナス(以下BBと略称する)中に提供されるビッグボーナスゲーム(以下BBゲームと略称する)の残回数や、後述するレギュラーボーナス(以下RBと略称する)の残回数等が内蔵されたゲーム回数表示器108(図5参照)により表示される。さらにゲーム回数表示部32は、スロットマシン1に発生した各種の異常を表示する報知手段であるエラー表示器としても機能する。
【0020】
ペイアウト表示部33は、1ゲーム中に発生した入賞に基づいて遊技者に付与されるメダル枚数が入賞がある毎に、内蔵されたペイアウト表示器110(図5参照)により表示される。さらに、本実施例におけるスロットマシン1は、予め定められた入賞確率の値を例えば6つのパターンの設定値として記憶しており、前記ペイアウト表示部33には、この設定値が前記ペイアウト表示器110により表示されるようになっている。
【0021】
1〜3枚賭け表示部46〜48は、内蔵された1〜3枚賭けLED111〜113(図5参照)が、遊技者がゲームに賭数を設定した場合にその賭数に応じて点灯する。
【0022】
リプレイ表示部27は、リプレイ入賞が発生した場合に、その内部に内蔵されたリプレイLED114(図5参照)が点灯する。スタート表示部28は、賭数が設定されることによりスタート操作をすることが可能となった場合に、その内部に内蔵されたスタートLED115(図5参照)が点灯し、有効なスタート操作が検出されることにより消灯する。投入指示表示部30は、メダルを受付可能な状態である場合に、その内部に内蔵された投入指示LED117(図5参照)が点滅し、メダルを受付不可能な状態である場合に消灯する。
【0023】
ウェイト表示部29は、ウェイトタイム中にスタート操作が検出された場合に、その内部に内蔵されたウェイトLED116(図5参照)が点灯し、ウェイトタイムが経過した後に消灯する。ウェイトタイムは、ゲームがあまりに速く進行しすぎてしまうことを規制するために設定されたゲーム進行規制期間であり、このウェイトタイム中にスタート操作が検出されると、ウェイトタイムが経過した後にリールが始動するように設定されている。
【0024】
演出用表示部16〜25のうち演出用表示部17〜20は、リプレイ表示部27、ウェイト表示部29、スタート表示部28、投入指示表示部30と、演出用表示部21〜25は、1〜3枚賭け表示部46〜48と、各々同様に機能する表示部であり、これら各表示部に内蔵されたLED111〜117の点灯/消灯に応じて、各々対応する演出用表示部17〜25に内蔵された演出用ランプ141〜149(図5参照)が点灯/消灯する。また、演出用表示部16は、ビッグボーナス入賞やレギュラーボーナス入賞の発生が許容されている場合に、その内部に内蔵された演出用ランプ140(図5参照)が点灯するようになっており、ボーナス告知表示部として機能する。
【0025】
操作部8の上面右側には、メダル投入口34aが形成されたメダル投入部34が設けられているとともに、上面左側には精算ボタン37、1枚BETボタン36a、MAXBETボタン36bがそれぞれ設けられている。
【0026】
1枚BETボタン36aは、クレジットを使用してメダルを1枚分賭ける際に押圧するボタンであり、MAXBETボタン36bは、1ゲームにおいて許容される賭数の最大数(本実施例ではメダル3枚分)をクレジットの範囲内で賭ける際に押圧するボタンである。1枚BETボタン36aの表面には、該当する賭数である「1」の数字が刻設されているとともに、MAXBETボタン36bの内部には、MAXBETボタンLED121が内蔵されており(図5参照)、これらのMAXBETボタンLED121は、MAXBETボタン36bの操作により賭数を設定可能な状態にある場合に点灯し、賭数を設定不可能な状態の場合に消灯する。なお、1枚BETボタン36aの操作は内蔵された1枚BETスイッチ100に、また、MAXBETボタン36bの操作は内蔵されたMAXBETスイッチ101(図5参照)にて検出される。
【0027】
精算ボタン37は、記憶部に記憶されているクレジットの精算操作をする際に押圧するボタンであり、この精算ボタン37の押圧操作は、内蔵された精算スイッチ104(図5参照)にて検出され、クレジットとして記憶されている枚数のメダルがメダル払出穴9から払出されるようになっている。
【0028】
操作部8の前面には、スタートレバー38、ストップボタン40L、40C、40R、メダル詰まり解除ボタン35がそれぞれ設けられている。スタートレバー38は、ゲームを開始する際に操作するレバーであり、賭数の設定終了後においてスタートレバー38を操作することにより、その操作が内蔵されたスタートスイッチ102(図5参照)にて検出されリールユニット50の各リール51L、51C、51Rの回転が開始される。
【0029】
各ストップボタン40L、40C、40Rは、ゲームが開始した後にリール51L、51C、51Rの回転を停止させる際に操作するボタンであり、その操作は内蔵されたストップスイッチ103L、103C、103R(図5参照)にて検出されるようになっている。また、ストップボタン40L、40C、40Rの内部には操作有効LED122L、122C、122Rが、それぞれ内蔵されており(図5参照)、これら操作有効LED122L、122C、122Rは、対応するストップボタン40L、40C、40Rの操作が有効である場合に点灯し、操作が無効である場合に消灯する。
【0030】
メダル詰まり解除ボタン35は、メダル投入部34に投入されたメダルが内部で詰まった場合に、これを解消させる際に操作するボタンである。
【0031】
(1―2)筐体の内部
次に、筐体2内上部には、図2及び図4に示されるように、後述する遊技制御基板500が収容された遊技制御基板ボックス350が、背板153に取り付けられた基板取付部材351(図10参照)に取り付けられている。さらにその側方には、遊技制御基板500から出力される試験信号等を外部に出力するための外部出力基板505が取り付けられている。
【0032】
筐体2内略中央部には、複数種の図柄が印刷された透光性を有する帯状のリールシートが外周に巻回されたリール51L、51C、51Rを有する可変表示装置としてのリールユニット50が設けられている。それぞれのリール51L、51C、51Rは、各々に対応して設けられたリールモータ54L、54C、54Rによりそれぞれ独立して縦方向に回転(駆動)、停止するように構成されており、各リール51L、51C、51Rが回転することにより、透視窓14には前記各種図柄が連続的に変化しつつ表示されるようになっている。
【0033】
透視窓14から視認できる各リールの領域を、各リールに対応させて左可変表示部、中可変表示部、右可変表示部(領域)と呼ぶ。この各可変表示部からは、各リールに描かれた複数の図柄のうち、連続する3つの図柄が上段、中段、下段の位置に表示される。
【0034】
各リール51L、51C、51Rには、それぞれのリールの回転基準位置を検出するリールセンサ56L、56C、56Rが備えられており、このリールセンサ56L、56C、56Rにより所定の図柄の停止位置を導出できるようになっているとともに、各リール51L、51C、51Rにおける特定の表示領域(上、中、下段の表示領域)を裏面から個別に照射可能な複数のリールランプ55La〜55Lc、55Ca〜55Cc、55Ra〜55Rcがそれぞれ上、中、下段に設けられており、これら各リールランプ55La〜55Lc、55Ca〜55Cc、55Ra〜55Rcは、透視窓14に表示される各図柄を後方から点灯するバックライトとして機能するようになっている。
【0035】
また、リールユニット50の背面には、各リールモータ54L、54C、54R、リールセンサ56L、56C、56Rの配線を遊技制御基板500に接続するためのリール中継基板503が設けられているとともに、リールユニット50の上面には、リールランプ55La〜55Lc、55Ca〜55Cc、55Ra〜55Rcからの配線が接続されるリールランプ中継基板504が設けられている。
【0036】
リールユニット50の下方には、メダル投入部34から投入されたメダルを貯留するホッパータンク57aを有するホッパーユニット57が設けられている。また、ホッパーユニット57の右側にはホッパータンク57aからオーバーフローしたメダルが貯留されるオーバーフロータンク59が設けられている。このオーバーフロータンク59内にはメダルを検出可能なフルセンサ60a、60bが設けられており、内部に貯留されたメダル貯留量が所定量以上となったことを検出できるようになっている。
【0037】
ホッパーユニット57の下方部分にはホッパーモータ62が設けられており、このホッパーモータ62が回転することによりホッパータンク57a内のメダルがメダル排出口63から排出される。排出されたメダルは、メダル排出口63の近傍に設けられる払出しメダルセンサ61により検出された後、後述するメダル返却通路部材73(図5参照)に形成されたメダル合流口74(図5参照)を通して内部に流入し、メダル払出穴9から払い出される。
【0038】
ホッパーユニット57の側方には、メイン電源をon/offするメインスイッチ部66と、エラーが生じた場合等において再びゲームを続行可能な状態にリセットする操作、及び入賞確率を変更可能とする操作を可能な設定/リセットボタン67と、自動精算機能をon/offする自動精算選択スイッチ部68と、自動打止め機能をon/offする打止め選択スイッチ部69と、遊技場の管理者等が所持する特定のキーを挿入可能な設定キー挿入部70と、が前面に設けられるとともに、電源基板502が内蔵された電源ユニット65が配設されている。
【0039】
本実施例では、設定キー挿入部70のon/off状態に関わらず、電源投入を行うことにより、その時点での自動精算選択スイッチ部68及び打止め選択スイッチ部69の状態にて設定されるとともに、設定/リセットボタン67がリセットボタンとして機能することになる。また、縦長長方形状の設定キー挿入部70が鉛直方向に対して左斜め45度のoffの状態で特定のキーを挿入してから時計回りに90度回転した状態、すなわちonの状態で電源投入を行う操作により、設定キースイッチ(図示略)のonが検出され、遊技状態の初期化、すなわち、遊技制御基板500内に設けられたRAM(図示略)の記憶内容の初期化が実行されるとともに、設定/リセットボタン67がリセットボタンとして機能することになり、この設定/リセットボタン67の操作により入賞確率、すなわち出玉率の変更が実行可能となる。
【0040】
設定キー挿入部70は、offの状態において、垂直方向に対して左斜め45度に傾斜した状態をなし、onの状態において、垂直方向に対して右斜め45度に傾斜した状態となるように設けられているため、設定キーによる回動操作が行いやすいとともに、遊技状態のリセット及び入賞確率の設定それぞれの機能を1つのボタン操作にて行うことが出来るようにしたことで、操作性が向上する。
【0041】
(1―3)前面扉の後面
次に、前面扉3の後面上部には、図5に示されるように、演出用ユニット90が取り付けられている。演出用ユニット90は、主に前方に開口する直方体状の演出用リール収容箱内に内蔵される演出用リール91L、91C、91Rと、前記演出用リール収容箱の後面側(図5中手前側)に取り付けられる演出制御基板501と、から構成されている。演出用リール91L、91C、91R内には、演出用リールセンサ127L、127C、127Rと、演出用リールLED128L、128C、128Rと、演出用リールモータ129L、129C、129Rと、が内蔵されている。
【0042】
また、演出用ユニット90の左右側には、高音スピーカ136L、136Rが放音部12L、12Rに臨むように取り付けられている。高音スピーカ136Lの後面側には、前記演出制御基板501に接続される演出用中継基板509が取り付けられている。また、スピーカ136Rの後方には、後述する遊技パネルユニット95に組み付けられる冷陰極管138a〜138c用の冷陰極管用インバータ124が取り付けられている。冷陰極管用インバータ124は、直方形状をなし、前面扉3の後面に対して縦向きに取り付けられている。
【0043】
さらに、前面扉3の後面上部における図中向かって演出用ユニット90の後側には、演出制御基板501に接続されるとともに、遊技効果LED130〜132、各スピーカ136L、136R、137(図11参照)、冷陰極管138a〜138c、蛍光灯139からの配線が接続されるドアベース中継基板506が設けられている。
【0044】
前面扉3の後面中央部には、遊技パネル6及び各種演出用装置が組み付けられる遊技パネルユニット95が組み付けられている。遊技パネルユニット95の前面側には、遊技パネル6及びリール51L、51C、51Rを上方から照らす発光色の異なる3本の冷陰極管138a〜138cが取り付けられている。
【0045】
また、遊技パネルユニット95の後面側には、演出用ランプ140〜144が搭載される演出用ランプ基板541と、演出用ランプ145〜149が搭載される演出用ランプ基板542と、各種表示器108〜110、120、各種LED111〜117が搭載される表示基板543と、演出用ランプ基板541、542を演出制御基板501に接続するための演出用ランプ中継基板508と、が取り付けられている。なお、図5中の符号120は設定値表示器を示しており、この設定値表示器120が前面扉3の後面側に向けて取り付けられていることによって、電源ユニット65にて設定値の設定操作を行う際において、開放した前面扉3の前面のペイアウト表示部33を覗き込むことなく、設定値表示器120にて設定値を確認することが出来るため、操作性が向上する。
【0046】
遊技パネルユニット95の下方には、メダル投入部34から投入された正規なメダルのみを後述するホッパータンク57aに導く投入メダルセレクタ71が設けられている。直径や厚みの異なる不正メダルは、この投入メダルセレクタにより振り分けられて、メダル返却通路部材73を介してメダル払出穴9から返却される。
【0047】
投入メダルセレクタ71の下流側には、流下するメダル流路を選択的に切替可能とする流路切替ソレノイド107が設けられている。通常時において流路切替ソレノイド107は励磁されており、この状態において流下するメダルは投入メダルセンサ106a〜106cにより検出された後、メダル誘導樋72を流下してホッパータンク57a内に貯留されるようになっている。また、メダル投入が不可能な場合には、流路切替ソレノイド107の励磁が解除されて流路が切替わって、メダル返却通路部材73を介してメダル払出穴9から返却される。
【0048】
また、投入メダルセレクタ71の側方には、操作部8に設けられる各種操作部からの配線をまとめた状態で遊技制御基板500に接続するための操作部中継基板507が、合成樹脂材により構成された操作部中継基板ケース内に被覆された状態で設けられている。さらにこの操作部中継基板507の下方には、前面に設けられる蛍光灯139用の蛍光灯用インバータ125が取り付けられている。
【0049】
さらに、メダル返却通路部材73を挟んで蛍光灯用インバータ125の反対側には、スピーカ取付用のスピーカ取付穴75が横向き楕円形状のリブ周りに4個設けられており、スピーカを取り付けることが出来るようになっている。
【0050】
(1―4)遊技状態の説明
次に、遊技者が遊技(ゲーム)を行うための操作や、該操作に伴う各種装置の作動状況を説明する。
【0051】
ゲームを開始する場合は、メダルやクレジットを使用して所望の大きさの有価価値を賭けて所望の大きさの賭数を設定する。賭数は、メダルをメダル投入部34から投入するか、あるいはクレジットを使用することにより設定できるようになっている。クレジットを使用するにはMAXBETボタン36b、または1枚BETボタン36aを押圧すれば良い。
【0052】
遊技者により賭数が「1」に設定されると入賞ラインL1が有効となり、賭数が「2」に設定されると入賞ラインL1、L2、L2’が有効となり、賭数が「3」に設定されると入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’が有効となる。
【0053】
そして少なくとも「1」の賭数が設定された時点でスタートレバー38の操作が有効に受付けられる状態、すなわち、ゲームが開始可能な状態となる。
【0054】
尚、このような賭数に応じて有効化される入賞ラインの本数、及び形状等は任意に変更可能であり、本実施例の形態に限定されるものではない。また、賭数に応じて有効化される入賞ラインの本数も任意に設定変更可能である。
【0055】
ゲームが開始可能な状態でスタートレバー38を押圧操作すれば、各リール51L、51C、51Rが回転し、透視窓14には複数種類の図柄が連続的に変化するように表示される。各リール51L、51C、51Rの回転が開始されてから所定時間が経過すれば各ストップボタン40L、40C、40Rの操作が有効になり、この状態で遊技者がいずれかのストップボタン40L、40C、40Rを押圧操作すれば、対応するリールの回転が停止され、透視窓14からは対応する可変表示部の上、中、下段に図柄が表示される。
【0056】
また、遊技者がストップボタン40L、40C、40Rを押圧操作しない場合には、一定時間が経過した時点で自動的に各リール51L、51C、51Rの回転が順次停止する。
【0057】
そして全てのリール51L、51C、51Rが停止された時点で、賭数に応じて有効化されたいずれかの入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’上に予め定められた図柄の組合せが表示された場合は入賞となり、入賞内容に対応して予め定められた所定枚数のメダルが遊技者に対してクレジットとして払出される。また、クレジットが上限数に達した場合には、メダルが直接メダル払出穴9から払い出される。
【0058】
また、特に予め定められた特別図柄の組合せが表示されて大当たり入賞した場合にあっては、メダルの払出しが行なわれるとともに、通常遊技状態とは異なるとともに、遊技者にとって有利な、すなわち大量のメダルを獲得できるビッグボーナス(BB)やレギュラーボーナス(RB)が遊技者に対して遊技価値として付与されるようになっている。
【0059】
尚、このように入賞することにより遊技者に対して付与される「遊技価値」は、メダル及びクレジット等の有価価値に限らず、上記のように大当たり入賞した場合において遊技者に対して付与されるBBやRB等、遊技に関連する特典全てを含む。
【0060】
本実施例では、各リール51L(左リール)、リール51C(中リール)、リール51R(右リール)の周面に、「白7」、「BAR」、「スイカ」、「ベル」、「チェリー」、「プラム」の図柄(図3参照)が各リールに21個配列されており、通常遊技状態において「白7−白7−白7」、「BAR−BAR−BAR」、「チェリー−Any−Any」、「スイカ−スイカ−スイカ」、「ベル−ベル−ベル」、または「プラム−プラム−プラム」の組合せが入賞の対象とされており、そのうち白7の図柄、及びBARの図柄のみが遊技者にとって利益の大きな賞である大当り入賞(BB、RB)の対象となる特別図柄とされ、その他スイカ、チェリー、ベルまたはプラムの図柄は遊技者にとって利益の小さな賞である小役入賞の対象となる小役図柄とされている。
【0061】
通常遊技状態において、「チェリー−Any−Any」、「スイカ−スイカ−スイカ」、「ベル−ベル−ベル」、の組合せが有効化された1つの入賞ライン上に揃った場合には、その図柄の組合せに応じて予め定められた所定枚数のメダルが遊技者に付与される。
【0062】
具体的には、左リール51Lに描かれた「チェリー」の図柄は単図柄と呼ばれるマークであり、この単図柄が有効な1本の入賞ライン上で停止表示された場合には例えば2枚のメダルが遊技者に付与される。また、「スイカ−スイカ−スイカ」の組合せが有効化された1つの入賞ライン上に揃った場合には、例えば12枚のメダルが付与される。また、「ベル−ベル−ベル」の組合せが有効化された1つの入賞ライン上に揃った場合には、9枚のメダルが付与される。
【0063】
また、賭数に応じて有効化された入賞ラインが複数本存在する場合において、前述したようにメダルが払出される図柄の組合せが複数本の入賞ライン上において同時に成立した場合には、各入賞ライン上の図柄の組合せによって付与されるメダル枚数の合計枚数に相当するメダルが付与されるのが原則である。しかし、1ゲームにおいて遊技者に付与されるメダルの上限が15枚と定められているために、15枚を越える場合にはその16枚目以降のメダルが無効となる。
【0064】
また、「プラム−プラム−プラム」の組合せが有効化された1つの入賞ライン上に揃った場合には、当該ゲームと同一の賭数にて次回のゲームを実施可能なリプレイ(再遊技)ゲームが付与される。
【0065】
また、通常遊技状態において有効化されたいずれかの入賞ライン上に「BAR−BAR−BAR」の図柄が揃えば、RB入賞したことになり、「BAR−BAR−BAR」の図柄が揃ったことの対価として15枚のメダルが払出されるとともに、遊技者にとって有利なレギュラーボーナス(RB)が発生し、以下に説明するレギュラーボーナスゲーム(RBゲーム)が遊技者に対して付与される。具体的に説明すると、このRBが発生した場合には、プラム図柄の揃目が揃うことにより15枚のメダルが払出されるJac入賞が高確率で発生するRBゲームが最大で12回提供されるとともに、このRBゲームが12回実行されるか、あるいはRBゲームが12回に達する前にJac入賞が8回発生するか、いずれかの条件が満たされた時点で終了する。したがって、遊技者は12回のRBゲーム中に最大8回のJac入賞の機会を得ることができる。
【0066】
また、通常遊技状態において、有効化された入賞ライン上に、「白7−白7−白7」が揃えば、BB入賞したことになり、「白7−白7−白7」の図柄が揃ったことの対価として15枚のメダルが払出されるとともに、遊技者にとって有利な特別遊技状態としてのビッグボーナス(BB)が発生し、以下に説明する小役ゲームとRBが遊技者に対して付与される。
【0067】
具体的に説明すると、このBBが発生した場合には、まず、遊技状態が通常遊技状態から小役ゲームに移行する。小役ゲームでは、対象となる小役図柄の組み合わせが揃って所定枚数のメダルの払出しを伴う入賞が比較的高確率で発生するBBゲームが最大で30回提供される。
【0068】
また、BBゲームを30回実行するまでの間にプラム図柄の揃目が揃ってJacIn入賞した場合には、所定枚数のメダルが付与されるとともに、レギュラーボーナス(RB)に移行して前述したRBゲームが最大で12回提供され、このRBゲームが12回実行されるか、或いはRBゲームが12回に達する前にJac入賞が8回発生するか、いずれかの条件が満たされた時点で終了する。このRBは、BB中において移行可能な最大回数が規定されており、本実施例では最大で3回移行し得るように規定されている。
【0069】
そしてBBは、小役ゲーム中に30回のBBゲームを実行した場合か、或いは30回のBBゲームを実行する前にRBへ3回移行し、3回目のRBが終了した場合のうち、いずれかの条件が満たされた時点で終了する。
【0070】
以上、実施形態に係る遊技機としてのスロットマシン1の全体の概略構成及び遊技内容について説明してきたが、次には、スロットマシン1の構造について詳細に説明する。スロットマシン1は、前述したように筐体2と前面扉3とから構成されているので、以下それぞれに分けて説明する。
【0071】
(2)筐体
筐体2は、前述したように、上部の天板150と、左側板151L及び右側板151Rと、下部の底板152と、背面の背板153と、によって直方体状に組み付けられ、その内部には、主に遊技制御基板ボックス350、リールユニット50、ホッパーユニット57、電源ユニット65、オーバーフロータンク59等が収容されている。
【0072】
そこで、まず、筐体2の外形を構成する天板150、側板151L、151R、底板152、背板153について図6〜図10を参照して説明する。図6はスロットマシン1を示す背面図であり、図7はスロットマシン1を示す右側面図(左側面図は右側面図と同一のため省略する)であり、図8(a)はスロットマシン1を示す平面図であり、(b)はスロットマシン1を示す底面図であり、図9は筐体2と前面扉3との関わりを示す要部拡大平面図であり、図10は一部の部材が組み付けられた状態の筐体2を示す正面図である。
【0073】
(2−1)背板
背板153には、図6に示されるように、その上部に後述する遊技制御基板ボックス350を取り付けるための基板取付用開口154が開設されている。基板取付用開口154の長方形部の一方の短辺部の外側には膨出部154aが形成されているとともに、各角部はR形状に加工されている。この基板取付用開口154は、背板153の前面側から取り付けられる遊技制御基板ボックス350を取り付けるための基板取付部材351(図10参照)にて閉塞される。
【0074】
基板取付用開口154の側方には、円形の外部接続配線通し穴157が開設されており、前記外部出力基板505からの配線を外部に引き出すことが出来るようになっており、引き出した配線は、例えば、遊技場の管理コンピュータに接続される。基板取付用開口154のやや下部には、溝状に形成される放熱穴155が水平方向に複数個形成されている。
【0075】
放熱穴155のさらに下方には、自動循環補給装置接続開口156が形成されている。この自動循環補給装置接続開口156は、遊技場の設置台にメダルの自動循環補給装置が付設されている場合において、接続開口閉塞部材212(図10参照)を取り外すことにより自動循環補給装置の補給ホース(図示略)を筐体2の内部に収容できるようになっており、補給ホースは、筐体2の内部に設けられるホッパーユニット57のホッパータンク57aの上部に臨むようになっている。
【0076】
また、背板153の下部には、前面扉3の軸支側に縦長矩形状の電源ユニット用放熱開口158が開設されており、その側方には、低音用のスピーカが取り付けられるスピーカ用開口159が開設されている。電源ユニット用放熱開口158は、電源ユニット65から発生する熱を外部に放出するものであり、その下部側方に形成された膨出部158aから電源ユニット65に接続される電源線が外部に引き出される。スピーカ用開口159には、低音スピーカ137(図11参照)が臨むように取り付けられ、そのスピーカ用開口159には、スピーカ保護網216(図10参照)が背板153の外側からタッカー(ステプラー針の大型のもの)で止着される。
【0077】
スピーカ用開口159のさらに側方には、円形のエンプティセンサ配線通し穴161が形成されている。このエンプティセンサ配線通し穴161は、自動循環補給装置が付設されている場合に、後述するホッパータンク57aに取り付けられるエンプティセンサ(図示略)からの配線を外部に引き出すためのものである。
【0078】
(2−2)側板
左側板151L及び右側板151Rの上下方向中央部よりやや下方位置には、図7に示されるように、スロットマシン1を運搬する場合に指先を入れて持ち運ぶための運搬用凹部15L、15R(図1参照)を形成するための運搬用開口162L、162Rが形成されている。この運搬用開口162L、162Rには、後述する取手部材211L、211R(図4及び図10参照)が筐体2の外側から嵌合されることにより閉塞されて運搬用凹部15L、15Rが形成されることになる。また、この運搬用開口162L、162Rの外面側の周縁部には、取手部材211L、211Rのフランジ部を収容する収容溝163L、163Rが環状に凹設されている。
【0079】
また、左側板151L及び右側板151Rの前端面は、下端部から上端部に向かって後方に傾斜する傾斜面状に形成されており、前面扉3の後面も同じ方向に傾斜する傾斜面状に形成されている。これらの傾斜角度は、図7に示されるように、鉛直方向を向く基準線Pに対して約5.5度上端部側が後方に傾いており、これは、左側板151L及び右側板151Rの前端面を鉛直方向に向けて形成した場合よりも、前面扉3により筐体2の前面開口を閉塞した際において前面扉3の荷重が左側板151L及び右側板151Rの前端面にかかりやすくなり、前面扉3の閉塞時において前面扉3と筐体2との間に隙間が形成されにくくなるためであり、これにより両者の間に形成される隙間から針金等を挿入すること等による不正行為が防止される。
【0080】
なお、前面扉3に組み付けられる上部パネル5及び下部パネル7は、鉛直方向を向く基準線Pとほぼ平行をなすように、すなわち、ほぼ鉛直方向を向くように組み付けられているとともに、遊技パネル6は、鉛直方向を向く基準線Pに対して約10度上端部側が後方に傾くように組み付けられている。これら角度は、スロットマシン1は設置時において遊技者の目線が遊技パネル6のやや上部付近にくることを前提として設計されている。すなわち、特に遊技者が最も注目する可変表示部を透視可能な透視窓14(図1、図3参照)が形成された遊技パネル6に関しては、遊技者からの視認性を最も考慮して前記約10度の傾斜角度をつけて組み付けられており、また、上部パネル5及び下部パネル7に関しては、遊技者はもちろん、遠方からの表示内容の視認性を考慮して傾斜をつけずに組み付けられている。
【0081】
また、図8及び図9に示されるように、左側板151Lの前端面には、前面扉3が回動する際において前面扉3における回動軸側端部と干渉するのを回避するための円弧状の切欠凹部166が上下方向にわたって凹設されている。この切欠凹部166は、左側板151Lの前端面における外端部から筐体2の内側に向かって凹むように設けられている。
【0082】
(2−3)天板及び底板
天板150の前端面150aにおける左側板151L側の端部には、図8(a)、(b)に示されるように、前面扉3が回動する際にその端部が干渉するのを回避するための円弧状の切欠凹部167が外向きに凹設されている。切欠凹部167の曲率は、左側板151Lの前端面に形成された切欠凹部166と同一とされているため、前記切欠凹部166の内面上部と切欠凹部167の内面とで連続する円弧状の凹面が形成されるようになっている。
【0083】
また、底板152の前端面152aにおける左側板151L側の端部には、前記切欠凹部166の内面上部と切欠凹部167の内面とにより連続的に形成される円弧状の凹面と同形をなす切欠凹部168が形成されており、この切欠凹部168における左側板151L側端部内面は、前記切欠凹部166の内面に連続するようになっている。
【0084】
このように筐体2側に切欠凹部166及び切欠凹部167、168が形成されていることで、図9(a)、(b)に示されるように、前面扉3を開閉する際において、前面扉3の回動軸側端部と天板150、側板151L、151R、底板152の前端面との干渉が回避される。よって、例えば前面扉3を筐体2に回動自在に枢支するために特殊な蝶番(例えば多関節蝶番)等を用いる必要がなく、コストを低減できるとともに、切欠凹部166は左側板151Lの前端面における外端部から筐体2の内側に向かって凹むように設けられているため、図9(a)に示されるように前面扉3を閉塞した状態において左側板151Lの前端面と前面扉3の後端面との間に隙間が生じることがないので、外部からの不正行為が効果的に防止される。
【0085】
また、天板150は、その後部側に左右方向を向く溝状の上部放熱穴164が左右に4つずつ形成されている。このように上部放熱穴164を細長溝状として複数設けることで、放熱効果を低減することなく、かつ、外部からの不正行為を極力行いにくくすることが出来る。また、天板150と対向する底板152には、スロットマシン1を遊技場の設置島に設置した際に当該設置島にメダルの自動循環補給装置が付設されている場合に、スロットマシン1内でオーバーフローしたメダルを回収樋へ排出するためのメダル回収開口165が開設されている。
【0086】
なお、図8(b)中に示される符号270は、メダル受皿10を前面扉3に取り付けるためのネジ(図示略)が螺入されるメダル受皿取付用ネジ穴であり、271は、メダル受皿10の上面に設けられる補強用鉄板をメダル受皿10に取り付けるためのネジ(図示略)が螺入される補強用鉄板取付用ネジ穴である。
【0087】
上記した天板150、左側板151L、右側板151R、底板152、及び背板153の組付けは、図1、図2及び図6〜図10に示されるように、天板150を左右側板151L、151Rの内側に入れて挟持し、左右側板151L、151Rの底面を底板152の上面に当接するように載置するとともに、これら天板150、左右側板151L、151R、底板152の後端面を背板153の前面に当接し、それぞれの当接面を接着剤で接着し、且つ各板間に跨るようにタッカーを打ち付けて前面が開放したほぼ直方体を構成している。ただし、これだけでは強度的に弱いので、図10に示されるように、金属性の上部枠板170、左側部枠板171、右側部枠板172、底部枠板173で相互の板を連結固定している。
【0088】
これら上部枠板170、左側部枠板171、右側部枠板172、底部枠板173は互いに連結されているので、いずれかの箇所で静電気が発生しても特にアースをしなくても全体的に自然放電することができ、遊技制御基板500への悪影響を防止することができる。
【0089】
なお、左側部枠板171には、前面扉3を回動自在に枢支する枢軸184H、184Lが上下所定箇所にそれぞれ設けられており、右側部枠板172には、前面扉3側に設けられる右側部錠板金の係合片(図示略)と係合する係合突片185H、185Lが上下所定箇所に設けられているとともに、前面扉3を閉じた際において、前記右側部錠板金に設けられるガイドローラ(図示略)が乗り上げて前面扉3を下方から支持する支持片として機能する載置片186が設けられている。また、底部枠板173には、ホッパーユニット57がスライド係合するホッパーユニット係合レール201a、201bが設けられている。
【0090】
また、図10に示されるように、背板153の前面には、リールユニット50を取り付けるためのリールユニット取付片174及びリールユニット係止片175、オーバーフロータンク59内部のメダル量を検出するフルセンサ60a、60b、電源ユニット65の上部を押さえる電源ユニット押さえ金具210が取り付けられる。
【0091】
次に、各種枠板170〜173及びリールユニット取付片174、リールユニット係止片175が取り付けられた筐体2には、図11に示されるように、低音スピーカ137、取手部材211L、211R、接続開口閉塞部材212、スピーカ保護網216、防犯用網209が装着される。以下、これら各種部材の詳細を図11、図12に基づいて説明する。図11は筐体2に装着される各種部品と筐体2との関係を示す斜視図であり、図12(a)は取手部材を側板151Lに嵌合する状態を示す斜視図であり、(b)は取手部材が側板151Lに嵌合された状態を示す斜視図であり、(c)は(b)のA−A断面図である。
【0092】
(2−4)低音スピーカ
低音スピーカ137は、その周囲に形成された取付片213の角部に形成されたネジ穴214にネジ215を止着することにより、背板153のスピーカ用開口159に臨むように後向きに固着される。よて、ゲームの進行に関連して低音スピーカ137から出力される各種効果音は筐体2の外部後方に向けて放音されることになる。また、スピーカ用開口159の外側からはスピーカ保護網216がタッカー(ステプラー針の大型のもの)で止着される。
【0093】
(2−5)防犯用網
天板150の下面には、上部放熱穴164からの不正行為を防止するための防犯用網209が、複数の上部放熱穴164を全体を閉塞するようにタッカー(ステプラー針の大型のもの)で止着される。
【0094】
(2−6)接続開口閉塞部材
接続開口閉塞部材212は、自動循環補給装置を使用しない場合において自動循環補給装置接続開口156を閉塞しておくものであり、その前面左右側端部から前向きに突設された弾性変形可能な係止片224a、224bの先端に外向きに形成された係止爪225a、225bを自動循環補給装置接続開口156の開口周縁部に係止することにより装着される。
【0095】
(2−7)運搬用凹部
取手用凹部としての運搬用凹部15L、15Rを構成する取手部材211L、211Rは、特に図12に示されるように、側面が開口する横長箱状の本体部222aと、本体部222aの開口端周縁に環状に形成される外向きのフランジ部222bと、が一体成型された合成樹脂材から構成される。なお、図12においては左側の取手部材211Lのみを示すことで、同様に構成される右側の取手部材211Rの詳細な構造の図示は省略する。本体部222aの前後の短辺側外周面所定箇所には、本体部222aの底板側からフランジ部222bに向けて次第に外向きに膨出するように形成された係合部223a、223bがそれぞれ形成されている。本体部222aは、その深さ寸法が筐体の側壁部としての左側板151Lの厚み幅寸法よりも長寸となるように構成されている。
【0096】
ここで、このように構成される取手部材211L、211Rの装着方法を説明すると、図12(a)に示されるように、まず側板211L、211Rの外側から運搬用開口162L、162R内に嵌合させる。ここで、図12(c)に示されるように、前後の係合部223a、223bの外端部間の距離P1は、運搬用開口162L、162Rの前後方向の内寸P2よりも若干大寸となっているが(P1>P2)、本体部222aを運搬用開口162L、162R内に圧入することで、係合部223a、223bが運搬用開口162L、162Rの開口内周面の一部を押し込みながら運搬用開口162L、162R内に嵌合されるようになっている。
【0097】
本体部222aが運搬用開口162L、162R内に嵌合されると、図12(b)、(c)に示されるように、フランジ部222bが収容溝163L、163R内に収容されて、本体部222aの内方への移動が規制されるとともに、側板151L、151Rの内面における運搬用開口162L、162Rの周縁部に係合部223a、223bが係合して本体部222aの外方への離脱が規制されることになる。よって、これらフランジ部222b及び係合部223a、223bの係止作用により、取手部材211L、211Rは側板151L、151Rから離脱不能に取り付けられる。
【0098】
図12(c)に示される取り付け状態において、フランジ部222bは収容溝163L、163R内に収容されているので、フランジ部222bの外面は側板151L、151Rの外面とほぼ面一になって段部が形成されることがない。また、本体部222aは、その深さ寸法が側板151L、151Rの厚み寸法よりも長寸であるため、嵌合された状態において側板151L、151Rの内面よりも筐体2の内部側に膨出することになる。詳しくは、本体部222aの底面部は側板151L、151Rの内面から距離P3の幅寸法分筐体2内部側に位置するため、側板151L、151Rを直接加工して凹状の取手部を形成する場合と比べて、深さを有する持ち運びしやすい運搬用凹部15L、15Rを形成できることになる。
【0099】
このように、木製の側板151L、151Rに形成された運搬用開口162L、162Rを閉塞するように、有底箱状に形成された取手部材211L、211Rを筐体2の外側から嵌合して運搬用凹部15L、15Rを形成することにより、側板151L、151Rに貫通穴部が形成されることがないので、外部からの不正行為が効果的に防止される。
【0100】
また、本体部222aは、その深さ寸法が側板151L、151Rの厚み寸法よりも長寸となるように構成されており、運搬用開口162L、162R内への装着時において、その底部が少なくとも側板151L、151Rの内面よりも筐体2の内部に膨出することになるため、側板151L、151Rの外面に運搬用凹部15L、15Rを直接加工形成するよりも、筐体2の持ち運びの際に手を深く挿入することが出来て持ち運びしやすい運搬用凹部を設けることが出来る。
【0101】
また、運搬用開口162L、162Rの内周面が合成樹脂製の本体部222aにより覆われて凹部内面に露呈することがないので、木製の側板151L、151Rの運搬用開口162L、162Rの開口内周面や周端縁部の仕上げ加工等が不要であるばかりか、外観体裁が向上する。
【0102】
また、本体部222aの開口端からは環状のフランジ部222bが外向きに連設されていることにより、運搬用開口部162L、162R内面と本体部222aの外周面との間の隙間から針金等を侵入する等の不正行為が効果的に防止されるとともに、取手部材211L、211Rを側板151L、151Rの外方から嵌合した際における運搬用開口部162L、162Rからの取手部材211L、211Rの逸脱が防止される。
【0103】
また、例えば取手部材211L、211Rを側板151L、151Rの内面側から嵌合する場合、筐体2内部に配設された各種装置が邪魔になって作業しにくくなることが考えられるが、本実施例における取手部材211L、211Rは側板151L、151Rの外面側から運搬用開口部162L、162R内に嵌合されることで、筐体2内部に配設された各種装置が邪魔になることがないので、側板151L、151Rへの嵌合作業を極めて容易に行うことが出来る。また、フランジ部222bと係合部223a、223bによる係合作用により側板151L、151Rから離脱不能となるため、外部からの衝撃が加わっても筐体2内部側に抜け落ちにくいとともに、係合部223a、223bが外部に露呈することがないため、外部から不正しにくくなる。
【0104】
また、フランジ部222bにより取手部材211L、211Rの筐体2内部方向への移動が規制され、係合部223a、223bにより筐体2の外部方向への移動が規制されて、運搬用開口部162L、162Rから取手部材211L、211Rが逸脱不能に固設されるため、ネジや接着剤等を使用することなく、外部から嵌合するだけで、取手部材211L、211Rを容易に、かつ、取り外し不能に側板151L、151Rに固設することが出来る。
【0105】
さらに、フランジ部222bは収容溝163L、163R内に収容され、その外面と側板151L、151Rの外面との間に段部が形成されることがなく、フラットな外面が形成されるので、筐体2の設置時に邪魔になることがない。なお、本体部222aの深さや形状は任意であり、種々に変形可能である。
【0106】
前記各実施例における各要素は、本発明に対して以下のように対応している。
【0107】
本発明の請求項1は、1ゲームに対して賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、表示状態を変化させることが可能な可変表示装置(リールユニット50)の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて所定の入賞が発生可能なスロットマシン(1)であって、
前面が開口する箱状に形成された筐体(2)の側壁部(左側板151L、右側板151R)の外面所定箇所には、取手用凹部(運搬用凹部15L、15R)が形成されており、該取手用凹部は、一面が開口する有底箱状に形成される取手部材(211L、211R)を、前記筐体の側壁部に形成された貫通穴(運搬用開口162L、162R)に前記筐体の外部から嵌合させるとともに、前記貫通穴から離脱不能に固設することにより構成されている。
【0108】
本発明の請求項2は、前記取手部材(211L、211R)の外面所定箇所には、前記貫通穴(運搬用開口162L、162R)への嵌合時に該貫通穴の周縁部に係合する係合部(係合部223a、223b)が形成されている。
【0109】
本発明の請求項3は、前記取手部材(211L、211R)には、その本体部(222a)の開口周縁から環状のフランジ部(フランジ部222b)が外向きに連設されている。
【0110】
本発明の請求項4は、前記筐体(2)の側壁部(左側板151L、右側板151R)外面に形成された貫通穴(運搬用開口162L、162R)周縁には、前記フランジ部(フランジ部222b)を収容する収容溝部(収容溝163L、163R)が凹設されている。
【0111】
本発明の請求項5は、前記取手部材(211L、211R)は、その本体部(222a)の深さ寸法が少なくとも前記側壁部(左側板151L、右側板151R)の厚み寸法よりも長寸となるように形成されている。
【0112】
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0113】
【発明の効果】
本発明は以下の効果を奏する。
【0114】
(a)請求項1項の発明によれば、筐体の側壁部に複雑な加工を施すことなく側壁部の外面に取手用凹部を形成できるとともに、取手部材の筐体への固設作業を、筐体の内部に配設される種々の装置等に干渉されることなく、外部から容易に行うことが出来る。また、筐体の側壁部の肉厚に影響されることなく、手を掛けやすい所望の深さを有する取手用凹部を容易に形成することが出来るので、運搬性が効果的に向上される。
【0115】
(b)請求項2項の発明によれば、取手部材を貫通穴に嵌合するだけで、取手部材が貫通穴から離脱不能に固設されるため、外部からの不正行為が効果的に防止されるばかりか、係合部が取手部材に予め形成されていることで、別途固設部材等を用いることなく取手部材を固設することが出来るため、取手部材の固設作業が容易になる。
【0116】
(c)請求項3項の発明によれば、フランジ部が側壁部外面における貫通穴周縁に当接することで取手部材の筐体の内部への逸脱が防止されるとともに、貫通穴内面と本体部との間の隙間がフランジ部により覆われて外部に露呈することがないため、外部からの不正行為が効果的に防止されるばかりか、外観体裁が向上する。
【0117】
(d)請求項4項の発明によれば、フランジ部が側壁部外面から大きく膨出しないように設けることが出来るため、外観体裁が向上されるとともに、フランジ部が邪魔になることがない。
【0118】
(e)請求項5項の発明によれば、手を差し込むことが出来る深さが側壁部の肉厚よりも大きくとることが出来るので、運搬性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用されたスロットマシン1を斜め前方から見た斜視図である。
【図2】前面扉3を開放した状態のスロットマシン1を斜め前方から見た斜視図である。
【図3】前面扉3を開放した状態のスロットマシン1を斜め前方から見た斜視図である。
【図4】スロットマシン1の筐体2内を示す正面図である。
【図5】スロットマシン1の前面扉を示す背面図である。
【図6】スロットマシン1を示す背面図である。
【図7】スロットマシン1を示す右側面図である。
【図8】(a)はスロットマシン1を示す平面図であり、(b)はスロットマシン1を示す底面図である。
【図9】(a)(b)は筐体2と前面扉3との関わりを示す要部拡大平面図である。
【図10】一部の部材が組み付けられた状態の筐体2を示す正面図である。
【図11】筐体2に装着される各種部品と筐体2との関係を示す斜視図である。
【図12】(a)は取手部材を側板151Lに嵌合する状態を示す斜視図であり、(b)は取手部材が側板151Lに嵌合された状態を示す斜視図であり、(c)は(b)のA−A断面図である。
【符号の説明】
1          スロットマシン
2          筐体
3          前面扉
4          施錠装置
4a         鍵穴
5          上部パネル
6          遊技パネル
7          下部パネル
8          操作部
9          メダル払出穴
10         メダル受皿
11         演出用透視窓
12L、12R    放音部
13         灰皿
14         透視窓
15L、15R    運搬用凹部
16〜25      演出用表示部
27         リプレイ表示部
28         スタート表示部
29         ウェイト表示部
30         投入指示表示部
31         クレジット表示部
32         ゲーム回数表示部
33         ペイアウト表示部
34         メダル投入部
34a        メダル投入口
35         メダル詰まり解除ボタン
36a        1枚BETボタン
36b        MAXBETボタン
37         精算ボタン
38         スタートレバー
40L、40C、40R  ストップボタン
41         遊技効果LED部
42L、42R    遊技効果LED部
46         1枚賭け表示部
47         2枚賭け表示部
48         3枚賭け表示部
50         リールユニット
51L、51C、51R  ゲーム用リール
54L、54C、54R  リールモータ
55La〜55Lc  リールランプ
55Ca〜55Cc  リールランプ
55Ra〜55Rc  リールランプ
56L、56C、56R  リールセンサ
57         ホッパーユニット
57a        ホッパータンク
59         オーバーフロータンク
60a、60b    フルセンサ
61         払出しメダルセンサ
62         ホッパーモータ
63         メダル排出口
65         電源ユニット
66         メインスイッチ部
67         設定/リセットボタン
68         自動精算選択スイッチ部
69         打止め選択スイッチ部
70         設定キー挿入部
71         メダルセレクタ
72         メダル誘導樋
73         メダル返却通路部材
74         メダル合流口
75         スピーカ取付用穴
90         演出用ユニット
91L、91C、91R  演出用リール
95         遊技パネルユニット
100        1枚BETスイッチ
101        MAXBETスイッチ
102        スタートスイッチ
103L、103C、103R  ストップスイッチ
104        精算スイッチ
106a、106b、106c  投入メダルセンサ
107        流路切替ソレノイド
108        ゲーム回数表示器
109        クレジット表示器
110        ペイアウト表示器
111        1枚賭けLED
112        2枚賭けLED
113        3枚賭けLED
114        リプレイLED
115        スタートLED
116        ウェイトLED
117        投入指示LED
120        設定値表示器
121        MAXBETボタンLED
122L、122C、122R  操作有効LED
124        冷陰極管用インバータ
125        蛍光灯用インバータ
127L、127C、127R  演出用リールセンサ
128L、128C、128R  演出用リールLED
129L、129C、129R  演出用リールモータ
130        遊技効果LED
131a〜131c  遊技効果LED
132a〜132c  遊技効果LED
136L、136R  高音スピーカ
137        低音スピーカ
138a〜138c  冷陰極管
139        蛍光灯
140〜149    演出用ランプ
150        天板
150a       前端面
151L       左側板
151R       右側板
152        底板
152a       前端面
153        背板
154        基板取付用開口
154a       膨出部
155        放熱穴
156        自動循環補給装置接続開口
157        外部接続配線通し穴
158        電源ユニット用放熱開口
158a       膨出部
159        スピーカ用開口
161        エンプティセンサ配線通し穴
162L、162R  運搬用開口
163L、163R  収容溝
164        上部放熱穴
165        メダル回収開口
166        切欠凹部
167        切欠凹部
168        切欠凹部
170        上部枠板
171        左側部枠板
172        右側部枠板
173        底部枠板
174        リールユニット取付片
175        リールユニット係止片
184H、184L  枢軸
185H、185L  係合突片
186        載置片
201a、201b  ホッパーユニット係合レール
209        防犯用網
210        電源ユニット押さえ金具
211L、211R  取手部材
212        接続開口閉塞部材
213        取付片
214        ネジ穴
215        ネジ
216        スピーカ保護網
222a       本体部
222b       フランジ部
223a、223b  係合部
224a、224b  係止片
225a、225b  係止爪
270        メダル受皿取付用ネジ穴
271        補強用鉄板取付用ネジ穴
315        外部出力基板取付部材
350        遊技制御基板ボックス
351        基板取付部材
500        遊技制御基板
501        演出制御基板
502        電源基板
503        リール中継基板
504        リールランプ中継基板
505        外部出力基板
507        操作部中継基板
508        演出用ランプ中継基板
509        演出用中継基板
L1、L2、L2’、L3、L3’ 入賞ライン

Claims (5)

  1. 1ゲームに対して賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、表示状態を変化させることが可能な可変表示装置の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて所定の入賞が発生可能なスロットマシンであって、
    前面が開放する箱状に形成された筐体の側壁部の外面所定箇所には、取手用凹部が形成されており、
    該取手用凹部は、一面が開口する有底箱状に形成される取手部材を、前記筐体の側壁部に形成された貫通穴に前記筐体の外部から嵌合させるとともに、前記貫通穴から離脱不能に固設することにより構成されていることを特徴とするスロットマシン。
  2. 前記取手部材の外面所定箇所には、前記貫通穴への嵌合時に該貫通穴の周縁部に係合する係合部が形成されている請求項1に記載のスロットマシン。
  3. 前記取手部材には、その本体部の開口周縁から環状のフランジ部が外向きに連設されている請求項1または2に記載のスロットマシン。
  4. 前記筐体の側壁部外面に形成された貫通穴周縁には、前記フランジ部を収容する収容溝部が凹設されている請求項3に記載のスロットマシン。
  5. 前記取手部材は、その本体部の深さ寸法が少なくとも前記側壁部の厚み寸法よりも長寸となるように形成されている請求項1〜4のいずれかに記載のスロットマシン。
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