JP2008295617A - 回胴遊技機における不正防止装置 - Google Patents

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高明 市原
Katsuhiro Tsuchiya
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Abstract

【課題】打込み機の使用を防止する回胴遊技機の不正防止装置を提供することにある。
【解決手段】始動レバー210の出力コネクタ部765並びに主扉中継基板が収納された扉基板収納ケース800の入力コネクタ部804の双方において、始動レバーの始動信号を伝達するハーネス付きコネクタの各々のコネクタ部材767a,767bの引き抜きを不可能とする。少なくとも始動信号を外部に出力する対本体接続コネクタ部材805からの対本体接続用ハーネス付きコネクタのコネクタ部材の引き抜きを、収納ケースカバー803の上面に取り外し不可能に設けられたコネクタカバー808によって不可能とする。
【選択図】図43

Description

本発明は、特に、打込み機を使用して成立させる不正なボーナスゲーム状態での遊技客へのサービスを防止する回胴遊技機における不正防止装置に関するものである。
回胴遊技機(以下、スロットマシンという)が設置されている遊技場にあって、集客のための手段としてモーニングサービスを実施している店がある。スロットマシンにおけるモーニングサービスとは、遊技場開店時に、最初からボーナスゲーム状態として遊技客にゲームを行わせるものである。このようなボーナスゲーム状態を意図的に作り出す装置として、打込み機が知られている。打込み機とは、通常遊技者によって行われるスロットマシンの一連の手動操作に代って、スロットマシンに接続された打込み機が電子的に操作信号をスロットマシンに与えて遊技動作を行うもので、使用方法としては、抽選によりボーナスフラグが立つまで遊技動作を自動的に打込み機に繰り返し行わせるものである。
ボーナスフラグは図柄が揃うまでは立ったままなので、閉店後に打込み機を使ってボーナスフラグを立てておき、翌日、電源投入して最初に遊技した客がボーナスゲームを行うことができる。このような打込み機の使用によるボーナスゲームのサービスは、遊技客の間或いは遊技場の間で不公平が生じることになる。
そこで、スロットマシンに対して打込み機を使用できなくすることが課題となる。スロットマシンに対する打込み機の接続は、メダルセレクタ、始動レバー及びストップボタンの各信号線(ハーネス)を外し、メダルセレクタ、始動レバー及びストップボタンの代りに打込み機を主制御基板(遊技制御基板)に対して接続するというものである。主制御基板までの信号の経路は、以下の通りである。
ア.メダルセレクタ/始動レバー/ストップボタンの各コネクタ
イ.主扉中継基板(遊技機本体に対して開閉される扉に配設)に信号が入るコネクタ
ウ.主扉中継基板から信号が出るコネクタ
エ.主制御基板のコネクタ
なお、従来より知られている回胴遊技機では、メダルセレクタ、始動レバー及びストップボタンの各信号線(ハーネス)を抜いて外すという行為に対して格別の対策は取られていなかった。例えば、特許文献1に開示されるスロットマシンでは、主制御基板からのコネクタと接続されるMAXベットボタンの回路基板に配設されたコネクタが、外部に露出した状態で設けられている。また、特許文献2に開示されるスロットマシンにおいても、遊技装置の前面枠の裏面に露出して配置された中継基盤にスタート及びストップ等の系統のコネクタが露出した状態で直接接続されている。
特開2004−113477号公報(段落[0018]、図4参照) 特許第3251314号公報(段落[0152]〜段落[0153]図3、図47参照)
上述したア〜エに掲げた箇所の内、エの部分は、信号線と停電用のバックアップ用電源を同一のコネクタによって供給する構成とすれば、エの部分でコネクタを抜けば、主制御基板が初期化処理を行ってRAMクリアされるため、打込み機の機能を無効化可能である。従って、コネクタに対して抜き防止対策するのは上記ア.イ.ウの部分となる。なぜならば、打込み機は、メダルセレクタ/始動レバー/ストップボタンのうちのどれか1つでも信号が欠けた場合には使用不可能であるからである。
図46は、従来のスロットマシンの扉形前面部材の裏面の要部を拡大して示す図である。扉形前面部材200は、スロットマシンの外本体(図1参照)の前面に横開きの扉状に回動可能に取り付けられている。図46に示すように、扉形前面部材200の中央一側には、始動レバー210′の裏面部分である裏面カバー及び出力コネクタ部が配置され、始動レバー210′の裏面カバーの下方には、内部に主扉中継基板(図示せず)と扉装飾駆動基板(図示せず)を収納した扉基板収納ケース800′が配設されている。
図47は、従来の始動レバー210′の一部を破断して斜め裏面から示す斜視図である。始動レバー210′は、前端に球状をなした操作部750を備えた金属製杆状の操作レバー751の中央部分が略円筒形状をなしたレバー本体752に横設された支軸753により回動可能に支持されている。レバー本体752の基部寄りには、略矩形板状のフランジよりなる取付ベース754が形成され、取付ベース754の四隅には固定用孔755が設けられている。始動レバー210′は、扉形前面部材200の裏面よりレバー本体752が操作パネル(図示せず)の配設箇所に嵌め込まれ、固定用孔755に座金付きのビス(図示せず)を挿入し、該ビスを操作パネルにねじ込んで取り付けられ、球状をなした操作部750が遊技者に対して操作可能な状態に扉形前面部材200の前面に露出して配設される。
図47に示すように、操作レバー751の後端部は取付ベース754よりも後方に突出され、操作レバー751の後端部に臨んで始動センサ756が配設される。始動センサ756は左右に突設された検出部757,757を備えると共に、両検出部757,757の間に間隙758が形成されている。操作レバー751の後端部は、バネ759の付勢力により始動センサ756の間隙758に配置される。操作部750を上下方向に回動操作すると、支軸753回りに操作レバー751の後端部が下方又は上方に回動して始動センサ756の両検出部757,757の間隙758から離脱することにより、操作部750が操作されることに応じて始動センサ756が始動信号を出力する。始動センサ756は蓋状の裏面カバー760の内側に取り付けられ、取付ベース754の裏面には、裏面カバー760に対する取付用周壁761が突設され、裏面カバー760を取付用周壁761の内周面に嵌め込むと、裏面カバー760の両側前部に設けられた係止爪762が取付用周壁761の両側に設けられた係止孔763に係合されて取り付けられる。
従来の始動レバー210′は、蓋状の裏面カバー760の後面の凹部764に始動センサ756を嵌め込み、外から固定ネジ765をねじ込んで裏面カバー760に対して始動センサ756を固定している。図47に示すように、従来の始動レバー210′では、始動センサ756の始動信号を出力するための出力コネクタ部766が裏面に露出した状態となっている。このため、出力コネクタ部766に接続しているハーネス付きコネクタの一端のコネクタ部材767aを容易に抜き取ることができてしまうものであった。
また、図48は従来の扉基板収納ケース800′の斜視図である。図48に示すように、扉基板収納ケース800′は、内部に扉装飾駆動基板(図示せず)を収納した四角形状をなした扉装飾駆動基板収納部分801の側部に、扉装飾駆動基板よりも小型の四角形状で、内部に主扉中継基板(図示せず)を収納した主扉中継基板収納部分802が一体に形成されている。従来の扉基板収納ケース800′では、扉基板収納ケース800′の上面を覆う収納ケースカバー803の外面に、始動センサ756の接続先である入力コネクタ部804が露出した状態で配置されているために、入力コネクタ部804に接続されている始動センサ756に接続したハーネス付きコネクタの他端のコネクタ部材767bを容易に抜き取ることができてしまうものであった。
また、符号805は、内部に主扉中継基板から主中継基板(図示せず、遊技機本体側に配設されている)へ信号を送出する対本体接続コネクタ部材(30ピン雌型)である。なお、以下の説明では、単に対本体接続コネクタ部材805という。対本体接続コネクタ部材805の両側部には、先端に抜け止め用の係止爪806を有する係合アーム807が互いに離隔する方向に回動可能に設けられている。主扉中継基板と主中継基板との接続は、主扉中継基板の対本体接続コネクタ部材805に対応接続するコネクタ部材を一端に備えた対本体接続用ハーネス付きコネクタ(従来より周知の接続部材であるため図示せず)を用いて行われる。該対本体接続用ハーネス付きコネクタのコネクタ部材を、主扉中継基板の対本体接続コネクタ部材805に向けて差し込む際に、両側の係合アーム807,807が互いに離隔する方向(外側方向)に回動させ、対本体接続用ハーネス付きコネクタのコネクタ部材を完全に差し込むと、両側の係合アーム807,807がコネクタ部材に押されて元位置に戻り、先端の係止爪806,806が対本体接続用ハーネス付きコネクタのコネクタ部材の後端面に引っ掛かり、引き抜き方向の動きを規制して抜け止めされる。
しかしながら、従来の扉基板収納ケース800′では、対本体接続コネクタ部材の両側部の係合アーム807,807が互いに離隔する方向に回動可能な状態のまま収納ケースカバー803の外面に露出した状態となっている。このため、両側部の係合アーム807,807を互いに離隔する方向(外側方向)に回動させれば、対本体接続コネクタ部材805に接続している対本体接続用ハーネス付きコネクタのコネクタ部材を容易に抜き取ることができてしまうものであった。
そこで、本発明の目的は、始動操作手段の始動信号を伝達するハーネス付きコネクタの一端のコネクタ部材の始動操作手段の出力コネクタ部からの引き抜きを不可能とする並びに始動操作手段の始動信号を伝達するハーネス付きコネクタの接続先となる扉基板収納ケースの入力コネクタ部からのハーネス付きコネクタの他端のコネクタ部材の引き抜きを不可能とし、主扉中継基板から少なくとも始動信号が出る対本体接続コネクタ部材からの対本体接続用ハーネス付きコネクタのコネクタ部材の引き抜きを不可能とし、打込み機の使用を防止する回胴遊技機における不正防止装置を提供することにある。
本発明の回胴遊技機における不正防止装置は、以下のような回胴遊技機において適用されるものである。すなわち、1回毎のゲームを行うために遊技価値の賭数を決定し、この賭数を決定した状態で始動操作手段(例えば、始動レバーあるいは始動ボタン)による始動操作が行われると、周方向に図柄列が付された複数の図柄表示体を回転させて図柄の表示を変動させ、この後、遊技者による複数回の停止操作を受け付けるとその受付順に前記図柄表示体を停止させ、全ての図柄表示体が停止すると、その時の図柄の組み合わせ態様から入賞の有無を判断し、入賞があった場合は規定数の遊技価値を遊技者に与えて1回毎のゲームを終了とする遊技機であって、毎回のゲームで前記始動操作を契機として抽選を行い、その抽選結果が予め用意された複数種類の当選役のいずれかに該当するか否かを判断する抽選手段と、前記抽選手段の抽選結果に基づいて前記図柄表示体の周方向でみた停止位置を制御することで、当選の場合に前記当選役に対応した図柄の組み合わせ態様が表示されることを許容する図柄表示体制御手段とを備え、停電が生じた際には、遊技に関わる情報を所定時間に亘って保持し、電源が復旧した際には、保持している前記遊技に関わる情報を元に遊技を再開可能であり、大きな遊技価値を付与可能な当選役においては、対応した図柄の組み合わせ態様が表示されるまでは、複数のゲームにまたがって抽選結果が保持される回胴遊技機。
本発明の回胴遊技機における不正防止装置は、上記回胴遊技機において、遊技機の外本体の前面に横開きの扉状に回動可能に取り付けられた扉形前面部材と、前記始動レバーが操作されることに応じて出力される始動信号を外部に出力する出力コネクタ部をセンサベースの一面に有する始動センサと、前記始動信号を内部に入力する入力コネクタ部及び少なくとも前記始動信号を外部の前記外本体に出力する対本体接続コネクタ部材を備えた扉基板収納ケースと、前記始動センサの前記出力コネクタ部に接続されるコネクタ部材を一端に有すると共に、前記扉基板収納ケースの前記入力コネクタ部に接続されるコネクタ部材を他端に有するハーネス付きコネクタと、前記扉基板収納ケースの前記対本体コネクタ部材に接続されるコネクタ部材を一端に有する対本体接続用ハーネス付きコネクタと、を備え、
前記扉形前面部材の裏面に配置される前記始動レバーの裏面カバーが、該裏面カバーの後面を形成する後面板と、前記裏面カバーの内側の前記後面板の内面に設けられたセンサ取付部と、前記センサ取付部に形成されたネジ受部と、前記ハーネス付きコネクタのハーネスを外部に引き出すためのハーネス引出口とを備え、前記始動センサの出力コネクタ部に、前記ハーネス付きコネクタの一端のコネクタ部材が差し込まれて接続され、前記ハーネス付きコネクタのハーネスが前記ハーネス引出口から外部に引き出され、前記センサベースの一面が前記裏面カバーの前記センサ取付部に当接されると共に、前記センサベースの他面からワンウェイネジが前記センサ取付部の前記ネジ受部にねじ込まれて前記裏面カバーと前記始動センサとが取り外し不可能に結合されると共に、前記裏面カバーの前記後面板と前記センサベースとの間の空間に、前記始動センサの出力コネクタ部及びこれに接続されたハーネス付きコネクタの一端のコネクタ部材が封じ込められて抜き取ることが不可能とされた第1のコネクタ引抜防止構造と、
前記扉形前面部材の裏面に配置される前記扉基板収納ケースは、扉基板収納ケースの上面を覆う収納ケースカバーを有し、前記収納ケースカバーの上面にコネクタカバーが設けられ、前記収納ケースカバーの外面の前記入力コネクタ部の側方位置に、上面に受孔を備えた支持筒が突設され、前記コネクタカバーは、前記対本体接続コネクタ部材の側部を取り囲むコネクタ接続部材枠部と、前記コネクタ接続部材枠部の側部に形成されると共に、前記入力コネクタ部の側方及び上方を覆う被覆カバー部とを備え、前記被覆カバー部が、前記支持筒の上方に延出された上板部と、前記上板部の前記支持筒の上方に対応する位置に穿設された固定用孔と、前記固定用孔の周囲を取り囲んで突設されたボス部と、該被覆カバー部の側板部に開設されると共に前記ハーネス付きコネクタのハーネスを外部に引き出すためのハーネス引出口とを備え、前記コネクタ接続部材枠部が、その上面に長方形状の規制開口を備え、前記規制開口の長手方向の寸法が、前記対本体接続コネクタ部材の両端に設けられた両係合アームの外側面間の寸法よりも僅かに大きく形成され、
前記扉基板収納ケースの前記入力コネクタ部に、前記ハーネス付きコネクタの他端のコネクタ部材が差し込まれて接続され、前記ハーネス付きコネクタのハーネスが前記被覆カバー部の側板部の前記ハーネス引出口から外部に引き出され、前記対本体接続用ハーネス付きコネクタの一端のコネクタ部材が前記コネクタカバーの上面側から前記規制開口に挿通されて前記コネクタカバーの裏面側に配置され、前記ハーネス付きコネクタの前記コネクタ接続部材が、前記扉基板収納ケースの前記対本体コネクタ接続部材に差し込まれて接続され、かつ前記対本体接続コネクタ部材の両端に設けられた前記両係合アームの係止爪が前記コネクタ接続部材の後端面に引っ掛かり、引き抜き方向の動きを規制して抜け止めされ、
前記コネクタカバーの前記規制開口に前記対本体接続コネクタ部材の両側の係合アームが挿通されると共に、前記被覆カバー部の前記固定用孔に前記支持筒の受孔が一致され、上方からカシメリベットが前記被覆カバー部の前記固定用孔を通じて前記収納ケースカバーの前記支持筒の受孔に圧入され、前記コネクタカバーが収納ケースカバーに対して取り外し不可能にカシメ止めされ、前記収納ケースカバーの上面に前記コネクタカバーが取り外し不可能に結合され、
前記コネクタカバーの前記被覆カバー部によって、前記扉基板収納ケースの前記入力コネクタ部に接続された前記ハーネス付きコネクタの他端のコネクタ部材が被覆されて抜き取ることが不可能とされた第2のコネクタ引抜防止構造と、
前記コネクタ接続部材枠部の前記規制開口の両側部が、前記対本体接続コネクタ部材の両端に設けられた前記両係合アームの外側面に当接されることにより、前記両係合アームの互いに離隔する方向への回動が規制され、前記対本体接続コネクタ部材から、前記対本体接続用ハーネス付きコネクタのコネクタ部材を抜き取ることが不可能とされた第3のコネクタ引抜防止構造と、を備えたことを特徴とする。
さらに、上記回胴遊技機における不正防止装置において、前記扉基板収納ケースは、前記収納ケースカバーと、前記収納ケースカバーによって上面全面が覆われるケース本体とからなり、前記扉基板収納ケースの内部に前記入力コネクタ部が設けられた中継基板が収納された状態で、前記ケース本体に前記収納ケースカバーが取り外し不可能に結合されている構造を備えていることが好ましい。
また、前記第1のコネクタ引抜防止構造及び前記第2のコネクタ引抜防止構造を備えた構成とした上で、前記対本体接続コネクタ部材と前記対本体接続用ハーネス付きコネクタのコネクタ部材との接続部分に設けられる前記第3のコネクタ引抜防止構造に代えて、下記の第4のコネクタ引抜防止構造を備えた構成とした場合でも、本発明の目的・効果を達成することが可能である。すなわち、前記コネクタカバーは、前記被覆カバー部と、前記コネクタ接続部材枠部に代えて前記対本体接続コネクタ部材を外部に対して覆う対本体接続コネクタ部材被覆カバー部とを備え、前記対本体接続コネクタ部材被覆カバー部が、前記対本体接続用ハーネス付きコネクタのハーネスを外部に引き出すための対本体接続用ハーネス引出口を備え、前記対本体接続用ハーネス付きコネクタの前記コネクタ接続部材が、前記扉基板収納ケースの前記対本体コネクタ接続部材に差し込まれて接続され、かつ前記対本体接続用ハーネス付きコネクタのハーネスが前記対本体接続用ハーネス引出口から外部に引き出され、前記第4のコネクタ引抜防止構造は、前記コネクタカバーの前記対本体接続コネクタ部材被覆カバー部によって、前記対本体接続コネクタ部材及び前記対本体接続用ハーネス付きコネクタの前記コネクタ接続部材が外部に対して被われて抜き取ることが不可能とされたコネクタ引抜防止構造とする。
本発明の回胴遊技機における不正防止装置によれば、第1のコネクタ引抜防止構造によって、始動レバーの始動信号を伝達するハーネス付きコネクタの一端のコネクタ部材の始動レバーの出力コネクタ部からの引き抜きが不可能となる。また、収納ケースカバーに取り外し不可能に結合されたコネクタカバーの被覆カバー部による第2のコネクタ引抜防止構造により、始動レバーの始動信号を伝達するハーネス付きコネクタの接続先となる扉基板収納ケースの入力コネクタ部からのハーネス付きコネクタの他端のコネクタ部材の引き抜きが不可能となる。さらに、コネクタカバーのコネクタ接続部材枠部の規制開口による第3のコネクタ引抜防止構造により、扉基板収納ケースの対本体接続コネクタ部材からの対本体接続用ハーネス付きコネクタの引き抜きが不可能となる。以上により、打込み機は、始動レバーの始動信号を伝達するハーネスを引き抜くことが不可能であるため、打込み機を接続することは不可能となり、打込み機を使用した不正を防止することができる。
以下に本発明の実施の形態を遊技機たるスロットマシンを例に図面を参照しつつ説明する。なお、図1はスロットマシンの分解斜視図、図2は扉形前面部材を省略した状態を示すスロットマシンの分解斜視図、図3はスロットマシンの斜視図、図4は扉形前面部材を省略した状態を示すスロットマシンの縦断面図、図5は図4のZ1部拡大図、図6はコネクタホルダーを移動させた状態を示す図4のZ1部拡大図、図7は扉形前面部材を省略した状態を示すスロットマシンの横断面図、図8(a)は図7のZ2部拡大図、図8(b)はコネクタホルダーを移動させた状態を示す図7のZ2部拡大図、図9は図8(a)の要部を示す拡大図、図10は背板側を示すスロットマシン要部の横断面図、図11はケース部材の分解斜視図、図12はケース部材を後ろから見た斜視図、図13(a),(b)はコネクタホルダーの仮止め状態を説明するケース部材の要部の斜視図、図14は配線中継部材の分解斜視図、図15は配線中継部材のカバー体を省略した正面図、図16−1,図16−2はコネクタホルダーの分解斜視図、図17はケース部材を止めるストッパーの斜視図、図18は他の形態を示すストッパーの斜視図、図19,図20はケース部材のガイド構造を示す要部の断面図、図21は把手の他の形態を示す図柄変動表示装置の部分斜視図、図22はケース部材と外本体側のストッパーとの関係を示す要部の斜視図、図23は配線窓と図柄変動表示装置のリールとの関係を示す要部の断面図、図24はスロットマシン上部の縦断面図、図25はメダル放出装置を省略してスロットマシンの下半部を示す斜視図、図26は図25の分解斜視図、図27はスロットマシンの裏側から放熱口を見た背面図、図28は電源装置を示すスロットマシンの一部断面部分正面図、図29は電源装置を下から見上げた状態を示す斜視図、図30は他の形態を示すもので外本体の側板と電源装置の要部断面図、図31は他の形態を示す照明装置の概略断面図、図32は透明板と発光ユニットを分解して示す扉形前面部材の斜視図、図33は透明板を分解して示す扉形前面部材の斜視図、図34は透明板を装着した扉形前面部材の図32A−A線相当断面図、図35はヒンジ金具の分解・組み立て斜視図、図36はヒンジ金具の連鎖を示す線図、図37は扉形前面部材を示す要部の横断平面図、図38は開く途中の扉形前面部材を示す要部の横断平面図、図39は扉形前面部材の上半部を示す裏側から見た斜視図、図40は他のヒンジ金具の例を示す扉形前面部材の要部横断平面図、図41は図40の扉形前面部材の開く途中を示す要部の横断平面図である。
本発明のスロットマシン1は、前面が開口する箱形の外本体100と、該外本体100の前面に回転軸100aをもって横開きの扉状に回動可能に取り付けた扉形前面部材200と、複数の図柄を駆動手段で変動させる図柄変動表示装置300と、前記外本体100に対し着脱自在であって前面に開口部401を有するケース部材400と、任意の画像を表示する画像表示体500と、を有する。
[外本体]
外本体100は、図1〜図4に示したように底板101の左右に側板102,102を取着すると共に該側板102,102の頂部に天板103を設置して正面視縦長「口」字形の枠状となし、その枠の背に背板104を固着して前面のみ開口する箱形に形成してなる。前記左右の側板102,102は前縁が後傾状態に僅かに傾斜する台形になっており、従って外本体100の開口は後傾状態の傾きを有する。また、前記天板103には、遊技機設置島(図示せず)に設置した状態で該遊技機設置島の上桟600(図24想像線参照)と対向する領域内に複数(実施形態では4個)の貫通孔132,132…が穿設されている。
[外本体−仕切板]
外本体100内には高さのほぼ中央に棚板状の仕切板105が設けられている。該仕切板105は金属製であって、図1,図2に示したように中央に突段部106を有する正面視略凸形であり、両端に形成した垂直な取付片107を外本体100の側板102,102内面に固着し、また、後端に形成した垂直な取付片108を外本体100の背板104内面に固着して取り付けられる。なお、仕切板105の後端の取付片108にはバーリング加工(下孔の孔径をポンチで広げながら短筒状の突起を立ち上げる金属加工)による筒状突起(図示せず)が形成されており、該筒状突起を外本体100の背板104にプレ加工した小孔(図示せず)に打ち込んで位置決めされる。また、仕切板105の両横の最奥部には外本体100の背板104との間に配線用の開口109が形成されている。
[外本体−仕切板−下スペース]
外本体100内の前記仕切板105より下のスペースには、遊技媒体たるメダルを前記扉形前面部材200の前面下部にあるメダル用受皿201に放出するメダル放出装置110と、メダル放出装置110からオーバーフローするメダルを貯めるメダル用補助収納箱111と、電源装置112等が設けられている。
[外本体−仕切板−下スペース−メダル放出装置]
前記メダル放出装置110は、駆動手段を内蔵した装置本体110aにメダル貯留用のホッパ110bを取り付けたものであり、装置本体110aの前面にメダルの放出口110cが設けられていて、ホッパ110b内にあるメダルが前記駆動手段の作動により放出口110cに向けて1枚ずつ送り出される。また、ホッパ110bには溢れたメダルを排出させるオーバーフロー樋110dが設けてあり、そのオーバーフロー樋110dの突端下方に前記したメダル用補助収納箱111が臨む。なお、メダル放出装置110のメダル放出機構は、現在公知のどのようなものを採用してもよく、よって詳細な説明を省略する。
[外本体−仕切板−下スペース−電源装置]
前記電源装置112は、図25〜図29に示したように、外本体100の底板101と、正面向かって左側の側板102と、背板104の三部材が直交する内側コーナー部分に取り付けられている。電源装置112は、前記メダル放出装置110等の電気部品に電気を供給するためのものであって発熱しやすい部品であり、従って外本体100の背板104には電源装置112の取付部位に放熱口104aが開設されている。
電源装置112の装置ケース112aは、透明な合成樹脂で形成されている。こうすることにより装置ケース112aの内部が見えるから、電源装置112の基板112s(図29参照)等に対する不正工作の発見が容易になる。
装置ケース112aは、上面をカバーする上面板112bと、外本体100の背板104に対向する後面板112cと、該後面板112cの反対側をカバーする正面板112dと、スロットマシン1の内部に向かう側をカバーする側面板112eと、上面板112bと側面板112eの境界部分を面取り形態にカバーする斜面板112fと、底部をカバーする底面板112r(図29参照)で形成されている。一方、装置ケース112aの、外本体100の側板102に対向する側の面はカバーされておらず開放状態にあるが、この開放面は外本体100に取り付けた状態で外本体100の側板102によって塞がれる。
なお、外本体100の側板102には図25,図26に示したように凸面部102aを設けて段状のガード部102bを形成し、該ガード部102bの下に装置ケース112aの上面板112bの一側を潜り込ませる仕様になっている。これにより装置ケース112aの一面をカバーしなくてもガード部102bによって装置ケース112aと側板102の継ぎ目が塞がれるから異物の差込みが行えない。図30は前記ガード部102bを溝状にした他の実施形態を示すものであり、この例では装置ケース112aの上面板112bの縁を側板102側に若干突出させてその先をガード部102bの溝に嵌め込むようになっている。
このように電源装置112の装置ケース112aにおいて、外本体100の側板102に当接する側の面をカバー無しの開放構造にして使用時に前記側板102で塞がるようにした場合は、装置ケース112a内への基板112s等の組み込みが開放面を使って行い易く、また、装置ケース112aに基板112s等を組み込んだ後の開放面へのカバー付けが不要であるから作業性が向上する。
前記装置ケース112aの上面板112b、側面板112e、斜面板112f、後面板112c、底面板112rには多数の通気孔112g,112g…が形成されていて内部に熱がこもらないようになっている。装置ケース112aは、底部に設けた脚部112h,112h…によって高床式に持ち上げられており、装置ケース112aの底面板112rと外本体100の底板101の間に通気空間112iが形成されている。従って、通気空間112iから底面板112rの通気孔112g,112g…を通って低層の比較的冷たい空気が装置ケース112a内に導入できる。実施形態の通気空間112iは、外本体100の前記放熱口104aに連通するようになっているため、機裏の冷たい空気を通気空間112iに導入することができる。なお、装置ケース112aの後面板112cと底面板112rの境界部に前記通気空間112iを嵩上げする逆L字形の段部112j(図29参照)を形成すれば、脚部112hの高さと放熱口104aの高さにズレがあっても通気空間112iを放熱口104aに連通させることができる。
[外本体−仕切板−下スペース−電源装置−固定]
電源装置112は、装置ケース112aの正面板112dの一側辺に対して直角である取付片112kと、装置ケース112aの後面板112cから外本体100の背板104に向けて突設した突部112mと、外本体100の背板104に開設した放熱口104aと、の組合せにより外本体100に固定される。
すなわち、放熱口104aの輪郭は装置ケース112aの後面板112cの輪郭より小さく形成されており、従って電源装置112は外本体100の背板104に当たって放熱口104aを通らない。また、装置ケース112aの後面板112cに突設した突部112mは、前記放熱口104aに内接する位置にあり、電源装置112の浮き上がり動作に抗すべく放熱口104aの上辺に内接する水平な突片112m−1と、電源装置112の横転動作に抗すべく放熱口104aの縦辺に内接する垂直な突片112m−2で構成される。従って、電源装置112を外本体100の側板102の内面に沿わせて押し込み、放熱口104aに突部112mを差し込むだけで、装置ケース112aの後面(奥側)の上方向(浮き上がり)と図25において右方向(横転)への固定が完了する。もちろん電源装置112は、下方向に対しては外本体100の底板101によって、また、図25において左方向に対しては外本体100の側板102によってその動きが規制されるため、放熱口104aに突部112mを嵌め込むだけの単純な操作で、手前に引っ張る方向以外について電源装置112の動きが完全に規制できる。
一方、正面板112dに突設した取付片112kにはビス用の透孔112pが複数穿設されており、該透孔112pの少なくとも1個に木ねじ112qを通して外本体100の側板102に固定する。これにより手前に引っ張る方向についても電源装置112の動きが規制されるため、1本の木ねじ112qで外本体100への電源装置112の確実な固定が可能である。
[外本体−仕切板−下スペース−電源装置−電源コード]
電源装置112には外部から電気の供給を受けるための電源コード(図示せず)が接続されている。そして、従来は前記放熱口104aの横に膨出部を設けてそこから前記電源コードを引き出すようにしていたが、この位置では電源コードを束ねても地面にすれる危険性が高い。スロットマシン1は、製造途中で電源を投入する場合があり、そのときに備えて外本体100の外に電源コードを出しておかなければならないから、製造ライン上での移動の際やライン間での移動の際に電源コードが地面にすれたりスロットマシン1の底板101の下に入って挟まるおそれがある。
これに対し実施形態の放熱口104aは、その上辺から上に向けてコード引出口104bを拡張し、そこから電源コードを引き出すようにしている。これにより束ねた電源コードを宙づり状態にぶら下げるに十分な高さが確保できる。よってスロットマシン1を製造する工程で誤って電源コードを傷めてしまうトラブルが激減する。
以上のように本発明のスロットマシン1は、電源装置112を外本体100の内側コーナー部分にセットして1本の木ねじ112qをねじ込むだけで取り付けが完了するため、従来に比べて電源装置112の取付作業の大幅な省力化が可能である。また、本発明では、1つの面に対してネジ止めすれば固定が完了するので、特に、固定する部位を電源装置112の前方(手前)に持ってきた場合は視認しやすく、確実に固定できる。ちなみに、従来は電源装置112の複数の面或は部材に対してネジ止めする必要があり、特に、背板104に固定するネジは視認しにくいため忘れる可能性があった。
また、放熱口104aは、電源装置112の冷却手段として必要なものであるから、この放熱口104aを電源装置112の固定に利用しても余分な工程やコストは殆ど発生しない。却って、固定のために放熱口104aの位置と電源装置112の位置を一致させることになるから冷却効率が向上する。加えて、装置ケース112aを実施形態のごとく合成樹脂製にした場合には、取付用の突部112mも一体成形できるため殆どコストが掛からない。よって電源装置112の取り付けに要するトータルのコストも従来に比べて削減できる。
さらにまた、装置ケース112aを合成樹脂製にした場合には、電源装置112の発熱対策として有用な装置ケース112aの脚部112hや段部112jも殆どコストを掛けずに実施できるメリットがある。
[外本体−仕切板−上スペース]
一方、外本体100内の仕切板105より上のスペースには前記ケース部材400が納められ、また、外本体100の背板104の内面には後述する配線手段の中核となる配線中継部材113が取り付けられ(図1,図2参照)、さらに背板104には配線中継部材113より上方に放熱用の通気口133が形成されている。
[扉形前面部材]
図3に扉形前面部材200の表側が、また、図1に扉形前面部材200の裏側が示されている。扉形前面部材200は、表側の下方にメダル用受皿201を有し、また、表側のほぼ中央に操作部202が設けられている。この操作部202には、メダル投入用の投入口203と、後述する主制御基板(請求項1に記載の遊技制御基板に相当する)409のメモリーにデータとして蓄えられているメダルから1枚のみの投入(引き落とし)を指示する1枚投入ボタン205と、同じく1回のゲームで使用可能な最高枚数(例えば3枚)の投入を指示するMAX投入ボタン206と、後述するメダルセレクタ207の中に詰まったメダルをメダル用受皿201に戻すためのメダル返却ボタン208と、主制御基板409のメモリーにデータとして蓄えられているメダルの貯留解除命令(精算による放出命令)を入力するための貯留解除スイッチ209と、前記図柄変動表示装置300を作動させる始動操作手段としての始動レバー210と、図柄変動表示装置300の各リール301a,301b,301cを停止させる3個のリール停止ボタン211a,211b,211c等が設けられている。もちろんここに示した操作部202の構成は1つの例示であり、これらに限定されるものではない。
また、前記投入口203の裏側にはメダルセレクタ207が設けられており、そのメダルセレクタ207の横にメダル樋212が、また、下に返却樋213が接続している。メダルセレクタ207は内蔵したソレノイド(図示せず)をON・OFFさせることによって流路を切り替える公知のものであり、遊技者からのメダルの投入を待つ遊技状態のときには流路をメダル樋212側に、また、規定枚数を超えたメダルの投入など、メダルの投入を拒否する遊技状態のときには流路を返却樋213側に設定する。前記メダル樋212は、扉形前面部材200が外本体100の前面に被さる閉じ位置にあるときその突端がメダル放出装置110のホッパ110b内に臨むようになっており、投入口203からメダルセレクタ207を通ってメダル樋212に流れたメダルはホッパ110bに行き着く。
一方、前記返却樋213は表側のメダル用受皿201に繋がっており、投入口203からメダルセレクタ207を通って返却樋213に流れたメダルはメダル用受皿201に戻る。
[扉形前面部材−透視窓]
扉形前面部材200は、外本体100の前面全体をカバーする大きさであって、その上半部は、図32,図33に示したように、透明板214aで覆ったゲーム用の透視窓214になっている。実施形態の透視窓214並びに透明板214aは、前記画像表示体500と図柄変動表示装置300が上下に並んで見えるよう通常より大きくなっており、扉形前面部材200と一体の額フレーム216によって画像表示体500と図柄変動表示装置300の領域が視覚上、上下に区画されている。このように一枚の透明板214aを、画像表示体500と図柄変動表示装置300の双方をカバーする大きさに設定しておけば、画像表示体500と図柄変動表示装置300の配置が上下入れ替わっても、そのまま使用することができる。
[扉形前面部材−透視窓−透明板]
透明板214aは、透明な合成樹脂(例えば耐衝撃性、耐擦傷性、光学特性に優れたゴム入りのメタクリル樹脂、実施形態では三菱レイヨン株式会社製「アクリペット(登録商標)IR D30」を使用)をほぼ逆さ台形にした上広がりの形態であって、底辺を除く三辺(左右側辺と上辺)の周縁に、遊技者と向かい合う側を前面としてその前面側に膨出する縁部材214b,214b,214bを、樹脂成型用型枠を用いての樹脂成型時に一体成型してなる。このように平らな板状の透明板214aの周縁に縁部材214bを一体に成型した場合には、縁部材214bが補強バーになって透明板214a全体の強度を高めるため、透明板214aが上記のように画像表示体500と図柄変動表示装置300の双方をカバーする程度に大きくても撓みや歪みが生じにくい。
前記縁部材214bは、図34に示したように、後面側に開口する殻構造(中実でなく、内部に空間がある殻のような構造であり、各部の肉厚は任意である。)になっており、その内部空間に発光ユニット217と、必要に応じて例えば表面に模様や文字を施した装飾部材(図示せず)が組み込まれる。
なお、図33では、発光ユニット217が扉形前面部材200に取り付けられているように描かれているが、実際の発光ユニット217は、図34に示したように縁部材214bの中に嵌め込まれている。従って、透明板214aと発光ユニット217は、一体の部品として取り扱われる。
縁部材214bの形状は図示したものに限定されず、発光ユニット217や装飾部材のデザインに合わせて任意に変更可能である。また、縁部材214bを設ける部位も実施形態のように透明板214aの周縁の三辺に限定されず、最低限、何れかの一辺に設けるだけでもよい。
その他、図32,図33において符号218は、透明板214aの上の左右コーナー部分に設けた固定部材であって、透明板214aの裏側から透孔214c(図32拡大図参照)に通したビス(図示せず)により、縁部材214bと縁部材214bの間に嵌った図33の状態で止められている。該固定部材218は、外見上コーナー飾りとしての役割を果たす一方、扉形前面部材200と透明板214aの夫々の上のコーナー部分に設けた通孔200a,214d(図32拡大図参照)に対し扉形前面部材200の裏側から通したビス(図示せず)に螺合し、もって透明板214aを扉形前面部材200に固定するナット的な役割を果たす。
また、図32〜図34において、符号217aは発光ユニット217の発光体、217bは発光体217aを支持する反射部材である。
左右に位置する発光ユニット217の反射部材217bは、図34に示したように、棒状の発光体217aの光をスロットマシン1の周囲に向けて多く反射するように角度が設定されている。なお、透明板214aの縁部材214bの内部に発光ユニット217を組み込んだ形態は、発光体217aをスロットマシン1の、より手前側に配置することができるから、あたかも岬の突端にある灯台のごとく、光を周囲に向けて放射させる場合に有利である。
また、上に位置する発光ユニット217の反射部材217bは、発光体217a(光源217a−1と導光板217a−2の組合せ)の光をスロットマシン1の上方に向けて多く反射するように設定されている。
以上の構成である発光ユニット217は、遊技中、特に大当たりが出た場合などに点灯して大当たりの発生を周囲にアピールする演出を行うことができる。このように周囲に対しアピール度の高い演出を行うことによって、大当りを得た遊技者に注目させることができ、多くの者の視線が遊技者に優越感を抱かせるから、遊技がさらに盛り上がる。また、大当たりが出ていることを周囲にアピールすることにより、その機種の人気が高まり、稼働率が向上することも期待される。
実施形態の透明板214aは以上のような構成であって、扉形前面部材200の裏側に設けた凹溝219(図33拡大図参照)に対し、板状の底辺を扉形前面部材200の前面から斜めに差し入れて建具式に嵌め込み、その状態で透明板214aを直立させて扉形前面部材200の前面に全ての縁部材214b,214b,214bを当接させ、さらに扉形前面部材200の裏から通したビス603(図1参照)によって固定する。図34は、このときの扉形前面部材200の要部を切断したものであり、この図34から明らかなように、もし仮に、遊技者が扉形前面部材200と縁部材214bの境から異物を無理矢理差し込んだとしても、その異物の先が縁部材214bの内部を横断して透明板214aの裏側に到達する余地は殆どない。従って、優れた防犯効果を発揮する。
[扉形前面部材−錠装置]
扉形前面部材200の自由端側の一側には専用キー(図示せず)を使って開閉操作する錠装置215が設けてある。
[図柄変動表示装置]
図柄変動表示装置300はリール回転式表示装置であって、モータ等の駆動手段303で個別に回転可能な例えば3個のリール301a,301b,301cと、該リール301a,301b,301cを組込み・収容する装置ケース302とを有し、リール301a,301b,301cの周面に描いた複数の図柄(図示せず)の組合せで遊技を行う周知のものである。
前記装置ケース302は、あたかも横倒しにした八角柱から正面(遊技者)に向かう3面を除いた変形六角柱形態であって、底部板304と、天部板305と、図11において向かって右側の右側板306と、同じく左側の左側板307と、後面を覆う垂直な後部板308と、天部板305と後部板308の間に設けた上斜板309と、底部板304と後部板308の間に設けた下斜板310で囲った箱形であり、前記リール301a,301b,301cの円弧の一部が装置ケース302の正面からはみ出す状態になっている。
また、装置ケース302の天部板305には指掛可能な使用状態と、天部板305に伏した不使用状態とに変化可能な把手311が設けられており、該把手311に指を掛けて持ち運ぶようになっている。
このように装置ケース302の天部板305に上記のごとく変化可能な把手311を設ける構成は、ケース部材400の強度アップ策と密接に関連する。
すなわち、実施形態では後述するようにケース部材400の開口部401に補強桟402を設け、もってケース部材400の開口部401に画像表示体500を片持ちさせるに十分な強度を付与しているが、そのような補強桟402は開口部401を横切るから装置ケース302のケース部材400への出し入れに対し、明らかに障害となる。これに対し実施形態のように把手311を変化可能にして天部板305に伏させておけば、把手311の出っ張りがなくなるから、装置ケース302が補強桟402の下を難なく通過できるのである。従って、装置ケース302の天部板305に上記のように変化可能な把手311を設けてこそ、ケース部材400の開口部401に該開口部401を横切る向きの補強桟402を設けることが可能になる。
ちなみに、従来の装置ケースは、天部板から把手が出っ張ていてそれが障害になるため、ケース部材の開口部に補強桟を設ける余地がない。
なお、実施形態の把手311は、立てた使用状態と伏した不使用状態とに揺動して変化させる構造としたが、把手311を使用状態と不使用状態とに変化させ得る構造は、実施形態に限定されない。例えば図21に示したように、天部板305に2つのベルト通し314,314を切り起こし、該ベルト通し314,314に例えば合成樹脂や革製であって両端に抜け止め部315,315を設けてなる帯状の把手311を挿通し、図21の伏した不使用状態から中央を引き上げて指掛可能な使用状態に変化させる構造にするなど、指掛可能な使用状態と、天板部305に伏した不使用状態とに変化可能であれば、どのような構造であってもよい。
また、実施形態の装置ケース302の底部板304には図4,図11に示したようにフランジ状の下把手316が突設されており、該下把手316をつかんで装置ケース302を押し込み又は引っ張ることにより、ケース部材400への出し入れが行い易くなっている。
[ケース部材]
ケース部材400は、前記外本体100の仕切板105から上のスペースにほぼ合致する大きさであって、底板403と、該底板403の左右両横に立設した側板404,404と、底板403の後縁に立設した後面板405と、該後面板405と前記側板404,404の上面を覆う天板406とからなり、前面に開口部401を有する箱形である。
該ケース部材400は、底板403が金属製で、側板404,404、後面板405、天板406が合成樹脂製であり、側板404,404と天板406の開口部401内面に金属製の補強部材407,407,407が設けられ、さらに側板404,404の補強部材407,407の間に開口部401を横切る金属製の補強桟402が掛け渡されている。
そして、この補強桟402を境にそれより下が前記図柄変動表示装置300の設置領域として、また、補強桟402より上の開口部401が前記画像表示体500の設置領域として、さらにまた、画像表示体500より後方のケース部材400で囲われた領域が配線作業空間408として割り当てられ、その配線作業空間408の後面板405の内壁面に、主たる制御基板である主制御基板409が装着され、さらに主制御基板409以外の制御基板等(例えばサブ基板)も配線作業空間408内に装着されている。
ケース部材400の天板406には、図1に示したように天窓部443,443が形成されている。この天窓部443,443は、天板406の強度を保つための補強帯444を挟んで2つに分けられており、その夫々が前記外本体100の貫通孔132,132…を通る軸線との交点を含む領域にあり、該貫通孔132,132…より十分に広く開口している。もっとも天窓部443の前側の周縁は前側に位置する貫通孔132の近くに寄せられている。そうすることにより天窓部443の周縁を基準として手探りで貫通孔132が見つけ出せるから、たとえ天窓部443の中を作業者が覗き込めなくとも貫通孔132の位置が素早く簡単に割り出せる。
ケース部材400の後面板405の外面には図2,図5,図6,図12に示したように複数のボス410,410が突設されており、該ボス410を外本体100の背板104にプレ加工したボス孔114,114に嵌めて位置決めされる。なお、このボス410,410は、図2,図5に示したように後述する配線窓411近くに設けられており、一方、外本体100側のボス孔114,114は前記配線中継部材113近くに設けられており、これによりケース部材400の配線窓411と背板104の配線中継部材113の位置決めが正確になる。
一方、ケース部材400の底板403の底面には、図2に示したように凹段部412が形成されており、該凹段部412が前記仕切板105の突段部106に嵌まり合う。凹段部412の後面板405側の端部には後方に向かって拡大する向きのテーパ部413が設けてあり、該テーパ部413に案内され仕切板105の突段部106とケース部材400の凹段部412との嵌め合わせが円滑に行える。このようにケース部材400の凹段部412と仕切板105の突段部106の嵌め合いによってケース部材400が仕切板105の奥に真っ直ぐに案内されるが、例えば図19に示したように仕切板105に凹溝形態のレール部材115を敷設又は一体にプレス成形し、一方、ケース部材400の底板403に車輪414を設置し、該車輪414をレール部材115の溝内で転がらせるようにしてもよい。或は、図20に示したように仕切板105に凸形態のレール部材116を敷設又は一体にプレス成形し、一方、ケース部材400の前記車輪414の両端に鍔415,415を形成し、該車輪414の鍔415,415でレール部材116を挟ませるようにしてもよい。
また、ケース部材400は、仕切板105上の所定の位置にセットした状態で、図1,図2,図17,図22に示した揺動レバー形態のストッパー117,117,117で止められている。このストッパー117は、図1,図2に示したように仕切板105の前端部と、天板103に垂設した2つの取付具118,118とに軸着されており、図17実線のようにケース部材400の一部に係合する作動姿勢と、図17想像線のようにケース部材400に係合しない非作動姿勢とを手動で切り替えてケース部材400の仕切板105上における前方向の動きを規制する。
なお、ストッパー117を図18に示したように鍵形にしてケース部材400に設けた引掛部416に係合させるようにすれば、ケース部材400の仕切板105上における上方向の動きも規制することができる。
また、天板103の取付具118に軸着したストッパー117は、図22に示したようにケース部材400の側板404と天板406のコーナー部に貫設した係止孔442に臨む位置にあり、ケース部材400を所定の位置に押し込んだ状態でケース部材400の内側から作動姿勢と非作動姿勢の切り替えが行えるようになっている。
また、ケース部材400の後面板405には外本体100の背板104側に貫通する長孔形態の配線窓411が開設されている。該配線窓411は、図4,図5,図23に示したようにケース部材400に設置した図柄変動表示装置300の装置ケース302の上斜板309に対応し且つ前記主制御基板409の下側の位置にあり、上斜板309の上にある横長の空きスペース417(或は上斜板309と主制御基板409の間に形成される横長の三角スペース417と観念してもよい。)と背板104を結ぶ開口として機能する。
また、ケース部材400には図5,図12に示したように空きスペース417の高さのほぼ中間位置に棚板状の仮止め部材418(以下「仮止め棚」ともいう。)が設けられており、また、後面板405の外側であって配線窓411の両横にケース部材400の左右側面に抜ける配線通路たる凹み419,419が形成されている。
なお、前記配線窓411の配置を、図柄変動表示装置300のリール301a,301b,301cを基準に特定するならば、配線窓411は、図23に示したように図柄変動表示装置300のリール301a,301b,301cの回転中心を通る水平面HLと、リール301a,301b,301cの最高高さ位置を通る水平面HHとの間の範囲を下限とする状態、つまりその範囲内に下辺を置く高さに配置したものである、と言い換えることもできる。
[画像表示体]
画像表示体500は、例えば、少なくとも液晶ディスプレイ(他にもプラズマディスプレイや有機ELディスプレイ等でもよい。)で構成される画像表示可能なパネル形のユニットであり、図11においてケース部材400の左側の側板404に設けた補強部材407にヒンジ金具420を取り付けて(取付位置は図11斜線部参照)、該ヒンジ金具420により回動自在に支持されている。
[画像表示体−ヒンジ金具]
図35は、ヒンジ金具420の分解・組み立て斜視図である。なお、ヒンジ金具420は、上下が対称な構造であるため、主として上部について説明する。
ヒンジ金具420は、前記ケース部材400の補強部材407に取り付く固定部材420aと、前記画像表示体500の裏側(図35の破線領域500s参照)に取り付く回動部材420bと、該回動部材420bと固定部材420aを連結する短リンク420c及び長リンク420dで構成される。
ヒンジ金具420の固定部材420aは、棚板形態である横向きの固定片420eを有し、該固定片420eの上面に長リンク420dの一端をピンP1で、また、固定片420eの下面に短リンク420cの一端をピンP2で回動自在に軸着する。
一方、ヒンジ金具420の回動部材420bは、棚板形態である横向きの軸承片420fを有し、該軸承片420fの上面に長リンク420dの一端をピンP3で、また、軸承片420fの下面に短リンク420cの一端をピンP4で回動自在に軸着する。
こうして固定片420eと軸承片420fと長リンク420dと短リンク420c及びピンP1〜P4は、図36の線図に示したように四節回転連鎖を構成し、その連鎖の中でも特に、最短リンクである軸承片420fに向かい合う固定片420eを固定リンクとする、いわゆる両てこ機構を構成する。この両てこ機構は、図36(a)〜(c)に示したように、画像表示体500の回動軌道を、扉形前面部材200の回転軸100aを中心とする回動軌道に近似させるべく、それぞれのピン位置が設定されている。
なお、長リンク420dと短リンク420cは、画像表示体500がほぼ90度回動した(開いた)状態で上下に重なり合うように重合領域420g,420hが設定されており(例えば長リンク420dの重合領域420gを三角形に膨出させて短リンク420cの重合領域420hに重なるようにする。)、その重合領域420g,420hの夫々にピン孔420i,420jが形成されている。このピン孔420i,420jは、両者を同軸上に揃えて棒状の止めピン(図示せず)を差し込むことにより長リンク420dと短リンク420cを連結し、もって両てこ機構をロックして画像表示体500を開いた位置に固定するためのものである。
[画像表示体−ロック片]
図11,図12に示したように、ケース部材400の縦の補強部材407のうち前記ヒンジ金具420を設けた補強部材407の反対側の補強部材407(図11において向かって右側)にはロック片421が軸着されており、該ロック片421を図11の状態から時計回りに回動させるとその先端が画像表示体500の裏側に突設した受部508に係合し、この状態で画像表示体500がケース部材400の開口部401の上部を閉じた位置にロックされる。一方、前記ロック片421をロック状態から逆向きに回動させると画像表示体500のロックが解除され、ヒンジ金具420を中心に回動自在になる。通常、ケース部材400を外本体100に装着する前の状態では画像表示体500を閉じ位置にロックして無用な回動を防止し、一方、ケース部材400を外本体100に装着した状態では画像表示体500のロックを解除して回動自在とする。そうすることにより扉形前面部材200を開いて直ぐに画像表示体500を開けばその奥の配線作業空間408内のチェックが行える。
[画像表示体−連結具]
なお、実施形態のスロットマシン1は、画像表示体500の奥の配線作業空間408内のチェックを効率よく行う手段として、扉形前面部材200と画像表示体500を適宜な連結具700で連結し、扉形前面部材200の開閉に連動して画像表示体500も一緒に開閉させるようにしてある。この場合、前記のように実施形態の扉形前面部材200と画像表示体500は、ヒンジ金具420の両てこ機構によって、画像表示体500の回動軌跡が扉形前面部材200の回転軸100aを回転中心とする回動軌跡に近似するようになっているものの、それでもなお両者の動きには相対的なずれが生じる。そのため実施形態の連結具700は、図39に示したように、画像表示体500の自由端側の裏面に固定鞘部材701を形成し、該固定鞘部材701の内部に摺動自在な状態にロッド702を納め、そのロッド702の先端を扉形前面部材200の裏面(具体的には錠装置215のベース部材215a)に対し、止め軸703で回転可能な状態に連結してある。こうすることにより、図38のように、扉形前面部材200の開閉に連動して画像表示体500が扉形前面部材200の付属部品であるかのごとく一緒に開閉し、その際生じる両者の動きの相対的なずれを連結具700のロッド702が固定鞘部材701に出入りして吸収する。
なお、前記止め軸703は、錠装置215のベース部材215aの一部を曲げて形成した支持片215b,215b,215bに対し、上下動自在に装着されており、スプリング703aにより常時下向きに付勢されている。よって、この止め軸703は、スプリング703aの付勢に抗して上動させることが可能であり、上動させて下端を浮かせることによって前記連結具700のロッド702の着脱が可能である。
また、図39において、符号704は連結具700の固定鞘部材701の上面に設けた弾性的な片持ち梁式のストッパであって、前記止め軸703から外したロッド702を固定鞘部材701の内部に納めて保持するためのものであり、ロッド702の上面に形成した溝705の端部に係合してロッド702の盲動を防止する。ロッド702には、その側面に摺動方向と直交する方向に摘み片706が突設されており、該摘み片706を摘んでロッド702を強制的に移動させることにより前記ストッパ704のロックが外れるようになっている。
また、図39において、連結具700の近傍にある符号509は、画像表示体500の自由端側の裏面に突設した係合部である。該係合部509は、ケース部材400の開口部401を横切る補強桟402に係合して、閉じ位置にある画像表示体500の自由端側の荷重を支えるものである。なお、図11に示したように、補強桟402には、前記係合部509を補強桟402の上面に円滑に導くべく、画像表示体500に向かって下り傾斜する滑り台式の案内部402aが設けてある。また、画像表示体500の係合部509は、画像表示体500とは別の潤滑性に優れた合成樹脂で形成されており、画像表示体500に対し着脱自在(交換自在)に装着されている。
ところで、扉形前面部材200と画像表示体500の回動軌跡の相違に起因する動きの相対的なずれは、上記のような伸縮自在なロッド形式の連結具700の他、柔軟なワイヤーにしても吸収することができる。但し、連結具が柔軟なワイヤー等であると、扉形前面部材200を閉じる段階で扉形前面部材200が開いたまま停止している画像表示体500にぶつかることになって、円滑さを損なうおそれがある。これに対し、例えば画像表示体500に巻バネなどの付勢手段を設けて常時閉じ方向に付勢するようにすればよい。そうすることにより扉形前面部材200の閉じ動作に際し、画像表示体500が前記付勢力の作用で連結具を引っ張りつつ自力で閉じるから、扉形前面部材200と画像表示体500がぶつからない。
もちろん扉形前面部材200と画像表示体500の連れ回りのための手段は上記に限定されない。例えば、上記において連れ回りのための一要素たるヒンジ金具420は、上記のような両てこ機構の構造に限定されず、図40,図41に示したような、単独のピン420kを中心にして画像表示体500を回動させる単純なものであってもよい。
ケース部材400に対する画像表示体500の取着手段をヒンジ構造にして該画像表示体500を扉状に回動させ得る構成に、上記のように画像表示体500を閉じ位置にロックするロック手段(上記のロック片421)を付加した場合には、ケース部材400を外本体100に装着した状態で原則ロックを継続させ、配線作業空間408内のチェック等、必要な時にのみロックを解除する、という取り扱いを選択することも可能であり、その場合には画像表示体500によって配線作業空間408内の重要部品(例えば主制御基板409)がブロックできるから、防犯性能の向上に効果がある。
ケース部材400の開口部401上縁と閉じた画像表示体500の上縁との前後間には隙間10が設けられており、該隙間10に通した指で天板406の前記補強部材407が掴めるようになっている。また、ケース部材400の天板406の前方中央部分(天窓部443,443の間の補強帯444)には把手口422が形成されており、該把手口422に通した指で天板406の補強部材407が掴めるようになっている。従ってケース部材400は、取り扱う場所や姿勢に応じて該把手口422と前記隙間10との適宜な使い分けが可能である。例えば、ケース部材400を外本体100に組み込む前の搬送時には把手口422を使って鞄形態に持ち運ぶ方がバランスがよく、一方、ケース部材400を外本体100に装着した状態では、図4に示したように把手口422が外本体100の奥に隠れて指が入らないため、前記隙間10から補強部材407に指を掛けてケース部材400を引っ張り出す、という具合である。なお、ケース部材400の底板403の正面中央には前記した装置ケース302の下把手316(図4,図11参照)が突出しており、該下把手316を持って押し込み又は引っ張ることで外本体100へのケース部材400の出し入れが容易に行える。この場合の下把手316は、装置ケース302がケース部材400にビスで固着されていることよりケース部材400と一体であり、従ってケース部材400の床板403の正面に下把手316が突設されているに等しい。
[画像表示体−枠部材]
画像表示体500は、ケース部材400の開口部401の前記補強桟402から上の領域のほぼ全部を覆う大きさである。また、画像表示体500の下側には、ケース部材400の開口部401の前記補強桟402から下の領域、つまり図柄変動表示装置300の前方領域を額縁状に囲う枠部材501が一体に垂設されており、該枠部材501により前記図柄変動表示装置300のリール301a,301b,301cが縁取られる。この枠部材501の表面は装飾面になっており、適宜な模様等が描かれている。
[画像表示体−枠部材−照明装置]
前記枠部材501の裏側上下には照明装置502が設けられており、該照明装置502によって図柄変動表示装置300の図柄が明るく照らされる。枠部材501は画像表示体500の下に垂設されていて図柄変動表示装置300に近いから、そのような枠部材501に照明装置502を組み込むことで光源を図柄変動表示装置300に近づけることができる。従って枠部材501に照明装置502を組み込む手段は、従来の照明装置に比べて低光量でも十分な明るさが確保できる、という特徴がある。
実施形態として例示した照明装置502は、図4に示したように、図の紙面と直交する方向(スロットマシン1の幅方向であってリール301a…の回転軸と同方向)に細長い帯状の基板503に多数の発光ダイオード(以下LEDという。)504を並べたものであり、下側の照明装置502は、上面を例えば乳白色の透光性蓋板505で塞いだチューブ枠506の中にLED504を上向きにして配置し、一方、上側の照明装置502は、断面上向きコ字状の例えば乳白色である透光性カバー507内にLED504を下向きにして配置してなる。
なお、上側の照明装置502は、照明方向を図4に示したように真下より遊技者側、すなわち透明板214a側に向かう斜め下向きに設置してある。実施形態では比較的強い指向性を持ったLED504の主たる照射領域の中心線L(図4拡大図参照)を透明板214aに対し斜めに向かわせるべく、基板503のLED取付面の向きが、前記透明板214a側に向けて斜め下向きに傾けられている。
また、もし照明装置502の光源として蛍光灯のような棒状発光体を採用した場合には、図4の基板503を板状又は光源を包むような凹面状の反射部材に変更し、直射光と反射光の総和により方向付けられる主たる照射領域の中心線が、透明板214a側の裏面に斜めに当たるように設定すればよい。
以上のように照明装置502の照射照準を透明板214aに設定すれば、漏れた一部の光がリール301a,301b,301cの外周面を照らしても殆ど影響はない。
実験によれば、照明装置502の照明方向をリール301a,301b,301cの周面側に向けた場合には、湾曲するリール301a,301b,301cの特定部分が強く反射して見辛くなるのに対し、上記のように主たる照射領域の中心線Lを透明板214aに対し斜めに向かわせた場合には、透明板214aを介してリール外周面が照らされることにより、リール301a,301b,301cの広い範囲が明るく見え易くなることが確認できた。その理由として、照明装置502から照射した光が扉形前面部材200の透視窓214に嵌めた透明板214aに当たって反射し全体に拡散するか、或は透明板214aが明るく照らされることでリール301a,301b,301cの広い範囲が明るく見えるか、或はそれらの相乗作用によるものと推測される。
以上のような上側の照明装置502の構造は、下側の照明装置502にも採用することができ、もちろん図31に示したように下側の照明装置502にのみ採用することもできる。なお、図31は図4の上側の照明装置502を下側に配置し、下側の照明装置502を上側に配置したものであるため、上記照明装置502の説明の「上」を「下」に読み替え、「下」を「上」に読み替えればよい。
ところで照明装置502の光源として実施形態のようにLEDを採用した場合には、(a)低電圧で駆動するため約200Vの高電圧で駆動する従来の冷陰極管より安全性が高い、(b)冷陰極管より寿命が長い、(c)ガラス管である冷陰極管より丈夫である、(d)多色発光が可能であるため演出の幅を広げることができる、(e)インバータと組み合わせて使用する冷陰極管より軽く、従って画像表示体500を支えるヒンジ金具420の負担が少ない、というメリットがある。
[配線手段]
前記外本体100に取り付けられている例えばメダル放出装置110や電源装置112及び扉形前面部材200の操作部202にある例えば各投入ボタン205,206や始動レバー210(以下、これらの総称として単に「本体側電気部品」という場合もある。)と、ケース部材400にある例えば主制御基板409等(ケース部材側の電気部品の総称として単に「ケース部材側電気部品」という場合もある。)とは電気的に接続されている。そして、実施形態のスロットマシン1は、遊技ユニット(ケース部材400)が外本体100に対し着脱自在であるため、遊技ユニット(ケース部材400)の交換等に際して本体側電気部品とケース部材側電気部品とを簡単に接続又は切り離すための合理的な配線手段が設けられている。
[配線手段−配線中継部材]
前記のように外本体100の背板104の内面上部には、図14に示した配線中継部材113が取り付けられている。該配線中継部材113は図4,図5に示したように、前記ケース部材400の配線窓411に対応する位置にあって該配線窓411からケース部材400の空きスペース417に臨むようになっている。配線中継部材113は、前記本体側電気部品につながる本体側配線類119と、前記ケース部材側電気部品につながるケース側配線類423とを中継するものであって、外本体100の背板104にビス止めされる取付板120と、該取付板120の前面に被さるカバー体121と、該カバー体121と前記取付板120の間に納められる複数(実施形態では大小2枚)のコネクタ基板(以下「コネクタ接続用端子基板」という場合もある。)122,123とからなる。
前記2枚のコネクタ基板122,123のうち、図14,図15において左側に位置する大きい方のコネクタ基板122は取付板120に対して固定的に取り付けられており、前記主制御基板409につながっているハーネス424の先端のコネクタ425と対をなすコネクタ124が設けられている。
一方、図14,図15において右側に位置する小さい方のコネクタ基板123は、取付板120とカバー体121の間の隙間に非固定的な遊動可能状態に取り付けられており、従って図15拡大図に示したように上下方向に移動可能であり、また、左右方向にも移動し得る。この小さいコネクタ基板123には、主制御基板409以外のケース部材側電気部品につながっているハーネス426の先端のコネクタ427と対をなすコネクタ125が設けられている。なお、該コネクタ125と前記コネクタ124は、プリント基板にハンダ付け等の固着手段で固着する基板固着型であり、安価なDIN規格のものが使われている。
また、取付板120の前面に被さるカバー体121は、前記コネクタ124,125が通る大小2つの開口126,127と、該開口126,127と横並びの位置に突設した支持筒128と、下半部前方に張り出すトンネル状の配線ダクト129と、を有する。
配線中継部材113に接続する本体側配線類119は、前記配線ダクト129の内部を通るか、または配線中継部材113の取付板120の下側前面に突設したフック形状の配線止め130に束ねられた状態で、図1一点鎖線Lに示したように外本体100の側板102,102側に振り分けられ、該側板102,102と背板104のコーナー付近でほぼ垂直に向きを変え、その多くは仕切板105の奥に設けた配線用の開口109を通って本体側電気部品に夫々接続される。もちろん仕切板105より上の領域に本体側電気部品(例えば図1において側板102の内面に設けた外部中継端子板131)がある場合には、仕切板105の配線用の開口109とは無関係にそのまま接続される。
ここまでで説明した配線手段から、次のような技術的思想が把握できる。
(a)ケース部材400の後面板405に、図柄変動表示装置300のリール301a,301b,301cの回転中心を通る水平面とリール301a,301b,301cの最高高さ位置を通る水平面との間に自己の下辺が位置する高さにして配線窓411を形成する。
(b)外本体100の背板104に、本体側電気部品につながる本体側配線類119と、ケース部材側電気部品につながるケース側配線類423とを中継する配線中継部材113を設置する。
(c)外本体100の側板102,102の内面沿いに配線を通す上下方向の配線経路を形成する。
(d)配線中継部材113につながる本体側配線類119をケース部材400の側方に導き、そこから前記配線経路を通って本体側電気部品に接続する。
以上(a)〜(d)の構成要素を備えた遊技機は、図柄変動表示装置300のリール301a,301b,301cの後ろを本体側配線類119が通らず、外本体100の側板102,102沿い(背板104とのコーナーを含む(図10参照)。)に設けた配線経路を迂回するため、リール301a,301b,301cを外本体100の背板104近くにまで寄せることが可能になり、従来の構成、すなわち、本体側配線類119が背板104のほぼ中央を下ってリール301a,301b,301cの後ろを通っていた従来の構成に比べて、リール301a,301b,301cの径を大きくすることができる。なお、リール301a,301b,301cの径は大きい方が、回転時の迫力が増す。
[配線手段−コネクタ425,427]
上記のように配線中継部材113に設けられている2つのコネクタ124,125には、ケース部材400の主制御基板409につながっているハーネス424の先のコネクタ425と、主制御基板409以外のケース部材側電気部品につながっているハーネス426の先のコネクタ427がそれぞれ接続されている。
この2つのコネクタ425,427は、図16−1に示したように1つのコネクタホルダー428に一体に取り付けられている。該コネクタホルダー428は、コネクタ425,427がビス止めされるホルダー主体429と、ほぼ中央に透孔430を有し前記ホルダー主体429の両横に突設した板状の取着片431と、該取着片431の透孔430に装着した周知のボタン形パネルファスナー432(商品名「ナイラッチ」:登録商標)と、からなり、図5,図8(a)に示したように配線中継部材113の前記支持筒128の先に取着片431を当て、該取着片431のボタン形パネルファスナー432を支持筒128に差し込んでロックしてある。従ってコネクタホルダー428が固定手段たる支持筒128に固定され、ひいては配線中継部材113に固定されるため、コネクタ425,427とコネクタ124,125の結合が外れない。
[配線中継基板−コネクタ425,427−仮止め棚]
上記のようにコネクタ425,427は配線中継部材113のコネクタ124,125に接続されているが、ケース部材400が外本体100に組み込まれる前、つまり工場出荷から設置完了までの間、コネクタ425,427は、ケース部材400に設けた仮止め棚418に仮止めされている。
前記仮止め棚418は、図5,図6,図12,図13に示したようにケース部材400の内側から前記配線窓411に向かわせた棚板状の部材であり、図6に示したようにコネクタホルダー428を載置するほぼ水平なベンチ部433と、そのベンチ部433の両端に立設したベンチ側板434と、各ベンチ側板434に突設した3本の内向き爪片435,435,435とを有する。この内向き爪片435,435,435の中央の1本と他の上下の2本との間にはコネクタホルダー428の取着片431が嵌まり得る間隔が設けてある。
なお、一方のベンチ側板434は、先端に指掛部436を延設した薄板構造であって、指掛部436に指を掛け図8(b)矢示X方向に力を加えることにより一端支持の板バネのごとく外向きに反らせ得るようになっており、その反らせた状態で内向き爪片435,435,435からコネクタホルダー428の取着片431が簡単に外れるようになっている。図8(a)の想像線は指掛部436の先を鍵形に折り曲げた例を示したものであり、こうすることにより矢示Yのようにボタンを押す感覚でコネクタホルダー428の取外しが楽に行える。
しかして、図6に示したように前記仮止め棚418のベンチ部433にコネクタホルダー428を載置し、該コネクタホルダー428の取着片431をベンチ側板434の内向き爪片435,435,435の間に嵌めることによってコネクタホルダー428が仮止め棚418に仮止めされる。もちろん仮止めと言っても、ケース部材400の輸送中にコネクタホルダー428が仮止め棚418から外れない強度を有する設定になっており、従ってケース部材400が外本体100に組み込まれる前までは、コネクタホルダー428と一体のコネクタ425,427はケース部材400に設けた仮止め棚418に仮止めされて動かない。よってケース部材400を輸送したり、ケース部材400を外本体100に組み込む作業の最中に、ハーネス424,426(図13参照)の先にあるコネクタ425,427が、ケース部材400内の部品に当たってその部品はもちろん、自らも損傷する、というようなおそれがない。
そして、図8(b)→図8(a)に示したように、ケース部材400を外本体100に固定した後の配線工程で、上記のように一方のベンチ側板434を外向きに反らせてコネクタホルダー428を仮止め棚418から外し、そのコネクタホルダー428を自己の取着片431が配線中継部材113の支持筒128に当たる位置まで移動させれば、コネクタ425,427が配線中継部材113のコネクタ124,125に嵌まるから(その詳細は後述する。)、その状態で取着片431のボタン形パネルファスナー432を押し込んで取着片431を支持筒128にロックする。なお、このとき図5,図6に二点鎖線で示したように、ベンチ部433にガイド用の案内レール440を設けておけば、コネクタホルダー428を奥に押し込むだけでよいため、作業性が向上する。
以上のようにして配線中継部材113に取り付けたコネクタホルダー428は、外本体100の背板104を支持基盤として安定し、ケース部材から離間していて接触しないため、輸送時の振動等で外本体100と遊技ユニットが相対的に動いても無理な負荷が加わらない。
ここまでの説明から、次のような技術的思想が把握できる。
(a)前面が開口し背面を背板で覆った箱形であって電源装置その他の本体側電気部品を備えた外本体と、
(b)前記外本体に対し着脱自在なケース部材に複数の図柄を変動させる図柄変動表示装置その他のケース部材側電気部品を設けた遊技ユニットと、
(c)前記本体側電気部品につながる本体側配線類と、前記ケース部材側電気部品につながるケース側配線類とを中継すべく前記外本体の背板に取り付けた配線中継部材と、
(d)前記ケース側配線類の先端に取り付けたコネクタと、
(e)該コネクタに取り付けたコネクタホルダーと、
(f)該コネクタホルダーを仮止めするためケース部材に設けた仮止め部材と、
(g)前記コネクタホルダーを前記配線中継部材に固定するための固定手段と、を有し、(h)遊技ユニットを外本体に装着する前の状態で前記コネクタホルダーを仮止め部材に仮止めし、遊技ユニットを外本体に装着した状態で前記コネクタホルダーを仮止め部材から固定手段に付け替えてコネクタホルダーのコネクタを配線中継部材に接続するようにしたことを特徴とする
(i)遊技機。
上記の遊技機は、遊技ユニットの外本体100への装着とコネクタ同士の結合とを別々に行うようにしたものであるが、これとは対照的に、例えば遊技ユニットに直接コネクタを取り付け、遊技ユニットを外本体100に押し込む動作で自動的にコネクタ同士を結合させる、という方式が考えられる。しかしこの方式は、質量の大きな遊技ユニットが輸送中などに外本体100の内部で振動した場合、大きな負担がコネクタ結合部に掛かるため信頼性に不安があり、その対策にコストが掛かる課題がある。
また、本発明の遊技機は、外本体100に1枚の扉形前面部材200を取り付け、該扉形前面部材200に対して遊技ユニットを物理的に独立させた構成であるが、これとは対照的に、扉形前面部材を上下2段に分割し、上部の扉形前面部材を遊技ユニット側の部品とする遊技機も考えられる。しかし、このような遊技機では、遊技中に興奮した遊技者が上部の扉形前面部材を叩いた場合にコネクタ結合部に直接衝撃が加わるためコネクタの結合が不安定になるおそれがあり、さらに上下の扉形前面部材同士の継ぎ目に対し新たな防犯構造を要する課題がある。
これに対し本発明の遊技機は、外本体100に1枚の扉形前面部材200を取り付け、該扉形前面部材200に対して遊技ユニットを物理的に独立させた構成であり、さらに、コネクタホルダー428を配線中継部材113に接続した後、該コネクタホルダー428は、図5に示したように外本体100に固定した部品(配線中継部材113)と結合し遊技ユニットから離間した独立構造になっているため、プリント基板にハンダ付けして用いる低コストで一般的なコネクタを使用した場合でも、輸送中においても、遊技中においても信頼性・耐久性に不安がない。また、遊技ユニットのみが機種変更時の交換対象であり、扉形前面部材200は交換対象とならないため、機種変更のための遊技場の負担も軽くなる。
[コネクタ425,427とコネクタ124,125の結合]
前記のようにコネクタ425とコネクタ427は、1つのコネクタホルダー428に取り付けられている。こうすることによりコネクタホルダー428を配線中継部材113の所定の位置にセットする1回の動作で2つのコネクタ425,427の接続が完了する。
しかし現実の問題として、2つのコネクタ425,427とコネクタホルダー428という独立した要素を寄せ集めて一体にする構造では、コネクタ425,427とコネクタ124,125の「正確な位置決め」という困難な問題に直面する。すなわち2つのコネクタ425,427と配線中継部材113側のコネクタ124,125の4要素の位置決めが全て正確でなければ、コネクタ425,124とコネクタ427,125の一括結合は不可能であるのに、そのような位置決めの精度を量産品レベルのコストで達成するのは困難だからである。
そのような問題を解決する1つの手段として、プリント基板にハンダ付けすることなく結合時の融通性を高める機構を施したいわゆるドロワーコネクタを使用する方法が考えられるが、ドロワーコネクタ自体が高価であるため、まだコスト面の負担が大きい。
これに対し実施形態の配線手段では、基板支持部材たる配線中継部材113のコネクタ基板122,123を分割してそれぞれにコネクタ124,125を装着し、そのコネクタ基板122,123の少なくとも一方を、配線中継部材113の取付板120とカバー体121の間の隙間に非固定的に納めてコネクタ427とコネクタ125の結合方向と直交する方向(ここでの「直交」は、厳密な90度にこだわらず、社会通念上のほぼ90度という程度の意味である。)に遊動可能状態にする手段を講じている。かかる構成においてコネクタホルダー428の結合照準をコネクタ425とコネクタ124に定めた場合、もう一方のコネクタ427とコネクタ125の相対位置に若干の狂いがあっても、コネクタ基板123が遊動してその狂いを矯正すべく移動するから、コネクタ427とコネクタ125の結合も可能になる。これにより基板固着型で安価なDIN規格のコネクタで十分に対応できる。
ここまでの説明から、次のような技術的思想が把握できる。
(1)「2以上の配線用のコネクタと、その各コネクタと対をなす2以上の配線用のコネクタとを有する遊技機において、一方のコネクタグループを1つのコネクタホルダーに固着すると共にこれらと対をなす他のコネクタグループをコネクタ基板に装着し、さらにそのコネクタ基板をコネクタ毎に分割してその1つを基板支持部材に固定すると共に他のコネクタ基板を基板支持部材に対しコネクタの結合方向と直交する方向に遊動可能な状態に取り付けるようにしたことを特徴とする遊技機。」
(2)「前面が開口し背面を背板で覆った箱形であって電源装置その他の本体側電気部品を備えた外本体と、
前記外本体に対し着脱自在なケース部材に複数の図柄を変動させる図柄変動表示装置その他のケース部材側電気部品を設けた遊技ユニットと、
前記本体側電気部品につながる本体側配線類と、前記ケース部材側電気部品につながるケース側配線類とを中継すべく前記外本体の背板に取り付けた配線中継部材と、
前記ケース側配線類の先端に取り付けた2系統以上のコネクタと、
該2系統以上のコネクタをコネクタグループとして一括支持するコネクタホルダーと、 該コネクタホルダーを前記配線中継部材に固定するための固定手段と、
前記2系統以上のコネクタグループの各コネクタと対をなしプリント基板に固着して使用する基板固着型のコネクタによる他のコネクタグループと、
前記背板に取り付けた配線中継部材に取り付けられ、前記他のコネクタグループのコネクタを固着してなるコネクタ接続用端子基板と、を有し、
該コネクタ接続用端子基板をコネクタ毎に分割してその1つを前記配線中継部材に固定すると共に他のコネクタ接続用端子基板を配線中継部材に対しコネクタの結合方向と直交する方向に遊動可能な状態に取り付けるようにしたことを特徴とする遊技機。」
(3)「2以上の配線用のコネクタと、その各コネクタと対をなす2以上の配線用のコネクタとを有する遊技機において、
一方のコネクタグループをコネクタ基板を介して基板支持部材に固着すると共にこれらと対をなす他のコネクタグループを1つのコネクタホルダーに装着し、さらにそのコネクタホルダーに対しコネクタグループの中の1つのコネクタを固定すると共に他のコネクタをコネクタホルダーに対しコネクタの結合方向と直交する方向に遊動可能な状態に取り付けるようにしたことを特徴とする遊技機。」
(4)「前面が開口し背面を背板で覆った箱形であって電源装置その他の本体側電気部品を備えた外本体と、
前記外本体に対し着脱自在なケース部材に複数の図柄を変動させる図柄変動表示装置その他のケース部材側電気部品を設けた遊技ユニットと、
前記本体側電気部品につながる本体側配線類と、前記ケース部材側電気部品につながるケース側配線類とを中継すべく前記外本体の背板に取り付けた配線中継部材と、
前記ケース側配線類の先端に取り付けた2系統以上のコネクタと、
該2系統以上のコネクタをコネクタグループとして一括支持するコネクタホルダーと、 該コネクタホルダーを前記配線中継部材に固定するための固定手段と、
前記2系統以上のコネクタグループの各コネクタと対をなしプリント基板に固着して使用する基板固着型のコネクタによる他のコネクタグループと、
前記背板に取り付けた配線中継部材に取り付けられ、前記他のコネクタグループのコネクタを固着してなるコネクタ接続用端子基板と、を有し、
前記コネクタホルダーに対しコネクタグループの中の1つのコネクタを固定すると共に他のコネクタをコネクタホルダーに対しコネクタの結合方向と直交する方向に遊動可能な状態に取り付けるようにしたことを特徴とする遊技機。」
以上の遊技機は、固定したコネクタ接続用端子基板のコネクタに照準を合わせてコネクタホルダーを操作するようにすれば、他のコネクタ同士の相対位置に製造誤差等で若干の狂いがあっても、非固定のコネクタ接続用端子基板がコネクタごと遊動してその狂いを矯正すべく移動し誤差を吸収するから、結合照準でないコネクタ同士の結合も可能になる。
従って1つのコネクタホルダーを用いて複数系統のコネクタの一括接続が可能である。しかも使用しているコネクタは、プリント基板にハンダ付けして用いるような汎用的で安価な例えばDIN規格のものであり、コストも安い。
また、コネクタホルダーは、ナイラッチ(登録商標)等の固定手段で配線中継部材、ひいては該配線中継部材を介して外本体の背板に確実に固定される。一方、コネクタホルダーと遊技ユニットの間では、フレキシブルなハーネスを介してつながっているのみであり、遊技ユニットが動いたとしても、その動きはフレキシブルなハーネスが吸収するので、コネクタホルダーに動きは伝わらない。このため、たとえ輸送中の振動により外本体と遊技ユニットの間に相対的な動きが生じても、コネクタホルダーは、外本体のみと一緒に動き、遊技ユニットの干渉を受けないから、コネクタの結合部には全く負荷が掛からない。
よってコネクタ結合の信頼性が非常に高い。
なお、実施形態のように、小さいコネクタ125に対応する小さいコネクタ基板123を遊動可能とし、大きいコネクタ425,コネクタ124同士を結合の基準に定める構成は、その逆の構成に比べてコネクタ425,124,427,125の結合が楽に行える。小さいコネクタ基板123の方が軽い力で扱えるため、狂いの自動矯正が容易だからである。
また、実施形態では、図9のようにコネクタ425,124の方がもう一方のコネクタ427,125より先に結合するようになっており、そうすることにより結合照準のコネクタ同士が合わせやすい。
また、図9に拡大して示したように凸形のコネクタ425,427の凸部先端の周縁角部及び/又は凹形のコネクタ124,125の差込口の周縁角部に面取り部C(直線的な面取り、曲線的な面取りのいずれも可)を形成しておけば、面取り部Cのテーパに沿った誘導作用が、コネクタ同士の結合性をより良好にする。
また、実施形態のように、配線中継部材113のコネクタ基板122,123を遊動可能にする構成の他、コネクタホルダー428側のコネクタ425,427の何れか一方を遊動可能にすることも可能であり、その場合も上記と同様の作用効果が得られる。なお、かかるコネクタホルダー428の具体例を図16−2に示した。この例では、コネクタホルダー428のホルダー主体429に雌ねじ付きの受筒429aを突設し、一方、コネクタ427の両横に遊孔427aを有する耳片427bを形成し、コネクタホルダー428の受筒429aにコネクタ427の遊孔427aを遊嵌させ、座金付きのビス427cをもって耳片427bの抜け止めとしている。そうすることによりコネクタ427は、コネクタホルダー428に対し、遊孔427aと受筒429aの径の差の範囲で自由に遊動し得る。この場合のコネクタ基板122,123は、一体にして取付板120に固定すればよい。
また、実施形態では2つのコネクタを1つのコネクタグループとして取り扱ったが、1つのコネクタグループのコネクタ数は2以上でもよい。
また、実施形態では図4,図12に示したように、ケース部材400の後面板405の裏側であって、前記図柄変動表示装置300の装置ケース302の下斜板310に向けて凹ませたケーブル溝437が形成され、該ケーブル溝437の両端近傍にケース部材400の側板404(又は後面板405)を貫く配線口438,438が開設されている。この配線口438,438とケーブル溝437は、図柄変動表示装置300と主制御基板409等とを接続するためのものであり、図11において図柄変動表示装置300の装置ケース302の向かって右側面(扉形前面部材200の非ヒンジ側の側面)に設けたリール基板312のケーブル313(図12参照)を1つの配線口438からケース部材400の外に引き出し、そのケーブル313を図12のようにケーブル溝437に納め、さらにそのケーブル313の先を他の配線口438からケース部材400の中に戻して主制御基板409等につなぐようにしてある。なお、ケーブル溝437には所定の間隔でケーブル止め439が設けられていて、ケーブル溝437からケーブル313が脱落しないようになっている。
しかして主制御基板409等とリール基板312は、共にケース部材400の中にあるケース部材側電気部品であり、本来、ケース部材400の外にケーブル313を引き出す必要はない。それを敢えてケース部材400に配線口438,438とケーブル溝437を設けてケーブル313を外伝いに迂回させるようにした理由は次のとおりである。
リール基板312の設置場所は、限られたスペースの中でコネクタを抜き差しする配線の作業性を考慮すると、図柄変動表示装置300(装置ケース302)の側面のうち扉形前面部材200の非ヒンジ側に相当する側が好ましい。もし逆に、扉形前面部材200のヒンジ側に相当する装置ケース302の側面にリール基板312を設けると、開ききった扉形前面部材200(図1参照。)とリール基板312が近接位置で向かい合うため、コネクタの抜き差しに必要な広い作業空間が確保できないからである。
しかし一方、リール基板312の接続対象たる基板類(主制御基板409,画像表示体500等)の接続部がケース部材400の扉形前面部材200のヒンジ側に相当する側にあると、ケーブル313がケース部材400の内部を横切る格好になる。
そうすると前記装置ケース302をケース部材400に装着する際にケーブル313を噛み込んだり、逆に装置ケース302を引き出す際にケーブル313を引っ掛けるおそれがある。
これに対し実施形態のように、ケース部材400に配線口438,438とケーブル溝437を設けてケーブル313を外伝いに迂回させるようにすれば、上記したようなケーブル313のトラブルは生じない。また、配線作業は、装置ケース302を所定の位置から若干引き出した状態で行う方が作業性がよく、それに伴って配線口438からリール基板312までのケーブル313の長さは、配線代とでも言うべき余裕が設けられている。
従って装置ケース302を所定の位置にセットした状態でケーブル313に弛みが生じ、引き出し量によってはケーブル313の弛みが大きくなる。そのようなケーブル313の弛みが大きい場合には、配線口438と横並びの位置にある、装置ケース302の下斜板310とケース部材400の奥のコーナー部分との間に出来る三角スペースにケーブル313の弛んだ部分を逃がすことができる。
また、実施形態のようにケーブル溝437を装置ケース302の下斜板310に向かわせて膨らませるようにした場合には、ケース部材400の奥と装置ケース302の下斜板310との間にできるデッドスペースの有効活用に役立つ。
なお、配線口438,438とケーブル溝437を使った配線は、リール基板312のケーブル313に限定する必要はなく、ケース部材400の内部を横切るケーブル全てに適用できる。
その他、図11中、符号441は機能分離中継端子板である。
以上のように構成されるスロットマシン1は、ケース部材400を外本体100に装着し、必要な配線を完了した完成品の状態で工場から出荷される。そして、その完成品のまま遊技場の遊技機設置島に取り付けられるが、このとき図24想像線のように、外本体100の天板103と遊技機設置島の上桟600とを木ねじ等の固定部材601で止める場合は、扉形前面部材200と画像表示体500を開放し、外本体100の貫通孔132に対しケース部材400の内側から天窓部443越しに固定部材601を挿通させ、さらにドライバー等の工具602で天窓部443越しに固定部材601を締め付けて外本体100の天板103と遊技機設置島の上桟600とを固定的に連結する。なお、貫通孔132は複数設けられているため、必要に応じてその中から任意に選択して使用することができる。例えば、上桟600の位置やサイズにばらつきがあってもその上桟600に対応する貫通孔132を選択することができる。また、遊技機をまるごと入れ替える場合に、使用する貫通孔132を変更すれば、上桟600の同じ位置に固定部材601の穴が開く弊害(いわゆる、ばか穴化)が防止できる。
ところで、図24に示したように外本体100とケース部材400の間には隙間Sが形成されており、画像表示体500等から発生した熱が画像表示体500の冷却ファン(図示せず)で煽られ、ケース部材400の天窓部443から前記隙間Sを通って背板104の通気口133に至り、そこから遊技機設置島の内部に抜ける。このとき背板104とケース部材400の間に配線中継部材113がありこれが障壁のごとく作用して前記隙間Sを広範囲に塞ぐから、隙間Sを流れる熱気がこの部分で遮られ、配線中継部材113より上方にある背板104の通気口133から積極的に外部に放出される。従って放熱効果が高い。
[本発明の打込み機対策]
本発明のスロットマシン1は、打込み機の使用防止対策としてのハーネス付きコネクタのコネクタ引抜防止構造を始動レバー210及び主扉中継基板が収納された扉基板収納ケースに対して設けてある。なお、始動レバー210及び扉基板収納ケースの配設箇所は、図46に示した従来のスロットマシンの扉形前面部材の裏面と同じ箇所である。
[本発明の始動レバー]
図42は、ハーネス付きコネクタの第1のコネクタ引抜防止構造を設けた本発明の始動レバー210の一部を破断して示す斜視図である。尚、始動レバー210は、裏面カバーの構造のみが従来の始動レバー210′と異なり、図47で既に説明したものと同一の部材については同一の記号を付してある。
裏面カバー768は、取付ベース754の裏面に突設された取付用周壁761に対して裏面カバー768の両側前部に設けられた係止爪762が取付用周壁761の両側に設けられた係止孔763に係合されて取り付けられる。裏面カバー768は、周壁768a及び後面を形成する後面板769を備え、裏面カバー768の内側の後面板769の内面にはセンサ取付部770が突設され、センサ取付部770にはセンサ固定用のネジを受けるネジ受部771が形成されている。また、裏面カバー768の周壁768aの後面板769寄りには、ハーネス767cを外部に引き出すためのハーネス引出口772が開設されている。また、始動センサ756は、従来と同様、薄板状のセンサベース756aの前面に左右に突設された検出部757を備え、始動センサ756の始動信号を外部に出力する出力コネクタ部766(雌型3ピン)がセンサベース756aの裏面に設けられている。
[始動センサの裏面カバーへの取り付け]
始動センサ756の裏面カバー768への取り付けは、まず、始動センサ756の出力コネクタ部766に、始動信号を伝達するためのハーネス付きコネクタの一端のコネクタ部材767a(雄型、図47参照)を差し込んで接続し、ハーネス767cを裏面カバー768のハーネス引出口772から外部に引き出した状態とする。次に、センサベース756aの裏面を裏面カバー768の内部に突設されているセンサ取付部770に当接させ、センサベース756aの前面からワンウェイネジ773をセンサベース756aの取付孔(図示せず)に挿通させ、さらにネジ受部771にねじ込んでセンサベース756aを裏面カバー768に固定する。ワンウェイネジ773を用いて固定することで、裏面カバー768と始動センサ756とが取り外し不可能に結合される。これによって、裏面カバー768の後面板769とセンサベース756aとの間の空間に、始動センサ756の出力コネクタ部766及びこれに接続されたハーネス付きコネクタの一方(図47のコネクタ767a)が封じ込められる。よって、始動センサ756の出力コネクタ部766からハーネス付きコネクタの一端のコネクタ部材767aを抜き取ることが不可能となる。そして、最後に、裏面カバー768を取付用周壁761の内周面に嵌め込むと、裏面カバー768の両側前部に設けられた係止爪762が取付用周壁761の両側に設けられた係止孔763に係合され、裏面カバー768がレバー本体752の取付ベース754に取り付けられる。なお、裏面カバー768と始動センサ756とを取り外し不可能に結合する手段としては、上記ワンウェイネジの他に、例えば、接着剤等による完全接着、シャーボルト(一定以上のトルクで締め付けるとネジ頭部が脱落して取れなくなる)による締結、カシメリベットによる結合等を例示することができる。
[本発明の扉基板収納ケース]
図43は、ハーネス付きコネクタの他端のコネクタ部材に関わる第2のコネクタ引抜防止構造と対本体接続用ハーネス付きコネクタのコネクタ部材に関わる第3のコネクタ引抜防止構造とを設けた本発明の扉基板収納ケース800の斜視図である。図43において、符号803は、扉基板収納ケース800の上面を覆う透明な樹脂製の収納ケースカバーである。扉基板収納ケース800は、収納ケースカバー803と、収納ケースカバー803によって上面全面が覆われるケース本体800aとからなり、扉基板収納ケース800の内部に入力コネクタ部804が設けられた主扉中継基板(図示せず)が主扉中継基板収納部分802に収納された状態で、ケース本体800aに収納ケースカバー803が取り外し不可能に結合されている。ケース本体800aの側縁上端の複数箇所に爪部800bが形成され、収納ケースカバー803の側縁下端に、前記複数の爪部800bに対応する箇所に係合孔803aが形成され、ケース本体800aの複数の爪部800bに収納ケースカバー803の複数の係合孔803aが係合されてケース本体800aの上面全面を覆うように収納ケースカバー803が装着される。さらに、ケース本体800aの一側縁にはネジ受部(図示せず)が突設され、この箇所に対応して収納ケースカバー803の一側に通孔(図示せず)を有する耳片803bが形成され、ワンウェイネジ819を耳片803bからケース本体800aのネジ受部にねじ込んでケース本体800aに収納ケースカバー803を取り外し不可能に(収納ケースカバー803を開けることが不可能に)結合している。なお、ケース本体800aと収納ケースカバー803とを取り外し不可能に結合する手段としても、前記したように、ワンウェイネジの他に、例えば、接着剤等による完全接着、シャーボルト(一定以上のトルクで締め付けるとネジ頭部が脱落して取れなくなる)による締結、カシメリベットによる結合等を例示することができる。
本発明の扉基板収納ケース800には、扉基板収納ケース800の上面を覆う収納ケースカバー803の外面に、始動センサ756の出力コネクタ部766に接続したハーネス付きコネクタの他端のコネクタ部材767b(図48参照)を差し込んで接続する入力コネクタ部804の側方及び上方を覆うと共に、主扉中継基板から少なくとも前記始動信号を外部の遊技制御基板(主制御基板409)に向けて出力する対本体接続コネクタ部材805の周囲側方を取り囲むコネクタカバー808が設けられ、コネクタカバー808を例えば、カシメリベット900で収納ケースカバー803にカシメ止めすることで、取り外し不可能に固定した第2及び第3のコネクタ引抜防止構造が設けられているものである。
図44は、コネクタカバー808を取り除いた状態を示す扉基板収納ケース800の斜視図である。図44に示すように、始動センサ756の出力コネクタ部766に接続したハーネス付きコネクタの他端のコネクタ部材767b(図48参照)を差し込んで接続する入力コネクタ部804(雌型ピン)は、主扉中継基板収納部分802の中央部に配設されている。収納ケースカバー803の外面の入力コネクタ部804の側方位置に、上面に受孔809を備えた支持筒810が突設されている。
図45は、コネクタカバー808及び支持筒810の一部を破断して示す扉基板収納ケース800の斜視図である。コネクタカバー808は、収納ケースカバー803の上面に対して配設固定される。コネクタカバー808は、樹脂製であり、対本体接続コネクタ部材805の側部周囲を取り囲む縦長なコネクタ接続部材枠部811と、コネクタ接続部材枠部811の一側に一体に形成されると共に、入力コネクタ部804の側方及び上方を覆う被覆カバー部812とを備えている。入力コネクタ部804の上方を覆う被覆カバー部812の上板部813(図43参照)は支持筒810の上方に延出されており、支持筒810の上方に対応する位置には固定用孔814が穿設され、固定用孔814の周囲を取り囲むように環状のボス部815(図43参照)が突設されている。また、被覆カバー部812の側板部816には、その下端縁を切り欠いて形成されたハーネス引出口817が設けられている(図43参照)。
また、コネクタ接続部材枠部811の上面には、長方形状の規制開口818が開設されている。規制開口818の長手方向の寸法は、対本体接続コネクタ部材805の両端に設けられた両係合アーム807,807の外側面間の寸法よりも僅かに大きく形成されている。このため、図43及び図45に示されるように、収納ケースカバー803の上面にコネクタカバー808を取り付けた状態においては、コネクタ接続部材枠部811の上面の規制開口818の両側部が、対本体接続コネクタ部材805の両端に設けられた両係合アーム807,807の外側面に当接されることにより、両側部の係合アーム807,807の互いに離隔する方向(外側方向)への回動が規制される。従って、扉基板収納ケース800の対本体接続コネクタ部材805の両側部の係合アーム807,807を互いに離隔する方向(外側方向)に回動させることは不可能であり、扉基板収納ケース800(主扉中継基板)の対本体接続コネクタ部材805に接続されている対本体接続用ハーネス付きコネクタのコネクタ部材(図示せず)を抜き取ることはできない。
[コネクタカバーの収納ケースカバーへの取り付け]
コネクタカバー808の収納ケースカバー803への取り付けは、
(1)まず、主扉中継基板(図示せず)と主中継基板(外本体に配設、図示せず)との接続に用いる対本体接続用ハーネス付きコネクタの一端のコネクタ部材(図示せず)を、コネクタカバー808の上面側から規制開口818に挿通させてコネクタカバー808の裏面側に配置させる。
(2)そして、該対本体接続用ハーネス付きコネクタのコネクタ部材を、扉基板収納ケース800の対本体接続コネクタ部材805に向けて差し込む。前述のように、対本体接続用ハーネス付きコネクタのコネクタ部材を完全に差し込むと、両側の係合アーム807,807がコネクタ部材に押されて元位置に戻り、先端の係止爪806,806が対本体接続用ハーネス付きコネクタのコネクタ部材の後端面に引っ掛かり、引き抜き方向の動きを規制して抜け止めされる。
(3)収納ケースカバー803の外面に露出されている入力コネクタ部804に、始動センサ756の出力コネクタ部766に接続されたハーネス付きコネクタの他端のコネクタ767bを差し込んで接続する。
(4)コネクタカバー808(コネクタ接続部材枠部811の上面)の規制開口818に対本体接続コネクタ部材805の両側の係合アーム807,807を挿通させると共に、被覆カバー部812の固定用孔814に収納ケースカバー803の上面に突設された支持筒810の受孔809を一致させ、コネクタカバー808を収納ケースカバー803の上面に配置させる。なお、入力コネクタ部804に差し込んで接続したハーネス付きコネクタのハーネス767c(図48参照)を被覆カバー部812の側板部816に形成されたハーネス引出口817から外部に引き出した状態とする。
この状態において、入力コネクタ部804に接続したハーネス付きコネクタの他端のコネクタ部材767bの側方及び上方が被覆カバー部812によって覆われる。また、同時に、コネクタ接続部材枠部811の上面の規制開口818の両側部が、扉基板収納ケース800の対本体接続コネクタ部材805の両端に設けられた両係合アーム807,807の外側面に当接されることにより、両側部の係合アーム807,807の互いに離隔する方向(外側方向)への回動が規制される。
(5)上方からカシメリベット(ナイロン製)900を被覆カバー部812の固定用孔814に差し込む(図43参照)。カシメリベット900を下方に向けて押し込むと、カシメリベット900の先端部分が収納ケースカバー803の上面に突設された支持筒810の受孔809に圧入され、コネクタカバー808が収納ケースカバー803に対してカシメ止めされる。カシメ止めされた状態では、カシメリベット900の頭部の周囲が環状のボス部815によって密接に取り囲まれるため、カシメリベット900を抜き取ることが不可能となる。
よって、収納ケースカバー803の上面からコネクタカバー808が取り外し不可能に結合される。コネクタカバー808を取り外すことができないから、コネクタカバー808の被覆カバー部812によって、収納ケースカバー803の入力コネクタ部804に接続された始動センサの始動信号を伝達するハーネス付きコネクタの他端のコネクタ部材767bが被覆されて抜き取ることが不可能となる(第2のコネクタ引抜防止構造)。なお、収納ケースカバー803にコネクタカバー808を取り外し不可能に結合する手段としても、カシメリベットの他に、例えば、接着剤等による完全接着、ワンウェイネジによる締結、シャーボルト(一定以上のトルクで締め付けるとネジ頭部が脱落して取れなくなる)による締結等を例示することができる。
また、コネクタ接続部材枠部811の規制開口818の両側部が、対本体接続コネクタ部材805の両端に設けられた両係合アーム807,807の外側面に当接されることにより、両係合アーム807,807の互いに離隔する方向への回動が規制され、扉基板収納ケース800の対本体接続コネクタ部材805から、主中継基板へ信号伝達する対本体接続用ハーネス付きコネクタのコネクタ部材を抜き取ることが不可能となる(第3のコネクタ引抜防止構造)。
また、上述の実施形態において、前記第1のコネクタ引抜防止構造及び前記第2のコネクタ引抜防止構造を備えた構成とした上で、対本体接続コネクタ部材805と対本体接続用ハーネス付きコネクタのコネクタ部材との接続部分に設けられる第3のコネクタ引抜防止構造(コネクタ接続部材枠部811の規制開口818)に代えて、下記の第4のコネクタ引抜防止構造を備えた構成とした場合でも、本発明の目的・効果を達成することが可能である。すなわち、コネクタカバー808は、被覆カバー部812と、コネクタ接続部材枠部811に代えて対本体接続コネクタ部材805を外部に対して覆う対本体接続コネクタ部材被覆カバー部とを備え、対本体接続コネクタ部材被覆カバー部が、対本体接続用ハーネス付きコネクタのハーネスを外部に引き出すための対本体接続用ハーネス引出口を備えた構造とする。前記対本体接続用ハーネス付きコネクタの前記コネクタ接続部材が、前記扉基板収納ケースの前記対本体コネクタ接続部材に差し込まれて接続され、かつ前記対本体接続用ハーネス付きコネクタのハーネスが前記対本体接続用ハーネス引出口から外部に引き出され、前記第4のコネクタ引抜防止構造が、コネクタカバー808の前記対本体接続コネクタ部材被覆カバー部によって、前記対本体接続コネクタ部材及び前記対本体接続用ハーネス付きコネクタの前記コネクタ接続部材が外部に対して被われて抜き取ることが不可能とされたコネクタ引抜防止構造とする。
スロットマシンの分解斜視図である。 扉形前面部材を省略した状態を示すスロットマシンの分解斜視図である。 スロットマシンの斜視図である。 扉形前面部材を省略した状態を示すスロットマシンの縦断面図である。 図4のZ1部拡大図である。 コネクタホルダーを移動させた状態を示す図4のZ1部拡大図である。 扉形前面部材を省略した状態を示すスロットマシンの横断面図である。 (a)は図7のZ2部拡大図、(b)はコネクタホルダーを移動させた状態を示す図7のZ2部拡大図である。 図8(a)の要部を示す拡大図である。 背板側を示すスロットマシン要部の横断面図である。 ケース部材の分解斜視図である。 ケース部材を後ろから見た斜視図である。 (a),(b)はコネクタホルダーの仮止め状態を説明するケース部材の要部の斜視図である。 配線中継部材の分解斜視図である。 配線中継部材のカバー体を省略した正面図である。 コネクタホルダーの分解斜視図である。 コネクタホルダーの分解斜視図である。 ケース部材を止めるストッパーの斜視図である。 他の形態を示すストッパーの斜視図である。 ケース部材のガイド構造を示す要部の断面図である。 ケース部材のガイド構造を示す要部の断面図である。 把手の他の形態を示す図柄変動表示装置の部分斜視図である。 ケース部材と外本体側のストッパーとの関係を示す要部の斜視図である。 配線窓と図柄変動表示装置のリールとの関係を示す要部の断面図である。 スロットマシン上部の縦断面図である。 メダル放出装置を省略してスロットマシンの下半部を示す斜視図である。 図25の分解斜視図である。 スロットマシンの裏側から放熱口を見た背面図である。 電源装置を示すスロットマシンの一部断面部分正面図である。 電源装置を下から見上げた状態を示す斜視図である。 他の形態を示すもので外本体の側板と電源装置の要部断面図である。 他の形態を示す照明装置の概略断面図である。 透明板と発光ユニットを分解して示す扉形前面部材の斜視図である。 透明板を分解して示す扉形前面部材の斜視図である。 透明板を装着した扉形前面部材の図32A−A線相当断面図である。 ヒンジ金具の分解・組み立て斜視図である。 ヒンジ金具の連鎖を示す線図である。 扉形前面部材を示す要部の横断平面図である。 開く途中の扉形前面部材を示す要部の横断平面図である。 扉形前面部材の上半部を示す裏側から見た斜視図である。 他のヒンジ金具の例を示す扉形前面部材の要部横断平面図である。 図40の扉形前面部材の開く途中を示す要部の横断平面図である。 ハーネス付きコネクタのコネクタ部材に関わる第1のコネクタ引抜防止構造を設けた本発明の始動レバーの一部を破断して示す斜視図である。 ハーネス付きコネクタのコネクタ部材に関わる第2のコネクタ引抜防止構造及び対本体接続用ハーネス付きコネクタのコネクタ部材に関わる第3のコネクタ引抜防止構造を設けた本発明の扉基板収納ケースの斜視図である。 コネクタカバーを取り除いた状態を示す扉基板収納ケースの斜視図である。 コネクタカバー及び支持筒の一部を破断して示す扉基板収納ケースの斜視図である。 従来のスロットマシンの扉形前面部材の裏面の要部を拡大して示す図である。 従来の始動レバーの一部を破断して斜め裏面から示す斜視図である。 従来の扉基板収納ケースの斜視図である。
符号の説明
1 スロットマシン
10 隙間
100 外本体
100a 回転軸
101 底板
102 側板
102a 凸面部
102b カード部
103 天板
104 背板
104a 放熱口
104b コード引出口
105 仕切板
106 突段部
107 取付片
108 取付片
109 開口
110 メダル放出装置
110a 装置本体
110b ホッパ
110c 放出口
110d オーバーフロー樋
111 メダル用補助収納箱
112 電源装置
112a 装置ケース
112b 上面板
112c 後面板
112d 正面板
112e 側面板
112f 斜面板
112g 通気孔
112h 脚部
112i 通気空間
112j 段部
112k 取付片
112m 突部
112p 透孔
112q 木ねじ
112r 底面板
112s 基板
113 配線中継部材
114 ボス孔
115 レール部材
116 レール部材
117 ストッパー
118 取付具
119 本体側配線類
120 取付板
121 カバー体
122 コネクタ基板(大)
123 コネクタ基板(小)
124 コネクタ
125 コネクタ
126 開口
127 開口
128 支持筒
129 配線ダクト
130 配線止め
131 外部中継端子板
132 貫通孔
133 通気口
200 扉形前面部材
200a 通孔
201 メダル用受皿
202 操作部
203 投入口
205 1枚投入ボタン
206 MAX投入ボタン
207 メダルセレクタ
208 メダル返却ボタン
209 貯留解除スイッチ
210 始動レバー
211a リール停止ボタン
211b リール停止ボタン
211c リール停止ボタン
212 メダル樋
213 返却樋
214 透視窓
214a 透明板
214b 縁部材
214c 透孔
214d 通孔
215 錠装置
215b 支持片
216 額フレーム
217 発光ユニット
217a 発光体
217b 反射部材
218 固定部材
219 凹溝
300 図柄変動表示装置
301a リール
301b リール
301c リール
302 装置ケース
303 駆動手段
304 底部板
305 天部板
306 右側板
307 左側板
308 後部板
309 上斜板
310 下斜板
311 把手
312 リール基板
313 ケーブル
314 ベルト通し
315 抜け止め部
316 下把手
400 ケース部材
401 開口部
402 補強桟
402a 案内部
403 底板
404 側板
405 後面板
406 天板
407 補強部材
408 配線作業空間
409 主制御基板(遊技制御基板)
410 ボス
411 配線窓
412 凹段部
413 テーパ部
414 車輪
415 鍔
416 引掛部
417 空きスペース
418 仮止め棚
419 凹み
420 ヒンジ金具
420a 固定部材
420b 回動部材
420c 短リンク
420d 長リンク
420e 固定片
420f 軸承片
420g 重合領域
420h 重合領域
420i ピン孔
420j ピン孔
420k ピン
421 ロック片
422 把手口
423 ケース側配線類
424 ハーネス
425 コネクタ
426 ハーネス
427 コネクタ
427a 遊孔
427b 耳片
427c ビス
428 コネクタホルダー
429 ホルダー主体
429a 受筒
430 透孔
431 取着片
432 ボタン形パネルファスナー
433 ベンチ部
434 ベンチ側板
435 内向き爪片
436 指掛部
437 ケーブル溝
438 配線口
439 ケーブル止め
440 案内レール
441 機能分離中継端子板
442 係止孔
443 天窓部
444 補強帯
500 画像表示体
501 枠部材
502 照明装置
503 基板
504 発光ダイオード
505 透明性蓋板
506 チューブ枠
507 透明性カバー
508 受部
509 係合部
600 上桟
601 固定部材
602 工具
603 ビス
700 連結具
701 固定鞘部材
702 ロッド
703 止め軸
703a スプリング
704 ストッパ
705 溝
706 摘み片
210′ 始動レバー(従来)
750 操作部
751 操作レバー
752 レバー本体
753 支軸
754 取付ベース
755 固定用孔
756 始動センサ
756a センサベース
757 検出部
758 間隙
759 バネ
760 裏面カバー
761 取付用周壁
762 係止爪
763 係止孔
764 凹部
765 固定ネジ
766 出力コネクタ部
767a コネクタ部材(ハーネス付きコネクタ)
767b コネクタ部材(ハーネス付きコネクタ)
767c ハーネス
768 裏面カバー
768a 周壁
769 後面板
770 センサ取付部
771 ネジ受部
772 ハーネス引出口
773 ワンウェイネジ
800 扉基板収納ケース
800a ケース本体
800b 爪部
800′ 扉基板収納ケース(従来)
801 扉装飾駆動基板収納部分
802 主扉中継基板収納部分
803 収納ケースカバー
803a 係合孔
803b 耳片
804 入力コネクタ部
805 対本体接続コネクタ部材
806 係止爪
807 係合アーム
808 コネクタカバー
809 受孔
810 支持筒
811 コネクタ接続部材枠部
812 被覆カバー部
813 上板部
814 固定用孔
815 ボス部
816 側板部
817 ハーネス引出口
818 規制開口
819 ワンウェイネジ
900 カシメリベット

Claims (3)

  1. 1回毎のゲームを行うために遊技価値の賭数を決定し、この賭数を決定した状態で始動操作手段による始動操作が行われると、周方向に図柄列が付された複数の図柄表示体を回転させて図柄の表示を変動させ、この後、遊技者による複数回の停止操作を受け付けるとその受付順に前記図柄表示体を停止させ、全ての図柄表示体が停止すると、その時の図柄の組み合わせ態様から入賞の有無を判断し、入賞があった場合は規定数の遊技価値を遊技者に与えて1回毎のゲームを終了とする遊技機であり、
    毎回のゲームで前記始動操作を契機として抽選を行い、その抽選結果が予め用意された複数種類の当選役のいずれかに該当するか否かを判断する抽選手段と、
    前記抽選手段の抽選結果に基づいて前記図柄表示体の周方向でみた停止位置を制御することで、当選の場合に前記当選役に対応した図柄の組み合わせ態様が表示されることを許容する図柄表示体制御手段とを備え、
    停電が生じた際には、遊技に関わる情報を所定時間に亘って保持し、電源が復旧した際には、保持している前記遊技に関わる情報を元に遊技を再開可能であり、
    大きな遊技価値を付与可能な当選役においては、対応した図柄の組み合わせ態様が表示されるまでは、複数のゲームにまたがって抽選結果が保持される回胴遊技機における不正防止装置であって、
    遊技機の外本体の前面に横開きの扉状に回動可能に取り付けられた扉形前面部材と、
    前記始動操作手段が操作されることに応じて出力される始動信号を外部に出力する出力コネクタ部をセンサベースの一面に有する始動センサと、
    前記始動信号を内部に入力する入力コネクタ部及び少なくとも前記始動信号を外部の遊技制御基板に向けて出力する対本体接続コネクタ部材を備えた扉基板収納ケースと、
    前記始動センサの前記出力コネクタ部に接続されるコネクタ部材を一端に有すると共に、前記扉基板収納ケースの前記入力コネクタ部に接続されるコネクタ部材を他端に有するハーネス付きコネクタと、
    前記扉基板収納ケースの前記対本体コネクタ部材に接続されるコネクタ部材を一端に有する対本体接続用ハーネス付きコネクタと、を備え、
    前記扉形前面部材の裏面に配置される前記始動操作手段の裏面カバーが、該裏面カバーの後面を形成する後面板と、前記裏面カバーの内側の前記後面板の内面に設けられたセンサ取付部と、前記ハーネス付きコネクタのハーネスを外部に引き出すためのハーネス引出口とを備え、
    前記始動センサの出力コネクタ部に、前記ハーネス付きコネクタの一端のコネクタ部材が差し込まれて接続され、前記ハーネス付きコネクタのハーネスが前記ハーネス引出口から外部に引き出され、前記センサベースの一面が前記裏面カバーの前記センサ取付部に当接されると共に、前記裏面カバーと前記始動センサとが取り外し不可能に結合されると共に、前記裏面カバーの前記後面板と前記センサベースとの間の空間に、前記始動センサの出力コネクタ部及びこれに接続されたハーネス付きコネクタの一端のコネクタ部材が封じ込められて抜き取ることが不可能とされた第1のコネクタ引抜防止構造と、
    前記扉形前面部材の裏面に配置される前記扉基板収納ケースは、扉基板収納ケースの上面を覆う収納ケースカバーを有し、前記収納ケースカバーの上面にコネクタカバーが設けられ、
    前記コネクタカバーは、前記対本体接続コネクタ部材の側部を取り囲むコネクタ接続部材枠部と、前記コネクタ接続部材枠部の側部に形成されると共に、前記入力コネクタ部の側方及び上方を覆う被覆カバー部とを備え、
    前記被覆カバー部が、該被覆カバー部の側板部に開設されると共に前記ハーネス付きコネクタのハーネスを外部に引き出すためのハーネス引出口を備え、
    前記コネクタ接続部材枠部が、その上面に長方形状の規制開口を備え、前記規制開口の長手方向の寸法が、前記対本体接続コネクタ部材の両端に設けられた両係合アームの外側面間の寸法よりも僅かに大きく形成され、
    前記扉基板収納ケースの前記入力コネクタ部に、前記ハーネス付きコネクタの他端のコネクタ部材が差し込まれて接続され、前記ハーネス付きコネクタのハーネスが前記被覆カバー部の側板部の前記ハーネス引出口から外部に引き出され、前記対本体接続用ハーネス付きコネクタの一端のコネクタ部材が前記コネクタカバーの上面側から前記規制開口に挿通されて前記コネクタカバーの裏面側に配置され、前記ハーネス付きコネクタの前記コネクタ接続部材が、前記扉基板収納ケースの前記対本体コネクタ接続部材に差し込まれて接続され、かつ前記対本体接続コネクタ部材の両端に設けられた前記両係合アームの係止爪が前記コネクタ接続部材の後端面に引っ掛かり、引き抜き方向の動きを規制して抜け止めされ、
    前記コネクタカバーの前記規制開口に前記対本体接続コネクタ部材の両側の係合アームが挿通されると共に、前記収納ケースカバーの上面に前記コネクタカバーが取り外し不可能に結合され、
    前記コネクタカバーの前記被覆カバー部によって、前記扉基板収納ケースの前記入力コネクタ部に接続された前記ハーネス付きコネクタの他端のコネクタ部材が被覆されて抜き取ることが不可能とされた第2のコネクタ引抜防止構造と、
    前記コネクタ接続部材枠部の前記規制開口の両側部が、前記対本体接続コネクタ部材の両端に設けられた前記両係合アームの外側面に当接されることにより、前記両係合アームの互いに離隔する方向への回動が規制され、前記対本体接続コネクタ部材から、前記対本体接続用ハーネス付きコネクタのコネクタ部材を抜き取ることが不可能とされた第3のコネクタ引抜防止構造と、
    を備えたことを特徴とする回胴遊技機における不正防止装置。
  2. 前記扉基板収納ケースは、前記収納ケースカバーと、前記収納ケースカバーによって上面全面が覆われるケース本体とからなり、前記扉基板収納ケースの内部に前記入力コネクタ部が設けられた中継基板が収納された状態で、前記ケース本体に前記収納ケースカバーが取り外し不可能に結合されていることを特徴とする請求項1に記載の回胴遊技機における不正防止装置。
  3. 前記コネクタカバーは、前記被覆カバー部と、前記コネクタ接続部材枠部に代えて前記対本体接続コネクタ部材を外部に対して覆う対本体接続コネクタ部材被覆カバー部とを備え、
    前記対本体接続コネクタ部材被覆カバー部が、前記対本体接続用ハーネス付きコネクタのハーネスを外部に引き出すための対本体接続用ハーネス引出口を備え、
    前記対本体接続用ハーネス付きコネクタの前記コネクタ接続部材が、前記扉基板収納ケースの前記対本体コネクタ接続部材に差し込まれて接続され、かつ前記対本体接続用ハーネス付きコネクタのハーネスが前記対本体接続用ハーネス引出口から外部に引き出され、
    前記第2のコネクタ引抜防止構造を備えた上で、前記第3のコネクタ引抜防止構造に代えて、前記コネクタカバーの前記対本体接続コネクタ部材被覆カバー部によって、前記対本体接続コネクタ部材及び前記対本体接続用ハーネス付きコネクタの前記コネクタ接続部材が外部に対して被われて抜き取ることが不可能とされた第4のコネクタ引抜防止構造とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の回胴遊技機における不正防止装置。
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