JP5272192B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、例えば、パチンコ機やスロットマシン等の遊技機に関し、詳しくは、遊技に関わる制御処理を行う主制御手段と、遊技状態に応じた各種の演出に関わる制御処理をサブ制御手段とを有し、主制御手段が、遊技状態に応じた各種の演出を指令するコマンドとコマンドに対応したストローブ信号とをサブ制御手段に対して出力し、サブ制御手段が、ストローブ信号により割込が発生し、割込処理においてコマンドの取込処理を実行するように構成されている遊技機に関するものである。
パチンコ機やスロットマシン等の遊技機では、主として遊技に関わる制御処理を主制御基板で行い、その時々で変化する遊技状態に応じた各種の演出(音声出力、ランプやLEDによる点灯あるいは点滅表示、液晶表示器による図柄やキャラクタといった演出表示等)に関わる制御処理をサブ制御基板で行うようになっている。
主制御基板から演出を分担するサブ制御基板へは、遊技状態に応じた各種の演出を指令するコマンドが送信される。主制御基板からサブ制御基板にコマンドを送信する際に、主制御基板で出力すべきコマンドをパラレル信号としてサブ制御基板に送信すると共に、ストローブ信号をON状態としてサブ制御基板に送信する。ストローブ信号によりサブ制御基板はコマンドを取り込む。コマンドを複数の塊にして送信するときは、このプロセスを繰り返す(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−157758号公報
最近では、きめ細やかな演出が要求され、演出を分担するサブ制御基板にも処理速度の速いCPUが搭載されようになっている。このような処理速度の速いCPUを用いたサブ制御基板にコマンドを送信する際に、主制御基板から従来と同様なストローブ信号の送り方(特許文献1の図7参照、先ずストローブ信号をON状態としてサブ制御基板に送信し、ストローブ信号をON状態に維持したまま、次いで主制御基板でコマンドをパラレル信号としてサブ制御基板に出力する。そして、主制御基板でコマンドの出力をオフした後、ストローブ信号をOFFする。)をしていると、ストローブ信号をOFFする前に既にサブ制御基板でコマンドの取込が終了している状態が発生することになる。
一方で、パチンコ機、スロットマシンに関わらず、厳しいノイズ環境にさらされている。このため、例えば、ストローブ信号がONしている状態の時に、ストローブ信号線にノイズが入り込むと、瞬間的にストローブ信号がOFFとなる。ストローブ信号は、ノイズが消えると再度ON状態に戻るため、サブ制御基板は再度ストローブ信号がONしたと判断し、同一のコマンドの重複した取り込み(所謂、2度読み)が発生してしまう。重複した取り込みが発生してしまったコマンドは、コマンドとして意味をなさなくなり、当該コマンドはサブ制御基板によって廃棄される。この結果としてコマンドの欠落が生じてしまうことになる。
そこで、本発明は、上述の従来技術の不具合を解消することを課題とするものであり、ノイズによる同一コマンドの重複した取り込みを防止できる遊技機を提供するものである。
請求項1に係る遊技機は、
遊技に関わる制御処理を行う主制御手段と、
演出に関わる制御処理を行うサブ制御手段とを有し、
前記主制御手段が、
遊技状態に応じた各種の演出を指令するコマンドと前記コマンドに対応した取込用のストローブ信号とを前記サブ制御手段に対して出力するコマンド出力手段を備え、
前記サブ制御手段が、
前記ストローブ信号により割込が発生し、割込処理において前記コマンドの取込処理を実行するコマンド取込手段を備えたものであって、上記課題を解決するために、

前記主制御手段及び前記サブ制御手段に予め定められた前記ストローブ信号のオン時間が記憶され、

前記ストローブ信号のオン時間は、
前記サブ制御手段が前記コマンドを取り込むのに足るだけの時間であり、かつ所定のタイマ割込周期よりも短い時間とされ、

前記主制御手段の前記コマンド出力手段は、
1つのコマンドを所定個数に分割し、
かつ分割した各コマンドを前記タイマ割込周期の2周期分の時間を1単位として順番に出力する構成とされ、
前記2周期分の時間のうちの前半の1周期内に、前記オン時間だけ前記ストローブ信号をオン状態とし、
前記2周期分の時間のうちの後半の1周期では、前記ストローブ信号のオフ状態を維持するものであり、

前記サブ制御手段の前記コマンド取込手段は、
前記ストローブ信号のオン状態への立ち上がりによって前記割込処理を開始すると、割込禁止に設定する割込禁止設定手段と、
前記割込処理の開始から前記ストローブ信号のオン時間に相当する時間が経過するまで割込禁止の設定状態を維持する割込禁止維持手段と、
前記割込禁止の設定状態において、1度だけ前記分割されたコマンドを取得して格納エリアに格納するコマンド記憶手段と、
前記ストローブ信号のオン時間が経過した時点で、前記割込禁止の設定を解除し、前記割込処理を終了するように構成された割込禁止設定解除手段と、を含む、
ことを特徴とする遊技機。
請求項に係る遊技機は、請求項1に係る遊技機において、
前記主制御手段の前記コマンド出力手段は、
前記コマンドの出力の開始から終了に亘ってセレクト信号を前記サブ制御手段に対して出力するものであり、
前記サブ制御手段の前記コマンド取込手段は、
前記ストローブ信号によって前記割込処理を開始し、割込禁止に設定すると、前記セレクト信号が入力されているか否かを判定し、前記セレクト信号が入力されている場合に前記コマンドの取込処理を実行する一方、前記セレクト信号が入力されていない場合は、前記割込禁止の設定を解除し、前記割込処理を終了する
ことを特徴とするものである。
請求項1に係る遊技機によれば、ストローブ信号がオンとなっている間は、割込処理において再度の割込が禁止されている。従って、割込処理においてコマンドを取り込んだ後に、ノイズ等によりストローブ信号が瞬間的に立ち下り、再度立ち上がった場合でも、割込がかかることがなく、ノイズによる同一コマンドの重複した取り込みを防止することができ、サブ制御手段が確実にコマンドを取り込むことができる。
請求項に係る遊技機によれば、セレクト信号が入力されている場合にコマンドの取込処理を実行する一方、セレクト信号が入力されていない場合は、割込禁止の設定を解除し、割込処理を終了するので、正常なストローブ信号によってではなくノイズにより誤った割込が発生した場合、ストローブ信号のみによってコマンドの取込処理を実行することがなく、誤ったコマンドの取り込みを防止することができる。
以下に本発明の実施の形態を遊技機たるスロットマシンを例に図面を参照しつつ説明する。なお、図1はスロットマシンの分解斜視図、図2は扉形前面部材を省略した状態を示すスロットマシンの分解斜視図、図3はスロットマシンの斜視図、図4は扉形前面部材を省略した状態を示すスロットマシンの縦断面図、図5は図4のZ1部拡大図、図6はコネクタホルダーを移動させた状態を示す図4のZ1部拡大図、図7は扉形前面部材を省略した状態を示すスロットマシンの横断面図、図8(a)は図7のZ2部拡大図、図8(b)はコネクタホルダーを移動させた状態を示す図7のZ2部拡大図、図9は図8(a)の要部を示す拡大図、図10は背板側を示すスロットマシン要部の横断面図、図11はケース部材の分解斜視図、図12はケース部材を後ろから見た斜視図、図13(a),(b)はコネクタホルダーの仮止め状態を説明するケース部材の要部の斜視図、図14は配線中継部材の分解斜視図、図15は配線中継部材のカバー体を省略した正面図、図16−1,図16−2はコネクタホルダーの分解斜視図、図17はケース部材を止めるストッパーの斜視図、図18は他の形態を示すストッパーの斜視図、図19,図20はケース部材のガイド構造を示す要部の断面図、図21は把手の他の形態を示す図柄変動表示装置の部分斜視図、図22はケース部材と外本体側のストッパーとの関係を示す要部の斜視図、図23は配線窓と図柄変動表示装置のリールとの関係を示す要部の断面図、図24はスロットマシン上部の縦断面図、図25はメダル放出装置を省略してスロットマシンの下半部を示す斜視図、図26は図25の分解斜視図、図27はスロットマシンの裏側から放熱口を見た背面図、図28は電源装置を示すスロットマシンの一部断面部分正面図、図29は電源装置を下から見上げた状態を示す斜視図、図30は他の形態を示すもので外本体の側板と電源装置の要部断面図、図31は他の形態を示す照明装置の概略断面図、図32は透明板と発光ユニットを分解して示す扉形前面部材の斜視図、図33は透明板を分解して示す扉形前面部材の斜視図、図34は透明板を装着した扉形前面部材の図32A−A線相当断面図、図35はヒンジ金具の分解・組み立て斜視図、図36はヒンジ金具の連鎖を示す線図、図37は扉形前面部材を示す要部の横断平面図、図38は開く途中の扉形前面部材を示す要部の横断平面図、図39は扉形前面部材の上半部を示す裏側から見た斜視図、図40は他のヒンジ金具の例を示す扉形前面部材の要部横断平面図、図41は図40の扉形前面部材の開く途中を示す要部の横断平面図である。
本発明のスロットマシン1は、前面が開口する箱形の外本体100と、該外本体100の前面に回転軸100aをもって横開きの扉状に回動可能に取り付けた扉形前面部材200と、複数の図柄を駆動手段で変動させる図柄変動表示装置300と、前記外本体100に対し着脱自在であって前面に開口部401を有するケース部材400と、任意の画像を表示する画像表示体500と、を有する。
[外本体]
外本体100は、図1〜図4に示したように底板101の左右に側板102,102を取着すると共に該側板102,102の頂部に天板103を設置して正面視縦長「口」字形の枠状となし、その枠の背に背板104を固着して前面のみ開口する箱形に形成してなる。前記左右の側板102,102は前縁が後傾状態に僅かに傾斜する台形になっており、従って外本体100の開口は後傾状態の傾きを有する。また、前記天板103には、遊技機設置島(図示せず)に設置した状態で該遊技機設置島の上桟600(図24想像線参照)と対向する領域内に複数(実施形態では4個)の貫通孔132,132…が穿設されている。
[外本体−仕切板]
外本体100内には高さのほぼ中央に棚板状の仕切板105が設けられている。該仕切板105は金属製であって、図1,図2に示したように中央に突段部106を有する正面視略凸形であり、両端に形成した垂直な取付片107を外本体100の側板102,102内面に固着し、また、後端に形成した垂直な取付片108を外本体100の背板104内面に固着して取り付けられる。なお、仕切板105の後端の取付片108にはバーリング加工(下孔の孔径をポンチで広げながら短筒状の突起を立ち上げる金属加工)による筒状突起(図示せず)が形成されており、該筒状突起を外本体100の背板104にプレ加工した小孔(図示せず)に打ち込んで位置決めされる。また、仕切板105の両横の最奥部には外本体100の背板104との間に配線用の開口109が形成されている。
[外本体−仕切板−下スペース]
外本体100内の前記仕切板105より下のスペースには、遊技媒体たるメダルを前記扉形前面部材200の前面下部にあるメダル用受皿201に放出するメダル払出装置110と、メダル払出装置110からオーバーフローするメダルを貯めるメダル用補助収納箱111と、電源装置112等が設けられている。
[外本体−仕切板−下スペース−メダル払出装置]
前記メダル払出装置110は、駆動手段を内蔵した装置本体110aにメダル貯留用のホッパ110bを取り付けたものであり、装置本体110aの前面にメダルの放出口110cが設けられていて、ホッパ110b内にあるメダルが前記駆動手段の作動により放出口110cに向けて1枚ずつ送り出される。また、ホッパ110bには溢れたメダルを排出させるオーバーフロー樋110dが設けてあり、そのオーバーフロー樋110dの突端下方に前記したメダル用補助収納箱111が臨む。なお、メダル払出装置110のメダル放出機構は、現在公知のどのようなものを採用してもよく、よって詳細な説明を省略する。
[外本体−仕切板−下スペース−電源装置]
前記電源装置112は、図25〜図29に示したように、外本体100の底板101と、正面向かって左側の側板102と、背板104の三部材が直交する内側コーナー部分に取り付けられている。電源装置112は、前記メダル払出装置110等の電気部品に電気を供給するためのものであって発熱しやすい部品であり、従って外本体100の背板104には電源装置112の取付部位に放熱口104aが開設されている。
電源装置112の装置ケース112aは、透明な合成樹脂で形成されている。こうすることにより装置ケース112aの内部が見えるから、電源装置112の電源基板112s(図29参照)等に対する不正工作の発見が容易になる。
装置ケース112aは、上面をカバーする上面板112bと、外本体100の背板104に対向する後面板112cと、該後面板112cの反対側をカバーする正面板112dと、スロットマシン1の内部に向かう側をカバーする側面板112eと、上面板112bと側面板112eの境界部分を面取り形態にカバーする斜面板112fと、底部をカバーする底面板112r(図29参照)で形成されている。一方、装置ケース112aの、外本体100の側板102に対向する側の面はカバーされておらず開放状態にあるが、この開放面は外本体100に取り付けた状態で外本体100の側板102によって塞がれる。
なお、外本体100の側板102には図25,図26に示したように凸面部102aを設けて段状のガード部102bを形成し、該ガード部102bの下に装置ケース112aの上面板112bの一側を潜り込ませる仕様になっている。これにより装置ケース112aの一面をカバーしなくてもガード部102bによって装置ケース112aと側板102の継ぎ目が塞がれるから異物の差込みが行えない。図30は前記ガード部102bを溝状にした他の実施形態を示すものであり、この例では装置ケース112aの上面板112bの縁を側板102側に若干突出させてその先をガード部102bの溝に嵌め込むようになっている。
このように電源装置112の装置ケース112aにおいて、外本体100の側板102に当接する側の面をカバー無しの開放構造にして使用時に前記側板102で塞がるようにした場合は、装置ケース112a内への電源基板112s等の組み込みが開放面を使って行い易く、また、装置ケース112aに電源基板112s等を組み込んだ後の開放面へのカバー付けが不要であるから作業性が向上する。
前記装置ケース112aの上面板112b、側面板112e、斜面板112f、後面板112c、底面板112rには多数の通気孔112g,112g…が形成されていて内部に熱がこもらないようになっている。装置ケース112aは、底部に設けた脚部112h,112h…によって高床式に持ち上げられており、装置ケース112aの底面板112rと外本体100の底板101の間に通気空間112iが形成されている。従って、通気空間112iから底面板112rの通気孔112g,112g…を通って低層の比較的冷たい空気が装置ケース112a内に導入できる。実施形態の通気空間112iは、外本体100の前記放熱口104aに連通するようになっているため、機裏の冷たい空気を通気空間112iに導入することができる。なお、装置ケース112aの後面板112cと底面板112rの境界部に前記通気空間112iを嵩上げする逆L字形の段部112j(図29参照)を形成すれば、脚部112hの高さと放熱口104aの高さにズレがあっても通気空間112iを放熱口104aに連通させることができる。
[外本体−仕切板−下スペース−電源装置−固定]
電源装置112は、装置ケース112aの正面板112dの一側辺に対して直角である取付片112kと、装置ケース112aの後面板112cから外本体100の背板104に向けて突設した突部112mと、外本体100の背板104に開設した放熱口104aと、の組合せにより外本体100に固定される。
すなわち、放熱口104aの輪郭は装置ケース112aの後面板112cの輪郭より小さく形成されており、従って電源装置112は外本体100の背板104に当たって放熱口104aを通らない。また、装置ケース112aの後面板112cに突設した突部112mは、前記放熱口104aに内接する位置にあり、電源装置112の浮き上がり動作に抗すべく放熱口104aの上辺に内接する水平な突片112m−1と、電源装置112の横転動作に抗すべく放熱口104aの縦辺に内接する垂直な突片112m−2で構成される。従って、電源装置112を外本体100の側板102の内面に沿わせて押し込み、放熱口104aに突部112mを差し込むだけで、装置ケース112aの後面(奥側)の上方向(浮き上がり)と図25において右方向(横転)への固定が完了する。もちろん電源装置112は、下方向に対しては外本体100の底板101によって、また、図25において左方向に対しては外本体100の側板102によってその動きが規制されるため、放熱口104aに突部112mを嵌め込むだけの単純な操作で、手前に引っ張る方向以外について電源装置112の動きが完全に規制できる。
一方、正面板112dに突設した取付片112kにはビス用の透孔112pが複数穿設されており、該透孔112pの少なくとも1個に木ねじ112qを通して外本体100の側板102に固定する。これにより手前に引っ張る方向についても電源装置112の動きが規制されるため、1本の木ねじ112qで外本体100への電源装置112の確実な固定が可能である。
[外本体−仕切板−下スペース−電源装置−電源コード]
電源装置112には外部から電気の供給を受けるための電源コード(図示せず)が接続されている。そして、従来は前記放熱口104aの横に膨出部を設けてそこから前記電源コードを引き出すようにしていたが、この位置では電源コードを束ねても地面にすれる危険性が高い。スロットマシン1は、製造途中で電源を投入する場合があり、そのときに備えて外本体100の外に電源コードを出しておかなければならないから、製造ライン上での移動の際やライン間での移動の際に電源コードが地面にすれたりスロットマシン1の底板101の下に入って挟まるおそれがある。
これに対し実施形態の放熱口104aは、その上辺から上に向けてコード引出口104bを拡張し、そこから電源コードを引き出すようにしている。これにより束ねた電源コードを宙づり状態にぶら下げるに十分な高さが確保できる。よってスロットマシン1を製造する工程で誤って電源コードを傷めてしまうトラブルが激減する。
以上のように本発明のスロットマシン1は、電源装置112を外本体100の内側コーナー部分にセットして1本の木ねじ112qをねじ込むだけで取り付けが完了するため、従来に比べて電源装置112の取付作業の大幅な省力化が可能である。また、本発明では、1つの面に対してネジ止めすれば固定が完了するので、特に、固定する部位を電源装置112の前方(手前)に持ってきた場合は視認しやすく、確実に固定できる。ちなみに、従来は電源装置112の複数の面或は部材に対してネジ止めする必要があり、特に、背板104に固定するネジは視認しにくいため忘れる可能性があった。
また、放熱口104aは、電源装置112の冷却手段として必要なものであるから、この放熱口104aを電源装置112の固定に利用しても余分な工程やコストは殆ど発生しない。却って、固定のために放熱口104aの位置と電源装置112の位置を一致させることになるから冷却効率が向上する。加えて、装置ケース112aを実施形態のごとく合成樹脂製にした場合には、取付用の突部112mも一体成形できるため殆どコストが掛からない。よって電源装置112の取り付けに要するトータルのコストも従来に比べて削減できる。
さらにまた、装置ケース112aを合成樹脂製にした場合には、電源装置112の発熱対策として有用な装置ケース112aの脚部112hや段部112jも殆どコストを掛けずに実施できるメリットがある。
[外本体−仕切板−上スペース]
一方、外本体100内の仕切板105より上のスペースには前記ケース部材400が納められ、また、外本体100の背板104の内面には後述する配線手段の中核となる配線中継部材113が取り付けられ(図1,図2参照)、さらに背板104には配線中継部材113より上方に放熱用の通気口133が形成されている。
[扉形前面部材]
図3に扉形前面部材200の表側が、また、図1に扉形前面部材200の裏側が示されている。扉形前面部材200は、表側の下方にメダル用受皿201を有し、また、表側のほぼ中央に操作部202が設けられている。この操作部202には、メダル投入用の投入口203と、後述する主制御基板409(請求項1に記載された遊技制御基板に相当する)のメモリーにデータとして蓄えられているメダルから1枚のみの投入(引き落とし)を指示する1ベットボタン205と、同じく1回のゲームで使用可能な最高枚数(例えば3枚)の投入を指示するMAXベットボタン206と、後述するメダルセレクタ207の中に詰まったメダルをメダル用受皿201に戻すためのメダル返却ボタン208と、主制御基板409のメモリーにデータとして蓄えられているメダルの貯留解除命令(精算による放出命令)を入力するための貯留メダル精算ボタン209と、前記図柄変動表示装置300を作動させる始動レバー210と、図柄変動表示装置300の各リール301a,301b,301cを停止させる3個のリール停止ボタン211a,211b,211c等が設けられている。もちろんここに示した操作部202の構成は1つの例示であり、これらに限定されるものではない。
また、前記投入口203の裏側にはメダルセレクタ207が設けられており、そのメダルセレクタ207の横にメダル樋212が、また、下に返却樋213が接続している。メダルセレクタ207は内蔵したソレノイド(図示せず)をON・OFFさせることによって流路を切り替える公知のものであり、遊技者からのメダルの投入を待つ遊技状態のときには流路をメダル樋212側に、また、規定枚数を超えたメダルの投入など、メダルの投入を拒否する遊技状態のときには流路を返却樋213側に設定する。前記メダル樋212は、扉形前面部材200が外本体100の前面に被さる閉じ位置にあるときその突端がメダル払出装置110のホッパ110b内に臨むようになっており、投入口203からメダルセレクタ207を通ってメダル樋212に流れたメダルはホッパ110bに行き着く。
一方、前記返却樋213は表側のメダル用受皿201に繋がっており、投入口203からメダルセレクタ207を通って返却樋213に流れたメダルはメダル用受皿201に戻る。
[扉形前面部材−透視窓]
扉形前面部材200は、外本体100の前面全体をカバーする大きさであって、その上半部は、図32,図33に示したように、透明板214aで覆ったゲーム用の透視窓214になっている。実施形態の透視窓214並びに透明板214aは、前記画像表示体500と図柄変動表示装置300が上下に並んで見えるよう通常より大きくなっており、扉形前面部材200と一体の額フレーム216によって画像表示体500と図柄変動表示装置300の領域が視覚上、上下に区画されている。このように一枚の透明板214aを、画像表示体500と図柄変動表示装置300の双方をカバーする大きさに設定しておけば、画像表示体500と図柄変動表示装置300の配置が上下入れ替わっても、そのまま使用することができる。
[扉形前面部材−透視窓−透明板]
透明板214aは、透明な合成樹脂(例えば耐衝撃性、耐擦傷性、光学特性に優れたゴム入りのメタクリル樹脂、実施形態では三菱レイヨン株式会社製「アクリペット(登録商標)IR D30」を使用)をほぼ逆さ台形にした上広がりの形態であって、底辺を除く三辺(左右側辺と上辺)の周縁に、遊技者と向かい合う側を前面としてその前面側に膨出する縁部材214b,214b,214bを、樹脂成型用型枠を用いての樹脂成型時に一体成型してなる。このように平らな板状の透明板214aの周縁に縁部材214bを一体に成型した場合には、縁部材214bが補強バーになって透明板214a全体の強度を高めるため、透明板214aが上記のように画像表示体500と図柄変動表示装置300の双方をカバーする程度に大きくても撓みや歪みが生じにくい。
前記縁部材214bは、図34に示したように、後面側に開口する殻構造(中実でなく、内部に空間がある殻のような構造であり、各部の肉厚は任意である。)になっており、その内部空間に発光ユニット217と、必要に応じて例えば表面に模様や文字を施した装飾部材(図示せず)が組み込まれる。
なお、図33では、発光ユニット217が扉形前面部材200に取り付けられているように描かれているが、実際の発光ユニット217は、図34に示したように縁部材214bの中に嵌め込まれている。従って、透明板214aと発光ユニット217は、一体の部品として取り扱われる。
縁部材214bの形状は図示したものに限定されず、発光ユニット217や装飾部材のデザインに合わせて任意に変更可能である。また、縁部材214bを設ける部位も実施形態のように透明板214aの周縁の三辺に限定されず、最低限、何れかの一辺に設けるだけでもよい。
その他、図32,図33において符号218は、透明板214aの上の左右コーナー部分に設けた固定部材であって、透明板214aの裏側から透孔214c(図32拡大図参照)に通したビス(図示せず)により、縁部材214bと縁部材214bの間に嵌った図33の状態で止められている。該固定部材218は、外見上コーナー飾りとしての役割を果たす一方、扉形前面部材200と透明板214aの夫々の上のコーナー部分に設けた通孔200a,214d(図32拡大図参照)に対し扉形前面部材200の裏側から通したビス(図示せず)に螺合し、もって透明板214aを扉形前面部材200に固定するナット的な役割を果たす。
また、図32〜図34において、符号217aは発光ユニット217の発光体、217bは発光体217aを支持する反射部材である。
左右に位置する発光ユニット217の反射部材217bは、図34に示したように、棒状の発光体217aの光をスロットマシン1の周囲に向けて多く反射するように角度が設定されている。なお、透明板214aの縁部材214bの内部に発光ユニット217を組み込んだ形態は、発光体217aをスロットマシン1の、より手前側に配置することができるから、あたかも岬の突端にある灯台のごとく、光を周囲に向けて放射させる場合に有利である。
また、上に位置する発光ユニット217の反射部材217bは、発光体217a(光源217a−1と導光板217a−2の組合せ)の光をスロットマシン1の上方に向けて多く反射するように設定されている。
以上の構成である発光ユニット217は、遊技中、特に大当たりが出た場合などに点灯して大当たりの発生を周囲にアピールする演出を行うことができる。このように周囲に対しアピール度の高い演出を行うことによって、大当りを得た遊技者に注目させることができ、多くの者の視線が遊技者に優越感を抱かせるから、遊技がさらに盛り上がる。また、大当たりが出ていることを周囲にアピールすることにより、その機種の人気が高まり、稼働率が向上することも期待される。
実施形態の透明板214aは以上のような構成であって、扉形前面部材200の裏側に設けた凹溝219(図33拡大図参照)に対し、板状の底辺を扉形前面部材200の前面から斜めに差し入れて建具式に嵌め込み、その状態で透明板214aを直立させて扉形前面部材200の前面に全ての縁部材214b,214b,214bを当接させ、さらに扉形前面部材200の裏から通したビス603(図1参照)によって固定する。図34は、このときの扉形前面部材200の要部を切断したものであり、この図34から明らかなように、もし仮に、遊技者が扉形前面部材200と縁部材214bの境から異物を無理矢理差し込んだとしても、その異物の先が縁部材214bの内部を横断して透明板214aの裏側に到達する余地は殆どない。従って、優れた防犯効果を発揮する。
[扉形前面部材−錠装置]
扉形前面部材200の自由端側の一側には専用キー(図示せず)を使って開閉操作する錠装置215が設けてある。この錠装置215に専用キーを挿入して左回りに回すと、錠装置215の奥に設けた打止め解除/エラー解除スイッチ215cからの検出信号がリセット信号として後述する主制御基板409に入力されるようになっている。一方、右回りに回して扉形前面部材200を外本体100から開放させると、扉形前面部材200の裏面に設けた扉開放検知スイッチ220からの開放信号が入力されるようになっている。
[図柄変動表示装置]
図柄変動表示装置300はリール回転式表示装置であって、モータ等の駆動手段303で個別に回転可能な例えば3個のリール301a,301b,301cと、該リール301a,301b,301cを組込み・収容する装置ケース302とを有し、リール301a,301b,301cの周面に描いた複数の図柄(図示せず)の組合せで遊技を行う周知のものである。
前記装置ケース302は、あたかも横倒しにした八角柱から正面(遊技者)に向かう3面を除いた変形六角柱形態であって、底部板304と、天部板305と、図11において向かって右側の右側板306と、同じく左側の左側板307と、後面を覆う垂直な後部板308と、天部板305と後部板308の間に設けた上斜板309と、底部板304と後部板308の間に設けた下斜板310で囲った箱形であり、前記リール301a,301b,301cの円弧の一部が装置ケース302の正面からはみ出す状態になっている。
また、装置ケース302の天部板305には指掛可能な使用状態と、天部板305に伏した不使用状態とに変化可能な把手311が設けられており、該把手311に指を掛けて持ち運ぶようになっている。
このように装置ケース302の天部板305に上記のごとく変化可能な把手311を設ける構成は、ケース部材400の強度アップ策と密接に関連する。
すなわち、実施形態では後述するようにケース部材400の開口部401に補強桟402を設け、もってケース部材400の開口部401に画像表示体500を片持ちさせるに十分な強度を付与しているが、そのような補強桟402は開口部401を横切るから装置ケース302のケース部材400への出し入れに対し、明らかに障害となる。これに対し実施形態のように把手311を変化可能にして天部板305に伏させておけば、把手311の出っ張りがなくなるから、装置ケース302が補強桟402の下を難なく通過できるのである。従って、装置ケース302の天部板305に上記のように変化可能な把手311を設けてこそ、ケース部材400の開口部401に該開口部401を横切る向きの補強桟402を設けることが可能になる。
ちなみに、従来の装置ケースは、天部板から把手が出っ張ていてそれが障害になるため、ケース部材の開口部に補強桟を設ける余地がない。
なお、実施形態の把手311は、立てた使用状態と伏した不使用状態とに揺動して変化させる構造としたが、把手311を使用状態と不使用状態とに変化させ得る構造は、実施形態に限定されない。例えば図21に示したように、天部板305に2つのベルト通し314,314を切り起こし、該ベルト通し314,314に例えば合成樹脂や革製であって両端に抜け止め部315,315を設けてなる帯状の把手311を挿通し、図21の伏した不使用状態から中央を引き上げて指掛可能な使用状態に変化させる構造にするなど、指掛可能な使用状態と、天板部305に伏した不使用状態とに変化可能であれば、どのような構造であってもよい。
また、実施形態の装置ケース302の底部板304には図4,図11に示したようにフランジ状の下把手316が突設されており、該下把手316をつかんで装置ケース302を押し込み又は引っ張ることにより、ケース部材400への出し入れが行い易くなっている。
[ケース部材]
ケース部材400は、前記外本体100の仕切板105から上のスペースにほぼ合致する大きさであって、底板403と、該底板403の左右両横に立設した側板404,404と、底板403の後縁に立設した後面板405と、該後面板405と前記側板404,404の上面を覆う天板406とからなり、前面に開口部401を有する箱形である。
該ケース部材400は、底板403が金属製で、側板404,404、後面板405、天板406が合成樹脂製であり、側板404,404と天板406の開口部401内面に金属製の補強部材407,407,407が設けられ、さらに側板404,404の補強部材407,407の間に開口部401を横切る金属製の補強桟402が掛け渡されている。
そして、この補強桟402を境にそれより下が前記図柄変動表示装置300の設置領域として、また、補強桟402より上の開口部401が前記画像表示体500の設置領域として、さらにまた、画像表示体500より後方のケース部材400で囲われた領域が配線作業空間408として割り当てられ、その配線作業空間408の後面板405の内壁面に、主たる制御基板である主制御基板409が装着され、さらに主制御基板409以外の制御基板等(例えば、後述する周辺制御基板750)も配線作業空間408内に装着されている。
ケース部材400の天板406には、図1に示したように天窓部443,443が形成されている。この天窓部443,443は、天板406の強度を保つための補強帯444を挟んで2つに分けられており、その夫々が前記外本体100の貫通孔132,132…を通る軸線との交点を含む領域にあり、該貫通孔132,132…より十分に広く開口している。もっとも天窓部443の前側の周縁は前側に位置する貫通孔132の近くに寄せられている。そうすることにより天窓部443の周縁を基準として手探りで貫通孔132が見つけ出せるから、たとえ天窓部443の中を作業者が覗き込めなくとも貫通孔132の位置が素早く簡単に割り出せる。
ケース部材400の後面板405の外面には図2,図5,図6,図12に示したように複数のボス410,410が突設されており、該ボス410を外本体100の背板104にプレ加工したボス孔114,114に嵌めて位置決めされる。なお、このボス410,410は、図2,図5に示したように後述する配線窓411近くに設けられており、一方、外本体100側のボス孔114,114は前記配線中継部材113近くに設けられており、これによりケース部材400の配線窓411と背板104の配線中継部材113の位置決めが正確になる。
一方、ケース部材400の底板403の底面には、図2に示したように凹段部412が形成されており、該凹段部412が前記仕切板105の突段部106に嵌まり合う。凹段部412の後面板405側の端部には後方に向かって拡大する向きのテーパ部413が設けてあり、該テーパ部413に案内され仕切板105の突段部106とケース部材400の凹段部412との嵌め合わせが円滑に行える。このようにケース部材400の凹段部412と仕切板105の突段部106の嵌め合いによってケース部材400が仕切板105の奥に真っ直ぐに案内されるが、例えば図19に示したように仕切板105に凹溝形態のレール部材115を敷設又は一体にプレス成形し、一方、ケース部材400の底板403に車輪414を設置し、該車輪414をレール部材115の溝内で転がらせるようにしてもよい。或は、図20に示したように仕切板105に凸形態のレール部材116を敷設又は一体にプレス成形し、一方、ケース部材400の前記車輪414の両端に鍔415,415を形成し、該車輪414の鍔415,415でレール部材116を挟ませるようにしてもよい。
また、ケース部材400は、仕切板105上の所定の位置にセットした状態で、図1,図2,図17,図22に示した揺動レバー形態のストッパー117,117,117で止められている。このストッパー117は、図1,図2に示したように仕切板105の前端部と、天板103に垂設した2つの取付具118,118とに軸着されており、図17実線のようにケース部材400の一部に係合する作動姿勢と、図17想像線のようにケース部材400に係合しない非作動姿勢とを手動で切り替えてケース部材400の仕切板105上における前方向の動きを規制する。
なお、ストッパー117を図18に示したように鍵形にしてケース部材400に設けた引掛部416に係合させるようにすれば、ケース部材400の仕切板105上における上方向の動きも規制することができる。
また、天板103の取付具118に軸着したストッパー117は、図22に示したようにケース部材400の側板404と天板406のコーナー部に貫設した係止孔442に臨む位置にあり、ケース部材400を所定の位置に押し込んだ状態でケース部材400の内側から作動姿勢と非作動姿勢の切り替えが行えるようになっている。
また、ケース部材400の後面板405には外本体100の背板104側に貫通する長孔形態の配線窓411が開設されている。該配線窓411は、図4,図5,図23に示したようにケース部材400に設置した図柄変動表示装置300の装置ケース302の上斜板309に対応し且つ前記主制御基板409の下側の位置にあり、上斜板309の上にある横長の空きスペース417(或は上斜板309と主制御基板409の間に形成される横長の三角スペース417と観念してもよい。)と背板104を結ぶ開口として機能する。
また、ケース部材400には図5,図12に示したように空きスペース417の高さのほぼ中間位置に棚板状の仮止め部材418(以下「仮止め棚」ともいう。)が設けられており、また、後面板405の外側であって配線窓411の両横にケース部材400の左右側面に抜ける配線通路たる凹み419,419が形成されている。
なお、前記配線窓411の配置を、図柄変動表示装置300のリール301a,301b,301cを基準に特定するならば、配線窓411は、図23に示したように図柄変動表示装置300のリール301a,301b,301cの回転中心を通る水平面HLと、リール301a,301b,301cの最高高さ位置を通る水平面HHとの間の範囲を下限とする状態、つまりその範囲内に下辺を置く高さに配置したものである、と言い換えることもできる。
[画像表示体]
画像表示体500は、例えば、少なくとも液晶ディスプレイ(他にもプラズマディスプレイや有機ELディスプレイ等でもよい。)と、前記液晶ディスプレイの表示制御を行う周辺制御基板750(後述)等を備えて構成されており、ユニット化されている。画像表示体500は、図11においてケース部材400の左側の側板404に設けた補強部材407にヒンジ金具420を取り付けて(取付位置は図11斜線部参照)、該ヒンジ金具420により回動自在に支持されている。
[画像表示体−ヒンジ金具]
図35は、ヒンジ金具420の分解・組み立て斜視図である。なお、ヒンジ金具420は、上下が対称な構造であるため、主として上部について説明する。
ヒンジ金具420は、前記ケース部材400の補強部材407に取り付く固定部材420aと、前記画像表示体500の裏側(図35の破線領域500s参照)に取り付く回動部材420bと、該回動部材420bと固定部材420aを連結する短リンク420c及び長リンク420dで構成される。
ヒンジ金具420の固定部材420aは、棚板形態である横向きの固定片420eを有し、該固定片420eの上面に長リンク420dの一端をピンP1で、また、固定片420eの下面に短リンク420cの一端をピンP2で回動自在に軸着する。
一方、ヒンジ金具420の回動部材420bは、棚板形態である横向きの軸承片420fを有し、該軸承片420fの上面に長リンク420dの一端をピンP3で、また、軸承片420fの下面に短リンク420cの一端をピンP4で回動自在に軸着する。
こうして固定片420eと軸承片420fと長リンク420dと短リンク420c及びピンP1〜P4は、図36の線図に示したように四節回転連鎖を構成し、その連鎖の中でも特に、最短リンクである軸承片420fに向かい合う固定片420eを固定リンクとする、いわゆる両てこ機構を構成する。この両てこ機構は、図36(a)〜(c)に示したように、画像表示体500の回動軌道を、扉形前面部材200の回転軸100aを中心とする回動軌道に近似させるべく、それぞれのピン位置が設定されている。
なお、長リンク420dと短リンク420cは、画像表示体500がほぼ90度回動した(開いた)状態で上下に重なり合うように重合領域420g,420hが設定されており(例えば長リンク420dの重合領域420gを三角形に膨出させて短リンク420cの重合領域420hに重なるようにする。)、その重合領域420g,420hの夫々にピン孔420i,420jが形成されている。このピン孔420i,420jは、両者を同軸上に揃えて棒状の止めピン(図示せず)を差し込むことにより長リンク420dと短リンク420cを連結し、もって両てこ機構をロックして画像表示体500を開いた位置に固定するためのものである。
[画像表示体−ロック片]
図11,図12に示したように、ケース部材400の縦の補強部材407のうち前記ヒンジ金具420を設けた補強部材407の反対側の補強部材407(図11において向かって右側)にはロック片421が軸着されており、該ロック片421を図11の状態から時計回りに回動させるとその先端が画像表示体500の裏側に突設した受部508に係合し、この状態で画像表示体500がケース部材400の開口部401の上部を閉じた位置にロックされる。一方、前記ロック片421をロック状態から逆向きに回動させると画像表示体500のロックが解除され、ヒンジ金具420を中心に回動自在になる。通常、ケース部材400を外本体100に装着する前の状態では画像表示体500を閉じ位置にロックして無用な回動を防止し、一方、ケース部材400を外本体100に装着した状態では画像表示体500のロックを解除して回動自在とする。そうすることにより扉形前面部材200を開いて直ぐに画像表示体500を開けばその奥の配線作業空間408内のチェックが行える。
[画像表示体−連結具]
なお、実施形態のスロットマシン1は、画像表示体500の奥の配線作業空間408内のチェックを効率よく行う手段として、扉形前面部材200と画像表示体500を適宜な連結具700で連結し、扉形前面部材200の開閉に連動して画像表示体500も一緒に開閉させるようにしてある。この場合、前記のように実施形態の扉形前面部材200と画像表示体500は、ヒンジ金具420の両てこ機構によって、画像表示体500の回動軌跡が扉形前面部材200の回転軸100aを回転中心とする回動軌跡に近似するようになっているものの、それでもなお両者の動きには相対的なずれが生じる。そのため実施形態の連結具700は、図39に示したように、画像表示体500の自由端側の裏面に固定鞘部材701を形成し、該固定鞘部材701の内部に摺動自在な状態にロッド702を納め、そのロッド702の先端を扉形前面部材200の裏面(具体的には錠装置215のベース部材215a)に対し、止め軸703で回転可能な状態に連結してある。こうすることにより、図38のように、扉形前面部材200の開閉に連動して画像表示体500が扉形前面部材200の付属部品であるかのごとく一緒に開閉し、その際生じる両者の動きの相対的なずれを連結具700のロッド702が固定鞘部材701に出入りして吸収する。
なお、前記止め軸703は、錠装置215のベース部材215aの一部を曲げて形成した支持片215b,215b,215bに対し、上下動自在に装着されており、スプリング703aにより常時下向きに付勢されている。よって、この止め軸703は、スプリング703aの付勢に抗して上動させることが可能であり、上動させて下端を浮かせることによって前記連結具700のロッド702の着脱が可能である。
また、図39において、符号704は連結具700の固定鞘部材701の上面に設けた弾性的な片持ち梁式のストッパであって、前記止め軸703から外したロッド702を固定鞘部材701の内部に納めて保持するためのものであり、ロッド702の上面に形成した溝705の端部に係合してロッド702の盲動を防止する。ロッド702には、その側面に摺動方向と直交する方向に摘み片706が突設されており、該摘み片706を摘んでロッド702を強制的に移動させることにより前記ストッパ704のロックが外れるようになっている。
また、図39において、連結具700の近傍にある符号509は、画像表示体500の自由端側の裏面に突設した係合部である。該係合部509は、ケース部材400の開口部401を横切る補強桟402に係合して、閉じ位置にある画像表示体500の自由端側の荷重を支えるものである。なお、図11に示したように、補強桟402には、前記係合部509を補強桟402の上面に円滑に導くべく、画像表示体500に向かって下り傾斜する滑り台式の案内部402aが設けてある。また、画像表示体500の係合部509は、画像表示体500とは別の潤滑性に優れた合成樹脂で形成されており、画像表示体500に対し着脱自在(交換自在)に装着されている。
ところで、扉形前面部材200と画像表示体500の回動軌跡の相違に起因する動きの相対的なずれは、上記のような伸縮自在なロッド形式の連結具700の他、柔軟なワイヤーにしても吸収することができる。但し、連結具が柔軟なワイヤー等であると、扉形前面部材200を閉じる段階で扉形前面部材200が開いたまま停止している画像表示体500にぶつかることになって、円滑さを損なうおそれがある。これに対し、例えば画像表示体500に巻バネなどの付勢手段を設けて常時閉じ方向に付勢するようにすればよい。そうすることにより扉形前面部材200の閉じ動作に際し、画像表示体500が前記付勢力の作用で連結具を引っ張りつつ自力で閉じるから、扉形前面部材200と画像表示体500がぶつからない。
もちろん扉形前面部材200と画像表示体500の連れ回りのための手段は上記に限定されない。例えば、上記において連れ回りのための一要素たるヒンジ金具420は、上記のような両てこ機構の構造に限定されず、図40,図41に示したような、単独のピン420kを中心にして画像表示体500を回動させる単純なものであってもよい。
ケース部材400に対する画像表示体500の取着手段をヒンジ構造にして該画像表示体500を扉状に回動させ得る構成に、上記のように画像表示体500を閉じ位置にロックするロック手段(上記のロック片421)を付加した場合には、ケース部材400を外本体100に装着した状態で原則ロックを継続させ、配線作業空間408内のチェック等、必要な時にのみロックを解除する、という取り扱いを選択することも可能であり、その場合には画像表示体500によって配線作業空間408内の重要部品(例えば主制御基板409)がブロックできるから、防犯性能の向上に効果がある。
ケース部材400の開口部401上縁と閉じた画像表示体500の上縁との前後間には隙間10が設けられており、該隙間10に通した指で天板406の前記補強部材407が掴めるようになっている。また、ケース部材400の天板406の前方中央部分(天窓部443,443の間の補強帯444)には把手口422が形成されており、該把手口422に通した指で天板406の補強部材407が掴めるようになっている。従ってケース部材400は、取り扱う場所や姿勢に応じて該把手口422と前記隙間10との適宜な使い分けが可能である。例えば、ケース部材400を外本体100に組み込む前の搬送時には把手口422を使って鞄形態に持ち運ぶ方がバランスがよく、一方、ケース部材400を外本体100に装着した状態では、図4に示したように把手口422が外本体100の奥に隠れて指が入らないため、前記隙間10から補強部材407に指を掛けてケース部材400を引っ張り出す、という具合である。なお、ケース部材400の底板403の正面中央には前記した装置ケース302の下把手316(図4,図11参照)が突出しており、該下把手316を持って押し込み又は引っ張ることで外本体100へのケース部材400の出し入れが容易に行える。この場合の下把手316は、装置ケース302がケース部材400にビスで固着されていることよりケース部材400と一体であり、従ってケース部材400の床板403の正面に下把手316が突設されているに等しい。
[画像表示体−枠部材]
画像表示体500は、ケース部材400の開口部401の前記補強桟402から上の領域のほぼ全部を覆う大きさである。また、画像表示体500の下側には、ケース部材400の開口部401の前記補強桟402から下の領域、つまり図柄変動表示装置300の前方領域を額縁状に囲う枠部材501が一体に垂設されており、該枠部材501により前記図柄変動表示装置300のリール301a,301b,301cが縁取られる。この枠部材501の表面は装飾面になっており、適宜な模様等が描かれている。
[画像表示体−枠部材−照明装置]
前記枠部材501の裏側上下には照明装置502が設けられており、該照明装置502によって図柄変動表示装置300の図柄が明るく照らされる。枠部材501は画像表示体500の下に垂設されていて図柄変動表示装置300に近いから、そのような枠部材501に照明装置502を組み込むことで光源を図柄変動表示装置300に近づけることができる。従って枠部材501に照明装置502を組み込む手段は、従来の照明装置に比べて低光量でも十分な明るさが確保できる、という特徴がある。
実施形態として例示した照明装置502は、図4に示したように、図の紙面と直交する方向(スロットマシン1の幅方向であってリール301a…の回転軸と同方向)に細長い帯状の基板503に多数の発光ダイオード(以下LEDという。)504を並べたものであり、下側の照明装置502は、上面を例えば乳白色の透光性蓋板505で塞いだチューブ枠506の中にLED504を上向きにして配置し、一方、上側の照明装置502は、断面上向きコ字状の例えば乳白色である透光性カバー507内にLED504を下向きにして配置してなる。
なお、上側の照明装置502は、照明方向を図4に示したように真下より遊技者側、すなわち透明板214a側に向かう斜め下向きに設置してある。実施形態では比較的強い指向性を持ったLED504の主たる照射領域の中心線L(図4拡大図参照)を透明板214aに対し斜めに向かわせるべく、基板503のLED取付面の向きが、前記透明板214a側に向けて斜め下向きに傾けられている。
また、もし照明装置502の光源として蛍光灯のような棒状発光体を採用した場合には、図4の基板503を板状又は光源を包むような凹面状の反射部材に変更し、直射光と反射光の総和により方向付けられる主たる照射領域の中心線が、透明板214a側の裏面に斜めに当たるように設定すればよい。
以上のように照明装置502の照射照準を透明板214aに設定すれば、漏れた一部の光がリール301a,301b,301cの外周面を照らしても殆ど影響はない。
実験によれば、照明装置502の照明方向をリール301a,301b,301cの周面側に向けた場合には、湾曲するリール301a,301b,301cの特定部分が強く反射して見辛くなるのに対し、上記のように主たる照射領域の中心線Lを透明板214aに対し斜めに向かわせた場合には、透明板214aを介してリール外周面が照らされることにより、リール301a,301b,301cの広い範囲が明るく見え易くなることが確認できた。その理由として、照明装置502から照射した光が扉形前面部材200の透視窓214に嵌めた透明板214aに当たって反射し全体に拡散するか、或は透明板214aが明るく照らされることでリール301a,301b,301cの広い範囲が明るく見えるか、或はそれらの相乗作用によるものと推測される。
以上のような上側の照明装置502の構造は、下側の照明装置502にも採用することができ、もちろん図31に示したように下側の照明装置502にのみ採用することもできる。なお、図31は図4の上側の照明装置502を下側に配置し、下側の照明装置502を上側に配置したものであるため、上記照明装置502の説明の「上」を「下」に読み替え、「下」を「上」に読み替えればよい。
ところで照明装置502の光源として実施形態のようにLEDを採用した場合には、(a)低電圧で駆動するため約200Vの高電圧で駆動する従来の冷陰極管より安全性が高い、(b)冷陰極管より寿命が長い、(c)ガラス管である冷陰極管より丈夫である、(d)多色発光が可能であるため演出の幅を広げることができる、(e)インバータと組み合わせて使用する冷陰極管より軽く、従って画像表示体500を支えるヒンジ金具420の負担が少ない、というメリットがある。
[配線手段]
前記外本体100に取り付けられている例えばメダル払出装置110や電源装置112及び扉形前面部材200の操作部202にある例えば各ベットボタン205,206や始動レバー210(以下、これらの総称として単に「本体側電気部品」という場合もある。)と、ケース部材400にある例えば主制御基板409等(ケース部材側の電気部品の総称として単に「ケース部材側電気部品」という場合もある。)とは電気的に接続されている。そして、実施形態のスロットマシン1は、遊技ユニット(外本体100の内部に対して着脱自在に設けられたケース部材400に、図柄変動表示装置300と任意の画像を表示する画像表示体500と含むケース側電気部品を組み付けてなる。この実施形態では図11の分解斜視図に示されているように、図柄変動表示装置300+ケース部材400+画像表示体500よりなる)が外本体100に対し着脱自在であるため、遊技ユニット(ケース部材400)の交換等に際して本体側電気部品とケース部材側電気部品とを簡単に接続又は切り離すための合理的な配線手段が設けられている。
[配線手段−配線中継部材]
前記のように外本体100の背板104の内面上部には、図14に示した配線中継部材113が取り付けられている。該配線中継部材113は図4,図5に示したように、前記ケース部材400の配線窓411に対応する位置にあって該配線窓411からケース部材400の空きスペース417に臨むようになっている。配線中継部材113は、前記本体側電気部品につながる本体側配線類119と、前記ケース部材側電気部品につながる遊技ユニット側配線類423とを中継するものであって、外本体100の背板104にビス止めされる取付板120と、該取付板120の前面に被さるカバー体121と、該カバー体121と前記取付板120の間に納められる複数(実施形態では大小2枚)のコネクタ基板(以下「コネクタ接続用端子基板」という場合もある。)即ち、主中継基板122,周辺中継基板123とからなる。
前記2枚のコネクタ基板122,123のうち、図14,図15において左側に位置する大きい方のコネクタ基板である主中継基板122は取付板120に対して固定的に取り付けられており、前記主制御基板409につながっているハーネス424の先端のコネクタ425と対をなすコネクタ124が設けられている。実施形態において、主制御基板409につながっているハーネス424及び先端のコネクタ425は(図11、図16−1参照)、請求項1にも記載されている遊技ユニット側配線類のうちの遊技制御基板につながった主制御系配線類及びその先端に取付けられた主制御系配線類接続用コネクタに相当する。また、主中継基板122のコネクタ124は、請求項1にも記載されている電源装置112からの配線を含む本体側配線類を集合させた主中継用コネクタに相当するものである。
一方、図14,図15において右側に位置する小さい方のコネクタ基板(周辺中継基板)123は、取付板120とカバー体121の間の隙間に非固定的な遊動可能状態に取り付けられており、従って図15拡大図に示したように上下方向に移動可能であり、また、左右方向にも移動し得る。この小さいコネクタ基板123には、後述の周辺制御基板750につながっているハーネス426の先端のコネクタ427と対をなすコネクタ125が設けられている。実施形態において、周辺制御基板750につながっているハーネス426及びその先端のコネクタ427は、請求項1にも記載されている遊技ユニット側配線類のうちの周辺制御基板につながった周辺制御系配線類及びその先端に取付けられた周辺制御系配線類接続用コネクタに相当する。また、周辺中継基板123のコネクタ125は、請求項1にも記載されている本体側配線類とは別とされ(図14に符号910で示されているハーネスが相当する)、扉形前面部材200に配設された扉側装飾発光体(後述の左発光体217A、右発光体217B及び上発光体217Cが相当する)からの配線類を含んで集合させた周辺中継用コネクタに相当する。さらに、本発明では、遊技ユニット側配線類が遊技制御基板につながった主制御系配線類424と周辺制御基板につながった周辺制御系配線類426とに分割される(図16−1参照)。なお、該コネクタ125と前記コネクタ124は、プリント基板にハンダ付け等の固着手段で固着する基板固着型であり、安価なDIN規格のものが使われている。
また、取付板120の前面に被さるカバー体121は、前記コネクタ124,125が通る大小2つの開口126,127と、該開口126,127と横並びの位置に突設した支持筒128と、下半部前方に張り出すトンネル状の配線ダクト129と、を有する。
配線中継部材113に接続する本体側配線類119は、前記配線ダクト129の内部を通るか、または配線中継部材113の取付板120の下側前面に突設したフック形状の配線止め130に束ねられた状態で、図1一点鎖線Lに示したように外本体100の側板102,102側に振り分けられ、該側板102,102と背板104のコーナー付近でほぼ垂直に向きを変え、その多くは仕切板105の奥に設けた配線用の開口109を通って本体側電気部品に夫々接続される。もちろん仕切板105より上の領域に本体側電気部品(例えば図1において側板102の内面に設けた外部中継端子板131)がある場合には、仕切板105の配線用の開口109とは無関係にそのまま接続される。
ここまでで説明した配線手段から、次のような技術的思想が把握できる。
(a)ケース部材400の後面板405に、図柄変動表示装置300のリール301a,301b,301cの回転中心を通る水平面とリール301a,301b,301cの最高高さ位置を通る水平面との間に自己の下辺が位置する高さにして配線窓411を形成する。
(b)外本体100の背板104に、本体側電気部品につながる本体側配線類119と、ケース部材側電気部品につながる遊技ユニット側配線類423とを中継する配線中継部材113を設置する。
(c)外本体100の側板102,102の内面沿いに配線を通す上下方向の配線経路を形成する。
(d)配線中継部材113につながる本体側配線類119をケース部材400の側方に導き、そこから前記配線経路を通って本体側電気部品に接続する。
以上(a)〜(d)の構成要素を備えた遊技機は、図柄変動表示装置300のリール301a,301b,301cの後ろを本体側配線類119が通らず、外本体100の側板102,102沿い(背板104とのコーナーを含む(図10参照)。)に設けた配線経路を迂回するため、リール301a,301b,301cを外本体100の背板104近くにまで寄せることが可能になり、従来の構成、すなわち、本体側配線類119が背板104のほぼ中央を下ってリール301a,301b,301cの後ろを通っていた従来の構成に比べて、リール301a,301b,301cの径を大きくすることができる。なお、リール301a,301b,301cの径は大きい方が、回転時の迫力が増す。
[配線手段−コネクタ425,427]
上記のように配線中継部材113に設けられている2つのコネクタ124,125には、ケース部材400の主制御基板409につながっているハーネス424の先のコネクタ425と、後述の周辺制御基板750につながっているハーネス426の先のコネクタ427がそれぞれ接続されている。
この2つのコネクタ425,427は、図16−1に示したように1つのコネクタホルダー428に一体に取り付けられている(コネクタ425,427は、1つのコネクタホルダー428に一括支持されている)。該コネクタホルダー428は、コネクタ425,427がビス止めされるホルダー主体429と、ほぼ中央に透孔430を有し前記ホルダー主体429の両横に突設した板状の取着片431と、該取着片431の透孔430に装着した周知のボタン形パネルファスナー432(商品名「ナイラッチ」:登録商標)と、からなり、図5,図8(a)に示したように配線中継部材113の前記支持筒128の先に取着片431を当て、該取着片431のボタン形パネルファスナー432を支持筒128に差し込んでロックしてある。従ってコネクタホルダー428が固定手段たる支持筒128に固定され、ひいては配線中継部材113に固定されるため、コネクタ425,427とコネクタ124,125の結合が外れない。
[配線中継基板−コネクタ425,427−仮止め棚]
上記のようにコネクタ425,427は配線中継部材113のコネクタ124,125に接続されているが、ケース部材400が外本体100に組み込まれる前、つまり工場出荷から設置完了までの間、コネクタ425,427は、ケース部材400に設けた仮止め棚418に仮止めされている。
前記仮止め棚418は、図5,図6,図12,図13に示したようにケース部材400の内側から前記配線窓411に向かわせた棚板状の部材であり、図6に示したようにコネクタホルダー428を載置するほぼ水平なベンチ部433と、そのベンチ部433の両端に立設したベンチ側板434と、各ベンチ側板434に突設した3本の内向き爪片435,435,435とを有する。この内向き爪片435,435,435の中央の1本と他の上下の2本との間にはコネクタホルダー428の取着片431が嵌まり得る間隔が設けてある。
なお、一方のベンチ側板434は、先端に指掛部436を延設した薄板構造であって、指掛部436に指を掛け図8(b)矢示X方向に力を加えることにより一端支持の板バネのごとく外向きに反らせ得るようになっており、その反らせた状態で内向き爪片435,435,435からコネクタホルダー428の取着片431が簡単に外れるようになっている。図8(a)の想像線は指掛部436の先を鍵形に折り曲げた例を示したものであり、こうすることにより矢示Yのようにボタンを押す感覚でコネクタホルダー428の取外しが楽に行える。
しかして、図6に示したように前記仮止め棚418のベンチ部433にコネクタホルダー428を載置し、該コネクタホルダー428の取着片431をベンチ側板434の内向き爪片435,435,435の間に嵌めることによってコネクタホルダー428が仮止め棚418に仮止めされる。もちろん仮止めと言っても、ケース部材400の輸送中にコネクタホルダー428が仮止め棚418から外れない強度を有する設定になっており、従ってケース部材400が外本体100に組み込まれる前までは、コネクタホルダー428と一体のコネクタ425,427はケース部材400に設けた仮止め棚418に仮止めされて動かない。よってケース部材400を輸送したり、ケース部材400を外本体100に組み込む作業の最中に、ハーネス424,426(図13参照)の先にあるコネクタ425,427が、ケース部材400内の部品に当たってその部品はもちろん、自らも損傷する、というようなおそれがない。
そして、図8(b)→図8(a)に示したように、ケース部材400を外本体100に固定した後の配線工程で、上記のように一方のベンチ側板434を外向きに反らせてコネクタホルダー428を仮止め棚418から外し、そのコネクタホルダー428を自己の取着片431が配線中継部材113の支持筒128に当たる位置まで移動させれば、コネクタ425,427が配線中継部材113のコネクタ124,125に嵌まるから(その詳細は後述する。)、その状態で取着片431のボタン形パネルファスナー432を押し込んで取着片431を支持筒128にロックする。なお、このとき図5,図6に二点鎖線で示したように、ベンチ部433にガイド用の案内レール440を設けておけば、コネクタホルダー428を奥に押し込むだけでよいため、作業性が向上する。
以上のようにして配線中継部材113に取り付けたコネクタホルダー428は、外本体100の背板104を支持基盤として安定し、ケース部材から離間していて接触しないため、輸送時の振動等で外本体100と遊技ユニットが相対的に動いても無理な負荷が加わらない。
ここまでの説明から、次のような技術的思想が把握できる。
(a)前面が開口し背面を背板で覆った箱形であって電源装置その他の本体側電気部品を備えた外本体と、
(b)前記外本体に対し着脱自在なケース部材に複数の図柄を変動させる図柄変動表示装置その他のケース部材側電気部品を設けた遊技ユニットと、
(c)前記本体側電気部品につながる本体側配線類と、前記ケース部材側電気部品につながる遊技ユニット側配線類とを中継すべく前記外本体の背板に取り付けた配線中継部材と、
(d)前記遊技ユニット側配線類の先端に取り付けたコネクタと、
(e)該コネクタに取り付けたコネクタホルダーと、
(f)該コネクタホルダーを仮止めするためケース部材に設けた仮止め部材と、
(g)前記コネクタホルダーを前記配線中継部材に固定するための固定手段と、を有し、(h)遊技ユニットを外本体に装着する前の状態で前記コネクタホルダーを仮止め部材に仮止めし、遊技ユニットを外本体に装着した状態で前記コネクタホルダーを仮止め部材から固定手段に付け替えてコネクタホルダーのコネクタを配線中継部材に接続するようにしたことを特徴とする
(i)遊技機。
上記の遊技機は、遊技ユニットの外本体100への装着とコネクタ同士の結合とを別々に行うようにしたものであるが、これとは対照的に、例えば遊技ユニットに直接コネクタを取り付け、遊技ユニットを外本体100に押し込む動作で自動的にコネクタ同士を結合させる、という方式が考えられる。しかしこの方式は、質量の大きな遊技ユニットが輸送中などに外本体100の内部で振動した場合、大きな負担がコネクタ結合部に掛かるため信頼性に不安があり、その対策にコストが掛かる課題がある。
また、本発明の遊技機は、外本体100に1枚の扉形前面部材200を取り付け、該扉形前面部材200に対して遊技ユニットを物理的に独立させた構成であるが、これとは対照的に、扉形前面部材を上下2段に分割し、上部の扉形前面部材を遊技ユニット側の部品とする遊技機も考えられる。しかし、このような遊技機では、遊技中に興奮した遊技者が上部の扉形前面部材を叩いた場合にコネクタ結合部に直接衝撃が加わるためコネクタの結合が不安定になるおそれがあり、さらに上下の扉形前面部材同士の継ぎ目に対し新たな防犯構造を要する課題がある。
これに対し本発明の遊技機は、外本体100に1枚の扉形前面部材200を取り付け、該扉形前面部材200に対して遊技ユニットを物理的に独立させた構成であり、さらに、コネクタホルダー428を配線中継部材113に接続した後、該コネクタホルダー428は、図5に示したように外本体100に固定した部品(配線中継部材113)と結合し遊技ユニットから離間した独立構造になっているため、プリント基板にハンダ付けして用いる低コストで一般的なコネクタを使用した場合でも、輸送中においても、遊技中においても信頼性・耐久性に不安がない。また、遊技ユニットのみが機種変更時の交換対象であり、扉形前面部材200は交換対象とならないため、機種変更のための遊技場の負担も軽くなる。
[コネクタ425,427とコネクタ124,125の結合]
前記のようにコネクタ425とコネクタ427は、1つのコネクタホルダー428に取り付けられている。こうすることによりコネクタホルダー428を配線中継部材113の所定の位置にセットする1回の動作で2つのコネクタ425,427の接続が完了する。
しかし現実の問題として、2つのコネクタ425,427とコネクタホルダー428という独立した要素を寄せ集めて一体にする構造では、コネクタ425,427とコネクタ124,125の「正確な位置決め」という困難な問題に直面する。すなわち2つのコネクタ425,427と配線中継部材113側のコネクタ124,125の4要素の位置決めが全て正確でなければ、コネクタ425,124とコネクタ427,125の一括結合は不可能であるのに、そのような位置決めの精度を量産品レベルのコストで達成するのは困難だからである。
そのような問題を解決する1つの手段として、プリント基板にハンダ付けすることなく結合時の融通性を高める機構を施したいわゆるドロワーコネクタを使用する方法が考えられるが、ドロワーコネクタ自体が高価であるため、まだコスト面の負担が大きい。
これに対し実施形態の配線手段では、基板支持部材たる配線中継部材113のコネクタ基板122,123を分割してそれぞれにコネクタ124,125を装着し、そのコネクタ基板122,123の少なくとも一方を、配線中継部材113の取付板120とカバー体121の間の隙間に非固定的に納めてコネクタ427とコネクタ125の結合方向と直交する方向(ここでの「直交」は、厳密な90度にこだわらず、社会通念上のほぼ90度という程度の意味である。)に遊動可能状態にする手段を講じている。かかる構成においてコネクタホルダー428の結合照準をコネクタ425とコネクタ124に定めた場合、もう一方のコネクタ427とコネクタ125の相対位置に若干の狂いがあっても、コネクタ基板123が遊動してその狂いを矯正すべく移動するから、コネクタ427とコネクタ125の結合も可能になる。これにより基板固着型で安価なDIN規格のコネクタで十分に対応できる。
ここまでの説明から、次のような技術的思想が把握できる。
(1)「2以上の配線用のコネクタと、その各コネクタと対をなす2以上の配線用のコネクタとを有する遊技機において、一方のコネクタグループを1つのコネクタホルダーに固着すると共にこれらと対をなす他のコネクタグループをコネクタ基板に装着し、さらにそのコネクタ基板をコネクタ毎に分割してその1つを基板支持部材に固定すると共に他のコネクタ基板を基板支持部材に対しコネクタの結合方向と直交する方向に遊動可能な状態に取り付けるようにしたことを特徴とする遊技機。」
(2)「前面が開口し背面を背板で覆った箱形であって電源装置その他の本体側電気部品を備えた外本体と、
前記外本体に対し着脱自在なケース部材に複数の図柄を変動させる図柄変動表示装置その他のケース部材側電気部品を設けた遊技ユニットと、
前記本体側電気部品につながる本体側配線類と、前記ケース部材側電気部品につながる遊技ユニット側配線類とを中継すべく前記外本体の背板に取り付けた配線中継部材と、
前記遊技ユニット側配線類の先端に取り付けた2系統以上のコネクタと、
該2系統以上のコネクタをコネクタグループとして一括支持するコネクタホルダーと、 該コネクタホルダーを前記配線中継部材に固定するための固定手段と、
前記2系統以上のコネクタグループの各コネクタと対をなしプリント基板に固着して使用する基板固着型のコネクタによる他のコネクタグループと、
前記背板に取り付けた配線中継部材に取り付けられ、前記他のコネクタグループのコネクタを固着してなるコネクタ接続用端子基板と、を有し、
該コネクタ接続用端子基板をコネクタ毎に分割してその1つを前記配線中継部材に固定すると共に他のコネクタ接続用端子基板を配線中継部材に対しコネクタの結合方向と直交する方向に遊動可能な状態に取り付けるようにしたことを特徴とする遊技機。」
(3)「2以上の配線用のコネクタと、その各コネクタと対をなす2以上の配線用のコネクタとを有する遊技機において、
一方のコネクタグループをコネクタ基板を介して基板支持部材に固着すると共にこれらと対をなす他のコネクタグループを1つのコネクタホルダーに装着し、さらにそのコネクタホルダーに対しコネクタグループの中の1つのコネクタを固定すると共に他のコネクタをコネクタホルダーに対しコネクタの結合方向と直交する方向に遊動可能な状態に取り付けるようにしたことを特徴とする遊技機。」
(4)「前面が開口し背面を背板で覆った箱形であって電源装置その他の本体側電気部品を備えた外本体と、
前記外本体に対し着脱自在なケース部材に複数の図柄を変動させる図柄変動表示装置その他のケース部材側電気部品を設けた遊技ユニットと、
前記本体側電気部品につながる本体側配線類と、前記ケース部材側電気部品につながる遊技ユニット側配線類とを中継すべく前記外本体の背板に取り付けた配線中継部材と、
前記遊技ユニット側配線類の先端に取り付けた2系統以上のコネクタと、
該2系統以上のコネクタをコネクタグループとして一括支持するコネクタホルダーと、 該コネクタホルダーを前記配線中継部材に固定するための固定手段と、
前記2系統以上のコネクタグループの各コネクタと対をなしプリント基板に固着して使用する基板固着型のコネクタによる他のコネクタグループと、
前記背板に取り付けた配線中継部材に取り付けられ、前記他のコネクタグループのコネクタを固着してなるコネクタ接続用端子基板と、を有し、
前記コネクタホルダーに対しコネクタグループの中の1つのコネクタを固定すると共に他のコネクタをコネクタホルダーに対しコネクタの結合方向と直交する方向に遊動可能な状態に取り付けるようにしたことを特徴とする遊技機。」
以上の遊技機は、固定したコネクタ接続用端子基板のコネクタに照準を合わせてコネクタホルダーを操作するようにすれば、他のコネクタ同士の相対位置に製造誤差等で若干の狂いがあっても、非固定のコネクタ接続用端子基板がコネクタごと遊動してその狂いを矯正すべく移動し誤差を吸収するから、結合照準でないコネクタ同士の結合も可能になる。
従って1つのコネクタホルダーを用いて複数系統のコネクタの一括接続が可能である。しかも使用しているコネクタは、プリント基板にハンダ付けして用いるような汎用的で安価な例えばDIN規格のものであり、コストも安い。
また、コネクタホルダーは、ナイラッチ(登録商標)等の固定手段で配線中継部材、ひいては該配線中継部材を介して外本体の背板に確実に固定される。一方、コネクタホルダーと遊技ユニットの間では、フレキシブルなハーネスを介してつながっているのみであり、遊技ユニットが動いたとしても、その動きはフレキシブルなハーネスが吸収するので、コネクタホルダーに動きは伝わらない。このため、たとえ輸送中の振動により外本体と遊技ユニットの間に相対的な動きが生じても、コネクタホルダーは、外本体のみと一緒に動き、遊技ユニットの干渉を受けないから、コネクタの結合部には全く負荷が掛からない。
よってコネクタ結合の信頼性が非常に高い。
なお、実施形態のように、小さいコネクタ125に対応する小さいコネクタ基板123を遊動可能とし、大きいコネクタ425,コネクタ124同士を結合の基準に定める構成は、その逆の構成に比べてコネクタ425,124,427,125の結合が楽に行える。小さいコネクタ基板123の方が軽い力で扱えるため、狂いの自動矯正が容易だからである。
また、実施形態では、図9のようにコネクタ425,124の方がもう一方のコネクタ427,125より先に結合するようになっており、そうすることにより結合照準のコネクタ同士が合わせやすい。
また、図9に拡大して示したように凸形のコネクタ425,427の凸部先端の周縁角部及び/又は凹形のコネクタ124,125の差込口の周縁角部に面取り部C(直線的な面取り、曲線的な面取りのいずれも可)を形成しておけば、面取り部Cのテーパに沿った誘導作用が、コネクタ同士の結合性をより良好にする。
また、実施形態のように、配線中継部材113のコネクタ基板122,123を遊動可能にする構成の他、コネクタホルダー428側のコネクタ425,427の何れか一方を遊動可能にすることも可能であり、その場合も上記と同様の作用効果が得られる。なお、かかるコネクタホルダー428の具体例を図16−2に示した。この例では、コネクタホルダー428のホルダー主体429に雌ねじ付きの受筒429aを突設し、一方、コネクタ427の両横に遊孔427aを有する耳片427bを形成し、コネクタホルダー428の受筒429aにコネクタ427の遊孔427aを遊嵌させ、座金付きのビス427cをもって耳片427bの抜け止めとしている。そうすることによりコネクタ427は、コネクタホルダー428に対し、遊孔427aと受筒429aの径の差の範囲で自由に遊動し得る。この場合のコネクタ基板122,123は、一体にして取付板120に固定すればよい。
また、実施形態では2つのコネクタを1つのコネクタグループとして取り扱ったが、1つのコネクタグループのコネクタ数は2以上でもよい。
また、実施形態では図4,図12に示したように、ケース部材400の後面板405の裏側であって、前記図柄変動表示装置300の装置ケース302の下斜板310に向けて凹ませたケーブル溝437が形成され、該ケーブル溝437の両端近傍にケース部材400の側板404(又は後面板405)を貫く配線口438,438が開設されている。この配線口438,438とケーブル溝437は、図柄変動表示装置300と主制御基板409等とを接続するためのものであり、図11において図柄変動表示装置300の装置ケース302の向かって右側面(扉形前面部材200の非ヒンジ側の側面)に設けたリール主中継基板312のケーブル313(図12参照)を1つの配線口438からケース部材400の外に引き出し、そのケーブル313を図12のようにケーブル溝437に納め、さらにそのケーブル313の先を他の配線口438からケース部材400の中に戻して主制御基板409等につなぐようにしてある。なお、ケーブル溝437には所定の間隔でケーブル止め439が設けられていて、ケーブル溝437からケーブル313が脱落しないようになっている。
しかして主制御基板409等とリール主中継基板312は、共にケース部材400の中にあるケース部材側電気部品であり、本来、ケース部材400の外にケーブル313を引き出す必要はない。それを敢えてケース部材400に配線口438,438とケーブル溝437を設けてケーブル313を外伝いに迂回させるようにした理由は次のとおりである。
リール主中継基板312の設置場所は、限られたスペースの中でコネクタを抜き差しする配線の作業性を考慮すると、図柄変動表示装置300(装置ケース302)の側面のうち扉形前面部材200の非ヒンジ側に相当する側が好ましい。もし逆に、扉形前面部材200のヒンジ側に相当する装置ケース302の側面にリール主中継基板312を設けると、開ききった扉形前面部材200(図1参照。)とリール主中継基板312が近接位置で向かい合うため、コネクタの抜き差しに必要な広い作業空間が確保できないからである。
しかし一方、リール主中継基板312の接続対象たる基板類(主制御基板409,画像表示体500等)の接続部がケース部材400の扉形前面部材200のヒンジ側に相当する側にあると、ケーブル313がケース部材400の内部を横切る格好になる。
そうすると前記装置ケース302をケース部材400に装着する際にケーブル313を噛み込んだり、逆に装置ケース302を引き出す際にケーブル313を引っ掛けるおそれがある。
これに対し実施形態のように、ケース部材400に配線口438,438とケーブル溝437を設けてケーブル313を外伝いに迂回させるようにすれば、上記したようなケーブル313のトラブルは生じない。また、配線作業は、装置ケース302を所定の位置から若干引き出した状態で行う方が作業性がよく、それに伴って配線口438からリール主中継基板312までのケーブル313の長さは、配線代とでも言うべき余裕が設けられている。
従って装置ケース302を所定の位置にセットした状態でケーブル313に弛みが生じ、引き出し量によってはケーブル313の弛みが大きくなる。そのようなケーブル313の弛みが大きい場合には、配線口438と横並びの位置にある、装置ケース302の下斜板310とケース部材400の奥のコーナー部分との間に出来る三角スペースにケーブル313の弛んだ部分を逃がすことができる。
また、実施形態のようにケーブル溝437を装置ケース302の下斜板310に向かわせて膨らませるようにした場合には、ケース部材400の奥と装置ケース302の下斜板310との間にできるデッドスペースの有効活用に役立つ。
なお、配線口438,438とケーブル溝437を使った配線は、リール主中継基板312のケーブル313に限定する必要はなく、ケース部材400の内部を横切るケーブル全てに適用できる。
その他、図11中、符号441は機能分離中継端子板である。
以上のように構成されるスロットマシン1は、ケース部材400を外本体100に装着し、必要な配線を完了した完成品の状態で工場から出荷される。そして、その完成品のまま遊技場の遊技機設置島に取り付けられるが、このとき図24想像線のように、外本体100の天板103と遊技機設置島の上桟600とを木ねじ等の固定部材601で止める場合は、扉形前面部材200と画像表示体500を開放し、外本体100の貫通孔132に対しケース部材400の内側から天窓部443越しに固定部材601を挿通させ、さらにドライバー等の工具602で天窓部443越しに固定部材601を締め付けて外本体100の天板103と遊技機設置島の上桟600とを固定的に連結する。なお、貫通孔132は複数設けられているため、必要に応じてその中から任意に選択して使用することができる。例えば、上桟600の位置やサイズにばらつきがあってもその上桟600に対応する貫通孔132を選択することができる。また、遊技機をまるごと入れ替える場合に、使用する貫通孔132を変更すれば、上桟600の同じ位置に固定部材601の穴が開く弊害(いわゆる、ばか穴化)が防止できる。
ところで、図24に示したように外本体100とケース部材400の間には隙間Sが形成されており、画像表示体500等から発生した熱が画像表示体500の冷却ファン(図示せず)で煽られ、ケース部材400の天窓部443から前記隙間Sを通って背板104の通気口133に至り、そこから遊技機設置島の内部に抜ける。このとき背板104とケース部材400の間に配線中継部材113がありこれが障壁のごとく作用して前記隙間Sを広範囲に塞ぐから、隙間Sを流れる熱気がこの部分で遮られ、配線中継部材113より上方にある背板104の通気口133から積極的に外部に放出される。従って放熱効果が高い。
[遊技ユニットの交換]
遊技内容を変更する場合や、遊技機種を変更する場合には、外本体100及び扉前面部材200に配設されている部材や電気部品を残してそのまま継続使用すると共に、遊技ユニットのみを本体側(外本体100及び扉前面部材200)に対して取り外し、新たな遊技ユニットを外本体100の開口109の内部に収納固定することになる。以下、遊技ユニットを交換する場合の具体的な作業手順を説明する。
[遊技ユニットの外本体100からの取り外し]
図3に示す扉形前面部材200の自由端側の一側の錠装置215にキー(鍵)を挿入して右回りに回すと錠が外れ、扉形前面部材200を外本体100から開放させることができる。扉形前面部材200を外本体100に対して手前に引くと、扉形前面部材200が回転軸100a(図1,図38参照)を中心として外本体100に対して内部を開放する方向に回動する。このとき、画像表示体500は、連結具700(図39参照)により、扉形前面部材200の支持片215bに支持された止め軸703の下端部分が、画像表示体500の固定鞘部材701内を摺動するロッド702に連結されていることにより、画像表示体500がヒンジ金具420(図38参照)を中心に扉形前面部材200と一体となって回動する。これにより、ケース部材400の開口部401が露出した状態となる。
次に、ケース部材400の開口部401に手を入れ、その奥の配線作業空間408内のコネクタホルダー428(図16−1参照)を配線中継部材113から外す。図5に示すように、コネクタホルダー428は左右のボタン形パネルファスナー432,432により配線中継部材113の支持筒128,128に固定されている。左右のボタン形パネルファスナー432,432を摘み、手前方向に5mmほど引くと、左右のボタン形パネルファスナー432,432と支持筒128,128との結合が外れる。そして、コネクタホルダー428の左右の取着片431,431を手で支持して手前方向に引くことにより、配線中継部材113のコネクタ124とコネクタホルダー428のコネクタ425とのコネクタ結合が外れると共に、配線中継部材113のコネクタ125とコネクタホルダー428のコネクタ427とのコネクタ結合が外れることにより、両コネクタ425,427を抜くことができる。配線中継部材113から取り外したコネクタホルダー428は、仮止め棚418のベンチ部433に配置するようにする(図6参照)。これにより、遊技ユニットを輸送中にコネクタホルダー428が移動したりすることがない。
次に、図22に示されている上部左右のストッパー117を遊技ユニットの内部から手で回してケース部材400の係止孔442に係合しない位置に回動させる(ケース部材400の前方向への移動規制の解除)。また、下部のストッパー117(図1,図17参照)を図17で2点鎖線で示される位置に回動させて倒す(ケース部材400の前方向への移動規制の解除)。
次に、図39に示す連結具700の止め軸703をスプリング703aの付勢に抗して上方に持ち上げることにより、止め軸703とロッドとの係合を解除した状態としたまま、画像表示体500をヒンジ金具420(図38参照)を中心にケース部材400の開口部401を閉鎖する方向に回動させる。そして、画像表示体500でケース部材400の開口部401を閉鎖した状態とし、図11に示すロック片421を時計回りに回動させて、その先端を画像表示体500の裏側に突設した受部508に係合し、この状態で画像表示体500をケース部材400の開口部401の上部を閉じた位置にロックする。これにより、遊技ユニットが外本体100の仕切板105(図1参照)に載っただけの状態となる。
次いで、図柄変動表示装置300の下方となるケース部材400の下部の下把手316(図1,図11参照)に手を掛けて手前方向に引くことにより、遊技ユニットをケース部材400と共に外本体100に対して手前方向に引き出す。そして、ケース部材400の上面に設けられた把手口422に手を掛けて一気に遊技ユニットを引き出す。以上のようにして、遊技ユニットを外本体100から取り外す。なお、前記把手口422は遊技ユニットの重心のほぼ真上に位置しているため、安定して持つことができる。なお、新たな遊技ユニットを外本体100の開口109の内部に収納固定する手順は逆となる。
[スロットマシンに配備される電気系統]
次に、スロットマシン1に配備される電気系統について説明する。スロットマシン1の制御構成は、図42乃至図44に示すように、遊技ユニット側に配備された主制御基板409及び周辺制御基板750から構成されており、各種制御が分担されている。図42は遊技ユニット(図11の分解斜視図に示されているように図柄変動表示装置300+ケース部材400+画像表示体500よりなる)側に配備された主制御基板409及び本体側(外本体100の背板104に配設された配線中継部材113)に配備された主中継基板122のブロック図である。また、図45は、配線中継部材113に収納される主中継基板122及び周辺中継基板123の正面図である。
[主中継基板122]
主中継基板122は、図45に示すように、電源基板112sとの接続用のコネクタCN1(以下、主中継基板122のコネクタCN1という)と、主制御基板409に繋がっているハーネス付きコネクタ425(図16−1参照)と接続されるコネクタ124(図14及び図15参照、以下、主中継基板122のコネクタCN2という)と、後述の扉形前面部材200の裏面に配備される主扉中継基板850と接続されるコネクタCN3(以下、主中継基板122のコネクタCN3という)と、遊技場(ホール)に設置されたホールコンピュータ(図示せず)に対してスロットマシン1の遊技情報を出力するために中継する外部中継端子板131(図1参照)と接続されるコネクタCN4(以下、主中継基板122のコネクタCN4という)と、メダル払出装置110と接続されるコネクタCN5(以下、主中継基板122のコネクタCN5という)と、メダル用補助収納箱111の内部に配設されたメダル補助収納庫スイッチ111aと接続されるコネクタCN6(以下、主中継基板122のコネクタCN6という)と、扉開放検知スイッチ220と接続されるコネクタCN7(以下、主中継基板122のコネクタCN7という)とを備えている。主中継基板122は、単純に各種信号や電源電圧を素通りさせる中継(中継入力又は中継出力)の役割を果たす。なお、以下の説明では、基板毎にコネクタがあるので、符号「CN」は異なる基板で重複することがある。
図42の電源基板112sは、AC24V(2つの端子)を入力として、主制御基板409のメモリのバックアップ電源や各種の直流作動電源(+30V電源、+12V電源、+24V電源)を生成し、主中継基板122のコネクタCN1に供給する。なお、符号FG(1つの端子)は、図示しない電源ハーネスを介して遊技島設備のアースに接続される。また、筐体FG端子(1つの端子)は、遊技機本体の金属部分にアースとして接続される。
図46は、主中継基板122のコネクタCN1、CN4、CN5、CN6及びCN7のピン数及び各ピンによって伝達される信号を示す図である。図42及び図46に示すように、主中継基板122のコネクタCN1(対電源基板112s)は12ピンで構成されている。コネクタCN1の1番ピン〜5番ピンは何れもグランドGNDの中継入力である。6番ピンはバックアップ電源(−)(0V)の中継入力であり、7番ピン及び8番ピンは+30V電源の中継入力であり、9番ピン及び10番ピンはいずれも+12V電源の中継入力であり、11番ピンは+24V電源の中継入力であり、12番ピンはバックアップ電源(+)(+5V)の中継入力である。
主中継基板122のコネクタCN4(対外部中継端子板131)は10ピンで構成されている。コネクタCN4の1番ピンは外部信号5の中継出力、2番ピンは外部信号4の中継出力、3番ピンは外部信号3の中継出力、4番ピンは外部信号2の中継出力、5番ピンは外部信号1の中継出力である。また、コネクタCN4の6番ピンはメダル払出信号の中継出力であり、7番ピンはメダル投入信号の中継出力である。さらに、コネクタCN4の8番ピン〜10番ピンは何れも+24V電源の中継出力である。
主中継基板122のコネクタCN5(対メダル払出装置110)は5ピンで構成されている。コネクタCN5の1番ピンはS+5V(センサ用+5V電源を意味する、以下、センサ用+5V電源という)の中継出力であり、2番ピンは遊技メダル払出カウントスイッチ信号の中継入力であり、3番ピンはグランドGNDであり、4番ピンは遊技メダル払出ドライブ1の中継出力であり、5番ピンは遊技メダル払出ドライブ2の中継出力である。
主中継基板122のコネクタCN6(対メダル補助収納庫スイッチ111a)は2ピンで構成されている。コネクタCN5の1番ピンはオーバーフロースイッチ(メダル補助収納庫スイッチ111a)の信号の中継入力であり、2番ピンはグランドGNDである。また、主中継基板122のコネクタCN7(対扉開放検知スイッチ220)は2ピンで構成されている。コネクタCN7の1番ピンは扉開放検知スイッチ220の信号の中継入力であり、2番ピンはグランドGNDである。
図47は、主中継基板122のコネクタCN3のピン数及び各ピンによって伝達される信号を示す図である。図42及び図47に示すように、主中継基板122のコネクタCN3は30ピンで構成され、主扉中継基板850に接続されている。図42において一点鎖線で囲われている「ドアブロック」で示されるように、主扉中継基板850及び主扉中継基板850にコネクタ接続されているメダルセレクタ207、貯留メダル精算ボタン209、MAXベットボタン206、1ベットボタン205、始動レバー210、リール停止ボタン211(211a〜211c)及び打止め解除/エラー解除スイッチ215cは扉形前面部材200に配設されている。
図51は、スロットマシン1の扉形前面部材200の裏面図である。扉形前面部材200は、スロットマシンの外本体100(図1参照)の前面に横開きの扉状に回動可能に取り付けられている。図51に示すように、扉形前面部材200の裏面の略中央には、内部に主扉中継基板(図示せず)と扉装飾駆動基板(図示せず)を収納した扉基板収納ケース800が配設されている。
また、図52は扉基板収納ケース800の斜視図である。図52に示すように、扉基板収納ケース800は、内部に扉装飾駆動基板860(符号のみ図示)を収納した四角形状をなした扉装飾駆動基板収納部分801の側部に、扉装飾駆動基板よりも小型の四角形状で、内部に主扉中継基板850(符号のみ図示)を収納した主扉中継基板収納部分802が一体に形成されている。
図42に示すように、主扉中継基板850にはメダルセレクタ207、貯留メダル精算ボタン209、MAXベットボタン206、1ベットボタン205、始動レバー210、リール停止ボタン211(左リール停止ボタン211a、中リール停止ボタン211b、右リール停止ボタン211c)、打止め解除/エラー解除スイッチ215cが接続されている。
図52において、符号803は扉基板収納ケース800の上面全体を覆う収納ケースカバーであり、主扉中継基板収納部分802の収納ケースカバー803の外面に、メダルセレクタ207に接続されたハーネス付きコネクタを接続するメダルセレクタ用接続コネクタ851(図42に示すように10ピンで構成)と、貯留メダル精算ボタン209に接続されたハーネス付きコネクタを接続する貯留メダル精算ボタン用接続コネクタ852(図42に示すように2ピンで構成)と、MAXベットボタン206に接続されたハーネス付きコネクタを接続するMAXベットボタン用接続コネクタ853(図42に示すように4ピンで構成)と、1ベットボタン205に接続されたハーネス付きコネクタを接続する1ベットボタン用接続コネクタ854(図42に示すように2ピンで構成)と、始動レバー210に接続されたハーネス付きコネクタを接続する始動レバー用接続コネクタ855(図42に示すように3ピンで構成)と、リール停止ボタン211に接続されたハーネス付きコネクタを接続するリール停止ボタン用接続コネクタ856(図42に示すように8ピンで構成)と、打止め解除/エラー解除スイッチ215cに接続されたハーネス付きコネクタを接続する打止め解除/エラー解除スイッチ用接続コネクタ857(図42に示すように2ピンで構成)と、主として主扉中継基板850から本体側の主中継基板122へ各信号を送出する対本体接続コネクタ部材858(30ピン雌型で構成)とが露出した状態で配設されている。
主扉中継基板850と主中継基板122との接続は、主扉中継基板850の対本体接続コネクタ部材858(CN1)に対応接続するコネクタ部材を一端に備えた対本体接続用ハーネス付きコネクタ(従来より周知の接続部材であるため図示せず)を用いて行われ、主扉中継基板850の対本体接続コネクタ部材858(CN1)に対本体接続用ハーネス付きコネクタの一端を接続し、主中継基板122のコネクタCN3(図42参照)に対本体接続用ハーネス付きコネクタ900(図14参照)の他端を接続する。
図47に示すように、主中継基板122のコネクタCN3の1番ピンは+24V電源の中継出力であり、2番ピンはメダルセレクタ207のロックアウトソレノイドへの駆動信号の中継出力であり、3番ピンはグランドGNDである。4番ピンはメダルセレクタ207のメダル通過センサ用+5V電源の中継出力であり、5番ピンはメダルセレクタ207のメダル通過センサ(メダル投入スイッチ1)信号の中継入力であり、6番ピンはメダルセレクタ207のメダル通過センサ(メダル投入スイッチ2)信号の中継入力であり、7番ピンはメダルセレクタ207のメダル投入レバー検知スイッチの信号の中継入力であり、8番ピンはグランドGNDである。
9番ピンは貯留メダル精算ボタン209(貯留メダル精算スイッチ)のスイッチ信号の中継入力であり、10番ピンはグランドGNDである。11番ピンはセンサ用+5V電源の中継出力であり、12番ピンはMAXベットボタン206(貯留メダル投入スイッチ2)のスイッチ信号の中継入力であり、13番ピンは貯留メダル投入スイッチLEDの点灯信号の中継出力であり、14番ピンはグランドGNDである。15番ピンはセンサ用+5V電源の中継出力であり、16番ピンは1ベットボタン205(貯留メダル投入スイッチ1)のスイッチ信号の中継入力であり、17番ピンはグランドGNDである。18番ピンは始動レバー210(回胴回転始動装置)のレバーセンサのセンサ用+5V電源の中継出力であり、19番ピンはグランドGNDであり、20番ピンは始動レバー210(回胴回転始動装置)のレバーセンサ信号の中継入力である。
21番ピンは第1回胴に対応した左リール停止ボタン211aの信号の中継入力であり、22番ピンは第2回胴に対応した中リール停止ボタン211bの信号の中継入力であり、23番ピンは第3回胴に対応した右リール停止ボタン211cの信号の中継入力であり、24番ピンはグランドGNDである。25番ピンはセンサ用+5V電源の中継出力であり、26番ピンは停止ボタンLED1の点灯信号の中継出力であり、27番ピンは停止ボタンLED2の点灯信号の中継出力であり、28番ピンは停止ボタンLED3の点灯信号の中継出力である。29番ピンはセンサ用+5V電源の中継出力であり、30番ピンはリセットスイッチ(打止め解除/エラー解除スイッチ215c)の信号の中継入力である。
[主中継基板122と主制御基板409とのコネクタ接続]
図42に示すように、主中継基板122のコネクタCN2は主制御基板409のコネクタCN1と接続される(図15のコネクタ124と図16−1のハーネス424付きのコネクタ425との接続を介して接続される)。主中継基板122のコネクタCN2及び主制御基板409のコネクタCN1は、64ピンで構成されている。
図48は、主中継基板122のコネクタCN2のピン数及び各ピンによって伝達される信号を示す図であり、図49は、主制御基板409のコネクタCN1のピン数及び各ピンによって伝達される信号を示す図である。なお、図48の主中継基板122のコネクタCN2のピン番号と図49の主制御基板409のコネクタCN1のピン番号とは同一の番号同士が対応している。
主制御基板409のコネクタCN1の1番ピンは外部信号5の出力であり、主中継基板122のコネクタCN2の1番ピンは外部信号5の中継入力である。主制御基板409のコネクタCN1の2番ピンは外部信号4の出力であり、主中継基板122のコネクタCN2の2番ピンは外部信号4の中継入力である。主制御基板409のコネクタCN1の3番ピンは外部信号3の出力であり、主中継基板122のコネクタCN2の3番ピンは外部信号3の中継入力である。主制御基板409のコネクタCN1の4番ピンは外部信号2の出力であり、主中継基板122のコネクタCN2の4番ピンは外部信号2の中継入力である。主制御基板409のコネクタCN1の5番ピンは外部信号1の出力であり、主中継基板122のコネクタCN2の5番ピンは外部信号1の中継入力である。
主制御基板409のコネクタCN1の6番ピンはメダル払出信号出力であり、主中継基板122のコネクタCN2の6番ピンはメダル払出信号の中継入力である。主制御基板409のコネクタCN1の7番ピンはメダル投入信号出力であり、主中継基板122のコネクタCN2の7番ピンはメダル投入信号の中継入力である。主制御基板409のコネクタCN1の8番ピンはグランドGNDであり、主中継基板122のコネクタCN2の8番ピンもグランドGNDである。主制御基板409のコネクタCN1の9番ピンは遊技メダル払出カウントスイッチ信号の入力であり、主中継基板122のコネクタCN2の9番ピンは遊技メダル投払出カウントスイッチ信号の中継出力である。主制御基板409のコネクタCN1の10番ピンはグランドGNDであり、主中継基板122のコネクタCN2の10番ピンもグランドGNDである。
主制御基板409のコネクタCN1の11番ピン及び12番ピンは遊技メダル払出装置ドライブ1の出力であり、主中継基板122のコネクタCN2の11番ピン及び12番ピンは遊技メダル払出装置ドライブ1の中継入力である。主制御基板409のコネクタCN1の13番ピン及び14番ピンは遊技メダル払出装置ドライブ2の出力であり、主中継基板122のコネクタCN2の13番ピン及び14番ピンは遊技メダル払出装置ドライブ2の中継入力である。
主制御基板409のコネクタCN1の15番ピンはグランドGNDであり、主中継基板122のコネクタCN2の15番ピンもグランドGNDである。主制御基板409のコネクタCN1の16番ピンはオーバーフロースイッチ信号(メダル補助収納庫スイッチ111aのスイッチ信号)の入力であり、主中継基板122のコネクタCN2の16番ピンはオーバーフロースイッチ信号の中継出力である。主制御基板409のコネクタCN1の17番ピンは扉開放検知スイッチ信号の入力であり、主中継基板122のコネクタCN2の17番ピンは扉開放検知スイッチ信号の中継出力である。主制御基板409のコネクタCN1の18番ピン〜23番ピンは何れもグランドGNDであり、主中継基板122のコネクタCN2の18番ピン〜23番ピンも何れもグランドGNDである。
主制御基板409のコネクタCN1の24番ピンはメダルセレクタ207のロックアウトソレノイドへの駆動信号の出力であり、主中継基板122のコネクタCN2の24番ピンはメダルセレクタ207のロックアウトソレノイドへの駆動信号の中継入力である。主制御基板409のコネクタCN1の25番ピンはメダルセレクタ207のメダル投入スイッチ1信号の入力であり、主中継基板122のコネクタCN2の25番ピンはメダルセレクタ207のメダル投入スイッチ1信号の中継出力である。主制御基板409のコネクタCN1の26番ピンはメダルセレクタ207のメダル投入スイッチ2信号の入力であり、主中継基板122のコネクタCN2の26番ピンはメダルセレクタ207のメダル投入スイッチ2信号の中継出力である。主制御基板409のコネクタCN1の27番ピンはメダルセレクタ207のメダル投入レバー検知スイッチ信号の入力であり、主中継基板122のコネクタCN2の27番ピンはメダルセレクタ207のメダル投入レバー検知スイッチ信号の中継出力である。主制御基板409のコネクタCN1の28番ピンは貯留メダル精算スイッチ信号(貯留メダル精算ボタン209)の入力であり、主中継基板122のコネクタCN2の28番ピンは貯留メダル精算スイッチ信号の中継出力である。
主制御基板409のコネクタCN1の29番ピンは貯留メダル投入スイッチ1信号(1ベットボタン205)の入力であり、主中継基板122のコネクタCN2の29番ピンは貯留メダル投入スイッチ1信号の中継出力である。主制御基板409のコネクタCN1の30番ピンは貯留メダル投入スイッチ2信号(MAXベットボタン206)の入力であり、主中継基板122のコネクタCN2の30番ピンは貯留メダル投入スイッチ2信号の中継出力である。主制御基板409のコネクタCN1の31番ピンは始動レバー210(回胴回転始動装置)のレバーセンサ信号の入力であり、主中継基板122のコネクタCN2の31番ピンは始動レバー210(回胴回転始動装置)のレバーセンサ信号の中継出力である。
主制御基板409のコネクタCN1の32番ピンはリセットスイッチ(打止め解除/エラー解除スイッチ215c)の信号の入力であり、主中継基板122のコネクタCN2の32番ピンはリセットスイッチ(打止め解除/エラー解除スイッチ215c)の信号の中継出力である。主制御基板409のコネクタCN1の33番ピンは第1回胴に対応した左リール停止ボタン211aの信号の入力であり、主中継基板122のコネクタCN2の33番ピンは第1回胴に対応した左停止ボタン211aの信号の中継出力である。主制御基板409のコネクタCN1の34番ピンは第2回胴に対応した中リール停止ボタン211bの信号の入力であり、主中継基板122のコネクタCN2の34番ピンは第2回胴に対応した中リール停止ボタン211bの信号の中継出力である。主制御基板409のコネクタCN1の35番ピンは第3回胴に対応した右リール停止ボタン211cの信号の入力であり、主中継基板122のコネクタCN2の35番ピンは第3回胴に対応した右リール停止ボタン211cの信号の中継出力である。
主制御基板409のコネクタCN1の36番ピンは停止ボタンLED1の点灯信号の出力であり、主中継基板122のコネクタCN2の36番ピンは停止ボタンLED1の点灯信号の中継入力である。主制御基板409のコネクタCN1の37番ピンは停止ボタンLED2の点灯信号の出力であり、主中継基板122のコネクタCN2の37番ピンは停止ボタンLED2の点灯信号の中継入力である。主制御基板409のコネクタCN1の38番ピンは停止ボタンLED3の点灯信号の出力であり、主中継基板122のコネクタCN2の38番ピンは停止ボタンLED3の点灯信号の中継入力である。主制御基板409のコネクタCN1の39番ピンは貯留メダル投入スイッチLEDの点灯信号の出力であり、主中継基板122のコネクタCN2の39番ピンは貯留メダル投入スイッチLEDの点灯信号の中継入力である。
主制御基板409のコネクタCN1の40番ピンはバックアップ電源(−)(0V)の入力であり、主中継基板122のコネクタCN2の40番ピンはバックアップ電源(−)(0V)の中継出力である。主制御基板409のコネクタCN1の41番ピンはS+5V(センサ用+5V電源)の出力であり、主中継基板122のコネクタCN2の41番ピンはS+5V(センサ用+5V電源)の中継入力である。主制御基板409のコネクタCN1の42番ピンはバックアップ電源(+)(+5V)の入力であり、主中継基板122のコネクタCN2の42番ピンはバックアップ電源(+)(+5V)の中継出力である。
主制御基板409のコネクタCN1の43番ピン〜49番ピンは何れもグランドGNDであり、主中継基板122のコネクタCN2の43番ピン〜49番ピンも何れもグランドGNDである。また、主制御基板409のコネクタCN1の50番ピン〜56番ピンは何れも+12V電源の入力であり、主中継基板122のコネクタCN2の50番ピン〜56番ピンは何れも+12V電源の中継出力である。
主制御基板409のコネクタCN1の57番ピン〜60番ピンは何れもグランドGNDであり、主中継基板122のコネクタCN2の57番ピン〜60番ピンも何れもグランドGNDである。また、主制御基板409のコネクタCN1の61番ピン〜64番ピンは何れも+30V電源の入力であり、主中継基板122のコネクタCN2の61番ピン〜64番ピンは何れも+30V電源の中継出力である。
[主制御基板]
図43は遊技ユニット側に配備された主制御基板409及び周辺制御基板750のブロック図である。図43に示すように、主制御基板409には、前述の主中継基板122が接続される他、12ピンで構成されるコネクタにより遊技状態表示基板450が接続され、24ピンで構成されるコネクタを介してリール主中継基板312が接続され、1個が8ピンで構成されるコネクタ2個により機能分離中継端子板441が接続されている。なお、図示されていないが、遊技状態表示基板450にはクレジット表示部、ゲーム数表示部、払出枚数表示部、メダルインランプ、スタートランプ、ベットランプ、ボーナスフラグ告知ランプ等が設けられている。リール主中継基板312には、左リール301aに対応したリールモータ中継基板が8ピンで構成されるコネクタを介して接続され、中リール301bに対応したリールモータ中継基板が8ピンで構成されるコネクタを介して接続され、右リール301cに対応したリールモータ中継基板が8ピンで構成されるコネクタを介して接続されている。
主制御基板409は、図示していないが、マイクロプロセッサとしての主制御MPU、入出力デバイス(I/Oデバイス)としての主制御I/Oポート、上述した、左リール駆動モータ303a、中リール駆動モータ303b及び右リール駆動モータ303cに駆動信号を出力するドライブ回路、スロットマシン1の設定(例えば、設定1〜6)を変更する設定キー(鍵穴)、設定スイッチ/エラー解除、打止有無スイッチ、精算有無スイッチ等を備えて構成されている。主制御MPUには、各種処理プログラムや各種コマンドを記憶するROMと、一時的にデータを記憶するRAMとが内蔵されており、その動作(システム)を監視するウォッチドックタイマや不正を防止するための機能等も内蔵されている。
主制御MPUは、上述した、1ベットボタン205、MAXベットボタン206、貯留メダル精算ボタン209、始動レバー210、リール停止ボタン211(左リール停止ボタン211a、中リール停止ボタン211b、右リール停止ボタン211c)、メダルセレクタ207(ロックアウトソレノイド、通過センサ、レバーセンサ)、扉開放検知スイッチ220、メダル払出装置110の遊技メダル払出カウントスイッチ及びメダル用補助収納箱111のメダル補助収納庫スイッチ111aからの検出信号が主制御I/Oポートを介して入力されており、これらの検出信号に基づいて、ロックアウトソレノイド、クレジット表示部、ゲーム数表示部、払出枚数表示部、メダルインランプ、スタートランプ、ベットランプ、ボーナスフラグ告知ランプ及びメダル払出装置110の駆動手段への駆動信号を、主制御I/Oポートを介して、出力する。
また、主制御MPUは、主制御I/Oポート及びリール主中継基板312、各リールモータ中継基板を介して左リール301a、中リール301b及び右リール301cをそれぞれ回転させる左リール駆動モータ303a、中リール駆動モータ303b及び右リール駆動モータ303cへの駆動信号を出力したり、左リール301a、中リール301b及び右リール301cの原位置をそれぞれ検出する左リール位置センサ、中リール位置センサ及び右リール位置センサからの検出信号が入力されたりする。
主制御MPUは、主制御I/Oポートを介して、設定スイッチ/エラー解除、打止有無スイッチ、精算有無スイッチ、打止め解除/エラー解除スイッチ215cからの信号が入力されたり、メダル払出信号、メダル投入信号や遊技ステータス等を外部中継端子板131に出力したりする。
「設定スイッチ/エラー解除」
設定スイッチ/エラー解除は設走キーの状況によって役割が変わる。設定キーがOFFのときは(遊技可能状態)、エラー解除スイッチとして機能する。一方、設定キーがONのときは(設定変更状態)、設定スイッチとして機能する。
[設定キーと設定スイッチ/エラー解除]
次に、スロットマシン1の設定の変更手順について説明する。まず、スロットマシン1を電源OFFの状態とし、その状態で設定キースイッチを操作する。詳しくは、設定キースイッチに所定のキーを差し込んでキーを右へ90度回転させる。次に、設定キースイッチにキーが差し込まれた状態でスロットマシン1を電源ONにする。電源ONは、電源ユニットの電源スイッチを操作することによって行なう。電源ONにすると、現在のスロットマシン1の設定がクレジット表示部に表示される(例えば、設定1の場合にはクレジット表示部に「1」が表示される)。次に、設定スイッチを操作する。設定スイッチを操作すると、クレジット表示部に表示されていた設定値に1が加算された数値が表示される。但し、表示されている数値が6の場合は、加算されずに表示される値が1に戻る。このように設定スイッチを操作して、クレジット表示部に所望の設定の値が表示されると、始動レバー210を操作する。始動レバー210を操作することによって、設定が確定する。キースイッチを左へ90度回転させ、設定キースイッチに差し込まれているキーを抜く。そして、次に電源投入されたときには、先ほど設定した設定値で遊技機が動作する。
[打止め有無スイッチ]
まず、「打止め」とはボーナスゲームが終了した後にメダルを受け付けない状態にすることである。打止め有無スイッチはボーナスゲームが終了した後に「打止め」にするか、それとも継続してゲームを行うことを許容するかを決定するスイッチである。
[精算有無スイッチ]
「精算」とはボーナスゲームが終了した後にクレジットを精算、つまりクレジット分のメダルを払い出すことを意味する。精算有無スイッチは、ボーナスゲームが終了した後に「精算」にするか、それとも「精算」しないかを決定するスイッチである。
外部中継端子板131は、遊技場(ホール)に設置されたホールコンピュータと電気的に接続されている。このホールコンピュータは、メダル投入信号によりスロットマシン1に投入されたメダルの枚数を把握し、メダル払出信号によりスロットマシン1が払い出したメダルの枚数を把握し、遊技ステータスによりスロットマシン1の遊技状態等を把握することによって、計数管理を行っている。
図43において、主制御基板409には、1つが8ピンで構成されるコネクタ2つにより機能分離中継端子板441が接続されている。また、機能分離中継端子板441には、1つが8ピンで構成されるコネクタ2つにより後述する周辺制御基板750(サブ制御基板)が接続されている。なお、矢印のついていない8ピンで構成されるコネクタは電源中継用であり、グランドGNDが4ピン、+12V電源が2ピン、+30V電源が2ピンで構成されている。また、主制御基板409→機能分離中継端子板441→周辺制御基板750というように、矢印付きで示される8ピンで構成されるコネクタは遊技に関する各種コマンド送信用であり、パラレルデータ(コマンド)D0〜D3の4ピン、SEL(セレクト信号)が1ピン、WR(ライト信号、請求項1のストローブ信号に相当する)が1ピン、停電予告信号が1ピン、グランドGNDが1ピンで構成されている。主制御MPUは、遊技に関する各種コマンドを、主制御I/O及び機能分離中継端子板441を介して、後述する周辺制御基板750に送信するようになっている。
[主制御基板409と周辺制御基板750とのコネクタ接続]
図55は、主制御基板409のコネクタCN4及びコネクタCN5と、周辺制御基板750のコネクタCN1及びCN2とによる各コネクタのピン数及び各ピンによって伝達される信号を示す図である。図55に示すように、主制御基板409のコネクタCN4は周辺制御基板750のコネクタCN1と接続され、主制御基板409のコネクタCN5は周辺制御基板750のコネクタCN2と接続される。主制御基板409のコネクタCN4及び周辺制御基板750のコネクタCN1は8ピンで構成され、主制御基板409のコネクタCN5及び周辺制御基板750のコネクタCN2は8ピンで構成されている。なお、主制御基板409のコネクタCN4のピン番号と周辺制御基板750のコネクタCN1のピン番号とは同一の番号同士が対応し、主制御基板409のコネクタCN5のピン番号と周辺制御基板750のコネクタCN2のピン番号とは同一の番号同士が対応している。なお、主制御基板409のコネクタCN5と周辺制御基板750のコネクタCN2とは、遊技に関する各種コマンド送信用である。
主制御基板409のコネクタCN4の1番ピン及び2番ピンはグランドGNDであり、周辺制御基板750のコネクタCN1の1番ピン及び2番ピンもグランドGNDである。主制御基板409のコネクタCN4の3番ピン及び4番ピンは+12V電源の出力であり、周辺制御基板750のコネクタCN1の3番ピン及び4番ピンは+12V電源の入力である。また、主制御基板409のコネクタCN4の5番ピン及び6番ピンは+30V電源の出力であり、周辺制御基板750のコネクタCN1の5番ピン及び6番ピンは+30V電源の入力である。さらに、主制御基板409のコネクタCN4の7番ピン及び8番ピンはグランドGNDであり、周辺制御基板750のコネクタCN1の7番ピン及び8番ピンもグランドGNDである。
主制御基板409のコネクタCN5の1番ピン〜4番ピンは、パラレルのコマンドデータD0〜D3の各出力であり、周辺制御基板750のコネクタCN2の1番ピン〜4番ピンはコマンドデータD0〜D3の各入力である。主制御基板409のコネクタCN5の5番ピンはSEL信号(セレクト信号)の出力であり、周辺制御基板750のコネクタCN2の5番ピンはSEL信号の入力である。なお、周辺制御基板750のコネクタCN2の5番ピンは、周辺制御基板750に配備されると共に、前述のコマンドデータD0〜D3に対応した演出に関する制御を行うサブCPUの割込端子(INT2端子)に接続されている。主制御基板409のコネクタCN5の6番ピンはWR信号(ライト信号、なお、請求項1に記載のストローブ信号に相当する)の出力であり、周辺制御基板750のコネクタCN2の6番ピンはWR信号の入力である。なお、本実施形態におけるWR信号は、一般にはストローブ信号と呼ばれているものと同義である。なお、周辺制御基板750のコネクタCN2の6番ピンは、前記サブCPUの割込端子(INT1端子)に接続されている。主制御基板409のコネクタCN5の7番ピンは停電予告信号の出力であり、周辺制御基板750のコネクタCN2の7番ピンは停電予告信号の入力である。また、主制御基板409のコネクタCN5の8番ピンはグランドGNDであり、周辺制御基板750のコネクタCN2の8番ピンもグランドGNDである。
[周辺制御基板750(サブ制御基板)]
周辺制御基板750は、図示していないが、マイクロプロセッサとしての周辺制御MPU(サブCPUに相当する)、各種処理プログラムや各種コマンドを記憶する周辺制御ROM、画像表示体500を表示制御するVDP(Video Display Processorの略)、15.9液晶モジュール500bに表示する各種画像を記憶する画像ROM、高音質の演奏を行う音源IC、この音源ICが参照する音楽及び効果音等の音情報が記憶されている音ROMを備えて構成されている。前記周辺制御MPUは、パラレル入出力ポート及びシリアル入出力ポート等の各種入出力ポートを内蔵している。
周辺制御基板750には、前述の機能分離中継端子板441が2個の8ピンで構成されたコネクタで接続される他、2ピンで構成されるコネクタによりリール照明LED基板(上)503aが接続され、2ピンで構成されるコネクタによりリール照明LED基板(下)503bが接続され、12ピンで構成されるコネクタを介してリール周辺中継基板317が接続されている。リール周辺中継基板317には、左リール301a(第1回胴)に対応したバックライト中継基板が4ピンで構成されるコネクタを介して接続され、さらに該バックライト中継基板に第1回胴を背後から照明する発光体を備えたバックライト基板がコネクタ接続されている。同様に、リール周辺中継基板317に、中リール301b(第2回胴)に対応したバックライト中継基板が4ピンで構成されるコネクタを介して接続され、さらに該バックライト中継基板に第2回胴を背後から照明する発光体を備えたバックライト基板がコネクタ接続されている。また、リール周辺中継基板317に、右リール301c(第3回胴)に対応したバックライト中継基板が4ピンで構成されるコネクタを介して接続され、さらに該バックライト中継基板に第3回胴を背後から照明する発光体を備えたバックライト基板がコネクタ接続されている。
また、周辺制御基板750には、3ピンで構成されるコネクタにより液晶インバータ基板500aが接続され、20ピンで構成されるコネクタにより15.9液晶モジュール500bが接続され、2ピンで構成されるコネクタにより画像表示体500のファンモータ500cが接続されている。さらに、液晶インバータ基板500aと15.9液晶モジュール500bとが3ピンで構成されるコネクタによって接続され、液晶インバータ基板500aは+30V電源を入力として+200V程度のバックライト用作動電圧を生成し、前記15.9液晶モジュール500bに与える。
[周辺制御基板750と周辺中継基板123とのコネクタ接続]
図44は遊技ユニット側に配備された周辺制御基板750及び本体側(外本体100の背板104に配設された配線中継部材113)に配備された周辺中継基板123のブロック図である。周辺制御基板750と周辺中継基板123とは、20ピンで構成されるコネクタ接続により接続されている。また、周辺中継基板123は、先に示した図45に示されている。
[周辺中継基板123]
周辺中継基板123は、図45に示すように、周辺制御基板750に繋がっているハーネス付きコネクタ427(図16−1参照)と接続されるコネクタ125(図14及び図15参照、以下、周辺中継基板123のコネクタCN1という)と、後述の扉形前面部材200の裏面に配備される扉装飾駆動基板860と接続されるコネクタCN2(以下、周辺中継基板123のコネクタCN2という)と、低音スピーカ(図1の外本体100内部の下部に配置されているメダル払出装置110の後方位置において背板104に配設されているスピーカ、図25参照)と接続されるコネクタCN3(以下、周辺中継基板123のコネクタCN3という)とを備えている。周辺中継基板123は、単純に各種信号や電源電圧を素通りさせる中継(中継入力又は中継出力)の役割を果たす。
図44に示すように、周辺中継基板123のコネクタCN1は周辺制御基板750のコネクタCN3と接続される(図15のコネクタ125と図16−1のハーネス426付きのコネクタ427との接続を介して接続される)。周辺中継基板123のコネクタCN1及び周辺制御基板750のコネクタCN3は、20ピンで構成されている。
図50は、周辺制御基板750のコネクタCN3のピン数及び各ピンによって伝達される信号と、周辺中継基板123のコネクタCN1のピン数及び各ピンによって伝達される信号と、周辺中継基板123のコネクタCN2並びにコネクタCN3のピン数及び各ピンによって伝達される信号とを示す図である。
周辺制御基板750のコネクタCN3の1番ピンは−SPK−W2であり(低音スピーカ221のウーハW2用のマイナス出力であり)、周辺中継基板123のコネクタCN1の1番ピンは−SPK−W2の中継入力である(低音スピーカ221のウーハW2用のマイナス中継入力である)。周辺制御基板750のコネクタCN3の2番ピンは+SPK−W2であり(低音スピーカ221のウーハW2用のプラス出力であり)、周辺中継基板123のコネクタCN1の2番ピンは+SPK−W2の中継入力である(低音スピーカ221のウーハW2用のプラス中継入力である)。
周辺制御基板750のコネクタCN3の3番ピンは−SPK−W1であり(低音スピーカ221のウーハW1用のマイナス出力であり)、周辺中継基板123のコネクタCN1の3番ピンは−SPK−W1の中継入力である(低音スピーカ221のウーハW1用のマイナス中継入力である)。周辺制御基板750のコネクタCN3の4番ピンは+SPK−W1であり(低音スピーカ221のウーハW1用のプラス出力であり)、周辺中継基板123のコネクタCN1の4番ピンは+SPK−W1の中継入力である(低音スピーカ221のウーハW1用のプラス中継入力である)。
周辺制御基板750のコネクタCN3の5番ピンは−SPK−Lであり(左スピーカ201aのマイナス出力であり)、周辺中継基板123のコネクタCN1の5番ピンは−SPK−Lの中継入力である(左スピーカ201aのマイナス中継入力である)。周辺制御基板750のコネクタCN3の6番ピンは+SPK−Lであり(左スピーカ201aのプラス出力であり)、周辺中継基板123のコネクタCN1の6番ピンは+SPK−Lの中継入力である(左スピーカ201aのプラス中継入力である)。
周辺制御基板750のコネクタCN3の7番ピンは−SPK−Rであり(右スピーカ201bのマイナス出力であり)、周辺中継基板123のコネクタCN1の7番ピンは−SPK−Rの中継入力である(右スピーカ201bのマイナス中継入力である)。周辺制御基板750のコネクタCN3の8番ピンは+SPK−Rであり(右スピーカ201bのプラス出力であり)、周辺中継基板123のコネクタCN1の8番ピンは+SPK−Rの中継入力である(右スピーカ201bのプラス中継入力である)。
周辺制御基板750のコネクタCN3の9番ピン及び10番ピンはグランドGNDであり、周辺中継基板123のコネクタCN1の9番ピン及び10番ピンもグランドGNDである。周辺制御基板750のコネクタCN3の11番ピン及び12番ピンは+12V電源の出力であり、周辺中継基板123のコネクタCN1の11番ピン及び12番ピンは+12V電源の中継入力である。
周辺制御基板750のコネクタCN3の13番ピン及び14番ピンはグランドGNDであり、周辺中継基板123のコネクタCN1の13番ピン及び14番ピンもグランドGNDである。
周辺制御基板750のコネクタCN3の15番ピンはS−LATCHの出力であり(ラッチ信号出力であり)、周辺中継基板123のコネクタCN1の15番ピンはS−LATCHの中継入力である(ラッチ信号の中継入力である)。周辺制御基板750のコネクタCN3の16番ピンはS−MODEの出力であり(モード信号出力であり)、周辺中継基板123のコネクタCN1の16番ピンはS−MODEの中継入力である(モード信号の中継入力である)。周辺制御基板750のコネクタCN3の17番ピンはS−CLKの出力であり(クロック信号の出力であり)、周辺中継基板123のコネクタCN1の17番ピンはS−CLKの中継入力である(クロック信号の中継入力である)。周辺制御基板750のコネクタCN3の18番ピンはS−DATAであり(シリアルの点灯データの出力であり)、周辺中継基板123のコネクタCN1の18番ピンはS−DATAの中継入力である(シリアルの点灯データの中継入力である)。
周辺制御基板750のコネクタCN3の19番ピンはSEL1であり(セレクト信号1の出力であり)、周辺中継基板123のコネクタCN1の18番ピンはSEL1の中継入力である(セレクト信号1の中継入力である)。周辺制御基板750のコネクタCN3の20番ピンはSEL0であり(セレクト信号0の出力であり)、周辺中継基板123のコネクタCN1の20番ピンはSEL0の中継入力である(セレクト信号0の中継入力である)。
また、図44に示すように、周辺中継基板123のコネクタCN2は20ピンで構成され、扉装飾駆動基板860に接続されている。図44において一点鎖線で囲われている「ドアブロック」で示されるように、扉装飾駆動基板860、トップ装飾基板871、左上装飾基板872、左下装飾基板873、右上装飾基板874、右下装飾基板875、下パネル照明点灯基板876、Lスピーカ(左スピーカ)201a、Rスピーカ(右スピーカ)201b及び下パネル照明点灯基板876に接続されている下パネル照明877は、扉形前面部材200に配設されている。
図44に示すように、扉装飾駆動基板860にはトップ装飾基板871、左上装飾基板872、左下装飾基板873、右上装飾基板874、右下装飾基板875、下パネル照明点灯基板876、Lスピーカ201a、Rスピーカ201bが接続されている。このように、扉形前面部材200に配設された扉側装飾発光体(後述)の点灯駆動を行う扉装飾駆動基板860が周辺制御基板750とは別体とされて扉形前面部材200に配設されている。
図52に示すように、扉基板収納ケース800の扉装飾駆動基板収納部分801の収納ケースカバー803の外面に、トップ装飾基板871に接続されたハーネス付きコネクタを接続するトップ装飾基板用接続コネクタ861(図44に示すように12ピンで構成)と、左上装飾基板872に接続されたハーネス付きコネクタを接続する左上装飾基板用接続コネクタ862(図44に示すように13ピンで構成)と、左下装飾基板873に接続されたハーネス付きコネクタを接続する左下装飾基板用接続コネクタ863(図44に示すように6ピンで構成)と、右上装飾基板874に接続されたハーネス付きコネクタを接続する右上装飾基板用接続コネクタ864(図44に示すように13ピンで構成)と、右下装飾基板875に接続されたハーネス付きコネクタを接続する右下装飾基板用接続コネクタ865(図44に示すように6ピンで構成)と、下パネル照明点灯基板876に接続されたハーネス付きコネクタを接続する下パネル照明点灯基板用接続コネクタ866(図44に示すように2ピンで構成)と、Lスピーカ201aに接続されたハーネス付きコネクタを接続するLスピーカ用接続コネクタ867(図44に示すように2ピンで構成)と、Rスピーカ201bに接続されたハーネス付きコネクタを接続するRスピーカ用接続コネクタ868(図44に示すように2ピンで構成)と、扉装飾駆動基板860から本体側の周辺中継基板123へ各信号を送出する対本体接続コネクタ部材859(20ピン雌型で構成)とが露出した状態で配設されている。
[周辺中継基板123と扉装飾駆動基板860とのコネクタ接続]
図44に示すように、周辺中継基板123のコネクタCN2は周辺制御基板750のコネクタCN1と接続される。周辺中継基板123のコネクタCN2及び周辺制御基板750のコネクタCN2は、20ピンで構成されている。
扉装飾駆動基板860と周辺中継基板123との接続は、扉装飾駆動基板860の対本体接続コネクタ部材859(CN1)に対応接続するコネクタ部材を一端に備えた対本体接続用ハーネス付きコネクタ(従来より周知の接続部材であるため図示せず)を用いて行われ、扉装飾駆動基板860の対本体接続コネクタ部材859(CN1)に対本体接続用ハーネス付きコネクタの一端を接続し、周辺中継基板123のコネクタCN2(図45参照)に対本体接続用ハーネス付きコネクタ910(図14参照)の他端を接続する。
図50においては周辺中継基板123のコネクタCN2のみを示し、扉装飾駆動基板860のCN1は図示を省略している。周辺中継基板123のコネクタCN2の1番ピンはSEL0の中継出力であり(セレクト信号0の中継出力であり)、扉装飾駆動基板860の1番ピンはSEL0の入力である(セレクト信号0の入力である)。周辺中継基板123のコネクタCN2の2番ピンはSEL1の中継出力であり(セレクト信号1の中継出力であり)、扉装飾駆動基板860の2番ピンはSEL1の入力である(セレクト信号1の入力である)。
周辺中継基板123のコネクタCN2の3番ピンはS−DATAの中継出力であり(シリアルの点灯データの中継出力であり)、扉装飾駆動基板860の3番ピンはS−DATAの入力である(シリアルの点灯データの入力である)。周辺中継基板123のコネクタCN2の4番ピンはS−CLKの中継出力であり(クロック信号の中継出力であり)、扉装飾駆動基板860の4番ピンはS−CLKの入力である(クロック信号の入力である)。
周辺中継基板123のコネクタCN2の5番ピンはS−MODEの中継出力であり(モード信号の中継出力であり)、扉装飾駆動基板860の5番ピンはS−MODEの入力である(モード信号の入力である)。周辺中継基板123のコネクタCN2の6番ピンはS−LATCHの中継出力であり(ラッチ信号の中継出力であり)、扉装飾駆動基板860の6番ピンはS−LATCHの入力である(ラッチ信号の入力である)。
周辺中継基板123のコネクタCN2の7番ピン及び8番ピンはグランドGNDであり、扉装飾駆動基板860のコネクタCN1の7番ピン及び8番ピンもグランドGNDである。周辺中継基板123のコネクタCN2の9番ピン及び10番ピンは+12V電源の中継出力であり、扉装飾駆動基板860のコネクタCN1の9番ピン及び10番ピンは+12V電源の入力である。周辺中継基板123のコネクタCN2の11番ピン及び12番ピンはグランドGNDであり、扉装飾駆動基板860のコネクタCN1の11番ピン及び12番ピンもグランドGNDである。
周辺中継基板123のコネクタCN2の13番ピン及び14番ピンは+SPK−Rの中継出力であり(右スピーカ201bのプラス中継出力であり)、扉装飾駆動基板860のコネクタCN1の13番ピン及び14番ピンは+SPK−Rの入力である(右スピーカ201bのプラス入力である)。周辺中継基板123のコネクタCN2の15番ピン及び16番ピンは−SPK−Rの中継出力であり(右スピーカ201bのマイナス中継出力であり)、扉装飾駆動基板860のコネクタCN1の15番ピン及び16番ピンは−SPK−Rの入力である(右スピーカ201bのマイナス入力である)。
周辺中継基板123のコネクタCN2の17番ピン及び18番ピンは+SPK−Lの中継出力であり(左スピーカ201aのプラス中継出力であり)、扉装飾駆動基板860のコネクタCN1の17番ピン及び18番ピンは+SPK−Lの入力である(左スピーカ201aのプラス入力である)。周辺中継基板123のコネクタCN2の19番ピン及び20番ピンは−SPK−Lの中継出力であり(左スピーカ201aのマイナス中継出力であり)、扉装飾駆動基板860のコネクタCN1の19番ピン及び20番ピンは−SPK−Lの入力である(左スピーカ201aのマイナス入力である)。
[周辺中継基板123と低音スピーカ221とのコネクタ接続]
図44に示すように、周辺中継基板123のコネクタCN3は低音スピーカ221と接続される。周辺中継基板123のコネクタCN3は4ピンで構成されている。図50に示すように、周辺中継基板123のコネクタCN3の1番ピンは+SPK−W1であり(低音スピーカ221のウーハW1用のプラス出力であり)、同コネクタCN3の2番ピンは−SPK−W1であり(低音スピーカ221のウーハW1用のマイナス出力であり)、同コネクタCN3の3番ピンは+SPK−W2であり(低音スピーカ221のウーハW2用のプラス出力であり)、同コネクタCN3の4番ピンは−SPK−W2である(低音スピーカ221のウーハW2用のマイナス出力である)。
[扉形前面部材200の各装飾基板の配置]
上述のトップ装飾基板871、左上装飾基板872、左下装飾基板873、右上装飾基板874、右下装飾基板875、下パネル照明点灯基板876の各配設位置を図3において示す。トップ装飾基板871は、扉形前面部材200の前面上半部に配されている透明板214aの左右方向に向いた上辺を形成する縁部材214bの中に嵌め込まれている。左上装飾基板872は、透明板214aの上下方向に向いた左辺を形成する縁部材214bの中に嵌め込まれている。左下装飾基板873は、各リール停止ボタン211a〜211cの下方に配置された意匠板230(透明な樹脂製の板に遊技機種を象徴させるキャラクタ等が印刷されている部材)の左側方に位置する略三角形状の装飾パネルの内部に嵌め込まれている。右上装飾基板874は、透明板214aの上下方向に向いた右辺を形成する縁部材214bの中に嵌め込まれている。右下装飾基板875は、意匠板230の右側方に位置する略三角形状の装飾パネルの内部に嵌め込まれている。下パネル照明点灯基板876及び下パネル照明877は、意匠板230の背後に配置されている。なお、下パネル照明点灯基板876はインバータで構成され、下パネル照明877は冷陰極管で構成され、意匠板230を背後から照明する。
[周辺制御基板750による制御]
図43に示されているサブ制御ブロックは、図43において点線で区切られている部分及び図44に記載されている周辺中継基板123に接続されているドアブロック部分と低音スピーカ221で構成されている。図43の周辺制御基板750の周辺制御MPU(サブCPUに相当する)は、主制御基板409から各種コマンドを受信すると、この各種コマンドに基づいて、前述のリール照明LED基板503a,503bやバックライト基板(第1回胴〜第3回胴)の発光ダイオードを点灯する点灯信号を出力したり、前述の左上装飾基板872に配設された発光体及び左下装飾基板873に配設された発光体で構成された左発光体217A(後述)、右上装飾基板874に配設された発光体及び右下装飾基板875に配設された発光体により構成された右発光体217B(後述)を階調点灯する階調点灯信号(点灯制御する点灯制御用データの一態様)を、扉形前面部材200の裏面に配置した、周辺制御基板750と別体に設けた扉装飾駆動基板860を介して出力したり、上述したトップ装飾基板871に配設された上発光体217C(後述)を点滅する点滅信号(点灯制御する点灯制御用データの一態様)を、扉装飾駆動基板860を介して出力したりする。
なお、左発光体217A及び右発光体217Bへの点滅信号や上発光体217Cへの階調点灯信号は、前述の周辺制御MPUのシリアル入出力ポートからクロック信号S−CLKと同期して出力されたシリアルデータS−DATA(点灯制御用データに相当する)と、パラレル入出力ポートから出力されたモード信号S−MODE、ラッチ信号S−LATCH及びセレクト信号SEL0,SEL1と、に基づいて、扉装飾駆動基板860が左発光体217A、右発光体217B及び上発光体217Cに出力するようになっている。
周辺制御基板750のVDPは、周辺制御MPUから出力された制御信号に基づいて画像ROMから画像を読み出して15.9液晶モジュール500bの表示制御を行う。15.9液晶モジュール500bにはバックライト(冷陰極管)が内蔵されており、液晶インバータ基板500aによって点灯されている。
周辺制御基板750の音源ICは、周辺制御MPUから出力された制御信号に基づいて音ROMから音情報を読み込み、周辺中継基板123を中継して接続された低音スピーカ221と、扉装飾駆動基板860を介して扉型前面部材200のLスピーカ201a,Rスピーカ201bとから各種演出に合わせた音楽及び効果音等が流れるよう制御を行う。
[扉装飾駆動基板860]
次に、扉装飾駆動基板860について説明する。図53は扉装飾駆動基板の簡易的な回路図である。扉装飾駆動基板860は、図53に示すように、セレクト回路860a、スイッチ回路860b、駆動回路860cを備えて構成されており、ここでは、まず扉装飾駆動基板860に入力される各種信号について説明し、続けてセレクト回路860a、スイッチ回路860b、駆動回路860cについて説明する。なお、図53では、セレクト回路860a等に供給される制御電圧である直流+5ボルト(V)や左発光体217A等に供給される駆動電圧である直流+12Vの図示を省略した。
[扉装飾駆動基板860に入力される各種信号]
扉装飾駆動基板860は、図53に示すように、周辺制御基板750の周辺制御MPU(シリアル入出力ポート)からクロック信号S−CLKと同期してシリアルデータS−DATAが入力されている。クロック信号S−CLKは、本実施形態では1秒(s)あたり250kb(キロビット)の情報が出力できるように設定されている。
シリアルデータS−DATAは、データの形式の異なる、左発光体217A及び右発光体217Bを階調点灯する階調点灯データと、上発光体217Cを点滅する点滅データとが含まれている。ここで階調点灯データは、階調データ及び点灯データから構成されている。なお、これらの点滅データ及び階調点灯データは、周辺制御基板750の周辺制御ROMに予めテーブルとして別々に複数記憶されており、周辺制御MPUが必要に応じてそれらのテーブルを参照して1つのシリアルデータS−DATAとして作成し、扉装飾駆動基板860に出力するようになっている。
扉装飾駆動基板860には、クロック信号S−CLK、シリアルデータS−DATAのほかに、周辺制御MPU(パラレル入出力ポート)からセレクト信号SEL0,SEL1、モード信号S−MODE及びラッチ信号S−LATCHが入力されている。セレクト信号SEL0,SEL1は、周辺制御MPU(シリアル入出力ポート)から出力されているシリアルデータS−DATAが点滅データであるか階調点灯データであるかをスイッチ回路860bに伝える信号であり、モード信号S−MODEは、階調点灯データが階調データであるか点灯データであるかを駆動回路860cに伝える信号であり、ラッチ信号S−LATCHは、駆動回路860cが取り込んだシリアルデータS−DATAに基づいて、左発光体217A及び右発光体217Bに階調点灯信号を出力開始する旨を、スイッチ回路860bを介して駆動回路860cに伝えたり、上発光体217Cに点滅信号を出力開始する旨を、スイッチ回路860bを介して駆動回路860cに伝えたりする信号である。
なお、周辺制御基板750と扉装飾駆動基板860との基板間の配線は、両端に接続用のコネクタ(20ピン)を有するハーネス付きコネクタの一端が周辺制御基板750のコネクタCN3(20ピン)に接続され、図16−1に示すように前記ハーネス(426)付きコネクタの他端427がコネクタホルダー428に取り付けられると共に(以上の構成が遊技ユニット側)、図8(a)に示すように、配線中継部材113に収められた周辺中継基板123のコネクタ125(図44及び図45ではCN1、20ピン)(外本体100側)と接続されている。そして、図14に示すように、両端に接続用のコネクタ(20ピン)を有するハーネス910付きコネクタの一端が、周辺中継基板123のコネクタCN2(20ピン)に接続され、ハーネス910付きコネクタの他端が、扉形前面部材200に引き伸ばされて扉装飾駆動基板860のコネクタCN1(20ピン)と接続されている(図52では符号859、図44参照)。これらのハーネスを介して、周辺制御MPUからのクロック信号S−CLK、シリアルデータS−DATA、セレクト信号SEL0,SEL1、モード信号S−MODE及びラッチ信号S−LATCHが扉装飾駆動基板860に伝わるようになっている。
[セレクト回路860a]
セレクト回路860aは、図53に示すように、インバータIC1A,IC1B(本実施形態では、東京芝浦電気製:TC74HC14)、論理積IC2A,IC3A(本実施形態では、東京芝浦電気製:TC74HC08)を備えて構成されている。
インバータIC1A,IC1Bの各々は、8つの反転回路を備えており、その2つ(IC1A,IC1B)にセレクト信号SEL0,SEL1がそれぞれ入力されている。論理積IC2A,IC3Aは、4つの論理積回路を備えている(なお、後述のIC2B〜IC2D、IC3B〜IC3Dも同様)。インバータIC1Aの入力端子1に入力されたセレクト信号SEL0は、入力された論理を反転して出力端子2から反転セレクト信号SEL0′として出力され、論理積IC2Aの入力端子2に入力されている。論理積IC2Aの入力端子1にはセレクト信号SEL1が入力されており、論理積IC2Aは論理積回路であるため、入力端子1,2の論理積をとってその演算結果が出力端子3からスイッチ回路860bに出力される。
インバータIC1Bの入力端子3に入力されたセレクト信号SEL1は、入力された論理を反転して出力端子4から反転セレクト信号SEL1′として出力され、論理積IC3Aの入力端子2に入力されている。論理積IC3Aの入力端子1にはセレクト信号SEL0が入力されており、論理積IC3Aは論理積回路であるため、入力端子1,2の論理積をとってその演算結果が出力端子3からスイッチ回路860bに出力される。
[スイッチ回路860b]
セレクト回路860aの論理積IC2A,IC3Aによる演算結果が入力されるスイッチ回路860bは、図53に示すように、論理積IC2B〜IC2D,IC3B〜IC3Dを備えて構成されている。論理積IC2B,IC3Bの入力端子4にはシリアルデータS−DATAが入力され、論理積IC2B,IC3Bの入力端子5にはセレクト回路860aの論理積IC2A,IC3Aによる演算結果が入力されている。論理積IC2B,IC3Bは論理積回路であるため、入力端子4,5の論理積をとってその演算結果が出力端子6から駆動回路860cに出力される。
このように、セレクト回路860aの論理積IC2A,IC3Aによる演算結果によって(IC2Aの出力がHIであるときはIC3Aの出力がLOW、IC3Aの出力がHIであるときはIC2Aの出力がLOW)、シリアルデータS−DATAを、論理積IC2Bの出力端子6から駆動回路860cに出力するか又は論理積IC3Bの出力端子6から駆動回路860cに出力するか、を切り替えている。
なお、周辺制御基板750と扉装飾駆動基板860との基板間を電気的に接続する図示しないハーネスにノイズが侵入してセレクタ信号SEL0,SEL1が同論理になると、セレクト回路860aの論理積IC2A,IC3Aによる演算結果によって(IC2A,IC3Aの出力が共にLOWであることによって)、シリアルデータS−DATAを、論理積IC2Bの出力端子6から駆動回路860cに出力せず、かつ論理積IC3Bの出力端子6から駆動回路860cに出力せずになる。これにより、ノイズの影響を受けたシリアルデータS−DATAを駆動回路860cに出力することがなくなる(意図しないシリアルデータS−DATAが駆動回路860cに出力されることを防止する)。このように、セレクト信号SEL0,SEL1はシリアルデータS−DATAのノイズ対策としての役割も担っている。
論理積IC2C,IC3Cの入力端子9にはクロック信号S−CLKが入力され、論理積IC2C,IC3Cの入力端子10にはセレクト回路860aの論理積IC2A,IC3Aによる演算結果が入力されている。論理積IC2C,IC3Cは論理積回路であるため、入力端子9,10の論理積をとってその演算結果が出力端子8から駆動回路860cに出力される。
このように、セレクト回路860aの論理積IC2A,IC3Aによる演算結果によって(IC2Aの出力がHIであるときはIC3Aの出力がLOW、IC3Aの出力がHIであるときはIC2Aの出力がLOW)、クロック信号S−CLKを、論理積IC2Cの出力端子8から駆動回路860cに出力するか又は論理積IC3Cの出力端子8から駆動回路860cに出力するか、を切り替えている。
なお、周辺制御基板750と扉装飾駆動基板860との基板間を電気的に接続する図示しないハーネスにノイズが侵入してセレクタ信号SEL0,SEL1が同論理になると、セレクト回路860aの論理積IC2A,IC3Aによる演算結果によって(IC2A,IC3Aの出力が共にLOWであることによって)、クロック信号S−CLKを、論理積IC2Cの出力端子8から駆動回路860cに出力せず、かつ論理積IC3Cの出力端子8から駆動回路860cに出力せずになる。これにより、ノイズの影響を受けたクロック信号S−CLKを駆動回路860cに出力することがなくなる。このように、セレクト信号SEL0,SEL1はクロック信号S−CLKのノイズ対策としての役割も担っている。
論理積IC2D,IC3Dの入力端子12にはラッチ信号S−LATCHが入力され、論理積IC2D,IC3Dの入力端子13にはセレクト回路860aの論理積IC2A,IC3Aによる演算結果が入力されている。論理積IC2D,IC3Dは論理積回路であるため、入力端子12,13の論理積をとってその演算結果が出力端子11から駆動回路860cに出力される。
このように、セレクト回路860aの論理積IC2A,IC3Aによる演算結果によって(IC2Aの出力がHIであるときはIC3Aの出力がLOW、IC3Aの出力がHIであるときはIC2Aの出力がLOW)、ラッチ信号S−LATCHを、論理積IC2Dの出力端子11から駆動回路860cに出力するか又は論理積IC3Dの出力端子11から駆動回路860cに出力するか、を切り替えている。
なお、周辺制御基板700と扉装飾駆動基板860との基板間を電気的に接続する図示しないハーネスにノイズが侵入してセレクタ信号SEL0,SEL1が同論理になると、セレクト回路860aの論理積IC2A,IC3Aによる演算結果によって(IC2A,IC3Aの出力が共にLOWであることによって)、ラッチ信号S−LATCHを、論理積IC2Dの出力端子11から駆動回路860cに出力せず、かつ論理積IC3Dの出力端子11から駆動回路860cに出力せずになる。これにより、ノイズの影響を受けたラッチ信号S−LATCHを駆動回路860cに出力することがなくなる。このように、セレクト信号SEL0,SEL1はラッチ信号S−LATCHのノイズ対策としての役割も担っている。
[駆動回路860c]
スイッチ回路860bの論理積IC2B〜IC2D,IC3B〜IC3Dによる演算結果が入力される駆動回路860cは、図53に示すように、点滅制御IC4、左側用階調制御IC5、右側用階調制御IC6を備えて構成されている。
[点滅制御IC4]
点滅制御IC4は、本実施形態では、東京芝浦電気製のTB62709を用いている。このTB62709は、定電流ドライバであり、発光ダイオード等を直接駆動することができる。点滅制御IC4のDATA−IN端子には、スイッチ回路860bの論理積IC3Bの演算結果、つまりシリアルデータS−DATAが入力され、点滅制御IC4のCLOCK端子には、スイッチ回路860bの論理積IC3Cの演算結果、つまりクロック信号S−CLKが入力され、点滅制御IC4のLOAD端子には、スイッチ回路860bの論理積IC3Dの演算結果、つまりラッチ信号S−LATCHが入力されている。なお、点滅制御IC4で取り込まれるシリアルデータS−DATAは、その詳細な説明は後述するが、セレクト信号SEL0,SEL1の論理を制御し、点滅データとなるようになっている。
このように、点滅制御IC4は、シリアルデータS−DATA(点滅データ)を取り込み、ラッチ信号S−LATCHが入力されると、これを契機として取り込んだシリアルデータS−DATA(点滅データ)に基づいて、OUT−a端子〜OUT−g端子から上発光体217Cに点滅信号を出力する。この点滅信号は定電流であり、この定電流が上発光体217Cに流れて上発光体217Cが点灯又は点滅する。
[左側用階調制御IC5及び右側用階調制御IC6]
左側用階調制御IC5及び右側用階調制御IC6は、本実施形態では、テキサス・インスツルメント(TI)製のTLC5922を用いている。このTLC5922には16チャンネルの出力があり、各出力チャンネルは個別のON/OFF制御に加え、チャンネルごとに、0〜80ミリアンペア(mA)の範囲でプログラム可能な定電流を流すことができる(これらの設定はMODE信号に基づいて行われる)。また、1個の外付け抵抗(図示しない)により最大出力電流を設定し、この最大出力電流に対して、0〜127の128段階で出力電流を、チャンネルごとに出力することができる。
左側用階調制御IC5のSIN端子には、スイッチ回路860bの論理積IC2Bの演算結果、つまりシリアルデータS−DATAが入力され、左側用階調制御IC5及び右側用階調制御IC6のSCLK端子には、スイッチ回路860bの論理積IC2Cの演算結果、つまりクロック信号S−CLKが入力され、左側用階調制御IC5及び右側用階調制御IC6のXLAT端子には、スイッチ回路860bの論理積IC2Dの演算結果、つまりラッチ信号S−LATCHが入力されている。また、左側用階調制御IC5のSOUT端子と右側用階調制御IC6のSIN端子とが電気的に接続されており、左側用階調制御IC5及び右側用階調制御IC6がデイジーチェーン接続されている。これにより、左側用階調制御IC5のSIN端子に入力されたシリアルデータS−DATAはSOUT端子から右側用階調制御IC6のSIN端子に入力され、左側用階調制御IC5及び右側用階調制御IC6はシリアルデータS−DATAを取り込むことができる。左側用階調制御IC5及び右側用階調制御IC6のMODE端子には、モード信号S−MODEが入力されている。なお、左側用階調制御IC5及び右側用階調制御IC6で取り込まれるシリアルデータS−DATAは、その詳細な説明は後述するが、セレクト信号SEL0,SEL1の論理を制御し、階調データ及び点灯データから構成された階調点灯データとなるようになっている。
このように、左側用階調制御IC5及び右側用階調制御IC6は、シリアルデータS−DATA(階調点灯データ)を取り込み、ラッチ信号S−LATCHが入力されると、これを契機として取り込んだシリアルデータS−DATA(階調点灯データ)に基づいて、左側用階調制御IC5はそのOUT0端子〜OUT15端子から左発光体217Aに階調点灯信号を出力し、右側用階調制御IC6はそのOUT0端子〜OUT15端子から右発光体217Bに階調点灯信号を出力する。この階調点灯信号は、設定された階調データに基づいて最大出力電流に対して0〜127段階の電流が左発光体217A及び右発光体217Bに流れて左発光体217A及び右発光体217Bが点灯又は階調点灯する。
[点滅データ及び階調点灯データの出力シーケンス]
次に、上述した周辺制御基板750の周辺制御MPU(シリアル入出力ポート)から出力するシリアルデータS−DATAの出力シーケンスについて説明する。このシリアルデータS−DATAは、上述したように、点滅データ及び階調データにより構成されており、周辺制御基板750の周辺制御ROMに予めテーブルとして複数記憶されている。周辺制御MPUは、必要に応じてそれらのテーブルを参照して1つのシリアルデータS−DATAとして作成し、扉装飾駆動基板860に出力する。
図54はシリアルデータの出力シーケンスの一例を示すタイミングチャートである。周辺制御基板750の周辺制御MPUは、図54に示すように、パラレル入出ポートからセレクト信号SEL0の論理をHIにして出力するとともに、セレクト信号SEL1の論理をLOWにして出力する(タイミングT0)。セレクト信号SEL0の論理をHI、セレクト信号SEL1の論理をLOWにすることでシリアルデータS−DATAが点滅データであることを扉装飾駆動基板860に伝えている。
タイミングT0の後、点滅データの出力シーケンスを開始し(タイミングT1)、シリアル入出力ポートからクロック信号S−CLKと同期してシリアルデータS−DATAである点滅データを扉装飾駆動基板860に1ビットずつ出力するとともにパラレル入出力ポートからラッチ信号S−LATCHの論理をLOWにして出力することによって、図53に示した、扉装飾駆動基板860の点滅制御IC4が点滅データを取り込む。その後、シリアル入出力ポートから点滅データをすべて出力すると、パラレル入出力ポートからラッチ信号S−LATCHの論理をHIにして出力することによって、点滅制御IC4は、ラッチ信号S−LATCHを契機として取り込んだ点滅データに基づいて上発光体217Cに点滅信号を出力し、上発光体217Cが点灯又は点滅する。
パラレル入出力ポートからラッチ信号S−LATCHの論理をHIにして出力した後、パラレル入出力ポートからセレクト信号SEL1の論理をLOWからHIにして出力する(タイミングT2)。これにより、点滅データの出力シーケンスが完了する。
タイミングT2の後、パラレル入出力ポートからセレクト信号SEL0の論理をHIからLOWにして出力し、階調点灯データの出力シーケンスを開始する(タイミングT3)。セレクト信号SEL0の論理をLOW、セレクト信号SEL1の論理をHIにすることでシリアルデータS−DATが階調データであることを扉装飾駆動基板860に伝えている。
タイミングT3の後、シリアル入出力ポートからクロック信号S−CLKと同期してシリアルデータS−DATAである階調データを扉装飾駆動基板860に1ビットずつ出力するとともにパラレル入出力ポートからラッチ信号S−LATCHの論理をLOWにして出力することによって、図53に示した扉装飾駆動基板860の左側用階調制御IC5及び右側用階調制御IC6が階調点灯データを取り込む。このとき、モード信号S−MODEの論理がHIとなっているため、左側用階調制御IC5及び右側用階調制御IC6は階調点灯データのうち階調データを取り込む。
シリアル入出力ポートから階調点灯データのうち階調データをすべて出力すると、図示しないが、パラレル入出力ポートからラッチ信号S−LATCHの論理をLOWからHIにして出力し、その後、ラッチ信号S−LATCHの論理をHIからLOWにして出力する。そしてパラレル入出力ポートからモード信号S−MODEの論理をHIからLOWにする。このとき、モード信号S−MODEの論理がLOWとなっているため、左側用階調制御IC5及び右側用階調制御IC6は階調点灯データのうち点灯データを取り込む。シリアル入出力ポートから階調点灯データのうち点灯データをすべて出力すると、パラレル入出力ポートからラッチ信号S−LATCH及びモード信号S−MODEの論理をLOWからHIにすることによって、左側用階調制御IC5及び右側用階調制御IC6は、ラッチ信号S−LATCHを契機として取り込んだ階調データに基づいて、左側用階調制御IC5は左発光体217Aに階調点灯信号を出力し、右側用階調制御IC6は右発光体217Bに階調点灯信号を出力し、左発光体217A及び右発光体217Bが点灯又は階調点灯する。
パラレル入出力ポートからラッチ信号S−LATCH及びモード信号S−MODEの論理をHIにして出力した後、パラレル入出力ポートからセレクト信号SEL1の論理をHIからLOWにして出力する(タイミングT4)。これにより、階調点灯データの出力シーケンスが完了する。
以上説明した本実施形態のスロットマシン1は、周辺制御基板750、扉装飾駆動基板860を備えている。周辺制御基板750は、シリアル入出力ポート及びパラレル入出力ポートが内蔵されたマイクロプロセッサである周辺制御MPUを実装する。扉装飾駆動基板860は、周辺制御基板750と別体に設けられており、周辺制御MPUのシリアル入出力ポートから出力されたシリアルデータS−DATAに基づいて、上発光体217Cに点滅信号を出力し、左発光体217A及び右発光体217Bに階調点灯信号を出力する。
扉装飾駆動基板860は、点滅制御IC4、左側用階調制御IC5、右側用階調制御IC6、セレクト回路860aを備えている。点滅制御IC4は、シリアルデータS−DATAの点滅データを取り込み、かつ、上発光体217Cに点滅信号を出力する。左側用階調制御IC5は、シリアルデータS−DATAの階調点灯データを取り込み、左発光体217Aに階調点灯信号を出力する。右側用階調制御IC6は、シリアルデータS−DATAの階調点灯データを取り込み、右発光体217Bに階調点灯信号を出力する。セレクト回路860aは、周辺制御MPUのパラレル入出力ポートから出力されたセレクト信号SEL0,SEL1に基づいて、シリアルデータS−DATAを、点滅制御IC4に出力するか、又は左側用階調制御IC5及び右側用階調制御IC6に出力するか、を切り替える。
シリアルデータS−DATAは、点滅制御IC4の点滅データと、左側用階調制御IC5及び右側用階調制御IC6の階調点灯データとから構成されており、点滅データと階調点灯データとの形式が異なっている。
このように、シリアルデータS−DATAは、データの形式が異なる、点滅制御IC4の点滅データと、左側用階調制御IC5及び右側用階調制御IC6の階調点灯データと、から構成されており、セレクト回路860aが、そのシリアルデータS−DATAを、点滅制御IC4に出力するか、又は左側用階調制御IC5及び右側用階調制御IC6に出力するか、を切り替えている。したがって、取り込むシリアルデータS−DATAの形式が異なる、点滅制御IC4、左側用階調制御IC5及び右側用階調制御IC6を備えても、1つのシリアルデータS−DATAとして取り扱うことができる。
点滅制御IC4は、点滅データを取り込み、上発光体217Cに点滅信号を出力し、左側用階調制御IC5及び右側用階調制御IC6は階調データ及び点灯データから構成された階調データを取り込み、左側用階調制御IC5は左発光体217Aに階調点灯信号を出力し、右側用階調制御IC6は右発光体217Bに階調点灯信号を出力する。
シリアルデータS−DATAは、形式の異なる、点滅データ及び階調点灯データから構成されており、セレクト回路860aは、周辺制御MPUのパラレル入出力ポートから2本のセレクト信号SEL0,SEL1が入力されており、セレクト信号SEL0の論理がHIであり、かつ、セレクト信号SEL1の論理がLOWであるときには点滅データを点滅制御IC4に出力する一方、セレクト信号SEL0の論理がLOWであり、かつ、セレクト信号SEL1がHIであるときには階調点灯データを、左側用階調制御IC5及び右側用階調制御IC6に出力する。
こうすれば、1つのシリアルデータS−DATAで、点滅制御IC4に点滅データ、左側用階調制御IC5及び右側用階調制御IC6に階調点灯データを、セレクト回路860aに入力された、セレクト信号SEL0,SEL1によって出力することができる。これにより、点滅制御IC4は取り込んだ点滅データに基づいて上発光体217Cに点滅信号を出力することができ、左側用階調制御IC5及び右側用階調制御IC6は取り込んだ階調点灯データに基づいて、左側用階調制御IC5が左発光体217Aに階調点灯信号を出力することができ、右側用階調制御IC6が右発光体217Bに階調点灯信号を出力することができる。
更に、セレクト回路860aに入力されるセレクト信号SEL0,SEL1の論理が共にHI又はLOWであるとき、つまり同論理であるときには、スイッチ回路860bによる点滅制御IC4、左側用階調制御IC5及び右側用階調制御IC6へのシリアルデータS−DATA、クロック信号S−CLK及びラッチ信号S−LATCHの出力は行われない。セレクト信号SEL0,SEL1にノイズが侵入すると、その論理が同一(同論理)になる性質がある。この性質を利用して、セレクト回路860aに入力されたセレクト信号SEL0,SEL1の論理が同論理になると、スイッチ回路860bが、ノイズの影響を受けたシリアルデータS−DATAを、点滅制御IC4、左側用階調制御IC5及び右側用階調制御IC6に出力しなくなる。このように、セレクト信号SEL0,SEL1はシリアルデータS−DATAのノイズ対策としての役割も担っている。
以上に説明したように、遊技ユニットを外本体100の開口109の内部に着脱交換するに際し、コネクタホルダー428を配線中継部材113に着脱可能に結合することにより、コネクタホルダー428のコネクタ425(主制御系配線類接続用コネクタ)と主中継基板122のコネクタ124(主中継用コネクタ)とが接離可能に接続され、かつコネクタホルダー428のコネクタ427(周辺制御系配線類接続用コネクタ)と周辺中継基板123のコネクタ125(周辺中継用コネクタ)とが接離可能に接続されるので、接続に供するコネクタの数が2つで済むから、接続に供するコネクタの数を減らすことができ、機種交換に際して、機種に依存しない本体部分に対して機種に依存する部分としての遊技ユニットの分離/結合の作業を容易に行うことができる。
周辺制御基板750のマイクロプロセッサ(周辺制御MPU)のシリアル出力ポートから点灯制御用データをシリアルデータで出力し、扉装飾駆動基板860の駆動回路860cへシリアル通信により送信する構成としたので、周辺中継基板123から扉装飾駆動基板860に至るまでのハーネスの本数を減らすことができ(点灯制御用データを伝達するに要する信号線をS−DATAの1つとすることができる結果)、扉形前面部材200が回動可能に外本体100の前面一側に取り付けているヒンジ近くの屈曲する部分のハーネスの本数を減らすことになり、扉形前面部材200と外本体100との間にハーネスが挟み込まれる虞を低く抑えることができ(ハーネスを傷めてしまうというトラブルを激減でき)、信頼性が向上する。
[主制御基板409から周辺制御基板750へのコマンド送信]
図56は、本実施形態における主制御基板409から周辺制御基板750(サブ制御基板)へのコマンド送信における各信号(SEL,WR,D0〜D3)のオンオフタイミングを示すタイムチャートである。主制御基板409に配備されるメインCPU(遊技制御を行う主制御手段)は、所定時間毎(本実施形態では、例えば、1.49msとしている)に発生するタイマ割込に応じてタイマ割込処理ルーチンを実行する。メインCPUによるコマンド送信は、タイマ割込処理ルーチンにおける一連の処理の内の1つとして実行される。図56に示されている「割込周期」は、メインCPUにおいて発生するタイマ割込のタイミングである。
主制御基板409から周辺制御基板750に送信するコマンドデータは、4ニブル(1ニブル=4ビット)で1パケットで構成されている。さらに、詳しくは、このうち、ステータス(1コマンドにおけるステータス部)が1バイト(**Hの形式)、モード(1コマンドにおけるモード部)が1バイト(**Hの形式)で構成され、全体では2バイトの大きさとなる。また、ステータス及びモードで1つのコマンドとして周辺制御基板750のサブCPU(演出に関わる制御処理を行うサブ制御手段)に認識される。図56に示すように、主制御基板409から周辺制御基板750へは、D0〜D3の4ビットにより、ステータスの上位4ビット、ステータスの下位4ビット、モードの上位4ビット、モードの下位4ビットの順序で出力される。
SEL信号は、主制御基板409によりコマンド送信の開始から終了までオンされる。また、サブCPUでは、SEL信号のオンからオフへの立ち下りでINT2割込が発生し、SEL割込処理が実行される。なお、SEL信号のオンからオフへの立ち下りでINT2割込を発生させる設定は、電源投入時にサブCPUが行う初期設定処理にて設定される。
WR信号は、請求項1に記載のストローブ信号に相当する信号である。WR信号は、主制御基板409によりコマンドデータD0〜D3にコマンドデータを出力する際にオンされる。図56において、時間T0は、コマンドデータの最初の4ビットの出力からSEL信号及びWR信号の立ち上がりまでの時間である。また、時間T1は、コマンドデータの2番目に送信される4ビットの出力からWR信号の立ち上がりまでの時間である。時間T2はWR信号のオン時間である。WR信号のオン時間は、サブCPUがコマンドデータD0〜D3を取り込むのに足るだけの時間とされている。なお、WR信号のオン時間は、例えば、ほぼ22μsとしてあり、メインCPU及びサブCPUに予め設定記憶されている。また、サブCPUでは、WR信号のオフからオンへの立ち上がりでINT1割込が発生し、コマンド受信割込処理が実行される。なお、WR信号のオフからオンへの立ち上りでINT1割込を発生させる設定は、電源投入時にサブCPUが行う初期設定処理にて設定される。また、時間T4は、SEL信号及びWR信号のオフ状態の保持時間である。図56に示されるように、本実施形態では、8回分のタイマ割込(1.49ms×8)により1コマンド(2バイト)を送信するようになっている。しかしながら、実施形態のものに限らず、タイマ割込毎に4ビットずつ送信するようにしてもよい。
[メインCPU/コマンド出力処理]
図57乃至図58は、主制御基板409のメインCPUが実行するコマンド出力処理のフローチャートである。コマンド出力処理は、所定時間毎(例えば、1.49ms)に発生するタイマ割込に応じて実行されるタイマ割込処理ルーチンにおける一連の処理の内の1つの処理として実行される。
メインCPUは、コマンド出力処理を開始すると、まず、コマンドフラグが「1(コマンドあり)」であるか否かを判別する(ステップS10)。コマンドフラグは、サブCPUに対して送信するコマンドが準備されているか否かを識別するためのフラグであり、図示しない遊技に関わる各処理において、遊技状態に応じて送信するコマンドデータがSTTSエリア(ステータスエリア)及びMODEエリア(モードエリア)にセットされた場合に、「1(コマンドあり)」がセットされるものである。メインCPUは、コマンドフラグが「1(コマンドあり)」でなければ、即ち、送信すべきコマンドデータがなければ、ステップS10をNOと判別し、コマンド出力処理を抜けてタイマ割込処理ルーチンにリターンする。
一方、コマンドフラグが「1(コマンドあり)」であれば、即ち、送信すべきコマンドデータがある場合、メインCPUは、ステップS10をYESと判定し、ステップS11に進み、割込回数カウンタNの値が0であるか否かを判別する(ステップS11)。ここで、割込回数カウンタNは、0乃至7の範囲内で循環的に更新されるカウンタで、コマンド出力処理が実質的に実行される毎に+1づつ値が更新される。但し、割込回数カウンタNの値が7の場合は0に戻される。なお、割込回数カウンタNの初期値は0とされているものとする。メインCPUは、割込回数カウンタNの値が0である場合、即ち、図56の1番目のタイマ割込である場合、ステップS11をYESと判別し、ステップS12に進む。
メインCPUは、割込回数カウンタNの値を+1し(ステップS12)、コマンドデータのSTTSエリアの上位4ビットを読み出し(ステップS13)、読み出した4ビットのデータを出力ポート(D0〜D3に対応する)から出力し(ステップS14)、NOP命令(何も実行しない)を3回実行し(ステップS15)、SEL信号の出力ポートをオンし(ステップS16)、WR信号の出力ポートをオンし(ステップS17)、ステップS18に進む。なお、NOP命令を3回実行する処理時間が、図56の時間T0に相当している。
ステップS18に進むと、メインCPUは、タイマレジスタにWR信号のオン時間(この実施形態では22μs)に相当するウエイト値をセットし(ステップS18)、ステップS19に進んで、タイマレジスタのウエイト値を−1し(ステップS19)、タイマレジスタのウエイト値が0に達したか否かを判別する(ステップS20)。タイマレジスタのウエイト値が0に達していなければ、メインCPUはステップS20をNOと判別し、ステップS19に戻る。以下、タイマレジスタのウエイト値が0になるまで、ステップS19及びステップS20をNOと判別する処理を繰り返す。そして、タイマレジスタのウエイト値が0に達すると、WR信号のオン時間が経過したことになり、ステップS20をYESと判別し、WR信号の出力ポートをオフし(ステップS21)、コマンド出力処理を抜けてタイマ割込処理ルーチンにリターンする。このように、図56の時間T2に相当するオン時間だけWR信号がオンされる。
以後、次のタイマ割込の発生に応じて行われるコマンド出力処理では、ステップS10をYESと判別し、更新アップされた割込回数カウンタNの値1に基づいて、ステップS11をNOと判別し、ステップS22の割込回数カウンタNの値が1であるか否か、即ち、図56の2番目のタイマ割込であるか否かの判別処理をYESと判別し、ステップS23に進む。メインCPUは、割込回数カウンタNの値を+1し(ステップS23)、この場合、割込回数カウンタNの値は2となる。次いで、SEL信号の出力ポートをオンし(ステップS24)、WR信号の出力ポートをオフし(ステップS25)、コマンド出力処理を抜けてタイマ割込処理ルーチンにリターンする。つまり、本割込周期では、SEL信号のオン状態及びWR信号のオフ状態を維持する。
以後、次のタイマ割込の発生に応じて行われるコマンド出力処理では、ステップS10をYESと判別し、更新アップされた割込回数カウンタNの値2に基づいて、ステップS11をNOと判別し、ステップS22をNOと判別し、ステップS26の割込回数カウンタNの値が2であるか否か、即ち、図56の3番目のタイマ割込であるか否かの判別処理をYESと判別し、ステップS27に進む。メインCPUは、割込回数カウンタNの値を+1し(ステップS27)、この場合、割込回数カウンタNの値は3となる。次いで、コマンドデータのSTTSエリアの下位4ビットを読み出し(ステップS28)、読み出した4ビットのデータを出力ポート(D0〜D3に対応する)から出力し(ステップS29)、NOP命令(何も実行しない)を3回実行し(ステップS30)、WR信号の出力ポートをオンし(ステップS31)、ステップS18に進む。なお、NOP命令を3回実行する処理時間が、図56の時間T1に相当している。
以下、前述と同様、ステップS18〜ステップS21の処理を行い、コマンド出力処理を抜けてタイマ割込処理ルーチンにリターンする。従って、WR信号をオンした処理後、オン時間(22μs)をタイマで待ち、WR信号をオフする。この結果、図56に示すように、コマンドデータのSTTSエリアの下位4ビットの出力に対して、時間T2に相当するオン時間だけWR信号がオンされる。
以後、次のタイマ割込の発生に応じて行われるコマンド出力処理では、ステップS10をYESと判別し、更新アップされた割込回数カウンタNの値3に基づいて、ステップS11をNOと判別し、ステップS22をNOと判別し、ステップS26をNOと判別し、ステップS32の割込回数カウンタNの値が4であるか否かをNOと判別し、ステップS35の割込回数カウンタNの値が6であるか否かをNOと判別し、ステップS38の割込回数カウンタNの値が7であるか否かをNOと判別し、ステップS23に進み、割込回数カウンタNの値を+1し(ステップS23)、この場合、割込回数カウンタNの値は4となる。次いで、SEL信号の出力ポートをオンし(ステップS24)、WR信号の出力ポートをオフし(ステップS25)、コマンド出力処理を抜けてタイマ割込処理ルーチンにリターンする。
以後、次のタイマ割込の発生に応じて行われるコマンド出力処理では、ステップS10をYESと判別し、更新アップされた割込回数カウンタNの値4に基づいて、ステップS11をNOと判別し、ステップS22をNOと判別し、ステップS26をNOと判別し、ステップS32の割込回数カウンタNの値が4であるか否かをYESと判別し、ステップS33に進む。メインCPUは、割込回数カウンタNの値を+1し(ステップS33)、この場合、割込回数カウンタNの値は5となる。次いで、コマンドデータのMODEエリアの上位4ビットを読み出し(ステップS34)、読み出した4ビットのデータを出力ポート(D0〜D3に対応する)から出力し(ステップS29)、NOP命令(何も実行しない)を3回実行し(ステップS30)、WR信号の出力ポートをオンし(ステップS31)、ステップS18に進む。
以下、前述と同様、ステップS18〜ステップS21の処理を行い、コマンド出力処理を抜けてタイマ割込処理ルーチンにリターンする。従って、WR信号をオンした処理後、オン時間(22μs)をタイマで待ち、WR信号をオフする。この結果、図56に示すように、コマンドデータのMODEエリアの上位4ビットの出力に対して、時間T2に相当するオン時間だけWR信号がオンされる。
以後、次のタイマ割込の発生に応じて行われるコマンド出力処理では、ステップS10をYESと判別し、更新アップされた割込回数カウンタNの値5に基づいて、ステップS11をNOと判別し、ステップS22をNOと判別し、ステップS26をNOと判別し、ステップS32をNOと判別し、ステップS35をNOと判別し、ステップS38をNOと判別し、ステップS23に進み、割込回数カウンタNの値を+1し(ステップS23)、この場合、割込回数カウンタNの値は6となる。次いで、SEL信号の出力ポートをオンし(ステップS24)、WR信号の出力ポートをオフし(ステップS25)、コマンド出力処理を抜けてタイマ割込処理ルーチンにリターンする。
以後、次のタイマ割込の発生に応じて行われるコマンド出力処理では、ステップS10をYESと判別し、更新アップされた割込回数カウンタNの値6に基づいて、ステップS11をNOと判別し、ステップS22をNOと判別し、ステップS26をNOと判別し、ステップS32をNOと判別し、ステップS35の割込回数カウンタNの値が6であるか否かをYESと判別し、ステップS36に進む。メインCPUは、割込回数カウンタNの値を+1し(ステップS36)、この場合、割込回数カウンタNの値は7となる。次いで、コマンドデータのMODEエリアの下位4ビットを読み出し(ステップS37)、読み出した4ビットのデータを出力ポート(D0〜D3に対応する)から出力し(ステップS29)、NOP命令(何も実行しない)を3回実行し(ステップS30)、WR信号の出力ポートをオンし(ステップS31)、ステップS18に進む。
以下、前述と同様、ステップS18〜ステップS21の処理を行い、コマンド出力処理を抜けてタイマ割込処理ルーチンにリターンする。従って、WR信号をオンした処理後、オン時間(22μs)をタイマで待ち、WR信号をオフする。この結果、図56に示すように、コマンドデータのMODEエリアの下位4ビットの出力に対して、時間T2に相当するオン時間だけWR信号がオンされる。
以後、次のタイマ割込の発生に応じて行われるコマンド出力処理では、ステップS10をYESと判別し、更新アップされた割込回数カウンタNの値7に基づいて、ステップS11をNOと判別し、ステップS22をNOと判別し、ステップS26をNOと判別し、ステップS32をNOと判別し、ステップS35をNOと判別し、ステップS38をYESと判別し、ステップS39に進み、割込回数カウンタNの値に0をセットする(ステップS39)。次いで、1コマンドの出力が完了したことに対応してコマンドフラグを0クリアし(ステップS40)、SEL信号の出力ポートをオフし(ステップS41)、コマンド出力処理を抜けてタイマ割込処理ルーチンにリターンする。従って、次のタイマ割込の発生までの間、図56に示すように、時間T4に相当する時間だけ、SEL信号及びWR信号のオフ状態が保持される。
[サブCPU/SEL割込処理]
SEL信号のオンからオフへの立ち下りによってサブCPUにINT2割込が発生し、SEL割込処理が実行される。図59は、周辺制御基板750(サブ制御基板)のサブCPUが実行するSEL割込処理のフローチャートである。サブCPUは、SEL割込処理を開始すると、取得したコマンドデータの格納エリアを指定するためのバッファカウンタの値を4の倍数となるように切り捨て(ステップA50)、SEL割込処理を抜けて図示しないメインルーチンにリターンする。例えば、ステップA50を行う前のバッファカウンタの値が0,1,2,3のうちの何れかであった場合は、ステップA50を実行後は、バッファカウンタの値が0となる。また、例えば、ステップA50を行う前のバッファカウンタの値が4,5,6,7のうちの何れかであった場合は、ステップA50を実行後は、バッファカウンタの値が4となる。なお、バッファカウンタの値は、電源投入に伴って実行される初期化処理にて、初期値0がセットされる。
[サブCPU/コマンド受信割込処理]
WR信号のオフからオンへの立ち上りによってサブCPUにINT1割込が発生し、コマンド受信割込処理が実行される。図60は、周辺制御基板750(サブ制御基板)のサブCPUが実行するコマンド受信割込処理のフローチャートである。サブCPUは、コマンド受信割込処理を開始すると、まず割込禁止に設定する(ステップA60)。このため、INT1割込が禁止される。次いで、サブCPUは、SEL信号がオンとなっているか否かを判断する(ステップA61)。SEL信号がオンとなっていない場合、即ち、WR信号のオフからオンへの立ち上りによってサブCPUにINT1割込が発生した状態で、SEL信号がオフである場合、ステップA61をNOと判定し、ステップA70において割込禁止の設定を解除し(ステップA70)、SEL割込処理を抜けて図示しないメインルーチンにリターンする。この場合、INT1割込の禁止が解除されるため、INT1割込が可能となる。
一方、SEL信号がオンとなっている場合、即ち、WR信号のオフからオンへの立ち上りによってサブCPUにINT1割込が発生した状態で、SEL信号がオンである場合、図56に示すように、正常のタイミングであり、サブCPUは、ステップA61をYESと判定し、ステップA62に進む。サブCPUは、レジスタに記憶されている内容を退避し(ステップA62)、コマンドデータD0〜D3(4ビットのデータ)の受信バッファに取得し(ステップA63)、取得したコマンドデータをバッファカウンタの値で指定される格納エリアに格納する(ステップA64)。例えば、バッファカウンタの値が0の場合、取得したステータスの上位4ビットがバッファカウンタの値0で指定される格納エリアに格納される。
次いで、サブCPUは、バッファカウンタの値を+1する(ステップA65)。この場合、バッファカウンタの値は1となる。次に、サブCPUはステップA66に進み、タイマレジスタにWR信号のオン時間(この実施形態では22μs)に相当するウエイト値をセットし(ステップA66)、ステップA67に進んで、タイマレジスタのウエイト値を−1し(ステップA67)、タイマレジスタのウエイト値が0に達したか否かを判断する(ステップA68)。タイマレジスタのウエイト値が0に達していなければ、サブCPUはステップA68をNOと判定し、ステップA67に戻る。以下、タイマレジスタのウエイト値が0になるまで、ステップA67及びステップA68をNOと判定する処理を繰り返す。そして、タイマレジスタのウエイト値が0に達すると、WR信号のオン時間が計時されたことになり、ステップA68をYESと判別し、ステップA69にて、退避させておいたレジスタの記憶内容を元のレジスタに復帰させ(ステップA69)、ステップA70において割込禁止の設定を解除し(ステップA70)、SEL割込処理を抜けて図示しないメインルーチン(INT1割込前の処理)にリターンする。よって、INT1割込の禁止が解除されるため、INT1割込が可能となる。
なお、サブCPUは、外部割込に対して「高速割込」と呼ばれる制御方法がソフト的な初期設定で選択可能であり、「高速割込」を予め選択しておくと、割込制御状態に高速で遷移する。この「高速割込」を使い、割込制御処理においてコマンドデータの取込(取得及び格納)を行うと、WR信号がオフする前に既にサブ制御基板でコマンドの取込が終了している状態になる。一方で、例えば、WR信号がオンしている状態の時に、WR信号線にノイズが入り込むと、瞬間的にWR信号がオフとなる。WR信号は、ノイズが消えると再度オン状態に戻るため、サブ制御基板にて再度割込が発生し、再度割込制御処理においてコマンドデータの取込が行われることになり、同一のコマンドの重複した取り込みが発生してしまうという不具合を生じる。本発明は、サブCPUにおいて外部割込に対して「高速割込」を設定し、外部から与えられるWR信号の立ち上がり(又は立ち下り)で「高速割込」を実行し、「高速割込」による割込制御処理においてコマンドデータの取込(取得及び格納)を行う構成とした場合に顕在化した上記不具合を解消することができる。
即ち、以上の説明から理解されるように、サブCPUは、ステップA63及びステップA64により、コマンドデータD0〜D3(4ビットのデータ)を取得してコマンドデータをバッファカウンタの値で指定される格納エリアに格納した後も、WR信号が立ち下がるまで、即ち、タイマレジスタにセットしたWR信号のオン時間(ウエイト値)が計時されるまで、コマンド受信割込処理を継続して行い(ステップA67及びステップA68をNOと判定してステップA67に戻る)、WR信号のオン時間が計時された時点で(ステップA68をYESと判定した時点で)、INT1割込の禁止を解除する(ステップA70)。従って、WR信号がオンとなっている間は、当該のコマンド受信割込処理において再度のINT1割込が禁止されている。従って、取得したコマンドデータを格納エリアに格納した後に、ノイズ等によりWR信号が瞬間的に立ち下り、再度立ち上がった場合でも、INT1割込がかかることがなく、ノイズによる同一コマンドの重複した取り込みを防止することができる。
また、SEL信号(セレクト信号)が入力されている場合に(ステップA61がYES)コマンドの取込処理(ステップA63〜ステップA64)を実行する一方、セレクト信号が入力されていない場合は(ステップA61がNO)、割込禁止の設定を解除し(ステップA70)、割込処理を終了する構成であるので(コマンドの取込処理を行わない構成であるので)、正常なWR信号(ストローブ信号)によってではなくノイズにより誤ったINT1割込が発生した場合、WR信号(ストローブ信号)のみによってコマンドの取込処理を実行することがなく、誤ったコマンドの取り込みを防止することができる。また、WR信号のオン時間(22μs)は、サブCPUがコマンドを取り込むのに足るだけの時間とされているため、確実にコマンドを取り込むことができる。
以後、次のINT1割込の発生に応じて行われるコマンド受信割込処理では、バッファカウンタの値が1である条件のもとに上述のステップA60、ステップA61をYESと判定、ステップA62〜ステップA70までの処理(正常ルーチンという)が行われることにより、図56に示すように、コマンドデータとしてステータスの下位4ビットが取得され(ステップA63)、取得されたステータスの下位4ビットがバッファカウンタの値1で指定される格納エリアに格納される(ステップA64)。そして、バッファカウンタの値が+1されて2となる(ステップA65)。また、当然、WR信号がオンとなっている間は、当該のコマンド受信割込処理において再度のINT1割込が禁止されている。
また、その次のINT1割込の発生に応じて行われるコマンド受信割込処理では、バッファカウンタの値が2である条件のもとに上述のステップA60、ステップA61をYESと判定、ステップA62〜ステップA70までの処理(正常ルーチンという)が行われることにより、図56に示すように、コマンドデータとしてモードの上位4ビットが取得され(ステップA63)、取得されたモードの上位4ビットがバッファカウンタの値2で指定される格納エリアに格納される(ステップA64)。そして、バッファカウンタの値が+1されて3となる(ステップA65)。また、当然、WR信号がオンとなっている間は、当該のコマンド受信割込処理において再度のINT1割込が禁止されている。
さらに、その次のINT1割込の発生に応じて行われるコマンド受信割込処理では、バッファカウンタの値が3である条件のもとに上述のステップA60、ステップA61をYESと判定、ステップA62〜ステップA70までの処理(正常ルーチンという)が行われることにより、図56に示すように、コマンドデータとしてモードの下位4ビットが取得され(ステップA63)、取得されたモードの下位4ビットがバッファカウンタの値3で指定される格納エリアに格納される(ステップA64)。そして、バッファカウンタの値が+1されて4となる(ステップA65)。また、当然、WR信号がオンとなっている間は、当該のコマンド受信割込処理において再度のINT1割込が禁止されている。
以上の4回のINT1割込発生に応じて行われる計4回のコマンド受信割込処理を行うことにより、格納バッファ(0)、格納バッファ(1)、格納バッファ(2)、格納バッファ(3)のそれぞれに、ステータスの上位4ビット、ステータスの下位4ビット、モードの上位4ビット、モードの下位4ビットが格納され、サブ制御基板おいて1コマンドの受け渡しが完了となる。なお、本実施形態のタイミングによれば、図56に示すように、モードの上位4ビットに対応するWR信号がオンからオフに立ち下がった後に、SEL信号がオンからオフに立ち下がるようになっている。SEL信号がオンからオフに立ち下がると、前述のSEL割込処理が実行され、バッファカウンタの値を4の倍数となるように切り捨てられる(図59参照)。この場合、バッファカウンタの値は4となる。そして、サブCPUは、図示しないコマンドに応じた演出を行わせるための制御処理で、バッファカウンタの値が4であるか否かの判定を行い、バッファカウンタの値(現在値では4)が4であると判定すると、格納バッファ(0)〜格納バッファ(3)から各データの読み出しを行い、読み出したコマンドに応じた演出を行わせるための制御を行うと共に、バッファカウンタの値を0に戻す。
スロットマシンの分解斜視図である。 扉形前面部材を省略した状態を示すスロットマシンの分解斜視図である。 スロットマシンの斜視図である。 扉形前面部材を省略した状態を示すスロットマシンの縦断面図である。 図4のZ1部拡大図である。 コネクタホルダーを移動させた状態を示す図4のZ1部拡大図である。 扉形前面部材を省略した状態を示すスロットマシンの横断面図である。 (a)は図7のZ2部拡大図、(b)はコネクタホルダーを移動させた状態を示す図7のZ2部拡大図である。 図8(a)の要部を示す拡大図である。 背板側を示すスロットマシン要部の横断面図である。 ケース部材の分解斜視図である。 ケース部材を後ろから見た斜視図である。 (a),(b)はコネクタホルダーの仮止め状態を説明するケース部材の要部の斜視図である。 配線中継部材の分解斜視図である。 配線中継部材のカバー体を省略した正面図である。 コネクタホルダーの分解斜視図である。 コネクタホルダーの分解斜視図である。 ケース部材を止めるストッパーの斜視図である。 他の形態を示すストッパーの斜視図である。 ケース部材のガイド構造を示す要部の断面図である。 ケース部材のガイド構造を示す要部の断面図である。 把手の他の形態を示す図柄変動表示装置の部分斜視図である。 ケース部材と外本体側のストッパーとの関係を示す要部の斜視図である。 配線窓と図柄変動表示装置のリールとの関係を示す要部の断面図である。 スロットマシン上部の縦断面図である。 メダル放出装置を省略してスロットマシンの下半部を示す斜視図である。 図25の分解斜視図である。 スロットマシンの裏側から放熱口を見た背面図である。 電源装置を示すスロットマシンの一部断面部分正面図である。 電源装置を下から見上げた状態を示す斜視図である。 他の形態を示すもので外本体の側板と電源装置の要部断面図である。 他の形態を示す照明装置の概略断面図である。 透明板と発光ユニットを分解して示す扉形前面部材の斜視図である。 透明板を分解して示す扉形前面部材の斜視図である。 透明板を装着した扉形前面部材の図32A−A線相当断面図である。 ヒンジ金具の分解・組み立て斜視図である。 ヒンジ金具の連鎖を示す線図である。 扉形前面部材を示す要部の横断平面図である。 開く途中の扉形前面部材を示す要部の横断平面図である。 扉形前面部材の上半部を示す裏側から見た斜視図である。 他のヒンジ金具の例を示す扉形前面部材の要部横断平面図である。 図40の扉形前面部材の開く途中を示す要部の横断平面図である。 遊技ユニット(図11の分解斜視図に示されている図柄変動表示装置+ケース部材+画像表示体よりなる)側に配備された主制御基板及び本体側(外本体に配設された配線中継部材)に配備された主中継基板のブロック図である。 遊技ユニット側に配備された主制御基板及び周辺制御基板のブロック図である。 遊技ユニット側に配備された周辺制御基板及び本体側(外本体に配設された配線中継部材)に配備された周辺中継基板のブロック図である。 配線中継部材に収納される主中継基板及び周辺中継基板の正面図である。 主中継基板のコネクタCN1、CN4、CN5、CN6及びCN7のピン数及び各ピンによって伝達される信号を示す図である。 主中継基板のコネクタCN3のピン数及び各ピンによって伝達される信号を示す図である。 主中継基板のコネクタCN2のピン数及び各ピンによって伝達される信号を示す図である。 主制御基板のコネクタCN1のピン数及び各ピンによって伝達される信号を示す図である。 周辺制御基板のコネクタCN3のピン数及び各ピンによって伝達される信号と、周辺中継基板のコネクタCN1のピン数及び各ピンによって伝達される信号と、周辺中継基板のコネクタCN2並びにコネクタCN3のピン数及び各ピンによって伝達される信号とを示す図である。 スロットマシンの扉形前面部材の裏面図である。 扉形前面部材の裏面に配設される扉基板収納ケースの斜視図である。 扉装飾駆動基板の簡易的な回路図である。 シリアルデータの出力シーケンスの一例を示すタイミングチャートである。 主制御基板のコネクタCN4及びコネクタCN5と、周辺制御基板のコネクタCN1及びCN2とによる各コネクタのピン数及び各ピンによって伝達される信号を示す図である。 本実施形態における主制御基板から周辺制御基板(サブ制御基板)へのコマンド送信における各信号(SEL,WR,D0〜D3)のオンオフタイミングを示すタイムチャートである。 主制御基板のメインCPUが実行するコマンド出力処理の一部を示すフローチャートである。 図57のフローチャートのつづきである。 周辺制御基板(サブ制御基板)のサブCPUが実行するSEL割込処理のフローチャートである。 周辺制御基板(サブ制御基板)のサブCPUが実行するコマンド受信割込処理のフローチャートである。
符号の説明
1 スロットマシン
10 隙間
100 外本体
100a 回転軸
101 底板
102 側板
102a 凸面部
102b カード部
103 天板
104 背板
104a 放熱口
104b コード引出口
105 仕切板
106 突段部
107 取付片
108 取付片
109 開口
110 メダル払出装置
110a 装置本体
110b ホッパ
110c 放出口
110d オーバーフロー樋
111 メダル用補助収納箱
111a メダル補助収納庫スイッチ
112 電源装置
112a 装置ケース
112b 上面板
112c 後面板
112d 正面板
112e 側面板
112f 斜面板
112g 通気孔
112h 脚部
112i 通気空間
112j 段部
112k 取付片
112m 突部
112p 透孔
112q 木ねじ
112r 底面板
112s 電源基板
113 配線中継部材
114 ボス孔
115 レール部材
116 レール部材
117 ストッパー
118 取付具
119 本体側配線類
120 取付板
121 カバー体
122 主中継基板[コネクタ基板(大)]
123 周辺中継基板[コネクタ基板(小)]
124 コネクタ(主中継用コネクタ)
125 コネクタ(周辺中継用コネクタ)
126 開口
127 開口
128 支持筒
129 配線ダクト
130 配線止め
131 外部中継端子板
132 貫通孔
133 通気口
200 扉形前面部材
200a 通孔
201 メダル用受皿
201a Lスピーカ
201b Rスピーカ
202 操作部
203 投入口
205 1ベットボタン
206 MAXベットボタン
207 メダルセレクタ
208 メダル返却ボタン
209 貯留メダル精算ボタン
210 始動レバー
211a リール停止ボタン
211b リール停止ボタン
211c リール停止ボタン
212 メダル樋
213 返却樋
214 透視窓
214a 透明板
214b 縁部材
214c 透孔
214d 通孔
215 錠装置
215a ベース部材
215b 支持片
215c 打止め解除/エラー解除スイッチ
216 額フレーム
217 発光ユニット
217a 発光体
217b 反射部材
217A 左発光体(扉側装飾発光体)
217B 右発光体(扉側装飾発光体)
217C 上発光体(扉側装飾発光体)
218 固定部材
219 凹溝
220 扉開放検知スイッチ
221 低音スピーカ
230 意匠板
300 図柄変動表示装置
301a リール
301b リール
301c リール
302 装置ケース
303 駆動手段
303a リールモータ
303b リールモータ
303c リールモータ
304 底部板
305 天部板
306 右側板
307 左側板
308 後部板
309 上斜板
310 下斜板
311 把手
312 リール主中継基板
313 ケーブル
314 ベルト通し
315 抜け止め部
316 下把手
317 リール周辺中継基板
400 ケース部材
401 開口部
402 補強桟
402a 案内部
403 底板
404 側板
405 後面板
406 天板
407 補強部材
408 配線作業空間
409 主制御基板(遊技制御基板)
410 ボス
411 配線窓
412 凹段部
413 テーパ部
414 車輪
415 鍔
416 引掛部
417 空きスペース
418 仮止め棚
419 凹み
420 ヒンジ金具
420a 固定部材
420b 回動部材
420c 短リンク
420d 長リンク
420e 固定片
420f 軸承片
420g 重合領域
420h 重合領域
420i ピン孔
420j ピン孔
420k ピン
421 ロック片
422 把手口
423 遊技ユニット側配線類
424 ハーネス
425 コネクタ(主制御系配線類接続用コネクタ)
426 ハーネス
427 コネクタ(周辺制御系配線類接続用コネクタ)
427a 遊孔
427b 耳片
427c ビス
428 コネクタホルダー
429 ホルダー主体
429a 受筒
430 透孔
431 取着片
432 ボタン形パネルファスナー
433 ベンチ部
434 ベンチ側板
435 内向き爪片
436 指掛部
437 ケーブル溝
438 配線口
439 ケーブル止め
440 案内レール
441 機能分離中継端子板
442 係止孔
443 天窓部
444 補強帯
450 遊技状態表示基板
500 画像表示体
500a 液晶インバータ基板
500b 15.9液晶モジュール
500c ファンモータ
501 枠部材
502 照明装置
503a リール照明LED基板(上)
503b リール照明LED基板(下)
504 発光ダイオード
505 透明性蓋板
506 チューブ枠
507 透光性カバー
508 受部
509 係合部
600 上桟
601 固定部材
602 工具
603 ビス
700 連結具
701 固定鞘部材
702 ロッド
703 止め軸
703a スプリング
704 ストッパ
705 溝
706 摘み片
750 周辺制御基板
800 扉基板収納ケース
801 扉装飾駆動基板収納部分
802 主扉中継基板収納部分
803 収納ケースカバー
850 主扉中継基板
851 メダルセレクタ用接続コネクタ
852 貯留メダル精算ボタン用接続コネクタ
853 MAXベットボタン用接続コネクタ
854 1ベットボタン用接続コネクタ
855 始動レバー用接続コネクタ
856 リール停止ボタン用接続コネクタ
857 打止め解除/エラー解除スイッチ用接続コネクタ
858 対本体接続コネクタ部材[CN1(30ピン)]
859 対本体接続コネクタ部材[CN1(20ピン)]
860 扉装飾駆動基板
860a セレクト回路
860b スイッチ回路
860c 駆動回路
861 トップ装飾基板用接続コネクタ
862 左上装飾基板用接続コネクタ
863 左下装飾基板用接続コネクタ
864 右上装飾基板用接続コネクタ
865 右下装飾基板用接続コネクタ
866 下パネル照明点灯基板用接続コネクタ
867 Lスピーカ用接続コネクタ
868 Rスピーカ用接続コネクタ
871 トップ装飾基板
872 左上装飾基板
873 左下装飾基板
874 右上装飾基板
875 右下装飾基板
876 下パネル照明点灯基板
877 下パネル照明
900 対本体接続用ハーネス付きコネクタ
910 対本体接続用ハーネス付きコネクタ

Claims (2)

  1. 遊技に関わる制御処理を行う主制御手段と、
    演出に関わる制御処理を行うサブ制御手段とを有し、
    前記主制御手段が、
    遊技状態に応じた各種の演出を指令するコマンドと前記コマンドに対応した取込用のストローブ信号とを前記サブ制御手段に対して出力するコマンド出力手段を備え、
    前記サブ制御手段が、
    前記ストローブ信号により割込が発生し、割込処理において前記コマンドの取込処理を実行するコマンド取込手段を備えた遊技機において、

    前記主制御手段及び前記サブ制御手段に予め定められた前記ストローブ信号のオン時間が記憶され、

    前記ストローブ信号のオン時間は、
    前記サブ制御手段が前記コマンドを取り込むのに足るだけの時間であり、かつ所定のタイマ割込周期よりも短い時間とされ、

    前記主制御手段の前記コマンド出力手段は、
    1つのコマンドを所定個数に分割し、
    かつ分割した各コマンドを前記タイマ割込周期の2周期分の時間を1単位として順番に出力する構成とされ、
    前記2周期分の時間のうちの前半の1周期内に、前記オン時間だけ前記ストローブ信号をオン状態とし、
    前記2周期分の時間のうちの後半の1周期では、前記ストローブ信号のオフ状態を維持するものであり、

    前記サブ制御手段の前記コマンド取込手段は、
    前記ストローブ信号のオン状態への立ち上がりによって前記割込処理を開始すると、割込禁止に設定する割込禁止設定手段と、
    前記割込処理の開始から前記ストローブ信号のオン時間に相当する時間が経過するまで割込禁止の設定状態を維持する割込禁止維持手段と、
    前記割込禁止の設定状態において、1度だけ前記分割されたコマンドを取得して格納エリアに格納するコマンド記憶手段と、
    前記ストローブ信号のオン時間が経過した時点で、前記割込禁止の設定を解除し、前記割込処理を終了するように構成された割込禁止設定解除手段と、を含む、
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記主制御手段の前記コマンド出力手段は、
    前記コマンドの出力の開始から終了に亘ってセレクト信号を前記サブ制御手段に対して出力するものであり、

    前記サブ制御手段の前記コマンド取込手段は、
    前記ストローブ信号によって前記割込処理を開始し、割込禁止に設定すると、前記セレクト信号が入力されているか否かを判定し、前記セレクト信号が入力されている場合に前記コマンドの取込処理を実行する一方、前記セレクト信号が入力されていない場合は、前記割込禁止の設定を解除し、前記割込処理を終了する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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