JP6858645B2 - ビルトイン式加熱調理器 - Google Patents

ビルトイン式加熱調理器 Download PDF

Info

Publication number
JP6858645B2
JP6858645B2 JP2017105958A JP2017105958A JP6858645B2 JP 6858645 B2 JP6858645 B2 JP 6858645B2 JP 2017105958 A JP2017105958 A JP 2017105958A JP 2017105958 A JP2017105958 A JP 2017105958A JP 6858645 B2 JP6858645 B2 JP 6858645B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fixing
state
locked
side wall
built
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017105958A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018200157A (ja
Inventor
賢志 高畑
賢志 高畑
琢也 中野
琢也 中野
Original Assignee
株式会社ハーマン
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ハーマン filed Critical 株式会社ハーマン
Priority to JP2017105958A priority Critical patent/JP6858645B2/ja
Publication of JP2018200157A publication Critical patent/JP2018200157A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6858645B2 publication Critical patent/JP6858645B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Baking, Grill, Roasting (AREA)

Description

本発明は、前面部をキッチンキャビネットの前面開口に臨ませた状態に前記キッチンキャビネットの上方開口部から下方に挿入されて組み付けられる調理器本体における横端部側の前面側箇所に設けた枠体部に、矩形状の前面パネルが、横内方側端部に設けた被係止部を前記枠体部の横内方側端部に設けた係止部に前後揺動可能に係止させた状態での後方側の揺動により、前記枠体部を覆う覆い状態に装着され、
前記覆い状態の前記前面パネルの横外方側端部を前記枠体部に固定する固定部が、固定状態と固定解除状態とに切換え自在に設けられたビルトイン式加熱調理器に関する。
かかる加熱調理器は、枠体部を覆う状態に前面パネルを固定する固定部を、固定状態と固定解除状態とに切換えながら、前面パネルを着脱することによって、枠体部に装備した機器類の点検作業を良好に行えることになる。
尚、枠体部には、調理器本体に装備した加熱部の加熱状態を操作する操作部が装備される場合や、調理器本体に装備した機器類を駆動する電源としての電池が装備される場合がある。
ちなみに、このように前面パネルを着脱することができるものであるから、調理器本体をキッチンキャビネットに装着する際には、前面パネルを外しておき、調理器本体をキッチンキャビネットに装着した後に、前面パネルを装着するようにすることにより、調理器本体をキッチンキャビネットに装着する作業が行い易いばかりでなく、前面パネルの損傷を抑制できるものとなる。
このようなビルトイン式加熱調理器の従来例として、前面パネルが、合成樹脂にて形成されたガスコンロがある(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1には、詳細な説明が省略されているが、合成樹脂にて形成された前面パネルの前面には、当該前面パネルの前面を美麗にするための金属製の化粧パネルが装着されている。つまり、前面パネルが、被係止部を備えた合成樹脂製の本体部と、その本体部の前面に装着される金属製の化粧パネルとから構成されている。
特開2014‐35123号公報
従来では、前面パネルが、合成樹脂製の本体部と金属製の化粧パネルとから構成されるものであるから、前面パネルの構成が複雑で高価となる不都合があり、改善が望まれるものであった。
本発明は、上記実情に鑑みて為されたものであって、その目的は、前面を美麗にしながらも前面パネルの簡素化を図り、しかも、前面パネルの装着作業の容易化を図ることができるビルトイン式加熱調理器を提供する点にある。
本発明のビルトイン式加熱調理器は、前面部をキッチンキャビネットの前面開口に臨ませた状態に前記キッチンキャビネットの上方開口部から下方に挿入されて組み付けられる調理器本体における横端部側の前面側箇所に設けた枠体部に、矩形状の前面パネルが、横内方側端部に設けた被係止部を前記枠体部の横内方側端部に設けた係止部に前後揺動可能に係止させた状態での後方側の揺動により、前記枠体部を覆う覆い状態に装着され、
前記覆い状態の前記前面パネルの横外方側端部を前記枠体部に固定する固定部が、固定状態と固定解除状態とに切換え自在に設けられたものであって、その特徴構成は、
前記前面パネルが、矩形状のパネル本体の横内方側の端縁部から後方側に起立する内方側壁部分を備える状態に金属板にて形成され、
前記枠体部の横内方側端部に、横内方側に突出する凸状部が設けられ、
前記被係止部として、前記凸状部の先端部に嵌める挿入孔、及び、前記内方側壁部分から横外方側に向けて起立する爪状部が、前記内方側壁部分に設けられ、
前記凸状部に、前記内方側壁部分の横外方側の移動を受止め規制する壁用受止部、及び、前記爪状部の前方側への移動を受止め規制する前方側受部と前記爪状部の下方側への移動を受止め規制する下方側受部と前記爪状部の上方側への移動を規制する上方側受部とを備える溝部が設けられ、
前記係止部が、前記凸状部の先端部、前記壁用受止部、及び、前記溝部から構成されている点にある。
すなわち、前面パネルが、矩形状のパネル本体を備える形態に金属板にて形成されるものであるから、前面を美麗にしながらも前面パネルの簡素化を図ることができる。
つまり、金属板にて形成されるパネル本体の前面は、美麗であるから、金属板にて形成される前面パネルを、特別な化粧板等を装着することなく、そのままの状態で前面パネルとして使用することができるため、前面を美麗にしながらも前面パネルの簡素化を図ることができる。
また、枠体部の横内方側端部に、横内方側に突出する凸状部を設け、前面パネルの矩形状のパネル本体の横内方側の端縁部から後方側に起立する内方側壁部分に、凸状部の先端部に嵌める挿入孔、及び、内方側壁部分から横外方側に向けて起立する爪状部を設けて、挿入孔と爪状部とから被係止部を構成する。
また、凸状部に、内方側壁部分の横外方側の移動を受止め規制する壁用受止部、及び、爪状部の前方側への移動を受止め規制する前方側受部と爪状部の下方側への移動を受止め規制する下方側受部と爪状部の上方側への移動を規制する上方側受部とを備える溝部を設けて、凸状部の先端部、壁用受止部及び溝部から係止部を構成する。
そして、被係止部を係止部に係止させた状態で、前面パネルを枠体部に向けて後方側に揺動させることにより、前面パネルを覆い状態に装着することになる。
つまり、前面パネルを、枠体部の前面から離間させた状態で、横内方側端部の挿入孔を凸状部の先端部に嵌めるようにし、かつ、爪状部を溝部に係止させるようにし、その状態で、前面パネルを後方側に揺動させることにより、前面パネルを、枠体部を覆う覆い状態に装着する。
上述の如く、被係止部を係止部に係止させるあたり、前面パネルにおける内方側壁部分の挿入孔を凸状部の先端部に嵌めるようにすれば、爪状部を溝部に係止させることができるため、被係止部を係止部に係止させることを良好に行いながら、前面パネルの装着作業の容易化を図ることができる。
つまり、目視にて存在を確認し易い挿入孔を凸状部の先端部に嵌めるようにすることにより、結果的に、爪状部を溝部に係止させることができるから、被係止部を係止部に係止させることを良好に行えるようにして、前面パネルの装着作業の容易化を図ることができる。
ちなみに、被係止部として、爪状部を省略して挿入孔のみを設け、挿入孔を嵌める凸状部の先端部を、係止部として構成することが考えられる。
しかしながら、この場合には、前面パネルを揺動させる途中等において、被係止部が係止部から外れないようにするには、凸状部の先端部が挿入孔から大きく突出する形態に構成する必要があり、そのために、見栄えが悪くなる不利や、枠体部の横内方側箇所に、扉付受け皿を出退自在に備えたグリル部を設ける場合において、挿入孔から大きく突出する凸状部の先端部が扉付受け皿に干渉する虞がある等の不都合を招くものとなる。
このような実状に鑑みて、本特徴構成においては、凸状部の先端部を挿入孔から大きく突出させるようにするのに代えて、爪状部と溝部とを設けて、前面パネルを揺動させる途中等において、被係止部が係止部から外れないようにするのである。
そして、爪状部と溝部とを設ける場合には、挿入孔を省略することが可能であるが、挿入孔を設けておくことにより、上述の如く、被係止部を係止部に係止させることを良好に行えるようにして、前面パネルの装着作業の容易化を図るのである。
要するに、本発明のビルトイン式加熱調理器の特徴構成によれば、前面を美麗にしながらも前面パネルの簡素化を図り、しかも、前面パネルの装着作業の容易化を図ることができる。
本発明のビルトイン式加熱調理器の更なる特徴構成は、前記爪状部が、前記挿入孔の孔縁部における後方側部分から起立する状態に形成されている点にある。
すなわち、爪状部が、挿入孔の孔縁部における後方側部分から起立する状態に形成されているから、爪状部が後方側に折れ曲がることを適切に回避できる。
つまり、内方側壁部分から横外方側に向けて片持ち状に起立する爪状部には、上下方向に沿う姿勢の板状の前方側受部に爪状部が接当した際に、後方側に折れ曲げる力が作用することになるが、爪状部における挿入孔の孔縁部に相当する箇所に位置する折れ曲がり難い部分が、後方側に折れ曲げる力を受止めることにより、爪状部の折れ曲がりを適切に回避できることになる。
要するに、本発明のビルトイン式加熱調理器の更なる特徴構成によれば、爪状部の折れ曲がりを適切に回避できる。
本発明のビルトイン式加熱調理器の更なる特徴構成は、前記凸状部の前方側部分に、横方向に延びるリブが形成されている点にある。
すわわち、横方向に延びるリブが、凸状部の前方側部分に形成されることにより、凸状部の強度を向上させて、前面パネルを凸状部にて適切に支持することができる。
つまり、凸状部の強度が向上することにより、前面パネルの支持強度を向上させることができる。
要するに、本発明のビルトイン式加熱調理器の更なる特徴構成によれば、前面パネルの支持強度を向上させることができる。
本発明のビルトイン式加熱調理器の更なる特徴構成は、前記前面パネルが、前記内方側壁部分に加えて、前記パネル本体の横外方側の端縁部から後方側に起立する外方側壁部分、前記パネル本体の上方側の端縁部から後方側に起立する上方側壁部分、及び、前記パネル本体の下方側の端縁部から後方側に起立する下方側壁部分を備える状態に前記金属板にて形成されている点にある。
すなわち、矩形状のパネル本体の4つの縁部には、内方側壁部分、外方側壁部分、上方側壁部分、及び、下方側壁部分が存在するものとなり、それらの壁部分の存在により、パネル本体の保形強度を増加させることができる。
このようにパネル本体の保形強度を増加させることができるから、金属板を薄くして低廉化を図るようにしながらも、パネル本体が撓み変形すること等を抑制して、前面パネルの前面を美麗な状態で適切に維持できる。
要するに、本発明のビルトイン式加熱調理器の更なる特徴構成によれば、低廉化を図りながらも、前面パネルの前面を美麗な状態で適切に維持できる。
本発明のビルトイン式加熱調理器の更なる特徴構成は、前記枠体部に、前記上方側壁部分に接当する上方側案内部、及び、前記下方側壁部分に接当する下方側案内部が設けられている点にある。
すなわち、前面パネルを、被係止部を係止部に係止させた状態で後方側に揺動させる際に、上方側案内部及び下方側案内部によって、前面パネルが上下方向に不必要に移動することを抑制することができる。
つまり、被係止部を係止部に係止させた状態で、前面パネルを後方側に揺動させる際に、揺動操作する力の入れ具合が適切でないこと等により、前面パネルが上下方向に不必要に移動して、被係止部が係止部から外れる等のトラブルを招く虞があるが、上方側案内部及び下方側案内部によって、前面パネルが上下方向に不必要に移動することを抑制することにより、被係止部が係止部から外れる等のトラブルを招くことを回避しながら、前面パネルを覆い状態に適切に装着することができる。
要するに、本発明のビルトイン式加熱調理器の更なる特徴構成によれば、被係止部が係止部から外れる等のトラブルを招くことを回避しながら、前面パネルを覆い状態に適切に装着することができる。
本発明のビルトイン式加熱調理器の更なる特徴構成は、前記固定部が、前記覆い状態の前記前面パネルにおける前記調理器本体の横外方に張り出す張出部分の背面部に上下方向にスライド自在に装備された固定作用部材を、固定位置と固定解除位置とに上下方向にスライドさせることによって、前記固定状態と前記固定解除状態とに切換え自在に構成され、
前記固定作用部材をスライド自在に支持する合成樹脂製の支持台が、前記前面パネルの背面部に装着されている点にある。
すなわち、固定作用部材をスライド自在に支持する合成樹脂製の支持台を、前面パネルの背面部に装着して、固定作用部材を、固定位置と固定解除位置とに上下方向にスライドさせることによって、固定部を固定状態と固定解除状態とに切換えるようにする。
そして、固定作用部材を、覆い状態の前面パネルにおける調理器本体の横外方に張り出す張出部分の背面部に上下方向にスライド自在に装備するものであるから、固定作用部材のスライド操作を良好に行うことができる。
つまり、前面パネルにおける調理本体の横側に張り出す張出部分の後方側には、調理器本体が存在しない点に着目して、張出部分の背面部を、固定部を構成する固定作用部材の設置箇所として有効利用することによって、スライド操作を良好に行うことができる形態で固定作用部材を設置して、固定部を固定状態と固定解除状態とに良好に切換え操作できるようにするのである。
要するに、本発明のビルトイン式加熱調理器の更なる特徴構成によれば、固定部を固定状態と固定解除状態とに良好に切換え操作できる。
本発明のビルトイン式加熱調理器の更なる特徴構成は、前記支持台に、前記前面パネルの前記覆い状態において、前記枠体部に設けた位置決め用係合部に係合する位置決め用被係合部が形成されている点にある。
すなわち、固定作用部材を支持するために設けた合成樹脂製の支持台に、位置決め用被係合部を形成して、前面パネルの覆い状態において、位置決め用被係合部を枠体部の位置決め用係合部に係合させることにより、覆い状態の前面パネルの装着姿勢の安定化を図るようにする。
つまり、合成樹脂製の支持台には、当該支持台を成形加工する際に、凸状や凹状の位置決め用被係合部を成形加工できる点に着目して、位置決め用被係合部を支持台に形成することにより、覆い状態の前面パネルは、横内方側端部では被係止部が係止部に支持され、横外方側端部では位置決め用被係合部が位置決め用係合部に支持されることになるため、覆い状態の前面パネルが適正な装着姿勢に適切に支持されることになる。
要するに、本発明のビルトイン式加熱調理器の更なる特徴構成によれば、覆い状態の前面パネルの装着姿勢の安定化を図ることができる。
本発明のビルトイン式加熱調理器の更なる特徴構成は、前記固定作用部材に、前記固定位置において前記枠体部の横幅方向の外方側端部に設けた外方側係止部に対して前方側への移動が阻止されるように係止されかつ前記固定解除位置にて前記外方側係止部による係止が解除される固定用被係止部が設けられている点にある。
すなわち、固定作用部材を、固定位置に位置させると、固定作用部材に設けた固定用被係止部が、枠体部の横外方側端部に設けた外方側係止部に対して前方側への移動が阻止されるように係止されることにより、前面パネルの横外方側部分が、枠体部に対して前方側への移動が阻止されるように係止されることになる。
また、固定作用部材を、固定解除位置に位置させると、固定作用部材に設けた固定用被係止部に対する枠体部に設けた外方側係止部による係止が解除されることになる。
このように、固定作用部材を固定位置と固定解除位置とに上下方向にスライドさせて、固定作用部材に設けた固定用被係止部に対する枠体部に設けた外方側係止部による係止を、係止作用状態と係止解除状態に切換えることにより、固定部を固定状態と固定解除状態とに適切に切換えることができる。
要するに、本発明のビルトイン式加熱調理器の更なる特徴構成によれば、固定作用部材のスライド操作により、固定部を固定状態と固定解除状態とに適切に切換えることができる。
ガスコンロの斜視図 ガスコンロの斜視図 操作部装着枠の斜視図 上側操作部カバーを外した状態の操作部装着枠の斜視図 固定作用部材の装着部の分解斜視図 上方側枠部の正面図 上方側枠部の横内方側端部の斜視図 上方側枠部の側面図 係止部と被係止部との係止状態を示す断面図 被係止部を係止部に係止させる状態を示す断面図 位置決め用係合部と位置決め用被係合部との係合状態の断面図 固定解除位置の固定作用部材を示す正面図 固定位置の固定作用部材を示す正面図 ガスコンロをキッチンキャビネットに装着する途中状態を示す斜視図 ガスコンロをキッチンキャビネットに装着した状態を示す斜視図 別実施形態の被係止部の斜視図 別実施形態の係止部と被係止部との係止状態を示す断面図
〔実施形態〕
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(ガスコンロの全体構成)
図1及び図2に示すように、ビルトイン式加熱調理器としてのガスコンロGCが、調理器本体Hの上面部に、コンロバーナ1として、標準火力バーナ1A、小火力バーナ1B及び高火力バーナ1Cを備え、且つ、調理器本体Hの横幅方向中央部にグリル部Gを備える形態に構成されている。
調理器本体Hは、上部が開口された箱状の金属製のケーシング2を主要部として構成されるものであって、ケーシング2の内部には、図示は省略するが、グリル部Gを構成するグリル庫、コンロバーナ1の混合管、グリル部Gに装備したグリルバーナの混合管等、種々の機器類が装備されている。
ちなみに、グリル部Gには、グリル庫から前方側に引出操作自在な扉付グリル皿Gtが設けられている。
また、ケーシング2の内部における左右の横端部側の前面側箇所、つまり、グリル庫の両横側の前面側箇所には、後述する運転操作部Mを構成するために、操作部装着枠B(図3及び図4参照)が組付けられている。
操作部装着枠Bは、図4に示すように、後述する上方側運転操作部MUを構成するための合成樹脂製の上方側枠部BU(枠体部の一例)と後述する下方側運転操作部MSを装着するための合成樹脂製の下方側枠部BSとを、金属製の縦長の支持枠BDに装着する形態に構成されている。
ちなみに、図3及び図4は、右側の操作部装着枠Bを例示する。
調理器本体Hの上部には、ガラス製の天板3が配置され、調理器本体Hの上面部の後部側には、グリル部Gの燃焼排ガスを排気するためのグリル排気口4が形成されている。
また、天板3の上部には、コンロバーナ1にて加熱される鍋等の調理容器を載置するための五徳5が、3つのコンロバーナ1の夫々に対応して設けられている。
このガスコンロGCは、ビルトインタイプとして構成されるものであり、具体的には、調理器本体Hが、図14及び図15に示すように、キッチンキャビネットKNの上方開口部K1から下方に挿入されて、調理器本体Hの前面部をキッチンキャビネットKNの前面開口K2に臨ませた状態に組み付けられるように構成されている。
尚、詳述はしないが、調理器本体Hの上部の周縁部には、キッチンキャビネットKNの上面に載置する鍔部が形成されている。
また、調理器本体Hの横端部と前面開口K2との間の隙間を塞ぐ左右一対の隙間挿入部材Pが、調理器本体Hの横側壁における前方側箇所に装着されている(図1参照)。
ちなみに、隙間挿入部材Pは、金属材を折曲げ加工して、柱状に構成されている。
図1及び図2に示すように、調理器本体Hにおける前面部の左方側の横端部及び右方側の横端部には、運転操作部Mが設けられ、左右の運転操作部Mの夫々には、上方側運転操作部MUと下方側運転操作部MSとが並設されている。
そして、左右両側の下方側運転操作部MSが、調理器本体Hの内方に引退させた引退位置(図1参照)と調理器本体Hの前方に突出させた突出位置(図2参照)とに出退自在に構成されている。
つまり、左右両側の下方側運転操作部MSが、下方側枠部BSに対して出退自在に装着され、そして、運転操作指令部Nを上面部に備える形態に構成されている。
また、左右両側の上方側運転操作部MUには、上方側枠部BUの前面を覆う矩形状の上側操作部カバー6(前面パネルの一例)が装備され、左右両側の下方側運転操作部MSには、下方側枠部BSの前面を覆う矩形状の下側操作部カバー7が装備されている。
図15に示すように、左右の上側操作部カバー6及び左右の下側操作部カバー7が、調理器本体Hの横端部とキッチンキャビネットKNの前面開口K2との間を覆うべく調理器本体Hの横外方に張り出す状態で設けられている。
つまり、左右の上側操作部カバー6には、調理器本体Hの横外方に張り出す上側張出部分6Aが設けられ、左右の下側操作部カバー7には、調理器本体Hの横外方に張り出す下側張出部分7Aが設けられている。
そして、上側張出部分6A及び下側張出部分7Aが、上述した隙間挿入部材Pの前部相当箇所を覆う状態で、調理器本体Hの横端部とキッチンキャビネットKNの前面開口K2との間を覆うように構成されている。
図1及び図2に示すように、左右の上方側運転操作部MUの夫々には、押し操作式の点消火ボタン8、及び、コンロ横幅方向に沿ってスライド操作されるスライド操作式の火力調節具9が、上方側枠部BUの装着される状態で配設されている。
すなわち、左方の上方側運転操作部MUには、押し操作式の点消火ボタン8として、標準火力バーナ1Aに対する点火及び消火を指令する標準火力用点消火ボタン8A、及び、小火力バーナ1Bに対する点火及び消火を指令する小火力用点消火ボタン8Bが、コンロ横幅方向に沿って並ぶ状態で装備されている。
加えて、左方の上方側運転操作部MUには、スライド操作式の火力調節具9として、標準火力バーナ1Aの火力を調節する標準火力用火力調節具9A、及び、小火力バーナ1Bの火力を調節する小火力用火力調節具9Bが、コンロ横幅方向に沿って並ぶ状態で装備されている。
また、右方の上方側運転操作部MUには、押し操作式の点消火ボタン8として、高火力バーナ1Cに対する点火及び消火を指令する高火力用点消火ボタン8C、及び、グリルバーナに対する点火及び消火を指令するグリル用点消火ボタン8Dが、コンロ横幅方向に沿って並ぶ状態で装備されている。
加えて、右方の上方側運転操作部MUには、スライド操作式の火力調節具9として、高火力バーナ1Cの火力を調節する高火力用火力調節具9Cが装備されている。
左方の下方側運転操作部MSの運転操作指令部Nは、標準火力バーナ1A及び小火力バーナ1Bに対する運転情報を指令するものであって、具体的には、燃焼している標準火力バーナ1A及び小火力バーナ1Bを設定時間が経過すると自動的に消火するタイマ運転や、やかん等の被加熱容器に収納した湯水が沸騰すると、燃焼している標準火力バーナ1A及び小火力バーナ1Bを自動的に消火する湯沸し運転等、各種の運転を実行するための運転情報を指令することになる。
右方の下方側運転操作部MSの運転操作指令部Nは、高火力バーナ1C及びグリルバーナに対する運転情報を指令するものであって、具体的には、高火力バーナ1Cについては、標準火力バーナ1A及び小火力バーナ1Bと同様に、タイマ運転や湯沸し運転等の各種の運転を実行するための運転情報を指令することになる。
また、グリルバーナについては、燃焼しているグリルバーナを設定時間が経過すると自動的に消火するタイマ運転や、燃焼排気温度に基づいて被調理物が焼き上がりであることを推定すると、燃焼しているグリルバーナを自動的に消火する自動運転等、各種の運転を実行するための運転情報を指令することになる。
(上側操作部カバーの詳細)
左右の上方側運転操作部MUにおける上側操作部カバー6は同様に構成されるものであるから、以下、右側の上側操作部カバー6を代表にして説明する。
図3及び図4に示すように、上側操作部カバー6は、矩形状のパネル本体6Hと、パネル本体Hの横内方側の端縁部から後方側に起立する内方側壁部分6N、パネル本体6Hの横外方側の端縁部から後方側に起立する外方側壁部分6G、パネル本体6Hの上方側の端縁部から後方側に起立する上方側壁部分6U、及び、パネル本体6Hの下方側の端縁部から後方側に起立する下方側壁部分6Sを備える状態に金属板にて形成されている。
パネル本体6Hには、操作部装着枠Bの上方側枠部前壁部分の構成に対応させて、点消火ボタン8としての、高火力用点消火ボタン8C及びグリル用点消火ボタン8Dをコンロ前方に突出させるボタン用開口10、火力調節具9としての、高火力用火力調節具9Cをコンロ前方に突出させる調節具用開口11が形成されている。
上側操作部カバー6が、操作部装着枠Bの上方側枠部BUに対して着脱自在に装備されて、図14及び図15に示すように、調理器本体HをキッチンキャビネットKNに装着する際には外しておき、調理器本体HをキッチンキャビネットKNに装着した後において、上方側枠部BUを覆う覆い状態に装着されるように構成されている。
(上側操作部カバーの装着構成)
上側操作部カバー6を着脱する構成について説明を加えると、図9及び図10に示すように、上側操作部カバー6が、横内方側端部に設けた被係止部Uを上方側枠部BUの横内方側端部に設けた係止部Wに前後揺動可能に係止させた状態での後方側の揺動により、上方側枠部BUを覆う覆い状態に装着されるように構成されている。
また、図12及び図13に示すように、覆い状態の上側操作部カバー6の横外方側端部を上方側枠部BUに固定する固定部Dが、固定状態と固定解除状態とに切換え自在に設けられている。
従って、上側操作部カバー6を、被係止部Uを係止部Wに係止させた状態での後方側の揺動により上方側枠部BUを覆う覆い状態に切換えたときに、固定部Dを固定状態に切換えることにより、上方側枠部BUを覆う覆い状態に上側操作部カバー6を維持できるように構成されている。
また、固定部Dを固定解除状態に切換えたときに、上側操作部カバー6を、被係止部Uを係止部Wに係止させた状態で前方側に揺動させ、その後、被係止部Uを係止部Wから離脱させることにより、上側操作部カバー6を上方側枠部BUから外すことができるように構成されている。
ちなみに、上側操作部カバー6の被係止部Uを上方側枠部BUの係止部Wに対して係脱させる際には、グリル部Gの扉付グリル皿Gtを前方側に引き出して、上方側枠部BUの横内方側部分を露出させることになる。
尚、本実施形態においては、後述の如く、上側操作部カバー6の覆い状態において、上方側枠部BUの横外方側端部に設けた位置決め用係合部Euに対して、上側操作部カバー6に設けた位置決め用被係合部Etが係合することにより、覆い状態の上側操作部カバー6の装着姿勢の安定化を図るようになっている(図11参照)。
(被係止部と係止部の詳細)
図6及び図7に示すように、上方側枠部BUの横内方側端部に、横内方側に突出する上下一対の凸状部Tが設けられている。
そして、図4に示すように、上側操作部カバー6の内方側壁部分6Nに、凸状部Tの先端部Tsに嵌める上下一対の4角状の挿入孔13が形成されている。
また、図9及び図10に示すように、凸状部Tに、内方側壁部分6Nの横外方側の移動を受止め規制する壁用受止部Sが形成されている。
図4に示すように、内方側壁部分6Nに、当該内方側壁部分6Nから横外方側に向けて起立する上下一対の爪状部Fが設けられている。
本実施形態では、上下一対の爪状部Fが、上下一対の挿入孔13の孔縁部における後方側部分から起立する状態に形成されている。
図7及び図8に示すように、上下一対の凸状部Tの夫々に、爪状部Fを係止する溝部Jが設けられている。
溝部Jが、爪状部Fの前方側への移動を受止め規制する板状の前方側受部14F、爪状部Fの下方側への移動を受止め規制する板状の下方側受部14S、及び、爪状部Fの上方側への移動を規制する板状の上方側受部14Uを備える形態に構成されている。
つまり、凸状部Tが、上下方向に沿う姿勢の板状の前方側受部14Fの下端縁部に、水平方向に沿う姿勢の板状の下方側受部14Sを備え、かつ、上下方向に沿う姿勢の板状の前方側受部14Fの上端縁部に、水平方向に沿う姿勢の上方側受部14Uを備える形態に形成されて、前方側受部14F、下方側受部14S及び上方側受部14Uにより、溝部Jを形成するように構成されている。
また、図6及び図7に示すように、凸状部Tの前方側部分に、横方向に延びるリブ14Bが形成されている。つまり、上下方向に沿う姿勢の板状の前方側受部14Fの前面に、横方向に延びる形態でリブ14Bが形成されて、凸状部Tを補強するように構成されている。
そして、図9及び図10に示すように、上方側受部14Uの横内方側端部、下方側受部14Sの横内方側端部、及び、リブ14Bの横内方側端部の夫々が、内方側壁部分6Nを受止める壁用受止部Sとして機能するように構成され、また、前方側受部14Fにおける上方側受部14U及び下方側受部14Sよりも横内方側に突出する部分が、挿入孔13が嵌合する凸状部Tの先端部Tsとして機能するように構成されている。
ちなみに、本実施形態体においては、爪状部Fが溝部Jに挿入された状態において、爪状部Fが上下方向に移動する多少の融通が存在する形態で爪状部Fの上下の位置が規制され、そして、爪状部Fが上下に移動した際に、凸状部Tの先端部Tsに嵌めた挿入孔13の上下の孔縁部が、凸状部Tの先端部Tsに接当することがないように、凸状部Tの先端部Tsと挿入孔13の上下の孔縁部との間に、爪状部Fと溝部Jとの間の融通よりも大きな融通が存在するように構成されている。
尚、爪状部Fが挿入孔13の後方側の孔縁部から折り曲げる形態で設けるにあたり、図8に示すように、爪状部Fが挿入孔13の後方側の孔縁部よりも前方側に位置する形態で設けられているため、爪状部Fが溝部Jに挿入された状態において、爪状部Fが前方側受部14Fに接当した際に、凸状部Tの先端部Tsに嵌めた挿入孔13の後方側の孔縁部が、凸状部Tの先端部Tsに接当することがないように構成されている。
以上の説明から明らかな如く、本実施形態においては、被係止部Uが、挿入孔13と爪状部Fを備える形態に構成され、また、係止部Wが、凸状部Tの先端部Ts、壁用受止部S及び溝部Jから構成されている。
そして、図4及び図10に示すように、上側操作部カバー6を、上方側枠部BUの前面から離間させた状態で、横内方側端部の挿入孔13を凸状部Tに嵌合させ、かつ、爪状部Fを溝部Jに係止させ、その状態で、上側操作部カバー6を後方側に揺動させることにより、図9に示すように、上側操作部カバー6が上方側枠部BUを覆う覆い状態に装着されるように構成されている。
尚、図9及び図10に示すように、凸状部Tの先端部Tsの前面側部分が湾曲状に形成されて、上側操作部カバー6を後方側に揺動させながら装着する際に、挿入孔13の後方側の孔縁部と先端部Tsとの接当を回避しながら、挿入孔13を先端部Tsに円滑に嵌めることができるように構成されている。
ちなみに、図6に示すように、上方側枠部BUの上部には、被係止部Uを係止部Wに係止させた状態で上側操作部カバー6を後方側に揺動させる際に、上側操作部カバー6の上方側壁部分6Uに接当する上方側案内部Auが設けられ、また、上方側枠部BUの下部には、被係止部Uを係止部Wに係止させた状態で上側操作部カバー6を後方側に揺動させる際に、上側操作部カバー6の下方側壁部分6Sに接当する下方側案内部Asが設けられて、被係止部Uを係止部Wに係止させた状態を維持しながら、上側操作部カバー6を後方側に適切に揺動させることができるように構成されている。
上方側案内部Auが、上方側枠部BUの上縁部における横内方側箇所に、上方に突出する凸部状に形成され、下方側案内部Asが、上方側枠部BUの下縁部の横方向複数箇所に、前後方向に伸びる姿勢のリブ状に形成されている。
また、本実施形態の被係止部Uは、上側操作部カバー6における内方側壁部分6Nの上下一対の挿入孔13を上下一対の凸状部Tの先端部Tsに嵌合させるようにしながら、爪状部Fを溝部Jに係止させることができるように構成されている。
つまり、目視にて存在を確認し易い上下一対の挿入孔13を上下一対の凸状部Tの先端に嵌合させることにより、結果的に、爪状部Fを溝部Jに係止させることができるように構成されている。
また、上下一対の爪状部Fが、上下一対の挿入孔13の孔縁部における後方側部分から起立する状態に形成されているから、爪状部Fが後方側に折れ曲がることを適切に回避できる。
つまり、内方側壁部分6Nから横外方側に向けて片持ち状に起立する爪状部Fには、上下方向に沿う姿勢の板状の前方側受部14Fに接当した際に、後方側に折れ曲げる力が作用することになるが、爪状部Fにおける挿入孔13の孔縁部に相当する箇所に位置する折れ曲がり難い部分が、後方側に折れ曲げる力を受止めることにより、被係止部Uの折れ曲がりを回避できることになる。
(固定部の詳細)
図5に示すように、固定部Dが、覆い状態の上側操作部カバー6における調理器本体Hの横外方に張り出す張出部分6Aの背面部に上下方向にスライド自在に装備された固定作用部材16を、固定位置と固定解除位置とに上下方向にスライドさせることによって、固定状態と固定解除状態とに切換え自在に構成されている。
ちなみに、本実施形態においては、固定作用部材16を下方側にスライド操作すると固定位置となり、上方側にスライド操作すると固定解除位置となるように構成されている。
本実施形態においては、固定作用部材16をスライド自在に支持する合成樹脂製の支持台17が、上側操作部カバー6に装着されている。
つまり、図5及び図12に示すように、上側操作部カバー6における外方側壁部分6Gの上縁部には、支持台17を後方側から受止める係止片18が横内方側に向けて屈曲される状態で形成され、また、上側操作部カバー6における上方側壁部分6U及び下方側壁部分6Sには、支持台17を後方側から受止める膨出部19が形成されている。
また、支持台17の上下長さが、上側操作部カバー6における上方側壁部分6U及び下方側壁部分6Sの間隔と同程度の長さに形成され、さらに、支持台17には、係止片18に形成した係止孔18aに係合する係止突起17aが形成されて、支持台17が上側操作部カバー6に対して横方向に移動することが規制されている。
そして、支持台17が、係止片18及び上下一対の膨出部19にて後方側に外れることが受止め規制され、上方側壁部分6U及び下方側壁部分6Sによって上側操作部カバー6に対して上下方向に移動することが規制され、係止片18に形成した係止孔18aに係止突起17aが係合することによって上側操作部カバー6に対して上下方向に移動することが規制された状態で、上側操作部カバー6に装着されるように構成されている。
図5及び図12に示すように、支持台17に、上側操作部カバー6の覆い状態において、上方側枠部BUの横外方側端部に設けた位置決め用係合部Eu(図6参照)に係合する位置決め用係合部Etが形成されている。
本実施形態においては、位置決め用係合部Euが、係合孔として形成され、位置決め用被係合部Etが、係合突起状に形成する場合を例示する。ちなみに、これとは逆に、位置決め用係合部Euを、係合突起状に形成し、位置決め用被係合部Etを係合孔とし形成する形態で実施してもよい。
図12及び図13に示すように、固定用部材16に、固定位置において上方側枠部BUの横外方側端部に設けた上下一対の外方側係止部20に対して前方側への移動が阻止されるように係止されかつ前記固定解除位置にて外方側係止部20による係止が解除される上下一対の固定用被係止部16Aが設けられている。
(固定用作用部材の詳細)
図5に示すように、固定作用部材16が上下方向に沿う帯板状に形成され、固定作用部材16には、上述した固定用被係止部16Aが、横外方に張り出す状態で上下一対設けられている。
尚、固定用被係止部16Aが、固定作用部材16の左右両側に張り出す状態に設けられて、左方側の運転操作部Mにおける上方側運転操作部MUに対して上側操作部カバー6を装着する際にも、固定作用部材16を兼用できるようになっている。
そして、固定作用部材16を固定位置と固定解除位置とにスライド操作する操作部16Bが、固定作用部材16の下端部に連なる状態で設けられている。
つまり、操作部16Bは、固定部Dを固定状態と固定解除状態とに切換え操作する操作部として機能するものであり、そして、その操作部16Bが、下側操作部カバー7における調理器本体Hの横外方に張り出す下側張出部分7Aの背部側箇所に位置するように構成されている(図4参照)。
したがって、固定部Dを固定状態と固定解除状態とに切換えるべく、固定作用部材16を固定位置と固定解除位置とに切換え操作する際には、下側操作部カバー7を備えた下方側運転操作部MSを突出位置に位置させて、操作部16Bを露出させることにより、操作部16Bの操作を良好に行えるように構成されている(図2参照)。
図5及び図12に示すように、支持台17の固定用作用部材16の装着面に、固定作用部材16を保持する保持部として、L字状の6個の保持片21が、固定作用部材16の両横側箇所に、上下方向に沿って3個ずつ並べる状態で設けられて、固定作用部材16が保持片21にてスライド自在に保持されている。
図12及び図13に示すように、本実施形態においては、固定作用部材16のスライド範囲の上端側の固定解除位置を規制するために、固定作用部材16に設けた接当片16と支持台17に設けた起立片22とが接当するように構成されている。
また、固定作用部材16のスライド範囲の下端側の固定位置を規制するために、支持台17に形成した上下一対のピン状突起23が、固定作用部材16に形成した長孔状挿通孔24の上端部に接当するように構成されている。
尚、詳細な説明は省略するが、固定用作用部材16と支持台17との間には、固定用作用部材16を固定位置や固定解除位置とに保持するための弾性係合式の位置決め機構が設けられて、固定用作用部材16を固定位置や固定解除位置とに保持するように構成されている。
ちなみに、本実施形態においては、上方側枠部BUを覆う上側操作部カバー6を覆い状態に固定する固定部Dに対する操作部16Bが、下側操作部カバー7における調理器本体Hの横外方に張り出す下側張出部分7Aの背部側箇所に位置されているから、下方側運転操作部MSを突出位置に位置させると、固定部Dの操作部16Bが露出するものとなり、下方側運転操作部MSを引退位置に位置させると、固定部Dの操作部16Bが下側操作部カバー7の下側張出部分7Aにて覆われるものとなる(図1及び図2参照)。
したがって、固定部Dの操作部16Bを操作するときには、下方側運転操作部MSを突出位置にすることにより、露出した固定部Dの操作部16Bを良好に操作することができ、そして、固定部Dの操作部16Bを操作しないときには、下方側運転操作部MSを引退位置に位置させることにより、固定部Dの操作部16Bを下側操作部カバー7の下側張出部分7Aにて覆うことによって、調理器本体Hの前面部の外観を美麗にできる。
〔別実施形態〕
以下、別実施形態を列記する。
(1)上記実施形態においては、爪状部Fが、挿入孔13の孔縁部における後方側部分から起立する状態に形成される場合を例示したが、図16に示すように、爪状部Fを、内方側壁部分6Nの後方側端縁部から起立させる形態で設けるようにしてもよい。
この場合、図17に示すように、凸状部Tにおける前方側受部14Fの前後方向の厚さを大きくすることになり、そして、前方側受部14Fの横内方側端部に、壁用受止部Sを形成する段部を設けることになる。
(2)上記実施形態においては、調理器本体Hの前面部における左右両側の横端部側部分に、上方側運転操作部MUと下方側運転操作部MSとが並設される場合を例示したが、調理器本体Hの前面部における左右両側のうちの一方側の横端部側部分にのみ、上方側運転操作部MUと下方側運転操作部MSとが並設される場合にも、本発明は適用できるものである。
(3)上記実施形態においては、操作部16Bによって、固定部Dを固定状態と固定解除状態とに操作する場合を例示したが、固定部Dが固定状態に復帰付勢されて、上側操作部カバー6を上方側運転操作部MUに装着するに伴って、固定部Dが自動的に固定状態になるように構成される場合には、操作部16Bは、固定手段を固定状態から固定解除状態に操作することのみに使用されることになる。
(4)上記実施形態では、固定部Dとして、上側操作部カバー6における調理器本体Hの横外方に張り出す上側張出部分6Aの背面部に、固定作用部材16を上下スライド自在に装備する形態の固定部Dを例示したが、固定部Dの具体構成は各種変更できる。
(5)上記実施形態では、下方側運転操作部MSが、下端部を中心とした前後揺動によって、引退位置と突出位置とに切換えられる場合を例示したが、例えば、下方側運転操作部MSを前後方向にスライド移動自在に支持して、そのスライド移動によって、引退位置と突出位置とに切換えるようにする等、下方側運転操作部MSを引退位置と突出位置とに切換える形態は各種変更できる。
(6)上記実施形態では、点消火ボタン8を装備する上方側枠部BUを枠体部として、前面パネルとしての上側操作部カバー6にて、上方側枠部BUの前面を覆う形態を例示したが、枠体部としては、電源電池を収納する電池ボックスを装備した電池収納用の枠体部等、調理器本体Hの前面部のおける横端部側部分に配設される種々の枠体部を対象とすることができる。
(7)上記実施形態では、ビルトイン式加熱調理器として、加熱手段としてコンロバーナ1やグリルバーナを備えるビルトイン式のガスコンロGCを例示したが、加熱手段として電磁誘導加熱部を備えたビルトイン式の電磁調理器にも本発明は適用できるものである。
6 前面パネル
6A 張出部分
6G 外方側壁部分
6H パネル本体
6N 内方側壁部分
6S 下方側壁部分
6U 上方側壁部分
13 挿入孔
14B リブ
14F 前方側受部
14S 下方側受部
14U 上方側受部
16 固定作用部材
16A 固定用被係止部
17 支持台
20 外方側係止部
As 下方側案内部
Au 上方側案内部
BU 枠体部
D 固定部
Et 位置決め用被係合部
Eu 位置決め用係合部
F 爪状部
H 調理器本体
J 溝部
KN キッチンキャビネット
K1 上方開口部
K2 前面開口
S 壁用受止部
T 凸状部
Ts 先端部
U 被係止部
W 係止部

Claims (8)

  1. 前面部をキッチンキャビネットの前面開口に臨ませた状態に前記キッチンキャビネットの上方開口部から下方に挿入されて組み付けられる調理器本体における横端部側の前面側箇所に設けた枠体部に、矩形状の前面パネルが、横内方側端部に設けた被係止部を前記枠体部の横内方側端部に設けた係止部に前後揺動可能に係止させた状態での後方側の揺動により、前記枠体部を覆う覆い状態に装着され、
    前記覆い状態の前記前面パネルの横外方側端部を前記枠体部に固定する固定部が、固定状態と固定解除状態とに切換え自在に設けられたビルトイン式加熱調理器であって、
    前記前面パネルが、矩形状のパネル本体の横内方側の端縁部から後方側に起立する内方側壁部分を備える状態に金属板にて形成され、
    前記枠体部の横内方側端部に、横内方側に突出する凸状部が設けられ、
    前記被係止部として、前記凸状部の先端部に嵌める挿入孔、及び、前記内方側壁部分から横外方側に向けて起立する爪状部が、前記内方側壁部分に設けられ、
    前記凸状部に、前記内方側壁部分の横外方側の移動を受止め規制する壁用受止部、及び、前記爪状部の前方側への移動を受止め規制する前方側受部と前記爪状部の下方側への移動を受止め規制する下方側受部と前記爪状部の上方側への移動を規制する上方側受部とを備える溝部が設けられ、
    前記係止部が、前記凸状部の先端部、前記壁用受止部、及び、前記溝部から構成されているビルトイン式加熱調理器。
  2. 前記爪状部が、前記挿入孔の孔縁部における後方側部分から起立する状態に形成されている請求項1記載のビルトイン式加熱調理器。
  3. 前記凸状部の前方側部分に、横方向に延びるリブが形成されている請求項1又は2記載のビルトイン式加熱調理器。
  4. 前記前面パネルが、前記内方側壁部分に加えて、前記パネル本体の横外方側の端縁部から後方側に起立する外方側壁部分、前記パネル本体の上方側の端縁部から後方側に起立する上方側壁部分、及び、前記パネル本体の下方側の端縁部から後方側に起立する下方側壁部分を備える状態に前記金属板にて形成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載のビルトイン式加熱調理器。
  5. 前記枠体部に、前記上方側壁部分に接当する上方側案内部、及び、前記下方側壁部分に接当する下方側案内部が設けられている請求項4記載のビルトイン式加熱調理器。
  6. 前記固定部が、前記覆い状態の前記前面パネルにおける前記調理器本体の横外方に張り出す張出部分の背面部に上下方向にスライド自在に装備された固定作用部材を、固定位置と固定解除位置とに上下方向にスライドさせることによって、前記固定状態と前記固定解除状態とに切換え自在に構成され、
    前記固定作用部材をスライド自在に支持する合成樹脂製の支持台が、前記前面パネルの背面部に装着されている請求項1〜5のいずれか1項に記載のビルトイン式加熱調理器。
  7. 前記支持台に、前記前面パネルの前記覆い状態において、前記枠体部に設けた位置決め用係合部に係合する位置決め用被係合部が形成されている請求項6記載のビルトイン式加熱調理器。
  8. 前記固定作用部材に、前記固定位置において前記枠体部の横外方側端部に設けた外方側係止部に対して前方側への移動が阻止されるように係止されかつ前記固定解除位置にて前記外方側係止部による係止が解除される固定用被係止部が設けられている請求項6又は7記載のビルトイン式加熱調理器。
JP2017105958A 2017-05-29 2017-05-29 ビルトイン式加熱調理器 Active JP6858645B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017105958A JP6858645B2 (ja) 2017-05-29 2017-05-29 ビルトイン式加熱調理器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017105958A JP6858645B2 (ja) 2017-05-29 2017-05-29 ビルトイン式加熱調理器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018200157A JP2018200157A (ja) 2018-12-20
JP6858645B2 true JP6858645B2 (ja) 2021-04-14

Family

ID=64668014

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017105958A Active JP6858645B2 (ja) 2017-05-29 2017-05-29 ビルトイン式加熱調理器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6858645B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7299607B2 (ja) * 2019-05-31 2023-06-28 株式会社パロマ 加熱調理器

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5811286U (ja) * 1981-07-15 1983-01-25 クラリオン株式会社 基板等の取付機構
JPH0918160A (ja) * 1995-06-28 1997-01-17 Onkyo Corp 電気機器に於けるリヤパネルの取付構造
JP3442569B2 (ja) * 1996-05-07 2003-09-02 リンナイ株式会社 組込式厨房家具
GB2342438B (en) * 1998-10-07 2003-01-15 Daewoo Electronics Co Ltd Front panel assembly for microwave oven and method for assembling the same
JP5727424B2 (ja) * 2012-08-08 2015-06-03 株式会社ハーマン 加熱調理器
JP6370159B2 (ja) * 2014-08-13 2018-08-08 株式会社ハーマン 加熱調理器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018200157A (ja) 2018-12-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4448062B2 (ja) グリル付きドロップイン式コンロ
JP5727424B2 (ja) 加熱調理器
JP2008286487A (ja) ビルトインコンロ
JP6858645B2 (ja) ビルトイン式加熱調理器
JP6321467B2 (ja) グリル装置
JP6370158B2 (ja) 加熱調理器の操作装置
JP6649062B2 (ja) グリル装置、及び容器支持体
JP6440398B2 (ja) グリル
JP6045258B2 (ja) ガスコンロ
JP6521774B2 (ja) 加熱調理器用操作装置
JP2011112301A (ja) 加熱調理器
JP6129128B2 (ja) 組込式加熱調理器
JP5939929B2 (ja) 加熱調理器
JP5939936B2 (ja) ガスコンロ
JP6433879B2 (ja) ホットプレート
JP6370159B2 (ja) 加熱調理器
JP5793026B2 (ja) 加熱調理器
JP6025457B2 (ja) ガスコンロ
JP6440399B2 (ja) グリル
JP6618372B2 (ja) 加熱調理器用操作装置
JP2018009716A (ja) コンロ
JP2018044708A (ja) ビルトインコンロ
JP2019037641A (ja) グリル装置
JP6434229B2 (ja) グリル皿
JP4414308B2 (ja) 加熱調理器の前面構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200417

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210210

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210224

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210324

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6858645

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250