JP6858645B2 - ビルトイン式加熱調理器 - Google Patents
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Description
前記覆い状態の前記前面パネルの横外方側端部を前記枠体部に固定する固定部が、固定状態と固定解除状態とに切換え自在に設けられたビルトイン式加熱調理器に関する。
尚、枠体部には、調理器本体に装備した加熱部の加熱状態を操作する操作部が装備される場合や、調理器本体に装備した機器類を駆動する電源としての電池が装備される場合がある。
特許文献1には、詳細な説明が省略されているが、合成樹脂にて形成された前面パネルの前面には、当該前面パネルの前面を美麗にするための金属製の化粧パネルが装着されている。つまり、前面パネルが、被係止部を備えた合成樹脂製の本体部と、その本体部の前面に装着される金属製の化粧パネルとから構成されている。
前記覆い状態の前記前面パネルの横外方側端部を前記枠体部に固定する固定部が、固定状態と固定解除状態とに切換え自在に設けられたものであって、その特徴構成は、
前記前面パネルが、矩形状のパネル本体の横内方側の端縁部から後方側に起立する内方側壁部分を備える状態に金属板にて形成され、
前記枠体部の横内方側端部に、横内方側に突出する凸状部が設けられ、
前記被係止部として、前記凸状部の先端部に嵌める挿入孔、及び、前記内方側壁部分から横外方側に向けて起立する爪状部が、前記内方側壁部分に設けられ、
前記凸状部に、前記内方側壁部分の横外方側の移動を受止め規制する壁用受止部、及び、前記爪状部の前方側への移動を受止め規制する前方側受部と前記爪状部の下方側への移動を受止め規制する下方側受部と前記爪状部の上方側への移動を規制する上方側受部とを備える溝部が設けられ、
前記係止部が、前記凸状部の先端部、前記壁用受止部、及び、前記溝部から構成されている点にある。
つまり、金属板にて形成されるパネル本体の前面は、美麗であるから、金属板にて形成される前面パネルを、特別な化粧板等を装着することなく、そのままの状態で前面パネルとして使用することができるため、前面を美麗にしながらも前面パネルの簡素化を図ることができる。
つまり、前面パネルを、枠体部の前面から離間させた状態で、横内方側端部の挿入孔を凸状部の先端部に嵌めるようにし、かつ、爪状部を溝部に係止させるようにし、その状態で、前面パネルを後方側に揺動させることにより、前面パネルを、枠体部を覆う覆い状態に装着する。
つまり、目視にて存在を確認し易い挿入孔を凸状部の先端部に嵌めるようにすることにより、結果的に、爪状部を溝部に係止させることができるから、被係止部を係止部に係止させることを良好に行えるようにして、前面パネルの装着作業の容易化を図ることができる。
しかしながら、この場合には、前面パネルを揺動させる途中等において、被係止部が係止部から外れないようにするには、凸状部の先端部が挿入孔から大きく突出する形態に構成する必要があり、そのために、見栄えが悪くなる不利や、枠体部の横内方側箇所に、扉付受け皿を出退自在に備えたグリル部を設ける場合において、挿入孔から大きく突出する凸状部の先端部が扉付受け皿に干渉する虞がある等の不都合を招くものとなる。
そして、爪状部と溝部とを設ける場合には、挿入孔を省略することが可能であるが、挿入孔を設けておくことにより、上述の如く、被係止部を係止部に係止させることを良好に行えるようにして、前面パネルの装着作業の容易化を図るのである。
つまり、内方側壁部分から横外方側に向けて片持ち状に起立する爪状部には、上下方向に沿う姿勢の板状の前方側受部に爪状部が接当した際に、後方側に折れ曲げる力が作用することになるが、爪状部における挿入孔の孔縁部に相当する箇所に位置する折れ曲がり難い部分が、後方側に折れ曲げる力を受止めることにより、爪状部の折れ曲がりを適切に回避できることになる。
つまり、凸状部の強度が向上することにより、前面パネルの支持強度を向上させることができる。
前記固定作用部材をスライド自在に支持する合成樹脂製の支持台が、前記前面パネルの背面部に装着されている点にある。
また、固定作用部材を、固定解除位置に位置させると、固定作用部材に設けた固定用被係止部に対する枠体部に設けた外方側係止部による係止が解除されることになる。
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(ガスコンロの全体構成)
図1及び図2に示すように、ビルトイン式加熱調理器としてのガスコンロGCが、調理器本体Hの上面部に、コンロバーナ1として、標準火力バーナ1A、小火力バーナ1B及び高火力バーナ1Cを備え、且つ、調理器本体Hの横幅方向中央部にグリル部Gを備える形態に構成されている。
ちなみに、グリル部Gには、グリル庫から前方側に引出操作自在な扉付グリル皿Gtが設けられている。
操作部装着枠Bは、図4に示すように、後述する上方側運転操作部MUを構成するための合成樹脂製の上方側枠部BU(枠体部の一例)と後述する下方側運転操作部MSを装着するための合成樹脂製の下方側枠部BSとを、金属製の縦長の支持枠BDに装着する形態に構成されている。
ちなみに、図3及び図4は、右側の操作部装着枠Bを例示する。
また、天板3の上部には、コンロバーナ1にて加熱される鍋等の調理容器を載置するための五徳5が、3つのコンロバーナ1の夫々に対応して設けられている。
尚、詳述はしないが、調理器本体Hの上部の周縁部には、キッチンキャビネットKNの上面に載置する鍔部が形成されている。
ちなみに、隙間挿入部材Pは、金属材を折曲げ加工して、柱状に構成されている。
そして、左右両側の下方側運転操作部MSが、調理器本体Hの内方に引退させた引退位置(図1参照)と調理器本体Hの前方に突出させた突出位置(図2参照)とに出退自在に構成されている。
つまり、左右両側の下方側運転操作部MSが、下方側枠部BSに対して出退自在に装着され、そして、運転操作指令部Nを上面部に備える形態に構成されている。
図15に示すように、左右の上側操作部カバー6及び左右の下側操作部カバー7が、調理器本体Hの横端部とキッチンキャビネットKNの前面開口K2との間を覆うべく調理器本体Hの横外方に張り出す状態で設けられている。
そして、上側張出部分6A及び下側張出部分7Aが、上述した隙間挿入部材Pの前部相当箇所を覆う状態で、調理器本体Hの横端部とキッチンキャビネットKNの前面開口K2との間を覆うように構成されている。
すなわち、左方の上方側運転操作部MUには、押し操作式の点消火ボタン8として、標準火力バーナ1Aに対する点火及び消火を指令する標準火力用点消火ボタン8A、及び、小火力バーナ1Bに対する点火及び消火を指令する小火力用点消火ボタン8Bが、コンロ横幅方向に沿って並ぶ状態で装備されている。
加えて、右方の上方側運転操作部MUには、スライド操作式の火力調節具9として、高火力バーナ1Cの火力を調節する高火力用火力調節具9Cが装備されている。
また、グリルバーナについては、燃焼しているグリルバーナを設定時間が経過すると自動的に消火するタイマ運転や、燃焼排気温度に基づいて被調理物が焼き上がりであることを推定すると、燃焼しているグリルバーナを自動的に消火する自動運転等、各種の運転を実行するための運転情報を指令することになる。
左右の上方側運転操作部MUにおける上側操作部カバー6は同様に構成されるものであるから、以下、右側の上側操作部カバー6を代表にして説明する。
図3及び図4に示すように、上側操作部カバー6は、矩形状のパネル本体6Hと、パネル本体Hの横内方側の端縁部から後方側に起立する内方側壁部分6N、パネル本体6Hの横外方側の端縁部から後方側に起立する外方側壁部分6G、パネル本体6Hの上方側の端縁部から後方側に起立する上方側壁部分6U、及び、パネル本体6Hの下方側の端縁部から後方側に起立する下方側壁部分6Sを備える状態に金属板にて形成されている。
上側操作部カバー6を着脱する構成について説明を加えると、図9及び図10に示すように、上側操作部カバー6が、横内方側端部に設けた被係止部Uを上方側枠部BUの横内方側端部に設けた係止部Wに前後揺動可能に係止させた状態での後方側の揺動により、上方側枠部BUを覆う覆い状態に装着されるように構成されている。
また、図12及び図13に示すように、覆い状態の上側操作部カバー6の横外方側端部を上方側枠部BUに固定する固定部Dが、固定状態と固定解除状態とに切換え自在に設けられている。
また、固定部Dを固定解除状態に切換えたときに、上側操作部カバー6を、被係止部Uを係止部Wに係止させた状態で前方側に揺動させ、その後、被係止部Uを係止部Wから離脱させることにより、上側操作部カバー6を上方側枠部BUから外すことができるように構成されている。
図6及び図7に示すように、上方側枠部BUの横内方側端部に、横内方側に突出する上下一対の凸状部Tが設けられている。
そして、図4に示すように、上側操作部カバー6の内方側壁部分6Nに、凸状部Tの先端部Tsに嵌める上下一対の4角状の挿入孔13が形成されている。
また、図9及び図10に示すように、凸状部Tに、内方側壁部分6Nの横外方側の移動を受止め規制する壁用受止部Sが形成されている。
本実施形態では、上下一対の爪状部Fが、上下一対の挿入孔13の孔縁部における後方側部分から起立する状態に形成されている。
溝部Jが、爪状部Fの前方側への移動を受止め規制する板状の前方側受部14F、爪状部Fの下方側への移動を受止め規制する板状の下方側受部14S、及び、爪状部Fの上方側への移動を規制する板状の上方側受部14Uを備える形態に構成されている。
そして、図4及び図10に示すように、上側操作部カバー6を、上方側枠部BUの前面から離間させた状態で、横内方側端部の挿入孔13を凸状部Tに嵌合させ、かつ、爪状部Fを溝部Jに係止させ、その状態で、上側操作部カバー6を後方側に揺動させることにより、図9に示すように、上側操作部カバー6が上方側枠部BUを覆う覆い状態に装着されるように構成されている。
つまり、目視にて存在を確認し易い上下一対の挿入孔13を上下一対の凸状部Tの先端に嵌合させることにより、結果的に、爪状部Fを溝部Jに係止させることができるように構成されている。
つまり、内方側壁部分6Nから横外方側に向けて片持ち状に起立する爪状部Fには、上下方向に沿う姿勢の板状の前方側受部14Fに接当した際に、後方側に折れ曲げる力が作用することになるが、爪状部Fにおける挿入孔13の孔縁部に相当する箇所に位置する折れ曲がり難い部分が、後方側に折れ曲げる力を受止めることにより、被係止部Uの折れ曲がりを回避できることになる。
図5に示すように、固定部Dが、覆い状態の上側操作部カバー6における調理器本体Hの横外方に張り出す張出部分6Aの背面部に上下方向にスライド自在に装備された固定作用部材16を、固定位置と固定解除位置とに上下方向にスライドさせることによって、固定状態と固定解除状態とに切換え自在に構成されている。
ちなみに、本実施形態においては、固定作用部材16を下方側にスライド操作すると固定位置となり、上方側にスライド操作すると固定解除位置となるように構成されている。
つまり、図5及び図12に示すように、上側操作部カバー6における外方側壁部分6Gの上縁部には、支持台17を後方側から受止める係止片18が横内方側に向けて屈曲される状態で形成され、また、上側操作部カバー6における上方側壁部分6U及び下方側壁部分6Sには、支持台17を後方側から受止める膨出部19が形成されている。
そして、支持台17が、係止片18及び上下一対の膨出部19にて後方側に外れることが受止め規制され、上方側壁部分6U及び下方側壁部分6Sによって上側操作部カバー6に対して上下方向に移動することが規制され、係止片18に形成した係止孔18aに係止突起17aが係合することによって上側操作部カバー6に対して上下方向に移動することが規制された状態で、上側操作部カバー6に装着されるように構成されている。
本実施形態においては、位置決め用係合部Euが、係合孔として形成され、位置決め用被係合部Etが、係合突起状に形成する場合を例示する。ちなみに、これとは逆に、位置決め用係合部Euを、係合突起状に形成し、位置決め用被係合部Etを係合孔とし形成する形態で実施してもよい。
図5に示すように、固定作用部材16が上下方向に沿う帯板状に形成され、固定作用部材16には、上述した固定用被係止部16Aが、横外方に張り出す状態で上下一対設けられている。
尚、固定用被係止部16Aが、固定作用部材16の左右両側に張り出す状態に設けられて、左方側の運転操作部Mにおける上方側運転操作部MUに対して上側操作部カバー6を装着する際にも、固定作用部材16を兼用できるようになっている。
つまり、操作部16Bは、固定部Dを固定状態と固定解除状態とに切換え操作する操作部として機能するものであり、そして、その操作部16Bが、下側操作部カバー7における調理器本体Hの横外方に張り出す下側張出部分7Aの背部側箇所に位置するように構成されている(図4参照)。
また、固定作用部材16のスライド範囲の下端側の固定位置を規制するために、支持台17に形成した上下一対のピン状突起23が、固定作用部材16に形成した長孔状挿通孔24の上端部に接当するように構成されている。
以下、別実施形態を列記する。
この場合、図17に示すように、凸状部Tにおける前方側受部14Fの前後方向の厚さを大きくすることになり、そして、前方側受部14Fの横内方側端部に、壁用受止部Sを形成する段部を設けることになる。
6A 張出部分
6G 外方側壁部分
6H パネル本体
6N 内方側壁部分
6S 下方側壁部分
6U 上方側壁部分
13 挿入孔
14B リブ
14F 前方側受部
14S 下方側受部
14U 上方側受部
16 固定作用部材
16A 固定用被係止部
17 支持台
20 外方側係止部
As 下方側案内部
Au 上方側案内部
BU 枠体部
D 固定部
Et 位置決め用被係合部
Eu 位置決め用係合部
F 爪状部
H 調理器本体
J 溝部
KN キッチンキャビネット
K1 上方開口部
K2 前面開口
S 壁用受止部
T 凸状部
Ts 先端部
U 被係止部
W 係止部
Claims (8)
- 前面部をキッチンキャビネットの前面開口に臨ませた状態に前記キッチンキャビネットの上方開口部から下方に挿入されて組み付けられる調理器本体における横端部側の前面側箇所に設けた枠体部に、矩形状の前面パネルが、横内方側端部に設けた被係止部を前記枠体部の横内方側端部に設けた係止部に前後揺動可能に係止させた状態での後方側の揺動により、前記枠体部を覆う覆い状態に装着され、
前記覆い状態の前記前面パネルの横外方側端部を前記枠体部に固定する固定部が、固定状態と固定解除状態とに切換え自在に設けられたビルトイン式加熱調理器であって、
前記前面パネルが、矩形状のパネル本体の横内方側の端縁部から後方側に起立する内方側壁部分を備える状態に金属板にて形成され、
前記枠体部の横内方側端部に、横内方側に突出する凸状部が設けられ、
前記被係止部として、前記凸状部の先端部に嵌める挿入孔、及び、前記内方側壁部分から横外方側に向けて起立する爪状部が、前記内方側壁部分に設けられ、
前記凸状部に、前記内方側壁部分の横外方側の移動を受止め規制する壁用受止部、及び、前記爪状部の前方側への移動を受止め規制する前方側受部と前記爪状部の下方側への移動を受止め規制する下方側受部と前記爪状部の上方側への移動を規制する上方側受部とを備える溝部が設けられ、
前記係止部が、前記凸状部の先端部、前記壁用受止部、及び、前記溝部から構成されているビルトイン式加熱調理器。 - 前記爪状部が、前記挿入孔の孔縁部における後方側部分から起立する状態に形成されている請求項1記載のビルトイン式加熱調理器。
- 前記凸状部の前方側部分に、横方向に延びるリブが形成されている請求項1又は2記載のビルトイン式加熱調理器。
- 前記前面パネルが、前記内方側壁部分に加えて、前記パネル本体の横外方側の端縁部から後方側に起立する外方側壁部分、前記パネル本体の上方側の端縁部から後方側に起立する上方側壁部分、及び、前記パネル本体の下方側の端縁部から後方側に起立する下方側壁部分を備える状態に前記金属板にて形成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載のビルトイン式加熱調理器。
- 前記枠体部に、前記上方側壁部分に接当する上方側案内部、及び、前記下方側壁部分に接当する下方側案内部が設けられている請求項4記載のビルトイン式加熱調理器。
- 前記固定部が、前記覆い状態の前記前面パネルにおける前記調理器本体の横外方に張り出す張出部分の背面部に上下方向にスライド自在に装備された固定作用部材を、固定位置と固定解除位置とに上下方向にスライドさせることによって、前記固定状態と前記固定解除状態とに切換え自在に構成され、
前記固定作用部材をスライド自在に支持する合成樹脂製の支持台が、前記前面パネルの背面部に装着されている請求項1〜5のいずれか1項に記載のビルトイン式加熱調理器。 - 前記支持台に、前記前面パネルの前記覆い状態において、前記枠体部に設けた位置決め用係合部に係合する位置決め用被係合部が形成されている請求項6記載のビルトイン式加熱調理器。
- 前記固定作用部材に、前記固定位置において前記枠体部の横外方側端部に設けた外方側係止部に対して前方側への移動が阻止されるように係止されかつ前記固定解除位置にて前記外方側係止部による係止が解除される固定用被係止部が設けられている請求項6又は7記載のビルトイン式加熱調理器。
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