JP5939929B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、運転操作指令部を上面部に備える出退式操作部が、調理器本体の前面部に、前記調理器本体の内方に引退させた引退位置と前記調理器本体の前方に突出させた突出位置とに切換え自在に、かつ、弾性付勢手段によって前記突出位置に復帰付勢された状態で装備され、
前記出退式操作部を前記引退位置に押し移動させることによって、前記引退位置に前記出退式操作部を保持する保持状態となり、かつ、前記引退位置の前記出退式操作部を後方側に押し移動させることにより保持を解除する解除状態となる操作部保持機構が、前記調理器本体に設けられ、
前記出退式操作部の前面部を覆う操作部カバーが、前記出退式操作部に着脱自在に装備された加熱調理器に関する。
かかる加熱調理器は、出退式操作部を使用しないときには、調理器本体の内方に引退させた引退位置に位置させておくことにより、加熱調理器の外観を美麗にし、しかも、下方側運転操作部が加熱調理器の前方箇所にて調理作業を行う作業者の邪魔になることを回避できるものであり、また、下方側運転操作部を使用するときには、調理器本体の前方に突出させた突出位置に位置させることにより、下方側運転操作部に対する操作を良好に行えることになる。
また、出退式操作部の前面部を覆う操作部カバーが、出退式操作部に着脱自在に装備されているから、出退式操作部の前面を美麗な操作部カバーにて覆うことによって、調理器本体の前面部を美麗にできることになる。
ちなみに、調理器本体が、キッチンキャビネットの上方開口部から下方に挿入されて、前面部を前記キッチンキャビネットの前面開口に臨ませた状態に組付けられる場合、つまり、加熱調理器が、いわゆるビルトイン式の加熱調理器として構成される場合には、操作部カバーを、調理器本体の横端部と前面開口との間の隙間を覆うべく調理器本体の横外方に張り出す状態で設けることによって、キッチンキャビネットに設置された加熱調理器の外観を一層美麗にすることができる。
尚、操作部カバーを、調理器本体の横端部と前面開口との間の隙間を覆うべく調理器本体の横外方に張り出す状態で設ける場合には、調理器本体の組付け作業を行い易くし、かつ、操作部カバーの損傷を抑制すべく、操作部カバーを外した状態で、調理器本体の組付け作業を行い、調理器本体の組付けが終了した段階で、操作部カバーを出退式操作部の前面に装着することが行われる。
このような加熱調理器の従来例として、出退式操作部の前面部が閉じられた壁面となるように構成され、そして、その前面部に操作部カバーを着脱自在に装備した加熱調理器がある(例えば、特許文献1参照。)。
ちなみに、特許文献1には、出退式操作部を出退位置と突出位置とに切換える構成についての説明が省略されているが、一般には、出退式操作部を、弾性付勢手段によって突出位置に復帰付勢し、出退式操作部を引退位置に押し移動させることによって、引退位置に出退式操作部を保持する保持状態となり、かつ、引退位置の出退式操作部を後方側に押し移動させることにより保持を解除する解除状態となる操作部保持機構が、調理器本体に設けられることになる(例えば、特許文献2参照。)。
特開2007−78295号公報 特開2004−263900号公報
従来の加熱調理器においては、出退式操作部の前面部が閉じられた壁面となるように構成されているため、出退式操作部の後方に配置されている電子機器類等、出退式操作部の後方に配置されている内部機器類の点検調整作業を行う際には、出退式操作部を調理器本体から取り外す必要があり、内部機器類の点検作業が面倒な作業となる不都合があった。
このような不都合を解消すべく、出退式操作部の前面部に点検用開口を形成して、操作部カバーを外した状態で、点検用開口を通して、出退式操作部の後方に配置されている内部機器類の点検作業を行えるようにすることが考えられる。
しかしながら、点検用開口を出退式操作部の前面部に形成すると、操作部カバーを取外すだけで、点検用開口を通して、内部機器類が露出するものとなるため、加熱調理器の使用者等、点検作業を行う作業員とは異なる人が、誤って操作カバーを外した際に、露出している内部機器類に触って、内部機器類を損傷させる虞があり、実用できないものであった。
本発明は、上記実情に鑑みて為されたものであって、その目的は、出退式操作部の後方に配置されている内部機器類の点検調整作業の容易化を図りながらも、内部機器類の損傷を極力抑制できる加熱調理器を提供する点にある。
本発明の加熱調理器は、運転操作指令部を上面部に備える出退式操作部が、調理器本体の前面部に、前記調理器本体の内方に引退させた引退位置と前記調理器本体の前方に突出させた突出位置とに切換え自在に、かつ、弾性付勢手段によって前記突出位置に復帰付勢された状態で装備され、
前記出退式操作部を前記引退位置に押し移動させることによって、前記引退位置に前記出退式操作部を保持する保持状態となり、かつ、前記引退位置の前記出退式操作部を後方側に押し移動させることにより保持を解除する解除状態となる操作部保持機構が、前記調理器本体に設けられ、
前記出退式操作部の前面部を覆う操作部カバーが、前記出退式操作部に着脱自在に装備されたものであって、その第1特徴構成は、
前記出退式操作部の前面部に、点検用開口が形成され、
前記点検用開口を閉じる内蓋が、開き状態と閉じ状態とに切換え自在に、かつ、前記閉じ状態において前記出退式操作部に対して一体移動する状態に連結手段によって連結自在に設けられ、
前記操作部保持機構が、前記内蓋に対して保持作用するように構成されている点を特徴とする。
すなわち、出退式操作部の前面部に、点検用開口が形成されるものの、その点検用開口が、内蓋によって閉じられることになる。
内蓋は、開き状態と閉じ状態とに切換え自在であり、かつ、閉じ状態において、出退式操作部に対して一体移動する状態に連結手段によって連結できる。
したがって、閉じ状態の内蓋を出退式操作部に対して連結手段によって連結しておくことにより、内蓋が出退式操作部と一体移動することになる。
また、操作部保持機構が、内蓋に対して保持作用するように構成されているから、出退式操作部を引退位置に切換えた状態において、操作部カバーを外し、連結手段による連結を解除して、内蓋を開き状態にしようとしても、内蓋が操作部保持機構に保持されているため、内蓋を開き状態にすることができない。
つまり、内蓋を開き状態にするには、出退式操作部を突出位置に切換えて、操作部保持機構を保持解除状態にした状態において、連結手段による連結を解除することにより、内蓋を開き状態に切換えることができることになる。
このように、出退式操作部を突出位置に切換えて、操作部保持機構を保持解除状態にした状態において、連結手段による連結を解除することにより、内蓋を開き状態に切換えることができるものであるから、このような手順により内蓋を開き状態にできることを理解している作業員は、内蓋を開き状態にして、出退式操作部の前面部に形成した点検用開口を通して、出退式操作部の後方に配置されている内部機器類の点検調整作業を行うことができるのであり、出退式操作部の後方に配置されている内部機器類の点検調整作業の容易化を図ることができる。
尚、内蓋を開き状態にする際において、操作部カバーの取外しは、出退式操作部が引退位置に位置するときに行ってもよく、また、出退式操作部を突出位置に切換えた後で行ってもよい。
そして、出退式操作部を引退位置に切換えた状態においては、操作部カバーを外し、連結手段による連結を解除して、内蓋を開き状態にしようとしても、操作部保持機構にて保持されている内蓋を開き状態にすることができないものであるから、加熱調理器の使用者等、点検作業を行う作業員とは異なる人が、誤って操作カバーを外しても、出退式操作部の前面部に形成した点検用開口を内蓋にて閉じる状態を維持できるため、出退式操作部の後方に配置されている内部機器類が、点検作業を行う作業員とは異なる人にて誤って触られて、損傷することを極力抑制できることになる。
要するに、本発明の第1特徴構成によれば、出退式操作部の後方に配置されている内部機器類の点検調整作業の容易化を図りながらも、内部機器類の損傷を極力抑制できる加熱調理器を提供できる。
本発明の加熱調理器の第2特徴構成は、上記第1特徴構成に加えて、
前記弾性付勢手段が、前記内蓋に対して付勢作用するように構成されている点を特徴とする。
すなわち、弾性付勢手段が内蓋に対して付勢作用するものであるため、出退式操作部を突出位置に切換えて、操作部保持機構を保持解除状態にした状態において、連結手段による連結を解除して、内蓋を開き状態に切換えた際に、出退式操作部を引退位置に位置させるように移動させることができる。
そして、内蓋を開き状態に切換えた際に、出退式操作部を引退位置に位置させるようにすれば、出退式操作部の前面部に形成した点検用開口が調理器本体に近接する状態となって、その点検用開口と出退式操作部の後方に配置されている内部機器類とが近づく状態となるため、出退式操作部の後方に配置されている内部機器類を点検用開口を通して点検調整する作業を、内部機器類が見え易い、及び、手指が届き易い等により、良好に行い易いものとなる。
要するに、本発明の第2特徴構成によれば、上記第1特徴構成による作用効果に加えて、点検調整作業を一層良好に行うことができる加熱調理器を提供できる。
本発明の加熱調理器の第3特徴構成は、上記第1又は第2特徴構成に加えて、
前記出退式操作部が、横倒れ姿勢の枢支軸にて下端部が支持されて、前記枢支軸を中心とした前後揺動により前記引退位置と前記突出位置とに切換え自在に構成され、
前記内蓋が、前記枢支軸にて下端部が支持されて、前記枢支軸を中心とした前後揺動により前記開き状態と前記閉じ状態とに切換え自在に構成されている点を特徴とする。
すなわち、出退式操作部が、枢支軸を中心とした前後揺動により引退位置と突出位置とに切換えられることになり、そして、内蓋が、出退式操作部を枢支する枢支軸にて下端部が支持されて、枢支軸を中心とした前後揺動により開き状態と閉じ状態とに切換えられることになる。
つまり、内蓋が、出退式操作部を枢支する枢支軸を中心とした前後揺動により、閉じ状態と開き状態とに切換えられることになるから、出退式操作部と内蓋との相対関係が枢支軸により適正関係に維持されて、閉じ状態の内蓋と出退式操作部との相対関係を適正関係にすることができるため、内蓋と出退式操作部を連結手段に連結することを適正通り行い易いものとなる。
要するに、本発明の第3特徴構成によれば、上記第1又は第2特徴構成による作用効果に加えて、内蓋と出退式操作部とを連結手段に連結することを適正通り行い易い加熱調理器を提供できる。
本発明の加熱調理器の第4特徴構成は、上記第3特徴構成に加えて、
前記操作部カバーが、前記枢支軸にて下端部が支持されて、前記枢支軸を中心とした前後揺動により前記出退式操作部に対して開閉されるように構成されている点を特徴とする。
すなわち、操作部カバーを、出退式操作部を枢支する枢支軸を中心とした前後揺動により開閉することができるから、内蓋を開いて出退式操作部の後方側に配置されている機器類等に対する点検調整作業を行う際に、操作部カバーを取外すことに代えて、操作部カバーを開くようにしても行うことができるものとなる。
そして、操作部カバーを取外すことに代えて、操作部カバーを開くようにすれば、操作部カバーを紛失することや、操作部カバーを損傷する等の操作カバーについてのトラブル発生を回避することができるものとなり、点検調整作業を操作カバーについてのトラブル発生を回避した状態で行うことができる。
また、操作部カバーの下端部を、出退式操作部を枢支するために設けられている枢支軸を有効利用して、枢支軸に支持させて、操作部カバーを開閉させるようにするものであるから、枢支軸を有効利用した簡単な構成にて、操作部カバーを開閉させることができるものである。
要するに、本発明の第4特徴構成によれば、上記第3特徴構成による作用効果に加えて、点検調整作業を操作カバーについてのトラブル発生を回避した状態で行うことができ、しかも、枢支軸を有効利用した簡単な構成にて、操作部カバーを開閉させることができる加熱調理器を提供できる。
本発明の加熱調理器の第5特徴構成は、上記第1〜第4特徴構成のいずれかに加えて、
前記操作部保持機構が、前後方向に移動自在にかつ前方側に復帰付勢された状態で設けられて、前記内蓋に設けた被係合突起にて後方側に押し移動される可動体と、前記可動体を係合位置に保持しかつ前記可動体が前記係合位置から後方側に移動されると保持を解除する可動体保持機構と、前記可動体が前記係合位置に位置すると前記被係合突起に係合する係合状態なりかつ前記可動体が前記係合位置よりも前方に移動すると係合を解除する解除状態に切換えられる係止爪とを備えるように構成されている点を特徴とする。
すなわち、内蓋を連結手段によって出退式操作部に連結した状態で、出退式操作部を引退位置に押し移動すると、内蓋に設けた被係合突起が可動体を係合位置に押し移動させることになり、そして、可動体が係合位置に押し移動されるに伴って、係止爪が係合状態となって、内蓋に設けた被係合突起に係合し、かつ、係合位置に押し移動された可動体が可動体保持機構によって係合位置に保持されことになる。
つまり、係止爪が内蓋に設けた被係合突起に係合することにより、出退式操作部が引退位置に保持されることになる。
また、引退位置に位置する出退式操作部を後方側に押し移動すると、内蓋に設けた被係合突起が可動体を係合位置から後方側に押し移動させることになり、そして、可動体が係合位置から後方側に押し移動されるに伴って、可動体保持機構の保持が解除されて、可動体が復帰付勢力にて係合位置よりも前方に移動し、その前方側への移動により、係止爪が解除状態となって、係止爪の被係合突起に対する係合が外れることになる。
このように、操作部保持機構が係止爪にて内蓋に設けた被係合突起に係合するように構成されるものであり、係止爪が被係合突起に係合した状態において、係止爪が被係合突起を保持する保持力を十分に大きくすることができるから、内蓋が連結された出退式操作部が引退位置に位置する状態において、連結手段の連結を解除して、内蓋を開き状態に切換えようとしても、内蓋の被係合突起が係止爪に係合されることによって、内蓋を閉じ状態に的確に維持できるため、内蓋が開き状態に操作されることを的確に阻止できるものとなる。
要するに、本発明の第5特徴構成によれば、上記第1〜第4特徴構成による作用効果に加えて、内蓋が連結された出退式操作部が引退位置に位置する状態において、連結手段の連結を解除して、内蓋を開き状態に切換えようとしても、内蓋が開き状態に操作されることを的確に阻止できる加熱調理器を提供できる。
ガスコンロの斜視図 同ガスコンロの斜視図 下側操作部カバーを開いた状態の運転操作部の斜視図 内蓋を開く途中状態の運転操作部の斜視図 内蓋を開いた状態の運転操作部の斜視図 下側操作部カバー及び上側操作部カバーを外した状態の運転操作部の斜視図 操作部装着枠の正面図 図7におけるVIII−VIII線矢視図 点消火部材の装着部を示す切欠側面図 点消火部材の装着部を示す切欠側面図 操作部保持機構を示す一部切欠平面図 操作部保持機構を示す切欠側面図 ハートカム溝を示す平面図 ガスコンロをキッチンキャビネットに装着する状態を示す斜視図 ガスコンロをキッチンキャビネットに装着した状態を示す斜視図
〔実施形態〕
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(ガスコンロの全体構成)
図1及び図2に示すように、加熱調理器としてのガスコンロGCが、調理器本体Hの上面部に、コンロバーナ1として、標準火力バーナ1A、小火力バーナ1B及び大火力バーナ1Cを備え、且つ、調理器本体Hの横幅方向中央部にグリル部Gを備える形態に構成されている。
調理器本体Hは、上部が開口された箱状の金属製のケーシング2を主要部として構成されるものであって、ケーシング2の内部には、図示は省略するが、グリル部Gを構成するグリル庫、コンロバーナ1の混合管、グリル部Gに装備したグリルバーナの混合管等、種々の機器類が装備されている。
ちなみに、ケーシング2の内部における前面側の左右両側部には、後述する運転操作部Mを構成するために、合成樹脂製の操作部装着枠B(図6参照)が組付けられることになる。
調理器本体Hの上部には、ガラス製の天板3が配置され、調理器本体Hの上面部の後部側には、グリル部Gの燃焼排ガスを排気するためのグリル排気口4が形成されている。
また、天板3の上部には、コンロバーナ1にて加熱される鍋等の調理容器を載置するための五徳5が、3つのコンロバーナ1の夫々に対応して設けられている。
このガスコンロGCは、ビルトインタイプとして構成されるものであり、具体的には、調理器本体Hが、図14及び図15に示すように、キッチンキャビネットKNの上方開口部K1から下方に挿入されて、前面部をキッチンキャビネットKNの前面開口K2に臨ませた状態に組み付けられるように構成されている。
尚、詳述はしないが、調理器本体Hの上部の周縁部には、キッチンキャビネットKNの上面に載置する鍔部が形成されている。
また、調理器本体Hの横端部と前面開口K2との間の隙間を塞ぐ左右一対の隙間挿入部材Pが、調理器本体Hの横側壁における前方側箇所に装着されている(図1参照)。
ちなみに、隙間挿入部材Pは、ABS樹脂又はPBT樹脂等の樹脂を射出成型して、柱状に構成されている。
図1及び図2に示すように、調理器本体Hにおける前面部の左方側の横端部部分及び右方側の横端部部分には、運転操作部Mが設けられ、左右の運転操作部Mの夫々には、上方側運転操作部MUと下方側運転操作部MSとが並設されている。
そして、左右両側の下方側運転操作部MSが、調理器本体Hの内方に引退させた引退位置(図1参照)と調理器本体Hの前方に突出させた突出位置(図2参照)とに出退自在に構成されている。
つまり、左右両側の下方側運転操作部MSが、運転操作指令部Nを上面部に備える出退式操作部に構成されている。
また、左右両側の上方側運転操作部MUには、前面を覆う上側操作部カバー6が装備され、左右両側の下方側運転操作部MSには、前面を覆う下側操作部カバー7が装備されている。
そして、左右の上側操作部カバー6及び左右の下側操作部カバー7が、調理器本体Hの横端部とキッチンキャビネットKNの前面開口K2との間を覆うべく調理器本体Hの横外方に張り出す状態で設けられている。
つまり、左右の上側操作部カバー6には、調理器本体Hの横外方に張り出す上側張出部分6Aが設けられ、左右の下側操作部カバー7には、調理器本体Hの横外方に張り出す下側張出部分7Aが設けられている(図3参照)。
そして、上側張出部分6A及び下側張出部分7Aが、上述した隙間挿入部材Pの前部相当箇所を覆う状態で、調理器本体Hの横端部とキッチンキャビネットKNの前面開口K2との間を覆うように構成されている。
ちなみに、本実施形態においては、下側操作部カバー7が、出退式操作部としての下方側運転操作部MSを覆う操作カバーとして機能することになる。
左右の上方側運転操作部MUの夫々には、押し操作式の点消火ボタン8、及び、コンロ横幅方向に沿ってスライド操作されるスライド操作式の火力調節具9が配設されている。
すなわち、左方の上方側運転操作部MUには、押し操作式の点消火ボタン8として、標準火力バーナ1Aに対する点火及び消火を指令する標準火力用点消火ボタン8A、及び、小火力バーナ1Bに対する点火及び消火を指令する小火力用点消火ボタン8Bが、コンロ横幅方向に沿って並ぶ状態で装備されている。
加えて、左方の上方側運転操作部MUには、スライド操作式の火力調節具9として、標準火力バーナ1Aの火力を調節する標準火力用火力調節具9A、及び、小火力バーナ1Bの火力を調節する小火力用火力調節具9Bが、コンロ横幅方向に沿って並ぶ状態で装備されている。
また、右方の上方側運転操作部MUには、押し操作式の点消火ボタン8として、大火力バーナ1Cに対する点火及び消火を指令する大火力用点消火ボタン8C、及び、グリルバーナに対する点火及び消火を指令するグリル用点消火ボタン8Dが、コンロ横幅方向に沿って並ぶ状態で装備されている。
加えて、右方の上方側運転操作部MUには、スライド操作式の火力調節具9として、大火力バーナ1Cの火力を調節する大火力用火力調節具9Cが装備されている。
ちなみに、グリルバーナの火力は、右方の上方側運転操作部MUに設けた火力切替スイッチSW(図3及び図4参照)にて変更調節されることになる。
図9及び図10に示すように、点消火ボタン8は、後端側上部の揺動軸心Qを中心にコンロ後方側に押し込み操作されて、コンロ前方側に復帰付勢された器具栓スライダ10を押し移動させるように構成されている。
すなわち、図示は省略するが、標準火力バーナ1A、小火力バーナ1B、大火力バーナ1C、及び、グリルバーナの夫々に対応させて、ガス燃料の供給を断続しかつガス燃料の供給量を調節する器具栓が設けられており、各器具栓に装備した器具栓スライダ10が、標準火力用点消火ボタン8A、小火力用点消火ボタン8B、大火力用点消火ボタン8C、及び、グリル用点消火ボタン8Dにて押し移動させるように構成されている。
器具栓スライダ10は、コンロ前後幅方向の前方側位置に位置する状態(図9参照)から、点消火ボタン8にて後方側位置に押し移動されると、その後方側位置に保持され(図10参照)、後方側位置から後方側に向けて点消火ボタン8にて少しだけ押し移動されると、保持が解除されて、点消火ボタン8を押し移動させながら前方側位置に復帰移動するように構成されるものであり、そして、器具栓は、器具栓スライダ10が前方側位置に位置するとガス燃料の供給を停止する状態となり、器具栓スライダ10が後方側位置に位置するとガス燃料を供給する状態となるように構成されるものであるが、器具栓スライダ10の具体構成や器具栓の具体構成は周知であるので、本実施形態においては詳細な説明を省略する。
ちなみに、標準火力用火力調節具9A、小火力用火力調節具9B、及び、大火力用火力調節具9Cは、標準火力バーナ1A、小火力バーナ1B、及び、大火力バーナ1Cに対応する器具栓に、コンロ横幅方向に揺動自在に枢支されて、その揺動により、ガス燃料の供給量を調節するように構成されている。
尚、図示は省略するが、グリルバーナに対応する器具栓には、火力調節用の電磁弁が装備されて、この電磁弁の作動を制御する制御手段(図示せず)が、火力切替スイッチSWの指令に基づいて、火力調節用の電磁弁を作動されることになる。
左方の下方側運転操作部MSの運転操作指令部Nは、標準火力バーナ1A及び小火力バーナ1Bに対する運転情報を指令するものであって、具体的には、燃焼している標準火力バーナ1A及び小火力バーナ1Bを設定時間が経過すると自動的に消火するタイマ運転や、やかん等の被加熱容器に収納した湯水が沸騰すると、燃焼している標準火力バーナ1A及び小火力バーナ1Bを自動的に消火する湯沸し運転等、各種の運転を実行するための運転情報を指令することになる。
右方の下方側運転操作部MSの運転操作指令部Nは、大火力バーナ1C及びグリルバーナに対する運転情報を指令するものであって、具体的には、大火力バーナ1Cについては、標準火力バーナ1A及び小火力バーナ1Bと同様に、タイマ運転や湯沸し運転等の各種の運転を実行するための運転情報を指令することになる。
また、グリルバーナについては、燃焼しているグリルバーナを設定時間が経過すると自動的に消火するタイマ運転や、燃焼排気温度に基づいて被調理物が焼き上がりであることを推定すると、燃焼しているグリルバーナを自動的に消火する自動運転等、各種の運転を実行するための運転情報を指令することになる。
(運転操作部の構成)
次に、左右の運転操作部Mの夫々に設けた上方側運転操作部MU及び下方側運転操作部MSについて詳述するが、左右の上方側運転操作部MUは同様に構成され、左右の下方側運転操作部MSは同様に構成されるものであるため、以下、右方側の運転操作部Mに設けた右方の上方側運転操作部MU及び右方の下方側運転操作部MSを代表として説明する。
図3〜図6に示すように、ケーシング2の前面側の右側部には、前述した合成樹脂製の操作部装着枠Bが装備されている。
操作部装着枠Bは、コンロ前後幅方向に向かう角筒状に構成された下方側部分BSと、平面視形状がコの字状に構成された上方側部分BUとを備える形態に構成されている。
そして、操作部装着枠Bの上方側部分BUに、点消火ボタン8等が組み付けられて、上方側運転操作部MUが構成され、操作部装着枠Bの下方側部分BSに、下方側運転操作部MSが組み付けられている。
操作部装着枠Bにおける下方側部分BSの左右の側壁部分12の間に、枢支軸11が横倒れ姿勢で架設されている。
そして、下方側運転操作部MSが、図3に示すように、コンロ前後幅方向視にて逆U字状に構成され、その左右の壁部分13の下端部が、枢支軸11に前後揺動自在に枢支されている。
つまり、下方側運転操作部MSが、枢支軸11を中心とした前後揺動により引退位置と突出位置とに切換え自在に構成され、また、下方側運転操作部MSの前面部が、点検用開口Eを形成すべく、開放する状態に構成されている。
また、下方側運転操作部MSには、前面部の点検用開口Eを開閉する内蓋14が設けられている。
この内蓋14は、枢支軸11に下端部が支持されて、枢支軸11を中心とした前後揺動により開き状態と閉じ状態に切換え自在に構成され、かつ、閉じ状態において、後述する連結手段Rによって下方側運転操作部MSに連結されるように構成されている。
尚、操作部装着枠Bの下方側部分BSには、電池収納ボックス15がコンロ前後幅方向に沿って出退操作自在に設けられており、内蓋14には、電池収納ボックス15を挿脱する挿脱用開口14Aが形成されている。
下側操作部カバー7が、枢支軸11にて下端部が支持されて、枢支軸11を中心とした前後揺動により下方側運転操作部MSに対して開閉されるように構成されている。
すなわち、下側操作部カバー7の下端縁部の左右両側に、枢支軸11に外嵌する係合部7aが設けられており、これらの係合部7aが枢支軸11に外嵌することにより、下側操作部カバー7が、枢支軸11を中心に前後揺動することにより、開き状態と閉じ状態とに切換えられるように構成されている。
下側操作部カバー7の下端縁部の係合部7aが、一部を開口させたU字状に形成されており、下側操作部カバー7をコンロ前後方向に移動させながら、係合部7aを枢支軸11に対して係脱できるように構成されている。
したがって、下側操作部カバー7が、開き状態において、係合部7aを枢支軸11に対して係脱することにより、下方側運転操作部MSに対して着脱できるように構成されている。
下側操作部カバー7の上方側には、左右一対の弾性変形自在な舌片7bが、後方側に向けて突出する状態で設けられ、それらの舌片7bの先端部には、下方側運転操作部MSの左右の壁部分13に形成した係合孔16に係合自在な係合突起17が設けられている。
そして、開き状態の下側操作部カバー7(図3参照)を上方側に揺動させるに伴って、舌片7bが、下方側運転操作部MSの左右の壁部分13と内蓋14の間の隙間を通して、下方側運転操作部MSの内部に進入し、舌片7bの先端の係合突起17が、下方側運転操作部MSの左右の壁部分13に形成した係合孔16に係合することによって、下側操作部カバー7が、閉じ状態に保持されるように構成されている。
尚、閉じ状態の下側操作部カバー7を開き状態に切換え操作する際には、下側張出部分7A等を把持して、下側操作部カバー7を下側に向けて開き操作することにより、舌片7bの先端の係合突起17が、下方側運転操作部MSの左右の壁部分13に形成した係合孔16から外れて、下側操作部カバー7を開き状態に切換えることができる。
このように、下側操作部カバー7を開閉できるものであるから、電池収納ボックス15に収納した電池を交換する電池交換作業や、操作部装着枠Bの下方側部分BSの内方側箇所に装備した電子機器等の機器類の点検を行う機器点検作業を行う際等においては、下側操作部カバー7を開き状態にすることになる。
ちなみに、機器点検作業を行う際には、内蓋14を開くことになるが、その詳細は後述する。
また、下側操作部カバー7の開き状態において、下側操作部カバー7の下端縁部の係合部7aを枢支軸11に対して係脱しながら、下側操作部カバー7を着脱できるものであるから、調理器本体HをキッチンキャビネットKNに装着する際には、下側操作部カバー7を外しておき、調理器本体HをキッチンキャビネットKNに装着した後において、下側操作部カバー7を、下方側運転操作部MSを覆う状態に装着できる。
ちなみに、後述の如く、下方側運転操作部MSを突出位置に復帰付勢する弾性付勢手段としてのつる巻き式のスプリングJ(図5参照)が装備され、そして、下方側運転操作部MSを引退位置に押し移動させることによって、引退位置に下方側運転操作部MSを保持する保持状態となり、かつ、引退位置の下方側運転操作部MSを後方側に押し移動させることにより保持を解除する解除状態となる操作部保持機構Fが、操作部装着枠Bに設けられることになるが、その詳細については後述する。
図6及び図7に示すように、操作部装着枠Bの上方側部分BUの前面部を形成する上方側前壁部分18には、上述の火力切替スイッチSWや、各種の表示ランプ類LPが装備され、また、点消火ボタン8としての、大火力用点消火ボタン8C及びグリル用点消火ボタン8Dを前方に突出させるためのボタン挿通口19、及び、火力調節具9としの、大火力用火力調節具9Cを前方に突出させるための調節具挿通口20が形成されている。
ちなみに、点消火ボタン8は、図9及び図10に示すように、操作部装着枠Bの上方側部分BUの上方側前壁部分18の背部側箇所に、揺動軸心Qを中心に揺動できるように支持されることになる。
そして、本実施形態の点消火ボタン8には、点消火ボタン8が後方側に押し移動されても後方側に移動しないように牽制するチャイルドロック用の牽制部材21が、牽制作用位置と牽制解除位置とに切換え操作自在に装備されて、この牽制部材21が、器具栓スライダ10を押し作用するように構成されているが、本実施形態においては、牽制部材21の構成や牽制部材21を牽制作用状態と牽制解除状態に切換える構成についての説明は省略する。
尚、点消火ボタン8としての、大火力用点消火ボタン8C及びグリル用点消火ボタン8Dの間には、コンロ横幅方向視において、点消火ボタン8の先端側部分と同形状の中間部材22が配設されている。この中間部材22は、操作部装着枠Bとは別体に成型されて、操作部装着枠Bに組み付けられている。
上側操作部カバー6には、図3に示すように、操作部装着枠Bの上方側前壁部分18の構成に対応させて、点消火ボタン8としての、大火力用点消火ボタン8C及びグリル用点消火ボタン8Dをコンロ前方に突出させるボタン用開口25、火力調節具9としての、大火力用火力調節具9Cをコンロ前方に突出させる調節具用開口26、火力切替スイッチSWを挿通させるスイッチ用開口27、及び、複数の表示用開口28等が形成されている。
上側操作部カバー6が、操作部装着枠Bの上方側部分BUに対して着脱自在に装備されて、調理器本体HをキッチンキャビネットKNに装着する際には、外しておき、調理器本体HをキッチンキャビネットKNに装着した後において、上方側運転操作部MUを覆う状態に装着できるように構成されているが、本実施形態においては、上側操作部カバー6を着脱自在に装着する構成の詳細な説明は省略する。
ちなみに、上側操作部カバー6を操作部装着枠Bの上方側部分BUに対して着脱できるものであるから、操作部装着枠Bの上方側前壁部分18に装着した火力切替スイッチSWや各種の表示ランプ類LP等の点検作業を行う際にも、上側操作部カバー6を操作部装着枠Bの上方側部分BUに対して着脱できるようになっている。
(連結手段の構成)
内蓋14を下方側運転操作部MSに連結する連結手段Rについて説明する。
図4、図5及び図8に示すように、内蓋14の上端側部分の左右両端部に、後方側に突出するU字状の係合片14aが形成され、下方側運転操作部MSの上壁部の先端部に、コンロ横幅方向に沿う板状の被係合体30が、下向きに突出する状態で設けられている。
係合片14aの先端部に、上方に起立する起立部31が、内蓋14の閉じ状態において被係合体30の前面に接当するように設けられている。
また、係合片14aの先端部における起立部31よりも後方側箇所に、突起部32が、内蓋14の閉じ状態において被係合体30の後面に接当するように設けられている。
さらに、突起部32の後方側面32aが、上部側ほど前方側に位置する傾斜面に形成されている。
したがって、内蓋14を開き状態から閉じ状態に向けて揺動させると、突起部32の後方側面32aが被係合体30に接当することによって、係合片14aが下方に弾性変形しながら突起部32が、被係合体30を通過して、突起部32が被係合体30の後部側箇所に移動することになり、その結果、内蓋14の閉じ状態において、起立部31と突起部32との間に被係合体30が位置する状態になり、連結手段Rの連結状態となる。
そして、内蓋14の閉じ状態において、起立部31を手指にて下方に押圧して、突起部32が被係合体30よりも下方に位置する状態にして、内蓋14を閉じ状態から開き状態側に揺動させると、突起部32が、被係合体30を通過して、突起部32が被係合体30の前部側箇所に移動することになり、その結果、連結手段Rの連結解除状態となる。
つまり、本実施形態においては、連結手段Rが、起立部31及び突起部32を備える係合片14aと、被係合体30とから構成されることになり、そして、内蓋14を閉じ状態に揺動させるに伴って、連結手段Rが自動的に連結状態になるように構成されている。
(スプリングの装着構成)
図5に示すように、上述のつる巻き式のスプリングJは、枢支軸11に巻き付けられた状態で、かつ、一端側が、操作部装着枠Bにおける下方側部分BSの下部壁部分の上面を押圧し、他端側が、内蓋14の背面を押圧する形態で装着されている。
すなわち、本実施形態においては、下方側運転操作部MSを突出位置に復帰付勢するスプリングJが、内蓋14に対して付勢作用するように設けられており、連結手段Rを連結解除状態にしたときには、下方側運転操作部MSを操作部装着枠Bの下方側部分BSの内部に引退させた状態で、内蓋14を開き状態に切換えることができるように構成されている。
尚、図5に示すように、内蓋14には、開き速度規制用のギヤ14Bが、枢支軸11を中心とする扇形状に装備され、図示は省略するが、ギヤ14Bが咬合する回転ギヤが操作部装着枠Bの下方側部分BSの内部に設けられている。
そして、グリス等の粘着剤にて、回転ギヤの回転に抵抗が付与されており、内蓋14が開く速度、換言すれば、下方側運転操作部MSが開く速度が低速となるように構成されている。
(操作部保持機構の構成)
上述の操作部保持機構Fが、内蓋14に対して保持作用するように構成されている。
すなわち、図5に示すように、操作部装着枠Bの下方側部分BSの内部箇所に、操作部保持機構Fのケーシング35が設けられている。
図11及び図12に示すように、ケーシング35の内部には、可動体36が、設定範囲内で前後方向に移動自在にかつコイルスプリング37にて前方側に復帰付勢された状態で設けられ、この可動体36が、内蓋14に設けた被係合突起38にて後方側に押し移動されるように構成されている。
また、ケーシング35の内部には、可動体36を係合位置に保持しかつ可動体36が係合位置から後方側に移動されると保持を解除する可動体保持機構Dが設けられ、そして、可動体36の先端部には、被係合突起38の先端部との接当により、可動体36が係合位置に位置すると被係合突起38に係合する係合状態(図11(b)参照)になりかつ可動体36が係合位置よりも前方の係合解除位置に移動すると係合を解除する解除状態(図11(a)参照)に切換えられる係止爪39が設けられている。
可動体保持機構Dは、可動体36の外周部に形成したハートカム溝40と、ケーシング35の内部に揺動自在に枢支されかつハートカム溝40に係合する先端部41aがハートカム溝40の底部側に向けて付勢された線状の係合体41とから構成されている。
ハートカム溝40は、図13に示すように、ハート型状に順次連なる第1溝40a、第2溝40b、第3溝40c、及び、第4溝40dを備えるものであって、第1溝40aにおける第2溝40bに連なる前方側端部が、第2溝40bよりも浅く、第2溝40bにおける第3溝40cに連なる後方側端部が、第3溝40cよりも浅く、第3溝40cにおける第4溝40dに連なる右側端部が、第4溝40dよりも浅く、さらに、第4溝40dにおける第1溝40aに連なる後方側端部が、第1溝40aよりも浅く形成されている。
そして、可動体36が係合解除位置(図11(a)参照)に位置するときには、係合体41の先端部41aが、図13に示すように、第1溝40aの後方側端部に位置することになる。
この状態から、内蓋14を閉じ状態に切換えるために後方側に揺動させると、内蓋14に設けた被係合突起38が可動体36を後方側に押圧することになり、それによって、係合体41の先端部41aが、第1溝40aから第2溝40bに移動する。
内蓋14を最も大きく押し込むと、係合体41の先端部41aが第2溝40bの後端部に至ることになり、この状態が、最大押し込み位置に相当する。
内蓋14の押し込みを解除すると、係合体41の先端部41aが第2溝40bから第3溝40cに移動して、第3溝40cの端部にて係止されることになり、この状態が、可動体36が係合位置に位置する状態に相当する。
可動体36が係合位置に位置する状態から、内蓋14を後方側に押し込むと、係合体41の先端部41aが第3溝40cから第4溝40dに移動して、第4溝40dの後端にて受止められる状態となり、この状態になったときに、内蓋14の押し込みを解除すると、係合体41の先端部41aが、第4溝40dから第1溝40aに移動して、第1溝40aの後方側端部に位置する状態となり、可動体36が係合解除位置に復帰することになる。
ちなみに、以上の説明においては、内蓋14が押し操作されるものとして説明したが、下側操作部カバー7が装備されている状態においては、下側操作部カバー7が押し操作されることになる。
以上の通り、本実施形態においては、操作部保持機構Fが、内蓋14に対して保持作用するものであるから、出退式操作部としての下方側運転操作部MSを引退位置に切換えた状態において、操作部カバーとしての下側操作部カバー7を外し、連結手段Rによる連結を解除して、内蓋14を開き状態にしようとしても、内蓋14が操作部保持機構Fに保持されているため、内蓋14を開き状態にすることができないものであり、内蓋14を開き状態にするには、下方側運転操作部MSを突出位置に切換えて、操作部保持機構Fを保持解除状態にした状態において、連結手段Rによる連結を解除することにより、内蓋14を開き状態に切換えることができる。
このように、下方側運転操作部MSを突出位置に切換えて、操作部保持機構Fを保持解除状態にした状態において、連結手段Rによる連結を解除することにより、内蓋14を開き状態に切換えることができるものであるから、内蓋14を開き状態にする手順を理解している作業員は、内蓋14を開き状態にすることにより、下方側運転操作部MSの前面部に形成した点検用開口Eを通して、下方側運転操作部MSの後方に配置されている内部機器類の点検調整作業を行うことができるため、出退式操作部の後方に配置されている内部機器類の点検調整作業の容易化を図ることができる。
そして、下方側運転操作部MSを引退位置に切換えた状態においては、下側操作部カバー7を外し、連結手段Rによる連結を解除して、内蓋14を開き状態にしようとしても、内蓋14を開き状態にすることができないものであるから、加熱調理器の使用者等、点検作業を行う作業員とは異なる人が、誤って下側操作部カバー7を外しても、下方側運転操作部MSの前面部に形成した点検用開口Eを内蓋14にて閉じる状態を維持できるため、下方側運転操作部MSの後方に配置されている内部機器類が、点検作業を行う作業員とは異なる人にて誤って触られて、損傷することを極力抑制できることになる。
また、本実施形態においては、スプリングJが内蓋14に対して付勢作用するものであるため、下方側運転操作部MSを突出位置に切換えて、操作部保持機構Fを保持解除状態にした状態において、連結手段Rによる連結を解除して、内蓋14を開き状態に切換えた際に、下方側運転操作部MSを引退退位置に位置させるように移動させることができる。
このように、内蓋14を開き状態に切換えた際に、下方側運転操作部MSを引退位置に位置させるようにすれば、下方側運転操作部MSの前面部に形成した点検用開口Eが調理器本体Hに近接する状態となって、その点検用開口Eと下方側運転操作部MSの後方に配置されている内部機器類とが近づく状態となり、下方側運転操作部MSの後方に配置されている内部機器類を、点検用開口Eを通して点検調整する作業が行い易いものとなる。
〔別実施形態〕
以下、別実施形態を列記する。
(1)上記実施形態においては、調理器本体Hの前面部における左右両側の横端部側部分に、上方側運転操作部MUと、出退式操作部としての下方側運転操作部MSとが並設される場合を例示したが、調理器本体Hの前面部における左右両側のうちの一方側の横端部側部分にのみ、上方側運転操作部MUと下方側運転操作部MSとが並設される場合にも、本発明は適用できるものである。
(2)上記実施形態においては、上方側運転操作部MUと、出退式操作部としての下方側運転操作部MSとが並設される場合を例示したが、上方側運転操作部MUとが装備されない場合、つまり、出退式操作部のみが配設される場合にも、本発明は適用できるものである。
(3)上記実施形態では、操作部カバーとしての下側操作部カバー7が、調理器本体Hの横外方に張り出す状態で設けられる場合を例示したが、操作部カバーとしての下側操作部カバー7が、横外方に張り出さない状態で設けられる場合にも、本発明は適用できるものである。
(4)上記実施形態では、出退式操作部としての下方側運転操作部MSが、下端部を中心とした前後揺動によって、引退位置と突出位置とに切換えられる場合を例示したが、例えば、下方側運転操作部MSを前後方向にスライド移動自在に支持して、そのスライド移動によって、引退位置と突出位置とに切換えるようにする等、出退式操作部としての下方側運転操作部MSを引退位置と突出位置とに切換える形態は各種変更できる。
(5)上記実施形態では、調理器本体Hが操作部装着枠Bを備えて、出退式操作部としての下方側運転操作部MSが、操作部装着枠Bに組付けられる場合を例示したが、出退式操作部を、調理器本体Hのケーシング2に直接装着する形態で実施してもよい。
(6)上記実施形態では、後方上方側の揺動軸心Qを中心にして揺動する点消火ボタン8を装備する形態のガスコンロGCを例示したが、前後にスライド移動する点消火用の操作具を装備する形態や、回動操作式の点消火用の操作具を装備する形態等、各種の形態のガスコンロGCに対して本発明は適用できるものである。
(7)上記実施形態では、加熱調理器として、加熱手段としてコンロバーナ1やグリルバーナを備えるガスコンロGCを例示したが、加熱手段として電磁誘導加熱部を備えた電磁調理器にも本発明は適用できるものである。
7 操作部カバー
11 枢支軸
14 内蓋
36 可動体
38 被係合突起
39 係止爪
BS 出退式操作部
D 可動体保持機構
E 点検用開口
F 操作部保持機構
H 調理器本体
J 弾性付勢手段
N 運転操作指令部
R 連結手段

Claims (5)

  1. 運転操作指令部を上面部に備える出退式操作部が、調理器本体の前面部に、前記調理器本体の内方に引退させた引退位置と前記調理器本体の前方に突出させた突出位置とに切換え自在に、かつ、弾性付勢手段によって前記突出位置に復帰付勢された状態で装備され、
    前記出退式操作部を前記引退位置に押し移動させることによって、前記引退位置に前記出退式操作部を保持する保持状態となり、かつ、前記引退位置の前記出退式操作部を後方側に押し移動させることにより保持を解除する解除状態となる操作部保持機構が、前記調理器本体に設けられ、
    前記出退式操作部の前面部を覆う操作部カバーが、前記出退式操作部に着脱自在に装備された加熱調理器であって、
    前記出退式操作部の前面部に、点検用開口が形成され、
    前記点検用開口を閉じる内蓋が、開き状態と閉じ状態とに切換え自在に、かつ、前記閉じ状態において前記出退式操作部に対して一体移動する状態に連結手段によって連結自在に設けられ、
    前記操作部保持機構が、前記内蓋に対して保持作用するように構成されている加熱調理器。
  2. 前記弾性付勢手段が、前記内蓋に対して付勢作用するように構成されている請求項1記載の加熱調理器。
  3. 前記出退式操作部が、横倒れ姿勢の枢支軸にて下端部が支持されて、前記枢支軸を中心とした前後揺動により前記引退位置と前記突出位置とに切換え自在に構成され、
    前記内蓋が、前記枢支軸にて下端部が支持されて、前記枢支軸を中心とした前後揺動により前記開き状態と前記閉じ状態とに切換え自在に構成されている請求項1又は2記載の加熱調理器。
  4. 前記操作部カバーが、前記枢支軸にて下端部が支持されて、前記枢支軸を中心とした前後揺動により前記出退式操作部に対して開閉されるように構成されている請求項3記載の加熱調理器。
  5. 前記操作部保持機構が、前後方向に移動自在にかつ前方側に復帰付勢された状態で設けられて、前記内蓋に設けた被係合突起にて後方側に押し移動される可動体と、前記可動体を係合位置に保持しかつ前記可動体が前記係合位置から後方側に移動されると保持を解除する可動体保持機構と、前記可動体が前記係合位置に位置すると前記被係合突起に係合する係合状態なりかつ前記可動体が前記係合位置よりも前方に移動すると係合を解除する解除状態に切換えられる係止爪とを備えるように構成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の加熱調理器。
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