JP6856756B2 - 脂肪族イソシアネートの製造方法 - Google Patents

脂肪族イソシアネートの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6856756B2
JP6856756B2 JP2019534877A JP2019534877A JP6856756B2 JP 6856756 B2 JP6856756 B2 JP 6856756B2 JP 2019534877 A JP2019534877 A JP 2019534877A JP 2019534877 A JP2019534877 A JP 2019534877A JP 6856756 B2 JP6856756 B2 JP 6856756B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aliphatic
phosgene
producing
aliphatic amine
reaction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019534877A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020503325A (ja
Inventor
ジュ・ヨン・パク
チョ・ヒ・アン
スン・ウォン・チェ
ジョン・シク・キム
サン・ヒョン・チョ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hanwha Solutions Corp
Original Assignee
Hanwha Solutions Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hanwha Solutions Corp filed Critical Hanwha Solutions Corp
Publication of JP2020503325A publication Critical patent/JP2020503325A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6856756B2 publication Critical patent/JP6856756B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C263/00Preparation of derivatives of isocyanic acid
    • C07C263/10Preparation of derivatives of isocyanic acid by reaction of amines with carbonyl halides, e.g. with phosgene
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D211/00Heterocyclic compounds containing hydrogenated pyridine rings, not condensed with other rings
    • C07D211/92Heterocyclic compounds containing hydrogenated pyridine rings, not condensed with other rings with a hetero atom directly attached to the ring nitrogen atom
    • C07D211/94Oxygen atom, e.g. piperidine N-oxide
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C263/00Preparation of derivatives of isocyanic acid
    • C07C263/18Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C265/00Derivatives of isocyanic acid
    • C07C265/02Derivatives of isocyanic acid having isocyanate groups bound to acyclic carbon atoms
    • C07C265/06Derivatives of isocyanic acid having isocyanate groups bound to acyclic carbon atoms of an unsaturated carbon skeleton
    • C07C265/08Derivatives of isocyanic acid having isocyanate groups bound to acyclic carbon atoms of an unsaturated carbon skeleton the carbon skeleton containing rings
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D211/00Heterocyclic compounds containing hydrogenated pyridine rings, not condensed with other rings
    • C07D211/04Heterocyclic compounds containing hydrogenated pyridine rings, not condensed with other rings with only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom
    • C07D211/06Heterocyclic compounds containing hydrogenated pyridine rings, not condensed with other rings with only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom having no double bonds between ring members or between ring members and non-ring members

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

関連出願との相互引用
本出願は2016年12月29日付韓国特許出願第10−2016−0182925号に基づいた優先権の利益を主張し、該当韓国特許出願の文献に開示された全ての内容は本明細書の一部として含まれる。
本発明は、脂肪族イソシアネートの高純度製造方法、より具体的には脂肪族ポリイソシアネートを含む脂肪族イソシアネートの高純度製造方法に関するものである。
キシリレンジイソシアネート(xylylene diisocyanate、以下、XDI)は芳香族環を含んでいるが、脂肪族イソシアネートに分類され、化学工業、樹脂工業およびペイント工業分野でポリウレタン系材料、ポリウレア系材料またはポリイソシアヌレート系材料などの原料として非常に有用な化合物である。
通常、脂肪族イソシアネートは、原料アミンをホスゲンと反応させるホスゲン化方法によって製造される。一例として、XDIの場合、キシリレンジアミン(xylylene diamine、以下、XDA)をホスゲンと反応させることによって製造される。しかし、XDIは、脂肪族イソシアネートの特性と同様にアミノ基の反応性が高いためホスゲン化反応中に副反応が多く発生し、副反応を通じて形成される不純物はポリウレタン樹脂が形成される反応に影響を及ぼして樹脂の品質低下を招く問題がある。
これに対して、発生される不純物の含量を減少させて高純度のXDIを製造するための多様な方法が研究提案された。
具体的に、韓国特許公告第1994−0001948号には、キシリレンジアミンまたはその塩酸塩とホスゲンの反応を通じたキシリレンジイソシアネートの製造時、反応溶媒としてアミルアセテートまたはヘキシルアセテートなどのようなエステル系化合物を使用してXDIを高純度に製造する方法を開示している。しかし、前記方法は溶媒価格が高く、純度および収率が依然として低い問題がある。
また、韓国特許登録第0953019号には、鎖状または環状の脂肪族アミンを塩化水素と反応させる造塩過程を通じてアミン塩酸塩を製造した後、ホスゲン反応を通じてイソシアネートを形成することにおいて、アミン塩酸塩の移送問題を解決するために前記造塩過程で加圧をする方法を開示している。
また、ホスゲンを用いない非ホスゲン化方法として、韓国特許登録第1318828号には、ジアミン化合物をアルキルクロロホルメートまたはジアルキルカーボネートと反応させてビスカルバメートを製造した後、これを熱分解して比較的に沸点が低いアルコールを分解除去する、非ホスゲン方法を通じたキシリレンジイソシアネートの製造方法を開示している。しかし、前記方法はホスゲン法と比較して価格面で不利であるだけでなく、工業的に大量生産に適用するのが難しい。
また、米国特許第5,196,572号にもカルバメートの熱分解を通じたキシリレンジイソシアネートの製造方法が開示されているが、ホスゲン法と比較して価格面で不利であり、工業的に大量生産する例がないだけでなく、収率および選択度が非常に低いという問題がある。
韓国特許公告第1994−0001948号 韓国特許登録第0953019号 韓国特許登録第1318828号 米国特許第5,196,572号
本発明は、ホスゲンを用いた脂肪族イソシアネートの製造時、ホスゲン化反応中に副反応抑制剤を投入することによって別途の工程追加無く簡単な方法で高純度の脂肪族イソシアネートを高収率で製造できる製造方法を提供するためのものである。
本発明の一実施形態によれば、脂肪族アミンまたはその塩を、下記化学式1の化合物の存在下にホスゲンと反応させる段階を含む、脂肪族イソシアネートの製造方法が提供される:
Figure 0006856756
上記化学式1中、
〜Rはそれぞれ独立して、炭素数1〜12のヒドロカルビル基であり、
Xは、水素、ヒドロキシル基またはアセトアミド基(acetamido)であり、
Yは、オキシル(O・)またはC1〜20ヒドロカルビルオキシ基である。
本発明の製造方法によれば、簡単な製造工程を通じて高純度の脂肪族イソシアネートを高収率で製造することができる。
本明細書で使用される用語は単に例示的な実施例を説明するために使用されたものであって、本発明を限定しようとする意図ではない。単数の表現は文脈上明白に異なって意味しない限り、複数の表現を含む。本明細書で、“含む”、“備える”または“有する”などの用語は実施された特徴、数字、段階、構成要素またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするのであり、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、段階、構成要素、またはこれらを組み合わせたものの存在または付加可能性を予め排除しないと理解されなければならない。
本発明は多様な変更を加えることができ、様々な形態を有することができるので、特定実施例を例示して下記で詳細に説明する。しかし、これは本発明を特定の開示形態に対して限定しようとするのではなく、本発明の思想および技術範囲に含まれる全ての変更、均等物乃至代替物を含むと理解されなければならない。
以下、本発明をより詳細に説明する。
通常、ホスゲン化反応を用いた脂肪族イソシアネートの製造は脂肪族アミンとホスゲンの反応によって行われ、この時、副反応物としてモノイソシアネートなどが生成される。一例として、脂肪族イソシアネートとしてキシリレンジイソシアネート(XDI)の場合、キシリレンジアミンとホスゲンのホスゲン化反応時にホスゲンが脂肪族アミンでのアミノ基と反応して塩化水素を除去しカルバモイルクロリドを形成する。また、形成されたカルバモイルクロリドでのカルバモイル基は塩化水素をさらに除去しながら反応してイソシアネート基を形成することによってキシリレンジイソシアネートを形成する。反応終結後、形成された塩化水素と余分のホスゲンは一般に蒸留によって不活性気体と共に除去されることにより生成されたキシリレンジイソシアネートと分離される。この時、前記脂肪族アミン、即ち、キシリレンジアミンでのアミノ基は反応性が高いため合成中に副反応を起こす。特に副反応を通じてEBI(Ethylbenzylisocyanate)、またはCMBI(Chloromethylbenzylisocyanate)のようなモノイソシアネート系化合物をはじめとする不純物を生成させ、これはキシリレンジイソシアネートの反応性に影響を及ぼしてウレタン化反応を阻害し形成されたポリウレタンの品質を低下させる。また、形成されたモノイソシアネートは沸点およびその他の物性がキシリレンジイソシアネートをはじめとする脂肪族イソシアネートと大きく差が無いため分離が難しく費用が多くかかる。
よって、本発明では脂肪族イソシアネートの製造時、副反応抑制添加剤として2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−オキシル(TEMPO)系化合物を投入してホスゲン化反応段階から副反応を抑制することによって、別途の工程追加無く簡単にモノイソシアネートなどの不純物の含量を低め、高純度の脂肪族イソシアネートを製造することができる。
即ち、本発明の一実施形態による脂肪族イソシアネート製造方法は、脂肪族アミンまたはその塩を、下記化学式1の化合物の存在下にホスゲン(phosgene)と反応させる段階を含む:
Figure 0006856756
上記化学式1中、
〜Rはそれぞれ独立して、炭素数1〜12のヒドロカルビル(hydrocarbyl)基であり、
Xは、水素、ヒドロキシル基またはアセトアミド(acetamido)基であり、
Yは、オキシル(O・)またはC1〜20ヒドロカルビルオキシ基である。
前記化学式1の化合物は、ホスゲン化反応中にアミンまたは中間生成物であるカルバモイルクロリドの水素を脱落させて正反応を促進し副反応を抑制することによって、副産物であるモノイソシアネートの発生を抑制する役割を果たす。
具体的に、前記化学式1において、R〜Rはそれぞれ独立して、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数3〜12のシクロアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数7〜12のアリールアルキル基、炭素数7〜12のアルキルアリール基、および炭素数2〜12のアルケニル基からなる群より選択されるものであってもよく、より具体的には炭素数1〜4のアルキル基、よりさらに具体的にはメチル基であってもよい。
また、前記化学式1中、Yはオキシルラジカル、炭素数1〜12のアルコキシ基、または炭素数6〜12のアリールオキシ基であってもよく、より具体的にはオキシル基であってもよい。
前記化学式1の化合物の具体的な例としては、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−オキシル(TEMPO)、4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン1−オキシル(4−Hydroxy−2,2,6,6−tetramethylpiperidine 1−oxyl;以下、4−hydroxy TEMPOという)、4−メトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジン1−オキシル(4−メトキシ−TEMPO)、2,2,6,6−テトラメチル−4−ベンジルオキシピペリジン−1−オキシル(4−ベンジルオキシ−TEMPO)、または4−アセトアミド−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン1−オキシル(4−acetamido−2,2,6,6−tetramethylpiperidine 1−oxyl;以下、4−acetamido TEMPOという)などが挙げられ、これらのうちのいずれか一つまたは二つ以上の混合物を使用することができる。
この中でも、副反応抑制およびこれによる高純度脂肪族イソシアネート製造収率改善効果の顕著さを考慮する時、前記化学式1の化合物は具体的に、R〜Rがそれぞれ独立して、炭素数1〜4のアルキル基であり、Xは水素、ヒドロキシル基またはアセトアミド基であり、Yがオキシルラジカルである化合物であってもよく、より具体的にはTEMPO、4−hydroxy TEMPOまたは4−acetamido TEMPOであってもよく、これらのうちのいずれか一つまたは二つ以上の混合物を使用することができる。
前記化学式1の化合物は、脂肪族アミンまたはその塩100モルに対して0.05モル〜2モルの比で添加することができる。使用量が0.05モル未満である場合、副反応抑制効果が微小で高純度の脂肪族イソシアネート製造が難しいこともあり、また2モルを超過する場合、過量の化学式1の化合物使用による副反応発生および収率低下のおそれがある。より具体的には、脂肪族アミンまたはその塩100モルに対して0.1モル〜1モル、よりさらに具体的には0.15モル〜0.8モルで添加することができる。
また、本発明の一実施形態による脂肪族イソシアネート製造方法において、前記ホスゲン化反応は、沸点が120℃以上、より具体的には120〜170℃の沸点を有する有機溶媒中で行うことができる。このように高い沸点を有する溶媒中で行われる時、高純度の脂肪族イソシアネートを高収率で製造することができる。
また、前記有機溶媒は、芳香族炭化水素系有機溶媒およびエステル系有機溶媒のうちの少なくとも一つを含むものであり得る。
前記芳香族炭化水素系有機溶媒は具体的に、モノクロロベンゼン、1,2−ジクロロベンゼン、または1,2,4−トリクロロベンゼンなどのようなハロゲン化芳香族炭化水素系有機溶媒であり得る。
また、前記エステル系有機溶媒は具体的に、アミルホルメート、n−ブチルアセテート、イソブチルアセテート、n−アミルアセテート、イソアミルアセテート、メチルイソアミルアセテート、メトキシブチルアセテート、sec−ヘキシルアセテート、2−エチルブチルアセテート、2−エチルヘキシルアセテート、シクロヘキシルアセテート、メチルシクロヘキシルアセテート、ベンジルアセテート、エチルプロピオネート、n−ブチルプロピオネート、イソアミルプロピオネート、エチルアセテート、ブチルステアレート、ブチルラクテートまたはアミルラクテートなどのような脂肪酸エステル;およびメチルサリシレート、ジメチルフタレートまたはメチルベンゾエートなどのような芳香族カルボン酸エステルであり得る。
より具体的に、前記有機溶媒は、前記芳香族炭化水素系有機溶媒およびエステル系有機溶媒の中でも、120℃以上、あるいは120〜170℃の沸点を有する芳香族炭化水素系有機溶媒およびエステル系有機溶媒のうちの少なくとも一つを含むものであり得る。
このように有機溶媒中でホスゲン化反応が行われる場合、前記脂肪族アミンまたはその塩は20体積%以下の濃度で使用することができる。脂肪族アミンまたはその塩の濃度が20体積%を超過する場合、多量のアミン塩酸塩が析出されるおそれがある。より具体的には、前記脂肪族アミンまたはその塩は1〜20体積%、よりさらに具体的には5〜15体積%の濃度で使用することができる。
また、本発明の一実施形態による脂肪族イソシアネートの製造方法で使用可能な脂肪族アミンとしては、脂肪族基を有するアミンであれば特別な制限なく使用可能である。具体的に、前記脂肪族アミンは鎖状または環状の脂肪族アミンであってもよく、より具体的には分子内2つ以上のアミノ基を含む、2官能以上の鎖状または環状脂肪族アミンであり得る。具体的な例としては、ヘキサメチレンジアミン、2,2−ジメチルペンタンジアミン、2,2,4−トリメチルヘキサンジアミン、ブテンジアミン、1,3−ブタジエン−1,4−ジアミン、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン、1,6,11−ウンデカトリアミン、1,3,6−ヘキサメチレントリアミン、1,8−ジイソシアネート−4−イソシアネートメチルオクタン、ビス(アミノエチル)カーボネート、ビス(アミノエチル)エーテル、キシリレンジアミン、α,α,α’,α’−テトラメチルキシリレンジアミン、ビス(アミノエチル)フタレート、ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、ジシクロヘキシルメタンジアミン、シクロヘキサンジアミン、メチルシクロヘキサンジアミン、ジシクロヘキシルジメチルメタンジアミン、2,2−ジメチルジシクロヘキシルメタンジアミン、2,5−ビス(アミノメチル)ビシクロ−[2,2,1]−ヘプタン、2,6−ビス(アミノメチル)ビシクロ−[2,2,1]−ヘプタン、3,8−ビス(アミノメチル)トリシクロデカン、3,9−ビス(アミノメチル)トリシクロデカン、4,8−ビス(アミノメチル)トリシクロデカン、4,9−ビス(アミノメチル)トリシクロデカンまたはビス(アミノメチル)ノルボルネンなどが挙げられ、これらのうちのいずれか一つまたは二つ以上の混合物を使用することができる。一方、本発明において、キシリレンジアミンは脂肪族ジアミンに分類される。
また、前記脂肪族アミンとしては、ビス(アミノメチル)スルフィド、ビス(アミノエチル)スルフィド、ビス(アミノプロピル)スルフィド、ビス(アミノヘキシル)スルフィド、ビス(アミノメチル)スルホン、ビス(アミノメチル)ジスルフィド、ビス(アミノエチル)ジスルフィド、ビス(アミノプロピル)ジスルフィド、ビス(アミノメチルチオ)メタン、ビス(アミノエチルチオ)メタン、ビス(アミノエチルチオ)エタン、ビス(アミノメチルチオ)エタン、または1,5−ジアミノ−2−アミノメチル−3−チアペンタンなどの硫黄含有脂肪族アミンを使用することができる。
また、前記脂肪族アミンの塩も本発明の一実施形態による脂肪族イソシアネートの製造に使用可能である。具体的には、前記脂肪族アミンの塩酸塩または炭酸塩などが挙げられる。
前記脂肪族アミンの中でも、キシリレンジアミンまたはその塩が、本発明の一実施形態による脂肪族イソシアネート製造方法に適用時、より優れた効果を示すことができる。具体的に、m−キシリレンジアミン、p−キシリレンジアミンまたはo−キシリレンジアミンのようなキシリレンジアミン(XDA)、XDA−HCl塩またはXDA炭酸塩などであってもよく、これらのうちの1種以上の化合物を使用することができる。
前記脂肪族アミンまたはその塩は通常の方法によって製造でき、具体的に、XDA−塩酸塩の場合、XDAを無水塩酸と反応させることによって製造でき、XDA−炭酸塩の場合、XDAを炭酸と反応させることによって製造できる。
これにより、本発明の一実施形態による脂肪族イソシアネート製造方法において、前記ホスゲン化反応は、脂肪族アミンをホスゲンと直接反応させる直接ホスゲン化方法(方法1);脂肪族アミンを塩酸と反応させて脂肪族アミン−塩酸塩を形成した後、形成された塩をホスゲンと反応させる方法(方法2);または脂肪族アミンを炭酸と反応させて脂肪族アミン−炭酸塩を形成し、形成された塩をホスゲンと反応させる方法(方法3)によって行うことができる。
まず、前記方法1の直接ホスゲン化方法は、脂肪族アミンとホスゲンを前記有機溶媒中で前記化学式1の化合物の存在下に反応させることによって行うことができる。この時、ホスゲンは反応初期に一括投入されてもよく、反応初期に一部投入後、残部が反応途中に分割投入されてもよい。
より具体的に、前記方法1は、前記化学式1の化合物と、ホスゲン一部を前記有機溶媒に溶解させた後、前記脂肪族アミンを投入する第1段階;および前記脂肪族アミンの投入完了後、残部のホスゲンを投入して反応させる第2段階によって行うことができる。この時、前記第1段階は猛毒性ホスゲンの流出を防止し、また脂肪族アミンの投入時に急激な発熱を防止することができるように、−15℃〜−10℃温度で行われるのが好ましく、また前記第2段階でのホスゲン化反応は脂肪族アミンの分解に対する憂慮無く適切な反応速度で反応が起こるように120℃〜150℃で行うことができる。前記温度条件で行うことによって、高純度の脂肪族イソシアネートを高収率で製造することができる。一方、前記ホスゲンは反応初期に全体ホスゲン使用量の50〜80重量%、あるいは55〜75重量%が投入され、その後、反応温度上昇後に残部が投入されてもよい。また前記方法1において、前記化学式1の化合物は前述のような含量で使用できるが、前記工程構成に対する化学式1の化合物の使用量最適化時、純度増加および不純物減少などの優れた効果を考慮する時、前記化学式1の化合物は、前記脂肪族アミンまたはその塩100モルに対してより具体的には0.05〜0.5のモル比、または0.15〜0.45のモル比で使用できる。このような条件で行う時、純度を高めることができ、またモノイソシアネート系不純物の含量を著しく減少させることができる。
また、前記方法2の場合、脂肪族アミンを前記化学式1の化合物が存在する有機溶媒中で塩酸と反応させて脂肪族アミン−塩酸塩を形成した後、ホスゲンを投入して反応させる段階によって行うことができる。
前記脂肪族アミン−塩酸塩形成は30℃以下の温度で行うことができ、また前記ホスゲン投入後の反応は120℃〜150℃で行うことができる。このような温度条件で行われる時、脂肪族アミン−塩酸塩の溶解度を増加させ、脂肪族イソシアネートの熱分解を防止することによって、高純度の脂肪族イソシアネートを高収率で製造することができる。また前記方法2において、前記化学式1の化合物は前述のような含量で使用できるが、前記工程構成に対する化学式1の化合物の使用量および前記脂肪族アミン使用量の最適化時の純度増加および不純物減少などの優れた効果を考慮する時、前記化学式1の化合物は前記脂肪族アミンまたはその塩100モルに対してより具体的には0.15〜0.8のモル比で使用でき、またこの時、前記脂肪族アミンは有機溶媒中に8〜10体積%の濃度で使用できる。このような条件で行われる時、純度を高めることができ、またモノイソシアネート系不純物の含量を著しく減少させることができる。
また、前記方法3の場合、脂肪族アミンを前記化学式1の化合物が存在する有機溶媒中で炭酸と反応させて脂肪族アミン−炭酸塩を形成した後、ホスゲンを投入して反応させる段階によって行うことができる。この時、前記脂肪族アミン−炭酸塩の形成は30℃以下の温度で行うことができ、また前記ホスゲン投入後の反応は120℃〜150℃で行うことができる。このような温度条件で行われる時、脂肪族アミン−炭酸塩の溶解度を増加させ、脂肪族イソシアネートの熱分解を防止することによって、高純度の脂肪族イソシアネートを高収率で製造することができる。また、前記方法3において、前記化学式1の化合物は前述のような含量で使用できるが、前記工程構成に対する化学式1の化合物の使用量および前記脂肪族アミン使用量の最適化時の純度増加および不純物減少などの優れた効果を考慮する時、前記化学式1の化合物は前記脂肪族アミンまたはその塩100モルに対してより具体的には0.15〜0.8のモル比で使用でき、またこの時、前記脂肪族アミンは有機溶媒中8〜10体積%の濃度で使用できる。このような条件で行われる時、純度を高めることができ、またモノイソシアネート系不純物の含量を著しく減少させることができる。
それぞれの方法によって反応を完結した後には、未反応のホスゲンと塩化水素ガスに対する窒素バブリングなどの除去工程および蒸留などを通じた溶媒除去工程が選択的にさらに行われてもよく、これら工程は通常の方法によって行うことができる。
前記のように副反応抑制剤として前記化学式1の化合物を使用した脂肪族イソシアネート製造方法によって不純物の含量が減少した、高純度の脂肪族イソシアネートを高収率で収得することができる。具体的に、本発明によって製造された脂肪族イソシアネートはガスクロマトグラフィー(GC)によって測定された純度が97%以上、より具体的には99%以上である。また、ガスクロマトグラフィー(GC)によって測定されたEBI(Ethylbenzylisocyanate)およびCMBI(Chloromethylbenzylisocyanate)の含量はそれぞれ0.15%以下、および2.1%以下であり、より具体的にはEBIが0.01〜0.05%であり、CMBIが0.1〜0.6%であり、EBIおよびCMBIを含むモノイソシアネートの総含量が2.15%以下、より具体的には0.1〜0.7%である。
これにより、本発明による製造方法で脂肪族イソシアネート製造時、別途の精製工程が不必要であり、またこれによる生成物の損失を防止することができる。
前記本発明の一実施形態による脂肪族イソシアネートの製造方法は、通常の脂肪族イソシアネートまたは脂肪族ポリイソシアネートを含むイソシアネートの製造に適合する。具体的には、n−ペンチルイソシアネート、6−メチル−2−ヘプタンイソシアネート、シクロペンチルイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、ジイソシアネートメチルシクロヘキサン(H6TDI)、キシリレンジイソシアネート(XDI)、ジイソシアネートシクロヘキサン(t−CHDI)またはジ(イソシアネートシクロヘキシル)メタン(H12MDI)などの製造に有用であり、特にこの中でもキシリレンジイソシアネート(XDI)の製造により有用であり得る。
以下、発明の具体的な実施例を通じて、発明の作用および効果をより詳述することにする。但し、このような実施例は発明の例示として提示されたものに過ぎず、これによって発明の権利範囲が決められるのではない。
[分析]
GCを用いてホスゲン反応生成物を分析した。分析に使用したGCはHP−6890であり、FIDで検出した。使用したカラムはDB−17(30m*0.25mm*0.5μm)、キャリアガスは窒素(1.0mL/min)、オーブン温度は80℃−>5℃/min−>160℃(8min)−>20℃/min−>280℃(18min)である。
[実施例1]
1Lフラスコにモノクロロベンゼン410gを入れて−10℃〜−15℃で冷却させた後、4−hydroxy TEMPO 0.4gを入れ攪拌して溶解させた。前記フラスコの温度を−10℃〜−15℃で維持し、低温(−10℃〜−15℃)の液状ホスゲン100gを反応器に入れて攪拌した。ホスゲン投入時点から反応終了時点までドライアイス−アセトンコンデンサを使用してホスゲンが外部に漏れていかないようにした。キシリレンジアミン(XDA)70gをモノクロロベンゼン80gに溶解させた後、滴下漏斗(dropping funnel)を用いて前記フラスコ内に投入した。XDA投入時発熱反応であるので、冷却に留意して−10℃〜−15℃を維持した。XDA溶液投入が完了されれば、同一温度で1時間攪拌した後、フラスコ内部温度を130℃になるように加熱した。フラスコ内部温度が130℃に到達すれば、滴下漏斗(dropping funnel)を活用して液状のホスゲン30gを追加的に投入した。フラスコ125℃〜135℃が維持されるようにし、反応溶液が透明になるまで2時間を追加的に攪拌した。反応溶液が透明になれば、加熱を中断し80℃まで冷却した後、窒素バブリングを実施した。結果の反応液を回収して真空蒸留を通じてモノクロロベンゼンを除去しGCで分析を実施した。結果として、純度99.17%のXDIを収得した。
[実施例2]
1Lフラスコに1,2−ジクロロベンゼン345gを入れ−10℃〜−15℃に冷却させた後、4−hydroxy TEMPO 0.24gを入れ攪拌して溶解させた。前記フラスコの温度を−10℃〜−15℃に維持し、低温(−10℃〜−15℃)の液状ホスゲン61gを反応器に入れて攪拌した。ホスゲン投入時点から反応終了時点までドライアイス−アセトンコンデンサを使用してホスゲンが外部に漏れていかないようにした。XDA33gを1,2−ジクロロベンゼン67gに溶解させた後、滴下漏斗(dropping funnel)を用いて前記フラスコ内に投入した。XDA投入時発熱反応であるので、冷却に留意して−10℃〜−15℃を維持した。XDA溶液投入が完了されれば、同一温度で1時間攪拌した後、フラスコ内部温度を130℃になるように加熱した。フラスコ内部温度が130℃に到達すれば、滴下漏斗(dropping funnel)を活用して、1,2−ジクロロベンゼン59gに溶解させた液状のホスゲン46gを追加的に投入した。フラスコ125℃〜135℃が維持されるようにし、反応溶液が透明になるまで2時間を追加的に攪拌した。反応溶液が透明になれば、加熱を中断し80℃まで冷却した後、窒素バブリングを実施した。結果の反応液を回収して真空蒸留を通じて1,2−ジクロロベンゼンを除去し、GCで分析を実施した。結果として、純度97.7%のXDIを収得した。
[比較例1]
添加剤である4−hydroxy TEMPOを投入しないことを除いては前記実施例1と同様な方法で反応を行った。
詳しくは、1Lフラスコにモノクロロベンゼン293gを入れ、ホスゲン31gを添加して溶解させた後、XDA19.6gをモノクロロベンゼン57gで希釈して前記フラスコ内に投入した。130℃に昇温した後、ホスゲン15.5gを追加的に投入した。以後工程は前記実施例1と同一に行って、純度95.64%のXDIを収得した。
[比較例2]
溶媒として1,2−ジクロロベンゼンを使用し、添加剤である4−hydroxy TEMPOを投入しないことを除いては前記実施例1と同様な方法で行った。
詳しくは、1Lフラスコに1,2−ジクロロベンゼン345gを入れ、ホスゲン37gを添加して溶解させた後、XDA20gを、2−ジクロロベンゼン67gで希釈して前記フラスコ内に投入した。130℃に昇温した後、ホスゲン15gを1,2−ジクロロベンゼン59gに溶解させて追加的に投入した。以後工程は前記実施例1と同一に行って、純度96.00%のXDIを収得した。
Figure 0006856756
[実施例3]
フラスコに1,2−ジクロロベンゼン471gとXDA32.5g、4−hydroxy TEMPO0.24gを入れ、常温(23±5℃)で無水塩酸を20g/hr速度で注入しながら攪拌した。無水塩酸を注入して温度が50℃まで上昇した。4時間注入後形成された塩を常温に冷却し、ホスゲン43gを反応器内に投入後、反応器温度を130℃になるように加熱した。ホスゲン投入時点から反応終了時点までドライアイス−アセトン冷却器でホスゲンが外部に流出しないようにした。反応器温度が130℃到達以後、反応溶液が透明になるように2時間反応器温度を125〜135℃に維持した。溶液が透明になった後、反応器内部を80℃に冷却し、窒素を吹き込みながら冷却した。ホスゲンが除去された反応溶液を真空蒸留を通じて溶媒を除去し、GCで分析を実施した。結果として、純度99.55%のXDIを収得した。
[比較例3]
添加剤である4−hydroxy TEMPOを投入しないことを除いては前記実施例3と同様な方法で反応を行った。結果として、純度98.38%のXDIを収得した。
Figure 0006856756
[実施例4〜8]
下記表3に記載された含量でXDAおよび4−hydroxy TEMPOを使用することを除いては、前記実施例3と同様な方法で反応を行ってXDIを製造した。
Figure 0006856756
前記実験結果から、ホスゲンを用いた脂肪族イソシアネートの製造時、ホスゲン化反応中にTEMPO系化合物を投入することによってモノイソシアネートなどの不純物の含量を低め、高純度の脂肪族イソシアネートを製造することができるのを確認できる。

Claims (12)

  1. 脂肪族アミンまたはその塩を、下記化学式1の化合物の存在下にホスゲンと反応させる段階を含む、脂肪族イソシアネートの製造方法:
    Figure 0006856756
    上記化学式1中、R〜Rはそれぞれ独立して、炭素数1〜12のヒドロカルビル基であり、
    Xは、水素、ヒドロキシル基またはアセトアミド基であり、
    Yは、オキシル(O・)またはC1〜20ヒドロカルビルオキシ基である。
  2. 前記化学式1中、R〜Rはそれぞれ独立して炭素数1〜4のアルキル基であり、Xは水素、ヒドロキシル基またはアセトアミド基であり、Yはオキシル基である、請求項1に記載の脂肪族イソシアネートの製造方法。
  3. 前記化学式1の化合物は、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン1−オキシル、4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン1−オキシルおよび4−アセトアミド−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン1−オキシルからなる群より選択される、請求項1に記載の脂肪族イソシアネートの製造方法。
  4. 前記化学式1の化合物は、前記脂肪族アミンまたはその塩100モルに対して0.05モル〜2モルの比で使用される、請求項1に記載の脂肪族イソシアネートの製造方法。
  5. 前記ホスゲンとの反応は、沸点が120℃以上である有機溶媒中で行われる、請求項1に記載の脂肪族イソシアネートの製造方法。
  6. 前記ホスゲンとの反応は、芳香族炭化水素系有機溶媒、エステル系有機溶媒およびこれらの混合物からなる群より選択される有機溶媒中で行われる、請求項1に記載の脂肪族イソシアネートの製造方法。
  7. 前記製造方法は、前記化学式1の化合物と、全体使用量の50〜80重量%のホスゲンを−15℃〜−10℃の温度で有機溶媒に溶解させた混合溶液に、脂肪族アミンまたはその塩を投入する第1段階;および
    前記脂肪族アミンまたはその塩の投入完了後、120℃〜150℃で残部のホスゲンを投入して反応させる第2段階を含む、請求項1に記載の脂肪族イソシアネートの製造方法。
  8. 前記化学式1の化合物は、前記脂肪族アミンまたはその塩100モルに対して0.05〜0.5のモル比で使用される、請求項7に記載の脂肪族イソシアネートの製造方法。
  9. 前記製造方法は、ホスゲンとの反応前、脂肪族アミンを30℃以下の温度で塩酸または炭酸と反応させて脂肪族アミンの塩を製造する段階をさらに含み、
    前記ホスゲンとの反応を120℃〜150℃で行う、請求項1に記載の脂肪族イソシアネートの製造方法。
  10. 前記脂肪族アミンの塩を製造する段階は、ホスゲンとの反応前、脂肪族アミンを化学式1の化合物が存在する有機溶媒中で30℃以下の温度で塩酸と反応させて脂肪族アミン−塩酸塩を形成する段階であり
    前記化学式1の化合物は、前記脂肪族アミンまたはその塩100モルに対して0.15〜0.8のモル比で使用され、
    前記脂肪族アミンは、有機溶媒中8〜10体積%の濃度で含まれる、請求項9に記載の脂肪族イソシアネートの製造方法。
  11. 前記脂肪族アミンは、キシリレンジアミンである、請求項1に記載の脂肪族イソシアネートの製造方法。
  12. 前記脂肪族イソシアネートは純度が97%以上であり、エチルベンジルイソシアネートおよびクロロメチルベンジルイソシアネートを含むモノイソシアネートの含量が2.15%以下である、請求項1に記載の脂肪族イソシアネートの製造方法。
JP2019534877A 2016-12-29 2017-12-06 脂肪族イソシアネートの製造方法 Active JP6856756B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
KR1020160182925A KR101854429B1 (ko) 2016-12-29 2016-12-29 지방족 이소시아네이트의 제조 방법
KR10-2016-0182925 2016-12-29
PCT/KR2017/014240 WO2018124526A1 (ko) 2016-12-29 2017-12-06 지방족 이소시아네이트의 제조 방법

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020503325A JP2020503325A (ja) 2020-01-30
JP6856756B2 true JP6856756B2 (ja) 2021-04-14

Family

ID=62244776

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019534877A Active JP6856756B2 (ja) 2016-12-29 2017-12-06 脂肪族イソシアネートの製造方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US10654796B2 (ja)
EP (1) EP3564212B1 (ja)
JP (1) JP6856756B2 (ja)
KR (1) KR101854429B1 (ja)
CN (1) CN110114339B (ja)
WO (1) WO2018124526A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102148975B1 (ko) * 2018-06-07 2020-08-28 우리화인켐 주식회사 메타크실릴렌디이소시아네이트 및 광학 렌즈의 제조방법
KR102437607B1 (ko) * 2018-06-18 2022-08-26 한화솔루션 주식회사 지방족 이소시아네이트의 제조방법
KR20210091722A (ko) * 2018-10-31 2021-07-22 다우 글로벌 테크놀로지스 엘엘씨 유기 용액으로부터 모노이소시아네이트의 제거 방법
US12049437B2 (en) 2019-12-06 2024-07-30 Sk Pucore Co., Ltd. Diisocyanate composition, preparation method thereof and optical material using same
US20230340183A1 (en) * 2021-01-28 2023-10-26 Mitsui Chemicals, Inc. Xylylene diisocyanate composition, xylylene diisocyanate modified composition, polymerizable composition, resin, molded article, optical element, and lens
WO2022162968A1 (ja) * 2021-01-28 2022-08-04 三井化学株式会社 キシリレンジイソシアネート組成物、キシリレンジイソシアネート変性体組成物、重合性組成物、樹脂、成形体、光学素子およびレンズ
CN115073707B (zh) * 2021-03-10 2023-09-26 万华化学集团股份有限公司 一种苯二亚甲基二异氰酸酯组合物及其制备方法和应用
WO2024035146A1 (ko) * 2022-08-10 2024-02-15 한화솔루션 주식회사 이소시아네이트 조성물의 제조 방법 및 이소시아네이트 조성물

Family Cites Families (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2790513B2 (ja) * 1989-02-23 1998-08-27 三井化学株式会社 キシリレンジイソシアネートの製造方法
JPH04221356A (ja) 1990-12-20 1992-08-11 Mitsubishi Gas Chem Co Inc キシリレンジイソシアネートの製造方法
KR940001948A (ko) 1992-07-06 1994-02-16 정상문 조립식 경량칸막이 및 천정판넬의 페인팅 방법
US5523467A (en) * 1994-03-22 1996-06-04 Mitsui Toatsu Chemicals, Inc. Process for the preparation of aliphatic polyisocyanates
JP3201921B2 (ja) * 1994-03-22 2001-08-27 三井化学株式会社 脂肪族ポリイソシアナートの製造方法
JP4307588B2 (ja) * 1998-04-28 2009-08-05 三井化学株式会社 脂肪族イソシアネート化合物の製造法
CN1356972A (zh) * 1999-04-22 2002-07-03 洛克泰特公司 低粘度丙烯酸酯单体、含有该单体的配方及其用途
JP4938007B2 (ja) * 2005-05-30 2012-05-23 ハンツマン・インターナショナル・エルエルシー ジフェニルメタン系ポリイソシアネートの製造法
KR100948718B1 (ko) * 2005-07-22 2010-03-22 미쓰이 가가쿠 가부시키가이샤 사슬상 지방족 아민 염산염 또는 환상 지방족 아민 염산염의 제조방법
JP5191702B2 (ja) 2006-08-01 2013-05-08 三菱レイヨン株式会社 N−オキシル化合物、その製造方法および重合防止方法
JP2008137948A (ja) * 2006-12-01 2008-06-19 Showa Denko Kk 重合性単量体組成物および重合防止方法
US20110137066A1 (en) * 2008-08-08 2011-06-09 Showa Denko K.K. Process of inhibiting polymerization of isocyanate group-containing, ethylenically unsaturated carboxylate compounds, and process for producing the compounds
KR101392435B1 (ko) * 2010-10-07 2014-05-07 주식회사 엘지화학 알킬(메트)아크릴레이트의 제조 방법
JP5764336B2 (ja) * 2011-01-28 2015-08-19 三井化学株式会社 ペンタメチレンジイソシアネートの製造方法
JP5289490B2 (ja) * 2011-03-18 2013-09-11 株式会社日本触媒 エーテル基を有する(メタ)アクリル酸エステルの製造方法
KR101318828B1 (ko) 2011-03-31 2013-10-17 케이에스랩(주) 크실릴렌 디이소시아네이트의 제조 방법, 그의 반응중간체 및 그 반응중간체의 제조 방법
US10131814B2 (en) * 2013-08-26 2018-11-20 Basf Se Radiation-curable water-dispersible polyurethane (meth)acrylates
JP6728054B2 (ja) 2014-03-27 2020-07-22 コベストロ、ドイチュラント、アクチエンゲゼルシャフトCovestro Deutschland Ag イソシアネートの製造方法
JP6810919B2 (ja) * 2014-04-11 2021-01-13 コベストロ、ドイチュラント、アクチエンゲゼルシャフトCovestro Deutschland Ag 透明なポリチオウレタン体の製造のための芳香族ニトリルを含む組成物
KR20160047141A (ko) 2014-10-22 2016-05-02 주식회사 엘지화학 염화비닐계 수지 및 이의 제조방법

Also Published As

Publication number Publication date
CN110114339B (zh) 2021-10-22
EP3564212A1 (en) 2019-11-06
KR101854429B1 (ko) 2018-05-03
US20200102268A1 (en) 2020-04-02
JP2020503325A (ja) 2020-01-30
EP3564212A4 (en) 2020-09-09
CN110114339A (zh) 2019-08-09
US10654796B2 (en) 2020-05-19
WO2018124526A1 (ko) 2018-07-05
EP3564212B1 (en) 2021-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6856756B2 (ja) 脂肪族イソシアネートの製造方法
JP6940694B2 (ja) 脂肪族イソシアネートの製造方法
JP7144540B2 (ja) 脂肪族イソシアネートの製造方法
JP2790513B2 (ja) キシリレンジイソシアネートの製造方法
JP2012532909A (ja) 明色ジフェニルメタンイソシアネート類の製造方法
EP3604287A1 (en) Production method for amidate compound
EP4273124A1 (en) Isocyanate compound preparation method
JP4955911B2 (ja) イソシアナート化合物の製造方法
JPH11310567A (ja) 脂肪族イソシアネート化合物の製造法
JP2024503330A (ja) イソシアネート化合物の製造方法
JPH0245617B2 (ja)
JP2024501337A (ja) イソシアネート化合物の製造方法
JPH04230354A (ja) 芳香族ジイソシアナートインダン誘導体およびその製造方法
JPH03133949A (ja) イソシアネートの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190625

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200625

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200713

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201009

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210222

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210318

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6856756

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250