JP6854510B2 - ルーフドレン及び養生カバー - Google Patents

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Description

本発明は、コンクリート打込み式のルーフドレン、及び、このようなルーフドレンに用いられる養生カバーに関する。
このようなコンクリート打込み式のルーフドレンとして、特許文献1や特許文献2に記載のものが知られている。これらの発明では、ルーフドレンに、排水口が形成されると共にコンクリート下地に打ち込まれる本体部と、排水口を表側から囲う状態で本体部に取り付けられるストレーナと、が備えられている。そして、本体部における排水口の周囲に、コンクリート下地を防水するシート状の防水材が張り掛けられるフランジ部が設けられている。防水材をフランジ部に張り掛ける手法としては、接着材が用いられたり、引用文献1に記載されているように、フランジ部を含む本体部を防水材と同じ材質のものでコーティングしておき、防水材をその被膜に加熱加圧によって溶着したりされるのが一般的である。
ところで、本体部はコンクリート打設前にセットしておくものであるため、そのままの状態では、コンクリート打設時にフランジ部のうちの防水材が張り掛けられる表側部分にセメントや砂利が飛散して不着してしまい、防水材の敷設時に、そのセメントカス等を除去する作業が必要となったり、不着が酷いとこれらを除去しきれず、防水材を適切に張り掛けることができなくなったりする虞がある。また、通常の施工工程では、コンクリートを打設してから防水材を敷設するまでに、ある程度の期間が空けられるため、この期間の間に、表側部分に各種の汚れが付着する虞がある。こういった問題点を解消するために、現在では、一般的に、フランジ部の表側部分の形状に合わせた養生カバーを準備し、コンクリート打設前から防水材敷設直前までの間、表側部分に養生カバーを貼り付けておき、表側部分へのセメント等の不着を防止している。
実開昭60‐006030号公報 特開平8‐239966号公報
しかし、コンクリート打設前から防水材敷設直前までの長期にわたって、表側部分に養生カバーを貼り付けておくと、養生カバーを取り外した後に、表側部分に養生カバーの接着剤が残ってしまい、このノリ残りが防水材を表側部分に張り掛ける際の接着不良の原因になることがあった。
このような実情に鑑み、養生カバーによってコンクリート打設時等を含む長期間に亘ってフランジ部の表側部分を綺麗な状態に保ちつつ、養生カバーを取り外した際に表側部分にノリ残りが生じないルーフドレンや養生カバーが要望されている。
上記課題を解決する手段として、本発明は、
排水口が形成されると共に現場打ちのコンクリート下地に打ち込まれる本体部と、前記排水口を表側から囲う状態で前記本体部に取り付けられるストレーナと、が備えられ、かつ、前記本体部における前記排水口の周囲に、前記コンクリート下地を防水するシート状の防水材が張り掛けられるフランジ部が設けられたルーフドレンであって、
前記フランジ部のうち前記防水材が張り掛けられる表側部分を覆う養生カバーが備えられ、
前記養生カバーに、前記フランジ部のうち、前記表側部分以外の箇所に固定される固定部と、前記表側部分に接着されていない状態で前記固定部に連結されて前記表側部分を覆い、かつ、前記固定部への連結を解除することで前記フランジ部から取り外されて前記表側部分を露出させる剥離部と、が備えられていることを特徴とする。
本発明によると、養生カバーは、固定部によって表側部分以外の箇所にしっかりと固定されているため、コンクリート打設時や打設後に養生カバーが外れることがなく、表側部分は剥離部によって長期間に亘って綺麗な状態に保たれる。そして、剥離部は表側部分に接着されていないため、表側部分にノリ残りが生じることもない。したがって、必要なタイミングで、剥離部の固定部への連結を解除すれば、セメント等の汚れやノリ残りのない綺麗な状態の剥離部が露出し、表側部分への防水材の張り掛けを好適に行うことができる。
このように、本発明であれば、養生カバーによってコンクリート打設時等を含む長期間に亘ってフランジ部の表側部分を綺麗な状態に保ちつつ、養生カバーを取り外した際に表側部分にノリ残りが生じないルーフドレンを提供できる。
本発明においては、
前記養生カバーは、熱収縮性素材で構成され、
前記固定部は、前記フランジ部の外周縁部が差し込まれる袋状に形成され、前記剥離部の外周部に沿って設けられていると好適である。
本構成によれば、固定部にフランジ部の外周縁部に差し込むと、外周縁部は固定部によって包み込まれる状態となる。この状態で養生カバーに熱風等を当てると、固定部が熱収縮することで、表側及び裏側から外周縁部しっかり把持すると共に、養生カバー全体が中心側に熱収縮することで、外周縁部に対する固定部の引っ掛かりが強くなる。即ち、本構成であれば、本体部に対して養生カバーのサイズを少し大き目にしておいて、養生カバーをフランジ部に組付けやすくしつつ、例えば熱風を当てる等の簡単な作業で、養生カバーをフランジ部にしっかりと固定することができる。
本発明においては、
前記養生カバーに、前記排水口に対応する開口が形成されていると好適である。
コンクリートを打設した後は、躯体が出来上がるため、もし雨が降ると、その雨は逃げ場を失うこととなり、どこかから排出しなければならない。本構成であれば、養生カバーの形状は多少複雑化するものの、雨水は、養生カバーの開口からルーフドレンの排水口に流れ出すことができ、コンクリート打設直後から、ルーフドレンを排出基点として利用することができる。
ところで、養生カバーは、ルーフドレンの一部として構成されるだけでなく、ルーフドレンと別物として流通しても良いため、上記課題を解決する別の手段として、本発明は、
排水口が形成されると共に現場打ちのコンクリート下地に打ち込まれる本体部と、前記排水口を表側から囲う状態で前記本体部に取り付けられるストレーナと、が備えられ、かつ、前記本体部における前記排水口の周囲に、前記コンクリート下地を防水するシート状の防水材が張り掛けられるフランジ部が設けられたルーフドレンに用いられる養生カバーであって、
前記フランジ部のうち前記防水材が張り掛けられる表側部分を覆うように構成され、
前記フランジ部のうち、前記表側部分以外の箇所に固定される固定部と、前記表側部分に接着されていない状態で前記固定部に連結されて前記表側部分を覆い、かつ、前記固定部への連結を解除することで前記フランジ部から取り外されて前記表側部分を露出させる剥離部と、が備えられていることを特徴とする。
本発明であれば、上述したルーフドレンの一部として構成された養生カバーと同様に、コンクリート打設時等を含む長期間に亘ってフランジ部の表側部分を綺麗な状態に保ちつつ、フランジ部から取り外した際に表側部分にノリ残りが生じない養生カバーを提供できる。
さらに、ルーフドレンの一部として構成された養生カバーと同様に、本発明においても、
熱収縮性素材で構成され、
前記固定部は、前記フランジ部の外周縁部が差し込まれる袋状に形成され、前記剥離部の外周部に沿って設けられていると好適であり、また、
前記排水口に対応する開口が形成されていると好適である。
養生カバーの表側の斜視図と、養生カバーが取り付けられた本体部の表側の斜視図である。 養生カバーが取り付けられた本体部の裏側の斜視図である。 養生カバーが取り付けられた本体部の縦断面図である。 本体部をセットした状態でコンクリートを打設した際の建物の部分縦断面図である。 表側部分に防水材を張り掛ける際の施工要領を示す建物の部分縦断面図である。 防水材及びルーフドレン施工完了時の建物の部分縦断面図である。 別実施形態としての縦引き用のルーフドレンに関する図であって、養生カバーが取り付けられた本体部の表側の斜視図である。 別実施形態としての縦引き用のルーフドレンに関する図であって、防水材及びルーフドレン施工完了時の建物の部分縦断面図である。
本発明に係るルーフドレンの具体的な形態を、図面を用いて説明する。
〔ルーフドレンの構成〕
図6に示すように、ルーフドレン1は、現場打ちの鉄筋コンクリート造の建物の屋上部(陸屋根)において、屋上スラブSLとパラペットPWとによって形成される入隅部分に形成された排水溝Cに設置される。本実施形態のルーフドレン1は、いわゆる横引き用のコーナードレンである。屋上スラブSLの上面(排水溝Cの底部)及びパラペットPWの屋上側面には、塩化ビニル等の合成樹脂製の防水シートWP(本発明の『防水材』に相当)が敷設され、屋上スラブSL等に固定される。防水シートWPの固定については、公知の絶縁工法や接着工法が用いられる。
ルーフドレン1には、排水口21が形成されると共に、屋上スラブSL及びパラペットPW(本発明の『コンクリート下地』に相当)に打ち込まれる本体部2と、排水口21を表側(排水溝C側)から囲う状態で本体部2に取り付けられるストレーナ4と、が備えられている。本体部2とストレーナ4との間には、防水シートWPの端部を押え込むシート押え部3が設けられ、本体部2にシート押え部3が固定され、シート押え部3にストレーナ4が固定される。排水溝Cに集水された雨水は、排水口21から、本体部2に接続された横引き管HPに流れ込み、さらに、横引き管HPが接続された不図示の縦樋に流れ込んで排水される。雨水と共に排水口21に流れ込もうとする落ち葉や屋上のゴミは、ストレーナ4に形成されたスリットに引っ掛かって濾し取られるようになっている。本体部2、シート押え部3、ストレーナ4は、用途によって、金属(鋳鉄、ステンレス等)や繊維強化プラスチック(FRP)等によって構成されている。
図6に示すように、本体部2は、断面L字形状であり、打込み状態において、屋上スラブSLの上面とパラペットPWの屋上側面とに沿うようになっている。図1及び図6に示すように、本体部2の水平部分の入隅寄りの箇所は、打込み状態において排水溝Cの底部よりも低くなるように少し窪まされており、かつ、排水口21は、排水口21の下端がさらにその窪んだ部分よりも低くなるように、本体部2の鉛直部分に開口されている。このため、排水溝Cから流入した雨水は、円滑に排水口21に案内される。本体部2の入隅部分に、取付ボルト24が2本立設されている。取付ボルト24は、打込み状態において斜め上方向を向くようになっており、取付ボルト24にシート押え部3が斜め上方向から通され、ナットNによって固定される。
図1及び図6に示すように、本体部2における排水口21の周囲には、防水シートWPの端部が張り掛けられるフランジ部23が設けられている。本実施形態では、本体部2における水平部分のうち、上述の窪められた部分を平面視でU字状に囲う部分の『表側部分23f』と、本体部2における鉛直部分のうち、排水口21の左右両隣の部分及び上隣の部分の『表側部分23f』と、に防水シートWPの端部が張り掛けられるようになっている。即ち、上述の窪められた部分を平面視でU字状に囲う部分と、排水口21の左右両隣の部分及び上隣の部分とが、フランジ部23に相当する。また、本体部2には、排水口21から躯体内部側に円筒形状に延びる接続部22が備えられている。接続部22の内周部にはネジが切られており、このネジに横引き管HPがねじ込まれる。
本体部2は、防水シートWPと同素材の塩化ビニルによってコーティングされている。図3に黒い太線で示すように、コーティング層26は、本体部2の殆どの部分に形成されているが、接続部22の内周部にはネジがあるため、ここにはコーティング層26は形成されていない。
〔養生カバーの構成〕
図1、図2、及び、図3に示すように、ルーフドレン1には、養生カバー5が備えられている。単体の養生カバー5は、図1における右上の図に示されている。養生カバー5は、全体的に断面L字形状に構成され、かつ、養生カバー5における排水口21に対応する箇所に開口55が形成されると共に、養生カバー5における上述の本体部2の窪み部分に対応する箇所に凹部54が形成されている。図1の白抜き矢印で示すように養生カバー5を本体部2に取り付けると、図1における左下の図のように、養生カバー5は、本体部2の表面形状にある程度ぴったりと沿う。即ち、養生カバー5は、本体部2の表面にある程度密接する。これにより、養生カバー5は、フランジ部23のうちの防水シートWPが張り掛けられる上述の『表側部分23f』をしっかりと覆う。
図1に示すように、養生カバー5の入隅部分には、開口55を左右から挟むように、左右一対のボルト孔57が形成されており、このボルト孔57に、本体部2の取付ボルト242本が通される。また、図1、図2、及び、図3に示すように、開口55から、円筒状に筒部56が延ばされている。筒部56は、接続部22の内周部に沿う形状となっており、接続部22の内周部のうち排水口21からネジ部分近くまでの部分を覆う。
図1、図2、及び、図3に示すように、養生カバー5には、表側部分23fを覆う剥離部52と、フランジ部23における外周縁部(本発明の『表側部分以外の箇所』に相当)に固定される固定部51と、が備えられている。本実施形態において、剥離部52と固定部51とは、一枚のシート状部材をプレス加工することによって構成されており、剥離部52と固定部51との境界部分には、ミシン目53が施されている。ミシン目53の孔は、小さな切れ目であるため、固定部51と剥離部52のとの間に隙間はほとんどない。上述したように、養生カバー5が本体部2の表面形状に密接しているため、かつ、固定部51と剥離部52との間に隙間が殆どないため、異物がミシン目53から侵入して養生カバー5と表側部分23fとの間に入り込む可能性はかなり低い。したがって、養生カバー5によって、表側部分23fを綺麗な状態に保つことができる。
固定部51は、図1、図2、及び、図3に示すように、フランジ部23の外周縁部が差し込まれる袋状に形成され、剥離部52の外周部に沿って設けられている。ただし、固定部51のうち表側(フランジ部23の表側部分23f側)に位置する部分は、表側部分23fをほとんど覆わない程度の幅に形成してある。固定部51のうち裏側(フランジ部23の裏側部分23b側)に位置する部分は、表側に位置する部分よりも大き目の幅に形成してある。また、図1(特に右上図)や図2に示すように、養生カバー5の裏側における四隅には、固定部51の一部として、三角状の係止部51aが備えられている。係止部51aによって、固定部51の固定機能が向上する。
剥離部52の裏面と表側部分23fとの間には一切接着剤が使用されておらず、剥離部52は、固定部51がフランジ部23に固定されることで、フランジ部23に固定されている。したがって、図1に示すように、剥離部52をミシン目53に沿って固定部51から切り離すことで、剥離部52と固定部51との連結を解除し、即ち、剥離部52を固定部51から分離し、剥離部52をフランジ部23から取り外して、表側部分23fを露出させることができる。
〔養生カバーの組付け〕
本実施形態では、固定部51の裏面とフランジ部23の外周縁部の表面との間にも、接着材は使用していない。養生カバー5は、例えば、熱収縮性を有する合成樹脂素材によって薄膜状に構成されており、単体では簡単に形状変更ができる程度に軟らかく、かつ、多少の弾性変形が可能である。養生カバー5を本体部2に取り付ける際には、養生カバー5を全体的に少し引き伸ばして、本体部2に覆い被せるように取り付ける。そして、養生カバー5を取り付けた本体部2に、ヒータ等による直接加熱や温風・熱風の吹付等によって養生カバー5を加熱する。この結果、養生カバー5は、熱収縮して本体部2にフィットする。詳細に説明すると、固定部51は表裏両側からフランジ部23の外周縁部しっかり把持し、かつ、養生カバー5全体が中心側に熱収縮することで、外周縁部に対する固定部51の引っ掛かりが強くなる。これにより、固定部51はフランジ部23に固定されている。
〔ルーフドレンの施工要領〕
以下、図4、図5、及び、図6に基づいて、ルーフドレン1の施工要領を説明する。
1.本体部2の設置
ルーフドレン1のうち本体部2は、鉄筋工事と型枠工事とが完了した後に、ストレーナ4等に先行して設置される。ルーフドレン1が設置される排水溝C周辺では、図4に示すように、屋上スラブSLのスラブ筋SRと、外壁部W及びパラペットPWの壁筋WRとが配筋され、これらの周りにスラブ型枠SM及び建物外周側の壁型枠WMが建て込まれている。
建物外周側の壁型枠WMの内面には、円盤状の位置決め部材Dが固定されており、位置決め部材Dの外周縁に、パイプ状のスペーサSPの一端を外嵌させる。スペーサSPは、横引き管HP(図5、図6参照)よりも大径であり、スペーサSPによって、コンクリート打設後のパラペットPW内に横引き管HPを通すスペースが確保される。スペーサSPは、塩化ビニル管やボイド管等を切断したものである。スペーサSPの他端の内周部に本体部2の接続部22を内嵌させ、公知の方法によって、スペーサSPと本体部2とを位置決め部材Dを介して、建物外周側の壁型枠WMに固定する。本体部2の水平部分の底面には、アンカー25が一体的に設けられており、アンカー25をスラブ筋SRに溶接することで、本体部2はさらに強固に支持される。
本体部2は、本体部2の鉛直部分に位置する表側部分23f(剥離部52)が、建物内周側の壁型枠WMの内面(パラペットPWの建物内周側面)と同一面となるように、かつ、本体部2の水平部分に位置する表側部分23f(剥離部52)が、排水溝Cの底部と同一面となるように、位置決めされる。そして、建物内周側の壁型枠WMが建て込まれる。
この状態で、コンクリート打設が行われる。コンクリート打設中も、打設後も、剥離部52を取り外さない限り、表側部分23fを綺麗に保つことできる。また、コンクリート打設によって、固定部51は、コンクリートと本体部2の外周端部との間に巻き込まれた状態となるので、コンクリートが硬化すると、固定部51はかなり強固に保持される。
2.防水シートの張り掛け
コンクリートが硬化したら、図5に示すように、型枠を解体し、接続部22のネジに横引き管HPを接続する。カバー部には開口55が形成されているため、屋上の雨水を、排水口21を通じて排水することができる。その後、防水シートWPを施工する時期が来たら、剥離部52をミシン目53に沿って固定部51から切り離し、表側部分23f(コーティング層26)を露出させる。そして、防水シートWPを表側部分23fにまで敷設し、防水シートWPの端部をめくりあげた状態で、熱風溶接機DRによって、防水シートWPの端部の裏面と表側部分23fのコーティング層26とを加熱して溶融する。そして、防水シートWPを表側部分23fに伏せ込み、シート上から冷却パッド等によって押圧して、防水シートWPの端部を表側部分23fに溶着する。
3.ストレーナ等の組付け
最後に、図6に示すように、シート押え部3を取付ボルト24に通してナットNで固定する。シート押え部3は、表側部分23fに張り掛けられた防水シートWPの端部を押え込むものであり、シート押え部3と表側部分23fとによって防水シートWPの端部が挟持され、防水シートWPの端部のめくれ上がりが防止される。さらに、シート押え部3の上から、排水口21を覆うようにストレーナ4を被せ、ビスSによってシート押え部3に固定する。以上の要領で、ルーフドレン1の設置が完了する。なお、パラペットPWの建物外周側部分において、横引き管HPの外周にはシールSEが施される。
〔別実施形態〕
本発明は、上述の実施形態に限られるものではなく、発明の範囲を逸脱しない限り、例えば下記に示すように、各種形態を採用である。
(1)上述の実施形態では、横引き用のコーナードレンを例に挙げて説明したが、ルーフドレンは、図7及び図8に示すように、竪引き用のルーフドレン1であっても良い。竪引き用のルーフドレン1には、中央部に排水口21が形成された皿状の本体部2が備えられ、防水シートWPが張り掛けられる表側部分23fは、本体部2の上面の円環状の部分となる。本体部2の接続部22には竪引き管VPが接続される。シート押え部3やストレーナ4については、説明を省略する。その他、図7及び図8において、上述の実施形態と同じ符号を施している構成については、上述の実施形態の構成と、多少の形状は異なれども、本質的な構造や機能については、実質的に同じである。
養生カバー5は、本体部2の上面に沿う皿状であり、中央部に排水口21に対応する開口55が形成されている。養生カバー5の外周にミシン目53が施されており、ミシン目53よりも外周側の部分が固定部51であり、ミシン目53よりも内周側の部分が剥離部52である。固定部51は、外周側から内周側に巻き込まれた袋状に形成されている。
この実施形態において、裏側において部分的に固定部51の幅を広くして構成した係止部51aを備え、養生カバー5がフランジ部23から外れにくいようにしても良い。
(2)上述の実施形態では、本体部2に塩化ビニルのコーティングを施していたが、これに限られるものではない。例えば、防水材がアスファルトルーフィングである場合は、アスファルト質のコーティングにすれば良く、また、防水材と溶着しやすいものであれば、防水材と同材質である必要はない。また、防水材の端部は、表側部分23fに接着剤によって接着することも可能であり、その際は、コーティング層26を設けていなくても良い。
(3)上述の実施形態では、固定部51と剥離部52との境界にミシン目53を設けて、ミシン目53に沿って剥離部52を分離する構成について説明したが、固定部51と剥離部52との連結はこの構成に限られるものではない。固定部51と剥離部52との連結箇所に隙間がなく、かつ、固定部51と剥離部52との連結を解除しやすい構成、即ち、剥離部52を固定部51から分離しやすい構成であれば、他の構成を採用できる。例えば、固定部51と剥離部52とを別体で構成し、固定部51に剥離部52をラップさせて、そのラップ部を、粘着剤で引き剥がし可能に連結しても良い。また、連結手段として、ホックを作用しても良い。
(4)係止部51aの構成は、上述の実施形態のものに限られるものではない。一枚のシート材を折り畳むことによって養生カバー5を製作できるように、シート材の端部同士を別方向から折り返して接着し、袋状の係止部51aを構成しても良い。
(5)上述の実施形態では、固定部51は、フランジ部23の外周縁部を差し込み可能な袋状に形成され、熱収縮することでフランジ部23に強く引っ掛かる構成であり、接着材を使用せずに固定されるものであった。しかし、固定部51を接着剤によってフランジ部23に固定する構成であっても良い。この構成であれば、固定部51を、フランジ部23の裏側部分23bのみに接着固定し、一切表側部分23fに重複しないように構成して、防水シートWPの張り掛け面積が少しでも広がる。
(6)上述の実施形態では、養生カバー5は、熱収縮性を有する合成樹脂素材によって薄膜状に構成されていたが、これ以外の素材で構成してあっても良い。また、養生カバー5は、ルーフドレン1への樹脂コーティングや、ルーフドレン1を樹脂溶液へドブ付けすることで構成しても良い。この場合、剥離部52を剥離可能にするために、ルーフドレン1のうち剥離部52に対応する箇所に、剥離剤を塗布しておいたり、剥離紙のようなものを介在させておくとよい。そうすると、剥離部52が構成されると同時に、剥離剤が塗布されていない箇所に、樹脂がそのままルールドレン1に接着、溶着されることで、固定部51が構成される。その後で、固定部51と剥離部52との境界に切り取り線等を加工すれば良い。
(7)上述の実施形態では、養生カバー5に、排水口21に対応する開口55が形成されていたが、開口55を形成せずに、養生カバー5が排水口21を塞ぎ込む構成であっても良い。
(8)上述の実施形態では、養生カバー5は本体部2の表面にある程度密接するように構成したが、これに限られるものではない。養生カバー5は、フランジ部23から外れず、かつ、養生カバー5と表側部分23fとの間に異物が侵入しなければ、本体部2の表面との間に多少の隙間ができるものであっても良い。
本発明は、屋上を含む屋根や、バルコニーに設けられたルーフドレンだけでなく、中途階に設けられる中継用のルーフドレンや、これらの施工時に用いられる養生カバーにも適用可能である。
SL 屋上スラブ(コンクリート下地)
PW パラペット(コンクリート下地)
WP 防水シート(防水材)
1 ルーフドレン
2 本体部
4 ストレーナ
5 養生カバー
21 排水口
23 フランジ部
23f 表側部分
51 固定部
52 剥離部
55 開口

Claims (6)

  1. 排水口が形成されると共に現場打ちのコンクリート下地に打ち込まれる本体部と、前記排水口を表側から囲う状態で前記本体部に取り付けられるストレーナと、が備えられ、かつ、前記本体部における前記排水口の周囲に、前記コンクリート下地を防水するシート状の防水材が張り掛けられるフランジ部が設けられたルーフドレンであって、
    前記フランジ部のうち前記防水材が張り掛けられる表側部分を覆う養生カバーが備えられ、
    前記養生カバーに、前記フランジ部のうち、前記表側部分以外の箇所に固定される固定部と、前記表側部分に接着されていない状態で前記固定部に連結されて前記表側部分を覆い、かつ、前記固定部への連結を解除することで前記フランジ部から取り外されて前記表側部分を露出させる剥離部と、が備えられているルーフドレン。
  2. 前記養生カバーは、熱収縮性素材で構成され、
    前記固定部は、前記フランジ部の外周縁部が差し込まれる袋状に形成され、前記剥離部の外周部に沿って設けられている請求項1に記載のルーフドレン。
  3. 前記養生カバーに、前記排水口に対応する開口が形成されている請求項1または2に記載のルーフドレン。
  4. 排水口が形成されると共に現場打ちのコンクリート下地に打ち込まれる本体部と、前記排水口を表側から囲う状態で前記本体部に取り付けられるストレーナと、が備えられ、かつ、前記本体部における前記排水口の周囲に、前記コンクリート下地を防水するシート状の防水材が張り掛けられるフランジ部が設けられたルーフドレンに用いられる養生カバーであって、
    前記フランジ部のうち前記防水材が張り掛けられる表側部分を覆うように構成され、
    前記フランジ部のうち、前記表側部分以外の箇所に固定される固定部と、前記表側部分に接着されていない状態で前記固定部に連結されて前記表側部分を覆い、かつ、前記固定部への連結を解除することで前記フランジ部から取り外されて前記表側部分を露出させる剥離部と、が備えられている養生カバー。
  5. 熱収縮性素材で構成され、
    前記固定部は、前記フランジ部の外周縁部が差し込まれる袋状に形成され、前記剥離部の外周部に沿って設けられている請求項4に記載の養生カバー。
  6. 前記排水口に対応する開口が形成されている請求項4または5に記載の養生カバー。
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