JP4317315B2 - 防水層の改修用ルーフドレイン - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ルーフドレインが配設された露天床面上の既存防水シ−ト層上に、新規防水シ−ト層を敷設施工する場合に用いる防水層の改修用ルーフドレインに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、建物の屋上やベランダ等の露天床面上に敷設されている防水シ−ト層が損傷したり経年劣化して改修の必要が生じた場合、該防水シ−ト層を剥がして除去することなく、この既存防水シ−ト層上に新規防水シ−ト層を敷設することによって、その改修が行われる。
【0003】
このような防水層の改修工事に際して、露天床面に配設された既存のルーフドレインの上に重ねて取付けることにより、簡単に施工し得るようにした改修用ルーフドレインが知られている。
【0004】
従来の改修用ルーフドレインaは、図9イに示すように、鉛等の可撓性金属からなる矩形平板状の支持板bと、該支持板bの中央に上端を開口させて連成した導水筒体cとによって構成されており、施工に際しては、図9ロに示すように、導水筒体cを既存のルーフドレインdの排水管部eに挿通し、支持板bを既存防水シ−ト層f上に接着剤で接合する。この時、支持板bを上方から押圧することにより、その可撓性を介して、既存のルーフドレインdの受皿部gによって生じている傾斜に合せて支持板bを窪ませて導水斜面を形成する。然る後、既存防水シ−ト層f及び支持板bの上面に亘って新規防水シ−ト層hを接着剤で接合し、導水筒体cの上端開口に対応する部分を切除することによって排水孔iを形成するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような従来構成にあっては、改修用ルーフドレインaの支持板bに対して、新規防水シ−ト層hが接着剤を介して接合されているだけであるため、排水孔iの孔縁となる新規防水シ−ト層hの端縁jに剥離が生じ易いという問題点があった。また、接着剤による接合では完全な水密状の接合状態が得られず、新規防水シ−ト層hと支持板bとの間に微細な連続状の隙間が生じていることが多いため、この隙間に端縁jから雨水が浸入して、支持板bの外端に達すると、劣化した既存防水シ−ト層fから下部のコンクリート層kへ水が浸透し、水漏れが生じるという問題点があった。
【0006】
本発明は、かかる従来構成の問題点を解消し得るようにした防水層の改修用ルーフドレインを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、受皿部と該受皿部に連成された排水管部とを備えてなるルーフドレインが配設された露天床面上の既存防水シ−ト層上に、新規防水シ−ト層を敷設施工する場合に使用されるものであって、既設ルーフドレインの排水管部に挿通される導水筒体と、該導水筒体の流入側端部に周設されたフランジ板とを備えた改修ドレイン本体と、通水口を備え、該通水口の周囲に前記フランジ板に面当たり可能な押え面を有する防水層押えと、該防水層押えをフランジ板側に押圧して、防水層押えとフランジ板間に介装した新規防水シ−ト層の端縁を挟持させる挟圧手段とを備えてなることを特徴とする防水層の改修用ルーフドレインである。
【0008】
かかる構成にあって、新規防水シ−ト層の敷設施工に際して、改修ドレイン本体の導水筒体を、既設ルーフドレインの排水管部に挿通させ、既存防水シ−ト層及びフランジ板の上面に亘って新規防水シ−ト層を接着剤で接合して敷設し、導水筒体に対応する新規防水シ−ト層の所要部分を切除して排水孔を形成した状態で、フランジ板に対応する部分に新規防水シ−ト層の上から防水層押えを宛がって、該防水層押えを挟圧手段によってフランジ板側に押圧することにより、排水孔の孔縁となる新規防水シ−ト層の端縁をフランジ板に圧着させることができる。これにより、新規防水シ−ト層の端縁の剥離を防止することができ、また、該端縁からの雨水の浸入に起因する漏水を防止することができる。
【0009】
前記構成にあって、挟圧手段としては、改修ドレイン本体の導水筒体内に差し渡した連結部材に基端部が連結され、先端部が防水層押えの通水口を跨いで差し渡した支持部材に挿通される螺子杆と、前記支持部材から突出する螺子杆の、その突出端側に緊締状に螺合されるナットとによって構成している。このように構成された挟圧手段にあっては、構造が簡単であり、螺子杆の先端部を防水層押えの支持部材に挿通させた状態で、その突出端側にナットを緊締状に螺合するだけの簡単な操作によって、防水層押えによる新規防水シ−ト層の端縁の挟圧作用を容易に得ることができる。
【0010】
また、前記構成にあって、略中央部に改修ドレイン本体の導水筒体を挿通可能な挿通孔が形成され、少なくともフランジ板からはみ出る形状とした可撓性合成樹脂シートを備え、該可撓性合成樹脂シートの挿通孔に導水筒体を挿通した状態でフランジ板に可撓性合成樹脂シートの当接面を接合し、該可撓性合成樹脂シートを既存防水シ−ト層と新規防水シ−ト層との間に介装することにより、改修ドレイン本体を固定するようにした構成としている。かかる構成にあっては、フランジ板に取付けた可撓性合成樹脂シートを、既存防水シ−ト層上に予め拡開させた状態で、その上部に新規防水シ−ト層を敷設することにより、可撓性合成樹脂シートが、既存防水シ−ト層と新規防水シ−ト層との間に介装され、これによって改修ドレイン本体を容易に固定することができる。
【0011】
さらに、前記挟圧手段を構成する螺子杆の先端部を延成し、防水層押えを覆うようにして配設されるストレーナを挿通させて、その突出端側にナットを緊締状に螺合することにより、ストレーナを固定するようにした構成が提案され得る。これにより、一本の螺子杆と該螺子杆に螺合される二つのナットとによって、防水層押えの挟圧作用とストレーナの固定作用とを同時に得ることが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明にかかる防水層の改修用ルーフドレイン1は、図1又は図5に示すように、受皿部3と該受皿部3に連成された排水管部4とを備えてなるルーフドレイン2が配設された露天床面5上の既存防水シ−ト層6上に、新規防水シ−ト層7を敷設施工する場合に使用されるものであって、既設ルーフドレイン2の排水管部4に挿通される導水筒体9と、該導水筒体9の流入側端部10に周設されたフランジ板11とを備えた改修ドレイン本体8と、通水口13を備え、該通水口13の周囲に前記フランジ板11に面当たり可能な押え面14を有する防水層押え12と、該防水層押え12をフランジ板11側に押圧して、防水層押え12とフランジ板11間に介装した新規防水シ−ト層7の端縁17を挟持させる挟圧手段15とを備えてなることを特徴としている。
【0013】
以下に、かかる改修用ルーフドレイン1の第一実施例を、図1〜図4について説明する。この実施例における改修用ルーフドレイン1は、縦引き排水用の既設ルーフドレイン2に適用し得るように構成されている。ここで、既設ルーフドレイン2は、図2に示すように、円形の受皿部3と該受皿部3から下方に連成された排水管部4とを備えており、建物の屋上やベランダ等を構成する平面状の床部xに埋設施工されている。また、該床部xの露天床面5上には既存防水シ−ト層6が敷設されており、該既存防水シ−ト層6に形成された排水孔の開口縁18が受皿部3に被着されている。
【0014】
一方、改修用ルーフドレイン1を構成する改修ドレイン本体8は、ステンレス等の耐腐食性金属からなり、図2,図3ロに示すように、前記既設ルーフドレイン2の排水管部4に挿通可能な外径の導水筒体9と、該導水筒体9の流入側端部10に周設された円形状のフランジ板11とを備えている。フランジ板11には、塩化ビニール等の適宜の強度を有する可撓性合成樹脂シート19が取付けられている。該可撓性合成樹脂シート19は、図4に示すように、所要の広さで矩形状に形成され、かつ、その略中央部に導水筒体9を挿通可能な挿通孔20が形成されており、該挿通孔20に導水筒体9を挿通した状態でフランジ板11に可撓性合成樹脂シート19の当接面を接着剤で接合することにより、周縁がフランジ板11から外方にはみ出る状態で取付けられている。
【0015】
改修ドレイン本体8の導水筒体9内には、両端部を導水筒体9の内周面に固着したクランク形の杆材からなる連結部材21が差し渡されており、該連結部材21には、導水筒体9の中心線に一致する位置に螺子杆22の挿通孔23が穿設されている。そして、該挿通孔23に螺子杆22の基端部を挿通した状態で、その上下両側に螺合されるナット24a,24bの緊締作用を介して螺子杆22の基端部を連結部材21に連結することにより、該螺子杆22を導水筒体9の中心線に沿って立設させるようにしている。
【0016】
また、改修ドレイン本体8と一対で改修用ルーフドレイン1を構成する防水層押え12は、改修ドレイン本体8と同様にステンレス等の耐腐食性金属からなる。該防水層押え12は、図2,図3イに示すように、中央に通水口13が形成された円形の押え板25を備え、該押え板25の下面を前記フランジ板11に面当たり可能な押え面14としている。また、押え板25には、縦引き排水用の構成として、通水口13の口縁から下方に向けて保持筒部26が連成されている。該保持筒部26の外径は、前記導水筒体9の内径に略等しくなっており、該保持筒部26を施工時に導水筒体9に内嵌させることにより、防水層押え12の位置ずれを防止し得るようになっている。
【0017】
前記防水層押え12には、図3イに示すように、両端部を押え板25の上面に固着した略クランク形の帯板からなる支持部材27が通水口13を跨いで差し渡されており、該支持部材27には、押え板25の中心に一致する位置に前記螺子杆22の挿通孔28が穿設されている。該支持部材27の挿通孔28には、施工時に螺子杆22が挿通され、その突出端側にナット29が緊締状に螺合されることとなる。
【0018】
そして、このように、改修ドレイン本体8の導水筒体9内に差し渡した連結部材21に基端部が連結され、先端部が防水層押え12の通水口13を跨いで差し渡した支持部材27に挿通される螺子杆22と、前記支持部材27から突出する螺子杆22の、その突出端側に緊締状に螺合されるナット29とによって挟圧手段15が構成されている。
【0019】
また、前記螺子杆22は、施工時に防水層押え12を覆うようにして配設されるストレーナ30から上方に突出し得る所要の長さに形成されており、該螺子杆22の先端部をストレーナ30の中央部に穿設された透孔31に挿通させて、その突出端側にナット32を緊締状に螺合することにより、ストレーナ30を固定し得るようになっている。尚、ナット32は工具を用いることなく螺回操作し得るように蝶ナットが用いられている。
【0020】
次に、かかる構成からなる改修用ルーフドレイン1の使用方法及び作用について説明する。
新規防水シ−ト層7の敷設施工に際しては、まず、改修ドレイン本体8の導水筒体9を、既設ルーフドレイン2の排水管部4に上方から挿通させるとともに、フランジ板11を、既設ルーフドレイン2の受皿部3上に直接、又は既存防水シ−ト層6を介して当接させることにより、改修ドレイン本体8を係止させる。次に、フランジ板11に取付けられている可撓性合成樹脂シート19を、既存防水シ−ト層6上に拡開させた後、該可撓性合成樹脂シート19及び周囲の既存防水シ−ト層6の上面に亘って新規防水シ−ト層7を接着剤で接合して敷設する。これにより、可撓性合成樹脂シート19が、既存防水シ−ト層6と新規防水シ−ト層7との間に介装され、改修ドレイン本体8が固定されることとなる。次に、導水筒体9に対応する新規防水シ−ト層7の所要部分を切除して排水孔33を形成する。ここで、該排水孔33は、図2に示すように、新規防水シ−ト層7を既存防水シ−ト層6に接合する前に予め形成しておいてもよい。
【0021】
然る後、フランジ板11に対応する部分に新規防水シ−ト層7の上から防水層押え12を宛がい、導水筒体9の連結部材21に基端部を連結した螺子杆22を、防水層押え12の支持部材27の挿通孔28に挿通させて、その突出端側にナット29を緊締状に螺合することにより、防水層押え12がフランジ板11側に押圧されることとなり、排水孔33の孔縁となる新規防水シ−ト層7の端縁17が防水層押え12の押え板25とフランジ板11間に挟持されるとともに、該端縁17が押え板25によってフランジ板11に圧着される。これにより、新規防水シ−ト層7の端縁17の剥離を防止することができ、また、該端縁17からの雨水の浸入に起因する漏水を防止することができる。
【0022】
上記のように、螺子杆22とナット29とを備えた挟圧手段15によって固定された防水層押え12には、通水口13が落葉やゴミなどで詰まらないように防水層押え12を覆うストレーナ30が配設されるが、この時、螺子杆22の先端部をストレーナ30の透孔31に挿通させて、その突出端側にナット32を緊締状に螺合することにより、ストレーナ30を固定することができる。
【0023】
これにより施工が完了し、改修用ルーフドレイン1の周囲の新規防水シ−ト層7は、図1に示すように、既存防水シ−ト層6と略同一勾配で傾斜する状態となる。そして新規防水シ−ト層7上の雨水は、防水層押え12の通水口13から改修ドレイン本体8の導水筒体9に流れ込み、該導水筒体9を経て既存の排水管34で排水される。
【0024】
図5〜図7は、改修用ルーフドレイン1の第二実施例を示し、この実施例における改修用ルーフドレイン1は、横引き排水用の既設ルーフドレイン2に適用し得るように構成されている。ここで、横引き排水用の既設ルーフドレイン2は、断面略L形の受皿部3と該受皿部3から後方に連成された排水管部4とを備えており、床部xと壁部yとが直交する屋上やベランダ等のコーナー部分に埋設施工されている。床部xの露天床面5に敷設された既存防水シ−ト層6は、壁部yに沿って立ち上げられて、壁部y及び床部xを一体に被覆しており、該既存防水シ−ト層6に形成された排水孔の開口縁18が、受皿部3の水平縁3aと垂直縁3bに亘って被着されている。
【0025】
一方、改修ドレイン本体8の導水筒体9は、既設ルーフドレイン2の排水管部4に挿通し得るように横向きに配設されている。該導水筒体9の流入側端部10に周設されているフランジ板11は、図7イに示すように、水平縁部11aと垂直縁部11bとによって断面略L形に形成されており、このフランジ板11の垂直縁部11bの下縁に横向きの導水筒体9の下部が一致している。
【0026】
また、改修ドレイン本体8の導水筒体9内には、両端部を導水筒体9の内周面に固着した一本の杆材からなる連結部材21が略水平状に差し渡されており、該連結部材21には、螺子杆22の基端部に形成された環状部22aが係合されている。これにより、該螺子杆22の基端部が連結部材21に対して回動可能に連結されており、螺子杆22を斜め上方に向く所望の角度となるようにしている。
【0027】
防水層押え12は、図7ロに示すように、水平縁部25aと垂直縁部25bを備えた断面略L形の押え板25からなり、該押え板25の中央に通水口13が形成されている。そして、該押え板25の水平縁部25aと垂直縁部25bの裏面を前記フランジ板11の水平縁部11aと垂直縁部11bに夫々面当たり可能な押え面14としている。また、防水層押え12には、両端部を押え板25の水平縁部25aと垂直縁部25bの表面に夫々固着した帯板からなる支持部材27が通水口13を跨いで上下方向に差し渡されており、該支持部材27には、上下方向の長孔からなる挿通孔28が穿設されている。該挿通孔28には、施工時に螺子杆22が挿通され、その突出端側にナット29が緊締状に螺合されることとなる。
【0028】
その他の構成は、第一実施例と同じであり、同一部分に同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0029】
かかる構成からなる横引き排水用の改修用ルーフドレイン1にあって、新規防水シ−ト層7の敷設施工に際しては、まず、改修ドレイン本体8の導水筒体9を、既設ルーフドレイン2の排水管部4に前方から挿通させる。これにより、フランジ板11の水平縁部11aと垂直縁部11bが、既設ルーフドレイン2の受皿部3の水平縁3aと垂直縁3bに沿って配設されることとなる。次に、フランジ板11に取付けられている可撓性合成樹脂シート19を拡開させた状態で、該可撓性合成樹脂シート19及び周囲の既存防水シ−ト層6の上面に新規防水シ−ト層7を接着剤で接合し、該新規防水シ−ト層7を床部x及び壁部yに亘って一体に敷設する。次に、導水筒体9に対応する新規防水シ−ト層7の所要部分を切除して排水孔33を形成する。ここで、該排水孔33は、図6に示すように、新規防水シ−ト層7を既存防水シ−ト層6に接合する前に予め形成しておいてもよい。
【0030】
然る後、フランジ板11の水平縁部11aと垂直縁部11bに対応する部分に、新規防水シ−ト層7の上から防水層押え12の水平縁部25aと垂直縁部25bを宛がい、導水筒体9の連結部材21に基端部を連結した螺子杆22を、防水層押え12の支持部材27の挿通孔28に挿通させて、その突出端側にナット29を緊締状に螺合する。この時、先端部側が斜め上方に向くように螺子杆22を傾斜させた状態でナット29を螺合することにより、防水層押え12が斜め下方に押圧されることとなり、排水孔33の孔縁となる新規防水シ−ト層7の端縁17が、防水層押え12の水平縁部25a及び垂直縁部25bと、フランジ板11の水平縁部11a及び垂直縁部11b間に挟持されるとともに、該端縁17が防水層押え12の水平縁部25a及び垂直縁部25bによってフランジ板11の水平縁部11a及び垂直縁部11bに圧着される。これにより、新規防水シ−ト層7の端縁17の剥離を防止することができ、また、該端縁17からの雨水の浸入に起因する漏水を防止することができる。
【0031】
また、螺子杆22の先端部を、防水層押え12を覆うようにして配設されるストレーナ30に挿通させて、その突出端側にナット32を緊締状に螺合することにより、ストレーナ30を固定することができる。
【0032】
尚、新規防水シ−ト層7の敷設施工に際して、壁部yに埋設されている横引き排水管35が劣化していても、これを取り替えることは難しい。そこで、この横引き排水用の改修用ルーフドレイン1にあっては、図8に示すように、改修ドレイン本体8の導水筒体9に、ソケット37を介して排水ホース38を予め接続しておき、施工時に該排水ホース38の先端を雨樋39内に挿入するようにしてもよい。これにより、横引き排水管35を取り替えることなく、導水筒体9から雨水を雨樋39に流入させることが可能となる。
【0033】
また、第一実施例及び第二実施例では、フランジ板11に取付けた可撓性合成樹脂シート19を、既存防水シ−ト層6と新規防水シ−ト層7との間に介装することにより、改修ドレイン本体8の固定作用を得るようにしているが、この構成に代えて、可撓性合成樹脂シート19を除去し、フランジ板11を既存防水シ−ト層6若しくは既設ルーフドレイン2の受皿部3に接着剤で直接固着するようにしてもよい。而して、実施例のようにフランジ板11に可撓性合成樹脂シート19を取付ければ、該可撓性合成樹脂シート19を、既存防水シ−ト層6と新規防水シ−ト層7との間に介装することにより、改修ドレイン本体8が簡単に固定できるため、特に、第一実施例にかかる縦引き排水用の改修用ルーフドレイン1において好適な構成となる。
【0034】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明にかかる防水層の改修用ルーフドレイン1によれば、新規防水シ−ト層7の敷設施工に際して、改修ドレイン本体8の導水筒体9を、既設ルーフドレイン2の排水管部4に挿通させ、既存防水シ−ト層6及びフランジ板11の上面に亘って新規防水シ−ト層7を接着剤で接合して敷設し、導水筒体9に対応する新規防水シ−ト層7の所要部分を切除して排水孔33を形成した状態で、フランジ板11に対応する部分に新規防水シ−ト層7の上から防水層押え12を宛がって、該防水層押え12を挟圧手段15によってフランジ板11側に押圧することにより、排水孔33の孔縁となる新規防水シ−ト層7の端縁17をフランジ板11に圧着させることができる。これにより、新規防水シ−ト層7の端縁17の剥離を確実に防止することができ、また、該端縁17からの雨水の浸入に起因する漏水を防止することができる。
【0035】
また、前記挟圧手段15を、改修ドレイン本体8の導水筒体9内に差し渡した連結部材21に基端部が連結され、先端部が防水層押え12の通水口13を跨いで差し渡した支持部材27に挿通される螺子杆22と、前記支持部材27から突出する螺子杆22の、その突出端側に緊締状に螺合されるナット29とによって構成しているから、構造が簡単であり、螺子杆22の先端部を防水層押え12の支持部材27に挿通させた状態で、その突出端側にナット29を緊締状に螺合するだけの簡単な操作によって、防水層押え12による新規防水シ−ト層7の端縁17の挟圧作用を容易に得ることができる。
【0036】
また、略中央部に改修ドレイン本体8の導水筒体9を挿通可能な挿通孔20が形成され、少なくともフランジ板11からはみ出る形状とした可撓性合成樹脂シート19の、その挿通孔20に導水筒体9を挿通した状態でフランジ板11に可撓性合成樹脂シート19の当接面を接合し、該可撓性合成樹脂シート19を既存防水シ−ト層6と新規防水シ−ト層7との間に介装することにより、改修ドレイン本体8を固定するように構成しているから、フランジ板11に取付けた可撓性合成樹脂シート19を、既存防水シ−ト層6上に予め拡開させた状態で、その上部に新規防水シ−ト層7を敷設することにより、可撓性合成樹脂シート19が、既存防水シ−ト層6と新規防水シ−ト層7との間に介装され、これによって改修ドレイン本体8を容易に固定することが可能となる。
【0037】
さらに、前記挟圧手段15を構成する螺子杆22の先端部を延成し、防水層押え12を覆うようにして配設されるストレーナ30を挿通させて、その突出端側にナット32を緊締状に螺合することによって、ストレーナ30を固定するよう構成すれば、一本の螺子杆22と該螺子杆22に螺合される二つのナット29,32とによって、防水層押え12の挟圧作用とストレーナ30の固定作用とを同時に得ることができる等の優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施例にかかる改修用ルーフドレインの施工状態を示す縦断面図である。
【図2】同上の改修用ルーフドレインの分解断面図である。
【図3】イは防水層押えの斜視図、ロは改修ドレイン本体の斜視図である。
【図4】可撓性合成樹脂シートの平面図である。
【図5】第二実施例にかかる改修用ルーフドレインの施工状態を示す縦断面図である。
【図6】同上の改修用ルーフドレインの分解断面図である。
【図7】イは改修ドレイン本体の斜視図、ロは防水層押えの斜視図である。
【図8】導水筒体に排水ホースを接続した第二実施例にかかる改修用ルーフドレインの施工状態を示す縦断面図である。
【図9】従来構成を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 改修用ルーフドレイン
2 既設ルーフドレイン
3 受皿部
4 排水管部
5 露天床面
6 既存防水シ−ト層
7 新規防水シ−ト層
8 改修ドレイン本体
9 導水筒体
10 流入側端部
11 フランジ板
12 防水層押え
13 通水口
14 押え面
15 挟圧手段
17 端縁
19 可撓性合成樹脂シート
20 挿通孔
21 連結部材
22 螺子杆
27 支持部材
29 ナット
30 ストレーナ
32 ナット

Claims (2)

  1. 受皿部と該受皿部に連成された排水管部とを備えてなるルーフドレインが配設された露天床面上の既存防水シ−ト層上に、新規防水シ−ト層を敷設施工する場合に使用されるものであって、
    既設ルーフドレインの排水管部に挿通される導水筒体と、該導水筒体の流入側端部に周設されたフランジ板とを備えた改修ドレイン本体と、
    通水口を備え、該通水口の周囲に前記フランジ板に面当たり可能な押え面を有する防水層押えと、
    改修ドレイン本体の導水筒体内に差し渡した連結部材に基端部が連結され、先端部が防水層押えの通水口を跨いで差し渡した支持部材に挿通される螺子杆と、前記支持部材から突出する螺子杆の、その突出端側に緊締状に螺合されるナットとによって構成され、前記防水層押えをフランジ板側に押圧して、防水層押えとフランジ板間に介装した新規防水シ−ト層の端縁を挟持させる挟圧手段とを備え、
    略中央部に改修ドレイン本体の導水筒体を挿通可能な挿通孔が形成され、少なくともフランジ板からはみ出る形状とした可撓性合成樹脂シートを備え、該可撓性合成樹脂シートの挿通孔に導水筒体を挿通した状態でフランジ板に可撓性合成樹脂シートの当接面を接合し、該可撓性合成樹脂シートを既存防水シ−ト層と新規防水シ−ト層との間に介装することにより、改修ドレイン本体を固定するようにしたことを特徴とする防水層の改修用ルーフドレイン。
  2. 挟圧手段を構成する螺子杆の先端部を延成し、防水層押えを覆うようにして配設されるストレーナを挿通させて、その突出端側にナットを緊締状に螺合することにより、ストレーナを固定するようにしたことを特徴とする請求項1に記載した防水層の改修用ルーフドレイン。
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