JP6847761B2 - 配線基板の製造方法 - Google Patents
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Description
なお、添付図面は、便宜上、特徴を分かりやすくするために特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。また、断面図では、各部材の断面構造を分かりやすくするために、一部の部材のハッチングを梨地模様に代えて示し、一部の部材のハッチングを省略している。
図1は、突起電極を形成する前段階の配線基板10の断面を示す。
図1に示すように、所定の厚さのコア基板11を用意する。コア基板11の材料は、例えば補強材であるガラスクロス(ガラス織布)にエポキシ樹脂を主成分とする熱硬化性の絶縁性樹脂を含浸させ硬化させた、いわゆるガラスエポキシ基板である。なお、補強材として、ガラスやアラミドの織布や不織布、液晶ポリマ(LCP:Liquid Crystal Polymer)織布やLCP不織布を用いることができる。また、絶縁性樹脂として、エポキシ樹脂に限らず、ポリイミド樹脂やシアネート樹脂を用いることができる。
上記の工程により形成される配線基板10aにおいて厚さに不均一が生じる。この厚さの不均一性は、各配線層13,14,22,24,32,34における配線の粗密、コア基板11や絶縁層21,23,31,33の厚さの不均一、等の要因により生じる。この厚さの不均一性は、配線基板10aの上面と下面とにそれぞれうねりを生じさせる。配線基板10aに生じるうねりは、配線基板10aに形成した突起電極41の高さにばらつきを生じさせる。この突起電極41の高さのばらつきを低減するため、突起電極41を研磨する。
なお、このような研磨工程において、ソルダーレジスト層25の上面に保護層51が残存し、ソルダーレジスト層35の下面に保護層52が残存することが好ましく、このように研磨工程における処理時間が設定される。配線基板10bにおいて、できるだけ多くの突起電極41の上面が同一平面上にあることが好ましい。しかし、保護層51により被覆されたソルダーレジスト層25が研磨されることは好ましい形態ではない。このため、ソルダーレジスト層25の上面に保護層51が残存するように研磨工程の処理時間が設定される。ソルダーレジスト層25が露出しないように突起電極41を研磨したときの研磨量を最大研磨量とする。このとき、ソルダーレジスト層35の下面に保護層52が残存するように、その保護層52の厚さが設定される。例えば、保護層52の厚さを、保護層51の厚さよりも厚くする。これにより、ソルダーレジスト層35の下面に保護層52を残存させることができる。
先ず、比較例の製造方法とその製造方法によって形成される配線基板について説明する。なお、上述の実施形態と同じ部材については同じ符号を付し、その説明の一部又は全てを省略する。
図7(a)は、比較例の製造工程を示す。この比較例の研磨装置は、支持台201と研磨ヘッド202とを有する。支持台201は、例えば、配線基板10aを保持する基板吸着ステージである。この支持台201により配線基板10aを吸着固定する。そして、研磨ヘッド202を回転させながら、配線基板10aに向かって下降させる。
本実施形態では、図4(a)及び図4(b)に示すように、一対の研磨ヘッド61,62を互いに逆方向に回転させ、配線基板10aの突起電極41と、突起電極41と反対側の面の保護層52とを研磨する。このため、配線基板10aの下面を平坦に矯正することなく、突起電極41を研磨ヘッド61によって研磨することができる。従って、研磨される突起電極41の数は、比較例よりも多くなる。上面及び下面のうねりが小さい配線基板10aでは、全ての突起電極41を研磨することもできる。このように、本実施形態では、突起電極41を有する配線基板10aにおいて、研磨できる突起電極41の数が増加する。つまり、半導体チップ100の接続に利用できる突起電極41の数が増加する。これにより、半導体チップ100を搭載する場合における接続信頼性を向上できる。
(1)一対の研磨ヘッド61,62は、互いの研磨面61a,62aを対向して支持されている。一対の研磨ヘッド61,62の間に、突起電極41を有する配線基板10aを配設する。そして、一対の研磨ヘッド61,62を互いに逆方向に回転させ、配線基板10aに向かって相対的に移動させ、配線基板10aの突起電極41を研磨する。このため、配線基板10aの下面を平坦に矯正することなく、突起電極41を研磨ヘッド61によって研磨することができる。従って、研磨される突起電極41の数は、比較例よりも多くなる。つまり、半導体チップ100の接続に利用できる突起電極41の数が増加する。これにより、半導体チップ100を搭載する場合における接続信頼性を向上できる。
尚、上記実施形態は、以下の態様で実施してもよい。
・上記実施形態では、配線基板10bを個片化して個々の配線基板10cを形成し、各配線基板10cに半導体チップ100を搭載したが、配線基板10bに半導体チップ100を搭載した後に個片化するようにしてもよい。
24 配線層(第1の配線層)
25 ソルダーレジスト層(第1の保護絶縁層)
26 レジスト層(他の保護層)
34 配線層(第2の配線層)
35 ソルダーレジスト層(第2の保護絶縁層)
36 レジスト層(保護層)
41 突起電極
51 保護層(他の保護層)
52 保護層(保護層)
61,62 研磨ヘッド
Claims (6)
- 互いの研磨面を対向して配置した一対の研磨ヘッドの間に、第1の面と前記第1の面と反対側の第2の面とを有し、前記第1の面に突起電極を有し、前記第2の面に第2の配線層と、前記第2の配線層の下面の一部を露出する開口部を有する第2の保護絶縁層と、保護層とを有する配線基板を配設し、前記一対の研磨ヘッドを互いに逆方向に回転させて前記突起電極と前記保護層とを同時に研磨する工程と、
前記研磨する工程の後に、前記保護層を除去する工程と、
を有すること、
を特徴とする配線基板の製造方法。 - 前記保護層は、前記第2の保護絶縁層及び前記第2の保護絶縁層から露出する前記第2の配線層の下面を被覆するように形成されることを特徴とする請求項1に記載の配線基板の製造方法。
- 前記保護層を形成する工程と、
前記保護層の形成後に前記突起電極を形成する工程と、
を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の配線基板の製造方法。 - 前記配線基板は、第1の配線層と、前記第1の配線層の上面の一部を露出する開口部を有する第1の保護絶縁層とを有し、前記突起電極は前記第1の保護絶縁層の前記開口部内に露出する前記第1の配線層に接続され、
前記研磨する工程の前に、前記第1の保護絶縁層を覆う他の保護層を形成する工程を有し、
前記研磨する工程の後に、前記他の保護層を除去する工程を有すること、
を特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の配線基板の製造方法。 - 前記保護層は、前記他の保護層よりも厚く形成されていることを特徴とする請求項4に記載の配線基板の製造方法。
- 前記突起電極を形成する工程の前に、前記他の保護層を形成する工程を有することを特徴とする請求項4又は5に記載の配線基板の製造方法。
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