JP6846461B2 - カウルトップ構造 - Google Patents

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Description

本発明は、カウルトップ構造に関する。
従来のカウルトップ構造では、カウルトップカバーの前壁および後壁から形成される突出部の車幅方向端部に開口を設け、その開口を別体の端板で塞ぐことが知られている(例えば特許文献1等参照)。
特許第5001548号
前記した従来のカウルトップ構造では、前壁および後壁に所定間隔を置いて設けられた係止突起を、端板に設けられた突起受け部の係止孔に係止する。これにより、端板が開口に固定される。
しかしながら、このようなものでは、下辺は完全に塞がれていない為、端板とカウルトップカバーとの間でシールすることができない。したがって、端板とカウルトップカバーとの間の隙間から水やエンジンルーム内の臭気がカウルトップカバーの内部空間に入ってしまう虞があった。
カウルトップカバーの内部空間には、エアコンの空気取入口がある。このため、コントロールされてない水や臭気が入るとエアコンに悪影響を及ぼす虞がある。しかしながら、シール性を向上させると剛性も上昇し、衝突等の際の変形を阻害する可能性があった。
本発明は、衝突エネルギの吸収特性が良好で、水やエンジンルーム内の空気の内部空間への侵入を抑制するカウルトップ構造を提供することを目的とする。
本発明は、車幅方向に延在する前壁部と、前壁部の上端部から後方に延出する上壁部と、前壁部の上端部と上壁部の前端部とによって形成された出隅部と、出隅部の車幅方向外側で前壁部と上壁部とに連続し、開口部を有する側壁部と、開口部を塞ぐように設置され、可撓性を有するグロメットと、を備える。グロメットは、開口部の周縁に当接することで、開口部を全周に亘ってシールするシール部を有する、カウルトップ構造を特徴とする。
本発明によれば、衝突エネルギの吸収特性が良好で、水やエンジンルーム内の空気の内部空間への侵入を抑制するカウルトップ構造が提供される。
本発明の実施形態のカウルトップ構造で、カウルトップの全体の構成を示す車両の斜め前方から見た斜視図である。 実施形態のカウルトップ構造で、図1中II−II線に沿った位置での断面図である。 実施形態のカウルトップ構造で、要部の構成を説明する分解斜視図である。 実施形態のカウルトップ構造で、開口部を全周に亘ってシールするグロメットが装着されている様子を示す斜視図である。 実施形態のカウルトップ構造で、図4中V−V線に沿った位置での断面図である。 実施形態のカウルトップ構造で、図4中VI−VI線に沿った位置での断面図である。 実施形態のカウルトップ構造で、カウルトップの端部に形成される開口部周縁の構成を示す斜視図である。 実施形態のカウルトップ構造で、カウルトップの内側から端部のグロメットを見た斜視図である。
以下、本発明の一実施形態について、適宜図面を参照しながら説明する。同一の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。方向を説明する際には、特に示さない限り、基本的に運転者から見た前後,左右あるいは上下に基づいて説明する。また、「車幅方向」は「左右方向」と同義である。
図1は、本発明の実施形態のカウルトップ構造が適用される車両1のうち、カウルボックス部6付近の構成を示している。車体の前部に設けられたエンジンルームEの上部開口には、上方を覆うフードパネル2が設けられている(図2参照)。
また、車室Rの前方には、ウインドウパネル3が設けられている。そして、カウルボックス部6は、フードパネル2の後端2aよりも後方で、ウインドウパネル3の前端3aの下方に車幅方向に沿って延設されている。
カウルボックス部6は、ダッシュアッパ4と、ウインドウパネル3の前端3a側を支持するウインドウサポート7と、カウルトップカバー10と、を有している。カウルボックス部6は、内部に中空空間を有する略ボックス状に形成され、ダッシュロア5によって下方から支持されている。
すなわち、ダッシュアッパ4の後縁4aは、ダッシュロア5の上縁5aおよびウインドウサポート7の下端部7bによって上下方向で挟まれて三枚が積層された状態で接合されている。
カウルボックス部6は、前側ボックス部6cと後側ボックス部6dとを含んでいる。
このうち、前側ボックス部6cは、車幅方向に延在されて内部に中空断面を形成するカウルトップカバー10を有している。
カウルトップカバー10は、主に車幅方向に延在する前壁部11と、前壁部11の上端部11aから後方に延出する上壁部12と、前壁部11の下端側から車両後方に向けて下降する傾斜面を有する下壁部13とを有し、車両前後方向の断面形状を略コ字状とする中空断面を形成している。
さらに、上壁部12は、前端部12aから車両後方に向けて下降する傾斜を有している。上壁部12は、第二屈曲部12bを介して、接続部12cが一体に設けられている。
接続部12cの後端は、凹状の係合溝部によってウインドウパネル3の前端3aと接続されている。
また、前壁部11は、面外方向を車両前後方向に向けて延設されている。そして、下壁部13は、上壁部12と上下方向で所定の間隔を置いて配置される。下壁部13の下端は、ダッシュアッパ4の前端4bと接続されている。
また、後側ボックス部6dは、ダッシュアッパ4、ウインドウサポート7、ウインドウパネル3の前端3a側の一部によって囲まれて中空断面を形成している。
そして、前側ボックス部6cの内部空間および後側ボックス部6dの内部空間は、車両前後方向に連通されて、カウルボックス部6の内部空間が形成されている。
このうち、前側ボックス部6cを構成する前壁部11の上端部11aおよび上壁部12の前端部12aは接続されて出隅部9を形成している。
このため、本実施形態の出隅部9は、カウルボックス部6の車両上下方向の最上部に位置するとともに、前後方向の前側で、フードパネル2の後端2aの上方が覆われる位置に設けられている。
図3に示すように、前側ボックス部6cの両端部には、出隅部9の車幅方向外側で前壁部11、上壁部12、および下壁部13に連続する側壁部8がそれぞれ設けられている。
側壁部8は、平坦な単一の平面を車両前後方向に沿って延設する板状部材によって、平面視で外形略台形の環状に構成されている。
すなわち、側壁部8の面内の中央位置には、車幅方向に連通する略台形形状の開口部14が形成されている。側壁部8は、開口部14の周縁の各辺に沿って伸びる四本の直線部18と、直線部18同士が交差する四隅のコーナ部に位置して、直線部18同士を接続する四か所の曲線部20とを有している。
そして、側壁部8の外周縁15は、カウルトップカバー10の前壁部11、出隅部9、上壁部12の各外側端部に沿って接続されている。さらに、側壁部8の外周縁15は、下壁部13および接続部12cの内側面に対して面延設方向を直交させて接続されている。
さらに、側壁部8の開口部14の周囲には、シール面17が形成されている。
シール面17は、側壁部8の外周縁15と、開口部14周縁との間に略一定の幅方向の寸法Wを有して、各直線部18及び曲線部20に沿うように環状に連続して形成されている。
また、本実施形態のカウルトップ構造では、側壁部8のシール面17より径方向外側にリブ8a〜8dがそれぞれ車幅方向外側に向けて所定の高さで突設されている。各リブ8a〜8dは、各曲線部20に対応して、側壁部8の車外側側面から突設されている。
そして、開口部14を塞ぐように、可撓性を有するグロメット50が設置されている。
なお、ここでは、前側ボックス部6cの左右両端部に配置される一対のグロメット50のうち、車両左側のグロメット50について説明する。車両右側に設置されるグロメットについては、車両左側のグロメット50と略同一乃至均等であるので説明を省略する。
グロメット50は、平面視略台形で面内外方向に凹凸を有する厚板状の基部56と、基部56の周縁の車幅方向内側面に設けられるシール部51とを有している。シール部51には、薄肉状のリップ部52が形成されている。
シール部51は、グロメット50が開口部14に設置された状態で、開口部14の外周縁の全周に亘って略均等に押圧されてリップ部52をシール面17に当接させる。
これにより、リップ部52は、外部の水やエンジンルームE内の空気(臭気)がカウルボックス部6内に侵入しないように、開口部14をシールすることができる。
また、リップ部52が平坦な単一の平面で構成されて、局所的に剛性が高まる部位、例えばビード等が存在しない。このため、本実施形態のシール面17には、隙間や浮きが発生しにくく、確実なシールを行える。
さらに、リップ部52の先端は、線状にシール面17に当接してシールする。このため、シール面17の幅方向の寸法Wが小さくてもシール性を維持できる。よって、側壁部8の幅を小さく設定しても、シール性を損なうことがない。このため、面剛性を低くすることができる。したがって、後述する出隅部9を変形させる際、側壁部8が変形を阻害する虞を減少させることができる。
グロメット50は、開口部14の周縁の各直線部18に面外方向からそれぞれ係止する爪部53を有している(図5参照)。
そして、直線部18に爪部53が係止されて、図4に示すように、開口部14にグロメット50が装着された状態では、各直線部18に係止された爪部53とリップ部52とによって、側壁部8が挟持される。
この際、リップ部52は、シール面17に押圧されて、面外方向に変形しながら弾接する。このため、リップ部52の先端は、シール面17に隙間なく面外方向で当接し、シール面17とリップ部52との間のシールが確実に行なわれる。
しかしながら、図6に示す各曲線部20では、例えば所定の強度を有する爪部53を曲線部20の円弧形状に沿わせて形成することは、困難である。また、爪部53が曲線部20に良好な状態で係止されていないと、シール面17から浮いてしまい、微小な隙間を発生させてしまう虞がある。さらに、四隅の爪部53は径方向内側に変形しにくく、爪部53の位置に対応するリップ部52も曲線の形状に追従しにくくなり、シール性が低下してしまう。
そこで、本実施形態のグロメット50は、各曲線部20に対応するそれぞれの四隅の爪部53を設けることなく、これらの爪部53に替えて根元部55から薄肉状の弾接部54を一体に設けている。
弾接部54は、リップ部52と略同様に薄肉状に形成されている。そして、弾接部54は、先端にリップ部52を一体となるように接続している。このため、グロメット50を作りやすい。
また、装着の際、グロメット50の爪部53は、径方向内側に倒れ、弾接部54は、根元部55を支点として開口部14の径方向に弾性変形して、容易に取り付けられる。
そして、リップ部52は面外方向、および弾接部54は径方向というように、当接方向の異なる二種類のシールによって、開口部14はほぼ確実にシールされる。
また、本実施形態のグロメット50は、開口部14への装着時、図5に示すように、直線状の四辺に形成された爪部53は、径方向内側に倒れて、直線部18に係止される。この際、四隅の弾接部54は、薄肉状に形成されている。このため、爪部53と弾接部54とが連続して形成されていても、爪部53の移動の妨げにならない。したがって、容易にグロメット50を開口部14に装着可能である。
開口部14にグロメット50が装着された状態では、リップ部52がシール面17に当接して全周に亘りシールする。
グロメット50が開口部14に装着された状態では、図6に示すように、弾接部54が、径方向に押圧されて変形して、開口部14の内周縁に径方向で内側から外側へ向けて当接してシールする。このため、さらにシール性を向上させることができる。
また、開口部14の内周縁に、爪部53が係止するとともに弾接部54が当接する。このため、取付精度が良好に保たれる。
特に、図6に示すコーナ部のような爪部53を形成することが困難な部位でも、弾接部54が開口部14の内周縁へ当接して、リップ部52とともに二重にシールを行うことができる。そして、リップ部52および弾接部54は、異なる方向から十分な押圧力でシール面17および開口部14の内周縁へそれぞれ当接する。
このため、シール面17を形成する側壁部8の幅方向の寸法Wを小さく設定することにより、相対的に開口部14を大きく設定できる。しかも、コーナ部の形状が爪部53を形成しにくくても、弾接部54を用いて確実なシール性を維持することができる。
したがって、直線部18,18および曲線部20の形状の自由度が増大して、所望の変形を阻害する虞を減少させることができる。
図4に示すように、グロメット50を開口部14に装着した状態では、リブ8a〜8dがリップ部52の側壁部8への当接部位と、側壁部8の外周縁15のコーナ部との間に形成されている。各リブ8a〜8dは、側壁部8の車外側側面から所定の高さで突設されて、グロメット50の各コーナ部の湾曲形状に沿うように湾曲して形成されている。
このため、リブ8a〜8dは、少ない隙間でグロメット50の各コーナ部の外側縁に隣接することができる。
そして、リブ8a〜8dにより側壁部8の外周縁15の外形範囲内にグロメット50が収められる。このため、シール面17内にリップ部52の先端が全周で当接して、外周縁15から外側方にはみ出ることがない。
したがって、リップ部52の下側にユーザの指が入りにくくなり、グロメット50が外れることを防止できる。また、リブ8a〜8dは、シール面17を伝う水をせき止めて、開口部14へ水が侵入することを抑制することができる。
また、本実施形態では、図2に示すように、前壁部11の一部に屈曲部40が形成されている。また、上壁部12の一部には、第二屈曲部12bが形成されている。
そして、図7に示すように、屈曲部40および第二屈曲部12bは、車両前後方向Lで開口部14と重複している。
屈曲部40は、図2に示すように、断面略くの字状で、折れ方向の変形が容易に行われる。また、下壁部13には、第三屈曲部13aが形成されている。そして、屈曲部40によって開始された前壁部11の折れ方向の変形に続いて、上壁部12の第二屈曲部12bまたは下壁部13の第三屈曲部13aを変形しやすくすることができる。
このため、屈曲部40で屈曲する際に、車両前後方向Lに並べられた開口部14を変形させやすい。したがって、より変形性を良好なものとすることができる。
また、図7に示すように、フードパネル2の後端2a側の下方でカウルボックス部6より前方には、車幅方向に長手方向を沿わせて樋部22が設けられている。
樋部22は、シール壁部24と、このシール壁部24および前壁部11間を接続する接続壁部23と、を備えている。そして、樋部22は、車両前後方向の断面が上方を開放する略コ字状となるように形成されている。
シール壁部24は、前壁部11より車両前方に位置して、フードパネル2の下方で上下方向に延びている。シール壁部24の上端縁には、ラバーシール21が設けられている。
ラバーシール21は、フードパネル2の後端2a側の下面に当接するように構成されている。
また、樋部22の前壁部11側の根元には、屈曲部40が設けられている。屈曲部40は、前壁部11と接続壁部23との間を一体に接続して、車幅方向に沿って延設されている。
そして、樋部22を形成する際に必要となる屈曲部40を利用して、接続壁部23に加わる衝撃荷重をカウルボックス部6に伝える際、折曲がりの起点となり前壁部11の変形を容易にすることができる。このため、さらに所望の変形特性を確保しやすい。
さらに、図8に示すように、カウルトップカバー10の屈曲部40は、周囲の他の部位に比較して、薄肉に形成されている。
このため、さらに屈曲部40を起点として前壁部11と接続壁部23とを折りやすくすることができる。
また、図2に示すように、屈曲部40の裏面側で、前側ボックス部6c内部に臨む部分には、断面略V字状に凹溝部を形成するノッチ部(肉抜き)30が設けられている(図8参照)。
このため、さらに屈曲部40では、ノッチ部30を起点として前壁部11と接続壁部23とを折りやすくして変形性を向上させることができる。
次に、本実施形態のカウルトップ構造の作用効果について説明する。
図1に示すように、本実施形態のカウルトップ構造を採用する車両1は、車幅方向に延在する前壁部11と、前壁部11の上端部11aから後方に延出する上壁部12と、前壁部11の上端部11aと上壁部12の前端部12aとによって形成された出隅部9とを備えている。
また、車両1は、出隅部9の車幅方向外側で前壁部11と上壁部12とに連続し、開口部14を有する側壁部8と、開口部14を塞ぐように設置され、可撓性を有するグロメット50と、を備えている。
そして、グロメット50は、開口部14の周縁に設けられたシール面17に当接することで、開口部14を全周に亘ってシールするシール部51を有する(図5および図6参照)。
このように構成された本実施形態のカウルトップ構造は、衝突エネルギの吸収特性が良好で、臭気が内部空間に侵入しないカウルトップ構造が提供される。
また、開口部14を塞ぐグロメット50は、可撓性を有している。このため、出隅部9が変形する時に、グロメット50が変形を阻害することがない。
グロメット50は、周縁の車幅方向内側面に設けられたシール部51に薄肉状のリップ部52(図5,図6参照)を設けている。
そして、シール部51は、リップ部52をシール面17に当接させて、開口部14を全周に亘ってシールするように構成されている。
このため、外部の水やエンジンルームE内の空気がカウルボックス部6内に侵入することを防止できる。
また、図3に示すように、環状に連続するシール面17の幅方向の寸法Wを小さく設定しても、良好な必要なシール性を得られる。よって、出隅部9の変形の際に、側壁部8が変形を阻害することがない。
図3に示すように、側壁部8は、平坦な単一の平面を有し、側壁部8の外周縁15と開口部14の開口部14周縁との間に環状に連続するシール面17を形成し、シール部51は、シール面17に当接するリップ部52を有する。
このため、開口部14は、全周に渡りシールされて、外部から水やエンジンルームE内から空気(臭気)がカウルボックス部6の内部空間に侵入しない。
図3に示すように、側壁部8は、開口部14周縁の各辺に沿って伸びる直線部18と、直線部18,18同士が交差するコーナ部に位置して、直線部18,18同士を接続する曲線部20とを有している。
図5に示すように、グロメット50は、直線部18に面外方向で係止する爪部53を有する。
このように構成された本実施形態のカウルトップ構造では、直線部18と曲線部20とを接続して、シール性が確保できる範囲で、開口部14の開口面積を大きく設定することができる。
このため、カウルトップカバー10の変形性を確保できる。
また、グロメット50が開口部14に装着される際、爪部53が直線部18に係止される。これにより、グロメット50は、容易に開口部14を塞ぐように装着されて、リップ部52をシール面17に当接させる押圧力を確保できる。
図4に示すように、グロメット50を開口部14に装着した状態でリップ部52の側壁部8への当接部位と、側壁部8の外周縁のコーナ部との間にリブ8a〜8dが側壁部8の車外側側面から突設するように形成されている。
このように構成された本実施形態のカウルトップ構造では、リブ8a〜8dによって、リップ部52にユーザの指等が接触しにくい。したがって、リップ部52がめくれ方向に変形して、グロメット50が外れることを防止できる。
図2に示すように、前壁部11の一部に屈曲部40が形成されている。また上壁部12の一部には、第二屈曲部12bが形成されている。
図7に示すように、屈曲部40および第二屈曲部12bは、車両前後方向Lで開口部14と重複している。
このため、屈曲部40が設けられた前壁部11および第二屈曲部12bが設けられた上壁部12から容易に屈曲変形が開始する。よって、屈曲部40および第二屈曲部12bに対して、車両前後方向Lに並べられた開口部14を変形させやすく、より良好な変形性を確保できる。
図7に示すように、フードパネル2の後端部下方で前壁部11より前方には、樋部22が設けられている。樋部22は、前壁部11より車両前方に位置して、フードパネル2の下方で上下方向に延びるとともに、フードパネル2に当接するシールとしてのラバーシール21を保持するシール壁部24と、シール壁部24および前壁部11を接続する接続壁部23とを備えている。
また、樋部22は、前壁部11とシール壁部24と接続壁部23とによって車幅方向に延びるように形成されている。そして、屈曲部40は、前壁部11と接続壁部23との間に設けられている。
このように、樋部22を形成するため、前壁部11および接続壁部23間に設けられる接続部分を、屈曲部40として利用して、前壁部11の変形を容易なものとすることができる。
さらに、本実施形態のカウルトップ構造では、屈曲部40が前壁部11と接続壁部23との間で、前壁部11および接続壁部23よりも薄肉で断面くの字となるように形成されている。
このため、さらに屈曲部40によって前壁部11を変形しやすくすることができる。したがって、屈曲部40で変形が開始すると、車両前後方向Lに位置する開口部14を容易に変形する。このように、屈曲部40が折曲する際、開口部14を変形させやすいため、所望の変形特性を得ることができる。
本実施形態の屈曲部40は、周囲の接続壁部23等、他の部位に比較して薄肉に形成されている。このため、さらに屈曲部40を起点として前壁部11と接続壁部23とを折りやすくすることができる。
また、本実施形態では、図2に示すように、屈曲部40の裏面側で、前側ボックス部6c内部に臨む部分には、V字状に凹溝部を形成するノッチ部30が設けられている(図8参照)。
このため、さらに屈曲部40のノッチ部30を起点として前壁部11および接続壁部23を折曲変形させることができる。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。上述した実施形態は本発明を理解しやすく説明するために例示したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について削除し、若しくは他の構成の追加・置換をすることが可能である。上記実施形態に対して可能な変形は、たとえば以下のようなものである。
本実施形態では、グロメット50が周縁の車幅方向内側面に設けられたシール部51にリップ部52(図5,図6参照)を形成して、直線部18および曲線部20にて、それぞれ二重にシールが行われている。
しかしながら、特にこれに限らず、たとえばグロメット50の周縁に設けられたシール部51(リップ部52)の一部に水抜き通路の為の溝や、グロメット50の浮きによる微小な隙間が生じていてもよく、グロメット50および開口部14の形状、数量、配置およびシール状態の変形方向が特に限定されるものではない。
8 側壁部
9 出隅部
11 前壁部
11a 上端部
12 上壁部
12a 前端部
14 開口部
50 グロメット
51 シール部

Claims (7)

  1. 車幅方向に延在する前壁部と、
    前記前壁部の上端部から後方に延出する上壁部と、
    前記前壁部の上端部と前記上壁部の前端部とによって形成された出隅部と、
    前記出隅部の車幅方向外側で前記前壁部と前記上壁部とに連続し、開口部を有する側壁部と、
    前記開口部を塞ぐように設置され、可撓性を有するグロメットと、を備え、
    前記グロメットは、前記開口部の周縁に設けられたシール面に当接することで、前記開口部を全周に亘ってシールするシール部を有する
    ことを特徴とするカウルトップ構造。
  2. 前記側壁部は、平坦な単一の平面を有し、前記シール面は、前記側壁部の外周縁と前記開口部の開口周縁との間に環状に連続して形成され、
    前記シール部は、前記シール面に当接するリップ部を有する、ことを特徴とする請求項1記載のカウルトップ構造。
  3. 前記側壁部は、前記開口部の周縁の各辺に沿って伸びる直線部と、前記直線部同士が交差するコーナ部に位置して、前記直線部同士を接続する曲線部とを有し、
    前記グロメットは、前記直線部に面外方向で係止する爪部を有する、ことを特徴とする請求項2に記載のカウルトップ構造。
  4. 前記グロメットを装着した状態で前記リップ部の当接部位と、前記側壁部の外周縁のコーナ部との間にリブを形成する、ことを特徴とする請求項2または3に記載のカウルトップ構造。
  5. 前記前壁部または前記上壁部には、少なくとも一部に屈曲部を形成し、
    前記屈曲部を車両前後方向で、前記開口部と重複させた、ことを特徴とする請求項1〜4のうち何れか一項に記載のカウルトップ構造。
  6. 前記前壁部より車両前方に位置して、フードパネルの下方で上下方向に延びるとともに、前記フードパネルに当接するシールを保持するシール壁部と、
    前記シール壁部および前記前壁部を接続する接続壁部と、を備え、
    前記前壁部と前記シール壁部と前記接続壁部とによって車幅方向に延びる樋部を形成し、
    前記屈曲部は、前記前壁部と前記接続壁部との間に設けられている、ことを特徴とする請求項5に記載のカウルトップ構造。
  7. 前記屈曲部は、周囲の他の部位と比較して薄肉に形成されている、ことを特徴とする請求項5または6に記載のカウルトップ構造。
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