JP6844395B2 - 熱転写リボンと熱転写受像紙のセット - Google Patents
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図1は、熱転写リボンの一実施形態を示す模式断面図である。図1に示すように、熱転写リボン1は、基材2と、基材2の一方の面上に設けられた染料層3と、基材2の他方の面上に設けられた耐熱滑性層4と、を備える。染料層3は、例えば、イエロー染料層5、マゼンダ染料層6及びシアン染料層7がこの順に繰り返して配列されていてもよい。この場合、後述する熱転写受像紙に印画画像を形成する際には、印画画像を形成する一の領域に対して、イエロー染料層5、マゼンダ染料層6及びシアン染料層7がこの順に接することで各染料層の画像パターンが重ねて転写され、印画画像における色が表現される。
図2は、熱転写受像紙の一実施形態を示す模式断面図である。図2に示すように、熱転写受像紙10は、支持体11の一方の面上に、第一の接着剤層12、第一のプラスチックフィルム層13、プライマー層14及び受像層15をこの順に備え、且つ、支持体11の他方の面上に、第二の接着剤層16、第二のプラスチックフィルム層17及び裏面層18をこの順に備える。
(製造例1〜6)
基材として厚さ4.5μmのPETフィルムの一方の面上に、耐熱滑性層を、グラビアコート法により乾燥時の厚さが1.3μmとなるように塗布した。続いて基材の他方の面上に、表1に示す組成を有する第一の樹脂組成物を、ドライ塗布量が0.8g/m2となるように塗布し、乾燥時の厚さが0.8μmとなるように染料層を形成して、熱転写リボンを得た。
[ポリオール成分]
KS−5:ポリビニルブチラール樹脂、積水化学工業株式会社製
[イソシアネート架橋剤]
バーノックD750:トリレンジイソシアネート(TDI)系、DIC株式会社製
[染料]
FS Red 1367:有本化学株式会社製
HSR2174:三菱化学株式会社製
[離型剤]
EFKA3031:BASF社製
[溶剤]
MEK:メチルエチルケトン
TOL:トルエン
ANON:シクロヘキサノン
(製造例7〜19)
熱転写受像紙は、エクストルーダーラミネートにより作製した。まず、紙(日本製紙株式会社製、商品名:NATURAL、厚さ:150μm)とプラスチックフィルム(東レ株式会社製、商品名:ルミラーS10、厚さ:18μm)とを、低密度ポリエチレン接着性樹脂(日本ポリエチレン株式会社、商品名:ノバテックLC607K)を押し出しながらラミネートし、紙の一方の面上に接着剤層を介してプラスチックフィルムが積層された積層体を得た。続いて該積層体における紙の他方の面上に、低密度ポリエチレン接着性樹脂を押し出しながらミクロボイドを有するプラスチックフィルムをラミネートし、更にミクロボイドを有するプラスチックフィルム上にプライマー層(水系ウレタン及びゼラチンを含む水系塗料)を塗布した。その後、該プライマー層上に表2及び表3に示す組成を有する第2の樹脂組成物をリバースグラビアコートにてドライ塗布量3.0g/m2、乾燥時の厚さが1.0μmとなるように受像層を形成し、熱転写受像紙を作製した。
[カルボン酸成分]
ビニブラン690:塩化ビニル系エマルジョン、固形分54%、日信化学工業株式会社製
ビニブラン700:塩化ビニル系エマルジョン、固形分30%、日信化学工業株式会社製
[カルボジイミド架橋剤]
カルボジライトE−05:日清紡ケミカル株式会社製
[アジリジン架橋剤]
PZ33:日本触媒株式会社製、ケミタイトPZ33
[離型剤]
KF352A:ポリエーテルシリコーン離型剤、信越化学工業株式会社製
製造例1〜6で作製した熱転写リボン及び製造例7〜19で作製した熱転写受像紙を組み合わせて、市販の熱転写式昇華プリンター(三菱デジタルカラープリンター、CP−D70D)を用いてVステップ画像を印画した。
中階調(128階調)印画部のV濃度を測色し、光学濃度を測定した。光学濃度が0.62以下である場合に、自然画、人肌の色の再現性が確保でき、かつハイライト部の染料濃度が十分に低下しており良好「○」であると判断した。一方、光学濃度が上記数値範囲を満たさない場合、ハイライト部の染料濃度が十分に低下しておらず不良「×」であると判断した。
高階調(256階調)印画部のV濃度を測色し、光学濃度を測定した。光学濃度が2.00以上である場合に、シャドー部の染料濃度が十分に向上しており、良好「○」であると判断した。一方、光学濃度が上記数値範囲を満たさない場合、シャドー部の染料濃度が十分に向上しておらず、不良「×」であると判断した。なお、測色は、分光測色計(IliO2、Xrite社製)を用いた。
印画画像が赤みを帯びているか否かを、色彩色差計(コニカミノルタ株式会社製、商品名:CS−100A)で測定した。
印画画像が赤みを帯びていない実施例1に対してΔa*が3を超えるものを赤みが帯びていると判定した。
製造例1〜6で作製した熱転写リボン及び製造例7〜19で作製した熱転写受像紙を組み合わせて、市販の熱転写式昇華プリンター(三菱デジタルカラープリンター、CP−D70D)を用いて黒ベタ印刷を行い、熱転写リボンと熱転写受像紙とが貼りつき、熱転写リボンが破断する程度のJAMが発生するか否かを調べた。なお、JAMとは、印画時において、熱転写リボンと熱転写受像紙との染料の昇華転写後の剥離性能が不足して、熱転写リボンが貼り付く現象であり、その現象が重症化したものが、リボン破断である。
Claims (3)
- 熱転写リボンと熱転写受像紙のセットであって、
前記熱転写リボンは、
基材と、
前記基材の一方の面上に設けられた染料層と、
前記基材の他方の面上に設けられた耐熱滑性層と、
を備え、
前記染料層は、ポリオール成分と、イソシアネート架橋剤と、染料と、を含む第一の樹脂組成物の少なくとも一部を架橋して得られるものであり、前記第一の樹脂組成物における前記ポリオール成分の水酸基当量に対する前記イソシアネート架橋剤のイソシアネート基当量の比が0.1〜1.1であり、
前記熱転写受像紙は、
支持体の一方の面上に、第一の接着剤層、第一のプラスチックフィルム層、プライマー層及び受像層をこの順に備え、且つ、前記支持体の他方の面上に、第二の接着剤層、第二のプラスチックフィルム層及び裏面層をこの順に備え、
前記受像層は、カルボン酸成分と、カルボジイミド架橋剤と、0.1〜5.0質量%のウレタン会合剤と、を含む第二の樹脂組成物の少なくとも一部を架橋して得られるものであり、前記カルボン酸成分のカルボキシル基当量に対する前記カルボジイミド架橋剤のカルボジイミド基当量の比が0.1〜2.0である、セット。 - 前記ポリオール成分が、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール及びセルロースからなる群より選択される少なくとも1種を含む、請求項1に記載のセット。
- 前記カルボン酸成分が、前記カルボジイミド架橋剤と架橋可能なカルボキシル基を分子内に有する化合物で構成されている、請求項1又は2に記載のセット。
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