JP6835640B2 - タンク内吹付け装置及びタンクの内面に吹付け剤を吹付ける方法 - Google Patents

タンク内吹付け装置及びタンクの内面に吹付け剤を吹付ける方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6835640B2
JP6835640B2 JP2017056992A JP2017056992A JP6835640B2 JP 6835640 B2 JP6835640 B2 JP 6835640B2 JP 2017056992 A JP2017056992 A JP 2017056992A JP 2017056992 A JP2017056992 A JP 2017056992A JP 6835640 B2 JP6835640 B2 JP 6835640B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tank
spraying
agent
support arm
spraying device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017056992A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018158299A (ja
Inventor
直輝 前城
直輝 前城
道紀 本田
道紀 本田
秀憲 落合
秀憲 落合
光信 沖原
光信 沖原
阿部 浩
浩 阿部
正芳 吉村
正芳 吉村
大輔 江澤
大輔 江澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Electric Power Co Inc
Shimizu Corp
Original Assignee
Tokyo Electric Power Co Inc
Shimizu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electric Power Co Inc, Shimizu Corp filed Critical Tokyo Electric Power Co Inc
Priority to JP2017056992A priority Critical patent/JP6835640B2/ja
Publication of JP2018158299A publication Critical patent/JP2018158299A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6835640B2 publication Critical patent/JP6835640B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、例えばタンクなどのタンクの内面に吹付け剤を吹付け、タンクの内面の塗装、清掃などを行うためのタンク内吹付け装置及びタンクの内面に吹付け剤を吹付ける方法に関する。
従来、大型のタンクの内面を塗装、清掃などする際には、タンク内に足場を仮設するとともに、作業者がタンク内に立ち入って、吹付け塗装機、高圧洗浄機などで塗装、清掃を行うようにしている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)。
特開2007−162283号公報 特開2002−241683号公報 特開平06−228499号公報
しかしながら、上記従来のように、大型タンクの内面の塗装や清掃を行うために、タンク内に内部足場を設ける場合には、内部足場の組立、解体、足場資材の搬出入に多大な労力と時間を要し、これが工期の長期化、高コスト化を招く大きな要因となっていた。
また、上記の従来手法は、作業者がタンク内に立ち入れない場合には採用することさえできない。
例えば、健康・安全の面から作業者が内部に立ち入れない放射性物質を含む水を貯蔵するタンクを解体する場合には、予めタンクの内面に粉塵飛散防止剤を塗装(塗布)し、放射性物質を含む粉塵の飛散を確実に防止することが重要であり、タンク内に立ち入ることなく、精度よく好適に塗装作業を行う手法の開発が求められている。
本発明は、上記事情に鑑み、タンクの内面の塗装や清掃などを、タンク内に作業者が入ることなく遠隔操作で好適に行うことを可能にするタンク内吹付け装置及びタンクの内面に吹付け剤を吹付ける方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達するために、この発明は以下の手段を提供している。
本発明のタンク内吹付け装置は、タンクの内面に吹付け剤を吹付けるためのタンク内吹付け装置であって、前記タンクの上部を被覆するように配設される上蓋部と、前記上蓋部の上に配設されるとともに、回転駆動手段によって上下方向に延びる軸線周りに回転可能に設けられた旋回部と、前記旋回部とともに前記軸線中心の周方向に回転自在に、且つ上下方向に昇降自在に設けられたノズル支持アーム部と、前記軸線中心の径方向に延設された前記ノズル支持アーム部の両端部側にそれぞれ設けられ、前記吹付け剤を横方向に噴射して前記タンクの内壁面に吹付ける一対の側壁面用の噴射ノズルと、前記ノズル支持アーム部の中間部に所定の間隔をあけて設けられ、前記吹付け剤を下方に向けて噴射し前記タンクの底板面に吹付ける複数の底板面用の噴射ノズルとを備え、前記噴射ノズルに吹付け剤を供給して噴射させる吹付け装置と、前記旋回部を軸線周りに回転させる回転駆動手段と、前記ノズル支持アーム部を昇降させる昇降手段とを備えるとともに、前記吹付け装置と前記回転駆動手段と前記昇降手段の駆動を遠隔で制御する制御手段を備えていることを特徴とする。
また、本発明のタンク内吹付け装置においては、前記ノズル支持アーム部が一対の昇降手段に支持され、上下方向に昇降自在に、且つ水平の状態から傾動自在に設けられていることが望ましい。
また、本発明のタンク内吹付け装置においては、前記制御手段によって前記吹付け装置と前記回転駆動手段と前記昇降手段の駆動を自動制御し、前記タンクの内面に前記吹付け剤を全自動で吹付けるように構成されていることがさらに望ましい。
さらに、本発明のタンク内吹付け装置においては、前記吹付け装置と前記回転駆動手段と前記昇降手段の駆動を手動制御に切り替える切替手段が具備されていることが望ましい。
また、本発明のタンク内吹付け装置においては、前記タンクの内部を撮像する監視カメラと、前記監視カメラで取得した画像の信号を送受信するアンテナと、前記アンテナを介して遠隔で前記監視カメラで撮像した画像を表示する監視モニターとを備えていることが望ましい。
本発明のタンクの内面に吹付け剤を吹付ける方法、タンクの既存の蓋部を撤去して形成された上部開口を前記上蓋部で閉塞するように、且つ前記複数の噴射ノズルを取り付けた前記ノズル支持アーム部がタンク内に配されるように、上記のいずれかのタンク内吹付け装置を設置するタンク内吹付け装置設置工程と、前記ノズル支持アーム部の両端部側にそれぞれ設けられた一対の側壁面用の噴射ノズルから吹付け剤を横方向に噴射させるとともに前記ノズル支持アーム部を上下に昇降させ、タンクの内壁面の上方から下方まで吹付け剤を吹付け、前記旋回部及び前記ノズル支持アーム部を所定の角度だけ、前記軸線周りに回転させるとともに再度前記ノズル支持アーム部を上下に昇降させ、タンクの内壁面の上方から下方まで吹付け剤を吹付ける操作を繰り返し行って、タンクの側壁面の全面に吹付け剤を吹付ける側壁面吹付け工程とを備えていることを特徴とする。
本発明のタンクの内面に吹付け剤を吹付ける方法、タンクの既存の蓋部を撤去して形成された上部開口を前記上蓋部で閉塞するように、且つ前記複数の噴射ノズルを取り付けた前記ノズル支持アーム部がタンク内に配されるように、上記のいずれかのタンク内吹付け装置を設置するタンク内吹付け装置設置工程と、前記ノズル支持アーム部を底板面から所定の高さ位置に配置し、前記ノズル支持アーム部の中間部に所定の間隔をあけて設けられた複数の底板面用の噴射ノズルから吹付け剤を下方の底板面に向けて噴射するとともに、前記旋回部及び前記ノズル支持アーム部を前記軸線周りに回転させて、タンクの底板面の全面に吹付け剤を吹付ける底板面吹付け工程とを備えていることを特徴とする。
また、本発明のタンクの内面に吹付け剤を吹付ける方法においては、前記底板面吹付け工程で、前記ノズル支持アーム部を水平の状態から傾動させた状態でタンクの底板面の全面に吹付け剤を吹付けることが望ましい。
本発明のタンク内吹付け装置及びタンクの内面に吹付け剤を吹付ける方法によれば、タンクの内面の塗装や清掃などを、タンク内に作業者が入ることなく遠隔操作で好適に行うことが可能になる。
本発明の一実施形態に係るタンク内吹付け装置を示す図である。 図1のX1−X1線矢視図であり、本発明の一実施形態に係るタンク内吹付け装置の上蓋部、旋回部を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係るタンク内吹付け装置の上蓋部を分割した状態を示す平面図である。 監視モニターで作業状況を確認するシステムを示す図である。 本発明の一実施形態に係るタンク内吹付け装置のノズル支持アーム部及び噴射ノズルを示す図である。 本発明の一実施形態に係るタンク内吹付け方法において、タンクの内壁面を塗装する際の手順を示す図である。 本発明の一実施形態に係るタンク内吹付け方法において、タンクの内壁面を塗装する際の手順を示す図である。 本発明の一実施形態に係るタンク内吹付け方法において、タンクの底板面を塗装する際の手順を示す図である。 稼働状況確認モニターを示す図である。
以下、図1から図9を参照し、本発明の一実施形態に係るタンク内吹付け装置及びタンク内吹付け方法について説明する。
ここで、本実施形態は、放射性物質を含む水を貯蔵するタンクを解体する際に、事前にタンクの内面に粉塵飛散防止剤を塗装するために用いて好適なタンク内吹付け装置及びタンク内吹付け方法に関するものである。
本実施形態のタンク内吹付け装置Aは、図1及び図2に示すように、タンクTの上部を被覆するように配設される上蓋部1と、タンクTと上下方向S1に延びる互いの軸線O1を同軸上に配しつつ上蓋部1上に配設されるとともに、回転駆動手段2によって軸線O1周りに回転可能に設けられた略円盤状の旋回部3と、旋回部3に一体に取り付けられた昇降手段4に支持され、旋回部3とともに軸線O1中心の周方向に回転自在、且つ軸線O1に沿う上下方向S1に昇降自在に設けられたノズル支持アーム部5と、ノズル支持アーム部5の所定位置にそれぞれ取り付けられ、粉塵飛散防止剤(吹付剤)Pを所望の方向に噴射する複数の噴射ノズル6a〜6fと、噴射ノズル6a〜6fに粉塵飛散防止剤Pを供給して所定位置の噴射ノズル6a〜6fから粉塵飛散防止剤Pを噴射させるための吹付け装置7と、回転駆動手段2、昇降手段4、吹付け装置7などの駆動を遠隔で制御するためのコントローラ(制御手段)8とを備えて構成されている。
上蓋部1は、例えばタンクTの既存の蓋部を取り除いた後、タンクTの上部開口を蓋部の代わりに閉塞可能な大きさ、形状で形成されている。
また、本実施形態の上蓋部1は、中央部に所定の大きさの挿通孔を備えて略円環状に形成されている。上蓋部1は、その上に作業者が乗って作業が行えるように、外周端側に周方向に沿って手摺り/高欄9が立設されている。なお、この手摺り/高欄9はケーブルや配管などの支持受け部材としても機能する。
さらに、上蓋部1は、図2及び図3に示すように、例えば挿通孔が形成された中央部分1aと、中央部分1aを挟んで左右両側の一対の側端部分1b、1cとが着脱可能に分割形成されている。これにより、タンクTの上部に設置する際に、現場の状況、使用する揚重機等に応じ、中央部分1aと一対の側端部分1b、1cの分割片をそれぞれ個別に設置したり、地上で分割片を組み付けてから一括で設置することを選択できる。
旋回部3は、上蓋部1の挿通孔よりも大きな面積を備えた略円盤状に形成されるとともに、外周縁部にローラーチェーン(ドライブチェーン)10が一体に取り付けられ、周方向に延設されている。そして、この旋回部3は、上蓋部1の上に設置された回転駆動手段2であるモータの回転軸に一体に取り付けられたスプロケット11がローラーチェーン10に噛合していることにより、回転駆動手段2の駆動とともに軸線O1周りに回転する。
なお、旋回部3の下面と上蓋部1の上面の間にゴム材などのシール材が介装され、この部分の気密性が確保されている。
旋回部3には、図1及び図4に示すように、上蓋部1の下方の状態を撮影し、遠隔の地上に設置したコントロールボックス12内の監視モニター13で作業者Mが状況を視認するための監視カメラ14や照明15が取り付けられている。監視カメラ14はハウジング16内に納められている。
そして、監視カメラ14で取得した画像の信号をアンテナ17を通じて送受信し、リアルタイムで監視モニター13にその映像を表示できるように構成されている。
本実施形態の昇降手段4は電動ウィンチであり、旋回部3上の直径方向の対称位置に左右一対として取り付けられている。
ノズル支持アーム部5は、平面視で旋回部3及び上蓋部1の軸線O1中心を通って直径方向に延びる略棒状に形成されている。ノズル支持アーム部5は、固定ブラケットが一体に取り付けられ、一対の昇降手段4の電動ウィンチのワイヤー4aの一端を固定ブラケットの左右対称位置にそれぞれ接続することによって上下方向S1に昇降可能に支持されている。
図1及び図5に示すように、ノズル支持アーム部5には、延設方向両端部側にそれぞれ、略横方向に吹付け剤の粉塵飛散防止剤Pを噴射するように一対の側壁面用の噴射ノズル6a、6bが取り付けられている。ノズル支持アーム部5には、両端部の間の中間部に、下方に粉塵飛散防止剤Pを噴射するように底板面用の噴射ノズル6c〜6fが所定の間隔をあけて複数取り付けられている。
本実施形態では、ノズル支持アーム部5が水平に配された状態で、側壁面用の噴射ノズル6a、6bが横方向の水平方向に対し所定の角度θ1(例えば20°程度)で下方に噴射中心軸を向けるように設けられている。底板面用の噴射ノズル6c〜6fは鉛直方向の下方に噴射中心軸を向けるように設けられている。なお、側壁面用の噴射ノズル6a、6bは噴射中心軸を水平方向に向けて設けてもよい。底板面用の噴射ノズル6c〜6fは、適宜、左右に所定の角度θ2(例えば5°程度)で傾けるなどして設けてもよい。
本実施形態の噴射ノズル6a〜6fは、例えば、粉塵飛散防止剤Pを略扇状に噴射するとともに、扇形の中心角が80°程度となるように構成されている。
吹付け装置7は、地上に設けた塗料タンク(ホッパー)、エアレスポンプなどを備え、各噴射ノズル6a〜6fに切替バルブ等を介して接続されている。すなわち、複数の噴射ノズル6a〜6fに対して選択的に粉塵飛散防止剤Pを供給して噴射させることができるように構成されている。なお、図1の符号18は各噴射ノズル6a〜6fに接続したホースを束ねるためのケーブルリールを示す。
コントローラ8は、地上に設けたコントロールボックス12内に設置されている。コントロールボックス12内で作業者Mがコントローラ8を操作することにより、手動/自動で回転駆動手段2、昇降手段4、吹付け装置7などの駆動を遠隔で制御することができる。
次に、上記構成からなるタンク内吹付け装置Aを用いてタンクTの内面に粉塵飛散防止剤Pを塗布/塗装する方法(本実施形態のタンク内吹付け方法)について説明する。
本実施形態では、はじめに、タンクTの既存の蓋部を撤去して形成された上部開口を上蓋部1で閉塞するように、且つ複数の噴射ノズル6a〜6fを取り付けたノズル支持アーム部5がタンクT内に配されるように、クレーン等によってタンク内吹付け装置Aを設置する(タンク内吹付け装置設置工程)。
本実施形態では、このようにタンク内吹付け装置Aを所定位置に設置した段階で、例えば、側壁面用の噴射ノズル6a、6bがタンクTの内壁面から1000mm程度離間した位置に配設される。
そして、図1及び図6に示すように、この状態から作業者Mがコントローラ8を操作し、吹付け装置7を駆動させて一対の側壁面用の噴射ノズル6a、6bから粉塵飛散防止剤Pを噴出させるとともに、一対の昇降手段4を駆動させてノズル支持アーム部5を上下に昇降させる。
また、図1、図6、図7に示すように、タンクTの内壁面の上方から下方まで粉塵飛散防止剤Pを塗布し一工程を完了するとともに、旋回部3ひいてはノズル支持アーム部5を所定の角度だけ、軸線O1周りに回転させる。
そして、一工程目と同様に吹付け装置8を駆動させて一対の側壁面用の噴射ノズル6a、6bから粉塵飛散防止剤Pを噴出させるとともに、一対の昇降手段4を駆動させてノズル支持アーム部5を上下に昇降させ、二工程目の塗装を行う。このとき、前工程の塗装に対して例えば50mm程度、後工程の塗装がラップするように、旋回部3ひいてはノズル支持アーム部5の回転角度を設定する。
このように順次旋回部3ひいてはノズル支持アーム部5を所定の角度で回転させながらノズル支持アーム部5及び噴射ノズル6a、6bを上下方向S1に昇降させて塗装を施してゆくことにより、タンクTの内壁面の全面に粉塵飛散防止剤Pを塗布することができる(側壁面吹付け工程)。
一方、タンクTの底板面に粉塵飛散防止剤Pを塗布する際には、コントロールボックス12から遠隔で切替手段を作動させ、一対の側壁面用の噴射ノズル6a、6bでなく、所定の間隔をあけて配設された複数の底板面用の噴射ノズル6c〜6fから選択的に粉塵飛散防止剤Pが噴射するように切り替える。
そして、図1に示すように、一対の昇降手段4を駆動させてノズル支持アーム部5及び噴射ノズル6c〜6fを所定位置まで降下させ、底板面用の噴射ノズル6c〜6fから粉塵飛散防止剤Pを噴射させる。これとともに、旋回部3ひいてはノズル支持アーム部5を軸線O1周りに回転させる。これにより、タンクTの底板面の全面に粉塵飛散防止剤Pが塗布される。
ここで、本実施形態では、図8に示すように、一方の昇降手段4と他方の昇降手段4の駆動を個別に制御し、ノズル支持アーム部5を所定の角度で傾斜(傾動/搖動)させながら粉塵飛散防止剤Pを吹付け、複数回、往復運動させることにより、タンクTの底板面の全面に粉塵飛散防止剤Pを塗布する。このようにすると、タンクTの底板面の全面に好適に粉塵飛散防止剤Pを塗布することができる(底板面吹付け工程)。
なお、吹付作業中は、既設タンクのマンホール部よりHEPAフィルター付集塵機20を介して吸引し、塗料や放射性物質などの有害物質・異物がタンク外に放出しないようにすることが望ましい。
また、コントロールボックス12内に、図9に示すような稼働状況確認モニター21を設け、ノズル支持アーム部5の上下位置や回転位置、傾斜角度などを表示させ、作業者Mが状況を確認できるようにする。
また、吹付終了後は、地上に降ろして、ホース・ノズルの洗浄を行う。このとき、洗浄により発生した廃液は可能な限り、洗浄用水と塗料に分離させ、洗浄用水を再利用することが好ましい。
したがって、本実施形態のタンク内吹付け装置A及びタンク内吹付け方法においては、タンクTの上部開口を被覆するように配設される上蓋部1に、上下方向S1に延びる軸線O1周りに回転可能な旋回部3を一体に設けるとともに、旋回部3に上下方向S1に昇降自在にノズル支持アーム部5を設け、ノズル支持アーム部5に噴射ノズル6a〜6fを取り付けてタンク内吹付け装置Aを構成したことにより、ノズル支持アーム部5を上下方向S1に昇降させ、また、旋回部3とともにノズル支持アーム部5を軸線O1周りに回転させることで、噴射ノズル6a〜6fから粉塵飛散防止剤PをタンクTの内壁面や底板面の所望の位置に吹付けることができる。
さらに、昇降手段4によってノズル支持アーム部5を水平の状態で昇降させたり、所望の角度で傾斜(傾動/搖動)させることができる。これにより、タンクT内の隅々まで好適に粉塵飛散防止剤Pを塗布することが可能になる。
タンク内吹付け装置Aの動作をコントローラ8に内蔵したプログラムによって吹付開始から吹付終了まで制御するようにし、自動で塗装を行うこともできる。
監視カメラ14、照明15が取り付けられていることにより、遠隔で駆動操作するようにしても、吹付け作業中の状況、吹付け位置をコントロールボックス12に設けられた監視モニター13で作業者Mが視認して把握することができる。
また、塗料の吹付けポンプと塗料ホッパーを監視・管理することにより、塗料の吹付状態を判断することができる。ポンプの負荷が増加したり、ホッパーの塗料の減り具合により、塗料の詰まり等のトラブルも判断できる。
さらに、本実施形態のように内壁面と底板面を別々に塗装することにより、例えば図8に示すように1つのポンプで2箇所の噴射ノズルから粉塵飛散防止剤Pを噴射させることが限界の場合であっても、設備が最少で効率よく高品質の塗装を行うことが可能になる。
すなわち、底板の塗装は高いところから粉塵飛散防止剤Pを噴射すると広範囲に広がるが、粉塵飛散防止剤Pの粘性が高いほど霧状になって下に落ち、この間に乾燥が生じる。また、噴射の勢いも弱まり、底板面に付着しづらくなる。このような不都合を、本実施形態のタンク内吹付け装置A、タンク内吹付け方法を用い、内壁面と底板面を別々に塗装することによって解消することができ、高品質の塗装を効率よく実現することが可能になる。
よって、本実施形態のタンク内吹付け装置A及びタンク内吹付け方法によれば、放射性物質の飛散を防止でき、人力でなく機械制御であるため、被爆等を防止できるとともに全自動で作業が行え、省力化を図り、工期短縮を実現することが可能になる。
また、均一の塗装が可能で品質の向上を図ることが可能であるとともに、監視カメラ14で吹付けにムラ等を確認した場合は手動操作に切り替えるなどして容易に補正塗装を行うことも可能である。
以上、本発明に係るタンク内吹付け装置及びタンク内吹付け方法の一実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施形態では、タンクTが放射性物質を含む水を貯留するタンクで、このタンクの内面に粉塵飛散防止剤Pを塗装するものとして説明を行ったが、これに限定する必要はなく、本発明は、健康・安全の面から作業者が内部に立ち入れない、あるいは立ち入ることが好ましくないタンクの内面に、他の塗装剤や水などの液体を吹付け剤として吹付け、塗装や清掃などを行うあらゆるケースに適用可能である。
1 上蓋部
2 回転駆動手段
3 旋回部
4 昇降手段
4a ワイヤー
5 ノズル支持アーム部
6a 噴射ノズル
6b 噴射ノズル
6c 噴射ノズル
6d 噴射ノズル
6e 噴射ノズル
6f 噴射ノズル
7 吹付け装置
8 コントローラ(制御手段)
9 手摺り/高欄
10 ローラーチェーン
11 スプロケット
12 コントロールボックス
13 監視モニター
14 監視カメラ
15 照明
16 ハウジング
17 アンテナ
18 ケーブルリール
20 集塵機
21 稼働状況確認モニター
A タンク内吹付け装置
M 作業者
O1 軸線
P 粉塵飛散防止剤(吹付け剤)
S1 上下方向
T タンク

Claims (8)

  1. タンクの内面に吹付け剤を吹付けるためのタンク内吹付け装置であって、
    前記タンクの上部を被覆するように配設される上蓋部と、
    前記上蓋部の上に配設されるとともに、回転駆動手段によって上下方向に延びる軸線周りに回転可能に設けられた旋回部と、
    前記旋回部とともに前記軸線中心の周方向に回転自在に、且つ上下方向に昇降自在に設けられたノズル支持アーム部と、
    前記軸線中心の径方向に延設された前記ノズル支持アーム部の両端部側にそれぞれ設けられ、前記吹付け剤を横方向に噴射して前記タンクの内壁面に吹付ける一対の側壁面用の噴射ノズルと、
    前記ノズル支持アーム部の中間部に所定の間隔をあけて設けられ、前記吹付け剤を下方に向けて噴射し前記タンクの底板面に吹付ける複数の底板面用の噴射ノズルとを備え
    前記噴射ノズルに吹付け剤を供給して噴射させる吹付け装置と、
    前記旋回部を軸線周りに回転させる回転駆動手段と、
    前記ノズル支持アーム部を昇降させる昇降手段とを備えるとともに、
    前記吹付け装置と前記回転駆動手段と前記昇降手段の駆動を遠隔で制御する制御手段を備えていることを特徴とするタンク内吹付け装置。
  2. 請求項1記載のタンク内吹付け装置において、
    前記ノズル支持アーム部が一対の昇降手段に支持され、上下方向に昇降自在に、且つ水平の状態から傾動自在に設けられていることを特徴とするタンク内吹付け装置。
  3. 請求項1または請求項2記載のタンク内吹付け装置において、
    前記制御手段によって前記吹付け装置と前記回転駆動手段と前記昇降手段の駆動を自動制御し、前記タンクの内面に前記吹付け剤を全自動で吹付けるように構成されていることを特徴とするタンク内吹付け装置。
  4. 請求項記載のタンク内吹付け装置において、
    前記吹付け装置と前記回転駆動手段と前記昇降手段の駆動を手動制御に切り替える切替手段が具備されていることを特徴とするタンク内吹付け装置。
  5. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載のタンク内吹付け装置において、
    前記タンクの内部を撮像する監視カメラと、
    前記監視カメラで取得した画像の信号を送受信するアンテナと、
    前記アンテナを介して遠隔で前記監視カメラで撮像した画像を表示する監視モニターとを備えていることを特徴とするタンク内吹付け装置。
  6. タンクの内面に吹付け剤を吹付ける方法であって、
    タンクの既存の蓋部を撤去して形成された上部開口を前記上蓋部で閉塞するように、且つ前記複数の噴射ノズルを取り付けた前記ノズル支持アーム部がタンク内に配されるように、請求項1から請求項のいずれか一項に記載のタンク内吹付け装置を設置するタンク内吹付け装置設置工程と、
    前記ノズル支持アーム部の両端部側にそれぞれ設けられた一対の側壁面用の噴射ノズルから吹付け剤を横方向に噴射させるとともに前記ノズル支持アーム部を上下に昇降させ、タンクの内壁面の上方から下方まで吹付け剤を吹付け、前記旋回部及び前記ノズル支持アーム部を所定の角度だけ、前記軸線周りに回転させるとともに再度前記ノズル支持アーム部を上下に昇降させ、タンクの内壁面の上方から下方まで吹付け剤を吹付ける操作を繰り返し行って、タンクの側壁面の全面に吹付け剤を吹付ける側壁面吹付け工程とを備えていることを特徴とするタンクの内面に吹付け剤を吹付ける方法
  7. タンクの内面に吹付け剤を吹付ける方法であって、
    タンクの既存の蓋部を撤去して形成された上部開口を前記上蓋部で閉塞するように、且つ前記複数の噴射ノズルを取り付けた前記ノズル支持アーム部がタンク内に配されるように、請求項1から請求項のいずれか一項に記載のタンク内吹付け装置を設置するタンク内吹付け装置設置工程と、
    前記ノズル支持アーム部を底板面から所定の高さ位置に配置し、前記ノズル支持アーム部の中間部に所定の間隔をあけて設けられた複数の底板面用の噴射ノズルから吹付け剤を下方の底板面に向けて噴射するとともに、前記旋回部及び前記ノズル支持アーム部を前記軸線周りに回転させて、タンクの底板面の全面に吹付け剤を吹付ける底板面吹付け工程とを備えていることを特徴とするタンクの内面に吹付け剤を吹付ける方法
  8. 請求項記載のタンクの内面に吹付け剤を吹付ける方法において、
    前記底板面吹付け工程で、前記ノズル支持アーム部を水平の状態から傾動させた状態でタンクの底板面の全面に吹付け剤を吹付けることを特徴とするタンクの内面に吹付け剤を吹付ける方法
JP2017056992A 2017-03-23 2017-03-23 タンク内吹付け装置及びタンクの内面に吹付け剤を吹付ける方法 Active JP6835640B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017056992A JP6835640B2 (ja) 2017-03-23 2017-03-23 タンク内吹付け装置及びタンクの内面に吹付け剤を吹付ける方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017056992A JP6835640B2 (ja) 2017-03-23 2017-03-23 タンク内吹付け装置及びタンクの内面に吹付け剤を吹付ける方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018158299A JP2018158299A (ja) 2018-10-11
JP6835640B2 true JP6835640B2 (ja) 2021-02-24

Family

ID=63796373

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017056992A Active JP6835640B2 (ja) 2017-03-23 2017-03-23 タンク内吹付け装置及びタンクの内面に吹付け剤を吹付ける方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6835640B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110653106B (zh) * 2019-10-18 2020-08-04 台州市高典机电有限公司 一种喷漆回转生产设备
CN114682588A (zh) * 2022-03-18 2022-07-01 浦峰硕 环绕摆动式楼顶水箱智能养护装置
CN117531672B (zh) * 2024-01-09 2024-03-08 山东中驰电气设备有限公司 一种开关柜钣金外壳的喷塑处理工艺

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5145144A (en) * 1974-10-16 1976-04-17 Mitsui Shipbuilding Eng Tankunaimenno tofu hoho oyobi sochi
US3985572A (en) * 1974-11-04 1976-10-12 Georgia-Pacific Corporation Automatic spray cleaning apparatus and method
JPS5319332B2 (ja) * 1974-12-27 1978-06-20
JPS53128529A (en) * 1977-04-14 1978-11-09 Kubota Ltd Multiihead air spray gun device
JPS5845802Y2 (ja) * 1979-12-06 1983-10-18 有光工業株式会社 液体散布機
US4417542A (en) * 1982-08-05 1983-11-29 Chicago Bridge & Iron Company Apparatus for coating narrow vertical elongated spaces
JPS6397487A (ja) * 1986-10-13 1988-04-28 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd タンク内洗浄装置
JP2003010804A (ja) * 2001-07-05 2003-01-14 Isuzu Motors Ltd 洗浄装置
JP2005074306A (ja) * 2003-08-29 2005-03-24 Chugoku Electric Power Co Inc:The 流体送込装置
JP6531972B2 (ja) * 2014-11-25 2019-06-19 シブヤマシナリー株式会社 洗浄装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018158299A (ja) 2018-10-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6835640B2 (ja) タンク内吹付け装置及びタンクの内面に吹付け剤を吹付ける方法
US5240503A (en) Remote-controlled system for treating external surfaces of buildings
CA2012606A1 (en) Method and apparatus for cleaning containers
JP3607260B2 (ja) 垂下式塗装装置
JP2009078210A (ja) 自走型洗浄・塗装方法及び自走型の洗浄・塗装機
KR101814117B1 (ko) 건물외벽 작업툴 및 이를 포함하는 곤돌라 유닛
JP3437567B1 (ja) 高層ビル外壁及び窓ガラス清掃装置及び清掃システム
JP6796826B2 (ja) 飛散防止剤散布装置
KR102235727B1 (ko) 사일로의 고형물 제거장치
JP2557937B2 (ja) 照明機器の洗浄装置
JPH0673922A (ja) 煙突の清掃装置
KR20120038861A (ko) 도장장치
CN209156706U (zh) 一种土壤修复装置
JPH1177543A (ja) 大型構造物の壁面素地調整装置
JP2011173041A (ja) ポストコーン洗浄装置
JPS63258628A (ja) 洗浄装置
US20210370467A1 (en) Maintenance Device
KR200414634Y1 (ko) 페인팅 장치
JP6754525B2 (ja) 飛散防止剤散布装置
KR102137354B1 (ko) 쇼트 장치
JPH08327780A (ja) 原子炉格納容器の内面塗装装置
KR100879774B1 (ko) 원자로 헤드 주변의 이물질 클리닝 장비
JPH0714383B2 (ja) 球型タンク等の建造物或いは建築物の壁面の洗浄・塗膜剥離方法及びその装置
KR100784024B1 (ko) 하역호퍼 상부의 부착광 제거장치
JPS6094168A (ja) 塗装装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191217

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20201009

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201013

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201015

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201113

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210119

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210204

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6835640

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250