JPS6397487A - タンク内洗浄装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、油槽船の荷油タンク内部などを洗浄するため
のタンク内洗浄装置、とくに洗浄作業の大幅な省力化を
図るため、洗浄液噴射用ノズルをほぼ全自動式に遠隔制
御するようにしたタンク内洗浄装置に関するものである
。

［従来の技術］ 油槽船に設備される荷油タンクなどの洗浄作業の省力化
を図るため、タンク内部に設けた洗浄液噴射用ノズルを
荷役制御室から遠隔制御するようにしたタンクラ洗浄装
置か本願と同一の出願人によって提案されている（実願
昭θ〇−１２１５１１３号参照）。

この装置の概要は、第２図ないし第５図に示すように、
タンク１内に旋回・俯仰自在に配置した噴射ノズル２と
、この噴射ノズル２を圧力流体を利用して旋回・俯仰さ
せる駆動装置３と、前記噴射ノズル２の運転状態を検出
する検出装置４　（第３図参照）と、この検出装置４か
ら送られた運転状態の検出信号を表示する表示装置と、
前記運転状態の検出信号を利用して前記駆動装置３を遠
隔制御する制御装置などからなり、この制御装置および
前記表示装置は荷役制御室５内に配置した遠隔制御盤６
に組み込まれ、操作員は噴射ノズル２の運転状態を監視
しながら噴射ノズル２を遠隔操作する。

さらに、上記洗浄装置を構成する各装置について詳述す
ると、駆動装置３は、ノズル２の旋回軸８を旋回駆動す
る図示しないタービンとノズル俯仰用回動軸９を揺動さ
せる図示しないロークリ油圧シリンダ（ピストン式の油
圧または空圧ンリンタでもよい）などからなり、検出装
置４は駆動装置３に内蔵したノズル旋回発信器１０とノ
ズル俯仰角発信器１２などからなり、表示装置は電源表
示灯１３、ノズル旋回指示灯１４、ノズル俯仰角指示器
１５、ノズル俯仰角」二、下限値設定指示器１［ｉ、１
７　、ノズル上向、下向運転表示灯１８．１９　、運転
表示灯２０などからなり、制御装置は検出装置４から送
られた検出信号を処理する信号処理回路２３、ノズル俯
仰角」二下限設定回゛路２４、ノズル初期設定回路２５
、運転回路２６、上下限値比較回路２７、ノズル反転用
回路２８などからなる。

なお、図中、２９はポンプ（一般には荷油ポンプ）、３
０は駆動装置３に作動油（一般には荷油）を供給する作
動油供給ライン、３２は作動油を供給・遮断する弁、３
３は補助または非常用の手動弁、３４は弁３２を開閉す
る操作スイッチ、３５は作動油供給ライン３０に設けた
遠隔指示方式の圧力計、２１は起動用スイッチ、２２は
停止用スイッチ、３１は手動用上向・下向反転スイッチ
、３６は電源スィッチ、３７は電磁弁３８．３９を介し
てノズル俯仰用油圧シリンダ（図示せず）に油圧を供給
するための油圧ライン、４０はゲージ盤である。

前述の装置を用いてタンク内洗浄作業を行う際は、先ず
、ノズル初期設定回路２５を操作してノズル初期設定電
磁弁３８（第３図参照）を駆動し、ノズル２の俯仰角を
予め設定したノズル俯仰角の上限値θ２　（または下限
値θ１）に一致させ、ここで遠隔制御盤６に設けた操作
スイッチ３４をオンにする。この操作によって弁３２か
開き、ポンプ２９の吐出油か駆動装置３内のタービン（
図示せず）に供給され、その結果、ノズルは旋回し、図
示しない洗浄タンクから送られた洗浄液（荷油を洗浄液
として使用する場合もある）を噴射し、タンク１内壁面
を洗浄する。

なお、洗浄作業中、信号処理回路２３は、洗浄中の俯仰
角θを常時、θ２およびθ１と比較し、その結果をノズ
ル反転用回路２８に出力し、例えばθが下限値θ１に一
致するとノズル反転用回路２８がノズル反転用電磁弁３
９を作動させ、ノズル２を上向きに反転させるようにし
ている。

［発明が解決しようとする問題点］ しかし、前述の洗浄装置は、複数のノズルの遠隔制御を
可能にし省力化に大きく貢献したものの、ノズル俯仰角
の設定操作、洗浄作業の開始および停止操作など作業の
区切りはすべて手動操作に頼っているので、船内のすへ
てのタンクについて洗浄作業を繰り返えし実施するのは
小人数の操作口にとってかなりの負担になっており、さ
らに徹底した省力化が強く望まれていた。

［問題点を解決するための手段］ 本発明は、前述の事情に鑑み、従来の洗浄装置の手動操
作を自動操作できるように構成し、さらにタンク貯蔵液
排出用ポンプの自動運転システムおよびこのシステムに
関連する一連の弁自動操作システムを利用し、排出作業
に関連させてほぼ全自動式に洗浄作業を実行するタンク
内洗浄装置を提供するためになしたもので、その構成は
、洗浄液を噴射するノズルをタンク内に所要数配置し、
前記ノズルを旋回・俯仰駆動する駆動装置に圧力流体を
導いて前記駆動装置を駆動し、前記ノズルの俯仰動作を
検出して前記ノズルを反復俯仰させるように構成したタ
ンク内洗浄装置において、自動運転される、タンク貯蔵
液排出用ポンプの弁自動操作システムの中に組み込まれ
前記ポンプ吐出側から駆動装置に導いた圧力流体の供給
・遮断・圧力調整を行う弁装置と、前記タンクの液面レ
ベルを検出する液面計と、該液面計から送られた信号お
よびタイマーなどを利用して洗浄装置を発停する信号を
発生し、さらに前記ポンプの自動運転システムおよび弁
自動操作システムと連係して前記弁装置を所定のプログ
ラムに従って自動的に制御する制御装置とを備えたもの
である。

［作　　　用］ 洗浄作業の開始および停止、ならびに噴射ノズル駆動用
圧力流体の制御が自動的に実施される。

［実　施　例］ 以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。なお
、図中の符号および記号については、従来の技術を説明
した際の洗浄装置各部と同じ機能を果たす部分に同じ符
号および記号を付して示す。

第１図は本発明の一実施例を示すもので、この実施例の
装置は、荷油タンク１を上部洗浄と底部洗浄の２つの洗
浄行程に分けて実施できるように構成されている。ここ
にいう上部洗浄は、荷揚げによってタンク１内の液面か
洗浄可能な成るレベルまで低下した時点で開始され、予
定した洗浄時間か経過したとき、あるいは液面が予定レ
ベルまで低下したときに終了する。液面を検出するため
タンク１前部に前部液面計４１が配置され、また、洗浄
時間を設定するためタイマー４２が運転回路２６に配置
される（第３図仮想線参照）。駆動装置３を液圧駆動す
る作動油（荷油）を供給するため荷油ポンプ４３吐出側
に作動油供給ライン３０が接続され、駆動装置３が必要
とする油圧を設定するため作動油供給ライン３０と荷揚
げライン４５に弁４８．４７がそれぞれ取り付けられ、
これらの弁４８．４７を制御するため、弁操作システム
４８に制御回路（図示せず）が組み込んである。なお、
上部洗浄中、引続き荷揚げは実施されている。

底部洗浄は、タンク１内の液面がさらに低下し、前部液
面計４１のフロータ４９がタンク底面５０に到達したと
きに開始され（このとき荷油ポンプ４３はエダクタ５２
を駆動し浚え運転を行っている）、洗浄開始後、所定時
間が経過したときに終了しく浚え運転中、船体はトリム
している）、かくして上部および底部の洗浄が完了する
と、荷油ポンプ４３はポンプ自動運転システム５５およ
び弁操作システム４８の働きによって別のタンクの荷揚
げに自動的に移行し、この別のタンクの荷揚げに追従し
て前述したと同要領で洗浄作業が実行される。底部洗浄
中、荷揚げライン４５は閉鎖され荷油ポンプ４３はエダ
クタ５２を駆動し、エダクタ５２はタンク１内の残油を
スロップタンク５６．５７のいずれか（第１図では５６
に）汲み上げており、駆動装置３を駆動する作動油（荷
油）の圧力調節は弁４Ｂおよび弁５９の開度調節によっ
て実施される。

なお、通常の荷揚げ運転と浚え運転の２Ｆｆｉ類の運転
を可能にするために設置される弁５８〜６３は、すべて
弁操作システム４８によって自動的に開閉操作される。

またさらに、上、底部洗浄を開始する際に行われるノズ
ル俯仰角上、下限値設定操作およびノズル俯仰角初期設
定操作は、洗浄を実行する際の一連のプログラム（この
プログラムは遠隔制御盤５１に設けた図示しないコンピ
ュータの記憶装置にストアされている。また、遠隔制御
盤５１には、第１図に図示してないが、第３図、第４図
に示した制御回路、表示装置、操作装置が組み込んであ
る。）に従って、自動的に実施されるようになっている
。

次に、実施例に示した装置の取扱要領および作動をコン
ピュータにストアしたプログラムの手順に従って説明す
る。

■、上部洗浄の場合 ■、遠隔制御盤５１に設けたノズル俯仰角上、下限値設
定用摘み、（図示せず）を操作してタンク１内壁の高さ
方向の洗浄範囲に対応するノズル俯仰角の上、下限値を
設定し、荷役開始を指令する押釦（図示せず）を押す。

２、弁操作システム４８が作動して弁４６．４７．５８
゜６０．６２．６３を閉じ、弁５９．６１を開く。

３．ポンプ自動運転システム５５が作動し、荷油ポンプ
４３が運転を開始する。

４、荷油ポンプ吐出側の圧力が増大し、圧力計６４が規
定値に到達したことをポンプ自動運転システム５５が検
出すると、弁操作システム４８を介して弁４７が開く。

５、弁４７が開くとタンク１内の荷油は弁６１、荷油ポ
ンプ４３、弁４７、船外荷揚ライン４５を経由して図示
しない陸上タンクなどに送られる。

６、荷揚げによってタンク１内の液面が所定レベルまで
低下すると前部液面計４１が上部洗浄開始を指令する信
号を遠隔制御盤５１に送る。

７、遠隔制御盤５１内の信号処理回路２３（第３図参照
）はすでに設定した洗浄範囲と比較して洗浄の可否を判
定する。

８、　洗浄可の判定がでると弁操作システム４８に信号
が送られ、弁操作システム４８は弁４６゜４７の開度を
調節する。

９、作動油供給ライン３０の圧力が増大し、圧力計６５
か規定値に到達すると圧力計３５は遠隔制御盤５１に信
号を送る。

１０、この信号を入力すると遠隔制御盤５１のノズル初
期設定回路２５り第３図参照）がノズル俯仰角上限値ま
で噴射ノズル２を駆動し、ノズル俯仰角が上限値に到達
すると遠隔制御盤５１に信号を送る。

１１、この信号を受は取ると遠隔制御盤５１は弁３２を
開く　（弁３３は通常、開いている）。

１２、噴射ノズル２が旋回しつつ俯仰動作し洗浄液を噴
射する。

１３、タイマー４２（第３図参照）が設定した時間が経
過すると弁３２を閉じる（タイマーの代りに液面計４１
．５３のレベル検出を利用してもよい）。

■、底部洗浄の場合 １、洗浄範囲に対応するノズル俯仰角上、下限値を設定
する。

２、　このとき、すでに荷油ポンプ４３は浚え運転を行
っており、弁操作システム４８によって弁５９．６１は
閉、弁５８，６０，６２．８３は開、弁４６．４７は適
当に調節された開度を維持し、タンク１内の荷油は次の
要領に従って荷揚げされている。すなわち、スロップタ
ンク５７内の荷油は弁６３、荷油ポンプ４３、弁４Ｂ、
弁５８、エダクタ５２、弁６２、スロップタンク５６、
レベリングライン６６を経てスロップタンク５７に還流
し、この流れがエダクタ５２を駆動する。そしてエダク
タ５２が発生するベンチュリ効果によってタンクｌ内の
荷油は弁６０、エダクタ５２、弁６２を経由して最終的
にスロップタンク５７に送られる。浚え運転の際、ポン
プ４３はエダクタ５２を駆動するために必要な流量とエ
ダクタ５２がタンク１から浚った流量（時々刻々変化す
る）との和にほぼ相当する流量で運転されており、浚っ
た流量が弁４７を通って船外に送り出される。

３、上述の浚え運転によって生ずる液面の低下を前、後
部の液面計４１．５３が監視している。

４、液面が低下し前部液面計４１のフロータ４９がタン
ク底面５０に到達すると（荷揚中、船体はトリムしてい
る）、前部液面計４１は底部洗浄開始を指令する信号を
遠隔制御盤５１に送る。

５、上記信号を受は取った遠隔制御盤５１は弁操作シス
テム４８に信号を送り、弁操作システム４８は弁４７を
閉じ弁５９を開く。

６、　さらに、弁操作システム４８は作動油供給ライン
３０の圧力を所定圧力に設定するように弁５９の開度を
調節する。

７、作動油供給ライン３０の圧力が規定値に調節される
と圧力計６５が遠隔制御盤５１に信号を送る。

８、　この信号が遠隔制御盤５１に入力すると噴射ノズ
ル２は当初に設定した上限角まで俯仰する。

９、噴射ノズル２が上限角まで俯仰したことを知らせる
信号が遠隔制御盤５Ｉに入力すると、遠隔制御盤５１は
弁操作システム４８に信号を送り、弁操作システム４８
は弁３２を開く。

１０、噴射ノズル２は旋回しつつ俯仰し洗浄液を噴射す
る。

１１、荷揚げによってタンク１内の液面が低下し、後部
液面計５３のフロータ５４がタンク底面５０に到達する
ことを確認する。予めセットした底部洗浄時間が経過す
ると、遠隔制御盤５１は弁３２を閉じ、噴射ノズル２は
洗浄液の噴射を停止する。

１２、さらに遠隔制御盤５１は信号をポンプ自動運転シ
ステム５５および弁操作システム４８に送って荷油ポン
プ４３を停止させる。

なお、本発明は前述の実施例にのみ限定されるものでは
なく、例えばタンクが小形の場合、上部および底部洗浄
の２行程に分けることなくタンクの排出が完了したのち
１行程で洗浄を済ませるようにしてもよいことなど、そ
の池水発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更
を加え得ることは勿論である。

［発明の効果］ 以上に述べた如く本発明は次の優れた効果を発揮する。

（＋）　　タンク液面計、タイマーなどを利用して洗浄
作業の開始および停止させることにより、洗浄装置の発
停操作を自動化することができる。

（ｎ）　　ノズルを旋回・俯仰させる圧力流体の供給、
遮断、圧力調節をポンプの自動運転システムおよび弁自
動操作システムと連係させ所定のプログラムに従って実
行するので、ポンプの排出作業に並行してほぼ全自動式
に洗浄作業を実施することができる。

０　第（の項の結果、タンク内洗浄作業の大幅な省人・
省力化を図ることかでき、また、この装置を油槽船に適
用すると碇泊日数を短縮することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す制御系統の説明図、第２
図ないし第５図は従来のタンク内洗浄装置の説明図で、
第２図は制御系統の説明図、第３図は制御回路の説明図
、第４図は遠隔制御盤の説明図、第５図はアナログ表示
方式の遠隔制御盤の説明図である。 図中、１はタンク、２は噴射ノズル、３は駆動装置、３
２．４６は弁、４１．５３は前、後部の液面計、４３は
荷油ポンプ、４８は弁操作システム、５１は遠隔制御盤
、５５はポンプ自動運転システムを示す。 第２図 で 第４図 第５図 ３６　　　３４　　　３’／

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １）洗浄液を噴射するノズルをタンク内に所要数配置し
   、前記ノズルを旋回・俯仰駆動する駆動装置に圧力流体
   を導いて前記駆動装置を駆動し、前記ノズルの俯仰動作
   を検出して前記ノズルを反復俯仰させるように構成した
   タンク内洗浄装置において、自動運転される、タンク貯
   蔵液排出用ポンプの弁自動操作システムの中に組み込ま
   れ前記ポンプ吐出側から駆動装置に導いた圧力流体の供
   給・遮断・圧力調整を行う弁装置と、前記タンクの液面
   レベルを検出する液面計と、該液面計から送られた信号
   およびタイマーなどを利用して洗浄装置を発停する信号
   を発生し、さらに前記ポンプの自動運転システムおよび
   弁自動操作システムと連係して前記弁装置を所定のプロ
   グラムに従って自動的に制御する制御装置とを備えたこ
   とを特徴とするタンク内洗浄装置。