JPH05238473A - バラスト水ストリッピング装置 - Google Patents

バラスト水ストリッピング装置

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JPH05238473A
JPH05238473A JP7535992A JP7535992A JPH05238473A JP H05238473 A JPH05238473 A JP H05238473A JP 7535992 A JP7535992 A JP 7535992A JP 7535992 A JP7535992 A JP 7535992A JP H05238473 A JPH05238473 A JP H05238473A
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JP
Japan
Prior art keywords
ballast
water
pump
tank
stripping
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP7535992A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsunenobu Matsumoto
常宣 松本
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP7535992A priority Critical patent/JPH05238473A/ja
Publication of JPH05238473A publication Critical patent/JPH05238473A/ja
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 原油タンカーあるいはLNG船のようなバラ
ストタンクをそなえた船舶におけるバラスト水のストリ
ッピング装置に関する。 【構成】 バラスト水排出用のバラストポンプ1の吸込
み側に重力給水が可能なバラストプライミングタンク2
を設け、バラストポンプ1の吸込み側および吐出し側の
圧力を圧力計8a,8bで検出してバラストポンプ1の吸
引能力の低下が検知されたとき、バラストプライミング
タンク2からバラストポンプ1の吸込み側への重力給水
を行なわせて、ストリッピング時におけるバラストポン
プ1の吸引能力の低下を防止しながら、バラストポンプ
1によるバラスト水のストリッピングが行なえるように
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原油タンカーあるいは
LNG船のようなバラストタンクをそなえた船舶におけ
るバラスト水のストリッピング(バラスト水のほぼ完全
な汲み出し)装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、原油タンカーのバラスト水のスト
リッピングにはエゼクタが用いられている。
【0003】すなわち図3において、符号11はタンカー
のバラストタンクを示していて、各バラストタンク11の
バラスト水をストリッピングするために、それぞれエゼ
クタ23が設けられている。
【0004】各エゼクタ23の各吸込み口に各バラストタ
ンク11の底部に配設されたベルマウス13に接続されたバ
ラスト水配管12が接続されるとともに、各エゼクタ23の
駆動流体供給口に渦巻き型バラストポンプ1がそれぞれ
接続されている。
【0005】各エゼクタ23の吐出口に吐水配管14が接続
され、吐水配管14の端末部が船舶の船側外板20に開口し
ている。図3中の符号1aはバラストポンプ1の吐出配
管を示している。
【0006】バラスト水排水工程の末期、すなわちバラ
スト水のストリッピング時に各配管上の止め弁をそれぞ
れ操作してバラストポンプ1の吐出水を各エゼクタ23に
供給し各エゼクタ23を駆動することにより、各バラスト
タンク11内のバラスト水が各エゼクタ23で汲み出され
て、船外に排出される。
【0007】なお通常のバラスト水の排水は、バラスト
ポンプ1の吐出配管1aおよび吐水配管14を介して行な
われる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な従来のバラスト水ストリッピング装置では、バラスト
水のストリッピングにエゼクタが用いられている。
【0009】一般に、エゼクタの吸引能力は駆動ポンプ
の吐出容量ならびに吐水圧力に影響されるとされてい
る。しかもエゼクタは揚水効率が悪いため、大容量のス
トリッピング装置としてエゼクタ式のストリッピング装
置は、不適当である。
【0010】仮にエゼクタの性能改善がなされたとして
も、バラストポンプの容量増を伴い、バラストポンプの
駆動側周辺機器の大型化ならびにバラスト水配管の大径
化が必要となり、その結果装置全体として相当なコスト
アップとなる。したがって、エゼクタ式の大容量のスト
リッピング装置は、実際的でない。
【0011】特に最近油汚染防止の関連でダブルハル構
造方式のタンカーが増加する傾向にあるが、この船型の
タンカーにおけるバラスト水のストリッピング装置とし
て、従来のエゼクタ式のものは不適当である。
【0012】本発明は、このような問題点の解決をはか
ろうとするもので、ストリッピング時にもバラストポン
プの吸引能力を通常時と同様の状態に維持できる手段を
講じることにより、大容量のバラストポンプにストリッ
ピング能力を確保させながらバラストポンプによりバラ
スト水のストリッピングを行なわせるようにした、バラ
スト水ストリッピング装置を提供することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明のバラスト水ストリッピング装置は、バラス
ト水排出用のバラストポンプと、同バラストポンプの吸
込み側に重力給水が可能なバラストプライミングタンク
とをそなえ、上記バラストポンプの吸込み側および吐出
し側の圧力を検出する圧力検出手段と、同圧力検出手段
により上記バラストポンプの吸引能力の低下が検知され
たとき、上記バラストプライミングタンクから上記バラ
ストポンプの吸込み側への重力給水を行なわせる制御手
段とが設けられて、ストリッピング時における上記バラ
ストポンプの吸引能力の低下を防止しながら同バラスト
ポンプによるバラスト水のストリッピングが行なえるよ
うにしたことを特徴としている。
【0014】
【作用】上述の本発明のバラスト水ストリッピング装置
では、ストリッピング時におけるバラストポンプの吸引
能力を、バラストプライミングタンクからバラストポン
プに重力注水を行なって通常運転時と同様に保持させる
ことにより、バラストポンプにストリッピングを行なわ
せることが可能となる。
【0015】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例としての
バラスト水ストリッピング装置について説明すると、図
1は模式側面図、図2は変形例の要部を示す模式側面図
である。
【0016】この実施例のバラスト水ストリッピング装
置も渦巻き型バラストポンプ1をそなえ、バラストポン
プ1の吸込み口にバラスト水配管12が接続されるととも
に、バラスト水配管12に、各バラストタンク11の底部に
開口するベルマウス13が分岐管12aを介して接続されて
いる。
【0017】符号4は、各分岐管12aに取付けられたバ
ラストタンク吸引弁を示していて、各バラストタンク吸
引弁4はキャビン21内に設置された制御装置3により、
開閉を制御されるようになっている。
【0018】左端のバラストタンク11に隣接して、バラ
ストプライミングタンク2が取付けられていて、このバ
ラストプライミングタンクの底部とバラスト水配管12と
を接続する配管12bが設けられている。符号5は配管12b
に介設されたプライミング止弁を示していて、このプラ
イミング止弁5も制御装置3により開閉を制御されるよ
うになっている。
【0019】バラストポンプ1の吸込口と吐出口とにそ
れぞれ圧力計8a,8bが取付けられていて、両圧力計8
a,8bで計測された圧力(水圧)が制御装置3に送信さ
れる。
【0020】さらに、バラストポンプ1の吐水配管14に
外舷吐出弁6と戻り配管15とが接続され、戻り配管15は
補充弁7を介してバラストプライミング2の上部に接続
されている。なお外舷吐出弁6の吐出側は船体の船側外
板20に開口している。また、外舷吐出弁6および補充弁
7も制御装置3で開閉を制御されるようになっている。
【0021】バラストプライミングタンク2および各バ
ラストタンク11に、それぞれ液面計9および10が取付け
られており、各液面計9,10の計測信号が制御装置3に
伝えられるようになっている。
【0022】上述の構成において、バラストタンク11内
のバラストの排出をバラストポンプ1により行なう。
【0023】そして、バラストタンク11内の液位がスト
リッピングレベルに達すると、このことを液面計10が検
知し、制御装置3へ伝達する。一方圧力計8a,8bの信
号を同時に制御装置3で監視している。そして、バラス
トタンク11内の液位がストリッピングレベルに達したと
きに、バラストポンプ1の圧力が通常の運転状態を維持
できない状態であると判断されると、プライミング止弁
5を微開させ、バラストポンプ1の吸引側にバラストプ
ライミングタンク2内の貯留水を重力注水させてバラス
トポンプ1を通常運転状態に保持しながら、バラストポ
ンプ1によりバラストタンク11のストリッピングを実施
する。
【0024】各バラストタンク吸引弁4は、各液面計10
の低液面信号で「閉」となるよう制御される。一方バラ
ストプライミングタンク2の液位は、液面計9で常時監
視されていて、低位制御レベルに達すると外舷吐出弁6
を閉じ、補充弁7を開とする制御を行なって、バラスト
ポンプ1の吐出水をバラストプライミングタンク2に補
充し、バラストポンプ1の吸引能力が低下するのを防止
する。なおこの操作(制御)は、全バラストタンク11の
ストリッピングが終了するまで行なわれる。
【0025】そして、各バラストタンク11の液面低下に
伴う低液面信号で各バラストタンク11のバラストタンク
吸引弁4を各別に閉じ、全てのバラストタンク吸引弁4
が閉となった時点で「ストリッピング終了」を指示する
アラームを制御装置3のパネルに指示する。
【0026】なお、上記の各オペレーションは切換えス
イッチを用いる手動操作によって行なうことも可能であ
るが、自動化することにより、運転コストを安くするこ
とができる。
【0027】図2に示した変形例の場合、バラストプラ
イミングタンク2が、左端のバラストタンク11内のバラ
ストポンプ1より高い位置の部分を仕切板16で仕切るこ
とにより構成されている。符号17はバラストプライミン
グタンク2の貯水導出配管を示している。
【0028】また特にバラストプライミングタンクを設
けずに、複数のバラストタンクのうち、特定の1つのバ
ラストタンクについてバラスト水排出順序が最後となる
よう操作して、当該バラストタンクにバラストプライミ
ングタンク機能を付与するようにしてもよい。なおこの
場合バラストプライミングタンクとして機能したバラス
トタンク内のバラスト水は、完全に排出されない。
【0029】このように、この実施例のバラスト水スト
リッピング装置では、バラストプライミングタンクを用
意し、舷外吐出弁6の開度を調節しながらバラストポン
プ1の吐出水の一部をバラストプライミングタンクへ還
流して、バラストプライミングタンク内の液面を常に規
定値以上に保持したうえでバラストプライミングタンク
の貯水をバラストポンプ1に重力給水し、ストリッピン
グ時においてもバラストポンプ1を正規の運転状態に保
持して、バラストポンプ1でバラストタンク11のストリ
ッピングを行なうようにしたため、従来装置におけるエ
ゼクタ等の特別なストリッピング装置が不用となる。
【0030】また、バラストポンプによりバラスト水の
ストリップを行なうようにしたため、大容量のストリッ
ピング能力のもとでストリッピングを行なうことができ
てストリッピングに要する時間を短縮することができ
る。
【0031】さらに、制御装置による自動制御が可能と
なり、運転時の省力化が可能となる。
【0032】特にダブルハル構造方式のタンカーにおけ
るバラスト水排水時間の短縮化が可能となり、貨油の積
込み効率を向上させることができる。
【0033】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のバラスト
水ストリッピング装置によれば、次のような効果ないし
利点が得られる。 (1) 従来装置におけるエゼクタおよびエゼクタに付随し
た装置が不用となり、建造コストの面で有利である。 (2) バラスト満載状態からストリッピング完了まで一貫
した操作で行なえる。 (3) 大容量のストリッピング能力のもとでストリッピン
グを行なうことができるため、ストリッピングに要する
時間を短縮することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのバラスト水ストリッ
ピング装置の模式側面図。
【図2】同変形例の要部の模式側面図。
【図3】従来のバラスト水ストリッピング装置の模式
図。
【符号の説明】
1 バラストポンプ 2 バラストプライミングタンク 3 制御装置 4 バラストタンク吸引弁 5 プライミング止弁 6 外舷吐出弁 7 補充弁 8a,8b 圧力計 9,10 液面計 11 バラストタンク 12 バラスト水配管 14 吐出配管 15 戻り配管 20 船側外板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バラスト水ストリッピング装置におい
    て、バラスト水排出用のバラストポンプと、同バラスト
    ポンプの吸込み側に重力給水が可能なバラストプライミ
    ングタンクとをそなえ、上記バラストポンプの吸込み側
    および吐出し側の圧力を検出する圧力検出手段と、同圧
    力検出手段により上記バラストポンプの吸引能力の低下
    が検知されたとき、上記バラストプライミングタンクか
    ら上記バラストポンプの吸込み側への重力給水を行なわ
    せる制御手段とが設けられて、ストリッピング時におけ
    る上記バラストポンプの吸引能力の低下を防止しながら
    同バラストポンプによるバラスト水のストリッピングが
    行なえるようにしたことを特徴とする、バラスト水スト
    リッピング装置。
JP7535992A 1992-02-26 1992-02-26 バラスト水ストリッピング装置 Withdrawn JPH05238473A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009526704A (ja) * 2006-02-17 2009-07-23 サウジ アラビアン オイル カンパニー 船舶のためのループバラスト交換システム
KR20130076339A (ko) 2011-12-28 2013-07-08 대우조선해양 주식회사 밸러스트 수 처리 시스템의 미처리 수 처리 모듈
JP2014097686A (ja) * 2012-11-13 2014-05-29 Miura Co Ltd バラスト水排出装置
JP2014141217A (ja) * 2013-01-25 2014-08-07 Sumitomo Heavy Industries Marine & Engineering Co Ltd バラスト水ストリッピングシステム
JP2015166200A (ja) * 2014-03-03 2015-09-24 栗田工業株式会社 バラスト水の処理方法

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JP2014097686A (ja) * 2012-11-13 2014-05-29 Miura Co Ltd バラスト水排出装置
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990518