JP6824441B2 - 内燃機関用点火コイル装置 - Google Patents

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Description

この発明は、内燃機関の点火プラグに高電圧を供給する内燃機関用点火コイル装置に関するものである。
従来、点火コイル及びイグナイタが収容された絶縁ケース内に、充填材として絶縁樹脂を充填した内燃機関用点火コイル装置が知られている。点火コイルは、センター鉄心と、センター鉄心の外周を囲むコイル組立体と、センター鉄心及びコイル組立体の外側に配置されたサイド鉄心と、を有している。点火コイル装置は、入力された電圧を高電圧に昇圧する。イグナイタは、電子部品を含んで構成されている。また、イグナイタは、コイル組立体への電流の通電及び遮断を行う。
内燃機関用点火コイル装置は、使用環境における周囲の温度変化に晒される。そのため、絶縁ケース内の充填材が収縮及び膨張する。充填材と他の構成部品とでは、線膨張係数が異なる。そのことにより、充填材の収縮及び膨張による応力が繰り返し発生する。この応力が、イグナイタ及び点火コイルに繰り返しかかる。それにより、イグナイタに内蔵された電子部品が損傷する可能性がある。イグナイタに内蔵された電子部品が損傷した場合、イグナイタは点火コイルへの電流の通電および遮断ができなくなる。
このため、特許文献1に記載された内燃機関用点火コイル装置が提案されている。特許文献1に記載された従来の内燃機関用点火コイル装置では、サイド鉄心が弾性カバーで覆われている。この弾性カバーにより、充填材に発生する応力を低減することができる。
特許文献1に記載された従来の内燃機関用点火コイル装置では、コイル組立体の中心軸方向に沿って見てイグナイタがコイル組立体と重なっている。しかしながら、コイル組立体とイグナイタとを接続するターミナル配線の関係上、イグナイタが、サイド鉄心の外周面の面方向にずれて配置される場合がある。この構造の場合、コイル組立体とイグナイタとの間にある充填材の収縮及び膨張により生じる応力の影響により、イグナイタにダメージがおよぶことがある。
また、充填材が収縮及び膨張することにより生じる応力により、コイル組立体からの充填材の剥離又はコイル組立体から充填材内部へのクラックが発生するおそれもある。コイル組立体に充填材の剥離又クラックが発生した場合は、剥離又はクラックを通じて内部放電が生じ、点火コイルの信頼性が低下してしまう。
上記のような問題は、コイルの大型化に伴って充填材の体積が大きくなるほど顕著になる。充填材の体積が大きいほど、周囲の温度変化による充填材の収縮量及び膨張量が大きくなるからである。
特許第4658168号公報
本発明は、このような問題点を解決することを課題とするものである。具体的には、信頼性を向上できる内燃機関用点火コイル装置を提供することを目的としている。
本発明の点火コイル装置は、絶縁ケース、コイル組立体と、前記コイル組立体の内側に、前記コイル組立体の中心軸に沿って配置されたセンター鉄心と、前記センター鉄心及び前記コイル組立体の外側に配置されたサイド鉄心と、前記サイド鉄心に設けられた弾性カバーと、を有し、前記絶縁ケース内に収納された点火コイル装置本体、前記絶縁ケース内に収納され、前記コイル組立体への通電を制御するイグナイタ、及び前記絶縁ケース内に充填されて固化された充填材、を備え、前記弾性カバーは、前記サイド鉄心を覆う被覆部と、前記被覆部から突出し、前記充填材に発生する応力を緩和する突起部と、を有している。
本発明によれば、サイド鉄心を覆う被覆部が突起部を有することで、充填材の収縮及び膨張により発生する応力が緩和される。それにより、点火コイル装置の信頼性が向上する。
本発明の実施の形態による内燃機関用点火コイル装置を示す上面図である。 図1のI−I線に沿った断面図である。 図2の突起部及びイグナイタの位置関係を示す斜視図である。 図3の仕切り壁、点火コイル装置本体及びイグナイタの位置関係を示す側面図である。 図3の仕切り壁、点火コイル装置本体及びイグナイタの位置関係を示す側面図である。 本発明の実施の形態において、突起側面部のイグナイタ側面と、サイド鉄心のイグナイタ側面の被覆部の表面とを、同一平面上に形成した実施例を示す側面図である。 本発明の実施の形態において、サイド鉄心がコイル組立体の全周を囲む形状であるO型の点火コイル装置を示す上面図である。
図1は、本発明の実施の形態の係る内燃機関用点火コイル装置を示す上面図である。また、図2は、図1のI−I断面を示す断面図である。
図1では、点火コイル装置の幅方向Xを、図1の左右方向と一致させて示している。また、図1では、点火コイル装置の奥行方向Yを、図1の上下方向と一致させて示している。図1において、点火コイル装置の前側を下側、点火コイル装置の後側を上側として示している。
図2では、点火コイル装置の厚さ方向Zを、図2の上下方向と一致させて示している。図2において、点火コイル装置の厚さ方向一方側を図2の下側、点火コイル装置の厚さ方向他方側を図2の上側として示している。
なお、本発明に係る点火コイル装置を車両に取り付ける場合の取り付け方向は、図1及び図2に示す上記の方向の定義に限るものではない。
本発明に係る内燃機関用点火コイル装置は、絶縁ケース1、点火コイル装置本体2、イグナイタ7、及び充填材8を備えている。
絶縁ケース1は、絶縁材料で形成されている。絶縁ケース1の内部には、点火コイル装置本体2、イグナイタ7、及び充填材8が収納されている。
絶縁ケース1の内部には、絶縁ケース1と一体で形成された絶縁体の仕切り壁1aが設けられている。仕切り壁1aは、絶縁ケース1の内部空間を仕切るように、絶縁ケース1の内壁から立設されている。仕切り壁1aの両側には、第一の空間1bと第二の空間1cとが存在する。仕切り壁1aは、絶縁ケース1の内部空間を完全には仕切ってはいない。従って、第一の空間1bと第二の空間1cとは、仕切り壁1aで完全には分離されておらず、一部で互いにつながっている。第一の空間1bには、点火コイル装置本体2が配置されている。第二の空間1cには、イグナイタ7が配置されている。第二の空間1cは、絶縁ケース1を構成する壁と仕切り壁1aとの間に位置している。つまり、イグナイタ7は、絶縁ケース1の壁と仕切り壁1aとの間に配置されている。
点火コイル装置本体2は、センター鉄心3、サイド鉄心4、コイル組立体5、及び弾性カバー6を有する。点火コイル装置本体2は、入力された電圧を高電圧に昇圧する。
コイル組立体5は、一次ボビン5a、一次コイル5b、二次ボビン5c、及び二次コイル5dを含んでいる。円筒状の一次ボビン5aの外周には、一次コイル5bが設けられている。円筒状の二次ボビン5cの外周には、二次コイル5dが設けられている。一次ボビン5aの外側には、二次ボビン5cが配置されている。一次ボビン5aと二次ボビン5cとは、共通の中心軸を有している。コイル組立体5は、一次ボビン5aが内筒、二次ボビン5cが外筒である二重構造として構成されている。コイル組立体5の中心軸方向は、点火コイル装置の幅方向Xと一致している。
センター鉄心3は、磁性材料により棒状に形成されている。センター鉄心3は、コイル組立体5の内側に配置されている。また、センター鉄心3は、コイル組立体5の中心軸方向に沿って配置されている。センター鉄心3は、一次コイル5b及び二次コイル5dを磁気的に結合させる。それにより、効果的に昇圧が行われる。
サイド鉄心4は、磁性材料により形成されている。図1に示すように、サイド鉄心4の全体形状は、C型に形成されている。サイド鉄心4は、センター鉄心3の両端部に延在する一対の第一鉄心部4aと、一対の第一鉄心部4aを連結する第二鉄心部4bと、を有している。また、サイド鉄心4は、センター鉄心3とコイル組立体5との外側に配置されている。
一対の第一鉄心部4aは、コイル組立体5の中心軸方向においてセンター鉄心の外側に配置されている。これにより、センター鉄心3は、コイル組立体5の中心軸方向において一対の第一鉄心部4aの間に配置されている。第二鉄心部4bは、センター鉄心3に対し平行に配置されている。一対の第一鉄心部4aはそれぞれ、第二鉄心部4bの両端部からセンター鉄心3の両端部まで延在している。また、一対の第一鉄心部4aは、第二鉄心部4bの端部から、第二鉄心部4bに対し垂直方向に延在している。上記のように形成されたサイド鉄心4は、センター鉄心3及びコイル組立体5を囲むように配置されている。
ここで、点火コイル装置の厚さ方向Zについて説明する。点火コイル装置の厚さ方向Zは、コイル組立体5の幅方向Xに対し直交する方向である。一対の第一鉄心部4a及び第二鉄心部4bは、点火コイル装置の厚さ方向Zに直交する平面に配置されている。さらに、点火コイル装置の奥行方向Yは、幅方向X及び厚さ方向Zのいずれに対しても直交する方向である。一対の第一鉄心部4aは、点火コイル装置の奥行方向Yに沿ってそれぞれ配置されている。
弾性カバー6は、サイド鉄心4に設けられている。また、弾性カバー6は、弾性材料により形成されている。弾性カバー6を構成する弾性材料は、例えば熱可塑性エラストマーである。
弾性カバー6は、サイド鉄心4を覆う被覆部6a、及び被覆部6aから突出する突起部6bを有している。サイド鉄心4の一部は、被覆部6aで覆われずに外部に露出している。サイド鉄心4の被覆部6aで覆われていない部分は、一対の第一鉄心部4aにおけるセンター鉄心3の両端面との対向部である。センター鉄心3の端面との第一鉄心部4aの対向部は、図3における領域Aである。被覆部6aは、インサート成形により、サイド鉄心4の表面上に形成されている。サイド鉄心4は、センター鉄心3と共に閉磁路を形成する。
突起部6bは、サイド鉄心4の第一鉄心部4aを覆う被覆部6aに設けられている。また、突起部6bは、第一鉄心部4aの厚さ方向Zにおける一方側の面に配置されている。さらに、突起部6bは、点火コイル装置の厚さ方向Zに沿って、被覆部6aから突出している。
イグナイタ7は、電子部品を含んでいる。また、イグナイタ7は、コイル組立体5の中心軸方向において、第一鉄心部4aの外側に配置されている。イグナイタ7は、コイル組立体5への通電を制御する。即ち、イグナイタ7は、コイル組立体5への電流の通電及び遮断を行う。
イグナイタ7の配置について説明する。図3は、図2の突起部6b及びイグナイタ7の位置関係を示す斜視図である。また、図4は、図3の仕切り壁1a、点火コイル装置本体2及びイグナイタ7の位置関係を示す側面図である。点火コイル装置を幅方向Xに沿って見たとき、イグナイタ7の一部は被覆部6aから突出している。イグナイタ7の被覆部6aから突出している部分が突出部7aである。この配置を、図2から図4を参照して説明する。イグナイタ7は、サイド鉄心4に対して厚さ方向Zの一方側へずらして配置されている。これにより、厚さ方向Zにおけるイグナイタ7の一方側の面の位置は、厚さ方向Zにおけるサイド鉄心4の一方の面に設けられた被覆部6aの表面の位置よりも、厚さ方向Zの一方側に位置している。即ち、点火コイル装置を幅方向Xに沿って見たとき、図4に示すように、イグナイタ7の領域のうち、被覆部6aの領域から点火コイル装置の厚さ方向Zへ外れた部分が突出部7aとなっている。
絶縁ケース1の内部には、充填材8が充填された状態で固化されている。充填材8の材料は、例えば、熱硬化性のエポキシ樹脂である。
次に、突起部6bとイグナイタ7との位置関係について説明する。突起部6bは、点火コイル装置の幅方向Xにおいて、コイル組立体5とイグナイタ7との間に配置されている。また、突起部6bは、点火コイル装置の幅方向Xに沿って見たとき、突起部6bが突出部7aの少なくとも一部と重なるよう配置されている。幅方向Xに沿って見て、突出部7aの全体が突起部6bと重なっている構成とすることもできる。幅方向Xに沿って見て、突起部6bがイグナイタ7と重なる面積が多いほど、イグナイタ7の保護効果が大きい。
突起部6bは、点火コイル装置の奥行方向Yに沿って配置されている。突起部6bの形状は、板状である。突起部6bの側面6cの少なくともいずれかの面は、イグナイタ7のサイド鉄心4側の面に対し平行である。
突起部6bのイグナイタ7側の側面6cと、被覆部6aのイグナイタ7側の側面との幅方向Xの位置関係について説明する。
図5は、図3の突起部6bと被覆部6aとの位置関係を示す拡大正面図である。突起部6bが成型時に熱収縮で変形すると、絶縁ケース1への組立時に仕切り壁1aと接触してしまう場合がある。突起部6bが仕切り壁1aに接触する場合、点火コイル装置本体2が絶縁ケース1に組み付けにくくなり、点火コイル装置の組立作業に障害が生じるおそれがある。したがって、突起部6bの変形があっても仕切り壁1aとの接触を避ける必要がある。そのため、本実施の形態では、図5に示すように、突起部6bのイグナイタ7側の側面6cが、サイド鉄心4のイグナイタ7側の側面を覆う被覆部6aの表面から、センター鉄心3側にオフセットされている。この構成だと、組立時に突起部6b及び仕切り壁1aが接触することが避けられる。それにより、組立性に優れた点火コイル装置とすることができる。
以下に、突起部6bについて、さらに説明する。
突起部6bの長さについて説明する。突起部6bの長さは、被覆部6aの表面から突起部6bの先端部までの寸法である。この寸法は、厚さ方向Zにおける、サイド鉄心4の一方側の面の被覆部6aの表面からイグナイタ7の一方側の面までの寸法、又は、サイド鉄心4の一方側の面の被覆部6aの表面からコイル組立体5の一方側の最外部までの寸法のいずれか大きい方以上に形成されている。これにより、充填材の収縮及び膨張による応力からイグナイタ7及びコイル組立体5の保護効果をより大きくできる。
点火コイル装置の奥行方向Yにおける突起部6bの寸法は、奥行方向Yにおけるイグナイタ7の寸法以上になっている。つまり、幅方向Xに沿って見て、奥行方向Yにおける突起部6bの範囲内にイグナイタ7が収まっている。この構造により、充填材の収縮及び膨張による応力からイグナイタ7を保護する効果をより大きくできる。
上記構成の点火コイル装置では、充填材8に発生する応力を緩和する突起部6bが被覆部6aに設けられている。このため、充填材8の収縮及び膨張が起こっても、突起部6bにより充填材8に発生する応力を確実に緩和することができる。その結果、イグナイタ7をより確実に保護できる。
また、充填材8の収縮及び膨張によって発生する応力を緩和できるため、コイル組立体5における充填材8の剥離及び充填材8内部のクラックの発生を防止できる。その結果、コイル組立体5をより確実に保護される。
さらに、点火コイル装置に占める充填材8の体積の一部を、突起部6bの材質であるエラストマーに置き換えられることができる。このため、充填材8の体積を減らすことができる。このことも、充填材8の収縮量及び膨張量の低減に寄与するため、充填材8の剥離及び充填材8内部のクラックの発生を防止できる。
これらのことから、イグナイタ7及びコイル組立体5をより確実に保護することができ、点火コイル装置の信頼性を向上することができる。
また、突起部6bは、イグナイタ7に近い側の第一鉄心部4aを覆う被覆部6aに設けられている。このため、イグナイタ7とコイル組立体5との間に突起部6bを配置することができ、充填材8が収縮及び膨張したときのイグナイタ7及びコイル組立体5のそれぞれにかかる応力を効果的に緩和することができる。
また、点火コイル装置本体2を幅方向に沿って見たとき、突起部6bの少なくとも一部がイグナイタ7の突出部7aと重なっている。このため、突起部6bによる充填材の収縮及び膨張による応力を確実に低減することができる。従って、充填材8が収縮及び膨張したときのイグナイタ7にかかる応力をさらに確実に緩和することができる。
また、点火コイル装置本体2を幅方向に沿って見たとき、イグナイタ7の突出部7aの全体が突起部6bと重なっている。このため、充填材8が収縮及び膨張したときのイグナイタ7にかかる応力をさらに確実に緩和することができる。
また、板状の突起部6bの少なくともいずれかの側面は、イグナイタ7のサイド鉄心4側の面に対して平行になっている。このため、突起部6bの板状の面全体でイグナイタ7を保護することができる。従って、充填材8が収縮及び膨張したときのイグナイタ7にかかる応力をさらに確実に緩和することができる。
また、突起部6bのイグナイタ7側の側面は、被覆部6aのイグナイタ7側の表面からセンター鉄心3側にオフセットされている。このため、突起部6bが成型時に変形した場合でも、点火コイル装置本体2を絶縁ケース1に組み付けるときに突起部6bが仕切り壁1aに接触することを防止できる。従って、点火コイル装置の組立作業の効率化を図ることができる。
また、突起部6bは、イグナイタ7とコイル組立体5の間に配置されている。このため、充填材8の収縮及び膨張による応力からイグナイタ7及びコイル組立体5の両方を効果的に保護できる。
なお、上記の実施の形態では、突起部6bのイグナイタ7側の側面が被覆部6aのイグナイタ7側の表面からセンター鉄心3側にオフセットされている。しかし、図6に示すように、突起部6bのイグナイタ7側の側面を、被覆部6aのイグナイタ7側の表面と同一平面上に形成してもよい。このようにすれば、突起部6bとイグナイタ7との間の距離を短くすることができる。その結果、突起部6bとイグナイタ7との間の充填材8の量を低減できる。これにより、充填材8の収縮及び膨張によってイグナイタ7にかかる応力を低減することができる。
また、点火コイル装置の奥行方向Yにおける突起部6bの寸法は、奥行方向Yにおけるコイル組立体5の寸法以上にしてもよい。つまり、幅方向Xに沿って見て、奥行方向Yにおける突起部6bの範囲内にコイル組立体5が収まるようにしてもよい。この構造により、充填材の収縮及び膨張による応力からコイル組立体5を保護する効果をより大きくできる。
さらに、点火コイル装置の奥行方向Yにおける突起部6bの寸法は、奥行方向Yにおけるイグナイタ7の寸法、及び奥行方向Yにおけるコイル組立体5の寸法の大きい方の寸法以上にしてもよい。つまり、幅方向Xに沿って見て、奥行方向Yにおける突起部6bの範囲内にイグナイタ7及びコイル組立体5が収まるようにしてもよい。このようにすれば、充填材の収縮及び膨張による応力からコイル組立体5及びイグナイタ7を保護する効果をさらに大きくできる。
また、上記の実施の形態では、1つの突起部6bが被覆部6aから突出している。しかし、突起部6bの数は1つに限定されない。例えば、厚さ方向Zにおける第一鉄心部4aの一方の面を覆う被覆部6aに複数の突起部6bを設けてもよい。また、厚さ方向Zにおける第一鉄心部4aの一方の面以外の面を覆う被覆部6aに突起部6bを設けてもよい。例えば、厚さ方向Zにおける第一鉄心部4aの他方の面、及び奥行方向Yにおける第一鉄心部4aの前面、のいずれかを覆う被覆部6aに突起部6bを設けてもよい。
また、突起部6bの数について、各々の面ごとに、設置する突起部6bの数を決定することができる。つまり、厚さ方向Zにおける被覆部6aの一方側の面及び他方側の面で、突起部6bの数を異ならせることもできる。例えば、突起部6bの数は、厚さ方向Zにおける被覆部6aの一方側の面に2つ、他方側の面に1つとすることができる。これにより、イグナイタ7及びコイル組立体5を保護する効果をさらに大きくすることができる。
また、金型での成型性を考慮し、突起部6bの先端側ほど細くなるような抜き勾配を突起部6bに付けることができる。抜き勾配は、例えば0.5°〜2°である。突起部6bに抜き勾配をつけると、突起部6bをより容易に成形できる。突起部6bに抜き勾配がついている場合には、突起部6bの中心線をイグナイタ7の側面と平行とすることができる。
また、突起部6bの先端の角部には、角Rを付けることができる。角Rの大きさは、例えばR1〜R5である。このようにすれば、突起部6bの角部に位置する充填材8からクラックが発生することを抑制することができる。
上記の実施の形態では、形状がC型であるサイド鉄心4を用いた点火コイル装置について説明した。しかし、サイド鉄心4の形状は、C型に限定されない。例えば、図7に示すように、サイド鉄心4の形状が、センター鉄心3及びコイル組立体5を全周で囲むO型であってもよい。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、実施の形態を自由に組み合わせたり、実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 絶縁ケース、1a 仕切り壁、2 点火コイル装置本体、3 センター鉄心、4 サイド鉄心、4a 第一鉄心部、5 コイル組立体、6 弾性カバー、6a 被覆部、6b 突起部、6c 突起部側面、7 イグナイタ、7a 突出部、8 充填材。

Claims (7)

  1. 絶縁ケース、
    コイル組立体と、前記コイル組立体の内側に、前記コイル組立体の中心軸に沿って配置されたセンター鉄心と、前記センター鉄心及び前記コイル組立体の外側に配置されたサイド鉄心と、前記サイド鉄心に設けられた弾性カバーと、を有し、前記絶縁ケース内に収納された点火コイル装置本体、
    前記絶縁ケース内に収納され、前記コイル組立体への通電を制御するイグナイタ、及び
    前記絶縁ケース内に充填されて固化された充填材、を備え、
    前記弾性カバーは、前記サイド鉄心を覆う被覆部と、前記被覆部から突出し、前記充填材に発生する応力を緩和する突起部と、を有し
    前記突起部の形状は、板状である内燃機関用点火コイル装置。
  2. 前記サイド鉄心は、前記コイル組立体の中心軸方向における前記センター鉄心の外側に配置された第一鉄心部を有し、
    前記イグナイタは、前記コイル組立体の中心軸方向において、前記第一鉄心部の外側に配置され、
    前記突起部は、前記第一鉄心部を覆う前記被覆部に設けられている請求項1に記載された内燃機関用点火コイル装置。
  3. 前記突起部の前記イグナイタ側の側面は、前記サイド鉄心の前記イグナイタ側の側面を覆った前記被覆部の表面と同一平面上に形成されている請求項に記載された内燃機関用点火コイル装置。
  4. 前記突起部の前記イグナイタ側の側面は、前記サイド鉄心の前記イグナイタ側の側面を覆った前記被覆部の表面から前記センター鉄心側にオフセットされている請求項に記載された内燃機関用点火コイル装置。
  5. 前記点火コイル装置本体と前記イグナイタとを前記コイル組立体の中心軸方向に沿って見たとき、前記イグナイタの一部が前記被覆部から突出部として突出しており、かつ前記突起部の少なくとも一部が前記突出部に重なっている請求項1から4のいずれか一項に記載された内燃機関用点火コイル装置。
  6. 前記点火コイル装置本体と前記イグナイタとを前記コイル組立体の中心軸方向に沿って見たとき、前記イグナイタの一部が前記被覆部から突出部として突出しており、かつ前記突出部の全体が前記突起部と重なっている請求項1から4のいずれか一項に記載された内燃機関用点火コイル装置。
  7. 記突起部の少なくともいずれかの側面は、前記イグナイタの前記サイド鉄心側の面に対し平行である、請求項からのいずれか一項に記載された内燃機関用点火コイル装置。
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